JP2009228427A - Valve timing control device of internal combustion engine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、例えば吸気弁または排気弁の開閉タイミングを可変制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置の改良技術に関する。 The present invention relates to an improved technique of a valve timing control device for an internal combustion engine that variably controls the opening / closing timing of, for example, an intake valve or an exhaust valve.
従来の内燃機関のバルブタイミング制御装置としては、本出願人が先に出願した以下の特許文献1に記載されたようなものがある。
As a conventional valve timing control device for an internal combustion engine, there is one as described in the following
このバルブタイミング制御装置は、機関のクランクシャフトから回転力が伝達されるタイミングスプロケットと、該タイミングスプロケットに対して所定の角度範囲内で相対回転自在に支持されたカムシャフトと、該カムシャフトに連結されたスリーブと、前記タイミングスプロケットと前記スリーブとの間に設けられ、機関運転状態に応じて前記タイミングスプロケットとカムシャフトの相対回転位相を変更させる位相変更機構とを備えている。 This valve timing control device is connected to a timing sprocket to which rotational force is transmitted from a crankshaft of an engine, a camshaft supported so as to be relatively rotatable with respect to the timing sprocket within a predetermined angle range, and the camshaft. And a phase change mechanism that is provided between the timing sprocket and the sleeve and changes the relative rotational phase of the timing sprocket and the camshaft in accordance with the engine operating state.
この位相変更機構は、前記タイミングスプロケットに形成された径方向ガイド窓と、渦ディスクに形成された渦巻き状ガイド(渦巻き溝)と、基端部が前記スリーブに回転自在に設けられて、先端部が前記径方向ガイド内を径方向移動可能に配置されたリンク部材と、該リンク部材の先端部に設けられて、半球状の先端部が前記渦巻き状ガイドに係合した係合ピンと、機関運転状態に応じて前記渦ディスクにブレーキ力を付与するヒステリシスブレーキとを備えている。 The phase changing mechanism includes a radial guide window formed on the timing sprocket, a spiral guide (spiral groove) formed on the vortex disk, and a base end portion rotatably provided on the sleeve. A link member arranged to be movable in the radial direction in the radial guide, an engagement pin provided at the distal end portion of the link member, and a hemispherical distal end portion engaged with the spiral guide, and engine operation And a hysteresis brake for applying a braking force to the vortex disk according to the state.
そして、ヒステリシスブレーキの電磁コイルに通電することにより、ヒステリシス材を介して前記渦ディスクにブレーキ力を作用させる。これによって、前記係合部が径方向ガイド窓に沿って径方向に移動しつつ渦巻き状ガイド内を摺動して、前記タイミングスプロケットと前記カムシャフトとを所定の角度範囲内で相対的に回転させて、吸気弁の開閉タイミングを機関運転状態に応じて可変制御するようになっている。
しかしながら、前記特許文献1に記載の従来技術にあっては、ヒステリシスブレーキが故障などによって作動不良を起こした状態で機関が停止してしまった場合には、前記タイミングスプロケットとカムシャフトの相対回転位相が、機関始動に適した回転位相からはずれた位置に変更されてしまうおそれがある。この結果、機関の再始動が困難になる可能性がある。
However, in the prior art described in
本発明は前記従来の技術的課題を解決するために案出されたもので、請求項1に記載の発明は、クランクシャフトによって回転駆動する駆動回転体と、前記駆動回転体から回転力が伝達される従動回転体と、前記駆動回転体から従動回転体への回転伝達経路に設けられ、前記駆動回転体に対して相対移動を行うことにより、前記駆動回転体と従動回転体との相対回転位相を変更する中間回転体と、コイルに通電することによって前記中間回転体にブレーキ力を作用させる電磁ブレーキと、前記コイルに通電することによって前記中間回転体にブレーキ力を作用させる電磁ブレーキと、前記電磁ブレーキのコイルの磁束の方向と逆方向に磁束が発生し、磁力によって前記中間回転体にブレーキ力を付与する永久磁石と、を備え、前記中間回転体に前記電磁ブレーキのブレーキ力が作用しない状態では、前記駆動回転体と従動回転体との相対回転位相が最遅角位置と最進角位置の中間位置となるように、前記前記永久磁石が中間回転体に磁力を作用させることを特徴としている。
The present invention has been devised in order to solve the conventional technical problem, and the invention according to
この発明によれば、例えば前記電磁ブレーキが故障した状態で機関が停止した場合には、前記永久磁石の磁力によるブレーキ力によって中間回転体に最進角側と最遅角側との間の回転位相位置、つまり機関の始動に適した相対回転位相位置に保持される。したがって、イグニッションスイッチをオンして機関を始動した際に、かかる始動性が良好になる。 According to this invention, for example, when the engine is stopped in a state where the electromagnetic brake has failed, the intermediate rotating body rotates between the most advanced angle side and the most retarded angle side by the braking force generated by the magnetic force of the permanent magnet. It is held at the phase position, that is, the relative rotational phase position suitable for starting the engine. Therefore, when the ignition switch is turned on and the engine is started, such startability is improved.
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の実施形態を図面に基づいて説明する。 DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, an embodiment of a valve timing control device for an internal combustion engine according to the present invention will be described with reference to the drawings.
なお、この実施形態は、内燃機関の吸気側の動弁装置に適用したものであるが、内燃機関の排気側の動弁装置に同様に適用することも可能である。 Although this embodiment is applied to the valve operating device on the intake side of the internal combustion engine, it can be similarly applied to the valve operating device on the exhaust side of the internal combustion engine.
すなわち、前記バルブタイミング制御装置は、図1〜図4に示すように、内燃機関の図外のシリンダヘッドに回転自在に支持された従動回転体であるカムシャフト1と、このカムシャフト1の前端側に必要に応じて相対回動可能に設けられた駆動回転体であるタイミングスプロケット2と、該タイミングスプロケット2の内周側に配置されて、両者1,2の相対回転位相を変更する位相変更機構3とを備えている。
That is, as shown in FIGS. 1 to 4, the valve timing control device includes a
前記カムシャフト1は、外周に図外の吸気弁を開作動させる一気筒当たり2つのカム1a、1aを有すると共に、先端部に従動軸部材4がカムボルト5によって軸方向から結合され、この従動軸部材4の先端部にスリーブ6が螺着固定されている。
The
前記従動軸部材4は、前記カムボルト5が内部の貫通孔を介して挿通する円筒状の軸部4aと、該軸部4aのカムシャフト1側の端縁に一体に形成された大径フランジ状の拡径部4bとを備えている。また、前記スリーブ6は、前記従動軸部材4の軸部4aの先端部外周に圧入によって固定されている。
The driven
前記タイミングスプロケット2は、外周に図外のタイミングチェーンを介してクランクシャフトに連係されるリング状の歯車部2aが外周に一体に形成されていると共に、このリング状の歯車部2aの内周側にほぼ円板状のプレート部材2bを有している。また、このプレート部材2bの中央に形成された挿通孔2cの内周面が前記従動軸部材4の軸部4aの外周に回転自在に支持されている。
The
また、前記プレート部材2bには、対面する平行な側壁を有する径方向ガイドである2つ径方向窓孔7,7がタイミングスプロケット2のほぼ直径方向に沿うように貫通形成されていると共に、この2つの径方向窓孔7、7の間に、2つの可動操作部材であるリンク部材8,8の各基端部8a、8aが周方向へ移動可能に係入保持される2つのガイド孔2d、2dが貫通形成されている。
The
前記ガイド孔2d、2dは、前記挿通孔2cの外周部に円周方向に沿って円弧状に形成されて、その軸方向の長さが前記各基端部8a、8aが移動する範囲内(カムシャフト1とタイミングスプロケット2の相対回動範囲内)の大きさに設定されている。
The
前記各リンク部材8は、それぞれがほぼ円弧状に折曲形成されて、一端側の前記各基端部8aが円筒状に形成されている一方、他端側の各先端部8b、8bも円筒状に形成されて、それぞれがプレート部材2b方向に突設されている。また、前記従動軸部材4の拡径部4bのカムシャフト1側の端部内周側に2つのレバー突起が一体に突設され、この各レバー突起の内部にそれぞれ貫通形成された各保持孔に各ピン9、9の一端部が圧入固定されていると共に、該ピン9,9の他端部に前記各リンク部材8、8の各基端部8a、8aが回転自在に連結されている。
Each of the
また、各リンク部材8、8は、先端部8b、8bが前記各径方向窓孔7,7に係入していると共に、この先端部8b、8bには、軸方向前方側に開口する収容穴10が形成され、この収容穴10に、前記各径方向窓孔7,7を介して、後述する渦ディスク13の渦巻き溝15に係合する球面状の先端部を有する係合ピン11と、この係合ピン11を前方側(渦巻き溝15側)に付勢するコイルばね12とが収容されている。
The
そして、各リンク部材8は、各先端部8bが対応する各径方向窓孔7に係入した状態において、各基端部8a、8aが前記各ピン9、9を介して前記従動軸部材4に連結されているため、各リンク部材8の先端部8b側が、外力を受けて各径方向窓孔7に沿って変位すると、タイミングスプロケット2と従動軸部材4とは、各リンク部材8の基端部8aが各ガイド孔2dに沿って移動して、各先端部8bの変位に応じた方向及び角度だけ相対回動する。
And each
一方、前記プレート部材2bの前方側に対向配置された中間回転体である円板状の渦ディスク13が前記軸部4aの外周に回転自在に支持されている。この渦ディスク13は、軸部4aの外周面に摺動自在に支持された内周部13aと、該内周部13aの外周側に有するディスク部13bとから構成され、このディスク部13bのカムシャフト1側の後面に、渦巻き状ガイドである断面半円状の2条の渦巻き溝15が形成されている。この各渦巻き溝15には、前記各リンク部材8の各係合ピン11の先端部が摺動自在に係合案内されている。
On the other hand, a disc-
前記各渦巻き溝15は、互いに分離されて、タイミングスプロケット2の回転方向に沿って次第に縮径するように形成されていると共に、最外周側の先端溝部15aが所定の角度をもって内方へ屈曲(偏曲)形成されており、該先端溝部15aは、その長手方向のほぼ中央位置から先端側がさらに内方へ小さな角度で内方に屈曲形成されている。
The
すなわち、この各渦巻き溝15は、それぞれの先端溝部15a以外の一般部位15bは渦(位相)の変化率が一定に形成されているが、先端溝部15aは、渦の変化率が前記内方へ屈曲した偏曲部から先端に向かって一般部位15bに比較して小さく形成されて渦ディスク13の接線方向に沿ってほぼ直線状に形成されており、この先端溝部15aの長さが比較的長く設定されている。また、この先端溝部15aは、長手方向のほぼ中央部位(屈曲部)から先端部位がさらに極小さな角度で内方に屈曲形成されている。
That is, each
そして、各係合ピン11が渦巻き溝15に係合した状態において、渦ディスク13がタイミングスプロケット2に対して遅れ方向に相対回動すると、各リンク部材8の先端部8bは、各径方向窓孔7に案内されつつ渦巻き溝15の渦巻き形状に誘導されて半径方向内側(進角側)に移動し、逆に、渦ディスク13が進み方向に相対変位すると、半径方向外側に移動して、係合ピン11が前記渦巻き溝15の偏曲部に位置した状態で最遅角側に制御される。
When the
さらに、前記係合ピン11が前記渦巻き溝15の先端溝部15a域に位置すると、機関の始動に適した僅かに進角側の位置となるように制御されるようになっている。
Further, when the
前記渦ディスク13は、カムシャフト1に対する相対的な回動操作力が入力されると、その操作力が各渦巻き溝15と各係合ピン11の先端部を通してリンク部材8の先端部8bを各径方向窓孔7内で径方向に変位させ、このとき各リンク部材8の作用によってタイミングスプロケット2と従動軸部材4(カムシャフト1)に相対的な回動力を伝達する。
When the relative rotating operation force with respect to the
前記回動操作力を付与する機構は、図1〜図4に示すように、渦ディスク13を、前記スリーブ6を介してタイミングスプロケット2の回転方向(進角側)に付勢する付与手段及び作動補助機構であるトーションスプリング16と、渦ディスク13をタイミングスプロケット2の回転方向と逆方向(遅角側)に制動付勢する電磁機構であるヒステリシスブレーキ17と、該ヒステリシスブレーキ17の制動力を機関運転状態に応じて制御する図外の電子コントローラとを備え、機関の運転状態に応じてヒステリシスブレーキ17の制動力を適宜制御することにより、渦ディスク13をタイミングスプロケット2に対して相対回動させ、あるいは両者の回動位置を維持するようになっている。
As shown in FIGS. 1 to 4, the mechanism for applying the rotating operation force includes an applying means for urging the
前記トーションスプリング16は、前記スリーブ6の外周側に配置され、その一端部16aがスリーブ6の先端部に形成された係止孔に径方向から挿通係止されている一方、他端部16bが前記内周部13aの内部軸方向に形成された係止孔に挿通係止されて、機関停止後に前記渦ディスク13を始動用の回転位相方向へ回転付勢するようになっている。
The
一方、前記ヒステリシスブレーキ17は、渦ディスク13の外周側前端部に固定された非磁性材の環状プレート14と、該環状プレート14の前端面に固定されたヒステリシスリング18と、該ヒステリシスリング18の前端部に配置された円環状のコイルヨーク19と、該コイルヨーク19の内部に収容配置されて、該各コイルヨーク19に磁気を誘導する電磁コイル20と、前記コイルヨーク19の後述する環状ステータ部22aの後端面に固定されて、前記環状プレート14に対向して配置された永久磁石21と、を備えている。
On the other hand, the
前記環状プレート14は、オーステナイト系ステンレス材によって所定幅の円環状に形成されて、前記渦ディスク13の外周側前端面に溶接によって固定され、その外径が前記渦ディスク13の外径よりも大きく設定されている。
The
前記ヒステリシスリング18は、図1に示すように、その径方向の幅が前記環状プレート14の幅よりも十分に小さく設定された小さな円筒状に形成されて、前記環状プレート14の前端面の径方向の外周側に溶接によって固定されていると共に、前記外部の磁界の変化に対して位相遅れをもって磁束が変化する特性をもつヒステリシス材(半硬質材)によって形成されている。また、このヒステリシスリング18は、先端部が後述するアウターステータ23と環状ステータ部22aとの間に形成された環状溝である環状隙間C内に挿入配置されている。
As shown in FIG. 1, the
前記コイルヨーク19は、内周側のインナーステータ22と、外周側のアウターステータ23と、該両ステータ22,23の前端開口を閉塞する形で一体に設けられた環状ヨーク部24と、から構成されて、これらの内部に前記電磁コイル20を取り囲むように全体がほぼ断面コ字形状に形成されている。
The
前記インナーステータ22は、外周側に圧入などによって一体的に固定された環状ステータ部22aを有すると共に、内周部13aに環状突起22bを介してボールベアリング25が設けられており、このボールベアリング25によって渦ディスク13がインナーステータ22に回転自在に支持されている。
The
また、前記インナーステータ22(環状ステータ部22a)とアウターステータ23は、図5に示すように、内外周側に一定の所定幅の前記環状隙間Cを介して径方向から対向する凸状のS極となるインナー極歯26と、N極となるアウター極歯27がそれぞれ円周方向へ等間隔で複数設けられている。前記対向するインナー極歯26とアウター極歯27は、それぞれ円周方向へ交互に配置されて、対向する前記内外周面相互の近接する極歯26,27がすべて円周方向にずれている。
Further, as shown in FIG. 5, the inner stator 22 (
したがって、各極歯26,27の両対向面の近接する各極歯26,27間には、基本的に電磁コイル20の励磁によってヒステリシスリング18内を通る円周方向に傾きをもった磁界が発生する。
Therefore, a magnetic field having an inclination in the circumferential direction that basically passes through the
また、極歯26,27の各対向面と前記ヒステリシスリング18の内外周面とは、エアーギャップをもって非接触状態で径方向から対向しており、このエアーギャップは、大きな磁力を確保するために微小隙間に設定されている。
Further, the opposing surfaces of the
前記環状ヨーク24は、円周方向の所定位置に前記電磁コイル20のハーネス20aを貫通させて前記コントローラに案内する図外の貫通孔が穿設されている。
The
前記電磁コイル20は、前記ハーネス20aを介して電子コントローラから通電されると、コイルヨーク19を介して磁界が発生し、この磁力によってヒステリシスリング18にブレーキトルクを発生させるようになっている。すなわち、前記電磁コイル20への通電によってヒステリシスリング18が各極歯26,27間の磁界内を変位するときに、ヒステリシスリング18の内部の磁束の向きと磁界の向きのずれによって制動力を発生するものであるが、その制動力は、ヒステリシスリング18の回転速度(前記対向内外周面とヒステリシスリング18の相対速度)に関係なく、磁界の強さ、すなわち、電磁コイル20の励磁電流の大きさに略比例した一定の値となる。
When the
そして、前記電磁コイル20の前記磁界(磁力線)の方向は、図2の白抜き矢印に示すように、アウターステータ23からアウター極歯27を介してヒステリシスリング18を通ってインナー極歯26からインナーステータ22側へ流れ、さらに環状ヨーク24を経由してアウターステータ23に循環して、ヒステリシスリング18にブレーキトルクとして作用するように構成されている。
The direction of the magnetic field (lines of magnetic force) of the
前記永久磁石21は、図1、図2及び図6にも示すように、ほぼ円環状に形成されて、前記環状ステータ部22aの後端面に円環状に形成された嵌合溝内に嵌合固定されていると共に、前記環状隙間Cの内周形状に沿って配置されている。
As shown in FIGS. 1, 2 and 6, the
この永久磁石21の磁極は、前端の環状ステータ部22a側がN極に、後端の環状プレート14側がS極に設定されて、前記電磁コイル20への非通電時には、磁束が図1の黒矢印に示すように、前記N極から環状ステータ部22a内を通ってヒステリシスリング18を経由してアウターステータ23を通ってS極に循環するようになっており、これによってヒステリシスリング18にブレーキトルク(位置保持トルク)として作用するようになっている。
The magnetic poles of the
一方、前記電磁コイル20に通電されると、永久磁石21の磁束は、図2の黒矢印に示すように、電磁コイル20に発生する磁束(白抜き矢印)に阻害されて、該電磁コイル20の磁束よりも外側を流れてヒステリシスリング18を経由せずに環状プレート14側を経由する。したがって、この時点では、永久磁石21の磁束はヒステリシスリング18にブレーキトルクとして殆ど作用しないようになっている。
On the other hand, when the
前記コントローラは、機関の回転数を検出するクランク角センサや機関の吸入空気量から負荷を検出エアーフローメーター、スロットルバルブ開度及び機関水温センサなどの各種のセンサ類からの検出信号に基づいて現在の機関運転状態を検出して、機関運転状態に応じて電磁コイル20に制御電流を出力している。
The controller detects a load from a crank angle sensor for detecting the engine speed and an intake air amount of the engine, and based on detection signals from various sensors such as an air flow meter, a throttle valve opening degree, and an engine water temperature sensor. The engine operating state is detected, and a control current is output to the
なお、前記位相変更機構3は、前記タイミングスプロケット2の径方向窓孔7、リンク部材8、係合ピン11、レバー突起、渦ディスク13、渦巻き溝15及び前記ヒステリシスブレーキ17によって構成されている。
The
さらに、本実施例では、前記位相変更機構3に冷却オイルを供給する冷却装置(オイル供給手段)が設けられている。
Furthermore, in this embodiment, a cooling device (oil supply means) for supplying cooling oil to the
前記冷却装置は、図1に示すように、カムシャフト1とカムボルト5との間に形成された環状通路34と、前記従動軸部材4の軸部4aの内周側から拡径部4b内に傾斜状に穿設されて、上流端が前記環状通路34と連通するオイル供給通路35と、該オイル供給通路35を通流する冷却用オイルの流量をオイルの温度に応じて制御する流量制御弁36とから構成されている。
As shown in FIG. 1, the cooling device includes an
前記環状通路34は、図外のオイルポンプから吐出された潤滑油を機関の各摺動部に供給するメインオイルギャラリーと連通しており、前記オイルポンプから吐出されたオイルの一部が導入されるようになっている。
The
前記オイル供給通路35は、下流端が前記流量制御弁36のバルブ孔37を介して位相変更機構3の内部に連通している。
The
前記流量制御弁36は、前記拡径部4bの内部軸方向に貫通形成されて、前記オイル供給通路35の下流端と連通する前記バルブ孔37と、該バルブ孔37の内部に摺動自在(進退自在)に設けられた弁体38と、供給されたオイルの温度を含む雰囲気温度によって撓み変形して前記弁体38をバルブ孔37内で進退動させる感温部材39と、から主として構成されている。
The flow
前記バルブ孔37は、前記拡径部4bの内周側に形成されて、内径がほぼ均一な円柱状に形成されており、内側の一端開口が前記拡径部4bと前記プレート部材2bとの間の空間部33に臨んでいると共に、軸方向のほぼ中央位置に前記オイル供給通路35の下流端が開口形成されている。
The
前記弁体38は、ほぼ段差径状の円柱状に形成され、ほぼ中央に有する小径な軸部と、該軸部の後端側に一体に形成されて、外周面が前記バルブ孔37の内周面に摺接する円形状のランド部と、軸部の前端側に一体に形成されて、外周面がバルブ孔37の内周面に摺接するほぼ円柱状の弁部38aと、該弁部38aの前端部に一体に形成された係止部と、を備えている。
The
前記軸部は、その外周面とバルブ孔37の内周面との間に円環状のオイル導入室40を形成し、該オイル導入室40に前記オイル供給通路35の下流端が常時臨んでいる。また、前記オイル供給通路35の前記バルブ孔37を挟んだ対向位置には、前記オイル導入室40内に導入されたオイルの余剰分を外部に排出する排出通路41が形成されている。この排出通路41は、その断面積が前記オイル供給通路35の断面積よりも十分に小さく形成されていると共に、低油温時に拡径部4bなどを介してオイルの温度が感温部材39に伝達される程度の大きさに設定されている。
The shaft portion forms an annular
前記ランド部と弁部38aの対向する内端面が前記オイル導入室40に導入されたオイルの受圧面として構成されており、これらの各受圧面積は投影面積では同一になっている。また、ランド部と弁部38aの各外径は、前記バルブ孔37の内周面の内径よりも若干小さく設定されて、それぞれの間に良好な摺動性を確保するために微小クリアランスが形成されているが、この微小クリアランスは、互いの内外周面間に油膜を形成する程度の大きさに設定されている。
The opposed inner end surfaces of the land portion and the
また、前記オイル導入室40は、その断面積が前記オイル供給通路35と排出通路41及び後述する両制御通路溝のそれぞれの断面積の総和よりも大きく設定されている。
The
前記弁部38aは、外周面の円周方向ほぼ180°の位置に受圧面側から段階的に上方へ傾斜した制御通路溝38bが形成されている。この制御通路溝38bは、受圧面側に形成された最も低い平坦面と、ここから前方斜め上方向へ傾斜状に形成された傾斜面と、該傾斜面の先端側に形成されて僅かに傾斜状に形成された先端面とから構成されている。
The
前記感温部材39は、バイメタルなど薄肉な長方形状の金属板材を4枚重ねによって構成され、外周が円弧状に形成された基端部にボルト挿通孔が形成されていると共に、矩形状の先端部に前記係止部にほぼU字形状の係止溝を介して挟み込むように係止する二股状の係止片が形成されている。前記基端部は、ボルト挿通孔に挿通されたボルト39aによってワッシャを介して拡径部4bに締結固定されている。
The temperature-
前記空間部33に供給されたオイルは、前記リンク部材8の基端部8aなどの周囲を通って前記プレート部材2bとディスク部13bとの間に供給され、さらにここから前記ディスク部13bに穿設された油孔42を通ってボールベアリング25や永久磁石21、ヒステリシスリング18及び各極歯26,27間などに供給されるようになっている。
The oil supplied to the
以下、この実施例の作用について説明する。まず、機関停止時には、電子コントローラから電磁コイル20への通電が停止されて、トーションスプリング16のばね力によって渦ディスク13がタイミングスプロケット2に対して機関回転方向へ最大に回転する。これにより、係合ピン11は、球状先端部が渦巻き溝15の先端溝部15aの先端縁に当接位置して、クランクシャフトとカムシャフト1の相対回転位相(吸気弁の開閉タイミング)は始動に最適な僅かに進角側寄りの位置に保持されている。
The operation of this embodiment will be described below. First, when the engine is stopped, energization from the electronic controller to the
また、この機関停止時には、図1に示すように、前記永久磁石21の磁界がヒステリシスリング18に作用して、該ヒステリシスリング18にブレーキ力を付与し、前述した渦ディスク13のタイミングスプロケット2の回転方向の最大回転位置、つまり、最遅角位置と最進角位置の間の相対回転位相で保持力を発揮する。したがって、吸気弁の開閉タイミングが始動に最適な僅かに進角側寄りの位置に安定かつ確実に保持することができる。
When the engine is stopped, as shown in FIG. 1, the magnetic field of the
機関始動後に、機関がアイドル運転などの低回転域に移行しようとすると、前記コントローラから電磁コイル20に通電されて、この励磁による磁力によって、ヒステリシスリング18に大きなブレーキトルクが発生して、トーションスプリング16のばね力に抗するブレーキトルクが渦ディスク13に付与される。
When the engine tries to shift to a low rotation range such as idle operation after the engine is started, the
なお、このとき、前記永久磁石21の磁力は、図2に示すように、ヒステリシスリング18に作用しないことから、電磁コイル20の磁力のみによってヒステリシスリング18にブレーキトルクが作用することになる。
At this time, since the magnetic force of the
したがって、前記係合ピン11は、渦巻き溝15の先端15aから速やかに脱出して偏曲部側に速やかに移動する。これにより、渦ディスク13が、タイミングスプロケット2の回転方向に対して僅かに逆方向に回転する。これによってリンク部材8の先端の係合ピン11が、各渦巻き溝15に誘導されてリンク部材8の先端部8bが径方向窓孔7に沿って外側に揺動し、リンク部材8の作用によってタイミングスプロケット2と従動軸部材4の回転位相角が最遅角側に変更される。
Therefore, the
この結果、クランクシャフトとカムシャフト1の相対回転位相が機関運転状態に応じた任意な位相に変更される。例えば、低回転に適した遅角側や最遅角状態など、運転状態に応じた位相である。これによって、アイドル運転時の機関回転の安定化と燃費の向上が図れる。
As a result, the relative rotational phase of the crankshaft and the
そして、この状態から機関の運転が通常運転に移行して、例えば高回転時になると、前記回転位相を最進角側に変更すべき指令が前記コントローラから発され、電磁コイル20にさらに大きな電流が供給されて、トーションスプリング16のばね力に抗する大きな制動力がヒステリシスリング18を介して渦ディスク13に付与される。
Then, when the operation of the engine shifts from this state to the normal operation and, for example, at a high rotation speed, a command to change the rotation phase to the most advanced angle side is issued from the controller, and a larger current is supplied to the
これにより、渦ディスク13がタイミングスプロケット2に対してさらに逆方向に回転し、それによってリンク部材8の先端の係合ピン11が各渦巻き溝15に誘導されてリンク部材8の先端部8bが径方向窓孔7に沿ってさらに内側に揺動し、リンク部材8の作用によってタイミングスプロケット2と従動軸部材4の相対回転角が最進角側に変更される。この結果、クランクシャフトとカムシャフト1の回転位相が最進角側に変更され、それによって機関の高出力化が図られることになる。
As a result, the
次に、前述した電磁コイル20に通電した際におけるコイル電流量とヒステリシスブレーキ17によるブレーキトルクとの関係を図7に基づいて説明する。
Next, the relationship between the coil current amount when the
電磁コイル20への通電初期の電流量が小さいときは、前記永久磁石21の磁束が反作用として働く(相殺)ことからブレーキトルクは下り傾斜状に低下する特性aを示し、ブレーキ特性の応答性が比較的低く、その後、電磁コイル20に通常の大きな電流が供給されると、永久磁石21の磁力を大きく上まって急激な立ち上がり特性bとなる。したがって、ヒステリシスブレーキ17による通常制御時には、永久磁石21の磁力が殆ど影響しない。
When the amount of current at the beginning of energization of the
この実施例によれば、前述のように、この機関停止時には、図1に示すように、前記永久磁石21の磁界がヒステリシスリング18に作用して、該ヒステリシスリング18にブレーキ力を付与し、吸気弁の開閉タイミングが始動に最適な僅かに進角側寄りの位置に安定かつ確実に保持することができるが、かかる作用は、前記ヒステリシスブレーキ17が故障した状態で機関が停止された場合も同様であって、機関停止時にカムシャフト1に作用するメカニカルな交番トルクによって前記渦ディスク13がタイミングスプロケット2の回転方向の最大回転位置に回転した場合も、前記永久磁石21の磁力によってヒステリシスリング18にブレーキ力を付与して始動に適した相対回転位相の位置に安定かつ確実に保持できる。つまり、フェールセーフ機能が働き、したがって、機関再始動が良好になる。
According to this embodiment, as described above, when the engine is stopped, as shown in FIG. 1, the magnetic field of the
さらに、この実施例によれば、機関の始動時において、前記オイル供給通路35からオイル導入室40に導入されたオイル温度(油温)が、例えば10℃以下の極低温である場合は、感温部材39が撓み変形せずにほぼ直線状になっている。このため、前記弁体38は、弁部38aがオイル導入室40を閉塞した状態となることから、前記オイル供給通路35を経てオイル導入室40内に導入されたオイルはここで流動が規制される。したがって、前記空間部33へのオイル流入が阻止されると共に、オイル導入室40内のオイルは排出通路41を通ってシリンダヘッドの上部側へ排出される。なお、このとき、オイル供給通路35からオイル導入室40内に流入したオイルは、前述のように、排出通路41から排出されるが、この排出通路41の通路断面積がオイル供給通路35よりも小さいため、オイル圧力が前記各内端面に均等に作用して、弁体38が軸方向にバランスされて油圧による進退方向への力が作用しない。
Furthermore, according to this embodiment, when the engine is started, the oil temperature (oil temperature) introduced from the
この状態で、前記オイル導入室40に流入したオイルの温度が所定以上になると、この油温が拡径部4bからボルト39aを介して感温部材39に伝達されることから、該感温部材39は油温と同じ温度に保持される。これにより、流量制御弁36の作動開始温度のばらつきを抑制することができる。
In this state, when the temperature of the oil flowing into the
そして、油温が所定以上に上昇すると、前記感温部材39の先端部側が僅かに外方へ撓み変形して前記弁体38を、係止部を介してタイミングスプロケット2のプレート部材2b側へ引き出して僅かに進出動させる。これによって、前記弁部38aの各制御通路溝38bの先端面と傾斜面の先端側が空間部33内に臨んでバルブ孔37の小さな開口面積となる。これにより、オイル導入室40内のオイルは、その一部が排出通路41から排出され、他の一部が各制御通路溝38bを通って空間部33内に流入する。
When the oil temperature rises above a predetermined level, the tip end side of the
その後、さらに油温が上昇すると、この油温上昇に伴い感温部材39の変形と共に弁体38が進出動して前記制御通路溝38bによりバルブ孔37の開口面積が徐々に大きくなって、オイルの流量が漸次増加する。つまり、弁体38が作動し始めた状態でも、空間部33へのオイルの増加量は徐々に多くなることから、ヒステリシスブレーキ17などへの供給量もなだらかな増加量になる。したがって、ヒステリシスリング18のオイル粘性による引き摺りによる無用の制動力の発生を十分に防止できる。
Thereafter, when the oil temperature rises further, the
そして、さらに油温の上昇によって感温部材39の変形が大きくなって弁体38がさら進出すると、先端側の突部が前記プレート部材2bの一端面に当接してそれ以上の移動が規制される。この段階で制御通路溝38bによるバルブ孔37の開口面積が最大になり、空間部33を介して位相変更機構3の内部には多くのオイルが供給される。したがって、ヒステリシスリング18や第1電磁コイル20などの各部材を効果的に冷却及び潤滑することが可能になる。
When the
また、前記油孔42を通ってボールベアリング25側に流入したオイルは、前記永久磁石21を冷却すると共に、表面に付着した金属粉などを洗い流して外部に排出するため、永久磁石21の性能を維持することができる。
In addition, the oil flowing into the
〔第2実施例〕
図8及び図9は本発明の第2実施例を示し、基本構造は第1の実施例のものと同一であるが、異なるところは、永久磁石21を前記電磁コイル20と環状ステータ部22aとの間に配置したものである。
[Second Embodiment]
8 and 9 show a second embodiment of the present invention, the basic structure of which is the same as that of the first embodiment, except that the
すなわち、前記永久磁石21は、図8〜図10に示すように円環状に形成されていると共に、内外周部が前記インナーステータ22とアウターステータ23との間に嵌合固定され、前端面が前記電磁コイル20の後端面に対向して近接配置されている一方、後端面が前記環状ステータ部22aの前端面に対向して近接配置されている。
That is, the
また、この永久磁石21は、インナーステータ22側の内周部側がN極に、アウターステータ23側の外周部側がS極に設定されて、前記電磁コイル20への非通電時には、磁束が図9の黒矢印に示すように、前記N極からインナーステータ22と環状ステータ部22aを通ってヒステリシスリング18を経由してアウターステータ23からS極に循環するようになっており、これによってヒステリシスリング18にブレーキトルク(位置保持トルク)として作用するようになっている。
Further, the
一方、前記電磁コイル20に通電されると、永久磁石21の磁束は、図10の黒矢印に示すように、電磁コイル20に発生する磁束(白抜き矢印)に阻害されて、該電磁コイル20の磁束よりも内側でかつ第1実施例とは反対方向に流れる。つまり、前記電磁コイル20の磁束と同じ方向となり、N極からインナーステータ22及び環状ヨーク部24を通ってアウターステータ23からS極に循環する。これによって、ヒステリシスリング18を経由しない状態で流れる。したがって、この時点では、永久磁石21の磁束はヒステリシスリング18にブレーキトルクとして作用しないようになっている。
On the other hand, when the
よって、この実施例も第1実施例と同様に、ヒステリシスブレーキ17の故障を含めた機関停止時には、前記永久磁石21の磁界がヒステリシスリング18に作用して、該ヒステリシスリング18にブレーキ力が付与されて、吸気弁の開閉タイミングが始動に最適な僅かに進角側寄りの位置に安定かつ確実に保持することができる。したがって、機関再始動が良好になる。
Therefore, in this embodiment, similarly to the first embodiment, when the engine is stopped including the failure of the
〔第3実施例〕
図11は第3実施例を示し、前記第1実施例の各構成をベースとして、前記永久磁石21と軸方向の反対側の前記環状ヨーク部24の前端部位置に、補助永久磁石43が設けられている。
[Third embodiment]
FIG. 11 shows a third embodiment, and an auxiliary
すなわち、前記環状ヨーク24は、前端面に環状突部44が一体に形成されていると共に、該環状突部44の径方向のほぼ中央位置に環状の保持溝45が形成されている。
That is, the
前記補助永久磁石43は、円環状に形成されて、ほぼ全体が前記環状溝45内に埋設状態に固定されていると共に、磁極は外周部側がN極に設定され内周部側がS極に設定されている。したがって、この補助永久磁石43は、前記電磁コイル20が非通電状態の場合に前記永久磁石21から発生する磁束(磁力線)方向と逆方向の磁束(磁力線)を発生させるように構成されている。
The auxiliary
この実施例によれば、第1実施例と同様に、機関停止時に前記永久磁石21の磁界がヒステリシスリング18に作用して、該ヒステリシスリング18にブレーキ力を付与するが、この磁束に対して補助永久磁石21の磁力線が、図11の黒矢印で示すように、N極から環状ヨーク24内を通ってS極に戻るような特性となることから、前記永久磁石21から漏れ出して環状ヨーク24側へ流入しようとする磁束に抵抗を与えて、かかる環状ヨーク24方向への流入を阻止する。このため、前記永久磁石21の磁力が効率良く各極歯26,27に伝達されることから、該ヒステリシスリング18のブレーキ力の低下を効果的に防止することが可能になる。
According to this embodiment, as in the first embodiment, the magnetic field of the
〔第4実施例〕
図12は第4実施例を示し、ヒステリシスブレーキ17や永久磁石21などの基本構成は第1実施例と同様であるが、異なるところは、前記渦ディスク13とヒステリシスブレーキ17がボールベアリング25を介して一緒に軸方向へ僅かに移動可能になっていると共に、前記タイミングスプロケット2と従動軸部材4を所定の相対回転位置に保持する保持機構と該保持状態を解除する保持解除機構が設けられている。
[Fourth embodiment]
FIG. 12 shows a fourth embodiment, and the basic configuration of the
具体的に説明すれば、前記渦ディスク13とヒステリシスブレーキ17とは、ボールベアリング25を介して連結されていると共に、前記従動軸部材4の軸部4aの外周面とスリーブ6の外周面を介して軸方向へ僅かに移動可能になっている。また、前記環状ヨーク24の前端部に固定用孔24aが穿設されていると共に、該固定用孔24aにピン46の一端部が圧入固定されている。また、ヒステリシスブレーキ17の前端側に配置されたロッカカバー47に、前記ピン46の他端部が摺動可能に収容された保持穴47aが形成されており、前記ピン46を介して前記コイルヨーク19がロッカカバー47に対して軸方向の移動を確保されつつ自由な回転が規制されるようになっている。
More specifically, the
前記保持機構は、電磁石によって構成され、前記インナーステータ22の内周側に有するデッドスペース内でかつ前記渦ディスク13の内周部13bの前方位置に配置された第2コイルヨーク51と、該第2コイルヨーク51の内部に収容された第2電磁コイル52とから構成されている。
The holding mechanism is composed of an electromagnet, a
前記第2コイルヨーク51は、全体が断面ほぼコ字形状に形成され、ほぼフランジ状に形成された前端側ステータ51aと、該前端側ステータ51aの後面ほぼ中央に一体に結合されたほぼ円筒状の後端側ステータ51bと、を備えている。また、この第2コイルヨーク51は、前記インナーステータ22の内周に形成されたクランク状の段差面22bに嵌合して軸方向と径方向に位置決めされつつ圧入固定されている。
The
前記前端側ステータ51aは、断面ほぼクランク状に折曲形成されて、外周部が前記環状ヨーク24の前端面に当接して全体のインナーステータ22に対する最大圧入量を規制するようになっていると共に、該外周部の外周縁に径方向へ一体に延出した複数の突部51cがボルト53によって前記インナーステータ22の内周側に固定されている。また、前端側ステータ51aの内周部の内周面51dが前記スリーブ6の先端縁と軸方向で位置ずれしていて、内周面51dの後端側がスリーブ6の先端部外周面に当接配置されている。一方、前記後端側ステータ51bは、円環状の後端面が前記渦ディスク13のディスク部13bの環状先端面に微小隙間を介して近接配置されている。
The front
前記第2電磁コイル52は、図外のハーネスを介して前記第1電磁コイル20に通電する同じ電子コントローラから通電(オン)あるいは非通電(オフ)の信号が出力されると共に、前記通電時における通電量が制御されようになっている。
The second
すなわち、第2電磁コイル52は、電子コントローラからオン信号が出力されて最大の通電量になると、その磁力によって前記前端側ステータ51aの内周面51dとスリーブ6の先端部との特異な配置構成に基づきスリーブ6に対して前記ヒステリシスブレーキ17と渦ディスク13をともに図1中、右方向へ移動させて、前記渦巻き溝15の内周面を係合ピン11に押し付けるようになっている。また、このオン信号の出力中にその通電量が増加あるいは減少制御されて、後述する皿ばね48の付勢力に抗して渦ディスク13に対する押し付け力、つまり前記渦巻き溝15の内周面と係合ピン11の先端部との間の摩擦抵抗力を調整することが可能になっている。
That is, the second
前記保持解除機構は、主として皿ばね48によって構成され、この皿ばね48は、タイミングスプロケット2のプレート部材2bの筒状内周部2cの前端面と渦ディスク13の内周部13aの後端側内周面に形成された環状溝の底面との間に配置されて、前記渦ディスク13を係合ピン11から離間する方向、つまり図12に示す左方向(解除方向)へ付勢するようになっている。この皿ばね48は、撓み変形時の良好な摺動性を確保するために前後に円環状のスプリングリテーナ49、50が配置されている。
The holding release mechanism is mainly constituted by a
したがって、この実施例によれば、第1実施例と同様に、機関停止時には、図12に示すように、前記永久磁石21の磁界がヒステリシスリング18に作用して、該ヒステリシスリング18にブレーキ力を付与し、吸気弁の開閉タイミングが始動に最適な僅かに進角側寄りの位置に安定かつ確実に保持して、始動に適した相対回転位相の位置に安定かつ確実に保持できる。
Therefore, according to this embodiment, as in the first embodiment, when the engine is stopped, the magnetic field of the
しかも、この実施例では、位相変更機構3による相対回転位相の変更時において、第2電磁コイル52への通電による渦ディスク13の押圧力と前記皿ばね48のばね力との相対圧によって、前記渦ディスク13と係合ピン11との間のフリクションを自由に調整するため、例えば、機関の低温始動時には、前記フリクションを大きくして位相変更機構3による始動に適した相対回転位相位置に保持することができ、前記永久磁石21の作用と相俟って機関の始動性をさらに向上させることが可能になる。
In addition, in this embodiment, when the relative rotation phase is changed by the
また、定常運転時には、第2電磁コイル52への通電を停止させて皿ばね48による保持解除が行われることから、前記フリクションを十分に低下させて、前記ヒステリシスブレーキ17などによって所望の相対回転位相角に速やかに変更させることができる。
Further, during steady operation, the energization of the second
したがって、いかなる相対回転位相角の状態においても、該位相角を保持することによって安定した位相角保持性能が得られ、また前記大きなフリクションを低下させることによってその後の迅速な位相変更性能が得られる。 Therefore, in any relative rotational phase angle state, a stable phase angle maintaining performance can be obtained by maintaining the phase angle, and a rapid phase change performance thereafter can be obtained by reducing the large friction.
また、前述のように、第2電磁コイル52への通電量を前記皿ばね48の付勢力との相対圧によって、位相変更時のフリクションの大きさを自由に調整することができるので、例えばアイドリング運転中における前記位相変更速度を任意に変化させることによって、燃費の向上や機関回転の安定化などが図れる。
Further, as described above, the magnitude of the friction at the time of phase change can be freely adjusted by the relative pressure between the energization amount of the second
保持解除機構として、前記皿ばね48の他にウエーブワッシャなどで構成してもよい。また、配置構成を変更することによって、前記保持機構を皿ばねとし、保持解除機構を第2コイルヨーク、第2電磁コイルとすることも可能である。
As a holding release mechanism, a wave washer may be used in addition to the
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば永久磁石21の形状や大きさを装置の大きさや仕様に合わせてさらに変更することも可能である。例えば、前記渦巻き溝15の先端溝部15aが内方へ屈曲せずに全体の渦の変化率が一定である場合のものにも適用が可能である。
The present invention is not limited to the configuration of the above-described embodiment. For example, the shape and size of the
また、ヒステリシスブレーキ装置として前記内燃機関のバルブタイミング制御装置に適用されるものばかりか、その他の機器類に適用すること可能である。 The hysteresis brake device can be applied not only to the valve timing control device of the internal combustion engine but also to other devices.
1…カムシャフト
2…タイミングスプロケット(駆動回転体)
3…位相変更機構
4…従動軸部材(従動回転体)
13…渦ディスク(中間回転体)
14…環状プレート
16…トーションスプリング(付与手段、作動補助機構)
17…ヒステリシスブレーキ(電磁機構)
18…ヒステリシスリング
19…コイルヨーク
20…電磁コイル
21…永久磁石
22…インナーステータ
22a…環状ステータ
23…アウターステータ
26,27…インナー、アウター極歯
43…補助永久磁石
48…皿ばね(保持解除機構)
51…第2コイルヨーク(保持機構)
52…第2電磁コイル(保持機構)
1 ...
3 ...
13 ... Vortex disk (intermediate rotating body)
14 ...
17 ... Hysteresis brake (electromagnetic mechanism)
18 ...
51. Second coil yoke (holding mechanism)
52 ... Second electromagnetic coil (holding mechanism)
Claims (18)
前記駆動回転体から回転力が伝達される従動回転体と、
前記駆動回転体から従動回転体への回転伝達経路に設けられ、前記駆動回転体に対して相対移動を行うことにより、前記駆動回転体と従動回転体との相対回転位相を変更する中間回転体と、
コイルに通電することによって前記中間回転体にブレーキ力を作用させる電磁ブレーキと、
前記電磁ブレーキのコイルの磁束の方向と逆方向に磁束が発生し、該磁力によって前記中間回転体にブレーキ力を付与する永久磁石と、を備え、
前記中間回転体に前記電磁ブレーキのブレーキ力が作用しない状態では、前記駆動回転体と従動回転体との相対回転位相が最遅角位置と最進角位置の中間位置となるように、前記永久磁石が中間回転体に磁力を作用させることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 A drive rotor that is driven to rotate by a crankshaft;
A driven rotator to which a rotational force is transmitted from the drive rotator;
An intermediate rotator that is provided in a rotation transmission path from the drive rotator to the driven rotator and changes the relative rotation phase between the drive rotator and the driven rotator by moving relative to the drive rotator. When,
An electromagnetic brake that applies a braking force to the intermediate rotating body by energizing a coil;
A permanent magnet that generates a magnetic flux in a direction opposite to the direction of the magnetic flux of the coil of the electromagnetic brake, and applies a braking force to the intermediate rotating body by the magnetic force,
In a state where the braking force of the electromagnetic brake does not act on the intermediate rotating body, the permanent rotation is performed so that the relative rotation phase between the driving rotating body and the driven rotating body is an intermediate position between the most retarded angle position and the most advanced angle position. A valve timing control device for an internal combustion engine, wherein a magnet causes a magnetic force to act on an intermediate rotating body.
前記中間回転体に前記電磁ブレーキによるブレーキ力が作用しない状態では、前記中間回転体に前記駆動回転体の回転方向へ移動する付勢力を付与する付与手段を設けたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 The valve timing control apparatus for an internal combustion engine according to claim 1,
An internal combustion engine comprising: an applying unit that applies an urging force that moves the intermediate rotating body in a rotation direction of the drive rotating body in a state where a braking force by the electromagnetic brake does not act on the intermediate rotating body. Valve timing control device.
前記永久磁石の磁束発生箇所に潤滑油を供給したことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 The valve timing control apparatus for an internal combustion engine according to claim 1,
A valve timing control apparatus for an internal combustion engine, wherein lubricating oil is supplied to a magnetic flux generation location of the permanent magnet.
前記永久磁石を、前記中間回転体に対向して配置したことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 The valve timing control apparatus for an internal combustion engine according to claim 1,
A valve timing control device for an internal combustion engine, wherein the permanent magnet is arranged to face the intermediate rotating body.
前記永久磁石を、前記中間回転体の回転方向に沿って円環状に形成したことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 The valve timing control apparatus for an internal combustion engine according to claim 1,
The valve timing control device for an internal combustion engine, wherein the permanent magnet is formed in an annular shape along the rotation direction of the intermediate rotating body.
前記駆動回転体から回転力が伝達される従動回転体と、
前記駆動回転体または従動回転体に対して回転力を作用させることにより、前記駆動回転体と従動回転体との相対回転位相を変更する中間回転体と、
コイルに通電することによって前記中間回転体に前記駆動回転体の回転方向と同方向の力を作用させる電磁機構と、
該電磁機構が前記中間回転体に対して回転力を作用させない状態では、前記中間回転体に前記駆動回転体の回転方向に回転力を付与する作動補助機構と、
発生した磁束によって前記中間回転体に回転力を付与すると共に、この回転力が前記作動補助機構による回転力よりも大きく、前記電磁機構による最も大きな回転力よりも小さくなるような磁束を発生させる永久磁石と、
を備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 A drive rotor that is driven to rotate by a crankshaft;
A driven rotator to which a rotational force is transmitted from the drive rotator;
An intermediate rotator that changes a relative rotational phase between the drive rotator and the driven rotator by applying a rotational force to the drive rotator or the driven rotator;
An electromagnetic mechanism that applies a force in the same direction as the rotational direction of the drive rotor to the intermediate rotor by energizing a coil;
In a state where the electromagnetic mechanism does not apply a rotational force to the intermediate rotator, an operation assisting mechanism that applies a rotational force to the intermediate rotator in the rotational direction of the drive rotator;
The generated magnetic flux applies a rotational force to the intermediate rotating body, and generates a magnetic flux that generates a magnetic flux that is larger than the rotational force of the operation assist mechanism and smaller than the largest rotational force of the electromagnetic mechanism. A magnet,
A valve timing control apparatus for an internal combustion engine, comprising:
前記作動補助機構を、付勢部材によって構成したことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 The valve timing control apparatus for an internal combustion engine according to claim 6,
A valve timing control device for an internal combustion engine, wherein the operation assisting mechanism is constituted by an urging member.
前記駆動回転体と従動回転体の相対回転位相を保持及び保持解除が可能な保持機構を備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 The valve timing control apparatus for an internal combustion engine according to claim 6,
A valve timing control device for an internal combustion engine, comprising: a holding mechanism capable of holding and releasing the relative rotation phase of the driving rotating body and the driven rotating body.
前記駆動回転体から回転力が伝達される従動回転体と、
前記駆動回転体に対して相対移動することによって、前記駆動回転体と従動回転体との相対回転位相を変更する中間回転体と、
前記中間回転体に対して前記駆動回転体の回転方向側に回転させる力を付与する作動補助機構と、
環状に巻回されたコイルと、該コイルを内部に収容する磁性材のヨークと、該ヨークに設けられた永久磁石とから構成され、前記ヨークが前記中間回転体に対向して配置された電磁ブレーキと、を備え、
前記電磁ブレーキは、前記コイルに通電する電流量を所定量まで小さくするとブレーキ力が低下し、さらに前記コイルに通電する電流量を所定量よりも大きくするとブレーキ力が増大する特性を有し、
前記コイルに通電していない状態では、前記駆動回転体と従動回転体との相対回転位相が、前記永久磁石の磁力によって最遅角位置と最進角位置の間の相対回転位相となるように形成したことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 A drive rotor that is driven to rotate by a crankshaft;
A driven rotator to which a rotational force is transmitted from the drive rotator;
An intermediate rotator that changes a relative rotational phase between the drive rotator and the driven rotator by moving relative to the drive rotator;
An auxiliary operation mechanism for applying a force for rotating the intermediate rotating body in the direction of rotation of the drive rotating body;
An electromagnetic coil comprising a coil wound in an annular shape, a magnetic yoke that accommodates the coil therein, and a permanent magnet provided in the yoke, the yoke being disposed to face the intermediate rotating body A brake,
The electromagnetic brake has a characteristic that the braking force decreases when the amount of current applied to the coil is reduced to a predetermined amount, and the braking force increases when the amount of current applied to the coil exceeds a predetermined amount,
When the coil is not energized, the relative rotation phase between the driving rotating body and the driven rotating body is set to the relative rotation phase between the most retarded position and the most advanced position by the magnetic force of the permanent magnet. A valve timing control device for an internal combustion engine, characterized by being formed.
前記電磁ブレーキは、ヒステリシスブレーキによって構成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 The valve timing control apparatus for an internal combustion engine according to claim 11,
The valve timing control device for an internal combustion engine, wherein the electromagnetic brake is configured by a hysteresis brake.
前記ヨークは、前記コイルの周囲を覆うように構成されていると共に、内外周面に周方向に所定角度ずれた複数の極歯を有する環状溝が前記コイルの外周側に形成され、
前記中間回転体には、先端部が前記環状溝内に回転可能に配置されるヒステリシス材からなるヒステリシスリングが固定され、
前記永久磁石は、前記環状溝の内周側に配置されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 The valve timing control device for an internal combustion engine according to claim 12,
The yoke is configured to cover the periphery of the coil, and an annular groove having a plurality of pole teeth shifted by a predetermined angle in the circumferential direction on the inner and outer peripheral surfaces is formed on the outer peripheral side of the coil.
A hysteresis ring made of a hysteresis material whose tip is rotatably arranged in the annular groove is fixed to the intermediate rotating body,
The valve timing control device for an internal combustion engine, wherein the permanent magnet is disposed on an inner peripheral side of the annular groove.
前記永久磁石は、前記環状溝に沿って円環状に形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 The valve timing control device for an internal combustion engine according to claim 13,
The valve timing control device for an internal combustion engine, wherein the permanent magnet is formed in an annular shape along the annular groove.
前記ヨークの軸方向における前記永久磁石と反対側の位置に、前記永久磁石の磁束方向と逆方向の磁束を発生させる補助永久磁石が設けられていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 The valve timing control device for an internal combustion engine according to claim 13,
A valve timing control device for an internal combustion engine, wherein an auxiliary permanent magnet for generating a magnetic flux in a direction opposite to the magnetic flux direction of the permanent magnet is provided at a position opposite to the permanent magnet in the axial direction of the yoke. .
前記永久磁石は、少なくとも一部が前記ヨーク内に埋設されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 The valve timing control device for an internal combustion engine according to claim 13,
The valve timing control device for an internal combustion engine, wherein at least a part of the permanent magnet is embedded in the yoke.
前記永久磁石は前記ヨーク内に完全に埋設されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。 The valve timing control device for an internal combustion engine according to claim 13,
The valve timing control apparatus for an internal combustion engine, wherein the permanent magnet is completely embedded in the yoke.
前記中間回転体には、周方向に向かって縮径するガイドが設けられていると共に、
前記中間回転体を駆動回転体に対して相対回転させることによって前記ガイドに係合された可動操作部材が径方向に移動し、
該可動操作部材の径方向の移動に伴って前記駆動回転体と従動回転体の相対回転位相が変更されるように構成したことを特徴とする内燃機関。 The valve timing control apparatus for an internal combustion engine according to claim 11,
The intermediate rotating body is provided with a guide that decreases in diameter in the circumferential direction,
The movable operation member engaged with the guide is moved in the radial direction by rotating the intermediate rotator relative to the drive rotator,
An internal combustion engine configured to change a relative rotational phase of the driving rotating body and the driven rotating body with the movement of the movable operation member in the radial direction.
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