JP2009210002A - Nut - Google Patents
Nut Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009210002A JP2009210002A JP2008052674A JP2008052674A JP2009210002A JP 2009210002 A JP2009210002 A JP 2009210002A JP 2008052674 A JP2008052674 A JP 2008052674A JP 2008052674 A JP2008052674 A JP 2008052674A JP 2009210002 A JP2009210002 A JP 2009210002A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- washer
- nut
- recess
- bolt
- main body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Bolts, Nuts, And Washers (AREA)
Abstract
Description
本発明は、ナット、特に、部材を貫通するボルトへ締結されるナットに関する。 The present invention relates to a nut, and more particularly to a nut fastened to a bolt that penetrates a member.
複数の部材、例えば、二枚の板材を相互に固定する場合において、ボルトとナットとが用いられる。この場合、各部材間に渡る一連の貫通孔を形成し、この貫通孔の一方からボルトを挿入して貫通させ、当該ボルトの先端部側にナットを装着して締め付ける。これにより、各部材がボルトの頭部とナットとの間に挟まれて相互に固定される。 When a plurality of members, for example, two plate members are fixed to each other, bolts and nuts are used. In this case, a series of through-holes are formed between the members, a bolt is inserted through one of the through-holes, and a nut is attached to the tip of the bolt and tightened. Thereby, each member is pinched | interposed between the head of a volt | bolt, and a nut, and is mutually fixed.
ここで、ボルトに締め付けられたナットは、振動や熱膨張などの影響を受けて緩みを生じる可能性がある。そこで、ボルトに対してナットを締結する際には、通常、ナットの座面に座金(ワッシャ)を配置し、この座金を部材へ圧接するようにしてナットの緩み止めを図っている。しかし、一般的な座金は、単純な環状の板状部材からなるため、ナットの緩み止め効果に限界がある。そこで、座金は、緩み止め効果を高めるための工夫が種々なされている。 Here, the nut fastened to the bolt may be loosened under the influence of vibration or thermal expansion. Therefore, when a nut is fastened to a bolt, a washer is usually arranged on the seat surface of the nut, and the nut is prevented from coming loose by pressing the washer against the member. However, since a general washer is composed of a simple annular plate-like member, the effect of preventing the nut from loosening is limited. Therefore, various devices for improving the locking effect of the washer have been made.
例えば、特許文献1には、ナットの座面に設けられた凹凸と噛み合う波打ち状の凹凸を片面に有し、他面に突起の形成された座金が提案されている。この座金は、片面側の凹凸がナット側の凹凸と噛み合い、また、他面側の突起が部材へ食い込むことでボルトとナットとの締結の緩みを抑制する。
For example,
しかし、この座金は、ナット側の凹凸と噛み合う凹凸を形成する必要があるため、ナットに対応させた精密な設計が必要になる。また、他面側の突起を部材へ食い込ませる必要があるため、例えば硬質な金属やプラスチックのように突起を食い込ませることができない部材に対しては使用することができず、適用範囲が部材の材質によって制限される。 However, since this washer needs to form an unevenness that meshes with the unevenness on the nut side, a precise design corresponding to the nut is required. In addition, since it is necessary to bite the protrusion on the other side into the member, it cannot be used for a member that cannot bite the protrusion, such as hard metal or plastic, and the applicable range is Limited by material.
本発明の目的は、部材を貫通するボルトへ締結されるナットについて、部材の材質に依存せずに緩み止め効果を簡単に高めることができるようにすることにある。 An object of the present invention is to make it possible to easily enhance the loosening prevention effect of a nut fastened to a bolt passing through a member without depending on the material of the member.
本発明は、部材を貫通するボルトへ締結されるナットに関するものであり、このナットは、ボルトに対応する螺旋孔を有し、かつ、座面において螺旋孔の周囲に形成された凹みを有する本体と、凹みに配置可能な座金とを備えている。座金は、凹みへ配置したときに座面から突出可能でありかつ部材へ圧接したときに潰れる複数の突起を有している。 The present invention relates to a nut that is fastened to a bolt that penetrates a member. The nut has a spiral hole corresponding to the bolt, and a body that has a recess formed around the spiral hole on a seating surface. And a washer that can be placed in the recess. The washer has a plurality of protrusions that can protrude from the seating surface when placed in the recess and collapse when pressed against the member.
部材を貫通するボルトに対し、本体の凹みに座金を配置した状態でこのナットの本体を回転させながら締結すると、本体は、座面が部材の表面へ当接することで部材に対してボルトを固定する。この際、本体の凹みに配置された座金は、本体の座面が部材の表面へ圧接されるに従って突起が潰れる。突起が潰れた座金は、本体の凹みの壁面のために外側方向への変形が規制されるが、内側方向、すなわちボルト方向へ延びるように変形する。このように変形した座金は、本体の凹み内において、部材の表面およびボルトを圧迫し、本体の緩みに対する抵抗力を発生する。これにより、ナットの緩みが抑制される。 When the nut is rotated and fastened to the bolt that penetrates the member while the washer is placed in the recess of the main body, the main body fixes the bolt to the member by the seating surface coming into contact with the surface of the member. To do. At this time, the projection of the washer disposed in the recess of the main body is crushed as the seat surface of the main body is pressed against the surface of the member. The washer whose protrusion has been crushed is restricted from being deformed in the outward direction due to the wall surface of the dent of the main body, but is deformed so as to extend in the inward direction, that is, the bolt direction. The washer thus deformed presses the surface of the member and the bolt in the recess of the main body to generate a resistance against the loosening of the main body. Thereby, loosening of the nut is suppressed.
本発明のナットにおいて、座金は、例えば、肉厚が凹みの深さよりも小さな連続した環状の部材からなり、かつ、本体の座面方向に一部が屈曲することで突起が形成されている。このような座金は、ナットの締結に従って本体の凹み内でボルト方向へ延びて変形しやすいため、本体の緩みをより効果的に抑制することができる。また、この座金は、変形後においても凹み内に収まりやすいため、本体の座面を部材の表面へ直接に当接させることができる。したがって、この座金を用いれば、本体と部材との当接部の外観が損なわれにくくなり、また、従来の座金を用いた場合に比べて部材表面からのナットの突出量を抑制することができるため、ナットの取付け部付近の空間効率を改善することもできる。 In the nut of the present invention, the washer is made of, for example, a continuous annular member whose thickness is smaller than the depth of the recess, and a projection is formed by bending a part in the seating surface direction of the main body. Since such a washer is easily deformed by extending in the bolt direction within the recess of the main body according to the fastening of the nut, the loosening of the main body can be more effectively suppressed. In addition, since this washer easily fits in the recess even after deformation, the seat surface of the main body can be brought into direct contact with the surface of the member. Therefore, if this washer is used, the appearance of the abutting portion between the main body and the member is less likely to be damaged, and the protruding amount of the nut from the member surface can be suppressed as compared with the case where a conventional washer is used. Therefore, the space efficiency in the vicinity of the nut mounting portion can also be improved.
また、座金は、通常、突起が均等間隔で設けられているのが好ましい。この座金は、変形時に部材の表面およびボルトを均等に圧迫することができ、本体の緩みに対するより大きな抵抗力を発生することができるため、本体の緩みをより効果的に抑制することができる。 Further, it is usually preferable that the washer is provided with protrusions at regular intervals. This washer can uniformly press the surface of the member and the bolt during deformation, and can generate a greater resistance against the loosening of the main body, so that the loosening of the main body can be more effectively suppressed.
さらに、本発明のナットにおいて、例えば、本体の凹みおよび座金は楕円形に形成されている。この場合、凹みに組み入れられた座金は、本体を回転させながらボルトへ締結する過程において、凹み内で空回りせずに本体とともに安定に回転しながら部材へ圧接するため、各突起が安定に潰れることになり、本体の緩みが安定に抑制される。 Furthermore, in the nut of the present invention, for example, the recess and the washer of the main body are formed in an elliptical shape. In this case, in the process of fastening the bolt to the bolt while rotating the main body, the washer incorporated in the recess presses against the member while rotating stably with the main body without rotating idle in the recess, so that each protrusion is stably crushed. Thus, loosening of the main body is stably suppressed.
本発明のナットは、上述のような本体と座金とを備えているため、部材の材質に依存せずに緩み止め効果を簡単に高めることができる。 Since the nut of the present invention includes the main body and the washer as described above, the effect of preventing loosening can be easily enhanced without depending on the material of the member.
図1に、本発明の実施の一形態に係るナットを示す。図において、ナット1は、本体10と座金20とを主に備えている。
FIG. 1 shows a nut according to an embodiment of the present invention. In the figure, the
本体10は、全体が一定の厚さを有する多角形状、例えば四角形や図に示すような六角形に形成されたものであり、中心において、後述するボルトの螺旋部に対応する、厚さ方向に貫通した螺旋孔11を有している。また、図2、3に示すように、本体10は、座面12、すなわち後述する板状部材等の部材の表面に当接する側の面において、螺旋孔11の周囲に深さが一定の凹み13が形成されている。凹み13は、座面12側から見たときの形状が円形、楕円形または多角形などの各種の形状に形成されていてもよいが、通常は図2に示すような楕円形に形成されているのが好ましい。凹み13の深さは、通常、本体10の厚さおよび螺旋孔11の直径との関係に基づいて設定するのが好ましい。具体的には、凹み13の深さは、本体10の厚さの0.09〜0.13倍に設定しかつ螺旋孔11の直径の0.07〜0.13倍に設定するのが好ましく、本体10の厚さの0.1〜0.12倍に設定しかつ螺旋孔11の直径の0.08〜0.11倍に設定するのがより好ましい。
The
座金20は、本体10の凹み13へ配置可能なものであり、螺旋孔11に対応する貫通孔21を中心に有する連続した環状に形成されており、また、外周が本体10の凹み13の形状に対応した形状、すなわち、円形、楕円形または多角形などの形状に形成されている。本実施の形態において、座金20は、図4に示すように、外周が凹み13の形状に対応した楕円形に形成されており、凹み13内へ配置したときに、凹み13の内壁面13aに外周部が実質的に当接する程度の大きさに設定されている。
The
また、座金20は、図5(図4に示した矢印V方向からの斜視図)に示すように、水平部22と、複数(図においては4つ)の突起23とからなる。水平部22は、座金20を本体10の凹み13へ配置したときに、凹み13の水平面(底面)との接触面となる部分である。一方、突起23は、座金20において均等間隔に形成されており、凹み13へ配置したときに座面12から突出する逆V字状に形成されたものである。
As shown in FIG. 5 (a perspective view from the direction of arrow V shown in FIG. 4), the
座金20の肉厚は、通常、凹み13の深さよりも小さくなるよう設定するのが好ましい。特に、凹み13の深さの0.5〜0.9倍になるよう設定するのが好ましく、0.65〜0.8倍になるよう設定するのがより好ましい。肉厚が凹み13の深さよりも大きい場合は、ナット1を締結した場合において、本体10の座面12と後述する板状部材等の部材の表面との当接部において座金20が挟まった状態になる可能性があるため、当該当接部の外観を損なう可能性がある。また、部材の表面からのナット1の突出量が挟まった座金20の分だけ増すことになるため、ナット1の取付部において空間効率が損なわれる可能性がある。逆に、肉厚が凹み13の深さの0.5倍未満の場合は、ナット1の緩みが効果的に抑制されにくくなる可能性がある。また、各突起23は、実質的に同じ高さに設定されており、また、座金20を凹み13へ配置したときにおいて、少なくとも頂上部が本体10の座面12から突出可能なように高さが設定されている。突起23の高さは、通常、座金20の肉厚の2.0〜3.0倍に設定されているのが好ましく、2.4〜3.0倍に設定されているのがより好ましい。
The wall thickness of the
このような座金20は、例えば、所定の厚さの板材を楕円形状にくりぬき、これの中心部に螺旋孔11に対応する貫通孔21を設けて環状体を形成した後、この環状体の一部を楔状の冶具を用いて均等間隔で上方向に突き押して逆V字状に屈曲させることで製造することができる。或いは、所定の材料を所定形状の成形型に鋳込んで製造することもできる。
Such a
本体10および座金20は、ボルトやナット用の材料として一般的に用いられる各種の金属材料、例えば、鉄、ステンレスまたは各種の合金を用いて形成されている。本体10と座金20とは、同じ材料を用いて形成されたものであってもよいし、異なる材料を用いて形成されたものであってもよい。例えば、座金20は、本体10よりも軟質の材料を用いて形成されたものであってもよいし、本体10よりも硬質の材料を用いて形成されたものであってもよい。但し、一般には、座金20は、ナット1の締付け時に本体10の凹み13を変形させずに上述のような変形が進行しやすいようにするため、本体10と同じ材料、特に、同じ硬度の材料または本体10よりも若干軟質の材料を用いて形成されたものが好ましい。
The
次に、上述のナット1の使用方法を説明する。
図6に示すように、ナット1は、例えば、二枚の板状部材31,32を積層して接合するためのボルト40を固定するために用いられる。各板状部材31,32は、材質が限定されるものではなく、例えば、金属材料、樹脂材料、セラミック材料またはガラス材料などの材料からなるものである。また、板状部材31,32は、それぞれ同じ材料からなるものでもよいし、互いに異なる材料からなるものでもよい。
Next, the usage method of the above-mentioned
As shown in FIG. 6, the
各板状部材31,32は、ボルト40を貫通させるための一連の貫通孔33が形成されている。また、ボルト40は、雄螺旋である螺旋部41と、螺旋部41の一端に一体的に設けられた頭部42とを備えている。螺旋部41は、積層した二枚の板状部材31,32の合計厚さよりも十分に長く形成されている。頭部42は、通常、ナット1の形状に対応した多角形(本実施の形態では六角形)に形成されており、下端において水平に形成された鍔部43を一体に有している。
Each plate-
ボルト40を用いて二枚の板状部材31,32を接合するときは、鍔部43が片側の板状部材31の表面に当接するよう、貫通孔33へボルト40の螺旋部41を挿入する。次に、凹み13へ座金20が配置されたナット1の座面12側が他方の板状部材32の表面と対向するよう、ナット1を螺旋孔11により螺旋部41に対して螺旋止めする。そして、図7に示すように、本体10の座面12が板状部材32の表面に当接するよう、レンチ等の冶具(図示せず)を用いてナット1を回転させながら螺旋部41へ締付ける。これにより、板状部材31,32は、鍔部43とナット1の座面12とにより挟まれて固定される。
When the two plate-
ナット1の締付け時において、座金20は、板状部材32の表面に各突起23が最初に当接する。そして、各突起23は、螺旋部41上において本体10が板状部材32方向へ回転しながら移動するに従って板状部材32へ徐々に圧接され、また、本体10のトルクが加わって押し潰される。ここで、突起23が押し潰された座金20は、全体として平面方向へ延びて変形しようとするが、外方向への変形は凹み13の内壁面13aにより規制されるため、内側方向、すなわち、ボルト40の螺旋部41方向へ延びるように変形する。これにより、変形した座金20は、凹み13内において、板状部材32の表面およびボルト40の螺旋部41を圧迫し、本体10の緩みに対する抵抗力を発生する。この抵抗力により、ボルト40へ締結されたナット1は、緩みが抑制され、振動や熱膨張の作用を受けても、長期間に渡って板状部材31,32を安定に固定することができる。
When the
ここで、この実施の形態において用いられる座金20は、凹み13の形状に対応した楕円形であるため、ボルト40への本体10の締付け時において、凹み13内で空回りせずに本体10に追従して回転し、板状部材32へ圧接されたときにトルクが加わりやすい。したがって、複数の突起23は、均等に押し潰されやすく、それによって板状部材32の表面およびボルト40の螺旋部41を安定に圧迫することになるため、ナット1の緩みを抑制しやすい。また、座金20は、肉厚および突起23が上述のように設定されたものであることから、突起23が潰れて変形しても凹み13内に収まるため、本体10の座面12は板状部材32の表面へ直接に当接した状態になる(図7)。このため、ナット1と板状部材32との当接部分は、外見上、座金20が介在していない状態になり、外観が損なわれにくい。また、当該当接部分は、座面12と板状部材32の表面との間に座金が介在する従来の締結構造に比べ、ナット1の突出量、すなわち、板状部材32の表面からナット1の端部までの距離D(図7)が小さくなる。したがって、ナット1を用いれば、板状部材32の表面側においてナット1の取付部付近の空間効率を改善することができる。
Here, since the
上述のナット1は、例えば、次のような変形が可能である。
(1)本体10の形状は円形でもよい。但し、円形の本体10は、締付けのためのレンチの滑りを防止するため、表面に滑り止め用の溝などを形成するのが好ましい。
(2)座金20の突起23は種々の形状に設定することができる。例えば、逆V字状の他に、各種の形状の冶具を用いて突き押し加工するか、所定形状の成形型を用いることで、半円状やコ字状などの各種の形状に設定することもできる。また、突起23は、屈曲状態のものである必要はなく、下面全体が水平に形成された環状の部材からなる座金20において、その上面に一体的に形成された各種の形状のコブ状のものであってもよい。
(3)座金20の複数の突起23は、板状部材32へ圧接されたときに安定に押し潰されて変形し、それによって板状部材32の表面およびボルト40の螺旋部41を安定に圧迫することができればよく、必ずしも均等間隔に設けられていなくてもよい。
The
(1) The shape of the
(2) The
(3) The plurality of
(4)上述の実施の形態では、座金20を連続した環状の部材により形成しているが、座金20は、一部が不連続の環状部材からなるものであってもよい。
(5)上述の実施の形態では、二枚の板状部材31,32を接合するためにナット1を用いているが、ナット1は、板状部材31,32以外の各種の形状や形態の部材間のボルトを用いた接合や固定などにおいて同様に使用することができる。また、ナット1を用いて接合や固定される部材は、材質が制限されるものではない。すなわち、ナット1は、金属材料、樹脂材料、セラミック材料またはガラス材料などの同種または異種の材質からなる部材間のボルトを用いた接合や固定において幅広く用いることができる。
(4) In the above-described embodiment, the
(5) In the above-described embodiment, the
[実験例]
厚さがいずれも20mmに設定された二枚の鋼鉄製板状部材を重ね、これに直径12.5mmの一連の貫通孔を設けた。螺旋部の直径および長さがそれぞれ12mmおよび60mmの鉄製ボルトをこの貫通孔の一端から貫通させ、貫通孔を貫通した螺旋部の先端側に直径12mmの螺旋孔を有するナットを装着し、トルクレンチを用いて400kgf・cm、600kgf・cmまたは800kgf・cmの締付け力で締付けた。ここで用いたトルクレンチは、東日製作所株式会社製のプレート型トルクレンチ“Tohnichi model 1300F”であり、表示器に入力値を表示可能なものである。また、ここで用いたナットと座金との組合せは次のとおりである。
[Experimental example]
Two steel plate-like members each having a thickness of 20 mm were stacked, and a series of through-holes having a diameter of 12.5 mm was provided on this. An iron bolt having a diameter and length of 12 mm and 60 mm, respectively, is passed through one end of the through hole, and a nut having a 12 mm diameter spiral hole is attached to the tip side of the spiral part passing through the through hole. Was tightened with a tightening force of 400 kgf · cm, 600 kgf · cm or 800 kgf · cm. The torque wrench used here is a plate-type torque wrench “Tohnichi model 1300F” manufactured by Tohnichi Seisakusho Co., Ltd., which can display an input value on a display. The combinations of nuts and washers used here are as follows.
組合せA:
通常の鉄製の六角ナット(厚さ10mm、座面の対角長19mm)のみ使用(座金は使用せず)。
組合せB:
Aと同じ六角ナットと、肉厚が3mm、直径が22mmの鉄製のスプリングワッシャとの組合せ。
組合せC:
上述の実施の形態に係るナット1であって、次の条件のもの。
(本体10)
鉄製の本体10(厚さ10mm、座面の対角長19mm)において、長径と短径の比率が17:15(長径17mm、短径15mm)で深さが1.2mmの楕円形の凹み13を設けたもの。
(座金20)
凹み13に配置可能な鉄製の楕円形に形成されており、肉厚が0.8mmで、四つの突起23の高さが2.0mmに設定されたもの。
組合せD:
Cのナット1において、座金20に突起23が一つだけ形成されているもの。
Combination A :
Use only normal hexagonal nuts (
Combination B :
A combination of the same hexagonal nut as A and an iron spring washer with a wall thickness of 3 mm and a diameter of 22 mm.
Combination C :
It is the
(Main body 10)
In an iron main body 10 (
(Washer 20)
It is formed in an iron ellipse that can be placed in the
Combination D :
In the
各締付け力で締付けたナットを締付け時と同じトルクレンチを用いて逆方向に回して緩めるときに必要な力(「抵抗力」という)を測定した。結果を表1および図8に示す。 The force (referred to as "resistance force") required to loosen the nut tightened with each tightening force by rotating it in the reverse direction using the same torque wrench as when tightening was measured. The results are shown in Table 1 and FIG.
表1および図8によると、本発明の一形態に係るナット1を用いた組合せCの場合は、締付け力と抵抗力が略同じであり、実質的に締付け力以上の力がナットに対して加わらないと、ナットは緩まないことがわかる。これに対し、他の組合せA,BおよびDでは、締付け力に比べて抵抗力が小さいため、締付け力よりも小さな力が加わっただけでナットは緩んでしまうことになる。この結果より、本発明のナットは、他のナットと座金との組合せによるよりも緩み止め効果が高いことがわかる。
According to Table 1 and FIG. 8, in the case of the combination C using the
1 ナット
10 本体
11 螺旋孔
12 座面
13 凹み
20 座金
23 突起
31,32 板状部材
40 ボルト
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記ボルトに対応する螺旋孔を有し、かつ、座面において前記螺旋孔の周囲に形成された凹みを有する本体と、
前記凹みに配置可能な座金とを備え、
前記座金は、前記凹みへ配置したときに前記座面から突出可能でありかつ前記部材へ圧接したときに潰れる複数の突起を有する、
ナット。 A nut fastened to a bolt that penetrates the member,
A main body having a spiral hole corresponding to the bolt and having a recess formed on the seating surface around the spiral hole;
A washer that can be placed in the recess,
The washer has a plurality of protrusions that can protrude from the seat surface when placed in the recess and collapse when pressed against the member.
nut.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008052674A JP2009210002A (en) | 2008-03-03 | 2008-03-03 | Nut |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008052674A JP2009210002A (en) | 2008-03-03 | 2008-03-03 | Nut |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009210002A true JP2009210002A (en) | 2009-09-17 |
Family
ID=41183356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008052674A Pending JP2009210002A (en) | 2008-03-03 | 2008-03-03 | Nut |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009210002A (en) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013122289A (en) * | 2011-12-12 | 2013-06-20 | Ae Fastech Co Ltd | Nut and fastening structure for bolt and nut |
CN105257670A (en) * | 2015-11-19 | 2016-01-20 | 国网黑龙江省电力有限公司检修公司 | Nondetachable anti-theft bolt device and anti-theft method |
CN108757698A (en) * | 2018-09-05 | 2018-11-06 | 合肥惠科金扬科技有限公司 | Loosing-proof device |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5020069U (en) * | 1973-06-20 | 1975-03-06 | ||
JPS62115513U (en) * | 1986-01-13 | 1987-07-22 | ||
JP2001012441A (en) * | 1999-06-24 | 2001-01-16 | Minamida:Kk | Locking nut |
-
2008
- 2008-03-03 JP JP2008052674A patent/JP2009210002A/en active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5020069U (en) * | 1973-06-20 | 1975-03-06 | ||
JPS62115513U (en) * | 1986-01-13 | 1987-07-22 | ||
JP2001012441A (en) * | 1999-06-24 | 2001-01-16 | Minamida:Kk | Locking nut |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013122289A (en) * | 2011-12-12 | 2013-06-20 | Ae Fastech Co Ltd | Nut and fastening structure for bolt and nut |
CN105257670A (en) * | 2015-11-19 | 2016-01-20 | 国网黑龙江省电力有限公司检修公司 | Nondetachable anti-theft bolt device and anti-theft method |
CN108757698A (en) * | 2018-09-05 | 2018-11-06 | 合肥惠科金扬科技有限公司 | Loosing-proof device |
CN108757698B (en) * | 2018-09-05 | 2024-04-12 | 合肥惠科金扬科技有限公司 | Anti-loosening device |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5950003B2 (en) | Fastening member | |
JP4519045B2 (en) | Screw locking structure | |
US8702363B2 (en) | Lock nut and a fastening unit comprising the same | |
JP3201322U (en) | Fixed structure | |
JP4100692B2 (en) | Tightening screw | |
JP4822865B2 (en) | Fastening structure | |
JP2008051269A (en) | Fastening nut | |
JP2009144883A (en) | Washer | |
JP2008038947A (en) | Locking mechanism for screw | |
JP2009210002A (en) | Nut | |
JP2004156775A (en) | Screw fastening structure | |
JP6421187B2 (en) | Fastener with Belleville head | |
WO2020143276A1 (en) | Loose-proof screw assembly and fastened structure comprising the same | |
JP2018151053A (en) | Locknut prevented from loosening | |
JP2009228880A (en) | Pipe support structure and support method | |
JP4945507B2 (en) | Clip nut | |
JP6576901B2 (en) | Bolt / nut locking structure | |
JP4950911B2 (en) | Fastening member | |
JP5089327B2 (en) | Fastening member | |
JP4837963B2 (en) | Screw locking structure | |
JP7132596B2 (en) | Anti-loosening device and locking structure for a fixed object using the anti-loosening device | |
JP2006118582A (en) | Female screw part | |
JP2002039142A (en) | Locking washer | |
JP6527366B2 (en) | Washer screw | |
JP2014219093A (en) | Fastening member |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091228 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100914 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110125 |