JP2009020413A - Illuminating optical system and projection display apparatus using the same - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、光量調整機構を備えた照明光学系、および照明光学系を用いてスクリーンに光画像を投射して映像を表示させる投射型表示装置に関するものである。 The present invention relates to an illumination optical system provided with a light amount adjustment mechanism, and a projection display device that displays an image by projecting an optical image onto a screen using the illumination optical system.
従来の投射型表示装置では、光画像を生成するライトバルブの特性上、完全に光を遮断することができず、低階調の映像を表示する場合に十分なコントラストの映像表示を行うことが困難であるという問題があった。 In the conventional projection display device, light cannot be completely blocked due to the characteristics of the light valve that generates a light image, and it is possible to display an image with sufficient contrast when displaying a low gradation image. There was a problem that it was difficult.
そこで、光源とライトバルブまでの光路上に、光軸に対して垂直な面の上下方向に移動する絞り機構を設け、映像信号に応じて絞り羽を上下両方から挟み込むように移動させてライトバルブに到達する光量を調整し、低階調の映像を表示する際にも十分なコントラストが得られるようにした投射型表示装置が提案されている。(例えば特許文献1参照。)
Therefore, on the optical path from the light source to the light valve, a diaphragm mechanism that moves in the vertical direction of the plane perpendicular to the optical axis is provided, and the light valve is moved by sandwiching the diaphragm blades from both above and below according to the video signal. There has been proposed a projection display device that adjusts the amount of light that reaches the light source so that a sufficient contrast can be obtained even when a low gradation image is displayed. (For example, refer to
ところで、上記のような投射型表示装置の光源とライトバルブの間には、光源からの光をライトバルブに均一に照射するための光学素子と集光素子が設けられている。この場合、光学素子では、光源からの光を複数の部分光束に分割し、集光素子によって各部分光束をライトバルブ上に重畳するように集光している。したがって、上下方向から絞り羽を挟み込むような絞り機構により光量を調整しようとすると、光学素子の出射面の周縁部からの部分光束、つまり、部分光束の中でライトバルブに対して最も入射角度の大きな部分光束が遮光されることになる。そして、ライトバルブに液晶ライトバルブを用いた場合、入射角度に対する出射光量特性が、液晶ライトバルブ(R、G、B)により、夫々異なる。そのため、周縁部からの部分光束が液晶ライトバルブに入射しない場合、液晶ライトバルブから出射される光に色変化が生じることになる。したがって、液晶ライトバルブに従来の絞り機構を適用すると、光量を調整する際に表示する映像に色変化が生じてしまうという問題があった。 By the way, an optical element and a condensing element for uniformly irradiating the light valve with light from the light source are provided between the light source and the light valve of the projection display device as described above. In this case, in the optical element, the light from the light source is divided into a plurality of partial light beams, and each partial light beam is condensed by the light condensing element so as to be superimposed on the light valve. Therefore, when trying to adjust the amount of light by a diaphragm mechanism that sandwiches the diaphragm blades from above and below, the partial light flux from the peripheral edge of the exit surface of the optical element, that is, the partial light flux has the most incident angle with respect to the light valve. A large partial light beam is shielded. When a liquid crystal light valve is used as the light valve, the emitted light quantity characteristic with respect to the incident angle differs depending on the liquid crystal light valve (R, G, B). For this reason, when the partial light flux from the peripheral portion does not enter the liquid crystal light valve, a color change occurs in the light emitted from the liquid crystal light valve. Therefore, when the conventional diaphragm mechanism is applied to the liquid crystal light valve, there is a problem that a color change occurs in an image displayed when adjusting the light amount.
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、色変化を生ずることなくコントラストの高い低階調の映像を表示することができる液晶ライトバルブに適用される照明光学系およびそれを用いた投射型表示装置を得ることを目的とする。 The present invention has been made to solve the above problems, and illumination optics applied to a liquid crystal light valve capable of displaying a high-contrast, low-gradation image without causing a color change. It is an object of the present invention to obtain a system and a projection display device using the system.
本発明にかかる照明光学系および投射型表示装置は、光源からの光を複数の部分光束に分割して出射する光学素子と、前記複数の部分光束を液晶ライトバルブ上で重畳されるように集光する集光素子と、前記光源と前記集光素子との間の光路上に配置され、前記光路上で開口面積を変化させて前記液晶ライトバルブに照射される光量を調整する光量調整機構とを備え、前記液晶ライトバルブの入射面の法線に対する前記部分光束の角度を入射角度と定義すると、前記光量調整機構は、前記複数の部分光束のうち、前記入射角度が最大となる部分光束が前記液晶ライトバルブに照射されるように前記開口面積を変化させるように構成する。 An illumination optical system and a projection display apparatus according to the present invention collect an optical element that divides and emits light from a light source into a plurality of partial light beams, and the plurality of partial light beams so as to be superimposed on a liquid crystal light valve. A light condensing element that is disposed on an optical path between the light source and the light condensing element, and a light amount adjusting mechanism that adjusts an amount of light irradiated to the liquid crystal light valve by changing an opening area on the optical path; When the angle of the partial light beam with respect to the normal of the incident surface of the liquid crystal light valve is defined as an incident angle, the light amount adjusting mechanism is configured to detect a partial light beam having the maximum incident angle among the plurality of partial light beams. The opening area is changed so as to irradiate the liquid crystal light valve.
本発明によれば、光源から液晶ライトバルブに照射される光量を開口面積の変化により調整する光量調整機構であって、光量を均一化するための光学素子から分割して出射される複数の部分光束のうち、前記液晶ライトバルブへの入射角度が最大となる部分光束が前記液晶ライトバルブに照射されるように前記開口面積を変化させる光量調整機構を備えたことにより、光量を調整しても液晶ライトバルブへの入射角度の最大値が変化しないので、色変化を生ずることなくコントラストの高い低階調の映像を表示することができる照明光学系およびそれを用いた投射型表示装置を得ることができる。 According to the present invention, there is provided a light amount adjustment mechanism that adjusts the amount of light emitted from the light source to the liquid crystal light valve by changing the opening area, and a plurality of portions that are divided and emitted from the optical element for equalizing the amount of light. Even if the amount of light is adjusted by providing a light amount adjustment mechanism that changes the aperture area so that a partial light beam having a maximum incident angle to the liquid crystal light valve is irradiated to the liquid crystal light valve. Since the maximum angle of incidence on the liquid crystal light valve does not change, an illumination optical system capable of displaying a low-contrast image with high contrast without causing a color change, and a projection display device using the same Can do.
実施の形態1.
図1〜図3は、本発明の実施の形態1に係る照明光学系および投射型表示装置を示すもので、図1はその全体構成を示す図、図2は光量調整機構の部分構成を示す図、図3は照明光学系の部分構成を示す図である。図4は液晶ライトバルブの出射波長の入射角度依存性を示す図、図5は色度図である。また、図6は、本発明の効果を説明するための従来の光量調整機構の部分構成を示す図、図7〜図10は、本実施の形態における光量調整機構の特性を説明するための図である。
1 to 3 show an illumination optical system and a projection display device according to
図1において、投射型表示装置11は、光源系3から出射された光で液晶ライトバルブ2を照射し、液晶ライトバルブ2上に形成される光画像を投射レンズ系10によって、図示しないスクリーンに投射するものである。そして、照明光学系1は、光源系3から液晶ライトバルブ2までの光路上に配置された光学機器であって、光源系3の後段に配置された光量を均一化するための光学素子であるインテグレータレンズ4と、インテグレータレンズ4の後段に配置された偏光変換素子5と、偏光変換素子5の後段に配置されたコンデンサレンズ6と、コンデンサレンズ6の後段に配置されたフィールドレンズ7と、フィールドレンズ7の後段に配置された偏光板8と、光量調整機構9とを備えている。
In FIG. 1, a
また、投射型表示装置11は、上述した照明光学系1と、光源系3と、液晶ライトバルブ2と、投射レンズ系10とをさらに備える。なお、図1では、便宜上、RGBの光路それぞれに液晶ライトバルブ2を備えた場合の単一光路のみを示して代用している。さらに、投射型表示装置11は、図示しないスクリーンをさらに備えるようにしてもよい。
The
次に、照明光学系1およびそれを用いた投射型表示装置11の各構成機器の詳細について説明する。
光源系3は、光源3aと光源3aの光を液晶ライトバルブ2側に反射させる反射鏡3bとから構成され、投射型表示装置11の光源として機能する。
Next, the detail of each component apparatus of the illumination
The light source system 3 includes a
光源3aには高圧水銀ランプを用いており、高圧水銀ランプから発せられた光は、放物面を形成する反射鏡3bによって、インテグレータレンズ4に向かって光軸Cと略並行に出射する。ただし、反射鏡3bの形状はこれらに限定されず、他の形状の凹面鏡を用いることもできる。光源系3の形状及び構造は、出射する光を偏光変換素子5に集光させることができる形状及び構造であれば他の形状及び構造であってもよい。例えば、光源系3からインテグレータレンズ4に入射する光を、光軸Cと略平行な光束にする場合には、反射鏡3bを楕円面鏡とし、光源系3とインテグレータレンズ4との間に凹レンズ(図示せず)を配置することによって、インテグレータレンズ4に入射する光を光軸Cに略平行な光束にすることもできる。ここで、光軸Cは光源系3から液晶ライトバルブ2までの光路の光軸である。
A high pressure mercury lamp is used as the
液晶ライトバルブ2へ照射される光量を均一化するための光学素子であるインテグレータレンズ4は、第1のレンズアレイ4aと、第1のレンズアレイ4aの後段側に離間配置された第2のレンズアレイ4bとから構成される。各レンズアレイ4a、4bともに、複数の凸レンズのレンズセル4ac、4bcが縦横に並んで配置された方形をなしている。そして、第1のレンズアレイ4aの各レンズセル4acと第2のレンズアレイ4bの各レンズセル4bcはそれぞれ対応しており、光源系3からの光は第1のレンズアレイ4aの各レンズセル4acに対応する第2のレンズアレイ4bのレンズセル4bcに分割して照射される。つまり、光源系3からの光はインテグレータレンズ4の方形の出射面となる第2のレンズアレイ4bを縦横に分割した部分に対応する各レンズセル4bcに分散照射され、分散照射された光は、第2のレンズアレイ4bの各レンズセル4bcからの部分光束となって光軸Cに対して略並行に出射される。
An
光量調整機構9は、第1のレンズアレイ4aおよび第2のレンズアレイ4bとの間であって、光軸Cに対して点対称となるように設置された一対の遮光体9L、9Rを有している。そして、図2(詳細は後述)に示すように、光軸Cに対して点対称に配置され、光軸Cと平行な回動軸9aL、9aRを中心に各遮光体9L、9Rを互いに同方向に回動させる回動機構9aと、液晶ライトバルブ2に入力される映像信号を検知し、その検知結果から相対光量比(インテグレータレンズ4に入射した光量に対する液晶ライトバルブ2に照射される光量の光量の比)を算出する信号検知部9bと、信号検知部9bにより算出された相対光量比に基づき、回動機構9aを回動制御する回動制御部9cを備えている。そして、各遮光体9L、9Rは、回動軸9aL、9aRを中心に互いに同方向に回動することにより、互いに対向するように移動し、光源系3から液晶ライトバルブ2に至る光路中の開口面積を変化させて、液晶ライトバルブ2に到達する光量を調整する。
The light
偏光変換素子5は、インテグレータレンズ4から出射された各部分光束を1種類の直線偏光光に変換して出射するものである。偏光変換素子5は、図3に示すように互いに光軸Cに対して上下方向(x方向)に適宜間隔をあけて配置され、それぞれ光軸Cに対して傾斜(例えば45°傾斜)するように配置された複数の偏光分離膜5aと、各偏光分離膜5a間において光軸Cに対して同様の傾斜をもって配置された複数の反射膜5bと。各偏光分離膜5aの後方に配置されたλ/2位相差板5cとを備えている。
The
インテグレータレンズ4から偏光変換素子5に入射した各部分光束は、偏光分離膜5aによってs偏光光とp偏光光に分離される。s偏光光は偏光分離膜5aで反射され、その上方にある反射膜5bで再び反射されて出射され、p偏光光は偏光分離膜5aをそのまま通過し、後方のλ/2位相差板5cにより、s偏光光に偏光変換されて出射される。つまり、偏光変換素子5から出射される各部分光束は全てs偏光光となる。
Each partial light beam incident on the
偏光変換素子5から出射された各部分光束は、図1に示すようにコンデンサレンズ6およびフィールドレンズ7によって液晶ライトバルブ2の入射面に重畳するように集光される。つまり、コンデンサレンズ6は、インテグレータレンズ4から出射された各部分光束を液晶ライトバルブ2に重畳されるように集光し、液晶ライトバルブ2へ照射される光量を均一化するための集光素子として機能する。
Each partial light beam emitted from the
光源系3から出射され、インテグレータレンズ4の出射面から出射される各部分光束については、中央側のレンズセル4bcからの部分光束の方が、周縁部のレンズセル4bcからの部分光束より光強度が高い。しかし、出射面内を縦横に分割した各レンズセル4bcからの各部分光束を液晶ライトバルブ2に重畳させるように照射することにより、液晶ライトバルブ2の入射面においては強度分布が均一化された状態で光が入射する。
For each partial light beam emitted from the light source system 3 and emitted from the exit surface of the
液晶ライトバルブ2は、投射する光画像の各画素に対応する液晶表示素子を多数(例えば、数十万個)平面的に配列したものであり、画素情報に応じて各液晶表示素子を動作させることで、入射された光を基に光画像を出射する。
The liquid crystal
投射レンズ系10は、複数のレンズを組み合わせたものであり、液晶ライトバルブ2から出射された光画像をスクリーンに拡大投射することができる。
The
次に動作について、光量調整機構9の詳細な説明とともに説明する。
図2は、光量調整機構9の回動機構9a(図では遮光体9L、9R、および回動軸9aL、9aRのみ記載)の構成を第2のレンズアレイ4bとの関係で示すものである。遮光体のうち、第2のレンズアレイ4bに対して+x方向(左側)に位置する方を遮光体9L、第2のレンズアレイ4bに対して−x方向(右側)に位置する方を9Rとする。各遮光体9L、9Rは、夫々回動軸9aL、9aRを中心として同方向に回動し、光軸Cに垂直なxy平面内を互いに対向するように移動することとなる。ここで、各遮光体9L、9Rのz方向(光軸C方向)位置は異なっていることが好ましい。また、各遮光体9L、9Rの回動位置は、光軸Cに対して点対称に配置されていることが好ましい。また、9aLと9aRを結ぶ対角線上かつ、レンズアレイ4bの周辺に重ならない位置に回動軸があることが好ましい。
Next, the operation will be described together with a detailed description of the light
FIG. 2 shows the configuration of the rotation mechanism 9a of the light amount adjustment mechanism 9 (in the drawing, only the
回動機構9aは、回動制御部9cの指令により、図2に示すように光路の両側から光軸C側に遮光体9L、9Rを突出・退避自在に回動駆動し、光路上への各遮光体9L、9Rの突出量に応じて液晶ライトバルブ2に照射される光量を調整する。このとき、各遮光体9L、9Rの光軸C方向の投影面における突出方向側は平坦に形成している。
In response to a command from the rotation control unit 9c, the rotation mechanism 9a rotates the light shields 9L and 9R from both sides of the optical path to the optical axis C side so as to protrude and retract, as shown in FIG. The amount of light applied to the liquid crystal
そして、相対光量比が100%のとき、つまり、光量を減少させない場合は各遮光体9L、9Rは図中実線で示すように光路上で開口面積を最大にして第2のレンズアレイ4bのレンズセル4bcが全て開口部となるように配置する。相対光量比を小さくする、つまり、光量を絞る場合は、各遮光体9L、9Rを光軸Cに向かって反時計回りに回動させることによってレンズアレイ4bからの部分光束を遮光、つまり、開口面積を小さくする。そして、最も相対光量比を小さくするとき、つまり、光量を最も小さくする場合は、点線に示すように遮光体9L、9Rが光軸C上で1部重なるような状態となる。ここで、各遮光体9L、9Rの回動軸9aL、9aRの位置を光軸Cに対して同一方向、例えば、+x方向に揃えても光量調整は可能であるが、ライトバルブ2の入射角度特性を考慮すると、+x、−x双方向からのライトバルブ2に入射する光量は略等しいことが好ましい。従って、各遮光体9L、9Rの回動軸9aL、9aRの位置は図2に示すように光軸Cに対して点対称に配置することが好ましい。
When the relative light quantity ratio is 100%, that is, when the light quantity is not reduced, each of the light shields 9L and 9R maximizes the aperture area on the optical path as shown by the solid line in the figure, and the lenses of the
次に、光量調整機構9を用いたことによる投射画像のコントラストの向上に関して説明する。100%相対光量比の映像信号の場合、光量調整機構9は、図2の実線のように遮光体9L、9Rによる遮光をせずに100%の相対光量になるように遮光体9L、9Rの回動位置を調整する。また、20%相対光量比の映像信号の場合、遮光体9Lと9Rを光路内に突出させて開口面積を減少させ、液晶ライトバルブ2に照射される光量を20%まで遮光して相対光量比を低くする。これにより、液晶ライトバルブ2内では、20%の光量に対して100%の光を透過することで映像表示することになるので、光量調整機構9を用いないときと比較して、約5倍の細かな映像信号調整が可能となる。また、光量調整しない場合と比較して、0%信号の黒を沈めることが可能となり、コントラストの向上が図れる。これは、液晶ライトバルブ2の特性上、液晶ライトバルブ2の透過率を最も小さくしても、一定の透過率を有しているため、液晶ライトバルブ2に照射する光量を低くすることにより、映像を暗くすることが可能となる。
Next, the improvement of the contrast of the projected image by using the light
このとき、図2に示すように、遮光体9L、9Rを回動させて開口面積を変化させる際、第2のレンズアレイ4bにおける4隅に位置するレンズセル4bcfのいずれかは、遮光体9L、または9Rに遮光されず、4隅に位置するレンズセル4bcfのうち少なくともいずれかからの部分光束が常に液晶ライトバルブ2に照射されることとなる。そして、図2において、光量調整のいずれの段階においても10aおよび10cに示す4隅に位置するレンズセル4bcfのいずれかを含む領域は常に開口部となっている。そして、光量調整途中から開口部となるのが、もう一方の4隅に位置するレンズセル4bcfのいずれかを含む10bおよび10dである。従って、各遮光体9L、9Bの回動軸9aL、9aRの位置は、10aおよび10cに常に開口部が形成されるように配置する必要がある。また、10bおよび10dに開口部を形成させるためには、遮光体9L、9Rのy方向長さdvおよびx方向長さdhを調整する必要がある。これにより、例えば、点線で示す開口面積を最小にした場合(相対光量比15%)でも、第2のレンズアレイ4bにおいて4隅に位置するレンズセル4bcfの全ての部分光束が液晶ライトバルブ2に照射される。
At this time, as shown in FIG. 2, when the
これにより、インテグレータレンズ4の出射面における4隅に位置するレンズセル4bcfの内のいずれかのレンズセル4bcfからの部分光束、つまり、液晶ライトバルブ2の入射面の法線に対する入射角度が最大となる部分光束が常に液晶ライトバルブ2に照射されるため、液晶ライトバルブ2への光の入射角度の最大値が常に一定となる。
Thereby, the partial light flux from any one of the lens cells 4bcf located at the four corners on the exit surface of the
上述したように、液晶ライトバルブ2では、入射面に照射される光束の最大入射角度によって100%映像信号に対する色度の値が変化する。図4に、光量調整時の液晶ライトバルブ2への最大入射角度とスクリーン上の100%映像階調の白映像のy値との関係をわかりやすく概念的に示す。最大入射角度が小さくなるにつれて、y値が大きくなっていることがわかる。これは、最大入射角度が小さくなるにつれて緑色に近くなっていることを示している。ここで、y値が0.015程度大きくなると人間が目視で認識できるレベルの色変化となる。そのため、従来の光量調整機構を備えた投射型表示装置では、光量調整時に最大入射角度が変化するので、スクリーン上の映像に色変化が生じる。さらに、白映像のy値と液晶ライトバルブ2への最大入射角度との関係は、各映像階調によって図4と異なる傾向を示す。従って、光量調整時には、光量調整に応じた各映像階調の制御をする必要性が生じることとなる。
As described above, in the liquid crystal
また、図5に、色度図を示す。横軸はx値、縦軸はy値を示す。曲線は、スペクトル光の色度軌跡を表している。また、領域120は、赤、領域121は緑、領域122は青の概ねの領域位置を示している。緑の位置が、y値の大きいところに位置するため、y値が大きくなると緑に近くなることとなる。本実施の形態1で用いた液晶ライトバルブ2は図4に示すような特性を示し、最大入射角度によってy値が変動するので青から緑にかけての色変化が懸念されるものであった。しかし、液晶ライトバルブによって出射波長(R、G、B)の入射角度特性は様々であり、x値が変動する場合は赤への変化が生ずる場合もある。
FIG. 5 shows a chromaticity diagram. The horizontal axis represents the x value, and the vertical axis represents the y value. The curve represents the chromaticity locus of the spectrum light. Further, the
しかし、本実施の形態における投射型表示装置では、図2に示すように、第2のレンズアレイ4bの中心位置からもっとも離れて位置する4隅に位置するレンズセル4bcfのうち、2つのレンズセル4bcfに対応する部分には常に開口部が形成されることにより、最大入射角度をなす部分光束の照射の減少をできる限り抑え、相対光量比の調整時にスクリーン上の映像の色変化を低減することが可能となる。
However, in the projection display device according to the present embodiment, as shown in FIG. 2, two lens cells out of the lens cells 4bcf located at the four corners located farthest from the center position of the
なお、第2のレンズアレイ4bの中心位置から最も離れた位置にある出射面の4隅に位置するレンズセル4bcfのうち少なくとも1つのレンズセル4bcfからの部分光束に対応する部分が開口部となっていれば同様の効果を得ることができる。
Of the lens cells 4bcf located at the four corners of the exit surface that are farthest from the center position of the
さらに、本実施の形態では、開口面積を小さくする際、インテグレータレンズ4の出射面の周縁部に位置する照射光の光量が少ないレンズセル4bcを利用することになる。そのため、同じ光量を液晶ライトバルブ2に照射する場合、従来の中央側にある照射光の光量の多いレンズセル4bcを利用する場合と比較して、液晶ライトバルブ2に重畳させる部分光束の数が多くなる。その結果、液晶ライトバルブ2上において光が十分重畳されることにより照度むらをより効率的に抑制することができる。
Furthermore, in the present embodiment, when the aperture area is reduced, the lens cell 4bc with a small amount of irradiation light located at the peripheral portion of the exit surface of the
なお、遮光体9L、9Rは、第2のレンズアレイ4bとコンデンサレンズ6との間に配置する事が、後述するように光学的に最も好ましい。しかし、その部分は隙間が少なく実装が困難となる場合がある。そこで、適度な隙間があり、かつ、照度むらを生じさせない場所として、第1のレンズアレイ4aと第2のレンズアレイ4bの間で、かつ第2のレンズアレイ4bに近い側を各遮光体9L、9Rの設置場所に選定した。これにより、余分なスペースを必要とせず、液晶ライトバルブ2上で照度むらが観察されない光量調整が可能となる、ここで、第1のレンズアレイ4a近傍は、液晶ライトバルブ2と共役関係にあるので、第1のレンズアレイ4aに近い側に各遮光体9L、9Rを配置すると、各遮光体9L、9Rの辺を構成する部分9Le、9Reが液晶ライトバルブ2上に結像することとなり、照度むらを招くため、第2のレンズアレイ4b側に各遮光体9L、9Rを配置することが好ましい。
The light shields 9L and 9R are most preferably optically disposed between the
次に、本発明における投射型表示装置の光量調整機能の向上効果を確認するため、従来の光量調整機構と比較して説明する。図6は従来の光量調整機構19の回動機構の構成と動作を示すもので、図6(a)は、光軸C方向から見た正面図、図6(b)は、側面図である。図において、遮光体19T、19Bは、形状は本実施の形態1の遮光体9L、9Rと同様の平板であり、光路に対する突出側の端部19Te、19Beも直線状である。しかし、回動軸19aT、19aBが第2のレンズアレイ4bにおける上下の辺に対して平行(光軸Cに対して垂直)で、しかも上下位置において上下の辺に対応する位置に設けられており、遮光体19T、19Bは観音開きのように動作して開口面積を変化させる。例えば、図6(b)では、遮光体19Tでは30→31→32→33→34→35→36の順に、15度ごとに回動した場合を示している。遮光体19Bも、遮光体19Tと同様で対称の挙動を示す。ここで、遮光体19Tは、回動軸が+y方向に位置する遮光体、遮光体19Bは、回動軸が−y方向に位置する遮光体を示す。また、各遮光体19T、19Bは、y軸に沿って突出・退避自在に回動稼動される。
Next, in order to confirm the improvement effect of the light amount adjustment function of the projection type display device according to the present invention, a description will be given in comparison with a conventional light amount adjustment mechanism. 6A and 6B show the configuration and operation of a conventional rotating mechanism of the light quantity adjusting mechanism 19, where FIG. 6A is a front view seen from the direction of the optical axis C, and FIG. 6B is a side view. . In the figure, the
図7は、本実施の形態における回動機構9aにおいて、遮光体9L、9Rの回動角度範囲を0〜90度とした場合の回動角度に対する相対光量の変化のシミュレーション結果をわかりやすく概念的に示した図である。ここで、相対光量比は回動角度を2度ごとにシミュレーションを行って得た。縦軸は、液晶ライトバルブ2上に照射される光の相対光量比を示す。横軸は、図2の場合における開口面積最大時の回動角度を90°として、開口面積を絞るにつれて角度が小さくなると定義した遮光体9L、9Rの回動角度を示す。なお、図7および以下の図8、図9においては、100%信号時における相対光量比を示し、光量調整機構9、19の特性のみを示している。
FIG. 7 shows conceptually easy to understand simulation results of changes in relative light quantity with respect to the rotation angle when the rotation angle range of the
遮光体9L、9Rの回動角度を90°〜0°の範囲に制御することによって、相対光量比を100%〜0%の範囲で調整できる。しかし、回動角度40°近傍で極点40cが現れていることから、本実施の形態における遮光体9L、9Rでは、回動角度の制御範囲は90°〜40°の範囲に限られることになる。この場合、相対光量比は100%〜13%の範囲でしか変化させることはできない。しかし、投射型表示装置では、液晶ライトバルブに照射する相対光量比は通常15%〜100%の範囲であり、液晶ライトバルブ2に入射する光を完全に遮光する必要はない。したがって、本実施の形態における遮光体9L、9Rを用いることによって、光量調整機構9は十分に光量調整の機能を果たすことができる。
The relative light quantity ratio can be adjusted in the range of 100% to 0% by controlling the rotation angle of the light shields 9L and 9R in the range of 90 ° to 0 °. However, since the
なお、各遮光体9L、9Rの面積を変化させることにより、極点40cの位置を変化させることが可能となる。例えば、10%〜100%まで、相対光量比を調整する場合、各遮光体9L、9Rの面積を図2より大きくすれば良い。ただし、図2の領域10aおよび10cを遮光しない形状が好ましい。
In addition, it becomes possible to change the position of the
一方、図8に示すのは、図6に示す従来の遮光体19T、19Bを用いたときの遮光体19T、19Bの回動角度範囲を0〜90度とした場合の回動角度に対する相対光量の変化のシミュレーション結果をわかりやすく概念的に示した図である。ここでも、相対光量比は回動角度を2度ごとにシミュレーションを行って得た。縦軸は、液晶ライトバルブ2上に照射される光の相対光量比を示す。横軸は、図6の場合における開口面積最大(図6(b)における36の位置)の回動角度を90°として、開口面積を絞るにつれて角度が小さくなると定義した遮光体19T、19Bの回動角度を示す。
On the other hand, FIG. 8 shows the relative light quantity with respect to the rotation angle when the rotation angle range of the
遮光体19T、19Bの回動角度を90°〜0°の範囲に制御することによって、相対光量比を100%〜0%の範囲で調整できる。しかし、回動角度の変化に対して平坦部が4箇所存在し、滑らかな曲線ではないことが確認できる。
By controlling the rotation angle of the
ここで、本実施の形態における遮光体9L、9Rを用いた光量調整と、従来の遮光体19L、19Rを用いた光量調整の違いを比較するため、回動角度の範囲を両者の制御可能範囲に合わせたのが図9である。図において、縦軸は、液晶ライトバルブ2上に照射される光の相対光量比を示す。横軸は、下側の数値軸が遮光体9L、9Rの回動角度(曲線40対応)、上側の数値軸が遮光体19T、19Bの回動角度(曲線41対応)を示す。
Here, in order to compare the difference between the light amount adjustment using the light shields 9L and 9R in the present embodiment and the light amount adjustment using the conventional light shields 19L and 19R, the range of the rotation angle is the controllable range of both. FIG. 9 shows the adjustment. In the figure, the vertical axis indicates the relative light quantity ratio of light irradiated on the liquid crystal
本実施の形態における光量調整機構9では、図7における極点40c位置(40°)近傍を最小相対光量比が得られる回動角度に設定しているため、相対光量比が30%以下になる領域(回動角度50°以下)において、遮光体9L、9Rの回動角度の変化に対する相対光量比の変化が緩やかになっている。このため、特に、微妙な明暗を表現したい30%以下の低階調において、細かな光量調整を行うことが可能となることが確認できる。30%以下の低階調では、人間の目視による相対光量比の変化の感度が特に高いので、この領域における光量調整を細かく行えるか否かは映像表示技術にとって重要である。つまり、30%以下の低階調において、細やかな制御が可能となる本実施の形態は、映像表示技術にとっても好ましい効果を生ずる。
In the light
一方、従来の遮光体19T、19Bを用いた光量調整では、30%以下の低階調(回動角度45°以下)において、平坦部を有し、特に20%以下において急激に相対光量比が変化するので、微妙な光量調整が困難であることがわかる。
On the other hand, in the light amount adjustment using the conventional
また、本実施の形態における光量調整機構9では、相対光量比を15%〜100%の間まで変化させるための遮光体9L、9Rの回動角度範囲は約50度であり、従来技術における約70度と比較して応答性の高い制御が可能となる。さらに、各遮光体9L、9Rのサイズを図2のように、第2のレンズアレイ4bの1/2とすることにより、各遮光体9L、9Rが重なり合う場合において、光量の少ない周縁部のレンズセル4bcが開口部/遮光部と変化することにより、より光量変化を細かく調整することが可能となる。なお、各遮光体9L、9Rのサイズを変化させることにより、光量調整特性(図7の曲線40)を変化させることは可能である。
Further, in the light
さらに、従来の遮光体19T、19Bを用いた場合の曲線41は、回動角度の変化に対する平坦部が数箇所存在し、滑らかな曲線ではない。しかし、本実施の形態1にける遮光体9L、9Rを用いた場合の曲線40は、概ね滑らかな曲線を示している。これは、インテグレータレンズ4の光学特性に起因する。
Further, the
図10に第2のレンズアレイ4b近傍の第2光源像の一例を示す。256階調のグレースケールで表している。61、62、63、64は+y方向の光源像間を示し、暗い部分である。つまり、従来の遮光体19T、19Bを用いた光量調整機構における、図8の曲線41の4箇所の平坦部は、図10における上半部および下半部のy軸方向に光源像間が4箇所存在し、光源像間の暗部の影響であることが確認できる。
FIG. 10 shows an example of the second light source image in the vicinity of the
つまり、回動角度に対して滑らかに光量を減少させていくためには、明部と暗部を同時に横切るように遮光する必要があることがわかる。しかし、従来の遮光体19T、19Bを用いた場合、遮光体の端部19Te、19Beはx軸に平行であり、かつy軸に平行に移動するので、暗部のみあるいは明部のみを横切る場合があり、光量が非連続的に変化してしまう。したがって、レンズセル4bcの分割方向と同じx軸または、y軸に沿って遮光体を移動させる場合、明部と暗部を同時に横切るように遮光するためには、突出側の辺部に少なくとも1つの曲線部を形成する必要が生じる。
That is, in order to smoothly reduce the amount of light with respect to the rotation angle, it is necessary to shield light so as to cross the bright part and the dark part simultaneously. However, when the conventional
しかし、本実施の形態では、遮光体9L、9Rが光軸Cに平行で点対称の位置に設けた回動軸9aL、9aRを中心に、インテグレータレンズ4の出射面に平行な面(xy平面)内で回動する。そのため、図2のように、遮光体9L、9Rの端部9Le、9Reのxy平面内での角度が光量調整に伴って変化し、しかも端部9Le、9Reは明部と暗部両方に接することになり、遮光体9L、9Rが移動する際に、明部と暗部を同時に横切るように遮光することにより、連続的に光量を減少させることが可能となる。したがって、光量を連続的に調整するために、従来の遮光体のように、突出側の辺部9Le、9Reを曲線状に形成する必要が無い。 However, in the present embodiment, the light shields 9L and 9R are parallel to the optical axis C and centered on the rotational axes 9aL and 9aR provided at point-symmetrical positions (xy planes) parallel to the exit surface of the integrator lens 4 ). Therefore, as shown in FIG. 2, the angles of the end portions 9Le and 9Re of the light shields 9L and 9R in the xy plane change as the light amount is adjusted, and the end portions 9Le and 9Re are in contact with both the bright and dark portions. Thus, when the light shields 9L and 9R move, the light quantity can be continuously reduced by shielding light so as to cross the bright part and the dark part simultaneously. Therefore, in order to continuously adjust the light amount, it is not necessary to form the protruding side portions 9Le and 9Re in a curved shape unlike a conventional light shielding body.
さらに、偏光変換素子5を設けたことにより、インテグレータレンズ4から出射した光は、図3に示すように偏光分離膜5aにのみ入射し、反射膜5bの位置は遮光する。従って、偏光変換素子5を出射する光は、偏光分離膜5aに入射して偏光変換された光と、反射膜5bで反射した光となって、コンデンサレンズ6に入射するため、図10のx方向の第2光源像の数が倍、つまり1行あたり12個の第2光源像がコンデンサレンズ6に入射することとなる。従って、偏光変換素子5とコンデンサレンズ6の間に遮光体9L、9Rを配置すれば、さらに滑らかに光量を調整することが可能となる。
Further, by providing the
以上より、本実施の形態1によれば、光源系3からの光を複数の部分光束に分割して出射する光学素子4と、前記複数の部分光束を液晶ライトバルブ2上で重畳されるように集光する集光素子6と、光源系3と集光素子6との間の光路上に配置され、前記光路上で開口面積を変化させて液晶ライトバルブ2に照射される光量を調整する光量調整機構9とを備え、液晶ライトバルブ2の入射面の法線に対する前記部分光束の角度を入射角度と定義すると、光量調整機構9は、前記複数の部分光束のうち、前記入射角度が最大となる部分光束が液晶ライトバルブ2に照射されるように前記開口面積を変化させるように構成したので、光量調整の際、液晶ライトバルブ2に対して最大入射角度をなす部分光束が常に照射されることになり、液晶ライトバルブ2に入射される部分光束の最大入射角度が変化せず、色変化を生ずることなくコントラストの高い低階調の映像を表示することができる照明光学系1および投射型表示装置11を得ることができる。
As described above, according to the first embodiment, the
とくに、光学素子4は、複数の第1のレンズセル4acが縦横に配列され、光源系3から発せられた光を各第1のレンズセル4acにより分割する第1のレンズアレイ4aと、各第1のレンズセル4acに対応する複数の第2のレンズセル4bcが縦横に配列され、方形の出射面を形成する第2のレンズアレイ4bとを有し、前記各部分光束を各第2のレンズセル4bcから出射するインテグレータレンズ4であり、光量調整機構9は、第2のレンズアレイ4bの4隅に位置する第2のレンズセル4bcfのうち、少なくともひとつの第2のレンズセル4bcfからの部分光束が液晶ライトバルブ2に照射されるように前記開口面積を変化させるので、光量調整の際、液晶ライトバルブ2に対して最大入射角度をなす4隅に位置するレンズセル4bcfからの部分光束が常に照射されることになり、液晶ライトバルブ2に入射される部分光束の最大入射角度が変化せず、色変化を生ずることなくコントラストの高い低階調の映像を表示することができる照明光学系1および投射型表示装置11を得ることができる。
In particular, the
また、光量調整機構9は、前記光路の光軸Cに対して点対称となるように設置された少なくとも一対の遮光体9L、9Rを有し、各遮光体9L、9Rは、光軸Cに対して点対称に配置され、光軸Cと平行な回動軸9aL、9aRを中心に互いに同一方向に回動することにより開口面積を変化させるので、端部9Le、9Reを製作が容易な直線で形成しても、光量を滑らかに調整でき、さらに低階調時において細かく光量を調整することができる。
The light
さらに、光量調整機構9は、開口面積を変化させるための遮光体9L、9Rを、第1のレンズアレイ4aと第2のレンズアレイ4bとの間であって、第1のレンズアレイ4aよりも第2のレンズアレイ4bに近い側に配置しているので、遮光体9L、9Rに起因する照度むらをより効率的に低減することができる。
Further, the light
あるいは、開口面積を変化させるための遮光体9L、9Rを、光学素子4の出射面とコンデンサレンズ6との間に配置することにより、遮光体9L、9Rに起因する照度むらをより効率的に低減することができる。
Alternatively, by arranging the light shields 9L and 9R for changing the opening area between the exit surface of the
なお、本実施の形態1においては、光源3aとして高圧水銀ランプを用いているが、ハロゲンランプ、キセノンランプでもよく、発光デバイスであればどのようなものでもかまわない。例えば、LED(Light Emitting Diode)、レーザ、EL(Electro-Luminescence)、無電極放電ランプでもかまわない。
In the first embodiment, a high-pressure mercury lamp is used as the
さらに、液晶ライトバルブ2については、液晶を用いているものであれば、本実施の形態による光量調整の際の色変化を低減する効果が得られる。
Furthermore, if the liquid crystal
また、液晶ライトバルブ以外のライトバルブを使用した場合であっても、光量調整を滑らかに行う効果を得ることは可能である。 Even when a light valve other than the liquid crystal light valve is used, it is possible to obtain an effect of smoothly adjusting the light amount.
実施の形態2.
上記の実施の形態1の照明光学系では、遮光体を回動させることによって開口面積を変化させる光量調整機構に関して述べたが、本実施の形態では、遮光体を平行移動させるいわゆるシャッタによる光量調整機構に関して述べる。本実施の形態2における他の部分は、上記の実施の形態1と同様に構成されている。従って、光量調整機構に関してのみ説明する。
In the illumination optical system of the first embodiment described above, the light amount adjustment mechanism that changes the aperture area by rotating the light shielding body has been described. The mechanism will be described. Other parts in the second embodiment are configured in the same manner as in the first embodiment. Therefore, only the light amount adjustment mechanism will be described.
図11〜図13は、本発明の実施の形態2に係る照明光学系21および投射型表示装置31を示すもので、図11はその全体構成を示す図、図12は光量調整機構29の部分構成を示す図、図13は本実施の形態における光量調整機構29の特性を示すための図である。
11 to 13 show the illumination
図11において、光量調整機構29は、第1のレンズアレイ4aおよび第2のレンズアレイ4bの間に配置されたシャッタ機構29aと、液晶ライトバルブ2に入力される映像信号を検知しその検知結果から相対光量比を算出する信号検知部29bと、信号検知部29bにより算出された相対光量比に基づき遮光体であるシャッタ29L、29Rを開閉するようシャッタ機構29aを制御するシャッタ制御部29cとを備えている。
In FIG. 11, the light
次に動作について、光量調整機構29の詳細な説明とともに説明する。
図12において、光量調整機構29のシャッタ29L、29Rおよびシャッタ機構29a(図ではシャッタ29L、29Rのみ記載)の構成を第2のレンズアレイ4bとの位置関係により示すものである。シャッタのうち、第2のレンズアレイ4bに対して+x方向(左側)に位置する方をシャッタ29L、第2のレンズアレイ4bに対して−x方向(右側)に位置する方を29Rとする。シャッタ機構29aは、シャッタ制御部29cの指令により、シャッタ29L、29Rを光軸Cを挟むようにそれぞれ逆方向にx軸に平行移動し、光路上への突出量に応じて光(液晶ライトバルブ2に照射される光)の光量を調整する一対のシャッタ29L、29Rを有する。各シャッタ29L、29Rにおける突出方向側の端部29Le、29Reには、光軸C側から見た投影面において曲線を形成する曲線部29gが互いに対称に形成されている。曲線部29gの形状としては、特に限定されないが、例えば、凹状曲線形状、略放物線形状または略半楕円形状が光軸Cに対して対称に形成される。
Next, the operation will be described together with a detailed description of the light
In FIG. 12, the configuration of the
また、各遮光体29L、29Rのy方向の長さdv1は第2のレンズアレイ4bのy方向長さより2レンズセル分短い。従って、光量調整時は、常に領域90aおよび領域90bは開口部となることとなる。
In addition, the length dv1 in the y direction of each
領域90aおよび領域90bを常に開口部とすることにより、第2のレンズアレイ4b中心から最長距離に位置するレンズセル4bcが開口部となるため、液晶ライトバルブ2への最大入射角度は常に一定となる。そのため、液晶ライトバルブ2の入射特性の影響を受けにくくなり、光量調整時にスクリーン上の映像の色変化を低減することが可能となる。
Since the
図13は、シャッタ機構29aにおけるシャッタ29L、29Rの移動量と相対光量比の変化のシミュレーション結果をわかりやすく概念的に示した図である。ここで、横軸は、シャッタ29L、29Rの平行移動量を第2のレンズアレイ4bにおける各レンズセルのx方向の長さを単位として、約0.2セル分ごとに移動させたステップ数(1ステップは約0.2セル)を示す。縦軸は、ライトバルブ2上に照射される光の相対光量比を示す。なお、図13においては、100%信号時における相対光量比を示し、光量調整機構29の特性のみを示している。
FIG. 13 is a diagram conceptually showing the simulation result of the movement amount of the
各シャッタ29L、29Rの端部29Le、29Reに図12のように曲線部29gを形成することにより、29Le、29Reは光量調整のどの段階においても明部と暗部両方に接することになり、移動時に明部と暗部両方を横切るように遮光することになる。そのため、図13に示すように、曲線100は概ね滑らかで連続的となり、光量を滑らかに調整できることが確認できる。
By forming
また、各シャッタ29L、29Rを第1のレンズアレイ4aと第2のレンズアレイ4bの間で、かつ第2のレンズアレイ4b付近に配置することにより、液晶ライトバルブ2上で照度むらが観察されなくなる。ここで、第1のレンズアレイ4a近傍は、液晶ライトバルブ2と共役関係にあり、第1のレンズアレイ4a近傍に各遮光体29L、29Rを配置すると、各シャッタ29L、29Rの辺部29Le、29Reが液晶ライトバルブ2上に結像することとなり、照度むらを招く。
Further, by arranging the
なお、本実施の形態では、x方向に各シャッタ29L、29Rが突出・退避する場合について述べたが、y方向に各シャッタが突出・退避しても同様の効果が得られる。その場合は、第2のレンズアレイ4bの周縁に位置するx方向のレンズセル4bcを開口部とする必要がある。
In this embodiment, the case where the
また、各シャッタ29L、29Rの端部29Le、29Reに曲線部29gを形成しない場合は、実施の形態1の図2に示されるように、各シャッタの端部が第2のレンズアレイ4bのレンズセル4bcの分割線に対して角度を有して横切るようにしていくことにより、概ね滑らかに光量を調整することが可能となる。例えば、移動方向をxy平面において斜めに設定する場合などである。
Further, when the
以上より、本実施の形態2によれば、光量調整機構29は、第2のレンズアレイ4bが形成する方形の出射面におけるいずれかの辺に対して平行で、かつ前記光路の光軸Cを挟むようにして逆方向に移動する少なくとも一対の遮光体29L、29Rを有し、各遮光体29L、29Rは、前記出射面の前記辺および前記辺に対向する辺に接する第2のレンズセル90a、90bから出射される部分光束が液晶ライトバルブ2に照射しているように、前記開口面積を変化させるように構成したので、光量調整の際、液晶ライトバルブ2に対して最大入射角度をなす部分光束を出射する4隅に位置するレンズセル4bcfを含むレンズセル90a、90bからの部分光束が常に照射されることになり、液晶ライトバルブ2に入射される部分光束の最大入射角度が変化せず、色変化を生ずることなくコントラストの高い低階調の映像を表示することができる照明光学系および投射型表示装置を得ることができる。
As described above, according to the second embodiment, the light
とくに、各遮光体29L、29Rは、光軸Cに対向する端部29Le、29Reに光軸Cに対して対称に形成された曲線部29gを有しているので、光量調整時に明部と暗部両方を横切るように遮光することになり、光量を滑らかに調整することができる。
In particular, each of the
1 照明光学系、 2 液晶ライトバルブ、 3 光源系(光源) 、3a 光源、 3b 反射鏡、 4 インテグレータレンズ(光学素子)、 4a 第1のレンズアレイ、 4b 第2のレンズアレイ、 4ac 第1のレンズアレイのレンズセル、 4bc 第2のレンズアレイのレンズセル、 4bcf インテグレータレンズの出射面の4隅に接する第2のレンズセル、 5 偏光変換素子、 6 コンデンサレンズ(集光素子)、 7 フィールドレンズ、 8 偏光板、 9 光量調整機構、 9a 回動機構、 9aL,9aR 回動軸、 9L,9R 遮光体、 9Le,9Re 辺部、 9b 信号検知部、 9c 回動制御部 、10 投射光学系、 11投射型表示装置、
21 照明光学系、 29 光量調整機構、 29a シャッタ機構、 29aL,29aR 回動軸、 29L,29R シャッタ(遮光体)、 29Le,29Re 辺部、 29g 曲線部、 29b 信号検知部、 29c シャッタ制御部 、 31 投射型表示装置、 90a,90b インテグレータレンズの出射面の一辺およびその辺に対向する辺に接する第2のレンズセル、
DESCRIPTION OF
21 illumination optical system, 29 light quantity adjustment mechanism, 29a shutter mechanism, 29aL, 29aR rotating shaft, 29L, 29R shutter (shading body), 29Le, 29Re side part, 29g curved part, 29b signal detection part, 29c shutter control part, 31 Projection type display device, 90a, 90b Second lens cell in contact with one side of the exit surface of the integrator lens and the side opposite to the side,
Claims (8)
前記複数の部分光束を液晶ライトバルブ上で重畳されるように集光する集光素子と、
前記光源と前記集光素子との間の光路上に配置され、前記光路上で開口面積を変化させて前記液晶ライトバルブに照射される光量を調整する光量調整機構とを備え、
前記液晶ライトバルブの入射面の法線に対する前記部分光束の角度を入射角度と定義すると、
前記光量調整機構は、前記複数の部分光束のうち、前記入射角度が最大となる部分光束が前記液晶ライトバルブに照射されるように前記開口面積を変化させる照明光学系。 An optical element that divides the light from the light source into a plurality of partial light beams and emits the light;
A condensing element for condensing the plurality of partial light beams so as to be superimposed on a liquid crystal light valve;
A light amount adjusting mechanism that is disposed on an optical path between the light source and the light condensing element, and that adjusts an amount of light applied to the liquid crystal light valve by changing an opening area on the optical path;
When the angle of the partial light flux with respect to the normal of the incident surface of the liquid crystal light valve is defined as an incident angle,
The light quantity adjusting mechanism is an illumination optical system that changes the aperture area so that the partial light beam having the maximum incident angle among the plurality of partial light beams is irradiated onto the liquid crystal light valve.
前記光量調整機構は、前記方形の出射面の4隅に位置する前記第2のレンズセルのうち、少なくともひとつの第2のレンズセルからの前記部分光束が前記液晶ライトバルブに照射されるように前記開口面積を変化させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の照明光学系。 The optical element includes a plurality of first lens cells arranged vertically and horizontally, a first lens array that divides light emitted from the light source by the first lens cells, and the first lens cells. A plurality of second lens cells corresponding to a second lens array arranged vertically and horizontally and forming a rectangular exit surface, and an integrator lens that emits the partial light beams from the second lens cells And
The light amount adjusting mechanism is configured to irradiate the liquid crystal light valve with the partial light flux from at least one second lens cell among the second lens cells positioned at the four corners of the rectangular emission surface. Changing the opening area;
The illumination optical system according to claim 1.
前記各遮光体は、前記光軸に対して点対称に配置され、前記光軸と平行な回動軸を中心に互いに同方向に回動することにより前記開口面積を変化させることを特徴とする請求項1または2に記載の照明光学系。 The light amount adjustment mechanism has at least a pair of light shielding bodies installed so as to be point-symmetric with respect to the optical axis of the optical path,
Each of the light shields is arranged point-symmetrically with respect to the optical axis, and the opening area is changed by rotating in the same direction around a rotation axis parallel to the optical axis. The illumination optical system according to claim 1 or 2.
前記各遮光体は、前記出射面の前記辺に接する前記各第2のレンズセル、および前記辺に対向する辺に接する前記各第2のレンズセルから出射される部分光束が前記液晶ライトバルブに照射しているように、前記開口面積を変化させることを特徴とする請求項2に記載の照明光学系。 The light quantity adjustment mechanism includes at least a pair of light shields that are parallel to any side of the rectangular emission surface formed by the second lens array and move in opposite directions so as to sandwich the optical axis of the optical path. Have
Each of the light shields receives a partial light beam emitted from each of the second lens cells in contact with the side of the emission surface and from each of the second lens cells in contact with the side opposite to the side to the liquid crystal light valve. The illumination optical system according to claim 2, wherein the aperture area is changed so as to irradiate.
前記光源からの光を受ける請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の照明光学系と、
前記照明光学系を介して前記光源からの光が照射される液晶ライトバルブと、
前記液晶ライトバルブからの光画像をスクリーンに拡大投射する投射レンズ系と、
を備えてなる投射型表示装置。 A light source;
The illumination optical system according to any one of claims 1 to 7, which receives light from the light source;
A liquid crystal light valve irradiated with light from the light source via the illumination optical system;
A projection lens system for enlarging and projecting a light image from the liquid crystal light valve on a screen;
A projection type display device comprising:
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