JP2009100473A - 階層的lutを利用したビット深度スケーラビリティのためのエンハンスメントレイヤ残差予測 - Google Patents

階層的lutを利用したビット深度スケーラビリティのためのエンハンスメントレイヤ残差予測 Download PDF

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Abstract

【課題】 ビット深度スケーラビリティと他のスケーラビリティタイプ、特に空間スケーラビリティとを組み合わせる方法について問題を解決すること。
【解決手段】 スケーラブルビデオストリームは、H.264/AVCに互換したベースレイヤ(BL)とスケーラブルなエンハンスメントレイヤ(EL)とを有する。本発明によると、BL情報はピクチャレベル、スライスレベル、MBレベルなどの複数の階層的レベルでのインバーストーンマッピングのための個別のルックアップテーブル(LUT)を用いてビット深度アップサンプリングされる。LUTは差分符号化される。アップサンプリングされたベースレイヤデータは、LUTに基づき同一位置にあるエンハンスメントレイヤを予測するのに利用される。アップサンプリングは、時間、空間及びビット深度特性を参照する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、デジタルビデオ符号化の技術分野に関し、カラービット深度スケーラビリティのための符号化手段を提供する。
近年、従来の8ビットカラー深度より高いカラー深度が、科学的イメージング、デジタルシネマ、高画質映像対応のコンピュータゲーム、業務用スタジオ及びホームシアター関連アプリケーションなどの多数の分野においてますます望まれている。このため、細心のビデオ符号化規格であるH.264/AVCは、各サンプルについて14ビットまでと4:4:4クロマサンプリングまでをサポートするFRExt(Fidelity Range Extensions)をすでに搭載している。現在のSVCのリファレンスソフトウェアであるJSVMは、高ビット深度をサポートしていない。
しかしながら、既存の先進的な符号化手段の何れも他のスケーラビリティタイプに互換したビット深度スケーラビリティをサポートしている。同じ生ビデオについて8ビットと12ビットなどのビット深度に対する異なる要求を有する2つの異なるデコーダ又はクライアントによるシナリオでは、既存のH.264/AVC手段は、第1ビットストリームを生成するため12ビット生ビデオを符号化し、その後に12ビット生ビデオを8ビット生ビデオに変換し、第2ビットストリームを生成するためそれを符号化する。このビデオが異なるビット深度を要求する異なるクライアントに配信される場合、それは2回配信される必要があり、例えば、これら2つのビットストリームは1つのディスクに一緒に配置される。これは、圧縮レートと動作コンプレクシティの両方について非効率なものとなる。
欧州特許出願EP06291041は、H.264/AVCに互換したベースレイヤ(BL)とスケーラブルなエンハンスメントレイヤ(EL)とを含む1つのビットストリームを生成するため、12ビット生ビデオを1回符号化するスケーラブルな手段を開示している。上述した第1ビットストリームと比較したスケーラブルビットストリーム全体のオーバヘッドは、追加的な第2ビットストリームと比較して小さい。H.264/AVCデコーダが受信側で利用可能である場合、BLサブビットストリームのみが復号化され、復号化された8ビットビデオが従来の8ビット表示装置上に表示可能である。ビット深度スケーラブルなデコーダが受信側で利用可能である場合、BLサブビットストリームとELサブビットストリームの両方が12ビットビデオを取得するため復号化されてもよく、それは、8ビットより大きなカラー深度をサポートする高画質表示装置上に表示可能となる。
欧州特許出願EP06291041 "Bit−Depth Scalable Video Coding"MARTIN WINKEN ET AL(IMAGE PROCESSING,2007.ICIP 2007.IEEE INTERNATIONAL CONFERENCE ON,IEEE,PI,1 September 2007(2007−09−01) "SVC bit depth scalability"WINKEN M ET AL(VIDEO STANDARDS AND DRAFTS,XX,XX,no.JVT−V078,14 January 2007(2007−01−14) "Bit Depth Scalable Coding"YUWEN WU ET AL(MULTIMEDIA AND EXPO,2007 IEEE INTERNATIONAL CONFERENCE ON,IEEE,PI,1 July 2007(2007−07−01)
H.264/AVCスケーラビリティ拡張SVCはまた、空間スケーラビリティなどの他のタイプのスケーラビリティを提供する。空間スケーラビリティでは、BLとELの画素数は異なっている。このため、ビット深度スケーラビリティと他のスケーラビリティタイプ、特に空間スケーラビリティとを組み合わせる方法について問題が生じる。本発明は、この問題に対する解決手段を提供する。
請求項1は、ビット深度スケーラビリティと他のスケーラビリティタイプの組み合わせを可能にする符号化方法を記載する。請求項6は、対応する復号化方法を記載する。この符号化方法を利用する装置が請求項10に記載され、この復号化方法を利用する装置が請求項11に記載される。
本発明によると、符号化効率を向上させるため、ルックアップテーブル(LUT)ベースのインバーストーンマッピング技術が利用される。LUTベースインバーストーンマッピング技術は、BLピクチャ要素がイントラ符号化される同一位置にあるELピクチャ要素について利用される。一般的なピクチャ要素は、マクロブロック(MB)、ブロック、スライス、ピクチャ又はピクチャ群である。例えば、スライスレベルについて、LUTは、エンコーダにおいて再構成されたBLのIスライスと同一位置にあるオリジナルのELスライスとに基づき生成される。特に、LUTが階層的にビットストリームに挿入可能である。例えば、AVCに準拠したビットストリームでは、シーケンス全体に基づき1つのLUTが“ベース”LUTとして生成される。下位レベルLUTがまた異なるフレームに基づき生成可能である。さらに必要に応じて、スライスレベルLUTがまた、ビットストリーム内に備えることも可能である。LUTにより生じるオーバーヘッドを低減するため、LUTの各レベルにおいて、それの直ぐ上位レベルのLUTとの差分のみが符号化される。上記手段の全体は、SVCの構成内で実現可能であり、他のタイプのスケーラビリティ、時間、空間及びSNRスケーラビリティとの互換性がサポートされている。
一実施例では、BL情報は、一方がテクスチャアップサンプリングであり、他方がビット深度アップサンプリングである2つの論理ステップによりアップサンプリングされる。テクスチャアップサンプリングは、画素数を増加させる処理であり、ビット深度アップサンプリングは、各画素が有することが可能な値の個数を増加させる処理である。この値は、画素の(カラー)強度に対応する。アップサンプリングされたBLピクチャ要素は、同一位置にあるELピクチャ要素を予測するのに利用される。エンコーダは、ELビデオデータから残差を生成し、この残差がさらに、符号化(通常はエントロピー符号化)及び送信されるかもしれない。アップサンプリングされるBL情報は、単一の画素、画素ブロック、MB、スライス、画像全体又は画像グループなどユニット又は単位など、何れかの粒度を有することができる。さらに、1つのステップで上記2つの論理アップサンプリングステップを実行することが可能である。BL情報が、エンコーダ側とデコーダ側で同様にアップサンプリングされる。このアップサンプリングは、空間及びビット深度特性を参照する。
さらに、組み合わされた空間及びビット深度アップサンプリングは、一般にイントラ符号化画像と共にインタ符号化画像についても実行可能である。しかしながら、本発明による階層的なLUTは、同一位置にあるBLがイントラ符号化される場合に限って規定及び使用される。
特に、ベースレイヤとエンハンスメントレイヤとを有するビデオデータを符号化する方法であって、前記ベースレイヤの画素は前記エンハンスメントレイヤの画素より小さなカラービット深度を有し、当該方法は、ベースレイヤデータを第1粒度によりイントラ符号化するステップと、前記符号化されたベースレイヤデータを再構成するステップと、前記イントラ符号化されたベースレイヤデータについて、オリジナルの前記エンハンスメントレイヤデータと前記対応する再構成されたベースレイヤデータとの間のトーンマッピングを規定する第1トーンマッピングテーブルを生成するステップと、前記イントラ符号化されたベースレイヤデータの一部について、前記オリジナルのエンハンスメントレイヤデータの一部と前記再構成されたベースレイヤデータの対応する部分との間のトーンマッピングを規定する異なる第2トーンマッピングテーブルを生成するステップと、前記第1トーンマッピングテーブルと前記第2トーンマッピングテーブルとの間の差分(すなわち、第1テーブルと第2テーブルとの乖離)を表す差分テーブルを生成するステップと、前記第2トーンマッピングテーブルが前記再構成されたベースレイヤの一部についてのみ使用され、前記ベースレイヤデータより高いビット深度解像度を有する前記対応するエンハンスメントレイヤデータが取得されるように、前記第1トーンマッピングテーブルと前記第2トーンマッピングテーブルとに基づき前記再構成されたベースレイヤデータをビット深度アップサンプリングするステップと、前記オリジナルのエンハンスメントレイヤデータと該エンハンスメントレイヤデータの対応する予測されたバージョンとの間の差分であるエンハンスメントレイヤ残差を生成するステップと、前記エンハンスメントレイヤ残差と、前記第1トーンマッピングテーブルと、前記差分テーブルとを符号化するステップとを有し、前記符号化された第1トーンマッピングテーブルは、前記符号化されたベースレイヤ又はエンハンスメントレイヤデータに関連付けされ、前記差分テーブルは、前記符号化されたベースレイヤデータ又はエンハンスメントレイヤデータの一部に関連付けされる方法に関する。
一実施例では、再構成されたベースレイヤデータは、ビット深度アップサンプリング前に空間的、時間的又はSNRアップサンプリングされ、ベースレイヤデータより高い空間、時間又はSNR解像度を有する対応するエンハンスメントレイヤデータの第1の予測されたバージョンが取得される。その後、第1マッピングテーブルは、一般にアップサンプリングされた再構成されたBLデータと対応するオリジナルELデータとの間のトーンマッピングを規定し、第2トーンマッピングテーブルは、アップサンプリングされた再構成されたBLデータの部分と対応するオリジナルELデータの対応する部分との間のマッピングを規定する。さらに、ビット深度アップサンプリングが参照するELデータの第1の予測されたバージョンは、それがアップサンプリングされるため、BLデータと異なっている。
本発明の一特徴によると、ベースレイヤとエンハンスメントレイヤとを有するビデオデータを復号化する方法は、符号化されたエンハンスメントレイヤデータ又はベースレイヤデータから、イントラ符号化されたエンハンスメントレイヤデータに関する第1及び第2トーンマッピングデータを抽出するステップと、前記抽出されたトーンマッピングデータから第1トーンマッピングテーブルを再構成するステップと、前記第1トーンマッピングテーブルと前記第2トーンマッピングテーブルとの間の差分を表す前記抽出されたトーンマッピングデータと前記再構成された第1トーンマッピングテーブルとから、第2トーンマッピングテーブルを再構成するステップと、前記第1トーンマッピングテーブルに係る第1符号化ユニットと、前記第2トーンマッピングテーブルに架かり、前記第1符号化ユニットの一部である第1符号化ユニットとを決定するステップと、残差を有する逆量子化及び逆変換されたエンハンスメントレイヤデータを生成するため、受け付けたベースレイヤデータとエンハンスメントレイヤデータとに対して逆量子化と逆変換とを実行するステップと、イントラ符号化されたベースレイヤデータを再構成するステップと、画素毎の値の深度が増加され、前記第2符号化ユニットの画素について前記第2トーンマッピングテーブルが使用され、前記第1符号化ユニットの残りの画素について前記第1トーンマッピングテーブルが使用され、予測されるエンハンスメントレイヤデータを取得するため前記再構成されたベースレイヤデータをアップサンプリングするステップと、前記予測されたエンハンスメントレイヤデータと前記逆量子化及び逆変換されたエンハンスメントレイヤデータとから、エンハンスメントレイヤビデオデータを再構成するステップとを有する。
利用される原理は、一般的LUTと例外的LUTとして理解することができる。一般に、スライス内のMBなどの指定された範囲内の指定されたサブ範囲を除いて、第1LUTがスライスなどの当該範囲について有効となる。指定されたサブ範囲では、第2LUTは有効となる。原則的には、第2トーンマッピングテーブルは、指定されたサブ範囲について第1トーンマッピングテーブルを上書きする。この原理は、一部又は全ての利用可能な符号化レベルに拡張可能である。
本発明の他の特徴によると、信号は、ベースレイヤビデオデータとエンハンスメントレイヤビデオデータとを有する信号であって、ベースレイヤはエンハンスメントレイヤより小さなカラービット深度を有し、前記ベースレイヤデータは、ピクチャなどのイントラ符号化されたビデオデータを有し、当該信号はさらに、前記イントラ符号化されたビデオデータの第1階層レベルに係る第1トーンマッピングデータと、特定のスライスやMBなどの前記ビデオデータの第1階層レベル内の規定された部分に係る第2トーンマッピングデータとを有し、前記第1トーンマッピングデータは、前記部分を除き前記ベースレイヤの第1階層レベルの画素をビット深度アップサンプリングするための第1テーブルを表し、前記第2トーンマッピングデータは、前記部分の画素のビット深度アップサンプリングのための第2テーブルと前記第1テーブルとの間の差分を表す。ここでの“部分”という用語は、MB、ピクチャ、GOP、画像シーケンスなどのピクチャユニットを表す。
他の特徴によると、各装置が記載される。
本発明の一実施例では、ビデオデータを符号化又は復号化する装置は、空間(残差又はテクスチャ)アップサンプリングを実行する手段と、カラービット深度アップサンプリングを実行する手段とをさらに有し、空間アップサンプリング手段は、BL情報内の値の個数を増加させ、カラービット深度アップサンプリング手段は、各値のカラー範囲を増大させ、空間及びカラービット深度アップサンプリングされたBLデータが取得される。
提供された符号化手段の各種実施例は、H.264/AVC及びH.264/AVCスケーラブル拡張(SVC)に規定されるあらゆるタイプのスケーラビリティに互換する。
本発明の好適な実施例が従属形式の請求項、以下の説明及び図面に記載される。
本発明によると、ビット深度スケーラビリティと他のスケーラビリティタイプ、特に空間スケーラビリティとを組み合わせる方法について問題が解消される。
図1に示されるように、Nビット生ビデオとMビットビデオ(M<Nであり、通常はM=8である)の2つのビデオがビデオエンコーダへの入力として使用される。Mビットビデオは、Nビット生ビデオから分解されるか、又は他の方法により与えることが可能である。スケーラブルな手段は、BLのピクチャを用いることによって2つのレイヤ間の冗長性を低減させることができる。一方は8ビットカラーを有し、他方はNビットカラー(N>8)を有する2つのビデオストリームがエンコーダに入力され、出力はスケーラブルなビットストリームとなる。また、1つのNビットカラーデータストリームのみが入力され、それからMビット(M<N)カラーデータストリームがBLについて内部的に生成されることが可能である。Mビットビデオは、内蔵されているH.264/AVCエンコーダを用いてBLとして符号化される。BL情報は、ELの符号化効率を向上させるため利用可能である。これは、ここではレイヤ間予測と呼ばれる。MBのグループである各ピクチャは、一方がBLで他方がELのための2つのアクセスユニットを有している。符号化されたビットストリームは、スケーラブルビットストリームを形成するため多重化される。BLエンコーダは、H.264/AVCエンコーダなどから構成され、その再構成は、以降のEL符号化に利用されるNビットカラービデオを予測するのに利用される。
図1に示されるように、スケーラブルビットストリームは、一例ではAVCに準拠し、BLデコーダ(従来のAVCデコーダ)により復号化可能なBLビットストリームを含む。このとき、エンコーダと同じ予測がデコーダ側で実行され(各指示の評価の後)、予測されたNビットビデオを取得する。Nビット予測ビデオでは、ELデコーダはNビット予測を利用して、高画質表示HQのための最終的なNビットビデオを生成する。
カラービット深度という用語が使用されるとき、それは、ビット深度、すなわち、各値毎のビット数を意味する。これは通常はカラー強度に対応するが、ルミナンスチャネルYにおけるグレイスケール値を表すかもしれない。
一実施例では、本発明は、SVC空間、時間及びクオリティスケーラビリティの現在の構成に基づき、エンハンスされたカラービット深度についてビット深度スケーラビリティによりエンハンスされる。従って、本実施例は、現在のSVC規格に完全に互換している。しかしながら、それを他の規格に適応させることは当業者には容易であろう。ビット深度スケーラビリティの要点は、ビット深度レイヤ間予測である。レイヤ間予測を利用することによって、NビットビデオとMビットビデオとの間の差分がELとして符号化される。
本発明は、符号化効率を向上させるビット深度スケーラブル符号化のレイヤ間予測のためのLUTベースインバーストーンマッピング技術に適用される。LUTは、再構成されたBL符号化ユニット(GOP、画像、スライス又はMB)と結び付けされたオリジナルのEL符号化ユニットとの間の関係に基づきエンコーダにおいて生成される。
一般に、各ルミナンス/クロミナンスチャネルY,Cb,Crに対して、1つのLUTが生成される。実際には、これら異なるチャネルのうちの2つ又は3つ全てが同じLUTを共有してもよい。2以上の異なるLUTが同じ符号化レベルに適用される場合、それらはまた、LUT,LUTCb−Y,LUTCr−Yなど別々に符号化されてもよい。このとき、生成された各LUTは、BLとELとの間の冗長性を相関排除(de−correlate)するため、エンコーダにおいてレイヤ間予測中に利用される。各LUTは、ビットストリームに挿入され、デコーダ側で復元することができる。デコーダは、レイヤ間予測において同じLUTを利用し、このため、高品質でELを再構成することができる。
トーンマッピングLUTが参照するBL及びELデータは、ピクチャシーケンス、ピクチャ、スライス、マクロブロック(MB)、ブロック(降順による)などの何れかの階層レベルを有することが可能である。異なるレベルのLUTを相関排除するため、各レベルについて(最も高いレベルを除く)、それの直ぐ上位のレベルのLUTとの差分のみが符号化される。この差分ルックアップテーブルは、“デルタLUT”と呼ばれる。例えば、GOP(Group−Of−Picture)など、最上位レベルについて1つのLUTが生成される。他のLUTが、4つのピクチャなどのサブグループレベルについて生成されるかもしれない。このとき、サブグループLUTとグループ/GOPのLUTとの間の差を表す差分テーブルが生成されるかもしれない。1つのピクチャについてさらなるLUTが生成されるかもしれない。このとき、サブグループLUTとピクチャLUTとの間の差分を表す各デルタLUTが生成される。同様に、スライスレベルとMBレベルについてさらなるLUTが生成可能である。これらのLUTのそれぞれについて、その直ぐ上位レベルのLUTに対するデルタLUTは生成される。これは、図5に示される。しかしながら、各レベルについてLUTが生成される必要はない。例えば、ピクチャレベルはスキップされてもよい。このとき、スライスレベルデルタLUTは、GOPレベルLUTなどの次の上位レベルを参照する。同様に、同一レベルについて複数のLUT及びデルタLUTが生成されるかもしれない。例えば、第1LUT/デルタLUTはGOP(又はサブグループ)内の第1ピクチャを参照し、第2LUT/デルタLUTは同一GOP(又はサブグループ)内の他の第2ピクチャを参照する。このとき、2つのデルタLUTは同じGOP(又はサブグループ)LUTを参照する。
ビットストリームにおけるLUTのオーバーヘッドをさらに低減するため、下位レベルのLUT及び/又はデルタLUTが、一実施例において差動符号化技術を利用して符号化される。LUTの符号化及び復号化処理の数学的表現は以下のようになる。
ベースレイヤ(BL)とエンハンスメントレイヤ(EL)のビット深度をそれぞれ表すNBとNEが与えられると、1つのチャネルについて、BL信号からEL信号を予測するLUTがLUT={V(0),V(1),...,V(2NB−1)として表される。ここで、BLの各レベルは0〜2NB−1であり、ELの各レベルは0〜2NE−1である。従って、LUTによると、レイヤ間ビット深度予測において、BLのレベルiはELのレベルV(i)にマップされる。
エンコーダでは、最上位レベルのLUTは隣接値を差分することによって符号化される。以下の各値のみがエントロピー符号化される。
Figure 2009100473
エントリの総数は2NBである。下位レベルのLUTについて、
Figure 2009100473
に従って各レベルiのデルタLUTをまず計算する。
デルタLUTはまた、式(1)の方法を用いて符号化される。さらに、V(k)−Vi−1(k)の多くがゼロとなるため、ハフマンタイプのランレングス符号化が効果的であるかもしれない。
本発明の一特徴によると、LUTベースインバーストーンマッピング技術は、BLデータがイントラ符号化されるときに限って利用される。これは、それが現在のSVC規格などに使用されるイントラ符号化された画像とフラグメントのシングルループ復号化に従っており、それが現在のSVC規格にサポートされる他のタイプのスケーラビリティに互換しているという効果を有する。
図2は、現在のSVC規格に使用される空間スケーラビリティのイントラテクスチャレイヤ間予測のビット深度スケーラビリティへの拡張のためのエンコーダを示す。ビット深度アップサンプリングブロックBDUは、ルックアップテーブル(LUT)生成ブロックLUTGENとLUTエントロピー符号化ブロックECLUTと共に、ビット深度スケーラビリティへの拡張を表し、その他のブロックはまた空間スケーラビリティに利用される。これらのブロックBDUp、LUTGEN,ECLUTとそれらの接続は、従来のSVCイントラエンコーダと本発明によるイントラエンコーダとの間の相違点である。
しかしながら、ビット深度アップサンプリングは、空間(テクスチャ)、時間又はSNRアップサンプリングを必ずしも必要としないことに留意すべきである。しかしながら、本発明の1つの効果は、異なるタイプのスケーラビリティが組み合わせ可能であるということである。
図2において、MビットベースレイヤはBLエンコーダに入力され、NビットエンハンスメントレイヤMBはELエンコーダ(N>M)に入力される。現在のSVC規格では、空間イントラテクスチャレイヤ間予測についてテクスチャアップサンプリングが設計された。図2において、テクスチャアップサンプリングTUpへの入力は再構成されたBLマクロブロックBLrecであり、出力はELマクロブロックPre{BLrec}の空間(テクスチャ)予測されたバージョンである。ビット深度スケーラビリティは、テクスチャアップサンプリングTUpに直接続く(本例では)ビット深度アップサンプリングBDUpのステップにより実現される。実際的には、まず空間レイヤ間予測としてテクスチャアップサンプリングを適用することがしばしば効果的であり、その後、ビット深度アップサンプリングBDUpがビット深度レイヤ間予測として実行される。しかしながら、これらの予測ステップの逆順も可能である。テクスチャアップサンプリングTUpとビット深度アップサンプリングBDUpの両方によって、NビットELマクロブロックPre{Pre{BLrec}}の予測されたバージョンが取得される。各MBについて、少なくとも2つの定義されたLUTの1つが使用される。再構成されたBLとオリジナルのEL画像データに基づき、LUT生成ブロックLUTGENにおいてLUTが生成される。LUTは、ビット深度アップサンプリングブロックBDUpにより利用され、それらはまたエンコーダにも出力される。それらは復号化に必要であり、デコーダに送信される必要があるためである。上述されるように、LUTがLUTエントロピー符号化ユニットECLUTにおいて符号化される。
オリジナルのNビットELマクロブロックELorgとそれの予測されたバージョンPre{Pre{BLrec}}との間の残差EL’resが、差分生成手段DELにより取得される。本発明の一実施例では、この残差はさらに、SVCと同様にELサブビットストリームを形成するため、送信(T)され、量子化(Q)され、エントリピー符号化(ECEL)される。数学的表現では、カラービット深度イントラアップサンプリングの残差は、
Figure 2009100473
となる。ただし、Pre{}はテクスチャアップサンプリング演算子を表す。
符号化処理の異なる変形が可能であり、制御パラメータにより制御可能である。図2において、EL残差が再構成されたEL情報又はアップサンプリングされたBL情報に基づき予測されるか決定する一例となるフラグbase_mode_flagが示される。
以下において、SVCビット深度スケーラビリティにおける階層的LUTベースインバーストーンマッピングを可能にする技術的手段の例示的な実施例が示される。詳細には、いくつかの新たなシンタックス要素が、テーブル1の25〜41行目に例示的に示されるように、スケーラブル拡張においてシーケンスパラメータセットに加えられる。以下の式が使用される。
1に等しいinv_tone_map_flagは、インバーストーンマッピングプロセスがレイヤ間予測において呼び出されることを規定する。0に等しいinv_tone_map_flagは、インバーストーンマッピングプロセスがレイヤ間予測において呼び出されないことを規定する。
level_lookup_table_luma_minus8+8は、Yチャネルのルックアップテーブルのレベル数を規定する。
offset_val_lookup_table_luma[i]は、Yチャネルのルックアップテーブルにおけるレベルiがマップされる値s[i]を以下のように規定する。すなわち、iが0に等しくない場合、s[i]はs[i−1]+offset_val_lookup_table_luma[i]に等しく(ただし、s[i−1]は、Yチャネルのレベルi−1がマップされる値である)、iが0に等しい場合、s[i]はoffset_val_lookup_table_luma[i]に等しい。
Figure 2009100473

1に等しいchroma_inv_tone_map_flagは、インバーストーンマッピングプロセスがCb及びCrチャネルのレイヤ間予測において呼び出されることを規定する。
level_lookup_table_chroma_minus8+8は、Cb及びCrチャネルのLUTのレベル数を規定する。
offset_val_lookup_table_cb[i]は、Cbチャネルのルックアップテーブルにおけるレベルiがマップされる値s[i]を以下のように規定する。すなわち、iが0に等しくない場合、s[i]はs[i−1]+offset_val_lookup_table_cb[i]に等しく(ただし、s[i−1]は、Cbチャネルのレベルi−1がマップされる値である)、iが0に等しい場合、s[i]はoffset_val_lookup_table_cb[i]に等しい。
0に等しいcr_inv_tone_map_flagは、CbチャネルのLUTがレイヤ間予測に再利用されることを規定する。1に等しいcr_inv_tone_map_flagは、CbチャネルのLUT以外の異なるルックアップテーブルがCrチャネルのレイヤ間予測に使用されることを規定する。
offset_val_lookup_table_cr[i]は、Crチャネルのルックアップテーブルにおけるレベルiがマップされる値s[i]を以下のように規定する。すなわち、iが0に等しくない場合、s[i]はs[i−1]+offset_val_lookup_table_cr[i]に等しく(ただし、s[i−1]は、Crチャネルのレベルi−1がマップされる値である)、iが0に等しい場合、s[i]はoffset_val_lookup_table_cr[i]に等しい。
テーブル2は、本発明の一実施例により変形されたピクチャパラメータセットを示す。本発明は、テーブル2の49〜68行目に含まれる。
Figure 2009100473

Figure 2009100473
1に等しいinv_tone_map_delta_flagは、レイヤ間予測においてシーケンスパラメータセット(SPS)に規定されるインバーストーンマッピングに加えられるべきデルタ値の存在を規定する。
level_lookup_table_luma_minus8+8は、Yチャネルのルックアップテーブルのレベル数を規定する。
offset_val_lookup_table_luma_delta[i]は、YチャネルのルックアップテーブルにおけるレベルiがマップされるSPSに規定される値に加えられるべきデルタ値s[i]を以下のように規定する。すなわち、iが0に等しくない場合、s[i]はs[i−1]+offset_val_lookup_table_luma_delta[i]に等しく、iが0に等しい場合、s[i]はoffset_val_lookup_table_luma_delta[i]に等しい。
1に等しいchroma_inv_tone_map_delta_flagは、Cb及びCrチャネルのレイヤ間予測においてSPSに規定されるインバーストーンマッピングに加えられるべきデルタ値の存在を規定する。
level_lookup_table_chroma_minus8+8は、Cb及びCrチャネルのLUTのレベル数を規定する。
offset_val_lookup_table_cb_delta[i]は、Cbチャネルのルックアップテーブルにおけるレベルiがマップされる値SPSに規定される値に加えられるべきデルタ値s[i]を以下のように規定する。すなわち、iが0に等しくない場合、s[i]はs[i−1]+offset_val_lookup_table_cb_delta[i]に等しく、iが0に等しい場合、s[i]はoffset_val_lookup_table_cb_delta[i]に等しい。
0に等しいcr_inv_tone_map_delta_flagは、Cbチャネルのデルタ値がCrチャネルに再利用されることを規定する。1に等しいcr_inv_tone_map_delta_flagは、Cbチャネルのデルタ値以外の異なるデルタ値が使用されることを規定する。
offset_val_lookup_table_cr_delta[i]は、CrチャネルのルックアップテーブルにおけるレベルiがマップされSPSに規定される値に加えられるべきデルタ値s[i]を以下のように規定する。すなわち、iが0に等しくない場合、s[i]はs[i−1]+offset_val_lookup_table_cr_delta[i]に等しく、iが0に等しい場合、s[i]はoffset_val_lookup_table_cr_delta[i]に等しい。
テーブル3は、スケーラブル拡張における一例となる拡張されたスライスヘッダが与えられる。本発明は、テーブル3の46〜67行目に含まれる。
Figure 2009100473

Figure 2009100473

Figure 2009100473

Figure 2009100473

一実施例では、第1LUTが、オリジナルELスライスとアップサンプリングされ再構成されたBLスライスとに基づき生成される。第2LUTは、オリジナルELスライスの1以上のMBとアップサンプリングされ再構成されたBLスライスの同じ位置にあるMBとに基づき生成される。これら2つのLUTは、上述されるように、LUT/デルタLUTとして差動符号化される。従って、第1LUTは、アップサンプリングされ再構成されたBLスライス(第2LUTが参照するMBを除く)をELスライスにマップするのにデコーダにおいて利用可能であり、第2LUTは、これらのMBをそれが参照するMBにマップするためデコーダにおいて利用可能である。このLUT生成方法は、LUTがデコーダにおいて利用可能なスライス(アップサンプリングされ再構成されたBLスライス)と、利用可能な最も高いクオリティのELスライス、すなわち、オリジナルELスライスとの間のマッピングを規定するため、復号化が最適化可能であるという効果を有する。階層的LUTを利用する効果は、LUTセットが実ビデオデータに最適に適応化されるということであり、これは、スライスの大部分がしばしば同質であり、スライス内の小さな領域しか異なっていないためである。効果的には、これらの領域について独立した差分LUTが定義される。従って、当該方法は、デコーダの要求と最も高いクオリティの再構成に最適に適応化される。
一実施例では、LUTは、ELデータと共に符号化及び送信される。ELデータは、これらのLUTを利用して再構成されたBLデータからエンコーダにおいて予測され、残差がイントラ符号化及び送信される。その後、LUTはデコーダにおいて再構成されたBLデータに適用され、残差が追加される。この結果は、より高いカラービット深度により復号化されたELピクチャとなる。
スライスレベルについてslice_header_in_scalable_extensionなど、ヘッダへのLUTベースインバーストーンマッピングをサポートするため、追加されたシンタックス要素を挿入することが効果的である。
実際的には、異なるユニット(ピクチャ、スライス、MB)は異なるLUTを有することが可能である。各レベルのヘッダに新たなシンタックス要素を加えることは、インバーストーンマッピングを利用するフレキシビリティを可能にする。例えば、オブジェクトベースのスライスセグメント化のケースでは、異なるスライスは異なる特性の効果を有し、BLスライスと対応するELスライスとの間の関係は、異なるスライス間では全く異なるものとすることが可能である。従って、異なるスライスに異なるLUTを生成することが効果的であるかもしれない。他方、BLスライスと対応するELスライスとの間の関係及び特性は、複数のピクチャのシーケンス全体において一定なものとすることが可能である。この場合、上位レベルのLUTが、上位レベル(シーケンス又はGOPレベルなど)について生成され、下位レベルLUTが、これらのピクチャの1つ、一部又はすべての範囲内の領域(スライス、MBグループ、MBなど)について生成されうる。一実施例では、下位レベルLUTが各ピクチャにおいて規定された特定の領域に関連付けされる。他の実施例では、1つの下位レベルLUTをピクチャシーケンスの各ピクチャ内の各領域に関連付けることが可能である。一実施例では、MBは関連付けされたデルタLUTを有し、シーケンスの次のMBは、前のMBと同じデルタLUTを再び加えるための指示を有している。同じ原理が、MB以外の符号化レベルに適用可能である。
図3は、レイヤ間予測を利用するイントラ符号化BL画像のための一例となるデコーダを示す。多重化及びパケット化されたビットストリームなどにおいて、符号化されたBL及びEL情報BLenc,ELencを本発明による符号化されたLUTと受信し、BL、EL及びLUT情報を分離した後、BL情報、EL情報及びLUTがエントロピー復号化される。この例では、LUTはEL情報に含まれる。その後、逆量子化Q−1と逆変換T−1がビデオデータに加えられ、階層的LUTsであるLUT,LUTがLUT復号化ユニットLUTdecにおいて復号化される。LUT復号化ユニットは、上位レベルLUT、デルタLUT及び最終的に下位レベルLUTを再構成し、ビット深度予測ユニットBDUpについて2以上の復号化されたルックアップテーブルを提供する。式1に従って符号化される最も高いレベルのLUTの再構成は、
Figure 2009100473
を用いることができる(Vencは符号化された値である)。
式2に従って符号化された下位レベルLUTの再構成は、
Figure 2009100473
を用いることができ、通常はdV(k)の大部分はゼロである。
BLについて、イントラ符号化された画像の処理は従来のSVCについてのものと同じである。すなわち、画像は、空間イントラ予測を利用して、すなわち、同一画像の以前に再構成された情報に基づき再構成される。デブロッキング後、得られたBL信号BLrecが8ビットカラー深度を有する標準的なSVCディスプレイ上に表示することができる。この信号はまた、対応するEL画像Pre{Pre{BLrec}}の予測されたバージョンを生成するのに利用することができる。このため、それはテクスチャアップサンプリングされたTUpであり、EL画像Pre{BLrec}のテクスチャ予測されたバージョンが取得され、それは、抽出及び復号化されたルックアップテーブルを用いてビット深度アップサンプリングされたBDUpとなる。その後、テクスチャビット深度アップサンプリングされ再構成されたBL画像Pre{Pre{BLrec}}が、A2,ELの向上した逆量子化及び逆変換されたEL残差EL’resを更新するのに利用され、これにより、デブロッキング後にHQ表示のためELビデオELrecとして出力可能な信号が取得される。
もちろん、ELモードにより動作するデコーダは、EL予測について要求されているため、BLビデオBLrecも内部的に生成するが、BLビデオは必ずしもデコーダ出力において利用可能である必要はない。一実施例では、デコーダは、BLビデオBLrecとELビデオELrecのための2つの出力を有し、他の実施例では、それはELビデオELrecのための出力しか有しない。
対応するBLのMBがインタ符号化されるELのMBについて、対応するBLのMBがイントラ符号化される場合と同様に、同じLUTに基づくレイヤ間予測が利用される必要があるという制限はない。例えば、リニアスケーリングが、対応するBLのMBがインタ符号化される場合におけるビット深度アップサンプリング方法として機能しうる。
図2のイントラエンコーダについて上述されるように、デコーダはまた符号化に対応する異なるモードにより動作可能である。従って、レイヤ間予測が利用されるか否かを決定する指標base_mode_flagなどの各フラグが、ビットストリームから抽出及び評価される。そうでない場合、EL画像は、空間予測された画像の更新A1,EL、空間予測及びデブロッキングを用いて通常は再構成される。
本発明の一実施例では、ベースレイヤの画素がエンハンスメントレイヤの画素より少ないカラービット深度を有するベースレイヤとエンハンスメントレイヤとを有するビデオデータを符号化する装置は、イントラ符号化されるベースレイヤデータを第1粒度で符号化する符号化手段T,Qと、符号化されたベースレイヤデータを再構成する手段T−1,Q−1と、オリジナルのエンハンスメントレイヤデータと対応する再構成されたベースレイヤデータPre{BLrec}との間のトーンマッピングを規定する第1トーンマッピングテーブルLUTGOPをイントラ符号化されたベースレイヤデータについて生成する手段と、イントラ符号化されたベースレイヤデータのMBなどの一部について、オリジナルのエンハンスメントレイヤデータELorgの当該部分と再構成されたベースレイヤデータPre{BLrec}の対応する部分との間のトーンマッピングを規定する異なる第2トーンマッピングテーブルLUTMBを生成する手段と、第1トーンマッピングテーブルLUTGOPと第2トーンマッピングテーブルLUTMBとの間の差分を表す差分テーブルdLUTMBを生成する手段と、第2トーンマッピングテーブルが再構成されたベースレイヤの当該部分についてのみ利用され、ベースレイヤデータより高いビット深度解像度を有する対応するエンハンスメントレイヤデータの予測されたバージョンPre{Pre{BLrec}}が取得される第1及び第2トーンマッピングテーブルに基づき再構成されたベースレイヤデータをビット深度アップサンプリングする手段BDUpと、オリジナルのエンハンスメントレイヤデータとエンハンスメントレイヤデータの対応する予測されたバージョンPre{Pre{BLrec}}との間の差分となるエンハンスメントレイヤ残差EL’resを生成する手段と、エンハンスメントレイヤ残差と、第1トーンマッピングテーブルLUTGOPと、上記差分テーブルdLUTMBとを符号化する手段とを有し、符号化された第1トーンマッピングテーブルは符号化されたベースレイヤ又はエンハンスメントレイヤデータに関連付けされ、差分テーブルは符号化されたベースレイヤデータ又はエンハンスメントレイヤデータの上記部分に関連付けされる。
一実施例では、符号化装置はさらに、ビット深度アップサンプリング前に再構成されたベースレイヤデータBLrecをアップサンプリングする手段TUpを有し、ベースレイヤデータより高い空間、時間又はSNR解像度を有し、上記ビット深度アップサンプリングステップに利用される対応するエンハンスメントレイヤデータの第1の予測されたバージョンPre{BLrec}が取得される。
本発明の一実施例では、ベースレイヤとエンハンスメントレイヤとを有するビデオデータを復号化する装置は、符号化されたエンハンスメントレイヤデータELenc又はベースレイヤデータBLencとから、イントラ符号化されたエンハンスメントレイヤデータに関する第1及び第2トーンマッピングデータを抽出する手段と、抽出されたトーンマッピングデータから第1トーンマッピングテーブルLUTGOPを再構成する手段と、抽出されたトーンマッピングデータと再構成された第1トーンマッピングテーブルとから、利用する抽出されたトーンマッピングデータが第1トーンマッピングテーブルと第2トーンマッピングテーブルとの間の差分dLUTMBを表す第2トーンマッピングテーブルLUTMBを再構成する手段と、第1トーンマッピングテーブルが関連する第1符号化ユニットと、第2トーンマッピングテーブルが関連し、第1符号化ユニットの一部である第2符号化ユニットとを決定する手段と、受け付けたベースレイヤデータとエンハンスメントレイヤデータとに対して逆量子化及び逆変換を実行し、残差EL’resを有するエンハンスメントレイヤデータを取得する手段T−1,Q−1と、イントラ符号化されたベースレイヤデータを再構成する手段A1,BL,PR,DBLと、画素毎の値の深度が増加され、第2符号化ユニットにおける各画素について、第2トーンマッピングテーブルが使用され、第1符号化ユニットの残りの画素について、第1トーンマッピングテーブルが使用され、予測されるエンハンスメントレイヤデータPre{Pre{BLrec}}が取得される再構成されたベースレイヤデータBLrecをアップサンプリングする手段BDUpと、予測されたエンハンスメントレイヤデータPre{Pre{BLrec}}と逆量子化及び逆変換されたエンハンスメントレイヤデータとから、再構成されたエンハンスメントレイヤビデオデータを再構成する手段A2,ELとを有する。
経験的に、一実施例では、ベースレイヤとエンハンスメントレイヤとを有するビデオデータを復号化する装置は、符号化されたエンハンスメントレイヤデータ又はベースレイヤデータから、イントラ符号化されたエンハンスメントレイヤデータの1以上のヘッダからの第1及び第2トーンマッピングデータを抽出する手段と、抽出されたトーンマッピングデータから第1トーンマッピングテーブルを再構成する手段と、使用される抽出されたトーンマッピングデータが第1トーンマッピングテーブルと第2トーンマッピングテーブルとの間の差分を表す第2トーンマッピングテーブルを抽出されたトーンマッピングデータと再構成された第1トーンマッピングテーブルとから再構成する手段と、逆量子化及び逆変換されたエンハンスメントレイヤデータが残差を有するよう受け付けたベースレイヤデータとエンハンスメントレイヤデータとに対して逆量子化及び逆変換を実行する手段と、イントラ符号化されたベースレイヤデータを再構成する手段と、画素数が増加され、画素毎の値の深度が増大され、第1イントラ符号化データユニットについて、第1トーンマッピングテーブルが使用され、第1データユニットに含まれる第2イントラ符号化データユニットについて、第2トーンマッピングテーブルが使用され、予測されたエンハンスメントレイヤデータが取得される再構成されたベースレイヤデータをアップサンプリングする手段と、予測されたELデータと逆量子化及び逆変換されたEL情報とからELビデオ情報を再構成する手段とを有する。
“トーンマッピング”と“逆トーンマッピング”という用語は、異なる観点から同一の処理を記載していることに留意されたい。従って、それらは、ここでは同義的に使用される。例えば、JVTでは、“逆トーンマッピング”という用語は、低いビット深度(すなわち、BL)から高いビット深度(すなわち、EL)の予測を説明するのに使用される。しかしながら、ここで使用される用語は、本発明のJVTへの適用性を排除するものとして理解されるべきでない。同じことが他の規格にも適用されるかもしれない。
さらに、BL画像のイントラ符号化された部分のすべてが、必ずしもLUTベースの逆トーンマッピングを使用する必要はない。LUTベースの逆トーンマッピング技術が適用されるか否かは、歪み測定技術により決定することができる。LUTベースの逆トーンマッピング技術が使用されることが決定される場合、例えば、INTRA_BLモードが選択され、そうでない場合、一般的なAVCツールが現在のELのMBを符号化するのに利用可能である。
BL及びELにおける異なる個数の可能なカラーによって、各BLカラーは異なるELカラーにマップすることができる。通常、これら異なるELカラーは大変類似しており、このため、カラースケール又は色域において“近傍”となる。
図4は、GOP、スライス及びMBレベルに対するトーンマッピングのための一例となる階層的なルックアップテーブル群を示す。GOPは、高ビット深度のカラーに関して同様の特性を有する複数のピクチャI,I,...,Iを含む。例えば、特定のカラーが、それの“近傍”のカラーより頻繁に使用される。例えば、Iなどのピクチャの少なくとも1つはいくつかのスライスSL,SL,SLを含み、スライスの1つであるSLのELにおいて、当該特定の近傍カラーが他の第2の近傍カラーよりは頻繁には使用されない。さらに、スライスの1つであるSLでは、1以上のマクロブロックが含まれ、そこでもまた、当該特定の近傍カラーが第2(又は第3)の近傍カラーよりは頻繁には使用されない。送信される第1のトーンマッピングルックアップテーブルLUTGOPが、BLとELとの間のGOPレベルでの一般的なマッピングを規定する。さらに、第2トーンマッピングルックアップテーブルLUTSLは、各スライスSLと当該特定のBLカラーのみを参照するスライスレベルの当該カラーに対する異なるマッピングを規定する。第2トーンマッピングルックアップテーブルLUTSLは、その後に送信される“デルタLUT”dLUTSLに差分符号化される。両方のテーブルが、例えば、指標又は各ヘッダへの挿入などによって、それらが参照する各領域(すなわち、GOPとスライス)に関連付けされる。さらに、他の第3トーンマッピングルックアップテーブルLUTMBが一般化され、スライスの1つにおける1以上のマクロブロックMB,MB,MB,MBについて使用される。この第3トーンマッピングルックアップテーブルLUTMBはまた、最も高いレベルのテーブルに対して(本例ではLUTGOP)差分符号化される。このとき、デルタLUTのdLUTMBは、それが参照する各MBに関連付けされ、送信される。
図5は、GOP、スライス及びMBレベルでのトーンマッピングのための他の一例となる階層的トーンマッピングルックアップテーブルセットを示す。それは、下位レベルトーンマッピングルックアップテーブルLUTMBがそれの直ぐ上位のレベル(本例ではLUTSL)に対して符号化される。ナチュラルなビデオの特性によって、この符号化は図4と同様に最も高いレベルLUTの再参照より適切であるかもしれない。さらに、MBレベルトーンマッピングLUTが参照するMBは、関連付けされた別のトーンマッピングLUTをすでに有するスライスSL内に配置される。スライスレベルテーブルLUTSLは、SLについてのみGOPレベルテーブルLUTGOPを却下し、MBレベルテーブルLUTMBは、GOPレベルテーブルLUTGOPとMBのスライスレベルテーブルLUTSLの両方を却下する。さらに、他のMBレベルLUTがMBなどについて生成されてもよい。一実施例では、MBレベルルックアップテーブルは、MB及びMBなどの複数のマクロブロックを参照するかもしれない。
一般に、下位レベルトーンマッピングテーブルが適用されない領域では、それは無視される。(例えば、図5のMBについて、LUTMBは無視される。)さらに、下位レベルトーンマッピングテーブルは、例えば、2つのサブステップにおけるマッピングステップを実行するなどによって非明示的に生成されるかもしれない。すなわち、まず特定の入力値が下位レベルLUTにおいて検索され、下位レベルLUTが当該入力値の出力値を規定していると判断された場合、この出力値が利用される。しかしながら、下位レベルLUTが、例えば、下位レベルLUTが単なる部分的なLUTであるため、当該入力値の出力値を規定していない場合、入力値は上位レベルLUTにおいて検索される。上位に複数の階層レベルが存在する場合、これら複数の上位レベルLUTが、直ぐ上位のレベルから連続的にスタートし、1つが入力値の出力を提供するまで検索される。
ビット深度スケーラビリティへの空間スケーラビリティの拡張のための提供された階層的ルックアップテーブルアプローチの1つの効果は、送信されるデータ量が極めて小さいということである。これは、ルックアップテーブルが画像のコンテンツに個別に適応化及び圧縮されるためである。従って、制御データ(すなわち、LUTデータ)と共に実ビデオデータのデータ量が最小化される。さらに、カラービット深度スケーラビリティへの拡張を実現するため、新たな予測モードが必要とされない。
本発明のさらなる効果は、他のタイプのスケーラビリティ、ロウバスト性及び先進的な技術への拡張性との完全な互換性である。特に、本発明は、ベースレイヤイントラ符号化されたピクチャ又はピクチャの一部にのみLUTベースインバーストーンマッピングを適用するためのシングルループ復号化フレームワークを維持しながら、符号化効率を向上させる。
また、ルックアップテーブルの生成及びアップサンプリングのための再構成されたBLデータの使用のため、エンコーダ側での予測がデコーダ側での予測により良好に適応化され、これにより、残差がより良いものとなり、デコーダ側において、より良好な予測及び再構成の結果を実現することが可能となる。
本発明は、特に異なるクオリティレイヤと高いレイヤ間冗長性を有するビデオ信号又は他のタイプの信号のためのスケーラブルエンコーダ、スケーラブルデコーダ及びスケーラブル信号について利用可能である。
本発明が例示的に説明されたが、本発明の範囲から逸脱することなく詳細の変更が可能であることは理解されるであろう。明細書に記載される各特徴と、必要に応じて請求項及び図面とが、独立に又は何れか適切な組み合わせにより提供されるかもしれない。各特徴は、必要に応じてハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現可能である。請求項に記載される参照番号は、単なる例示であり、請求項の範囲について限定的な効果を有するものでない。
図1は、カラービット深度スケーラブル符号化のフレームワークを示す。 図2は、空間スケーラビリティのイントラテクスチャレイヤ間予測のカラービット深度スケーラビリティの拡張のためのエンコーダを示す。 図3は、空間スケーラビリティのイントラテクスチャレイヤ間予測のカラービット深度スケーラビリティの拡張のためのデコーダを示す。 図4は、GOP、スライス及びマクロブロックレベルでのトーンマッピングのための一例となる階層的ルックアップテーブルセットを示す。 図5は、GOP、スライス及びマクロブロックレベルでのトーンマッピングのための他の例となる階層的ルックアップテーブルセットを示す。
符号の説明
BL ベースレイヤ
EL エンハンスメントレイヤ
LUT ルックアップテーブル
MB マクロブロック

Claims (12)

  1. ベースレイヤとエンハンスメントレイヤとを有するビデオデータを符号化する方法であって、前記ベースレイヤの画素は前記エンハンスメントレイヤの画素より小さなカラービット深度を有し、
    当該方法は、
    ベースレイヤデータを第1粒度によりイントラ符号化するステップと、
    前記符号化されたベースレイヤデータを再構成するステップと、
    前記イントラ符号化されたベースレイヤデータについて、オリジナルの前記エンハンスメントレイヤデータと前記対応する再構成されたベースレイヤデータとの間のトーンマッピングを規定する第1トーンマッピングテーブルを生成するステップと、
    前記イントラ符号化されたベースレイヤデータの一部について、前記オリジナルのエンハンスメントレイヤデータの一部と前記再構成されたベースレイヤデータの対応する部分との間のトーンマッピングを規定する異なる第2トーンマッピングテーブルを生成するステップと、
    前記第1トーンマッピングテーブルと前記第2トーンマッピングテーブルとの間の差分を表す差分テーブルを生成するステップと、
    前記第2トーンマッピングテーブルが前記再構成されたベースレイヤの一部についてのみ使用され、前記ベースレイヤデータより高いビット深度解像度を有する前記対応するエンハンスメントレイヤデータが取得されるように、前記第1トーンマッピングテーブルと前記第2トーンマッピングテーブルとに基づき前記再構成されたベースレイヤデータをビット深度アップサンプリングするステップと、
    前記オリジナルのエンハンスメントレイヤデータと該エンハンスメントレイヤデータの対応する予測されたバージョンとの間の差分であるエンハンスメントレイヤ残差を生成するステップと、
    前記エンハンスメントレイヤ残差と、前記第1トーンマッピングテーブルと、前記差分テーブルとを符号化するステップと、
    を有し、
    前記符号化された第1トーンマッピングテーブルは、前記符号化されたベースレイヤ又はエンハンスメントレイヤデータに関連付けされ、
    前記差分テーブルは、前記符号化されたベースレイヤデータ又はエンハンスメントレイヤデータの一部に関連付けされる方法。
  2. 前記ビット深度アップサンプリングステップ前に前記再構成されたベースレイヤデータをアップサンプリングするステップをさらに有し、
    前記ベースレイヤデータより高い空間、時間又はSNR解像度を有し、前記ビット深度アップサンプリングステップに使用される対応するエンハンスメントレイヤデータの第1の予測されたバージョンが取得される、請求項1記載の方法。
  3. 前記第1トーンマッピングテーブル、前記差分テーブル又は該テーブルの両方が、エントロピー符号化され、
    エントリは、前のエントリに関する差分の値により表される、請求項1又は2記載の方法。
  4. ルミナンス及びクロミナンスチャネルについて、別々のトーンマッピングテーブルが生成される、請求項1乃至3何れか一項記載の方法。
  5. インタ符号化されたベースレイヤデータについては、トーンマッピングテーブルは生成されない、請求項1乃至4何れか一項記載の方法。
  6. ベースレイヤとエンハンスメントレイヤとを有するビデオデータを復号化する方法であって、
    当該方法は、
    符号化されたエンハンスメントレイヤデータ又はベースレイヤデータから、イントラ符号化されたエンハンスメントレイヤデータに関する第1及び第2トーンマッピングデータを抽出するステップと、
    前記抽出されたトーンマッピングデータから第1トーンマッピングテーブルを再構成するステップと、
    前記第1トーンマッピングテーブルと前記第2トーンマッピングテーブルとの間の差分を表す前記抽出されたトーンマッピングデータと前記再構成された第1トーンマッピングテーブルとから、第2トーンマッピングテーブルを再構成するステップと、
    前記第1トーンマッピングテーブルに係る第1符号化ユニットと、前記第2トーンマッピングテーブルに係り、前記第1符号化ユニットの一部である第1符号化ユニットとを決定するステップと、
    残差を有する逆量子化及び逆変換されたエンハンスメントレイヤデータを生成するため、受け付けたベースレイヤデータとエンハンスメントレイヤデータとに対して逆量子化と逆変換とを実行するステップと、
    イントラ符号化されたベースレイヤデータを再構成するステップと、
    画素毎の値の深度が増加され、前記第2符号化ユニットの画素について前記第2トーンマッピングテーブルが使用され、前記第1符号化ユニットの残りの画素について前記第1トーンマッピングテーブルが使用され、予測されるエンハンスメントレイヤデータを取得するため前記再構成されたベースレイヤデータをアップサンプリングするステップと、
    前記予測されたエンハンスメントレイヤデータと前記逆量子化及び逆変換されたエンハンスメントレイヤデータとから、エンハンスメントレイヤビデオデータを再構成するステップと、
    を有する方法。
  7. 前記アップサンプリングするステップは、空間、時間又はSNRアップサンプリングの1以上を有する、請求項6記載の方法。
  8. 前記第1トーンマッピングテーブル、前記第2トーンマッピングテーブル又は該テーブルの両方が、差分符号化される、請求項6又は7記載の方法。
  9. ベースレイヤビデオデータとエンハンスメントレイヤビデオデータとを有する信号であって、
    ベースレイヤはエンハンスメントレイヤより小さなカラービット深度を有し、
    前記ベースレイヤデータは、イントラ符号化されたビデオデータを有し、
    当該信号はさらに、前記イントラ符号化されたビデオデータの第1階層レベルに係る第1トーンマッピングデータと、前記ビデオデータの第1階層レベル内の規定された部分に係る第2トーンマッピングデータとを有し、
    前記第1トーンマッピングデータは、前記部分を除き前記ベースレイヤの第1階層レベルの画素をビット深度アップサンプリングするための第1テーブルを表し、
    前記第2トーンマッピングデータは、前記部分の画素のビット深度アップサンプリングのための第2テーブルと前記第1テーブルとの間の差分を表す信号。
  10. ベースレイヤとエンハンスメントレイヤとを有するビデオデータを符号化する装置であって、
    前記ベースレイヤの画素は、前記エンハンスメントレイヤの画素より小さなカラービット深度を有し、
    当該装置は、
    ベースレイヤデータを第1粒度によりイントラ符号化する手段と、
    前記符号化されたベースレイヤデータを再構成する手段と、
    前記ベースレイヤデータより高い空間、時間又はSNR解像度を有する対応するエンハンスメントレイヤデータの第1の予測されたバージョンを取得するため、再構成されたベースレイヤデータをアップサンプリングする手段と、
    第2のインタ符号化されるベースレイヤスライスについてトーンマッピングテーブルを生成せず、第1のイントラ符号化されたベースレイヤスライスについて互いに比較されるアップサンプリングされた再構成された第1ベースレイヤスライスと対応するオリジナルのエンハンスメントレイヤスライスとの間の個別のマッピングを規定したトーンマッピングテーブルを生成する手段と、
    前記エンハンスメントレイヤスライスの第1の予測されたバージョンより高いビット深度解像度を有する対応するエンハンスメントレイヤスライスの第2の予測されたバージョンを取得するため、前記トーンマッピングに基づき前記エンハンスメントレイヤスライスの第1の予測されたバージョンをビット深度アップサンプリングする手段と、
    前記オリジナルのエンハンスメントレイヤスライスと前記エンハンスメントレイヤスライスの対応する第2の予測されたバージョンとの間の差分であるエンハンスメントレイヤ残差を生成する手段と、
    前記エンハンスメントレイヤ残差をスライスヘッダに対応するトーンマッピングテーブルを有するエンハンスメントレイヤスライスに符号化する手段と、
    を有する装置。
  11. ベースレイヤとエンハンスメントレイヤとを有するビデオデータを復号化する装置であって、
    符号化されたエンハンスメントレイヤデータ又はベースレイヤデータから、イントラ符号化されたエンハンスメントレイヤデータの1以上のヘッダからの第1及び第2トーンマッピングデータを抽出する手段と、
    前記抽出されたトーンマッピングデータから第1トーンマッピングテーブルを再構成する手段と、
    前記第1トーンマッピングテーブルと第2トーンマッピングテーブルとの間の差分を表す前記抽出されたトーンマッピングデータと、前記再構成された第1トーンマッピングテーブルとから第2トーンマッピングテーブルを再構成する手段と、
    残差を有する逆量子化及び逆変換されたエンハンスメントレイヤデータを取得するため、受け付けたベースレイヤデータとエンハンスメントレイヤデータとに対して逆量子化及び逆変換を実行する手段と、
    イントラ符号化されたベースレイヤデータを再構成する手段と、
    画素数が増加され、画素毎の値の深度が増大され、第1イントラ符号化データユニットについて前記第1トーンマッピングテーブルが使用され、前記第1データユニットに含まれる第2イントラ符号化データユニットについて第2トーンマッピングテーブルが使用され、予測されるエンハンスメントレイヤデータを取得するため、前記再構成されたベースレイヤデータをアップサンプリングする手段と、
    前記予測されたエンハンスメントレイヤデータと前記逆量子化及び逆変換されたエンハンスメントレイヤデータとから、エンハンスメントレイヤビデオ情報を再構成する手段と、
    を有する装置。
  12. 前記再構成されたベースレイヤデータを前記ビット深度アップサンプリング前にアップサンプリングし、前記ベースレイヤデータより高い空間、時間又はSNR解像度の第1の予測されたバージョンを生成する手段をさらに有し、
    前記ビット深度アップサンプリングに対して、対応する前記エンハンスメントレイヤデータの第1の予測されたバージョンが使用される、請求項10又は11記載の装置。
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