JP2009163599A - 無線icタグ、icタグシステム、及び不正使用検出方法 - Google Patents

無線icタグ、icタグシステム、及び不正使用検出方法 Download PDF

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仁 三次
Hisakazu Haneda
久一 羽田
Shigeya Suzuki
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Abstract

【課題】本発明は、必要最小限のセキュリティ機能を持たしつつも製造費用の低減を実現することができ、かつ、リーダライタに対して高い汎用性を持たせることができる無線ICタグを提供する。
【解決手段】本発明の無線ICタグは、IC回路13が、リーダライタからの情報の読み取りまたは書き込み要求に基づいて、RWメモリ12aに対して情報の読み取りまたは書き込みを行い、前記RWメモリ12aに対して行った読み取りまたは書き込みのログをSメモリ12bに書き込む、ものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線電波を利用してリーダライタとの間で情報の送受信を行う無線ICタグに関し、特に、無線ICタグに対する情報の不正な読み取りまたは書き込みを検出するICタグシステム、及び不正使用検出方法に関する。
近年、リーダライタと無線ICタグとから構成されるICタグシステム(RFIDシステム(RFID:Radio Frequency Identification)と称されることもある。)は、様々な場所に設置され、利用されている(例えば、特許文献1、2)。無線ICタグは、RF回路、IC回路、及びメモリを備えた荷札(タグ)を指し、リーダライタからの情報の読み取り要求、または書き込み要求をRF回路を介して受信すると、メモリに格納された情報をリーダライタに送信、または受信した情報をメモリに書き込む。なお、本明細書の用語として用いる無線ICタグには、電子タグ、非接触ICカード、ICタグ、RFタグ、無線タグなどと呼称されるものも含まれる。
上記の無線ICタグは、当該無線ICタグへの情報の不正な読み取りまたは書き込みに対するセキュリティ機能の強化と、当該無線ICタグを製造するために要する製造費用の低減と、が求められている。無線ICタグにおけるセキュリティ機能の強化と製造費用の低減は、一般にトレードオフの関係にある。すなわち、セキュリティ機能の強化を実現するためにIC回路にセキュリティ機能を追加すると製造費用は上昇し、製造費用の低減を実現するためにIC回路からセキュリティ機能を削除するとセキュリティ機能は弱体化してしまう。
セキュリティ機能の強化を実現するものとして、例えば、特許文献3に開示されているICタグシステムがある。特許文献3に開示されているICタグシステムでは、無線ICタグとリーダライタ双方で秘密共有鍵が予め設定されており、その秘密共有鍵を利用して無線ICタグとリーダライタ間で情報の送受信を行うことによって、無線ICタグと共通の秘密共有鍵が設定されていないリーダライタによる不正な読み取りまたは書き込みを防止している。
特開2006−072719号公報 特開2006−072883号公報 特開2005−348306号公報
特許文献3に開示されているICタグシステムは、無線ICタグに対する情報の不正な読み取りまたは書き込みに対して高いセキュリティ機能を有する反面、無線ICタグを製造するための製造費用が大きい。しかしながら、近年、ICタグシステムの普及のためには、より一層の製造費用の低減が無線ICタグに求められている潮流を考えると、必要最小限のセキュリティ機能を持たしつつも製造費用の低減を実現する無線ICタグを提案する必要がある。
また、秘密共有鍵が予め設定された無線ICタグは、共通の秘密共有鍵が設定されたリーダライタでしか利用することができず、リーダライタに対する汎用性が低い。一方で、共通の秘密共有鍵が設定されたリーダライタの台数を増やせば増やすほど無線ICタグの汎用性も高くなる。しかし、増やした分、秘密共有鍵の機密性が損なわれ、セキュリティ機能が低下してしまう恐れがあり、さらにリーダライタ毎に秘密共有鍵を設定するという手間がかかる。このように、無線ICタグにおけるセキュリティ機能の強化とリーダライタに対する汎用性の向上もまた、トレードオフの関係にある。当該無線ICタグがもつべきセキュリティ機能を決定するに際して、そのセキュリティ機能を実現する無線ICタグの汎用性もまた考慮すべき要因である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、必要最小限のセキュリティ機能を持たしつつも製造費用の低減を実現することができ、かつ、リーダライタに対して高い汎用性を持たせることができる無線ICタグ、ICタグシステム、及び不正使用検出方法を提供することを目的とする。
本発明の無線ICタグは、情報を記憶する第1の記憶部と、情報を記憶する第2の記憶部と、前記第1の記憶部と前記第2の記憶部に対して情報の読み取りまたは書き込みを行う信号処理部と、を備え、前記信号処理部が、リーダライタからの情報の読み取りまたは書き込み要求に基づいて、前記第1の記憶部に対して情報の読み取りまたは書き込みを行い、前記第1の記憶部に対して行った読み取りまたは書き込みに関する情報(以下ではログと呼ぶ)を前記第2の記憶部に書き込む、ものである。
また、本発明の無線ICタグは、前記リーダライタとの間で無線による通信を行う無線部を備え、前記信号処理部が、前記第2の記憶部から前記ログを読み取り、前記無線部が、前記信号処理部によって読み取られた前記ログの少なくとも一部を前記リーダライタに送信する、ものを含む。
本発明のICタグシステムは、本発明の無線ICタグと、前記無線ICタグと無線による通信を行うリーダライタと、前記リーダライタを制御する制御装置と、アプリケーションと、を含んで構成されるICタグシステムであって、前記リーダライタ、前記制御装置、及びアプリケーションの少なくとも一つは、前記無線ICタグから受信した前記ログに基づいて、前記無線ICタグに対する情報の不正な読み取りまたは不正な書き込みの有無を判別する、ものである。
本発明の不正使用検出方法は、無線ICタグに対する情報の不正な読み取りまたは書き込みを検出する不正使用検出方法であって、情報の読み取りまたは書き込みに関する情報(以下ログと呼ぶ)を記録する無線ICタグから、前記ログを受信するステップと、前記無線ICタグから受信した前記ログに基づいて、前記無線ICタグに対する情報の不正な読み取りまたは不正な書き込みの有無を判別するステップと、を有するものである。
この構成により、必要最小限のセキュリティ機能を持たしつつも製造費用の低減を実現することができ、かつ、リーダライタに対して高い汎用性を持たせることができる無線ICタグを提供することができる。
また、本発明の無線ICタグは、前記信号処理部が、所定のリーダライタから情報の読み取りまたは書き込み要求を受信した場合、前記第2の記憶部から前記ログの少なくとも一部を読み取る、ものを含む。
この構成により、無線ICタグはログを必要とするリーダライタにのみログを送信することができる。この結果、ICタグシステムの用途に応じてログを利用することができる。
また、本発明の無線ICタグは、前記信号処理部が、前記第1の記憶部のうちの所定の記憶領域に対する情報の読み取りまたは書き込み要求を前記リーダライタから受信した場合、前記所定の記憶領域に対して行われた読み取りまたは書き込みに関連する前記ログの少なくとも一部を前記第2の記憶部から読み取る、ものを含む。
この構成により、ある記憶領域に対してこれまでに行われてきた読み取りまた書き込みに関するログをリーダライタに送信することによって、リーダライタやアプリケーションは、その記憶領域に記憶されたデータの信憑性を判断することができる。
また、本発明の無線ICタグは、前記無線部が、前記信号処理部によって読み取られた前記ログを、前記リーダライタから受信した要求に対する応答に付加して、前記リーダライタに送信する、ものを含む。
この構成により、効率的にログをリーダライタに送信することができる。
また、本発明の無線ICタグは、前記ログには、前記第1の記憶部における情報の読み取りまたは書き込みが行われた記憶領域を特定する情報が含まれる。
また、本発明の無線ICタグは、前記ログには、前記第1の記憶部における所定の記憶領域に対して情報の読み取りまたは書き込みが行われた回数が含まれる。
また、本発明の無線ICタグは、前記ログには、前記第1の記憶部から読み取った情報、または前記第1の記憶部に書き込んだ情報の少なくとも一部が含まれる。
また、本発明の無線ICタグは、前記ログには、前記第1の記憶部から読み取った情報、または前記第1の記憶部に書き込んだ情報の少なくとも一部を基に算出される演算結果が含まれる。
また、本発明の無線ICタグは、前記信号処理部が、前記第2の記憶部から読み取った前記ログに基づいて、当該無線ICタグに対する情報の不正な読み取りまたは不正な書き込みの有無を判別する、ものを含む。
この構成により、無線ICタグが自身の読み取りまたは書き込み状況を解析することができる。
本発明の無線ICタグ、ICタグシステム、及び不正使用検出方法によれば、必要最小限のセキュリティ機能を持たしつつも製造費用の低減を実現することができ、かつ、リーダライタに対して高い汎用性を持たせることができる無線ICタグを提供することができる。
特許文献3において開示されているICタグシステムは、「無線ICタグは、リーダライタからの情報の不正な読み取りまたは書き込み要求を受信しても、その要求に基づく読み取りまたは書き込みを行わない」という方針の下、無線ICタグを構成し、無線ICタグにおけるセキュリティ機能を向上させている。本発明のICタグシステムは、上記の方針とは異なる方針の下、無線ICタグにおけるセキュリティ機能を向上させる。すなわち、「無線ICタグは、情報の不正な読み取りまたは書き込み要求に基づく不正な読み取りまたは書き込みを行っても、その不正な読み取りまたは書き込みを検出できればよい」という方針の下、無線ICタグを構成する。以下、本発明の実施の形態の無線ICタグ、及びその無線ICタグとリーダライタとを含んで構成されるICタグシステムについて詳細に説明する。
まず、本発明の実施の形態の無線ICタグの回路構成について、図1に示す、本発明の実施の形態の無線ICタグのブロック図を参照して説明する。本発明の実施の形態の無線ICタグ1は、無線通信用のRF回路11、情報を格納するメモリ12、RF回路11とメモリ12に接続され、RF回路11による無線通信制御及びメモリ12に対する情報の読み取りまたは書き込み制御を行うIC回路13、を含んで構成される。
ここで、メモリ12は、リーダライタ2からの情報の読み取り要求または書き込み要求に応じて情報の読み取りまたは書き込みが可能な(つまり、本発明のICタグシステムを利用したアプリケーションによって情報の読み取りまたは書き込みの指示に応じて、情報の読み取りまたは書き込みが可能な)RW(Read Write)メモリ12aと、RWメモリ12aに対して行われた情報の読み取りまたは書き込み状況が書き込まれるS(Secure)メモリ12bと、によって構成される。以降、Sメモリ12bに書き込まれる、リーダライタ2からの要求に基づいてRWメモリ12aに対して行われた情報の読み取りまたは書き込み状況のことを、「ログ」と称する。
IC回路13は、リーダライタ2からの情報の読み取り要求または書き込み要求に応じてRWメモリ12aに対して情報の読み取りまたは書き込みを行った場合、その都度、Sメモリ12bに対して次のようなログを書き込む。すなわち、リーダライタ2から受信した情報の読み取り要求または書き込み要求(つまり、リーダライタ2からのオペレーション)、情報の読み取りまたは書き込みが行われたRWメモリ12aのメモリ領域の先頭アドレス、この先頭アドレスが既にSメモリ12bに記録されていればこのメモリ領域に情報の読み取りまたは書き込みが行われたその延べ回数、または、読み取りまたは書き込みが行われた情報の中身またはその中身に対してハッシュ関数等を利用して演算処理を施した演算結果、などの情報をログとしてSメモリ12bに書き込む。
なお、Sメモリ12bに書き込まれるログは、上述した情報に限られるものではない。例えば、情報の読み取りまたは書き込みが行われたRWメモリ12aのメモリ領域の先頭アドレスをSメモリ12bに書き込む構成について述べたが、先頭アドレスの変わりに、物理メモリの集合体としてのブロック番地を書き込む構成であってもよい。また、RWメモリ12aに書き込んだ情報に関するパリティやCRCなどの付加情報をSメモリ12bに書き込むように構成してもよい。これにより、無線ICタグ1に対する不正な書き込みを検出した場合に、不正に書き込まれたRWメモリ12aの記憶領域を不正な書き込み前のデータに復元することができる。
Sメモリ12bに書き込まれるログの一例を、図2(a)に示す、本発明の実施の形態の無線ICタグに書き込まれるログの一例を参照して説明する。例えば、リーダライタ2は、無線ICタグ1に対して、「0x04を先頭アドレスとする32bitのデータを読み取れ」との要求(この要求のことを「Read(0x04,32)」と記述するものとする。)を送信したとする。
このとき、無線ICタグ1のIC回路13は、RWメモリ12aのうちの0x04を先頭アドレス121aとする32bitのデータ122aを読み取って、その読み取ったデータをRF回路13に送信させる。さらに、IC回路13は、リーダライタ2を識別する識別子120b、リーダライタ2からの要求「Read()」を識別する識別子121b、RWメモリ12aから読み取られたメモリ領域の先頭アドレス122b「0x04」、RWメモリ12aから読み取られた32bitのデータ123b「001010…0111」をSメモリ12bに書き込む。
また、Sメモリ12bに書き込まれるログの他例を、図2(b)に示す、本発明の実施の形態の無線ICタグに書き込まれるログの他例を参照して説明する。例えば、リーダライタ2は、無線ICタグ1に対して、「0x04を先頭アドレスとして32bitのデータ「001010…0111」を書き込め」との要求(この要求のことを「Write(0x04、32、001010…0111)」と記述するものとする。)を送信したとする。
このとき、無線ICタグ1のIC回路13は、RWメモリ12aのうちの0x04を先頭アドレス123aとする32bitの記憶領域にデータ124aを書き込む。さらに、IC回路13は、リーダライタ2を識別する識別子124b、リーダライタ2からの要求「Write()」を識別する識別子125b、RWメモリ12aへ書き込まれたメモリ領域の先頭アドレス126b「0x04」及び最後尾のアドレス127b「0x24」、RWメモリ12aへ書き込まれた32bitのデータ128b「001010…0111」をSメモリ12bに書き込む。
ここまで説明したように、無線ICタグ1は、情報の読み取り要求または書き込み要求をリーダライタ2から受信すると、Sメモリ12bにログを記録する。このため、無線ICタグ1に記録されているログを解析すれば、当該無線ICタグ1に対する情報の不正な読み取りまたは書き込みの有無を検出することができる。例えば、RWメモリ12aの記憶領域のうち、書き込みされるはずのない記憶領域、または書き込みされる頻度が低い記憶領域に対して書き込みが実行されたことがログから解析されれば、無線ICタグには情報の不正な書き込みが有ったことを検出することができる。
上述したログを解析する機能をIC回路13に追加し、無線ICタグ1が自身の読み取りまたは書き込み状況を解析する構成も考えられる。が、より一層の製造費用の低減が無線ICタグに求められていることを考えると、無線ICタグにはログをリーダライタに送信する機能のみを持たせ、一方で、リーダライタにはログを解析する機能を持たせる構成のほうが、無線ICタグの製造費用を抑えられるため好ましい。このため、以降、無線ICタグとリーダライタ間でのログの送受信に関する処理、及びリーダライタによるログの解析に関する処理について説明する。
まず、無線ICタグとリーダライタ間でのログの送受信に関する処理について、図3及び図4に示す、本発明の実施の形態のICタグシステムによる情報の送受信を表すシーケンスを参照して説明する。なお、図3には、リーダライタ2が無線ICタグ1に情報の読み取りを要求する場合のシーケンスを、図4には、リーダライタ2が無線ICタグ1に情報の書き込みを要求する場合のシーケンスを、それぞれ示している。
図3において、リーダライタ2は、本発明のICタグシステムを利用するアプリケーションから論理メモリmemory aの読み取り指示Read(@memory a)を受け付けると(ステップS31)、その論理メモリaに対応する物理メモリmemory Aから情報を読み取ることを要求する信号Read(@memory A)を無線ICタグ1に送信する(ステップS32)。
無線ICタグ1は、情報の読み取りを要求する信号Read(@memory A)をリーダライタ2から受信すると、RWメモリ12aの記憶領域のうちの該当する物理メモリAからデータdataAを読み取り(ステップS33)、さらに、この読み取り要求Read(@memory A)に関するログlogAをSメモリ12bに書き込む(ステップS34)。無線ICタグ1は、RWメモリ12aから読み取ったデータdataAをリーダライタ2に送信するが、このとき、データdataAにログlogAを付加して送信する(ステップS35)。
また、図3(b)において、リーダライタ2は、本発明のICタグシステムを利用するアプリケーションから論理メモリmemory bへのデータdataBの書き込み指示を受け付けると(ステップS41)、その論理メモリbに対応する物理メモリmemory BへデータdataBを書き込むことを要求する信号Write(@memory B、dataB)を無線ICタグ1に送信する(ステップS42)。
無線ICタグ1は、情報の書き込みを要求する信号Write(@memory B、dataB)をリーダライタ2から受信すると、RWメモリ12aの記憶領域のうちの該当する物理メモリmemory BにデータdataBを書き込み(ステップS43)、さらに、この情報の書き込み要求Write(@memory B、dataB)に関するログlogBをSメモリ12bに書き込む(ステップS44)。このとき、無線ICタグ1は、RWメモリ12aに対する情報の書き込み処理が完了した場合にはその書き込みが完了したことを通知する信号ACKを送信するが、このとき、信号ACKにログlogBを付加して送信する(ステップS45)。
図3及び図4に示すように、本発明の実施の形態の無線ICタグ1は、RWメモリ12aに対して情報の読み取りを行った場合にはその読み取った情報に、または、RWメモリ12aに対して情報の書き込みを行った場合にはその書き込みが完了したことを通知する情報に、Sメモリ12bに格納されたログをこの応答に付加することによって、リーダライタにログを送信する。この構成により、リーダライタ2は、情報の読み取り要求または書き込み要求を無線ICタグ1に送信する度に、その要求に関するログを受信することになる。この結果、リーダライタ2は、そのログを解析することによって、無線ICタグ1に送信した読み取り要求または書き込み要求が不正なアプリケーションによる指示にしたがっていたか否かを判別することができる。
なお、Sメモリ12bには、リーダライタから情報の読み取り要求または書き込み要求を受信する度にログが書き込まれるため、利用されるICタグシステムの異なる様々なリーダライタからの要求に基づくログや、同一のリーダライタからの要求に基づく複数のログが記録されていることがある。あるリーダライタ2へログが付加された応答を送信する際、図3及び図4で説明したように、リーダライタ2から受信した要求に関するログのみを応答に付加して送信するようにしてもよいが(例えば、図3の場合には、無線ICタグ1は、読み取り要求Read(@memory A)に関するログlogAのみをdataAに付加してリーダライタに送信している。)、Sメモリ12bに書き込まれているログの全て、またはその一部を応答に付加するようにしてもよい。メモリ12bに書き込まれているログのうちの一部を応答に付加する場合には、例えば、メモリ12bに記録されたログのうちの、新しいものから所定数のログを付加したり、リーダライタ2からある物理メモリへの読み取りまたは書き込みの要求を受けた場合にその物理メモリに対してそれまでに行われた読み取りまたは書き込みに関連するログを付加したり、することが考えられる。この構成により、ログを受信したリーダライタは、そのログを解析することによって、不正な読み取りまたは書き込みを検出、すなわち、どのリーダライタにより、RWメモリ12aに記憶されたどの情報が、何回、不正に読み取りまたは書き込まれたかを検出することができる。
なお、無線ICタグ1が、リーダライタ2からの情報の読み取り要求または書き込み要求に対する応答にログを付加するように述べたが、これに限るものではない。例えば、リーダライタ2から無線ICタグ1への要求の一つとして、リーダライタ2が無線ICタグ1にログを読み取るよう要求するログ読み取り要求を新たに設け、無線ICタグ1は、そのログ読み取り要求を受信した場合に、そのログ読み取り要求に対する応答にログを付加して送信するようにしてもよい。また、このログ読み取り要求の一機能として任意の物理メモリを指定する機能を追加し、当該物理メモリに対する読み取りまたは書き込みに関連するログのみを応答に付加して送信させるよう、無線ICタグ1を構成してもよい。
上述のように、無線ICタグ1は、ログが付加された応答をリーダライタ2に送信する場合、情報の読み取り要求または書き込み要求をリーダライタ2から受信する度に当該リーダライタ2にその応答を送信する構成でもよいが、情報の読み取り要求または書き込み要求を所定のリーダライタ2から受信した場合に当該リーダライタ2にその応答を送信する構成でも構わない。このとき、無線ICタグ1は、情報の読み取り要求または書き込み要求の電文に記載されている、リーダライタ2を識別する識別子を参照して、その要求を送信したリーダライタが所定のリーダライタか否かを判別し、所定のリーダライタであると判別すればログが付加された応答を当該リーダライタに送信し、一方、所定のリーダライタでないと判別すればログが付加されていない応答を当該リーダライタに送信する。
続いて、リーダライタによるログの解析に関する処理について、図3及び図4に示すシーケンスを参照して説明する。リーダライタ2は、無線ICタグ1から受信した応答に含まれるログlogA、logBを抽出し、そのログを解析する(ステップ36またはステップ46)。リーダライタ2による解析処理の一例としては、RWメモリ12aの記憶領域のうち、書き込みされるはずのない記憶領域、または書き込みされる頻度が低い記憶領域に対して書き込みが実行されたことがログに記述されていれば、その情報の書き込みは不正なものである可能性が高いため、無線ICタグには情報の不正な書き込みが有ったと判別する。また、リーダライタ2による解析処理の別の一例としては、また、リーダライタ2による解析処理の別の一例としては、論理メモリが占める物理アドレスの領域を逸脱して情報の読み取りまたは書き込みが行われた場合には、なんらかの故障、あるいは悪意のある書き込みが行われた可能性が高いため、無線ICタグにデータ異常があった、または情報の不正な書き込みが有ったなどと判別する。
リーダライタは、上述のように情報の不正な読み取りまたは書込みの有無を判別すると、その判別結果をメタデータmeta A、meta Bとして生成する(ステップ37またはステップ47)。そして、図3に示すように、リーダライタ2が無線ICタグ1に情報の読み取りを要求していた場合には、無線ICタグ1から受信したデータdataAのメタデータとしてメタデータmeta Aを付与し、アプリケーションに渡す(ステップS38)。また、図4に示すように、リーダライタ2が無線ICタグ1に情報の書き込みを要求していた場合には、ACKにメタデータmeta Bを付与し、アプリケーションに渡す(ステップS48)。
このように、リーダライタ2からメタデータが付与されたデータを渡されたアプリケーションは、そのメタデータを参照して、過去に当該データが不正な読み取りまたは書き込みがなされたものであるかを判別することができる。
以上、本発明の実施の形態の無線ICタグ、及びICタグシステムによれば、無線ICタグは、リーダライタからの情報の読み取り要求又は書き込み要求に応じてRWメモリに対して読み取りまたは書き込みを行い、RWメモリに対して行った読み取りまたは書き込みに関するログをSメモリに記録する。リーダライタが読み取りまたは書き込みすることができるのはRWメモリのみであり、Sメモリには、リーダライタから受信した要求に基づくログが機械的に書き込まれる。このため、リーダライタは、Sメモリに記録されたログを改竄することはできず、Sメモリに記録されるログの信頼性は確保される。したがって、このログを解析すれば、無線ICタグに対する情報の不正な読み取りまたは書き込みの有無を確実に検出することができる。
本発明の実施の形態の無線ICタグは、上述したセキュリティ機能を実施するために必要とされる回路が極めて少なく済むため、当該無線ICタグを製造するために要する費用を大幅に抑えることができ、かつ、必要最小限のセキュリティ機能が確保されている。また、ログを記録させるためには無線ICタグに機能を追加すればよく、リーダライタに機能を追加する必要がないため、あらゆるリーダライタに対して適用可能な本発明の無線ICタグは高い汎用性を有する。
さらに、本発明の実施の形態のリーダライタは、無線ICタグから受信したログを解析することによって、当該リーダライタが読み取りまたは書き込みを行ったデータが過去に不正に読み取りまたは書き込みされていないかを確認することができる。このように、リーダライタが読み取りまたは書き込みを行ったデータに対する信憑性を判断することができる結果、本発明のICタグシステムは、無線ICタグに対する必要最小限のセキュリティ機能を確保している。
本発明の無線ICタグ、ICタグシステム、及び不正使用検出方法によれば、必要最小限のセキュリティ機能を持たしつつも製造費用の低減を実現することができ、かつ、リーダライタに対して高い汎用性を持たせることができる無線ICタグを提供することができるという効果を奏し、無線ICタグに対する情報の不正な読み取りまたは書き込みを検出するICタグシステム、及び不正使用検出方法の分野において有用である。
本発明の実施の形態の無線ICタグのブロック図 (a)本発明の実施の形態の無線ICタグに書き込まれるログの一例 (b)本発明の実施の形態の無線ICタグに書き込まれるログの他例 本発明の実施の形態のリーダライタが無線ICタグに情報の読み取りを要求する場合のシーケンス 本発明の実施の形態のリーダライタが無線ICタグに情報の書き込みを要求する場合のシーケンス
符号の説明
1 無線ICタグ
11 RF回路
12 メモリ
12a RWメモリ
12b Sメモリ
13 IC回路
2 リーダライタ

Claims (12)

  1. 情報を記憶する第1の記憶部と、
    情報を記憶する第2の記憶部と、
    前記第1の記憶部と前記第2の記憶部に対して情報の読み取りまたは書き込みを行う信号処理部と、
    を備え、
    前記信号処理部は、リーダライタからの情報の読み取りまたは書き込み要求に基づいて、前記第1の記憶部に対して情報の読み取りまたは書き込みを行い、前記第1の記憶部に対して行った読み取りまたは書き込みに関する情報(以下ではログと呼ぶ)を前記第2の記憶部に書き込む、
    無線ICタグ。
  2. 請求項1記載の無線ICタグであって、
    前記リーダライタとの間で無線による通信を行う無線部を備え、
    前記信号処理部は、前記第2の記憶部から前記ログを読み取り、
    前記無線部は、前記信号処理部によって読み取られた前記ログの少なくとも一部を前記リーダライタに送信する、
    無線ICタグ。
  3. 請求項2記載の無線ICタグであって、
    前記信号処理部は、所定のリーダライタから情報の読み取りまたは書き込み要求を受信した場合、前記第2の記憶部から前記ログの少なくとも一部を読み取る、
    無線ICタグ。
  4. 請求項2記載の無線ICタグであって、
    前記信号処理部は、前記第1の記憶部のうちの所定の記憶領域に対する情報の読み取りまたは書き込み要求を前記リーダライタから受信した場合、前記所定の記憶領域に対して行われた読み取りまたは書き込みに関する前記ログを前記第2の記憶部から読み取る、
    無線ICタグ。
  5. 請求項2から4のいずれか一項に記載の無線ICタグであって、
    前記無線部は、前記信号処理部によって読み取られた前記ログを、前記リーダライタから受信した要求に対する応答に付加して、前記リーダライタに送信する、
    無線ICタグ。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の無線ICタグであって、
    前記ログには、前記第1の記憶部における情報の読み取りまたは書き込みが行われた記憶領域を特定する情報が含まれる、
    無線ICタグ。
  7. 請求項1から5のいずれか一項に記載の無線ICタグであって、
    前記ログには、前記第1の記憶部における所定の記憶領域に対して情報の読み取りまたは書き込みが行われた回数が含まれる、
    無線ICタグ。
  8. 請求項1から5のいずれか一項に記載の無線ICタグであって、
    前記ログには、前記第1の記憶部から読み取った情報、または前記第1の記憶部に書き込んだ情報の少なくとも一部が含まれる、
    無線ICタグ。
  9. 請求項1から5のいずれか一項に記載の無線ICタグであって、
    前記ログには、前記第1の記憶部から読み取った情報、または前記第1の記憶部に書き込んだ情報の少なくとも一部を基に算出される演算結果が含まれる、
    無線ICタグ。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の無線ICタグであって、
    前記信号処理部は、前記第2の記憶部から読み取った前記ログに基づいて、当該無線ICタグに対する情報の不正な読み取りまたは不正な書き込みの有無を判別する、
    無線ICタグ。
  11. 請求項1から9のいずれか一項に記載の無線ICタグと、前記無線ICタグと無線による通信を行うリーダライタと、前記リーダライタを制御する制御装置と、アプリケーションと、を含んで構成されるICタグシステムであって、
    前記リーダライタ、前記制御装置、及びアプリケーションの少なくとも一つは、前記無線ICタグから受信した前記ログに基づいて、前記無線ICタグに対する情報の不正な読み取りまたは不正な書き込みの有無を判別する、
    ICタグシステム。
  12. 無線ICタグに対する情報の不正な読み取りまたは書き込みを検出する不正使用検出方法であって、
    情報の読み取りまたは書き込みに関する情報(以下ではログと呼ぶ)を記録する無線ICタグから、前記ログを受信するステップと、
    前記無線ICタグから受信した前記ログに基づいて、前記無線ICタグに対する情報の不正な読み取りまたは不正な書き込みの有無を判別するステップと、
    を有する不正使用検出方法。
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