JP2009101633A - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクジェット記録装置において、記録に適さなくなったインクを廃インク収容部へ排出する回復装置が設けられている。この収容部がいっぱいになり吸収体を交換する必要が生じた場合、装置を深いところまで分解しないで容易に交換できる小型な記録装置を提供する。
【解決手段】インクを伝播、吸収、乾燥後も形を維持するように調整された吸収体を微小な粒状にすることにより、装置外装に設けられた小さな排出穴から容易に取り出すことができる。
【選択図】図1
【解決手段】インクを伝播、吸収、乾燥後も形を維持するように調整された吸収体を微小な粒状にすることにより、装置外装に設けられた小さな排出穴から容易に取り出すことができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、インクなどを吸収可能な吸収体、およびその吸収体を備えたインクジェット記録装置に関するものである。具体例として、本発明は、インクジェット記録装置において排出される廃インクを吸収するための廃インク用吸収体、およびその廃インク用吸収体を備えたインクジェット記録装置として適用することができる。
インクジェット記録方式は、低騒音、低ランニングコスト、装置が小型化しやすい、カラー化が容易である等の理由から、プリンタや複写機に広く利用されている。インクジェット記録装置において、記録ヘッドのインク吐出部に紙粉やゴミ等の異物が付着したり、あるいはインク吐出部におけるインクが乾燥して増粘または固着した場合には、インク吐出口に目詰まりが発生して吐出不良(不吐出を含む)を起こすことがある。また、新品のインクカートリッジやヘッドカートリッジを初めて使用する時は、インク吐出口からインクタンクまでのインク流路の状態が確実に正常化されているとは限らない。そこで、インク吐出口の目詰まりを防止したり、インク流路を正常化するために、記録ヘッドにおけるインク吐出部に付着した異物を除去するためのクリーニング手段や、記録ヘッドのインク吐出口やインク流路の正常化を図るための回復手段が備えられている。そのクリーニング手段としては、主に可撓性のワイパー(ワイピング部材)によって、記録ヘッドの吐出口形成面を拭き取り清掃する機構が採用されている。
また、回復手段としては、主に非記録時に記録ヘッドの吐出口形成面にキャップを密着させて、インク吐出口をキャップによってカバーする(以下、キャッピングするともいう)ように構成されている。また同時に、ポンプ等の吸引手段により、キャップを通してインク吐出口からインクを吸引するような回復装置が用いられている。その回復装置は、記録に適さなくなったインクを吸引手段の下流側に設けられた廃インク収容部へ排出することによって、インク吐出口やインク流路の正常化を図るための回復動作を行う。吸引手段を構成するポンプとしては、シリンダ・ピストンタイプのポンプ、弾性部材からなるキャップの変形を利用したタイプ、およびチューブポンプ等が実用化されている。この中でも、チューブポンプは、シリンダ・ピストンタイプのポンプのような小型化には適さないものの、吸引圧や吸引量の設定可能範囲が広く、同一構成のポンプにおいて吸引圧や吸引量の条件を比較的自由に設定できる。また多種製品への流用性も高いことから、デスクトップ型のプリンタにおける吸引手段として多く使用されている。また、廃インク収容部には、少なくとも廃インク吸収体が設けられており、ポンプから排出される廃インクを吸収保持する。
従来、インクジェット記録装置において使用される廃インク吸収体としては、乾式不織布マットからなる基材に、合成繊維シート層を積層する構成のものが知られている(特許文献1参照)。またキヤツプ内に保守液を供給するように成したインクジエツトプリンタにおいて、前記キヤツプより保守液、インク液の廃液が導かれる廃液回収用のタンクケース内に、粉末状の吸収体を収納した袋を配置する構成のものが知られている(特許文献2参照)。
特開2000-135797号公報
実公平5-33346号公報
しかしながら、特開2000-135797号公報に記載の乾式製法により製造される廃インク吸収体は、装置の底部にしきつめられる構成になっているため、廃インクでいっぱいになった吸収体を交換するためには装置を深いところまで分解せざるをえないということがあった。また交換するために廃インクでいっぱいになった吸収体を不用意に掴むと乾いていないインクで手が汚れてしまい、サービスマンやユーザが簡単に行なうということはできなかった。
また装置高さはロープロファイル化が求められており、吸収体は装置内部の機構部を避けてわずかな空間に詰め込まれていることが多い。吸収体は乾式製法により製造される板状であるため小さく、種々の形状をもった直方体を多数詰め込む構成になっているので組立性が良くなく、また空いている空間を使い切っているとは言い難い。
また実公平5-33346号公報に記載の保守液、インク液の廃液が導かれる廃液回収用のタンクケース内に、粉末状の吸収体を収納する装置では廃液をタンクケースに戻す機構が大掛かりになり、廃棄されたタンクケースのリサイクル性も良くないということがある。
そこで、本発明は、廃インクの交換容易な小型な記録装置を提供することを目的とする。
インクを伝播、吸収、乾燥後も形を維持するように調整された吸収体を粉状あるいは微小な粒状にすることを特徴とする。
装置外装に取り外し可能な蓋を設け、前期蓋から前記吸収体を注入/排出可能なように構成することを特徴とする。
前記蓋が本体側に装着される部分は密閉性を持つように構成され、吸収体の交換時には同部分に外部保持ケースが着脱可能なように構成されたことを特徴とする。
以上説明したように、本発明は、インクを伝播、吸収、乾燥後も形を維持するように調整された吸収体を微小な粒状にすることにより、小さな排出穴から容易に取り出すことができる。装置が小型化、ロープロファイル化しても吸収体を効率よく排出/充填可能である。インク漏れ用のシールを削減できる。交換時に手も汚すことが無い。
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応した部分を示すものである。
図2は本発明の実施の形態に係るシート搬送装置を備えた記録部Aの構成を示す模式的斜視図であり、インクを吐出して被記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置である場合を示す。
図3は記録部Aの上方に読み取り部B、操作部Cを回動可能に取り付けたインクジェット複合機である場合を示す。
本実施例に係る記録装置は、大きく分けて、読み取り部B、操作部C、給紙部10、被記録媒体搬送部(用紙搬送部)、記録部ヘッド200、記録ヘッド(記録手段)メインテナンス部(以下回復手段)30から構成されている。読み取り部、あるいはホスト装置(不図示)から記録データが送られ、制御基板上の記録装置制御部(不図示)にてデータを格納し、同制御部から記録動作開始指令が出されて記録動作が開始する。
記録が開始すると、先ず給紙動作が行われる。給紙部はメインASF(Automatic Sheet Feeder)であり、この給紙部10は、圧板11上に複数枚積載された被記録媒体(被記録シート)から記録動作ごとに1枚ずつの記録シートを引き出して被記録媒体搬送部(用紙搬送部)に送る自動給紙部で構成されている。給紙動作開始で図示しないASFモータが回転し、その動力はギア列を経て圧板11を保持しているカムを回転させる。ASFモータの回転によってカムが外れると、圧板11は不図示の圧板ばねの作用により図示しない給紙ローラに向けて付勢される。同時に、給紙ローラが被記録媒体(用紙)を搬送する方向に回転するため、積載された被記録媒体の一番上の一枚の搬送が開始される。その際、給紙ローラと記録シートとの間の摩擦力、並びに記録シート同士の摩擦力の条件により、複数枚の記録シートが同時に送り出されてしまうことがある。
その場合には、給紙ローラに圧接されかつ記録シート搬送方向と逆方向に所定の戻り回転トルクを有する図示しない分離ローラが作用し、この分離ローラは最も給紙ローラ側にある記録シート以外の記録シートを元の圧板上へ押し戻す働きをする。また、ASF給紙動作終了時には、カムの動作により分離ローラは給紙ローラとの圧接状態から解除され、所定の距離離間されるが、その際に確実に圧板上の所定位置まで記録シートを押し戻すために、図示しない戻し爪が回転してその役割を果たす。以上のような動作により、記録シートを1枚だけ用紙搬送部へ搬送する。
給紙部10から搬送された被記録媒体としての記録シートは、用紙搬送部(被記録媒体搬送部)たる搬送ローラ(紙送りローラ)12とピンチローラ13のニップ部に向けて搬送される。ピンチローラ13の中心は、搬送ローラ12の中心に対して、図示しない排紙ローラに近づく方向の若干のオフセットを持って取り付けられているので、記録シートが挿入される接線方向角度は水平より若干傾いている。よって、用紙先端が的確にニップ部にガイドされるように、ピンチローラホルダ14と図示しないガイド部材(通紙ガイド)により形成される通紙経路で角度を付けて用紙を搬送するようにしている。
給紙部10によって搬送(送給、給紙)される用紙(記録シート)は、停止状態の搬送ローラ12のニップ部に突き当てられる。この時、所定の通紙経路長よりもやや長い距離分をASFで搬送することにより、給紙ローラと搬送ローラ12の間で用紙のループが形成される。このループが真っ直ぐに戻ろうとする力で用紙先端が搬送ローラ12のニップ部に押圧されることにより、用紙先端が搬送ローラ12に倣って平行になり、いわゆるレジストレーション取り動作が完了する。レジストレーション取り動作が完了した後、記録シートが正方向(排紙ローラに向けて進行していく方向)に移動する方向に、図示しないLFモータ(搬送モータ)の回転(正方向の回転)を開始する。
その後、給紙ローラは駆動力を切断され、記録シートと連れ回りするようになる。この時点で、記録シートは搬送ローラ12とピンチローラ13のみで搬送されるようになる。記録シートは所定改行量毎に正方向に前進し、プラテン15に設けられたリブに沿って進行する。
用紙先端は漸次排紙ローラ及び拍車列16のニップ部に掛かるが、排紙ローラの周速は搬送ローラ12の周速とほぼ等しく設定され、かつ搬送ローラ12から排紙ローラはギア列で接続されている。そのため排紙ローラは搬送ローラ12と同期して回転することになり、そのため、記録シートは弛んだり引っ張られたりすることなく搬送される。
記録部は、主に記録手段としての記録ヘッド200と、記録ヘッド200を搭載して記録シート搬送方向と交叉(通常直交)する方向に走査(移動)するキャリッジ100とから成る。キャリッジ100は、シャーシ17に固定されたガイドレール18とシャーシ17の一部であるサポートレール19とによって案内支持される。キャリッジ100は図示しないキャリッジモータとアイドラプーリ20との間に張架されたキャリッジベルト21を介してキャリッジモータの駆動力を伝達することにより、往復移動(走査)される。
記録ヘッド200の内部には複数のインク流路が形成されており、インク流路はプラテン15と対向する面(吐出口面)に配された吐出口まで連通している。吐出口列を形成する複数の吐出口のそれぞれの内部にはインク吐出用のアクチュエータ(エネルギー発生手段)が配されている。このアクチュエータとしては、例えば、電気熱変換体(発熱素子)による液体の膜沸騰圧力を利用したものや、ピエゾ素子等の電気機械変換体(電気−圧力変換素子)などが用いられる。
記録装置として上記のような記録ヘッド200を用いるインクジェット記録装置においては、記録ヘッド200に、フレキシブルフラットケーブル22を介してヘッドドライバ(不図示)の信号を伝達することで、記録データに応じてインク滴を吐出することが可能である。また、シャーシ17に張架されたコードストリップ23をキャリッジ100に搭載されたCR(キャリッジ100)エンコーダによって読み取ることで、適切なタイミングで被記録シートに向けてインク滴を吐出することができる。このようにして、1ライン分の記録が終了すると、前記用紙搬送部(被記録媒体搬送部)により必要量だけ記録シートを搬送(紙送り)する。この動作を繰り返して実施することにより、記録シート全面にわたる記録動作が可能となる。以上が記録装置の概略である。
一方、図3に示すように操作部Cを装置手前に設けた読取部Bは装置奥部に回動中心を有し、回動可能に構成されている。読取部Bを装置後方に回動することにより、記録ヘッド200の交換に要する空間が開放される。2は原稿を光学的に読み取る読取部、3は読取部2の上に置かれた原稿等を押さえる圧板である。
本実施例のインクジェット記録装置は、インク吐出口から鉛直下向きにインクを吐出する記録ヘッド200を用いて、記録シート等の被記録媒体に画像を記録する。記録ヘッド200は、インク吐出口からインクを吐出可能な記録ヘッドと、その記録ヘッドにインクを供給するインクタンクとを一体的あるいは分離可能に結合した構成とすることができる。
回復手段30は、記録ヘッド200の吐出を正常に保つための回復処理をする。図4に示すように中空の廃インクケース50は底ケース24の上に、設けられている。図5に廃インクケース50のみを示す。装置内部の空隙を繋いでケースとしているため異形の凸凹した形状になっている。51は廃インクが滴下する穴であり、52は後述する廃インク吸収体を注入/排出するための穴である。
図6は、図2のインクジェット記録装置における回復手段30の概略構成図である。
31は、ゴム等の弾性部材からなるキャップであり、記録ヘッド200のインク吐出口部201を密着して覆う。32は、キャップ30に気密に接続されたゴム等の弾性部材からなるチューブ、33はチューブ32を保持するチューブガイドである。34はコロ35を保持しながら回転するコロガイドであり、コロ35がチューブ32をしごくことにより、インク吸引のための負圧がキャップ31内に発生する。
コロガイド34の中心の回転駆動軸36は、専用あるいは他の駆動と兼用の駆動源(図示しない)に対して、駆動伝達手段(図示しない)を介して連結されており、その駆動源の回転力により矢印D方向に回転される。コロ35は、付勢ばね37を介してコロガイド34に取り付けられており、その付勢ばね37の付勢力によりチューブ32を規定量押しつぶしながら、コロガイド34と共に矢印D方向に回転してチューブ32をしごく。このようにチューブ32がしごかれることにより、その内部に負圧が発生し、その負圧がキャップ31内に導入されることにより、記録ヘッド200のインク吐出口から、記録に適さなくなったインクが強制的に吸引排出される。これにより、記録ヘッド200におけるインクの吐出状態を正常に保つことができる。
このようにして吸引排出されたインクは、コロ35の矢印D方向への回転およびしごき動作により、チューブ32の図6中の右側端部から廃インクとして排出される。そのチューブ32の右側端部は、チューブ位置決め部38によって廃インクケース50内に位置決めされている。そのチューブ32の右側端部から廃インクケース50内に排出された廃インクは、粒上の廃インク吸収体53によって吸収保持される。
(吸収体の構成例)
次に、図6における廃インク吸収体53として適用可能な本発明の吸収体について説明する。
次に、図6における廃インク吸収体53として適用可能な本発明の吸収体について説明する。
形状が微小な粒状であり、廃インクを伝播、吸収、乾燥後に粒形状を維持するように調整された吸収体が入っている。その吸収体の材質の具体例としては、ゼオライト、アクリル酸グラフト重合化物、ポリアクリル酸塩系ポリマー等がある。吸収体は膨張性があるため、初期においては廃インクケース50の内容積に対し余裕を持って充填されている。
また、廃インクケース50の上部には廃インク吸収体53の粒の大きさよりも小さい穴(図示しない)が通気孔として多数開けられている。そのため吸収体53に吸収されたインクは蒸発することが可能となるため吸収体の表面が乾燥して、その吸収能力が回復する。したがって、吸収体の吸収性能は下がることがない。また、廃インクケース50上部を気体のみを通過させ、液体を通過させない性質をもった溌水性気体透過膜にしておくことにより同様の効果を得ることもできる。
次に廃インクケース50に詰められた廃インク吸収体53の排出/注入について説明する。図7に示すように装置後方に排出用のプラグ54が底ケース24に設けられている。プラグ54はねじ55によって底ケース24に固定されている。(拡大図8) 図9にプラグ54を示す。プラグ54の先端にはOリング等のシール部55が設けられていて、底ケース24に開けられた穴を通して図5に示す廃インクケース50の端部の穴52に嵌合するように設定されている。このため廃インクケース50に廃インクが滴下され、廃インク吸収体53に伝播されていく時にも廃インクケース50からインクが漏れ出すことを防止している。
図10に廃インク吸収体を回収するボトル60を示す。ボトル60は中空で、廃インクケース50の容量よりも大きい容量をもった容器である。プラグ54と同様に先端にシール部61をもち、図5に示す廃インクケース50の端部の穴52に嵌合するように設定されている。
装置は排出された廃インクの量をカウントし、その合計量が廃インクケース50の容量に近づく、言い換えると廃インク吸収体に保持できる限界近くまで排出されたことを検知すると、操作部Cあるいは接続されたコンピュータに吸収体の交換を促すメッセージを出す。これによりサービスマンやユーザはまずねじ55を緩めてプラグ54を外す。そこに廃インク吸収体を回収するボトル60を挿入する。その後図1及び図11に示すように装置全体を後に倒して、廃インクケース50の中の粒状の廃インクをいっぱいまで吸収した吸収体53をボトル60側に移動させる。吸収体53は廃インクを吸収、乾燥後にも粒形状を維持するように調整されているので廃インクケース50が図5のような凸凹した異形状であってもスムーズに穴52を通して排出可能である。
廃インクを吸収した吸収体53を排出した後には、新しい吸収体を穴52から注入する。
このとき新しい吸収体は先程とは別のボトル60に充填されていれば排出の時とは逆に装置全体を手前に倒して装置内に注入することができる。その後プラグ54を装着することにより吸収体の交換が完了する。
この排出/注入で直接吸収体を触ることが無いためサービスマンやユーザは手を汚すことが無い。また、排出した吸収体もボトル60に封じ込められているため廃棄、あるいは回収してリサイクルする際にも周囲を汚すことなく行なうことが可能である。
(他の実施例)
図12に他の実施例を示す。廃インクケース50には廃インク吸収体を注入するための穴52aと排出するための穴52bがそれぞれ別に設けられている。図13は廃インクケース50の内部を説明する断面斜視図である。注入穴52aには粒状の吸収体53が充分に通過可能な大きさのチューブ56が配設されている。チューブ56は注入穴52aと接続されているわけだが、その逆側は廃インクケース50中、注入穴52aからもっとも遠いところまで延伸され、その端部57は開放されている。この図において粒状の吸収体53は省略して記載してある。
図12に他の実施例を示す。廃インクケース50には廃インク吸収体を注入するための穴52aと排出するための穴52bがそれぞれ別に設けられている。図13は廃インクケース50の内部を説明する断面斜視図である。注入穴52aには粒状の吸収体53が充分に通過可能な大きさのチューブ56が配設されている。チューブ56は注入穴52aと接続されているわけだが、その逆側は廃インクケース50中、注入穴52aからもっとも遠いところまで延伸され、その端部57は開放されている。この図において粒状の吸収体53は省略して記載してある。
次に吸収体53を交換する注射器状のボトル70について説明する。図14に示すようにボトル70は中空のいわゆる注射器に似た形状をしている。ボトル70も廃インクケース50の容量よりも大きい容量をもった容器である。ボトル60と同様に先端にシール部71をもち、図12に示す廃インクケース50の端部の注入穴52aに嵌合するように設定されている。
また、ボトル70には押し出し部材72が設けられていて、ボトル70の内壁と密閉性を維持しながら移動することが可能なように構成されている。ボトル70の前部の空間70aには新しい粒状の吸収体53が詰め込まれており、押し出し部材72を押し込むことによって吸収体53が先端部71から注入されるようになっている。
またボトル70には排出用のチューブ73が設けられており、その一端はボトル70の後部の空間70bに接続されている。そしてその逆側は廃インクケース50の排出穴52bに接続されるように構成されている。これにより押し出し部材72を押し込むとボトル70の後部の空間70bは負圧が生じる。図15に廃インクケース50とボトル70が接続された断面斜視図を示す。廃インクケース50には図示しない廃インクでいっぱいになった吸収体53で満たされている。押し出し部材72をE方向に押し込むとボトル70の前部の空間70aに詰められた新しい吸収体53(図示しない)は注入穴52aを通ってチューブ56を通過して端部57からF方向に押し出される。また同時に押し出し部材72をE方向に押し込むことによってボトル70の後部の空間70bには負圧が発生し、廃インクケース50中の廃インクでいっぱいになった吸収体53は排出穴52b、チューブ73を通って矢印Gのように後部の空間70bに引き込まれる。
このようにして押し出し部材72を押し込むという一動作で吸収体の交換が効率よく短時間で行うことが可能になっている。
本実施例の吸収体は、上述した吸引回復処理、つまり記録ヘッドやインク流路からインクを吸引排出する処理によって排出された廃インクを吸収保持する廃インク吸収体として用いることができる。またこの他に、予備吐出や加圧回復等の種々の回復手段によって排出される廃インクを吸収保持する廃インク吸収体として用いることができる。予備吐出は、記録ヘッドの良好のインク吐出状態を維持するために、画像の記録に寄与しないインクを記録ヘッドの吐出口から吐出させる回復処理であり、その回復処理により記録ヘッドから吐出されたインクを吸収体に吸収保持させることができる。また、加圧回復は、記録ヘッドの良好のインク吐出状態を維持するために、記録ヘッド内を加圧して吐出口からインクを強制的に加圧排出させる回復処理であり、その回復処理により記録ヘッドから加圧排出されたインクを吸収体に吸収保持させることができる。このように、予備吐出、吸引回復、加圧回復等の回復手段によって排出された廃インクを吸収体によって吸収保持することにより、インクジェット記録装置内を汚すことなく、廃インクを確実に回収することができる。そして結果的に、良好な記録を長期に渡って安定化させることができる。
また、本実施例は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の被記録媒体に対し記録を行うプリンタにおいて、廃インクなどのインクの吸収体として適用することができる。また複写機、通信システムを有するファクシミリ、プリンタ部を有するワードプロセッサ等の装置、さらには各種処理装置と複合的に組み合わせた産業用記録装置内においても、廃インクなどのインクの吸収体として適用することができる。ここで、本発明における「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合に限定されることは無い。有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く被記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成することを言い、また被記録媒体の加工を行う場合も含む。また、「被記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙やシートのみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板等、インクを受容可能なものも言う。さらに、「インク」とは、上記「記録」の定義と同様広く解釈されるべきものであり、被記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工に供され得る液体を言う。
本実施例では排出穴を装置後方に設けたがもちろんこれに限定されるわけではなく、装置底等であってもよい。また排出/注入に重力、空気圧を利用しているが、他の手段によって移動させてもよい。またプラグ54の固定にねじ55を利用しているがこれもバヨネット、ねじこみ等の締結手段を使ってもよい。
A 記録部
B 読み取り部
C 操作部
10 給紙部
24 底ケース
30 回復手段
31 キャップ
32 チューブ
33 チューブガイド
34 コロガイド
35 コロ
50 廃インクケース
51、52 穴
53 廃インク吸収体
54 プラグ
55 シール部
56、73 チューブ
60、70 ボトル
72 押し出し部材
100 キャリッジ
200 記録ヘッド
B 読み取り部
C 操作部
10 給紙部
24 底ケース
30 回復手段
31 キャップ
32 チューブ
33 チューブガイド
34 コロガイド
35 コロ
50 廃インクケース
51、52 穴
53 廃インク吸収体
54 プラグ
55 シール部
56、73 チューブ
60、70 ボトル
72 押し出し部材
100 キャリッジ
200 記録ヘッド
Claims (6)
- インクを伝播、吸収、乾燥後も形を維持する微小な粒状の吸収体と、装置外装に取り外し可能な蓋を設け、前期蓋から前記吸収体を注入/排出可能なように構成することを特徴とするインクジェット記録装置。
- 前記粒状の吸収体は中空のケースに充填され、装置底部に設置されている事を特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記蓋が装置本体側に装着される部分は密閉性を持つように構成され、吸収体の交換時には前記装置本体の装着部に外部保持ケースが着脱可能なように構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置。
- 圧力差を利用することによって前記吸収体を同時に注入/排出可能なように構成することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
- インクを吐出可能な記録ヘッドを用いて、被記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置において、前記インクジェット記録装置にて排出される廃インクの吸収体として、請求項1〜請求項のいずれかに記載の吸収体を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
- 前記廃インクは、前記記録ヘッドのインク吐出口から吸引排出されるインク、前記記録ヘッドのインク吐出口から加圧排出されるインク、または前記記録ヘッドから吐出されて画像の記録に寄与しないインクのいずれか1つを含むことを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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