JP2009138366A - Drain outlet member - Google Patents
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- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
- Y02A20/20—Controlling water pollution; Waste water treatment
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- Sink And Installation For Waste Water (AREA)
Abstract
Description
本発明は、滑りや汚れの付き難い排水口部材に関するものであり、特には、キッチンシンクの排水口に設けられ、ストレーナが取り付けられる排水口部材に関する。 The present invention relates to a drain port member that is not easily slipped or soiled, and particularly relates to a drain port member that is provided at a drain port of a kitchen sink and to which a strainer is attached.
図4に示すように、シンク1の排水口4には排水口部材5が設けられ、この排水口部材5には、排出される水と生ゴミ等とを分離するためのストレーナ6が、隣接した状態で収納される。そして、このストレーナ6に生ゴミ等がある程度溜まると、溜まった生ゴミ等は、ストレーナ6ごと排水口部材5から取り出され廃棄される。
As shown in FIG. 4, the
ストレーナ6の清掃をまめに行わない場合には、ストレーナ6に溜まる生ゴミ等は、水を含んだ状態で長時間置かれることになるため、細菌が繁殖し易い状態となる。このため、ストレーナ6や、このストレーナ6が隣接した状態で収納される排水口部材5は、滑り(ぬめり)が生じ易く、衛生的にも外観的にも好ましくないという問題がある。
If the
そこで、このような、滑りを抑制する方法として、ストレーナについては、ストレーナの表面フッ素樹脂のコーティングを施すもの(特許文献1)、排水口部材については、光触媒性酸化物微粒子を含有する複合めっきを施すもの(特許文献2)、ステンレス鋼、銅、又は銅合金からなる部材を用いるもの(特許文献3)が知られている。
しかし、特許文献1では、ストレーナ自体に滑りが発生し難くても、これと隣接する排水口部材に滑りが発生してしまい、効果が不十分となる傾向があった。また、撥水コーティングが樹脂であるため、清掃の際にたわし等で強く擦ると傷がつき効果を失い易い傾向があった。また、撥水作用を利用するので、汚れは付着し難いものの、一旦汚れが付着すると、これを洗い流す水を寄せ付けないため、汚れが取れ難く、かえって汚れが目立つ場合があった。特許文献2では、光触媒性であるため、蓋を取り付けると光が当たらない排水口部材では効果が不十分であった。特許文献3では、排水口部材をステンレス製とするため、滑り抑制効果を有するものの、さらに滑り防止効果の改善に対する要求が強い。
However, in Patent Document 1, even if the strainer itself hardly slips, the drain outlet member adjacent to the strainer tends to slip, and the effect tends to be insufficient. Further, since the water-repellent coating is a resin, there is a tendency that the effect is easily lost when it is rubbed strongly with scrubbing during cleaning. In addition, since the water repellent action is used, the dirt is difficult to adhere to. However, once the dirt is attached, the water that is washed away is not brought close to it, so that it is difficult to remove the dirt. In
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、排水口部材自体が防汚染効果を有することにより、蓋が閉じられた状態で使用されても、排水口部材への滑りの発生を抑制することができ、清掃を繰り返しても効果を長く保つことができ、ステンレスによる防汚効果を親水性皮膜によりさらに向上させた排水口部材を提供するものである。 The present invention has been made to solve such a problem, and the drain port member itself has a contamination prevention effect, so that even when the lid is used in a closed state, the slip to the drain port member is achieved. It is possible to suppress the generation of water, to maintain the effect for a long time even after repeated cleaning, and to provide a drain port member in which the antifouling effect of stainless steel is further improved by a hydrophilic film.
本発明は、次のものに関する。
(1) キッチンのシンクに設けられる排水口部材であって、樹脂製の本体と、この本体の表面側に取り付けられたステンレス製のカバーとを有し、前記カバーが親水性皮膜でコーティングされる排水口部材。
(2) (1)において、親水性皮膜が、カバー上にポリシラザン及びシランカップリング剤含有液の層を形成させ、シリカ転化反応させることにより形成される排水口部材。
(3) (1)又は(2)において、カバーが、排水口部材の入り口の縁にかしめられることにより、樹脂製の排水口部材と一体化される排水口部材。
(4) カバー上にポリシラザン及びシランカップリング剤含有液の層を形成させ、シリカ転化反応させることにより親水性皮膜を形成する工程と、親水性皮膜を形成されたカバーが樹脂製の排水口部材の入り口の縁にかしめられることにより、前記カバーが前記排水口部材と一体化される工程とを有する、(1)〜(3)の何れかの排水口部材の製造方法。
(5) カバーが樹脂製の排水口部材の入り口の縁にかしめられることにより、前記カバーが前記排水口部材と一体化される工程と、前記カバー上及び排水口部材上にポリシラザン及びシランカップリング剤含有液の層を形成させ、シリカ転化反応させることにより親水性皮膜を形成する工程とを有する、(1)〜(3)の何れかの排水口部材の製造方法。
The present invention relates to the following.
(1) A drain port member provided in a kitchen sink, having a resin main body and a stainless steel cover attached to the surface of the main body, and the cover is coated with a hydrophilic film Drain port member.
(2) The drain port member formed by forming a layer of a polysilazane and a silane coupling agent-containing liquid on the cover and causing a silica conversion reaction in (1).
(3) In (1) or (2), the drainage port member integrated with the resin drainage port member by caulking the edge of the entrance of the drainage port member.
(4) forming a layer of polysilazane and a silane coupling agent-containing liquid on the cover, and forming a hydrophilic film by carrying out a silica conversion reaction; and a cover formed with the hydrophilic film is a resin drainage port member The method for manufacturing a drain port member according to any one of (1) to (3), wherein the cover is integrated with the drain port member by being caulked to the edge of the inlet.
(5) A step in which the cover is integrated with the drain port member by caulking the edge of the resin drain port member, and polysilazane and silane coupling on the cover and the drain port member The method for producing a drain port member according to any one of (1) to (3), further comprising a step of forming a layer of an agent-containing liquid and forming a hydrophilic film by causing a silica conversion reaction.
本発明によれば、排水口部材自体が防汚染効果を有することにより、蓋が閉じられた状態で使用されても、排水口部材への滑りの発生を抑制することができ、清掃を繰り返しても効果を長く保つことができ、ステンレスによる防汚効果を親水性皮膜によりさらに向上させた排水口部材を提供することができる。 According to the present invention, since the drain port member itself has a pollution-preventing effect, even if it is used in a state in which the lid is closed, the occurrence of slippage to the drain port member can be suppressed, and cleaning is repeated. Therefore, the drainage port member can be provided in which the antifouling effect of stainless steel is further improved by the hydrophilic film.
本発明の排水口部材が使用されるシンク1は、一般的なキッチンにおいて使用されるものであれば、特に制限はない。このため、例えば、図1に示すような樹脂やステンレス鋼板をプレス成形加工したもので、底面2、周壁3、排水口4を有するものが使用される。
The sink 1 in which the drain port member of the present invention is used is not particularly limited as long as it is used in a general kitchen. For this reason, for example, a resin or stainless steel plate as shown in FIG. 1 that has been press-molded and has a
図1に示すように、排水口4には、開口を有する排水口蓋8が設けられ、その下には、ストレーナ6、排水口部材5、排水トラップ7、排水配管9を備える排水構造が設けられる。シンク1内で使用された湯水等の排水や、調理等で発生した生ゴミは、排水口4に取り付けられた排水口蓋8の開口から、ストレーナ6に流入し、ここで生ゴミ等の固定物がストレーナ6内に残留して排水と分別される。その後、排水だけが、排水口部材5、排水トラップ7、排水配管9の順に流れ落ちて排水される。
As shown in FIG. 1, the
排水口蓋8は、シンク1の排水口4を覆いつつ、排水や生ゴミ等を通過させるための開口を有するものであり、ストレーナ6内に残留した生ゴミ等が露出して見栄えが悪くなったり、臭気が拡散するのを抑制するものである。
The
ストレーナ6は、生ゴミ等の固形物を排水と分別するものであり、網目のような小さい開口を有するように、ステンレス等の金属、または樹脂を成形することによって加工して作製される。後に述べるように、ストレーナ6が収納される排水口部材5に施される親水コーティングを傷つけないようにする点からは、排水口部材5と隣接した状態で収納されるストレーナ6は樹脂製が望ましい。
The
図2に示すように、排水口部材5は、ストレーナ6を収納するとともに、ストレーナ6で生ゴミ等の固形物と分別された排水を受けて、下流の排水トラップ7へと流すための部材である。この排水部材5は、本体10と、カバー11とを有する。本体10は、成形性や軽量性、コストの点から、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合合成樹脂)、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)等の樹脂を成形して製造される。カバー11は、排水が直接かかる排水口部材5の表面側を覆うように取り付けられるものであり、錆び難く、強度に優れ、また帯電し難い作用によって汚れが付着し難い点から、ステンレス製のものを使用する。
As shown in FIG. 2, the
図3に示すように、カバー11は、排水口部材5の本体10の入り口の縁13に、かしめ部14がかしめられることにより、樹脂製の排水口部材5と一体化される。これにより、上流のシンク1から流れ込む排水が、排水口部材5の本体10とカバー11との間に侵入するのを抑制することができる。なお、かしめるとは、接続する部位を変形させて固く密着させることを言い、図3に示すように、本体10の入り口の縁13を挟み込むように、かしめ部14を変形させて、カバー11を本体10に密着させることを言う。
As shown in FIG. 3, the
図3に示すように、カバー11には、親水性皮膜12がコーティングされる。これにより、排水口部材5の排水を受ける表面が親水性となるため、汚れが付着し難く、また、汚れが付着しても、洗い流され易い。このため、ストレーナ6に生ゴミ等が残留しても、これに隣接した状態となる排水口部材5の表面は、清潔な状態が保たれるため、細菌の繁殖が抑制される。これにより、蓋8が閉じられた状態で使用されても、排水口部材5自体が滑り抑制効果を有するため、排水口部材5への滑りの発生を抑制することができる。
As shown in FIG. 3, the
カバー11にコーティングする親水性皮膜12は、カバー11の表面との密着性や皮膜強度、親水性、耐汚染性等の点から、ポリシラザンを用いたシリカ膜被覆とするのが望ましい。これにより、親水性皮膜12は、水への馴染みが良いために、洗い作業によってこの親水性皮膜12に付着した汚染物質と親水性皮膜12の間に浸透した水が汚染物質を徐々に浮上させて剥離させるように作用し、水洗い作業時に優れた防汚性を発揮し、水洗いも容易になる。更に、この親水性皮膜12の表面は微量の水が吸着し、放電効果によって汚染物質の静電付着を抑制する。したがって、清掃を繰り返しても効果を長く保つことができ、ステンレスによる防汚効果を親水性皮膜によりさらに向上させた排水口部材を提供することが可能となる。
The
ポリシラザンは、従来から知られているポリシラザンが使用できるが、好ましくは、化1に示す一般式の繰り返し単位を有する、ポリスチレンを標準とするゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による測定の数平均分子量が100〜50000の環状ポリシラザン、鎖状ポリシラザン、またはこれらの混合物を使用する。 As the polysilazane, a conventionally known polysilazane can be used. Preferably, the polysilazane has a repeating unit of the general formula shown in Chemical Formula 1 and has a number average molecular weight measured by gel permeation chromatography (GPC) using polystyrene as a standard. 100 to 50000 cyclic polysilazane, chain polysilazane, or a mixture thereof is used.
さらに、上記のポリシラザン又はシラザン重合物をトリアルキルアミンのような第3級アミン類、立体障害性の基を有する第2級アミン類、フォスフィン等の塩基性化合物を溶媒とするか、非塩基性溶媒の炭化水素類に添加して脱水素縮合反応を行わせることにより得られるポリスチレンを標準とするゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による測定の数平均分子量が200〜500000の高重合体を使用する。 Further, the above polysilazane or silazane polymer is used as a solvent with a tertiary amine such as a trialkylamine, a secondary amine having a sterically hindering group, or a basic compound such as phosphine. A high polymer having a number average molecular weight of 200 to 500,000 as measured by gel permeation chromatography (GPC) using polystyrene obtained by adding to solvent hydrocarbons to cause dehydrocondensation reaction as a standard is used. .
あるいは、無機ポリシラザンの改質反応により得られる重合体で、架橋結合−NH−又は−NHNH−を有し、ケイ素原子に結合する窒素とケイ素との原子比(N/Si)が0.8以上でポリスチレンを標準とするゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による測定の数平均分子量200〜50000のものを使用する。 Alternatively, it is a polymer obtained by a modification reaction of inorganic polysilazane, has a cross-linking bond —NH— or —NHNH—, and the atomic ratio (N / Si) of nitrogen and silicon bonded to silicon atoms is 0.8 or more. And those having a number average molecular weight of 200 to 50000 as measured by gel permeation chromatography (GPC) using polystyrene as a standard.
さらに、組成式(RSiHNH)X[(RSiH)1.5N]Y(但し、R;アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、またはこれらの基以外でSiに直結する原子が炭素である基、アルキルシリル基、アルキルアミノ基、アルコキシ基を表し、Yは1−Xであり、0.4<X<1である>で表されるポリオルガノヒドロシラザンを使用する。 Further, the composition formula (RSiHNH) X [(RSiH) 1.5N] Y (where R is an alkyl group, alkenyl group, cycloalkyl group, aryl group, or an atom directly connected to Si other than these groups is carbon) Represents a group, an alkylsilyl group, an alkylamino group, and an alkoxy group, Y is 1-X, and polyorganohydrosilazane represented by 0.4 <X <1> is used.
さらには、酸素を含有させたポリシロキサザンや金属アルコキシド等を反応させたポリメタロシラザン、有機硼素化合物を反応させたポリボロシラザンも使用し得る。 Furthermore, polysiloxazan containing oxygen, polymetallosilazane reacted with metal alkoxide, and the like, and polyborosilazane reacted with an organic boron compound can also be used.
これらの各種ポリシラザンは、その種類に応じて常温で液体〜固体を呈する。また、本発明において使用するポリシラザンは、樹脂との密着性の点では、ケイ素や窒素に直結する活性水素含有割合の高いものの使用が好ましく、一般的にはケイ素原子と窒素原子との合計原子数100に対し90以上、好ましくは100〜150の活性水素原子を有するものの使用が有利である。 These various polysilazanes exhibit liquid to solid at room temperature depending on the type. In addition, the polysilazane used in the present invention is preferably one having a high active hydrogen content ratio directly connected to silicon or nitrogen in terms of adhesion to the resin, and generally the total number of atoms of silicon atoms and nitrogen atoms It is advantageous to use those having 90 or more, preferably 100 to 150, active hydrogen atoms per 100.
ポリシラザンを含むコーティング材料には、有機アミンやカルボン酸無水物、イソシアネート、チオール、カルボジイミド、金属アルコキシド、金属ハロゲン化物等の硬化剤を添加することができ、低温セラミック化するための触媒としては、ニッケル、白金、パラジウム、アルミニウム、アミン系を用いることもできる。また、必要に応じて金属粉末、セラミック粉末、消泡剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、レベリング剤、帯電防止剤、分散剤、顔料、チキソトロピー性付与剤等を添加してもよい。 Curing agents such as organic amines, carboxylic acid anhydrides, isocyanates, thiols, carbodiimides, metal alkoxides, metal halides can be added to coating materials containing polysilazane. Platinum, palladium, aluminum, and amines can also be used. Moreover, you may add a metal powder, a ceramic powder, an antifoamer, surfactant, a ultraviolet absorber, a leveling agent, an antistatic agent, a dispersing agent, a pigment, a thixotropy imparting agent etc. as needed.
さらに、耐水性・耐熱水性を向上させるために、塗布面の表面に予めシランカップリング剤あるいはシランカップリング剤を含む前記したポリシラザンをプライマとして塗布することもできる。 Furthermore, in order to improve water resistance and hot water resistance, the above-mentioned polysilazane containing a silane coupling agent or a silane coupling agent can be applied as a primer on the surface of the coating surface in advance.
シランカップリング剤は一般にXSiR3で表される化合物である。Xは有機基と反応し得る官能基で、ビニル基、メタクリロキシ基、エポキシ基、アミノ基、イソシアネート基、メルカプト基、ハロゲン等を表し、Rは加水分解可能な官能基で、メトキシ基やエトキシ基のようなアルコキシ基、ハロゲン等を表し、適宜、選択して用いられる。 A silane coupling agent is a compound generally represented by XSiR3. X is a functional group capable of reacting with an organic group and represents a vinyl group, a methacryloxy group, an epoxy group, an amino group, an isocyanate group, a mercapto group, a halogen or the like, and R is a hydrolyzable functional group such as a methoxy group or an ethoxy group. Represents an alkoxy group such as
シランカップリング剤を単独でプライマとして用いる方法では、予め塗布面に、シランカップリング剤をメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコールで0.1〜50%の濃度に希釈したものを従来から知られている塗布方法により塗布した後、常温から200℃の温度範囲で1〜30分の間で加熱し、硬化被膜を形成する。その後前記したポリシラザンを塗布する。 In the method of using a silane coupling agent alone as a primer, there has been conventionally known a silane coupling agent diluted to a concentration of 0.1 to 50% with an alcohol such as methanol, ethanol, propanol or butanol on the coating surface in advance. After applying by the applied application method, it is heated in the temperature range from room temperature to 200 ° C. for 1 to 30 minutes to form a cured film. Thereafter, the aforementioned polysilazane is applied.
シランカップリング剤とポリシラザンの混合物をプライマとして用いる方法では、予め塗布面に、シランカップリング剤とポリシラザンを10/90〜90/10の割合で混合し、有機溶剤で0.1〜50%の濃度に希釈したものを、従来から知られている塗布方法により塗布した後、常温から200℃の温度範囲で1〜100分の間で加熱し、硬化被膜を形成する。その後前記した無機材料を塗布する。特にこの方法では、プライマ層のシリカ膜が水をブロックし塗布面と結合しているシランカップリング剤の有機基の加水分解を抑制することができるため、大幅な耐水性・耐熱水性が達成される。 In the method using a mixture of a silane coupling agent and polysilazane as a primer, the silane coupling agent and polysilazane are mixed in advance in a ratio of 10/90 to 90/10 on the coated surface, and 0.1 to 50% of organic solvent is used. A solution diluted to a concentration is applied by a conventionally known coating method, and then heated in a temperature range from room temperature to 200 ° C. for 1 to 100 minutes to form a cured film. Thereafter, the inorganic material described above is applied. In particular, in this method, since the silica film of the primer layer blocks water and can suppress hydrolysis of the organic group of the silane coupling agent bonded to the coating surface, significant water resistance and hot water resistance are achieved. The
上記ポリシラザンやシランカップリング剤とポリシラザンの混合物の希釈溶剤としては、脂肪族炭化水素系、ハロゲン化炭化水素系、脂環式炭化水素系、芳香族炭化水素系溶剤、エーテル類を単独あるいは複数混合して用いることができるが、塗布面が膨潤したり溶解したりしてしまうもの、あるいは水やアルコール等のプロトン性溶剤は好ましくない。 As a diluting solvent for the above polysilazane or a mixture of silane coupling agent and polysilazane, aliphatic hydrocarbons, halogenated hydrocarbons, alicyclic hydrocarbons, aromatic hydrocarbons, and ethers may be used alone or in combination. However, those in which the coated surface swells or dissolves, or protic solvents such as water and alcohol are not preferable.
塗布面へのコート方法としては、従来より知られている塗布方法、例えばスプレーコート、スピンコート、デイップコート、フローコート等がある。 Examples of the coating method on the coated surface include conventionally known coating methods such as spray coating, spin coating, dip coating, and flow coating.
このように塗布面に形成した皮膜のシリカ転化率は、膜のIRスペクトルにおけるSiOの吸光度をA、SiHの吸光度をBとしたとき下記の式(1)で示される指数Yの値で表すことができる。このとき、IR分析法としては一般的なKBr法の他、減衰全反射(ATR)法を用いることもできる。 The silica conversion rate of the film formed on the coated surface in this way is expressed by the value of the index Y represented by the following formula (1) when the absorbance of SiO in the IR spectrum of the film is A and the absorbance of SiH is B. Can do. At this time, as the IR analysis method, an attenuated total reflection (ATR) method can be used in addition to a general KBr method.
指標とするYの値は3.0以下が好ましく、さらに好ましくは1.0以下になるよう皮膜をシリカ転化させるのが望ましい。また、ポリシラザン膜表面の親水性をさらに向上させるためには、セラミック化させた皮膜を形成した後、アルカリ性溶液に浸漬するか、熱水に浸漬する必要があるが、このとき膜のシリカ転化率が低すぎると親水性を長時間維持することができず、高すぎると十分な親水性が得られない。このため、このような親水性をさらに向上させる処理を行う場合は、ポリシラザン膜のシリカ転化率の指標とするYの値は、0.1以上、2.0以下となるよう調整するのが好ましい。 The value of Y as an index is preferably 3.0 or less, more preferably 1.0 to convert the film to silica. In order to further improve the hydrophilicity of the polysilazane film surface, it is necessary to immerse it in an alkaline solution or in hot water after forming a ceramicized film. At this time, the silica conversion rate of the film If it is too low, hydrophilicity cannot be maintained for a long time, and if it is too high, sufficient hydrophilicity cannot be obtained. For this reason, when performing the treatment for further improving the hydrophilicity, it is preferable to adjust the Y value as an index of the silica conversion rate of the polysilazane film to be 0.1 or more and 2.0 or less. .
ポリシラザン皮膜を形成する対象としては、排水口部材5のステンレス製カバー11以外に、排水口部材5の本体10を構成するABS樹脂、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)等の樹脂も対象となる。このため、ポリシラザンの成膜条件は、常温から塗布面が影響を受けない温度、通常10〜200℃の温度に一定時間保持するか、湿度50〜100%高湿下に一定時間保持する。このとき高湿下での温度は10℃以上であれば何℃でもよい。
In addition to the
本発明の排水口部材5の製造は、以下の方法により行うことができる。第一の方法として、カバー11上にポリシラザン及びシランカップリング剤含有液の層を形成させ、シリカ転化反応させることにより親水性皮膜12を形成する工程を先に行い、その後、親水性皮膜12を形成されたカバー11が樹脂製の排水口部材5の入り口の縁13にかしめ部14がかしめられることにより、カバー11が排水口部材5と一体化される工程を行う方法が挙げられる。この場合のポリシラザンの成膜条件は、下地がステンレス製のカバー11だけの状態であるため、比較的高温で短時間での処理が可能である。例えば、140℃の乾燥炉内で60分乾燥(架橋)させるのが望ましい。これにより、短時間で、アルカリ性溶液や熱水への浸漬に耐えるだけのシリカ転化率を得ることができる。また、その後、0.02%の水酸化ナトリウム水溶液で処理するのが望ましい。これにより、ポリシラザン膜表面の親水性をさらに向上させることができる。
The
また、第二の方法として、カバー11が樹脂製の排水口部材5の入り口の縁13にかしめ部14がかしめられることにより、カバー11が排水口部材5と一体化される工程を先に行い、その後、カバー11上及び排水口部材5上にポリシラザン及びシランカップリング剤含有液の層を形成させ、シリカ転化反応させることにより親水性皮膜12を形成する工程を行う方法が挙げられる。この場合のポリシラザンの成膜条件は、塗布面(下地の樹脂材料)が影響を受けない条件(例えば、室温(30℃)、湿度50〜100%高湿下で4日放置)で、行うのが望ましい。これにより、塗布面(下地の樹脂材料)が影響を受けることなく、アルカリ性溶液や熱水への浸漬に耐えるだけのシリカ転化率を得ることができる。また、その後、0.02%の水酸化ナトリウム水溶液で処理するのが望ましい。これにより、ポリシラザン膜表面の親水性をさらに向上させることができる。
As a second method, the
(実施例1)
図1、図2に示すように、シンク1に備えられた排水口4には、開口を有する排水口蓋8が設けられ、その下には、ストレーナ6、排水口部材5、排水トラップ7、排水配管9を備える排水構造が設けられる。シンク1内で使用された湯水等の排水や、調理等で発生した生ゴミは、排水口4に取り付けられた排水口蓋8の開口から、ストレーナ6に流入し、ここで生ゴミ等の固定物がストレーナ6内に残留して排水と分別される。その後、排水だけが、排水口部材5、排水トラップ7、排水配管9の順に流れ落ちて排水される。
Example 1
As shown in FIGS. 1 and 2, the
排水口蓋8は、ステンレス製であり、排水や生ゴミ等を通過させるための開口が設けられる。ストレーナ6は、網目のような小さい開口を有するように、樹脂を成形することにより製造する。
The
図3に示すように、排水口部材5は、本体10とカバー11とを備え、本体10はABS樹脂を成形して製造され、カバー11は本体10の表面側を覆う形状にステンレス鋼板を成形して製造する。カバー11は、排水口部材5の入り口の縁13にかしめ部14が折り返されてかしめられることにより、樹脂製の排水口部材5と一体化される。
As shown in FIG. 3, the
本実施例の排水口部材5の製造は、以下の工程により行う。まずカバー11上にポリシラザン及びシランカップリング剤含有液の層を形成させ、シリカ転化反応させることにより親水性皮膜12を形成する工程、次に親水性皮膜12を形成されたカバー11が樹脂製の排水口部材5の入り口の縁13にかしめ部14が折り返されてかしめられることにより、カバー11が排水口部材5と一体化される工程とにより製造する。
Manufacture of the
図3に示すように、カバー11には、親水性皮膜12がコーティングされる。親水性皮膜12は、カバー11の表面との密着性や皮膜強度、親水性、耐汚染性等の点から、ポリシラザンを用いたシリカ膜被覆とする。
As shown in FIG. 3, the
カバー11に対する親水性皮膜12の形成は、以下のように行った。即ち、5%のポリシラザンNL−110(キシレン溶媒)(クラリアントジャパン株式会社製)と2%のシランカップリング剤A−1100との混合液(キシレン溶媒)をコート材とした。これを予め脱脂処理したカバー11にスプレーコートで塗布し、140℃の乾燥炉内で60分乾燥(架橋)させた。その後、0.02%の水酸化ナトリウム水溶液で処理した。
The
(実施例2)
排水口部材5の製造方法、及び、親水性皮膜12の形成方法を変更した以外は、実施例1と同様にして、排水口部材5を作製した。
(Example 2)
A
即ち、本実施例の排水口部材5の製造は、以下の工程により行う。まずカバー11が樹脂製の排水口部材5の入り口の縁13にかしめ部14が折り返されてかしめられることにより、カバー11が排水口部材5と一体化される工程、次にカバー11上及び排水口部材5上にポリシラザン及びシランカップリング剤含有液の層を形成させ、シリカ転化反応させることにより親水性皮膜12を形成する工程とにより製造する。
That is, the manufacture of the
また、カバー11及び本体10に対する親水性皮膜12の形成は、以下のように行った。即ち、5%のポリシラザンNL−110(キシレン溶媒)(クラリアントジャパン株式会社製)と2%のシランカップリング剤A−1100との混合液(キシレン溶媒)をコート材とした。これを予め脱脂処理したカバー11にスプレーコートで塗布し、30℃、50%RH(相対湿度)の環境で4日間放置した。その後、0.02%の水酸化ナトリウム水溶液で処理した。
Moreover, formation of the hydrophilic membrane | film |
1…シンク、2…底面、3…周壁、4…排水口、5…排水口部材、6…ストレーナ、7…排水トラップ、8…蓋、9…排水配管、10…本体、11…カバー、12…親水性皮膜、13…入り口の縁、14…かしめ部 DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Sink, 2 ... Bottom surface, 3 ... Perimeter wall, 4 ... Drain port, 5 ... Drain port member, 6 ... Strainer, 7 ... Drain trap, 8 ... Cover, 9 ... Drain piping, 10 ... Main body, 11 ... Cover, 12 ... hydrophilic film, 13 ... edge of entrance, 14 ... caulking part
Claims (5)
樹脂製の本体と、この本体の表面側に取り付けられたステンレス製のカバーとを有し、
前記カバーが親水性皮膜でコーティングされる排水口部材。 A drain outlet member provided in the sink of the kitchen,
It has a resin main body and a stainless steel cover attached to the surface side of the main body.
A drain port member in which the cover is coated with a hydrophilic film.
親水性皮膜が、カバー上にポリシラザン及びシランカップリング剤含有液の層を形成させ、シリカ転化反応させることにより形成される排水口部材。 In claim 1,
A drain port member formed by forming a layer of a liquid containing polysilazane and a silane coupling agent on a cover and causing a silica conversion reaction.
カバーが、排水口部材の入り口の縁にかしめられることにより、樹脂製の排水口部材と一体化される排水口部材。 In claim 1 or 2,
A drain port member that is integrated with a resin drain port member by caulking the cover to the edge of the entrance of the drain port member.
親水性皮膜を形成されたカバーが樹脂製の排水口部材の入り口の縁にかしめられることにより、前記カバーが前記排水口部材と一体化される工程とを有する、
請求項1〜3の何れかの排水口部材の製造方法。 Forming a layer of polysilazane and silane coupling agent-containing liquid on the cover, and forming a hydrophilic film by silica conversion reaction; and
A step in which the cover is integrated with the drain port member by caulking the cover formed with a hydrophilic film to the edge of the entrance of the resin drain port member.
The manufacturing method of the drain port member in any one of Claims 1-3.
前記カバー上及び排水口部材上にポリシラザン及びシランカップリング剤含有液の層を形成させ、シリカ転化反応させることにより親水性皮膜を形成する工程とを有する、
請求項1〜3の何れかの排水口部材の製造方法。 A step in which the cover is integrated with the drain port member by caulking the edge of the entrance of the resin drain port member; and
Forming a layer of a liquid containing polysilazane and a silane coupling agent on the cover and the drain port member, and forming a hydrophilic film by carrying out a silica conversion reaction,
The manufacturing method of the drain port member in any one of Claims 1-3.
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- 2007-12-04 JP JP2007313460A patent/JP2009138366A/en active Pending
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