JP2009034273A - ペルチェ焼灼器 - Google Patents

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Abstract

【課題】低温での温度保持、あるいは電位を冷却から加熱、又はその逆への切り替えた時にスムーズな昇温若しくは降温又はスムーズな温度制御を可能とするとともに、取り扱いを容易にしたハンディなペルチェ焼灼器を実現する。
【解決手段】前端が中央に設けられた小径孔3aを除いて閉塞された筒状容器1に該前端側から順に接触ヘッド4、ペルチェモジュール5、ヒートシンク6及び冷却剤充填筒7を配設し、該接触ヘッドは、小径孔3aから外部に突出し被焼灼面に接触するピン部4aと平面状に形成された平面状の後端面をもつ基部4bとからなり、充填筒7は、筒状容器1の内部から引き出し自在かつ冷却剤の入れ替えが可能とし、充填筒7の周囲に断熱材11を設けるとともに、ヒートシンク6の周囲は断熱材を設けずに放熱可能な構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、ペルチェ効果を利用したペルチェモジュールを組み込み、イボ及びシミ取り、皮膚ガン等の治療に好適な焼灼器に関し、冷却剤充填筒をカートリッジ式にして冷却剤の充填及び交換を容易にするなど取り扱いを容易にしたハンディなペルチェ焼灼器に関する。
従来イボ及びシミを取る方法として、主として液体窒素を綿棒等で塗付し、皮膚組織
を壊死させる方法が行われている。ただしこの方法は必要以上に患部を冷却し壊死させるため痛みを伴う。また綿棒等が皮膚に固着してしまう。
凍結手術装置としては、高圧ガスの断熱膨張による冷却(ジュール・トムソン効果)を利用した凍結手術装置が知られている。この場合は高圧ガスを使用するためそれぞれの部位で耐圧が求められる。
またペルチェ素子を使った焼灼器も試みられており、たとえば、その手法が非特許文献1(「ペルチェ効果を利用した凍結手術装置の基礎研究」長岡技術科学大学(研究報告21(1999),p.125〜130))に開示されている。非特許文献1には、抜熱に冷媒溶液を使用し、目標温度により冷媒溶液の種類(例えば水道水、氷水、食塩水)を変えて用いる必要がある旨が開示されている。
また一方ペルチェモジュールを冷却端子と配置して冷却し、加熱はヒータによる方式も見られる。しかしこれでは電源の±を逆転させれば加熱もできるというペルチェモジュールの利点を生かすことにはならない。
また、市販のペルチェモジュールにはいくつかのタイプがあるが、端面がシールされていない場合、温度が下がるにつれ結露水が付着し始め、ペルチェモジュールが働かなくなってしまう。これを防止するため例えば特許文献1(特開2002−177296号)ではペルチェモジュールを真空雰囲気下に収める構造をとっている。しかしこれは常に真空ポンプを要し、また故障時に交換修理しにくい欠点を持っている。
また特許文献2(特開2004−261210号公報)には、隔壁が断熱材で構成されたケーシング内に前端側からペルチェモジュール、ヒートシンク及び外部冷却器を配設し、先端側にペルチェモジュールを覆うカバーを設け、該カバーの内部を断熱ガス層で覆うことにより、真空容器及びその関連機器を設置することなくペルチェ素子及びその接続機器の断熱を可能にしたペルチェ焼灼器が開示されている。
特開2002−177296号 特開2004−261210号公報 「ペルチェ効果を利用した凍結手術装置の基礎研究」長岡技術科学大学(研究報告21(1999年),第125〜130ページ)
しかしながら特許文献2に開示されたペルチェ焼灼器では、ペルチェモジュール及びその接続機器であるヒートシンク及び外部冷却器の周囲が断熱体及び断熱ガス層で覆われているため、電源を冷却から加熱、あるいはその逆に切り替えた時に、スムーズな昇温又は温度降下が出来ないという欠点がある。
またケーシングが分厚い断熱体で構成されているため、大型化し重量も増大して取扱いが悪いという問題点があった。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、低温での温度保持、あるいは電位を冷却から加熱、又はその逆への切り替えた時にスムーズな昇温若しくは降温又はスムーズな温度制御を可能とするとともに、取り扱いを容易にしたハンディなペルチェ焼灼器を実現することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明のペルチェ焼灼器は、
ペルチェ素子を挟んでその両側に加熱又は冷却される前端及び後端をもつペルチェモジュールと、一端がペルチェモジュールの後端に接触配置されるヒートシンクと、該ヒートシンクの他端に接触配置され該ヒートシンクから熱を吸収する冷却器とを備え、前記ペルチェモジュールの前端を被焼灼面に接触させて加熱又は冷却するペルチェ焼灼器において、
前端が中央に設けられた小径孔を除いて閉塞された筒状容器に該前端側から順に接触ヘッド、ペルチェモジュール、ヒートシンク及び内部に冷却剤を充填した充填筒を配設し、
前記接触ヘッドは、前記小径孔から外部に突出し被焼灼面に接触するピン部と平面状に形成された該ペルチェモジュールの前端と密着する平面状の後端面をもつ基部とからなり、
前記充填筒は、前記筒状容器の内部に引き出し自在に挿入され、かつ冷却剤の入れ替えが可能にカプセル化され、
冷却剤を囲む少なくとも該充填筒の周壁又は該筒状容器の周壁を断熱構造にするとともに、前記ヒートシンクの周囲は該ヒートシンクの保有熱を該筒状容器の外部に放熱可能な構成としたものである。
本発明のペルチェ焼灼器は、接触ヘッドによる被焼灼面の冷却⇔加熱の切り替えは、ペルチェモジュールの電源の±を逆転させて行ない、冷却時又は加熱時の温度制御は、ペルチェモジュールに流す直流電流を制御することで行なう。
本発明では、筒状容器の内部にペルチェモジュール及びその接続機器類を直列に配置したことにより、接触ヘッドによる被焼灼面の冷却⇔加熱の切り替えは、ペルチェモジュールの電源の±を逆転させるだけで可能になるとともに、焼灼器本体を取り扱いの容易なコンパクトな構成にまとめることができる。
また筒状容器の前端を閉塞し、接触ヘッドのピン部のみを該前端面中央に設けられた小径孔から突出させ、ピン部を除く接触ヘッドを筒状容器の内部に配置した構成としているので、接触ヘッドでの結露水の発生をなくし、結露水によってペルチェモジュールの作動が阻害されることがないようにしている。
また冷却剤充填筒を筒状容器の内部に挿入及び引き出し自在とし、かつ充填筒への冷却剤の入れ替えが可能にカプセル化されているので、該充填筒への冷却剤の入れ替えが容易であり、また接触ヘッドの基部の後端面が平面状に形成されて、同様に平面状に形成されたペルチェモジュールの第1端と密着する構成を有するので、ペルチェモジュールから接触ヘッドへの熱伝導性を向上させることができるとともに、接触ヘッドを嵩張らないコンパクトな構成にすることができる。
また冷却剤を囲む少なくとも該充填筒の周壁又は該筒状容器の周壁を断熱構造とすることにより、外部からの熱の侵入を防止して冷却効果を長く保持することができるとともに、ヒートシンクの周囲は該ヒートシンクの保有熱を該筒状容器の外部に放熱可能な構成としているため、低温での温度保持、あるいは接触ヘッドの冷却から加熱への切り替え時に、ヒートシンクから外部への放熱作用により、接触ヘッドのスムーズな昇温又はスムーズな温度制御を行なうことができる。
筒状容器は、必要な強度を保有し、かつ軽量な材質で構成されるのが好ましく、従って非金属材料製、好ましくは耐薬品性、耐摩擦磨耗性及び機械加工性等に優れたポリエーテル・エーレル・ケトン(PEEK)等の樹脂製とすればよい。
また冷却剤の周囲の断熱構造は、例えば充填筒の周面を囲む筒状容器の壁面を2重筒構造とし、該2重筒間の隙間に断熱材を充填するか、あるいは充填筒自体の周壁を2重筒構造とし、間を真空とするとよい。
また冷却剤充填筒は、熱伝導率の良い材料、例えばCu又はAl製で構成するとよい。
また該充填筒には、冷却剤として少量のエタノール(重量にしてドライアイスの1/10〜1/20程度)を加えたドライアイスを充填するとよい。エタノールを加えることにより、充填筒内の熱伝達面積を確保することができ、またドライアイスは−78.5℃の昇華点を有し、昇華時に蒸発潜熱を吸収することにより、接触ヘッドを−40℃から6℃の温度に調整することが可能である。
また冷却剤として、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、食塩水等の無害な低温ブラインを充填すれば、取り扱いが容易になる。これらのブラインを充填する場合は、これを別途−40℃〜−50℃の冷温貯蔵室に予め保管して冷却し、使用時に筒状容器に装着する。
本発明において、好ましくは、接触ヘッドの基部前面を筒状容器の前端壁内面に密着させて外気に対しシール可能に構成すれば、該ピン部に付着した結露水が前記小径孔から浸入してペルチェモジュールの機能を劣化させることがない。
筒状容器の前端部を該筒状容器本体と別体に構成し該筒状容器本体に対して着脱可能に構成すれば、異なる径のピン部をもつ接触ヘッドに交換可能となり、これによって接触ヘッドの冷却又は加熱効果を調整することができる。
また接触ヘッドのピン部に熱電対を装着すれば、ピン部の温度を計測しながら被焼灼面の治療を行なうことができるし、また冷却剤充填筒が銅又はアルミ等熱伝導性の良い材料で構成され、かつ冷却及び加熱を3サイクル以上繰り返すことが可能な量の冷却剤を充填可能な容積をもつようにすることが好ましい。これによって少なくとも1回の治療の間は、冷却剤の取替えを行なうことなく治療を続行することができる。
さらに筒状容器に把持用の取っ手を設ければ、筒状容器を手で操作するのに便利となる。
接触ヘッドは、被焼灼面の治療内容によっていくつかの先端形状をしたものから適宜選定し、場合によっては刃先を擁したものを選定し、装着してもよい。
本発明のペルチェ焼灼器によれば、前端が中央に設けられた小径孔を除いて閉塞された筒状容器に該前端側から順に接触ヘッド、ペルチェモジュール、ヒートシンク及び内部に冷却剤を封入した充填筒を配設したため、ペルチェモジュールに接続された電源の±を切り替えるだけ接触ヘッドの冷却⇔加熱間の切り替えができ、かつ焼灼器本体を取り扱いが容易でハンディな構造とすることができる。
また接触ヘッドは、前記小径孔から外部に突出し被焼灼面に接触するピン部と筒状容器の前端部内側に配置され、平面状に形成された該ペルチェモジュールの前端と密着する平面状の後端面をもつ基部とからなるため、接触ヘッドに結露が生ぜず、従って結露によるペルチェモジュールの作動不良を招かず、ペルチェモジュールから接触ヘッドへの熱伝導性を向上させることができるとともに、接触ヘッドを嵩張らないコンパクトな構成にすることができる。
また充填筒は、筒状容器の内部に引き出し自在に挿入され、かつ断熱材の入れ替えが可能に構成されているため、充填筒での冷却剤の充填又は入れ替えが容易である。
また冷却剤を囲む少なくとも該充填筒の周壁又は該筒状容器の周壁を断熱構造とするとともに、ヒートシンクの周囲は該ヒートシンクの保有熱を該筒状容器の外部に放熱可能な構成としたことにより、冷却及び加熱間の切り替え時等の温度変更を要するときに、接触ヘッドの昇温又は降温をスムーズに行なうことができる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
図1は、本発明の一実施形態の全体構成を示す立面図、図2は前記実施形態の冷却剤充填筒を示す斜視図である。
図1において、焼灼器本体を構成するケーシング1は、内部が中空な円筒形状をなし、該ケーシング1に把持用取っ手2が結合されている。ケーシング1は、耐薬品性、耐摩擦磨耗性及び機械加工性等に優れたPEEK樹脂で構成され、取っ手2はAl製で表面がアルマイト処理したものを用いている。ケーシング1の前端を構成する小径部1aの外周には雄ネジ部が設けられ、中空なナット2の内周面に設けられた雌ネジ部と螺合している。ナット2の小径部2aが椀形状の前端カバー3の環状突起3aと係合することにより、カバー3がケーシング1の前端に装着されている。
ケーシング1の内部には、前端側から順に接触ヘッド4、ペルチェモジュール5、ヒートシンク6及び冷却剤充填筒7が配設され、ケーシング1の後端に蓋部9を装着すると、蓋部9の内面に装着されたコイルバネ10が充填筒7の後端面7aを前側に押圧するため、カバー3の内面、接触ヘッド4、ペルチェモジュール5、ヒートシンク6及び冷却剤充填筒7の相互の接触面は、互いに密着した状態に保持される。
接触ヘッド4は、カバー3の中心に設けられた小径孔3aから外部に突出するピン部4aと円盤状の基部4bとで構成される。接触ヘッド4は、熱伝導性を良くする必要性及び価格の簡単からCu製とし、また人体に悪影響を与えないという観点及び接触ヘッド表面に耐食性及び良熱伝導性を付与するためAuメッキを施している。基部4bの両端面は平面状をなし、そのうち前端面は、コイルバネ10の付勢力によって同様に平面状をなすカバー3の内面と密着してシール面を形成する。これによってピン部4aに生じた結露が小径孔3aを通してケーシング1の内部に浸入するのを防止することができる。ピン部4aには熱電対8が装着されて、温度計測が可能になっている。
また基部4bの後端面は平面状をなすペルチェモジュール5の前端面(第1端)と密着し、ペルチェモジュール5との熱伝導性を良好にしている。また同様にペルチェモジュール5の後端面(第2端)、ヒートシンク6の前後端面及び充填筒7の前端面も平面状をなし、コイルバネ10の付勢力により互いに密着して互いの熱伝導性を良好にしている。なおペルチェモジュールの表面はアルミナ(Al)等の比較的熱伝導性の良いセラミック製とし、その表面に熱伝達率を良くするためAu,AgもしくはCu等のメッキを施すことが好ましい。
またヒートシンク6及び冷却剤充填筒7は、熱伝導性の良いCu又はAl製とするのがよい。充填筒7の周囲のケーシング1は外筒1bと内筒1cからなる2重筒構造とし、これらの間に断熱材11を充填した断熱構造とする。これによって充填筒7内の冷却剤と外部との熱交換を遮断し、冷却剤の保冷を良好にすることができる。
一方ヒートシンク6の周囲には断熱材を設けず、ヒートポンプ6の保有熱を外部に放熱可能に構成している。
冷却剤充填筒7には、冷却剤として少量のエタノール(重量にしてドライアイスの1/10〜1/20程度)を加えたドライアイスを充填するとよい。エタノールを加えることにより、充填筒内の熱伝達面積を確保することができ、またドライアイスは−78.5℃の昇華点を有し、昇華時に蒸発潜熱を吸収することにより、接触ヘッドを−40℃から6℃の温度に調整することが可能である。
また冷却剤としてエチレングリコール、プロピレングリコール、食塩水等の無害な低温用ブラインを充填すれば、取り扱いが容易になる。これらのブラインを充填する場合は、これを別途−40℃〜−50℃の冷温貯蔵室に予め保管して冷却し、使用時に筒状容器に装着する。
また充填筒7内の冷却剤充填量は、被焼灼面の治療効果の上から、少なくとも3サイクル以上の冷却−加熱の繰り返しが可能な量の冷却剤を充填可能な大きさとすれば、少なくとも1回の治療の間は、冷却剤の取替えを行なうことなく治療を続行することができる。
かかる構成のペルチェ焼灼器において、ペルチェモジュール5を電源に接続し直流電流(DC)を流すことにより、接触ヘッド4の基部4bに接触する前端面が冷却又は加熱され、これによって接触ヘッド4のピン部4aが冷却又は加熱される。この状態で取っ手2を把持して冷却又は加熱されたピン部4aを被焼灼面に接触して被焼灼面を冷却又は加熱することにより被焼灼面の治療を行なう。また電源の±を逆転させることにより、接触ヘッド4を冷却から加熱へあるいは加熱から冷却へ切り替えることができる。
ペルチェモジュール5の前端面(第1端)を冷却するように電源と接続し、接触ヘッド4を冷却する場合、ペルチェモジュール5の後端面(第2端)は加熱されるので、熱は該後端面に密着したヒートシンク6の前端面を経てヒートシンク6に放熱され、ヒートシンク6の後端面と密着した冷却剤充填筒7によって迅速に冷却される。
かかる構成の本実施形態によれば、内部が中空な円筒形状のケーシング1に接触ヘッド4、ペルチェモジュール5、ヒートシンク6及び冷却剤充填筒7を直列に配置しているので、ペルチェモジュール5に接続された電源の±を逆転するだけで、この配置のままで接触ヘッド4を冷却から加熱にあるいはその逆に切り替えることができるとともに、軽量でコンパクトな大きさとすることができ、かつ取っ手2を持って被焼灼面の冷却又は加熱操作を容易に行なうことができる。
また充填筒7がケーシング1内への装着及び引き出し自在及び冷却剤の充填筒7への充填又は入れ替えが自在となっているので、冷却剤の入れ替えが極めて容易である。
また充填筒7の周囲のケーシング1の隔壁構造を2重筒構造としてその間に断熱材を充填しているので、十分な強度と保温性を有するとともに、ヒートシンク6の周囲を断熱材を設けず放熱可能な隔壁構造としているので、ペルチェモジュール5に接続する電源の±を逆転して接触ヘッド4を冷却から加熱に切り替える場合に、ヒートシンク6からの放熱を迅速に行なえ、従って接触ヘッド4の温度降下をスムーズに行なうことができる。
またヒートシンク6及び冷却剤充填筒7を熱伝導性の良いAl製又はCu製で構成するとともに、接触ヘッド4、ペルチェモジュール5、ヒートシンク6及び充填筒7の互いの接触面を平面として密着性を良くし、かつこれら機器類の接触面をコイルバネ10の付勢力により密着させているので、これら機器類間の熱伝導性を良好に保持することができる。
またケーシング1の前端に装着されたカバー3を着脱自在に構成したため、被焼灼面の冷却又は加熱の程度に応じてピン部4aの直径が異なる接触ヘッド4への取替えが可能になる。
またカバー3の内面と接触ヘッド4の基部前端面が平面形状をなし、これら平面をコイルバネ10の付勢力で密着させてシール面としているため、ピン部3aに発生した結露水が内部に侵入してペルチェモジュール5の機能を損なうことを防止することができる。
なおさらにペルチェモジュール5の前端面をアルミナ(Al)やペーストでシールすれば、さらに良好なシール性を付与することができる。
本実施形態の装置を用いて、接触ヘッド4のピン部4aの直径を3mm、5mm又は8mmに変えて実際に検証を行なったところ、いずれの場合でも4〜6分でピン部4aの温度を−40℃まで冷却することができた。また−20℃程度のやや高温側でも電位を逆転させ、最小電流を流すことにより、冷媒溶液を変更することなく温度コントロールが可能であることがわかった。
本発明によれば、電源の±を逆転させることによりそのまま冷却及び加熱間の切り替えが可能であり、かつスムーズな昇降温や温度制御が可能で、取り扱いの容易であり、イボ及びシミ取り、皮膚ガン等の治療に好適なペルチェ焼灼器を実現することができる。
本発明の実施形態の一部を断裁した立面図である。 前記実施形態の冷却剤充填筒を示す斜視図である。
符号の説明
1 円筒状ケーシング
1a 外筒
1b 内筒
2 中空ナット
3 カバー
4 接触ヘッド
5 ペルチェモジュール
6 ヒートシンク
7 冷却剤充填筒
8 熱電対
9 蓋部
10 コイルバネ
11 断熱材

Claims (9)

  1. ペルチェ素子を挟んでその両側に加熱又は冷却される前端及び後端をもつペルチェモジュールと、一端がペルチェモジュールの後端に接触配置されるヒートシンクと、該ヒートシンクの他端に接触配置され該ヒートシンクから熱を吸収する冷却器とを備え、前記ペルチェモジュールの前端を被焼灼面に接触させて加熱又は冷却するペルチェ焼灼器において、
    前端が中央に設けられた小径孔を除いて閉塞された筒状容器に該前端側から順に接触ヘッド、ペルチェモジュール、ヒートシンク及び内部に冷却剤を充填した充填筒を配設し、
    前記接触ヘッドは、前記小径孔から外部に突出し被焼灼面に接触するピン部と平面状に形成されたペルチェモジュールの前端と密着する平面状の後端面をもつ基部とからなり、
    前記充填筒は、前記筒状容器の内部に引き出し自在に挿入され、かつ冷却剤の入れ替えが可能にカプセル化され、
    冷却剤を囲む少なくとも該充填筒の周壁又は該筒状容器の周壁を断熱構造にするとともに、前記ヒートシンクの周囲は該ヒートシンクの保有熱を該筒状容器の外部に放熱可能な構成としたことを特徴とするペルチェ焼灼器。
  2. 前記接触ヘッドの基部前面を前記筒状容器の前端壁内面に密着させて外気に対しシール可能に構成したことを特徴とする請求項1記載のペルチェ焼灼器。
  3. 前記筒状容器の前端部を該筒状容器本体と別体に構成し該筒状容器本体に対して着脱可能に構成することにより、異なる径のピン部をもつ接触ヘッドに交換可能にしたことを特徴とする請求項1又は2記載のペルチェ焼灼器。
  4. 前記接触ヘッドのピン部に熱電対を装着したことを特徴とする請求項1記載のペルチェ焼灼器。
  5. 前記筒状容器が非金属材料からなり、前記冷却剤充填筒の周囲の壁面を2重筒構造とし、該2重筒間の隙間に断熱材を充填してなることを特徴とする請求項1記載のペルチェ焼灼器。
  6. 前記充填筒にエタノールを添加したドライアイスを充填することを特徴とする請求項1記載のペルチェ焼灼器。
  7. 前記充填筒に低温ブラインを充填することを特徴とする請求項1記載のペルチェ焼灼器。
  8. 前記冷却剤充填筒が、熱伝導性の良い材料で構成され、かつ冷却及び加熱を3サイクル以上繰り返すことが可能な量の冷却剤を充填可能な容積をもつことを特徴とする請求項1記載のペルチェ焼灼器。
  9. 前記筒状容器に把持用の取っ手を設けたことを特徴とする請求項1記載のペルチェ焼灼器。
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