JP2009115435A - 冷暖房システム - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトに構成できて、冷房出力やエネルギー変換効率の高い冷暖房システムを提供する。
【解決手段】 冷暖房システム1Aにおいては、ランキンサイクル回路11の膨張機15、スターリングエンジン12に冷凍空調サイクル回路50のコンプレッサ51が接続される。膨張機15、スターリングエンジン12が作動するとコンプレッサ51が作動し冷凍空調サイクル回路50にて冷房が行われる。冷却媒体循環回路35を循環する冷却媒体は、屋外用熱交換器52で冷凍空調サイクル回路50の第二作動媒体、熱交換器16でランキンサイクル回路11の作動媒体、ウォータージャケット33でスターリングエンジン12の低温部の熱を、排熱回収部37hで加熱器13の燃焼排気をそれぞれ吸収し、熱を冷却媒体貯蔵槽34に蓄積する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スターリングエンジンを用いた冷暖房システムに関する。
近年、資源問題や環境問題が重視され、熱機関等のエネルギー変換効率の向上やエネルギーの有効活用が重要課題となっている。このため、従来、スターリングエンジンを複合させた冷暖房システムが提案されている。例えば特許文献1には、図9に示す模式図のように、スターリングエンジン400の出力軸401に冷凍空調サイクル回路402のコンプレッサ403を接続し、スターリングエンジン400の駆動によりコンプレッサ403を駆動させる冷暖房システム(冷暖房給湯システム)500が記載されている。この冷暖房システム500において、冷凍空調サイクル回路402には膨張弁404、「第一熱交換器」としての屋内用熱交換器405、「第二熱交換器」としての屋外用熱交換器406が設けられてこれらが第二作動媒体導通管で連結されて第二作動媒体の循環路が形成され、冷却媒体導通管(給水路)407は途中で分岐して、分岐した一方側はスターリングエンジン400の低温部(冷却部)408に冷却媒体を供給して低温部408を冷却し、分岐した他方側は高温部(加熱部)409の周囲に冷却媒体を通過させて湯を生成する。
特開昭58−12966号公報
しかし、一般にスターリングエンジンは比出力が小さいため十分な出力を得るには装置を大型化する必要があり、また、使用環境(例えば気温)等によっては効率が低下する場合がある。そのため、上記特許文献1に記載の発明は、高温部を加熱する際に生ずる大量の排熱を十分に活用できていないという問題がある。また、高出力を得るにはエンジンの構成要素を大型化しなければならず、その結果冷暖房システムの装置自体が大型化するという問題や、エンジンにおける機械損等の損失が大きくなってしまうという問題がある。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、コンパクトに構成できて、冷房出力やエネルギー変換効率の高い冷暖房システムを提供することを課題としている。
かかる課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、屋内にてエバポレータとして機能する第一熱交換器と、該第一熱交換器から供給された冷凍サイクル作動媒体を圧縮するコンプレッサと、前記第一熱交換器が配設される屋内以外の場所に配設されてコンデンサとして機能する第二熱交換器と、該第二熱交換器から供給された前記冷凍サイクル作動媒体を膨張させる膨張手段とを備えた冷凍空調サイクル回路と、前記コンプレッサを駆動させる動力供給装置とを備えた冷暖房システムであって、該動力供給装置は、ランキンサイクル作動媒体の膨張エネルギーを運動エネルギーに変換する膨張機を備えたランキンサイクル回路と、作動ガスを加熱膨張させる高温部及び前記作動ガスを冷却収縮させる低温部を備え熱エネルギーを運動エネルギーに変換するスターリングエンジンと、前記ランキンサイクル回路に設けられて前記ランキンサイクル作動媒体を加熱する加熱部及び前記スターリングエンジンの高温部のうち少なくとも何れか一方を加熱する加熱器とを備え、前記コンプレッサに対し前記膨張機及び前記スターリングエンジンのうち前記加熱器によって前記加熱部及び前記高温部が加熱された少なくとも何れか一方から駆動力が供給されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記スターリングエンジンの出力軸と、前記膨張機の出力軸と、前記コンプレッサの入力軸とが接続されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記第二熱交換器は、前記冷凍サイクル作動媒体と前記スターリングエンジンの前記低温部を冷却する冷却媒体とが熱交換されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の構成に加え、前記ランキンサイクル回路の前記ランキンサイクル作動媒体と前記スターリングエンジンの冷却媒体との間で熱交換を行うランキンサイクル熱交換器を備え、前記冷却媒体の流路として、前記冷却媒体を前記ランキンサイクル熱交換器に流入させる第一の冷却媒体流路と、前記冷却媒体を前記第二熱交換器に流入させる第二の冷却媒体流路とが設けられ、前記第一の冷却媒体流路及び前記第二の冷却媒体流路に対する前記冷却媒体の流量を調節する冷却媒体流量調節弁が設けられたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記冷凍空調サイクル回路の前記第二熱交換器は、前記冷凍サイクル作動媒体と周囲の空気とを強制的に熱交換させることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の構成に加え、前記スターリングエンジンの出力軸及び前記膨張機の出力軸のうち少なくとも何れか一方には前記コンプレッサの入力軸とジェネレータ、モータ等の回転機の入力軸とが接続され、前記出力軸と前記各入力軸との接続部分には、前記スターリングエンジン及び前記膨張機のうち少なくとも何れか一方から出力される駆動力の、前記各入力軸のうちの一方又は双方に対する伝達状態を調節する回転調節部が設けられたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れか一つに記載の構成に加え、前記低温部を通過した、該低温部を冷却する冷却媒体を貯蔵する冷却媒体貯蔵槽を備えたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の構成に加え、前記冷却媒体貯蔵槽に貯蔵された前記冷却媒体を前記低温部に供給し前記冷却媒体貯蔵槽と前記低温部との間で前記冷却媒体を循環させる冷却媒体導通管が設けられたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、冷凍空調サイクル回路のコンプレッサを駆動させる動力供給装置においては、ランキンサイクル回路と、スターリングエンジンとから駆動力が供給されることにより、ランキンサイクル回路の出力とスターリングエンジンの出力とを複合させて高出力でコンプレッサを駆動することができると共に動力供給装置の動作を安定させることができる。また、ランキンサイクル回路とスターリングエンジンとのうち何れか一方の作動によってもコンプレッサが駆動されるので、縮退運転等が容易になり障害に強い冷凍空調サイクル回路を形成できる。
また、請求項1に記載の発明によれば、ランキンサイクル回路とスターリングエンジンとを組み合わせることにより、ランキンサイクル回路の軸出力でスターリングエンジンを起動することが可能になってスターリングエンジンの補助起動動力を別途設ける必要がなくなり、また、スターリングエンジンの回転持続機能をランキンサイクル回路に持たせることが可能になって、スターリングエンジンの回転を持続させるためのフライホイールを小型化又は不要とすることができ、動力供給装置の小型化と構成の簡素化を図ることができる。
更に、請求項1に記載の発明によれば、ランキンサイクル回路に設けられてランキンサイクル作動媒体を加熱する加熱部及び前記スターリングエンジンの高温部のうち少なくとも何れか一方を加熱する加熱器とを備え、コンプレッサに対しランキンサイクル回路及びスターリングエンジンのうち加熱器によって加熱部又は高温部が加熱された少なくとも何れか一方から駆動力が供給されることにより、ランキンサイクル回路とスターリングエンジンとを一の加熱器から発生された熱エネルギーで作動させてコンプレッサを駆動させることが可能になり、エネルギー利用効率が高くなる。
これらにより、請求項1に記載の発明によれば、冷暖房システムをコンパクトに構成できて、高い冷房出力や高いエネルギー変換効率を得ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、スターリングエンジンの出力軸と、膨張機の出力軸と、コンプレッサの入力軸とが接続されていることにより、スターリングエンジン及び膨張機のうち少なくとも何れか一方が作動すればこの駆動力が確実にコンプレッサに伝達される。これにより、コンプレッサを高出力で駆動することも縮退運転によって駆動することも簡易かつ確実に行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、屋外用熱交換器は、冷凍サイクル作動媒体とスターリングエンジンの低温部を冷却する冷却媒体とが熱交換されることにより、冷凍サイクル作動媒体と冷却媒体との間で直接熱交換を行い、冷凍空調サイクル回路から排出される熱エネルギーを冷却媒体によって回収することが可能になる。これにより、冷凍空調サイクル回路の排熱を回収するための特段の機構を設けることなく冷凍空調サイクル回路の排熱を高い効率で回収できて、排熱を再利用する場合のエネルギー変換効率を向上させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、ランキンサイクル回路のランキンサイクル作動媒体とスターリングエンジンの冷却媒体との間で熱交換を行うランキンサイクル熱交換器を備え、冷却媒体の流路として、冷却媒体をランキンサイクル熱交換器に流入させる第一の冷却媒体流路と、冷却媒体を屋外用熱交換器に流入させる第二の冷却媒体流路とが設けられ、第一の冷却媒体流路及び第二の冷却媒体流路に対する冷却媒体の流量を調節する冷却媒体流量調節弁が設けられたことにより、冷却媒体を冷凍サイクル作動媒体の冷却とランキンサイクル作動媒体の冷却に併用することができる。また、第一の冷却媒体流路及び第二の冷却媒体流路に対する冷却媒体の流量を調節する冷却媒体流量調節弁が設けられたことにより、冷凍空調サイクル回路及びランキンサイクル回路の作動状態に基づいて冷凍空調サイクル回路の冷却に用いる冷却媒体の流量及びランキンサイクル回路の冷却に用いる冷却媒体の流量を制御することができる。
請求項5に記載の発明によれば、冷凍空調サイクル回路の屋外用熱交換器は、冷凍サイクル作動媒体と周囲の空気とを強制的に熱交換させることにより、冷凍空調サイクル回路における冷凍サイクル作動媒体の冷却又は加熱をスターリングエンジンの冷却媒体やランキンサイクル作動媒体との熱交換によらずに行なうことができる。
請求項6に記載の発明によれば、スターリングエンジンの出力軸及び膨張機の出力軸のうち少なくとも何れか一方にはコンプレッサの入力軸とジェネレータ、モータ等の回転機の入力軸とが接続され、出力軸と各入力軸との接続部分には、スターリングエンジン及び膨張機のうち少なくとも何れか一方から出力される駆動力の、前記各入力軸のうちの一方又は双方に対する伝達状態を調節する回転調節部が設けられたことにより、一の出力軸に入力軸が接続されているコンプレッサと回転機とについて、駆動対象の選択や駆動状態の制御を行うことができる。
請求項7に記載の発明によれば、低温部を通過した、低温部を冷却する冷却媒体を貯蔵する冷却媒体貯蔵槽を備えたことにより、冷却媒体によって回収した排熱を冷却媒体貯蔵槽に保存することができる。また、貯蔵した冷却媒体を取り出して、冷却媒体及び冷却媒体が回収した排熱を多目的に利用することが可能になる。これにより、システムの利用者が使用可能なエネルギー量を増大させることができる。
請求項8に記載の発明によれば、冷却媒体貯蔵槽に貯蔵された冷却媒体を低温部に供給し冷却媒体貯蔵槽と低温部との間で冷却媒体を循環させる冷却媒体導通管が設けられたことにより、冷却媒体貯蔵槽に貯蔵された冷却媒体でスターリングエンジンを冷却でき、スターリングエンジンと冷却媒体貯蔵槽との間で冷却媒体を循環させることができるので、冷却媒体の利用効率を高めることができる。また、継続して循環する冷却媒体を冷却媒体貯蔵槽に貯蔵することで、冷却媒体貯蔵槽に大きな熱量を貯蔵でき、冷却媒体を取り出して熱を使用する際の利便性が高められる。これにより、冷却媒体の使用量の増大を抑止し、熱利用の利便性を向上させることができる。
以下、この発明の実施の形態について説明する。
〔発明の実施の形態1〕
図1乃至図4には、この発明の実施の形態を示す。
まず構成を説明すると、この実施の形態の冷暖房システム1Aは、家庭用コジェネレーションシステムであって、数百W程度(より具体的には300W〜700W程度)の出力を有する「動力供給装置」としてのランキンサイクル回路11と、数kW程度(より具体的には1kW〜3kW程度)の出力を有する「動力供給装置」としてのスターリングエンジン12と、「動力供給装置」としての加熱器13と、排熱回収器14と、冷凍空調サイクル回路50とを備えている。
ランキンサイクル回路11は、加熱部18dと、膨張機15と、「ランキンサイクル熱交換器」としての熱交換器16と、第1ポンプ17とを備えている。加熱部18d、膨張機15、熱交換器16、第1ポンプ17は作動媒体の導通路である作動媒体導通管18a,18b,18cによってそれぞれ連結されて作動媒体の循環路が形成されている。
作動媒体は、例えばR245faやR245ca等のフロン類を用いるが、ブタン、ペンタンや二酸化炭素等、圧縮により容易に液化し、気化熱が大きい他の物質を作動媒体に用いてもよい。
加熱器13はガスの燃焼によって放熱するバーナであり、排熱回収器14の内部にスターリングエンジン12の高温部に臨むように設けられている。加熱器13はスターリングエンジン12(外燃機関)の熱源として使用できるものであればどのようなものでもよく、例えば化石燃料を直接燃焼させるものや、工場の排熱、自動車の排熱、焼却炉の排熱等を利用するものであってもよい。
排熱回収器14は耐熱性及び断熱性の高い部材によって略筒状に形成され、一方側(図2の右側)が空気を吸入する吸気側、他方側(図2の左側)が空気を排出する排気側に形成されている。図2に示す通り、加熱器13は排熱回収器14の吸気側に設けられ、加熱器13から発生された熱は排熱回収器14の内部を通過して排気側に放出される。
膨張機15はスクロール型の膨張機であって、作動媒体の膨張エネルギーを回転運動エネルギーに変換する。膨張機15には出力軸19が設けられ、この出力軸19は、スターリングエンジン12の出力軸29に接続されている。
熱交換器16には、膨張機15を通過して膨張エネルギーが運動エネルギーに変換された作動媒体とスターリングエンジン12のウォータージャケット33に供給される前の冷却媒体とが供給される。熱交換器16の内部には作動媒体の流路と冷却媒体の流路とがそれぞれ設けられ、作動媒体と冷却媒体との熱交換が行われるように構成されている。
第1ポンプ17は低温高圧用ポンプであり、熱交換器16を通過した作動媒体を排熱回収器14に送り出し、ランキンサイクル回路11内において作動媒体を循環させるように構成されている。
作動媒体導通管18aの途中には、加熱部18dが設けられている。この加熱部18dは作動媒体を導通させることのできる管状の部材によって螺旋状に形成され、排熱回収器14の内部の加熱器13よりも排気側に配設されている。この実施の形態における加熱部18dは排熱回収器14の内周面に沿って配設されているが、例えば排熱回収器14の周囲に配設される等、加熱部18d内部を導通する作動媒体と排熱回収器14内部の空気(即ち加熱器13の燃焼排気)との熱交換を効率良く行えればどのような配設態様でよい。
一方、スターリングエンジン12は図2に示す通り2ピストン形スターリングエンジンであり、鋳造等により形成されたハウジング21にクランク室12aが設けられ、クランク室12aの上側には「高温部」の高温側シリンダ24及び「低温部」としての低温側シリンダ25を備えている。クランク室12aの一側側(図2の右側)にはコンプレッサ収容室51aが、他側側(図2の左側)には膨張機収容室15aがそれぞれ形成され、それらは隔壁部39a,39によってそれぞれ区画されている。
高温側シリンダ24の内部には高温側ピストン27、低温側シリンダ25の内部には低温側ピストン28がそれぞれ設けられており、高温側シリンダ24の内部と高温側ピストン27との間に形成された空間は膨張室31に、低温側シリンダ25と低温側ピストン28との間に形成された空間は収縮室32に形成され、膨張室31と収縮室32とは連通管26によって連通されている。膨張室31及び収縮室32には作動ガスが封入されている。作動ガスは連通管26を介して膨張室31と収縮室32とを移動し、膨張室31において加熱膨張し、収縮室32において冷却収縮する。作動ガスはヘリウムや水素、二酸化炭素、窒素、空気等の非凝縮性ガスが用いられる。
高温側ピストン27と低温側ピストン28とはクランク室12aに配設された一の出力軸29に連結されている。出力軸29はクランク軸であって、各ピストン27,28の上下運動を回転運動に変換する。高温側ピストン27が連結された第一クランク部29aと低温側ピストン28が連結された第二クランク部29bとは所定角度(例えば約90度)の位相差が設けられている。出力軸29の一端側はコンプレッサ51の入力軸49に接続されており、出力軸29の他端部は膨張機15の出力軸19が接続されている。図示しないが、出力軸29にはスターリングエンジン12を始動させるためのスタータモータが接続されている。
スターリングエンジン12の出力軸29と膨張機15の出力軸19との接続部分には、図2に示す通り、それぞれの出力軸29,19の回転数を機構的に調節する回転調節部40が設けられている。この回転調節部40は例えば遊星歯車機構等の変速機構によって形成されており、隔壁部39に設けられている。なお、回転調節部40は、遊星歯車機構以外のギア機構、トルクコンバータ、無段変速機等によって形成してもよく、また、ギア機構、トルクコンバータ、無段変速機等の一部又は全部を組み合わせて形成してもよい。
高温側シリンダ24は、排熱回収器14の内部における加熱器13よりも排気側に収容されており、加熱器13が発生した熱によって加熱される。
低温側シリンダ25の外壁面には、冷却媒体循環回路35を形成するウォータージャケット33が設けられており、低温側シリンダ25はウォータージャケット33を流通する冷却媒体によって冷却される。この実施の形態における冷却媒体は水である。
冷却媒体循環回路35は、冷却媒体貯蔵槽34から供給された冷却媒体を熱交換器16に送り出す第2ポンプ36と、屋外用熱交換器52と、熱交換器16と、ウォータージャケット33と、排熱回収部37hとを備えている。冷却媒体貯蔵槽34、第2ポンプ36、屋外用熱交換器52、熱交換器16、ウォータージャケット33は、冷却媒体の導通路として設けられた冷却媒体導通管37a,37b,37e,37c,37dによってそれぞれ連結され、また排熱回収部37hは冷却媒体導通管37dの途中に設けられて、冷却媒体の循環路が形成されている。
第2ポンプ36は低温低圧用ポンプであり、冷却媒体貯蔵槽34から供給された冷却媒体を熱交換器16に送り出す。冷却媒体貯蔵槽34は数十リットル〜数百リットル程度の貯湯能力のある貯湯槽である。
冷却媒体貯蔵槽34には、流出管34aと流入管34bとが設けられている。流出管34aは冷却媒体貯蔵槽34の上側に設けられ、冷却媒体貯蔵槽34内に貯蔵された冷却媒体を外部に流出させることができるように構成されており、冷却媒体の流出の如何及び流出量を調節するバルブ34cが設けられている。流入管34bは冷却媒体貯蔵槽34の下側に設けられ、外部から冷却媒体貯蔵槽34内に冷却媒体を注入できるように構成されている。
冷凍空調サイクル回路50は、コンプレッサ51、「第二熱交換器」としての屋外用熱交換器52、「膨張手段」としての膨張弁53、「第一熱交換器」としての屋内用熱交換器54を備え、それらは第二作動媒体導通管55a,55b,55c,55dによって連結されて「冷凍サイクル作動媒体」としての第二作動媒体の循環路を形成している。第二作動媒体は、例えばR134a、R407C、R410Aや二酸化炭素を用いるが、圧縮により容易に液化し、気化熱が大きい他の物質を作動媒体に用いてもよい。
コンプレッサ51は、例えばスクロールコンプレッサであり、回転運動エネルギーに基づいて第二作動媒体を圧縮する。屋外用熱交換器52はコンデンサであり、第二作動媒体とスターリングエンジン12の冷却媒体との間で熱交換を行う。膨張弁53は、液状態の第二作動媒体を膨張させて気液混合状態の第二作動媒体を放出する。但し、同様の機能を奏するものであれば、膨張弁53に代えてキャピラリ(毛細管)等を用いてもよい。
屋内用熱交換器54はエバポレータであり、送風用ファンを備え、通過する第二作動媒体と屋内の空気とを強制的に熱交換させる。なお、屋外用熱交換器54の設置場所は屋内用熱交換器52が配設される屋内以外の場所で周囲の空気と熱交換が可能な場所であれば屋内外を問わずどこに配設されてもよい。
次に、この実施の形態の作用について説明する。
ランキンサイクル回路11において第1ポンプ17が作動すると作動媒体を加圧し、加圧された作動媒体は作動媒体導通管18aに送り出され、排熱回収器14の内部に配設された作動媒体導通管18aにおいて加熱器13が発生した熱で加熱される。加熱された作動媒体は作動媒体導通管18aを経て膨張機15に供給され、膨張機15にて膨張する。作動媒体の膨張による膨張エネルギーは膨張機15を回転駆動する運動エネルギーに変換され、この運動エネルギーにより出力軸19が回転する。膨張後の作動媒体は膨張機15から作動媒体導通管18bを経て熱交換器16に供給され、冷却媒体との熱交換により冷却される。冷却された作動媒体は熱交換器16から作動媒体導通管18cを経て再び第1ポンプ17に供給にて加圧され、以下同様の作動媒体の循環が繰り返される。
一方、スターリングエンジン12においては、高温側シリンダ24が加熱器13の発生した熱で加熱されると膨張室31内の作動ガスが加熱されて膨張し、連通管26を経て収縮室32に送られる。収縮室32においては低温側シリンダ25の壁面を介して作動ガスとウォータージャケット33内部の冷却媒体との熱交換が行われ、作動ガスは冷却されて収縮し、連通管26を経て膨張室31に送られ、以下同様の工程が繰り返される。この作動ガスの膨張と収縮によって、高温側シリンダ24内と低温側シリンダ25内とにおいて高温側ピストン27と低温側ピストン28とをそれぞれ上下方向に往復動させる運動エネルギーが発生し、この運動エネルギーにより出力軸29が回転する。
両出力軸29,19は連結しているので、出力軸29、出力軸19のうち一方又は双方の運動エネルギーが入力軸49に伝達され、コンプレッサ51が駆動される。ランキンサイクル回路11とスターリングエンジン12との双方が作動している場合は、両出力軸29,19の運動エネルギーが入力軸49に伝達され、この運動エネルギーによってコンプレッサ51が駆動される。
即ち、この実施の形態によれば、入力軸49をスターリングエンジン12の駆動力とランキンサイクル回路11との駆動力によって作動させ、コンプレッサ51を大きな出力で作動させることができる。
コンプレッサ51が作動し、第二作動媒体を圧縮する。コンプレッサ51で圧縮された高温高圧の第二作動媒体は第二作動媒体導通管55bを経て屋外用熱交換器52に供給され、冷却媒体との熱交換により凝縮される。熱交換によって凝縮された液状態の第二作動媒体は第二作動媒体導通管55cを経て膨張弁53に供給されて膨張する。膨張した低温低圧の第二作動媒体は気液混合の状態で第二作動媒体導通管55dを経て屋内用熱交換器54に供給され、屋内の空気と熱交換が行われる。これにより屋内に冷気が供給されると共に第二作動媒体は気化が進行し温度が上昇する。屋内の空気と熱交換を行った第二作動媒体は屋内用熱交換器54から第二作動媒体導通管55aを経て再びコンプレッサ51に供給されて圧縮され、以下同様の第二作動媒体の循環が行なわれる。
冷却媒体は冷却媒体循環回路35における循環によってウォータージャケット33に供給される。具体的には、冷却媒体貯蔵槽34に貯蔵された冷却媒体は第2ポンプ36により冷却媒体導通管37aに導出され、第2ポンプ36の加圧により冷却媒体導通管37bを経て屋外用熱交換器52に供給される。屋外用熱交換器52においては第二作動媒体と冷却媒体との熱交換が行われる。更に冷却媒体は冷却媒体導通管37eを経て熱交換器16に供給される。熱交換器16においては冷却媒体と作動媒体との熱交換が行なわれる。第二作動媒体、作動媒体との熱交換が行われた冷却媒体は冷却媒体導通管37cに送り出されてウォータージャケット33に供給され、冷却媒体と作動ガスとの熱交換が行われる。
作動ガスとの熱交換が行われた冷却媒体はウォータージャケット33から冷却媒体導通管37dに送り出されて排熱回収部37hに供給される。そして、排熱回収部37hを通過する際、冷却媒体と排熱回収器14内部の(加熱器13が発生した)燃焼排気との熱交換が行われる。排熱回収器14内部の(加熱器13が発生した)燃焼排気との熱交換が行われた冷却媒体は、排熱回収部37hから冷却媒体貯蔵槽34に送られ、冷却媒体貯蔵槽34に再び貯蔵される。この冷却媒体の循環が継続されると冷却媒体貯蔵槽34内の冷却媒体の温度は次第に上昇し、熱エネルギーが冷却媒体貯蔵槽34内に蓄積されていく。
冷暖房システム1Aの利用者がこの冷却媒体貯蔵槽34内の熱エネルギーを利用する場合、流出管34aのバルブ34cを開いて冷却媒体貯蔵槽34内の冷却媒体を外部に流出させる。一方、冷却媒体貯蔵槽34内に冷却媒体を補充する場合、流入管34bから冷却媒体貯蔵槽34内に冷却媒体を注入する。尚、冷却媒体貯蔵槽34は、常に満水になるように冷却媒体が補充(注入)される。
以上示した通り、この実施の形態においてば、冷凍空調サイクル回路50のコンプレッサ51を駆動する動力供給装置においては、ランキンサイクル回路11と、スターリングエンジン12とから駆動力が供給されることにより、ランキンサイクル回路11の膨張機15の出力とスターリングエンジン12の出力とを複合させて高出力(高トルク)でコンプレッサ51を駆動することができると共に動力供給装置の動作を安定させることができる。また、ランキンサイクル回路11とスターリングエンジン12とのうち何れか一方の作動によってもコンプレッサ51が駆動されるので、縮退運転等が容易になり障害に強い冷凍空調サイクル回路50を形成できる。
また、この実施の形態においては、ランキンサイクル回路11とスターリングエンジン12とを組み合わせることにより、ランキンサイクル回路11の軸出力でスターリングエンジン12を起動することが可能になってスターリングエンジン12の補助起動動力(例えばモータ等)を別途設ける必要がなくなり、また、スターリングエンジン12の回転持続機能をランキンサイクル回路11に持たせることが可能になって、スターリングエンジン12の回転を持続させるためのフライホイールを小型化又は不要とすることができ、動力供給装置の小型化と構成の簡素化を図ることができる。
更に、この実施の形態においては、ランキンサイクル回路11に設けられてランキンサイクル作動媒体を加熱する加熱部18d及びスターリングエンジン12の高温側シリンダ24を加熱する加熱器13とを備え、コンプレッサ51に対しランキンサイクル回路11及びスターリングエンジン12のうち加熱器13によって加熱部18d又は高温側シリンダ24が加熱された少なくとも何れか一方から駆動力が供給されることにより、ランキンサイクル回路11とスターリングエンジン12とのうち一方を駆動させた排熱を利用して他方を駆動させることが可能になってエネルギー利用効率が高くなる。
この実施の形態においては、スターリングエンジン12の出力軸29と、膨張機15の出力軸19と、コンプレッサ51の入力軸49とが接続されていることにより、スターリングエンジン12及び膨張機15のうち少なくとも何れか一方が作動すればこの駆動力が確実にコンプレッサ51に伝達される。これにより、コンプレッサ51を高出力で駆動することも縮退運転によって駆動することも簡易かつ確実に行うことができる。
この実施の形態においては、屋外用熱交換器52では、冷凍サイクル作動媒体とスターリングエンジン12の低温部を冷却する冷却媒体とが直接熱交換されることにより、冷凍空調サイクル回路50から排出される熱エネルギーを冷却媒体によって回収することが可能になる。これにより、冷凍空調サイクル回路50の排熱を回収するための特段の機構を設けることなく冷凍空調サイクル回路50の排熱を高い効率で回収できて、排熱を再利用する場合のエネルギー変換効率を向上させることができる。
この実施の形態においては、ランキンサイクル回路11の加熱部18d及びスターリングエンジン12の高温側シリンダ24を加熱する加熱器13と、加熱器13から発生された熱を通過させる排熱回収器14とが設けられ、排熱回収器14に冷却媒体を通過させる排熱回収部37hが配設されたことにより、加熱器13が発生した熱のうち作動媒体や高温側シリンダ24の加熱時に用いられなかった排熱を排熱回収部37hを通過する冷却媒体によって回収できるので、熱の廃棄量を減少させることができる。
この実施の形態においては、ウォータージャケット33を通過した冷却媒体を貯蔵する冷却媒体貯蔵槽34を備えたことにより、冷却媒体によって回収した排熱を冷却媒体貯蔵槽34に保存することができる。また、貯蔵した冷却媒体を取り出して、冷却媒体及び冷却媒体が回収した排熱を多目的に利用することが可能になる。
この実施の形態においては、冷却媒体貯蔵槽34に貯蔵された冷却媒体をウォータージャケット33に供給し冷却媒体貯蔵槽34とウォータージャケット33との間で冷却媒体を循環させる冷却媒体導通管37a,37b,37c,37d,37eが設けられたことにより、冷却媒体貯蔵槽34に貯蔵された冷却媒体でスターリングエンジン12を冷却でき、スターリングエンジン12と冷却媒体貯蔵槽34との間で冷却媒体を循環させることができるので、冷却媒体の利用効率を高めることができる。また、継続して循環する冷却媒体を冷却媒体貯蔵槽34に貯蔵することで、冷却媒体貯蔵槽34に大きな熱量を貯蔵でき、冷却媒体を取り出して熱を使用する際の利便性が高められる。
ここで、本発明の計算の一例として示す、この実施の形態における冷房時のエネルギー効率について考える。図3はこの実施の形態に係る冷暖房システム1Aにおけるおける冷房時のエネルギーフロー図であり、図4はこの実施の形態の冷暖房システム1Aにおけるランキンサイクル回路11を駆動させた場合のモリエル線図である。
例えば冷暖房システム1Aにおいて、加熱器13の加熱によって加熱部18dを流れる作動媒体が約175℃に加熱され(図4,図1のh1)、膨張室31内部の作動ガスが約800℃に加熱される場合を考える。この作動媒体が膨張機15において膨張すると、膨張機15から送り出されるときの作動媒体の温度は約60℃になって(図4,図1のh2)熱交換器16に供給される。熱交換器16に供給される冷却媒体の温度が約15℃とすると、熱交換器16から送り出されるときの作動媒体の温度は約30℃となり(図4,図1のh3)、第1ポンプ17に供給される(図4,図1のh4)。この結果、図4に示す通り、膨張機の理論軸出力は22.5%となり、更にランキン効率を70%とすると、膨張機15の軸出力(即ちランキンサイクル回路11の出力)は16%となる。
一方、ウォータージャケット33に供給される冷却媒体の温度が約30℃とすると、スターリングエンジン12の膨張室31で膨張した作動ガスが収縮室32に送られたとき、作動ガスは約70℃まで冷却される。ここで、スターリングエンジン12がカルノーサイクルとして駆動している場合、スターリングエンジン12の出力軸29からは
ηTH=1−T/T・・・(式A)
但しηTH:カルノー効率、T:低温側ガス温度、T:高温側ガス温度である。
そして上記(式A)においてT=70+273.15(K)、T=800+273.15(K)とすると、ηTH≒68%となる。更に再生器効率を61%、熱伝達効率を72%とすると、このスターリングエンジン12の効率は約30%(0.68×0.61×0.72≒0.30)となる。
そして、図3に示す通り、この実施の形態の冷暖房システム1Aの加熱器13が4kWの発熱量で加熱した場合を考えると、上記により、スターリングエンジン12の出力軸29が0.73kW(即ち、スターリングエンジン12の高温側シリンダ24に入熱された熱エネルギー(2.42kW)のうちの30%)の出力で駆動され、ランキンサイクル回路11の膨張機15の出力軸19が0.15kW(即ち、ランキンサイクル回路11の加熱部18dに入熱された熱エネルギー(1.38kW)の16%(0.22kW)からランキンサイクル回路11の出力ロス32%(0.22kW×0.32=0.07(kW))を引いた値)の出力で駆動される。ここで、スターリングエンジン12の出力軸、膨張機15の出力軸19の伝達効率をそれぞれ90%とすると、スターリングエンジン12の出力軸29側の軸出力は0.66kW(0.73(kW)×0.9≒0.66(kW))、膨張機15の出力軸19側の軸出力は0.13kW(0.15(kW)×0.9=0.13(kW))となり、COP(Coefficient of Performance)=3とした場合、コンプレッサ51の出力は約2.37kW({0.66(kW)+0.13(kW)}×3.0≒2.37(kW)となる。更に、この冷暖房システム1Aにおいて、スターリングエンジン12と膨張機15の駆動に使用されなかったエネルギーのうち90%が冷却媒体によって回収され、冷却媒体貯蔵槽34に蓄積されるとすると、2.1kWの熱エネルギーが冷却媒体貯蔵槽34に蓄積される。ゆえに、この冷暖房システム1Aにて取得される総エネルギー量は4.47kW(2.37(kW)+2.1(kW)=4.47(kW))となり、この冷暖房システム1Aの総合効率(加熱器13にて使用された燃料(又は「エネルギー」)に対する取得されたエネルギーの比率のこと。本明細書において同じ。)は112%となる。
即ち、この実施の形態においては、一の加熱器13でランキンサイクル回路11とスターリングエンジン12を駆動させてコンプレッサ51を駆動させ、ランキンサイクル回路11の作動媒体やスターリングエンジン12の作動ガスの冷却、排熱回収器14内部の排熱をスターリングエンジン12の冷却媒体で回収し冷却媒体貯蔵槽34に蓄積することにより、入熱より大きい100%を超える高いエネルギー変換効率を得ることができる。更に、この実施の形態においては、熱交換器16において冷却媒体と作動媒体との間で直接熱交換を行うこと等により、図3に示すスターリングエンジン12におけるエネルギーロス(a)とランキンサイクル回路11におけるエネルギーロス(b)とを更に小さくすることができ、一層高いエネルギー変換効率を得ることができる。
〔発明の実施の形態2〕
図5に、この発明の実施の形態を示す。
この実施の形態の冷暖房システム1Bにおいては、冷却媒体の流路として、冷却媒体貯蔵槽34から流出した冷却媒体を熱交換器16に流入させる「第一の冷却媒体流路」としての冷却媒体導通管56aと、冷却媒体貯蔵槽34から流出した冷却媒体を屋外用熱交換器52に流入させる「第二の冷却媒体流路」としての冷却媒体導通管56bとが設けられている。冷却媒体導通管56aの一端部は熱交換器16の流入側に接続され、冷却媒体導通管56bの一端部は屋外用熱交換器52の流入側に接続されている。それら冷却媒体導通管56a,56bの他端部は、冷却媒体導通管37bに接続された冷却媒体流量調節弁57に接続されている。この冷却媒体流量調節弁57は三方弁であり、冷却媒体導通管56a,56bに対する冷却媒体の流量を調節する。熱交換器16とウォータージャケット33とに接続された冷却媒体導通管37cは途中で分岐し、分岐した冷却媒体導通管37fは屋外用熱交換器52の流出側に接続されている。その他の構成は実施の形態1と同じである。
次に、この実施の形態の作用について説明する。
冷却媒体貯蔵槽34から流出した冷却媒体は第2ポンプ36から送り出されて冷却媒体流量調節弁57に供給され、冷却媒体流量調節弁57の調節の度合いに基づいてそれぞれの冷却媒体導通管56a,56bに流出する。冷却媒体導通管56aに流出した冷却媒体は熱交換器16に供給されて作動媒体との熱交換を行う。冷却媒体導通管56bに流出した冷却媒体は屋外用熱交換器52に供給されて第二作動媒体との熱交換を行う。熱交換器16から冷却媒体導通管37cに流出した冷却媒体及び屋外用熱交換器52から冷却媒体導通管37fに流出した冷却媒体は合流したのちウォータージャケット33に供給される。
この実施の形態においては、屋外用熱交換器52と熱交換器16とがそれぞれ設けられ、冷却媒体の流路として、冷却媒体を熱交換器16に流入させる冷却媒体導通管56aと、冷却媒体を屋外用熱交換器52に流入させる冷却媒体導通管56bとが設けられたことにより、冷却媒体を第二作動媒体の冷却と作動媒体の冷却とに併用することができる。また、それぞれの冷却媒体導通管56a,56bに対する冷却媒体の流量を調節する冷却媒体流量調節弁57が設けられたことにより、冷凍空調サイクル回路50及びランキンサイクル回路11の作動状態に基づいて冷凍空調サイクル回路50の冷却に用いる冷却媒体の流量及びランキンサイクル回路11の冷却に用いる冷却媒体の流量を制御することができる。
〔発明の実施の形態3〕
図6に、この発明の実施の形態を示す。
この実施の形態の冷暖房システム1Cにおいては、冷凍空調サイクル回路50は、実施の形態1における屋外用熱交換器52に代えて、「第二熱交換器」としての屋外用熱交換器58を備えている。屋外用熱交換器58は送風用ファンを備えたコンデンサであり、通過する第二作動媒体と周囲の空気とを強制的に熱交換させる。熱交換器16とウォータージャケット33とは冷却媒体導通管37cによって連結されている。その他の構成は実施の形態1と同じである。
次に、この実施の形態の作用について説明する。
冷凍空調サイクル回路50においては、コンプレッサ51で圧縮された第二作動媒体は第二作動媒体導通管55bを介して屋外用熱交換器58に供給される。屋外用熱交換器58は第二作動媒体と周囲の空気とを強制的に熱交換し、第二作動媒体を冷却する。冷却された第二作動媒体は第二作動媒体導通管55cを介して膨張弁53に供給される。
この実施の形態においては、冷凍空調サイクル回路50は、第二作動媒体と周囲の空気とを強制的に熱交換させる屋外用熱交換器58を備えたことにより、冷凍空調サイクル回路50における第二作動媒体の冷却を冷却媒体や作動媒体との熱交換によらずに行なうことができる。
なお、この実施の形態における第二作動媒体の循環を逆にして、屋外用熱交換器58をエバポレータとして、屋内用熱交換器54をコンデンサとしてそれぞれ用い、屋内を暖房させる構成とすることもできる。
〔発明の実施の形態4〕
図7に、この発明の実施の形態を示す。
この実施の形態の冷暖房システム1Dにおいては、スターリングエンジン12の出力軸29にコンプレッサ51とジェネレータ22とが接続されている。ジェネレータ22は、ランキンサイクル回路11の膨張器15やスターリングエンジン12から駆動力の供給を受けて発電を行うが、スターリングエンジン12を始動させる際のスタータモータとしても機能する。但し、ジェネレータ22に発電のみを行わせる構成としてもよい。
そして、出力軸29とコンプレッサ51の入力軸49及びジェネレータ22の入力軸22aとの接続部分には、ランキンサイクル回路11の膨張器15及びスターリングエンジン12から出力される駆動力の各入力軸49,22aに対する伝達状態を調節する回転調節部59が設けられている。この回転調節部59は変速及び動力分配機構であって例えばクラッチ機構とギア機構とによって形成されている。その他の構成は実施の形態1と同じである。
次に、この実施の形態の作用について説明する。
スターリングエンジン12及び膨張機15のうち少なくとも何れか一方が作動すると出力軸29が回転する。出力軸29の運動エネルギーは回転調節部59の制御により、コンプレッサ51の入力軸49及びジェネレータ22の入力軸22aのうち少なくとも何れか一方に伝達され、運動エネルギーが伝達されたコンプレッサ51及びジェネレータ22のうち少なくとも何れか一方は回転する。また、このときの回転数等の回転状態は回転調節部59の制御によって調節される。
この実施の形態においては、スターリングエンジン12の出力軸29にコンプレッサ51とジェネレータ22とが接続され、出力軸29とコンプレッサ51及びジェネレータ22との接続部分には、スターリングエンジン12及び膨張機15のうち少なくとも何れか一方から出力される駆動力の、各入力軸49,22aのうちの一方又は双方に対する伝達状態を調節する回転調節部59が設けられたことにより、一の出力軸29に入力軸49,22aが接続されているコンプレッサ51とジェネレータ22とについて、駆動対象の選択や駆動状態の制御を行うことができる。
これにより、例えば、冷凍空調サイクル回路50を作動させていない場合は出力軸29の運動エネルギーをジェネレータ22に伝達させるように回転調節部59を切り替え、冷凍空調サイクル回路50を作動させている場合は出力軸29の運動エネルギーをコンプレッサ51に伝達させるように回転調節部59を切り替える制御が可能になる。
なお、この実施の形態においては、スターリングエンジン12の出力軸29にコンプレッサ51、ジェネレータ22、回転調節部59が接続された構成としたが、これに代えて膨張機15の出力軸19にコンプレッサ51、ジェネレータ22、回転調節部59が接続された構成としてもよい。
また、この実施の形態においては、回転調節部59はクラッチ機構とギア機構とで形成したが、これに限定されず、遊星歯車機構、トルクコンバータ、無段変速機等によって形成してもよく、また、クラッチ機構、ギア機構、トルクコンバータ、無段変速機等の一部又は全部を組み合わせて形成してもよい。
ここで、本発明の計算の一例として示す、この実施の形態における発電時のエネルギー効率について考える。図8はこの実施の形態に係る冷暖房システム1Dにおける発電時のエネルギーフロー図である。同図は、図3の場合と同様に加熱器13において4kWの発熱を利用して加熱して得られるスターリングエンジン12の出力軸29が0.73kW、ランキンサイクル回路11の膨張機15の出力軸19が0.15kWの出力により、ジェネレータ22を駆動した場合が示している。この場合、ジェネレータ22の発電効率を80%とすると、出力軸29の駆動力によるジェネレータ22の発電端出力は0.58kW(0.73(kW)×0.8≒0.66(kW))、出力軸19の駆動力によるジェネレータ22の発電端出力は0.12kW(0.15(kW)×0.8=0.12(kW))となり、ジュネレータ22においては約0.7kW(0.58(kW)+0.12(kW)≒0.70(kW))の発電が行われる。また、この実施の形態においては、図3の場合と同様に2.1kWの熱エネルギーが冷却媒体貯蔵槽34に蓄積される。ゆえに、この冷暖房システム1Dにて取得される総エネルギー量は2.8kW(0.7(kW)+2.1(kW)=2.8(kW))となり、この冷暖房システム1Dの総合効率は70%となる。
即ち、この実施の形態においても、実施の形態1の場合と同様に高いエネルギー変換効率を得ることができる。更に、この実施の形態においても、熱交換器16において冷却媒体と作動媒体との間で直接熱交換を行うこと等により、図6に示すスターリングエンジン12におけるエネルギーロス(c)とランキンサイクル回路11におけるエネルギーロス(d)とを更に小さくすることができ、一層高いエネルギー変換効率を得ることができる。
この実施の形態における「回転機」はコジェネレーションシステムのジェネレータ22として形成したが、これに限定されず、例えばモータやファン等、出力軸19,29の回転エネルギーによって回転駆動されるものであればどのようなものを「回転機」として適用してもよい。
上記各実施の形態の冷暖房システム1A〜1Dは家庭用コジェネレーションシステムとして形成したが、これに限定されず、工場用や発電所用のコジェネレーションシステムにも適用できる。
上記各実施の形態は例示であり、本発明が上記実施の形態のみに限定されることを意味するものではないことは、いうまでもない。
この発明の実施の形態1に係る冷暖房システムのシステム構成図である。 同実施の形態に係る冷暖房システムの概念図である。 同実施の形態に係る冷暖房システムにおける冷房時のエネルギーフロー図である。 同実施の形態に係る冷暖房システムにおけるランキンサイクル回路が作動した場合のモリエル線図である。 この発明の実施の形態2に係る冷暖房システムのシステム構成図である。 この発明の実施の形態3に係る冷暖房システムのシステム構成図である。 この発明の実施の形態4に係る冷暖房システムのシステム構成図である。 同実施の形態に係る冷暖房システムにおける発電時のエネルギーフロー図である。 従来例に係る冷暖房システムのシステム構成図である。
符号の説明
1A,1B,1C,1D 冷暖房システム
11 ランキンサイクル回路(動力供給装置)
12 スターリングエンジン(動力供給装置)
13 加熱器(動力供給装置)
15 膨張機
16 熱交換器(ランキンサイクル熱交換器)
19,29 出力軸
22 ジェネレータ(回転機)
22a,49 入力軸
24 高温側シリンダ(高温部)
25 低温側シリンダ(低温部)
34 冷却媒体貯蔵槽
37a,37b,37c,37d,37e 冷却媒体導通管
59 回転調節部
50 冷凍空調サイクル回路
51 コンプレッサ
52,58 屋外用熱交換器(第二熱交換器)
53 膨張弁(膨張手段)
54 屋内用熱交換器(第一熱交換器)
56a 冷却媒体導通管(第一の冷却媒体流路)
56b 冷却媒体導通管(第二の冷却媒体流路)
57 冷却媒体流量調節弁

Claims (8)

  1. 屋内にてエバポレータとして機能する第一熱交換器と、該第一熱交換器から供給された冷凍サイクル作動媒体を圧縮するコンプレッサと、前記第一熱交換器が配設される屋内以外の場所に配設されてコンデンサとして機能する第二熱交換器と、該第二熱交換器から供給された前記冷凍サイクル作動媒体を膨張させる膨張手段とを備えた冷凍空調サイクル回路と、前記コンプレッサを駆動させる動力供給装置とを備えた冷暖房システムであって、
    該動力供給装置は、
    ランキンサイクル作動媒体の膨張エネルギーを運動エネルギーに変換する膨張機を備えたランキンサイクル回路と、作動ガスを加熱膨張させる高温部及び前記作動ガスを冷却収縮させる低温部を備え熱エネルギーを運動エネルギーに変換するスターリングエンジンと、前記ランキンサイクル回路に設けられて前記ランキンサイクル作動媒体を加熱する加熱部及び前記スターリングエンジンの高温部のうち少なくとも何れか一方を加熱する加熱器とを備え、前記コンプレッサに対し前記膨張機及び前記スターリングエンジンのうち前記加熱器によって前記加熱部又は前記高温部が加熱された少なくとも何れか一方から駆動力が供給されることを特徴とする冷暖房システム。
  2. 前記スターリングエンジンの出力軸と、前記膨張機の出力軸と、前記コンプレッサの入力軸とが接続されていることを特徴とする請求項1に記載の冷暖房システム。
  3. 前記第二熱交換器は、前記冷凍サイクル作動媒体と前記スターリングエンジンの前記低温部を冷却する冷却媒体とが熱交換されることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷暖房システム。
  4. 前記ランキンサイクル回路の前記ランキンサイクル作動媒体と前記スターリングエンジンの冷却媒体との間で熱交換を行うランキンサイクル熱交換器を備え、
    前記冷却媒体の流路として、前記冷却媒体を前記ランキンサイクル熱交換器に流入させる第一の冷却媒体流路と、前記冷却媒体を前記第二熱交換器に流入させる第二の冷却媒体流路とが設けられ、
    前記第一の冷却媒体流路及び前記第二の冷却媒体流路に対する前記冷却媒体の流量を調節する冷却媒体流量調節弁が設けられたことを特徴とする請求項3に記載の冷暖房システム。
  5. 前記冷凍空調サイクル回路の前記第二熱交換器は、前記冷凍サイクル作動媒体と周囲の空気とを強制的に熱交換させることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷暖房システム。
  6. 前記スターリングエンジンの出力軸及び前記膨張機の出力軸のうち少なくとも何れか一方には前記コンプレッサの入力軸とジェネレータ、モータ等の回転機の入力軸とが接続され、
    前記出力軸と前記各入力軸との接続部分には、前記スターリングエンジン及び前記膨張機のうち少なくとも何れか一方から出力される駆動力の、前記各入力軸のうちの一方又は双方に対する伝達状態を調節する回転調節部が設けられたことを特徴とする請求項5に記載の冷暖房システム。
  7. 前記低温部を通過した、該低温部を冷却する冷却媒体を貯蔵する冷却媒体貯蔵槽を備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一つに記載の冷暖房システム。
  8. 前記冷却媒体貯蔵槽に貯蔵された前記冷却媒体を前記低温部に供給し前記冷却媒体貯蔵槽と前記低温部との間で前記冷却媒体を循環させる冷却媒体導通管が設けられたことを特徴とする請求項7に記載の冷暖房システム。
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CN109538319A (zh) * 2018-12-29 2019-03-29 杭州温斯特新能源科技有限公司 一种基于斯特林热机的高温烟气发电系统

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