JP2009143256A - Cab tilting device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、キャブオーバエンジン形自動車に搭載されるキャブチルト装置に関する。 The present invention relates to a cabylt device mounted on a cab over engine type automobile.
中型や大型のキャブオーバ形トラックにおいては、キャブチルト装置が使用されている。キャブチルト装置はキャブとフレームとの間にチルト用シリンダ装置を介設し、このチルト用シリンダ装置の伸縮作動によりキャブを持ち上げたり降ろしたりして、エンジンおよびエンジン周辺の保守点検作業を容易に行うことができるようにしたものである。 For medium and large cabover type trucks, cabylt equipment is used. The cabylt device is equipped with a tilt cylinder device between the cab and the frame, and the cab is lifted and lowered by the expansion and contraction of the tilt cylinder device to facilitate maintenance and inspection work around the engine and the engine. It is made to be able to.
従来のこの種のキャブチルト装置として、走行中のフレームの振動や動揺からキャブを隔絶するために、キャブとフレームとの間に空気ばねやコイルばね等を介装するとともに、チルト用シリンダ装置のフレーム側油圧室(プッシュチャンバ)とキャブ側油圧室(プルチャンバ)とを限定部分で互いに連通させる連通配管を有するチルト装置を設けたものがある。例えば、特許文献1参照。
As a conventional cabylt device of this type, an air spring or a coil spring is interposed between the cab and the frame in order to isolate the cab from vibrations and fluctuations of the running frame, and the frame of the tilt cylinder device. There is a type provided with a tilt device having a communication pipe that connects the side hydraulic chamber (push chamber) and the cab side hydraulic chamber (pull chamber) to each other at a limited portion. For example, see
一般に、フレーム側油圧室とキャブ側油圧室とを互いに連通させる連通配管を有するキャブチルト装置は、シリンダ伸長作動時にキャブ側油圧室とフレーム側油圧室とに同時に圧油を供給し、キャブ側油圧室の圧油によってピストンに生ずる力とフレーム側油圧室の圧油によってピストンに生ずる力との差によってピストンを動かす差動シリンダが、採用されている。
このような差動シリンダ装置はシリンダ装置にロストモーション機能を付加する方法としては簡便で良い方法である。
しかし、他方で同径の複動シリンダ装置に比べて押し上げ推力が小さく、同じキャブを持ち上げるにはシリンダ装置が大型になるという問題がある。
In general, a cabylt device having a communication pipe that connects a frame-side hydraulic chamber and a cab-side hydraulic chamber to each other supplies pressure oil to the cab-side hydraulic chamber and the frame-side hydraulic chamber at the same time when the cylinder is extended. A differential cylinder is employed in which the piston is moved by the difference between the force generated in the piston by the pressure oil and the force generated in the piston by the pressure oil in the frame side hydraulic chamber.
Such a differential cylinder device is a simple and good method for adding a lost motion function to the cylinder device.
However, on the other hand, there is a problem that the pushing-up thrust is smaller than that of a double-acting cylinder device having the same diameter, and the cylinder device becomes large to lift the same cab.
そこで、差動シリンダ装置の問題点の改良案として、シリンダの伸長作動時にはフレーム側油圧室に圧油を供給するとともに、キャブ側油圧室から圧油を排出し、また、シリンダ短縮時にはキャブ側油圧室に圧油を供給し、フレーム側油圧室から圧油を排出する復動シリンダを採用し、かつ、フレーム側油圧室とキャブ側油圧室とを連通する連通配管を設けるとともに、シリンダの伸長作動時にはこの連通配管を遮断するようにしたものが、提案されている。例えば、特許文献2参照。
Therefore, as an improvement plan for the problem of the differential cylinder device, when the cylinder is extended, pressure oil is supplied to the frame side hydraulic chamber, the pressure oil is discharged from the cab side hydraulic chamber, and when the cylinder is shortened, the cab side hydraulic pressure is discharged. A return cylinder that supplies pressure oil to the chamber and discharges the pressure oil from the frame-side hydraulic chamber is adopted, and a communication pipe that connects the frame-side hydraulic chamber and the cab-side hydraulic chamber is provided, and the cylinder is extended. Some proposals have been made to shut off this communication pipe. For example, see
しかしながら、フレーム側油圧室とキャブ側油圧室とを互いに連通させる連通配管を有するキャブチルト装置においては、ピストンのシール部に損傷を与えるのを防止する必要上、シリンダ室内面に開設する連通口の口径を大きくすることができないために、ロストモーション時の圧力損失が大きくなり、ピストンがスムーズに伸縮することができないという問題点がある。 However, in the cabylt device having a communication pipe that allows the frame side hydraulic chamber and the cab side hydraulic chamber to communicate with each other, it is necessary to prevent damage to the seal part of the piston. Therefore, there is a problem that the pressure loss during the lost motion increases and the piston cannot smoothly expand and contract.
本発明の目的は、ロストモーション時にピストンをスムーズに伸縮させることができるキャブチルト装置を提供することにある。 An object of the present invention is to provide a carbitol device capable of smoothly expanding and contracting a piston during a lost motion.
前記した課題を解決するための手段のうち代表的なものは、次の通りである。
(1)キャブとフレームとの間に介設されたチルト用シリンダ装置と、
このチルト用シリンダ装置のフレーム側油圧室に対して圧油の供給および排出を行う上げ側給排油路と、
前記チルト用シリンダ装置のキャブ側油圧室に対して圧油の供給および排出を行う下げ側給排油路と、
前記上げ側給排油路と前記下げ側給排油路とを互いに連通させる連通路と、
前記チルト用シリンダ装置のシリンダに開設された複数個の小径の連通孔からなり、前記連通路に連通された連通ポートと、
を備えていることを特徴とするキャブチルト装置。
(2)前記複数個の小径の連通孔が前記チルト用シリンダ装置のシリンダに周方向に間隔を置かれて径方向に貫通するように開設されており、該シリンダ外周にはカラーが前記複数個の連通孔を被覆するように嵌合されており、該カラーの内周には環帯溝が前記複数個の小径の連通孔を取り囲むように形成されており、該環帯溝は前記連通路に連通されていることを特徴とする前記(1)に記載のキャブチルト装置。
Typical means for solving the above-described problems are as follows.
(1) a tilt cylinder device interposed between the cab and the frame;
An up-side supply / discharge oil passage for supplying and discharging pressure oil to / from the frame-side hydraulic chamber of the tilt cylinder device;
A lower-side supply / discharge oil passage for supplying and discharging pressure oil to / from the cab-side hydraulic chamber of the tilt cylinder device;
A communication path that connects the up-side supply / discharge oil path and the down-side supply / discharge oil path to each other;
A plurality of small-diameter communication holes established in the cylinder of the tilt cylinder device, and a communication port connected to the communication path;
A cabylt device characterized by comprising:
(2) The plurality of small-diameter communication holes are provided in the cylinder of the tilt cylinder device so as to penetrate the cylinder in the circumferential direction at intervals in the circumferential direction. The annular groove is formed on the inner periphery of the collar so as to surround the plurality of small-diameter communication holes, and the annular groove is formed in the communication passage. The carbitol device according to (1), wherein the carbitol device is communicated with the device.
前記キャブチルト装置によれば、連通ポートにおける圧力損失を小さく抑制することができるので、ロストモーション時にピストンをスムーズに伸縮させることができる。 According to the cabylt device, the pressure loss at the communication port can be suppressed to a small value, so that the piston can be smoothly expanded and contracted during the lost motion.
以下、本発明の一実施の形態を図面に即して説明する。 Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1に示されているように、本実施の形態に係るキャブチルト装置は、キャブ1とフレーム2との間に介設され油圧による伸縮作動によりキャブ1のチルト操作を行うチルト用シリンダ装置3を、備えている。
すなわち、キャブ1はフレーム2に支点1aによって前後方向に回動自在に支持されており、チルト用シリンダ装置3のピストンロッド4の上端がキャブ1に回動自在に枢着され、シリンダ5の下端がフレーム2に回動自在に枢着されている。
図2に示されているように、キャブ1の後端中央部にはキャブロック装置6が設置されている。キャブロック装置6はキャブ1とフレーム2を連結したり、連結を解除したりする装置である。
すなわち、キャブ1の後端部において、左右のフレームが山形の形状をしたリヤアーチ6aで連結されており、このリヤアーチ6aにはコイルばねまたは空気ばね6bを介してフローティングバー6cが取り付けられている。キャブロック装置6はキャブ1をこのフローティングバー6cに連結させ、キャブをチルトするときはこの連結を解除させる。
As shown in FIG. 1, the cabylt device according to the present embodiment includes a
That is, the
As shown in FIG. 2, a
That is, at the rear end of the
図3に示されているように、チルト用シリンダ装置3の油圧駆動回路10は上げ側給排油路(以下、上げ側油路という。)11と、下げ側給排油路(以下、下げ側油路という。)12と、モータMにより駆動されるポンプ13と、タンク14と、手動切換弁(以下、切換弁という。)15とを備えている。
上げ側油路11はシリンダ5のフレーム側油圧室(以下、上げ側油圧室という。)5aに流体的に接続されており、下げ側油路12はシリンダ5のキャブ側油圧室(以下、下げ側油圧室という。)5bに流体的に接続されている。
As shown in FIG. 3, the
The raising side oil passage 11 is fluidly connected to a frame side hydraulic chamber (hereinafter referred to as raising side hydraulic chamber) 5 a of the
切換弁15は4ポート・2位置・手動操作形切換弁によって構成されており、切換レバー15aによって、ポンプ13からの圧油を上げ側給排油路11に供給するか、下げ側給排油路12に供給するかの切り換えを行うようになっている。
切換弁15は車両走行中や停車中や駐車中等の通常時には、図5および図7に示されているように、キャブチルトダウンの位置に設定される。すなわち、上げ側油路11の負荷ポートaがタンクポートTに、かつ、下げ側油路12の負荷ポートbがポンプポートPにそれぞれ接続される。
キャブをチルトアップさせるために切換弁15をチルトアップの位置に切り換えた時には、図3に示されているように、上げ側油路11の負荷ポートaがポンプポートPに、かつ、下げ側油路12の負荷ポートbがタンクポートTにそれぞれ接続される。
The
The
When the
上げ側油路11には上げ側油路用パイロット操作形逆止弁(以下、上げ側パイロット逆止弁という。)16が介設されており、下げ側油路12には下げ側油路用パイロット操作形逆止弁(以下、下げ側パイロット逆止弁という。)17が介設されている。
上げ側パイロット逆止弁16は、下げ側油路12の圧力が予め設定されたパイロット圧力値未満である時にはシリンダ5の上げ側油圧室5aから切換弁15側への流れを阻止し、設定値以上になると、その流れを許容するようになっている。
また、下げ側パイロット逆止弁17は、上げ側油路11の圧力が予め設定されたパイロット圧力値未満である時にはシリンダ5側から切換弁15側への流れを阻止し、設定値以上になると、その流れを許容するようになっている。
具体的な実施例においては、上げ側パイロット逆止弁16は低圧の0.6MPaで開弁し、下げ側パイロット逆止弁17はそれより高圧の2.4MPaで開弁するように設定されている。
この理由は、ポペット弁70が上げ側油圧室5aと下げ側油圧室5bとの間の連通路を確実に遮断する油圧をポペット弁70のパイロット通路85に発生させるためである。
なお、図3に示されている油圧回路においては、パイロット通路85は上げ側油路11の途中で分岐されているが、図4に示されている具体例においては、上げ側油路11は下げ側パイロット逆止弁17の圧力室67で分岐され、パイロット通路85はポペット70の大径シリンダ室81に接続されている。
The raising side oil passage 11 is provided with a pilot operation type check valve (hereinafter referred to as a raising side pilot check valve) 16 for the raising side oil passage, and the lower
The raising side
The lower side
In a specific embodiment, the raising side
This is because the
In the hydraulic circuit shown in FIG. 3, the
なお、図3中、7はポンプ13に設置された逆止弁、8はタンク14に設置されたフィルタ、9、9aはリリーフ弁、である。
In FIG. 3, 7 is a check valve installed in the
図9および図10に示されているように、チルト用シリンダ装置3のシリンダ5のフレーム側端部には弁ユニット20が設置されている。
図4や図6や図8に示されているように、弁ユニット20には上げ側パイロット逆止弁16および下げ側パイロット逆止弁17が形成されている。
なお、図4、図6、図8は同じような形状をしているが、図4はキャブをチルトアップする際の弁の位置および油の流れる方向を示しており、図6はキャブをチルトダウンする際の弁の位置、油の流れる方向を、図8はキャブチルト装置がロストモーションの状態にある場合の弁の位置と油の流れをそれぞれ示している。
図4に示されているように、弁ユニット20のボデー21の下端面には上げ側油路11の切換弁側ポート(以下、第一ポートという。)22と、下げ側油路12の切換弁側ポート(以下、第二ポートという。)23とが横方向(以下、左右方向とする。)に並べられて開設されている。
第一ポート22の雌ねじ部24には上げ側油路11を形成する管路のニップル(図示せず)が螺着されており、第二ポート23の雌ねじ部25には下げ側油路12を形成する管路のニップル(図示せず)が螺着されている。第一ポート22および第二ポート23にはフィルタ26、27がそれぞれ介設されている。
As shown in FIGS. 9 and 10, a
As shown in FIG. 4, FIG. 6, and FIG. 8, the
4, 6, and 8 have the same shape, but FIG. 4 shows the valve position and oil flow direction when the cab is tilted up, and FIG. 6 tilts the cab. FIG. 8 shows the position of the valve and the flow of oil when the carbylating device is in a lost motion state.
As shown in FIG. 4, on the lower end surface of the
A pipe nipple (not shown) that forms the raised oil passage 11 is screwed into the
ボデー21の左側上端部には上げ側パイロット逆止弁16の取付穴31が左右方向に開設されており、取付穴31には上げ側油路11のシリンダ側ポート(以下、第三ポートという。)29が開設されている。
図3に示されているように、第三ポート29はシリンダ5の上げ側油圧室5aに接続されており、第三ポート29の取付穴31との接続部には絞り30が形成されている。
図4に示されているように、取付穴31にはプラグ33が左端から螺入されており、取付穴31の内周とプラグ33の外周との間にはシール部材32が介設されている。
ボデー21における取付穴31の中心線延長上には弁室34が、取付穴31の中空部内に連通するように形成されており、弁室34には第三ポート29が取付穴31の中空部内および絞り30を介して連通している。
ボデー21における弁室34の右側には弁口35が取付穴31に対向するように開設されており、弁口35の周りには弁座36が形成されている。弁室34内にはボールからなる弁体37が弁座36に離着座して弁口35を開閉するように配置されている。
プラグ33にはスプリング挿入穴38が没設されており、スプリング挿入穴38と弁体37との間には、弁体37を弁座36に着座させる方向に常時付勢するバルブスプリング39が介設されている。
A mounting
As shown in FIG. 3, the
As shown in FIG. 4, a
A
A valve port 35 is opened on the right side of the
A
ボデー21における弁口35の右側には連通孔40が弁口35と連通するように開設されており、連通孔40には絞り41を介して連絡通路42の一端が接続されている。
連絡通路42の他端は第一ポート22に接続されている。
A
The other end of the
ボデー21における連通孔40の右側にはシリンダ室43が開設されており、シリンダ室43にはパイロットピストン44が左右方向に摺動自在に嵌合されている。パイロットピストン44の左端面にはパイロットピストン44と一体に形成された弁棒45が左方に突設されており、弁棒45は連通孔40および弁口35に挿入されて弁体37に対向されている。パイロットピストン44はスプリング46によって弁体37から離れる方向に常時付勢されている。
シリンダ室43におけるパイロットピストン44の右脇には圧力室47が形成されており、圧力室47は右端部に螺入されたプラグ48によって閉塞されている。圧力室47には下げ側油路12が接続されている。また、圧力室47はパイロット通路49の機能も兼務している。パイロットピストン44は圧力室47すなわちパイロット通路49の圧力によって左方に付勢されるようになっている。
A
A
弁ユニット20のボデー21の右側の下端部には下げ側パイロット逆止弁17の取付穴51が左右方向に開設されており、取付穴51にはプラグ53が右端から螺入されており、取付穴51の内周とプラグ53の外周との間にはシール部材52が介設されている。
ボデー21における取付穴51の中心線延長上には弁室54が、取付穴51の中空部内に連通するように形成されており、弁室54の左端には弁口55が取付穴51の中空部内に連通するように開設されている。弁口55の周りには弁座56が形成されており、弁室54内にはボールからなる弁体57が弁座56に離着座して弁口55を開閉するように配置されている。
プラグ53にはスプリング挿入穴58が没設されており、スプリング挿入穴58と弁体57との間には、弁体57を弁座56に着座させる方向に常時付勢するバルブスプリング59が介設されている。
ボデー21における弁口55の左側には連通孔60が弁口55と連通するように開設されており、連通孔60には絞り61を介して第二ポート23が接続されている。
他方、弁室54の弁口55と反対側に相当する取付穴51の底部には連絡通路62の一端が接続されており、連絡通路62の他端は、上げ側パイロット逆止弁16のシリンダ室43の圧力室47を介して配管50に接続されている。
A mounting
A
A spring insertion hole 58 is recessed in the
A
On the other hand, one end of the
ボデー21における連通孔60の左側にはシリンダ室63が開設されており、シリンダ室63にはスリーブ63Aが左右方向に摺動自在に嵌合されている。スリーブ63A内にはパイロットピストン64が左右方向に摺動自在に嵌合されている。
パイロットピストン64の右端面にはパイロットピストン64と一体に形成された弁棒65が右方に突設されており、弁棒65の右端部は連通孔60および弁口55に挿入されて弁体57に対向されている。パイロットピストン64はスプリング66によって弁体57から離れる方向に常時付勢されている。
シリンダ室63におけるパイロットピストン64の左脇には圧力室67が形成されており、圧力室67は左端部に螺入されたプラグ68によって閉塞されている。圧力室67は上げ側油路11に接続されている。また、圧力室67は図3に示されているパイロット通路69の機能も備えている。図4において、パイロットピストン64は圧力室67すなわちパイロット通路69内を流れる油の圧力の上昇によって右方に付勢されるようになっている。
A
A
A
図4において、弁ユニット20のボデー21における上げ側パイロット逆止弁16と下げ側パイロット逆止弁17の間には、2ポート・2位置・パイロット切換弁(図3参照)として構成されたポペット弁70が左右方向に延在するように配設されている。しかし、実際の弁ユニット20においては、ポペット弁70は下げ側パイロット逆止弁17の図4の紙面の手前側(チルト用シリンダ5側)に立体的に配設されている(図9のIV−IV断面参照)。
ボデー21にはポペット弁70の設置孔71が左右方向に延在するように開設されている。設置孔71の左端は左端部に螺入されたプラグ72によって閉塞されている。設置孔71の右端部には連通ポート73が形成されており、連通ポート73には連通配管74の一端が接続されている。
図3に示されているように、連通配管74の他端はチルト用シリンダ5の下げ側油圧室5bに開設された連通ポート(以下、油圧室側連通ポートという。)5cに接続されており、油圧室側連通ポート5cは下げ側油圧室5bにおける上げ側油圧室5a寄りの位置に開設されている。
図4において、設置孔71内における連通ポート73の左脇には弁口75が形成されており、弁口75の左端の周りには弁座76が形成されている。設置孔71内における弁座76の左脇には弁室78が形成されており、弁室78にはコーン形状の弁体77が弁座76に離着座して弁口75を開閉するように配置されている。弁室78には連絡通路79の一端が接続されており、連絡通路79の他端は上げ側油圧室5aに接続されている。
4, a poppet configured as a two-port / two-position / pilot switching valve (see FIG. 3) is provided between the raising
The
As shown in FIG. 3, the other end of the
In FIG. 4, a
設置孔71内における弁室78の左脇には小径シリンダ室80が形成されており、小径シリンダ室80の左脇には大径シリンダ室81が形成されている。小径シリンダ室80には弁体77と一体に形成されて移動する弁棒82が挿通されており、この弁棒82の左側にはこの弁棒82と一体に形成されたピストン83が小径シリンダ室80と大径シリンダ室81とに跨がるように形成されている。このピストン83の左端はプラグ72の突出部72aと対向している。
小径シリンダ室80には連絡通路(パイロット通路)84の一端が接続されており、連絡通路84の他端は下げ側パイロット逆止弁17のシリンダ室63に接続されている。
大径シリンダ室81には連絡通路(パイロット通路)85の一端が接続されており、連絡通路85の他端は下げ側パイロット逆止弁17の圧力室67を介して第一ポート22に接続されている。
なお、圧力室67は上げ側パイロット逆止弁16の連絡通路42にも直接接続されている。
A small
One end of a communication passage (pilot passage) 84 is connected to the small
One end of a communication passage (pilot passage) 85 is connected to the large-
The
図10に示されているように、チルト用シリンダ5は円筒形状のシリンダ本体(以下、本体という。)91を備えており、本体91のシリンダ室92内にはピストン4aがシリンダ室92の中心軸方向に摺動自在に嵌入されている。ピストン4aの外周には一対のシールリング4b、4bが嵌着されており、一対のシールリング4b、4bはピストン4aと本体91との摺接面間をシールするように構成されている。シリンダ室92はピストン4aによって上げ側油圧室5aと、下げ側油圧室5bとに仕切られている。
ピストン4aにはピストンロッド4の一端部が固定されており、ピストンロッド4は下げ側油圧室5bを貫通して本体91のキャブ側端部から外部に突出されている。
As shown in FIG. 10, the
One end of the piston rod 4 is fixed to the piston 4a, and the piston rod 4 penetrates the lower
シリンダ室92内のキャブ側端部には、ピストンロッド4を摺動自在に支承するためのブッシュ93が嵌入されている。
ブッシュ93はキャブ側端部に大径部94aを有する円筒形状の本体部材94と、フレーム側端部に小径部95aを有する円筒形状の蓋部材95とを備えており、蓋部材95の小径部95aが本体部材94の大径部94aに圧入されることによって、本体部材94と蓋部材95とは一体的に固定されている。
本体部材94の大径部94aと蓋部材の小径部95aとが画成した収納室96には、ウレタン樹脂またはゴムによって形成されたパッキン97が収納されている。パッキン97は断面が略U字形のリング形状に形成されており、U字の立ち上がり面の一方が形成するリングの内周面がピストンロッド4の外周面に全体にわたって均一に押接するようになっている。このパッキン97のピストンロッド4との押接により、ブッシュ93の内周とピストンロッド4の外周とのクリアランスがシールされている。
A bush 93 for slidably supporting the piston rod 4 is fitted into the cab side end portion in the
The bush 93 includes a cylindrical
In the
ブッシュ93がシリンダ室92内のキャブ側端部に嵌入された状態において、本体部材94の外周面の中間部にキャブ側が大径になるテーパ形状に形成された雄係合部がシリンダ室92の雌係合部にキャブ側から係合することにより、ブッシュ93はフレーム側端を位置規制している。
この状態で、ストッパリング98がシリンダ室92の抜け止め溝に嵌入され、このストッパリング98が蓋部材95のキャブ側端部の外周面に形成された面取り部にキャブ側から係合されることにより、ブッシュ93はキャブ側端部を位置規制している。
本体部材94の外周面における雄係合部よりもフレーム側寄りの部位には、環状溝が形成されており、環状溝にはシールリング99が嵌入されている。ブッシュ93の外周とシリンダ室92の内周とのクリアランスは、シールリング99によりシールされている。
本体91のキャブ側開口端部にはダストシール100が嵌着されている。ダストシール100はダストがキャブ側開口からシリンダ室92内に侵入するのを防止する。
In a state where the bush 93 is fitted into the end of the cab side in the
In this state, the
An annular groove is formed in a portion closer to the frame side than the male engagement portion on the outer peripheral surface of the
A
図10に示されているように、本実施の形態において、油圧室側連通ポート5cは複数個の小径の連通孔(以下、小孔という。)101によって構成されている。すなわち、チルト用シリンダ5の本体91のフレーム側端部には複数個の小孔101が、同一円周線上において周方向に等間隔に配置されて、本体91の筒壁を径方向に貫通するように開設されている。つまり、全ての小孔101が上げ側油圧室5aにおける軸方向の同一位置に開口している。
本体91の外周には円筒形状に形成されたカラー102が小孔101群を被覆するように嵌合されている。カラー102の内周面には一定深さ(径方向寸法)かつ一定幅(軸方向寸法)の環帯溝103が小孔101群を取り囲むように没設されている。カラー102の内周面には一対のシールリング104、104が環帯溝103の両脇にそれぞれ敷設されており、一対のシールリング104、104は環帯溝103をシールしている。
カラー102の外周には取付部105が突設されており、取付部105のフレーム側端面には取付穴106が没設されている。取付穴106には連通配管74の一端部が嵌入されており、連絡配管74の外周にはシールリング107が嵌着されている。シールリング107は連絡配管74の外周と取付穴106の内周との嵌合面をシールする。
取付部105には連絡通路108が取付穴106内と環帯溝103の内側空間とを連通させように開設されている。つまり、連絡通路108は連絡配管74と小孔101群とを流体的に連絡している。
As shown in FIG. 10, in the present embodiment, the hydraulic chamber
A
A mounting
In the
次に、作用を説明する。 Next, the operation will be described.
図9に示されているように、トラックが道路を走行している時には、チルト用シリンダ装置3は標準位置Hsを基準として最上点Hmaxと最下点Hminとの間を、いずれの方向にも不規則に伸縮(ロストモーション)することで、チルト用シリンダ装置3が走行中のキャブ1の自由な動きの抵抗にならないようにして乗心地の悪化を防いでいる。
すなわち、このロストモーションの際に、キャブ1が最上点Hmaxの方向に上昇すると、チルト用シリンダ装置3のピストン4aがキャブ1側に動くために、図7および図8に示されているように、下げ側油圧室5bの圧油は連通ポート5cから連通配管74に押し出されて、ポペット弁70の弁口75や弁室78および連絡通路79を経由して上げ側油圧室5aに流れ込む。このとき、下げ側油圧室5bから配管50を通って連絡通路62に流れる圧油は、下げ側パイロット逆止弁17によって阻止される。
反対に、キャブ1が最下点Hminの方向に下降すると、チルト用シリンダ装置3のピストン4aがフレーム2側に動くために、上げ側油圧室5aの圧油は連絡通路79に押し出されて、ポペット弁70の弁室78や弁口75および連通配管74を経由して下げ側油圧室5bに流れ込む。このとき、上げ側油圧室5aから第三ポート29を通って連絡通路42に流れる圧油は、上げ側パイロット逆止弁16によって阻止される。
ここで、上げ側油圧室5aの容積は下げ側油圧室5bの容積よりもピストンロッド4の分だけ大きくなっていることにより、下げ側油圧室5bは上げ側油圧室5aから流れ込む圧油の量を収容しきれないために、パイロット通路49にパイロット圧力が発生する。このパイロット圧力によって上げ側パイロット逆止弁16が開くので、上げ側油圧室5aの余分の圧油は上げ側パイロット逆止弁16を経由してタンク14に流れ込んで逃げる。
As shown in FIG. 9, when the truck is traveling on the road, the
That is, when the
On the other hand, when the
Here, since the volume of the raising side
以上のようにしてロストモーション時においては、圧油が上げ側油圧室5aと下げ側油圧室5bとの間を連絡配管74を経由して往き来する。
このとき、本実施の形態においては、連通ポート5cを複数個の小孔101によって構成することにより、圧力損失を小さく抑制しているので、油(または圧油)は上げ側油圧室5aと下げ側油圧室5bとの間を効率よく伝播する。したがって、ピストン4aはシリンダ室92内をスムーズに進退するので、チルト用シリンダ装置3は標準位置Hsを基準として最上点Hmaxと最下点Hminとの間を、いずれの方向にも不規則な伸縮(ロストモーション)をスムーズにすることができる。つまり、チルト用シリンダ装置3は走行中のキャブ1の自由な動きの抵抗にならずに、乗心地を悪化することはない。
なお、チルト用シリンダ装置3がスムーズに伸縮しないと、走行中のキャブ1の自由な動きを阻害することになるために、ロストモーション時のトラックの乗心地を低下させることになる。
As described above, during the lost motion, the pressure oil travels between the raising side
At this time, in the present embodiment, the
If the
キャブ1がチルトアップされるに際しては、図2に示されているキャブロック装置6が手動レバー6dによって解除される。
そして、図3に示されているように、切換弁15の切換レバー15aがチルトアップ側に切り換えられ、切換弁15のポンプポートPが負荷ポートaに、タンクポートTが負荷ポートbに接続される。
次いで、ポンプスイッチがオンにされてモータMが回転してポンプ13が駆動されると、図3において、ポンプ13の圧油が切換弁15により上げ側油路11の負荷ポートaに圧送される。
上げ側油路11の負荷ポートaに圧送された圧油は上げ側パイロット逆止弁16を通じてチルト用シリンダ装置3のシリンダ5の上げ側油圧室5aに流入し、ピストンロッド4を伸長作動させることにより、キャブ1をフレーム2から持ち上げて行きチルトアップさせて行く。
この際、ピストンロッド4を伸長作動させるためには、シリンダ5の下げ側油圧室5bの圧油を排出させる必要がある。
本実施形態においては、上げ側油路11のパイロット通路69の油圧が下げ側パイロット逆止弁17に設定されたパイロット圧力値以上になると、図4において、パイロットピストン64が右方向に移動するため、下げ側パイロット逆止弁17の弁体57が弁棒65に押されて弁座56から離座されて弁口55が開かれる。
図3において、下げ側パイロット逆止弁17が開くと、シリンダ5の下げ側油圧室5bの圧油は下げ側油路12の下げ側パイロット逆止弁17、切換弁15の負荷ポートbおよびタンクポートTを経由してタンク14に排出される。したがって、チルト用シリンダ装置3のピストンロッド4は伸長作動してキャブ1をチルトアップさせることができる。
When the
As shown in FIG. 3, the switching lever 15a of the switching
Next, when the pump switch is turned on and the motor M rotates and the
The pressure oil pumped to the load port a of the raising side oil passage 11 flows into the raising side
At this time, in order to extend the piston rod 4, it is necessary to discharge the pressure oil in the lower
In this embodiment, when the hydraulic pressure in the
In FIG. 3, when the lower side
ところで、ピストンロッド4の伸長作動の初期においては、上げ側油圧室5aと下げ側油圧室5bとが連通配管74によって連通されているために、上げ側油圧室5aに供給された圧油が連通配管74を通って下げ側油圧室5bに流れ込んでしまう。
そこで、本実施の形態においては、連通配管74に介設したポペット弁70によって連通配管74の通路を遮断することにより、上げ側油圧室5aに供給された圧油が連通配管74を通って下げ側油圧室5bに流れ込んでしまうのを阻止するものとした。
すなわち、図4において、上げ側油路11から第一ポート22に供給された圧油は連絡通路(パイロット通路)85を経由してポペット弁70の大径シリンダ室81に流れ込むことによって、ピストン83を右方に移動させるために、ピストン83に弁棒82を介して一体に形成された弁体77は弁座76に着座して弁口75を閉じて、連通配管74を遮断する。
このとき、ポペット弁70が閉じるよりも先に、下げ側パイロット逆止弁17がパイロット通路69のパイロット圧力によって開かれてしまうと、ポペット弁70の閉じ作動が実行されなくなってしまう。
そこで、本実施の形態においては、次のような工夫がなされている。
すなわち、下げ側油路12のパイロット逆止弁17はポペット弁70が閉じるより先に開かないようにすることが必要である。そのためには、ポペット弁70の弁棒82やピストン83に装着されているOリング類の抵抗に打ち勝ってポペット弁70が右方向に移動することができるだけの圧力を油圧回路の連絡通路(パイロット通路)85に発生させる必要がある。
そのため、パイロット逆止弁17の開弁圧を2.4MPaに設定するとともに、ポペット弁70に大径部と小径部とを設けて、受圧面積を変えることにより、大径シリンダ室81の圧油によってポペット弁70に生ずる力と、弁室78の圧油によってポペット弁70に生ずる力との差によってポペット弁70が確実に右側へ移動する推力が発生するように構成している。
By the way, in the initial stage of the extension operation of the piston rod 4, the raising side
Therefore, in the present embodiment, the passage of the
That is, in FIG. 4, the pressure oil supplied from the raising side oil passage 11 to the
At this time, if the lower
Therefore, in the present embodiment, the following devices are devised.
That is, it is necessary that the
Therefore, by setting the valve opening pressure of the
ところで、キャブ1がチルトアップする際には、ピストン4aが連通ポート5cを通過することにより、ピストン4aの外周に嵌着された一対のシールリング4b、4bは連通ポート5cを摺動する状態になる。
本実施の形態においては、連通ポート5cは複数個の小孔101によって構成されているので、シールリング4bが小孔101によって損傷されることはない。
すなわち、圧力損失を抑えるために大口径の連通孔によって連通ポート5cを構成すると、連通ポート5cの通過時に、シールリング4bが大口径の連通孔に落ち込むために、シールリング4bが損傷される可能性がある。しかし、シールリング4bは小孔101には落ち込まないために、損傷されることはない。
By the way, when the
In the present embodiment, since the
That is, if the
ポンプスイッチがオフされてポンプ13が停止されると、ポンプ13の手動切換弁15等からの内部の油漏れによって、上げ側油路11の圧力が低下し、上げ側パイロット逆止弁16の弁体37も弁座36に着座するため、チルト用シリンダ5も短縮することができない状態になる。
また、図4に示された下げ側パイロット逆止弁17におけるパイロット通路69の油圧が設定されたパイロット圧力値以下になる。その結果、パイロットピストン64が左方向に戻るため、弁体57が弁座56に着座して弁口55を閉じる。
下げ側パイロット逆止弁17が閉じると、シリンダ5の下げ側油圧室5bの圧油は排出することができないため、チルト用シリンダ装置3のピストンロッド4は伸長することができない状態になる。
When the pump switch is turned off and the
Further, the hydraulic pressure of the
When the lower side
キャブ1がチルトダウンされるに際しては、切換弁15の切換レバー15aがチルトダウン側に切り換えられ、図5に示されているように、切換弁15のポンプポートPが負荷ポートbに接続され、タンクポートTが負荷ポートaに接続される。
次に、ポンプスイッチがオンされて、ポンプ13がモータMによって駆動されると、ポンプ13の圧油が下げ側油路12の負荷ポートbに圧送される。
下げ側油路12の負荷ポートbに圧送された圧油はチルト用シリンダ装置3のシリンダ5の下げ側油圧室5bに下げ側パイロット逆止弁17を通じて流入し、伸長したピストンロッド4を短縮作動させることにより、キャブ1をチルトダウンさせて行く。
この際、ピストンロッド4が短縮作動するためには、シリンダ5の上げ側油圧室5aの圧油を排出させる必要がある。
本実施の形態においては、上げ側パイロット逆止弁16のパイロット通路49の圧力が上げ側パイロット逆止弁16に設定されたパイロット圧力値である0.6MPa以上になると、図5および図6に示されているように、パイロット通路49の圧力の作用力によってパイロットピストン44が左方向に移動されるため、上げ側パイロット逆止弁16の弁体37が弁棒45によって押されて弁座36から離座され弁口35が開かれる。
When the
Next, when the pump switch is turned on and the
The pressure oil pressure-fed to the load port b of the lower
At this time, in order for the piston rod 4 to perform a shortening operation, it is necessary to discharge the pressure oil in the raising side
In the present embodiment, when the pressure in the
図5において、上げ側パイロット逆止弁16が開くと、シリンダ5の上げ側油圧室5aの圧油は上げ側パイロット逆止弁16および切換弁15の負荷ポートaを経由してタンク14に排出されるため、チルト用シリンダ装置3のピストンロッド4は短縮作動してキャブ1をチルトダウンさせることができる。キャブ1をチルトダウンされる際、ポンプスイッチをオンにすると、図4でポペット弁70は下げ側油路12の負荷ポートb、連絡通路(パイロット通路)84を経由して小径シリンダ室に圧送された圧油により、左側に移動する。これにより、連絡配管74の通路は遮断状態から連通状態に戻る。
In FIG. 5, when the raising side
ところで、ピストンロッド4の短縮作動の終期においては、図7に示されているように、上げ側油圧室5aと下げ側油圧室5bとが連通配管74によって連通されるために、下げ側油圧室5bに供給された圧油が連通配管74を通って上げ側油圧室5aに流れ込む状態になり、チルト用シリンダ装置3のピストンロッド4は短縮差動するための力は消失する。
但し、ピストンロッド4にはキャブ1の自重が印加されているので、短縮作動は継続し、ピストンロッド4に印加されているキャブ1の自重とキャブ1を支持している4つのばねの弾発力とが約り合った時点、すなわち走行中の標準位置で停止(図9のHsの状態)する。
一般に、キャブチルトの操作者はキャブが動いている状態ではポンプスイッチをオンし続け、キャブ1が停止(図9のHsの状態)した時点でポンプスイッチをオフにする。
仮に、上げ側油圧室5aと下げ側油圧室5bとが連通配管74によって連通された時点でポンプ13のスイッチをオフにしても、ピストンロッド4にはキャブ1の自重が印加されているので、自重の印加が止む時点、すなわち、走行中の標準位置まで短縮作動は継続する。
なお、上げ側油圧室5aと下げ側油圧室5bとが連通配管74によって連通された状態の時、ピストンロッド4には下げ側油圧室5bの圧油によってピストンロッド4に生ずる力と、上げ側油圧室5aの圧油によってピストンロッド4に生ずる力との差によって、ピストンロッド4には今までとは逆に、伸長する力が働く。
但し、下げ側油圧室5bと上げ側油圧室5aの圧油は上げ側パイロット逆止弁16に設定されたパイロット圧力値が0.6MPaであるため、伸長する力は弱くキャブ1はチルトアップされることはない。
By the way, at the end of the shortening operation of the piston rod 4, as shown in FIG. 7, the lower
However, since the own weight of the
In general, the operator of the cabylt continues to turn on the pump switch while the cab is moving, and turns off the pump switch when the
Even if the switch of the
In addition, when the raising side
However, the pressure oil in the lower side
ところで、キャブ1がチルトダウンする際にも、ピストン4aが連通ポート5cを通過することにより、ピストン4aの外周に嵌着された一対のシールリング4b、4bは連通ポート5cを摺動する状態になる。
本実施の形態においては、連通ポート5cは複数個の小孔101によって構成されているので、シールリング4bが小孔101によって損傷されることはない。
By the way, when the
In the present embodiment, since the
ポンプスイッチがオフされてポンプ13が停止されると、ポンプの手動切換弁15等からの内部油漏れにより、上げ側油路11の油圧が低下するため、図8に示された上げ側パイロット逆止弁16におけるパイロット通路49の油圧が設定されたパイロット圧力値以下になる。その結果、パイロットピストン44が右方向に戻るため、弁体37が弁座36に着座して弁口35を閉じる。
When the pump switch is turned off and the
前記実施の形態によれば、次の効果が得られる。 According to the embodiment, the following effects can be obtained.
1) 上げ側油圧室と下げ側油圧室とを互いに連通させる連通配管を設けることにより、トラックが道路を走行している時に、上げ側油圧室および下げ側油圧室の圧油を行き来させることによってロストモーションを創出することができるために、チルトシリンダ装置が走行中のキャブの自由な動きを阻害して、サスペンションキャブの乗心地を悪化させるのを防止することができる。 1) By providing communication piping that connects the raising side hydraulic chamber and the lowering side hydraulic chamber to each other, when the truck is traveling on the road, the hydraulic oil in the raising side hydraulic chamber and the lowering side hydraulic chamber can be moved back and forth. Since the lost motion can be created, it is possible to prevent the tilt cylinder device from obstructing the free movement of the traveling cab and deteriorating the riding comfort of the suspension cab.
2) 連通ポートを複数個の小孔によって構成することにより、チルト用シリンダ装置をスムーズに伸縮させることができるので、ロストモーション時のトラックの乗心地を低下させるのを防止することができる。 2) By constituting the communication port with a plurality of small holes, the tilt cylinder device can be smoothly expanded and contracted, so that it is possible to prevent the ride comfort of the truck during the lost motion from being lowered.
3) 連通ポートを複数個の小孔によって構成することにより、ピストンの外周に嵌着されたシールリングが小孔に落ち込むのを防止することができるので、ピストンが連通ポートを通過する際に、シールリングが連通ポートによって損傷されるのを防止することができる。 3) By configuring the communication port with a plurality of small holes, it is possible to prevent the seal ring fitted to the outer periphery of the piston from falling into the small hole, so when the piston passes through the communication port, It is possible to prevent the seal ring from being damaged by the communication port.
4) 連通配管にポペット弁を介設することにより、チルト用シリンダ装置の伸長作動時にポペット弁によって連通配管の通路を隙間無く遮断して、上げ側油圧室に供給された圧油がポンプ側や連通配管を通って下げ側油圧室に流れ込んでしまうのを阻止することができるので、複動シリンダでロストモーションを可能にするとともに、キヤブチルトアップ時の連通配管の油漏れを確実に防止することができる。また、差動シリンダに比べてチルトシリンダ装置の重量を軽減することができる。 4) By installing a poppet valve in the communication pipe, the passage of the communication pipe is blocked without any gap by the poppet valve when the tilt cylinder device is extended, and the pressure oil supplied to the lift side hydraulic chamber Since it can be prevented from flowing into the lower hydraulic chamber through the communication pipe, the double-acting cylinder enables lost motion and reliably prevents oil leakage in the communication pipe during up-loading. Can do. In addition, the weight of the tilt cylinder device can be reduced compared to the differential cylinder.
5) 上げ側給排油路および下げ側給排油路にそれぞれ介装されたパイロット逆止弁と連通配管とを遮断するポペット弁を弁ユニットとして一体に纏めて、シリンダの一端に取り付けることにより、チルトシリンダ装置をコンパクトに形成することができる。 5) A poppet valve that shuts off the pilot check valve and the communication pipe that are installed in the upside supply / discharge oil passage and the downside supply / discharge oilway is integrated as a valve unit and attached to one end of the cylinder. The tilt cylinder device can be formed compactly.
6) 下げ側給排油路に介装されたパイロット逆止弁は、チルト用シリンダ装置の伸長作動時にポペット弁が連通配管を遮断した後でなければ開かないようになっているので、上げ側油圧室に供給された圧油がポンプ吐出量や作動油の粘度が変化しても下げ側油圧室に流出することはなく、確実にチルトアップすることができる。 6) The pilot check valve installed in the lower side oil supply / discharge oil passage is designed to open only after the poppet valve shuts off the communication pipe when the tilt cylinder device is extended. The pressure oil supplied to the hydraulic chamber does not flow out to the lower hydraulic chamber even if the pump discharge amount or the viscosity of the hydraulic oil changes, and the tilt can be reliably tilted up.
7) ポペット弁に小径シリンダ室と大径シリンダ室とを設けることにより、ポペット弁を大きな推力によって移動させて、弁体によって弁口を迅速かつ確実に閉じさせることができるので、チルト用シリンダ装置の伸長作動時に推力を確実に高めることができる。 7) By providing the poppet valve with a small-diameter cylinder chamber and a large-diameter cylinder chamber, the poppet valve can be moved with a large thrust, and the valve port can be closed quickly and reliably by the valve body. It is possible to reliably increase the thrust during the extension operation.
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に変更が可能であることはいうまでもない。 Needless to say, the present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications can be made without departing from the scope of the invention.
例えば、前記実施の形態においては、複動シリンダの場合について説明したが、本発明は差動シリンダにも適用することができる。 For example, in the above embodiment, the case of a double acting cylinder has been described, but the present invention can also be applied to a differential cylinder.
1…キャブ、1a…支点、2…フレーム、3…チルト用シリンダ装置、4…ピストンロッド、4a…ピストン、5…チルト用シリンダ、5a…フレーム側油圧室(上げ側油圧室)、5b…キャブ側油圧室(下げ側油圧室)、5c…連通ポート(油圧室側連通ポート)、6…キャブロック装置、6a…リヤアーチ、6b…コイルばね、6c…フローティングバー、6d…キャブロック解除レバー、6e…スイッチ、7…逆止弁、8…フィルタ、9、9a…リリーフ弁、
10…油圧駆動回路、11…上げ側給排油路(上げ側油路)、12…下げ側給排油路(下げ側油路)、13…ポンプ、14…タンク、15…手動切換弁(切換弁)、15a…切換レバー、16…上げ側パイロット逆止弁、17…下げ側パイロット逆止弁、
20…弁ユニット、21…ボデー、22…第一ポート(上げ側油路の切換弁側ポート)、23…第二ポート(下げ側油路の切換弁側ポート)、24、25…雌ねじ部、26、27…フィルタ、
29…第三ポート(上げ側油路のシリンダ側ポート)、30…絞り、31…取付穴、32…シール部材、33…プラグ、34…弁室、35…弁口、36…弁座、37…弁体、38…スプリング挿入穴、39…バルブスプリング、
40…連通孔、41…絞り、42…連絡通路、43…シリンダ室、44…パイロットピストン、45…弁棒、46…スプリング、47…圧力室、48…プラグ、49…パイロット通路、50…配管、
51…取付穴、52…シール部材、53…プラグ、54…弁室、55…弁口、56…弁座、57…弁体、58…スプリング挿入穴、59…バルブスプリング、60…連通孔、61…絞り、62…連絡通路、63…シリンダ室、63A…スリーブ、64…パイロットピストン、65…弁棒、66…スプリング、67…圧力室、68…プラグ、69…パイロット通路、
70…ポペット弁、71…設置孔、72…プラグ、72a…突出部、73…連通ポート、74…連通配管(連通路)、75…弁口、76…弁座、77…弁体、78…弁室、79…連絡通路、80…小径シリンダ室、81…大径シリンダ室、82…弁棒、83…ピストン、84…連絡通路(パイロット通路)、85…連絡通路(パイロット通路)、
91…本体(シリンダ本体)、92…シリンダ室、93…ブッシュ、94…本体部材、95…蓋部材、96…収納室、97…パッキン、98…ストッパリング、99…シールリング、100…ダストシール、
101…小孔(連通孔)、102…カラー、103…環帯溝、104…シールリング、105…取付部、106…取付穴、107…シールリング、108…連絡通路。
DESCRIPTION OF
DESCRIPTION OF
DESCRIPTION OF
29 ... Third port (cylinder side port on the raising side oil passage), 30 ... Restriction, 31 ... Mounting hole, 32 ... Seal member, 33 ... Plug, 34 ... Valve chamber, 35 ... Valve port, 36 ... Valve seat, 37 ... Valve, 38 ... Spring insertion hole, 39 ... Valve spring,
DESCRIPTION OF
51 ... Mounting hole, 52 ... Sealing member, 53 ... Plug, 54 ... Valve chamber, 55 ... Valve port, 56 ... Valve seat, 57 ... Valve body, 58 ... Spring insertion hole, 59 ... Valve spring, 60 ... Communication hole, 61 ... throttle, 62 ... communication passage, 63 ... cylinder chamber, 63A ... sleeve, 64 ... pilot piston, 65 ... valve rod, 66 ... spring, 67 ... pressure chamber, 68 ... plug, 69 ... pilot passage,
DESCRIPTION OF
91 ... Main body (cylinder main body), 92 ... Cylinder chamber, 93 ... Bush, 94 ... Main body member, 95 ... Lid member, 96 ... Storage chamber, 97 ... Packing, 98 ... Stopper ring, 99 ... Seal ring, 100 ... Dust seal,
DESCRIPTION OF
Claims (2)
このチルト用シリンダ装置のフレーム側油圧室に対して圧油の供給および排出を行う上げ側給排油路と、
前記チルト用シリンダ装置のキャブ側油圧室に対して圧油の供給および排出を行う下げ側給排油路と、
前記上げ側給排油路と前記下げ側給排油路とを互いに連通させる連通路と、
前記チルト用シリンダ装置のシリンダに開設された複数個の小径の連通孔からなり、前記連通路に連通された連通ポートと、
を備えていることを特徴とするキャブチルト装置。 A tilt cylinder device interposed between the cab and the frame;
An up-side supply / discharge oil passage for supplying and discharging pressure oil to / from the frame-side hydraulic chamber of the tilt cylinder device;
A lower-side supply / discharge oil passage for supplying and discharging pressure oil to / from the cab-side hydraulic chamber of the tilt cylinder device;
A communication path that connects the up-side supply / discharge oil path and the down-side supply / discharge oil path to each other;
A plurality of small-diameter communication holes established in the cylinder of the tilt cylinder device, and a communication port connected to the communication path;
A cabylt device characterized by comprising:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007319460A JP2009143256A (en) | 2007-12-11 | 2007-12-11 | Cab tilting device |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104925146A (en) * | 2015-04-01 | 2015-09-23 | 安徽德鸿机件制造有限公司 | Integrated overturn electric hydraulic pump cylinder for cab of heavy truck |
-
2007
- 2007-12-11 JP JP2007319460A patent/JP2009143256A/en active Pending
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