JP2009028341A - 酸素供給チューブ - Google Patents
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Abstract
【課題】患者に呼吸させるための呼吸回路を気管チューブとともに構成する呼吸回路構成部材の開口凹部に誤って嵌合されても、呼吸困難の発生が抑制可能な酸素供給チューブを提供すること。
【解決手段】中心部に長手方向に延在する酸素供給流路が形成された酸素供給チューブ5であって、その先端部に、気管チューブを介して呼吸気管と接続される呼吸回路構成部材10の開口凹部に嵌合された場合に、前記酸素供給流路56Aから供給される酸素を前記開口凹部12Bの外部に放出する排出流路が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図6
【解決手段】中心部に長手方向に延在する酸素供給流路が形成された酸素供給チューブ5であって、その先端部に、気管チューブを介して呼吸気管と接続される呼吸回路構成部材10の開口凹部に嵌合された場合に、前記酸素供給流路56Aから供給される酸素を前記開口凹部12Bの外部に放出する排出流路が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図6
Description
この発明は、気管チューブと呼吸回路構成部材とから構成される呼吸回路に酸素を供給するための酸素供給チューブに関する。
従来、患者の呼吸管理が必要な場合、カフ付気管チューブ、気管チューブ、気管切開チューブ等(以下、気管チューブという)を患者の気管に挿管することによる呼吸管理が広く行なわれており、人工呼吸回路を用いた人工呼吸方法において呼吸気管内の圧力上昇を防止するための方法及び装置として、例えば、特許文献1が開示されている。
図1は、患者Kの呼吸気管K1に挿管された気管チューブ6にジャクソン・リース回路を用いて高濃度酸素ガス(酸素)を供給する場合の例を示す図であり、患者を呼吸させるためのバッグBと、気管チューブ6とが呼吸回路構成部材4(コネクタ部材10、人口鼻、エルボ部材等の人工呼吸器回路構成部材11を含む)及びホースCを介して接続され、例えば、人工呼吸器回路構成部材11に設けられた酸素供給用管路11Aに酸素供給チューブ5を接続して気管チューブ6に高濃度酸素ガスを供給するように構成されている。
ジャクソン・リース回路では、バッグBを手で押して収縮させることにより高濃度酸素ガスを患者K側に移動させて患者Kに吸気をさせ、患者Kの呼気の圧力によりバッグBが拡張されるとともに呼気が回路から排出されるようになっている。
上記ジャクソン・リース回路に接続された酸素供給チューブ5には、所定流量の酸素が常時供給されていて、酸素供給チューブ5から人工呼吸器回路構成部材11に供給された酸素は吸気の際には吸気とともに呼吸気管K1に移動し、呼気の際には患者K側に移動することなく呼気とともにバッグB方向に移動して排出口から大気に開放される。その結果、酸素供給チューブ5から供給される酸素によって患者Kの呼吸気管K1内の圧力が高くならないように構成されている。
この明細書における呼吸回路構成部材4とは、コネクタ部材10と、人工鼻20、エルボ部材30のように呼吸回路を構成するための人工呼吸器回路構成部材11と、気管切開用人工鼻のように自発呼吸に用いるための自発呼吸用構成部材(図示せず)とを含む概念である。
この明細書における呼吸回路構成部材4とは、コネクタ部材10と、人工鼻20、エルボ部材30のように呼吸回路を構成するための人工呼吸器回路構成部材11と、気管切開用人工鼻のように自発呼吸に用いるための自発呼吸用構成部材(図示せず)とを含む概念である。
図2は、気管チューブ6にコネクタ部材10を介して接続する人工呼吸器回路構成部材11の一例として人工鼻20の接続例を示す図であり、人工鼻20は人工鼻筐体21の患者遠位側に形成された接合部22に上記ホースCを接続するとともに、気管チューブ6の患者遠位側接合部12の外周面に形成されたテーパ部を患者側プラグ24に挿入することにより、気管チューブ6と流路22Aが湿熱蓄積体27を経由して通気可能に接続されるようになっている。
また、図3は、気管チューブ6にコネクタ部材10を介して接続する人工呼吸器回路構成部材11の一例としてエルボ部材30の接続例を示す図であり、エルボ部材30はエルボ部材本体31の患者遠位側に形成された接合部32に上記ホースCを接続するとともに、気管チューブ6の患者遠位側接合部12の外周面に形成されたテーパ部を患者側プラグ34に挿入することにより気管チューブ6と流路32Aとが通気可能に接続されるようになっている。
図4に示した酸素供給チューブ5は、中心部に長手方向に延在する酸素供給流路51Aが形成されたチューブ本体51と、チューブ本体51の先端側に設けられた接合チューブ55とを有し、人工呼吸器回路構成部材11の酸素供給用管路11Aの外周面を接合チューブ55の内周面に密着させて接続することにより人工呼吸器回路構成部材11に酸素が供給されるようになっている。
これら、コネクタ部材10の接合部12、人工鼻20の接合部22、エルボ部材30の接合部32は、一般的に、15M円錐接合(ISO 5361)に基づいて形成されていて、これら接合部12、22、32の外周面に形成されるテーパが、これら接合部12、22、32よりもバッグB等の人工呼吸機器側に位置する人工呼吸器回路構成部材11の患者側プラグ24、34又はホースCの接合部に形成された22M/15F円錐同軸接合のテーパ孔に挿入、接合されるようになっている。
特開2005−288045号公報
しかしながら、人工呼吸を必要とする患者Kに緊急の措置や検査等のための処置をするような場合の時間的余裕の不足や作業不慣れに起因して、ジャクソン・リース回路等に接続されるべき酸素供給チューブ5が、図5に示すように上記患者遠位側接合部12、22、32に形成された開口凹部12B、22B、32Bに誤って挿入されると、酸素供給チューブ5の接合チューブ55の外周面55Cと内周面12C、22C、32Cが密着して接合部12、22、32の内周側に形成された流路12A、22A、32Aを閉塞し、患者Kが呼気困難を起こす虞があるという問題がある。
また、酸素供給チューブ5は、例えば、患者Kに装着した気管切開用人工鼻(呼吸回路構成部材)に接続して患者Kに酸素を供給するような場合には、患者Kの動作のしやすさや酸素供給チューブ5の重量によって生じる患者Kの負担増加を抑制する観点から、先端部が小型、軽量であることが必要とされる。
また、酸素供給チューブ5は、例えば、患者Kに装着した気管切開用人工鼻(呼吸回路構成部材)に接続して患者Kに酸素を供給するような場合には、患者Kの動作のしやすさや酸素供給チューブ5の重量によって生じる患者Kの負担増加を抑制する観点から、先端部が小型、軽量であることが必要とされる。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、患者に呼吸させるための呼吸回路を気管チューブとともに構成する呼吸回路構成部材の開口凹部に誤って嵌合されても、呼吸困難の発生が抑制可能な酸素供給チューブを提供することにある。
上記のような課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、中心部に長手方向に延在する酸素供給流路が形成された酸素供給チューブであって、その先端部に、気管チューブを介して呼吸気管と接続される呼吸回路構成部材の開口凹部に嵌合された場合に、前記酸素供給流路から供給される酸素を前記開口凹部の外部に放出する排出流路が形成されていることを特徴とする。
この発明に係る酸素供給チューブによれば、酸素供給流路から供給される酸素を開口凹部の外部に放出する排出流路が形成されるので、酸素供給チューブの先端部が誤って呼吸回路構成部材に嵌合されても呼吸気管に通気する流路が閉塞されることがなく、呼気を排出することができる。
その結果、呼気困難の発生が抑制される。
その結果、呼気困難の発生が抑制される。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の酸素供給チューブであって、前記排出流路は、前記長手方向に直交する断面の外形輪郭と該外形輪郭に外接する仮想円との間に形成された切欠きにより構成されていることを特徴とする。
この発明に係る酸素供給チューブによれば、酸素供給チューブの長手方向に直交する断面の外形輪郭とこの外形輪郭に外接する仮想円との間に切欠きが形成されているので酸素供給チューブと開口凹部の間に排出流路が確保される。その結果、酸素供給チューブの先端部を誤って呼吸回路構成部材に嵌合した場合であっても、酸素供給流路から供給された酸素が外部に放出されるので呼気を排出することができる。
請求項3係る発明は、請求項1記載の酸素供給チューブであって、前記排出流路は、前記長手方向に直交する断面の外周に内周側に凹に形成された溝形状部により構成されていることを特徴とする。
この発明に係る酸素供給チューブによれば、酸素供給チューブの長手方向に直交する断面の外周に内周側に凹とされた溝形状部が形成されているので、酸素供給チューブと開口凹部との間に排出流路が確保され、酸素供給チューブが開口凹部に誤って挿入されても呼気が外気に排出される。
請求項4に係る発明は、請求項1記載の酸素供給チューブであって、前記排出流路は、前記長手方向に直交する断面における前記酸素供給流路と外形輪郭との間の環状壁部に先端側から基端側に向かって形成され基端側で外部に開口した貫通孔により構成されていることを特徴とする。
この発明に係る酸素供給チューブによれば、環状壁部に先端側から基端側に向かい基端側で外部に開口した貫通孔が形成されているので、酸素供給チューブと開口凹部との間に排出流路が確保され、酸素供給チューブが開口凹部に誤って挿入されても呼気が外気に排出される。
この発明に係る酸素供給チューブによれば、酸素供給チューブの先端部が呼吸回路構成部材の開口凹部に誤って嵌合されても、呼吸気管に通気する流路の閉塞が防止され、呼吸困難に起因する気圧外傷(バロトラウマ)の発生を防止することができる。
また、酸素供給チューブの先端部が小型、軽量であるので、気管切開用人工鼻等の装着スペースの確保が困難な呼吸回路構成部材に対しても容易に接続可能とされる。
また、酸素供給チューブの先端部が小型、軽量であるので、気管切開用人工鼻等の装着スペースの確保が困難な呼吸回路構成部材に対しても容易に接続可能とされる。
以下、この発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。
酸素供給チューブ5は、図4に示されるように、例えば、塩化ビニル又はシリコンゴム等の可撓性を有する材料からなり中央部に長手方向に延在する酸素供給流路51Aが形成された筒形状のチューブ本体51と、チューブ本体51の先端側にチューブ本体51の外方に装着されて塩化ビニル等の可撓性を有する材料からなり先端側が拡径されるとともに開口され、基端側に開口部を有する切頭円錐状に形成された接合チューブ(先端部)55とを有し、接合チューブ55の内周に人工呼吸器回路構成部材11の酸素供給用管路11Aを嵌挿して接続することにより、人工呼吸器回路構成部材11に酸素が供給されるようになっている。
酸素供給チューブ5は、図4に示されるように、例えば、塩化ビニル又はシリコンゴム等の可撓性を有する材料からなり中央部に長手方向に延在する酸素供給流路51Aが形成された筒形状のチューブ本体51と、チューブ本体51の先端側にチューブ本体51の外方に装着されて塩化ビニル等の可撓性を有する材料からなり先端側が拡径されるとともに開口され、基端側に開口部を有する切頭円錐状に形成された接合チューブ(先端部)55とを有し、接合チューブ55の内周に人工呼吸器回路構成部材11の酸素供給用管路11Aを嵌挿して接続することにより、人工呼吸器回路構成部材11に酸素が供給されるようになっている。
図6は、本発明の第1の実施形態を示す図であり、符号56は、接合チューブ55に代えて酸素供給チューブ5に装着される接合チューブの概略を示しており、図4において示した接合チューブ55とは、先端から基端側に向かう排出流路が形成されている点が異なっている。なお、接合チューブ55において示した基端側から先端側に拡径して形成されたテーパは、図6では便宜上省略して示している。
また、図6の2点鎖線で示したのは、図6(A)では、コネクタ部材10の接合部12の内周面12C(外形輪郭に外接する仮想円に相当、以下同じ)を、図6(B)ではコネクタ部材10の縦断面を示す線である。
また、図6の2点鎖線で示したのは、図6(A)では、コネクタ部材10の接合部12の内周面12C(外形輪郭に外接する仮想円に相当、以下同じ)を、図6(B)ではコネクタ部材10の縦断面を示す線である。
図6(A)は、接合チューブ56の長手方向に直交する断面における外形輪郭を示す図であり、接合チューブ56には、外周面56Cから内周側に向かって同巾で凹んだ溝形状部56Dが、接合チューブ56の周方向に45°の等間隔に8条形成され、接合チューブ56の外形輪郭と、チューブ5が開口凹部12Bに嵌挿された際の開口凹部12Bの内周面12Cとの間に溝形状部56Dによる排出流路が形成されている。
図6(B)は、図6(A)のX−Xに沿った接合チューブ56の縦断面を示す図であり、溝形状部56Dは、接合チューブ56が開口凹部12Bに嵌挿された状態において、先端側から開口凹部12Bの外方にいたる範囲まで延在し、この溝形状部56Dにより開口凹部12Bに供給された酸素が開口凹部12Bの外部に放出可能とされている。
したがって、コネクタ部材10の開口凹部12Bに誤って接合チューブ56が嵌合されても、接合チューブ56と開口凹部12Bの内周面12Cとの間に排出流路が確保されて気管チューブ6から外気に呼気が確実に排出可能とされるので、呼吸困難による気圧外傷(バロトラウマ)の発生が防止される。
したがって、コネクタ部材10の開口凹部12Bに誤って接合チューブ56が嵌合されても、接合チューブ56と開口凹部12Bの内周面12Cとの間に排出流路が確保されて気管チューブ6から外気に呼気が確実に排出可能とされるので、呼吸困難による気圧外傷(バロトラウマ)の発生が防止される。
また、排出流路が、接合チューブ56の外周を切り込むことにより形成されているので接合チューブ56が小型、軽量とされ、例えば、患者Kに装着した気管切開用人工鼻に接続する場合において、患者Kの動作のしやすさを確保するとともに酸素チューブ5の重量により患者Kに負担増加が生じるのを抑制することができる。
なお、図6(A)、(B)においては、溝形状部56Dが、接合チューブ56の先端側から基端側まで連続して形成される場合について説明したが、溝形状部56Dは、開口凹部12Bと接合チューブ56との間に開口凹部12Bから外部に開放される排出流路が確保されていればよく、図7(A)に示すような接合チューブ56の途中の範囲まで形成した、例えば、溝形状部56Fのような溝形状部により排出流路を構成してもよい。
また、図7(B)に示すように、外周面56Cから溝形状部56Gの底面までの深さが、接合チューブ56の先端側から基端側に向かって浅くなるように形成されていてもよい。
また、図7(C)に示すように、接合チューブ56が基端側から先端側に拡径されたテーパ形状である場合に、軸線と並行な底部を有する溝形状部56Hにより接合チューブ56の基端側が開口凹部12Bの外部に開放されるようにしてもよい。
上記図7(A)から(C)の場合、接合チューブ56の外周面56Cと内周面12Cとが当接して先端面56Eと開口凹部12Bの底部12Dとの間に隙間が形成され、又は開口凹部12Bの底部12Dが流路12Aに近づくにつれて開口部から深くなるように形成されていて先端面56Eと底部12Dが密着しないようになっている。
また、図7(C)に示すように、接合チューブ56が基端側から先端側に拡径されたテーパ形状である場合に、軸線と並行な底部を有する溝形状部56Hにより接合チューブ56の基端側が開口凹部12Bの外部に開放されるようにしてもよい。
上記図7(A)から(C)の場合、接合チューブ56の外周面56Cと内周面12Cとが当接して先端面56Eと開口凹部12Bの底部12Dとの間に隙間が形成され、又は開口凹部12Bの底部12Dが流路12Aに近づくにつれて開口部から深くなるように形成されていて先端面56Eと底部12Dが密着しないようになっている。
接合チューブ56の先端面56Eと開口凹部12Bの底部12Dとの間に隙間が確保されない場合には、図8で示すような溝形状部56Jとを連通する補助排出流路56Kを設けることが好適である。
図9(A)から図9(E)は、この発明の第2から第6の実施形態に係る酸素供給チューブ5の接合チューブ57、58、59、60、61の長手方向に直交する断面を示す図である。
第2の実施形態に係る接合チューブ57は、図9(A)に示すように、中央部に酸素供給流路57Aが形成され、長手方向に直交する断面における外形輪郭は、接合チューブ57の径方向内方が巾狭とされ、外周面57C側を底辺とする略二等辺三角形の溝形状部(排出流路)57Dが接合チューブ57の周方向に60°の等間隔をあけて6条形成されている。また、隣接する溝形状部57Dの間の壁部57Bは、内周から外周側に同巾とされている。
その結果、接合チューブ57が開口凹部12Bに嵌挿された際に、接合チューブ57の外形輪郭と内周面12Cとの間には、溝形状部57Dによる排出流路が形成され、流路12Aから開口凹部12Bの外部に気体連通されている。
その結果、接合チューブ57が開口凹部12Bに嵌挿された際に、接合チューブ57の外形輪郭と内周面12Cとの間には、溝形状部57Dによる排出流路が形成され、流路12Aから開口凹部12Bの外部に気体連通されている。
第3の実施形態に係る酸素供給チューブの接合チューブ58は、図9(B)に示すように、中央部に酸素供給流路58Aが形成され、長手方向に直交する断面における外形輪郭が、接合チューブ58に円弧状又は平坦に形成された3つの外周部58Bを残して、隣接する外周部58Bの両端部同士を辺58Cで接続して切り欠いた略正三角形状とされ、接合チューブ58が開口凹部12Bに嵌挿された際に、接合チューブ58の外形輪郭と内周面12Cとの間に切欠形状部58Dによる排出流路が形成されている。
第3の実施形態に係る切欠形状部58Dを有する酸素供給チューブ58は、大きな面積の排出流路を容易に確保可能であるとともに容易に製作することができる。
第3の実施形態に係る切欠形状部58Dを有する酸素供給チューブ58は、大きな面積の排出流路を容易に確保可能であるとともに容易に製作することができる。
第4の実施形態に係る酸素供給チューブの接合チューブ59は、図9(C)に示すように、中央部に酸素供給流路59Aが形成され、長手方向に直交する断面における外形輪郭が楕円形状に形成され、この楕円形状を定義する2つの焦点の中点は酸素供給流路59Aの中心と同位置とされ、楕円形状の短軸側に切欠形状部59Dが形成されている。
その結果、チューブ5が開口凹部12Bに嵌挿された際に、楕円形状の長軸の両端部59Bが内周面12Cと当接することにより、接合チューブ59の外形輪郭をなす外周面59Cと内周面12Cとの間に切欠形状部59Dによる排出流路が確保されるようになっている。
第4の実施形態に酸素供給チューブ59によれば、切欠形状部59Dによる大きな排出流路を確実に確保することができる。
その結果、チューブ5が開口凹部12Bに嵌挿された際に、楕円形状の長軸の両端部59Bが内周面12Cと当接することにより、接合チューブ59の外形輪郭をなす外周面59Cと内周面12Cとの間に切欠形状部59Dによる排出流路が確保されるようになっている。
第4の実施形態に酸素供給チューブ59によれば、切欠形状部59Dによる大きな排出流路を確実に確保することができる。
第5の実施形態に係る酸素供給チューブの接合チューブ60は、図9(D)に示すように、中央部に酸素供給流路60Aが形成され、長手方向に直交する断面における外形輪郭が、4つの頂点60Bにより定義される略正方形に形成され、チューブ60が開口凹部12Bに嵌挿された際に、接合チューブ60の外形輪郭と内周面12Cとの間に切欠形状部60Dによる排出流路が形成されている。
第6実施形態に係る酸素供給チューブの接合チューブ61は、図9(E)に示すように、中央部に酸素供給流路61Aが形成され、長手方向に直交する断面が、接合チューブ61の長手方向の軸線を挟んで互いに対向する円弧61Bの両端部61C同士を結んで切り欠いた切欠形状部61Dにより形成された外形輪郭と、接合チューブ61が開口凹部12Bに嵌挿された際に、接合チューブ61の外形輪郭と内周面12Cとの間に切欠形状部61Dによる排出流路が形成されている。
図10は、本発明の第7の実施形態を示す図であり、接合チューブ62は、図10(A)に示すように、接合チューブ62の長手方向に直交する断面が、酸素供給流路62Aと外周面(外形輪郭)62Cとの間に形成される環状の環状壁部62Bに周方向に90°の間隔をあけて4本の貫通孔62Dが接合チューブ62の長手方向に沿って形成されている。
また、貫通孔62Dの一つには、酸素供給流路62Aから貫通孔に連通する補助排出流路62Kが形成されている。
また、貫通孔62Dの一つには、酸素供給流路62Aから貫通孔に連通する補助排出流路62Kが形成されている。
図10(B)は、接合チューブ62の断面におけるY−Y断面を示す図であり、酸素供給流路56Aと貫通孔62Dとの間に補助排出流路62Kを形成することにより、接合チューブ62の先端面62Eと開口凹部12Bの底部12Dが当接する場合であっても流路12Aと開口凹部12Bの外部とが連通可能とされている。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態における溝形状部56D、56F、56G、56H、57D、切欠形状部58D、59D、60D、61D、貫通孔62Dが、接合チューブの先端側から基端側に向って直線的に複数形成される場合について説明したが、これら排出流路を構成する溝形状部、切欠形状部、貫通孔の、位置、巾、深さ、配置数等については自在に設定可能であり、また、これら溝形状部、切欠形状部、貫通孔同士を組み合わせ、又はこれらの形態を、例えば、螺旋等の曲線状に形成してもよい。
また、溝形状部56D、56F、56G、56H、57D、切欠形状部58D、59D、60D、61D、貫通孔62Dを酸素供給チューブ本体51に形成させてもよい。
例えば、上記実施の形態における溝形状部56D、56F、56G、56H、57D、切欠形状部58D、59D、60D、61D、貫通孔62Dが、接合チューブの先端側から基端側に向って直線的に複数形成される場合について説明したが、これら排出流路を構成する溝形状部、切欠形状部、貫通孔の、位置、巾、深さ、配置数等については自在に設定可能であり、また、これら溝形状部、切欠形状部、貫通孔同士を組み合わせ、又はこれらの形態を、例えば、螺旋等の曲線状に形成してもよい。
また、溝形状部56D、56F、56G、56H、57D、切欠形状部58D、59D、60D、61D、貫通孔62Dを酸素供給チューブ本体51に形成させてもよい。
また、接合チューブ56、57、58、59、60、61、62が気管チューブ6と接合されるコネクタ部材10の患者遠位側接合部12に誤って嵌挿される場合について説明したが、人工鼻20の接合部22、エルボ部材30の接合部32に対しても適用可能であることはいうまでもない。
また、上記実施の形態においては、患者遠位側接合部12の内周面12Cが円形状とされる場合について説明したが、上述のISO規格以外の接続構成に対しても用いることが可能である。
K 患者
K1 呼吸気管
4 呼吸回路構成部材
5 酸素供給チューブ
6 気管チューブ
10 コネクタ部材(呼吸回路構成部材)
11 人工呼吸器回路構成部材(呼吸回路構成部材)
20 人工鼻(人工呼吸器回路構成部材、呼吸回路構成部材)
30 エルボ部材(人工呼吸器回路構成部材、呼吸回路構成部材)
12B、22B、32B 開口凹部
12A、22A、32A 流路
55、56、57、58、59、60、61、62 接合チューブ(先端部)
55A、56A、57A、58A、59A、60A、61A、62A 酸素供給流路
56D、56F、56G、56H、57D 溝形状部(排出流路)
58D、59D、60D、61D 切欠形状部(排出流路)
62D 貫通孔(排出流路)
K1 呼吸気管
4 呼吸回路構成部材
5 酸素供給チューブ
6 気管チューブ
10 コネクタ部材(呼吸回路構成部材)
11 人工呼吸器回路構成部材(呼吸回路構成部材)
20 人工鼻(人工呼吸器回路構成部材、呼吸回路構成部材)
30 エルボ部材(人工呼吸器回路構成部材、呼吸回路構成部材)
12B、22B、32B 開口凹部
12A、22A、32A 流路
55、56、57、58、59、60、61、62 接合チューブ(先端部)
55A、56A、57A、58A、59A、60A、61A、62A 酸素供給流路
56D、56F、56G、56H、57D 溝形状部(排出流路)
58D、59D、60D、61D 切欠形状部(排出流路)
62D 貫通孔(排出流路)
Claims (4)
- 中心部に長手方向に延在する酸素供給流路が形成された酸素供給チューブであって、
その先端部に、気管チューブを介して呼吸気管と接続される呼吸回路構成部材の開口凹部に嵌合された場合に、前記酸素供給流路から供給される酸素を前記開口凹部の外部に放出する排出流路が形成されていることを特徴とする酸素供給チューブ。 - 請求項1記載の酸素供給チューブであって、
前記排出流路は、前記長手方向に直交する断面の外形輪郭と該外形輪郭に外接する仮想円との間に形成された切欠きにより構成されていることを特徴とする酸素供給チューブ。 - 請求項1記載の酸素供給チューブであって、
前記排出流路は、前記長手方向に直交する断面の外周に内周側に凹に形成された溝形状部により構成されていることを特徴とする酸素供給チューブ。 - 請求項1記載の酸素供給チューブであって、
前記排出流路は、前記長手方向に直交する断面における前記酸素供給流路と外形輪郭との間の環状壁部に先端側から基端側に向かって形成され基端側で外部に開口した貫通孔により構成されていることを特徴とする酸素供給チューブ。
Priority Applications (1)
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JP2007196027A JP2009028341A (ja) | 2007-07-27 | 2007-07-27 | 酸素供給チューブ |
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JP2007196027A JP2009028341A (ja) | 2007-07-27 | 2007-07-27 | 酸素供給チューブ |
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Cited By (1)
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JP2018520802A (ja) * | 2015-07-20 | 2018-08-02 | フィッシャー アンド ペイケル ヘルスケア リミテッド | 呼気ポート |
-
2007
- 2007-07-27 JP JP2007196027A patent/JP2009028341A/ja not_active Withdrawn
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