JP2009177746A - 通信ネットワーク構成装置、機器管理システム - Google Patents

通信ネットワーク構成装置、機器管理システム Download PDF

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Abstract

【課題】障害発生時に周辺の装置においてもシステム情報を保存し、障害の解析に利用できる情報量を多くして障害発生時の復旧時間を短縮し障害の解析精度を向上させる。
【解決手段】端末装置10、下位端末装置11、サーバ12、上位端末装置12は、通信ネットワークを構築する。下位端末装置11には管理対象となる機器が接続される。端末装置10は、下位端末装置11と通信する下位通信部21とサーバ12あるいは上位端末装置13と通信する上位通信部22とを備える。システム情報管理部20は、下位通信部21または上位通信部22を通して、他の装置から保存要求を受信すると、記憶部23に設けた保存領域23bにシステム情報を履歴情報として保存する。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信ネットワークを用いて機器の管理(監視・制御)を行うにあたり通信ネットワークの要素となる通信ネットワーク構成装置、およびその通信ネットワーク構成装置を用いて構築される機器管理システムに関するものである。
従来から通信ネットワークを用いて機器の監視や制御を行う機器管理システムが種々提案されている。この種の機器管理システムでは、下位ネットワークに接続した機器と、上位ネットワークに接続した中央監視装置との間で通信可能とすることにより、中央監視装置により機器の監視や制御を行うことも提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
また、通信技術の分野において、通信ネットワークのメンテナンスや障害発生時の解析を容易にするために、通信ネットワーク内の各通信装置において、送信データや受信データを発生毎にログデータとして揮発性メモリに書き込み、障害が発生したときには揮発性メモリから不揮発性メモリにログデータを転送することにより、障害発生時のログデータのバックアップを行うことが提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特開2006−129283号公報 特開2000−134238号公報
特許文献1に記載された機器管理システムに用いる各機器において、特許文献2に記載された通信装置のようにログデータを保存すれば、機器管理システムにおけるメンテナンスや障害発生時の解析が容易になる。とくに、障害発生時にはログデータを用いると障害の原因追及が容易になるから、復旧までの時間の短縮が期待できるほか、障害の発生要因の解明によって機器管理システムの品質の向上や信頼性の向上が可能になると考えられる。
ところで、特許文献2に記載された通信装置では、各通信装置が送受信において障害を検出したときに、ログデータを障害情報として不揮発性メモリに保存する構成であるから、障害の検出時に送受信に関わった通信装置では障害情報が保存されるが、送受信に直接関与していない通信装置では障害情報が保存されない。
一方、機器管理システムにおいて、いずれかの機器に対する制御や監視に障害が生じたときには、制御や監視の対象となった機器に関わる装置のみで障害が発生しているとはかぎらず、周辺の他の装置において障害が発生している可能性もある。したがって、障害発生時の復旧時間をより短縮したり、障害要因の解析精度を高めるには周辺の他の装置についても障害情報を保存することが望ましいと言える。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、通信ネットワークを構築する各装置が動作中に収集しているシステム情報を他装置からの保存要求を受けて保存することにより、所望の装置におけるシステム情報を保存することを可能にし、たとえば、障害発生時には周辺の装置においてもシステム情報を保存することによって、障害の解析に利用できる情報量を多くし障害発生時の復旧時間の短縮や障害の解析精度の向上に寄与する通信ネットワーク構成装置を提供するとともに、この通信ネットワーク構成装置を用いて構築される機器管理システムを提供することにある。
請求項1の発明は、通信ネットワークを用いることにより複数台の機器の監視と制御との少なくとも一方を行う機器管理システムを構成する通信ネットワーク構成装置であって、伝送路が接続される通信部と、通信部を通して通信を行うシステム情報管理部と、システム情報管理部が生成しているシステム情報を履歴情報として保存する保存領域を備えた記憶部とを有し、システム情報管理部は、通信部を通して受信した要求によりシステム情報を保存領域に保存することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の通信ネットワーク構成装置が前記伝送路を介して複数台接続されることにより通信ネットワークが構築され、少なくとも一部の通信ネットワーク構成装置に前記機器が接続され、機器が接続された通信ネットワーク構成装置に伝送路を介して接続された通信ネットワーク構成要素から機器の監視と制御との少なくとも一方を行う機器管理システムであって、前記通信ネットワーク構成装置の少なくとも一部は、通信ネットワーク上の他の通信ネットワーク構成装置からの保存要求を前記通信部を通して受信すると前記保存領域にシステム情報を保存することを特徴とする。
請求項3の発明では、請求項2の発明において、前記通信ネットワークは、着目する通信ネットワーク構成装置の管理下に他の通信ネットワーク構成装置が存在する構成であって、着目する通信ネットワークは、前記通信部を通して管理下の他の通信ネットワーク構成装置に前記保存要求を送信することを特徴とする。
請求項4の発明では、請求項2又は3の発明において、前記通信ネットワーク管理装置は、前記通信ネットワーク内で生じた異常を検出する機能を有し、通信ネットワーク内の異常を検出したときに前記通信部を通して他の通信ネットワーク管理装置に前記保存要求を送信することを特徴とする。
請求項5の発明では、請求項2〜4のいずれかの発明において、前記通信ネットワーク構成装置は、前記通信部を通して他の通信ネットワーク構成装置からの保存要求を受信すると、前記通信ネットワーク上に設けた記憶手段に前記システム情報を保存することを特徴とする。
請求項6の発明では、請求項5の発明において、前記記憶手段は、前記通信ネットワーク内の前記通信ネットワーク構成装置のうち、前記保存要求の送信と受信とを行った通信ネットワーク構成装置の前記保存領域であることを特徴とする。
請求項7の発明では、請求項5又は6の発明において、前記通信ネットワーク構成装置は、前記保存領域に前記システム情報を保存した後に、他の通信ネットワーク構成装置に対して前記通信部を通して保存完了通知を送信することを特徴とする。
請求項1の発明の構成によれば、通信部を通して受信した要求によりシステム情報を保存領域に保存するから、複数台の通信ネットワーク構成装置を伝送路を介して接続することにより構築される通信ネットワークにおいて、特定の通信ネットワーク構成装置にシステム情報の保存要求を受信させることにより、当該通信ネットワーク構成装置にシステム情報を保存させることができるから、たとえば、通信ネットワークでの異常による動作停止時には、通信ネットワーク上で関連すると考えられる通信ネットワーク構成装置にシステム情報を保存させることにより、障害の原因を早急かつ精度よく追求することができる。つまり、障害の解析に利用できる情報量を多くし障害発生時の復旧時間の短縮や障害の解析精度の向上につながる。また、メンテナンス時などに、通信ネットワークを構成する各通信ネットワーク構成装置にシステム状態を保持させることにより、異常の徴候の早期発見が可能になる。
請求項2の発明の構成によれば、請求項1と同様の効果が期待できる。また、保存要求は適宜のタイミングで受信させることが可能であるから、障害発生時ばかりではなく、通信ネットワークの施工時や設定時に不具合の有無の確認を容易に行うことができる。
請求項3の発明の構成によれば、着目する通信ネットワーク構成装置の管理下である他の通信ネットワーク構成装置のシステム情報を保存することにより、一般に関連性が高いと考えられる管理下の通信ネットワーク構成装置のシステム情報を用いることにより、障害発生時の解析精度が高くなり、また障害発生の徴候を発見しやすくなる。
請求項4の発明の構成によれば、通信ネットワークのいずれかの箇所の異常が検出されると、他の通信ネットワーク構成装置のシステム情報を自動的に保存するから、通信ネットワークに異常が発生したときのシステム情報を保存して異常への対応を迅速に行うことが可能になる。
請求項5の発明の構成によれば、各通信ネットワーク構成装置のシステム情報を記憶手段に集約することができるので、たとえば、通信ネットワークに異常が生じた時にシステム情報をまとめて扱うことができ、異常の発生原因などの解析を迅速に行うことができる。
請求項6の発明の構成によれば、記憶手段として通信ネットワーク構成装置を用いているから、新たに記憶手段を設ける必要がなく、またシステム情報の保存先の指定が容易になる。
請求項7の発明の構成によれば、通信ネットワーク内のいずれかの通信ネットワーク構成装置でシステム情報を保存したことを他の通信ネットワーク構成装置に通知することができるから、他の通信ネットワーク構成装置において必要に応じてシステム情報の保存の要否を判断することができる。とくに、階層化された通信ネットワークにおいて、保存完了通知を上位側の通信ネットワーク構成装置に送信すれば、上位側の通信ネットワーク構成装置が管理下の他の通信ネットワーク構成装置にシステム情報の保存要求を行うことができるから、異常発生時などに関連する複数の通信ネットワーク構成装置においてシステム情報を保存させることが可能になる。
(実施形態1)
本発明では、各種機器の動作状態を監視することと各種機器を制御することとを総称して機器の「管理」と呼ぶ。したがって、機器の管理は、機器の監視と制御との少なくとも一方を意味する。以下に説明する実施形態では、監視および制御の対象となる機器として照明機器を想定し、また監視の対象となる機器として、照明機器の点灯や消灯の操作を行うスイッチと、電気計量(電圧、電流、電力などの計量)を行う計量機器とを想定する。
照明機器(図示せず)およびスイッチ(図示せず)は、照明制御装置1(図2参照)の下位に構築された通信ネットワークの端末器に接続され、スイッチの操作の情報を通信ネットワークを介して照明機器の点灯状態に反映させる。なお、一般に、照明機器が接続される端末器は照明機器とは別の器体に収納され、スイッチが接続される端末器はスイッチの器体内に収納される。ここに、照明制御装置1を含めて照明制御装置1の下位に構築される通信ネットワークは照明制御システムを構築する。照明制御システムは、独自仕様の通信ネットワークを構築しており、2線式の信号線を伝送される固定長の伝送信号を用いて時分割多重伝送方式で情報を伝送する。この信号線は端末器を動作させる給電路としても兼用される。
計量機器(図示せず)は、計量・計測装置2(図2参照)の下位に構築された通信ネットワークの端末器としての機能を備え、計測値を計量・計測機器2に引き渡す。また、本実施形態では、計量機器2は、照明制御システムを構成している照明機器を含む負荷回路の系統毎の電気計量を行い、消費電力の管理や電源の異常を監視するものとする。ここに、計量・計測機器2を含めて計量・計測機器2の下位に構築される通信ネットワークは計量システムを構築する。計量システムでの通信には、RS−485、RS−232Cなどのシリアル通信またはEthernet(登録商標)による通信を行う。
ところで、本実施形態では、照明機器や計量機器を配置した空間を適宜の管理単位に区分し、図2に示すように、管理単位ごとにローカル管理装置3を設けている。ローカル管理装置3は、照明制御装置1および計量・計測装置2との間で通信が可能であり、照明制御装置1や計量・計測装置2に指示を与えたり、照明制御装置1から照明制御システムの監視情報を受け取り、また計量・計測装置2から計量システムの監視情報を受け取る。また、ローカル管理装置3は、照明機器や計量機器を配置した空間の全体(すなわち、管理領域)を統合して管理する管理装置4と通信可能になっている。
照明制御装置1および計量・計測装置2とローカル管理装置3との間ではEthernet(登録商標)による通信を行い、ローカル管理装置3と管理装置4との間もEthernet(登録商標)による通信を行う。図示例では、照明制御装置1および計量・計測装置2とローカル管理装置3との間の伝送路と、ローカル管理装置3と管理装置4との間の伝送路とは分離されているが、両伝送路においてともにEthernet(登録商標)による通信を行っているから両伝送路を共用してもよい。伝送路には有線伝送路を用いている。
ただし、ローカル管理装置3は管理単位ごとに設けられ、管理装置4は管理単位を統合した管理領域の全体を統括して管理するから、通信ネットワークの上で伝送路を通過する情報は階層化される。したがって、両伝送路を共用する場合であっても、ローカル管理装置3と管理装置4との間の通信が上位側となり、ローカル管理装置3と照明制御装置1および計量・計測装置2との間の通信が下位側のとなるように論理的に階層化がなされる。図2に示す例では、照明制御システムおよび計量システムを除くと2階層に階層化されていることになる。
階層数は、管理領域の規模や照明機器および計量機器の台数などによって適宜に設計すればよく、たとえば、大規模なテーマパークのような広範囲の管理領域であれば、管理領域を複数の地区に区分し、地区内の建物を単位として区分し、さらに建物内のフロアに区分するというように階層化を行うことができる。この場合、フロアを管理単位としてローカル管理装置3を設け、ローカル管理装置3の上位に建物、地区をそれぞれ管轄するローカル管理装置3を設けることにより、管理領域を階層化して管理することが可能になる。また、後述するように、照明制御装置1および計量・計測装置2とローカル管理装置3とは、ハードウェアは同様の構成が共通であり、プログラムにより対応する一部機能が相違するのみであるから、同装置を用いて所望の階層数の通信ネットワークを構築することができる。
以下の説明では、図2に示した通信ネットワークがクライアント/サーバ型システムであるものとし、管理装置4をサーバ、ローカル管理装置3と照明制御装置1および計量・計測装置2をクライアントとして扱い、以下では端末装置と呼ぶ。また、通信ネットワークを階層化していることにより端末装置には上下関係があるから、相対的に上位となる端末装置を上位端末装置と呼び、相対的に下位となる端末装置を下位端末装置と呼ぶ。
上述の例では、ローカル管理装置3から見て照明制御装置1および計量・計測装置2は下位端末装置であり、照明制御装置1および計量・計測装置2から見てローカル管理装置3は上位端末装置になる。ローカル管理装置3と管理装置4(サーバ)との間に、ローカル管理装置3の上位となるローカル管理装置3が設けられている場合にも相対的な上下関係に応じて上位端末装置と下位端末装置と呼ぶ。この構成では、照明制御装置1および計量・計測装置2に対してすべての階層のローカル管理装置3が上位端末装置になる。また、照明制御装置1および計量・計測装置2の1階層上のローカル管理装置3は、照明制御装置1および計量・計測装置2に対して上位端末装置であるが、照明制御装置1および計量・計測装置2の2階層上のローカル管理3からは下位端末装置になる。
このような階層関係において、図1に示すように、着目する端末装置10に対して下位端末装置11が設けられ、端末装置10の上位には管理装置4であるサーバ12が設けられているものとする。図1に破線で示すように、上位端末装置13を接続することも可能であって、この場合、上位端末装置13の上位にサーバ12が設けられる。本発明が対象とする通信ネットワーク構成装置は、本発明の機器管理システムを構築する装置のうち機器を除く装置の総称であり、端末装置10のほか、下位端末装置11、サーバ12、上位端末装置13を含んでいる。
各端末装置10は、下位端末装置11との通信を行うためのポートとしての下位通信部21と、サーバ12あるいは上位端末装置13(以下では、まとめて「上位装置」という)との通信を行うためのポートとしての上位通信部22とを備える。下位通信部21と上位通信部22とは機能上の分類であり、下位通信部21と上位通信部22とは物理的には1つの接続口を兼用してもよい。
端末装置10には、CPUを主構成要素とするシステム情報管理部20と、システム情報管理部20などの動作を規定するシステムプログラムを格納したり端末装置10が授受する情報を保存したりするための記憶部23とが設けられる。記憶部23の少なくとも一部の記憶領域には、電源遮断時にもデータを保持することができるように、書換可能な不揮発性の半導体メモリを用いる。具体的にはシステムプログラムを格納する記憶領域と、後述する保存情報を保持する記憶領域とには不揮発性の半導体メモリ(EEPROMなど)を用いる。また、通常の動作を行っている期間に生じる所定期間分の動作の情報(すなわち、システム情報)を一時的に保持するために揮発性の半導体メモリ(RAMなど)も設けられる。
揮発性の半導体メモリには端末装置10の動作のシステム情報が一時的に格納されるとともに時々刻々と更新され、不揮発性の半導体メモリにはシステム情報管理部20の指示による適宜のタイミングで、揮発性の半導体メモリに格納されているシステム情報が転送されて保持される。下位端末装置11である照明制御装置1および計量・計測装置2は、端末装置10とはシステムプログラムの一部が異なるがハードウェアの上では同構成である。したがって、照明制御システムや計量システムの動作状態(履歴を含む)は下位端末装置11である照明制御装置1や計量・計測装置2に設けた記憶部23に格納される。以下では、揮発性の半導体メモリにおいてシステム情報を格納する記憶領域を一時領域23aと呼び、不揮発性の半導体メモリにおいてシステム情報を格納する領域を保存領域23bと呼ぶ。
システム情報管理部20は、通常の動作を行う期間には、下位通信部21を通して下位端末装置11の情報を取得するとともに取得した情報を記憶部23で保持し、また記憶部23に保持した情報を上位通信部22を通して上位装置12,13に情報を通知する。あるいはまた、上位通信部22を通して上位装置12,13からの指示を受けて記憶部23に保持し、また記憶部23に保持した情報を下位通信部21を通して下位端末装置11に指示を与えたりする。要するに、端末装置10は、下位側に設けられている機器(照明機器や計量機器)の管理を行い、機器の動作の情報や機器から取得した情報を上位装置12,13に通知する機能を有する。ここにおいて、端末装置10では、下位通信部21と上位通信部22との間で、システム情報管理部20において情報を加工する場合と加工せずに通過させる場合とがある。つまり、システム情報管理部20は、取得した情報あるいは指示された情報を用いて下位端末装置11や上位装置12,13への情報を作成することができる。
端末装置10には、内部で生じる異常を監視する内部異常監視部24も設けられる。内部異常監視部24において端末装置10の異常が検出されると、システム情報管理部20では、当該端末装置10の記憶部23において、一時領域23aから保存領域23bにシステム情報を転送し、異常が検出された時点までのシステム情報(所定期間の動作の情報)を格納する。具体的な動作は後述する。
上位端末装置13は、ハードウェアについては端末装置10と同構成でよくシステムプログラムを端末装置10とは異ならせておけばよい。一方、サーバ12については、上位側に装置を接続しないから上位通信部を省略することができ、また内部異常監視部も省略してよい。したがって、図1に示すように、システム情報管理部30と下位通信部31と記憶部33とがあればよい。なお、図1に示すサーバ12の構成要素におけるシステム情報管理部30と下位通信部31と記憶部33とは、それぞれ端末装置10におけるシステム情報管理部20と下位通信部21と記憶部23とにそれぞれ対応し、サーバとクライアントとの相違はあるが、基本的な動作は同様である。したがって、以下に説明する動作において端末装置10の各部位の動作はサーバ12の各部位の動作に読み替えることができる。
以下に動作例を説明する。上述したように、記憶部23には一時領域23aと保存領域23bとが設けられており、内部異常監視部24において異常が検出されるなどの特定の条件が成立すると、一時領域23aにおいて一時的に記憶しているシステム情報を保存領域23bに転送して保持するようになっている。内部異常監視部24で検出される異常は、各タスクの終了が異常であった場合や各タスクが制限時間内に終了しなかった場合を含み、この種の異常(内部異常)が検出されると、システム情報の作成および保存を行い、保存完了通知を送信する。保存完了通知は、送信先を決めてユニキャストで送信する場合と送信先を決めずにブロードキャストで送信する場合とがある。
ところで、本実施形態では、一時領域23aから保存領域23bに転送する条件として、内部異常監視部24で異常を検出することのほか、上位装置12,13から保存要求を受けることも含んでいる。つまり、サーバ12または上位端末装置13から保存要求があると、一時領域23aから保存領域23bにシステム情報を保存する。
システム情報には、アプリケーションの動作履歴や他の機器との通信履歴(システムログ)、プロセス状態の履歴、記憶部23においてアプリケーションが使用している領域の履歴(メモリダンプ)、ユーザインターフェイスによる操作の履歴などが含まれる。したがって、システム情報は履歴情報ということができる。システム情報には、一時領域23aに一時的に記憶している情報だけではなく、一時領域23aに記憶している情報から作成した情報を含んでいてもよい。
上述したように、上位装置12,13は、システム情報の保存が必要であると判断したとき、あるいは利用者によりシステム情報の保存が指示されたときに(たとえば、サーバ4に設けたキーボードなどを操作することにより指示する)、保存要求を着目する端末装置10に送信する。この保存要求を受信した端末装置10では、システム情報管理部20において、必要に応じてシステム情報を作成した後、システム情報を保存領域23bに保存する。さらに、保存領域23bへのシステム情報の保存が完了した後に、保存要求を行った要求元に対して保存完了通知を送信する。
本実施形態の動作では、端末装置10において内部異常監視部24が異常を検出した場合にシステム情報を保存領域23bに保存するだけではなく、上位装置12,13からの保存要求によってもシステム情報を保存領域23bに保存するから、所望の端末装置におけるシステム情報を保存することが可能になるから、異常が生じていない場合でも経年変化や異常の徴候などの発見につながる。また、いずれかの端末装置10における異常による障害が発生したときに、周辺の装置(下位端末装置11、上位装置12,13)に対して保存要求を送信すれば、周辺の装置においてもシステム情報を保存することが可能になり、障害の解析に利用できる情報量が多くなるから、障害発生時の復旧時間の短縮や障害の解析精度の向上に寄与する。
(実施形態2)
実施形態1は、着目する端末装置10が他の装置からの保存要求によりシステム情報を保存領域23bに保存する動作について説明したが、本実施形態では、端末装置10の保存領域23bに他の装置のシステム情報も併せて保存する例を示す。この動作により、個々の端末装置10で保存されたシステム情報を他の装置(端末装置10あるいは上位装置12,13)に集約することが可能になる。たとえば、着目する端末装置10が下位端末装置11に対して送信要求を送信し、下位端末装置11の保存領域23bに保存したシステム情報を端末装置10の保存領域23bに保存可能とする。同様にして着目する端末装置10の保存領域23bに保存したシステム情報は上位装置12,13からの送信要求により上位装置12,13の保存領域23bに保存することが可能である。
本実施形態では、各端末装置10は、他の装置から送信要求を受信すると、システム情報が保存領域23bに存在するか否かを確認し、保存領域23bにシステム情報が格納されている場合にはシステム情報を要求元に送信する。また、システム情報が保存領域23bに保存されていない場合にはシステム情報が保存されていないことを要求元に通知する。送信要求を送信した要求元の上位装置12,13では、システム情報を受信すると記憶部23に格納する。
ここにおいて、送信要求を単独で送信するのではなく、保存要求に対する一連の動作として上述の処理を行ってもよい。たとえば、上位装置12,13の判断(スケジュールやイベントに基づいて判断する)あるいは利用者による指示により着目する端末装置10に保存要求が送信されると、端末装置10では上述のようにシステム情報を保存領域23bに保存し、保存完了通知を送信する。保存要求を行った要求元の上位装置12,13では保存完了通知を受信すると、同じ端末装置10に対して送信要求を送信し、端末装置10から保存領域23bのシステム情報を送信させる。このようにして要求元の上位装置12,13はシステム情報を取得することができるから、送信要求の要求元の上位装置12,13において記憶部23の保存領域23bにシステム情報を格納すればよい。この動作を行うために、上位装置12,13の記憶部23(33)の容量は端末装置10の記憶部23より大きいことが望ましい。
上述の例では、送信要求を行った上位装置12,13において記憶部23(33)にシステム情報を格納するから、システム情報を格納したことを通知する保存完了通知を送信する。保存完了通知の内容は、たとえば表1、表2のようになる。
Figure 2009177746
Figure 2009177746
保存完了通知には、システム情報を保存領域23bに保存して保存完了通知を送信した端末装置10(送信元端末)の識別情報(送信元端末ID)と、送信元端末がシステム情報を保存領域23bに保存した日時(保存日時)と、保存したシステム情報の情報元の端末(情報元端末)の識別情報(情報元端末ID)と、情報元端末がシステム情報を記録した日時(記録日時)と、システム情報を保存した理由(保存理由)とからなる。
保存理由は5種類あり、1〜5の数によるコードが付与されている。1は上位装置12,13からの保存要求、2は下位端末装置11からの保存要求、3〜5は内部異常監視部24による異常の検出を意味し、3は異常の程度が低レベル、4は中レベル、5は高レベルであることを意味する。異常のレベルは異常の種類に応じてあらかじめ規定されている。
表1は、識別情報(ID)が0001である端末装置10が、上位装置12,13からの保存要求を受信したことにより、「2007年9月20日10時00分00秒」に保存したことを意味する(この場合は、システム情報の記録日時が保存日時と一致する)。また、表2は、識別情報(ID)が0012である下位端末装置11において高レベルの内部異常が発生したことにより、「2007年9月20日12時13分40秒」に記録されたシステム情報を、識別情報(ID)が0001である端末装置10が「2007年9月20日12時15分00秒」に保存したことを意味する。
他の構成および動作は実施形態1と同様である。なお、本実施形態の動作において、相対的に上位である装置から下位である装置に対して送信要求を送信しているが、相対的に下位である装置から上位である装置に対して送信要求を行うことも可能である。
(実施形態3)
実施形態1、2では、着目する端末装置10が下位端末装置11や上位装置12,13からの保存要求によりシステム情報を保存領域23aに保存する例と、他の装置に対して送信要求を送信することにより他の装置の保存領域23bに保存されているシステム情報を獲得する例とを示したが、いずれの構成例も保存要求や送信要求は1台の端末装置10に対して送信されている。本実施形態では、相対的に上位になる装置から下位側のすべての端末装置10に対して保存要求や送信要求を送信する例について説明する。ここでは、相対的に上位になる装置の下位に接続された端末装置10の台数にかかわらず下位の端末装置10を上位の装置が管理する端末群として扱う。図2に示す例であれば、各ローカル管理装置3は、通信可能な照明制御装置1および計量・計測装置2を管理下の端末群とし、サーバ4は通信可能なローカル管理装置3を管理下の端末群としている。
以下では、着目する端末装置10が下位端末装置11を管理する場合を例として動作を説明する。つまり、下位端末装置11が端末装置10の管理する端末群になる。端末装置10は、管理する端末群のシステム情報の収集を要求するトリガにより、下位端末装置11の保存領域23bに保存されたシステム情報を読み出し、端末装置10の保存領域23bに保存する。このとき、端末装置10は、管理下のすべての下位端末装置11に対して送信要求を行うことにより、管理下の端末群のすべてのシステム情報を収集して保存する。
システム情報の収集を要求するトリガは、たとえば上位装置12,13の判断(スケジュールやイベントに基づいて判断する)あるいは利用者による指示によって上位装置12,13から送信される収集要求の受信により発生する。収集要求は、下位端末装置11において異常が検出されたときに下位端末装置11が端末装置10に対して送信される場合もある。この場合も収集要求を受けてトリガが発生する。あるいはまた、端末装置10が下位端末装置11の異常を検出したときにトリガを発生する場合もある。
たとえば、端末装置10が下位端末装置11に対して生存確認のための通信を行っても応答がない場合、端末装置10が下位端末装置11から異常な通信データを受信した場合、端末装置10が下位端末装置11から内部異常監視部24による異常の検出を理由とする保存完了通知を受信した場合などには、端末装置10においてトリガが発生する。なお、生存確認は定期的に行っている。
端末装置10がサーバ4からの収集要求を受けてトリガを発生する場合の例を図3に示す。図示例では、サーバ4が収集要求を端末装置10に送信すると(P1)、端末装置10では、管理下のすべての下位端末装置11に対して保存要求を送信する(P2)。保存要求を受けた各階端末装置11は、システム情報を作成して保存し(P3)、保存完了通知を装置する(P4)。
端末装置10は、各下位端末装置11が発行した保存完了通知を受信すると、当該下位端末装置11に対して送信要求を行い(P5)、下位端末装置11が保存したシステム情報を受け取って(P6)、保存領域23bに保存する(P7)。なお、各下位端末装置11では、保存完了通知が衝突しないように適宜に調停を行っており、保存完了通知の発行からシステム情報が端末装置10の保存領域23bに保存されるまでの処理が完了する程度の時間は、保存完了通知を発行する時間をずらしている。
端末装置10は、送信要求を行ったすべての下位端末装置11からシステム情報を獲得するか、適宜の制限時間が満了すると(P8)、管理する端末群のシステム情報を保存領域23bに保存したことをサーバ4に通知するために、保存完了通知をサーバ4に送信する(P9)。サーバ4は端末装置10からの保存完了通知を受信すると、端末装置10に送信要求を送信し(P10)、端末装置10が保存しているシステム情報を受け取って(P11)、保存領域33bに保存する(P12)。
上述した一連の処理によりサーバ4では、端末装置10の管理する端末群(下位端末装置11)のシステム情報を収集することが可能になる。図3の動作例はサーバ4による収集要求を受けた場合の動作例であるが、収集要求はサーバ4から送信される場合だけではなく、他の装置が収集要求を送信した場合も同様の動作になる。ただし、下位端末装置11が収集要求を行った場合には、最終的に下位端末装置11にシステム情報が収集されるのではなく、収集要求を受信した端末装置10にシステム情報が収集された段階で処理が終了する。端末装置10が下位端末装置11の異常を検出してトリガが発生した場合も同様である。
ところで、端末装置10では、上位装置12,13からの収集要求か、下位端末装置11からの収集要求や下位端末装置11の異常検出かに応じて、最終的にシステム情報を保存する装置を選択する必要がある。端末装置10のシステム情報管理部20は、この判断を保存完了通知の内容で判断している。保存完了通知の内容は、たとえば表3、表4のようになる。
Figure 2009177746
Figure 2009177746
保存完了通知には、保存完了通知を送信した端末装置10(送信元端末)の識別情報(送信元端末ID)と、送信元端末がシステム情報を保存領域23bに保存した日時(保存日時)と、保存領域23bに保存したシステム情報が、端末装置10のシステム情報か管理する端末群のシステム情報かの種別(情報種別)と、保存したシステム情報を作成した端末装置10(作成端末)の識別情報(作成端末ID)と、保存したシステム情報の情報元の端末または端末群(情報元端末)の識別情報(情報元端末ID)と、情報元端末がシステム情報を記録した日時(記録日時)と、システム情報を保存した理由(保存理由)とからなる。
情報種別は、端末装置10自身のシステム情報であれば「1」、管理する端末群のシステム情報であれば「2」とする。また、作成端末IDは、情報種別が1であるとき、つまり端末装置10自身のシステム情報であるときには情報元端末IDと一致する。
保存理由は8種類あり、1〜8の数によるコードが付与されている。1は上位装置12,13からの収集要求、2は下位端末装置11からの収集要求、3〜5は内部異常監視部24による異常の検出、6〜8は管理する下位端末装置11の異常の検出を意味し、3、6は異常の程度が低レベル、4、7は中レベル、5、8は高レベルであることを意味する。実施形態2と同様に、異常のレベルは異常の種類に応じてあらかじめ規定されている。
表3は、識別情報(ID)が0001である端末装置10が、上位装置12,13からの収集要求を受信したことにより、管理している下位端末装置11からなる端末群(識別情報をG001とした)から収集したシステム情報を、「2007年9月20日10時00分00秒」にシステム情報を保存したことを意味する。表3の例では、送信元端末IDが0001である端末装置10においてシステム情報の保存を行っているから、送信元端末IDと作成端末IDとが一致し、また保存日時と記録日時とが一致する。ただし、上位装置12,13からの収集要求によるから、システム情報の情報元端末は管理する端末群(G001)になる。
表4は、識別情報(ID)が0001である端末装置10が、下位端末装置11の高レベルの異常を検出したことにより、管理している下位端末装置11からなる端末群(識別情報をG012とした)において「2007年9月20日12時13分40秒」に記録されたシステム情報を、「2007年9月20日12時15分00秒」に保存したことを意味する。表4の例では、送信元端末IDが0001である端末装置10においてシステム情報の保存を行っているから、送信元端末IDと作成端末IDとが一致するが、システム情報は下位端末装置11において記録されたものであるから、保存日時と記録日時とは一致しない。他の構成および動作は実施形態1、2と同様である。
本実施形態の構成によれば、異常を検知した端末装置10のシステム情報だけではなく、管理している下位端末装置11からなる端末群のシステム情報も取得して保存することができるから、連携して動作する複数台の端末装置10のシステム情報を収集し、障害発生時の原因追及に必要なシステム情報を取得かつ保存することができる。すなわち、複数台の端末装置10が障害の発生に関わっている場合や、複数台の端末装置10が連鎖的に障害を発生した場合でも原因の追及が可能になる。
なお、本実施形態では、管理する端末群から収集したシステム情報を上位の端末装置10の記憶部23に記憶しているが、通信ネットワーク内で別途に記憶手段を設けておき、収集したシステム情報をその記憶手段に保存する構成を採用することも可能である。
(実施形態4)
実施形態3では、上位装置12,13が端末装置10に収集要求を送信し、端末装置10の管理する下位端末装置11からなる端末群のシステム情報を収集する動作例を説明したが、本実施形態は、相対的に上位である装置が、下位である装置の発生した保存完了通知を受信したときに、保存完了通知の内容に応じてシステム情報を保存するか否かを判断するようにしたものである。つまり、上位側の装置は、収集要求を送信していない場合でも、下位側の装置が発行した保存完了通知を受信すると、その内容に応じて下位側の装置のシステム情報の取得を行うことが可能になっている。下位側の装置は、単独の装置であっても、また端末群であってもよい。本実施形態においても他の実施形態と同様に、システム情報を保存した端末装置10は、保存完了通知を送信する。
以下では、端末装置10が管理している2台の下位端末装置11の一方が異常を検出したことによって、端末装置10がシステム情報を取得したときの動作例を図4に基づいて説明する。下位端末装置11の一方(図4の右側の下位端末装置)が内部異常を検出し(P1)、保存領域23bにシステム情報を保存したことによって(P2)、保存完了通知を発行すると(P3)、当該下位端末装置11を管理する端末装置10では、保存完了通知を発行した下位端末装置11に送信要求を送信し(P4)、システム情報を取得するとともに(P5)、当該システム情報を保存領域23bに保存する。
次に、端末装置10では、管理している下位端末装置11のうち、保存完了通知を発行した下位端末装置11を除いたすべての下位端末装置11に対して保存要求を送信する(P6)。保存要求を受けた各階端末装置11は、システム情報を作成して保存し(P7)、保存完了通知を装置する(P8)。端末装置10は、下位端末装置11が発行した保存完了通知を受信すると、当該下位端末装置11に対して送信要求を行い(P9)、下位端末装置11が保存したシステム情報を受け取って(P10)、保存領域23bに保存する(P11)。
さらに、端末装置10は、送信要求を行ったすべての下位端末装置11からシステム情報を獲得するか、適宜の制限時間が満了すると(P12)、管理する端末群のシステム情報を保存領域23bに保存したことをサーバ4に通知するために、保存完了通知をサーバ4に送信する(P13)。サーバ4は端末装置10からの保存完了通知を受信すると、端末装置10に送信要求を送信し(P14)、端末装置10が保存しているシステム情報を受け取って(P15)、保存領域33bに保存する(P16)。
上述のプロセスP3およびプロセスP13における保存完了通知を受信した端末装置10あるいはサーバ4では、保存完了通知の内容を確認しており、システム情報を取得すべきか否かを判断している。図示例では、システム情報を取得する必要があると判断し、保存完了通知の送信元の装置(下位端末装置11あるいは端末装置10)に対してシステム情報の取得するために送信要求を送信し、取得したシステム情報を保存領域23bに保存している。システム情報を取得するか否かの判断は、実施形態3において説明した保存完了通知に含まれる保存理由に関連付けてあらかじめ規定してある。たとえば、下位端末装置11からのシステム情報の収集要求や下位端末装置11の異常の検出を保存理由とする場合には、システム情報を取得すればよい。あるいはまた、異常のレベルに応じてシステム情報を取得するか否かを判断してもよい。
なお、図示例では、異常を検出した下位端末装置11からのシステム情報の取得後に、他の下位端末装置11に対する保存要求を送信しているが、異常を検出した下位端末装置11からの保存完了通知を受信した直後に、他の下位端末装置11に保存要求を送信するようにしてもよい。この動作では、異常が発生した直後のシステム情報を得ることができる点で好ましい。
図5〜7は本実施形態の動作をまとめた流れ図である。図5に示すように、端末装置10が行う処理には、異常が検出された場合の異常検出時処理(S2)と、他の装置からの保存要求を受信した場合の要求受信時処理(S3)とがある。異常検出時処理と要求受信時処理とは、起動されるまでは待機状態になっている(S1)。つまり、これらの処理は、プログラム上ではデーモンとして処理される。
異常検出時処理は、内部異常監視部24が異常を検出した場合の処理と、管理する端末群を構成する下位端末装置11のいずれかで異常が生じたことに起因して保存完了通知を受信した場合の処理とに分けることができる。したがって、図6に示すように、まず、内部異常の有無が判断される。
内部異常監視部24では、上述したようにタスクの異常終了(停止も含む)や制限時間内での未終了を異常と判断するほか、記憶部23で使用した記憶容量が規定値を超えている場合にも異常と判断する。また、端末群の異常と判断する例としては、下位端末装置11による異常の検出のほか、下位装置装置11の応答速度の低下や通信不能、下位端末装置11からの異常データの受信(規定外のパケットの受信を含む)、許容範囲を超える計測値の受信などがある。
内部異常監視部24において異常が検出された場合には(S1:yes)、上述したように、システム情報管理部20でのシステム情報の作成(S2)、システム情報の保存領域23bへの保存(S3)、保存完了通知の送信(S4)を順次行う。
一方、内部異常監視部24では異常を検出していないが、端末群の異常の場合には、内部異常監視部24において異常が検出されていないが(S1:no)、保存完了通知の内容を判断し、端末群のシステム情報を収集する必要があれば(S5:yes)、管理しているすべての下位端末装置11に保存要求を送信する(S6)。つまり、下位端末装置11にシステム情報の作成と保存を指示する。
保存要求の送信後の所定時間内に(S7)保存完了通知を受信すると(S8:yes)、保存したシステム情報の送信要求を送信する(S9)。また、保存完了通知ではなく(S8:no)、システム情報を受信すると(S10:yes)、システム情報を保存領域23bに保存する(S11)。保存完了通知またはシステム情報を受信する状態を制限時間まで繰り返し(S10:no)、制限時間になると(S7:タイムアウト)、下位端末装置11のシステム情報の収集を終了して保存完了通知を行い(S12)、異常検出時処理を終了する。また、ステップS5において端末群のシステム情報を収集する必要がないと判断したときにも(S5:no)、異常検出時処理を終了する。
一方、要求受信時処理では、図7に示すように、要求の内容に応じた処理を行う。端末装置10が受信する要求には、当該端末装置10におけるシステム情報の保存要求、当該端末装置10に保存したシステム情報の送信要求、当該端末装置10が管理する端末群に対するシステム情報の保存要求、当該端末装置10が管理する端末群に対するシステム情報の送信要求がある。
当該端末装置10におけるシステム情報の保存要求に対しては(S1:yes)、システム情報管理部20でのシステム情報の作成(S2)、システム情報の保存領域23bへの保存(S3)、保存完了通知の送信(S4)を順次行う。
当該端末装置10に保存したシステム情報の送信要求に対しては(S5;yes)、システム情報が保存領域23bに保存されているか否かを判断し、保存されていれば(S6:yes)、送信要求を行った装置に対してシステム情報を送信し(S7)、システム情報が保存領域23bに保存されていないときには(S6:no)、要求元の装置に対してシステム情報が存在しない旨の通知を行う(S8)。
さらに、当該端末装置10が管理する端末群に対するシステム情報の保存要求に対しては(S9:yes)、図6に示したステップS5〜S11と同様の処理を行って、端末群からシステム情報を収集した後(S10)、端末群のシステム情報を保存領域23bに保存したことを通知する保存完了通知を送信する(S11)。
当該端末装置10が管理する端末群に対するシステム情報の送信要求を受信したときには(S12:yes)、保存領域23bに保存している端末群のシステム情報を要求元に装置に対して送信する(S13)。
以上の処理を行うことにより、端末装置10では各種の要求に応じてシステム情報の収集や送信が可能になる。他の構成および動作は実施形態1〜3と同様である。
本実施形態の構成では、たとえば重要性の低いシステム情報は取得しないという判断が可能となり、不要なシステム情報の通信を行わないことによって、通信トラフィックの負荷を低減することができる。また、重要性が高いシステム情報は、上位側の装置に自動的に送信されるから、重要性の高いシステム情報については、上位側の装置で確実に取得することができる。さらに、重要性が高いシステム情報については、端末群のシステム情報として取得するように判断することも可能になる。
なお、上述の例では、主として異常の検出時においてシステム情報を送信する例について説明したが、機器管理システムの動作確認を行うためにシステム情報の収集要求や送信要求を送信する場合、機器管理システムの状態を定期的に監視するために収集要求や送信要求を送信する場合、施工時に機器管理システムの動作を確認するために収集要求や送信要求を送信する場合も同様の動作である。
実施形態1を示す要部ブロック図である。 同上のシステム構成図である。 実施形態3の処理手順を示す動作説明図である。 実施形態4の処理手順を示す動作説明図である。 同上の動作説明図である。 同上における異常検出時処理の動作説明図である。 同上のおける要求受信時処理の動作説明図である。
符号の説明
1 照明制御装置
2 計量・計測装置
3 ローカル管理装置
4 サーバ
10 端末装置(通信ネットワーク構成装置)
11 下位端末装置(通信ネットワーク構成装置)
12 サーバ(通信ネットワーク構成装置)
13 上位端末装置(通信ネットワーク構成装置)
20 システム情報管理部
21 下位通信部(通信部)
22 上位通信部(通信部)
23 記憶部
23b 保存領域
30 システム情報管理部
31 下位通信部(通信部)
33 記憶部
33b 保存領域

Claims (7)

  1. 通信ネットワークを用いることにより複数台の機器の監視と制御との少なくとも一方を行う機器管理システムを構成する通信ネットワーク構成装置であって、伝送路が接続される通信部と、通信部を通して通信を行うシステム情報管理部と、システム情報管理部が生成しているシステム情報を履歴情報として保存する保存領域を備えた記憶部とを有し、システム情報管理部は、通信部を通して受信した要求によりシステム情報を保存領域に保存することを特徴とする通信ネットワーク構成装置。
  2. 請求項1記載の通信ネットワーク構成装置が前記伝送路を介して複数台接続されることにより通信ネットワークが構築され、少なくとも一部の通信ネットワーク構成装置に前記機器が接続され、機器が接続された通信ネットワーク構成装置に伝送路を介して接続された通信ネットワーク構成要素から機器の監視と制御との少なくとも一方を行う機器管理システムであって、前記通信ネットワーク構成装置の少なくとも一部は、通信ネットワーク上の他の通信ネットワーク構成装置からの保存要求を前記通信部を通して受信すると前記保存領域にシステム情報を保存することを特徴とする機器管理システム。
  3. 前記通信ネットワークは、着目する通信ネットワーク構成装置の管理下に他の通信ネットワーク構成装置が存在する構成であって、着目する通信ネットワークは、前記通信部を通して管理下の他の通信ネットワーク構成装置に前記保存要求を送信することを特徴とする請求項2記載の機器管理システム。
  4. 前記通信ネットワーク管理装置は、前記通信ネットワーク内で生じた異常を検出する機能を有し、通信ネットワーク内の異常を検出したときに前記通信部を通して他の通信ネットワーク管理装置に前記保存要求を送信することを特徴とする請求項2又は3記載の機器管理システム。
  5. 前記通信ネットワーク構成装置は、前記通信部を通して他の通信ネットワーク構成装置からの保存要求を受信すると、前記通信ネットワーク上に設けた記憶手段に前記システム情報を保存することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の機器管理システム。
  6. 前記記憶手段は、前記通信ネットワーク内の前記通信ネットワーク構成装置のうち、前記保存要求の送信と受信とを行った通信ネットワーク構成装置の前記保存領域であることを特徴とする請求項5記載の機器管理システム。
  7. 前記通信ネットワーク構成装置は、前記保存領域に前記システム情報を保存した後に、他の通信ネットワーク構成装置に対して前記通信部を通して保存完了通知を送信することを特徴とする請求項5又は6記載の機器管理システム。
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