JP2009101263A - 超微細気泡発生器及び水溶液浄化装置 - Google Patents

超微細気泡発生器及び水溶液浄化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】目詰まりを簡単に解消できると共に、効果的にマイクロバブル等の超微細気泡を発生する。
【解決手段】超微細気泡発生器20では、両端面が閉塞された筒状体21内に、複数(多数)の独立した固体である衝突小体24が備えられている。閉塞板22側から気液二相流体を筒状体21内に圧入・供給すると、気液二相流体の流動力により、衝突小体24は閉塞板23側に寄って相互に密着した一塊となる。このように一塊となった衝突小体24に気液二相流体が衝突することによりマイクロバブル等が発生する。目詰まりが発生したときには、気液二相流体の供給を停止する。そうすると、衝突小体24はバラバラの散乱状態となり、目詰まり物質が衝突小体24から離れ、目詰まり状態が簡単に解消する。
【選択図】図2

Description

本発明は超微細気泡発生器及び水溶液浄化装置に関し、汚濁度が高い水溶液であっても、目詰まりを簡単に解消して超微細気泡を継続して発生できるように工夫したものである。
なお、本願でいう「超微細気泡」とは、マイクロバブルやマイクロナノバブルやナノバブルを含むものを意味する。
マイクロバブルとは、その発生時において気泡の直径が、10μm〜数十μmの気泡であり、
マイクロナノバブルとは、気泡の直径が、数百nm〜10μmの気泡であり、
ナノバブルとは、気泡の直径が、数百nm以下の気泡である。
油や粉塵や金属粉や砥粒や繊維片や垢や土砂や塵などの混入物が混入した水溶液から、混入物を分離する手法として、超微細気泡を利用した浮上分離法がある。
この浮上分離法を利用した水溶液浄化装置の従来例を、図5を参照して説明する。
図5に示すように、分離槽1内には、水溶液2が貯溜される。この水溶液2は、水に混入物(油や粉塵や金属粉や砥粒や繊維片や垢や土砂や塵など)が混入したものである。
液配管3は、その入口端3aが分離槽1に接続され、その出口端3bが分離槽1の内部に挿入されている。このため、液配管3は、分離槽1内に貯溜されている水溶液2を循環流通させる循環流通配管となっている。
液配管3には、ポンプ4とマイクロバブル発生器5が介装されている。ポンプ4が作動すると、分離槽1内の水溶液2は、入口端3aから液配管3内に吸引され、液配管3内を矢印α方向に沿い流通し、出口端3bから分離槽1内に吐出される。
このとき、マイクロバブル発生器5は、マイクロバブルを発生する。したがって、マイクロバブルが混入した水溶液2が出口端3bから分離槽1内に供給される。
分離槽1内の水溶液2中に供給されたマイクロバブルは、水溶液2内においてゆっくりとした速度で上昇していく。このとき、水溶液2中に混入している混入物にマイクロバブルが付着する。そして、マイクロバブルが付着した混入物は上昇していき、液面2aの上に浮上する。
液面2a上のマイクロバブル(混入物を含むマイクロバブル)を、分離槽1外に取り出すことにより、混入物を排出すること、即ち、水溶液2から混入物を分離除去することができる。
このような水溶液浄化装置を用いることにより、工場排水の浄化や、温泉やプールやクーリングタワーで使用する水(湯)の浄化などを行なうことができる。
なおマイクロバブルは、一般的にマイナスに帯電しているため、プラスに帯電している混入物と、良く結びつく性質を有している。
また、マイクロバブル同士は、同じ帯電極性となっているため、マイクロバブル濃度が濃くても、マイクロバブル同士が結合して成長することはないという特性を有している。
更に、マイクロバブルは微細であるため、単位体積あたりに多量のマイクロバブルを注入することができ、単位体積あたりにおけるマイクロバブルの総表面積が広く、混入物が付着し易いという特性を有している。
マイクロバブルを発生させるマイクロバブル発生器としては、
(1)加圧された液体中に、気体を過飽和状態で溶解させ、その後に、減圧開放してマイクロバブルを発生させる加圧溶解型や、
(2)気液二相流体を円筒状本体の内部で超高速回転させることによって、円筒状本体の内部で液体と気体の遠心分離作用を利用し、装置中心部に形成された旋回空洞部を、装置出口前後における旋回速度差で剪断することでマイクロバブルを発生させる旋回流型や、
(3)空気と水を同時にポンプに送り込み、羽根車などの小物体を回転させ、キャビテーションを形成しマイクロバブルを発生させるキャビテーション型や、
(4)多孔質フィルタをガス分散器としてガス出口に取り付け、ガスを圧入してマイクロバブルを発生させる多孔質型や、
(5)気液二相流体を衝突物体に衝突させることにより混合・攪拌してマイクバブルを発生させる静止混合器型、など各種のタイプのものがある。
このうち、静止混合器型のマイクロバブル発生器は、可動部や回転部が無く、またモータや電気配線が不要であるため、メンテナンスが容易で構成が比較的簡単であるという利点がある。
ここで、静止混合器型のマイクロバブル発生器5−1を、図6を参照して説明する。同図に示すように、静止混合器型のマイクロバブル発生器5−1は、中空容器5aの内部空間に、複数のミキシングブレード5bが配置されている。
このミキシングブレード5bとしては、ブレード形状のものや、突起形状のものや、リベット形状のものや、柱状のものや、板材を複雑に組み合わせたもの等がある。つまり衝突物体として機能するものとして、各種のタイプのものがある。
更に、液配管3のうち中空容器5aよりも上流側には、空気管5cが接続されている。
ポンプ4により圧送された水溶液2が液配管3を介してマイクロバブル発生器5に供給されると、空気管5cを介して吸入された空気も、マイクロバブル発生器5に供給される。つまり、空気と水溶液2(水)とが混合した気液二相流体が、中空容器5a内に供給される。
空気と水溶液2(水)とが混合した気液二相流体は、ミキシングブレード5bに衝突しつつ攪拌・混合されて激しい乱流となって流通する。このとき、ミキシングブレード5bの下流に渦が生じてキャビテーションが発生し、空気が剪断されてマイクロバブルが発生する。
特開2007−38195 特開2007−44635
ところで図6に示す従来技術に係る静止混合器型のマイクロバブル発生器5−1では、水溶液2の汚濁度が高く多量の混入物が混入されている場合には、混入物が固定部材であるミキシングブレード5bに引っかかって目詰まりを起こしてしまい、マイクロバブルの発生や、水溶液2の流通ができなくなってしまうという問題があった。
しかも、ミキシングブレード5bは、固定部材であるため、一旦、目詰まりが発生すると、目詰まり状態から解除されることなく、目詰まり状態が急激に悪化していく。
同様に、装置内部の構造体が固定されている、加圧溶解型や、旋回流型や、多孔質型においても、同様に、目詰まりが発生しやすいという問題があった。
本発明は、上記従来技術に鑑み、気液二相流体を衝突体に衝突させてマイクロバブル等の超微細気泡を発生させる超微細気泡発生器であっても、目詰まりを簡単に解消できる超微細気泡発生器及び水溶液浄化装置を提供することを目的とする。
これにより、汚濁度の高い水溶液を使用しても目詰まりを簡単に解消でき、マイクロバブル等の超微細気泡の発生を継続することができる。
上記課題を解決する本発明に係る超微細気泡発生器の構成は、
両端面が閉塞されており、一端側から圧入・供給された気液二相流体が軸方向に流れて他端側から排出される筒状体と、
前記筒状体の内部空間内で移動自在に前記筒状体の内部に備えられている、それぞれ独立した固体である複数の衝突小体と、
を有することを特徴とする。
また本発明に係る超微細気泡発生器の構成は、
前記筒状体の内部空間の体積に対して、複数の前記衝突小体を相互に密着させて一塊にしたときに前記衝突小体が占める体積の方が小さくなっていることを特徴とする。
また本発明に係る超微細気泡発生器の構成は、
両端面が閉塞されており、一端側から圧入・供給された気液二相流体が軸方向に流れて他端側から排出される筒状体と、
前記筒状体の内部空間に充填状態で備えられている、それぞれ独立した固体である複数の衝突小体と、
を有することを特徴とする。
また本発明に係る超微細気泡発生器の構成は、
前記衝突小体は、パイプ形状または球形状または塊形状になっていることを特徴とする。
また本発明に係る水溶液浄化装置の構成は、
液体を貯溜する分離槽と、
前記液体を前記分離槽から取り出して流通させた後に、再び前記分離槽に戻す液配管と、
前記液配管に介装されて前記液体を前記液配管に圧送・流通させるポンプと、
前記液配管内に圧送・流通されている液体に対して空気を混入して気液二相流体とする空気混入手段と、
前記液配管に介装されて前記気液二相流体が流通する前記超微細気泡発生器と、
を有することを特徴とする。
また本発明に係る水溶液浄化装置の構成は、
液体を貯溜する分離槽と、
前記液体を前記分離槽から取り出して流通させた後に、再び前記分離槽に戻す液配管と、
前記液配管に介装されて前記液体を前記液配管に圧送・流通させるポンプと、
前記液配管に介装されて前記液体が内部に流通する箱状体と、この箱状体の外表面に装着された超音波発振子とを具備する超音発振装置と、
前記液配管内に圧送・流通されている液体に対して空気を混入して気液二相流体とする空気混入手段と、
前記液配管に介装されて前記気液二相流体が流通する前記超微細気泡発生器と、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、超微細気泡発生器は、気液二相流体が軸方向に流れる筒状体の内部に、移動自在に複数の衝突小体を備えた構成となっているため、気液二相流体を供給すると気液二相流体の流動力により、複数の前記衝突小体は相互に密着して一塊になる。このため、この一塊となった各衝突小体に気液二相流体が衝突しつつ攪拌・混合されてキャビテーションが発生し、空気が剪断されて超微細気泡が効果的に発生する。
一方、気液二相流体の供給を停止すると、各衝突小体はバラバラの散乱状態となり、これにより衝突小体に引っかかっていた目詰まり物質が、衝突小体から離れて、目詰まり状態を簡単且つ迅速に解消することができる。
このような目詰まりを簡単に解消できる超微細気泡発生器を用いて水溶液分離装置を構成することにより、汚濁度の高い水溶液に対しても、超微細気泡を利用した浮上分離を行なうことが可能になった。
以下に本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づき詳細に説明する。
図1〜図4を参照して、本発明の実施例に係る、超微細気泡発生器20、及びこれを用いた水溶液浄化装置10を説明する。
図1に示すように、分離槽1内には、水溶液2が貯溜される。この水溶液2は、水に混入物(油や粉塵や金属粉や砥粒や繊維片や垢や土砂や塵など)が混入したものである。
液配管3は、その入口端3aが分離槽1に接続され、その出口端3bが分離槽1の内部に挿入されている。このため、液配管3は、分離槽1内に貯溜されている水溶液2を循環流通させる循環流通配管となっている。
液配管3には、ポンプ4と、超音波発振装置30と、超微細気泡発生器20が介装されている。
ポンプ4が作動すると、分離槽1内の水溶液2は、入口端3aから液配管3内に吸引され、液配管3内を矢印α方向に沿い圧送・流通され、出口端3bから分離槽1内に吐出される。
ここで、超微細気泡発生器20の構成を、図2及び図3を参照して説明する。
超微細気泡発生器20の筒状体21は、その一端面(上流側面)が閉塞板22により閉塞されており、その他端面(下流側面)が閉塞板23により閉塞されている。そして、一端側では液配管3が閉塞板22を貫通し、また他端側では液配管3が閉塞板23を貫通しており、ちょうど筒状体21が、液配管3に介装されている。
このため液配管3により供給された水溶液2が、筒状体21の軸方向に沿い流れる。
なお、図2の例では液配管3が閉塞板22,23を貫通しているが、これに限らず、上流側の液配管3を、筒状体21の周面のうちの一端側に接続し、下流側の液配管3を、筒状体21の周面のうちの他端側に接続するようにしてもよい。
この筒状体21の内部空間には、多数の衝突小体24が備えられている。衝突小体24は、例えば図3に示すようなパイプ形状となった固体であり、各衝突小体24はステンレスや樹脂等からなる剛性を有する独立した固体である。
なお、衝突小体24の形状は、パイプ形状に限らず、球形状や、立方形状等の塊形状であってもよい。
また、液配管3の開口端面のうち、筒状体21の内部に臨む開口端面に、網部材を配置して、液配管3内に衝突小体24が入り込むことを防止するようにしてもよい。特に、衝突小体24が、液配管3の径よりも小さい場合に、この網部材が必要である。
多数(複数)の衝突小体24は、筒状体21の内部空間に充満する状態ではなく、隙間を空けた状態で備えられているため、筒状体21の内部空間を自由に移動することができる。
換言すると、筒状体21の内部空間の体積に対して、各衝突小体24を相互に密着させて一塊にしたとき(図2に示すような状態にしたとき)に衝突小体24が占める空間の方が小さくなるように、筒状体21の内部空間に備える衝突小体24の数を設定している。
超微細気泡発生器20よりも上流側の液配管3には空気管25が接続されており、この空気管25を介して液配管3内に空気Aが流入して混入される。例えば、圧縮空気源から空気管25を介して空気Aを供給したり、自然吸入により空気管25を介して空気Aを供給したりしている。
液配管3内に圧入・流通されている液体(水溶液2)に空気Aが混入すると、空気Aと液体(水、具体的には水溶液2)とが混合した気液二相流体となり、この気液二相流体が筒状体21内に圧入・供給される。
空気Aと水溶液2とが混合した気液二相流体が、超微細気泡発生器20の上流側(閉塞板22側)から圧入・供給されると、この気液二相流体2の流動力により、多数の衝突小体24は、図2に示すように、下流側(閉塞板23側)に押し流されて相互に密着した一塊となる。
つまり、筒状体21の内部空間の下方(上流側)は衝突小体24が存在しない空き空間となり、筒状体21の内部空間の上方(下流側)には一塊となった多数の衝突小体24が密着状態で存在することになる。
気液二相流体は、筒状体21の内部空間の上方(下流側)において、相互に密着状態となった一塊の多数の衝突小体24に衝突しつつ攪拌・混合されて激しい乱流となって流通し、キャビテーションが発生する。これにより、空気Aが剪断されてマイクロバブルが発生する。
なお、水溶液2中に、予めマイクロバブルが存在している場合には、つまり超微細気泡発生器20により発生したマイクロバブルを含む水溶液2が分離槽1に流れ込み、マイクロバブルを含む水溶液2が再び超微細気泡発生器20に供給された場合には、このマイクロバブルを含む気液二相流体が超微細気泡発生器20を通過して攪拌・混合されることにより、マイクロバブルが更に微細化されてマイクロナノバブルやナノバブルが発生する。
このようにして発生したマイクロバブル等(超微細気泡)が混入した水溶液は、液配管3を流通し、出口端3bから分離槽1内に供給される。
次に超音波発振装置30について、図4を参照して説明する。
この超音波発振装置30の箱状体31は、液配管3に介装された状態で配置されており、この箱状体31の内部には水溶液2が流通する。
箱状体31の外表面には、複数の超音波発振子32が装着されており、この超音波発振子32には、図示しない超音波発振源から発振信号が供給される。そうすると、超音波発振子32が超音波振動して、箱状体31の内部を流通する水溶液2を超音波振動させる。
このように、箱状体31の内部を流通する水溶液2を超音波振動させることにより、水溶液2に含まれている微生物が超音波振動により破壊される。この結果、超音波による殺菌をすることができる。
なお、水溶液2を超音波振動させることによっても、マイクロバブルの発生をさせることができる。
上記構成となっている水溶液浄化装置10では、ポンプ4が作動すると、分離槽1内の水溶液2は、入口端3aから液配管3内に吸引され、液配管3内を矢印α方向に沿い流通し、出口端3bから分離槽1内に吐出される。
このとき、水溶液2は超音波発振装置30内を流通する際に、超音波が照射されるため、水溶液2に含まれている微生物が超音波照射により破壊されて殺菌される。
また空気Aと水溶液2とが混合した気液二相流体が超微細気泡発生器20内を流通することにより、マイクロバブル等の超微細気泡が発生する。このようにして発生した超微細気泡が混入した水溶液2は、液配管3を流通して出口端3bから分離槽1内に供給される
分離槽1内の水溶液2中に供給されたマイクロバブル等の超微細気泡は、水溶液2内においてゆっくりとした速度で上昇していく。このとき、水溶液2中に混入している混入物にマイクロバブル等が付着する。そして、マイクロバブル等が付着した混入物は上昇していき、液面2aの上に浮上する。
液面2a上のマイクロバブル等(混入物を含むマイクロバブル)を、分離槽1外に取り出すことにより、混入物を排出すること、即ち、水溶液2から混入物を分離除去することができる。
なお、マイクロバブルによる殺菌作用により、分離装置1内に貯溜された水溶液2の殺菌をすることもできる。
このような水溶液浄化装置を用いることにより、工場排水の浄化や、温泉やプールやクーリングタワーで使用する水(湯)の浄化などを行なうことができる。
水溶液2が汚濁度の高い液体であった場合には、超微細気泡発生器20の筒状体21内で一塊となった筒状小体24に混入物が引っかかって目詰まりすることがある。
目詰まりが生じて、液配管3に流れる水溶液2の流通量が減少してきたら、ポンプ4を一旦停止する。そうすると、液配管3内に水溶液2が流通しなくなる。
このようにして水溶液2の流通がなくなると、水溶液2の流動力がなくなり、筒状体21の内部空間の上方(下流側)で一塊となった多数の衝突小体24は、密着状態がくずれて自由に下方に移動してバラバラの散乱状態となる。
このようにして、多数の衝突小体24が塊状態から個々に分かれた散乱状態になることにより、目詰まりとなっていた物体(混入物)が衝突小体24から離れたり、目詰まりとなっていた大きな物体(混入物)が壊れて区々の小さい物体になる。
つまり、目詰まり状態を解消することができる。
そして、再びポンプ4を作動して水溶液2を液配管3に圧送・流通させると、筒状体21の内部空間の上方(下流側)に、多数の衝突小体24が一塊となって密着し、この一塊の衝突小体24に、水溶液2(気液二相流体)が衝突して、超微細気泡が再び発生する。
このように、本発明の超微細気泡発生器20では、汚濁度の高い水溶液を流通させても、水溶液の流通を一旦停止するだけで、目詰まりを簡単に解消することができ、連続的に超微細気泡の発生を行なうことができる。
また、このような超微細気泡発生器20を備えた水溶液浄化装置10では、汚濁度の高い水溶液の浄化を長時間に渡り連続的に行なうことができる。また、浄化作業の途中で、目詰まりにより液配管3の流通量が減少したときには、一旦、ポンプ4の運転をやめて水溶液2の流通を止めるだけで、超微細気泡発生器20での目詰まりを簡単に解消することができる。
この結果、本発明の超微細気泡発生器や、この超微細気泡発生器を用いた水溶液浄化装置を使用することにより、汚濁度の高い水溶液に対しても、超微細気泡を利用した浮上分離を行なうことが可能になった。
なお、図1,図2に示す例では、超微細気泡発生器20の筒状体21を、その軸が垂直状態になるようにして配置したが、筒状体21を、その軸が水平状態になるようにして配置してもよい。
また図2に示す例では、筒状体21の内部に、衝突小体24を充満させることなく備えているが、筒状体21の内部に充満させる状態で衝突小体24を充填してもよい。
筒状体21の内部に衝突小体24を充填した場合には、衝突小体24の自由な移動は規制されてしまうが、目詰まりが発生したときには、閉塞板22または閉塞板23を外して内部の衝突小体24を攪拌することにより、簡単に目詰まり状態を解消することができる。
本発明の実施例に係る水溶液浄化装置を示す構成図。 本発明の実施例に係る超微細気泡発生器を示す構成図。 衝突小体を示す斜視図。 本発明の実施例に係る水溶液浄化装置に用いる超音波発振装置を示す構成図。 従来の水溶液浄化装置を示す構成図。 従来の静止混合型のマイクロバブル発生器を示す構成図。
符号の説明
1 分離槽
2 水溶液
3 液配管
4 ポンプ
10 水溶液浄化装置
20 超微細気泡発生器
21 筒状体
22,23 閉塞板
24 衝突小体
25 空気管
30 超音波発振装置
31 箱状体
32 超音波発振子

Claims (6)

  1. 両端面が閉塞されており、一端側から圧入・供給された気液二相流体が軸方向に流れて他端側から排出される筒状体と、
    前記筒状体の内部空間内で移動自在に前記筒状体の内部に備えられている、それぞれ独立した固体である複数の衝突小体と、
    を有することを特徴とする超微細気泡発生器。
  2. 請求項1において、
    前記筒状体の内部空間の体積に対して、複数の前記衝突小体を相互に密着させて一塊にしたときに前記衝突小体が占める体積の方が小さくなっていることを特徴とする超微細気泡発生器。
  3. 両端面が閉塞されており、一端側から圧入・供給された気液二相流体が軸方向に流れて他端側から排出される筒状体と、
    前記筒状体の内部空間に充填状態で備えられている、それぞれ独立した固体である複数の衝突小体と、
    を有することを特徴とする超微細気泡発生器。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項において、
    前記衝突小体は、パイプ形状または球形状または塊形状になっていることを特徴とする超微細気泡発生器。
  5. 液体を貯溜する分離槽と、
    前記液体を前記分離槽から取り出して流通させた後に、再び前記分離槽に戻す液配管と、
    前記液配管に介装されて前記液体を前記液配管内で圧送・流通するポンプと、
    前記液配管内で圧送・流通されている液体に対して空気を混入して気液二相流体とする空気混入手段と、
    前記液配管に介装されて前記気液二相流体が流通する、請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載した超微細気泡発生器と、
    を有することを特徴とする水溶液浄化装置。
  6. 液体を貯溜する分離槽と、
    前記液体を前記分離槽から取り出して流通させた後に、再び前記分離槽に戻す液配管と、
    前記液配管に介装されて前記液体を前記液配管内で圧送・流通させるポンプと、
    前記液配管に介装されて前記液体が内部に流通する箱状体と、この箱状体の外表面に装着された超音波発振子とを具備する超音発振装置と、
    前記液配管内で圧送・流通されている液体に対して空気を混入して気液二相流体とする空気混入手段と、
    前記液配管に介装されて前記気液二相流体が流通する、請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載した超微細気泡発生器と、
    を有することを特徴とする水溶液浄化装置。
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