JP2009197407A - Ground anchor recovery method and locking member - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、グラウンドアンカー回収方法および係止部材に関する。 The present invention relates to a ground anchor recovery method and a locking member.
近年の山留掘削工事等においては、用地買収等に関わる工費の削減を目的として、グラウンドアンカーを掘削工事中にのみ配置して、掘削工事後は除去することが可能な除去式アンカーを使用する場合がある。
このような除去式アンカーには、定着体の除去が不完全なものがあった。
In recent mountain excavation work, etc., in order to reduce construction costs related to land acquisition, etc., ground anchors are arranged only during excavation work, and removable anchors that can be removed after excavation work are used. There is a case.
Some of these removable anchors have incomplete removal of the fixing body.
かかる問題に対処可能なグラウンドアンカー工法が、特許文献1に開示されている。このグラウンドアンカー工法は、図5に示すように、先端翼を有する先端軸部110を切り離し可能に上部軸部120の下端に取り付けて地盤内に回転貫入させた後、この先端軸部110を所定深度に残置させた状態で上部軸部120を回収することでグラウンドアンカーの定着体として使用するグラウンドアンカー工法であって、バネ121により係止方向に付勢されたラッチ爪122を先端軸部110の係止開口111に係止することで先端軸部110と上部軸部120とを連結し、このラッチ爪122の着脱をワイヤW等により遠隔操作で操作することが可能なラッチ機構を備えている。
A ground anchor method capable of coping with such a problem is disclosed in Patent Document 1. In this ground anchor method, as shown in FIG. 5, after the
かかるグラウンドアンカー工法によれば、定着体として使用された先端軸部110の回収時に、上部軸部120を地中に貫入させた後、ラッチ機構を操作することで上部軸部120のラッチ爪122と先端軸部110の係止開口111とを係合させて、上部軸部120を引上げることで定着体(先端軸部110)を完全に除去することを可能としている。
According to such a ground anchor method, when the
ところが、前記のグラウンドアンカー工法は、ラッチ機構の構造が複雑であるため、グラウンドアンカーの製造に手間がかかるとともに費用が嵩むという問題点を有していた。また、ラッチ機構の操作を行う必要があるため、作業時に手間がかかるという問題点を有していた。さらに、上部軸部120の貫入時にワイヤW等からなるラッチ機構に損傷が生じると、定着体(先端軸部110)の回収が困難になるという問題点を有していた。
However, the ground anchor method has a problem that the structure of the latch mechanism is complicated, so that it takes time to manufacture the ground anchor and the cost is increased. Further, since it is necessary to operate the latch mechanism, there is a problem that it takes time and effort during the work. Further, when the latch mechanism made of the wire W or the like is damaged when the
本発明は、前記の問題点を解決することを目的とするものであり、簡易に定着体の完全回収を行うことを可能としたグラウンドアンカー回収方法およびこれに使用する係止部材を提案することを課題とする。 The present invention aims to solve the above-mentioned problems, and proposes a ground anchor recovery method capable of easily recovering a fixed body and a locking member used therefor. Is an issue.
前記の課題を解決するために、本発明のグラウンドアンカー回収方法は、グラウンドアンカーの管状定着体を、該グラウンドアンカーの緊張材に沿って地中に貫入された上部回転軸部により回収するグラウンドアンカー回収方法であって、先端にオス側ラッチ爪と抜け防止爪とを有する係止部材を備えた前記上部回転軸部を地中に貫入させる工程と、前記管状定着体の内壁面に突設されたメス側ラッチ爪をかわしつつ前記係止部材を前記管状定着体の内空部に挿入する工程と、前記上部回転軸部を回転させて前記オス側ラッチ爪を前記メス側ラッチ爪の一側面に係止させるとともに前記抜け防止爪を前記メス側ラッチ爪の先端面に係止させる工程と、前記上部回転軸部を引上げることにより前記管状定着体を回収する工程と、を含むことを特徴としている。 In order to solve the above-mentioned problems, a ground anchor recovery method according to the present invention recovers a tubular anchor of a ground anchor by means of an upper rotating shaft portion that penetrates the ground anchor along the tension material of the ground anchor. A method of recovering the upper rotary shaft portion provided with a locking member having a male latch claw and a slip-off preventing claw at the tip; and a projecting method on the inner wall surface of the tubular fixing body. Inserting the locking member into the inner space of the tubular fixing body while dodging the female latch pawl, and rotating the upper rotary shaft portion to connect the male latch pawl to one side of the female latch pawl And the step of locking the drop prevention claw to the tip surface of the female latch claw and the step of collecting the tubular fixing body by pulling up the upper rotary shaft portion. It is set to.
かかるグラウンドアンカー回収方法によれば特別な機構を要することなく、上部回転軸部を回転させるのみで、管状定着体と係合させることが可能となる。そのため、管状定着体を簡易に回収することが可能となり、作業性に優れているとともに、経済的にも優れている。 According to such a ground anchor recovery method, it is possible to engage with the tubular fixing body only by rotating the upper rotating shaft portion without requiring a special mechanism. Therefore, it becomes possible to easily collect the tubular fixing body, which is excellent in workability and economically.
また、本発明の係止部材は、上部回転軸部の先端部に形成されて、管状定着体の回収時に該管状定着体の内壁面に突設された複数のメス側ラッチ爪に係止されるものであって、前記メス側ラッチ爪の側面に当接し前記上部回転軸部の回転力を該メス側ラッチ爪に伝達するオス側ラッチ爪と、前記オス側ラッチ爪の先端に形成されて、前記メス側ラッチ爪の先端面に係止されることで前記上部回転軸部の引き抜き力を該メス側ラッチ爪に伝達する抜け防止爪と、を備えることを特徴としている。 The locking member of the present invention is formed at the tip of the upper rotating shaft and is locked by a plurality of female latch claws protruding from the inner wall surface of the tubular fixing body when the tubular fixing body is recovered. A male latch pawl that contacts the side surface of the female latch pawl and transmits the rotational force of the upper rotary shaft to the female latch pawl; and a tip of the male latch pawl. And a slip-off preventing claw that is engaged with the distal end surface of the female latch claw to transmit the pulling force of the upper rotating shaft to the female latch claw.
かかる係止部材によれば、上部回転軸部を回転させるのみで簡易に上部回転軸部と管状定着体との係合を行うことが可能となる。 According to such a locking member, it is possible to easily engage the upper rotary shaft portion and the tubular fixing body only by rotating the upper rotary shaft portion.
本発明のグラウンドアンカー回収方法および係止部材によれば、管状定着体の完全回収を簡易かつ安価に行うことが可能となる。 According to the ground anchor recovery method and the locking member of the present invention, the complete recovery of the tubular fixing body can be performed easily and inexpensively.
本発明の補強方法の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。 A preferred embodiment of the reinforcing method of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In the following description, the same reference numerals are used for the same elements, and duplicate descriptions are omitted.
本実施形態では、図1に示すように、グラウンドアンカー1の定着体である管状定着体10を地中に配置し、グラウンドアンカー1として使用した後、その緊張材30に沿って地中に貫入された上部回転軸部20により回収する方法と、これに使用する係止部材20について説明する。
In this embodiment, as shown in FIG. 1, a
管状定着体10は、図1および図2(a)に示すように、本体部11が中空の鋼管により構成されており、この本体部11の内空部11aに緊張材30用の固定台座12が形成されている。緊張材30は、管状定着体10の内空部11aを挿通して、先端が固定台座12に固定されている。
As shown in FIGS. 1 and 2A, the
本体部11は、地中への貫入時やグラウンドアンカーの定着体としての使用時に作用する応力により変形することがない肉厚を備えた鋼管により構成されている。なお、本体部11を構成する鋼管の形状寸法等は限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。
The
また、本体部11には、図1に示すように、内壁面11bの後部に複数(本実施形態では4つ)のメス側ラッチ爪13,13,…が突設されている。
Further, as shown in FIG. 1, a plurality (four in this embodiment) of
メス側ラッチ爪13は、側面が本体部11の内壁面11bと直交するように形成された断面略台形の部材であって、それぞれが等間隔で配置されている。
なお、メス側ラッチ爪13同士の間隔は、後記する抜け防止爪22bの挿通が可能な幅を有していれば限定されるものではない。また、メス側ラッチ爪13の形状や本数は限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。ここで、係止部材22との係合性および係止部材22から力の伝達の効率化の観点からすれば、メス側ラッチ爪13の側面13aおよび先端面13bと本体部11の内壁面11bとの内角は、90°以下であることが望ましい。
The
The interval between the
管状定着体10(本体部11)の外周面には、翼(フランジ)14が前後(図1において左右)2箇所に形成されている。
本実施形態では、翼14として、その外径が、本体部11の内径の2倍となるように形成するものとするが、翼14の形状はこれに限定されるものではない。
On the outer peripheral surface of the tubular fixing body 10 (main body portion 11), wings (flanges) 14 are formed at two locations in the front and rear (left and right in FIG. 1).
In the present embodiment, the
翼14は、本体部11の外周面から突設されていることにより、地山に食い込むため、管状定着体10をグラウンドアンカーの定着体として使用する際の定着具として機能する。本実施形態では、管状定着体10の定着具として、翼14を形成するものとしたが、定着具の形状はこれに限定されるものではなく、例えば突起部や突条など、適宜公知の形状に形成することが可能である。また、管状定着体10と地山との周面摩擦力のみで十分にグラウンドアンカーの定着体としての機能を発揮することが可能であれば、翼14などの定着具は省略してもよい。さらに、翼14の枚数や配置は限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。
Since the
上部回転軸部20は、管状定着体10を地中に設置、あるいは回収する際に使用されるものであり、複数の鋼管21を連続して突き合わせることにより構成されており、図1に示すように、先端(管状定着体10側の端部)には係止部材22が形成されている。
The upper rotating
上部回転軸部20を構成する鋼管21の内径や長さ等は、管状定着体10の形状寸法や上部回転軸部20の地中への貫入時の作業性に応じて適宜設定すればよく、限定されるものではない。また、鋼管21の肉厚は、地中への押し込み時の応力や土圧により変形することがない強度を発現することが可能な厚みを有していれば限定されるものではない。
The inner diameter, length, and the like of the
係止部材22は、管状定着体10のメス側ラッチ爪13,13,…に係止される部材であって、図1および図2に示すように、メス側ラッチ爪13の側面13aに当接し上部回転軸部20の回転力をメス側ラッチ爪13に伝達する複数(本実施形態では4本)のオス側ラッチ爪22aと、オス側ラッチ爪22aの先端に形成されて、メス側ラッチ爪13の先端面13bに係止されることで上部回転軸部20の引き抜き力をメス側ラッチ爪13に伝達する抜け防止爪22bと、オス側ラッチ爪22aを固定する補強リング22cと、を備えて構成されている。
The
オス側ラッチ爪22aは、図2(a)に示すように、メス側ラッチ爪13と同等の長さが鋼管21の先端から突出した状態で、後部が鋼管21の内壁面に固定されている。そして、図2(b)に示すように、係止部材22を管状定着体10の内空部11aに挿入した状態で鋼管21の先端面と本体部11後端面とを当接させることで、オス側ラッチ爪22aとメス側ラッチ爪13とが重合する。
As shown in FIG. 2A, the
抜け防止爪22bは、図1に示すように、オス側ラッチ爪22aよりも大きな幅を有している。オス側ラッチ爪22aおよび抜け防止爪22bは、T字状を呈する一の部材からなる。なお、本実施形態に係る抜け防止爪22bは、先端に行くに従い幅が狭まるように形成されている。また、抜け防止爪22bの先端面には、ビット22d(図4参照)が固定されており、地山(充填材)の削孔が可能に構成されている。なお、抜け防止爪22bの形状や構成は限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。
As shown in FIG. 1, the
オス側ラッチ爪22aおよび抜け防止爪22bの厚さは、図2(c)に示すように、メス側ラッチ爪13の厚さよりも大きく形成されている。このようにすると、係止部材22を管状定着体10の内空部11aに挿入する際に、補強リング22cがメス側ラッチ爪13と接触することがない。
As shown in FIG. 2C, the thicknesses of the male
補強リング22cは、図1に示すように、オス側ラッチ爪22aの変形を防止ものであり、本実施形態では、三つの補強リング22c,22c,22cが前後方向に所定の間隔をあけて配置されている。補強リング22cは、オス側ラッチ爪22aの内側面に当接した状態で、固定されている。
なお、補強リング22cの個数や補強リング22c同士の間隔等は限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。
As shown in FIG. 1, the reinforcing
The number of reinforcing
上部回転軸部20の地中への貫入は、図1および図2に示すように、管状定着体10から延設された緊張材30を内空部に挿通した状態で行う。
As shown in FIGS. 1 and 2, the upper
次に本実施形態かかるグラウンドアンカー工法(グラウンドアンカー設置方法およびグラウンドアンカー回収方法)について説明する。
まず、グラウンドアンカー設置方法について説明する。グラウンドアンカー設置方法は、定着体配置工程と、上部回転軸部撤去工程と、を備えている。
Next, the ground anchor construction method (ground anchor installation method and ground anchor recovery method) according to the present embodiment will be described.
First, the ground anchor installation method will be described. The ground anchor installation method includes a fixing member arranging step and an upper rotating shaft portion removing step.
定着体配置工程は図3(a)に示すように、管状定着体10を所定の深度に配置する工程である。
The fixing body arranging step is a step of arranging the tubular fixing
定着体配置工程では、上部回転軸部20の先端に接続された状態で、上部回転軸20を一方向に回転させながら押し込むことにより管状定着体10を地中に貫入する。上部回転軸部20を一方向に回転させると、オス側ラッチ爪22aの側面とメス型ラッチ爪の側面13aとが当接し、上部回転軸部20に付与した回転力が管状定着体10に伝達される。また、押し込み力は、上部回転軸部20を構成する鋼管の先端面と管状定着体10の後端面との突合せ面を介して伝達される。上部回転軸部20は、鋼管21を随時突き合わせて連結することにより延長される。
In the fixing body arranging step, the tubular fixing
管状定着体10と上部回転軸部20との連結は、上部回転軸部20の先端に形成された係止部材をメス側ラッチ爪13に係止させることにより行われる(図4(b)参照)。
The connection between the tubular fixing
上部回転軸部20を構成する鋼管21同士の連結は、着脱が可能であるとともに、回転力および押し込み力(引き抜き力)の伝達が可能となるように、適宜公知の連結手段により行われる。
The
上部回転軸部撤去工程は、図3(b)に示すように、所定の位置に管状定着体10が配設された後、管状定着体10と上部回転軸部20とを切り離し、管状定着体10を地中に残置したまま、上部回転軸部20のみを撤去する工程である。
As shown in FIG. 3 (b), the upper rotating shaft portion removing step is performed by separating the tubular fixing
管状定着体10と上部回転軸部20との切り離しは、上部回転軸部20を他方向に回転(例えば左回転)させることにより、メス側ラッチ爪13とオス側ラッチ爪22aおよび抜け防止部材22bとを離間させた後(図4(a) 参照)、上部回転軸部20を引き抜くことにより行う。
The
係止部材22を管状定着体から抜き出したら、図3(b)に示すように、上部回転軸部20を地中から引き抜きながら、鋼管21を介して充填材40を注入する。充填材40を構成する材料は限定されるものではないが、上部回転軸部20の貫入により乱された地山の強度を周囲と同等の強度に復旧させることが可能な材料を使用する。本実施形態ではエアモルタルを使用する。
When the locking
上部回転軸部撤去工程による上部回転軸部20の撤去が完了したら、図3(c)に示すように、地表面に受圧版31を設置し、緊張材30に緊張力を付与することで、管状定着体10をグラウンドアンカーの定着体として使用する。
When the removal of the upper
次にグラウンドアンカー回収方法について説明する。グラウンドアンカー回収方法は、上部回転軸部貫入工程と、係止部材挿入工程と、係止工程と、回収工程と、を備えている。 Next, the ground anchor collection method will be described. The ground anchor recovery method includes an upper rotary shaft penetration process, a locking member insertion process, a locking process, and a recovery process.
上部回転軸部貫入工程は、図2(a)および図3(d)に示すように、先端にオス側ラッチ爪22aと抜け防止爪22bとを有する係止部材22を備えた上部回転軸部20を、緊張材30に沿って地中に貫入(再削孔)させる工程である。
As shown in FIGS. 2 (a) and 3 (d), the upper rotating shaft portion penetration step includes an upper rotating shaft portion provided with a locking
上部回転軸部貫入工程では、随時鋼管21を継ぎ足しながら上部回転軸部20を地中に貫入する。なお、上部回転軸貫入工程は、上部回転軸部20の抜け防止爪22bが管状定着部10の後部に達するまで行う。
上部回転軸部20を回転させると、係止部材22のビット22dによって地山(充填材)が削孔される。
In the upper rotating shaft portion penetration step, the upper
When the upper
係止部材挿入工程は、図2(b)に示すように、緊張材30に沿って地中に貫入された(管状定着部10の後部に達した)上部回転軸部20の係止部材22を、管状定着体10の内壁面11bに突設されたメス側ラッチ爪13,13,…をかわしつつ管状定着体10の内空部11aに挿入する工程である。
As shown in FIG. 2 (b), the engaging member inserting step includes an engaging
抜け防止爪22bが、メス側ラッチ爪13に当接している場合には、上部回転軸部20を少しずつ回転させて、オス側ラッチ爪22a(抜け防止爪22b)がメス側ラッチ爪13同士の間に挿入する位置を探す。そして、メス側ラッチ爪13同士の間にオス側ラッチ爪22a(抜け防止爪22b)が配置された状態で、上部回転軸部20を押し込むことで、係止部材22を内空部11aに挿入する。
When the
係止工程は、図2(c)および図4に示すように、管状定着体10の内空部11aに係止部材22が挿入された状態で、上部回転軸部10を回転させることで、オス側ラッチ爪22aをメス側ラッチ爪13の一側面13aに係止させるとともに抜け防止爪22bをメス側ラッチ爪13の先端面13bに係止させる工程である。
As shown in FIGS. 2 (c) and 4, the locking step is performed by rotating the upper
係止部材22を管状定着体10の内空部11aに挿入すると、図4(a)に示すように、抜け防止爪22bが、メス側ラッチ爪13の先端(上部回転軸部20と反対側の端部)面13bよりも突出した位置に配置される。
この状態で、係止部材22(上部回転軸部20)を回転させると、図4(b)に示すように、オス側ラッチ爪22aの側面とメス側ラッチ爪13の側面13aとが当接するとともに、抜け防止爪22bの係止面がメス側ラッチ爪13の先端面13bに当接することで、係止部材22からの回転力と引き抜き力の伝達が可能となる。
When the locking
When the locking member 22 (upper rotating shaft portion 20) is rotated in this state, the side surface of the
回収工程は、図2(c)および図3(e)に示すように、メス側ラッチ爪13に係止部材22を係止させた状態で、上部回転軸部20を引上げることにより管状定着体10を回収する工程である。このとき、上部回転軸部20を回転させながら引上げることにより、回転力をオス側ラッチ爪22aからメス側ラッチ爪13に伝達させつつ、引き上げ力を抜け防止爪22bからメス側ラッチ爪13に伝達させることにより、管状定着体10を引き抜く。
As shown in FIGS. 2 (c) and 3 (e), the recovery process is performed by fixing the tubular member by pulling up the upper
以上、本実施形態に係る回収方法および係止部材によれば、上部回転軸部の回転のみで、上部回転軸部と管状定着体との連結を行うことが可能なため、作業が容易である。
また、係止部材による管状定着体との係合について、特別な操作機構を必要としないため、製造が容易であるとともに、操作機構の破損により回収不能になることもない。
As described above, according to the recovery method and the locking member according to the present embodiment, it is possible to connect the upper rotary shaft portion and the tubular fixing body only by the rotation of the upper rotary shaft portion, so that the operation is easy. .
In addition, since a special operation mechanism is not required for the engagement of the locking member with the tubular fixing body, the manufacturing is easy and the operation mechanism is not damaged and cannot be recovered.
また、係止部材の構成が簡易なため、係止部材に破損が生じたとしても、その復旧を早期に行うことが可能である。 Moreover, since the structure of the locking member is simple, even if the locking member is damaged, the recovery can be performed at an early stage.
定着体として鋼管(管状定着体)を使用しているため、所定の位置への配置のみで、引き抜き抵抗力を備えた定着体として機能するため、グラウンドアンカーの造成に要する時間の短縮化が可能となる。
また、管状定着体を除去することで、地中に構造物が残存することがないため、グラウンドアンカーの施工に伴い用地買収をする必要がなく、工事全体の費用を大幅に削減することが可能となる。
Since a steel pipe (tubular fixing body) is used as the fixing body, it can function as a fixing body with pull-out resistance only by being placed at a predetermined position, so that the time required to create a ground anchor can be shortened. It becomes.
In addition, by removing the tubular fixing body, there is no structure remaining in the ground, so there is no need to purchase land for the construction of the ground anchor, and the overall construction cost can be greatly reduced. It becomes.
以上、本発明について、好適な実施形態について説明したが、本発明は前記の実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、係止部材を利用して、管状定着体の地中への配置および回収を行うものとしたが、回収のみに使用してもよい。
As mentioned above, although preferred embodiment was described about this invention, this invention is not limited to the said embodiment, A design change is possible suitably in the range which does not deviate from the meaning of this invention.
For example, in the above-described embodiment, the fixing member is used to place and recover the tubular fixing body in the ground, but it may be used only for recovery.
また、上部回転軸部の貫入時にブレが生じることを防止するために、上部回転軸部(鋼管)の外周面に、翼等が形成されていてもよい。 Further, in order to prevent blurring from occurring when the upper rotary shaft portion penetrates, wings or the like may be formed on the outer peripheral surface of the upper rotary shaft portion (steel pipe).
本発明に係る管状定着体を利用したグラウンドアンカーの使用目的は限定されるものではない。
また、グラウンドアンカーの造成角度は限定されるものではない。
The purpose of use of the ground anchor using the tubular fixing body according to the present invention is not limited.
The formation angle of the ground anchor is not limited.
1 グラウンドアンカー
10 管状定着体
11 本体部
11a 内空部
11b 内壁面
13 メス側ラッチ爪
20 上部回転軸部
22 係止部
22a オス側ラッチ爪
22b 抜け防止爪
30 緊張材
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (2)
先端にオス側ラッチ爪と抜け防止爪とを有する係止部材を備えた前記上部回転軸部を地中に貫入させる工程と、
前記管状定着体の内壁面に突設されたメス側ラッチ爪をかわしつつ前記係止部材を前記管状定着体の内空部に挿入する工程と、
前記上部回転軸部を回転させて前記オス側ラッチ爪を前記メス側ラッチ爪の一側面に係止させるとともに前記抜け防止爪を前記メス側ラッチ爪の先端面に係止させる工程と、
前記上部回転軸部を引上げることにより前記管状定着体を回収する工程と、
を含むことを特徴とするグラウンドアンカー回収方法。 A ground anchor recovery method for recovering a tubular anchor of a ground anchor by means of an upper rotating shaft portion that is penetrated into the ground along the tension material of the ground anchor,
A step of penetrating the upper rotary shaft portion provided with a locking member having a male latch claw and a slip-off preventing claw at the tip;
Inserting the locking member into the inner space of the tubular fixing body while dodging the female latch claw protruding from the inner wall surface of the tubular fixing body;
Rotating the upper rotating shaft to lock the male latch claw to one side of the female latch claw and locking the removal prevention claw to the distal end surface of the female latch claw;
Recovering the tubular fixing body by pulling up the upper rotating shaft part;
The ground anchor collection method characterized by including.
前記メス側ラッチ爪の側面に当接し前記上部回転軸部の回転力を該メス側ラッチ爪に伝達するオス側ラッチ爪と、
前記オス側ラッチ爪の先端に形成されて、前記メス側ラッチ爪の先端面に係止されることで前記上部回転軸部の引き抜き力を該メス側ラッチ爪に伝達する抜け防止爪と、を備えることを特徴とする係止部材。 A locking member that is formed at the tip of the upper rotating shaft and that is locked to a plurality of female latch claws projecting on the inner wall surface of the tubular fixing body when the tubular fixing body is recovered;
A male latch claw that contacts the side surface of the female latch claw and transmits the rotational force of the upper rotary shaft to the female latch claw;
A pull-out preventing claw that is formed at the tip of the male latch claw and is engaged with the tip surface of the female latch claw to transmit the pulling force of the upper rotating shaft to the female latch claw; A locking member comprising:
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