JP2009214722A - Screen device of motorcycle - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ウインドスクリーンを上下に移動可能に支持する自動二輪車のスクリーン装置に関する。 The present invention relates to a screen device for a motorcycle that supports a wind screen so as to be movable up and down.
一般に、自動二輪車には、車体前上部を覆うカウリングにウインドスクリーンを上下に移動可能に支持したものが知られている。この種のものでは、ユーザの体格に合わせて、或いは、ユーザの好みに応じてウインドスクリーンの上下位置を調整することができるため、例えば、高速走行時にウインドスクリーンを上方に移動して運転者への風圧を抑制したり、中低速時にウインドスクリーンを下方に移動して運転者が適度が風圧を感じるように調整することができ、走行時の快適性を高めることができる(例えば、特許文献1参照)。
しかし、従来の構成では、ウインドスクリーンを上方に大きく移動させた場合に、このウインドスクリーンの下端とカウリングの上面部との隙間が大きく開いて、この隙間を通じて流れる走行風の風量が増加するおそれがあった。また、上記隙間を通じて流れる走行風の多くがカウリングの上面に沿って流れ、ウインドスクリーンの後面には十分に流れないことにより、このウインドスクリーンと運転者との間の空間が負圧になるおそれがあった。この場合、走行風がウインドスクリーンの後方に巻き込まれて運転者の乗り心地が悪くなる。 However, in the conventional configuration, when the wind screen is moved largely upward, a gap between the lower end of the wind screen and the upper surface portion of the cowling is greatly opened, and there is a risk that the amount of traveling wind flowing through the gap increases. there were. In addition, most of the traveling wind flowing through the gap flows along the upper surface of the cowling and does not sufficiently flow on the rear surface of the windscreen, so that the space between the windscreen and the driver may become negative pressure. there were. In this case, the driving wind is caught behind the wind screen, and the ride comfort of the driver is deteriorated.
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、ウインドスクリーンとカウリングの上面部との間を流れる走行風を調整し、ウインドスクリーンと運転者との間が負圧となることを抑制する自動二輪車のスクリーン装置を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above-described circumstances, and adjusts the traveling wind flowing between the wind screen and the upper surface portion of the cowling to suppress negative pressure between the wind screen and the driver. An object is to provide a screen device for a motorcycle.
上述課題を解決するため、本発明は、車体の前上部を覆うカウリングの上部にウインドスクリーンを備え、このウインドスクリーンを上下に移動可能に支持する自動二輪車のスクリーン装置において、前記ウインドスクリーンの下に対向して配置されるカウリングの上面部を、前記ウインドスクリーンが上方に移動するにともなって上方に移動し、前記ウインドスクリーンとカウリングの上面部との間を流れる走行風を調整することを特徴とする。
この構成によれば、ウインドスクリーンの上昇にともなってカウリングの上面部が上方に移動し、この移動した上面部によってウインドスクリーンと当該上面部との間に流れる走行風が調整されるため、走行風をウインドスクリーンの後方に十分に流すことができ、ウインドスクリーンと運転者との間の空間が負圧になることを抑制できるため、運転者の乗り心地の向上を図ることができる。
In order to solve the above-mentioned problems, the present invention provides a screen device for a motorcycle that includes a wind screen on an upper portion of a cowling that covers a front upper portion of a vehicle body, and that supports the wind screen so as to be movable up and down. The upper surface portion of the cowling arranged opposite to the upper surface portion of the cowling moves upward as the wind screen moves upward, and the running wind flowing between the wind screen and the upper surface portion of the cowling is adjusted. To do.
According to this configuration, the upper surface portion of the cowling moves upward as the wind screen rises, and the traveling wind flowing between the wind screen and the upper surface portion is adjusted by the moved upper surface portion. Can be sufficiently flown behind the windscreen, and the space between the windscreen and the driver can be prevented from becoming negative pressure, so that the ride comfort of the driver can be improved.
また、この構成において、前記カウリングの上面に凹部が設け、その凹部内に前記ウインドスクリーンと共に上方に移動し、カウリングの上面部を形成するサブカウリングを配置したとしても良い。この構成によれば、凹部内に配置されてカウリングの上面部を形成するサブカウリングが、ウインドスクリーンとともに上方に移動するため、このウインドスクリーンの上方への移動に伴って、カウリングの上面部を上方に移動させる構成を簡易にできる。 In this configuration, a recess may be provided on the upper surface of the cowling, and a sub cowling that moves upward together with the windscreen and forms the upper surface of the cowling may be disposed in the recess. According to this configuration, the sub cowling, which is disposed in the recess and forms the upper surface portion of the cowling, moves upward together with the wind screen, so that the upper surface portion of the cowling moves upward as the wind screen moves upward. The structure to move to can be simplified.
本発明によれば、ウインドスクリーンの上昇にともなってカウリングの上面部が上方に移動し、この移動した上面部によってウインドスクリーンと当該上面部との間に流れる走行風が調整されるため、走行風をウインドスクリーンの後方に十分に流すことができ、ウインドスクリーンと運転者との間の空間が負圧になることを抑制できるため、運転者の乗り心地の向上を図ることができる。
また、凹部内に配置されてカウリングの上面部を形成するサブカウリングが、ウインドスクリーンとともに上方に移動するため、このウインドスクリーンの上方への移動に伴って、カウリングの上面部を上方に移動させる構成を簡易にできる。
According to the present invention, the upper surface portion of the cowling moves upward as the wind screen rises, and the traveling wind flowing between the wind screen and the upper surface portion is adjusted by the moved upper surface portion. Can be sufficiently flown behind the windscreen, and the space between the windscreen and the driver can be prevented from becoming negative pressure, so that the ride comfort of the driver can be improved.
Further, since the sub cowling which is disposed in the recess and forms the upper surface portion of the cowling moves upward together with the wind screen, the upper surface portion of the cowling is moved upward as the wind screen moves upward. Can be simplified.
以下、本発明の一実施形態を添付した図面を参照して説明する。なお説明中、前後左右及び上下といった方向の記載は、車体を運転する運転者から見た方向に従う。
図1は本発明の実施形態に係る自動二輪車の側面図である。
自動二輪車10は、車体フレーム11と、車体フレーム11の前端部に取り付けられたヘッドパイプ12に回動自在に支持された左右一対のフロントフォーク13と、フロントフォーク13の上端部を支持するトップブリッジに取り付けられた操舵用のハンドル15と、フロントフォーク13に回転自在に支持された前輪16と、車体フレーム11に支持されたエンジン17と、エンジン17に排気管18を介して連結された排気マフラー19と、車体フレーム11の後下部のピボット20に上下に揺動自在に支持されたリアスイングアーム21と、このリアスイングアーム21の後端部に回転自在に支持された後輪22とを備え、リアスイングアーム21と車体フレーム11との間にリアクッション23が配設されている。
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. In the description, descriptions of directions such as front and rear, left and right, and top and bottom follow the directions as viewed from the driver who drives the vehicle body.
FIG. 1 is a side view of a motorcycle according to an embodiment of the present invention.
The motorcycle 10 includes a body frame 11, a pair of left and
車体フレーム11は、ヘッドパイプ12から左右に分岐して後方斜め下方に延びる左右一対のメインフレーム25と、メインフレーム25の後部に接続されるピボットプレート26と、ヘッドパイプ12から下方に延びた後に屈曲して後方へ延びピボットプレート26に接続されるダウンチューブ27と、メインフレーム25及びピボットプレート26から後方へ延びる左右一対のシートレール29とを備えている。このメインフレーム25、ピボットプレート26及びダウンチューブ27によって囲まれる空間にエンジン17が支持されており、このエンジン17の動力を後輪22に伝達する動力伝達機構を構成するドライブシャフトがリアスイングアーム21内に配設される。
The vehicle body frame 11 includes a pair of left and right main frames 25 that branch left and right from the
また、メインフレーム25にはエアクリーナ31や燃料タンク32が支持され、このエアクリーナ31はスロットルボディ38を介してエンジン17に連結される。このスロットルボディ38には、燃料タンク32内の燃料を噴射するインジェクタが取り付けられ、このインジェクタによりエアクリーナ31から供給される清浄空気に燃料を混合してエンジン17に供給する。なお、この自動二輪車10のエンジン17は、いわゆるV型2気筒エンジンである。
また、シートレール29には乗員用シート33及びグラブレール34が支持され、ダウンチューブ27にはラジエータ36が支持されている。
An
The
また、この自動二輪車10には、車体を覆う車体カバー40が設けられ、この車体カバー40は、車体前部を覆うアッパーカウリング(カウリング)41と、車体側部を覆う左右一対のサイドカバー42と、車体後部を覆うリアシートカウリング43とを備えて構成されている。また、前輪16を覆うフロントフェンダ48がフロントフォーク13に取り付けられ、後輪22を覆うリアフェンダ49がリアシートカウリング43に取り付けられている。
The motorcycle 10 is provided with a
アッパーカウリング41は、ヘッドパイプ12にブラケット50を介して固定され、このアッパーカウリング41の前面には、ヘッドライト41Aが配設され、このヘッドライト41Aの上方に、透明樹脂材料で形成されたウインドスクリーン51が配設される。
ウインドスクリーン51は、ブラケット50に固定された後述する移動機構60によって、上下方向に移動してその高さを調整可能となっている。具体的には、ウインドスクリーン51は上下方向に移動する際に前後方向にも移動し、車体後方に行くに従ってその高さ位置が高くなるように構成されている。本実施形態では、前後及び上下に移動するウインドスクリーンの動作方向を単に上下方向という。
また、本実施形態では、これらアッパーカウリング41とウインドスクリーン51と移動機構60とを備えてスクリーン装置100を構成する。
また、サイドカバー42には、車両前方からの空気を運転者の膝等に直接あてずにその周囲を流す整流形状に形成されている。また、リアシートカウリング43には、左右一対のサドルバック44が一体に形成される。すなわち、この自動二輪車10は、これらサドルバック44によって大容量の積載空間を確保すると共に、比較的大型の車体カバー40及びウインドスクリーン51によって優れたウインドプロテクション効果を確保し、長距離走行に適した車両(いわゆるツアラータイプ)として構成されている。
The
The
In the present embodiment, the
Further, the
次に、スクリーン装置100の構成を説明する。
図2は、スクリーン装置100の外観斜視図であり、図3は、図2の分解斜視図である。スクリーン装置100は、図2及び図3に示すように、アッパーカウリング41と、このアッパーカウリング41の上部に配置されるウインドスクリーン51と、このウインドスクリーン51を上下方向に移動する移動機構60とを備える。
アッパーカウリング41は、車体前方からの走行風を運転者に直接当てずに運転者の周囲に整流して流すように車体後方へ行くに従って車幅方向及び上下方向に滑らかに拡がる流線形状に形成されたメインアッパーカウリング(メインカウリング)46と、このメインアッパーカウリング46の上面に形成された凹部46Aに配置され、当該アッパーカウリング41の上面部を構成するサブアッパーカウリング(サブカウリング)47とを備える。このサブアッパーカウリング47は、ウインドスクリーン51の下に対向して配置され、後述のように、ウインドスクリーン51の上昇に伴って上方に移動可能に構成されている。
Next, the configuration of the
2 is an external perspective view of the
The
ウインドスクリーン51は、図3に示すように、上方に行くに従って幅広となる略台形形状であって、前方視界を確保するために全体が透明樹脂材料で一体成形されている。ウインドスクリーン51は、このウインドスクリーン51を下方に移動させたときには、図2に示すように、サブアッパーカウリング47に重ねて上記メインアッパーカウリング46の凹部46Aに収容され、メインアッパーカウリング46の表面46Bとウインドスクリーン51の表面51Bとが略面一となる。
これにより、ウインドスクリーン51を下方に移動させたときに、このウインドスクリーン51の表面51Bとメインアッパーカウリング46の表面46Bとのフラッシュサーフェイス化を図ることができるため、これらウインドスクリーン51及びメインアッパーカウリング46に対する走行風の空気抵抗が低減することができる。
As shown in FIG. 3, the
As a result, when the
また、図3に示すように、アッパーカウリング41の上面部、すなわちサブアッパーカウリング47の上面には左右一対の開口部56,56が形成される。この開口部56,56は、サブアッパーカウリング47及びメインアッパーカウリング46の下方に配置される移動機構60とウインドスクリーン51とを連結する左右一対のスクリーンステー57,57が通過するものであり、移動機構60のレール部61,61に沿って形成される。
Further, as shown in FIG. 3, a pair of left and
移動機構60は、図3に示すように、ブラケット50(図1)に固定されるベース板65と、このベース板65の両端のそれぞれに支持される左右一対のレール部61,61と、これらレール部61,61にそれぞれ摺動自在に支持されているスライダ62,62と、これらスライダ62,62にプッシュケーブル64,64を介して接続される単一のモータ駆動式巻取機構63とを備える。このモータ駆動式巻取機構63はベース板65の略中央部に配置されている。
As shown in FIG. 3, the moving
本構成では、各プッシュケーブル64,64がモータ駆動式巻取機構63によって巻き取られ、若しくは、引き出されることによって、スライダ62,62がそれぞれレール部61,61に案内されて上下方向に移動する。そして、このスライダ62、62には上記スクリーンステー57,57がそれぞれ固定され、このスクリーンステー57,57は、図2に示すように、サブアッパーカウリング47の開口部56,56を貫通してサブアッパーカウリング47の上方に露出し、当該スクリーンステー57,57の上部にウインドスクリーン51が取り付けられている。
具体的には、スクリーンステー57、57は、車体後方に向けて略斜め上方に延びる長板形状のステー本体部57A,57Aと、このステー本体部57A,57Aの上縁から車体外方に屈曲する屈曲板部57B,57Bとを備える。ステー本体部57Aの下部には、スライダ62のねじ孔部62Aに対して六角ボルト70等の固定部材によって固定される貫通孔58が形成されている。この貫通孔58を介して、六角ボルト70をねじ孔部62Aに固定することにより、スクリーンステー57がスライダ62に固定される。
また、屈曲板部57Bには、ねじ孔部59が形成されている。このねじ孔部59には、ウインドスクリーン51の貫通孔51Aを介して、六角穴ボルト71等の固定部材が固定されることにより、ウインドスクリーン51がスクリーンステー57に締結される。これにより、ウインドスクリーン51は、スクリーンステー57,57を介して、移動機構60のスライダ62、62に連結されるため、このスライダ62、62がレール部61,61に案内されて移動することに伴ってウインドスクリーン51が上下に移動する。
In this configuration, when the
Specifically, the screen stays 57 and 57 are elongated plate-like stay
A
また、レール部61,61は、図3に示すように、車体後上がりに傾斜してベース板65に配置されると共に、上方に行くに従って傾斜角度が略垂直に近づく弓形状に形成されている。これにより、上方に移動したウインドスクリーン51は、上昇に伴ってその上端を僅かに前方に向けるように(すなわち起立状態となるように)移動し、下方に移動したウインドスクリーン51は、下降に伴って車体後方側に傾斜するように構成されている。このため、ウインドスクリーン51はその傾斜角度を変化させながら上下動する。なお、ウインドスクリーン51は、自動二輪車のハンドル等に設けられた操作スイッチ(不図示)の操作に応じて上下動される。
Further, as shown in FIG. 3, the
メインアッパーカウリング46は、上述のように、その上面にサブアッパーカウリング47及びウインドスクリーン51が収容される凹部46Aが形成されている。この凹部46Aは、前後方向に延びる底板80と、この底板80の両側に形成された開口部81,81とを備え、これら開口部81,81には上記したスクリーンステー57,57が貫通する。底板80の後端部には、引張りばね83の一端83Aが引掛けられるばね係止部82が形成されている。また、開口部81,81の前方には、メインアッパーカウリング46の裏側から突出する一対の軸受部84,84がそれぞれ形成されている。
サブアッパーカウリング47は、メインアッパーカウリング46の凹部46Aと略同一の形状をなし、この凹部46Aに嵌まってアッパーカウリング41の上面部を構成する。サブアッパーカウリング47は、その前端側略中央部47Aに裏面から前方に向けて突出し、上記軸受部84,84の孔に連通する孔を備えた左右一対の軸挿通部86,86を備える。これらの孔にピン87,87を挿通し、該ピン87,87の抜け止めを行うことによって、サブアッパーカウリング47はメインアッパーカウリング46に対して傾斜角度を変更可能に連結される。
本実施形態では、ウインドスクリーン51の上方への移動に伴って、サブアッパーカウリング47を上方に移動可能とする態様の1つとして、このサブアッパーカウリング47の傾斜角度を変更する構成について説明する。
As described above, the main
The
In the present embodiment, a configuration in which the inclination angle of the
また、サブアッパーカウリング47の裏面には、上記底板80に設けられたばね係止部82に対向する位置に、引張りばね83の他端83Bが引掛けられるばね係止部88が形成される。この引張りばね83により、サブアッパーカウリング47は下方に移動する方向(サブアッパーカウリング47の傾斜角度が小さくなる方向)に付勢される。このため、サブアッパーカウリング47が上方に移動する(サブアッパーカウリング47の傾斜角度が大きくなる)状態にある場合、引張りばね83の付勢力により、サブアッパーカウリング47の保持力を確保することができる。
さらに、サブアッパーカウリング47の両側面47B、47Bには、一対の係止孔89,89が形成され、メインアッパーカウリング46の凹部46Aの側壁には、サブアッパーカウリング47を下方に移動したときに、当該係止孔89,89に嵌る係止片85,85が形成されている。このため、サブアッパーカウリング47が下方に移動して、凹部46Aに収容された場合には、係止片85,85が係止孔89,89に嵌ることにより、サブアッパーカウリング47の保持力を確保することができる。
Further, on the back surface of the
Further, a pair of locking
また、本構成では、サブアッパーカウリング47をウインドスクリーン51に連結する連結機構90を備えており、この連結機構90は、ウインドスクリーン51の傾斜角度に応じて、サブアッパーカウリング47の傾斜角度を変化させる傾斜角度可変機構としても機能している。
この連結機構90は、スクリーンステー57,57と、これらスクリーンステー57,57にそれぞれ連結され、当該スクリーンステー57,57にサブアッパーカウリング47を連動させる左右一対の連動ステー91,91とを有して構成される。
この連動ステー91,91は、サブアッパーカウリング47の裏面の中央側に、上記左右一対の開口部56,56に沿って一体に成形されており、当該連動ステー91,91には、車体後方側に向けて略斜め上方に延びる長孔部91Aが形成されている。具体的には、長孔部91Aは、車体後上がりに傾斜すると共に、上部が膨らんで上方に行くに従って傾斜角度が略水平に近づく弓形状に形成されている。
長孔部91Aには樹脂性の円筒状カラー92が摺動自在に配置され、この円筒状カラー92には車体中央側から外側に向けてねじ93が挿通される。このねじ93の円筒状カラー92から突出した先端部は、スクリーンステー57のステー本体部57Aに溶着等により固定されたナット94に締結される。これにより、円筒状カラー92に挿通されたねじ93を介して、スクリーンステー57と連動ステー91とが連結され、このスクリーンステー57の動作に応じて円筒状カラー92が連動ステー91の長孔部91A内を摺動することにより、サブアッパーカウリング47は傾斜角度を変化させる。
In this configuration, a connecting
The connecting
The interlocking stays 91, 91 are integrally formed along the pair of left and
A resinous
次に、動作について説明する。
図4は、ウインドスクリーン51が下方(Lo位置)に移動した状態を示す側断面図であり、図5は、ウインドスクリーン51が上方(Hi位置)に移動した状態を示す側断面図である。
ウインドスクリーン51をHi位置(図5)からLo位置(図4)へと下方に移動する場合には、例えば操舵ハンドル4近傍に設けられている不図示の操作スイッチを操作し、移動機構60のモータ駆動式巻取機構63を駆動させる。すると、このモータ駆動式巻取機構63にプッシュケーブル64が巻き取られるため、このプッシュケーブル64に接続されたスライダ62がレール部61に沿って下方に移動する。このプッシュケーブル64に接続されたスライダ62がレール部61に沿って下方に移動する。
このため、図4に示すように、スライダ62,62の移動に伴って、当該スライダ62,62にスクリーンステー57,57を介して連結されたウインドスクリーン51は、傾斜角度を小さくなるように変化しつつ前部下方に移動し、メインアッパーカウリング46の凹部46Aに収容される。この場合、メインアッパーカウリング46の表面46Bとウインドスクリーン51の表面51Bとが略面一となるため、このウインドスクリーン51の表面51Bとメインアッパーカウリング46の表面46Bとのフラッシュサーフェイス化を図ることができるため、これらウインドスクリーン51及びメインアッパーカウリング46に対する走行風の空気抵抗が低減することができる。
Next, the operation will be described.
FIG. 4 is a side sectional view showing a state in which the
When the
For this reason, as shown in FIG. 4, the
また、本構成では、サブアッパーカウリング47は、連結機構90を介して、ウインドスクリーン51に連結され、このウインドスクリーン51の傾斜角度に応じて、当該サブアッパーカウリング47の傾斜角度を変化するように構成されている。
この構成では、スクリーンステー57に締結されたねじ93が連動ステー91の長孔部91Aを車体前方斜め下方向(図中矢印X1方向)に移動することにより、サブアッパーカウリング47は、その傾斜角度が小さくなる方向(図中矢印Y1方向)に移動する。この場合、サブアッパーカウリング47は、その上端部が引張りばね83によって傾斜角度が小さくなる方向に付勢されているため、サブアッパーカウリング47は、この付勢力によって容易にメインアッパーカウリング46の凹部46Aに収容される。このように、本実施形態では、連結機構90によって、ウインドスクリーン51の傾斜角度が小さくなるに従ってサブアッパーカウリング47の傾斜角度が小さくなるように調整される。
Further, in this configuration, the
In this configuration, the
一方、ウインドスクリーン51をLo位置からHi位置へと上方に移動する場合には、操作スイッチを操作し、モータ駆動式巻取機構63を逆方向に駆動させる。すると、このモータ駆動式巻取機構63がプッシュケーブル64を引き出すことにより、このプッシュケーブル64に接続されたスライダ62がレール部61に沿って上方に移動する。このため、図5に示すように、スライダ62,62の移動に伴って、当該スライダ62,62にスクリーンステー57,57を介して連結されたウインドスクリーン51は、傾斜角度が大きくなるように変化しつつ後部上方に移動する。
また、スクリーンステー57に締結されたねじ93は、連動ステー91の長孔部91Aを車体後方斜め上方向(図中矢印X2方向)に移動することにより、サブアッパーカウリング47は、引張りばね83のばね力に抗って、ピン87を支点としてその傾斜角度が大きくなる方向(図中矢印Y2方向)に起立する。このように、本実施形態では、連結機構90によって、ウインドスクリーン51の傾斜角度が大きくなるに従ってサブアッパーカウリング47の傾斜角度が大きくなるように調整される。
このため、ウインドスクリーン51の上方への移動に伴ってサブアッパーカウリング47の傾斜角度が大きくなることにより、このサブアッパーカウリング47とウインドスクリーン51との隙間Hが過度に大きくなることなく適度に調整できるため、この隙間Hを通じてサブアッパーカウリング47とウインドスクリーン51との間を流れる走行風の風量を調整することができる。更に、サブアッパーカウリング47が傾斜することにより、当該走行風の風向きをウインドスクリーン51の後方近傍に変更できる。
これによれば、ウインドスクリーン51がLo位置とHi位置との間の位置にあっても、或いは、Hi位置にあっても、サブアッパーカウリング47とウインドスクリーン51との間を流れる走行風の風量及び風向きを調整することができるため、ウインドスクリーン51の位置に関係なく、このウインドスクリーン51の後方に走行風を十分に流すことができ、ウインドスクリーン51と運転者との間の空間が負圧になることが抑制されて運転者の乗り心地を向上させることができる。
また、連動ステー91の長孔部91Aは、上部が膨らんで上方に行くに従って傾斜角度が略水平に近づく弓形状に形成されているため、ウインドスクリーン51が上方に移動するほど、サブアッパーカウリング47が傾斜する変化量を大きくすることができる。このため、ウインドスクリーン51の動作に追従し、このウインドスクリーン51とサブアッパーカウリング47との隙間Hを適正に保つことができる。
On the other hand, when the
Also, the
For this reason, the inclination angle of the
According to this, even if the
Further, the
以上説明したように、本実施形態によれば、車体の前上部を覆うアッパーカウリング41の上部にウインドスクリーン51を備え、このウインドスクリーン51を上下に移動可能に支持する自動二輪車10のスクリーン装置100において、ウインドスクリーン51の下に対向して配置されてカウリングの上面部を形成するサブアッパーカウリング47を、ウインドスクリーン51が上方に移動するにともなって起立させ、ウインドスクリーン51とサブアッパーカウリング47との間を流れる走行風の風量及び風向きを調整するため、この走行風をウインドスクリーン51の後方に十分に流すことができ、ウインドスクリーン51と運転者との間の空間が負圧になることを抑制できるため、運転者の乗り心地の向上を図ることができる。
As described above, according to this embodiment, the
また、本実施形態によれば、アッパーカウリング41は、上面に凹部46Aが設けられたメインアッパーカウリング46を備え、このメインアッパーカウリング46の凹部46A内に、ウインドスクリーン51の移動とともに傾斜角度を変更し、アッパーカウリング41の上面部を形成するサブアッパーカウリング47を配置したため、ウインドスクリーン51とサブアッパーカウリング47との間を流れる走行風の風量及び風向きを調整する構成を簡易にできる。
In addition, according to the present embodiment, the
また、本実施形態によれば、ウインドスクリーン51を下方に移動したときに、このウインドスクリーン51がメインアッパーカウリング46の凹部46Aに収容されて当該ウインドスクリーン51の表面51Bとメインアッパーカウリング46の表面46Bとが略面一となるように構成されているため、このウインドスクリーン51の表面51Bとメインアッパーカウリング46の表面46Bとのフラッシュサーフェイス化を図ることができ、これらウインドスクリーン51及びメインアッパーカウリング46に対する走行風の空気抵抗が低減することができる。
Further, according to the present embodiment, when the
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、種々の設計変形を行うことができる。例えば、上述の実施形態では、ウインドスクリーン51の上方への移動に伴って、アッパーカウリング41の上面部を上方に移動可能とする態様の1つとして、当該上面部に対応するサブアッパーカウリング47の傾斜角度を変更する構成について説明したが、他の構成によって実行することも可能である。
また、上述の実施形態では、ウインドスクリーン51を電動モータで駆動する自動二輪車のスクリーン装置に本発明を適用する場合を説明したが、電動モータ以外の駆動源を用いてもよく、或いは、ウインドスクリーン51を手動で作動させる手動式スクリーン装置等にも本発明を広く適用可能である。
As mentioned above, although this invention was demonstrated based on one Embodiment, this invention is not limited to this, A various design deformation | transformation can be performed. For example, in the above-described embodiment, as one of the modes in which the upper surface portion of the
In the above-described embodiment, the case where the present invention is applied to a screen device for a motorcycle that drives the
10 自動二輪車
41 アッパーカウリング(カウリング)
46 メインアッパーカウリング
46A 凹部
46B 表面
47 サブアッパーカウリング(サブカウリング)
47A 下端側略中央部
51 ウインドスクリーン
56 開口部
57 スクリーンステー
60 移動機構
61 レール部
62 スライダ
84 軸受部
86 軸挿通部
87 ピン
90 連結機構
91 連動ステー
91A 長孔部
100 スクリーン装置
H 隙間
10
46
47A Lower center substantially
Claims (2)
前記ウインドスクリーンの下に対向して配置されるカウリングの上面部を、前記ウインドスクリーンが上方に移動するにともなって上方に移動し、前記ウインドスクリーンとカウリングの上面部との間を流れる走行風を調整することを特徴とする自動二輪車のスクリーン装置。 In a motorcycle screen device comprising a wind screen on the upper part of the cowling covering the front upper part of the vehicle body, and supporting the wind screen movably up and down,
The upper surface portion of the cowling disposed opposite to the lower portion of the wind screen moves upward as the wind screen moves upward, and the running wind flowing between the wind screen and the upper surface portion of the cowling is A screen device for a motorcycle characterized by adjusting.
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2008060994A JP2009214722A (en) | 2008-03-11 | 2008-03-11 | Screen device of motorcycle |
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Publications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE102010040343A1 (en) | 2009-09-16 | 2011-04-14 | Advics Co., Ltd, Kariya-city | Apparatus for arbitrating multiple control requests relating to automatic control of vehicle movement |
-
2008
- 2008-03-11 JP JP2008060994A patent/JP2009214722A/en active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE102010040343A1 (en) | 2009-09-16 | 2011-04-14 | Advics Co., Ltd, Kariya-city | Apparatus for arbitrating multiple control requests relating to automatic control of vehicle movement |
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