JP2009171891A - Spinning reel for fishing - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ハンドルの回転で連動回転するロータの釣糸案内部を介してスプールに釣糸を巻回する魚釣用スピニングリールに関する。 The present invention relates to a fishing spinning reel that winds a fishing line around a spool via a fishing line guide portion of a rotor that rotates in conjunction with the rotation of a handle.
一般的に、魚釣用スピニングリールには、ハンドルの回転操作でロータを回転させてスプールに釣糸を巻回する構成上、ロータの釣糸巻き取り操作時における逆回転を防止するための逆転防止機構が設けられている。 Generally, a spinning spinning reel for fishing uses a structure in which a rotor is rotated by rotating a handle to wind a fishing line around a spool, and a reverse rotation prevention mechanism for preventing reverse rotation during a fishing line winding operation of the rotor. Is provided.
実釣時の釣糸巻き取り操作時に魚が掛かった場合には、前記逆転防止機構によってロータの逆回転が阻止されていることから、釣糸に対しては急に過大な引張力が作用することとなり、これにより、釣糸が切断されたり、魚の口切れが生じる等の問題が生じる。 If a fish is caught during the fishing line winding operation during actual fishing, the reverse rotation of the rotor is prevented by the reverse rotation prevention mechanism, and an excessive tensile force acts on the fishing line suddenly. This causes problems such as the fishing line being cut and the fish being cut off.
そこで、例えば、特許文献1に開示されているように、釣糸に急に過大な引張力が発生した場合に、その過負荷を緩和する緩衝機構を設置した魚釣用スピニングリールが知られている。この公知技術は、逆転防止機構で逆転阻止される阻止部材と、ロータ又はロータと共に回転する部材との間に、釣糸に過大な引張力が作用した際の衝撃を和らげるショックアブソーバとして機能するバネ部材を設けた構成となっている。
上記した緩衝機構は、ロータの逆回転を阻止する逆転防止機構と併用された構成となっているため、回転支持部の遊度等の影響で逆転防止機能が安定しないと共に、ロータを巻き取り駆動するハンドルを逆回転したときに、ロータがバネ力に抗して所定量回転することになるため、歯切れが悪く、釣人の使用感覚としては好ましくはない。また、ロータの後部凹部内にバネ部材、及び阻止部材を装着する際のスペースが必要になるため、大型化したり、設置スペース、位置等の面で制約が生じ易い。 The above-described buffer mechanism is configured to be used in combination with a reverse rotation prevention mechanism that prevents reverse rotation of the rotor. When the handle is rotated in the reverse direction, the rotor rotates by a predetermined amount against the spring force. Further, since a space for mounting the spring member and the blocking member in the rear concave portion of the rotor is required, the space is increased, and restrictions such as installation space and position are likely to occur.
本発明は、上記した問題に基づいてなされたものであり、逆転防止機構の動作に影響を与えることなく、設置スペースや位置に制約が生じ難い緩衝機構を備えた魚釣用スピニングリールを提供することを目的とする。 The present invention has been made based on the above-described problems, and provides a fishing spinning reel provided with a buffer mechanism that does not easily restrict the installation space and position without affecting the operation of the reverse rotation prevention mechanism. For the purpose.
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用スピニングリールは、スプール軸に設置され、釣糸が巻回されるスプールと、ハンドルの巻き取り操作で回転し、釣糸案内部を介して前記スプールに釣糸を巻回案内するロータと、を有する構成において、前記スプール軸に支持部材を装着し、前記スプールと支持部材との間に、スプールが釣糸繰り出し方向に回転した際の回転を緩衝させるバネ部材を設置したことを特徴とする。 In order to achieve the above object, a fishing spinning reel according to the present invention is installed on a spool shaft and rotated by a spool on which a fishing line is wound and a winding operation of a handle, via a fishing line guide. And a rotor that guides winding of the fishing line around the spool, and a support member is mounted on the spool shaft, and the rotation when the spool rotates in the direction of feeding the fishing line is buffered between the spool and the support member. It is characterized in that a spring member is installed.
上記した構成の魚釣用スピニングリールにおいては、スプール軸に装着される支持部材とスプールとの間に、スプールが釣糸繰り出し方向に回転した際の回転を緩衝させるバネ部材を設置しているため、実釣時に魚が掛かった場合等、釣糸に過大な引張力が作用してスプールを釣糸繰り出し方向に回転させても、前記バネ部材による緩衝作用によって、糸切れ、魚の口切れ等の発生が抑制される。また、上記した緩衝構造によれば、ロータの逆転防止機構とは関連性なく設置することができるため、リールが大型化したり、設置スペースや位置に制約を受けることはない。 In the fishing spinning reel having the above-described configuration, a spring member that cushions rotation when the spool rotates in the fishing line feeding direction is installed between the support member attached to the spool shaft and the spool. Even if a fish is caught during actual fishing, even if an excessive tensile force is applied to the fishing line and the spool is rotated in the direction of feeding the fishing line, occurrence of thread breakage, fish mouth breakage, etc. is suppressed by the buffering action of the spring member. Is done. Further, according to the above-described buffer structure, the reel can be installed without relevance to the reverse rotation prevention mechanism of the rotor, so that the reel is not enlarged and the installation space and position are not restricted.
本発明によれば、逆転防止機構の動作に影響を与えることなく、設置スペースや位置に制約が生じ難い緩衝機構を備えた魚釣用スピニングリールが得られる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the spinning reel for fishing provided with the buffer mechanism which is hard to produce restrictions with respect to installation space or a position, without affecting operation | movement of a reverse rotation prevention mechanism is obtained.
以下、本発明に係る魚釣用スピニングリールの一実施形態について、添付図面を参照して説明する。
なお、以下に説明する実施形態では、釣糸が巻回されるスプールについて、その回転を規制する規制状態(ドラグ機構によるドラグが作用する状態)と、スプールの回転をフリーにするフリー状態とに切換操作可能な切換機構、いわゆるドラグクラッチ機構を設置したタイプの魚釣用スピニングリールについて説明する。
Hereinafter, an embodiment of a spinning reel for fishing according to the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
In the embodiment described below, the spool on which the fishing line is wound is switched between a restricted state for restricting the rotation (a state in which the drag by the drag mechanism acts) and a free state in which the spool rotates freely. A fishing spinning reel of a type provided with an operable switching mechanism, a so-called drag clutch mechanism will be described.
まず、図1から図7を参照して、上記したドラグクラッチ機構を設置した魚釣用スピニングリールの全体的な構成について説明する。これらの図において、図1は、魚釣用スピニングリールの内部構成を示す図(ドラグ作動状態;切換レバーON)、図2は、図1の主要部を拡大した図(ドラグ非作動状態;切換レバーOFF)、図3は、リール本体を上方から見た部分断面図、図4は、図1のA−A線に沿った断面図、図5は、図3のB−B方向に沿った断面図、図6は、図3のC−C線に沿った断面図、そして、図7は、図1のD−D線に沿った断面図である。 First, an overall configuration of a fishing spinning reel provided with the above-described drag clutch mechanism will be described with reference to FIGS. In these drawings, FIG. 1 is a diagram showing the internal configuration of a fishing spinning reel (drag operating state; switching lever ON), and FIG. 2 is an enlarged view of the main part of FIG. 1 (drag non-operating state; switching). 3 is a partial cross-sectional view of the reel body viewed from above, FIG. 4 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 1, and FIG. 5 is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG. 6 is a cross-sectional view taken along the line CC of FIG. 3, and FIG. 7 is a cross-sectional view taken along the line DD of FIG.
魚釣用スピニングリールのリール本体1には、釣竿に装着されるリール脚1Aが一体形成されており、その前方には、釣糸案内部(図示せず)を備え、回転可能に支持されたロータ2と、ロータ2の回転運動と同期して前後動可能に支持され、釣糸が巻回されるスプール3が配設されている。
A
リール本体1内には、一対の軸受(転がり式軸受)4Aを介してハンドル軸(駆動軸)4が回転可能に支持されており、その突出端部には、ハンドル5が取り付けられている。また、ハンドル軸4には、巻き取り駆動機構が係合しており、この巻き取り駆動機構は、ハンドル軸4に取り付けられ、内歯(歯部7a)が形成されたドライブギヤ7と、このドライブギヤ7に噛合すると共にハンドル軸4と直交する方向に延出し、内部に軸方向に延出する空洞部が形成されたピニオンギヤ9とを備えている。
A handle shaft (drive shaft) 4 is rotatably supported in the
なお、本実施形態では、図4に示すように、ハンドル5は、左右両側に装着可能となっており、公知のように、その突設した外周非円形の軸5aが、ドライブギヤ7と一体化された空洞軸に回り止め嵌入された構成となっている。ここでは、そのようなドライブギヤ7が一体化されて軸5aと一体回転する内周非円形の空洞軸をハンドル軸(駆動軸)4と称する。
In the present embodiment, as shown in FIG. 4, the
前記ピニオンギヤ9は、軸受9a,9bを介してリール本体内に回転可能に支持されており、前記ロータ2を一体回転するように連結されている。そして、その空洞部には、ハンドル軸4と直交する方向に延出し、先端側に前記スプール3を装着したスプール軸3aが軸方向に移動可能に挿通されている。また、前記ピニオンギヤ9には、スプール3(スプール軸3a)を前後往復動させるための公知の往復動装置10が係合している。
The pinion gear 9 is rotatably supported in the reel body via
前記往復動装置10は、リール本体内に回転可能に支持され、スプール軸3aと平行に延出する螺軸(ウォームシャフト)12と、前記スプール軸3aの後部に回転可能で軸方向移動不能に係合される摺動子13とを備えている。前記螺軸12の端部には、前記ピニオンギヤ9と噛合する連動歯車15が設けられており、前記ハンドル5を回転操作することで、螺軸12は、前記ドライブギヤ7、ピニオンギヤ9及び連動歯車15を介して回転駆動される。そして、前記螺軸12の周面には、軸方向に沿って螺旋状のカム溝12aが形成されており、このカム溝12aに、前記摺動子13に収容保持された係合ピン(図示せず)が係合することで、スプール軸3a(スプール3)は、ハンドル5の巻き取り操作により前後に往復動される。
The
上記した構成により、ハンドル5を巻き取り操作すると、ロータ2は、ドライブギヤ7及びピニオンギヤ9を介して回転駆動され、かつ、スプール3は、ドライブギヤ7、ピニオンギヤ9及び往復動装置10を介して前後方向に往復駆動され、スプール3には、回転するロータ2の釣糸案内部2aを介して均等に釣糸が巻回される。
With the configuration described above, when the
前記スプール3とスプール軸3aとの間には、スプール3の回転に制動力を付与する公知のドラグ機構(フロントドラグ機構)17が設置されている。また、スプール軸3aの後端側には、サブドラグ機構20が設置されており、後述する切換機構30によって、スプール3がフリー状態(スプール軸3aがフリーに回転する状態)になったとき、回転ツマミ21を回転操作することで補助的にスプール軸3aに対して制動力(ドラグ力)を付与できるようになっている。
A known drag mechanism (front drag mechanism) 17 that applies a braking force to the rotation of the
前記リール本体1内には、スプール3の回転を規制する規制状態とスプールフリーにするフリー状態とに切換操作可能な切換機構30、及びスプールフリー状態にある切換機構30をハンドル5の巻き取り操作によって規制状態に復帰させる復帰機構60が設けられている。
In the
以下、これらの機構について説明する。なお、本実施形態における「スプールの規制状態」とは、スプール軸3aの回転が阻止されて、スプール軸3aとドラグ機構17との間で所望のドラグ力が作用する状態のみならず、ドラグ機構17が設置されていない構成では、スプールのロック状態を意味し、「スプールフリー状態」とは、スプール軸3aが自由回転状態になったことを意味する。従って、スプールフリー状態には、サブドラグ機構20によって、スプールに対して小さな回転抵抗が加わった状態を含む。
Hereinafter, these mechanisms will be described. The “spool restricting state” in the present embodiment is not only a state in which the rotation of the spool shaft 3a is prevented and a desired drag force acts between the spool shaft 3a and the
前記切換機構30は、リール本体1から外部に突出し、回動操作可能な切換レバー(操作部材)31と、リール本体1内に配設され、切換レバー31によって回動駆動され、以下のように、2つの部材32A,32Bで構成される作動体32と、作動体32の一端側に係合するストッパ部材34とを備えている。
The
前記作動体32は、支軸となる固定ネジ31aを中心に揺動可能に配置される作動プレート32Aと、この作動プレート32Aと同軸上でドライブギヤ側に重なるように回動可能に設置され、後述するキック部材61の回転軌跡内に入り込むことが可能なキック側プレート32Bとを備えている。
The
両プレート32A,32Bの中心支持領域には、フリクションバネ32Cが巻き付くように設置されており、切換レバー31が図1に示す位置から矢印方向に回動された際、作動プレート32Aの時計回り方向の回動に伴って、キック側プレート32Bも一体的に時計回り方向に回動させるようになっている。すなわち、切換レバー31を、図1に示す位置から矢印方向に回動操作することで、図2で示すように、キック側プレート32Bの当接部32eの側部は、作動プレート32Aの壁部32A´に当接されて一体的に回動され、キック側プレート32Bの先端に形成された係合部32dは、図2に示すように、キック部材61のカム片61Aの回転軌跡内に入り込むようになっている。なお、フリクションバネ32Cは、当接部32eの側部が、壁部32A´に常時当接される方向に付勢している。
A
また、キック側プレート32Bの固定ネジ31aを中心として、係合部32dと反対側には、前記当接部32eが形成されており、切換レバー31が回動操作されることで、支軸38によって回動可能に支持されたストッパ部材34の当接部34aに当接するようになっている。なお、作動体32の回動動作は、作動プレート32Aとリール本体1との間に設置される振り分けバネ37によって、図1に示す切換レバーON状態と、図2に示す切換レバーOFF状態に振り分け保持される。
The abutting
前記切換レバー31は、図3に示すように、リール本体1の上方側を挟持するように配設され、基端部の両側から一対の固定ネジ31aによって回動可能に支持されている。前記一対の固定ネジ31aは、両サイドからリール本体内に向けて挿入されており、作動体32に連結されている。
As shown in FIG. 3, the switching
前記作動体32のキック側プレート32Bの当接部32eによって回動駆動される前記ストッパ部材34は、支軸38を中心として回動可能に軸支されており、一端側に前記当接部32eが当接する当接部34aが形成され、他端側に、スプール軸3aに対して回り止め固定されたラチェット3bに対して係脱される係脱部34bが形成されている(図1、図2、図7参照)。
The
なお、ストッパ部材34は、支軸38に装着されるスプリング38aによって、係脱部34bが常時、ラチェット3bと係合するように付勢されており、前記切換レバー31をOFF状態に回動することで、前記作動体32によって、スプリング38aの付勢力に抗して回動され、ラチェット3bから離脱する(図2参照)。
The
そして、上記した切換機構30によって、スプールフリー状態に切換えられた切換レバー31は、復帰機構60によって、図1に示す状態に復帰される。以下、この復帰機構60の構成について説明する。
Then, the switching
本実施形態における復帰機構60は、前記ハンドル軸4に対してオフセットした位置に設置されたキック部材61と、このキック部材61が係合可能であり、上記した切換機構30の構成部材でもある作動体32と、前記ハンドル軸4に設けられたハンドル軸側回転部(詳細には、ギヤ70によって構成される)と、このギヤ70によって回転駆動されると共に、前記キック部材61を回転可能に設けたキック部材側回転部(詳細には、ギヤ70に噛合する連結ギヤ72によって構成される)とを有している。この場合、前記キック部材61は、連結ギヤ72の中心を回転中心として所定角度回転可能に支持されており、回転方向にバネ付勢された状態となっている。
The
本実施形態における前記ギヤ70と連結ギヤ72の設置箇所は、キック部材61の配置態様に影響を及ぼすことから、できるだけリール本体1が薄型でコンパクト化できるように設定される。具体的には、図3に示すように、ギヤ70と連結ギヤ72の噛合部の中心(噛合部の歯幅方向の中心)となる部分(ラインXで示す線上に位置する)は、スプール軸3a(ピニオンギヤ9)の回転中心(ラインX1で示すピニオンギヤ9の軸心)に対して、ドライブギヤ7側となるように設定される。
The installation location of the
前記ハンドル軸4に設けられたギヤ70は、図3に示すように、ドライブギヤ7と一体形成されており(別体で一体化されていても良い)、ドライブギヤ7の歯部7aに対して径方向内方に設置されている。このため、連結ギヤ72は、ギヤ70を有するハンドル軸4に対してオフセットしたリール脚側で噛合するようにリール本体1に回転可能に支持されている。具体的には、連結ギヤ72は、回転中心部分にカラー73を介在させ、そのカラー73を貫通するように嵌入して、リール本体1のハンドル側の側板に螺入される固定ネジ75によって回転可能に支持されている。
As shown in FIG. 3, the
ここで、連結ギヤ72に対する前記キック部材61の支持態様について説明する。
Here, the support aspect of the said
前記連結ギヤ72のドライブギヤと反対側の表面には、図5に示すように、略180°間隔で、以下の環状凹所62A内に位置する突片73a,73bが形成されている。一方、前記キック部材61には、連結ギヤ72の外周側表面に面接するように環状部62が形成されており、前記カラー73との間に環状凹所62Aを形成している。前記環状部62の内周面には、弧状に形成された突部62aと、前記突片73a,73b間に位置する突部62bが形成されており、前記突片73aと突部62bと間には付勢バネ77が介在されて、キック部材61を回転方向(図5の時計回り方向)に付勢している。これにより、キック部材61は、連結ギヤ72の中心部に位置するカラー73の周りを、所定の角度で回転可能であると共に、付勢バネ77によって回転方向に付勢された状態で支持されている。
As shown in FIG. 5, projecting
また、前記キック部材61には、図6に示すように、略180°間隔で一対のカム片61Aが形成されており、このカム片61Aには、前記作動体32のキック側プレート32Bに形成される係合部32dが係合可能になっている。すなわち、キック側プレート32Bの係合部32dは、前記切換レバー31の回転操作に伴って、カム片61Aの回転軌跡内に入り込み、カム片61Aと係合可能な状態となる。従って、キック部材61によってキックされる係合部材(作動体32のキック側プレート32Bの係合部32d)は、カム片61Aが回転方向へ移動できることでデッドポイントが生じることなく、キック部材61の回転軌跡内に入り込むことが可能となる。
Further, as shown in FIG. 6, the
上記したように、キック部材61は、ハンドル5を巻き取り操作した際、ハンドル軸4に装着されたギヤ70、及びこれに噛合する連結ギヤ72を介して動力伝達され、最終的にキック部材61が、作動体32のキック側プレート32Bの係合部32dをキックすることで、切換レバー31を図2に示す状態から図1に示す状態に自動復帰させる。
As described above, when the
以上のように構成される切換機構30及び復帰機構60の作用について説明する。
The operation of the
最初、図1に示すように切換機構30がONの状態となっている。この状態では、ストッパ部材34は、ラチェット3bに係合しているため、スプール軸3aは固定状態となっており、スプール3には、フロントドラグ機構17を介して所望のドラグ力が作用した状態となる。
Initially, as shown in FIG. 1, the
図1に示す状態から切換レバー31を矢印方向に回動操作すると、作動体32を構成する作動プレート32Aは、固定ネジ31aを中心として時計回り方向に回動し、これに伴い、キック側プレート32Bも時計回り方向に回動され、先端の係合部32dは、図2に示すように、カム片61Aの回転軌跡内に入り込む。
When the switching
このとき、前記したキック部材61が、どの位置にあっても、係合部32dは、デッドポイントを生じさせることなく、回転軌跡内に入り込むことが可能となっている。すなわち、仮に、切換レバー31の回動操作時に、係合部32dがキック部材61(カム片61A)に干渉するような位置にあったとしても、係合部32dが回動することでキック部材61は、カラー73の周りを、付勢バネ77の付勢力に抗して反時計回り方向に回転させることが可能であるため、デッドポイントを生じさせることはない。
At this time, regardless of the position of the above-described
また、キック側プレート32Bの時計回り方向への回動により、当接部32eは、ストッパ部材34の当接部34aに当接し、ストッパ部材34をスプリング38aの付勢力に抗して反時計回り方向に回動させる。これにより、他端に形成された係脱部34bは、スプール軸3aに対して回り止め固定されたラチェット3bから離脱し、スプール軸3aはフリー回転可能な状態になる。
Further, by the clockwise rotation of the kick side plate 32B, the
この状態で、スプール3は完全なフリー状態となるため、魚が掛かった際、そのまま釣糸を引き出して行くことが可能となる。なお、この状態では、上記したサブドラグ機構20の調節ネジ21を回転操作することで、スプール3の回転に対して補助的にドラグ力を作用させることが可能となっている。
In this state, since the
そして、図2に示す状態において、復帰機構60を介して自動復帰させるべく、ハンドル5を巻き取り操作すると、ギヤ70は反時計回り方向に回転し、連結ギヤ72は、時計回り方向に回転する。これに伴い、キック部材61のカム片61Aは、キック側プレート32Bの係合部32dに当て付き、さらに、連結ギヤ72の時計回り方向の回転により、前記連結ギヤ72に形成された突片73bが、付勢バネ77の付勢力に抗して図5に示す突部62aの壁部62a´に当て付いて、キック部材61を時計回り方向に回転させる。これにより、キック側プレート32Bは、当接しているカム片61Aを介して反時計回り方向に回動される。
In the state shown in FIG. 2, when the
このキック側プレート32Bの回動は、フリクションバネ32Cを介して作動プレート32Aに伝達され、切換レバー31を、固定ネジ31aを介して反時計回り方向に回動させ、図1に示す状態に自動的に復帰させる。これにより、ストッパ部材34は、スプリング38aによって時計回り方向に回動され、係脱部34bがラチェット3bと係合し、再び、スプール3の回転が規制される規制状態に切換えられる。
The rotation of the kick side plate 32B is transmitted to the
次に、上述したように構成される魚釣用スピニングリールにおいて、釣糸に対して過負荷が掛かって引張力が作用した際、その引張力を緩衝させる緩衝機構の構成について、図8から図10を参照して説明する。なお、これらの図において、図8は、図1に示すスプール部分の内部構成を示す図、図9は、図8のE−E線に沿った断面図、そして、図10は、図8のF−F線に沿った断面図である。 Next, in the spinning reel for fishing constructed as described above, when a tensile force is applied to the fishing line due to an overload, the structure of the buffer mechanism that buffers the tensile force is shown in FIGS. Will be described with reference to FIG. In these drawings, FIG. 8 is a view showing an internal configuration of the spool portion shown in FIG. 1, FIG. 9 is a cross-sectional view taken along the line EE of FIG. 8, and FIG. It is sectional drawing along the FF line.
前記スプール3は、スプール軸3aに対して回転可能に保持されており、スプール軸3aとスプールとの間に設置されるフロントドラグ機構17によって、釣糸繰り出し時に所望の制動力が付与されるよう構成されている。このフロントドラグ機構17は、公知のように、スプール3の内部空間領域(凹部3A)に設置されており、スプール前端側に回転可能に支持された制動力調整用の調整ツマミ17aと、この調整ツマミ17aとスプール3の内側前端面3cとの間に介在される摩擦制動体17Aとを備えている。そして、前記調整ツマミ17aを回転操作することで、軸方向に移動する押圧体17bを摩擦制動体17Aに対して所定の押圧力で当接させ、これにより、摩擦制動体17Aを介してスプール軸3aとスプール3との間に所望の制動力を作用させる。
The
前記摩擦制動体17Aは、前記スプール軸3aに対して回り止め固定される複数枚(2枚)のワッシャ17cと、両ワッシャ17bの間、及びリール本体側のワッシャ17cとスプール3の内側前端面3cとの間に介在されるライニング材17dとを備えている。
The
そして、本実施形態における緩衝機構80は、スプール3の凹部3A内において、上記したフロントドラグ機構17の摩擦制動体17Aと関連するように設置されており、摩擦制動体17Aとしての機能を有する支持部材81を有している。
The
この支持部材81は、前記両ワッシャ17cの間に設置される2枚のライニング材17d間に介在されると共に、スプール軸3aに対して回転可能に装着される略円板形状の制動連結部82と、制動連結部82の径方向外側において、制動連結部82と一体化される支持部83とを備えている。
The
前記制動連結部82は、中央の貫通孔82aで前記スプール軸3aを回転可能に挿通させており、その外周領域には、周方向に所定間隔(本実施形態では、略90°間隔で合計4箇所)おいて、前記支持部83と一体化されるように、軸方向に沿って屈曲された屈曲部82bが形成されている。
The
前記支持部83は、スプール3の内周面3dに沿うように、軸方向に所定の肉厚を具備した輪帯部83aを具備しており、この輪帯部83aの径方向内側には、前記制動連結部82に形成された屈曲部82bと対応するように、軸方向に延出する長溝83bが形成されている。そして、前記各屈曲部82bが、夫々の長溝83bに位置することで、制動連結部82と支持部83は一体化されている。
The
また、前記輪帯部83aの外周には、スプール3の内周面3dとの間でOリング(シール部材)84が設置されており、後述する緩衝機能を果たす部分(バネ部材等)に、水や埃等の異物が浸入できないようにしている。
Further, an O-ring (seal member) 84 is installed on the outer periphery of the annular zone 83a between the inner
さらに、前記輪帯部83aには、リール本体側に向けて突出する突部83cが形成されている。この突部83cは、スプール3と支持部材81とを一体回転可能に連結する機能を備えており、輪帯部83aからリール本体側に向けて、周方向に所定間隔(本実施形態では、略120°間隔で合計3箇所)おいて突出形成されている。また、これに伴い、スプール3の内周面3dには、前記夫々の突部83cが周方向で当て付くように、径方向内側に向けて3箇所、係合突部3eが突出形成されている。
Further, the annular zone 83a is formed with a
そして、前記スプール3と支持部材81との間、詳細には、スプール3に一体形成された係合突部3eと、支持部材81に一体形成された突部83cとの間には、図9に示すように、スプール3が矢印で示す釣糸繰り出し方向に回転された際、その衝撃を緩衝させるバネ部材85が支持されている。すなわち、係合突部3eと突部83cとの間に夫々支持されるバネ部材85は、スプール3に対して、矢印で示す回転方向に急な衝撃が加わった際、その付勢力に抗して圧縮し、その衝撃を緩和する機能を有している。
Further, between the
次に、上記したように構成される魚釣用スピニングリールの作用について説明する。 Next, the operation of the fishing spinning reel configured as described above will be described.
上記した構成の魚釣用スピニングリールでは、実釣時に上述したドラグクラッチ機構(切換機構30)が活用される。具体的には、仕掛けを投擲した後、ドラグクラッチ機構(切換機構30)の切換レバー31を操作してスプール3の回転をフリー状態にする。この状態で魚がヒットすると、釣糸が繰り出されて、スプール3は高速で回転する(スプールは、図9に示す矢印方向に回転される)。そして、このとき、切換レバー31を操作してスプール3をドラグ作動状態にすると、スプール3には、釣糸の過大な引張力によって図9の矢印方向に向けて大きな衝撃力が作用するものの、このスプール3に作用する衝撃力(釣糸に作用する大きな衝撃力)は、上記したスプール3と支持部材81との間に設置されるバネ部材85によって緩衝される。
In the fishing spinning reel having the above-described configuration, the above-described drag clutch mechanism (switching mechanism 30) is utilized during actual fishing. Specifically, after throwing the device, the switching
この結果、魚がヒットして切換レバー31を操作した際の衝撃力を充分に緩和することができ、特に、ドラグクラッチ機構を用いた魚釣用スピニングリールにおいて生じ易いとされる、糸切れや魚の口切れ等のトラブルを効果的に抑制することが可能となる。
As a result, the impact force when the fish is hit and the switching
また、上記した構成の緩衝機構80は、ロータの逆転防止機構とは何等関連性なく設置することが可能なため、逆転防止機構を設置した魚釣用スピニングリールでは、逆転防止機構の動作が安定すると共に、ハンドルを逆転させた際の違和感が生じることもない。
Further, since the
また、緩衝機構80は、スプール3の凹部3A内の摩擦制動体17Aの部分、すなわち支持部材81が摩擦制動体17Aとしての機能を備えていることから、スペースや位置の制約を受けることなく、コンパクトな構造にすることが可能となる。さらには、上記したバネ部材85が支持される支持部材81の支持部83とスプール3の内周面3dとの間で、シール材84を介在させて、防塵、防水対策も容易に行えるようになる。
Further, since the
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。 As mentioned above, although embodiment of this invention was described, this invention is not limited to above-described embodiment, It can change variously.
上記した実施形態では、ドラグクラッチ機構が組み込まれていたが、本発明は、通常の魚釣用スピニングリールに適用することが可能である。例えば、ロータを逆転可能状態にしておき、魚がヒットした際、逆転防止機構の操作レバーを操作して、ロータの逆回転を防止状態に切換えた際にも、釣糸には大きな引張力が作用するが、上記したような構成の緩衝機構を設置しておくことで、糸切れ等のトラブルを効果的に抑制することが可能となる。 In the above-described embodiment, the drag clutch mechanism is incorporated, but the present invention can be applied to a normal fishing spinning reel. For example, when the rotor is in a reversible state and a fish hits, a large tensile force is applied to the fishing line even when the reverse rotation mechanism is operated by operating the operation lever of the reverse rotation prevention mechanism. However, it is possible to effectively suppress troubles such as thread breakage by installing the buffer mechanism having the above-described configuration.
また、上記した緩衝機構80の支持部材81については、ドラグ機構の摩擦制動体17Aとは関係なく設置される構成であっても良い。例えば、スプール3の凹部3A内に、ドラグ機構を設けることなく、上記した支持部材81をスプール軸3aに回り止め固定することも可能である。このような構成の魚釣用スピニングリールでは、魚がヒットして釣糸に大きな引張力が作用しても、スプール3が釣糸繰り出し方向に回転して、バネ部材による緩衝作用を受けるため、糸切れや魚の口切れを抑制することが可能となる。
Further, the
もちろん、本発明は、リヤドラグ形式のドラグ機構を採用した魚釣用スピニングリールについても適用することが可能である。 Of course, the present invention can also be applied to a fishing spinning reel employing a rear drag type drag mechanism.
さらに、上記した緩衝機構80を構成する支持部材81の形状、支持部材81とスプール3との間に設置されるバネ部材85の設置個数、スプール3と支持部材81との間におけるバネ部材85の支持構造、及びそれに伴う支持部材81の構成についても適宜変形することが可能である。前記支持部材81は、スプール軸3aに回り止め、又は回転可能に装着され、スプール3の内面との間で、スプールの釣糸繰り出し方向への衝撃が緩和できるように、スプール3との間でバネ部材が保持できるような構成であれば良く、その形状については、単体の部材で構成されていても良い。
Further, the shape of the
1 リール本体
2 ロータ
3 スプール
3a スプール軸
4 ハンドル軸(駆動軸)
5 ハンドル
9 ピニオンギヤ
17 ドラグ機構
30 切換機構(ドラグクラッチ機構)
80 緩衝機構
81 支持部材
85 バネ部材
1
5 Handle 9
80
Claims (4)
前記スプール軸に支持部材を装着し、
前記スプールと支持部材との間に、スプールが釣糸繰り出し方向に回転した際の回転を緩衝させるバネ部材を支持したことを特徴とする魚釣用スピニングリール。 In a spinning reel for fishing having a spool installed on a spool shaft and on which a fishing line is wound, and a rotor that is rotated by a winding operation of a handle and guides the fishing line around the spool via a fishing line guide. ,
A support member is attached to the spool shaft,
A spinning reel for fishing, wherein a spring member for buffering rotation when the spool rotates in a fishing line feeding direction is supported between the spool and the support member.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008013562A JP2009171891A (en) | 2008-01-24 | 2008-01-24 | Spinning reel for fishing |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008013562A JP2009171891A (en) | 2008-01-24 | 2008-01-24 | Spinning reel for fishing |
Publications (1)
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JP2009171891A true JP2009171891A (en) | 2009-08-06 |
Family
ID=41027744
Family Applications (1)
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JP2008013562A Pending JP2009171891A (en) | 2008-01-24 | 2008-01-24 | Spinning reel for fishing |
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Country | Link |
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-
2008
- 2008-01-24 JP JP2008013562A patent/JP2009171891A/en active Pending
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