JP2009118829A - 動物保護カラー - Google Patents

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Abstract

【課題】動物に対するストレスが少なく、使い勝手がよい動物保護カラーを提供する。
【解決手段】口による胴部への刺激、及び、手足による頭部への刺激を防止するため、動物2の頭部と胴部の間に装着される動物保護カラー1を、合成樹脂製の柔軟な平面シート10で略円盤状に構成し、その略中央に、頭部を入れるための挿入孔1aを設け、装着された動物2の歩行時に、その縁辺を踏まない範囲で、動物の頭部下方に垂れ下がるようにする。
【選択図】図2

Description

本発明は、動物の首の周りに装着し、胴体や脚などを舐めたり、噛んだり、また、頭部を引っ掻いたりできないようにする動物保護カラーに関する。
犬や猫、鳥、家畜などの動物が怪我をしたり、手術を受けたり、皮膚疾患がある場合、これらの動物は、胴体以下の患部を舐めたり、噛んだり、また、頭部の患部を引っ掻いたりして刺激しようとする。
このような刺激は、怪我や皮膚疾患を悪化させたり、手術後の回復を遅らせたりする原因となる。
このため、このような患部を有する動物には、エリザベスカラーと呼ばれる動物保護カラーが装着され、患部を刺激できないようにすることが一般的である。
この従来の動物保護カラーは、可撓性を有する合成樹脂製の薄板材料により、内径及び外径をそれぞれ所要の寸法としたリング形状の部材の1箇所を、所定角度範囲にわたって切り欠いた馬蹄形状のシート部材であって、そのシート部材の両端部に、互いに連結可能な連結機構を設けたものである。
このシート部材の両端部を、連結機構を介して連結すると、シート部材は、円錐台の円錐面の形状(漏斗状)となる。
この動物保護カラーを使用するときには、展開されたシート部材の内周縁を動物の首に当て、その両端を引っ張って、円錐状に変形させ、連結機構を係止させ、動物の頭部の周囲を円錐面状の動物保護カラーで立体的に囲むようにする。
しかしながら、従来の動物保護カラーの場合、首から前方に向かって漏斗状に開くものであるため、動物の視野を狭めることになり、動物が不安感にかられ、暴れたり、動物保護カラーによって遮蔽された視野にある障害物に衝突したりする問題があった。
この視野が狭められることにより引き起こされるストレスは、動物の性格を一時的に変えてしまうほど、動物の精神衛生に悪影響を及ぼすこともあり、動物にとってはもちろん、そのような姿を目にしなくてはならない飼い主にとっても、このようなストレスを感じにくい動物保護カラーが求められている。
また、従来の動物保護カラーは、可撓性のある硬質のシート部材で構成されているため、この動物保護カラーで、頭部の周囲を囲まれていると、飲食の際に、皿に頭を近づけ難いという問題があった。
また、上記の従来の動物保護カラーによって、前肢先端を舐めないようにする場合、動物は、動物保護カラーの硬さを利用して、爪や、周囲の障害物を利用し、動物保護カラーの位置をずらし、動物保護カラーの外縁から、前肢先端をはみ出させ、舐めることがあるため、動物保護カラーの外寸を、少なくとも、前肢の爪がカラーの縁に引っ掛からない程度まで大きくせざるを得ず、使用中の動物に対する負担が大きくなるという問題があった。
また、従来の動物保護カラーは、慣れないとスムーズに装着することが難しいため、動物が嫌がって暴れることが多く、また、可撓性のある合成樹脂シートが重たいので、装着後に違和感から、肉体的、精神的ストレスを感じさせてしまうことにもなる。
また、可撓性の合成樹脂シートは、比較的硬いため、連結部分の角が動物の皮膚を傷つけたり、長期間の使用により、固い縁辺が毛や皮膚と擦れ、その刺激によって、脱毛したり、皮膚炎を発症したりする恐れもあった。
また、従来の動物保護カラーは、可撓制のある素材で立体的に構成されているため、動物を病院に連れて行くときなどに、ケースにいれると、動物保護カラーが、ケースに当たったり、邪魔になって、ケースに入れられなかったりする、という問題があった。
このような問題点の少なくとも一部を改善するため、実用新案登録第3108095号、特開2006−230239号、実用新案登録3126976号などが提案されているが、これらの動物保護カラーは、基本的に従来のものと同様の構造で、頭部の周囲で、基本的に円錐面状に立体的に自立するものであり、上記の問題を完全に解決できていない。
特に、動物保護カラーを装着した動物の視界が狭くなるという問題は解決されていない。
また、動物保護カラーとしては、ドーナツ状のクッションを首に嵌めるものもある。
このクッション式の動物保護カラーは、猫のように首の短い動物には不向きで、使用対象となる動物が限られるという問題があった。
また、クッション式の動物保護カラーは、その厚みと嵩のために就寝時に動物が寝そべったときに、頭部の置き所が安定せず、睡眠を妨害するという問題があった。
また、このドーナツ状の動物保護カラーの場合、首を後に向け、口で胴体を刺激することを規制することしかできず、その使用範囲が極めて限定されるという問題があった。
また、構造を複雑にせざるを得ないと共に、嵩張るため、製造コストや流通コストが嵩み、安価に提供できないという問題があった。
また、この動物保護カラーには、縫い目のような隙間が多く、衛生的に使用し続けるためには、その縫い目などに入り込んだ汚れを、頻繁に洗浄しなければならないという問題もあった。
なお、本明細書における動物であるが、犬や猫などの哺乳動物に限らず、鳥類、爬虫類、両生類などの脊椎動物を含むものである。
実用新案登録第3108095号公報 特開2006−230239号公報 実用新案登録第3126976号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、動物の視界を狭めることがなく、動物にストレスをほとんど与えることがなく、素早く装着でき、取り扱いが容易で、低コストな動物保護カラーを提供することを目的とする。
上記の目的は、口による胴部への刺激、及び、手足による頭部への刺激を防止するため、動物の頭部と胴部の間に装着される動物保護カラーにおいて、合成樹脂製の柔軟な平面シートで略円盤状に構成され、その略中央に、頭部を入れるための挿入孔が設けられ、装着された動物の歩行時に、その縁辺を踏まない範囲で、動物の頭部下方に垂れ下がることを特徴とする動物保護カラーによって達成される。
また、その挿入孔は、円形としてもよいが、1条のスリットと、そのスリットと、平面シートの略中央で交差する少なくとも1条のスリットにより構成するようにしてもよい。
また、平面シートは、伸縮性を有する素材であってもよい。
また、挿入孔の縁辺の一箇所から、外縁方向に伸びる延長線に沿って、平面シートの一部を切り離し、装着後、切り離された境界を突き合わせ、その境界を係着手段によって接合するようにしてもよい。
本発明にかかる動物保護カラーを用いると、この動物保護カラーは、従来の円錐面状のものとは異なり、平面状であるので、装着中、体幹軸に対して直角に張り出し、動物の視野を狭めることがなく、動物の不快感や不安感をなくすことができる。
また、柔軟な平面シートで構成されているので、構成が単純で、従来のものに比べ、極めて軽量なものとすることができ、また、使用中に、動物保護カラーが障害物にぶつかっても、動物保護カラーが変形し、動物の動作を阻害することがないので、装着後の違和感も少なくすることができる。
また、装着された首部から、外側に向けて平面状に広がるので、重心の偏りがなく、装着中に、頭部を下げる方向への負荷が作用することもないため、使用中の違和感を少なくすことができる。
また、この動物保護カラー自体が柔軟であるので、装着中に、動物が局所的に摩擦による刺激を受けることもない。
また、中央に挿入孔を設け、シャツを着せるように、頭部から被せるタイプの動物保護カラーの場合、平面シートが柔軟であり、挿入孔の形状が複雑な形状の頭部に沿って、自由に変形するので、その挿入孔の直径が動物の頭部の最大外寸よりも小さくても、その頭部に簡単に素早く通すことができ、動物に対する装着時のストレスを軽減させることができ、取り付ける者の負担を減らすことができる。
また、この動物保護カラーは、その装着中に、例えば、前脚で頭部を掻いたり、前脚先を舐めたりするために、前肢を持ち上げると、柔軟な平面シートが持ち上げた前脚を覆うようにその上側に載った状態となり、前脚の先端が頭部に届くときには、前脚の先端と頭部との間に動物保護カラーが挟まった状態になって、掻くことができない。
また、同様に、胴体をなめるために、頭部を胴部の方向に向けようと振り向くと、体幹に対して略直角に張り出した動物保護カラーに阻まれ、口で胴体を刺激することはできない。
このように、動物保護カラーが柔軟な平面シートで構成されることにより、頭部と胴部、又は、脚部と頭部を遮蔽できるので、動物保護カラーの外寸を従来のものより、小型化することができる。
また、この動物保護カラーの装着中、動物が飲食をする場合、その素材が柔軟であるため、餌皿と頭部の間に動物保護カラーがつっかかって、飲食を阻害するということもない。
また、この動物保護カラーは、柔軟なシートであるので、製造も極めて簡単で、また、コンパクトに収納できるので、需要者に対し、低コストで提供できる。
また、構造が単純なので、汚れた場合、極めて簡単に洗浄でき、衛生的に使用し続けることができる。
また、疾患を抱える動物を病院に運ぶとき等、ケースに入れる必要がある場合でも、この動物保護カラーであれば、何の問題もなく、装着させたままケースに入れることができる。
また、環状の平面シートの一部を切り離し、その切り離し部分を通して首部に嵌め、その切り離し端縁をつき合わせて、係着手段によって接合した場合、挿入孔に潜らせるタイプよりは動物保護カラーの着脱性は悪くなるが、平面状であるので、その視界をさえぎることはなく、装着中の動物のストレスを軽減させることができる。
また、動物保護カラーが柔軟で薄手又は扁平なものであるため、寝そべったときに、つっかえるなどの障害にならず、動物は何の抵抗も感じることなく頭部を地面に置いてリラックスすることができる。
本発明にかかる動物保護カラーは、柔軟で略円盤状の平面シートであって、その略中央に、挿入孔を有するものである。
この動物保護カラーは、装着される動物の大きさによって、その外寸及び挿入孔の大きさ、形状が変更されるものである。
この動物保護カラーを、その挿入孔に動物の頭部を通し、動物に装着させると、動物保護カラーの一部がその動物の頭部の下方に垂れ下がることになるが、この動物保護カラーは、その動物が歩行する際に、この動物保護カラーの縁辺を踏みつけることがない大きさより小さいものとする。
それよりも大きい場合、動物が歩行しようとする際に、動物保護カラーの縁辺を踏んでしまい、歩行できなくなってしまう。
また、最小サイズは、動物の種類やそれぞれの運動性能、患部の位置などによって変化するため、一概に規定することはできないが、通常、その外寸は、許される最大限の大きさに近いものとすることが推奨され、例えば、犬や猫の場合、歩行姿勢となったときに、頭部の下に垂れ下がった動物保護カラーの縁辺が、その動物の前肢の前腕部の付け根側から2/3前後の位置になるようにするとよい。
この動物保護カラーは、平面状であって、首部の背骨の配置方向に対し、略直角に広がるため、それを装着した動物の視界を狭めることがない。
この動物保護カラーを装着した動物が、頭部や胴部の患部を刺激するため、脚や頭部を患部の方向に動かすと、途中で、脚や頭部が動物保護カラーに突き当たる。
例えば、脚が動物保護カラーに突き当たると、動物は脚の動きを止め、患部の刺激を防止できる。
また、その後、動きを進めた場合でも、動物保護カラーを押し上げるような状態になって、その動作に沿って、動物保護カラーが変形し、その間、動物保護カラーが脚先にまとわり付いたり、密着したりするような感触を与え、動物は脚の動きを止める。
さらに、ここで脚の動きを止めず、脚先が患部に近づいたとしても、脚先は、動物保護カラーに覆われた状態であり、そのまま患部近傍まで押し上げられたとしても、脚先と患部の間には、脚によって押し上げられた動物保護カラーが挟まっており、脚で患部を刺激することはできない。
また、本発明にかかる動物保護カラーは、従来の硬質な材料で構成されたものとは異なり、柔軟な平面シートで構成されているので、動物保護カラーの端縁に、爪や壁、床などを引っ掛けて、その装着位置をずらすことができないため、頭部と胴部との間を確実に遮蔽できる。
また、動物保護カラーの外端縁からはみ出した前肢先端を動かし、動物保護カラーの縁辺に爪などを引っ掛けるようとして、脚を持ち上げても、柔軟な動物保護カラーに引っ掛けることは非常に困難であり、また、持ち上げることによって、その脚先が動物保護カラーの裏側に隠れてしまい、頭部と胴部とを効率よく遮蔽できる。
また、この動物保護カラーは、本発明の範囲内、即ち、動物の歩行に支障がない範囲であれば、その外寸の大小に関わらず、装着中の動物に対し、ストレスをほとんど与えないため、その動物に装着可能な最大外寸の動物保護カラーを選択することができ、動物の特性や患部の位置に応じ、必要最小限の外寸を探りながら、周縁を切り詰めて調整する手間も必要なく、極めて簡単に使用できる。
以下、図面に基づき、本発明の実施例を詳細に説明する。
まず、図1及び図2に基づき、第1実施例について説明する。
図1は本発明にかかる動物保護カラーの第1実施例を示す平面図、図2は図1に示した動物保護カラーの装着状態を示す説明図である。
図中、1は動物保護カラー、10は平面シート、1aは挿入孔、2は動物である。
動物保護カラー1は、円形の平面シート10の中央に、円形の挿入孔1aを設けたものである。
この平面シート10は、厚さ約2mmのEVA発泡シートである。
この平面シート10の表面は、動物の爪などが引っ掛からない程度に平滑に仕上げられている。
挿入孔1aは、図2に示した動物(猫)の頭部をぎりぎり通すことができる程度の大きさである。
この動物保護カラー1を動物2に装着するときには、動物保護カラー1の挿入孔1aに動物2の頭部を通せばよい。
このとき、動物保護カラー1は、柔軟な平面シート10で構成されているので、挿入孔1aの形状を動物2の頭部の形状に合わせて大きく変化させることができる。
このため、これを動物の頭部のように異形の対象物に通す場合、対象物の外寸が大きい部分では、挿入孔1aの縁辺が、対象物の形状に沿って、対象物の表面に押し広げら、その表面に密着しながら変形し、その部分を通過し、この動物保護カラー1が首部に装着されたときには、挿入孔1aは、円形に戻るものである。
円形に戻った挿入孔1aは、その形状では、動物2の頭部を通すことができないので、首部に装着された動物保護カラー1は、動物2自身の動作によって、その頭部から脱落することはない。
また、装着された動物保護カラー1は、シャツを脱がせるように脱がせば、簡単に取り外すことができるが、鋏などで切り開いて取り外してもよい。
上記の動物保護カラー1を使用することにより、簡単かつ迅速に着脱できるようになるため、着脱時の動物に対するストレスをなくすことができると共に、着脱作業をする者の負担を軽減させることができる。
また、この動物保護カラー1は柔軟であるため、使用中に、動物2の運動によって、動物保護カラー1が障害物にぶつかっても、動物保護カラー1が変形し、動物2の運動を阻害することがない。
また、この動物保護カラー1の構成も、極めて単純であり、軽量にすることができる上、装着時の重心の偏りも少ないため、動物2が装着中に違和感を覚え難く、また、頭を上下左右に振っても、動物保護カラー1の遠心力に振り回されることもなく、動物2がストレスを感じることがほとんどない。
また、この動物保護カラー1は、装着中の首部との接触部に、大きな負荷が集中することがなく、局所的に摩擦による刺激を与えることもない。
また、この動物保護カラー1は、装着中、動物2に視野を狭めることがなく、動物の不快感や不安感をなくすことができる。
なお、上記の実施例では、平面シートの材料としてEVA発泡シートを選択したが、これに限定されるものではなく、平面シートの素材としては、合成樹脂シートであればどのようなものであってもよい。
本願発明にかかる動物保護カラーは、柔軟ではあるが、柔軟すぎると、頭部上方に張り出した部分が、顔の上に被さり、視界をさえぎる恐れがあるため、装着中、負荷がかかっていないときには、上部縁が頭部や胴部背面に被さらずに、立ち上がる程度の形状を保持できるものであることが望ましい。
また、本発明における平面シートの平面とは、平面状に展開されたシートを、使用時に円錐面のように立体的に変形させないことを示すものである。
このため、シートの表面が平面である必要はなく、例えば、シートに凹凸加工や、折り曲げ加工、皺加工、リブ加工などを施してもよく、また、ポリエチレン製の気泡緩衝シート状のシートを利用してもよい。
また、これらの表面や形状自体に加工が施されている場合でも、そのシートが全体として平面な状態で使用しされる場合、本発明における平面シートとするものである。
また、平面シートの表面は、動物の爪などが引っ掛からない程度の平滑性がある方が望ましいが、爪がひっかかったとしても、動物保護カラー自体が首部の周りを回転して、破壊され難いため、平面シートの表面に微小な凹凸があっても構わない。
また、平面シートの形状は、円形に限定されず、扁平な円形や、周縁が波状にカットされたもの、丸みを帯びた略多角形状のものなど、自由に変更できる。
また、上記の実施例において、患部が、動物の耳などの頭部にあり、動物保護カラーを頭部の先端から挿入孔に通すことが困難である場合には、挿入孔の縁辺の一箇所から、外縁方向に伸びる延長線に沿って、平面シートの一部を切り離し、装着後、切り離された境界を突き合わせ、その境界を粘着テープなどの係着手段によって接合してもよい。
この場合、切り離された境界は付き合わせて接合するものとし、両縁辺を重ね合わせて、平面シートが円錐面状に変形しないようにする。
次に、図3に基づき、第2実施例について説明する。
図3は本発明にかかる動物保護カラーの第2実施例を示す平面図である。
図3中、3は動物保護カラー、30は平面シート、3b及び3cはスリット、3dは留め孔である。
この実施例は、挿入孔の形状以外の構成は、第1実施例と同様である。
従って、以下の説明では相違点を中心に説明し、重複する説明については省略する。
この動物保護カラー3の挿入孔は、平面シート30の中央で互いに直交する2本のスリット3b、3cによって構成され、このスリット3b、3c部分を押し開くことによって得られる。
このスリット3b、3cは、平面シート30に切り込みを入れることによって設けられる。
また、このスリット3b、3cの両端には、使用中に、平面シート30が裂けて挿入孔3aが広がらないようにするため、留め孔3dが設けられる。
この動物保護カラー3を使用するときには、スリット3b、3cによって形成された十字状の切り込みに、図示しない動物の頭部を通し、その首部に嵌めればよい。
この動物保護カラー3を使用した場合、スリット3b、3cの縁辺によって画成された張り出し部分が、捲くれた状態で、首部に接触すると共に、その湾曲部で、首部を優しく押圧するため、装着中の動物保護カラー3の位置がずれ難くすることができる。
また、この湾曲部が首部を押さえる機能のため、ある程度の余裕を持って頭部を挿入孔3aに通すことができるような場合でも、ぶかぶかになって、簡単に脱落するようなこともなく、挿入孔の大きさを厳密に管理しなくてもよくなるため、使いやすい。
また、この動物保護カラー3を装着すると、スリット3b、3cによって構成された挿入孔の周囲から、頭部方向に直角に切られたシート部材が湾曲して突出するが、動物の状況によっては、これを胴部方向に曲げ込んでもよく、また、その先端が動物に刺激を与えたり、体の動きを妨げたりしないよう、先端を切り落としたり、丸くカットしたりしてもよい。
また、上記の実施例では、十字状に直交する2本のスリットによって挿入孔を構成したが、スリットを丁字状に交わるようにしてもよく、また、3本以上のスリットを一点又は複数点で交差するようにして入れてもよい。
また、上記の実施例では、スリットは切り込みであるが、所定間隙のあるものとしてもよく、また、スリットの交点には、予め孔をあけておき、先端を切り落とす手間を省くようにしてもよい。
次に、図4に基づき、第3実施例について説明する。
図4は本発明にかかる動物保護カラーの第3実施例を示す平面図である。
図4中、4は動物保護カラー、40は平面シート、4eは補助孔、4fは補助線である。
この実施例の主要な構成は、第1実施例と同様であるので、相違点を中心に説明し、重複する説明については省略する。
この動物保護カラー4は、利用者が、これを装着すべき動物の頭部の大きさに合わせ、鋏などで挿入孔を設けるタイプのものである。
この動物保護カラー4の中央には、円形の補助孔4eが設けられ、この補助孔4eから鋏を入れることにより、簡単に挿入孔をくり抜くことができるようになっている。
補助線4fは、挿入孔を設ける際の切り取り線であり、動物保護カラー4の一方の面に印刷されている。
本実施例では、この補助線4fは、所定の間隔に同心円状に配される複数の円と、補助孔4eの位置で交差する十字状の直線である。
この動物保護カラー4を使用するときには、動物の大きさや患部の位置に応じ、所要の大きさの挿入孔を開けるため、利用者は、中央の補助孔4eに鋏の先端を入れ、所望の補助線4fに沿って丸く切り抜く。
適切な大きさが不明のときには、挿入孔の径が徐々に大きくなるように切り抜いていき、切り抜いた都度、動物に装着してみて、最適な径を探すようにする。
また、補助線4fがあるので、一度得られた最適な径の情報は、一目瞭然であり、次回、新たな動物保護カラーに挿入孔を切り抜くときには、簡単に最適な挿入孔を再現できる。
また、十字状の補助線4fに沿って切り込みを入れ、挿入孔を設けてもよく、円状の挿入孔に、補助的に直線状の切り込みを入れてもよい。
また、その外縁も、動物の大きさや患部の位置に合わせて、適切な大きさに円状に切り取ってもよい。
また、円状の補助線4fには、それぞれの周長をプリントしておき、適切な径が客観的に判るようにしてもよい。
また、この補助線4fのうち、少なくとも内側の数条は、色違いや、パターン違いに印刷しておき、どの補助線4fに沿って切られたかを直感的に判るようにし、次回、挿入孔を切り抜く際に、適切な補助線4fが簡単に判別できるようにしてもよい。
なお、この第3実施例の場合、補助線のデザインは、実施例に限定されるものではなく、必要に応じ、自由に変更できるものである。
次に、図5に基づき、第4実施例について説明する。
図5は本発明にかかる動物保護カラーの第4実施例を示す平面図である。
図5中、5は動物保護カラー、50は平面シート、5bはスリット、5fは補助線である。
この実施例の主要な構成は、第2実施例と同様であるので、相違点を中心に説明し、重複する説明については省略する。
この動物保護カラー5は、平面シート50の中央に、一条のスリット5bが設けられ、また、そのスリット5bと直交する直線状の補助線5fが印刷されている。
この動物保護カラー5を使用するときには、動物の大きさに応じ、補助線5fに沿って所要の長さの切り込みを入れればよい。
この動物保護カラー5の場合、挿入孔を設けるための手間がかからず、簡単に装着できるようになる。
また、必要に応じ、スリット5bの長さを延長するよう切り込みを入れてもよい。
本発明にかかる動物保護カラーは、これを装着された動物にストレスをほとんど与えることがなく、また、動物の大きさや患部の位置に応じ、挿入孔や外寸を修正でき、また、多数種類のサイズを用意しなくても、頭部と胴部との間を効率よく遮蔽できるので、非常に使い勝手がよい。
また、動物保護カラーは、軽量で嵩張らないため、保管や流通のコストも極めて押さえることができ、さらに、その構成自体も極めて単純であるため、利用者に対し、低価格で提供できる。
本発明にかかる動物保護カラーの第1実施例を示す平面図である。 図1に示した動物保護カラーの装着状態を示す説明図である。 本発明にかかる動物保護カラーの第2実施例を示す平面図である。 本発明にかかる動物保護カラーの第3実施例を示す平面図である。 本発明にかかる動物保護カラーの第4実施例を示す平面図である。
符号の説明
1 動物保護カラー
10 平面シート
1a 挿入孔
2 動物
3 動物保護カラー
30 平面シート
3b スリット
3c スリット
3d 留め孔
4 動物保護カラー
40 平面シート
4e 補助孔
4f 補助線
5 動物保護カラー
50 平面シート
5b スリット
5f 補助線

Claims (5)

  1. 口による胴部への刺激、及び、手足による頭部への刺激を防止するため、動物の頭部と胴部の間に装着される動物保護カラーにおいて、
    合成樹脂製の柔軟な平面シートで略円盤状に構成され、
    その略中央に、頭部を入れるための挿入孔が設けられ、
    装着された動物の歩行時に、その縁辺を踏まない範囲で、動物の頭部下方に垂れ下がることを特徴とする上記の動物保護カラー。
  2. 挿入孔が、円形である請求項1に記載の動物保護カラー。
  3. 挿入孔が、1条のスリットと、そのスリットと、平面シートの略中央で交差する少なくとも1条のスリットにより形成される請求項1に記載の動物保護カラー。
  4. 平面シートが、伸縮性を有する請求項1ないし3のいずれか一に記載の動物保護カラー。
  5. 挿入孔の縁辺の一箇所から、外縁方向に伸びる延長線に沿って、平面シートの一部を切り離し、装着後、切り離された境界を突き合わせ、その境界を係着手段によって接合する請求項1ないし3のいずれか一に記載の動物保護カラー。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014011966A (ja) * 2012-07-04 2014-01-23 Yukisayo Yariyama 丸顔動物用噛みつき防止具

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