JP2009100441A - ノイズキャンセル方法、ノイズキャンセル機能付増幅回路、ノイズキャンセル機能付増幅回路を含む受信回路及び電子機器 - Google Patents

ノイズキャンセル方法、ノイズキャンセル機能付増幅回路、ノイズキャンセル機能付増幅回路を含む受信回路及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】ノイズキャンセルによる感度劣化を防止すること。
【解決手段】受信信号S2を入力する第1端子T1と、受信信号S2の品質に影響を与える外部からのノイズ信号S11を入力する第2端子T2と、第1端子T1と接続され、受信信号S2を入力し増幅信号S2aを出力する低雑音増幅回路(LNA40)と、第2端子T2と接続され、ノイズ信号S11を打ち消すキャンセル信号S12を生成するキャンセル信号生成部60と、増幅信号S2aとキャンセル信号S12とを加算した加算信号S3を第3端子T3から出力する加算部50と、を含むノイズキャンセル機能付増幅回路21。
【選択図】図1

Description

本発明は、ノイズキャンセル方法、ノイズキャンセル機能付増幅回路、ノイズキャンセル機能付増幅回路を含む受信回路及び電子機器に関する。
受信回路を内蔵した電子機器において、受信回路の近傍に配置されている電子回路の回路動作に伴う電磁場の変化に起因して交流信号が発生し、これが受信回路側に回り込んで、妨害波として受信信号に混在してしまう場合がある。このような現象は、信号劣化の大きな要因となるため、受信信号に重畳された妨害波を除去するための様々な技術が考案されている。
その一例として、特許文献1には、電子回路からの発生信号の位相を遅延線を用いて反転させることで、当該発生信号を打ち消す信号(以下、「キャンセル信号」と称す。)を生成して、妨害波を除去する技術が開示されている。
特開2006−145315号公報
ところで、アンテナ等の受信部で受信される信号は微弱な信号であり、増幅によって信号レベルを引き上げて信号処理を行うのが一般的である。しかし、特許文献1に開示されている技術では、増幅段の前の、アンテナと信号処理系統とを接続する信号線の途中位置に遅延線の接点を設け、受信直後の微弱な信号にキャンセル信号を加算する構成をとっている。
このため、加算するキャンセル信号の信号レベルを正確に制御し、微弱な受信信号に混在している妨害波成分を適切に打ち消す必要があった。キャンセル信号の信号レベルが不適切である場合、妨害波成分を打ち消すのに十分な信号レベルを超過した過度のキャンセル信号によって、逆に妨害波成分が増加してしまい、受信感度が劣化してしまうおそれがあった。
また、従来の方法では、所望の信号の周波数帯におけるノイズをバンドパスフィルタで取り除くことができないという課題がある。これは、バンドパスフィルタは、所望の信号と同一周波数にあるノイズを区別できないため、帯域内の信号として減衰させずに通してしまうためである。この周波数帯のノイズは、非常に微弱な電力であっても、受信機の受信性能を劣化させてしまう。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
無線信号を受信する受信部の近傍から発生するノイズ信号に基づいて前記ノイズ信号を打ち消すキャンセル信号を生成することと、前記受信部に入力される受信信号を増幅した増幅信号を生成することと、前記増幅信号と前記キャンセル信号とを加算した加算信号を生成することと、を含むノイズキャンセル方法。
この構成によれば、受信信号の品質に影響を与えるノイズ信号を効果的に取り除くことができ、受信性能を改善することができる。
[適用例2]
前記キャンセル信号を生成する際に前記ノイズ信号の振幅調整を前記加算信号に基づいて行うことを更に含む上記に記載のノイズキャンセル方法。
この構成によれば、受信信号の品質に影響を与えるノイズ信号を効果的に取り除くことができ、受信性能を改善することができる。
[適用例3]
前記キャンセル信号を生成する際に前記ノイズ信号の増幅または減衰を前記加算信号に基づいて行うことを更に含む上記に記載のノイズキャンセル方法。
この構成によれば、受信信号の品質に影響を与えるノイズ信号を効果的に取り除くことができ、受信性能を改善することができる。
[適用例4]
前記受信信号は、測位用衛星から受信した測位用衛星信号である上記に記載のノイズキャンセル方法。
この構成によれば、測位用衛星から受信した測位用衛星信号の品質に影響を与えるノイズ信号を効果的に取り除くことができ、受信性能を改善することができる。
[適用例5]
受信信号を入力する第1端子と、前記受信信号に影響を与えるノイズ信号を入力する第2端子と、前記第1端子と接続され、前記受信信号を入力し増幅信号を出力する低雑音増幅回路と、前記第2端子と接続され、前記第2端子から入力された前記ノイズ信号に基づいて前記ノイズ信号を打ち消すキャンセル信号を生成するキャンセル信号生成部と、前記増幅信号と前記キャンセル信号とを加算した加算信号を第3端子から出力する加算器と、を含む、ノイズキャンセル機能付増幅回路。
この構成によれば、受信信号の品質に影響を与えるノイズ信号を効果的に取り除くことができ、受信性能を改善することができる。
[適用例6]
前記キャンセル信号生成部は、前記ノイズ信号の位相を任意に移相した位相信号を出力する移相部と、前記位相信号の振幅を調整する振幅調整部と、を含む、上記に記載のノイズキャンセル機能付増幅回路。
この構成によれば、受信信号の品質に影響を与えるノイズ信号を効果的に取り除くことができ、受信性能を改善することができる。
[適用例7]
前記振幅調整部は、増幅部及び減衰部の少なくとも1つを含む、上記に記載のノイズキャンセル機能付増幅回路。
この構成によれば、受信信号の品質に影響を与えるノイズ信号を効果的に取り除くことができ、受信性能を改善することができる。
[適用例8]
前記増幅部の増幅率及び前記減衰部の減衰率の少なくとも1つは、前記加算信号に基づき設定される、上記に記載のノイズキャンセル機能付増幅回路。
この構成によれば、受信信号の品質に影響を与えるノイズ信号を効果的に取り除くことができ、受信性能を改善することができる。
[適用例9]
前記受信信号は、測位用衛星から受信した測位用衛星信号であり、前記ノイズ信号は、前記受信信号を受信する受信部の近傍に配置された回路から発生する信号である、上記に記載のノイズキャンセル機能付増幅回路。
この構成によれば、測位用衛星から受信した測位用衛星信号の品質に影響を与えるノイズ信号を効果的に取り除くことができ、受信性能を改善することができる。
[適用例10]
上記に記載のノイズキャンセル機能付増幅回路と、前記ノイズキャンセル機能付増幅回路の前記第3端子に接続され、前記加算信号を入力しIF信号を生成するIF信号生成回路と、を含む、受信回路。
この構成によれば、ノイズキャンセル機能付増幅回路とIF信号生成回路とが独立しているのでノイズの回り込みを低減でき、電源及び接地電位も分離できるので高精度なノイズの低減ができる。
[適用例11]
上記に記載の受信回路を含む電子機器。
この構成によれば、測位用衛星からの衛星信号に重畳したノイズを低減できる。
以下、電子機器の実施形態について図面に従って説明する。
(第1実施形態)
<電子機器の構成>
まず、第1実施形態に係る電子機器の構成について、図1を参照して説明する。図1は、第1実施形態に係る電子機器の構成を示すブロック図である。本実施形態では、電子機器の一例としてパーソナル・ナビゲーション・デバイス(以下PND:Personal Navigation Device)の場合について説明する。
図1に示すように、PND1は、GPS(Global Positioning System)アンテナ10と、受信回路であるRF(Radio Frequency)受信回路部20と、ベースバンド処理回路部120と、PND回路部140と、CPU(Central Processing Unit)150と、操作部160と、表示部170と、ROM(Read Only Memory)180と、RAM(Random Access Memory)190と、を備えて構成される。
PND1のうち、RF受信回路部20と、ベースバンド処理回路部120とは、それぞれ別のLSI(Large Scale Integration)として製造することも、1チップとして製造することも可能である。
GPSアンテナ10は、測位用衛星であるGPS衛星から送信された無線信号としてのGPS衛星信号を含むRF信号を受信するアンテナであり、受信した信号S1をRF受信回路部20に出力する。
RF受信回路部20は、SAW(Surface Acoustic Wave)フィルタ30と、ノイズキャンセル機能付増幅回路21と、IF信号生成回路22と、から構成されRF信号の受信回路である。尚、以下では、GPSアンテナ10及びRF受信回路部20からなるGPS衛星信号の受信部をGPS受信部と称する。
ノイズキャンセル機能付増幅回路21とIF信号生成回路22とは、それぞれ独立した別のLSIとして製造されている。
ノイズキャンセル機能付増幅回路21は、低雑音増幅回路(以下LNA:Low Noise Amplifier)40と、加算部50と、キャンセル信号生成部60と、から構成され、第1端子T1と、第2端子T2と、第3端子T3と、を備える。第1端子T1は、LNA40の入力端子に接続され、第2端子T2は、キャンセル信号生成部60の入力端子に接続されている。第3端子T3は、加算部50の出力端子と接続されている。
IF信号生成回路22は、LNA42と、局部発振信号生成部70と、乗算部80と、増幅部(以下AMP:Amplifier)90と、フィルタ100と、アナログ−デジタル変換部(以下ADC:Analog to Digital Converter)110と、から構成され、第4端子T4と、第5端子T5と、を備える。
SAWフィルタ30は、GPSアンテナ10から出力された信号S1のうち、所定の周波数帯域成分だけを通過させる帯域通過フィルタであり、通過させた信号S2を第1端子T1を介してLNA40に出力する。
LNA40は、SAWフィルタ30を通過した信号S2を増幅するローノイズアンプであり、増幅した信号S2aを加算部50に出力する。
加算部50は、LNA40で増幅された信号S2aと、キャンセル信号生成部60で生成されたキャンセル信号S12とを加算する加算器で構成され、加算信号S3を第3端子T3から第4端子T4を介してLNA42に出力し、LNA42は、加算信号S3を増幅した信号S3aを乗算部80に出力する。
キャンセル信号生成部60は、PND1を構成するPND回路部140の電源VDDから発生する電源ノイズの直流成分を直流成分カット(以下DCC:Direct Current Cut)11によりカットした交流成分のノイズ信号S11を第2端子T2を介して入力して移相させた後、振幅を減衰させることでキャンセル信号S12を生成する。
ここで、PND回路部140が内蔵される関係上、PND回路部140とGPSアンテナ10或いはRF受信回路部20とは互いに近傍する位置に配置される。この結果、PND回路部140の回路動作に伴う電磁場の変化に起因して発生する交流信号が、GPSアンテナ10で受信された受信信号に対して妨害波として重畳することになる。特に、GPS衛星信号の周波数である1.5GHz帯に近い、周波数のノイズが妨害波として重畳することになる。
局部発振信号生成部70は、LO(Local Oscillator)等の発振器で構成されるRF信号乗算用の局部発振信号S13を生成する回路部であり、生成した局部発振信号S13を乗算部80に出力する。
乗算部80は、加算部50による加算信号S3をLNA42で増幅した信号S3aに、局部発振信号生成部70で生成された局部発振信号S13を乗算することで、RF信号を中間周波数の信号であるIF(Intermediate Frequency)信号にダウンコンバートしたIF信号S3bをAMP90に出力する。
AMP90は、乗算部80から出力されたIF信号S3bを所定の増幅率で増幅する増幅器であり、増幅した信号S3cをフィルタ100に出力する。
フィルタ100は、AMP90で増幅された信号S3cのうち、IF信号S3bの信号成分の周波数帯を含む所定の周波数帯域成分だけを通過させる帯域通過フィルタであり、通過させた信号S4をADC110に出力する。
ADC110は、アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器であり、フィルタ100を通過した信号S4をデジタル信号S5に変換した後、第5端子T5を介してベースバンド処理回路部120に出力する。
ベースバンド処理回路部120は、RF受信回路部20から出力されたデジタル信号S5に対して相関検出処理等を行ってGPS衛星信号を捕捉・抽出し、データを復号して航法メッセージや時刻情報等を取り出し、疑似距離の演算や測位演算等を行う回路部である。尚、GPS衛星信号は、C/A(Coarse and Acquisition)コードと呼ばれるスペクトラム拡散変調された信号である。
CPU150は、ROM180に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに従ってPND1の各部を統括的に制御するプロセッサであり、主にベースバンド処理回路部120において測位されたPND1の現在位置をプロットしたナビゲーション画面を表示部170に表示させる。
操作部160は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、これらの押下信号をCPU150に出力する。この操作部160の操作により、ナビゲーション画面の表示要求等の各種指示入力がなされる。
表示部170は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)等により構成され、CPU150から入力される表示信号に基づいた各種表示を行う表示装置である。表示部170には、日付及び時刻の情報や、ナビゲーション画面等が表示される。
ROM180は、読み出し専用の記憶装置であり、PND1を統括的に制御するためのシステムプログラムや、ナビゲーション機能を実現するためのプログラム等の各種プログラムやデータを記憶している。CPU150は、これらのプログラムやデータに従って処理を実行する。
RAM190は、読み書き可能な記憶装置であり、CPU150により実行されるシステムプログラム、各種処理プログラム、各種処理中のデータ、処理結果等を一時的に記憶するワークエリアを形成している。
なお、DCC11とキャンセル信号生成部60との間にSAWフィルタ30と同じSAWフィルタを挿入しても構わない。これは、SAWフィルタ30で取り除いた信号S1のアウトバンドノイズが加算部50に付加されないようにするためである。
<キャンセル信号生成部の構成>
次に、キャンセル信号生成部の構成について図2を参照して説明する。図2は、キャンセル信号生成部の構成を示すブロック図である。図2に示すように、キャンセル信号生成部60は、移相部601と、減衰部602を含む振幅調整部610と、から構成されている。
移相部601は、移相回路であり、ノイズ信号S11の位相を任意に移相した後、減衰部602に出力する。尚、移相の対象とする周波数は、GPS衛星信号と同一の周波数である。
減衰部602は、移相部601から出力された位相信号を所定の減衰率(ゲイン)で減衰させる減衰器であり、減衰させた信号をキャンセル信号S12として加算部50に出力する。
減衰部602の減衰率は、GPS受信部と携帯用電子回路との位置関係が確定した後のPND1の製造段階で設定される。具体的には、加算部50により加算された後の加算信号S3のうち、GPS衛星信号の帯域のノイズ成分の量が最低となるように減衰率が調整され、その調整結果の値が設計値として設定される。
<妨害波除去の原理>
次に、妨害波除去の原理について図3を参照して説明する。図3は、妨害波除去の原理を示すグラフである。
図3では、横軸を周波数(f)、縦軸を信号レベル(P)とし、図1の信号S1,S2a,S3,S4,S11,S12の周波数スペクトルを模式的に示している。尚、本実施形態の特徴を簡潔に説明するため、GPS衛星信号のインバンドIB領域の周波数スペクトルを拡大した図を示している。
GPSアンテナ10からRF受信回路部20に出力される信号S1は、GPS衛星信号に種々のノイズが重畳した信号である。しかし、ノイズの多くは、RF受信回路部20の近傍位置に配置されているPND回路部140からGPS受信部側に回り込んだ電子回路からの不要輻射である。GPS衛星信号の周波数スペクトルをSG、不要輻射の周波数スペクトルをSCとして、図3(S1)、(S2a)に図示する。
GPS衛星信号は、1.57542GHz(以下、「GPS周波数」と称す。)の搬送波(キャリア)が拡散された1.5GHz帯の信号である。このGPS衛星信号は、強度の弱い信号であり、その周波数スペクトルSGは、GPS周波数fGを中心とする所定帯域をインバンドIBとする。
一方、不要輻射の周波数は、個々のデジタルICにもよるが、インバンドIBの不要輻射をノイズと考える。この不要輻射は、GPS衛星信号に対して強度の強い信号であり、その周波数スペクトルSCは、例えばGPS周波数帯域内にfC(>fG)に最大ピークMPを有する。
GPS帯域内の不要輻射信号は、受信したGPS衛星信号のインバンドIBにおける妨害波となる。
GPSアンテナ10からRF受信回路部20に信号S1が出力されると、SAWフィルタ30は、信号S1のうち、GPS衛星信号のインバンドIBを中心とする一定帯域の信号を通過させる。即ち、SAWフィルタ30によって、概ねインバンドIBを中心とする信号が抽出される。そして、LNA40は、SAWフィルタ30を通過した信号S2を増幅した信号S2aを加算部50に出力する。
一方、DCC11からキャンセル信号生成部60に入力される図3(S11)に示すノイズ信号S11の周波数スペクトルSCは、信号S1に重畳されている不要輻射の周波数成分と同一であるが、信号レベルMP+は、信号S1の不要輻射の周波数スペクトルSCの信号レベルMPよりも高くなる。キャンセル信号生成部60は、入力したノイズ信号S11を移相部601でLNA40が出力した信号S2aのノイズ成分と180度逆相になるように移相した後、減衰部602で減衰させ、図3(S12)に示すキャンセル信号S12として加算部50に出力する。
その後、加算部50は、LNA40で増幅された信号S2aに、キャンセル信号生成部60で生成されたキャンセル信号S12を加算し、図3(S3)に示す加算信号S3をLNA42により増幅し、増幅した信号S3aを乗算部80に出力する。加算信号S3の周波数スペクトルは、GPS衛星信号のインバンドIBの部分のノイズのピークが無くなった形状となる。
これは、インバンドIBにおいて、キャンセル信号S12が信号S2と逆位相になっており、加算によって信号S2と相殺されたことによるものである。これにより、インバンドIRにおいて信号S1に重畳していたデジタルノイズの妨害波が除去されたことになる。
その後、乗算部80は、加算部50から出力された加算信号S3をLNA42により増幅した信号S3aに、局部発振信号生成部70で生成された局部発振信号S13を乗算することで、加算信号S3をダウンコンバートしてIF信号であるIF信号S3bをAMP90に出力する。
そして、AMP90は、乗算部80から出力されたIF信号S3bを増幅した信号S3cをフィルタ100に出力する。フィルタ100は、AMP90で増幅された信号S3cのうち、GPS衛星信号の中間周波数に対応する帯域(インバンドIBに対応する中間周波数の帯域)の信号を通過させ、図3(S4)に示す信号S4としてADC110に出力する。
図3(S4)に示すように信号S4は、アウトバンドの信号がフィルタ100によって遮断された信号である。尚、信号S4はIF信号であるため、周波数スペクトルを全体的に低域側にシフトさせ、IF信号の中心周波数IFG、即ちインバンドIBの中心周波数を縦軸として図示している。
以上に述べた本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態では、GPSアンテナ10で受信された信号がLNA40において増幅された後、加算部50において、キャンセル信号生成部60で生成されたキャンセル信号と加算されることで、受信信号に重畳されたインバンドのノイズがキャンセルされる。
受信信号がLNA40で増幅され、信号レベルが引き上げられた後にキャンセル信号と加算されるため、GPSアンテナ10の直後でキャンセル信号を加算する場合に比べて、キャンセル信号の信号レベルの調整を簡単に行うことができ、過度のキャンセル信号によって妨害波成分が増加することを防止することができる。
以上、電子機器の実施形態を説明したが、こうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることができる。以下、変形例を挙げて説明する。
(変形例1)電子機器の変形例1について説明する。前記第1実施形態では、電子機器としてPND1の場合について説明したが、携帯型電話機やカーナビゲーション装置、パーソナル・コンピュータ(PC)等の各種電子機器に適用することが可能である。即ち、無線信号を受信する受信回路と、当該受信信号にとっての妨害波(ノイズ)となる信号を発生する電子回路とを備えた電子機器であれば適用可能である。
受信回路としては、GPS信号受信回路の他、他の各種の通信回路等であってもよい。また、受信回路の受信信号に対する妨害波を発生する電子回路としては、コンピュータシステムや各種の通信回路等であってもよい。
(変形例2)電子機器の変形例2について説明する。前記第1実施形態では、衛星測位システムとしてGPSを一例として説明したが、WAAS、QZSS、GLONASS、GALILEO等の各種衛星測位システムに適用することが可能である。
(変形例3)電子機器の変形例3について説明する。前記第1実施形態では、キャンセル信号生成部60は、減衰部602を含み構成されているが、図4に示すように増幅部603を含むように構成してもよい。このように構成すれば、移相部601から出力される位相信号に対して、振幅を増幅することも、減衰することもできる。
(変形例4)電子機器の変形例4について説明する。キャンセル信号生成部60は、加算部50によって加算された後の信号に基づいて減衰部602の減衰率を調整するようにしてもよい。これは、GPS受信部近傍に設置される電子回路が常時一定の回路動作をしているとは限らず、動作時/停止時等に応じて回路動作を適宜変化させることが予想されるからである。図5は、変形例4に係るPND1の構成を示すブロック図である。図5では、加算部50によって加算された後の信号として、フィルタ100が出力する信号S4をキャンセル信号生成部60にフィードバックする場合を示す。図6は、変形例4に係るキャンセル信号生成部60の構成を示すブロック図である。増幅部603の増幅率と減衰部602の減衰率とは、信号S4に基づいて設定される。図6では、信号S4が増幅部603と減衰部602に入力されるように示したが、どちらか一方でもよい。
第1実施形態に係る電子機器の構成を示すブロック図。 キャンセル信号生成部の構成を示すブロック図。 妨害波除去の原理を示すグラフ。 変形例3に係るキャンセル信号生成部の構成を示すブロック図。 変形例4に係る電子機器の構成を示すブロック図。 変形例4に係るキャンセル信号生成部の構成を示すブロック図。
符号の説明
1…PND、10…アンテナ、11…DCC、20…RF受信回路部、21…ノイズキャンセル機能付増幅回路、22…IF信号生成回路、30…SAWフィルタ、40…LNA、42…LNA、50…加算部、60…キャンセル信号生成部、70…局部発振信号生成部、80…乗算部、90…AMP、100…フィルタ、110…ADC、120…ベースバンド処理回路部、140…PND回路部、150…CPU、160…操作部、170…表示部、180…ROM、190…RAM、601…移相部、602…減衰部、603…増幅部。

Claims (11)

  1. 無線信号を受信する受信部の近傍から発生するノイズ信号に基づいて前記ノイズ信号を打ち消すキャンセル信号を生成することと、
    前記受信部に入力される受信信号を増幅した増幅信号を生成することと、
    前記増幅信号と前記キャンセル信号とを加算した加算信号を生成することと、
    を含むノイズキャンセル方法。
  2. 前記キャンセル信号を生成する際に前記ノイズ信号の振幅調整を前記加算信号に基づいて行うことを更に含む請求項1に記載のノイズキャンセル方法。
  3. 前記キャンセル信号を生成する際に前記ノイズ信号の増幅または減衰を前記加算信号に基づいて行うことを更に含む請求項1に記載のノイズキャンセル方法。
  4. 前記受信信号は、測位用衛星から受信した測位用衛星信号である請求項1から3のいずれか一項に記載のノイズキャンセル方法。
  5. 受信信号を入力する第1端子と、
    前記受信信号に影響を与えるノイズ信号を入力する第2端子と、
    前記第1端子と接続され、前記受信信号を入力し増幅信号を出力する低雑音増幅回路と、
    前記第2端子と接続され、前記第2端子から入力された前記ノイズ信号に基づいて前記ノイズ信号を打ち消すキャンセル信号を生成するキャンセル信号生成部と、
    前記増幅信号と前記キャンセル信号とを加算した加算信号を第3端子から出力する加算器と、
    を含む、
    ノイズキャンセル機能付増幅回路。
  6. 前記キャンセル信号生成部は、前記ノイズ信号の位相を任意に移相した位相信号を出力する移相部と、前記位相信号の振幅を調整する振幅調整部と、を含む、請求項5に記載のノイズキャンセル機能付増幅回路。
  7. 前記振幅調整部は、増幅部及び減衰部の少なくとも1つを含む、請求項6に記載のノイズキャンセル機能付増幅回路。
  8. 前記増幅部の増幅率及び前記減衰部の減衰率の少なくとも1つは、前記加算信号に基づき設定される、請求項7に記載のノイズキャンセル機能付増幅回路。
  9. 前記受信信号は、測位用衛星から受信した測位用衛星信号であり、前記ノイズ信号は、前記受信信号を受信する受信部の近傍に配置された回路から発生する信号である、請求項5から8のいずれか一項に記載のノイズキャンセル機能付増幅回路。
  10. 請求項5から9のいずれか一項に記載のノイズキャンセル機能付増幅回路と、
    前記ノイズキャンセル機能付増幅回路の前記第3端子に接続され、前記加算信号を入力しIF信号を生成するIF信号生成回路と、
    を含む、
    受信回路。
  11. 請求項10に記載の受信回路を含む電子機器。
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