JP2009257416A - 転がり軸受用保持器、転がり軸受および転がり軸受用保持器の製造方法 - Google Patents

転がり軸受用保持器、転がり軸受および転がり軸受用保持器の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009257416A
JP2009257416A JP2008105783A JP2008105783A JP2009257416A JP 2009257416 A JP2009257416 A JP 2009257416A JP 2008105783 A JP2008105783 A JP 2008105783A JP 2008105783 A JP2008105783 A JP 2008105783A JP 2009257416 A JP2009257416 A JP 2009257416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling bearing
cage
base portion
rolling
solid lubricant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008105783A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Mori
信之 毛利
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2008105783A priority Critical patent/JP2009257416A/ja
Publication of JP2009257416A publication Critical patent/JP2009257416A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/46Cages for rollers or needles
    • F16C33/4605Details of interaction of cage and race, e.g. retention or centring

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】高強度化および軽量化を両立しつつ、耐摩耗性だけでなく耐焼付き性をも向上させた転がり軸受用保持器とその製造方法、および当該転がり軸受用保持器を備えた転がり軸受を提供する。
【解決手段】保持器は、アルミニウム合金からなるベース部14Aと、ベース部14Aの表面を含む領域に形成された硬質陽極酸化皮膜14Eとを備えている。硬質陽極酸化皮膜14Eは、ベース部14Aとは反対側の表面に開口14Hを有する複数のポア14Gを含んでいる。硬質陽極酸化皮膜14Eの、ベース部14Aとは反対側の表面の面積に占める、複数のポア14Gの開口14Hの面積の合計値の割合は、10%以上50%以下である。そして、ポア14Gの内部には、固体潤滑剤14Jが充填されて保持されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、転がり軸受用保持器、転がり軸受および転がり軸受用保持器の製造方法に関し、より特定的には、高強度かつ軽量な転がり軸受用保持器とその製造方法および当該転がり軸受用保持器を備えた転がり軸受に関するものである。
近年、転がり軸受が使用される機械装置の高性能化、高効率化の進行に伴い、転がり軸受に対しては、耐久性の向上とともに軽量化が求められている。これに伴い、転がり軸受を構成する軌道輪などの軌道部材、玉やころなどの転動体だけでなく、転動体を保持する転がり軸受用保持器に対しても、高強度化および軽量化が要求される傾向にある。一般に、高い強度が要求される環境下で使用される保持器の素材には、鋼、銅合金などが採用される。しかし、これらの素材は比重が高く、これらを素材として採用した保持器では、近年の軽量化の要求に十分応えることは困難である。一方、軽量な保持器として、樹脂からなる保持器が採用される場合がある。しかし、樹脂製の保持器は、高い強度を要求される環境下で使用される保持器としては必ずしも十分な強度を有しているとはいえない。
これに対し、保持器の軽量化と高強度化を両立可能な素材として、アルミニウム合金およびマグネシウム合金が挙げられる。このうち、マグネシウム合金は、粉末状態では水や酸素との反応性が高いため機械加工における管理が難しく、保持器の素材として採用することは困難である。一方、アルミニウム合金は素材価格も比較的低廉であり、軽量化と高強度化とを両立する保持器の素材として有望である。そのため、アルミニウム合金を保持器の素材として採用する提案がなされている(たとえば、特許文献1参照)。
しかし、アルミニウム合金は、転動部材や転動体の素材として一般に用いられる鋼との間で焼付きが発生しやすく、保持器を構成する素材としてアルミニウム合金を採用するためには耐焼付き性および耐摩耗性を改善する必要がある。これに対し、アルミニウム合金からなる保持器の表面に陽極酸化皮膜を形成した保持器が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。これにより、アルミニウム合金からなる保持器の表面硬度が向上する。
特開平11−230175号公報 実開平4−42919号公報
しかしながら、保持器の表面硬度が上昇した場合、保持器自体の耐摩耗性は向上するものの、保持器と転動体、あるいは保持器と軌道部材との耐焼付き性は、むしろ低下するという問題がある。
そこで、本発明の目的は、高強度化および軽量化を両立しつつ、耐摩耗性だけでなく耐焼付き性をも向上させた転がり軸受用保持器とその製造方法、および当該転がり軸受用保持器を備えることにより、高強度化および軽量化とともに、耐摩耗性および耐焼付き性の向上をも達成した転がり軸受を提供することである。
本発明に従った転がり軸受用保持器は、アルミニウム合金からなるベース部と、ベース部の表面を含む領域に形成された硬質陽極酸化皮膜とを備えている。硬質陽極酸化皮膜は、ベース部とは反対側の表面に開口を有する複数のポアを含んでいる。そして、硬質陽極酸化皮膜の、ベース部とは反対側の表面の面積に占める、複数のポアの開口の面積の合計値の割合は、10%以上50%以下である。さらに、当該ポアの内部には、固体潤滑剤が保持されている。
本発明の転がり軸受用保持器においては、保持器を構成するベース部がアルミニウム合金からなることにより、保持器の高強度化および軽量化が両立されている。また、ベース部の表面を含む領域に硬質陽極酸化皮膜が形成されている。そのため、保持器の表面硬度が上昇し、耐摩耗性が向上している。さらに、当該硬質陽極酸化皮膜が表面に開口を有するポアを適切な量だけ含み、当該ポアの内部に固体潤滑剤が保持されていることにより、保持器と他の部材(転動体、軌道部材、他の保持器など)との間において潤滑が不十分となった場合でも、当該ポアの内部から固体潤滑剤が保持器と当該他の部材との間に供給され、焼付きの発生が抑制され、耐焼付き性が向上している。その結果、本発明の転がり軸受用保持器によれば、高強度化および軽量化を両立しつつ、耐摩耗性だけでなく耐焼付き性をも向上させた転がり軸受用保持器を提供することができる。
ここで、硬質陽極酸化皮膜の表面におけるポアの開口の面積率が10%未満では、耐焼付き性を向上させる効果が小さいため、当該面積率は10%以上であることが必要であり、耐焼付き性を向上させる効果を安定して得るためには20%以上であることが好ましい。また、上記開口の面積率が50%を超えると硬質陽極酸化皮膜の耐摩耗性が低下するため、当該面積率は50%以下であることが必要である。なお、当該面積率は、たとえば硬質陽極酸化皮膜の表面をSEM(Scanning Electron Microscope;走査型電子顕微鏡)などの顕微鏡により観察して写真を撮影し、当該写真を画像処理ソフトにより2値化処理することにより算出することができる。このとき、2値化処理の閾値は、顕微鏡により観察される開口と、2値化処理した結果開口と判断される領域とが一致するように、適切な値を選択することができる。
また、上記ベース部を構成するアルミニウム合金としては、たとえばJIS規格H4000に規定されるA6061、A2017、A2014、A2024などを採用することができる。さらに、硬質陽極酸化皮膜とは、JIS規格H8603に規定された硬質陽極酸化皮膜をいう。また、ポアの内部に保持される固体潤滑剤としては、たとえば二硫化モリブデン、グラファイト、PTFE(Poly Tetra Fluoro Ethylene;ポリ4フッ化エチレン樹脂)、二硫化タングステン、スズ、PI(Polyimide;ポリイミド)、PAI(Polyamide imide;ポリアミドイミド)、DLC(Diamond like Carbon)などを採用することができる。
上記転がり軸受用保持器において好ましくは、上記開口は、0.3μm以上の直径を有している。
一般に、固体潤滑剤の粒径は0.3μm程度あるいはそれ以上である。上記開口の直径が0.3μm未満である場合でも、たとえば固体潤滑剤をイオン化し、電気泳動させることにより、固体潤滑剤をポアの内部に保持させることは可能であるが、開口の直径を0.3μmとすることにより、容易に、固体潤滑剤をポアの内部に保持させることができる。一方、上記開口の直径が100μmを超えると、転動体が通過する際に底角部に生じる応力集中によりき裂を生じるおそれがあるため、開口の直径は100μm以下であることが好ましい。ここで、上記開口が円形でない場合、開口の直径とは、当該開口の内接円の直径をいう。
上記転がり軸受用保持器において好ましくは、硬質陽極酸化皮膜の、ベース部とは反対側の表面上に形成され、固体潤滑剤からなる潤滑皮膜をさらに備えている。これにより、転がり軸受用保持器の耐焼付き性が一層向上する。
上記転がり軸受用保持器において好ましくは、上記固体潤滑剤は、二硫化モリブデン、グラファイト、PTFE、二硫化タングステンおよびスズからなる群から選択される少なくともいずれか1つを含んでいる。
これらの固体潤滑剤は耐焼付き性に優れるため、上記固体潤滑剤として好適である。特に、耐熱性および耐摩耗性を重視すべき用途においては、上記固体潤滑剤は、二硫化モリブデンおよびグラファイトの少なくともいずれか一方を含んでいることが好ましい。ここで、硬質陽極酸化皮膜の表面上に潤滑皮膜が形成される場合、ポアの内部に保持される固体潤滑剤と潤滑皮膜を構成する固体潤滑剤とは同じであってもよいし、異なっていてもよい。
上記転がり軸受用保持器において好ましくは、上記硬質陽極酸化皮膜は、転がり軸受用保持器において、転動体を保持する面であるポケット面に少なくとも形成されている。
ポケット面と転動体との間は、転がり軸受の内部に供給される潤滑油などの潤滑剤が到達しにくいため、焼付きが発生しやすい。したがって、ポケット面に上記硬質酸化皮膜を形成しておくことにより、有効に転がり軸受用保持器の耐焼付き性を向上させることができる。
上記転がり軸受用保持器において好ましくは、上記アルミニウム合金は、150N/mm以上の引張強度を有している。転がり軸受が使用される環境によっては、保持器を構成する素材の引張強度が150N/mm未満の場合、強度が不十分となるおそれがある。そのため、上記アルミニウム合金の引張強度は、150N/mm以上であることがこのましい。さらに、転がり軸受が高速で回転する環境下、あるいは急激な加減速を繰り返す環境下で使用される場合、保持器を構成する素材である上記アルミニウム合金の引張強度は、400N/mm以上であることが好ましい。なお、このような条件を満たすアルミニウム合金としては、たとえば調質(焼入および焼戻)が実施されたAl(アルミニウム)−Cu(銅)系のアルミニウム合金の押出材あるいは鍛造材を採用することができる。
本発明に従った転がり軸受は、上記本発明の転がり軸受用保持器を備えている。高強度化および軽量化を両立しつつ、耐摩耗性だけでなく耐焼付き性をも向上させた転がり軸受用保持器を備えていることにより、本発明の転がり軸受によれば、高強度化および軽量化とともに、耐摩耗性および耐焼付き性の向上をも達成した転がり軸受を提供することができる。
本発明に従った転がり軸受用保持器の製造方法は、成形加工されたアルミニウム合金からなるベース部を準備する工程と、当該ベース部を陽極酸化することにより、ベース部の表面上に、ベース部とは反対側の表面に開口を有する複数のポアを含む硬質陽極酸化皮膜を形成する工程と、当該ポアの内部に、固体潤滑剤を侵入させる工程とを備えている。そして、硬質陽極酸化皮膜の、ベース部とは反対側の表面の面積に占める、複数のポアの開口の面積の合計値の割合は、10%以上50%以下である。
本発明の転がり軸受用保持器の製造方法においては、アルミニウム合金からなるベース部を採用することにより、保持器の高強度化および軽量化を両立させることができる。また、当該ベース部を陽極酸化することにより硬度の高い硬質陽極酸化皮膜がベース部の表面に形成されるため、保持器の耐摩耗性を向上させることができる。さらに、当該硬質陽極酸化皮膜に適切な量だけ形成されたポアの内部に固体潤滑剤を侵入させて保持させるため、耐焼付き性を向上させることができる。その結果、本発明の転がり軸受用保持器の製造方法によれば、高強度化および軽量化を両立しつつ、耐摩耗性だけでなく耐焼付き性をも向上させた転がり軸受用保持器を製造することができる。
上記転がり軸受用保持器の製造方法において好ましくは、硬質陽極酸化皮膜の、ベース部とは反対側の表面上に、固体潤滑剤からなる潤滑皮膜を形成する工程をさらに供えている。これにより、耐焼付き性を一層向上させた転がり軸受用保持器を製造することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明の転がり軸受用保持器およびその製造方法によれば、高強度化および軽量化を両立しつつ、耐摩耗性だけでなく耐焼付き性をも向上させた転がり軸受用保持器とその製造方法を提供することができる。また、本発明の転がり軸受によれば、当該転がり軸受用保持器を備えることにより、高強度化および軽量化とともに、耐摩耗性および耐焼付き性の向上をも達成した転がり軸受を提供することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
図1は、本発明の一実施の形態における転がり軸受としての円筒ころ軸受の構成を示す概略断面図である。また、図2は、図1の要部を拡大して示す概略部分断面図である。また、図3は、保持器の表面に形成される硬質陽極酸化皮膜を説明するための概略図である。図1〜図3を参照して、本実施の形態における転がり軸受および転がり軸受用保持器について説明する。
図1を参照して、本実施の形態における転がり軸受としての円筒ころ軸受1は、環状の外輪11と、外輪11の内側に配置された環状の内輪12と、外輪11と内輪12との間に配置され、円環状の保持器14に保持された転動体としての複数のころ13とを備えている。ころ13は、円筒形状を有している。外輪11の内周面には外輪転走面11Aが形成されており、内輪12の外周面には内輪転走面12Aが形成されている。そして、内輪転走面12Aと外輪転走面11Aとが互いに対向するように、外輪11と内輪12とは配置されている。さらに、複数のころ13は、外周面であるころ転走面13Aにおいて内輪転走面12Aおよび外輪転走面11Aに接触し、かつ保持器14により周方向に所定のピッチで配置されることにより、円環状の軌道上に転動自在に保持されている。以上の構成により、円筒ころ軸受1の外輪11および内輪12は、互いに相対的に回転可能となっている。
ここで、図2および図3を参照して、保持器14は、アルミニウム合金であるJIS規格A2017からなるベース部14Aと、ベース部14Aの表面を含む領域に形成された硬質陽極酸化皮膜14Eとを備えている。図3を参照して、硬質陽極酸化皮膜14Eは、ベース部14Aとは反対側の表面に開口14Hを有する複数のポア14Gを含んでいる。さらに、硬質陽極酸化皮膜14Eの、ベース部14Aとは反対側の表面の面積に占める、複数のポア14Gの開口14Hの面積の合計値の割合は、10%以上50%以下である。そして、ポア14Gの内部には、固体潤滑剤14Jが充填されて保持されている。
本実施の形態における保持器14においては、保持器14を構成するベース部14Aがアルミニウム合金からなることにより、保持器14の高強度化および軽量化が両立されている。また、ベース部14Aの表面を含む領域に硬質陽極酸化皮膜14Eが形成されている。そのため、保持器14の表面硬度が上昇し、耐摩耗性が向上している。さらに、硬質陽極酸化皮膜14Eが表面に開口14Hを有するポア14Gを適切な量だけ含み、ポア14Gの内部に固体潤滑剤14Jが保持されていることにより、保持器14と他の部材であるころ13、内輪12との間において潤滑が不十分となった場合でも、当該ポア14Gの内部から固体潤滑剤14Jが保持器14と当該他の部材との間に供給され、焼付きの発生が抑制され、耐焼付き性が向上している。その結果、本実施の形態における保持器14は、高強度化および軽量化を両立しつつ、耐摩耗性だけでなく耐焼付き性をも向上させた転がり軸受用保持器となっている。
さらに、図2および図3を参照して、保持器14は、硬質陽極酸化皮膜14Eの、ベース部14Aとは反対側の表面上に形成され、固体潤滑剤からなる潤滑皮膜14Fを備えている。これにより、保持器14の耐焼付き性が一層向上している。特に、本実施の形態における円筒ころ軸受1においては、図2を参照して、軌道部材である内輪12は、保持器14に対向し、運転中において保持器14に接触し得る面である案内面としての内輪側案内面12Dを含んでおり、保持器14は、内輪12に対向し、運転中において内輪12に接触し得る面である保持器側案内面14Dを含んでいる。つまり、円筒ころ軸受1の保持器14は、内輪案内となっている。また、保持器14は、転動体としてのころ13に対向し、ころ13を保持する面であるポケット面14Cを含んでいる。そして、ポケット面14Cおよび保持器側案内面14Dには、硬質陽極酸化皮膜14Eが形成されるだけでなく、固体潤滑剤からなる潤滑皮膜14Fが、硬質陽極酸化皮膜14Eのベース部14Aとは反対側の表面上に形成されている。これにより、焼付きが発生しやすいポケット面14Cところ13との間、および保持器側案内面14Dと内輪側案内面12Dとの間の焼付きの発生が有効に抑制されている。
以上のように、本実施の形態における保持器14は、高強度化および軽量化を両立しつつ、耐摩耗性だけでなく耐焼付き性をも向上させた転がり軸受用保持器となっている。また、本実施の形態における円筒ころ軸受1は、高強度化および軽量化とともに、耐摩耗性および耐焼付き性の向上をも達成した転がり軸受となっている。このような円筒ころ軸受は、たとえばガスタービンなどに組み込まれることにより高温環境下で使用される転がり軸受、工作機械などに組み込まれることにより高速で回転する転がり軸受、自動車や電気機器などに組み込まれることにより軽量化が求められる転がり軸受として好適に採用することができる。
ここで、本実施の形態における保持器14においては、ポア14Gの開口14Hは、0.3μm以上の直径を有していることが好ましい。これにより、容易に、固体潤滑剤14Jをポア14Gの内部に保持させることができる。
また、本実施の形態における保持器14においては、固体潤滑剤14Jは、二硫化モリブデン、グラファイト、PTFE、二硫化タングステンおよびスズからなる群から選択される少なくともいずれか1つを含んでいることが好ましい。これにより、焼付きの発生を一層有効に抑制することができる。
さらに、本実施の形態における保持器14においては、ベース部14Aを構成するアルミニウム合金は、150N/mm以上の引張強度を有していることが好ましい。これにより、保持器14を、過酷な条件下において使用することが可能となる。
次に、本発明の一実施の形態における転がり軸受用保持器および転がり軸受の製造方法について説明する。以下に説明する製造方法により、上記本実施の形態における保持器14および円筒ころ軸受1を製造することができる。図4は、本発明の一実施の形態における転がり軸受用保持器および転がり軸受の製造方法の概略を示すフローチャートである。
図4を参照して、工程(S10)として実施される素材準備工程では、たとえばJIS規格A2017などのアルミ合金の素材が準備される。次に、工程(S20)として実施される加工工程においては、工程(S10)において準備された素材に対して、鍛造、切削などの加工が施されることにより、保持器の概略形状に成形された成形部材が作製される。図1〜図3を参照して、これにより、成形加工されたアルミニウム合金からなるベース部14Aを準備する工程が完了する。
次に、図4を参照して、工程(S30)として、熱処理工程が実施される。この工程(S30)では、工程(S10)〜(S20)において準備されたベース部14Aが、たとえば時効硬化処理されることにより硬化され、150N/mm以上の引張強度を有する状態とされる。
次に、工程(S40)として、陽極酸化工程が実施される。この工程(S40)では、図1〜図3を参照して、アルミニウム合金からなるベース部14Aに対して陽極酸化処理を実施することにより、ベース部14Aの表面に硬質陽極酸化皮膜14Eが形成される。ここで、一般的な条件下において陽極酸化処理を実施した場合、膜厚10μm程度の状態で、直径100〜200Åの開口をベース部とは反対側の表面に有するポアを含む酸化皮膜がベース部の表面に形成される。このとき、表面の面積に占めるポアの開口の割合(面積率)は4〜7%程度となる。一方、本実施の形態における工程(S40)では、陽極酸化処理の時間および電流値を一般的な条件よりも大きくすることにより、直径0.3μm以上、面積率10%以上50%以下の開口14Hを有するポア14Gを含む、厚み5μm以上30μm以下の硬質陽極酸化皮膜14Eを形成することができる。このようにして形成された硬質陽極酸化皮膜14Eは、硬質メッキなどの皮膜形成処理とは異なり、ベース部14Aを構成するアルミニウムが溶解され、酸化皮膜が電気化学的に再形成されるメカニズムで生成するため、皮膜の形成はベース部14Aの内部にも進行する。そのため、皮膜の密着性が高いとともに、たとえば保持器14のポケットすき間が皮膜の形成により大幅に減少することも回避できるという利点を有している。
次に、工程(S50)として潤滑剤充填工程が実施される。この工程(S50)では、図1〜図3を参照して、上記ポア14Gの内部に固体潤滑剤14Jを侵入させて充填する。これにより、ポア14Gの内部に固体潤滑剤14Jが保持された状態となる。ここで、上述のように、工程(S40)においては直径0.3μm以上の開口14Hを有するポア14Gが形成されている。そのため、固体潤滑剤14Jのポア14Gの内部への侵入は、例えば固体潤滑剤をショット処理することにより、容易に実施することができる。
次に、工程(S60)として、潤滑皮膜形成工程が実施される。この工程(S60)では、たとえば潤滑皮膜14Fを構成すべき材料が溶射される。これにより、潤滑皮膜14Fが、ポケット面14Cおよび保持器側案内面14Dに形成された硬質陽極酸化皮膜14E上に形成される。以上のプロセスにより、本実施の形態における保持器14は完成し、本実施の形態における転がり軸受用保持器の製造方法は完了する。
次に、工程(S70)として組立て工程が実施される。この工程(S70)では、図1を参照して、上記工程(S10)〜(S60)において製造された保持器14と、別途準備された外輪11、内輪12、ころ13などとが組み合わされて、円筒ころ軸受1が組み立てられる。以上の工程により、本実施の形態における転がり軸受としての円筒ころ軸受1は完成する。
なお、上記実施の形態においては、本発明の転がり軸受および転がり軸受用保持器の一例として、円筒ころ軸受およびその保持器について説明したが、本発明の転がり軸受および転がり軸受用保持器はこれに限られず、たとえば自動調心ころ軸受、円すいころ軸受、深溝玉軸受、アンギュラ玉軸受、ニードルころ軸受など、種々の形式の転がり軸受および当該転がり軸受に含まれる転がり軸受用保持器に適用することができる。
以下、本発明の実施例1について説明する。本発明の転がり軸受用保持器と同様の構成を有する試験片を作製し、耐焼付き性および耐摩耗性を調査する実験を行なった。実験の手順は以下のとおりである。
まず、試験片の作製方法について説明する。素材としてJIS規格A2017を採用し、図4に基づいて説明した上記実施の形態と同様の手順で工程(S10)〜(S50)までを実施した。工程(S20)では、当該素材が縦30mm、横50mm、厚み3mmの板状の形状を有する試験片の形状に成形された。また、工程(S40)では、陽極酸化における電流値等を調整することにより、硬質陽極酸化皮膜の表面におけるポアの開口の面積率を5%〜50%の範囲で変化させた。また、工程(S50)では、固体潤滑剤として二硫化モリブデン(MoS)またはPTFEを採用した。固体潤滑剤は、ポアの内部に侵入させることにより、ポアを封孔したものと、単に表面に塗布したものとを作製した。さらに、比較のため、同様の工程において、工程(S40)および(S50)を省略することにより、硬質陽極酸化皮膜を有さない試験片も作製した。さらに、比較のため、同様の形状を有する高力黄銅(JIS規格CAC301)からなる試験片も作製した。この高力黄銅は、比重がアルミニウム合金に比べて大きいものの(A2017が2.8であるのに対し、CAC301は8.7)、軸受鋼であるSUJ2との耐焼付き性に優れており、保持器の素材として一般的に用いられている。以上の手順により、本発明の転がり軸受用保持器と同様の構成を有する実施例(実施例A〜C)の試験片と、本発明の範囲外の構成を有する比較例(比較例A〜F)の試験片とを作製した。具体的な試験片の特徴を表1に示す。
Figure 2009257416
次に、試験装置および試験方法について説明する。試験装置には、サバン型摩耗試験機を採用した。図5は、サバン型摩耗試験機の主要部の構成を示す概略正面図である。また、図6は、サバン型摩耗試験機の主要部の構成を示す概略側面図である。図5および図6を参照して、サバン型摩耗試験機およびこれを用いた耐焼付き性試験および耐摩耗性試験について説明する。
図5および図6を参照して、サバン型摩耗試験機40は、ロードセル43とエアスライダ44とを備える。平板形状の摩耗試験片41はエアスライダ44に保持され、試験時に負荷される重錘42による荷重はロードセル43により検出される。そして、摩耗試験片41の表面と、相手材45の外周面とを接触させ、相手材45を回転させる。摩耗試験片41と相手材45との接触面には直接潤滑油は供給されず、相手材45の一部が潤滑油を含むフェルトパット46に接触することにより、当該接触面に潤滑油が供給される。
相手材45は、転がり軸受における転動体であるころ、玉などを想定して、直径φ40mmの円盤状で、外周面が中心から離れる側に曲率半径R60mmの凸形状を有する形状とし、焼入硬化されることにより硬度60HRCを有する鋼(JIS規格SUJ2)製とした。外周面における表面粗さRaは0.01μmとした。試験条件は、荷重50N(最大接触面圧Pmax0.49GPa)、相手材45の回転速度24rpm(相手材45と摩耗試験片41との滑り速度0.05m/s)、とした。
そして、耐焼付き性試験においては、最悪の条件である油切れの状態を想定して、潤滑油を供給することなく相手材45を回転させ、焼付きに至る時間を比較する目安として、摩擦係数が0.4を超えるまでに要した時間により、耐焼付き性を評価した。なお、試験開始から30分を経過しても摩擦係数が0.4を越えなかったものについては、その時点で試験を中止した。
一方、耐摩耗性試験においては、潤滑油にモービルベロシティーNo.3(VG2)を採用し、境界潤滑条件で相手材45を60分間回転させた後の摩耗試験片41の摩耗量(摩耗体積)を計測することにより、耐摩耗性を調査した。摩耗試験片41の摩耗体積は、試験片41に形成される楕円形状の摩耗痕が、アスペクト比が一定の状態を維持することを利用して、短軸の長さから算出した。そして、当該摩耗体積を摩擦距離で除した値である比摩耗量で耐摩耗性を評価した。ここで、比摩耗量が小さいことは、耐摩耗性に優れていることを意味する。
次に、実験結果について説明する。図7は、耐焼付き性試験の結果を示す図である。図7において、図中の棒の長さが、摩擦係数が0.4を超えるまでの時間を示しており、棒の長さが長いほど耐焼付き性に優れていたことを意味している。また、図8は、耐摩耗性試験の結果を示す図である。図8において、図中の棒の長さは比摩耗量を示しており、棒の長さが短いほど耐摩耗性に優れていたことを意味している。
図7を参照して、CAC301からなる比較例Fに比べて、アルミニウム合金であるA2017からなる比較例Aは、耐焼付き性が格段に低いことが分かる。そして、A2017に硬質陽極酸化皮膜を形成した比較例Bは、比較例Aよりもむしろ耐焼付き性が低下しており、単に硬質陽極酸化皮膜を形成する対策は、耐焼付き性が低下することが分かった。また、比較例Bに対してPTFEを塗布した比較例C、MoSを塗布した比較例DおよびMoSを用いてポアを封孔した比較例Eにおいても大きな改善は見られず、通常の陽極酸化処理により得られるような、開口の面積率が5%程度の硬質陽極酸化皮膜の形成と固体潤滑剤とを組み合わせる対策では、耐焼付き性を有効に向上させることができないことが分かった。
しかし、開口の面積率を10%とし、MoSを用いてポアを封孔した実施例Aにおいては、耐焼付き性の大幅な向上が見られ、CAC301製の比較例Fと遜色ない耐焼付き性が得られている。このことから、アルミニウム合金製の保持器において、従来のAC301製の保持器と遜色ない耐焼付き性を確保するためには、表面におけるポアの開口の面積率が10%以上の硬質陽極酸化皮膜を形成した上で、当該ポアの内部に固体潤滑剤を保持させる必要があることが確認された。さらに、実施例BおよびCの実験結果から、開口の面積率が20%以上50%以下においては、耐焼付き性が一層向上し、CAC301製の比較例Fの耐焼付き性を大幅に上回ることが分かった。
一方、図8を参照して、耐摩耗性においては、CAC301からなる比較例Fに比べて、アルミニウム合金であるA2017からなる比較例Aは、やや劣っていることが分かる。これに対し、比較例Aに対して硬質陽極酸化皮膜を形成した比較例B〜Eおよび実施例A〜Cにおいては、耐摩耗性が向上し、比較例Fを明確に上回っている。これは、硬質陽極酸化皮膜の形成により、表面の硬度が150HV程度まで上昇したためであると考えられる。しかし、開口の面積率が20%である実施例Bは、5〜10%である試験片に比べて耐摩耗性が低下する傾向があり、開口の面積率が50%である実施例Cは、比較例Fよりは優れているものの、さらに耐摩耗性が低下している。このことから、耐摩耗性を考慮すると、当該開口の面積率は、50%以下とすることが必要であることが確認された。また、開口の面積率を大きくして、多くの固体潤滑剤をポアに保持させると、保持器の生産コストが上昇するという問題も生じる。そのため、耐焼付き性および耐摩耗性だけでなく、生産コストも考慮すると、開口の面積率は20%以上30%以下とすることがより好ましいと考えられる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の転がり軸受用保持器、転がり軸受および転がり軸受用保持器の製造方法は、高強度かつ軽量であることが求められる転がり軸受用保持器とその製造方法および転がり軸受に、特に有利に適用され得る。
円筒ころ軸受の構成を示す概略断面図である。 図1の要部を拡大して示す概略部分断面図である。 保持器の表面に形成される硬質陽極酸化皮膜を説明するための概略図である。 本発明の一実施の形態における転がり軸受用保持器および転がり軸受の製造方法の概略を示すフローチャートである。 サバン型摩耗試験機の主要部の構成を示す概略正面図である。 サバン型摩耗試験機の主要部の構成を示す概略側面図である。 耐焼付き性試験の結果を示す図である。 耐摩耗性試験の結果を示す図である。
符号の説明
1 円筒ころ軸受、11 外輪、11A 外輪転走面、12 内輪、12A 内輪転走面、12D 内輪側案内面、13 ころ、13A ころ転走面、14 保持器、14A ベース部、14C ポケット面、14D 保持器側案内面、14E 硬質陽極酸化皮膜、14F 潤滑皮膜、14G ポア、14H 開口、14J 固体潤滑剤、40 サバン型摩耗試験機、41 摩耗試験片、42 重錘、43 ロードセル、44 エアスライダ、45 相手材、46 フェルトパット。

Claims (9)

  1. アルミニウム合金からなるベース部と、
    前記ベース部の表面を含む領域に形成された硬質陽極酸化皮膜とを備え、
    前記硬質陽極酸化皮膜は、前記ベース部とは反対側の表面に開口を有する複数のポアを含み、
    前記硬質陽極酸化皮膜の、前記ベース部とは反対側の表面の面積に占める、前記複数のポアの前記開口の面積の合計値の割合は、10%以上50%以下であり、
    前記ポアの内部には、固体潤滑剤が保持されている、転がり軸受用保持器。
  2. 前記開口は、0.3μm以上の直径を有している、請求項1に記載の転がり軸受用保持器。
  3. 前記硬質陽極酸化皮膜の、前記ベース部とは反対側の表面上に形成され、固体潤滑剤からなる潤滑皮膜をさらに備えた、請求項1または2に記載の転がり軸受用保持器。
  4. 前記固体潤滑剤は、二硫化モリブデン、グラファイト、PTFE、二硫化タングステンおよびスズからなる群から選択される少なくともいずれか1つを含んでいる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の転がり軸受用保持器。
  5. 前記硬質陽極酸化皮膜は、前記転がり軸受用保持器において、転動体を保持する面であるポケット面に少なくとも形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の転がり軸受用保持器。
  6. 前記アルミニウム合金は、150N/mm以上の引張強度を有している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の転がり軸受用保持器。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の転がり軸受用保持器を備えた、転がり軸受。
  8. 成形加工されたアルミニウム合金からなるベース部を準備する工程と、
    前記ベース部を陽極酸化することにより、前記ベース部の表面上に、前記ベース部とは反対側の表面に開口を有する複数のポアを含む硬質陽極酸化皮膜を形成する工程と、
    前記ポアの内部に、固体潤滑剤を侵入させる工程とを備え、
    前記硬質陽極酸化皮膜の、前記ベース部とは反対側の表面の面積に占める、前記複数のポアの前記開口の面積の合計値の割合は、10%以上50%以下である、転がり軸受用保持器の製造方法。
  9. 前記硬質陽極酸化皮膜の、前記ベース部とは反対側の表面上に、固体潤滑剤からなる潤滑皮膜を形成する工程をさらに供えた、請求項8に記載の転がり軸受用保持器の製造方法。
JP2008105783A 2008-04-15 2008-04-15 転がり軸受用保持器、転がり軸受および転がり軸受用保持器の製造方法 Withdrawn JP2009257416A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008105783A JP2009257416A (ja) 2008-04-15 2008-04-15 転がり軸受用保持器、転がり軸受および転がり軸受用保持器の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008105783A JP2009257416A (ja) 2008-04-15 2008-04-15 転がり軸受用保持器、転がり軸受および転がり軸受用保持器の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009257416A true JP2009257416A (ja) 2009-11-05

Family

ID=41385097

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008105783A Withdrawn JP2009257416A (ja) 2008-04-15 2008-04-15 転がり軸受用保持器、転がり軸受および転がり軸受用保持器の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009257416A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013047553A (ja) * 2011-08-29 2013-03-07 Ntn Corp 転がり軸受
WO2013042579A1 (ja) * 2011-09-22 2013-03-28 Ntn株式会社 固体潤滑転がり軸受
WO2016016111A3 (de) * 2014-07-31 2016-03-31 Aktiebolaget Skf Wälzlagerkäfig oder wälzlagerkäfigsegment sowie verfahren zum herstellen eines wälzlagerkäfigs oder eines wälzlagerkäfigsegments
EA035600B1 (ru) * 2018-09-20 2020-07-14 Государственное Научное Учреждение "Объединенный Институт Машиностроения Национальной Академии Наук Беларуси" Опора качения и способ ее изготовления
US11009074B1 (en) 2019-11-11 2021-05-18 Aktiebolaget Skf Lightweight bearing cage for turbine engines and method of forming a lightweight bearing cage

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013047553A (ja) * 2011-08-29 2013-03-07 Ntn Corp 転がり軸受
WO2013042579A1 (ja) * 2011-09-22 2013-03-28 Ntn株式会社 固体潤滑転がり軸受
WO2016016111A3 (de) * 2014-07-31 2016-03-31 Aktiebolaget Skf Wälzlagerkäfig oder wälzlagerkäfigsegment sowie verfahren zum herstellen eines wälzlagerkäfigs oder eines wälzlagerkäfigsegments
CN106536953A (zh) * 2014-07-31 2017-03-22 斯凯孚公司 滚动轴承保持架或滚动轴承保持架段以及用于制造该保持架或该保持架段的方法
US10215234B2 (en) 2014-07-31 2019-02-26 Aktiebolaget Skf Rolling bearing cage or rolling bearing cage segment, and method for manufacturing a rolling bearing cage or rolling bearing cage segment
CN115217850A (zh) * 2014-07-31 2022-10-21 斯凯孚公司 滚动轴承保持架或滚动轴承保持架段以及用于制造该保持架或该保持架段的方法
EA035600B1 (ru) * 2018-09-20 2020-07-14 Государственное Научное Учреждение "Объединенный Институт Машиностроения Национальной Академии Наук Беларуси" Опора качения и способ ее изготовления
US11009074B1 (en) 2019-11-11 2021-05-18 Aktiebolaget Skf Lightweight bearing cage for turbine engines and method of forming a lightweight bearing cage

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5045806B2 (ja) 転動装置
JP2009257416A (ja) 転がり軸受用保持器、転がり軸受および転がり軸受用保持器の製造方法
CN103671556A (zh) 滚动轴承
JP2009108963A (ja) 転がり部材
JP2006250316A (ja) 転動装置
JP2015183706A (ja) 軌道輪および該軌道輪を有する転がり軸受
JP5163183B2 (ja) 転がり軸受
JP2009250316A (ja) 転がり軸受用保持器
US11401973B2 (en) Thrust roller bearing
JP2008151236A (ja) 転がり軸受
JP2010180971A (ja) 転がり軸受及びその製造方法
JP2004360707A (ja) 保持器
JP2006242246A (ja) 転がり軸受
JP2012180886A (ja) 保持器および転がり軸受
CN105805167A (zh) 一种新型内圈锥形外圈弧形滚道轴承
JP4487530B2 (ja) 転がり軸受用保持器及びその製造方法
JP2003049841A (ja) 転動装置および転動装置用保持器
JP2004324670A (ja) ころ軸受
JP2008038770A (ja) ポンプ装置
JP2010053971A (ja) 転がり軸受用保持器及びその製造方法、転がり軸受
JP2006105323A (ja) 玉軸受
JP2006308080A (ja) 転がり軸受
JP2006250313A (ja) 転動装置
JP2003314561A (ja) 玉軸受
JP2014019849A (ja) グリース組成物および転がり軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110705