JP2009044273A - 無線通信装置および通信帯域制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】アクセスポイントの構成を変更することなく、また、輻輳を検出するための制御情報を無線リンク上に送信することなく、無線通信装置とアクセスポイントとの無線リンク品質が悪い環境においても、リアルタイム通信の品質を確保し、非リアルタイム通信を同時に利用すること。
【解決手段】通信セッション管理部121は、無線通信装置100が現在リアルタイム通信セッションを実施しているか否かの状態を管理する。無線リンク再送監視部122は、リアルタイム通信セッションを実施している間、再送頻度を計算し、計算結果に基づいて非リアルタイム通信の通信帯域を設定する。帯域制限制御部123は、無線リンク再送監視部122から指示された帯域に応じて非リアルタイム通信データの流量を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】通信セッション管理部121は、無線通信装置100が現在リアルタイム通信セッションを実施しているか否かの状態を管理する。無線リンク再送監視部122は、リアルタイム通信セッションを実施している間、再送頻度を計算し、計算結果に基づいて非リアルタイム通信の通信帯域を設定する。帯域制限制御部123は、無線リンク再送監視部122から指示された帯域に応じて非リアルタイム通信データの流量を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、リアルタイム通信セッションと非リアルタイム通信セッションを同時に行う無線通信装置及び通信帯域制御方法に関する。
近年、IP(インターネットプロトコル)を利用した音声通信サービスが注目され、無線LANを利用した通信端末も実用化されている。このような通信端末の多くは、音声通信サービスのみを提供するものである。しかしながら、音声通信に代表されるリアルタイム通信サービス(低遅延が要求され実時間性を要する通信サービス)と、ファイル転送に代表される非リアルタイム通信サービス(遅延に寛容で実時間性を要しない通信サービス)とを同時に提供することのできる無線通信システムへの需要が高まりつつある。
このようなサービスを提供するために、音声パケット優先制御などのQoS技術を無線LANアクセスポイント内部、あるいは無線LANに付属する装置に備える技術が開示されている(特許文献1参照)。
特許文献1では、音声パケット優先制御装置が、通信回線上の音声パケットを検出し、その音声パケットを通信する通信端末に対してpingパケットを送信し、当該通信端末からping応答を受け取り、そのラウンドトリップ時間を計測して輻輳状態を検出する。そして、輻輳が発生していれば、音声パケット優先制御装置が、非リアルタイム通信を遮断する。
特開2004−15290号公報(図1)
しかしながら、上記従来技術では、輻輳を検出するために音声通信を行っている通信端末へのping送信、および通信端末からのping応答受信を必要とする。したがって、輻輳を検出するために無線リンクを使用し、無線帯域を浪費するという課題を有する。
また、上記従来技術では、輻輳を検出した場合に、非リアルタイム通信を遮断してしまうため、品質劣化を生じさせない程度の非リアルタイム通信を行うことができず、無線帯域の有効利用ができないという課題、および、無線リンク品質の悪い通信端末のみならず、アクセスポイント配下の全ての通信端末への非リアルタイム通信を遮断してしまうという課題を有する。
また、無線LANは無線リンクによりアクセスポイントと通信端末を接続するため、アクセスポイント配下の通信端末とのリンク品質は常に一定ではなく、アクセスポイントとの距離や障害物等により変化する。また、一般的にCSMA/CAwithACKと呼ばれる無線LANのアクセス方式では、通信端末からパケットを送信する場合に、アクセスポイントからアクノレッジ応答(以下、「ACK」という)を受信しないときに再送が行われ、アクセスポイントからパケットを送信する場合に、通信端末からACKを受信しないときに再送が行われる。したがって、特定の通信端末が、アクセスポイントから遠い位置に存在するなど、無線リンク品質が悪い環境では、再送回数が増加し、アクセスポイントの送信キューから該当送信データを排出するまでの時間が増大してしまい、音声通信の品質に影響を与えてしまう。そして、この問題により、アクセスポイントが単独の送信キューを有する場合、アクセスポイント配下の全ての通信端末に影響し、通信端末別に複数の送信キューを持つ場合、特定の通信端末にのみ影響し、データの優先度別に複数のキューを持つ場合、他の通信端末が関わる同一優先度のデータ送受信に影響する。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、アクセスポイントの構成を変更することなく、輻輳を検出するための制御情報を無線リンク上に送信することなく、通信端末(以下、「無線通信装置」という)とアクセスポイントとの無線リンク品質が悪い環境においても、リアルタイム通信の品質を確保し、非リアルタイム通信を同時に利用することができる無線通信装置および通信帯域制御方法を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため、本発明の無線通信装置は、無線アクセスポイントとの間で、リアルタイム通信と非リアルタイム通信とを同時に行うことが可能な無線通信装置において、リアルタイム通信を実施中か否かを管理するリアルタイム通信セッション管理手段と、リアルタイム通信を実施している間、前記無線アクセスポイントとの間の無線リンクの間における受信データの総数に対する再送データの割合である再送頻度を計算し、計算結果に基づいて非リアルタイム通信の通信帯域を設定する無線リンク再送監視手段と、前記無線リンク再送監視手段が設定した通信帯域に基づいて非リアルタイム通信データの流量を制御する帯域制限制御手段と、を有する構成を採る。
本発明の通信帯域制御方法は、無線アクセスポイントとの間で、リアルタイム通信と非リアルタイム通信とを同時に行うことが可能な無線通信装置における通信帯域制御方法であって、リアルタイム通信を実施中か否かを管理するリアルタイム通信セッション管理ステップと、リアルタイム通信を実施している間、前記無線アクセスポイントとの間の無線リンクの間における受信データの総数に対する再送データの割合である再送頻度を計算する再送頻度計算ステップと、前記再送頻度に基づいて非リアルタイム通信の通信帯域を設定する通信帯域設定ステップと、前記設定した通信帯域に基づいて非リアルタイム通信データの流量を制御する帯域制限制御ステップと、を有する方法を採る。
本発明によれば、無線通信装置における無線リンクでの再送頻度に応じて、無線通信装置が受信可能な帯域を制限することができるので、輻輳を検出するための制御情報を無線リンク上に送信することなく、リアルタイム通信の品質を確保し、非リアルタイム通信を同時に利用することができる。これによって、アクセスポイントへの構成変更をすることなく、無線通信装置とアクセスポイント間でQoS機能を持たなくとも、無線通信装置内で閉じた制御のみでリアルタイム通信を保護することができる。また、リアルタイム通信を実施するために、非リアルタイム通信を停止する必要がなく、無線帯域の有効利用が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線通信装置100の構成を示すブロック図である。図1に示すように、無線通信装置100は、無線LAN送受信処理部110と、通信帯域制御部120と、端末制御部130と、キー140と、ディスプレイ150と、を有する。なお、無線通信装置100は、図示しない、コーデック、マイク、スピーカ、カメラ、バイブレータ、プログラム格納やプログラム実行のためのメモリなどをさらに有する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線通信装置100の構成を示すブロック図である。図1に示すように、無線通信装置100は、無線LAN送受信処理部110と、通信帯域制御部120と、端末制御部130と、キー140と、ディスプレイ150と、を有する。なお、無線通信装置100は、図示しない、コーデック、マイク、スピーカ、カメラ、バイブレータ、プログラム格納やプログラム実行のためのメモリなどをさらに有する。
無線LAN送受信処理部110は、無線LANのPHY/MAC処理を行い、必要に応じて、端末制御部130との間で情報のやり取りを行う。また、無線LAN送受信処理部110は、例えば、IEEE802.11に準ずる無線通信方式により、アクセスポイントとの間で無線信号の送受信を行う。具体的には、無線LAN送受信処理部110は、送信データをフレーム化し、変調、アップコンバート、増幅等の送信処理を行い、アンテナからアクセスポイントに対して送信する。また、無線LAN送受信処理部110は、アクセスポイントから送信され、アンテナに受信されたフレームに対して、増幅、ダウンコンバート、復調等の受信処理を行い、パケットを展開して受信データを取り出す。そして、無線LAN送受信処理部110は、受信データを通信帯域制御部120の通信セッション管理部121及び無線リンク再送監視部122に出力する。なお、無線LAN送受信処理部110は、他の無線通信システム規格、たとえば、IEEE802.15方式、IEEE802.16方式、3GPP HSxPA方式、3GPP−LTEに準ずる無線通信方式としても構わない。
通信帯域制御部120は、端末制御部130からリアルタイム通信の開始を指示されると、無線LAN送受信処理部110に受信された非リアルタイム通信データの通信帯域の制御を行う。通信帯域制御部120は、通信セッション管理部121、無線リンク再送監視部122、および帯域制限制御部123を有する。
通信セッション管理部121は、無線通信装置100が現在リアルタイム通信セッションを実施しているか否かの状態を管理する。具体的には、通信セッション管理部121は、端末制御部130からリアルタイム通信の開始を指示されると、無線リンク再送監視部122に再送頻度(受信されたデータの総数に対する再送データの割合)を計算するように指示する。一方、通信セッション管理部121は、端末制御部130からリアルタイムセッションの終了を指示されると、無線リンク再送監視部122に再送頻度の計算を終了するように指示する。
無線リンク再送監視部122は、通信セッション管理部121から再送頻度計測の指示を受けると、再送頻度を計算し、計算結果に基づいて非リアルタイム通信の通信帯域を設定し、帯域制限制御部123に指示する。
帯域制限制御部123は、無線リンク再送監視部122から指示された帯域に応じて非リアルタイム通信データの流量を制御する。非リアルタイム通信データは、帯域制限制御部123から端末制御部130に出力される。
端末制御部130は、無線LANのIP層より上位の処理を行い、必要に応じて、無線LAN送受信処理部110との間で情報のやり取りを行う。また、端末制御部130は、ユーザのキー入力に応じて所定のアプリケーションを実行・終了する処理や、システム起動処理、システム終了処理、電源管理などのシステム動作制御等を行う。また、端末制御部130は、通信アプリケーションにて生成される送信データをパケット化し、無線LAN送受信処理部110に渡す処理、通信帯域制御部120から受け取った受信パケットからデータを抽出し、通信アプリケーションに渡す処理を行う。
また、端末制御部130は、ネットワーク側からの着信要求や、利用者のキー入力等による発信要求など、無線通信装置100に対して音声通信要求が発生すると、通信帯域制御部120の通信セッション管理部121に対してリアルタイム通信の開始を指示する。また、端末制御部130は、ネットワーク側からの音声通信切断要求や、利用者のキー入力等による音声通信切断があると、通信帯域制御部120の通信セッション管理部121に対してリアルタイム通信の終了を指示する。
キー140及びディスプレイ150は、利用者が選択した動作を実行するためのユーザインタフェースである。
図2は、無線リンク再送監視部122の内部構成を示すブロック図である。無線リンク再送監視部122は、再送頻度計測部201、再送頻度管理テーブル202、および帯域制限指示部203を有する。
再送頻度計測部201は、通信セッション管理部121から再送頻度計測の指示を受けると、無線LAN送受信処理部110から出力された受信データの再送フラグフィールドを解析し、再送頻度を計算する。具体的には、再送フラグフィールドの値が、受信データが再送データを示している値である場合、再送頻度計測部201は、内部の再送カウンタを1増加させる。また、再送データを示していない場合、再送頻度計測部201は、内部の非再送カウンタを1増加させる。そして、再送頻度計測部201は、再送カウンタの値と非再送カウンタの値から再送頻度を計算する。計算された再送頻度は、帯域制限指示部203に出力される。
なお、本発明では、非再送カウンタの変わりに、データを受信したときにカウンタ値を増加させる受信カウンタを設け、再送カウンタ値と受信カウンタ値とから再送頻度を計測することも可能である。また、再送頻度を計測する対象となる受信データは、受信データのIPパケットを抽出し、受信ポートフィールドを参照することにより、非リアルタイム通信のみを対象としても構わない。
再送頻度管理テーブル202は、再送頻度の程度により帯域制限を行うか否かを判定するための閾値を管理する。図3は、再送頻度管理テーブル202の一例を示す図である。図3の例では、再送頻度が20%未満の場合には帯域制限を行わず、20%以上40%未満の場合には帯域を5Mbpsに制限し、40%以上60%未満の場合には帯域を3Mbpsに制限し、60%以上80%未満の場合には帯域を1Mbpsに制限し、80%以上の場合には帯域を128kbpsに制限する。
なお、図3では、再送頻度の程度により、帯域制限値を変更する場合について示したが、本発明はこれに限られず、予め帯域制限値を特定の値に設定し、再送頻度が閾値を超えた場合に帯域制限を行う方式を採ることもできる。また、図3に示す値は、利用者がキー入力により編集する、該当データを外部メモリから転送する、ファイルをダウンロードする等の方法により変更することも可能である。
帯域制限指示部203は、再送頻度計測部201が計算した再送頻度と再送頻度管理テーブル202の値を照合して、帯域制限制御部123に対して帯域制限を実施するか否かを指示する。また、帯域制限を実施する場合、帯域制限指示部203は、帯域制限値を帯域制限制御部123に出力する。
図4は、帯域制限制御部123の内部構成を示すブロック図である。帯域制限制御部123は、トラヒック種別判定部301、分配器302、仮想受信キュー303、流量監視部304、流量弁305、および受信キュー306を有する。
トラヒック種別判定部301は、帯域制限指示部203から帯域制限の実施を指示されなければ、全ての受信データを受信キュー306に出力するように分配器302を制御する。また、トラヒック種別判定部301は、帯域制限指示部203から帯域制限の実施を指示されると、トラヒック種別を判定し、非リアルタイム通信データを仮想受信キュー303に出力し、リアルタイム通信データを受信キュー306に出力するように分配器302を制御する。このトラヒック種別判定は、例えば、受信データのIPパケットを抽出し、受信ポートフィールドを参照することにより実現することができる。
分配器302は、トラヒック種別判定部301の制御に従って、入力した受信データを仮想受信キュー303あるいは受信キュー306へ出力する。
仮想受信キュー303は、分配器302から出力された非リアルタイム通信データを一時的に保存した後、流量弁305を介して受信キュー306へ出力する。
流量監視部304は、階層的トークンバケツ等のキューイングアルゴリズムにより、流量弁305を調節して、仮想受信キュー303から受信キュー306へ出力される非リアルタイム通信データの流量を制御する。なお、図3のように再送頻度により帯域制限値が変動する場合、流量監視部304は、帯域制限指示部203から指示された帯域制限値になるように転送流量を制御する。また、あらかじめ帯域制限値が特定の値に設定されている場合、流量監視部304は、該特定の値になるように転送流量を制御する。このように、仮想受信キュー303に保存された受信データ、すなわち非リアルタイム通信データに対してのみ、受信キュー306への転送流量を制御することにより、非リアルタイム通信データの帯域が制限される。
受信キュー306は、分配器302あるいは仮想受信キュー303から出力された受信データを一時的に保存した後、端末制御部130に出力する。
次に、本実施の形態に係る通信帯域制御方法について図5を用いて説明する。図5は、無線通信装置100における通信帯域制御方法を示すフロー図である。
まず、通信開始後は、端末制御部130が、無線通信装置100に対するリアルタイム通信要求の有無を監視する(S501;NO)。そして、通信セッション管理部121が、端末制御部130からリアルタイム通信の開始を指示されると(S501;YES)、無線リンク再送監視部122が再送頻度の測定を行い(S502)、再送頻度管理テーブル202内の値に基づいて再送頻度が閾値より高いか否かを判定する(S503)。
再送頻度が閾値より高い場合(S503;YES)、帯域制限制御部123は、帯域制限を実施する(S504)。一方、再送頻度が閾値以下の場合(S503;NO)、帯域制限制御部123は、帯域制限を実施しない(S505)。
以下、リアルタイム通信が実行中の間(S506;YES)、上記S502からS505のステップが繰り返される。一方、無線通信装置100においてリアルタイム通信が終了し、通信セッション管理部121が、端末制御部130からリアルタイム通信の終了を指示されると(S506;NO)、無線リンク再送監視部122が再送頻度の測定を終了する(S507)。また、帯域制限が実行されている場合、帯域制限を解除する処理も行う(S508)。そして、フローはS501に戻る。
以上のように、本実施の形態によれば、無線通信装置100が、無線リンクでの再送頻度に応じて受信可能な非リアルタイム通信データの帯域を制限することができる。これにより、本実施の形態では、輻輳を検出するための制御情報を無線リンク上に送信することなく、リアルタイム通信の品質を確保しながら、非リアルタイム通信を適切な通信量にて同時に利用することができる。これによって、アクセスポイントへの構成変更をすることなく、無線通信装置とアクセスポイント間でQoS機能を持たなくとも、無線通信装置内で閉じた制御のみでリアルタイム通信の保護が可能となる。
なお、本実施の形態においては、帯域制限制御部123は、非リアルタイム通信の受信帯域を制限する場合について述べたが、帯域制限制御部123を、非リアルタイム通信の送信側に適用してもよい。これによれば、輻輳を検出するための制御情報を無線リンク上に送出することなく、リアルタイム通信の品質を確保し、ファイルアップロードなどの非リアルタイム通信を適切な通信量にて同時に利用することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2は、受信信号強度から再送頻度を推定する場合について説明する。なお、本実施の形態に係る無線通信装置100は、実施の形態1(図1)と比較して、無線リンク再送監視部122の内部構成のみ異なる。
実施の形態2は、受信信号強度から再送頻度を推定する場合について説明する。なお、本実施の形態に係る無線通信装置100は、実施の形態1(図1)と比較して、無線リンク再送監視部122の内部構成のみ異なる。
図6は、本実施の形態に係る無線通信装置100の無線リンク再送監視部122の内部構成を示すブロック図である。なお、図6に示す無線リンク再送監視部122において、図2と共通する構成部分には、図2と同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6において、無線リンク再送監視部122は、参照信号強度抽出部601、再送頻度推定部602、再送頻度管理テーブル202、および帯域制限指示部203を有する。
参照信号強度抽出部601は、無線LAN送受信処理部110に受信された参照信号の受信信号強度を抽出し、再送頻度推定部602に出力する。参照信号とは、アクセスサイクルの基準を示す、アクセスポイントからのビーコン信号である。
再送頻度推定部602は、受信電界強度に基づいて、無線通信装置100とアクセスポイントとの間の無線リンク品質を推定し、再送頻度を推定する。図7は、再送頻度を推定するために、再送頻度推定部602が管理する再送頻度算出用テーブルの一例を示す図である。図7では、参照信号の受信電界強度が20%未満の場合には再送頻度の推定値は80%、参照信号の受信電界強度が20%以上40%未満の場合には再送頻度の推定値は60%、参照信号の受信電界強度が40%以上60%未満の場合には再送頻度の推定値は30%、参照信号の受信電界強度が60%以上80%未満の場合には再送頻度の推定値は20%、参照信号の受信電界強度が80%以上の場合には再送頻度の推定値は0%としている。なお、図7に示す値は、利用者がキー入力により編集する、該当データを外部メモリから転送する、ファイルをダウンロードする等の方法により変更することも可能である。
帯域制限指示部203は、再送頻度推定部602が推定した再送頻度と再送頻度管理テーブル202の値を照合して、帯域制限制御部123に対して帯域制限を実施するか否かを指示する。また、帯域制限を実施する場合、帯域制限指示部203は、帯域制限値を帯域制限制御部123に出力する。
以上のように、本実施の形態によれば、無線通信装置100が、受信信号強度から再送頻度を推定し、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態では、アクセスポイントから定期的に送信されるビーコン等の参照信号の受信信号強度を抽出する場合について説明したが、本発明はこれに限られず、無線通信装置100が受信信号の信号強度を定期的に計測するための受信参照信号抽出タイマを持ち、アクセスポイントから送出される無線信号の信号強度を、受信参照信号抽出タイマが満了するごとに抽出しても良い。これにより、アクセスポイントからの特定の制御信号ではなく、任意の信号を参照信号として利用することができる。また、受信信号強度情報は、無線LAN送受信処理部110から、物理層プリミティブとして受け取った値を利用しても良い。
また、本実施の形態では、再送頻度推定部602において、参照信号の受信電界強度と、再送頻度推定値との関連付けを示すテーブルから再送頻度を算出する場合について説明したが、本発明はこれに限られず、フレームエラーレート対信号強度曲線理論計算値等から再送頻度を算出してもよい。
(実施の形態3)
実施の形態3では、アクセス権取得率を算出し、アクセス権取得率と再送頻度に基づいて帯域制限制御を行う場合について説明する。
実施の形態3では、アクセス権取得率を算出し、アクセス権取得率と再送頻度に基づいて帯域制限制御を行う場合について説明する。
図8は、本発明の実施の形態3に係る無線通信装置800の構成を示すブロック図である。なお、図8に示す無線通信装置800において、図1と共通する構成部分には、図1と同一の符号を付し、その説明を省略する。
図8に示す無線通信装置800は、図1に示した無線通信装置100と比較して、通信帯域制御部120の中にアクセス権取得率計測部801を追加した構成を採る。
図9は、アクセス権取得率計測部801の構成を示すブロック図である。アクセス権取得率計測部801は、成功回数カウンタ901、失敗回数カウンタ902、アクセス権取得率タイマ903、およびアクセス権取得率算出部904を有する。
IEEE802.11にて用いられているアクセス方式CSMA/CAでは、データを送信する場合、無線通信装置800は、無線リンクが一定期間未使用であるか否かを検出する。この一定期間の間に、他の無線通信装置、もしくはアクセスポイントからのデータ送信を検出した場合、アクセス権の取得に失敗する。アクセス権取得率計測部801には、無線LAN送受信処理部110から、アクセス権取得成功を示す情報あるいはアクセス権取得失敗を示す情報が通知される。成功回数カウンタ901は、アクセス権取得成功を示す情報を入力するとカウンタ値を1加算する。失敗回数カウンタ902は、アクセス権取得失敗を示す情報を入力するとカウンタ値を1加算する。また、成功回数カウンタ901及び失敗回数カウンタ902は、アクセス権取得率算出部904からの指示によりカウンタ値を初期化する。
アクセス権取得率タイマ903は、アクセス権取得率を算出するためにカウンタ計数を行うインターバルを計時し、計時が完了するとアクセス権取得率算出部904にタイマ満了を通知する。また、アクセス権取得率タイマ903は、アクセス権取得率算出部904からの指示により、タイマ初期化を行い、計時を開始する。
アクセス権取得率算出部904は、所定のインターバルごとにアクセス権取得率を算出する。具体的には、アクセス権取得率算出部904は、アクセス権取得率タイマ903に対して初期化を指示した後、アクセス権取得率タイマ903からタイマ満了の通知を入力すると、成功回数カウンタ901と失敗回数カウンタ902の値を読み出して、(アクセス権獲得失敗回数)/(アクセス権取得成功回数+アクセス権取得失敗回数)にてアクセス権取得率を算出する。そして、アクセス権取得率算出部904は、無線リンク再送監視部122にアクセス権取得率を通知し、成功回数カウンタ901及び失敗回数カウンタ902のカウンタ値を初期化する。
本実施の形態の無線リンク再送監視部122は、図3に示した再送頻度管理テーブル202の変わりに、図10に示す帯域制限値管理マトリクスを所有する。無線リンク再送監視部122は、再送頻度と、アクセス権取得率計測部801から受け取ったアクセス権取得率情報とから、帯域制限値を算出し、帯域制限制御部123に帯域制限指示を行う。図10の値は一例ではあるが、例えば、再送頻度が50%、アクセス権取得率が60%の場合、帯域制限値は2Mbpsと設定される。
なお、ここでは一例として、再送頻度とアクセス権取得率の程度により、帯域制限値を変更する場合について説明したが、本発明はこれに限られず、あらかじめ帯域制限値を特定の値に設定し、再送頻度が閾値を超えた場合、アクセス権取得率が閾値を下回った場合のいずれか、もしくは双方を満足した場合において帯域制限を行うという方法を用いても良い。また、これらの値は、利用者がキー入力により編集したり、該当データを外部メモリから転送したり、ファイルダウンロード等により変更することも可能である。
また、アクセス権取得率タイマ903の初期値に関しては、利用者がキー入力により編集したり、該当データを外部メモリから転送したり、ファイルダウンロード等により変更することも可能である。
次に、本実施の形態に係るアクセス権取得率を算出方法について図11を用いて説明する。図11は、本実施の形態に係るアクセス権取得率の算出方法を示すフロー図である。
まず、アクセス権取得率算出部904が、成功回数カウンタ901、失敗回数カウンタ902およびアクセス権取得率タイマ903を初期化し、アクセス権取得率タイマ903に計時開始を指示する(S1101)。アクセス権取得率タイマ903は、アクセス権取得率算出部904からの計時開始指示を受けると、タイマ計時を開始し(S1102)、タイマが満了した場合、アクセス権取得率算出部904にタイマ満了通知を発行する。
アクセス権取得率算出部904は、タイマ満了通知を受信したか否かを判定し(S1103)、受信していない場合(S1103;NO)、アクセス権取得成功もしくはアクセス権取得失敗の通知を無線LAN送受信処理部110から入力したか否かを判定する(S1104)。
そして、アクセス権取得率算出部904は、アクセス権取得成功の通知を入力した場合には成功回数カウンタ901を1加算し、アクセス権取得失敗の通知を入力した場合には失敗回数カウンタ902を1加算する(S1104;YES、S1105)。
以降、アクセス権取得率算出部904は、タイマ満了通知を受信するまで、S1103からS1105のステップを繰り返す。
一方、アクセス権取得率タイマ903からタイマ満了通知を受信した場合(S1103;YES)、アクセス権取得率算出部904は、成功回数カウンタ901と失敗回数カウンタ902の値を読み出し、アクセス権取得率を算出し(S1106)、無線リンク再送監視部122にアクセス権取得率を通知する(S1107)。その後、S1101からS1107のステップが繰り返される。
このように、本実施の形態では、無線通信装置800が、無線リンクでの再送頻度と、無線通信装置800が接続しているアクセスポイントの配下の他無線通信装置からの通信量に応じて、受信可能な帯域を制限することができる。これにより、本実施の形態では、輻輳を検出するための制御情報を無線リンク上に送信することなく、リアルタイム通信の品質を確保しながら、非リアルタイム通信を適切な通信量にて同時に利用することができる。これによって、アクセスポイントへの構成変更をすることなく、無線通信装置とアクセスポイント間でQoS機能を持たなくとも、無線通信装置内で閉じた制御のみでリアルタイム通信の保護が可能となる。
(実施の形態4)
実施の形態4は、帯域制限値に応じてリアルタイム通信に利用する通信インタフェースを選択する場合について説明する。
実施の形態4は、帯域制限値に応じてリアルタイム通信に利用する通信インタフェースを選択する場合について説明する。
図12は、本発明の実施の形態4に係る無線通信装置1200の構成を示すブロック図である。なお、なお、図12に示す無線通信装置1200において、図1と共通する構成部分には、図1と同一の符号を付し、その説明を省略する。
図12に示す無線通信装置1200は、図1に示した無線通信装置100と比較して、セルラ送受信処理部160を追加し、通信帯域制御部120の中に垂直ハンドオーバ管理部1201を追加した構成を採る。
セルラ送受信処理部160は、公衆無線通信網経由での通信を行うための送受信を行う。セルラ送受信処理部160で行われる通信には、パケット交換による通信と、回線交換による通信とが含まれる。
垂直ハンドオーバ管理部1201は、実行中の通信セッションを、セルラ送受信処理部160を経由する場合と、無線LAN送受信処理部110を経由する場合とに適宜切り替えて行う垂直ハンドオーバの管理を行う。垂直ハンドオーバ管理部1201は、図13に示すような、無線LANを利用するための帯域制限閾値を管理するテーブルを備え、上記実施の形態1から実施の形態3に示した帯域制限算出処理の結果と閾値(図13では3Mbps)を比較する。そして、帯域制限値が閾値以下となる場合には、垂直ハンドオーバ管理部1201は、リアルタイム通信のために無線LAN送受信処理部110を利用せず、セルラ送受信処理部160を利用するように、端末制御部130に指示する。
このとき、端末制御部130は、リアルタイム通信に無線LANを利用していれば、公衆無線通信網へのハンドオーバ処理を実施し、リアルタイム通信に公衆無線通信網を利用していれば、そのまま公衆無線通信網の利用を継続する。なお、帯域制限算出のトリガは、実施の形態1で示した場合に加え、公衆無線通信網における回線交換を利用した音声通信の最中に、特定の無線LANアクセスポイントと通信可能な範囲に侵入したときに、垂直ハンドオーバ管理部1201が通信セッション管理部121にリアルタイムセッション開始を指示する場合もある。
次に、本実施の形態に係る無線通信装置1200における帯域制限値算出トリガを検出し、ハンドオーバ処理を実施するまでの流れについて図14を用いて説明する。図14は、本実施の形態に係るハンドオーバ処理方法を示すフロー図である。
無線通信装置1200は、帯域制限値算出トリガを検出すると、たとえば、図5に示したステップS502〜S504を実施し、帯域制限値を算出する(S1401)。そして、垂直ハンドオーバ管理部1201は、帯域制限値が、テーブルに管理している閾値よりも小さいか否かを判定する(S1402)。
帯域制限値が閾値よりも小さい場合(S1402;YES)、垂直ハンドオーバ管理部1201は、リアルタイム通信に利用している通信インタフェースが無線LAN送受信処理部110か否かを判定する(S1403)。
通信インタフェースが無線LAN送受信処理部110であれば(S1403;YES)、垂直ハンドオーバ管理部1201から指示を受けた端末制御部130が、セルラ送受信処理部160を利用するようにハンドオーバを実施する(S1404)。なお、通信インタフェースがセルラ送受信処理部160であれば、通信状態がそのまま継続される(S1403;NO)。
一方、帯域制限値が閾値以上である場合(S1402;NO)、通信帯域制御部120は、無線LANの帯域制限を実行する(S1405)。
さらに、通信帯域制御部120は、リアルタイム通信に利用している通信インタフェースがセルラ送受信処理部160であるか否かを判定し(S1406)、リアルタイム通信に利用している通信インタフェースがセルラ送受信処理部160であれば(S1406;YES)、無線LAN送受信処理部110を利用するようにハンドオーバを実施する(S1404)。
なお、図14においてS1406の判定を行わず、そのまま、セルラ送受信処理部160にてリアルタイム通信を継続してもかまわない。
なお、無線LANを利用するための帯域制限値閾値に関しては、利用者がキー入力により編集したり、該当データを外部メモリから転送したり、ファイルダウンロード等により変更することも可能である。
このように、本実施の形態によれば、実施の形態1から実施の形態3の効果に加え、帯域制限値に応じてリアルタイム通信に利用する通信インタフェースを適切に選択することができる。
なお、上記各実施の形態では、リアルタイム通信の例として音声通信を用いて説明したが、リアルタイム通信には、緊急通報や、ビデオ会議システム等があり、本発明はこれらについても同様の効果を得ることができる。
また、通信セッション管理部121、無線リンク再送監視部122(再送頻度計測部201、再送頻度管理テーブル202、帯域制限指示部203、参照信号強度抽出部601、再送頻度推定部602)、帯域制限制御部123、アクセス権取得率計測部801(成功回数カウンタ901、失敗回数カウンタ902、アクセス権取得率タイマ903、アクセス権取得率算出部904)、垂直ハンドオーバ管理部1201は、集積回路であるLSIとして典型的には実現される。これらは個別に1チップ化されても良いし、一部、または全てを含むように1チップ化されても良い。
また、ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用しても良い。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
本発明は、無線LANなどの無線通信インタフェースを搭載した携帯電話、情報通信装置等、リアルタイム通信セッションと非リアルタイム通信セッションを同時に行う無線通信装置に用いるに好適である。また、本発明は、様々な無線通信システム間を移動して通信を行うユビキタス無線通信端末、センサネットワーク端末等の用途にも応用することができる。
100、800、1200 無線通信装置
110 無線LAN送受信処理部
120 通信帯域制御部
121 通信セッション管理部
122 無線リンク再送監視部
123 帯域制限制御部
130 端末制御部
140 キー
150 ディスプレイ
201 再送頻度計測部
202 再送頻度管理テーブル
203 帯域制限指示部
301 トラヒック種別判定部
303 仮想受信キュー
304 流量監視部
306 受信キュー
601 参照信号強度抽出部
602 再送頻度推定部
801 アクセス権取得率計測部
901 成功回数カウンタ
902 失敗回数カウンタ
903 アクセス権取得率タイマ
904 アクセス権取得率算出部
160 セルラ送受信処理部
1201 垂直ハンドオーバ管理部
110 無線LAN送受信処理部
120 通信帯域制御部
121 通信セッション管理部
122 無線リンク再送監視部
123 帯域制限制御部
130 端末制御部
140 キー
150 ディスプレイ
201 再送頻度計測部
202 再送頻度管理テーブル
203 帯域制限指示部
301 トラヒック種別判定部
303 仮想受信キュー
304 流量監視部
306 受信キュー
601 参照信号強度抽出部
602 再送頻度推定部
801 アクセス権取得率計測部
901 成功回数カウンタ
902 失敗回数カウンタ
903 アクセス権取得率タイマ
904 アクセス権取得率算出部
160 セルラ送受信処理部
1201 垂直ハンドオーバ管理部
Claims (14)
- 無線アクセスポイントとの間で、リアルタイム通信と非リアルタイム通信とを同時に行うことが可能な無線通信装置において、
リアルタイム通信を実施中か否かを管理するリアルタイム通信セッション管理手段と、
リアルタイム通信を実施している間、前記無線アクセスポイントとの間の無線リンクの間における受信データの総数に対する再送データの割合である再送頻度を計算し、計算結果に基づいて非リアルタイム通信の通信帯域を設定する無線リンク再送監視手段と、
前記無線リンク再送監視手段が設定した通信帯域に基づいて非リアルタイム通信データの流量を制御する帯域制限制御手段と、
を有する無線通信装置。 - 前記無線リンク再送監視手段は、受信データの再送頻度を計算する再送頻度計測手段と、前記再送頻度に応じて帯域制限を行うか否かを判定するための閾値を管理する再送頻度管理テーブルと、前記計算された再送頻度と前記再送頻度管理テーブルとから非リアルタイム通信の通信帯域を設定する帯域制限指示手段と、
を具備する請求項1に記載の無線通信装置。 - 前記無線リンク再送監視手段は、前記無線アクセスポイントからの受信参照信号の受信信号強度を抽出する受信信号強度抽出手段と、前記受信信号強度から再送頻度を推定する再送頻度推定手段と、前記再送頻度に応じて帯域制限を行うか否かを判定するための閾値を管理する再送頻度管理テーブルと、前記推定された再送頻度と前記再送頻度管理テーブルとから非リアルタイム通信の通信帯域を設定する帯域制限指示手段と、を有する、
請求項1に記載の無線通信装置。 - 受信信号の信号強度を計測するタイミングを決定するための受信参照信号抽出タイマをさらに有し、
前記受信信号強度抽出手段は、受信参照信号抽出タイマ満了後に初めて無線アクセスポイントから受信した信号を受信参照信号として受信信号強度を抽出する、
請求項3に記載の無線通信装置。 - データを送信するための無線リンクアクセス権の取得成功率を算出するアクセス権取得率計測手段をさらに有し、
前記無線リンク再送監視手段は、前記再送頻度と前記取得成功率とに基づいて非リアルタイム通信の通信帯域を設定する、
請求項1に記載の無線通信装置。 - 前記アクセス権取得率計測手段は、送信データがアクセス権取得試行に成功した回数を管理する成功回数カウンタと、送信データがアクセス権取得試行に失敗した回数を管理する失敗回数カウンタと、アクセス権取得率を算出するためにカウンタ計数を行うインターバルを計時するアクセス権取得率タイマと、前記インターバルごとにアクセス権取得率を算出するアクセス権取得率算出手段と、を有する、
請求項5に記載の無線通信装置。 - 公衆無線通信網を介して無線通信を行うセルラ送受信処理手段と、
自営無線通信網を介して無線通信を行う無線LAN送受信手段と、
前記無線リンク再送監視手段が設定した通信帯域に基づいて、非リアルタイム通信を、前記無線LAN送受信処理手段もしくは前記セルラ送受信処理手段のどちらで行うかを管理する垂直ハンドオーバ管理手段と、
をさらに具備する請求項1に記載の無線通信装置。 - 無線アクセスポイントとの間で、リアルタイム通信と非リアルタイム通信とを同時に行うことが可能な無線通信装置における通信帯域制御方法であって、
リアルタイム通信を実施中か否かを管理するリアルタイム通信セッション管理ステップと、
リアルタイム通信を実施している間、前記無線アクセスポイントとの間の無線リンクの間における受信データの総数に対する再送データの割合である再送頻度を計算する再送頻度計算ステップと、
前記再送頻度に基づいて非リアルタイム通信の通信帯域を設定する通信帯域設定ステップと、
前記設定した通信帯域に基づいて非リアルタイム通信データの流量を制御する帯域制限制御ステップと、
を有する通信帯域制御方法。 - 前記通信帯域設定ステップは、受信データの再送フラグから再送数および非再送数をカウントするステップと、前記カウントした受信データの再送数および非再送数から再送頻度を算出するステップと、を有する
請求項8に記載の通信帯域制御方法。 - 前記通信帯域設定ステップは、前記無線アクセスポイントからの受信参照信号の受信信号強度を抽出するステップと、受信信号強度から再送頻度を推定するステップと、を有する、
請求項8に記載の通信帯域制御方法。 - 所定時間経過後に初めて前記無線アクセスポイントから受信する信号を受信参照信号とする、請求項10に記載の通信帯域制御方法。
- データを送信するための無線リンクアクセス権の取得成功率を算出するアクセス権取得率計測ステップをさらに有し、
前記通信帯域設定ステップは、前記再送頻度と前記取得成功率とに基づいて非リアルタイム通信の通信帯域を設定する、
請求項8に記載の通信帯域制御方法。 - 前記アクセス権取得成功率計測ステップは、アクセス権取得率を算出するためにカウンタ計数を行うインターバルを計時するステップと、
前記インターバル計時中に、送信データがアクセス権取得試行に成功した回数をカウントするステップと、
前記インターバル計時中に、送信するデータがアクセス権取得試行に失敗した回数をカウントするステップと、
前記インターバル満了後にアクセス権取得率を算出するステップと、
を有する請求項12に記載の通信帯域制御方法。 - 公衆無線通信網を介して無線通信を行うセルラ送受信処理ステップと、
自営無線通信網を介して無線通信を行う無線LAN送受信ステップと、
前記通信帯域設定ステップで設定した通信帯域に基づいて、非リアルタイム通信を、前記無線LAN送受信処理ステップもしくは前記セルラ送受信処理ステップのどちらで行うかを管理する垂直ハンドオーバ管理ステップと、
をさらに具備する請求項8に記載の通信帯域制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007204812A JP2009044273A (ja) | 2007-08-06 | 2007-08-06 | 無線通信装置および通信帯域制御方法 |
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JP (1) | JP2009044273A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009232182A (ja) * | 2008-03-24 | 2009-10-08 | Oki Electric Ind Co Ltd | 移動体通信システム、セッション継続判断サーバ及びセッション継続方法 |
JP5175982B2 (ja) * | 2009-09-16 | 2013-04-03 | 株式会社日立製作所 | 端末間の通信を高速化する通信装置および通信システム |
WO2013061589A1 (ja) * | 2011-10-28 | 2013-05-02 | パナソニック株式会社 | 無線タグ装置、無線通信システムおよび再送制御方法 |
-
2007
- 2007-08-06 JP JP2007204812A patent/JP2009044273A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104025123A (zh) * | 2011-10-28 | 2014-09-03 | 松下电器产业株式会社 | 无线标签装置、无线通信系统和重发送控制方法 |
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