JP2009204454A - 原子力発電設備の自動減圧系 - Google Patents

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Abstract

【課題】原子炉圧力容器とドライウェルとの均圧を好適に図ることができる原子力発電設備の自動減圧系を提供する。
【解決手段】本発明に係る静的安全系を備えた原子力発電設備の自動減圧系1は、原子炉圧力容器3に接続され、原子炉圧力容器3内の原子炉内蒸気を案内する自動減圧系専用配管11と、自動減圧系専用配管11に設けられ、自動減圧系専用配管11を通る原子炉内蒸気の通流を制御する自動減圧系専用弁12と、自動減圧系専用弁12の下流側で自動減圧系専用配管11に設けられ、自動減圧系専用配管11を通る原子炉内蒸気のドライウェル4への放出を制御する均圧弁13と、自動減圧系専用配管11に設けられた自動減圧系専用弁12および均圧弁13の間で自動減圧系専用配管11から分岐され、原子炉内蒸気をサプレッションプール6に案内する自動減圧系排気管14とを備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、原子力発電設備の自動減圧系に係り、特に原子炉圧力容器とドライウェルとの均圧を好適に図ることができる原子力発電設備の自動減圧系に関する。
原子力発電設備の安全性確保の基本は、その寿命中を通じて一般公衆および運転従事者の健康と安全を損なうことなく運転、停止、点検などが実施できるように設計、製造、建設および運転において万全を期すことである。
このため、原子力発電設備には、通常運転時のみならず、万一の事故時でも放射性物質を環境に拡散することがなく、公衆に被害を与えることがないように、多重の工学的安全施設が設けられる。
また、自然力(静的エネルギ)を利用した静的安全系を備えた原子力発電設備に関しても、すでに多方面で研究が進められている。例えば、非常用炉心冷却系として原子炉を減圧する減圧弁に重力落下式の炉心注水系を組み合わせたもの、および格納容器冷却系として原子炉格納容器内の蒸気を原子炉格納容器上部に設置した冷却水プール内の熱交換器で冷却するか、あるいはその冷却水で原子炉格納容器の壁面を直接冷却するなどの静的格納容器冷却系を採用した構成がある。
従来の静的安全系を備えた原子力発電設備の工学的安全施設の一つである自動減圧系に、図2に示した特許文献1に開示された隔離凝縮器による原子炉格納空間の受動冷却装置がある。図2は、原子炉冷却材喪失事故(以下、LOCAという。)発生時に、原子炉圧力容器50に冷却水を供給する重力作動冷却水プール51に対して復水の補給を開始する隔離凝縮器(図示せず)を用いた格納空間の受動冷却系を備えたものである。LOCA時においては、原子炉内蒸気を蒸気リリーフ弁57を開放しサプレッションプール52に案内することで凝縮させるとともに、減圧弁53を開き原子炉圧力容器50とドライウェル54を均圧させ、重力落下式炉心冷却系55による注水を可能とするものである。
図2に開示された隔離凝縮器による原子炉格納空間の受動冷却系などの自動減圧系56に設けられた減圧弁53には、爆破型減圧弁が用いられていた。この爆破型減圧弁は、火薬を用いる特殊な無漏えい弁であり、定期的な弁の爆破開放テストや、取替え用弁の保管などの義務付けがなされ、取り扱いが容易ではなかった。また、爆破型減圧弁である減圧弁53の単一誤開放により、LOCAを発生させる恐れがあった。
一方、特許文献1に係る発明の有する課題を解決したものに、図3に示した特許文献2に開示された沸騰水型原子力発電プラントがある。図3は、特許文献1で用いられていた爆破型減圧弁の代わりに空気動作弁または電動弁などの減圧弁を用いたものである。
図3に示す減圧弁60は、主蒸気管61の逃し安全弁62の排気ラインであって、サプレッションプール52に開口している安全弁排気管63に設置され、かつ減圧弁60出口がドライウェル54に開放されることにより、爆破弁型減圧弁を用いることなく空気作動弁または電動弁などの弁型式に代用できるようにしたものである。
これによれば、安全弁排気管63に減圧弁60を設置し、さらに安全弁排気管63の開口部はサプレッションプール52に水没しているため、たとえ逃し安全弁62が漏えいしても減圧弁60が同時に漏えいする可能性は小さく、漏えいした原子炉内蒸気はサプレッションプール52内に案内されて凝縮された結果、ドライウェル54への漏えいを回避することができる。
特開平4−230893号公報 特開2002−122689号公報
図3の逃し安全弁62には、窒素駆動ばね式逃し安全弁などが用いられていた。この窒素駆動ばね式逃し安全弁62の弁ポート部は一般的に開口面積が十分ではなく、原子炉圧力容器50とドライウェル54との均圧を十分に行うことができないという課題があった。また、このような窒素駆動ばね式逃し安全弁62は、自重により弁体が閉じてしまうなどの課題があった。
さらに、原子炉内蒸気をサプレッションプール52に逃し続けることは、プール水の水温上昇につながり、サプレッションプール52の耐熱強度上好ましくなく、さらには静的格納容器冷却系64による除熱にとって好ましい状態ではない、という課題があった。
このように、原子炉圧力容器50とドライウェル54との均圧に適し、また原子炉内蒸気を原子炉圧力容器50から直接ドライウェル54へ放出できる何らかのパスが求められている点に課題があった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、爆破型減圧弁を用いることなく、原子炉圧力容器とドライウェルとの均圧を好適に図ることができる原子力発電設備の自動減圧系を提供することを目的とする。
本発明に係る原子力発電設備の自動減圧系は、上述した課題を解決するために、原子炉圧力容器に接続された自動減圧系専用配管と、前記自動減圧系専用配管に設けられ、前記自動減圧系専用配管を通る前記原子炉内蒸気の通流を制御可能である自動減圧系専用弁と、前記自動減圧系専用弁の下流側で前記自動減圧系専用配管に設けられ、前記自動減圧系専用配管を通る前記原子炉内蒸気のドライウェルへの放出を制御可能である均圧弁と、前記自動減圧系専用配管に設けられた前記自動減圧系専用弁および均圧弁の間で前記自動減圧系専用配管から分岐された自動減圧系排気管とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る原子力発電設備の自動減圧系においては、爆破型減圧弁を用いることなく、原子炉圧力容器とドライウェルとの均圧を好適に図ることができる。
本発明に係る原子力発電設備の自動減圧系の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る原子力発電設備の自動減圧系1の一実施形態を示す概略的なシステム構成図である。なお、図1に示した自動減圧系1は便宜上一組の系統のみを表しているが、実際には複数組、例えば十数組の系統からなる自動減圧系から構成される。
この原子力発電設備は、重力などの自然力(静的エネルギ)を利用した静的安全系を採用した原子力発電設備であり、原子炉冷却材喪失事故(LOCA)が発生しても一定期間運転員の操作を不要とする設計となっている。
原子力発電設備の作用構成の概略について説明する。図1に示す原子炉格納容器2内には原子炉圧力容器3が格納される。また、この原子炉圧力容器3は、ドライウェル4内に配設され、さらに原子炉圧力容器3内には、炉心5が収容される。この炉心5は、炉水である冷却材で冠水されており、この炉心5の上面よりサプレッションプール6のプール水の水位が上方に位置するように設けられる。また、サプレッションプール6は、原子炉圧力容器3の周り、少なくとも原子炉圧力容器3の下部周りに配置され、原子炉圧力容器3の下部がサプレッションプール6のプール水位より下方に位置される構成をとる。
原子炉圧力容器3には、炉心5で発生した蒸気が案内される主蒸気系(図示せず)が設けられる。炉心5で発生した蒸気は気液分離され乾燥された後、主蒸気系の配管を通って蒸気タービンに導かれ、発電機を駆動させて仕事をする。蒸気タービンで仕事をした蒸気は、復水器で冷却され復水となった後、原子炉復水・給水系を通って原子炉圧力容器3内に給水され、還流される。
原子力発電設備の原子炉周りには、工学的安全施設が設けられる。図1に示した原子力発電設備には工学的安全施設として、自動減圧系1、重力落下式炉心冷却系7および静的格納容器冷却系8が設けられる。
自動減圧系1は、所定の水位まで原子炉水位が低下した時に起動され、原子炉圧力容器3を減圧させることにより、重力落下式炉心冷却系7などによる炉心5への重力注水を可能なものとする。自動減圧系1には、自動減圧系専用配管11に自動減圧系専用弁12および均圧弁13が設けられる。この自動減圧系専用配管11は、原子炉圧力容器3に接続されており、原子炉圧力容器3内の原子炉内蒸気をドライウェル4や自動減圧系排気管14に案内する。
自動減圧系専用弁12は、自動減圧系専用配管11内を通る原子炉内蒸気の通流の制御を行う。自動減圧系専用弁12は、原子力発電設備の通常運転時には閉じた状態であり、配管破断事故などによるLOCA時において原子炉水位の低下に伴い開放され、原子炉内蒸気はドライウェル4および自動減圧系排気管14へ導かれる。
自動減圧系専用弁12は、例えば電動弁および空気作動弁であり、かつ玉型弁または仕切り弁などの開口面積が任意に選択可能な弁からなる。これにより、開口面積が一定であった従来の窒素駆動ばね式安全弁と異なり、自動減圧系1を構成する自動減圧系専用配管11の配管径に応じて任意に選定することができ、設計段階において柔軟に対応することができる点で有効的である。
均圧弁13は、自動減圧系専用配管11であって、自動減圧系専用弁12の下流側に設けられ、自動減圧系専用配管11を通る原子炉内蒸気のドライウェル4への通流を制御する。この均圧弁13は、原子炉圧力容器3とドライウェル4との均圧化を行うために設けられ、均圧弁13の下流側はドライウェル4に開放されることにより、原子炉圧力容器3から案内された原子炉蒸気が自動減圧系専用配管11を通りドライウェル4に放出される。また、均圧弁13は自動減圧系専用弁12と同様に、例えば電動弁および空気作動弁であり、かつ玉型弁または仕切り弁などの開口面積が任意に選択可能な弁からなる。
なお、自動減圧系専用弁12および均圧弁13の開口面積、ならびにこれらを接続する自動減圧系専用配管11の配管径は、LOCA時に原子炉圧力容器3とドライウェル4との均圧を実現するために必要な開口面積および配管径で構成される。
自動減圧系排気管14は、自動減圧系専用配管11に設けられた自動減圧系専用弁12および均圧弁13の間から分岐される。この自動減圧系排気管14は、自動減圧系専用配管11を通流した原子炉内蒸気をサプレッションプール6のプール水に案内するように構成される。
また、自動減圧系排気管14にはオリフィス15が設けられる。オリフィス15は、自動減圧系排気管14を通流する原子炉内蒸気の流量を、LOCA時の設計容量の流量に制限する機能を有する。このような流量制限手段としてのオリフィスは、サプレッションプール6への多量な原子炉内蒸気の流入による、原子炉圧力容器3内の急激な圧力低下を防止することができる。
自動減圧系1には、さらに安全弁16、およびこの安全弁16に接続された安全弁排気管17が設けられる。安全弁16は、自動減圧系専用配管11に設けられ、原子炉圧力容器3内の圧力が上昇した場合に開放される。安全弁16の開放により、原子炉圧力容器3内の蒸気は安全弁排気管17を通じてサプレッションプール6へ導かれる。安全弁排気管17は、図1のように自動減圧系排気管14に接続され、自動減圧系専用配管11から導かれた原子炉内蒸気と合流し、サプレッションプール6へ案内される。
自動減圧系専用弁12および均圧弁13は、比較的作動時間を要する電動弁および空気弁などで構成される一方、瞬時の作動を要求される安全弁16は、たとえば窒素駆動バネ式安全弁で構成される。なお、安全弁は逃し安全弁を適用してもよい。
なお、本実施形態における原子力発電設備の自動減圧系の作動を想定したLOCA時においては、この安全弁16が作動することは稀である。
重力落下式炉心冷却系(以下、GDCSという。)7は、LOCA時において、自動減圧系1により原子炉圧力容器3内の圧力を低下させた後、GDCSプール20と原子炉圧力容器3との高低差を利用して、GDCS配管21を通じ炉心5へ重力落下注水を行う。
静的格納容器冷却系(以下、PCCSという。)8は、均圧弁13よりドライウェル4に放出された原子炉内蒸気、およびLOCA時に破断配管などから原子炉格納容器2に放出された原子炉内蒸気を冷却し凝縮する。原子炉内蒸気は、原子炉格納容器2を貫通しドライウェル4に開口している蒸気入口25より、自動的にPCCS8に設けられたPCCS熱交換器26に導かれることにより冷却し凝縮され、その復水は自重でGDCSプール20へと導かれる。
また、PCCS8に設けられた原子炉隔離時用非常用復水器27は、原子炉圧力容器3内の蒸気相に接続された主蒸気管(図示せず)と接続されており、原子炉隔離時における冷却系として原子炉内蒸気を冷却し凝縮した後、PCCSプール28へと導く。
本実施形態における原子力発電設備の自動減圧系1の作用について説明する。
配管破断などにより原子炉冷却材喪失事故(LOCA)が発生し、炉水位が低下すると、GDCS7による原子炉圧力容器3への均圧注入を可能とするため、原子炉圧力容器3内の圧力を減圧させる必要がある。これに伴い、常時閉である自動減圧系専用弁12が開放され、原子炉内蒸気は自動減圧系専用配管11および自動減圧系排気管14を順次通り、サプレッションプール6に案内される。この際、自動減圧系排気管14を通る原子炉内蒸気は、オリフィス15を通過することで原子炉内蒸気流量が設計容量の蒸気流量に制限され、サプレッションプール6への多量な原子炉内蒸気の流入による、原子炉圧力容器3内の急激な圧力低下を防止することができる。
自動減圧系専用弁12を開くことにより原子炉圧力容器3の所要の減圧を行った後、常時閉である均圧弁13を開放する。この均圧弁13を開放することにより、原子炉圧力容器3から自動減圧系1に案内される原子炉内蒸気は、自動減圧系専用配管11を通流しドライウェル4側へ優先的に導かれる。その結果、原子炉圧力容器3とドライウェル4とは均圧され、GDCS7によるGDCSプール20からの重力落下注水が可能となる。
この際、自動減圧系専用弁12および均圧弁13の開口面積、ならびに自動減圧系専用配管の配管径は、原子炉圧力容器3とドライウェル4との均圧を実現するために必要な開口面積および配管径で構成されため、十分な均圧を実現することができる。
均圧弁13を開放することにより、原子炉圧力容器3からドライウェル4に放出された原子炉内蒸気は、LOCAの原因となった配管破断部などから放出された蒸気とともに、原子炉格納容器2を貫通しドライウェル4に開口している蒸気入口25より、自動的にPCCS8に導かれる。この原子炉内蒸気は、PCCS8に設けられたPCCS熱交換器26に導かれることにより冷却し凝縮され、その復水は自重でGDCSプール20へと導かれる。なお、復水はGDCSプール20に限らず、例えばサプレッションプール6などに導かれるように構成してもよい。
GDCSプール20に導かれた復水は、原子炉圧力容器3への重力落下注水に用いられ、当初原子炉圧力容器3から放出された原子炉内蒸気は、最終的にはGDCS7による重力落下注水により原子炉圧力容器3に還流するという循環を形成する。
なお、自動減圧系1に設けられた安全弁16は原子炉圧力容器3内の圧力が上昇した場合に開放され、原子炉圧力容器3内の蒸気が安全弁排気管17を通じてサプレッションプール6へ導かれるが、LOCA時に作動することは稀であるため、自動減圧系1の作用においては説明を省略した。
このような原子力発電施設の自動減圧系によれば自動減圧系専用配管11、自動減圧系専用弁12および均圧弁13が作用することにより、爆破型減圧弁を用いることなく、原子炉圧力容器3とドライウェル4との均圧を好適に行うことができる。具体的には、従来の自動減圧系における逃し安全弁のみでは、瞬時の原子炉圧力容器内の圧力低下に加え、原子炉圧力容器とドライウェルとの均圧(減圧)を達成するのに十分な構成を備えていなかった。これに対し本実施形態における原子力発電設備の自動減圧系1によれば、自動減圧系専用配管11に自動減圧系専用弁12および均圧弁13を設けたことにより、GDCS7による原子炉圧力容器3への均圧注水が可能なだけの均圧を達成することができる。
また、原子炉内蒸気を均圧弁13よりドライウェル4側へ放出することにより、サプレッションプール6の水温上昇を抑えることができる。これにより、サプレッションプール6の水温上昇に伴い発生するサプレッションプール6の耐熱強度に関する課題についても対応することができる。
さらに、例えば自動減圧系専用弁12の漏えいが発生した場合であっても、自動減圧系専用配管11の下流側にはさらに均圧弁13が設けられているため、原子炉圧力容器3からの原子炉内蒸気はドライウェル4に漏えいすることはなく、サプレッションプール6に導かれる。
なお、本実施形態において自動減圧系排気管14上に排気蒸気の流量調節手段としてオリフィス15を設けたが、フローノズルタイプとしてもよい。
また、安全弁排気管17は、自動減圧系排気管14と共用したが、共用せずに独立して原子炉内蒸気をサプレッションプール6へ案内するように構成してもよい。さらに、安全弁排気管17は原子炉内蒸気をサプレッションプール6へ案内するように構成したが、原子炉隔離時用非常用復水器27に接続させ、この原子炉隔離時用非常用復水器27で原子炉内蒸気を凝縮させ復水をPCCSプール28に導かれるように構成してもよい。
また、自動減圧系専用配管11は、原子炉圧力容器3に接続させたが、例えば主蒸気配管(図示せず)のような原子炉圧力容器3内の蒸気相に接続された配管に接続させてもよい。
本発明に係る原子力発電設備の自動減圧系の実施形態の概略的なシステム構成図。 従来の原子力発電設備の自動減圧系の概略的なシステム構成図。 他の従来の原子力発電設備の自動減圧系の概略的なシステム構成図。
符号の説明
1 自動減圧系
2 原子炉格納容器
3 原子炉圧力容器
4 ドライウェル
5 炉心
6 サプレッションプール
7 重力落下式炉心冷却系(GDCS)
8 静的格納容器冷却系(PCCS)
11 自動減圧系専用配管
12 自動減圧系専用弁
13 均圧弁
14 自動減圧系排気管
15 オリフィス
16 安全弁
17 安全弁排気管
20 重力落下式炉心冷却系(GDCS)プール
21 重力落下式炉心冷却系(GDCS)配管
25 蒸気入口
26 静的格納容器冷却系(PCCS)熱交換器
27 原子炉隔離時用非常用復水器
28 静的格納容器冷却系(PCCS)プール

Claims (8)

  1. 静的安全系を備えた原子力発電設備の自動減圧系において、
    原子炉圧力容器に接続された自動減圧系専用配管と、
    前記自動減圧系専用配管に設けられ、前記自動減圧系専用配管を通る前記原子炉内蒸気の通流を制御可能である自動減圧系専用弁と、
    前記自動減圧系専用弁の下流側で前記自動減圧系専用配管に設けられ、前記自動減圧系専用配管を通る前記原子炉内蒸気のドライウェルへの放出を制御可能である均圧弁と、
    前記自動減圧系専用配管に設けられた前記自動減圧系専用弁および均圧弁の間で前記自動減圧系専用配管から分岐された自動減圧系排気管とを備えたことを特徴とする原子力発電設備の自動減圧系。
  2. 前記自動減圧系専用弁および均圧弁の開口面積、ならびに前記自動減圧系専用配管の配管径は、前記原子炉圧力容器とドライウェルとの均圧に必要な開口面積および配管径で構成されたことを特徴とする請求項1記載の原子力発電設備の自動減圧系。
  3. 前記自動減圧系専用弁および均圧弁は電動弁または空気作動弁であり、かつ開口面積が任意に選択可能な弁からなることを特徴とする請求項1記載の原子力発電設備の自動減圧系。
  4. 前記自動減圧系専用配管に設けられた安全弁と、
    前記安全弁に接続された安全弁排気管とを備えたことを特徴とする請求項1記載の原子力発電設備の自動減圧系。
  5. 前記安全弁排気管は、前記自動減圧系排気管に接続され、前記原子炉内蒸気を前記サプレッションプールへ案内可能に構成されたことを特徴とする請求項4記載の原子力発電設備の自動減圧系。
  6. 前記自動減圧系排気管上には、前記自動減圧系排気管を通流する前記原子炉内蒸気の流量を、前記原子炉圧力容器の減圧に適した流量に制限可能な流量制限手段が備えられたことを特徴とする請求項1記載の原子力発電設備の自動減圧系。
  7. 前記流量制限手段は、オリフィスまたはフローノズルであることを特徴とする請求項6記載の原子力発電設備の自動減圧系。
  8. 前記自動減圧系専用配管は、主蒸気管を含む前記原子炉圧力容器内の蒸気相に接続された配管から分岐されたことを特徴とする請求項1記載の原子力発電設備の自動減圧系。
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