JP2009037213A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリ容量を削減することができると共に、映像を鮮明に表示することができる液晶表示装置を提供する。
【解決手段】表示領域を横方向に延びる5つのブロックに分割し、各ブロック毎に黒書き込み期間、映像書き込み期間、映像保持期間の順番になるように制御し、第kブロックの映像書き込み期間が第(k−1)ブロックの映像書き込み期間より所定時間遅らせるように制御している。
【選択図】 図4

Description

本発明は、液晶表示装置に関するものである。
従来より、動画視認性を改善するための高速応答の液晶表示装置において、バックライト輝度制御を応用してコントラストを向上させることが考えられる。そのために、バックライトの輝度を映像に応じて可変させつつ、輝度のレンジが切り換わっても表示されるガンマ特性を理想の状態に保持するように、ガンマ特性を切り換える。
このような高速応答を特徴とする液晶表示装置としては、例えばOCB型の液晶表示装置があり、液晶テレビや液晶モニター等に搭載されている(例えば、特開2004−185027公報参照)。このOCB型の液晶表示装置は、スプレイ配向からベンド配向への逆転移を防止するために、いわゆる「フラッシングレス駆動法」が提案されている。このフラッシングレス駆動法は、1フレーム期間内において黒映像信号を各画素に書き込む黒書込み期間、映像信号を各画素に書き込む映像書込み期間、各画素に書き込んだ映像信号を保持し、この期間においてバックライトを点灯する映像保持期間とから構成されている。このようなフラッシングレス駆動法を用いることにより、逆転移を起こすことなく鮮明な画像を表示することができる。
ところで、上記のような液晶表示装置においては、映像が明るいと判断された場合には、バックライト輝度を上げると共にガンマ特性を暗から明への傾きを寝かせる方向に切り換え、映像が暗いと判断された場合には、バックライト輝度を下げると共にガンマ特性を暗から明への傾きを立たせる方向に切り換えることで、よりレンジの広い範囲でのガンマ特性で映像を表現している。
この映像の明暗の判断方法については、例えば、映像1フレーム内での各画素の階調を平均した階調レベルによって判断する方法、または、各画素の階調をヒストグラムに取って最も多く存在する階調レベルによって判断する方法などがある。
これらの判断方法によって決定された階調レベルに応じてバックライト輝度を可変させる。この可変方法としては、PWM制御によるパルス幅を可変する方法、電圧や電流を可変する方法など様ような方法が提案されている。
以上のように映像に連動してバックライト輝度を切り換えることで、最大階調、かつ、最大バックライト輝度から最低階調、かつ、最低バックライト輝度までの広い範囲で、液晶から表示される輝度が可変できるため大幅なコントラストアップを図れることができる。
また、バックライト輝度としては最大で点灯させる条件以外は、輝度を下げることとなるので、従来のように常に点灯しているバックライトに比べ電力を低減することもできる。
特開2004−185027公報
しかしながら、映像が出力されるタイミングとバックライト輝度を切り換えるタイミングとしては、まずあるフレーム時点(例えば、「第aフレーム期間」とする)の映像を取り込んで、第(a+1)フレーム期間で上記のような平均処理やヒストグラム処理を実施し、バックライト輝度やガンマ特性を算出することとなる。
そのため、実際にバックライト輝度が切り換わるのは第(a+2)フレーム期間ということとなり、2フレーム遅れて制御させることとなる。このことにより、出力される映像とバックライト輝度のずれが生じるため、バックライト輝度によるちらつきや輝度変化遅れの異常な映像が見えてしまうという問題点がある。
そこで、映像信号源から入力された映像信号を、第aフレーム期間で取り込むと共にフレームメモリに保存する。そして、第(a+1)フレーム期間にてバックライト輝度とガンマ特性を算出した後、第(a+2)フレーム期間にてバックライト輝度とガンマ特性を切り換えると共にフレームメモリに保存していた映像を出力させる。
このようなフレームメモリを活用することで、映像に応じたバックライト輝度とガンマの制御を掛けることが可能となる。
ところがこのような方法であると、上記したように最低3フレーム分の映像を記憶させるフレームメモリが必要となり、コストが上昇し、液晶パネルに接続された回路基板の実装スペースの増大を招くという問題点がある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、メモリ容量を削減することができると共に、映像を鮮明に表示することができる液晶表示装置を提供する。
本発明は、表示領域において縦方向に延びるm本の信号線と、横方向に延びるn本の走査線と、マトリックス状に配置された複数の画素とを有する液晶パネルと、前記液晶パネルを照明するバックライトと、前記各信号線に映像信号と非映像信号を出力するソースドライバと、前記各走査線にゲート信号を出力するゲートドライバと、前記非映像信号を前記各画素に書き込む非映像信号書き込み期間、前記映像信号を前記各画素に書き込む映像書き込み期間、前記各画素に書き込んだ前記映像信号を保持する映像保持期間の順番に構成されるように制御する第1制御部と、前記バックライトの点消灯を制御する第2制御部と、を有する液晶表示装置であって、
前記表示領域は、横方向に延びる第1ブロックから第Lブロック(但し、1<L<nである)に分割され、
前記第2制御部は、前記ブロック毎で、かつ、前記各ブロックの前記映像保持期間中に前記バックライトを点灯させる、液晶表示装置である。
また、本発明は、表示領域において縦方向に延びるm本の信号線と、横方向に延びるn本の走査線と、マトリックス状に配置された複数の画素とを有する液晶パネルと、前記液晶パネルを照明するバックライトと、前記各信号線に映像信号と非映像信号を出力するソースドライバと、前記各走査線にゲート信号を出力するゲートドライバと、前記非映像信号を前記各画素に書き込む非映像信号書き込み期間、前記映像信号を前記各画素に書き込む映像書き込み期間、前記各画素に書き込んだ前記映像信号を保持する映像保持期間の順番に構成されるように制御する第1制御部と、前記バックライトの点消灯を制御する第2制御部と、を有する液晶表示装置であって、
前記表示領域は、横方向に延びる第1ブロックから第Lブロック(但し、1<L<nである)に分割され、
前記第1制御部は、前記ブロック毎に前記非映像信号書き込み期間、前記映像書き込み期間、前記映像保持期間の順番になるように制御する、液晶表示装置である。
本発明は、表示領域において縦方向に延びるm本の信号線と、横方向に延びるn本の走査線と、マトリックス状に配置された複数の画素とを有する液晶パネルと、前記液晶パネルを照明するバックライトと、前記各信号線に映像信号と非映像信号を出力するソースドライバと、前記各走査線にゲート信号を出力するゲートドライバと、1フレーム期間において前記非映像信号を前記各画素に書き込む非映像信号書き込み期間、前記映像信号を前記各画素に書き込む映像書き込み期間、前記各画素に書き込んだ前記映像信号を保持する映像保持期間の順番に構成されるように制御する第1制御部と、前記バックライトの点消灯を制御する第2制御部と、を有する液晶表示装置であって、
前記表示領域は、横方向に延びる第1ブロックから第Lブロック(但し、1<L<nである)に分割され、
前記第1制御部は、
(1)前記ブロック毎に前記非映像信号書き込み期間、前記映像書き込み期間、前記映像保持期間の順番になるように制御し、
(2)第kブロック(但し、1<k<Lである)の前記映像書き込み期間が、第(k−1)ブロックの前記映像書き込み期間より所定時間遅らせるように制御する、液晶表示装置である。
以上により本発明は、ブロック毎の映像信号を格納するメモリを準備すればよく、従来よりメモリ容量を削減できる。
以下、本発明の一実施形態のOCB型の液晶表示装置について図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態のOCB型の液晶表示装置について図1〜図4に基づいて説明する。
(1)液晶表示装置の構成
本実施形態の液晶表示装置の構成について図1に基づいて説明する。図1はOCB型の液晶表示装置の構成を示すブロック図である。
このOCB型の液晶表示装置は、例えば、7〜9インチの液晶パネル10、バックライト11、ソースドライバ12、ゲートドライバ13、コントローラ14、ブロックメモリ15、入力電源16、液晶駆動電圧発生回路17を備えている。
液晶パネル10は、アレイ基板と対向基板とから構成され、このアレイ基板には信号線と走査線が互いに直交するように配線され、それらの交点にTFTが設けられ、また、アレイ基板と対向基板の間にOCBモードの液晶が挟持されている。なお、本実施形態の液晶パネル10は、縦方向に1〜mラインの信号線が形成され、横方向に1〜nラインの走査線が形成されているとする。例えば、WVGAの場合には、800本(×RGB)×480本であるので、n=480となる。
バックライト11は、液晶パネル10の背面に配置されている。このバックライト11については後から説明する。
ブロックメモリ15は、入力される映像信号のデータを一時格納する。このブロックメモリ15についても後から説明する。
入力電源16は、バックライト11、コントローラ14及び液晶駆動電圧発生回路17に電力を供給し、液晶駆動電圧発生回路17は、表示用データを液晶パネル10に表示させるタイミングに応じて、ソースドライバ12及びゲートドライバ13に供給する電圧を調整する。
ゲートドライバ13は、液晶パネル10の走査線にゲート信号を供給し、ソースドライバ12は、液晶パネル10の信号線に映像信号などに対応する電圧を供給する。
ソースドライバ12は、D/A変換部23及びシフトレジスタ24を備えている。
コントローラ14については、後から説明する。
(2)バックライト11の構造
次に、図3に基づいてバックライト11の構造について説明する。
本実施形態のバックライト11は、導光板111と、10個のLED112とから構成される。
図3において、導光板111の左端部と右端部のそれぞれに、所定間隔毎に5個のLED112が埋設されている。また、左右端部に配されたLED112は相対向する位置に設けられている。
上記のようなLED112の配置により、導光板111は、横方向に延びる第1ブロック111aから第5ブロック111eに分割されている。
そして、第1ブロック111aに対応する2個のLED112が点灯すると、この導光板111の第1ブロック111aのみが点灯し、この点灯した第1ブロック111aに対応する液晶パネル10の映像が表示される。
上記のようにバックライト11を5つのブロックに分けるため、それによって表示される表示領域のブロックも5つに分割される。例えば、上記のように本実施形態はWVGAであるため、次のような関係となる。
第1ブロックにおいては、第1走査線から第96走査線に対応する表示領域が第1ブロックとなる。
第2ブロックは、第97走査線から第192走査線に対応する表示領域が第2ブロックとなる。
第3ブロックは、第193走査線から第288走査線に対応する表示領域が第3ブロックとなる。
第4ブロックは、第289走査線から第384走査線に対応する表示領域が第4ブロックとなる。
第5ブロックは、第385走査線から第480走査線に対応する表示領域が第5ブロックとなる。
なお、このブロックの分け方は、480本の走査線を5個に均等に分割したが、これに限らず、100、100、80、100、100本の分け方にしてもよく、さらに境目の領域にある走査線を重複させてもよい。
(3)ブロックメモリ15の構造
ブロックメモリ15は、従来のように1フレーム期間の映像信号を格納するものではなく、3個のメモリから構成され、各メモリに1ブロック分の映像信号が格納される。ここで1ブロック分の映像信号とは、上記したブロック毎の表示を行う映像信号を格納する。
なお、以下の説明においては、この1ブロック分の映像を格納し表示する期間を1ブロック期間という。
(4)液晶表示装置における表示動作
次に、図1を用いて、液晶表示装置におけるコントローラ14の表示動作について説明する。
RGBデータである映像信号は、ブロックメモリ15に一時的に蓄積されていく。
コントローラ14は、ブロックメモリ15に蓄積されている一つ前のブロック毎のデータを読み込み、その映像信号に対してガンマ補正処理を行なう。この補正処理については後から説明する。そして、スタートパルスにしたがって、その補正処理を行った表示用のデータを1行画素分ずつソースドライバ12のシフトレジスタ24に転送していく。
また、コントローラ14は、スタートパルスにしたがって、逆転移防止のための黒色映像のデータも1行画素分ずつシフトレジスタ24へ転送していく。
そして、コントローラ14は、ソースドライバ12のD/A変換部23に対してロードパルスを出力する。D/A変換部23は、ロードパルスが入力されたタイミングに、シフトレジスタ24に格納されたデータを1行画素分同時に取得し、D/A変換して各表示用データに対応した電圧を液晶パネル10の信号線に出力する。
また、このとき、コントローラ14は、ゲートドライバ13から各走査線に出力するパルス状のゲート信号の出力タイミングを制御すると共に、液晶パネル10の各TFTが表示用データに応答するタイミングにバックライト11の各LED112を点灯させて、表示用データを液晶パネル10に表示させる。
(5)コントローラ14の構成
次に、図2に基づいてコントローラ14における信号処理の詳細な構成について説明する。図2は、コントローラ14の信号処理に係わるブロック図である。
図2に示すように、コントローラ14はヒストグラム検出部30、ブロックメモリ制御部32、バックライト輝度算出部34、バックライト制御部36、ガンマ変換値算出部38、ガンマ変換部40、RGB独立ガンマ部42、FRC処理部44、ソースドライバ出力変換部46とから構成される。
ヒストグラム検出部30は、入力した1フレーム期間分の映像信号において、入力される映像信号に基づき、予め区分される、例えば10分割される各階調範囲に含まれる画素数をカウントし、各階調範囲に含まれる画素数(画素数は画素の頻度の一例である)と対応付けたヒストグラムを生成する。この検出したヒストグラムをバックライト輝度算出部34とガンマ変換値算出部38に出力する。
フレームメモリ制御部32は、フレームメモリ15に1フレーム期間の映像信号を記憶する。
バックライト輝度算出部34は、ヒストグラム検出部30から入力されるヒストグラムに基づいてバックライト11の輝度を算出するものである。例えば、ヒストグラムにおいて低い階調範囲の頻度が多い場合は、この多頻度の階調範囲に沿うようなバックライト11の輝度、即ち通常よりも輝度を小さくし、高い階調範囲の頻度が多い場合にはバックライト11の輝度を高くするように制御する。この算出したバックライト輝度はバックライト制御部36に出力する。
バックライト制御部36は、入力したバックライト輝度に基づいてバックライト11の輝度を調整する。その調整は、発光と非発光の期間を高速に切り替えることにより輝度を変調するPWM(Pulse Width Modulation)制御法を用いる。よって、バックライト制御部36からは、バックライト輝度信号に基づいてPWM制御信号を生成し、バックライト11へ出力する。バックライト11の輝度の調整については、上記の他に、電流量自体を制御するものであっても構わない。
ガンマ変換値算出部38は、ヒストグラムとバックライト輝度とから、入力した映像信号のガンマ値の補正をするためのガンマ変換値を算出する。
ガンマ変換部40は、フレームメモリ制御部32から入力した映像信号と、ガンマ変換値算出部38から入力したガンマ変換値に基づいて、映像信号のガンマを変更する。例えば、ヒストグラムに基づきバックライト11の輝度を通常よりも小さくすると、本来の階調輝度に比べて輝度が低下する。そこで、映像信号を、本来の階調よりも明るい階調となるように変換する。この変換は、理想ガンマ曲線、例えば2.2乗ガンマ曲線に近づけるように変換する。
RGB独立ガンマ部42は、その変更されたガンマ変換に基づいてRGB独立にそれぞれ映像信号のガンマ値を補正する。この補正は、例えばOCB型の液晶のように、R,G,B個々にガンマ設定されることが望ましい場合に有効に適用される。
FRC処理部44は、各RGBの映像信号についてFRC(Frame Rate Control)処理を行う。このFRC処理部44は、例えば10ビットの入力映像信号において、8ビットのソースドライバを使用し、10ビット相当の階調表示を行う場合等に用いるものである。
ソースドライバ出力変換部46は、FRC処理が行われたRGBの映像信号をソースドライバ12に出力する。
(6)フラッシングレス駆動法
次に、本実施形態の液晶表示装置10におけるフラッシングレス駆動法について説明する。
このフラッシングレス駆動法は、1フレーム期間において、例えば最初の1/4フレーム期間に非映像信号として黒映像信号を書き込む黒書込み期間と、続く1/4フレーム期間に映像信号を書き込む映像書込み期間と、その書き込んだ映像信号を2/4フレーム期間にわたり保持する映像保持期間とより順番に構成される。そして、映像保持期間においてバックライト11の各ブロックに対応するLED112を点灯させ、映像を表示させる。
このフラッシングレス駆動法であると、1フレーム期間の最初に黒映像が書き込まれることによりベンド配向からスプレイ配向への逆転移を防止することができると共に鮮明な画像を得ることができる。また、映像保持期間においてバックライト11を点灯させるため、映像にちらつき等が起こることがない。
なお、「黒映像信号」とは、黒挿入に対応した信号であり、黒書込み期間においてはバックライト11は点灯しないため映像としては表示されない。また、黒映像信号における黒色は、階調0の黒に限らず、それに近い階調(色)であればよい。
また、黒映像信号に代えて、黒映像信号より高い電圧値の非映像信号を用いても構わない。この場合、表示上は灰色となるがバックライト11を消灯させておくことでコントラストへの悪影響はほとんどなく、効果的に逆転移の防止が可能となる。例えば、黒映像信号よりも高い電圧値に対応する非映像信号を用いることで、非映像信号の挿入率をより短くすることも可能となる。これにより、逆転移が生じやすい高温環境下でも高い表示輝度を得ることが可能となる。なお、この非映像信号の挿入率は、環境温度に基づいて適宜変更するように構成することも可能である。
(7)具体的な駆動方法
次に、図4に基づいて液晶表示装置の具体的な駆動方法について図4に基づいて説明する。
図4は、その具体的な表示方法を説明するための図面であり、フレーム単位毎の処理の時間的な流れを示している。横軸はフレーム期間毎の流れを示し、1フレーム期間を5個の分割期間に分割して説明している。また、横軸はブロック毎の信号の流れと、バックライト111のLED112の点灯(ON)または消灯の状態を示し、図4においてはこれを「BL」で示している。
図4中のAは、映像信号の取り込みとフレームメモリ15における各メモリ151〜153のメモリの保存期間を示している。Bは、上記で説明したバックライト輝度算出処理とガンマ値の算出処理のために使われるデータ算出期間を示している。Cは、映像書き込み期間を示している。Dは、映像保持期間を示している。Eは、黒書き込み期間を示している。
(7−1)第1ブロック
まず、第1ブロックについて説明する。
第1フレーム期間の第1分割期間において、第1ブロックで表示する映像信号を取り込み、第1メモリ151に保存する。この保存は、第3分割期間まで行う(図4中のA参照)。
また、第1フレーム期間の第1分割期間と第2分割期間において、第1ブロックに対応する画素に黒書き込み信号を送り黒書き込みを行う(図4中のE参照)。
次に、第1フレーム期間の第2分割期間において、第1ブロックで表示する映像信号からバックライト輝度とガンマ値を算出する(図4中のB参照)。
次に、第1フレーム期間の第3分割期間において、上記のようにしてデータ処理した映像信号を各画素に書き込む。この書き込まれる画素は、第1ブロックの範囲に属する各画素に書き込む(図4中のC参照)。
次に、第1フレーム期間の第4分割期間において、上記のようにして書き込んだ映像信号を保持し、第1ブロックに対応するバックライト111のLED112を点灯させ、画像を表示する(図4中のD参照)。
最後に、第1フレーム期間の第5分割期間において、第1ブロックに対応するバックライト111のLED112を消灯させ、再び第1ブロックに対応する画素に黒書き込みを行う(図4中のE参照)。
(7−2)第2ブロック
次に、第2ブロックについて説明する。
第2ブロックは、第1ブロックよりも第1分割期間分遅れて第1ブロックと同様の処理が行われる。
すなわち、第1フレーム期間の第2分割期間において、映像信号を第2メモリ152に格納する(図4中のA参照)。
また、第1フレーム期間の第1分割期間から第3分割期間において、第2ブロックに対応する画素に黒書き込み信号を送り黒書き込みを行う(図4中のE参照)。
第1フレーム期間の第3分割期間において、同様にデータ処理を行う(図4中のB参照)。
第1フレーム期間の第4分割期間において、第2ブロックの画素に映像信号を書き込む(図4中のC参照)。
第1フレーム期間の第5分割期間において、書き込んだ映像を保持し、第2ブロックに対応するバックライト111のLED112を点灯させる。
(7−3)第3〜5ブロック
次に、第3ブロックにおいても、第2ブロックよりも1分割期間遅れて同様の処理を行う。但し、この場合に保存するメモリは第3メモリ153に格納する。
次に、第4ブロックにおいても、第3ブロックよりも1分割期間遅れて同様の処理を行う。但し、この場合に第4ブロックに対応する映像信号を格納するメモリは、第1メモリ151に格納する。すなわち、第4ブロックにおける映像信号を格納する期間は第1フレーム期間における第4分割期間であるため、第1ブロックにおいて第1メモリ151に格納した映像信号は既にデータ処理され書き込まれて第1ブロックにおいては既に不要となっているため、第4ブロックの映像信号を格納していく。
次に、第5ブロックにおいても、第4ブロックより1分割期間遅れて同様の処理を行う。但し、この場合に格納するメモリは、第2ブロックの映像信号が既にデータ処理が終了しているため第2メモリ152に格納する。
(8)効果
以上のような駆動方法を行うと、従来のように1フレーム期間の映像信号を格納するフレームメモリが不要となり、各ブロックにおける映像信号を格納するメモリを3個準備すればよく、メモリ容量を大幅に低減することができる。
また、1フレーム期間において5つのブロックに分割し各ブロック毎にフラッシングレス駆動法を行うため、フレームの遅れによるフラッシュ現象などが発生したりすることがない。すなわち、1フレーム期間においては表示する映像信号とバックライトの輝度が一致しているため、バックライト輝度によりちらつきや輝度変化遅れの異常な映像信号を表示することがない。
(第2の実施形態)
次に、図5及び図6に基づいて第2の液晶表示装置について説明する。
(1)第1の実施形態との相違点
本実施形態と第1の実施形態の第1の相違点は、第1の実施形態ではバックライト11をブロック毎に照明できるように5組のLED112を設けたが、本実施形態では全ての領域で1度に点消灯できるようなバックライト11を図5のように設けている。但し、表示領域については、第1の実施形態と同様に5つのブロックに分割している。
第2の相違点は、第1の実施形態では1フレーム期間全てを使って黒書き込み、映像書き込み、映像保持期間を構成していたが、本実施形態では図6に示すように、1フレーム期間の1/4のフレーム期間において第1ブロックから第5ブロックの映像信号の書き込み処理を行っている。
(2)動作内容
図6に示すように、1フレーム期間を20の分割期間に分割している。
そして、第1ブロックにおいて、第1分割期間から第3分割期間までに映像信号を書き込み、第4分割期間以降は映像保持期間とする。
次に、第2ブロックにおいて、同様に第2分割期間から第4分割期間までに映像信号を書き込み、第5分割期間以降を映像保持期間とする。
次に、第3ブロックにおいて、第3分割期間から第5分割期間までに映像信号を書き込み、第6分割期間以降を映像保持期間とする。
次に、第4ブロックにおいて、第4分割期間から第6分割期間までに映像信号を書き込み、第7分割期間以降を映像保持期間とする。
次に、第5ブロックにおいて、第5分割期間から第7分割期間までに映像信号を書き込み、第8分割期間以降を映像保持期間とする。
最後に、前記のバックライト11を第8分割期間以降、このフレーム期間が終了するまで点灯させる。
(3)効果
これによって、第8分割期間以降バックライト11が点灯し、バックライト輝度を明るくすることができる。
また、第1の実施形態と同様にメモリ容量を削減することができる。
また、バックライト輝度によるちらつきや輝度変化遅れの異常な映像が表示されることがない。
(変更例)
本発明は上記各実施形態に限らず、その主旨を逸脱しない限り種々に変更することができる。
(1)変更例1
上記各実施形態では横方向に延びる領域を5つのブロックに分けて説明したが、2以上のブロックに分ければよく、10ブロック以上例えば15や20ブロックに分けてもよい。
(2)変更例2
上記実施形態では、OCB型の液晶表示装置について説明したが、本実施形態はTN型、VA型、IPS型、強誘電型、あるいは反強誘電型等の液晶表示装置においても適用することができる。
そして、これら液晶の応答速度としては、例えば5m秒以下のもの、特に非映像信号書込みを行う場合にはOCB型の液晶が好適である。
(3)変更例3
上記実施形態では、上からのブロック毎に順番にフラッシングレス駆動を行ったが、これに限らず、下にブロックから順番に、また、ブロック毎にランダムにフラッシングレス駆動を行ってよい。
第1の実施形態の液晶表示装置のブロック図である。 コントローラのブロック図である。 バックライトの説明図であり、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。 1フレーム単位での処理の流れを示すタイミングチャートでる。 第2の実施形態のバックライトの説明図であり、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。 1フレーム単位での処理の流れを示すタイミングチャートでる。
符号の説明
10 液晶パネル
11 バックライト
12 ソースドライバ
13 ゲートドライバ
14 コントローラ
15 ブロックメモリ
30 ヒストグラム検出部
32 ブロックメモリ制御部
34 バックライト輝度算出部
36 バックライト制御部
38 ガンマ変換値算出部
40 ガンマ変換部
111 導光板
112 LED

Claims (8)

  1. 表示領域において縦方向に延びるm本の信号線と、横方向に延びるn本の走査線と、マトリックス状に配置された複数の画素とを有する液晶パネルと、
    前記液晶パネルを照明するバックライトと、
    前記各信号線に映像信号と非映像信号を出力するソースドライバと、
    前記各走査線にゲート信号を出力するゲートドライバと、
    前記非映像信号を前記各画素に書き込む非映像信号書き込み期間、前記映像信号を前記各画素に書き込む映像書き込み期間、前記各画素に書き込んだ前記映像信号を保持する映像保持期間の順番に構成されるように制御する第1制御部と、
    前記バックライトの点消灯を制御する第2制御部と、
    を有する液晶表示装置であって、
    前記表示領域は、横方向に延びる第1ブロックから第Lブロック(但し、1<L<nである)に分割され、
    前記第2制御部は、前記ブロック毎で、かつ、前記各ブロックの前記映像保持期間中に前記バックライトを点灯させる、
    液晶表示装置。
  2. 表示領域において縦方向に延びるm本の信号線と、横方向に延びるn本の走査線と、マトリックス状に配置された複数の画素とを有する液晶パネルと、
    前記液晶パネルを照明するバックライトと、
    前記各信号線に映像信号と非映像信号を出力するソースドライバと、
    前記各走査線にゲート信号を出力するゲートドライバと、
    前記非映像信号を前記各画素に書き込む非映像信号書き込み期間、前記映像信号を前記各画素に書き込む映像書き込み期間、前記各画素に書き込んだ前記映像信号を保持する映像保持期間の順番に構成されるように制御する第1制御部と、
    前記バックライトの点消灯を制御する第2制御部と、
    を有する液晶表示装置であって、
    前記表示領域は、横方向に延びる第1ブロックから第Lブロック(但し、1<L<nである)に分割され、
    前記第1制御部は、前記ブロック毎に前記非映像信号書き込み期間、前記映像書き込み期間、前記映像保持期間の順番になるように制御する、
    液晶表示装置。
  3. 表示領域において縦方向に延びるm本の信号線と、横方向に延びるn本の走査線と、マトリックス状に配置された複数の画素とを有する液晶パネルと、
    前記液晶パネルを照明するバックライトと、
    前記各信号線に映像信号と非映像信号を出力するソースドライバと、
    前記各走査線にゲート信号を出力するゲートドライバと、
    1フレーム期間において前記非映像信号を前記各画素に書き込む非映像信号書き込み期間、前記映像信号を前記各画素に書き込む映像書き込み期間、前記各画素に書き込んだ前記映像信号を保持する映像保持期間の順番に構成されるように制御する第1制御部と、
    前記バックライトの点消灯を制御する第2制御部と、
    を有する液晶表示装置であって、
    前記表示領域は、横方向に延びる第1ブロックから第Lブロック(但し、1<L<nである)に分割され、
    前記第1制御部は、
    (1)前記ブロック毎に前記非映像信号書き込み期間、前記映像書き込み期間、前記映像保持期間の順番になるように制御し、
    (2)第kブロック(但し、1<k<Lである)の前記映像書き込み期間が、第(k−1)ブロックの前記映像書き込み期間より所定時間遅らせるように制御する、
    液晶表示装置。
  4. 前記バックライトは、前記ブロック毎に光源を有し、
    前記第2制御部は、前記ブロック毎のそれぞれの前記映像保持期間においてのみ前記各光源を点灯させ、それ以外の期間において消灯させる、
    請求項3記載の液晶表示装置。
  5. 前記1フレーム期間は映像書き込み期間及び前記バックライトの点灯期間からなり、
    前記第1制御部は、前記第1ブロックから前記第Lブロックまでの前記信号書き込み期間に、前記非映像信号及び前記映像信号を書き込み、
    前記第2制御部は、前記点灯期間内において前記第Lブロックの前記映像保持期間の開始と同時に、前記表示領域の前記光源を点灯させ、前記1フレーム期間の終了と同時に前記光源を消灯させる、
    請求項3記載の液晶表示装置。
  6. 前記ブロック毎の前記映像信号を格納するS個(但し、1<S<Lである)のブロックメモリを有し、
    前記ブロックメモリに格納した前記映像信号を前記第1制御部に出力する、
    請求項1から3の少なくとも一項に記載の液晶表示装置。
  7. 前記非映像信号は、黒表示に対応する信号である、
    請求項1から3の少なくとも一項に記載の液晶表示装置。
  8. 前記液晶パネルは、OCB型の液晶である、
    請求項1から3の少なくとも一項に記載の液晶表示装置。
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