JP2009110112A - パスワード生成装置、パスワード生成方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】パスワード生成手段は、一方向関数適用手段において求められた値を、パスワード要素の決定に用いられる辞書の大きさで割って余りを求め、求めた余りの数値に対応する辞書の内容を用いてパスワード要素を決定するパスワード要素決定手段と、パスワード要素決定手段がパスワードを構成する要素分のパスワード要素を決定したか否かを判定し、パスワードを構成する要素分のパスワード要素を決定していないと判定した場合、パスワード要素決定手段で用いた値を入力値として一方向関数適用手段に入力し、得られた値と、パスワード要素の決定に用いられる辞書と、を用いて、パスワード要素決定手段で、次のパスワード要素を決定するよう制御するパスワード生成制御手段と、を有することによって課題を解決する。
【選択図】図1
Description
(1)文字、数字、記号等の多様なパスワード要素を均等に配置したパスワードにする
(2)パスワードを長くする
必要があった。
m≧(パスワードパラメータ)/(既存の認証システムのパスワードの文字数)
を満たす必要があった。
(パスワードパラメータ)/(既存の認証システムのパスワードの文字数)
が必ず割り切れるとは限らず、この場合、構成要素が「(パスワードパラメータ)/(既存の認証システムのパスワードの文字数)」よりも大きな辞書を使用する必要があった。そのため、辞書の構成要素において絶対に使用しない構成要素が出てくるので、生成されるパスワードに用語辞書の構成要素に係る偏りが生じ、パスワードに関する安全性に問題があった。
を有し、前記パスワード生成手段は、前記一方向関数適用手段において求められた前記値を、パスワード要素の決定に用いられる辞書を構成する要素の数で割って余りを求め、求めた余りの数値に対応する前記辞書の要素を用いてパスワード要素を決定するパスワード要素決定手段と、前記パスワード要素決定手段がパスワードを構成する要素分のパスワード要素を決定したか否かを判定し、パスワードを構成する要素分のパスワード要素を決定していないと判定した場合、前記パスワード要素決定手段で用いた前記値を入力値として前記一方向関数適用手段に入力し、得られた値と、パスワード要素の決定に用いられる辞書と、を用いて、前記パスワード要素決定手段で、次のパスワード要素を決定するよう制御するパスワード生成制御手段と、を有することを特徴とする。
図1は、パスワード生成装置(コンピュータ)のハードウェア構成の一例を示す図である。図1に示されるようにパスワード生成装置1は、ハードウェア構成として、CPU11を含む。
CPU11が、記憶装置13に記憶されている、プログラムに基づき処理を行うことによって、後述する機能、又はフローチャートを実現する。
なお、パスワード生成装置1のより具体的な一例としては、スマートカードや、セキュリティハードウェアトークン等である。
なお、ここで、パスワードの要素とは、パスワードを構成する要素のことをいう。例えば、パスワードが「C3gM14tT」の場合、「C」や、「3」、「g」、「M」、「1」、「4」、「t」、「T」がパスワードの要素である。また、辞書列とは、上述のような多様な辞書の種類を要素とした行列である。
パスワード生成部26は、辞書順序決定部25で決定された辞書の順序の辞書列を用いてパスワードを生成する。パスワード生成部26の詳細は、後述する図6に示す。
辞書列決定部24は、辞書・数値対応付け部31と、辞書追加部32と、辞書追加制御部33と、を含む。
辞書・数値対応付け部31は、例えば、
小文字:0
大文字:1
数字:2
等と、辞書の種類と、数値と、を対応付ける。
なお、本実施形態では、辞書・数値対応付け部31が、辞書の種類と、数値と、を対応付けるよう説明を行う。しかしながら、予め、辞書の種類と、数値と、を対応付けてプログラミングしてパスワード生成装置1にアプリケーション等を実装してもよいし、予め、辞書の種類と、数値と、を対応付けたファイル等を記憶装置13等に記憶させておき、辞書追加部32は、このファイルを参照するようにしてもよい。
辞書追加部32は、例えば、対象としている認証システム等で必要とされる辞書が小文字、大文字、数字の場合、辞書列に
辞書列:「小文字、大文字、数字」
を用意する。
そして、辞書追加部32は、ハッシュ値を辞書の種類の数(本実施形態の例では3)で割り、余りの数値が例えば2であった場合、以下に示すように数字の辞書を辞書列に追加する。
辞書列:「小文字、大文字、数字、数字」
なお、以下では、簡略化のため、辞書列において、小文字は「小」、大文字は「大」、数字は「数」と記載する。
例えば、パスワードの要素数が8で、辞書列が「小文字、大文字、数字、数字」あった場合、辞書追加制御部33は、後4回辞書を辞書列に追加するよう辞書追加部32を制御し、辞書列を決定(又は生成)する。本実施形態では、例えば、辞書列は以下のようになったものとする。
辞書列:「小、大、数、数、大、大、数、小」
図4に示されるように、辞書順序決定部25は、新辞書列生成部41と、新辞書列生成制御部42と、を含む。
ここで、辞書列決定部24で決定された辞書列が上述したように、
辞書列:「小、大、数、数、大、大、数、小」
0、1、2、3、4、5、6、7
であるものとする。
新辞書列生成部41は、例えば、入力されたハッシュ値を入力された辞書列の大きさ(前記辞書列の場合8)で割った余りが4の場合、4に位置する辞書(「大」)を辞書列から取り出し、新しい辞書列に追加する。そして、新辞書列生成部41は、元の辞書列の辞書の順序を、辞書を取り出した分、前に詰める。
新しい辞書列:「大、数、小、大、数、数、小、大」
図6に示されるように、パスワード生成部26は、辞書内容・数値対応付け部51と、パスワード要素決定部52と、パスワード生成制御部53と、を含む。
Aと0、Bと1、Cと2、・・・、Zと25
等と辞書の内容と、数値と、を対応付ける。また、小文字の辞書の場合も、辞書内容・数値対応付け部51は、同様に辞書の内容と、数値と、を対応付ける。
なお、本実施形態では、辞書内容・数値対応付け部51が、辞書の内容と、数値と、を対応付けるよう説明を行う。しかしながら、予め、辞書の内容と、数値と、を対応付けてプログラミングしてパスワード生成装置1にアプリケーション等を実装してもよいし、予め、辞書の内容と、数値と、を対応付けたファイル等を記憶装置13等に記憶させておき、パスワード要素決定部52は、このファイルを参照するようにしてもよい。
なお、辞書が数字の場合、辞書内容・数値対応付け部51は、対応付けの処理を行わない。
パスワード:「C3gM14tT」
図7は、パスワード生成処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS10において、パスフレーズ取得部22は、パスフレーズ入力画面等を介して入力されたパスフレーズを取得する。
ステップS12において、ハッシュ関数適用部23及び辞書順序決定部25は、ステップS11で決定された辞書列の辞書の順序(並び)を決定する。なお、ステップS12の処理の詳細は、後述する図9に示す。
ステップS20において、ハッシュ関数適用部23は、ステップS10でパスフレーズ取得部22が取得したパスフレーズを入力値として受け取り、ハッシュ関数を適用し、ハッシュ値を得る。ハッシュ関数適用部23は、得たハッシュ値を入力値としてハッシュ関数適用部23に渡す。
ステップS22において、辞書追加部32は、例えば対象としている認証システム等で必要とされる辞書を辞書列に用意(追加)する。
ステップS30において、新辞書列生成部41は、入力値として受け取ったハッシュ値を、辞書列の大きさで割り、余りの数値に位置する辞書を取り出し、新しい辞書列に追加する。
ステップS32において、新辞書列生成制御部42は、元の辞書列から辞書を取り出し、新しい辞書列に追加し、全ての辞書順序(辞書の順序)を決定したか否か(つまり、パスワードを構成する要素分のパスワード要素を決定したか否か)を判定する。全ての辞書順序を決定したと判定した場合、新辞書列生成制御部42は、前記ハッシュ値を入力値としてパスワード生成部26に与えると共に生成した新たな辞書列の並びを辞書順序としてパスワード生成部26に与え、図9に示す処理を終了する。一方、全ての辞書順序を決定していないと判定すると、ステップS33に進む。なお、ここで、新辞書列生成制御部42は、全ての辞書順序を決定したと判定した場合、前記ハッシュ値を入力値としてパスワード生成部26に与えるものとして説明を行ったが、前記ハッシュ値を入力値としてハッシュ関数適用部23に与え、ハッシュ関数適用部23が出力するハッシュ値を受け取り、受け取ったハッシュ値を入力値としてパスワード生成部26に与えてもよい。
ステップS40において、辞書内容・数値対応付け部51は、辞書の内容と、数値と、を対応付ける。
ステップS42において、パスワード要素決定部52は、入力値として得たハッシュ値を、入力値として得た変数iが指し示す辞書列の順番の辞書の大きさで割り、余りの数値に対応付けられた文字(又は、辞書が数字の場合、余りの数値)をパスワード要素に決定する。
なお、本実施形態では、パスワード生成制御部53は、生成したパスワードを表示制御部21に渡し、表示制御部21が受け取ったパスワードを含むパスワード表示画面等を表示装置14に表示するよう説明を行う。しかしながら、パスワード生成制御部53は、生成したパスワードを直接、認証システムに渡すようにしてもよい。このような構成とした場合、ユーザは、パスフレーズを入力するだけで、認証システムに(又は認証システムを介して所望のシステムに)ログインすることができる。
ステップS44において、パスワード生成制御部53は、前記ハッシュ値を入力値としてハッシュ関数適用部23に与え、ハッシュ関数適用部23が出力するハッシュ値を受け取り、受け取ったハッシュ値をパスワード要素決定部52に入力し、ステップS45に処理を進める。
すると、再び、ステップS42において、パスワード要素決定部52は、入力値として得たハッシュ値を、入力値として得た(前記インクリメントした)変数iが指し示す辞書列の順番の辞書の大きさで割り、余りの数値に対応付けられた文字(又は、辞書が数字の場合、余りの数値)をパスワード要素に決定する処理を行う。
上述した実施形態1では、パスワード生成装置1は、例えば図7に示したように辞書列を決定した後、辞書順序を決定し、この決定した辞書順序を用いて、パスワードを生成するよう説明を行った。しかしながら、パスワード生成装置1は、辞書列を決定すると共に、辞書順序を決定するようにしてもよい。つまり、パスワード生成装置1は、図8のステップS23で、入力値として得たハッシュ値を辞書の種類の数で割り、余りの数値に対応する種類の辞書を選択すると共に、この辞書の辞書列の順番も決定するようにしてもよい。例えば、パスワード生成装置1は、図9に示したように順番を決める。
上述した実施形態1では、図8のステップS20に示したように、ハッシュ関数適用部23は、パスフレーズ取得部22が取得したパスフレーズを入力値として受け取り、ハッシュ関数を適用し、ハッシュ値を得るよう説明を行った。しかしながら、ハッシュ関数適用部23は、パスフレーズと共に、パスワード長を入力値として受け取り、ハッシュ関数を適用し、ハッシュ値を得るようにしてもよい。
上述した実施形態1では、図8のステップS20に示したように、ハッシュ関数適用部23は、パスフレーズ取得部22が取得したパスフレーズを入力値として受け取り、ハッシュ関数を適用し、ハッシュ値を得るよう説明を行った。しかしながら、ハッシュ関数適用部23は、パスフレーズと共に、パスワード生成装置1の固有の文字列(例えば製品番号等)を入力値として受け取り、ハッシュ関数を適用し、ハッシュ値を得るようにしてもよい。
また、上述した各実施形態によれば、パスワードを生成するのに、特別な関数等を用いず、ハッシュ関数しか使っていない。ここで、ハッシュ関数は、どんなプログラム言語で実装しても同じ結果を出力する。つまり、上述した各実施形態は、どのようなプラットフォームにも実行することができる。
また、上述した各実施形態によれば、パスフレーズ等の入力値を少し変えただけで、全く異なったパスワードが生成されるので、安全性の高いパスワードを容易に生成することができる。
また、上述した実施形態によれば、既存の認証システムのパスワードに関する仕様に制約を受けず、且つ、既存の認証システムを変更せずに活用したまま、安全性の高いパスワードを容易に生成することができる。
11 CPU
12 入力装置
13 記憶装置
14 表示装置
Claims (8)
- 入力された入力値に対して一方向関数を適用し、値を求める一方向関数適用手段と、
パスワードを生成するパスワード生成手段と、
を有し、
前記パスワード生成手段は、
前記一方向関数適用手段において求められた前記値を、パスワード要素の決定に用いられる辞書を構成する要素の数で割って余りを求め、求めた余りの数値に対応する前記辞書の要素を用いてパスワード要素を決定するパスワード要素決定手段と、
前記パスワード要素決定手段がパスワードを構成する要素分のパスワード要素を決定したか否かを判定し、パスワードを構成する要素分のパスワード要素を決定していないと判定した場合、前記パスワード要素決定手段で用いた前記値を入力値として前記一方向関数適用手段に入力し、得られた値と、パスワード要素の決定に用いられる辞書と、を用いて、前記パスワード要素決定手段で、次のパスワード要素を決定するよう制御するパスワード生成制御手段と、
を有することを特徴とするパスワード生成装置。 - 辞書列を構成する辞書の順序を決定する辞書順序決定手段を更に有し、
前記パスワード生成制御手段は、パスワードを構成する要素分のパスワード要素を決定していないと判定した場合、前記パスワード要素決定手段で用いた前記値を入力値として前記一方向関数適用手段に入力し、得られた値と、前記辞書順序決定手段で決定された前記辞書列を構成する辞書の順序に基づき前記パスワード要素決定手段で用いられた辞書の次の順序の辞書と、を用いて、前記パスワード要素決定手段で、次のパスワード要素を決定するよう制御することを特徴とする請求項1に記載のパスワード生成装置。 - 前記辞書順序決定手段は、
前記一方向関数適用手段において求められた前記値を、辞書列の大きさで割って余りを求め、求めた余りの数値に位置する辞書を前記辞書列から取り出し、取り出した辞書を新たな辞書列に追加する新辞書列生成手段と、
前記新辞書列生成手段が前記辞書列の辞書を全て前記新たな辞書列に追加したか否かを判定し、前記辞書列の辞書を全て前記新たな辞書列に追加していないと判定した場合、前記新辞書列生成手段で用いた前記値を入力値として前記一方向関数適用手段に入力し、得られた値と、前記取り出した辞書分、前記辞書列における辞書の並びを前に詰めた辞書列と、を用いて、前記新辞書列生成手段で、前記辞書列から辞書を取り出し、取り出した辞書を前記新たな辞書列に追加するよう制御し、前記新たな辞書列の並びを辞書の順序とする新辞書列生成制御手段と、
を有することを特徴とする請求項2に記載のパスワード生成装置。 - 辞書列を構成する辞書を決定する辞書決定手段を更に有し、
前記辞書順序決定手段は、前記辞書決定手段において決定された辞書列を構成する辞書の順序を決定することを特徴とする請求項2又は3に記載のパスワード生成装置。 - 前記辞書決定手段は、
前記辞書列に含まれる辞書の種類と、数値と、を対応付ける対応付け手段と、
前記一方向関数適用手段において求められた前記値を、前記辞書列を構成する辞書の種類の数で割って余りを求め、求めた余りの数値に対応する種類の辞書を辞書列に追加する辞書追加手段と、
前記辞書追加手段がパスワードを構成するパスワード要素分の辞書を前記辞書列に追加したか否かを判定し、パスワードを構成するパスワード要素分の辞書を前記辞書列に追加していないと判定した場合、前記辞書追加手段で用いた前記値を入力値として前記一方向関数適用手段に入力し、得られた値と、前記辞書列を構成する辞書の種類の数と、を用いて、前記辞書追加手段で、余りを求め、求めた余りの数値に対応する種類の辞書を辞書列に追加するよう制御する辞書追加制御手段と、
を有することを特徴とする請求項4に記載のパスワード生成装置。 - 前記パスワード生成制御手段が生成したパスワードを表示する表示制御手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のパスワード生成装置。
- 入力された入力値に対して一方向関数を適用し、値を求める一方向関数適用手段を有するパスワード生成装置におけるパスワード生成方法であって、
前記一方向関数適用手段において求められた前記値を、パスワード要素の決定に用いられる辞書を構成する要素の数で割って余りを求め、求めた余りの数値に対応する前記辞書の要素を用いてパスワード要素を決定するパスワード要素決定ステップと、
前記パスワード要素決定ステップにおいてパスワードを構成する要素分のパスワード要素を決定したか否かを判定し、パスワードを構成する要素分のパスワード要素を決定していないと判定した場合、前記パスワード要素決定ステップで用いた前記値を入力値として前記一方向関数適用手段に入力し、得られた値と、パスワード要素の決定に用いられる辞書と、を用いて、前記パスワード要素決定ステップの処理を再び実行し、次のパスワード要素を決定するよう制御するパスワード生成制御ステップと、
を有することを特徴とするパスワード生成方法。 - コンピュータを、
入力された入力値に対して一方向関数を適用し、値を求める一方向関数適用手段と、
パスワードを生成するパスワード生成手段と、
して機能させ、
前記パスワード生成手段は、
前記一方向関数適用手段において求められた前記値を、パスワード要素の決定に用いられる辞書を構成する要素の数で割って余りを求め、求めた余りの数値に対応する前記辞書の要素を用いてパスワード要素を決定するパスワード要素決定手段と、
前記パスワード要素決定手段がパスワードを構成する要素分のパスワード要素を決定したか否かを判定し、パスワードを構成する要素分のパスワード要素を決定していないと判定した場合、前記パスワード要素決定手段で用いた前記値を入力値として前記一方向関数適用手段に入力し、得られた値と、パスワード要素の決定に用いられる辞書と、を用いて、前記パスワード要素決定手段で、次のパスワード要素を決定するよう制御するパスワード生成制御手段と、
を有することを特徴とするプログラム。
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