JP2009185902A - Stud holder - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ねじ又は周溝が形成された棒状のスタッドに係止するスタッド係止部を備えた、スタッドへの保持具に関する。 The present invention relates to a holder for a stud provided with a stud locking portion that locks to a rod-shaped stud in which a screw or a circumferential groove is formed.
ねじ又は周溝が形成された棒状のスタッドに係止するスタッド係止部を備えたスタッドへの保持具はよく知られている。かかる保持具は、スタッドへの挿入力は小さく、スタッドへ係止した後は、高い保持力を有するのが望ましい。 2. Description of the Related Art A stud retainer provided with a stud locking portion for locking to a rod-shaped stud formed with a screw or a circumferential groove is well known. Such a holding tool has a small insertion force into the stud, and preferably has a high holding force after being locked to the stud.
特許文献1には、基部と、基部に一体成形された管保持部と、基部に一体成形されて管保持部に並設されたスタッド係止部とを有する管の保持具が記載されている。この保持具のスタッド係止部には、一対の側壁の間にスタッドを受入れるスタッド受入穴が形成され、各側壁にはスタッド受入穴に向けてスタッドの挿入方向に斜めに延びるスタッド係止片が形成されている。スタッド係止片の各々は、側壁に隣接する根元部から先端のスタッド係止爪までの部分が、途中で急激に厚さを増している。そのため、スタッドへの挿入抵抗が大きく、スタッドへ係止した後に抜き出し荷重を加えると、その急激に厚さを増している部分で亀裂が生じ、高い保持力を得るのが困難であった。特許文献2にも、同様のスタッド係止部が記載されており、上記の、スタッドへの挿入抵抗は大きく、スタッドへ係止した後の保持力は高くはない。
特許文献3に記載のスタッド係止部のスタッド係止片は、根元部から先端のスタッド係止爪までが直線状でほぼ同じ厚さに形成されている。かかるスタッド係止片は、挿入力は特許文献1及び2のものより低くなって改善されているが、スタッドへ係止した後に抜き出し荷重を加えると、直線状でほぼ同じ厚さに形成されているため、根元部から先端までのどの場所でも変形してしまい、高い保持力が得られなかった。
The stud locking piece of the stud locking portion described in
特許文献4に記載の保持具は、スタッド係止片の各々が、側壁に隣接する根元部から先端のスタッド係止爪までの途中において、特許文献1のものより更に急激に厚さを増している。従って、スタッドへの挿入抵抗が大きく、スタッドへ係止した後に抜き出し荷重を加えると、その急激に厚さを増している部分で亀裂が生じるおそれがある。特許文献5に記載の保持具では、特許文献1〜4のスタッド係止部のスタッド係止片とは違っており、スタッド係止片が、スタッド挿入口に隣接する部分からスタッド受入穴と平行に立ち上がって形成されている。従って、高い保持力は望めない。
In the holder described in Patent Document 4, the thickness of each of the stud locking pieces increases more rapidly than that of
従って、本発明の目的は、スタッドへの挿入力は小さく、スタッドへ係止した後は、高い保持力を有する、スタッドへの保持具を提供することにある。 Accordingly, an object of the present invention is to provide a holding tool for a stud that has a small insertion force into the stud and has a high holding force after being locked to the stud.
上記目的を達成するため、本発明によれば、ねじ又は周溝が形成された棒状のスタッドの前記ねじ又は周溝に係止するスタッド係止部を備えた、スタッドへの保持具であって、前記スタッド係止部は、前記スタッドを受入れるスタッド受入空間を形成するように対向する一対の側壁と、各側壁から前記スタッド受入穴に向けて且つ前記スタッドの挿入方向に向けて斜めに延びるスタッド係止片とを有し、前記スタッド係止片の各々は、前記側壁に隣接する根元部と、先端に形成されて前記スタッドのねじ又は周溝に係止するスタッド係止爪と、前記根元部から前記スタッド係止爪に延びるたわみ片とから成り、前記たわみ片は、その縦断面視において前記根元部から前記スタッド係止爪まで直線状に延びる両面を有するように形成され、該たわみ片は、前記直線状の前記両面の間の間隔が前記スタッド係止爪の部分では厚く前記根元部の部分では最も薄く形成されて前記スタッド係止爪から前記根元部まで直線状に徐々に薄くなるように形成されている、ことを特徴とする保持具が提供される。 In order to achieve the above object, according to the present invention, there is provided a holding tool for a stud provided with a stud locking portion that locks the screw or circumferential groove of a rod-shaped stud formed with a screw or circumferential groove. The stud locking portion includes a pair of side walls facing each other so as to form a stud receiving space for receiving the stud, and a stud extending obliquely from each side wall toward the stud receiving hole and in the insertion direction of the stud. Each of the stud locking pieces includes a root portion adjacent to the side wall, a stud locking claw that is formed at a tip and locks to a screw or a circumferential groove of the stud, and the root. A flexible piece extending from the base portion to the stud locking claw, and the flexible piece is formed to have both surfaces extending linearly from the root portion to the stud locking claw in a longitudinal sectional view. The gap between the both sides of the linear shape is thick at the stud locking claw portion and thinnest at the root portion portion, and gradually increases linearly from the stud locking claw to the root portion. A holder characterized by being formed to be thin is provided.
上記構成によって、スタッド係止部の挿入荷重は低くなるので、ねじスタッドの挿入力を小さくすることができ、スタッドへの係止後、抜き出し荷重を加えた直後から、たわみ片は突っ張った状態になり、抜き出し荷重が増大しても突っ張った状態が長く維持され、高い保持力を得ることができた。 With the above configuration, the insertion load of the stud locking part is reduced, so that the insertion force of the screw stud can be reduced, and after the locking to the stud, the flexure piece is stretched immediately after the extraction load is applied. Thus, even if the extraction load increases, the stretched state is maintained for a long time, and a high holding force can be obtained.
上記保持具において、前記たわみ片は、前記スタッド係止部に挿入されるスタッドの軸方向に直交する方向に延びる板状体で形成されているのが好ましい。2対の前記スタッド係止爪が、前記一対の側壁の、前記スタッド受入穴の高さ方向において異なる位置に、形成されているのが好ましい。これによって、一層高い保持力が得られる。前記たわみ片の前記根元部から前記スタッド係止爪までの長さが、前記スタッド係止片の全長に近い長さに形成されている。これによって、低い挿入力と高い保持力が得られる。当該保持具は、基部と、該基部に一体成形された管保持部と、前記基部に一体成形されて前記管保持部に並設された前記スタッド係止部とを有する、管の保持具として形成できる。 In the holder, the flexible piece is preferably formed of a plate-like body extending in a direction orthogonal to the axial direction of the stud inserted into the stud locking portion. The two pairs of stud locking claws are preferably formed at different positions on the pair of side walls in the height direction of the stud receiving hole. Thereby, a higher holding force can be obtained. The length from the base part of the flexible piece to the stud locking claw is formed to be a length close to the entire length of the stud locking piece. Thereby, a low insertion force and a high holding force are obtained. The holder includes a base, a tube holding portion integrally formed with the base, and the stud locking portion integrally formed with the base and arranged in parallel with the tube holding portion. Can be formed.
以下、本発明の1実施形態に係る、棒状体の側面にねじが形成されたねじスタッド又は周溝が形成された溝スタッドに係止する保持具1について、図面を参照して説明する。図示の保持具1は、ねじスタッドに係止する管の保持具として形成されており、以下の実施形態においては、ねじスタッドに係止する管の保持具として説明する。しかし、本発明に係る保持具は、棒状の本体側面にねじや周溝が形成されたスタッド又は棒状体に係止する保持具であればよく、また、管の保持具でなくても、他の部材の保持具、例えば、取付部品等の部材を固定する保持具であってもよい。図1は、本発明の1実施形態に係る管の保持具1を、図2のI−I線で切断した断面斜視図を示している。図2は、保持具1の正面図を、図3は、図2の記号Aで示す矩形の囲み部分の拡大図を、それぞれ、示している。図4は、被取付部材としてのパネル2に立設されたねじスタッド3に、保持具1のスタッド係止部5が取付けられた状態を示す図である。図5(A)及び(B)は、(A)に示す従来の保持具のスタッド係止部6と(B)に示す本発明に係る保持具1のスタッド係止部5とを、ねじスタッド3に挿入する時の状態を比較する図である。図6(A)及び(B)は、(A)に示す従来の保持具のスタッド係止部6と(B)に示す本発明に係る保持具1のスタッド係止部5とを、ねじスタッド3から抜け出す方向の力が加わった時の状態を比較する図である。図7は、従来の保持具のスタッド係止部のねじスタッドからの離脱荷重強度と本発明に係るスタッド係止部のねじスタッドからの離脱荷重強度とを示すグラフである。保持具1は、硬質プラスチック製の一体成形品で成る。
DESCRIPTION OF EMBODIMENTS Hereinafter, a
図1〜図3において、保持具1は、基部7と、4つの管保持部9a〜9dと、スタッド係止部5とを有する一体成形品である。基部7には、管保持部9a〜9dが、保持された管(図示せず)を並列に保持するように、管と直交する方向に並んで形成されている。図示の保持具1において、管保持部9cと9dの間には、ねじ又は周溝が形成された棒状のスタッドの1例であるねじスタッド3のねじに係止するスタッド係止部5が形成されて、被取付部材であるパネル2に立設されたねじスタッド3を受入れて係止する。このスタッド係止部5の詳細は後述する。管保持部9a〜9dは、例えば、ブレーキ油管や燃料油管を保持するように形成されている。また、これらの管保持部9a〜9dの底面は、各管の側面をほぼ半周に沿って保持する湾曲形状に形成され、一方の側壁の先端(図2の下端)からは、底面に向かって斜めに折返した弾性保持片10が延びていて、収容された管の側面を上側から押える。これらの管保持部9a〜9d及び弾性保持片10の構成及び機能は特許文献1〜3等に記載のように公知であるのでこれ以上の説明を省略する。また、図示の例ではねじスタッド3が使用されるが、棒状体の外面に周溝が形成された周溝スタッドであってもよい。
1 to 3, the
保持具1のスタッド係止部5は、管保持部9cと管保持部9dの間の基部7から管保持部9a〜9dに同じ側に延びるように形成されている。スタッド係止部5は、基部7から延びる管保持部9cの側壁11を共用している。基部7から延び且つ側壁11に対向する他の側壁13は、側壁11との間に、スタッド受入空間であるスタッド受入穴14を形成している。スタッド受入穴14は、平面視において管保持部9c等に保持された管の長手方向に長い、矩形の長穴に形成されている。これによって、管の複数の位置に取付けられた保持具1が、パネルに立設された複数のねじスタッドに固定する場合のピッチずれを吸収するのに対応できる。スタッド受入穴14の平面視において2つの長辺を成す両側の側壁11及び13には、ねじスタッド3のねじの谷(周溝スタッドの場合には周溝)に係合する、複数対(図示の例では2対)の可撓性のスタッド係止片15が、スタッド挿入方向に斜めに延びて形成されている。スタッド係止片15のそれぞれの先端は、ねじスタッド3のねじの谷(又は周溝)に係合する2つ爪形状のスタッド係止爪21に形成されて、その係合力を増大している。各対を成すスタッド係止片15は、先端のスタッド係止爪21の高さが、スタッドのねじのピッチに合わせて、相互に半ピッチずらされて形成されており、これによって、一層係合力を増す。
The
側壁11と側壁13で形成されるスタッド受入穴14は、スタッド係止片15の先端を過ぎた位置から基部7に近い位置までの部分17において、ねじスタッド3の先端の外径に近いかそれよりやや大きい間隔に狭められて形成されている。これにより、ねじスタッド3を受入穴14に深く受入れたとき、保持具1がねじスタッド3に対するぐらつきがなく、スタッドへの固定の姿勢が安定して、各スタッド係止片15がねじスタッド3のねじの谷(又は周溝)へ係止する姿勢が適正に維持されるので、固定力も強く維持できる。なお、スタッド受入穴14には強度の低下を防止するため、基部7とスタッド受入穴14の入口部とを連結する支柱18がほぼ中央に形成されている。支柱18は正面側と裏面側のそれぞれに形成されている。
The
スタッド係止片15は、図示の例では、側壁11及び側壁13から対向するように2対形成されており、ねじスタッドへの係止を確実にしている。スタッド係止片15のそれぞれは、スタッド係止部5に挿入されるスタッドの軸方向に直交する方向に延びる板状体で形成されている。詳細には、各スタッド係止片15は、図1に図示のように、平面視において矩形の長穴のスタッド受入穴14の長手方向に沿って延びる板状に形成されている。そして、図2及び図3に図示のように、各スタッド係止片15は、正面視(又は図2の基部2の長手方向に沿った、スタッド係止片15の縦断面視)において、側壁11(又は側壁13)からスタッド受入穴14の中心に向けて且つスタッド受入穴14の入口部19から基部7に向かう方向(すなわちスタッド挿入方向)に向けて斜めに延びている。各スタッド係止片15は、根元部22から先端のスタッド係止爪21までの長さが、スタッド受入穴14に挿入されたねじスタッドのねじに係止する長さに形成されて、先端には、2つ爪形状のスタッド係止爪21が形成されている。
In the illustrated example, two pairs of the
図3に詳細に示すように、各スタッド係止片15は、根元部22と、先端のスタッド係止爪21と、根元部22からスタッド係止爪22まで一定長さ延びて形成されたたわみ片23とから成る。更に、図3に詳細に示すように、たわみ片23は、根元部22からスタッド係止爪21まで、上面側も下面側も、正面視(又はスタッド係止片15の縦断面視)において、ほぼ直線の形状に形成されている。そして、たわみ片23は、先端のスタッド係止爪21の部分で最も厚く形成され、根元部22の部分では最も薄く形成されて、先端(21)から根元(22)までほぼ直線状に徐々に薄くなる板状に形成されている。ただし、実際には、挿入時のねじスタッドとの干渉をできるだけ少なくするために、たわみ片23は、スタッド係止爪21に隣接する下面側部分25(ねじスタッドのねじ部分が干渉する部分)においてやむなく少し曲げられている。しかし、その曲げの程度(角度)は、最小限にされ、ほぼ180度(すなわち直線)に形成されるのが好ましい。更に、たわみ片23の有効変形長さ(f)は、可能な限りスタッド係止片15の全長(e)に近づけるように形成されている。ここで、たわみ片23の有効変形長さ(f)は、図5(B)に示すように、根元部22を含む部分から先端のスタッド係止爪21を含む部分までのほぼ直線状に延びる部分の長さを指している。このように、たわみ片23の有効変形長さ(f)が長く形成できるのは、先端(21)から根元(22)までほぼ直線状に徐々に薄くなる板状に形成されているからである。
As shown in detail in FIG. 3, each
図4は、保持具1のスタッド係止部5が、被取付部材であるパネル2に溶接等で立設されたねじスタッド3を受入れて、ねじスタッド3に係合した状態を示している。スタッド係止部5の各スタッド係止片15は、根元部22からスタッド係止爪21までのたわみ片23がねじスタッド3によって側壁11(又は側壁13)の側に撓み(変形し)、スタッド係止爪21の2つ爪がねじスタッド3のねじの谷に係止する。
FIG. 4 shows a state in which the
たわみ片23は、上記のように、スタッド係止片15の縦断面視において先端(21)から根元(22)までほぼ直線状に徐々に薄肉になるように形成されている。すなわち、たわみ片23は、途中で急激に肉厚が変化することはなく先端(21)で最も肉厚に、根元(22)で最も薄肉に形成されている。この構成によって、ねじスタッドの挿入力を緩和することができ、また、ねじスタッドへ係止した後の保持力を向上することができる。そして、たわみ片23は、上記のように、先端(21)から根元(22)までほぼ直線状に結ばれた上面及び下面を有しており、これによっても、ねじスタッドの挿入力の緩和と保持力の増大を得ることができる。更に、たわみ片23の有効変形長さ(f)を可能な限りスタッド係止片15の全長(e)に近づけて形成しており、これによって、ねじスタッドの挿入力を緩和することができる。
As described above, the
挿入力の緩和について、図5(A)及び(B)を参照して説明する。図5(A)に示す従来のスタッド係止部6には、ねじスタッド3に係止するスタッド係止片25が形成されている。スタッド係止片25は、根元部26から先端のスタッド係止爪27まで間の部分は厚さが急激に変化して形成されている。すなわち、スタッド係止片25の全長(e)に対して、長さ(f)の部分で厚さが急激に変化している。従って、スタッド係止片25の実際に変形できる長さが、全長(e)に対して短くなり、矢印29の方向のスタッド係止部6の挿入荷重aは高い荷重を必要とする。
The relaxation of the insertion force will be described with reference to FIGS. A
これに対して、図5(B)に示す本発明に係るスタッド係止部5のスタッド係止片15は、図5(B)に図示のように、たわみ片23が、途中で急激に肉厚が変化することはなく、先端(21)が肉厚に形成され、根元(22)が薄肉に形成され、先端(21)から根元(22)までほぼ直線状に結ばれた上面及び下面を有し、たわみ片23の有効変形長さ(f)を可能な限りスタッド係止片15の全長(e)に近づけて形成しているので、矢印29の方向のスタッド係止部5の挿入荷重aは、(A)のスタッド係止部6のような高い荷重を必要とせず、挿入荷重aが相当に低くなり、これによって、ねじスタッドの挿入力を緩和することができる。
On the other hand, the
保持力の向上すなわち増大について、図6(A)及び(B)を参照して説明する。図6(A)に示す従来のスタッド係止部6のスタッド係止片25は、根元部26から先端のスタッド係止爪27まで間の部分は厚さが急激に変化して形成されている。すなわち、スタッド係止片25の全長(e)に対して、長さ(f)の部分で厚さが急激に変化している。ねじスタッド3に係止したスタッド係止部6に、矢印30に示すように、パネル2に対して垂直にねじスタッド3から引き上げる抜き出し荷重bを加える。荷重bが加わると、スタッド係止片25の中間の急激に厚さが変化している部分で曲げ変形を生じる。スタッド係止片26において、曲げ変形は根元部26の部分でも生じるが、中間の急激に厚さが変化している部分で大きな曲げ変形を生じる。この曲げ変形によってスタッド係止爪27の係止力は大きく失われて、荷重bによる引き抜き力でスタッド係止部6が抜け外れる。荷重bが大きい場合には、その曲げ変形が大きくなって、スタッド係止片25には亀裂31を生じることもある。亀裂によってスタッド係止片25が破損すると、荷重bがなくなった後にも、スタッド係止片25の係止力が無くなり、保持具はねじスタッドから離脱してしまう。
The improvement, that is, the increase of the holding force will be described with reference to FIGS. 6 (A) and 6 (B). The
これに対して、図6(B)に示す本発明に係るスタッド係止部5のスタッド係止片15は、図6(B)に図示のように、たわみ片23が、途中で急激に肉厚が変化することはなく、先端(21)で肉厚に、根元(22)で薄肉に形成され、先端(21)から根元(22)までほぼ直線状に結ばれた上面及び下面を有する。ねじスタッド3に係止したスタッド係止部5に、矢印30に示すように、パネル2に対して垂直に、ねじスタッド3から引き上げる抜き出し荷重bを加える。この荷重bが加わった直後から、たわみ片15のそれぞれは、突っ張った状態になり、荷重bの値が増大しても、一定の範囲の間は、殆ど変形せず、図示の状態を維持する。
On the other hand, the
図7は、従来のスタッド係止部6のスタッド係止片25の荷重b対変形量のカーブ33と、本発明に係るスタッド係止部5のスタッド係止片15の荷重b対変形量のカーブ34とを示すグラフである。グラフに図示のように、従来のスタッド係止片25は、低い荷重bの値で大きく変形して保持力が低いことを示している。これに対して、本発明に係るスタッド係止片15は、荷重bの値が相当に増大しても変形せず、高い保持力を有することが示されている。これは、本発明に係るスタッド係止片15は、たわみ片23が、荷重bがかかるポイント(先端)から最大応力を受けるポイント(根元)までほぼ直線状に結ばれた上面及び下面を有するので、高い荷重bの値まで突っ張った状態を維持でき、更に、先端では肉厚に形成されて根元では最も薄肉に形成されて、途中では急激に肉厚が変化していないので、根元を基点に変形できる構造になり、たわみ片23の有効変形長さを長くでき、これによって、たわみ片23にしなやかさを与え、高い荷重bが加わっても、スタッド係止片15は、途中で折れることなく全体がしなやかにたわんで、ねじスタッドからの離脱を阻止するからであると考えられる。
FIG. 7 shows a
図7のグラフに示すように、従来のスタッド係止部のスタッド係止片は、離脱する荷重bの値が低く、しかも、大きく変形し始めるとほどなくして破損してねじスタッドから離脱する。これに対して、本発明に係る保持具のスタッド係止部のスタッド係止片は、離脱する荷重bの値が、従来のスタッド係止片よりも相当に高く、しかも、大きく変形し始めてもねじスタッドへの係止を維持しており、すぐには離脱に至らない。そして、本発明に係る保持具のスタッド係止部のスタッド係止片は、大きな変形ポイントに達した場合にもたわみ片は根元部を支点に変形して、スタッド係止爪がやや削られて、ねじスタッドが離脱するのが観察された。これは、スタッド係止片がたわみ片の部分でしなやにたわみ、途中で破損する可能性が低いからである。従って、本発明に係る保持具は、ねじスタッドから離脱した後も、再使用することもできる。従来の保持具の場合、殆どのスタッド係止片が破損するので再使用は殆どできない。 As shown in the graph of FIG. 7, the stud locking piece of the conventional stud locking part has a low value of the load b to be detached, and when it begins to deform greatly, it breaks soon and separates from the screw stud. On the other hand, the stud locking piece of the stud locking portion of the holder according to the present invention has a value of the load b to be detached that is considerably higher than that of the conventional stud locking piece, and even if it begins to deform greatly. The locking to the screw stud is maintained and it does not come off immediately. And even if the stud locking piece of the stud locking part of the holder according to the present invention reaches a large deformation point, the flexible piece is deformed with the root part as a fulcrum, and the stud locking claw is slightly shaved. It was observed that the screw stud was detached. This is because there is a low possibility that the stud locking piece flexes flexibly at the bent piece portion and breaks in the middle. Therefore, the holder according to the present invention can be reused even after it is detached from the screw stud. In the case of the conventional holder, most of the stud locking pieces are broken, so that they cannot be reused.
1 本発明に係る保持具
2 パネル(被取付部材)
3 ねじスタッド
5 本発明に係る保持具のスタッド係止部
6 従来の保持具のスタッド係止部
7 基部
9a〜9d 管保持部
10 弾性保持片
11、13 側壁
14 スタッド受入穴
15 スタッド係止片
17 スタッド受入穴の狭い幅の部分
18 支柱
19 スタッド受入穴の入口部
21 スタッド係止爪
22 根元部
23 たわみ片
25 従来のスタッド係止片
26 従来のスタッド係止片の根元部
27 従来のスタッド係止片のスタッド係止爪
31 亀裂
DESCRIPTION OF
DESCRIPTION OF
Claims (5)
前記スタッド係止部は、前記スタッドを受入れるスタッド受入空間を形成するように対向する一対の側壁と、各側壁から前記スタッド受入穴に向けて且つ前記スタッドの挿入方向に向けて斜めに延びるスタッド係止片とを有し、
前記スタッド係止片の各々は、前記側壁に隣接する根元部と、先端に形成されて前記スタッドのねじ又は周溝に係止するスタッド係止爪と、前記根元部から前記スタッド係止爪に延びるたわみ片とから成り、
前記たわみ片は、その縦断面視において前記根元部から前記スタッド係止爪まで直線状に延びる両面を有するように形成され、該たわみ片は、前記直線状の前記両面の間の間隔が前記スタッド係止爪の部分では厚く前記根元部の部分では最も薄く形成されて前記スタッド係止爪から前記根元部まで直線状に徐々に薄くなるように形成されている、
ことを特徴とする保持具。 A stud holding tool provided with a stud locking portion that locks the screw or circumferential groove of a rod-shaped stud formed with a screw or circumferential groove,
The stud locking portion includes a pair of side walls opposed to form a stud receiving space for receiving the stud, and a stud engagement extending obliquely from each side wall toward the stud receiving hole and toward the stud insertion direction. A stop piece,
Each of the stud locking pieces includes a root portion adjacent to the side wall, a stud locking claw that is formed at a tip and locks to a screw or a circumferential groove of the stud, and from the root portion to the stud locking claw. Consisting of a flexible piece that extends,
The flexible piece is formed to have both surfaces extending linearly from the root portion to the stud locking claw in a longitudinal sectional view, and the flexible piece has an interval between the linear surfaces of the stud. The locking claw part is thick and the base part is thinnest, and the stud locking claw is formed so as to be gradually thinned linearly from the root part.
A holder characterized by that.
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2008
- 2008-02-06 JP JP2008026453A patent/JP2009185902A/en active Pending
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