JP2009166754A - Brake control device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、運転者のブレーキ操作または車両の走行状態に基づき車両のブレーキ液圧を制御するブレーキ制御装置に関する。 The present invention relates to a brake control device that controls a brake fluid pressure of a vehicle based on a driver's brake operation or a running state of the vehicle.
従来、特許文献1に記載のように、倍力装置の倍力機能低下時においても、ブレーキ液をポンプによりホイルシリンダへ供給することで、ホイルシリンダ圧を運転者のブレーキ操作に応じて制御可能とし、運転者の所望する制動力を確保するブレーキ制御装置が知られている。
倍力機能低下時に制動力の発生遅れが生じると、運転者に不安感を与える。この点、上記ブレーキ制御装置は、倍力機能低下時のホイルシリンダ圧の増圧応答性が不十分だった。本発明の目的は、倍力機能低下時のホイルシリンダ圧の増圧応答性を向上できるブレーキ制御装置を提供することにある。 If the braking force is delayed when the boosting function is reduced, the driver will feel uneasy. In this respect, the brake control device has insufficient response to increase the wheel cylinder pressure when the boosting function is reduced. The objective of this invention is providing the brake control apparatus which can improve the pressure increase response of the wheel cylinder pressure at the time of a boost function fall.
上記目的を達成するため、本発明のブレーキ制御装置は、マスタシリンダからの圧力を第1ホイルシリンダ群に与えるとともにブレーキ操作量に応じて第2ホイルシリンダ群の圧力をポンプによって増圧制御する第1ブレーキ制御モードと、倍力機能の低下を検出したときブレーキ操作量に応じて第1ホイルシリンダ群の圧力をポンプにより増圧制御する第2ブレーキ制御モードを実行することとした。 In order to achieve the above object, the brake control device of the present invention applies a pressure from the master cylinder to the first wheel cylinder group, and controls the pressure of the second wheel cylinder group to be increased by a pump according to the brake operation amount. The first brake control mode and the second brake control mode in which the pressure of the first wheel cylinder group is controlled to be increased by the pump according to the brake operation amount when the reduction of the boost function is detected are executed.
よって、倍力機能低下時のホイルシリンダ圧の増圧応答性を向上できる。 Therefore, it is possible to improve the pressure increase response of the wheel cylinder pressure when the boosting function is reduced.
以下、本発明のブレーキ制御装置を実現する最良の形態を、図面に基づき説明する。 Hereinafter, the best mode for realizing the brake control device of the present invention will be described with reference to the drawings.
[ブレーキ制御装置の油圧回路]
図1は、本実施例1のブレーキ制御装置の油圧回路構成を示す。
[Hydraulic circuit of brake control device]
FIG. 1 shows a hydraulic circuit configuration of the brake control device according to the first embodiment.
ブレーキ制御装置は、倍力装置BSを介してブレーキペダルBPに接続されたマスタシリンダM/Cと、マスタシリンダM/Cに接続され、マスタシリンダ圧を車両の各車輪FL,FR,RL,RRのホイルシリンダW/Cに供給する液圧制御ユニットHUと、コントロールユニットCUと、を有している。液圧制御ユニットHUは、ポンプPや複数の制御弁を有しており、コントロールユニットCUからの制御指令に応じてこれらのアクチュエータを制御することで、ホイルシリンダ圧を能動制御可能に設けられている。 The brake control device is connected to the master cylinder M / C connected to the brake pedal BP via the booster BS, and to the master cylinder M / C, and the master cylinder pressure is set to each wheel FL, FR, RL, RR of the vehicle. A hydraulic pressure control unit HU that supplies the wheel cylinder W / C and a control unit CU. The hydraulic pressure control unit HU has a pump P and a plurality of control valves, and is provided so that the wheel cylinder pressure can be actively controlled by controlling these actuators in accordance with control commands from the control unit CU. Yes.
以下、4輪FL,FR,RL,RRのそれぞれに対応して設けられている構成については、a,b,c,dの記号を添えて区別するものとし、aは前左輪FL、bは前右輪FR、cは後左輪RL、dは後右輪RRにそれぞれ対応する構成を表すこととする。 Hereinafter, the configurations provided corresponding to each of the four wheels FL, FR, RL, and RR are distinguished by adding symbols a, b, c, and d, where a is the front left wheel FL, and b is The front right wheel FR, c represents the rear left wheel RL, and d represents the configuration corresponding to the rear right wheel RR.
油圧回路は、ホイルシリンダW/Cを加圧する2つの互いに独立した系統、すなわち第1ブレーキ回路1および第2ブレーキ回路2を有している。第1ブレーキ回路1は、倍力装置BSにより昇圧されたブレーキ液をマスタシリンダM/Cから前輪のホイルシリンダW/Cに供給する通常ブレーキ回路である。第2ブレーキ回路2は、リザーバRESから供給されポンプPにより昇圧されたブレーキ液を前後輪の各ホイルシリンダW/Cに供給する制御ブレーキ回路である。また、各ホイルシリンダW/Cからブレーキ液をリザーバRESに戻してホイルシリンダW/Cを減圧する第3ブレーキ回路3が設けられている。
The hydraulic circuit has two independent systems that pressurize the wheel cylinder W / C, that is, the
ブレーキペダルBPは、運転者のブレーキ操作(踏み込み・戻し)に応じて作動(ストローク)し、運転者のブレーキ操作力を倍力装置BSへ伝達するブレーキ操作部材である。ブレーキペダルBPにはストロークセンサ11が設けられている。ストロークセンサ11は、ブレーキペダルBPのストローク量(以下、ペダルストロークという)を検出し、検出した値をコントロールユニットCUに入力する。
The brake pedal BP is a brake operation member that operates (strokes) in response to a driver's brake operation (depression / return) and transmits the driver's brake operation force to the booster BS. The brake pedal BP is provided with a
倍力装置BSは、運転者のブレーキ操作力(ペダル踏力)を補助する負圧ブースタであり、大気圧に解放された大気圧室と、負圧吸入ライン20を介してエンジンのインテークマニホールド(エンジン吸入ライン)に接続された負圧室と、を有している。倍力装置BSは、ブレーキペダルBPから伝達される力を大気圧室と負圧室との圧力差により増幅し、該増幅した力をマスタシリンダM/Cに伝達してマスタシリンダM/C(のピストン)を作動させる。負圧室には負圧センサ12が設けられている。負圧センサ12は、負圧室における負圧Pvの大きさを検出し、検出した値をコントロールユニットCUに入力する。なお、別途設けたポンプにより負圧を発生させてもよいし、負圧ブースタの代わりに、モータの駆動力によりブレーキ操作力を補助する電動ブースタを用いてもよい。
The booster BS is a negative pressure booster that assists the driver's brake operation force (pedal depression force), and is connected to the intake manifold (engine) via the atmospheric pressure chamber released to atmospheric pressure and the negative
リザーバRESは、作動液(ブレーキ液)を貯留するリザーバタンクであり、大気圧に開放されているとともに、マスタシリンダM/Cおよび第3ブレーキ回路3に接続されている。
The reservoir RES is a reservoir tank that stores hydraulic fluid (brake fluid), is open to atmospheric pressure, and is connected to the master cylinder M / C and the
マスタシリンダM/Cは、倍力装置BSから伝達される力を液圧に変換し、上記力に比例したマスタシリンダ圧を発生する。マスタシリンダM/Cはタンデム型であり、2つのマスタシリンダピストンにより隔成された2つの液圧室(加圧室)を有している。2つの液圧室は、各別にリザーバRESからブレーキ液の供給を受ける。一方の液圧室は、左前輪FL側の第1ブレーキ回路1Aに接続されている。他方の液圧室は、右前輪FR側の第1ブレーキ回路1Bに接続されている。また、マスタシリンダM/Cは、2つのマスタシリンダピストンによりそれぞれ隔成された2つの背圧室を有している。これらの背圧室はそれぞれリザーバRESに連通している。
The master cylinder M / C converts the force transmitted from the booster BS into a hydraulic pressure, and generates a master cylinder pressure proportional to the force. The master cylinder M / C is a tandem type and has two hydraulic chambers (pressurizing chambers) separated by two master cylinder pistons. The two hydraulic chambers are separately supplied with brake fluid from the reservoir RES. One hydraulic chamber is connected to the
ブレーキペダルBPが踏み込まれると、上記2つのマスタシリンダピストンがストロークして、上記2つの液圧室に同じマスタシリンダ圧を発生させる。このマスタシリンダ圧が、それぞれ第1ブレーキ回路1A、1Bに供給される。なお周知のように、各マスタシリンダピストンの外周にはシール部材が設けられており、ピストンストローク時には、このシール部材により各液圧室とリザーバRESとの連通が遮断されることで、各液圧室内の加圧が可能となる。このときブレーキ液は、リザーバRESから第1ブレーキ回路1A、1Bに直接供給されず、マスタシリンダM/Cの液圧室から第1ブレーキ回路1A、1Bに供給されることになる。
When the brake pedal BP is depressed, the two master cylinder pistons stroke to generate the same master cylinder pressure in the two hydraulic chambers. The master cylinder pressure is supplied to the
第1ブレーキ回路1Aには、左前輪FLのホイルシリンダW/Cが接続されている。第1ブレーキ回路1A上には、遮断弁6aが設けられている。遮断弁6aは常開の電磁弁であり、ソレノイドに流される電流によりバルブ開度が比例的に変化する、いわゆる比例弁である。遮断弁6aは、コントロールユニットCUからの指令電流により開閉動作を行い、第1ブレーキ回路1Aを連通・遮断する。
The wheel cylinder W / C of the left front wheel FL is connected to the
第1ブレーキ回路1Bには、右前輪FRのホイルシリンダW/Cが接続されている。第1ブレーキ回路1Bの側も、第1ブレーキ回路1Aと同様に設けられている。遮断弁6bよりもマスタシリンダM/C側の第1ブレーキ回路1Bには、マスタシリンダ圧センサ13が設けられている。マスタシリンダ圧センサ13はマスタシリンダ圧を検出し、検出した値をコントロールユニットCUに入力する。
The wheel cylinder W / C of the right front wheel FR is connected to the
「マスタシリンダM/C→遮断弁6→ホイルシリンダW/C」により、マスタシリンダM/Cからブレーキ液をホイルシリンダW/Cに供給する第1ブレーキ回路1が形成されている。マスタシリンダ圧がホイルシリンダW/Cの液圧(ホイルシリンダ圧)より高いときは、遮断弁6を開弁することでマスタシリンダ圧をホイルシリンダW/Cに供給し、閉弁することで上記供給を遮断する。一方、ホイルシリンダ圧がマスタシリンダ圧より高いときは、遮断弁6を開弁することでホイルシリンダ圧をマスタシリンダM/Cに供給し、閉弁することで上記供給を遮断する。
The
リザーバRESには、第3ブレーキ回路3を介してポンプPが接続されている。ポンプPは、モータMにより駆動されるギヤポンプであり、リザーバRESからブレーキ液を吸い上げて昇圧し、高圧のポンプ圧を下流側(増圧制御弁7a〜7d)へ供給する。以下、ブレーキ液の供給側を上流とし、供給される側を下流とする。モータMは電動モータであり、コントロールユニットCUからの指令電流により回転数制御される。モータMとしてブラシレスDCモータを用いるが、ブラシモータやACモータ等を用いてもよい。また、ポンプPとしてプランジャポンプ等を用いてもよい。
A pump P is connected to the reservoir RES via a
ポンプPの下流側には第2ブレーキ回路2が接続されている。第2ブレーキ回路2には、ポンプPへのブレーキ液の逆流を防止するチェック弁9が設けられている。
A
第2ブレーキ回路2は、チェック弁9の下流側で、前輪系統の第2ブレーキ回路2Aと後輪系統の第2ブレーキ回路2Bに分岐している。第2ブレーキ回路2Aの下流側は油路2a、2bに分岐している。第2ブレーキ回路2Bの下流側は油路2c、2dに分岐している。油路2a〜2dは、それぞれ車輪FL〜RRのホイルシリンダW/Cに接続されている。なお、油路2aは、遮断弁6aと前輪FLのホイルシリンダW/Cとの間の第1ブレーキ回路1Aに接続され、油路2bは、遮断弁6bと前輪FRのホイルシリンダW/Cとの間の第1ブレーキ回路1Bに接続されている。油路2a、2bは、それぞれ第1ブレーキ回路1A,1Bと油路の一部を共有して、前輪FL,FRのホイルシリンダW/Cに接続されている。
The
油路2a〜2dには、それぞれ増圧制御弁7a〜7dが設けられている。増圧制御弁7a〜7dは常閉の比例電磁弁であり、コントロールユニットCUからの指令電流により開閉動作を行い、それぞれ油路2a〜2d(第2ブレーキ回路2)を連通・遮断する。以下、前輪FL,FR側を第1増圧制御弁7a、7bといい、後輪RL,RR側を第2増圧制御弁7c、7dという。
The
「(リザーバRES→)ポンプP→増圧制御弁7a〜7d→ホイルシリンダW/C」により、ポンプPからブレーキ液をホイルシリンダW/Cに供給する第2ブレーキ回路2が形成されている。増圧制御弁7a〜7dが開弁することで、対応する車輪のホイルシリンダW/Cにポンプ圧を供給し、閉弁することで上記供給を遮断する。
A
第2ブレーキ回路2は、第1ブレーキ回路1に対して並列に設けられている。すなわち、ポンプPはマスタシリンダM/Cの下流側に直列に接続されているのではなく、また、第1ブレーキ回路1を連通・遮断する弁(遮断弁6)と第2ブレーキ回路2を連通・遮断する弁(増圧制御弁7)は、別個のものとして設けられている。よって、リザーバRESをブレーキ液源として前輪FL,FRのホイルシリンダW/Cにブレーキ液を供給する際、第1ブレーキ回路1を介した供給と第2ブレーキ回路2を介した供給とが干渉することがない。
The
増圧制御弁7a〜7dと各ホイルシリンダW/Cとの間の油路2a〜2dには、それぞれ油路3a〜3dが接続されている。油路3a〜3dは合流して第3ブレーキ回路3となり、リザーバRESに接続されている。油路3a〜3d上には、それぞれ減圧制御弁8a〜8dが設けられている。減圧制御弁8a〜8dは比例電磁弁である。前輪側の8a、8bは常閉弁であり、後輪側の8c、8dは常開弁である。減圧制御弁8a〜8dは、コントロールユニットCUからの指令電流により開閉動作を行い、それぞれ油路3a〜3d(第3ブレーキ回路3)を連通・遮断する。
「ホイルシリンダW/C(→油路2a〜2d)→減圧制御弁8a〜8d→リザーバRES」により、ホイルシリンダW/Cからブレーキ液をリザーバRESに戻す第3ブレーキ回路3が形成されている。減圧制御弁8a〜8dが開弁することで、ブレーキ液をホイルシリンダW/CからリザーバRESに戻し、ホイルシリンダ圧を抜き減圧する。減圧制御弁8a〜8dの閉弁状態では、上記抜き減圧は行われない。
The
ポンプPとチェック弁9との間の第2ブレーキ回路2には、リリーフ用の油路2eの一端が接続されている。油路2eの他端は、第3ブレーキ回路3、具体的には減圧制御弁8a〜8dの下流側の油路3a〜3d(のいずれか)に接続されており、リザーバRESと連通している。油路2e上には、リリーフ弁10が設けられている。リリーフ弁10は、ポンプ圧が所定値(例えば本油圧回路の所定耐圧)以上となった場合に開弁し、ポンプPの吐出側をリザーバRESに連通させる。これによりポンプ圧をリザーバRESに開放し、ポンプ圧が上記所定値以上になることを防止する。
One end of a
増圧制御弁7a〜7dと各ホイルシリンダW/Cとの間の油路2a〜2dには、ホイルシリンダ圧センサ14b〜14dが設けられている。ホイルシリンダ圧センサ14b〜14dは各車輪のホイルシリンダ圧を検出し、検出した値をコントロールユニットCUに入力する。なお、前輪FL,FRのホイルシリンダW/Cが請求の範囲の第1ホイルシリンダ群に相当し、後輪RL,RRのホイルシリンダW/Cが請求の範囲の第2ホイルシリンダ群に相当する。
Wheel
(制御系の構成)
コントロールユニットCUは、ストロークセンサ11、負圧センサ12、マスタシリンダ圧センサ13、ホイルシリンダ圧センサ14a〜14dから入力される各検出値、および車両側から入力される走行状態に関する各種情報に基づき、内蔵されたプログラムに従って情報処理を行う。また、処理結果に従って遮断弁6、増減圧制御弁7,8、およびモータMに制御指令を出力し、これらを制御することで各車輪のホイルシリンダ圧を制御する。
(Control system configuration)
The control unit CU is based on each detection value input from the
コントロールユニットCUは、通常ブレーキ時には、第1ブレーキ回路1を連通させてマスタシリンダ圧を前輪に供給するとともに、ポンプPを作動し、第2ブレーキ回路2を連通させてポンプ圧を後輪に供給する。すなわち、本実施例1の油圧回路構成上、後輪側は、マスタシリンダM/CとホイルシリンダW/Cとの連通が常に断たれた状態であり、検出されたブレーキ操作量および各種車両情報に基づきホイルシリンダ圧を電気的に制御するブレーキ・バイワイヤBBWのシステムとなっている。
During normal braking, the control unit CU communicates the
よって、通常ブレーキ中、後輪の液圧制動力を回生制動力と協調して制御することが可能である。前輪側についても、マスタシリンダM/CとホイルシリンダW/Cとの連通を遮断しつつポンプ圧を前輪のホイルシリンダW/Cに供給することで、ホイルシリンダ圧を電気的に制御するBBWの構成にできる。これにより、後輪側とともに回生協調制御を実行可能である。 Therefore, it is possible to control the hydraulic braking force of the rear wheels in cooperation with the regenerative braking force during normal braking. On the front wheel side as well, the pump pressure is supplied to the wheel cylinder W / C of the front wheel while shutting off the communication between the master cylinder M / C and the wheel cylinder W / C. Can be configured. Thereby, the regeneration cooperative control can be executed together with the rear wheel side.
このほか、自動ブレーキ制御やアンチロックブレーキ制御(以下、ABS制御という)、ブレーキアシスト制御(以下、BA制御という)を実行可能である。 In addition, automatic brake control, antilock brake control (hereinafter referred to as ABS control), and brake assist control (hereinafter referred to as BA control) can be executed.
自動ブレーキ制御は、運転者のブレーキ操作がなくても実行される液圧制御であって、先行車との安全な車間距離を確保しつつ追従走行するように自動で加減速するアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC制御)等に適用可能であり、高度道路交通システム(Intelligent Transport Systems)にも対応可能である。また、車両旋回時に所定輪の液圧制動力を制御して車両姿勢の安定を図る車両運動制御や、急接近など衝突の危険を軽減する衝突軽減制御等において実行される。自動ブレーキ制御中は、前輪側もBBWの構成とする。 Automatic brake control is a hydraulic pressure control that is executed even without the driver's brake operation, and is an adaptive cruise that automatically accelerates and decelerates to follow the vehicle while ensuring a safe inter-vehicle distance from the preceding vehicle. It can be applied to control (ACC control), etc., and can also be applied to intelligent transport systems. Also, it is executed in vehicle motion control for stabilizing the vehicle posture by controlling the hydraulic braking force of a predetermined wheel when the vehicle is turning, or in collision mitigation control for reducing the risk of collision such as sudden approach. During automatic brake control, the front wheel side will also be configured with BBW.
ABS制御は、運転者のブレーキ操作時に車輪がロック傾向になったことを検知すると、当該車輪につき、ロックを防止しつつ最大の液圧制動力を発生させるためにホイルシリンダ圧の減圧・保持・増圧を繰り返す。BA制御は、運転者の緊急ブレーキ操作時に実際にマスタシリンダで発生する圧力よりも高い圧力をホイルシリンダで発生させる制御である。 When the ABS control detects that the wheel has become locked during the braking operation by the driver, the wheel cylinder pressure is reduced, held and increased in order to generate the maximum hydraulic braking force while preventing the wheel from locking. Repeat the pressure. The BA control is a control in which the wheel cylinder generates a pressure higher than the pressure actually generated in the master cylinder when the driver performs an emergency brake operation.
以上のようなホイルシリンダ圧制御においては、ブレーキ操作状態に基づき運転者の要求制動力を算出する。ブレーキ操作状態は、ストロークセンサ11により検出する。なお、マスタシリンダ圧センサ13により検出することとしてもよい。この要求制動力(および所定の前後制動力配分特性)と、車両側から送られる走行状態に関する情報と、検出されたホイルシリンダ圧とに基づき、ホイルシリンダ圧の目標値を演算する。この目標値に基づき各ホイルシリンダW/Cに制御液圧を付与する。
In the wheel cylinder pressure control as described above, the driver's required braking force is calculated based on the brake operation state. The brake operation state is detected by the
ABS制御では、ホイルシリンダ圧の検出値に基づき路面μを推定し、所定のタイヤモデルに基づき、当該輪のロックを防止しつつ最大の制動力を得ることができる液圧を、ホイルシリンダ圧目標値として演算する。 In the ABS control, the road surface μ is estimated based on the detected value of the wheel cylinder pressure, and based on a predetermined tire model, the hydraulic pressure capable of obtaining the maximum braking force while preventing the wheel from being locked is determined as the wheel cylinder pressure target. Calculate as a value.
以下、コントロールユニットCUにて実施される制御の流れを図面に基づき説明する。 Hereinafter, the flow of control performed by the control unit CU will be described with reference to the drawings.
(前輪ホイルシリンダ圧制御)
図2は、前輪FL,FRにおけるホイルシリンダ圧制御のフローチャートを示す。この制御フローは、所定の周期で繰り返し実行される。
ステップS1では、負圧センサ12により検出した倍力装置BSの負圧Pvが所定値Pv0未満であるか否かを判断する。所定値Pv0は、倍力装置BSが正常である場合の負圧Pvの変化幅の下限値よりも低い値に設定する。
(Front wheel cylinder pressure control)
FIG. 2 shows a flowchart of wheel cylinder pressure control for the front wheels FL and FR. This control flow is repeatedly executed at a predetermined cycle.
In step S1, it is determined whether or not the negative pressure Pv of the booster BS detected by the
PvがPv0未満の場合、すなわち負圧が正常時よりも低下し、倍力機能が低下していると判断される場合、警報ランプ等により運転者に報知するとともに、S1へ移行する。PvがPv0以上の場合、すなわち、負圧が確保されており、倍力機能が正常であると判断した場合、S14へ移行する。 When Pv is less than Pv0, that is, when it is determined that the negative pressure is lower than normal and the boosting function is reduced, the driver is notified by an alarm lamp or the like, and the process proceeds to S1. If Pv is greater than or equal to Pv0, that is, if it is determined that the negative pressure is secured and the boosting function is normal, the process proceeds to S14.
なお、本実施例1では負圧センサ12を用いたが、これに限らず、例えばブレーキペダルBPの踏力を検出する踏力センサを用い、検出されたペダル踏力とマスタシリンダ圧とを比較することで、倍力機能の低下を判断することとしてもよい。負圧センサ12を用いる本実施例1の場合、倍力機能低下後に最初にブレーキ操作がなされたとき下記制御フロー(S1〜S13)を実行できるため、失陥対策が確実である。これに対し、踏力センサを用いる場合、倍力機能低下後の2回目のブレーキ操作以降に下記制御フロー(S1〜S13)を実行することとなるが、負圧センサが不要である。
Although the
(倍力機能正常時)
図3は、倍力装置BSが正常な場合に図2のS14で実行される、前輪ホイルシリンダ圧の制御フローを示す。この制御フローは、通常ブレーキ(回生協調制御を含む。以下同様)および自動ブレーキ制御等において、各前輪FL,FRごとに実行される。以下、左前輪FLを例にとって説明する。右前輪FRについては左前輪FLと同様であるため、説明を省略する。
(When boost function is normal)
FIG. 3 shows a control flow of the front wheel cylinder pressure, which is executed in S14 of FIG. 2 when the booster BS is normal. This control flow is executed for each front wheel FL, FR in normal braking (including regenerative cooperative control; the same applies hereinafter) and automatic brake control. Hereinafter, the left front wheel FL will be described as an example. Since the right front wheel FR is the same as the left front wheel FL, description thereof is omitted.
ステップS101では、運転者のブレーキ操作状態および車両側から送られる信号に基づき、前輪FLのホイルシリンダ圧制御を開始するか否かを判断する。開始する場合、ホイルシリンダ圧目標値の入力を受けてS102へ移行する。開始しない場合、S108へ移行する。 In step S101, it is determined whether or not to start the wheel cylinder pressure control of the front wheels FL based on the brake operation state of the driver and the signal sent from the vehicle side. When starting, the wheel cylinder pressure target value is input and the process proceeds to S102. When not starting, it transfers to S108.
S102では、遮断弁6aを閉じ、第1ブレーキ回路1Aを遮断する。その後、S103へ移行する。
In S102, the
S103では、ホイルシリンダ圧目標値とホイルシリンダ圧センサ14aで検出されたホイルシリンダ圧検出値とに基づき、前輪FLのホイルシリンダ圧を増圧するか否かを判断する。増圧する場合、S104へ移行し、増圧しない場合、S109へ移行する。
In S103, based on the wheel cylinder pressure target value and the wheel cylinder pressure detection value detected by the wheel
S104では、第1増圧制御弁7aを開き、油路2aを連通させる。また、減圧制御弁8aを閉じ、モータMをオンとし、ポンプPを駆動する。これにより、ポンプ圧が第2ブレーキ回路2を介して前輪FLのホイルシリンダW/Cに供給され、ホイルシリンダ圧が増圧される。その後、S105へ移行する。
In S104, the first pressure
S105では、上記ホイルシリンダ圧検出値が目標値に到達したか否かを判断する。目標値に到達した場合、S106へ移行する。到達していない場合、S104へ戻り、引き続きホイルシリンダ圧の増圧を行う。 In S105, it is determined whether or not the wheel cylinder pressure detection value has reached a target value. When the target value is reached, the process proceeds to S106. If not, the process returns to S104, and the wheel cylinder pressure is continuously increased.
S106では、第1増圧制御弁7aを閉じ、油路2aを遮断する。また、モータMをオフとし、ポンプPの駆動を停止して、ポンプ圧によるホイルシリンダ圧の増圧を終了する。その後、S107へ移行する。
In S106, the first pressure
S107では、運転者のブレーキ操作状態および車両側から送られる信号に基づき、前輪FLのホイルシリンダ圧を引き続き制御するか否かを判断する。制御を続ける場合、ホイルシリンダ圧目標値の入力を受けてS103へ戻る。制御を終了する場合、S108へ移行する。 In S107, it is determined whether or not to continue to control the wheel cylinder pressure of the front wheel FL based on the brake operation state of the driver and the signal sent from the vehicle side. When the control is continued, the wheel cylinder pressure target value is input and the process returns to S103. When the control ends, the process proceeds to S108.
S108では、遮断弁6aを開き、第1増圧制御弁7aを閉じ、減圧制御弁8aを閉じ、モータMをオフとする。これにより、運転者のブレーキ操作に応じたマスタシリンダ圧が第1ブレーキ回路1Aを介して前輪FLのホイルシリンダW/Cに供給される状態とする。これにより、制御フローを終了する。
In S108, the
S109では、ホイルシリンダ圧目標値とホイルシリンダ圧検出値とに基づき、前輪FLのホイルシリンダ圧を減圧するか否かを判断する。減圧する場合、S110へ移行し、減圧しない場合、S113へ移行する。 In S109, based on the wheel cylinder pressure target value and the wheel cylinder pressure detection value, it is determined whether or not to reduce the wheel cylinder pressure of the front wheel FL. When the pressure is reduced, the process proceeds to S110, and when the pressure is not reduced, the process proceeds to S113.
S110では、第1増圧制御弁7aを閉じ、油路2aを遮断する。また、減圧制御弁8aを開き、リザーバRESと前輪FLのホイルシリンダW/Cとを連通させ、ホイルシリンダ圧をリザーバRESに抜き減圧する。その後、S111へ移行する。
In S110, the first pressure
S111では、ホイルシリンダ圧検出値が目標値に到達したか否かを判断する。目標値に到達した場合、S112へ移行する。到達していない場合、S110へ戻り、引き続きホイルシリンダW/Cの減圧を行う。 In S111, it is determined whether or not the wheel cylinder pressure detection value has reached a target value. When the target value is reached, the process proceeds to S112. If not reached, the process returns to S110 and the wheel cylinder W / C is continuously depressurized.
S112では、減圧制御弁8aを閉じ、リザーバRESと前輪FLのホイルシリンダW/Cとの間を遮断することで、ホイルシリンダ圧の減圧を終了する。その後、上記S107へ移行する。
In S112, the pressure
S113では、前輪FLのホイルシリンダ圧を増圧も減圧もしない、すなわち保持する。第1増圧制御弁7aを閉じて油路2aを遮断し、減圧制御弁8aを閉じる。すでにS102において遮断弁6aも閉じられている。よって、前輪FLのホイルシリンダW/C内のブレーキ液は、遮断弁6aと第1増圧制御弁7aと減圧制御弁8aとにより封じ込められることとなり、ホイルシリンダ圧が保持される。その後、上記S107へ移行する。
In S113, the wheel cylinder pressure of the front wheel FL is neither increased nor reduced, that is, maintained. The first pressure
なお、BA制御における前輪ホイルシリンダ圧制御の流れも同様である。ホイルシリンダ圧をポンプPによりマスタシリンダ圧以上に増圧してから遮断弁6を閉じる(S102)ことで、ホイルシリンダW/CからマスタシリンダM/Cへのブレーキ液の逆流を防止してホイルシリンダ増圧速度の低下を抑制するとともに、ブレーキペダルBPのキックバックを防止する。
The flow of front wheel cylinder pressure control in BA control is the same. The wheel cylinder pressure is increased above the master cylinder pressure by the pump P and the shut-off
(倍力機能低下時)
図2のS1〜S13は、倍力装置BSの倍力機能が低下した場合の前輪ホイルシリンダ圧の制御フローを示す。この制御フローは図3のS101〜S113と同様であり、通常ブレーキおよび自動ブレーキ制御等において、各前輪FL,FRごとに実行される。
(When the boost function is reduced)
S1 to S13 in FIG. 2 show a control flow of the front wheel cylinder pressure when the boosting function of the booster BS is lowered. This control flow is the same as S101 to S113 in FIG. 3, and is executed for each front wheel FL, FR in normal brake and automatic brake control.
通常ブレーキ時、ステップS1では、運転者のブレーキ操作が行われたか否か、具体的にはストロークセンサ11により検出されるペダルストロークがゼロより大きいか否か、に基づきホイルシリンダ圧制御の開始を判断する。ブレーキ操作が行われた場合、後述する前輪ホイルシリンダ圧目標値の入力を受けてS2へ移行し、ポンプ圧を用いた前輪ホイルシリンダ圧の制御を開始する。ブレーキ操作が行われていない場合、S8へ移行する。
During normal braking, in step S1, the wheel cylinder pressure control is started based on whether or not the driver has performed a brake operation, specifically, whether or not the pedal stroke detected by the
(後輪ホイルシリンダ圧制御)
図4は、倍力装置BSが正常な場合と倍力機能が低下した場合とで共通の、後輪ホイルシリンダ圧の制御フローを示す。この制御フローは、通常ブレーキおよび自動ブレーキ制御等において、各後輪RL,RRごとに実行される。
(Rear wheel wheel cylinder pressure control)
FIG. 4 shows a control flow of the rear wheel wheel cylinder pressure that is common between the case where the booster BS is normal and the case where the boost function is lowered. This control flow is executed for each rear wheel RL and RR in normal brake and automatic brake control.
図3のS102に相当するステップがなく、S201でホイルシリンダ圧制御の開始を判断すると、S203に移行してポンプ圧を用いた後輪ホイルシリンダ圧の制御を開始する。S208では遮断弁6を制御せず、減圧制御弁8を開く。S204等では第1増圧制御弁7a、7bではなく第2増圧制御弁7c、7dを制御する。これらの点を除き、後輪側のS201〜S213は、前輪側のS101〜S113(図3)と同様である。
If there is no step corresponding to S102 in FIG. 3 and it is determined in S201 that the wheel cylinder pressure control is started, the process proceeds to S203 to start control of the rear wheel wheel cylinder pressure using the pump pressure. In S208, the
(倍力機能正常時の液圧制御)
図5は、倍力装置BSが正常な場合のブレーキ操作量に対するマスタシリンダ圧およびホイルシリンダ圧の関係特性を示す。ここではブレーキ操作量として、ブレーキペダルBPのストローク量(ペダルストロークSp)を用いる。以下、リザーバRESとマスタシリンダM/Cの加圧室とが連通状態となるペダルストローク領域を「無効ストローク領域」といい、その上限値をSp0とする。
(Hydraulic pressure control with normal boost function)
FIG. 5 shows the relationship between the master cylinder pressure and the wheel cylinder pressure with respect to the brake operation amount when the booster BS is normal. Here, the stroke amount (pedal stroke Sp) of the brake pedal BP is used as the brake operation amount. Hereinafter, the pedal stroke region in which the reservoir RES and the pressurizing chamber of the master cylinder M / C are in communication with each other is referred to as an “invalid stroke region”, and the upper limit value thereof is Sp0.
マスタシリンダ圧の特性は、図5(a)のようになる。ペダルストロークSpがゼロからSp0までの無効ストローク領域内では、マスタシリンダ圧は殆ど発生しない。このときマスタシリンダM/Cの加圧室からブレーキペダルBPへ作用する反力が殆ど発生しないため、ブレーキペダルBPをストロークさせるために必要な踏力(ペダル踏力Fp)が小さい。SpがSp0を超えると、リザーバRESとマスタシリンダの加圧室とが非連通状態となり、Spに応じた大きさのマスタシリンダ圧が加圧室に発生する。 The characteristic of the master cylinder pressure is as shown in FIG. In the invalid stroke area where the pedal stroke Sp is zero to Sp0, almost no master cylinder pressure is generated. At this time, the reaction force acting on the brake pedal BP from the pressurizing chamber of the master cylinder M / C is hardly generated, so that the pedaling force (pedal pedaling force Fp) required to stroke the brake pedal BP is small. When Sp exceeds Sp0, the reservoir RES and the pressurization chamber of the master cylinder are disconnected from each other, and a master cylinder pressure having a magnitude corresponding to Sp is generated in the pressurization chamber.
前輪ホイルシリンダ圧の特性は、マスタシリンダ圧と同様、(a)のようになる。すなわち通常ブレーキ時には、開いた遮断弁6を介してブレーキ液がマスタシリンダM/Cからそのまま前輪ホイルシリンダW/Cに供給されるため、マスタシリンダ圧と同じだけホイルシリンダ圧が増圧される。
The characteristic of the front wheel cylinder pressure is as shown in (a) like the master cylinder pressure. That is, during normal braking, the brake fluid is supplied from the master cylinder M / C as it is to the front wheel cylinder W / C through the open shut-off
後輪ホイルシリンダ圧の特性は、前輪ホイルシリンダ圧と等しくなるように目標値を設定した場合、(a)のようになる。なお、(b)に示される特性としてもよい。すなわち、無効ストローク領域であるか否かに関わらず、検出されるペダルストロークSpに応じて後輪ホイルシリンダ圧が発生するように、後輪ホイルシリンダ圧目標値を(b)のように設定してもよい。 The characteristic of the rear wheel cylinder pressure is as shown in (a) when the target value is set to be equal to the front wheel cylinder pressure. The characteristics shown in (b) may be used. In other words, the rear wheel wheel cylinder pressure target value is set as shown in (b) so that the rear wheel wheel cylinder pressure is generated according to the detected pedal stroke Sp regardless of whether or not it is an invalid stroke region. May be.
図6は、倍力装置BSが正常な場合、通常ブレーキ時の、運転者のブレーキ操作量(ペダルストロークSp、ペダル踏力Fp)、ホイルシリンダ圧およびマスタシリンダ圧の時間変化を示すタイムチャートである。図6(A)(a)は、図5(a)に対応し、図6(A)(b)は、図5(b)に対応する。 FIG. 6 is a time chart showing temporal changes of the driver's brake operation amount (pedal stroke Sp, pedal depression force Fp), wheel cylinder pressure and master cylinder pressure during normal braking when the booster BS is normal. . 6 (A) and 6 (a) correspond to FIG. 5 (a), and FIGS. 6 (A) and 6 (b) correspond to FIG. 5 (b).
時刻t1で、運転者がブレーキペダルBPの踏み込みを開始する。t1からt2までの間、ペダルストロークSpは0からSp0まで増大するものの、無効ストローク領域であるため、ペダル踏力Fpは小さい値Fp0に抑制される。マスタシリンダ圧および前輪ホイルシリンダ圧は、図5(a)の特性に従い、殆ど発生しない。後輪ホイルシリンダ圧は、特性を図5(a)のように設定した場合は前輪ホイルシリンダ圧と同様、発生せず、図5(b)のように設定した場合は、Spに応じてt1直後から上昇する。 At time t1, the driver starts depressing the brake pedal BP. Although the pedal stroke Sp increases from 0 to Sp0 from t1 to t2, the pedal depression force Fp is suppressed to a small value Fp0 because it is an invalid stroke region. The master cylinder pressure and the front wheel cylinder pressure hardly occur according to the characteristics shown in FIG. When the characteristic is set as shown in FIG. 5 (a), the rear wheel wheel cylinder pressure is not generated, as is the case with the front wheel wheel cylinder pressure. When the characteristic is set as shown in FIG. It rises immediately after.
時刻t2以降、SpがSp0(無効ストローク領域)を超えて大きくなる。t2からt3までの間、図5の特性(a)に従い、Spに応じたマスタシリンダ圧および前輪ホイルシリンダ圧が発生する。この間、運転者のブレーキ操作は倍力装置BSによりアシストされているため、ペダル踏力Fp(の増加勾配)は小さい値に抑制される。言い換えると、ペダル踏力Fpが小さくても、所望のマスタシリンダ圧および前輪ホイルシリンダ圧を得ることができる。後輪ホイルシリンダ圧は、特性を図5(a)のように設定した場合は、前輪ホイルシリンダ圧と同様の変化(図6(A)(a))となる。特性を図5(b)のように設定した場合は、t1〜t2に引き続き、Spに応じて上昇する(図6(A)(b))。 After time t2, Sp increases beyond Sp0 (invalid stroke area). From t2 to t3, the master cylinder pressure and the front wheel cylinder pressure corresponding to Sp are generated according to the characteristic (a) of FIG. During this time, since the driver's brake operation is assisted by the booster BS, the pedal effort Fp (increase in gradient) is suppressed to a small value. In other words, the desired master cylinder pressure and front wheel cylinder pressure can be obtained even when the pedal effort Fp is small. When the characteristics are set as shown in FIG. 5A, the rear wheel wheel cylinder pressure changes in the same manner as the front wheel cylinder pressure (FIGS. 6A and 6A). When the characteristic is set as shown in FIG. 5 (b), it rises according to Sp, following t1 to t2 (FIGS. 6 (A) and (b)).
時刻t3以降、ペダル踏力FpがFp1に保持され、ペダルストロークSpが一定値Sp1に保持される。これに伴い、マスタシリンダ圧および前後輪ホイルシリンダ圧が一定値に保持される。 After time t3, the pedal effort Fp is held at Fp1, and the pedal stroke Sp is held at a constant value Sp1. Along with this, the master cylinder pressure and the front and rear wheel cylinder pressures are held at a constant value.
以上のように、倍力装置BSが正常であるため、ペダル踏力Fpが小さくても、ペダルストロークSpに応じて前輪ホイルシリンダ圧を増圧することが可能である。 As described above, since the booster BS is normal, it is possible to increase the front wheel cylinder pressure according to the pedal stroke Sp even if the pedal depression force Fp is small.
(倍力機能低下時の液圧制御)
図7は、倍力装置BSの倍力機能が低下している場合のブレーキ操作量に対するマスタシリンダ圧およびホイルシリンダ圧の関係特性を示す。ここでブレーキ操作量として、ペダルストロークSpとペダル踏力Fpを用いる。
(Hydraulic pressure control when the boost function is reduced)
FIG. 7 shows the relationship between the master cylinder pressure and the wheel cylinder pressure with respect to the brake operation amount when the boosting function of the booster BS is lowered. Here, the pedal stroke Sp and the pedal depression force Fp are used as the brake operation amount.
マスタシリンダ圧の特性は、図7(c)のようになる。無効ストローク領域に相当する操作領域α内では、マスタシリンダ圧は殆ど発生せず、Fpが小さくてもSpは増大する。本実施例1では、倍力機能が低下していると判断すると、Spがゼロから増加し始める段階(ホイルシリンダ圧制御の開始時点)で遮断弁6を閉じる(S0〜S2)。よって、SpがSp0を超える操作領域βでは、倍力機能の低下により、同量のFpに対するSpの変化は小さくなる。
The characteristics of the master cylinder pressure are as shown in FIG. In the operation area α corresponding to the invalid stroke area, almost no master cylinder pressure is generated, and Sp increases even if Fp is small. In the first embodiment, when it is determined that the boosting function is lowered, the
一方、遮断弁6が閉じられているため、操作領域βでは、マスタシリンダ圧は、Spの僅かな変化に対しても大きく変化する(図8参照)。よって、操作領域βでは、ブレーキ操作量として、SpではなくFpを基準として用いる。このとき、マスタシリンダ圧は、図7(c)に示すように、Fpに応じて増加する特性となる(ただし、倍力機能正常時よりも小さな増加勾配となる)。
On the other hand, since the
前輪ホイルシリンダ圧の特性は、図7(d)のようになる。操作領域αでは、Spに応じて前輪ホイルシリンダ圧を増加させ、操作領域βでは、マスタシリンダ圧に応じて前輪ホイルシリンダ圧を増加させる。すなわち操作領域βでは、ブレーキ操作量Fpを直接反映する変数としてマスタシリンダ圧を用いる。また、後輪ホイルシリンダ圧の特性は、前輪ホイルシリンダ圧に等しくなるように設定した場合、図7(d)のようになる。このような特性(d)に基づき、SpまたはFpに応じて前後輪ホイルシリンダ圧の目標値を設定し、ポンプ圧を用いて前後輪ホイルシリンダ圧を制御する。 The characteristic of the front wheel cylinder pressure is as shown in FIG. In the operation area α, the front wheel cylinder pressure is increased according to Sp, and in the operation area β, the front wheel cylinder pressure is increased according to the master cylinder pressure. That is, in the operation region β, the master cylinder pressure is used as a variable that directly reflects the brake operation amount Fp. Further, when the characteristics of the rear wheel wheel cylinder pressure are set to be equal to the front wheel wheel cylinder pressure, they are as shown in FIG. Based on such characteristics (d), the front and rear wheel wheel cylinder pressure target values are set according to Sp or Fp, and the front and rear wheel wheel cylinder pressures are controlled using the pump pressure.
図9は、倍力機能が低下している場合の、図6と同様のタイムチャートである。時刻t11で、運転者がブレーキ操作を開始する。このとき既に倍力機能の低下が判断されているため、遮断弁6を閉じる(S0〜S2)。t11からt12までの間、Spは無効ストローク領域にあるため、マスタシリンダ圧は殆ど発生せず、Fpは小さい。一方、ポンプPを作動させ、前後輪ホイルシリンダ圧を図7の特性(d)に従い制御する。よって、t11からt12までの間、前後輪ホイルシリンダ圧はSpに応じてP0まで上昇する。
FIG. 9 is a time chart similar to FIG. 6 in the case where the boosting function is lowered. At time t11, the driver starts the brake operation. At this time, since the reduction of the boosting function has already been determined, the
時刻t12以降、Spが無効ストローク領域の上限Sp0を超えて大きくなると、遮断弁6が閉じられているため、Sp(の微小な増大)に応じてマスタシリンダ圧が上昇する(図8参照)。t12からt13までの間、前後輪ホイルシリンダ圧は、マスタシリンダ圧に応じた値(図7(d))に増圧制御される。
When Sp becomes larger than the upper limit Sp0 of the invalid stroke region after time t12, the
(比較例と対比した実施例1の効果)
図9の一点鎖線は、倍力機能が低下した場合、ポンプ圧を用いてホイルシリンダ圧制御を行わない比較例1のタイムチャートを示す。二点鎖線は、倍力機能が低下した場合、ブレーキスイッチがONとなったときに、ポンプ圧を用いてホイルシリンダ圧制御を行う比較例2のタイムチャートを示す。
(Effect of Example 1 as compared with Comparative Example)
The one-dot chain line in FIG. 9 shows a time chart of Comparative Example 1 in which the wheel cylinder pressure control is not performed using the pump pressure when the boosting function is lowered. An alternate long and two short dashes line shows a time chart of the comparative example 2 in which the wheel cylinder pressure control is performed using the pump pressure when the brake function is turned on when the boost function is lowered.
比較例1では、Spが無効ストローク領域にある時刻t11〜t12で、前後輪ホイルシリンダ圧が発生しない。Spが無効ストローク領域を超える時刻t12〜t13' で、所望の前後輪ホイルシリンダ圧を得るためのペダルストロークΔSp(ホイルシリンダW/Cの加圧に必要なブレーキ液量)が必要となる。このとき倍力機能の低下により、ΔSpを得るために倍力機能正常時よりも大きなペダル踏力Fp2(>Fp1)が必要となる。 In Comparative Example 1, front and rear wheel wheel cylinder pressures do not occur at times t11 to t12 when Sp is in the invalid stroke region. At the time t12 to t13 ′ when Sp exceeds the invalid stroke area, the pedal stroke ΔSp (the amount of brake fluid necessary for pressurizing the wheel cylinder W / C) is required to obtain a desired front and rear wheel wheel cylinder pressure. At this time, due to the decrease in the boost function, a larger pedal depression force Fp2 (> Fp1) is required to obtain ΔSp than when the boost function is normal.
これに対し本実施例1では、Spが無効ストローク領域にある時刻t11〜t12であっても、ブレーキペダルBPの操作(Spのゼロからの増加)に応じて前後輪ホイルシリンダ圧が発生する。ここで無効ストローク領域内ではマスタシリンダ圧が発生しない。よって、マスタシリンダM/CからブレーキペダルBPに向けて作用する(液圧による)反力が生じない。このため倍力機能の低下時、ブレーキペダルBPの踏み込み初期から、小さいFpでホイルシリンダ圧が増圧され、運転者の所望する制動力が確保される。 On the other hand, in the first embodiment, front and rear wheel wheel cylinder pressures are generated according to the operation of the brake pedal BP (increase of Sp from zero) even at times t11 to t12 when Sp is in the invalid stroke region. Here, no master cylinder pressure is generated in the invalid stroke region. Therefore, there is no reaction force (due to hydraulic pressure) acting from the master cylinder M / C toward the brake pedal BP. For this reason, when the boosting function is reduced, the wheel cylinder pressure is increased with a small Fp from the initial depression of the brake pedal BP, and the braking force desired by the driver is secured.
また、Spが無効ストローク領域を超える時刻t12〜t13でも、ブレーキペダルBPの操作(マスタシリンダ圧の上昇)に応じて、比較的小さいFp(≦Fp1' )で前輪ホイルシリンダ圧が増圧される。ここでポンプPは、マスタシリンダM/Cを介さずリザーバRESから直接ブレーキ液を吸入する。このため、前輪ホイルシリンダW/Cの増圧に必要なブレーキ液量分ブレーキペダルBPを踏み込む必要がなく、言い換えるとSpに直接拘束されることなく、前輪ホイルシリンダ圧を制御することができる。 Also, at time t12 to t13 when Sp exceeds the invalid stroke area, the front wheel cylinder pressure is increased with a relatively small Fp (≦ Fp1 ′) in accordance with the operation of the brake pedal BP (increase in the master cylinder pressure). . Here, the pump P sucks the brake fluid directly from the reservoir RES without passing through the master cylinder M / C. For this reason, it is not necessary to depress the brake pedal BP by the amount of brake fluid necessary for increasing the pressure of the front wheel cylinder W / C, in other words, the front wheel cylinder pressure can be controlled without being directly restrained by Sp.
後輪ホイルシリンダ圧についても同様であり、ポンプPはマスタシリンダM/Cを介さずリザーバRESからブレーキ液を直接吸入して後輪ホイルシリンダW/Cへ供給するため、SpやFpに拘束されることなく、任意に後輪ホイルシリンダ圧を制御することができる。すなわち、倍力機能の低下時であっても、ブレーキペダルBPの踏み込み初期から、Fpとは無関係に後輪ホイルシリンダ圧が増圧され、運転者の所望する制動力が確保される。 The same applies to the rear wheel cylinder pressure, and the pump P is restrained by Sp and Fp because it draws brake fluid directly from the reservoir RES and supplies it to the rear wheel cylinder W / C without going through the master cylinder M / C. The rear wheel wheel cylinder pressure can be arbitrarily controlled without any problems. That is, even when the boosting function is reduced, the rear wheel wheel cylinder pressure is increased regardless of Fp from the beginning of depression of the brake pedal BP, and the braking force desired by the driver is ensured.
よって、倍力装置BPの倍力機能が低下した場合でも、比較的良好なブレーキペダル操作性やペダルフィーリングを得つつ、ブレーキペダルBPの操作に応じた制動力、言い換えれば遅れのない制動力を確保できる。 Therefore, even when the boosting function of the booster BP is reduced, the braking force according to the operation of the brake pedal BP, in other words, the braking force without delay, while obtaining relatively good brake pedal operability and pedal feeling. Can be secured.
比較例2では、運転者のブレーキ操作開始後、ブレーキスイッチがONとなるt11' 以降に初めて、前後輪ホイルシリンダ圧が発生する。よって、倍力機能低下時に、制動力の発生遅れによって運転者に不安感を与えるおそれがある。これに対し本実施例1では、ブレーキスイッチがONとなる以前であって運転者がブレーキ操作を開始する直後のt11から、前後輪ホイルシリンダ圧が発生する。よって、倍力機能低下時でもホイルシリンダW/Cの増圧応答性が最大限確保され、制動力の発生遅れが生じることがない。したがって、運転者に不安感を与えるおそれがない。 In Comparative Example 2, the front and rear wheel wheel cylinder pressures are generated for the first time after t11 ′ when the brake switch is turned on after the driver starts the brake operation. Therefore, when the boosting function is reduced, there is a fear that the driver may feel uneasy due to the delay in the generation of the braking force. On the other hand, in the first embodiment, the front and rear wheel wheel cylinder pressures are generated from t11 immediately before the brake switch is turned on and immediately after the driver starts the brake operation. Accordingly, even when the boosting function is reduced, the pressure increase response of the wheel cylinder W / C is ensured to the maximum, and the generation delay of the braking force does not occur. Therefore, there is no fear of giving the driver anxiety.
[実施例1の効果]
以下、本実施例1から把握される本発明のブレーキ制御装置の効果を列挙する。
[Effect of Example 1]
Hereinafter, effects of the brake control device of the present invention ascertained from the first embodiment will be listed.
運転者により操作されるブレーキ操作部材(ブレーキペダルBP)と、ブレーキ操作部材の操作力を倍力する倍力装置BSと、倍力装置BSの出力により作動するマスタシリンダM/Cと、少なくともマスタシリンダM/Cと接続する第1ホイルシリンダ群(前輪FL,FRのホイルシリンダW/C)と、マスタシリンダM/Cと第1ホイルシリンダ群との間の油路(第1ブレーキ回路1A,1B)に設けられた遮断弁6a,6bと、ブレーキ液を貯留するリザーバRESからマスタシリンダM/Cを介さずにブレーキ液を吸入するポンプPと、ポンプPと接続する第2ホイルシリンダ群(後輪RL,RRのホイルシリンダW/C)と、ポンプPと第1ホイルシリンダ群との間の油路2a、2bに設けられた第1増圧弁(第1増圧制御弁7a、7b)と、ポンプPと第2ホイルシリンダ群との間の油路2c,2dに設けられた第2増圧弁(第2増圧制御弁7c、7d)と、ブレーキ操作部材の操作量を検出するブレーキ操作量検出手段(ストロークセンサ11)と、倍力装置BSの倍力機能の低下を検出する倍力機能検出装置(負圧センサ12)と、各弁6,7およびポンプPをコントロールして第1、第2ホイルシリンダ群の圧力を制御するコントロールユニットCUと、を有し、コントロールユニットCUは、遮断弁6a,6bを開制御し、第1増圧弁7a、7bを閉制御してマスタシリンダM/Cからの圧力を第1ホイルシリンダ群に与えるとともに、ブレーキ操作部材の操作量に応じて第2ホイルシリンダ群の圧力をポンプPにより増圧制御する第1ブレーキ制御モードと、倍力機能検出装置により倍力機能の低下を検出したとき、遮断弁6a,6bを閉制御し、第1増圧弁7a、7bを開制御するとともに、ブレーキ操作部材の操作量に応じて第1ホイルシリンダ群の圧力をポンプPにより増圧制御する第2ブレーキ制御モードを実行することとした。
A brake operating member (brake pedal BP) operated by the driver, a booster BS that boosts the operating force of the brake operating member, a master cylinder M / C that operates by the output of the booster BS, and at least a master The first wheel cylinder group (the wheel cylinder W / C of the front wheels FL and FR) connected to the cylinder M / C and the oil passage (the
このように、倍力装置BSの倍力機能が低下した場合、ペダルストロークSpが無効ストローク領域にある時点で、ブレーキペダルBPの操作(Sp)に応じて前後輪ホイルシリンダ圧を発生させる。よって、ブレーキペダルBPの踏み込み初期から、ブレーキペダルBPの操作に応じた、遅れのない制動力を確保できる。特に、運転者がブレーキ操作を開始する直後から前後輪ホイルシリンダ圧が発生するため、倍力機能低下時でもホイルシリンダの増圧応答性が最大限確保され、制動力の発生遅れが生じることがない。したがって、運転者に不安感を与えるおそれがない。また、Spが無効ストローク領域にある間はペダル踏力Fpが殆ど不要であるため、ペダルフィールもよい、という効果を有する。 As described above, when the boosting function of the booster BS is lowered, the front and rear wheel wheel cylinder pressures are generated according to the operation (Sp) of the brake pedal BP when the pedal stroke Sp is in the invalid stroke region. Therefore, it is possible to ensure a braking force without delay according to the operation of the brake pedal BP from the initial depression of the brake pedal BP. In particular, the front and rear wheel wheel cylinder pressures are generated immediately after the driver starts the braking operation, so that even when the boosting function is reduced, the wheel cylinder pressure increase response is ensured to the maximum, and the braking force generation delay may occur. Absent. Therefore, there is no fear of giving the driver anxiety. Further, since the pedal depression force Fp is almost unnecessary while Sp is in the invalid stroke region, the pedal feel is good.
次に、実施例2について説明する。倍力装置BSの倍力機能が低下した際、実施例1では無効ストローク領域から遮断弁6を閉じてポンプ圧により前輪ホイルシリンダ圧を発生させる。これに対し、実施例2のブレーキ制御装置は、運転者が(無理なく)踏み込み可能な所定のペダルストローク領域では遮断弁6を開いてペダル踏力により前輪ホイルシリンダ圧を発生させる。油圧回路その他の構成は、実施例1と同様である。
Next, Example 2 will be described. When the boosting function of the booster BS is lowered, in the first embodiment, the
図10は、実施例2のコントロールユニットCUにて実施される、前輪ホイルシリンダ圧制御のフローチャートを示す。
ステップS0で倍力機能が低下していると判断すると、S1aへ移行する。
FIG. 10 shows a flowchart of front wheel wheel cylinder pressure control performed by the control unit CU of the second embodiment.
If it is determined in step S0 that the boost function is degraded, the process proceeds to S1a.
ステップS1aでは、検出されたペダルストロークSpが所定値Sp2よりも大きいか否かを判断する。Sp2は、無効ストローク領域の上限Sp0よりも若干大きく、かつ、倍力機能が低下した状態でも運転者が(無理なく)踏み込み可能なストロークに設定する。SpがSp2よりも大きければ、後述する前輪ホイルシリンダ圧目標値の入力を受けてS2へ移行し、ポンプ圧を用いた前輪ホイルシリンダ圧制御を開始する。SpがSp2以下であればS8へ移行し、マスタシリンダ圧を前輪ホイルシリンダW/Cに導入する通常ブレーキ状態とする。 In step S1a, it is determined whether or not the detected pedal stroke Sp is greater than a predetermined value Sp2. Sp2 is set to a stroke that is slightly larger than the upper limit Sp0 of the invalid stroke area and that can be depressed by the driver (reasonably) even when the boosting function is reduced. If Sp is larger than Sp2, a front wheel wheel cylinder pressure target value, which will be described later, is input, the process proceeds to S2, and front wheel wheel cylinder pressure control using pump pressure is started. If Sp is less than or equal to Sp2, the routine proceeds to S8, where the master cylinder pressure is set to the normal brake state in which the front wheel cylinder W / C is introduced.
その他のステップS2〜S14は、実施例1(図2)と同様であるため、説明を省略する。なお、実施例2においても、実施例1と同様、倍力機能の低下時にも自動ブレーキ制御等を実行することとしてもよい。 Since other steps S2 to S14 are the same as those in the first embodiment (FIG. 2), the description thereof is omitted. In the second embodiment, as in the first embodiment, automatic brake control or the like may be executed even when the boosting function is reduced.
図11は、図7と同様、倍力機能が低下している場合のブレーキ操作量(Sp、Fp)に対するマスタシリンダ圧およびホイルシリンダ圧の関係特性を示す。本実施例2では、倍力機能が低下したと判断すると、ブレーキ操作量(Sp)が所定値Sp2となるまでは遮断弁6を開き、SpがSp2以上になった段階で遮断弁6を閉じる。
FIG. 11 shows the relationship between the master cylinder pressure and the wheel cylinder pressure with respect to the brake operation amount (Sp, Fp) when the boosting function is lowered, as in FIG. In the second embodiment, when it is determined that the boosting function is lowered, the
マスタシリンダ圧の特性は、実施例1(図7)と同様の特性(c)になる。
SpがSp2以下の操作領域γでは、遮断弁6が開かれており、マスタシリンダ圧が前輪ホイルシリンダW/Cに導入される(通常ブレーキ状態)。操作領域γ内においてSpがSp0以下の無効ストローク領域では、マスタシリンダ圧は殆ど発生せず、Fpが小さくてもSpは増大する。操作領域γ内においてSpがSp0を超えると、ペダルストロークに応じたマスタシリンダ圧が発生する。倍力機能が低下しているため、Spを増大させるために必要なFpは正常時よりも大きくなるが、SpがSp2になるまでは、運転者が(無理なく)踏み込み可能な大きさである。
The characteristic of the master cylinder pressure is the same characteristic (c) as in the first embodiment (FIG. 7).
In the operating region γ where Sp is Sp2 or less, the shut-off
SpがSp2を超える操作領域δでは、遮断弁6が閉じられるため(図10のS0〜S2)、Spの僅かな変化に対してもマスタシリンダ圧が大きく変化する(図12参照)。よって、操作領域δでは、ブレーキ操作量として、SpではなくFpを基準として用いる。このとき、マスタシリンダ圧は、図11(c)に示すように、Fpに応じて増加する特性となる(ただし、倍力機能正常時よりも小さな増加勾配となる)。
In the operation region δ where Sp exceeds Sp2, the
前輪ホイルシリンダ圧の特性は、図11(e)のように設定されている。操作領域γでは、遮断弁6を開いた状態で、Spに応じて前輪ホイルシリンダ圧=マスタシリンダ圧を増加させる。操作領域δでは、遮断弁6を閉じた状態で、マスタシリンダ圧に応じて前輪ホイルシリンダ圧を増加させる。すなわち、特性(e)に基づき前輪ホイルシリンダ圧の目標値を設定し、ポンプ圧を用いて前輪ホイルシリンダ圧を制御する。
The characteristics of the front wheel cylinder pressure are set as shown in FIG. In the operation region γ, with the shut-off
また、後輪ホイルシリンダ圧の特性は、無効ストローク領域でもSpに応じた後輪ホイルシリンダ圧が発生するように、例えば図11(f)のように設定されている。このような特性(f)に基づき、SpまたはFpに応じて後輪ホイルシリンダ圧の目標値を設定し、ポンプ圧を用いて後輪ホイルシリンダ圧を制御する。 Further, the characteristic of the rear wheel wheel cylinder pressure is set, for example, as shown in FIG. 11 (f) so that the rear wheel wheel cylinder pressure corresponding to Sp is generated even in the invalid stroke region. Based on the characteristic (f), a target value of the rear wheel cylinder pressure is set according to Sp or Fp, and the rear wheel cylinder pressure is controlled using the pump pressure.
図13は、倍力機能が低下している場合の、図6と同様のタイムチャートである。
時刻t21で、運転者がブレーキ操作を開始する。このとき既に倍力機能の低下が判断されているが、遮断弁6を開いた状態とする(図10のS0〜S2)。t21からt22までの間、Spは無効ストローク領域にあるため、マスタシリンダ圧および前輪ホイルシリンダ圧(e)は殆ど発生せず、Fpは小さい。一方、ポンプPを作動させ、後輪ホイルシリンダ圧を図11の特性(f)に従い増圧制御する。よって、t11からt12までの間、後輪ホイルシリンダ圧はSpに応じてP0まで上昇する。
FIG. 13 is a time chart similar to FIG. 6 when the boosting function is reduced.
At time t21, the driver starts the brake operation. At this time, it is determined that the boosting function is lowered, but the
t22以降、Spが無効ストローク領域の上限Sp0を超えて大きくなると、Fpが増大する。増大するFpに応じてSpが増加し、このSpに応じて前輪ホイルシリンダW/CにはマスタシリンダM/Cからブレーキ液が供給されるため、Spに応じてマスタシリンダ圧および前輪ホイルシリンダ圧(e)が上昇する。また、後輪ホイルシリンダ圧は、図11の特性(f)に従い、Spに応じた値に増圧制御される。 After t22, if Sp increases beyond the upper limit Sp0 of the invalid stroke area, Fp increases. Sp increases with increasing Fp, and the brake fluid is supplied from the master cylinder M / C to the front wheel cylinder W / C according to this Sp, so the master cylinder pressure and the front wheel cylinder pressure according to Sp. (E) rises. Further, the rear wheel wheel cylinder pressure is controlled to increase to a value corresponding to Sp according to the characteristic (f) of FIG.
t23で、Spが所定値Sp2を超えると、遮断弁6を閉じた状態とする(図10のS0〜S2)。t23からt24までの間、Sp(の微小な増大)に応じてマスタシリンダ圧が上昇する(図11(c))。前後輪ホイルシリンダ圧は、マスタシリンダ圧に応じた値(図11(e)(f))に増圧制御される。
When Sp exceeds a predetermined value Sp2 at t23, the
[実施例2の効果]
(2)コントロールユニットCUは、上記第1ブレーキ制御モードと、倍力機能検出装置(負圧センサ12)により倍力機能の低下を検出したとき、少なくともブレーキ操作部材(ブレーキペダルBP)の遊び範囲(無効ストローク領域内)では、遮断弁6a,6bを開制御し、第1増圧弁7a、7bを閉制御してマスタシリンダM/Cからの圧力を第1ホイルシリンダ群(前輪ホイルシリンダW/C)に与えるとともに、ブレーキ操作部材の操作量Spが所定値Sp2を超えると、遮断弁6a,6bを閉制御し、第1増圧弁7a、7bを開制御するとともに、ブレーキ操作部材の操作量(ペダル踏力=マスタシリンダ圧)に応じて第1ホイルシリンダ群の圧力をポンプPにより増圧制御する第2ブレーキ制御モードを実行することとした。
[Effect of Example 2]
(2) When the control unit CU detects a decrease in the boosting function by the first brake control mode and the boosting function detection device (negative pressure sensor 12), at least the play range of the brake operating member (brake pedal BP) In the invalid stroke area, the shut-off
すなわち、ペダルストロークSpが無効ストローク領域内(図13の時刻t21〜t22)では、マスタシリンダ圧による反力が殆ど生じない。また、無効ストローク領域を超えても所定値Sp2以下の操作領域(時刻t22〜t23)では、マスタシリンダ圧がまだ小さく、運転者がブレーキペダルBPを無理なく踏み込み可能である。よって、倍力装置BSの倍力機能が低下した場合でも、SpがSp2を超えるまでは、遮断弁6を開いた状態で、マスタシリンダ圧により前輪ホイルシリンダ圧を上昇させる。これにより、実施例1の上記効果に加え、(Sp2は無効ストローク領域の上限Sp0よりも大きいため、)実施例1よりもSpを大きくすることができ、倍力機能が低下した場合でも、一層良好なブレーキペダル操作性やペダルフィーリングを得ることができる、という効果を有する。なお、(Sp0〜Sp2の操作領域で)前輪ホイルシリンダ圧のみでは不足する制動力は、後輪ホイルシリンダ圧により十分補われるため、問題はない。
That is, when the pedal stroke Sp is within the invalid stroke region (time t21 to t22 in FIG. 13), the reaction force due to the master cylinder pressure hardly occurs. Even if the invalid stroke area is exceeded, in the operation area (time t22 to t23) that is equal to or less than the predetermined value Sp2, the master cylinder pressure is still small, and the driver can step on the brake pedal BP without difficulty. Therefore, even when the boosting function of the booster BS is lowered, the front wheel cylinder pressure is increased by the master cylinder pressure with the
実施例3は、倍力装置BSの倍力機能が通常よりも低くなる場合がある車両に、実施例2のブレーキ制御装置を適用した例である。このような車両として、例えば吸気弁等の作動角やリフト量を連続的に変化させる可変バルブタイミング・リフト機構VEL(Variable valve Event and Lift)をエンジンに搭載し、これに起因して、倍力装置BSに供給できる負圧レベルが通常より低くなる場合があるものが挙げられる。 The third embodiment is an example in which the brake control device of the second embodiment is applied to a vehicle in which the boosting function of the booster BS may be lower than usual. As such a vehicle, for example, the variable valve timing and lift mechanism VEL (Variable valve Event and Lift) that continuously changes the operating angle and lift amount of the intake valve, etc. is mounted on the engine, which is why the booster The negative pressure level that can be supplied to the device BS may be lower than usual.
実施例3の前輪ホイルシリンダ圧制御のフローは、以下の点を除き、実施例2(図10)と同様である。ステップS0で倍力機能低下の判断基準となる所定負圧Pv0の大きさは、その時点で負圧室に発生できる負圧レベルの下限(バルブリフト可変機構VELを制御する他のコントロールユニットからの入力に基づき算出される)よりもやや大きめに設定されている。やや大きめに設定されることでポンプアップが早まり、制御遅れによる制動力不足が防止される。実際の負圧は負圧センサ12により検出するが、上記他のコントロールユニットとの通信を介して負圧低下を直接検出することとしてもよい。
The flow of front wheel cylinder pressure control in the third embodiment is the same as that in the second embodiment (FIG. 10) except for the following points. The magnitude of the predetermined negative pressure Pv0, which is a criterion for determining a reduction in boost function in step S0, is the lower limit of the negative pressure level that can be generated in the negative pressure chamber at that time (from other control units that control the variable valve lift mechanism VEL). It is set slightly larger than (calculated based on input). Setting a little larger speeds up pumping and prevents insufficient braking force due to control delay. The actual negative pressure is detected by the
ステップS1aでポンプ圧によるホイルシリンダ圧制御(S2〜)へ移行するか否かの判断基準となる所定ペダルストロークSp2は、倍力装置BSの全負荷点(発生する負圧により倍力装置BSが倍力機能を発揮する際に出力できる最大の液圧)に相当する値に設定されている。なお、検出されたマスタシリンダ圧が全負荷点より大きいか否かにより、ステップS2への移行を判断することとしてもよい。 In step S1a, the predetermined pedal stroke Sp2, which is a criterion for determining whether or not to shift to wheel cylinder pressure control by pump pressure (S2 ~), is the total load point of the booster BS (the booster BS is It is set to a value corresponding to the maximum hydraulic pressure that can be output when the boost function is exhibited. Note that the transition to step S2 may be determined based on whether or not the detected master cylinder pressure is greater than the full load point.
図14は、図11と同様、倍力機能が低下している場合のブレーキ操作量(Sp、Fp)に対するマスタシリンダ圧およびホイルシリンダ圧の関係特性を示す。本実施例3では、ブレーキ操作量(Sp)が上記所定値Sp2となるまでは倍力機能を十分に発揮できると判断して遮断弁6を開き、SpがSp2を超えた段階で、これ以上は倍力装置BSによる倍力が不十分になると判断し、遮断弁6を閉じる。
FIG. 14 shows the relationship between the master cylinder pressure and the wheel cylinder pressure with respect to the brake operation amount (Sp, Fp) when the boosting function is lowered, as in FIG. In the third embodiment, it is determined that the boosting function can be sufficiently exhibited until the brake operation amount (Sp) reaches the predetermined value Sp2, and the
マスタシリンダ圧の特性は、図5(a)と同様の特性(g)になる。SpがSp2以下の操作領域εでは、遮断弁6が開かれており、マスタシリンダ圧が前輪ホイルシリンダW/Cに導入される(通常ブレーキ状態)。操作領域ε内で、Spが無効ストローク領域内ではマスタシリンダ圧は殆ど発生せず、SpがSp0を超えるとSpに応じてマスタシリンダ圧が発生する。Spを増大させるために必要なFpは、SpがSp2になるまでは、運転者が(無理なく)踏み込み可能な大きさに倍力される。
The characteristic of the master cylinder pressure is the same characteristic (g) as in FIG. In the operation region ε where Sp is Sp2 or less, the
SpがSp2を超える操作領域ζでは、遮断弁6が閉じられるため(図10のS0〜S2)、Spの僅かな変化に対してもマスタシリンダ圧が大きく変化する(図15参照)。よって、操作領域ζでは、ブレーキ操作量として、SpではなくFpを基準として用いる。このとき、マスタシリンダ圧は、図14(g)に示すように、Fpに応じて増加する特性となる。
In the operation region ζ in which Sp exceeds Sp2, the
前輪ホイルシリンダ圧の特性は、図14(g)のように設定されている。操作領域εでは、遮断弁6を開いた状態で、Spに応じて前輪ホイルシリンダ圧=マスタシリンダ圧を増加させる。このとき倍力装置BSの倍力機能は十分であり、小さなFpで所望のSpおよび前輪ホイルシリンダ圧が確保される。操作領域ζでは、遮断弁6を閉じた状態で、マスタシリンダ圧に応じて前輪ホイルシリンダ圧を増加させる。すなわち、特性(g)に基づき前輪ホイルシリンダ圧の目標値を設定し、ポンプ圧を用いて前輪ホイルシリンダ圧を制御する。
The characteristics of the front wheel cylinder pressure are set as shown in FIG. In the operation region ε, the front wheel cylinder pressure = master cylinder pressure is increased in accordance with Sp with the shut-off
また、後輪ホイルシリンダ圧の特性は、前輪ホイルシリンダ圧と等しくなるように目標値を設定した場合、(g)のようになる。なお、(h)に示される特性としてもよい。すなわち、無効ストローク領域内であるか否かに関わらず、検出されるSpに応じて後輪ホイルシリンダ圧が発生するように、後輪ホイルシリンダ圧目標値を設定してもよい。 The characteristic of the rear wheel wheel cylinder pressure is as shown in (g) when the target value is set to be equal to the front wheel wheel cylinder pressure. The characteristics shown in (h) may be used. In other words, the rear wheel wheel cylinder pressure target value may be set so that the rear wheel wheel cylinder pressure is generated according to the detected Sp regardless of whether or not it is within the invalid stroke region.
図16は、図6と同様のタイムチャートである。
時刻t31で、運転者がブレーキペダルBPの踏み込みを開始する。
t32からt33までの間、Spは倍力機能が十分発揮される操作領域εにあるため、Spに応じたマスタシリンダ圧および前後輪ホイルシリンダ圧を得つつ、Fp(の増加勾配)は小さい値に抑制される。
t33以降、倍力機能が不十分となる操作領域ζにブレーキ操作量が属することになるため、遮断弁6を閉じてポンプPを作動させ、前後輪ホイルシリンダ圧を図14(g)の特性に従いマスタシリンダ圧に応じて制御する。
尚、後輪ホイルシリンダ圧の特性を図14(h)のように設定した場合は、t31の直後から、Sp(またはマスタシリンダ圧)に応じて後輪ホイルシリンダ圧が増圧される。
FIG. 16 is a time chart similar to FIG.
At time t31, the driver starts to depress the brake pedal BP.
Between t32 and t33, Sp is in the operating range ε where the boosting function is fully exerted, so the master cylinder pressure and front and rear wheel cylinder pressures corresponding to Sp are obtained, while Fp (increasing gradient) is a small value To be suppressed.
After t33, the brake operation amount belongs to the operation region ζ where the boosting function becomes insufficient. Therefore, the
When the characteristics of the rear wheel wheel cylinder pressure are set as shown in FIG. 14 (h), the rear wheel wheel cylinder pressure is increased according to Sp (or master cylinder pressure) immediately after t31.
(実施例3の効果)
所定値Sp2は、倍力装置BSが倍力機能を発揮する際に出力できる最大の液圧に相当する値に設定されていることとした。
(Effect of Example 3)
The predetermined value Sp2 is set to a value corresponding to the maximum hydraulic pressure that can be output when the booster BS exhibits the boost function.
すなわち、倍力装置BSがその倍力機能を十分に発揮できる操作領域εでは倍力装置BSを利用し、倍力機能を十分に発揮できない操作領域ζでは倍力装置BSではなくポンプ圧を利用して、倍力を達成する。よって、実施例2と同様の効果を得つつ、倍力装置BSの倍力機能が通常よりも低下する車両において、例えば低負圧により倍力装置BSの全負荷点が低いときでも、全負荷点以上のホイルシリンダ圧を確保できる。 In other words, the booster BS is used in the operation region ε where the booster BS can sufficiently perform its boost function, and the pump pressure is used instead of the booster BS in the operation region ζ where the booster function cannot be fully demonstrated. And achieve a boost. Therefore, in the vehicle in which the boosting function of the booster BS is lower than usual while obtaining the same effect as in the second embodiment, even when the total load point of the booster BS is low due to, for example, low negative pressure, the full load The wheel cylinder pressure above the point can be secured.
[他の実施例]
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1〜3に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は実施例1〜3に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
[Other embodiments]
The best mode for carrying out the present invention has been described based on the first to third embodiments. However, the specific configuration of the present invention is not limited to the first to third embodiments. Design changes and the like within a range that does not depart from the gist are also included in the present invention.
例えば、実施例1〜3では、遮断弁6および増減圧制御弁7,8として、電流値によりバルブ開度が比例的に変化するいわゆる比例弁を用いたが、バルブ開度が開と閉の2位置のみとる、いわゆるオン・オフ弁を用いることとしてもよい。また、例えば遮断弁6はオン・オフ弁であり増減圧制御弁7,8は比例弁である、というように、オン・オフ弁と比例弁とを組み合わせて用いてもよい。比例弁を用いた場合、液圧がバルブ開度に応じて滑らかに変化し、ペダルフィーリングや音振性能に優れる。一方、オン・オフ弁を用いた場合、バルブ構造やコントロールユニットCUの構成を単純化でき、装置の小型化を図り、また消費電流を低減できる等の効果がある。
For example, in the first to third embodiments, as the
実施例1〜3では、ブレーキ操作部材としてブレーキペダルBPを用いたが、ペダル以外の操作部材を用いてもよい。 In Examples 1-3, although brake pedal BP was used as a brake operation member, you may use operation members other than a pedal.
実施例3では、倍力機能が低くなる場合がある倍力装置BSの例として、VELを搭載したエンジンの発生する負圧を利用する負圧ブースタを挙げたが、これに限らず、電動倍力装置(電動ブースタ)等であってバッテリの制限やモータ温度上昇等により出力が制限されることで倍力機能が低くなる場合があるものでもよい。 In the third embodiment, a negative pressure booster that uses a negative pressure generated by an engine equipped with a VEL is given as an example of a booster BS that may have a lower boost function. It may be a force device (electric booster) or the like, and the boosting function may be lowered by limiting the output due to the limitation of the battery or the increase of the motor temperature.
本発明のブレーキ制御装置を、実施例1の油圧回路構成(図1)だけでなく、他の油圧回路構成に適用することとしてもよい。 The brake control device of the present invention may be applied not only to the hydraulic circuit configuration of the first embodiment (FIG. 1) but also to other hydraulic circuit configurations.
1 第1ブレーキ回路(油路)
2 第2ブレーキ回路(油路)
6 遮断弁
7a、7b 第1増圧制御弁(第1増圧弁)
7c、7d 第2増圧制御弁(第2増圧弁)
11 ストロークセンサ(ブレーキ操作量検出手段)
12 負圧センサ(倍力機能検出装置)
BP ブレーキペダル(ブレーキ操作部材)
BS 倍力装置
M/C マスタシリンダ
W/C ホイルシリンダ
RES リザーバ
P ポンプ
CU コントロールユニット
1 First brake circuit (oil passage)
2 Second brake circuit (oil passage)
6
7c, 7d Second pressure increase control valve (second pressure increase valve)
11 Stroke sensor (Brake operation amount detection means)
12 Negative pressure sensor (boost function detector)
BP Brake pedal (brake operating member)
BS booster
M / C master cylinder
W / C wheel cylinder
RES reservoir
P pump
CU control unit
Claims (3)
該ブレーキ操作部材の操作力を倍力する倍力装置と、
該倍力装置の出力により作動するマスタシリンダと、
少なくとも前記マスタシリンダと接続する第1ホイルシリンダ群と、
前記マスタシリンダと前記第1ホイルシリンダ群との間の油路に設けられた遮断弁と、
ブレーキ液を貯留するリザーバから前記マスタシリンダを介さずにブレーキ液を吸入するポンプと、
該ポンプと接続する第2ホイルシリンダ群と、
前記ポンプと前記第1ホイルシリンダ群との間の油路に設けられた第1増圧弁と、
前記ポンプと前記第2ホイルシリンダ群との間の油路に設けられた第2増圧弁と、
前記ブレーキ操作部材の操作量を検出するブレーキ操作量検出手段と、
前記倍力装置の倍力機能の低下を検出する倍力機能検出装置と、
前記各弁および前記ポンプをコントロールして前記ホイルシリンダ群の圧力を制御するコントロールユニットと、を有し、
前記コントロールユニットは、
前記遮断弁を開制御し、前記第1増圧弁を閉制御して前記マスタシリンダからの圧力を前記第1ホイルシリンダ群に与えるとともに、前記ブレーキ操作部材の操作量に応じて前記第2ホイルシリンダ群の圧力を前記ポンプにより増圧制御する第1ブレーキ制御モードと、
前記倍力機能検出装置により倍力機能の低下を検出したとき、前記遮断弁を閉制御し、前記第1増圧弁を開制御するとともに、前記ブレーキ操作部材の操作量に応じて前記第1ホイルシリンダ群の圧力を前記ポンプにより増圧制御する第2ブレーキ制御モードを実行する
ことを特徴とするブレーキ制御装置。 A brake operating member operated by the driver;
A booster that boosts the operating force of the brake operating member;
A master cylinder operated by the output of the booster;
A first wheel cylinder group connected to at least the master cylinder;
A shut-off valve provided in an oil passage between the master cylinder and the first wheel cylinder group;
A pump for sucking brake fluid from a reservoir for storing brake fluid without going through the master cylinder;
A second wheel cylinder group connected to the pump;
A first pressure increasing valve provided in an oil passage between the pump and the first wheel cylinder group;
A second pressure increasing valve provided in an oil passage between the pump and the second wheel cylinder group;
Brake operation amount detection means for detecting the operation amount of the brake operation member;
A booster function detecting device for detecting a decrease in booster function of the booster;
A control unit that controls each valve and the pump to control the pressure of the wheel cylinder group, and
The control unit is
The shut-off valve is controlled to open, the first pressure-increasing valve is controlled to close, the pressure from the master cylinder is applied to the first wheel cylinder group, and the second wheel cylinder is controlled according to the operation amount of the brake operating member. A first brake control mode for controlling the pressure of the group to be increased by the pump;
When the boost function detection device detects a decrease in boost function, the shut-off valve is controlled to close, the first pressure increasing valve is controlled to open, and the first wheel is controlled according to the operation amount of the brake operating member. A brake control device that executes a second brake control mode in which the pressure of a cylinder group is increased by the pump.
該ブレーキ操作部材の操作力を倍力する倍力装置と、
該倍力装置の出力により作動するマスタシリンダと、
少なくとも前記マスタシリンダと接続する第1ホイルシリンダ群と、
前記マスタシリンダと前記第1ホイルシリンダ群との間の油路に設けられた遮断弁と、
ブレーキ液を貯留するリザーバから前記マスタシリンダを介さずにブレーキ液を吸入するポンプと、
該ポンプと接続する第2ホイルシリンダ群と、
前記ポンプと前記第1ホイルシリンダ群との間の油路に設けられた第1増圧弁と、
前記ポンプと前記第2ホイルシリンダ群との間の油路に設けられた第2増圧弁と、
前記ブレーキ操作部材の操作量を検出するブレーキ操作量検出手段と、
前記倍力装置の倍力機能の低下を検出する倍力機能検出装置と、
前記各弁および前記ポンプをコントロールして前記ホイルシリンダ群のホイルシリンダ圧を制御するコントロールユニットと、を有し、
前記コントロールユニットは、
前記遮断弁を開制御し、前記第1増圧弁を閉制御して前記マスタシリンダからの圧力を前記第1ホイルシリンダ群に与えるとともに、前記ブレーキ操作部材の操作量に応じて前記第2ホイルシリンダ群の圧力を前記ポンプにより増圧制御する第1ブレーキ制御モードと、
前記倍力機能検出装置により倍力機能の低下を検出したとき、少なくとも前記ブレーキ操作部材の遊び範囲では、前記遮断弁を開制御し、前記第1増圧弁を閉制御して前記マスタシリンダからの圧力を前記第1ホイルシリンダ群に与えるとともに、前記ブレーキ操作部材の操作量が所定値を超えると、前記遮断弁を閉制御し、前記第1増圧弁を開制御するとともに、前記ブレーキ操作部材の操作量に応じて前記第1ホイルシリンダ群の圧力を前記ポンプにより増圧制御する第2ブレーキ制御モードを実行する
ことを特徴とするブレーキ制御装置。 A brake operating member operated by the driver;
A booster that boosts the operating force of the brake operating member;
A master cylinder operated by the output of the booster;
A first wheel cylinder group connected to at least the master cylinder;
A shut-off valve provided in an oil passage between the master cylinder and the first wheel cylinder group;
A pump for sucking brake fluid from a reservoir for storing brake fluid without going through the master cylinder;
A second wheel cylinder group connected to the pump;
A first pressure increasing valve provided in an oil passage between the pump and the first wheel cylinder group;
A second pressure increasing valve provided in an oil passage between the pump and the second wheel cylinder group;
Brake operation amount detection means for detecting the operation amount of the brake operation member;
A booster function detecting device for detecting a decrease in booster function of the booster;
A control unit that controls each of the valves and the pump to control a wheel cylinder pressure of the wheel cylinder group, and
The control unit is
The shut-off valve is controlled to open, the first pressure-increasing valve is controlled to close, the pressure from the master cylinder is applied to the first wheel cylinder group, and the second wheel cylinder is controlled according to the operation amount of the brake operating member. A first brake control mode for controlling the pressure of the group to be increased by the pump;
When a decrease in the boost function is detected by the boost function detecting device, at least in the play range of the brake operation member, the shut-off valve is controlled to open and the first pressure booster valve is controlled to close from the master cylinder. When pressure is applied to the first wheel cylinder group and the operation amount of the brake operating member exceeds a predetermined value, the shut-off valve is closed and the first pressure increasing valve is controlled to open. A brake control device that executes a second brake control mode in which the pressure of the first wheel cylinder group is increased by the pump according to an operation amount.
The brake control device according to claim 2, wherein the predetermined value is set to a value corresponding to a maximum hydraulic pressure that can be output when the booster performs a boost function.
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