JP2009065487A - 無線機エミュレータおよびこれを用いた無線試験システム - Google Patents

無線機エミュレータおよびこれを用いた無線試験システム Download PDF

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Abstract

【課題】所望の通信方式のプロトコル開発を早期に行なうことができる無線機エミュレータおよびこれを用いた無線試験システムを実現することにある。
【解決手段】被試験対象と無線通信を行なう無線機エミュレータに改良を加えたものである。本装置は、無線通信方式に対応したプログラムを格納する記憶部と、所望の論理回路にプログラミング可能な信号処理回路と、記憶部からプログラムを読み出して信号処理回路をプログラミングすると共に、信号処理回路に被試験対象と通信するデータの変調または復調の少なくとも一方を行なわせる実行部とを設けたことを特徴とするものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、被試験対象と無線通信(送信または受信の少なくとも一方の通信)を行なう無線機エミュレータおよびこの無線機エミュレータを用いた無線試験システムに関し、詳しくは、所望の通信方式のプロトコル開発を早期に行なうことができる無線機エミュレータおよびこれを用いた無線試験システムに関するものである。
移動端末(携帯電話機や携帯情報端末等)、この移動端末と無線通信する基地局等からなる移動体通信システムは、様々な通信方式、規格(例えば、PDC(Personal Digital Cellular)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)等)が存在している。そして現在も新たな無線通信の方式や規格が次々に研究、開発され、標準化に向けて提案され、規格化されている。
また、OSI参照モデルでは、レイヤ1から順に物理層、データリンク層、ネットワーク層、トランスポート層、セッション層、プレゼンテーション層、アプリケーション層が存在するが、各レイヤそれぞれでも通信方式ごとの様々なプロトコルが存在する。
例えば、レイヤ2のデータリンク層は、物理層へのアクセス制御機能をもつRLC(Radio Link Control)サブレイヤと、データの送達確認や再送機能を持つMAC(Medium Access control)サブレイヤとの2つのサブレイヤで構成される等、レイヤ2以上でのプロトコルの多機能化、複雑化が進んでいる。
従来、物理層よりも上位のレイヤ(レイヤ2〜レイヤ4またはレイヤ5)でのプロトコル開発では、実際の移動端末、基地局を用いて開発することは困難なので、擬似基地局、擬似移動端末、移動局試験装置、プロトコルアナライザ等を用いている(例えば、特許文献1、2参照)。
レイヤ2よりも上位のレイヤやレイヤ間でのプロトコル開発では、自レイヤよりも上位レイヤまたは下位レイヤとでデータの授受を行なえばよく、レイヤ間で授受するデータはメモリ上に記憶させた電子データに過ぎずパソコン上で容易にシミュレーションし、プロトコル開発を行なうことができる。
もちろん物理層に関しても、プロトコル開発の当初の段階ではシミュレーション上で試験を行なうことはできるが、特に無線通信の場合、耐フェージング性等の特性評価が必要であり、実際に空間を介して無線通信を行なわせ、試験を行なう必要がある。従って、どのレイヤのプロトコル開発であっても、最終的には実際に無線通信を行なう必要がある。
ところで物理層は、1階層上のレイヤ2のデータリンク層からのデータの内容についてはなんら変更することなく、基地局等と通信するための所定の通信方式に変換する。例えば、誤り検出符号の付加、インターリーブ処理、拡散、コード多重化等を行なう。また物理層は、符号化、複号化等を行なうための電子回路、アンテナ等のハードウェアを必要とする。
特開2004−112163号公報 特開2005−244651号公報
新しい通信方式の開発では、仕様の一部が度々変更される。そして、プロトコル開発者は、各仕様それぞれに対してプロトコル開発を行なって試験をする必要がある。
試験の内容によってはシミュレーション上で容易に行なうことができるが、最終的な試験では物理層を含む試作機を実際に試作して試験を行なう必要がある。また、上位レイヤ(レイヤ2〜レイヤ7)の変更によって下位のレイヤにも影響を及ぼす場合もあり、各仕様ごとに専用の物理層を試作する必要がある。
しかしながら、レイヤ2〜レイヤ7の上位レイヤはソフトウェア上でデータを生成できるが、物理層は実際の電子機器・電子回路、アンテナ等のハードウェアを含むため、プロトコル開発者が自ら物理層を試作することは困難であり、そのため、上位レイヤでのプロトコル開発を早期に行なうことが難しいという問題があった。
また、従来の擬似移動端末、擬似基地局等は、レイヤ1〜レイヤ4またはレイヤ5までの全てをまとめた一つの製品であり所定の通信方式に特化して製造され、プロトコル開発者に提供される。そのため、プロトコル開発者が新たな通信方式に沿ってプロトコル開発をしたとしても、従来のような所定の通信方式に特化した装置では新たな通信方式の試験を行なうことが非常に困難であり、上位レイヤでのプロトコル開発を早期に行なうことが難しいという問題があった。
また、全レイヤでなく、複数のレイヤ(例えば、レイヤ1〜レイヤ3)を一つのユニットとしたものも製品化されているが、例えば、レイヤ4のプロトコル開発を行なったとしても、1階層下のレイヤ3の変更が難しく、結局、上位レイヤの開発を行なうことが困難であるという問題があった。もちろん、ユニット化されたレイヤ2、レイヤ3に関してはプロトコル開発者がユニット内の回路変更を行なえず、上位レイヤでのプロトコル開発を早期に開発することが難しいという問題が有った。
このように、シミュレーション上での試験は終了したとしても、実際に空間を介しての無線通信の最終的な試験では、物理層を含む試作器が完成するまで試験をすることができず、特に、複数種類の通信方式の試験を行なう場合、各通信方式ごとに特化させた物理層を含む試作器の試作を複数個行なう必要があり、上位レイヤでのプロトコル開発を早期に行なうことが難しいという問題があった。
そこで本発明の目的は、所望の通信方式のプロトコル開発を早期に行なうことができる無線機エミュレータおよびこれを用いた無線試験システムを実現することにある。
請求項1記載の発明は、
被試験対象と無線通信を行なう無線機エミュレータにおいて、
無線通信方式に対応したプログラムを格納する記憶部と、
所望の論理回路にプログラミング可能な信号処理回路と、
前記記憶部からプログラムを読み出して前記信号処理回路をプログラミングすると共に、前記信号処理回路に前記被試験対象と通信するデータの変調または復調の少なくとも一方を行なわせる実行部と
を有することを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、
実行部は、
前記信号処理回路をプログラミングするプログラミング手段と、
前記信号処理回路に授受するデータの伝送路符号化処理または伝送路複号化処理の少なくとも一方を行なうデータ処理手段と
を有することを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、
前記信号処理回路からのデータをアナログ信号に変換するDA変換器と、
このDA変換器のアナログ信号をRF信号に変換して前記被試験対象に送信する高周波部と
を設けたことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、
前記被試験対象からRF信号を受信してアナログベースバンド信号に変換する高周波部と、
この高周波部からのアナログベースバンド信号をディジタル信号に変換し前記信号処理回路に出力するAD変換器と
を設けたとを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、
信号処理回路は、FPGAであることとを特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、
被試験対象と無線通信を行なって試験を行なう無線試験システムにおいて、
レイヤ2を含む上位レイヤのデータをシミュレーションするシミュレーション部と、
レイヤ2とレイヤ1間のデータ変換を行なって、前記シミュレーション部とレイヤ2のデータで通信し、前記被試験対象とレイヤ1のデータで通信する請求項1〜5のいずれかに記載の無線機エミュレータと
を設けたことを特徴とするものである。
実行部が、所望の通信方式に対応させて信号処理回路をプログラミングして論理回路を生成して被試験対象と無線通信する。これにより、どのような通信方式でプロトコル開発を行なったとしても、各通信方式ごとにハードウェアを試作する必要が無い。従って、所望の通信方式のプロトコル開発を早期に行なうことができる。また、この無線機エミュレータを用いることによって試験システム全体としても早期にプロトコル開発を行なうことができる。
以下図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
[第1の実施例]
図1は、本発明の第1の実施例(無線機エミュレータを用いた無線試験システム)を示した構成図である。図1において、被試験対象DUTは、試験対象の機器・装置(基地局、移動端末等に相当するもの)である。
無線機エミュレータ10は、信号発生部20、信号解析部30とを有し、所望の通信方式で被試験装置DUTと無線通信を行なう。
シミュレーション部40は、通信プロトコルの開発用のシミュレーションソフトウェアが実装されている。シミュレーション部40は、例えば、MATLAB(登録商標)、SDL処理系のような一般に市販されているソフトウェアが記憶媒体41に格納され、この記憶媒体41のソフトウェアをプロトコル解析部42が実行して、所望の通信方式(評価対象の通信方式)で作成したレイヤ2のデータを出力したり、レイヤ2のデータが入力されプロトコル解析等を行なう。
送受信部50は、シミュレーション部40のプロトコル解析部42と相互に接続される。
インターフェース部60は、送受信部50と無線機エミュレータ10との間に設けられ、ギガビットイーサネット(登録商標)(登録商標)、10ギガビットイーサネット(登録商標)等で高速ディジタル通信を行なって、送受信部50を介してシミュレーション部40と無線機エミュレータ10間のデータ(レイヤ2のデータ)の授受を行なう。
なお、シミュレーション部40、送受信部50、インターフェース部60は、例えば、パソコンPCに設けられる。
続いて、無線機エミュレータ10について詳細に説明する。
信号発生部20は、リアルタイム変調器21、DA変換器22、送信用の高周波部23を有し、送受信部50、インターフェース部60を介してシミュレーション部40からのデータが入力され、このデータをレイヤ1のデータ(無線用の信号:以下、RF(Radio Frequency)信号と略す)にフォーマット変換し、被試験対象DUTに出力する。
リアルタイム変調器21は、インターフェース部60からレイヤ2の送信データが入力され、評価対象の通信方式で規定された伝送路符号化処理、変調等を行なう。DA変換器22は、変調器21のデータをアナログ信号に変換する。高周波部23は、DA変換器22からのアナログ信号をRF信号に変調・周波数変換し、被試験装置DUTに出力する。
図2は、リアルタイム変調器21の構成例を示した図である。
図2において、高速ディジタル通信用のインターフェース部21a、送受信部21b、DSP21c、記憶部21d、FPGA21eを有する。
インターフェース部21aは、ギガビットイーサネット(登録商標)、10ギガビットイーサネット(登録商標)等で高速ディジタル通信を行なってパソコンPCのインターフェース部60と通信を行なう。送受信部21bは、インターフェース部21aとDSP21cの間に設けられ、各部21a、21cと相互に接続される。DSP(Digital Signal Processor)21cは、実行部であり、記憶部21dのプログラムを読み出し、プログラムを実行する。記憶部21dは、プログラムを記憶する。FPGA(Field Programmable Gate Alley)21eは、信号処理回路であり、DSP21cからの指示によって所望の電子回路にプログラミングされ、DSP21cからのデータのデータ処理を行って、DA変換器22に出力する。
信号解析部30は、リアルタイム復調器31、AD変換器32、受信用の高周波部33を有し、被試験対象DUTからのRF信号を復調してレイヤ2のデータに変換し、インターフェース部60、送受信部50を介してシミュレーション部40に出力する。
高周波部33は、被試験対象DUTからのRF信号を復調・周波数変換する。AD変換器32は、高周波部33で周波数変換された信号をデジタル信号に変換する。復調器31は、AD変換器32からのデジタルデータを評価対象の通信方式の規定に沿って復調してレイヤ2の送信データに変換し、インターフェース部31に出力する。
図3は、リアルタイム復調器31の構成例を示した図である。
図3において、高速ディジタル通信用のインターフェース部31a、送受信部31b、DSP31c、記憶部31d、FPGA31eを有する。
インターフェース部31aは、ギガビットイーサネット(登録商標)、10ギガビットイーサネット(登録商標)等で高速ディジタル通信を行なってパソコンPCのインターフェース部60と通信を行なう。送受信部31bは、インターフェース部31aと実行部31cの間に設けられ、各部31a、31cと相互に接続される。DSP31cは、実行部であり、記憶部31dのプログラムを読み出し、プログラムを実行する。記憶部31dは、プログラムを記憶する。DSP31eは、信号処理回路であり、DSP31cからの指示によって所望の電子回路にプログラミングされ、AD変換32からのデータのデータ処理を行って、DSP31cに出力する。
なお、送信用の高周波部23は、各種無線通信方式に対して対応できるように、出力できる周波数範囲や変調帯域幅が十分に広く取られているものを用いる。また、受信用の高周波部33は、各種無線通信方式に対して対応できるように、受信可能な周波数範囲や復調帯域幅が十分に広く取られているものを用いる。
このような装置の動作を説明する。
ここでは、変調方式の一種であるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex:直交周波数分割多重)を用いた通信方式を一例として説明する。
図4は、OFDM用の変調器21、復調器31の構成を示した図である。OFDMでは、マルチパス干渉による妨害を抑えるためのガード・インターバルの設定(時間設定)および変復調するFFT、逆FFTの設定(変換ポイント点)等のパラメータが各種通信規格によって異なっている。
プロトコル開発者が、DSP21c、31cを実行させるためのプログラムを作成する。このプログラムには、FPGA21e、31eをOFDMの変調器・復調器とするためのプログラムも含まれる。プログラムは、パソコンPCのシミュレーション部40で作成したものでもよく、他の機器で作成したものでもよい。そして、作成したプログラムP1を記憶部21d、31dに格納する。
そして、プロトコル開発者が、シミュレーション部でシミュレーションする通信方式(ここでは、OFDM)を選択し、選択した通信方式が、送受信部50、インターフェース部(以下、I/F部と略す)60、21a、31a、送受信部21b、31bを介してDSP21c、31cに送信される。
これにより、DSP21c、31cが、記憶部21d、31dからOFDMの通信方式がプログラミングされたプログラムP1を読み出してメモリ(図示せず)に展開し、このプログラムP1に従ってDSP21c、31c内のプログラミング手段(図示せず)が、FPGA21e、31eをプログラミングする。すなわち、小さな論理回路を複数個生成し、チップ内部の配線領域で論理回路を接続して組み合わせる。これにより、自由度が非常に高く、大規模で高速な電子回路を構成する。
具体的には、DSP21cのプログラミング手段(図示せず)が、FPGA21eに逆FFT回路21f、ガードインターバル付加回路21g、フィルタ回路21hを生成する。また、DSP31cが、信号処理回路31eにフィルタ回路31f、フレーム同期回路31g、OFDMシンボル同期・ガードインターバル除去回路31h、FFT回路31iを生成する。これにより、FPGA21e、31eの信号処理用の回路生成が終了し、被試験装置DUTとの実際の無線通信を開始する。
シミュレーション部40のプロトコル解析部42が、シミュレーションソフトを記憶媒体41から読み出して実行させ、上位レイヤから順に下位レイヤに対して所望の通信方式(ここでは、OFDM)の規定に従った送信データを出力し、レイヤ2の送信データを作成し、送受信部50に出力する。
送受信部50は、レイヤ2のデータをI/F部60の仕様に沿ったデータに変換し、I/F部60に送信する。そして、I/F部60が、変調器21のI/F部21aと通信を行なってデータの授受を行ない、I/F部21aが、元のレイヤ2のデータ(送受信部50による変換前のデータ)に変換し、DSP21cに出力する。
DSP21c内のデータ処理手段(図示せず)が、記憶部21dから読み出したプログラムP1を実行し、すなわち、レイヤ2の送信データをOFDMで規定された伝送路符号化処理を行なう。例えば、OFDMシンボルを構成する各サブキャリアの位相・振幅情報を計算し、複数のシンボルを一つのフレームにまとめてFPGA21eに出力する。
そして、逆FFT回路21fが、DSP12cからの位相・振幅情報を一OFDMシンボル単位で逆FFT変換して時間波形に変換する。
さらに、ガードインターバル付加回路21gが、逆FFT回路の時間波形にカードインターバルを付加し、フィルタ回路21hが、ガードインターバルが付加された波形の帯域外成分を抑圧するフィルタ処理をして送信信号波形を生成する。
そして、DA変換器22が、送信信号波形をアナログ信号に変換し、高周波部23が、アナログ信号をRF信号に周波数変換して被試験対象DUTに送信する。
一方、信号解析部30の高周波部33が、被試験対象DUTからのRF信号を受信して周波数変換してアナログベースバンド信号にする。
そして、AD変換器32が、アナログベースバンド信号をディジタル信号に変換し、リアルタイム復調器31に出力する。
さらに、復調器31のフィルタ回路31fが、帯域外成分を除去する。そして、フレーム同期回路31gが、フィルタリングされたデータからフレームの先頭を検出してフレームに含まれる信号区間のみを取り出す。さらに、同期・除去回路31hが、OFDMシンボルに含まれる有効FFT区間のみを取り出し、FFT回路31iが、FFTを行なってサブキャリアごとの位相・振幅情報を求める。
そして、DSP31c内のデータ処理手段(図示せず)が、プログラムP1に従ってFFT後の位相・振幅データに対して、OFDMの通信方式で規定された伝送路複号化処理を行なってレイヤ2の受信データを生成し、送受信部31bに出力する。
送受信部31bが、レイヤ2のデータをI/F部31aの仕様に沿ったデータに変換し、I/F部31aに送信する。そして、I/F部31aが、パソコンのI/F部60と通信を行なってデータの授受を行ない、I/F部60が、元のレイヤ2の受信データ(送受信部31bによる変換前のデータ)に変換し、シミュレーション部40に出力する。
そして、シミュレーション部40のプロトコル解析部42が、レイヤ2を含む上位レイヤのプロトコルで受信データを解釈し、それに対する応答の送信データを作成し、再び送受信部50等を介して信号発生部20に送信する。
また、例えば、OFDMにおいてプロトコル開発を行なう場合、ガードインターバルの長さ、FFTの点数、サブキャリア変調方式等のパラメータを様々に変更して試験を行ない、通信方式で規定された全パラメータについて評価する必要がある。そこで、各回路のパラメータを変更してプロトコル開発等を行なう場合、プロトコル解析部42が、そのパラメータをDSP21c、31cに送信し、DSP21c、31cが、送信されたパラメータとプログラムP1によって、各回路21f、21g、31g、31h、31iの論理回路をプログラミングし直す。
また、異なる変調方式、例えば、直交振幅変調(QAM:Quadrature Amplitude Modulation)を用いた通信方式のプロトコル開発等を行なう場合、その変調方式をDSP21c、31cに送信する。そして、DSP21c、31cが、この変調方式に対応するプログラムを読み出してFPGA21e、31eをプログラミングし直す。例えば、FPGA21eの回路21f、21gを消去して、変調マッピング回路を生成させ、FPGA31eの回路31g、31h、31iを消去して、変調デマッピング回路を生成させる。
このように、DSP21c、31cが、所望の通信方式のレイヤ1の処理に対応させてFPGA21e、31eをプログラミングし、レイヤ2からのデータを変調・復調して被試験対象DUTと無線通信する。これにより、各通信方式ごとに物理層のハードウェアを試作する必要が無く、所望の通信方式に物理層を容易に対応させることができる。従って、所望の通信方式のプロトコル開発を早期に行なうことができる。また、この無線機エミュレータを用いることによって試験システム全体としても所望の通信方式においてどのレイヤのプロトコル開発であっても早期に開発を行なうことができる。
[第2の実施例]
図5は、本発明の第2の実施例を示した構成図である。図1と同一のものには同一符号を付し、説明を省略する。図1に示すシステムは、被試験対象DUTと無線通信を行なって試験を行なう構成を示したが、図5に示す試験システムは、被試験対象同士の通信を受信してプロトコルアナライザとしての一例を示している。
図5において、被試験対象DUTの代わりに被試験対象の端末MSと被試験対象の基地局BSが設けられ、端末MSと基地局BSは、無線通信を行なう。ここで、端末MSから基地局BSへの信号を上り信号とし、基地局BSから基地局への信号を下り信号とし、上り信号と下り信号とのRF信号の周波数が異なる。すなわち、端末MSと基地局BSは、FDD(周波数分割複信)方式である場合の例を示している。
信号発生部20の代わりに信号解析部30’が設けられ、この信号解析部30’は、信号解析部30と同様にリアルタイム復調器31’、AD変換器32’、高周波部33’を有する。
パソコンPCに、I/F部60’、送受信部50’が設けられ、信号解析部30’からの受信データは、I/F部60’、送受信部50’を介してプロトコル解析部42に伝送される。
このような装置の動作は、図1に示す装置とほぼ同様であり、異なる点を説明する。
第1の信号解析部30は、上り信号を受信し、第2の信号解析部30は、下り信号を受信する。そして、各信号解析部30、30’の高周波部33、33’がRF信号をアナログベースバンド信号に変換し、AD変換器32、32’がディジタル信号に変換し、復調器31、31’が復調し、I/F部60、60’を介して送受信部50、50’に送信する。さらに、送受信部50、50’が、I/F部60、60’の通信用に変換された受信データを、元のレイヤ2の形式に戻してプロトコル解析部42に出力する。
そして、プロトコル解析部42上が実行するシミュレーションソフトによって端末MSと基地局BSとの間で行なわれている無線通信のプロトコル動作を解析、表示する。
このように、通信方式ごとに書き換え可能な無線機エミュレータを、プロトコルアナライザとしての試験システムに用いることによって、新しい無線通信方式を試験、評価するための物理層のハードウェアを試作する必要がない。これにより、所望の通信方式においてどのレイヤのプロトコル開発、評価等であっても早期に試験を行なうことができる。
なお、本発明はこれに限定されるものではなく、以下に示すようなものでもよい。
(1)図1に示すシステムにおいて、無線機エミュレータ10にRF信号を出力する信号発生部20、RF信号を受信する信号解析部30の両方を設ける構成を示したが、いずれか一方でもよく、各部20、30を複数個設けてもよい。
(2)図5に示すシステムにおいて、無線機エミュレータ10に信号解析部30、40を設ける構成を示したが、被試験対象の端末MSと被試験対象の基地局BSとがTDD(時分割複信)方式で、上り信号と下り信号の周波数が同じ場合、信号解析部30、40をいずれか一方の1個としてもよい。
(3)図1、図5に示すシステムにおいて、無線機エミュレータの信号発生部20、信号解析部30、30’それぞれにDSP、FPGAを設ける構成を示したが、DSPの処理速度に余裕がある場合や、FPGAの回路規模に余裕がある場合、例えば、信号発生部20、信号解析部30のDSP21c、31cを共通化したり、FPGA21e、31eを共通化してもよい。記憶部21d、31dも同様に共通化しもよい。
(4)信号処理回路にFPGAを用いる構成を示したが、プログラミング可能な論理回路IC、いわゆるPLD(Programmable Logic Device)であればどのようなものでもよく、CPLD(Complex PLD)やリコンフィギュアブル・プロセッサ(Reconfigurable Processor)でもよい。
本発明の第1の実施例を示した構成図である。 図1に示すシステムの要部の構成例を示した図である。 図1に示すシステムの要部のその他の構成例を示した図である。 図1に示すシステムをOFDMに適用させた場合の構成例を示した図である。 本発明の第2の実施例を示した構成図である。
符号の説明
10 無線機エミュレータ
20 信号発生部
21 変調器
21c、31c DSP
21d、31d 記憶部
21e、31e FPGA
22 DA変換器
23 送信用の高周波部
30、30’ 信号解析部
31、31’ 復調器
32、32’ AD変換器
33、33’ 受信用の高周波部
P1 プログラム
DUT、BS、MS 被試験対象

Claims (6)

  1. 被試験対象と無線通信を行なう無線機エミュレータにおいて、
    無線通信方式に対応したプログラムを格納する記憶部と、
    所望の論理回路にプログラミング可能な信号処理回路と、
    前記記憶部からプログラムを読み出して前記信号処理回路をプログラミングすると共に、前記信号処理回路に前記被試験対象と通信するデータの変調または復調の少なくとも一方を行なわせる実行部と
    を有することを特徴とする無線機エミュレータ。
  2. 実行部は、
    前記信号処理回路をプログラミングするプログラミング手段と、
    前記信号処理回路に授受するデータの伝送路符号化処理または伝送路複号化処理の少なくとも一方を行なうデータ処理手段と
    を有することを特徴とする請求項1記載の無線機エミュレータ。
  3. 前記信号処理回路からのデータをアナログ信号に変換するDA変換器と、
    このDA変換器のアナログ信号をRF信号に変換して前記被試験対象に送信する高周波部と
    を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の無線機エミュレータ。
  4. 前記被試験対象からRF信号を受信してアナログベースバンド信号に変換する高周波部と、
    この高周波部からのアナログベースバンド信号をディジタル信号に変換し前記信号処理回路に出力するAD変換器と
    を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の無線機エミュレータ。
  5. 信号処理回路は、FPGAであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の無線機エミュレータ。
  6. 被試験対象と無線通信を行なって試験を行なう無線試験システムにおいて、
    レイヤ2を含む上位レイヤのデータをシミュレーションするシミュレーション部と、
    レイヤ2とレイヤ1間のデータ変換を行なって、前記シミュレーション部とレイヤ2のデータで通信し、前記被試験対象とレイヤ1のデータで通信する請求項1〜5のいずれかに記載の無線機エミュレータと
    を設けたことを特徴とする無線試験システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012209793A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Anritsu Corp 移動体通信端末試験システム、解析方法、及び解析プログラム
JP2013531408A (ja) * 2010-05-13 2013-08-01 ゼットティーイー コーポレイション 端末のアップリンクシミュレーションデータのローディング方法及び端末
JP2014123833A (ja) * 2012-12-20 2014-07-03 Anritsu Corp 移動通信端末試験装置及びデータ生成装置並びに移動通信端末試験方法

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