JP2009028336A - Syringe - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は注射器に関し、より詳しくは、注射器の使用後にカヌラをバレル内に収納することの可能な注射器に関する。 The present invention relates to a syringe, and more particularly to a syringe capable of storing a cannula in a barrel after use of the syringe.
従来、注射器として、使用後のカヌラが医療従事者に刺さってしまう誤穿刺事故を防止するため、上記カヌラを内ハブごとバレル内に収納可能としたものが知られている。(特許文献1)
すなわちこの注射器は、筒状のバレルと、該バレルの先端に保持機構により保持された内ハブと、この内ハブに設けたカヌラと、上記バレルに進退動自在に設けたプランジャと、このプランジャの先端部に設けたガスケットと、上記プランジャの先端部に設けた係合手段と、上記内ハブに設けた被係合手段とを備えており、上記プランジャの前進時に係合手段と被係合手段とを係合させ、この状態から上記プランジャを後退させることで上記内ハブを保持機構より離脱させて、上記カヌラを内ハブごとバレル内に収納するようにしている。
またこの種の注射器において、上記カヌラをバレル内に収納した際に、カヌラの先端部をバレルの中心軸から半径方向外方に偏心させるようにしたものも知られている。(特許文献2)
すなわち特許文献2の注射器においては、プランジャの先端部に設けた係合手段は2つの突起として形成され、他方、内ハブに設けた被係合手段は各突起に係合する2つの係合凹部として形成されている。そして2つの係合凹部のうち、一方の係合凹部の曲面を他方の係合凹部の曲面と異ならせることにより、各係合凹部がそれぞれ突起に係合した際に、曲面の違いからカヌラを傾かせることができるようにしている。
That is, the syringe includes a cylindrical barrel, an inner hub held by a holding mechanism at the end of the barrel, a cannula provided on the inner hub, a plunger provided to the barrel so as to be movable forward and backward, and a plunger of the plunger. A gasket provided at the tip, an engagement means provided at the tip of the plunger, and an engaged means provided at the inner hub, and the engagement means and the engaged means when the plunger moves forward The inner hub is separated from the holding mechanism by retracting the plunger from this state, and the cannula is stored in the barrel together with the inner hub.
Also, in this type of syringe, when the cannula is stored in a barrel, the tip of the cannula is decentered radially outward from the central axis of the barrel. (Patent Document 2)
That is, in the syringe of
上記カヌラの先端部をバレルの中心軸から半径方向外方に偏心させるようにした注射器においては、係合手段と被係合手段との係合部分における形状の差からカヌラを傾かせているので、すなわち僅かな接触部分における形状の差によってカヌラを傾かせるようにしていたので、確実性に欠けるという欠点があった。
本発明はこのような事情に鑑み、より確実にカヌラを傾かせることができる注射器を提供するものである。
In the syringe in which the tip of the cannula is decentered radially outward from the central axis of the barrel, the cannula is tilted because of the difference in the shape of the engaging part between the engaging means and the engaged means. In other words, since the cannula was tilted by a slight difference in shape at the contact portion, there was a drawback of lack of certainty.
In view of such circumstances, the present invention provides a syringe that can tilt the canula more reliably.
すなわち請求項1の発明は、筒状のバレルと、該バレルの先端に保持機構により保持された内ハブと、この内ハブに設けたカヌラと、上記バレルに進退動自在に設けたプランジャと、このプランジャの先端部に設けた係合手段と、上記内ハブに設けた被係合手段とを備え、
上記プランジャの前進時に係合手段と被係合手段とを係合させ、この状態から上記プランジャを後退させることで上記内ハブを保持機構より離脱させて、上記カヌラを内ハブごとバレル内に収納するようにした注射器において、
上記係合手段は、上記プランジャの先端部に設けた筒状部材と、この筒状部材に設けられて上記内ハブの被係合手段に係合する係合部と、さらにこの係合部に係合した被係合手段に当接して該被係合手段を筒状部材の中心軸から半径方向外方に押圧偏心させて、上記カヌラの先端部をバレルの中心軸から半径方向外方に偏心させる押圧部とを備えることを特徴とするものである。
That is, the invention of
When the plunger moves forward, the engaging means and the engaged means are engaged, and the plunger is retracted from this state, whereby the inner hub is detached from the holding mechanism, and the cannula is stored in the barrel together with the inner hub. In a syringe designed to do
The engaging means includes a cylindrical member provided at the distal end portion of the plunger, an engaging portion provided on the cylindrical member and engaged with the engaged means of the inner hub, and further on the engaging portion. Abutting the engaged means to be engaged and pressing and decentering the engaged means radially outward from the central axis of the cylindrical member, the tip of the cannula is radially outward from the central axis of the barrel. And a pressing portion that is eccentric.
請求項1の発明によれば、内ハブの被係合手段を係合手段の係合部とを係合させた状態では、係合手段の押圧部が被係合手段に当接して該被係合手段を筒状部材の中心軸から半径方向外方に押圧偏心させて、上記カヌラの先端部をバレルの中心軸から半径方向外方に偏心させるようになる。
このとき、上記押圧部は、該押圧部に当接する被係合手段を筒状部材の中心軸から半径方向外方に確実に押圧偏心させることができるので、それによって上記カヌラの先端部をバレルの中心軸から半径方向外方に確実に偏心させることができるようになる。
According to the first aspect of the present invention, when the engaged means of the inner hub is engaged with the engaging portion of the engaging means, the pressing portion of the engaging means abuts on the engaged means and The engaging means is decentered radially outward from the central axis of the cylindrical member, and the tip of the cannula is decentered radially outward from the central axis of the barrel.
At this time, the pressing portion can surely decenter the engaged means abutting against the pressing portion radially outward from the central axis of the cylindrical member, whereby the tip of the cannula is It is possible to reliably decenter from the central axis radially outward.
以下図示実施例について本発明を説明すると、図1は本発明に係る注射器1の断面図を示し、この注射器1は医療従事者の誤穿刺事故防止のため、使用後にはカヌラ2をバレル3内に収納可能な注射器1(図3参照)となっている。以下、図示左方を注射器1の前方側若しくは先端側として説明する。
上記注射器1は、血液や薬品などを貯溜する筒状のバレル3と、該バレル3内を進退動されるプランジャ4と、該プランジャ4の先端に連結されて上記バレル3内の先端側を気密を保持した状態で進退動されるガスケット5とを備えている。
上記バレル3は、内部を薬液室とした筒状部3aと、該筒状部3aの前方に設けられた小径筒状の結合部3bと、上記筒状部3aから結合部3bに向けて縮径する傾斜部3cとを備えており、上記筒状部3aの外周面に、薬品や血液量を測定するための目盛が印刷されている。
また上記筒状部3aの後端に、医療従事者の指をかけるためのバレル側フランジ3dが筒状部3aの半径方向外方に向けて突出形成されており、さらに筒状部3aの後端内周面に、半径方向内方に向けて突出する環状の膨出部3eが形成され、この膨出部3eによってプランジャ4がバレル3内から完全に引き抜かれてしまうことが防止できるようにしてある。
Hereinafter, the present invention will be described with reference to the illustrated embodiment. FIG. 1 shows a cross-sectional view of a
The
The barrel 3 includes a
Further, a barrel-
上記プランジャ4は、バレル3の軸方向に沿って配置した4枚の板状部材4a(図4参照)を備えており、各板状部材4aはバレル3の中心軸を中心として90°の間隔で放射状に配置してある。これら4枚の板状部材4aの先端に円盤状の押圧部4bと上記ガスケット5を連結するための連結部4cとを所定の間隔だけ離して形成してあり、また板状部材4aの後端にはプランジャ側フランジ4dを設けてある。
上記押圧部4bは上記バレル3の筒状部3aの内径と略同径に製造してあり、プランジャ4を後方に移動させた際には該押圧部4bを筒状部3aに形成した上述の膨出部3eに係合させて、プランジャ4がバレル3より脱落するのを防止できるようにしてある(図3参照)。
上記円盤状の押圧部4bと、この押圧部4bよりも先端側に形成した円盤状の連結部4cとの間には環状凹部4eを形成してあり、該環状凹部4eに上記ガスケット5の後端部を連結している。すなわち、上記ガスケット5は弾力性を有するゴム素材によって筒状に形成してあり、そのリヤ側開口部の周縁を上記押圧部4bと連結部4cとの間の環状凹部4eに係合させることにより、該ガスケット5をプランジャ4に一体的に取り付けている。
さらに、上記各板状部材4aの先端寄りの同じ位置に切欠き状の脆弱部4fを形成してあり、この脆弱部4fを支点にプランジャ4全体を折り曲げることにより、該脆弱部4fの位置で板状部材4aを破断して、プランジャ4を脆弱部4fの位置で前後に分離することが可能となっている(図3参照)。
The
The pressing
An
Further, a notch-like
上記バレル3の筒状部3aの外周側に樹脂製からなる保持機構としての外ハブ6を取り付けてあり、この外ハブ6に、上記カヌラ2を一体に取り付けた樹脂製の内ハブ7を離脱可能に係合させている。そして内ハブ7の後端部に設けた被係合手段7aと、上記プランジャ4の先端部に設けた係合手段8とを係合させた状態で、該係合手段8を後退させることにより、上記内ハブ7を外ハブ6から離脱させて内ハブ7をカヌラ2ごとバレル3内に引き込むことができるようにしてある。
上記外ハブ6は、図5に拡大して示すように、バレル3の結合部3bよりも前方側に形成されて上記内ハブ7を保持する保持部6aと、この保持部6aの後方側に一体に連設されて上記結合部3bに連結される連結部6bとを備えている。上記外ハブ6の連結部6bの内周面と、上記バレル3の結合部3bの外周面とは、先端側が窄まった同形のテーパ状に形成してあり、外ハブ6の連結部6b内部に結合部3bを挿入した際には、外ハブ6と結合部3bとを密着させて該結合部3bに外ハブ6を液密を保って取り付けることができるようにしてある。
他方、上記内ハブ7は、前方に形成されて上記カヌラ2を一体に保持する保持部7bと、この保持部7bの後端側に一体に連設された上記被係合手段7aとを備えている。
An
As shown in an enlarged view in FIG. 5, the
On the other hand, the
上記外ハブ6の保持部6aの内周面と内ハブ7の保持部7bの外周面は、先端側が窄まった同一形状のテーパ面としてあり、両テーパ面を密着させることで、バレル3内の薬液等の漏出を防止できるようにしてある。
上記外ハブ6の保持部6aの後部内周面には第1係合手段を構成する環状凹部6cを形成してあり、また内ハブ7の保持部7bの後部外周面には上記環状凹部6cと共に第1係合手段を構成する環状凸部7cを形成してある。そして上記環状凹部6cと環状凸部7cとを係合させることにより、たとえばカヌラ2を患者に穿刺して内ハブ7に後方に向かう力が作用しても、外ハブ6に対する内ハブ7の離脱を防止できるようにしてある。
他方、上記プランジャ4に設けた係合手段8と内ハブ7の被係合手段7aを係合させた状態で、プランジャ4を後方に移動させた際には、上記環状凸部7cと環状凹部6cとの係合を離脱させて、内ハブ7をカヌラ2ごとバレル3内に引き込むことができるようにしてある。
The inner peripheral surface of the
An
On the other hand, when the
上記係合手段8は、上記プランジャ4の先端部に設けた円形の筒状部材8Aを備えており、この筒状部材8Aは、上記連結部4cの先端面に一体に連設されて軸方向前方に伸びている。
上記筒状部材8Aは上記ガスケット5の先端部を貫通してその前方まで伸びており、ガスケット5の筒状部材8Aが貫通する貫通部分の内径は、筒状部材8Aの外径よりも小さく形成してある。これにより、ガスケット5の貫通部分の内周部分を自己の弾性により筒状部材8Aの外周に密着させてその部分をシールさせてあり、したがって上記筒状部分8Aはガスケット5を液密を保ちながら摺動自在に貫通して前方に伸びている。
図1は、上記ガスケット5の前面外周部がバレル3の傾斜部3cの内面に軽く当接する前進端まで移動させて「ゼロ点合わせ」を行っている状態を示しており、この状態では筒状部材8Aの先端部は内ハブ7の被係合手段7aと当接することがないようになっている。これに対し、図2は、上記「ゼロ点合わせ」の状態から更にプランジャ4を強く押込んでガスケット5を軸方向に圧縮させ、それによって筒状部材8Aを更に前進させて上記被係合手段7aを筒状部材8A内に相対的に押込んで、係合手段8を被係合手段7aに係合させた状態を示している。
The
The
FIG. 1 shows a state in which the outer peripheral portion of the front surface of the
図5に示すように、上記被係合手段7aと係合手段8とを係合させるために、上記筒状部材8Aの先端部に被係合手段7aが挿入される挿入孔8aを形成してあり、この挿入孔8aの前方側は小径孔8b、後方側は大径孔8cとしてある。そして小径孔8bと大径孔8cとの段部端面を係合部8dとしてあり、ここに上記内ハブ7の被係合手段7aを係止させることができるようにしてある(図6参照)。
上記内ハブ7の被係合手段7aは、図示実施例では保持部7bの後端部から互いに間隔をあけて後方に伸びる2枚の薄板状部分7dを備えており、この薄板状部分7dの後端部は一体に連結されている。そしてその後端部の外形は後端側がとがった断面三角状に形成されて上記挿入孔8a内に挿入されやすくなっており、かつ三角状部分の先端部側がそれぞれ半径方向外方に突出して、その部分が上記係合手段8の係合部8dと係合する係止部7eとなっている。
したがって、内ハブ7の被係合手段7aが相対的に係合手段8の挿入孔8a内に挿入された際には、2つの係止部7eは挿入孔8aの小径孔8bによって上記2枚の薄板状部分7dの間隔を狭めるとともにそれ自体圧縮されながら該小径孔8b内に進入されるようになる。そして2つの係止部7eが小径孔8bを通過して大径孔8c内に進入すると、自己の弾性により元の状態に復帰すると共に上記2枚の薄板状部分7dの間隔も拡大されて、各係止部7eが係合手段8の係合部8dと係合するようになる。
As shown in FIG. 5, in order to engage the engaged means 7a and the engaging
In the illustrated embodiment, the engaged means 7a of the
Therefore, when the engaged means 7a of the
さらに上記係合手段8は、図6、図7に拡大して示すように、上記内ハブ7を外ハブ6から離脱させてカヌラ2をバレル3内に引き込んだ際に、カヌラ2をバレル3の軸線に対して傾斜させるための第1押圧部8eと第2押圧部8fとを備えている。図3に示すように、バレル3内でカヌラ2を傾斜させることができれば、再びプランジャ4が前進された際にカヌラ2の先端部をバレル3の傾斜部3cの内面に当接させて、カヌラ2の先端がバレル3から突出されて誤穿刺事故が生じてしまうことを防止することができる。
上記第1押圧部8eは大径孔8c内に形成してあり、この第1押圧部8eは筒状部材8Aの中心軸Lに対してその半径方向一側から中心軸Lに向かってその手前の位置まで突出している。したがって第1押圧部8eは上記内ハブ7の被係合手段7aが大径孔8c内に進入された際に該被係合手段7aに当接して、被係合手段7aを第1押圧部8eの突出方向(図6の矢印X方向)に偏心するように案内し、それによってカヌラ2の先端を逆方向に傾斜させることができるようになっている。
Further, as shown in FIGS. 6 and 7 in an enlarged manner, the engaging
The first
本実施例では、大径孔8cは、図6の網目Aで示される形状が図6の紙面と垂直な(紙面を貫通する)方向に伸びた形状に形成されている。すなわちこの大径孔8cは筒状部材8Aをその軸方向と直交する方向に貫通するように形成されており、したがって第1押圧部8eの中心軸側の表面8e’も、図6の紙面と垂直な表面となっている(図7参照)。
また上記被係合手段7aを第1押圧部8eの突出方向Xに滑らかに偏心するように案内するために、第1押圧部8eの軸方向前面から突出側の表面8e’にかけて、すなわち被係合手段7aと接触して案内する部分を、円弧状となるように形成してある。
上記大径孔8cを、上述したように筒状部材8Aと直交する方向に貫通形成することにより、図示しない型枠によって上記係合手段8をプランジャ4と一体的に製造する際に、該大径孔8cを形成するための図示しない移動型枠を上記貫通方向に引き抜くことができるようになる。
このように、上記移動型枠を貫通方向に引き抜くことができれば、小径部8cと大径孔8cとの段部端面の形状を、つまり上記係合部8dの表面を自由に設定することが可能となり、図示のように係合部8dの表面を筒状部材8Aの軸方向と直交する方向に形成したり、或いは係合部8dの半径方向外方の表面を半径方向内方の表面よりも前方側に僅かに傾かせた傾斜面とすることにより、該係合部8dと上記被係合手段7aの係止部7eとの係合をより確実なものとすることができる。
In the present embodiment, the large-
In addition, in order to guide the engaged means 7a so as to be smoothly decentered in the protruding direction X of the first
By forming the large-
Thus, if the movable mold can be pulled out in the penetrating direction, the shape of the stepped end faces of the
上記第1押圧部8eに対し、第2押圧部8fは小径孔8b内に形成してあり、かつ第1押圧部8eとは反対側から中心軸Lに向かって突出するように形成してある。
これにより、上述したように第1押圧部8eで被係合手段7aを第1押圧部8eの突出方向(図6の矢印X方向)に偏心するように押圧するのと同時に、第2押圧部8fによって、被係合手段7aの第1押圧部8eとの接触部分よりも前方の部分を第1押圧部8eの突出方向とは反対方向に偏心するように押圧することができるので、それによってカヌラ2を一層良好に傾斜させることができるようになる。
また上記小径孔8bは、大径孔8cとは異なり、筒状部材8Aの先端から軸方向に沿って断面円形の孔として形成してあり、かつ上記第2押圧部8fは、図7に示すように、第1押圧部8eの形成位置とは反対側で、半円形状に突出するように形成してある。このような小径孔8bと第2押圧部8fは、該小径孔8bを形成するための図示しない移動型枠を筒状部材8Aの軸方向に引き抜くことによって形成することが可能である。
The second
Thereby, as described above, the first
Further, unlike the
以上の構成を有する注射器1の使用方法について説明する。
先ず、注射器1に薬品を吸引したり血液を採取する際には、医療従事者は最初にプランジャ4を前進させてガスケット5を前進端に位置させて「ゼロ点合わせ」を行う。このとき、前述したようにガスケット5はその前面外周部がバレル3の傾斜部3cの内面に軽く当接するようになるが、この状態では筒状部材8Aの先端部は内ハブ7の被係合手段7aと当接することがない。
この「ゼロ点合わせ」を行ったら、カヌラ2をバイアルや患者に穿刺し、続いてプランジャ4を後退させることでバレル3内に薬液や血液が流入させることができ、その後、再びプランジャ4を前進させればバレル3内の薬液や血液をカヌラ2から放出させることができる。
上記カヌラ2を患者等に穿刺する際には、カヌラ2及び内ハブ7には後方に向けて力が作用するが、内ハブ7の環状凸部7cと外ハブ6の環状凹部6cとが係合しているので、内ハブ7が外ハブ6から離脱して後方に移動することはない。
A method of using the
First, when a drug is sucked into the
When this “zero adjustment” is performed, the
When the
注射器1の使用が終了したら、カヌラ2が医療従事者に誤穿刺される事故を防止するため、以下のようにしてカヌラ2をバレル3内に収納する。
最初に、プランジャ4を前進させて上記ガスケット5の前面外周部をバレル3の傾斜部3cの内面に軽く当接させる。この状態は前述した「ゼロ点合わせ」の状態と同じである。この状態となったら、引き続きプランジャ4を強く前進させてガスケット5を軸方向に圧縮させ、それによってプランジャ4とともに筒状部材8Aを更に前進させて、上記被係合手段7aを筒状部材8Aの挿入孔8a内に相対的に挿入させる。
上記挿入孔8a内に挿入された被係合手段7aは、小径孔8bを貫通して大径孔8c内に挿入され、該被係合手段7aの末端部は大径孔8c内の第1押圧部8eに当接して図6の矢印X方向に押し上げられるようになる。被係合手段7aの末端部が図6の矢印X方向に押し上げられながら更に挿入されると、その末端部よりも前方部分が第2押圧部8fに押圧されるようになるので、両押圧部8e、8fによって内ハブ6にはその前方側となる保持部7bを図1の下方に付勢する回転モーメントが作用するようになる。
更に引き続き被係合手段7aが挿入孔8a内に挿入されると、被係合手段7aの係止部7eが係合部8dを越えて、これと係合するようになる。
When the use of the
First, the
The engaged means 7a inserted into the
When the engaged means 7a is further inserted into the
次に、その状態となったら、プランジャ4を後退させれば、被係合手段7aと係合手段8との結合力のほうが内ハブ7の環状凸部7cと外ハブ6の環状凹部6cとの結合力よりも強く設定してあるので、内ハブ7は外ハブ6から離脱されて、カヌラ2ごとバレル3内に引き込まれるようになる。
上記内ハブ7が外ハブ6から離脱されると、上記両押圧部8e、8fによる回転モーメントによってカヌラ2の先端部が下方に偏心され、図3に示すように、バレル3の筒状部3aの内面に当接されるようになる。このため、その後プランジャ4が再び前進されても、カヌラ2はバレル3の傾斜部3cによって前進が阻止されるので、バレル3内から外部に突出するのが効果的に防止され、それによって医療従事者にカヌラが誤穿刺される事故を防止することができる。
さらに、プランジャ4を後退させて上記脆弱部4fがバレル3の外部にまで露出したら、医療従事者は該脆弱部4fを支点にプランジャ4を折り曲げて、その位置でプランジャ4を2つに分離する。これによりプランジャ4をバレル3内に深く押込むことが困難となるので、この点においてもカヌラ2がバレル3内から外部に突出するのを防止することができる。
Next, in this state, if the
When the
Furthermore, when the
なお、上記実施例では、筒状部材8Aをプランジャ4の先端部に一体的に設けてガスケット5を摺動自在に貫通させ、それによって「ゼロ点合わせ」を行うことができるようにしているが、これに限定されるわけではない。「ゼロ点合わせ」を行う必要のない注射器に本発明を適用する場合には、図示しないが、上記ガスケット5自体に筒状部材8Aを、つまり係合手段8を設けるようにしてもよい。
また、該バレル3の先端部に内ハブ7を保持する保持機構としては上述の実施例に限られるものではなく、バレル3の先端部に内ハブ7を離脱可能に保持することができれば如何なる構成であってもよい。
さらに、係合手段8や被係合手段7aとしても、上記目的を達成できるものであれば、種々の構成を採用することができる。
In the above embodiment, the
Further, the holding mechanism for holding the
Furthermore, as the engaging
1 注射器 2 カヌラ
3 バレル 3a 筒状部
3b 結合部 3c 傾斜部
4 プランジャ 5 ガスケット
6 外ハブ(保持機構) 7 内ハブ
7a 被係合手段 7e 係止部
8 係合手段 8A 筒状部材
8a 挿入孔 8b 小径孔
8c 大径孔 8d 係合部
8e 第1押圧部 8e’第1押圧部の表面
8f 第2押圧部
DESCRIPTION OF
Claims (8)
上記プランジャの前進時に係合手段と被係合手段とを係合させ、この状態から上記プランジャを後退させることで上記内ハブを保持機構より離脱させて、上記カヌラを内ハブごとバレル内に収納するようにした注射器において、
上記係合手段は、上記プランジャの先端部に設けた筒状部材と、この筒状部材に設けられて上記内ハブの被係合手段に係合する係合部と、さらに上記係合部に係合した被係合手段に当接して該被係合手段を筒状部材の中心軸から半径方向外方に押圧偏心させて、上記カヌラの先端部をバレルの中心軸から半径方向外方に偏心させる押圧部とを備えることを特徴とする注射器。 A cylindrical barrel, an inner hub held by a holding mechanism at the tip of the barrel, a cannula provided in the inner hub, a plunger provided to be movable forward and backward in the barrel, and provided at a tip of the plunger An engagement means, and an engaged means provided on the inner hub,
When the plunger moves forward, the engaging means and the engaged means are engaged, and the plunger is retracted from this state, whereby the inner hub is detached from the holding mechanism, and the cannula is stored in the barrel together with the inner hub. In a syringe designed to do
The engaging means includes a cylindrical member provided at the distal end portion of the plunger, an engaging portion provided on the cylindrical member and engaged with the engaged means of the inner hub, and further on the engaging portion. Abutting the engaged means to be engaged and pressing and decentering the engaged means radially outward from the central axis of the cylindrical member, the tip of the cannula is radially outward from the central axis of the barrel. A syringe characterized by comprising a pressing portion that is eccentric.
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