JP2009159758A - 開閉器制御システム及びその開閉制御方法 - Google Patents

開閉器制御システム及びその開閉制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】手間を掛けず、また、タイマ等の計器類を設けることなく電力料金の契約種別の変更等に応じて通電時間帯を設定し、開閉器の開閉制御を自立的に行うことができる開閉器制御システム及びその開閉制御方法を提供する。
【解決手段】開閉器28と、開閉器28のON時間帯を定義するフラグを記憶するON時間帯フラグ記憶部24と、ON時間時間帯フラグ記憶部24を参照して開閉器28の開閉動作を制御するタイムスイッチ端局の状態と、開閉器28の開閉動作を求める開閉制御信号に基づいて開閉器28の開閉動作を制御する通常端局の状態と、を切り替えて実行する制御部22と、制御部22が実行すべき端局の状態を定義するタイムスイッチ端局フラグを記憶するタイムスイッチ端局フラグ記憶部25とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、配電系統に設置される開閉器の開閉制御を行う開閉器制御システム及びその開閉制御方法に関する。
通常、商用電力送電系統からの引き込み線と電力需要家の屋内配線系統との間には、両系統の遮断又は接続を行うための開閉器が設置される。該開閉器は、電力需要家の転居等の際に開閉される他、電力料金の未払い等の特別事情が生じたときにも操作される。前記特別事情による電力供給停止の場合は、電力需要家が現に電力を使用している状態での切操作が必要となる場合が少なくないが、この場合、作業者は電力量計の動作状況から電力使用状況を確認しつつ、開閉器を切操作している。
近年、各電力需要家に通信端局を設置し、これらを電力事業者が保有する収集サーバと通信可能に接続し、各電力需要家における電力量計の検針データを定期的に収集する自動検針システムが一部運用されている。そして、前記通信端局に開閉器の開閉動作を制御する機能を具備させ、例えば上記特別事情が生じたときに、収集サーバの側から開閉器を切操作する制御信号を該当する通信端局へ送信し、遠隔的に切操作を実行させることも行われている。
ところで、例えば深夜電力契約のように、電力料金の契約種別によっては電力需要家に電力供給するための通電時間帯を限定しなければならない場合がある。この場合、上記の遠隔自動検針用の通信端局に自立的に開閉器の開閉制御を行う機能を持たせることが必要となる。通信端局が自立的に開閉制御を行う手段として例えば、通信端局にタイマスイッチ機能を付加することが挙げられる(例えば特許文献1)。特許文献1に開示された電源遮断装置は、スケジュール運転のためのON/OFF信号を出力するタイマが設けられている。タイマにはあらかじめ開閉器の入り時間と切れ時間が設定されており、電源遮断装置は、タイマに設定された時間割に従って開閉器の開閉制御を行っている。
特開平6−5178号公報
電力事業者と電力需要家との間で結ばれる電力料金の契約の種別は多様であり、その種別によって通電時間帯が異なるのが通常である。このため、電力需要家が電力料金の契約種別の変更を希望した場合、新たな契約種別に応じた通電時間帯となるようにタイマの設定変更が必要となる。しかしながら、このような契約変更に伴うタイマの設定変更は、電力料金の契約の変更を希望する電力需要家に個別連絡を取る手間を電力事業者に発生させることになり、膨大な数の電力需要家を抱える電力事業者にとって、このような手間は看過できない作業量となる。
さらに、タイマの付加により通信端局の装置サイズは必然的に大きくなり、その結果、通信端局の設置スペースを増大させてしまう。このことは、通信端局の設置場所の選択の自由度を小さくしてしまい、電力需要家によっては通信端局の設置が困難となってしまう場合もあり得る。
上記問題点に鑑み、本発明の目的は、手間を掛けず、また、タイマ等の計器類を設けることなく電力料金の契約種別の変更等に応じて通電時間帯を設定し、開閉器の開閉制御を自立的に行うことができる開閉器制御システム及びその開閉制御方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の一の局面に係る開閉器制御システムは、負荷に対して給電を行う配線系統を電力送電系統に対して遮断又は接続する開閉器と、前記負荷に対して給電を行なう時間に応じて前記開閉器の開閉状態の時間帯を定義する開閉時間帯フラグを記憶する開閉時間帯フラグ記憶部と、前記開閉時間帯フラグにより定義された時間帯に従って前記開閉器の開閉動作を制御する第1の制御状態と、前記開閉器の開閉動作を求める制御信号に基づいて前記開閉器の開閉動作を制御する第2の制御状態と、を切り替えて実行する第1の制御部と、前記第1及び第2の制御状態間の切り替えを求める制御信号に基づいて前記第1の制御部が実行すべき制御状態が前記第1及び第2の制御状態のいずれであるかを定義する制御状態フラグを記憶する制御状態フラグ記憶部とを備え、前記第1の制御部は、前記第1及び第2の制御状態のうちの前記制御状態フラグにより定義された制御状態を実行する。
上記の開閉器制御システムでは、第1及び第2の制御状態間の切り替えを求める制御信号に基づいて第1の制御部が実行すべき制御状態を定義する制御状態フラグが記憶される。このため、開閉時間帯フラグにより予め定義された時間帯に従って開閉器の開閉動作を制御する第1の制御状態と、開閉器の開閉動作を求める制御信号に基づいて開閉器の開閉動作を制御する第2の制御状態とを切り替えながら実行することができる。
さらに、上記の開閉器制御システムでは、負荷に対して給電を行なう時間に応じて開閉器の開閉状態の時間帯を定義する開閉時間帯フラグが記憶される。このため、負荷に対して給電を行なう時間に変更があった場合でも、その変更に応じて開閉器の開閉状態の時間帯を開閉時間帯フラグで定義することで、変更後の時間帯に従って開閉器の開閉動作を制御することができる。
前記第1の制御部による前記第1の制御状態の実行中における前記第1の制御状態の停止を定義する停止フラグを記憶する停止フラグ記憶部をさらに備え、前記停止フラグは、前記第1の制御部が前記第1の制御状態の実行中に与えられる前記開閉器の開動作を求める制御信号に基づいて設定され、当該設定後に与えられる前記開閉器の閉動作を求める制御信号に基づいて解除されるものであり、前記第1の制御部は、前記第1の制御状態の実行中に前記停止フラグが設定されると前記第1の制御状態の実行を停止し、当該停止後に前記停止フラグが解除されると前記第1の制御状態の実行を再開することが好ましい。
この場合、第1の制御部による第1の制御状態が実行中でかつ前記停止フラグが設定されていないときに、開閉器の開閉動作を求める制御信号が与えられた場合でも、制御状態フラグにより定義された制御状態の切り替えを行うことなく、開閉時間帯フラグにより定義された時間帯に従う開閉器の開閉動作を停止し、開閉器の開閉動作を求める制御信号に従う開閉器の開閉動作を実行することができる。このため、開閉時間帯フラグにより定義された時間帯と開閉器の開閉動作を求める制御信号との間の整合性を持たせることができる。
前記第1の制御部は、前記第1の制御状態の実行中でかつ前記停止フラグが設定されていないときに、前記開閉器の閉動作を求める制御信号が与えられると、前記開閉時間帯フラグにより定義された時間帯の如何にかかわらず、前記開閉器の閉動作を実行する一方、前記開閉器の開動作を求める制御信号が与えられると、前記開閉時間帯フラグにより定義された時間帯の如何にかかわらず、前記開閉器の開動作を実行することが好ましい。
この場合、第1の制御状態の実行中でかつ前記停止フラグが設定されていないときに、開閉器の閉動作を求める制御信号を与えることにより、開閉時間帯フラグにより定義された時間帯の如何にかかわらず、開閉器の閉動作を実行することができると共に、開閉器の開動作を求める制御信号を与えることにより、開閉時間帯フラグにより定義された時間帯の如何にかかわらず、開閉器の開動作を実行することができる。
前記第1の制御部に、前記開閉器の開閉動作を求める制御信号及び前記第1及び第2の制御状態間の切り替えを求める制御信号を与える第2の制御部をさらに備え、前記第2の制御部は、前記第1及び第2の制御状態間の切り替えを求める制御信号を前記第1の制御部に与えて前記第2の制御状態を実行させると共に、前記開閉器の開閉動作を求める制御信号を前記第2の制御状態を実行する前記第1の制御部に与えて前記開閉器を開閉動作させることが好ましい。
この場合、第2の制御部が第1の制御部による第1及び第2の制御状態間の切り替えを制御することができる。
本発明の他の一局面に従う開閉制御方法は、負荷に対して給電を行う配線系統を電力送電系統に対して遮断又は接続する開閉器の開閉制御を行う開閉器制御システムの開閉制御方法であって、前記負荷に対して給電を行なう時間に応じて前記開閉器の開閉状態の時間帯を設定する第1の工程と、前記第1の工程により設定された時間帯に従って前記開閉器の開閉動作を制御する第1の制御状態と、前記開閉器の開閉動作を求める制御信号に基づいて前記開閉器の開閉動作を制御する第2の制御状態と、を切り替えて実行する第2の工程とを備え、前記第2の工程は、前記第1及び第2の制御状態間の切り替えを求める制御信号に基づいて前記第1及び第2の制御状態間の切り替えを実行する第3の工程を含む。
上記の開閉制御方法では、第1及び第2の制御状態間の切り替えを求める制御信号に基づいて実行すべき制御状態の切り替えが行われる。このため、予め設定された時間帯に従って開閉器の開閉動作を制御する第1の制御状態と、開閉器の開閉動作を求める制御信号に基づいて開閉器の開閉動作を制御する第2の制御状態とを切り替えながら実行することができる。
さらに、上記の開閉制御方法では、負荷に対して給電を行なう時間に応じて開閉器の開閉状態の時間帯が設定される。このため、負荷に対して給電を行なう時間に変更があった場合でも、その変更に応じて開閉器の開閉状態の時間帯を設定することで、変更後の時間帯に従って開閉器の開閉動作を制御することができる。
本発明によれば、端局を保有する電力需要家に電話連絡を取るような手間を掛けず、また、タイマ等の計器類を設けることなく、遠隔地から与える制御信号により開閉器を開閉させると共に、端局が自立的に開閉器を開閉させることもできる。従って、電力料金の契約種別の変更等に応じて通電時間帯を容易に設定し直すことができ、タイマ等の計器類を設置するためのスペースやコストを省くことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同じ要素または類似する要素には同じまたは類似の符号を付しており、説明を省略する場合がある。
図1は、本発明の実施形態に係る開閉器制御システムの全体構成を示す模式図である。本実施の形態に係る開閉器制御システムは、多数の電力需要家から電力使用量の検針データを自動的に収集するものであって、収集サーバSV及びゲートウエイGWと、多数の端局A、B、C・・・とで構成されている。
端局A、B、C・・・は、ゲートウエイGW及び他の端局と無線通信が可能とされた無線通信端局であって、各々の電力需要家に設置され、電力使用量の検針データを含むデータをゲートウエイGWに向けて定期的に送信する。本実施の形態では、各端局A、B、C・・・はPHS(Personal Handyphone System)トランシーバモードで無線通信を行う。また、端局A、B、C・・・は、複数の階層を備えたツリー状にネットワーク接続されている。
収集サーバSVは、例えば電力会社の営業所などに設置され、各電力需要家の電力料金等を算出するために、前記検針データを各端局から収集する。収集サーバSVは、図略の他の業務サーバ、管理サーバ、制御サーバ等にネットワーク接続され、他の業務と連携した運用がなされる。収集サーバSVは、端局A、B、C・・・がどのように配列されているかを示すルートテーブルを保持しており、端局A、B、C・・・の各々と個別にデータ通信が可能とされている。
ゲートウエイGWは、収集サーバSVと社内光ファイバ網などのネットワークを介して接続され、端局A、B、C・・・により構成されているPHS無線通信網と、収集サーバSVが接続されている光ファイバ通信ネットワークとを相互接続する機器である。前記ルートテーブルに従って、1つのゲートウエイGWの下層には端局A、Hが配列され、端局Aの下層には端局B、Cが配列され、端局B及び端局Cの下層には各々、端局D、E及び端局F、Gが配列されるというように、ツリー状のPHS無線通信網が形成されている。
端局A、B、C・・・の側から収集サーバSVに向けては、上述の通り検針データが定期的に送信される。一方、収集サーバSVから端局A、B、C・・・の側に向けては、受信していない検針データの要求信号等の他、本実施の形態では開閉器28(図3)の開閉を要求する開閉制御信号が送信される。収集サーバSVは、端局A、B、C・・・に開閉制御信号を送信することで、端局A、B、C・・・の開閉器28の開閉を遠隔的に制御する。
本実施の形態ではさらに、上記の開閉制御信号に加えて、端局A、B、C・・・が自立的に開閉器28の開閉を制御するために用いられる自立制御信号が収集サーバSVから端局A、B、C・・・に送信される。端局A、B、C・・・は、収集サーバSVからの自立制御信号を受信することにより、開閉器28の開閉を遠隔的に制御される端局(以下、「通常端局(N端局)」という)である状態から、開閉器28の開閉を自立的に制御する端局(以下、「タイムスイッチ端局(TS端局)」という)である状態に遷移する。もちろん、逆の遷移も前記自立制御信号の受信により行われる。なお、この自立制御信号については後述する。
図2は、収集サーバSV(ゲートウエイGW)と、1つのツリーを構成する端局A、B、C、D、E、F、Gとの間における、データ及び制御信号の送受信状態を示すタイムチャートである。収集サーバSVが検針データを受信する場合、最下層の端局D、Eが、所定の送信タイミングが到来すると、自身の検針データを中層の端局Bへそれぞれ送信する。同様に、他の最下層の端局F、Gは、自身の検針データを、端局Cへ送信する。次に、端局Bは、自身の検針データと、先に受信した端局D、Eの検針データとを、上層の端局Aに送信する。同様に、端局Cも、自身の検針データと、先に受信した端局F、Gの検針データとを、上層の端局Aに送信する。しかる後、端局Aは、自身の検針データと、先に受信した端局B〜Gの検針データとを、ゲートウエイGWを介して収集サーバSVに送信する。
一方、収集サーバSVから制御信号が送信されるときは、受信のときの逆のルートで前記開閉制御信号や前記自立制御信号等の制御信号が送信される。例えば、収集サーバSVから端局Eへ前記開閉制御信号が送信される場合は、ゲートウエイGW、端局A及び端局Bを順次経由する無線通信路が用いられる。
このように、多数の端局A、B、C・・・を、複数の階層を備えたツリー状にネットワーク接続し、所謂バケツリレー式にデータや制御信号の送受信を行うことで、収集サーバSV(ゲートウエイGW)から個別に各端局へポーリングする場合と比べて、短時間でデータ収集や制御信号の送信が可能となる。なお、データや制御信号の送受信を、このようなバケツリレー式に固定化しなくとも良く、必要に応じて階層をスキップして端局間で無線通信を行わせたり、ゲートウエイGWと下層端局との間で直接無線通信を行わせたり、あるいは他のゲートウエイGWに属する端局との間で直接無線通信を行わせたりしても良い。
続いて、収集サーバSV、及び1つの端局Aの機能構成を、図3に示すブロック図に基づいて説明する。収集サーバSVは、機能的に、送受信部11、制御部12及びデータ記憶部13を備えている。また、端局Aは、送受信部21、制御部22、バックアップメモリ23、ON時間帯フラグ記憶部24、タイムスイッチ(TS)端局フラグ記憶部25及びタイムスイッチ(TS)動作フラグ記憶部26を備えている。なお、端局Aは、当該端局Aが配置される電力需要家における電力使用量を計測する電力量計27と、商用電力送電系統から当該電力需要家への給電のON/OFFを切り換える開閉器28とが組み合わされた端局ユニットUTとして、電力需要家に配置されている。他の端局B、C・・・についても同様である。
収集サーバSVの送受信部11は、ゲートウエイGWを介して多数の端局A、B、C・・・とデータや制御信号の送受信を行う機能部である。送受信部11は、端局A、B、C・・・から定期的に送信されてくる電力量計27の検針データを受信する一方で、端局A、B、C・・・に向かって、バックアップ検針データの要求信号や開閉器28の開閉制御信号等の制御信号を送信する。
制御部12は、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、CPUの作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)等から構成され、CPUが制御プログラムを実行することにより収集サーバSVの各部の動作を司る。制御部12は、送受信部11の送受信処理、データ記憶部13への記憶処理などを制御する。
さらに、制御部12は、前記開閉制御信号を生成する遠隔用制御部121及び前記自立制御信号を生成する自立用制御部122を機能的に含む。遠隔用制御部121は、開閉器28を閉(入)から開(切)の状態へ動作させ電力需要家の屋内配線系統を商用電力送電系統から遮断するための制御(以下、「切制御」という)信号、及び、開閉器28を開(切)から閉(入)の状態へ動作させ電力需要家の屋内配線系統を商用電力送電系統へ接続するための制御(以下、「入制御」という)信号を生成する。前記開閉制御信号は、上記の切制御信号及び入制御信号からなり、遠隔用制御部121は、これら切制御信号及び入制御信号を端局A、B、C・・・に送信することにより、端局A、B、C・・・の各開閉器28の開閉制御を遠隔的に実行することができる。
ここで、切制御信号は、例えば電力需要家の転出や、特別事情に基づく電力供給停止理由が生じたときに当該電力需要家の端局へ送信される。一方、入制御信号は、例えば電力需要家の転入や、電力供給停止理由が解消したときに当該電力需要家の端局へ送信される。これら切制御信号及び入制御信号は、収集サーバSVに相互接続されている管理サーバ(図略)等から指示が与えられたタイミングで生成され、端局A、B、C・・・に送信される。
一方、自立用制御部122は、前記自立制御信号として次の制御信号を生成する。すなわち、自立用制御部122は、端局A、B、C・・・を通常端局(N端局)の状態からタイムスイッチ端局(TS端局)の状態へ遷移させ、開閉器28の開閉制御を各端局に自立的に実行させるためのTS端局設定信号、及び、端局A、B、C・・・をタイムスイッチ端局(TS端局)の状態から通常端局(N端局)の状態へ遷移させ、各端局による開閉器28の自立的な開閉制御を停止させるためのTS端局解除信号を生成する。さらに、自立用制御部122は、開閉器28を閉状態(ON状態)にする時間帯(ON時間帯)を設定するためのON時間帯設定信号を生成する。各端局A、B、C・・・は、通常、このON時間帯設定信号に基づいて設定されるON時間帯に従って開閉器28の開閉制御を自立的に実行する。
データ記憶部13は、各端局A、B、C・・・から定期的に送信され、送受信部11で受信された検針データを記憶する。図4は、この検針データの一例を示すデータ構成図である。検針データは、「計器ID」、「検針日時」、「指示値」及び「データフラグ」を含む。「計器ID」は、電力需要家毎の電力量計27に付与されている固有のID番号である。「検針日時」は、当該検針データが取得された日時を示す時刻データである。「指示値」は、電力量計27がカウントしている電力使用量の積算値(カウント値)である。「データフラグ」は、指示値が適正に読み取られたか否か等の情報をフラグ形式で示すデータである。このような検針データが、予め定める所定の検針周期、例えば30分毎に、各端局A、B、C・・・から収集サーバSVへ送信される。
端局Aの送受信部21は、上層のゲートウエイGW、若しくは下層の端局B、Cと無線のデータ通信を行うための機能部である。送受信部21は、端局B、C・・・から定期的に送信されてくる電力量計27の検針データと自身の検針データとを、収集サーバSVに向けて所定の送信タイミング毎に送信する一方、収集サーバSVから送信される前記開閉制御信号等の制御信号を受信する。
制御部22は、端局Aの各部の動作を司ると共に、電力量計27の検針データを所定の検針周期で定期的に読み取る処理、該検針データを収集サーバSVへ送信する処理、及び該検針データをバックアップメモリ23に記憶させる処理等を制御する。
さらに、制御部22は、収集サーバSVによる開閉器28の遠隔制御を実行するための遠隔用制御部221及び端局Aによる開閉器28の自立制御を実行するための自立用制御部222を機能的に含む。遠隔用制御部221は、端局AがN端局の状態にあるときに開閉器28の開閉制御を行うものであり、自立用制御部222は、端局AがTS端局の状態にあるときに開閉器28の開閉制御を実行する。具体的には、遠隔用制御部221は、前記開閉制御信号が収集サーバSVの側から与えられたときに上記「切制御」又は「入制御」を行う。一方、自立用制御部222は、収集サーバSVからの前記ON時間帯設定信号に基づいてON時間帯フラグ記憶部24にON時間帯を設定し、ON時間帯フラグ記憶部24に設定されたON時間帯に従って上記「切制御」又は「入制御」を自立的に実行する。
バックアップメモリ23は、電力量計27から読み取られた検針データを、バックアップ用に記録するメモリである。メモリオーバーを抑止するために、検針時刻から所定の期間(例えば1ヶ月)が経過したものにつき、制御部22がバックアップメモリ23のデータを自動消去するルーティンを具備させるようにしても良い。
ON時間帯フラグ記憶部24は、収集サーバSVからの前記ON時間帯設定信号に基づき開閉器28のON時間帯が設定される記憶部である。図5(a)に、ON時間帯フラグ記憶部21の模式図を示す。ON時間帯フラグ記憶部24は、開閉器28の1日の入り切り時間帯を48ビットのビット列により設定可能としている。各0〜47ビットに立てられるフラグは、1日の30分刻み毎の時間帯に対応しており、フラグが立っていれば(ON時間帯フラグ=1)、開閉器28をON(閉)の状態にする時間帯であり、フラグが立っていなければ(ON時間帯フラグ=0)、開閉器28をOFF(開)の状態にする時間帯である。自立用制御部222は、内蔵時計が00分、30分の定時にてON時間帯フラグ記憶部24を参照し、現在の時間帯に対応するビットにフラグが立っていれば、ON時間帯であると判断し、上記の「入制御」を行う。一方、現在の時間帯に対応するビットにフラグが立っていなければ、ON時間帯ではないと判断し、上記の「切制御」を行う。
TS端局フラグ記憶部25は、収集サーバSVからの前記TS端局設定信号及び前記TS端局解除信号に基づき端局AをN端局の状態にすべきかTS端局の状態にすべきかが設定される記憶部である。図5(b)に、TS端局フラグ記憶部25の模式図を示す。TS端局フラグ記憶部25は、1ビットのフラグで構成されており、フラグが立っていれば(TS端局フラグ=1)、端局AはTS端局の状態であり、フラグが立っていなければ(TS端局フラグ=0)、端局AはN端局の状態である。端局Aは、前記TS端局設定信号に基づいてTS端局フラグ記憶部25にフラグが立てられると、N端局の状態からTS端局の状態に遷移し、一方、前記TS端局解除信号に基づいてTS端局フラグ記憶部25のフラグがリセットされると、TS端局の状態からN端局の状態に遷移する。
TS動作フラグ記憶部26は、端局AがTS端局の状態でタイムスイッチ動作中であるか否かが設定される記憶部である。図5(c)に、TS動作フラグ記憶部26の模式図を示す。TS動作フラグ記憶部26は、1ビットのフラグで構成されており、フラグが立っていれば(TS動作フラグ=1)、TS端局の状態で動作中であり、フラグが立っていなければ(TS動作フラグ=0)、TS端局の状態で停止中、または、N端局の状態である。
電力量計27は、電力需要家が保有する電力負荷に対して給電を行う屋内配線系統に接続され、該屋内配線系統における電力使用量を計測する。
開閉器28は、上記「切制御」又は「入制御」に応じて、電力需要家の屋内配線系統を商用電力送電系統から遮断又は接続する。
次に、図6〜図8に基づき、本実施の形態に係る開閉器制御システムの開閉制御方法について説明する。図6は、本実施の形態に係る開閉器制御システムの開閉制御方法の処理手順を示すタイミングチャートである。ここでは、収集サーバSVからのON時間帯設定信号に基づき開閉器28のON時間帯がON時間帯フラグ記憶部25に既に設定済みである。具体的には、時刻2:30〜4:30、及び、時刻20:00〜22:30、の時間帯が開閉器28のON時間帯となるように設定されている。図6のタイミングチャートは、収集サーバSVからTS端局設定信号が端局に送信されて端局がN端局の状態からTS端局の状態へ遷移した後、収集サーバSVからTS端局解除信号が端局に送信されて端局がTS端局の状態からN端局の状態へ遷移した場合における処理手順を説明するものである。
図6に示すように、時刻0:00〜t11の時間帯においては、端局はN端局の状態である。したがって、開閉器28の開閉は収集サーバSVによる遠隔制御の管理下にあり、端局は収集サーバSVから開閉制御信号が送信されない限り、開閉器28の開の状態または閉の状態を維持する。ここでは、開閉器28は開の状態を維持している。
時刻t11において収集サーバSVから端局にTS端局設定信号が送信されると、TS端局フラグ記憶部25にフラグが立てられ、端局はN端の状態からTS端局の状態に遷移する。その遷移に伴って、TS動作フラグ記憶部26にもフラグが立てられ、端局はTS端局の状態で動作中となる。すなわち、開閉器28の開閉は、収集サーバSVによる遠隔制御の管理下を離れ、端局による自立制御の管理下に入る。
端局がTS端局の状態で動作中になると、自立用制御部222は、ON時間帯フラグ記憶部24を参照し、現在の時間がON時間帯であれば上記の「入制御」を行い、ON時間帯でなければ上記の「切制御」を行う。図6では、ON時間帯フラグ記憶部25の時刻t12(2:30)〜t13(4:30)の時間帯にフラグが立てられており、自立用制御部222は、この時間帯において、上記の「入制御」を行い、時刻t13以降、上記の「切制御」を行う。
続いて、ON時間帯フラグ記憶部25の時刻t14(20:00)〜22:30の時間帯にフラグが立てられており、自立用制御部222は再び、この時間帯において上記の「入制御」を行う。ただし、ここでは、時刻22:30に至る以前の時刻t15において収集サーバSVからTS端局解除信号が送信されている。この場合、TS端局解除信号に基づいてTS端局フラグ記憶部25のフラグがリセットされ、端局はTS端局の状態からN端局の状態に遷移する。その遷移に伴って、TS動作フラグ記憶部26のフラグもリセットされる。すなわち、開閉器28の開閉は再び収集サーバSVによる遠隔制御の管理下に入る。ただし、図6では、時刻t15においては、開閉器28は閉の状態にあるため、時刻t15以降は、収集サーバSVからの開閉制御信号の送信がない限り、開閉器28の閉の状態が維持されている。
次に、本実施の形態に係る開閉器制御システムの開閉制御方法の他の処理手順を説明する。図7は、本実施の形態に係る開閉器制御システムの開閉制御方法の他の処理手順を示すタイミングチャートである。ここでも、収集サーバSVからのON時間帯設定信号に基づき開閉器28のON時間帯がON時間帯フラグ記憶部25に既に設定済みである。具体的には、1:00〜4:30、及び、20:00〜22:30、の時間帯が開閉器28のON時間帯となるように設定されている。図7のタイミングチャートは、端局がTS端局の状態で動作中のときに、収集サーバSVから開閉制御信号が端局に送信される場合における処理手順を説明するものである。
図7に示すように、時刻0:00以前において、収集サーバSVからTS端局設定信号が送信され、TS端局フラグ記憶部25にフラグが立てられ、端局はN端局の状態からTS端局の状態に遷移済みである。その遷移に伴って、TS動作フラグ記憶部26にもフラグが立てられており、端局はTS端局の状態で動作中となっている。すなわち、時刻0:00では、開閉器28の開閉は端局による自立制御の管理下にある。
時刻0:00以降、自立用制御部222は、ON時間帯フラグ記憶部24を参照し、現在の時間がON時間帯であれば上記の「入制御」を行い、ON時間帯でなければ上記の「切制御」を行う。ここでは、ON時間帯フラグ記憶部25の時刻t21(1:00)〜4:30の時間帯にフラグが立っており、自立制御部222は、時刻t21以降、上記の「入制御」を実行する。
ON時間帯フラグ記憶部25にフラグが立っている時間帯の時刻t22において、収集サーバSVから切制御信号が送信されると、TS動作フラグ記憶部26のフラグはリセットされ、端局はTS端局の状態で停止中となる。その結果、自立用制御部222は、ON時間帯フラグ記憶部24を参照することを止め、収集サーバSVからの切制御信号に従って上記の「切制御」を実行し、開閉器28の開の状態を維持する。
その後、時刻t23において収集サーバSVから入制御信号が送信されると、再び、TS動作フラグ記憶部26にフラグが立てられ、端局はTS端局の状態で動作中となる。その結果、自立制御部222は、ON時間帯フラグ記憶部24を参照し、現在の時間がON時間帯であれば上記の「入制御」を行い、ON時間帯でなければ上記の「切制御」を行う。図7では、時刻t24(20:00)〜t25(22:30)の時間帯にフラグが立っている。従って、自立制御部222は、時刻t24〜t25の時間帯において上記の「入制御」を実行する。
次に、本実施の形態に係る開閉器制御システムの開閉制御方法のさらに他の処理手順を説明する。図8は、本実施の形態に係る開閉器制御システムの開閉制御方法のさらに他の処理手順を示すタイミングチャートである。ここでも、収集サーバSVからのON時間帯設定信号に基づき開閉器28のON時間帯がON時間帯フラグ記憶部25に既に設定済みである。具体的には、時刻3:00〜4:30、及び、時刻21:00〜22:30、の時間帯が開閉器28のON時間帯となるように設定されている。図8のタイミングチャートは、端局がTS端局の状態で動作中のときに、収集サーバSVから開閉制御信号が端局に送信される場合における他の処理手順を説明するものである。
図8に示すように、時刻0:00以前において、収集サーバSVからTS端局設定信号が送信され、TS端局フラグ記憶部25にフラグが立てられ、端局はN端局の状態からTS端局の状態に遷移済みである。その遷移に伴って、TS動作フラグ記憶部26にもフラグが立てられており、端局はTS端局の状態で動作中となっている。すなわち、時刻0:00では、開閉器28の開閉は端局による自立制御の管理下にある。
時刻0:00以降、自立用制御部222は、ON時間帯フラグ記憶部24を参照し、現在の時間がON時間帯であれば上記の「入制御」を行い、ON時間帯でなければ上記の「切制御」を行う。ここでは、ON時間帯フラグ記憶部25の時刻t32(3:00)〜t33(4:30)の時間帯にフラグが立っており、自立制御部222は、時刻0:00以降、時刻t32に至るまで、収集サーバSVから開閉制御信号が送信されない限り、上記の「切制御」を実行することになる。
ただし、図8においては、時刻t32に至る以前の時刻t31において、収集サーバSVから入制御信号が端局に送信されている。この場合、ON時間帯フラグ記憶部25にフラグが立っていない時間帯であっても、自立用制御部222は、収集サーバSVからの入制御信号に従って上記の「入制御」を強制的に実行する。
続いて、ON時間帯フラグ記憶部24の時刻t32〜t33の時間帯にフラグが立てられているので、自立用制御部222は上記の「入制御」を継続することになる。そして、時刻t33に至ると、自立用制御部222は、ON時間帯フラグ記憶部25を参照し、上記の「切制御」を実行する。
時刻t34において、収集サーバSVから切制御信号が送信されると、TS動作フラグ記憶部26のフラグはリセットされ、端局はTS端局の状態で停止中となる。そして、自立用制御部222は、収集サーバSVからの切制御信号に従って上記の「切制御」を実行する。
その後、時刻t35において収集サーバSVから入制御信号が送信されると、再び、TS動作フラグ記憶部26にフラグが立てられ、端局はTS端局の状態で動作中となる。その結果、時刻t35以降、自立用制御部222は再び、ON時間帯フラグ記憶部24を参照し、現在の時間がON時間帯であれば上記の「入制御」を行い、ON時間帯でなければ上記の「切制御」を行う。ここでは、ON時間帯フラグ記憶部24の時刻t36(21:00)〜t37(22:30)の時間帯にフラグが立っており、自立制御部222は、時刻t36〜t37の時間帯において上記の「入制御」を実行する。
図9は、端局及び開閉器の各状態遷移を説明するための図であり、図6〜8を用いて説明した本実施の形態に係る開閉器制御システムの開閉制御方法において実現される端局及び開閉器の各状態遷移のすべての類型を示すものである。以下では、図9を用いて各状態遷移について個別に説明する。
(1)状態aと状態b間の遷移
状態aは、端局がN端局の状態で、開閉器28がON状態(閉状態)である。一方、状態bは、端局がN端局の状態で、開閉器28がOFF状態(開状態)である。端局は共にN端局の状態であることから、開閉器28の開閉は収集サーバSVの管理下にある。このため、これら2つの状態間の遷移は、収集サーバSVから端局に開閉制御信号(切制御信号、入制御信号)が送信されることで実現される。
(2)状態aと状態c間の遷移
状態cは、端局がTS端局の状態で動作中であり、開閉器28がON状態である。状態aでは端局はN端局の状態であることから、状態aから状態cへの遷移は、収集サーバSVから端局にTS端局設定信号が送信され、TS端局フラグ記憶部25にフラグが立つことで実現される。この際、開閉器28のON状態が維持されるようにON状態フラグ記憶部25のフラグは立っている。一方、状態cから状態aへの遷移は、収集サーバSVから端局にTS端局解除信号が送信され、TS端局フラグ記憶部25のフラグがリセットされることで実現される。
(3)状態aと状態d間の遷移
状態dは、端局がTS端局の状態で動作中であり、開閉器28がOFF状態である。状態aでは端局はN端局の状態であることから、状態aから状態dへの遷移は、収集サーバSVから端局にTS端局設定信号が送信され、TS端局フラグ記憶部25にフラグが立つことで実現される。この際、開閉器28がOFF状態となるようにON時間帯フラグ記憶部24のフラグが設定されている。一方、収集サーバSVから端局にTS端局解除信号が送信されても、開閉器28のOFF状態が維持されるので、状態dから状態aへの遷移は起らない。
(4)状態bと状態c間の遷移
状態bから状態cへの遷移は、収集サーバSVから端局にTS端局設定信号が送信され、TS端局フラグ記憶部25にフラグが立つことで実現される。この際、開閉器28がON状態となるようにON時間帯フラグ記憶部24が設定されている。一方、収集サーバSVから端局にTS端局解除信号が送信されても、開閉器28のON状態が維持されるので、状態cから状態bへの遷移は起らない。
(5)状態bと状態d間の遷移
状態bから状態dへの遷移は、収集サーバSVから端局にTS端局設定信号が送信され、TS端局フラグ記憶部25にフラグが立つことで実現される。この際、開閉器28のOFF状態が維持されるようにON時間帯フラグ記憶部24が設定されている。一方、状態dから状態bへの遷移は、収集サーバSVから端局にTS端局解除信号が送信され、TS端局フラグ記憶部25のフラグがリセットされることで実現される。
(6)状態cと状態d間の遷移
端局は共にTS端局の状態で動作中あることから、開閉器28の開閉は端局の管理下にある。このため、これら2つの状態間の遷移は、ON時間帯フラグ記憶部24に設定されたON時間帯に従って開閉器28の開閉が制御されることで実行される。
(7)状態cと状態e間の遷移
状態eは、端局がTS端局の状態で停止中であり、開閉器28がOFF状態である。状態cから状態eへの遷移は、収集サーバSVから端局に切制御信号が送信され、TS動作フラグ26のフラグがリセットされることで実現される。一方、状態eから状態cへの遷移は、収集サーバSVから端局に入制御信号が送信され、TS動作フラグ26にフラグが立つことで実現される。この際、開閉器28がON状態となるようにON時間帯フラグ記憶部24が設定されている。
(8)状態dと状態e間の遷移
状態dから状態eへの遷移は、収集サーバSVから端局に切制御信号が送信され、TS動作フラグ記憶部26のフラグがリセットされることで実現される。一方、状態eから状態dへの遷移は、収集サーバSVから端局に入制御信号が送信され、TS動作フラグ記憶部26にフラグが立つことで実現される。この際、開閉器28がOFF状態となるようにON時間帯フラグ記憶部24のフラグが設定されている。
(9)状態dと状態f間の遷移
状態fでは、端局がTS端局の状態で動作中で、ON時間帯フラグ記憶部24にフラグが立っていない時間帯に、開閉器28が強制的にONされた状態である。状態dから状態fへの遷移は、収集サーバSVから端局に入制御信号が送信されることで実現される。一方、状態fから状態dへの遷移は、収集サーバSVから端局に切制御信号が送信されることで実現される。なお、この際ON時間帯フラグ記憶部24にフラグは立っていない状態である。
(10)状態cと状態f間の遷移
状態fから状態cへの遷移は、ON時間帯フラグ記憶部24にフラグが立つことで実行される。一方、状態cでは、開閉器28がON状態であるので、開閉器28が強制的にONされることは無く、このため、状態cから状態fへの遷移は起らない。
以上説明した、本実施形態に係る開閉器制御システム及びその開閉制御方法によれば、端局A、B、C・・・を保有する電力需要家に電話連絡を取るような手間を掛けず、また、タイマ等の計器類を設けることなく、電力需要家の端局ユニットUTにおいて、遠隔地から与える制御信号により開閉器28を開閉させると共に、自立的に開閉器28を開閉させることもできる。従って、電力料金の契約種別の変更等に応じて通電時間帯を容易に設定し直すことができ、タイマ等の計器類を設置するためのスペースやコストを省くことができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、下記に示すような変形実施形態を取ることができる。
[1]上記実施形態では、集約装置が、収集サーバSVとゲートウエイGWとからなる例を示した。これは、集約装置の一例であり、複数のサーバを備えている集約装置、ゲートウエイGWを使用していない集約装置等であっても良い。また、端局間の無線通信方式としてPHS方式を例示したが、他の無線通信方式を採用することもできる。例えば、無線LANを構成しているサーバとクライアントに、本発明を適用することも可能である。さらに、無線通信方式ではなく、有線通信方式を採用しても良い。
[2]上記実施形態では、端局A、B、C・・・が複数の階層を備えたツリー状にネットワーク接続されている例を示した。これに代えて、各端局A、B、C・・・が個別に収集サーバSVへ接続されるようにしても良い。
本発明の実施形態に係る開閉器制御システムの全体構成を示す模式図である。 収集サーバと端局との間における、データの送受信状態を示すタイムチャートである。 収集サーバ、及び1つの端局の機能構成を示すブロック図である。 端局から送信される検針データのデータ構成図である。 (a)は、ON時間帯フラグ記憶部の模式図、(b)は、TS端局フラグ記憶部の模式図、(c)は、TS動作フラグ記憶部の模式図である。 本発明の実施形態に係る開閉器制御システムの開閉制御方法を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係る開閉器制御システムの開閉制御方法を説明するための他のタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係る開閉器制御システムの開閉制御方法を説明するためのさらに他のタイミングチャートである。 端局及び開閉器の各状態遷移を説明するための図である。
符号の説明
SV 収集サーバ
GW ゲートウエイ
A、B、C・・・ 端局
11 送受信部
12 制御部
121 遠隔用制御部
122 自立用制御部
13 データ記憶部
21 送受信部
22 制御部
221 遠隔用制御部
222 自立用制御部
23 バックアップメモリ
24 ON時間帯フラグ記憶部
25 TS端局フラグ記憶部
26 TS動作フラグ記憶部
27 電力量計
28 開閉器

Claims (5)

  1. 負荷に対して給電を行う配線系統を電力送電系統に対して遮断又は接続する開閉器と、
    前記負荷に対して給電を行なう時間に応じて前記開閉器の開閉状態の時間帯を定義する開閉時間帯フラグを記憶する開閉時間帯フラグ記憶部と、
    前記開閉時間帯フラグにより定義された時間帯に従って前記開閉器の開閉動作を制御する第1の制御状態と、前記開閉器の開閉動作を求める制御信号に基づいて前記開閉器の開閉動作を制御する第2の制御状態と、を切り替えて実行する第1の制御部と、
    前記第1及び第2の制御状態間の切り替えを求める制御信号に基づいて前記第1の制御部が実行すべき制御状態が前記第1及び第2の制御状態のいずれであるかを定義する制御状態フラグを記憶する制御状態フラグ記憶部と
    を備え、
    前記第1の制御部は、前記第1及び第2の制御状態のうちの前記制御状態フラグにより定義された制御状態を実行することを特徴とする開閉器制御システム。
  2. 前記第1の制御部による前記第1の制御状態の実行中における前記第1の制御状態の停止を定義する停止フラグを記憶する停止フラグ記憶部をさらに備え、
    前記停止フラグは、前記第1の制御部が前記第1の制御状態の実行中に与えられる前記開閉器の開動作を求める制御信号に基づいて設定され、当該設定後に与えられる前記開閉器の閉動作を求める制御信号に基づいて解除されるものであり、
    前記第1の制御部は、前記第1の制御状態の実行中に前記停止フラグが設定されると前記第1の制御状態の実行を停止し、当該停止後に前記停止フラグが解除されると前記第1の制御状態の実行を再開することを特徴とする請求項1に記載の開閉器制御システム。
  3. 前記第1の制御部は、前記第1の制御状態の実行中でかつ前記停止フラグが設定されていないときに、前記開閉器の閉動作を求める制御信号が与えられると、前記開閉時間帯フラグにより定義された時間帯の如何にかかわらず、前記開閉器の閉動作を実行する一方、前記開閉器の開動作を求める制御信号が与えられると、前記開閉時間帯フラグにより定義された時間帯の如何にかかわらず、前記開閉器の開動作を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の開閉器制御システム。
  4. 前記第1の制御部に、前記開閉器の開閉動作を求める制御信号及び前記第1及び第2の制御状態間の切り替えを求める制御信号を与える第2の制御部をさらに備え、
    前記第2の制御部は、前記第1及び第2の制御状態間の切り替えを求める制御信号を前記第1の制御部に与えて前記第2の制御状態を実行させると共に、前記開閉器の開閉動作を求める制御信号を前記第2の制御状態を実行する前記第1の制御部に与えて前記開閉器を開閉動作させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の開閉器制御システム。
  5. 負荷に対して給電を行う配線系統を電力送電系統に対して遮断又は接続する開閉器の開閉制御を行う開閉器制御システムの開閉制御方法であって、
    前記負荷に対して給電を行なう時間に応じて前記開閉器の開閉状態の時間帯を設定する第1の工程と、
    前記第1の工程により設定された時間帯に従って前記開閉器の開閉動作を制御する第1の制御状態と、前記開閉器の開閉動作を求める制御信号に基づいて前記開閉器の開閉動作を制御する第2の制御状態と、を切り替えて実行する第2の工程と
    を備え、
    前記第2の工程は、前記第1及び第2の制御状態間の切り替えを求める制御信号に基づいて前記第1及び第2の制御状態間の切り替えを実行する第3の工程を含むことを特徴とする開閉制御方法。
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