JP2009015615A - 葬儀における社会貢献システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】葬儀サービスを提供し得る葬儀業組織10と資金運用組織11とからなる基幹組織1と、基幹組織1の会員2と、基幹組織1から寄付を受け得る社会貢献活動組織3と、からなり、資金運用組織11が、会員2から徴収された会費を運用し、会員2に提供される葬儀サービスに必要な費用の少なくとも一部が、資金運用組織11によって管理される資金によって充当され、少なくとも資金運用組織11によって得られた収益の一部が、社会貢献活動組織3に寄付され、会員2が、会費の納付を介し、間接的に寄付活動を行い得るようにする。
【選択図】図1
Description
また、葬儀に関する費用は、その細目が不明瞭な場合も多く、葬儀社の中には、不当に高額な請求をし、葬儀社全体の信頼を損なうような行為を行う者もいる。
このようなシステムは、例えば、特開2002−334164(特許文献1)に開示されている。
このシステムを利用すれば、会員の金銭的な負担を軽減させることができると共に、利用者にとって理不尽で不明瞭な会計処理を防止でき、葬儀業界に対する不信感を払拭することができる。
また、葬儀サービスを提供する側にとっても、他の業者との差別化を図ることができず、新規の会員の獲得が行き詰まるという問題があった。
このような寄付行為を個人で行うことは、寄付先の選定等、越えるべき障害が多く、気持ちがあっても簡単に実行できないというのが現状であり、また、一般的に個人で行う寄付では、その金額にも限度があり、せっかく寄付をしたとしても、寄付の効果が効果的に利用されるかも不明である。
また、葬儀の後、香典返しの替わりに日本赤十字社や、福祉施設などに寄付をする例も散見されるようになってきてはいるが、全体的な認知度は高くなく、周囲の反応を気にする余り、従来通りの香典返しとせざるを得ないケースも多い。
このため、葬儀業と社会貢献活動とを関連付け、葬儀サービスを提供する側が、葬儀サービスの提供を通して、葬儀の依頼者の社会貢献を実現可能にすることに想到した者は皆無であった。
少なくとも葬儀サービスを提供し得る葬儀業組織と、資金運用組織とからなる基幹組織と、
基幹組織の会員と、
基幹組織から寄付を受け得る社会貢献活動組織と、
からなり、
基幹組織の資金運用組織が、会員から徴収された会費を運用し、
会員に提供される葬儀サービスに必要な費用の少なくとも一部が、資金運用組織によって管理される資金によって充当され、
少なくとも基幹組織の資金運用組織によって得られた収益の一部が、社会貢献活動組織に寄付され、
会員は、会費の納付を介し、間接的に寄付活動を行い、社会貢献活動に参加することができる、葬儀における社会貢献システムを提供することによって達成される。
また、このとき、寄付へ充当される葬儀費用の一部は、基幹組織の利益の一部であることが推奨される。
また、寄付の実績が外部に積極的に告知されることにより、システムに参加することによって、社会に貢献していることを周囲にも理解されやすくなるので、新規会員の募集を有利に展開できるようになる。
提携組織の数が増えれば、会員から多用な相談事を受けても、適切に対応できるようになって、会員の利便性も高まる。
また、提携組織を経由して、基幹組織に対し、新規会員が斡旋されれば、今までにはないルートで、新規会員を募集できるようになり、システムの規模を拡大する上で、非常に有利である。
図1は本発明にかかる葬儀における社会貢献システムの構成を示す説明図、図2は図1に示したシステムの運用状態を示すフローチャートである。
図1中、1は基幹組織、10は葬儀業組織、11は資金運用組織、2は会員、3は社会貢献活動組織、30は福祉組織、31は環境保護組織、4は提携組織である。
基幹組織1は、葬儀業組織10と、資金運用組織11とからなる。
資金運用組織11は、例えば共済組合のような出資金を運用する組織である。
会員2は、所定の会費を支払い、基幹組織1の会員となった者である。
この社会貢献活動組織3は、基幹組織1の資金運用組織11によって得られた収益の一部を、基幹組織1から寄付され、その寄付行為に対し、基幹組織1を表彰するものである。
提携組織4は、基幹組織1の活動に賛同する少なくとも1つの各種企業、各種団体、法律事務所、行政機関など、社会活動を営む組織である。
まず、少なくとも1つの葬儀業組織10と、資金運用組織11とで、基幹組織1を編成する。
葬儀業組織10は、既存の葬儀社等でもよいが、新たに組織してもよい。
資金運用組織11も、既存の共済組合などを利用してもよいが、新たに組織してもよい。
次に、基幹組織1は、非会員に対し、新規入会の募集を行うと共に、非提携組織に対し、本システムへの参加を勧誘する。
この勧誘は、インターネット回線網、代理店、広告などを通じてなされる。
納付された会費は、資金運用組織11において運用され、利益が生み出される。
資金運用組織11によって得られた運用益のうち、所定の割合、例えば、3%が、社会貢献活動組織3に対する寄付に充当される。
基幹組織1は、様々な社会貢献活動組織の中から、適切な組織を選び、運用益から寄付を行う。
基幹組織1は、この寄付実績を、会員2にはもちろん、社会的に広く公開し、基幹組織1の活動が、社会に貢献していることを広くアピールする。
このような基幹組織1の活動が広く周知されると、社会貢献活動に参加したい非会員の入会意欲を刺激することができ、また、非提携組織のシステムへの参加意欲を高めることができる。
このとき、例えば、資金の充当が行われる資格は、通常は、入会後1年経過後から、また、事故の場合は翌日から生じるようにし、入会時に規定の入会費のみを支払った会員には、基本プランの葬儀サービスに必要な金額の50%を資金運用組織11から充当するようにする。
また、例えば、月会費や年会費を継続して納付した会員には、その期間に応じ、充当率が上がり、所定の条件を満たした会員は、葬儀サービスに必要な費用の全額又は20ないし50%を資金運用組織11から充当するようにする。
このとき支払われる代金から、基幹組織1としての利益が発生するが、この利益の一部も、資金運用組織11の運用益の取り扱いと同様に、寄付に充当してもよい。
このように、葬儀費用の一部又は全額を資金運用組織11から充当することによって、葬儀を必要とした会員2又はその遺族の費用的な負担が軽減される。
この提携組織4の選定には、提携組織4に参加する組織名と、その活動分野の分類情報が登録されたデータベースを用い、相談事の内容に応じ、適切な提携組織、又は、複数の提携組織が選定されるようにすることが推奨される。
具体的には、例えば、法律上の争いを抱えた相談会員に対して、データベースを用いて、その分野を専門とする法律事務所を紹介する。
このことによって、会員2は、相談事を適切に解決できる手段を得ることができ、会員2の利便性が向上し、また、提携組織4も、新規の顧客を拡大できるルートを確保できるようになる。
提携組織4は、従業員等の関係者に対し、その葬儀情報を提供し、関係者に葬儀が必要になったときには、基幹組織1を斡旋する。
提携組織4に斡旋された関係者が、基幹組織1によって葬儀サービスの提供を受ける場合、基幹組織1に入会してもらう。
また、このとき、支払われた葬儀費用から生じる利益から、所定の割合が寄付に充当されるようにしてもよい。
これによって、基幹組織1は、新たな会員2を獲得できるようになる。
また、この葬儀における社会貢献システムが、社会的に広く認知されるようになれば、基幹組織、会員及び提携組織に対する社会的地位が向上する。
例えば、上記の実施例では、基幹組織には、葬儀業組織及び資金運用組織しか挙げられていないが、基幹組織の運営は、葬儀業組織のうちの1箇所が代表して行うようにしてもよく、また、複数の葬儀業組織で協同して運営を行うようにしてもよく、この場合、運営のための協同組織を編成してもよい。
また、基幹組織には、葬儀サービス以外の業種の組織であっても、参加することができる。この場合、参加した他業種の組織は、システムに対する投資や、運営の援助を行うものであり、基幹組織及び提携組織の両者に参加しても構わない。
また、資金運用組織は、財団や基金などでもよい。
また、資金運用組織の機能は、資金運用に限定されず、事務手数料の管理を始めとするシステムの維持のための資金の管理、会員から支払われた葬儀費用の管理等、システムの運営において取り扱われる金銭の全管理を含むようにしてもよい。
また、会員は、個人に限定されず、家族、団体、法人単位でもよい。
また、社会貢献活動組織は、福祉組織や環境保護組織に限定されるものではなく、広く社会に貢献又は奉仕している団体、組織、法人であれば、どのようなものであってもよい。
また、提携組織は、社会活動をしている組織であればどのようものであってもよく、営利及び非営利組織を問わない。
このため、社会貢献活動組織が、提携組織となる場合もある。
また、提携組織は、1人で運営されている極めて小規模なものであっても、例えば、社会に何らかのサービス等を提供する、などの社会活動を行うためのシステムを有するものであれば、これも提携組織として認められるものである。
この場合、会費として葬儀代金を支払った会員は、その後、年会費等を支払う会員となるようしてもよい。
このような会員としては、例えば、葬儀が必要となったときに、急遽、入会することになった会員や、いかなる会費の納付もなしに、登録手続のみによって会員として登録され、入会後も、葬儀サービスの提供が行われるまでは、会費の納付がなされないタイプの会員が挙げられる。
さらに、会員登録時には、極めて小額の名目的な会費を納付してもらい、実質的な会費は、葬儀サービスの提供時に納付してもらうようにしてもよい
また、葬儀サービスの提供に必要な全費用に対する、基幹組織からの充当率は自由に設定できるものである。
さらに、提携組織経由の新規会員に対する割引制度は設けなくてもよい。
また、基幹組織に対し、このシステムの運営の趣旨に賛同する組織、個人から、寄付を受け付けるようにしてもよい。
また、多数の会員からの寄付が、集約されるため、その寄付の金額も、個人で行う場合に比べれば遥かに高くなり、効果的な寄付活動につながるようになる。
また、会員に相談事が生じても、基幹組織を通すことによって、解決のための選択肢を容易に得ることができ、会員の利便性を向上させることができ、反対に、提携組織にとっては、従来とは異なった経路で、新規の顧客を得ることができるようになる。
また、社会的な地位の向上が周知されるようになれば、システムへの参加意欲が高められ、新規の会員や、提携組織の獲得を有利に進めることができるようになり、それが進むことによって、葬儀サービスを提供できる範囲を拡大できるようになる。
また、本発明にかかる葬儀における社会貢献システムの運用において、基幹組織と、会員、社会、貢献活動組織及び提携組織との各種情報伝達は、インターネット回線網を利用したネットワークを構築し、このネットワークを通じ、行うことが推奨される。
また、会員が提携組織の紹介を受ける場合、上記の実施例では、基幹組織が、会員からの相談内容に基づき、適切な提携組織を紹介するようになっているが、基幹組織が、提携組織に関するデータベースを会員に公開し、各会員が、必要に応じて、そのデータベースから所要の提携組織を選定できるように、間接的に提携組織を紹介できるようにしてもよい。
10 葬儀業組織
11 資金運用組織
2 会員
3 社会貢献活動組織
30 福祉組織
31 環境保護組織
4 提携組織
Claims (4)
- 少なくとも葬儀サービスを提供し得る葬儀業組織と、資金運用組織とからなる基幹組織と、
基幹組織の会員と、
基幹組織から寄付を受け得る社会貢献活動組織と、
からなり、
基幹組織の資金運用組織が、会員から徴収された会費を運用し、
会員に提供される葬儀サービスに必要な費用の少なくとも一部が、資金運用組織によって管理される資金によって充当され、
少なくとも基幹組織の資金運用組織によって得られた収益の一部が、社会貢献活動組織に寄付され、
会員は、会費の納付を介し、間接的に寄付活動を行い、社会貢献活動に参加することができる、葬儀における社会貢献システム。 - 基幹組織の社会貢献活動に賛同する組織を提携組織とし、基幹組織は、会員に相談事が生じたときに、相談を受け、相談を受けた基幹組織は、その相談の種類に応じ、相談を持ちかけた会員に対し、専門的な知識及び技術を有する提携組織を紹介すると共に、提携組織に対し、相談事を抱える会員を紹介することを特徴とする請求項1に記載の葬儀における社会貢献システム。
- 提携組織の非会員の構成員及び関係者に、葬儀サービスの提供の機会が生じたとき、提携組織が、非会員の構成員及び関係者を基幹組織に斡旋し、その構成員又は関係者が、基幹組織の会員となり、基幹組織の葬儀業組織から葬儀サービスの提供を受けることを特徴とする請求項2に記載の葬儀における社会貢献システム。
- 会員によって支払われた葬儀費用の一部が、社会貢献活動組織への寄付へ充当される請求項3に記載の葬儀における社会貢献システム。
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