JP2009213255A - 交直変換装置の制御方法及び制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】正弦波との比較により低次高調波を消去したPWM波形が作成可能なひずみ三角波を使用する交直変換装置の制御方法及び制御装置を提供する。
【解決手段】PWM制御方式を適用した交直変換装置の制御方法において、正弦波との比較により低次高調波を消去したPWM波形が作成可能なひずみ三角波と、基本波のみからなる変調波との比較で、PWM波形を作成し、このPWM波形で交直変換装置を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】PWM制御方式を適用した交直変換装置の制御方法において、正弦波との比較により低次高調波を消去したPWM波形が作成可能なひずみ三角波と、基本波のみからなる変調波との比較で、PWM波形を作成し、このPWM波形で交直変換装置を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、パルス幅変調(PWM)を適用した交直変換装置の制御方法及び制御装置に関する。
交直変換にPWM制御を利用した方式として次の方式が知られている。(非特許文献1)
低次高調波消去PWM制御方式
PWM制御方式の1つである低次高調波消去PWM制御方式は、フィルタで取り除くことが難しい低次高調波を消去可能なスイッチング角度を予めオフラインで算出し、その結果をメモリーに記憶しておき、外部からの基本波振幅指令値に応じて角度をメモリーから呼び出して、波形を制御する方式である。本方式は、予め決められた理想的な角度でスイッチングが可能なため、高調波の低減、スイッチング回数の低減によるロスの低減、フィルタの小型化が可能という長所がある。
PWM制御方式の1つである低次高調波消去PWM制御方式は、フィルタで取り除くことが難しい低次高調波を消去可能なスイッチング角度を予めオフラインで算出し、その結果をメモリーに記憶しておき、外部からの基本波振幅指令値に応じて角度をメモリーから呼び出して、波形を制御する方式である。本方式は、予め決められた理想的な角度でスイッチングが可能なため、高調波の低減、スイッチング回数の低減によるロスの低減、フィルタの小型化が可能という長所がある。
正弦波・三角波比較PWM制御方式
PWM制御方式の1つである正弦波・三角波比較PWM制御方式は、三角搬送波と変調波を比較し、その交点のタイミングをスイッチング角度としてPWM波形を作成する方式である。
電気学会半導体電力変換方式調査専門委員会編:「半導体電力変換回路」 特開2004−064878号公報
特開2001−339959号公報
PWM制御方式の1つである正弦波・三角波比較PWM制御方式は、三角搬送波と変調波を比較し、その交点のタイミングをスイッチング角度としてPWM波形を作成する方式である。
電気学会半導体電力変換方式調査専門委員会編:「半導体電力変換回路」
低次高調波消去PWM制御方式は、予め決められた角度でしかスイッチングできないため、正弦波に制御すべき箇所に外乱により低次高調波が発生しても、これを補償できない。例えば、フィルタ付交直変換装置の自立運転に適用し、接続される負荷が高調波発生源であった場合、負荷から流入する高調波電流によってフィルタ出力電圧にはひずみが生じるが、これを補償することができない。よって本方式は、電力系統のように外乱が少ない箇所など特定の用途にしか適用することができない。
また、正弦波・三角波比較PWM制御方式は、三角波の周波数の2倍の周波数の高調波が発生するため、特に三角波の周波数が低い場合、低次の高調波が多くなる。そのため、正弦波を得るためには、大きなフィルタが必要となり、設置スペース及びコストの増大という課題がある。
そこで、本発明は、正弦波との比較により低次高調波を消去したPWM波形が作成可能なひずみ三角波を使用する交直変換装置の制御方法及び制御装置を提供するものである。
請求項1の発明は、PWM制御方式を適用した交直変換装置の制御方法において、正弦波との比較により低次高調波を消去したPWM波形が作成可能なひずみ三角波と、基本波のみからなる変調波との比較で、PWM波形を作成し、このPWM波形で交直変換装置を制御することを特徴とする。
請求項2の発明は、PWM制御方式を適用した交直変換装置の制御方法において、正弦波との比較により低次高調波を消去したPWM波形が作成可能なひずみ三角波と、基本波と低次の高調波で構成される変調波との比較で、PWM波形を作成し、このPWM波形で交直変換装置を制御することを特徴とする。
請求項3の発明は、PWM制御方式を適用した交直変換装置の制御方法において、正弦波との比較により低次高調波を消去したPWM波形が作成可能なひずみ三角波を使用して予め制御対象の低次高調波を消去し、且つ外乱により制御対象に発生する低次高調波をフィードバック制御で抑制することを特徴とする。
請求項4の発明は、PWM制御方式を適用した交直変換装置の制御方法において、正弦波との比較により低次高調波を消去したPWM波形が作成可能なひずみ三角波を使用して予めフィルタ出力電圧の低次高調波を消去し、且つ負荷電流の低次高調波成分によりフィルタ出力電圧に発生する低次高調波をフィードバック制御により抑制することを特徴とする。
請求項5の発明は、PWM制御方式を適用した交直変換装置の制御装置において、正弦波との比較により低次高調波を消去したPWM波形が作成可能なひずみ三角波のデータを記憶し、変調波との比較によってPWM波形を作成するPWM波形演算部を備えたことを特徴とする。
上述したように、本発明によれば下記の効果を奏する。
(1)電流型、電圧制御電圧型、電流制御電圧型など、あらゆる交直変換装置において、交直変換装置で発生する低次高調波を予め消去しておくだけでなく、外乱により制御対象に発生する低次高調波についても、フィードバック制御により抑制することが可能となるため、高調波の抑制、出力フィルタの小型化による装置の小型化、スイッチング回数の低減によるスイッチングロスの低減に寄与できる。
(2)本発明のフィードバック制御手法は、従来の正弦波・三角波比較PWM制御方式によりPWM波形を作成するフィードバック制御において、三角波をひずみ三角波に置き換えるだけで低次高調波の消去が可能となるものであり、電力用、産業用を問わず、あらゆる既存の交直変換装置の制御に適用できる。
以下、本発明の実施の形態を、フィルタ付交直変換装置の自立運転を例にとり図面に基づいて説明する。
交直変換装置の基本波制御手法
本発明の基本波制御手法は、図1の電力変換部の制御において、搬送波をひずみ三角波、変調波を任意の振幅の基本波とし、搬送波と変調波の比較によりPWM波形を作成するものである。図1において、1は直流電源、2は直流を交流に変換する電力変換部、8は変調波とひずみ三角波との比較からスイッチング角度を決定するPWM制御器、9は制御回路である。
本発明の基本波制御手法は、図1の電力変換部の制御において、搬送波をひずみ三角波、変調波を任意の振幅の基本波とし、搬送波と変調波の比較によりPWM波形を作成するものである。図1において、1は直流電源、2は直流を交流に変換する電力変換部、8は変調波とひずみ三角波との比較からスイッチング角度を決定するPWM制御器、9は制御回路である。
本発明の基本波制御手法を理解しやすくするため、まず、従来の低次高調波PWM制御の原理と制御方法について説明する。
図10に示す半周期のパルス数が12パルスの3レベルインバータ波形において、1/4周期までのスイッチング角度をθ1、θ2、・・・θ12、図10の波形をフーリエ変換したときのk次高調波の振幅をVkとすると、Vkは以下の式となる。
Vk=4/(kπ){Σj=1 (−1)j+1cos(kθj)} (1)
Vk=4/(kπ){Σj=1 (−1)j+1cos(kθj)} (1)
この式は設定できるθjの数が12個あるので、基本波振幅の制御と11個の高調波の消去ができる。そのときのスイッチング角度θ1、θ2、・・・θ12は、式(1)においてV1=AV1Max (0≦A≦1、ただしV1は基本波振幅、V1Maxは基本波振幅の最大値、Aは基本波振幅の最大値に対する比率)、Vk=0(k=3、5、・・・23)とした12元連立方程式を解くことで得られる。その解を図11に示す。図12は従来の低次高調波消去PWM制御方式を用いた交直変換装置であり、1は直流電源、2は直流を交流に変換する電力変換部、3は出力フィルタ、9は制御回路である。従来の低次高調波消去PWM制御では、図12の制御回路9のメモリーに図11を記憶しておき、基本波振幅の指令値V1 *に対してスイッチング角度をメモリーから読み出してPWM波形を作成し、基本波を制御する。
次に、本発明の低次高調波制御手法を理解しやすくするため、ひずみ三角波の作成方法、ひずみ三角波と変調波の比較によるPWM波形の作成方法、および作成されたパルス波形の特徴について述べる。
図3(a)に示すように、図11のグラフのうちθ2、θ3、θ6、θ7、θ10、θ11をグラフのx軸を対称にして反転させる。
次に図3(b)に示すようにグラフの縦軸にsinθをかけ、ひずみ三角波の1部分とする。このひずみ三角波の1部分と変調波との比較によってPWM波形を作成する手順を図5(a)に示す。また、図5(a)の手順で得られたパルス幅TPと、t=tonにおけるひずみ三角波の大きさVonとt=toffにおけるひずみ三角波の大きさVoffの平均値Vave(以下、パルス中の変調波の平均値)の関係を調べると、図5(b)に示すように比例関係にある。すなわち本発明のパルス波形は、個々のパルス幅TPがパルス中の変調波の平均値Vaveに比例して変化するパルス列となる。
次に図3(c)に示すように、図3(b)のひずみ三角波の一部分を、振幅が100%になるまで延長する。その際、ひずみ三角波の延長部分についても、PWM波形の個々のパルス幅TPがパルス中の変調波の平均値Vaveに比例して変化するパルス列となるよう定める。具体的には、図6(b)に示すように、図5(b)のグラフを傾きが一定という条件下で変調波が100%になるまで延長し、図6(b)のグラフからパルス中の変調波の平均値Vaveに対するパルス幅TPを求め、図6(a)に示すようにTon=Tmid−TP/2、Toff=Tmid+TP/2となるようひずみ三角波を決定する。ここでは、パルス幅の中では変調波の値の変化は小さいと考え、変調波を一定と仮定している。
基本波振幅を制御する場合、従来手法では図11において基本波振幅V1(0≦V1≦1)を与えてスイッチング角度θj(V1)(j=1、2、・・・12)を読み出す(図11では例としてj=5の場合を記載)。本発明では、図4に示すように、変調波をV1sinθとし、ひずみ三角波との交点(θj(V1)、V1sin{θj(V1)})によりスイッチング角度θj(V1)を決定する(図4では例としてj=5の場合を記載)。したがって、両手法とも得られる角度は同じとなり、図1の電力変換部の出力電圧Vinvは、基本波振幅V1で、23次までの低次高調波が零の電圧となる。
<交直変換装置の基本波および低次高調波制御手法>
本発明の基本波および低次高調波制御手法は、図1の電力変換部2の制御において、搬送波をひずみ三角波、変調波を基本波と低次の高調波で構成される波形とし、搬送波と変調波の比較によりスイッチング角度を決定するものである。前述したように、図1の電力変換部の出力電圧Vinvにおける個々のパルス幅TPはパルス中の変調波の平均値Vaveに比例して変化するパルス列となる。よって、図1の電力変換部2の出力電圧Vinvの基本波および低次高調波成分は、変調波Vmodに含まれる基本波および低次高調波成分に比例する。また、変調波に含まれない低次高調波成分は、ほぼ零となる。
本発明の基本波および低次高調波制御手法は、図1の電力変換部2の制御において、搬送波をひずみ三角波、変調波を基本波と低次の高調波で構成される波形とし、搬送波と変調波の比較によりスイッチング角度を決定するものである。前述したように、図1の電力変換部の出力電圧Vinvにおける個々のパルス幅TPはパルス中の変調波の平均値Vaveに比例して変化するパルス列となる。よって、図1の電力変換部2の出力電圧Vinvの基本波および低次高調波成分は、変調波Vmodに含まれる基本波および低次高調波成分に比例する。また、変調波に含まれない低次高調波成分は、ほぼ零となる。
<交直変換装置のフィードバック制御手法>
本発明のフィードバック制御手法は、図2の出力電圧のフィードバック制御を行う単相の交直変換装置において、PWM制御器に入力する搬送波をひずみ三角波とするものである。図2において、1は直流電源、2は直流を交流に変換する電力変換部、3は電力変換部の出力から高調波を取り除く出力フィルタ、4はフィルタ出力電圧と基本波指令値の差を算出する減算器、5はフィードバック部、6は5の出力と基本波指令値を加算する加算器、7は変調波演算部、8は変調波とひずみ三角波との比較からスイッチング角度を決定するPWM制御器、9は制御回路である。
本発明のフィードバック制御手法は、図2の出力電圧のフィードバック制御を行う単相の交直変換装置において、PWM制御器に入力する搬送波をひずみ三角波とするものである。図2において、1は直流電源、2は直流を交流に変換する電力変換部、3は電力変換部の出力から高調波を取り除く出力フィルタ、4はフィルタ出力電圧と基本波指令値の差を算出する減算器、5はフィードバック部、6は5の出力と基本波指令値を加算する加算器、7は変調波演算部、8は変調波とひずみ三角波との比較からスイッチング角度を決定するPWM制御器、9は制御回路である。
制御回路のPWM制御器の入力である変調波はVout=Vout *のときは、基本波のみから成るが、Vout≠Vout *の場合はフィルタ出力電圧Voutの低次ひずみを抑制するために必要な低次高調波が重畳している。
前述したように、本発明の交直変換装置の基本波および高調波制御手法を使用すると、正弦波・三角波比較PWM制御方式を使用した場合と同様に、電力変換部2から変調波Vmodに比例した電圧を出力できるため、このように外乱を抑制するフィードバック制御にも適用できる。この場合、フィルタ出力電圧Voutは負荷電流の高調波成分によって発生するひずみが抑制されると同時に、負荷電流に含まれない23次以下の低次高調波成分はほぼ零となる。
以下、本発明の実施例について説明する。
<交直変換装置の基本波制御手法>
図1において、変調波を基本波とする。PWM制御器8において変調波とひずみ三角波を比較してPWM波形を作成すると、電力変換部2の出力電圧Vinvには、変調波Vmodに比例した電圧が出力される。すなわち、出力電圧は、基本波は変調波に比例し、23次までの低次高調波は零のパルス列となる。図7に基本波振幅を20から100%まで制御したときの電力変換部の出力電圧の高調波解析結果を示す。
図1において、変調波を基本波とする。PWM制御器8において変調波とひずみ三角波を比較してPWM波形を作成すると、電力変換部2の出力電圧Vinvには、変調波Vmodに比例した電圧が出力される。すなわち、出力電圧は、基本波は変調波に比例し、23次までの低次高調波は零のパルス列となる。図7に基本波振幅を20から100%まで制御したときの電力変換部の出力電圧の高調波解析結果を示す。
図7から、3次から23次までの低次高調波を消去したまま、基本波振幅を20%から100%まで制御できていることが分かる。
<交直変換装置の基本波および高調波制御手法>
試験装置の実施例の構成は前項と同じ図1である。図1において、変調波を基本波に高調波が重畳した波形とする。PWM制御器8において変調波とひずみ三角波を比較してPWM波形を生成すると、電力変換部2の出力電圧Vinvには、変調波Vmodに比例した電圧が出力される。すなわち、出力電圧は、基本波は変調波に比例し、23次までの低次高調波のうち変調波に含まれる次数は変調波に比例し、変調波に含まれない次数は零のパルス列となる。図9に変調波に含まれる基本波振幅を80%とし、変調波に含まれる3次高調波の振幅を0%〜5%まで変化させたときの電力変換部の出力電圧の高調波解析結果を示す。
試験装置の実施例の構成は前項と同じ図1である。図1において、変調波を基本波に高調波が重畳した波形とする。PWM制御器8において変調波とひずみ三角波を比較してPWM波形を生成すると、電力変換部2の出力電圧Vinvには、変調波Vmodに比例した電圧が出力される。すなわち、出力電圧は、基本波は変調波に比例し、23次までの低次高調波のうち変調波に含まれる次数は変調波に比例し、変調波に含まれない次数は零のパルス列となる。図9に変調波に含まれる基本波振幅を80%とし、変調波に含まれる3次高調波の振幅を0%〜5%まで変化させたときの電力変換部の出力電圧の高調波解析結果を示す。
図9から、3次から23次までの低次高調波を消去したまま、3次高調波振幅を0%から5%まで制御できていることが分かる。
<交直変換装置のフィードバック制御手法>
図2において、減算器4により、フィルタ出力電圧の指令値Vout *とフィルタ出力電圧Voutを比較し、その差分△Voutを得る。次に変調波演算部7において△Voutを小さくする為に必要な変調波Vmodを演算する。PWM波形は、PWM制御器8にて変調波とひずみ三角波を比較することで得る。
図2において、減算器4により、フィルタ出力電圧の指令値Vout *とフィルタ出力電圧Voutを比較し、その差分△Voutを得る。次に変調波演算部7において△Voutを小さくする為に必要な変調波Vmodを演算する。PWM波形は、PWM制御器8にて変調波とひずみ三角波を比較することで得る。
高調波負荷を接続した場合の例として、図13に示すコンデンサインプット型整流回路が交直変換装置の負荷として接続された場合の結果を図9に示す。図13に示すようにコンデンサインプット型整流回路の入力電流には、3、5次の低次高調波が多く含まれている。
図9および表1に示すように、従来の低次高調波消去PWM制御方式を適用し、図12の回路に図13の高調波負荷を接続した場合は、出力電圧Voutには負荷の影響により、3、5次の低次の高調波が発生し、THD=7.1%となる。また、図2の出力電圧のフィードバック制御を行う回路において、従来の正弦波・三角波比較PWM制御を適用した場合は、3、5次の低次高調波は抑制されるが、三角波によって21次、23次に高調波が多く発生し、THD=6.6%となる。
しかし、図2に示す回路で、本発明によるひずみ三角波を適用した場合は、負荷からの影響でフィルタ出力電圧Voutに発生していた3、5低次高調波が抑制でき、23次までのその他の低次高調波も、正弦波・三角波比較PWM制御よりも抑制できる。その結果、THD=5.3%となり、従来方式と比較し高調波が低減できることが分かる。
なお、本発明は、つぎのように応用することができる。本発明の出力電圧制御方法により、様々な負荷が接続されるフィルタ付交直変換装置において、出力電圧から低次の高調波を効果的に取り除くことでき、フィルタの小型化、スイッチング回数の低減によるロスの低減などが実現できることから、UPSや瞬低対策装置の出力インバータなどの用途に適用することができる。
また、電力系統における直流送電やBTB(Back to Back)の交直変換装置は大規模な系統に連系することを前提として設計されているが、離島のように他の地域との連系が困難な箇所や、電力系統で大規模な停電が発生した場合などを考慮すると、自立運転機能が必要な場合も考えられる。したがって、本発明の出力電圧制御方法は、電力用途の交直変換装置に適用することもできる。
また、電力系統における直流送電やBTB(Back to Back)の交直変換装置には、系統電圧が正弦波であることを前提として、従来の高調波の制御ができない低次高調波消去PWM制御が適用されている箇所もある。よって、電力系統に高調波が発生すると連系電流にも高調波が発生するが、本発明を使用すれば出力電流の高調波を抑制することができる。
1 直流電源
2 直流を交流に変換する電力変換部
3 電力変換部の出力から高調波を取り除く出力フィルタ
4 フィルタ出力電圧と基本波指令値の差を算出する減算器
5 フィードバック部
6 フィードバック部の出力と基本波指令値を加算する加算器
7 変調波演算部
8 変調波とひずみ三角波との比較からスイッチング角度を決定するPWM制御器
9 制御回路
2 直流を交流に変換する電力変換部
3 電力変換部の出力から高調波を取り除く出力フィルタ
4 フィルタ出力電圧と基本波指令値の差を算出する減算器
5 フィードバック部
6 フィードバック部の出力と基本波指令値を加算する加算器
7 変調波演算部
8 変調波とひずみ三角波との比較からスイッチング角度を決定するPWM制御器
9 制御回路
Claims (5)
- PWM制御方式を適用した交直変換装置の制御方法において、正弦波との比較により低次高調波を消去したPWM波形が作成可能なひずみ三角波と、基本波のみからなる変調波との比較で、PWM波形を作成し、このPWM波形で交直変換装置を制御することを特徴とする交直変換装置の制御方法。
- PWM制御方式を適用した交直変換装置の制御方法において、正弦波との比較により低次高調波を消去したPWM波形が作成可能なひずみ三角波と、基本波と低次の高調波で構成される変調波との比較で、PWM波形を作成し、このPWM波形で交直変換装置を制御することを特徴とする交直変換装置の制御方法。
- PWM制御方式を適用した交直変換装置の制御方法において、正弦波との比較により低次高調波を消去したPWM波形が作成可能なひずみ三角波を使用して予め制御対象の低次高調波を消去し、且つ外乱により制御対象に発生する低次高調波をフィードバック制御で抑制することを特徴とする交直変換装置の制御方法。
- PWM制御方式を適用した交直変換装置の制御方法において、正弦波との比較により低次高調波を消去したPWM波形が作成可能なひずみ三角波を使用して予めフィルタ出力電圧の低次高調波を消去し、且つ負荷電流の低次高調波成分によりフィルタ出力電圧に発生する低次高調波をフィードバック制御により抑制することを特徴とする交直変換装置の制御方法。
- PWM制御方式を適用した交直変換装置の制御装置において、正弦波との比較により低次高調波を消去したPWM波形が作成可能なひずみ三角波のデータを記憶し、変調波との比較によってPWM波形を作成するPWM波形演算部を備えたことを特徴とする交直変換装置の制御装置。
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