JP2009015606A - 無線タグ回路素子及び無線タグ通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】操作者に大きな負担をかけることなく、簡易な手法でセキュリティを向上する無線タグ回路素子、及び無線タグ通信システムを提供する。
【解決手段】情報を記憶するIC回路部11と、情報を送受信するタグアンテナ12とを有する無線タグ回路素子1であって、IC回路部11は、質問器2からの信号に対する応答回数をカウントする応答カウンタ25a〜cと、これら応答カウンタ25a〜cでカウントした応答回数が、所定の応答制限回数に達したかどうかを判定する判定器26とを有する。
【選択図】図3
【解決手段】情報を記憶するIC回路部11と、情報を送受信するタグアンテナ12とを有する無線タグ回路素子1であって、IC回路部11は、質問器2からの信号に対する応答回数をカウントする応答カウンタ25a〜cと、これら応答カウンタ25a〜cでカウントした応答回数が、所定の応答制限回数に達したかどうかを判定する判定器26とを有する。
【選択図】図3
Description
本発明は、外部と情報の無線通信が可能な無線タグ回路素子、この無線タグ回路素子に記憶した情報の読み取りを行う無線タグ通信システムに関するものである。
小型の無線タグと質問器としてのリーダ/ライタとの間で非接触で情報の読み取り/書込みを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。無線タグは、所定の無線タグ情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されて情報の送受信を行うアンテナとを備えており、無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であっても、リーダ/ライタ側よりIC回路部の無線タグ情報に対してアクセス(情報の読み取り/書込み)が可能であり、物品管理や検査工程等の様々な分野において既に実用化が進められている。また近年ではセキュリティの向上のために利用した例も種々提唱されつつある。
例えばこの無線タグと暗号化技術と組み合わせて真正品の証明に応用した例として、例えば特許文献1に記載のものがある。この従来技術は、非対称暗号(暗号化する鍵と複合化する鍵とを別々にした暗号)を用いるものであり、商品に添付された無線タグに所定の情報が記憶されるとともに、その情報を秘密鍵で暗号化した暗号化情報が当該商品又はその梱包に表示されている。そして、この商品を購入した消費者は無線タグに記憶された上記所定の情報を読み取り装置で読み取るとともに、一方で上記商品又はその梱包に表示された暗号化情報を公開鍵を用いて復号化する。そして、その復号化した情報が、上記読み取った情報と一致すれば、当該商品が真正品であることを認識できるようになっている。
上記従来技術では、公開鍵及び秘密鍵(非公開鍵)のいずれか一方で暗号化を行い、他方で復号化を行う。すなわち、情報提供者が秘密鍵で情報を暗号化して無線タグ回路素子に書込み、情報被提供者がその無線タグ回路素子より読み取った暗号化情報を公開鍵で復号化することで、情報取得を行う。このように、セキュリティを向上するために必要な、暗号化や復号化という作業、さらにはそれに先だっての鍵の送付・交換等が面倒であり、操作者にとって負担が大きかった。
本発明の目的は、操作者に大きな負担をかけることなく、簡易な手法でセキュリティを向上できる無線タグ回路素子、及び無線タグ通信システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、情報を記憶するIC回路部と、情報を送受信するタグ側アンテナとを有する無線タグ回路素子であって、前記IC回路部は、質問器からの信号に対する応答回数をカウントする積算手段と、前記積算手段でカウントした応答回数が、所定の応答制限回数に達したかどうかを判定する回数判定手段とを有することを特徴とする。
本願第1発明の無線タグ回路素子においては、質問器からの信号を受信しその信号に対して応答を行うと、その応答回数が積算手段によってカウントされる。このとき、回数判定手段が、その質問器からの信号に対する応答回数が所定の応答制限回数に達したかどうかを判定する。これにより、応答回数が応答制限回数に達したら、応答を行わないようにすることが可能となる。この結果、これ以降、IC回路部に記憶された情報の機密性が守られるので、セキュリティを向上することができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記積算手段は、前記質問器からの複数種類のコマンド信号に対応し、複数個備えられていることを特徴とする。
これにより、複数種類のコマンドをいくつかのグループに分けて、各グループ毎にカウントを行ったり、複数種類のコマンドごとにカウントを行ったりすることが可能となる。この結果、きめの細かいセキュリティ設定を行うことができ、使用者の利便性が向上する。
第3発明は、上記第2発明において、前記複数個の積算手段は、前記応答制限回数が互いに異なるように設定されていることを特徴とする。
積算手段ごとに応答制限回数を異ならせることで、きめの細かいセキュリティ設定を行うことができ、使用者の利便性が向上する。
第4発明は、上記第2又は第3発明において、前記複数種類のコマンド信号ごとに前記積算手段が備えられていることを特徴とする。
複数種類のコマンドごとにカウントを行うことにより、各コマンドの特性や機密性との関係に応じて応答制限回数を異ならせることが可能となる。この結果、きめの細かいセキュリティ設定を行うことができ、使用者の利便性が向上する。
第5発明は、上記第2乃至第4発明のいずれかにおいて、前記複数個の積算手段は、前記質問器からのタグ識別情報取得コマンド信号に対する応答回数をカウントする、ID応答積算手段を含むことを特徴とする。
これにより、質問器からのタグ識別情報取得コマンド信号に対応しタグ識別情報を質問器へ返信した回数を(他のコマンド信号への応答回数と区別して)カウントすることができる。このとき、タグ識別情報はデータに比べれば機密性は低い場合には、このID応答積算手段における応答制限回数を比較的大きくすることも可能である。
第6発明は、上記第2乃至第5発明のいずれかにおいて、前記複数個の積算手段は、前記質問器からのデータ取得コマンド信号に対する応答回数をカウントする、データ応答積算手段を含むことを特徴とする。
これにより、質問器からのデータ取得コマンド信号に対応しデータを質問器へ返信した回数を(他のコマンド信号への応答回数と区別して)カウントすることができる。このとき、データはタグ識別情報に比べれば機密性が高い場合には、このデータ応答積算手段における応答制限回数を比較的小さくすることも可能である。
第7発明は、上記第2乃至第6発明のいずれかにおいて、前記複数個の積算手段は、前記質問器からのタグ識別情報及びデータ取得コマンド信号に対する応答回数をカウントする、ID・データ応答積算手段を含むことを特徴とする。
これにより、質問器からのタグ識別情報及びデータ取得コマンド信号に対応しタグ識別情報及びデータを質問器へ返信した回数を(他のコマンド信号への応答回数と区別して)カウントすることができる。このとき、タグ識別情報及びデータの応答は機密性が高い場合には、このID・データ応答積算手段における応答制限回数を大きくすることも可能である。
第8発明は、上記第2乃至第7発明のいずれかにおいて、前記複数個の積算手段は、前記質問器からの書込みコマンド信号に対する応答回数をカウントする、書込み応答積算手段を含むことを特徴とする。
これにより、質問器からの書込みコマンド信号に対応し情報の書込みを行いその旨を応答した回数を(他のコマンド信号への応答回数と区別して)カウントすることができる。このとき、情報書込みはIC回路部の記憶情報の変更を伴うことから、機密性確保のため、書込み応答積算手段における応答制限回数を小さくすることも可能である。
第9発明は、上記第1乃至第8発明のいずれかにおいて、前記IC回路部は、前記質問器からの信号に質問器識別情報が含まれるかどうかを判定する質問器判定手段を備えることを特徴とする。
これにより、特定の質問器をそれ以外の質問器と区別して認識し、その特定の質問器への応答制限回数をそれ以外の質問器への応答制限回数と異ならせることが可能となる。この結果、さらにきめの細かいセキュリティ設定を行うことができ、使用者の利便性が向上する。
第10発明は、上記第9発明において、前記積算手段は、前記質問器判定手段の判定結果に基づき、予め登録された第1質問器の信号に対する前記応答回数のカウント態様と、前記第1質問器以外の第2質問器の信号に対する前記応答回数のカウント態様とを、互いに異ならせることを特徴とする。
これにより、未知の第2質問器への応答制限回数を、既知の第1質問器への応答制限回数より小さくする等、質問器に応じてきめの細かいセキュリティ設定を行うことができ、使用者の利便性が向上する。
第11発明は、上記第10発明において、前記積算手段は、前記第1質問器の信号に対しては前記応答回数のカウントを行わず、前記第2質問器の信号に対してのみ前記応答回数のカウントを行うことを特徴とする。
これにより、未知の第2質問器へのみ応答制限を行いセキュリティを確保することができる。
第12発明は、上記第9乃至第11発明のいずれかにおいて、前記IC回路部は、前記質問器からのリセット信号に応じて、前記積算手段のカウント回数を初期化する初期化手段を有することを特徴とする。
これにより、質問器側からリセット信号を送信し、無線タグ回路素子における積算手段のカウント回数を初期化(リセット)することができる。この結果、いったん設定したセキュリティ設定をその後更新、変更することができるので、さらに使用者の利便性が向上する。
第13発明は、上記第9乃至第12発明のいずれかにおいて、前記IC回路部は、前記質問器からの回数設定信号に応じて、前記応答制限回数を設定する回数設定手段を有することを特徴とする。
これにより、質問器側から回数設定信号を送信し、無線タグ回路素子における積算手段の応答制限回数を所望に設定することができる。
上記目的を達成するために、第14の発明は、少なくとも1つの質問器と、情報を記憶するIC回路部と情報を送受信するタグ側アンテナとを有する少なくとも1つの無線タグ回路素子とを有する無線タグ通信システムであって、前記質問器は、前記無線タグ回路素子との間で無線通信により情報の送受信を行う質問器側アンテナと、前記無線タグ回路素子の前記IC回路部より情報を取得するためのコマンド信号を生成するコマンド信号生成手段とを有し、前記無線タグ回路素子の前記IC回路部は、前記コマンド信号生成手段で生成された前記コマンド信号に対する応答回数をカウントする積算手段と、前記積算手段でカウントした応答回数が、所定の応答制限回数に達したかどうかを判定する回数判定手段とを備えることを特徴とする。
本願第14発明の無線タグ通信システムにおいては、質問器のコマンド信号生成手段でコマンド信号が生成され、そのコマンド信号は質問器側アンテナを介し無線タグ回路素子へと送信される。無線タグ回路素子がそのコマンド信号を受信しその信号に対して応答を行うと、その応答回数が積算手段によってカウントされる。このとき、回数判定手段が、その質問器からのコマンド信号への応答回数が所定の応答制限回数に達したかどうかを判定する。これにより、応答回数が応答制限回数に達したら、応答を行わないようにすることが可能となる。この結果、これ以降、無線タグ回路素子のIC回路部に記憶された情報の機密性が守られるので、セキュリティを向上することができる。
第15発明は、上記第14発明において、前記質問器は、前記質問器に固有の質問器識別情報を生成する識別情報生成手段を有し、前記無線タグ回路素子の前記IC回路部は、前記質問器からの信号に前記質問器識別情報が含まれるかどうかを判定する質問器判定手段を備えることを特徴とする。
これにより、質問器側の識別情報生成手段で生成した質問器識別情報を用いて、無線タグ回路素子側で特定の質問器をそれ以外の質問器と区別して認識し、その特定の質問器への応答制限回数をそれ以外の質問器への応答制限回数と異ならせることが可能となる。この結果、さらにきめの細かいセキュリティ設定を行うことができ、使用者の利便性が向上する。
第16発明は、上記第15発明において、前記質問器は、前記積算手段のカウント回数を初期化するためのリセット信号を生成するリセット信号生成手段を有し、前記無線タグ回路素子の前記IC回路部は、前記リセット信号生成手段で生成された前記リセット信号に応じて、前記積算手段のカウント回数を初期化する初期化手段を備えることを特徴とする。
これにより、質問器のリセット信号生成手段で生成したリセット信号を無線タグ回路素子へ送信し、無線タグ回路素子の初期化手段で積算手段のカウント回数を初期化(リセット)することができる。この結果、いったん設定したセキュリティ設定をその後更新、変更することができるので、さらに使用者の利便性が向上する。
第17発明は、上記第15又は第16発明において、前記質問器は、前記積算手段の前記応答制限回数を設定するための回数設定信号を生成する回数設定信号生成手段を有し、前記無線タグ回路素子の前記IC回路部は、前記回数設定信号生成手段で生成された前記回数設定信号に応じて、前記応答制限回数を設定する回数設定手段を備えることを特徴とする。
これにより、質問器の回数設定信号生成手段で生成した回数設定信号を無線タグ回路素子へ送信し、無線タグ回路素子の回数設定手段で積算手段の応答制限回数を所望に設定することができる。
本発明によれば、操作者に大きな負担をかけることなく、簡易な手法でセキュリティを向上することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1に、一実施形態による無線タグ通信システムSの構成を示す。本実施形態の無線タグ通信システムSは、無線タグ回路素子1を備えた無線タグ4と、(この例では携帯型の)質問器2とを有する。なお、無線タグ4は、例えばラベル状に形成され貼り付け対象に貼り付けられる無線タグラベルとして形成されていてもよい。
無線タグ回路素子1は、IC回路部11にタグアンテナ(タグ側アンテナ)12を接続し、これらを保護部材13で被覆した構成であり、無線タグラベル4に埋め込まれている。無線タグ回路素子1は、質問器2からのコマンド(詳細は後述)に応じて質問器2との間で無線による通信を行う(この例では、いわゆるパッシブタイプである)。
質問器2は、アンテナ(質問器側アンテナ)5を有し、このアンテナ5を介した通信により無線タグ回路素子1に対しコマンド(コマンド信号)を送信する。このときのコマンドとしては、無線タグ回路素子1のIC回路部11が保持しているタグ識別情報(タグID)の読取りを行うためのタグID取得コマンド(タグ識別情報取得コマンド信号)、無線タグ回路素子1のIC回路部11が保持しているタグID以外のタグデータの読取りを行うためのデータ取得コマンド、無線タグ回路素子1のIC回路部11へデータの書込みや書換えを行うための書込みコマンドの3種類を含む複数種類が用意されている。
このとき、無線タグ回路素子1は、質問器2からのコマンド信号を受信し、そのコマンドに応じた必要な内部処理を行った後、応答信号を発信するという一連の応答処理を実行する。すなわち、質問器2と無線タグ回路素子1の間では、コマンドの送信→コマンドの受信→内部処理→応答信号の発信→応答信号の受信という順で一連の通信がなされる。
図2に、質問器2の機能的な構成を表す機能ブロック図である。
図2において、質問器2は、上記アンテナ5(質問器側アンテナ)と、通信部27と、制御部28と、メモリ部29とを備えている。
アンテナ5は、通信部27が発信する無線タグ回路素子1の質問波(電源用の搬送波、及び、制御部28のコマンド生成部31で生成したコマンド信号を乗せた搬送波)をアンテナ5から無線タグ回路素子1に送信する。また、送信したコマンド信号に対応する無線タグ回路素子1からの応答信号を受信する。
制御部28は、コマンド生成部31と情報取得部32とを備え、情報取得やデータ書込みなどのコマンドに関する処理を行う。すなわち、コマンド生成部(コマンド信号生成手段)は、無線タグ回路素子1に対するコマンドを生成する。このコマンドは、上述したように、通信部27とアンテナ5を介し無線タグ回路素子1へ送信される。情報取得部32は、上記送信されたコマンドに対応してアンテナ5及び通信部27を介して受信される無線タグ回路素子1の応答信号より、所定の情報(前述のタグIDやタグデータ等)を抽出し、取得する。
メモリ部29は、無線タグ回路素子1から取得した情報(上記タグIDやタグデータ等)の保存や無線タグ回路素子1に書き込ませるデータの保存などに用いられる。
図3は、無線タグ回路素子1の機能的な構成の一例を表す機能ブロック図である。上記したように、無線タグ回路素子1は、タグアンテナ12とIC回路部11とを備えている。
IC回路部11は、質問器2が送信する電源用搬送波(質問波)から電力を取得し、質問器2からのコマンドに応じた内部処理を行った後に応答信号を質問器2に送信する。そのためにIC回路部11は、タグアンテナ12により受信された質問波を整流する整流部16と、この整流部16により整流された質問波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部17と、上記タグアンテナ12により受信された質問波からクロック信号を抽出して制御部18に供給するクロック抽出部19と、所定の情報信号を記憶し得るメモリ部21と、上記タグアンテナ12に接続された変復調部20と、上記メモリ部21、クロック抽出部19、及び変復調部20等を介して上記無線タグ回路素子1の作動を制御するための上記制御部18とを備えている。
変復調部20は、タグアンテナ12により受信された質問器2からの通信信号の復調を行うと共に、上記制御部18からの返信信号を変調し、タグアンテナ12より応答波として送信する。
制御部18は、上記変復調部20により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部21において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、上記変復調部21により返信する制御等の基本的な制御を実行する。
クロック抽出部19は受信した信号からクロック成分を抽出して制御部18にクロックを抽出するものであり、受信した信号のクロック成分の周波数に対応したクロックを制御部18に供給する。
またIC回路部11は、応答管理部22を備えている。応答管理部22は、無線タグ回路素子1の質問器2に対する応答の挙動(可否)を管理するものであり、無線タグ回路素子1の質問器2に対する応答の回数を計数する。すなわち、応答無線タグ回路素子1が質問器2に応答する回数を制限し、その応答制限回数の応答を行ったら、それ以降のコマンドに対しては応答を禁止する。
このような機能は以下の背景に基づくものである。すなわち、無線タグ回路素子1のIC回路部11は、既に述べたように、その対象物(物品、人物等)についての様々な情報などを質問器2に読み取らせるためのタグデータとして保持し、また自身の識別情報であるタグIDも保持している。こられのタグデータやタグIDは、機密性を有する場合があり、したがって適切なセキュリティを必要とする場合がある。応答管理部22における上述のような応答回数制限機能は、そのような場合に対応できるようにするために、機密性を要するタグデータやタグIDに対して不特定の質問器がアクセスするのを防止できるようにすることでセキュリティ機能に活用することができる。すなわち応答回数の制限により応答対象の質問器を限定することで無線タグ回路素子1にセキュリティ性を与える。
応答管理部22は、上述のセキュリティ機能のために、応答制限制御部23と応答回数判定部24とを備えている。応答制限制御部23は、応答回数判定部24による応答回数判定結果に基づいて応答禁止指令を制御部18に出力する。そして応答禁止指令を受けた制御部18は、その時点以降について応答を行わないか、または質問器2からのコマンドを受け付けないようにする。
図4は、応答回数判定部24の機能的な構成を表す機能ブロック図である。
図4において、応答回数判定部24は、この例では、積算手段としての3つの応答カウンタ25a〜c、すなわち(ID応答積算手段としてのタグID応答カウンタ25a、データ応答積算手段としてのデータ応答カウンタ25b、及び、書込み応答カウンタ25c)と判定器26(回数判定手段)を備えている。
タグID応答カウンタ25aは、質問器2からの上記タグID取得コマンドに対する無線タグ回路素子1の応答回数をカウントするものである。データ応答カウンタ25bは、質問器2からの上記データ取得コマンドに対する無線タグ回路素子1の応答回数をカウントするものである。書込み応答カウンタ25cは、質問器2からの上記書込みコマンドに対する無線タグ回路素子1の応答回数(言い換えれば書き換え回数)をカウントするものである。これら応答カウンタ25a〜cは、制御部18が質問器2からの要求を受けて応答処理を行う度に応答回数をカウントする。その応答回数のカウントは、例えばデクリメント方式で行う。すなわち応答カウンタ25a〜cは、応答制限回数に対応するカウント値Xを予め有している。そして、制御部18が質問器2からの要求を受けて応答処理を行う度に、カウント値Xから1を減算するようにして応答回数カウントを行う。
判定器26は、各応答カウンタ25a〜cの応答回数カウント結果をそれぞれ判定する。すなわち、各応答カウンタ25a〜cでのカウント値XについてX=0となるかを判定し、X=0となったら、応答制限回数までの応答がなされたとし、応答制限回数到達通知を応答制限制御部23に出力する。そしてこれを受けて応答制限制御部23が応答禁止指令を制御部18に出力する。
このように、質問器2が送信してくる各コマンドの種類に対応し(言い換えればコマンドによる質問器2からの要求の種類に応じて)、無線タグ回路素子1が行う応答の種類に応じて、応答カウンタ25を複数設けることにより、応答の種類単位で応答回数を管理することができる。そしてこのことにより、応答回数制限機能をセキュリティ機能に活用する場合であれば、セキュリティの設定をきめ細かいものとすることができ、システム利用者の利便性を高めることができる。
また、このようにコマンドの種類に応じ各応答カウンタ25a、25b、25cを設ける場合には、各応答カウンタ25a、25b、25cそれぞれのカウント値を異ならせるようにしてもよい。つまりコマンドの種類に応じて応答制限回数を異ならせる。具体的には、例えばタグID応答カウンタ25aのカウント値はXa=10、データ応答カウンタ25bのカウント値はXb=5、書込み応答カウンタ25cのカウント値はXc=3などとしてそれぞれのカウント値を異ならせる。このようにすることにより、応答回数制限機能をセキュリティ機能に活用する場合であれば、セキュリティの設定をよりきめ細かに行えるようになる。なお、上記では3つの応答カウンタのみを設けた場合を例にとって説明しているが、さらに4つ以上(あるいは2つのみの)応答カウンタとしてもよい。4つ以上とする場合には、例えば、質問器2からのタグID・データ取得コマンド(タグ識別情報及びデータ取得コマンド信号)に対する無線タグ回路素子1の応答回数をカウントするID・データ応答カウンタ(ID・データ応答積算手段)を追加して設けてもよい。
例えば、上述セキュリティ機能にあっては、タグIDとタグデータで要求される機密性に違いがあり、タグデータに求められる機密性がタグIDのそれよりも高いのが一般的である。この場合、コマンドの種類に応じて応答制限回数を異ならせることにより、機密性のレベルの違いを応答制限回数に取り込めるようになり、セキュリティの設定をよりきめ細かに行えるようになる。
図5は、応答管理部22でなされる応答制限管理処理の流れの例を表すフローチャートである。
図5において、まず、制御部18において、タグアンテナ12及び変復調部20を介してコマンドの受信があったかどうかを判定する(ステップS1)。この判定はコマンド受信があるまで繰返し、コマンド受信があったらステップSの判定が満たされて、ステップS2に移る。
ステップS2では、ステップS1で受信されたコマンドがタグID取得コマンドであるかを判定する。コマンドがタグID取得コマンドであれば判定が満たされてステップS3に進む。
ステップS3では、タグID応答カウンタ25aをデクリメントする。その後、ステップS4では、上記ステップS3でのデクリメント後、タグID応答カウンタ25aについてのカウント値Xa=0であるかを判定する。Xa≧1であればステップS4の判定が満たされずステップS1に戻って同様の手順を繰り返す。Xa=0となっていればステップS4の判定が満たされ、ステップS5でタグID取得コマンドについての応答禁止指令を制御部18に出力し、このフローを終了する。
一方、ステップS2において、受信したコマンドがタグID取得コマンドでない場合には判定が満たされず、ステップS6に進む。
ステップS6では、ステップS1で受信されたコマンドがデータ取得コマンドであるかを判定する。コマンドがデータ取得コマンドであれば判定が満たされ、ステップS7に進む。
ステップS7では、データ応答カウンタ25bをデクリメントする。その後、ステップS8では、上記ステップS7でのデクリメント後、データ応答カウンタ25bについてのカウント値Xb=0であるかを判定する。Xb≧1であればステップS8の判定が満たされずステップS1に戻って同様の手順を繰り返す。Xb=0となっていればステップS8の判定が満たされ、ステップS9でデータ取得コマンドについての応答禁止指令を制御部18に出力し、このフローを終了する。
一方、ステップS6において、受信したコマンドがデータ取得コマンドでない場合には判定が満たされず、ステップS10に進む。
ステップS10では、ステップS1で受信されたコマンドが書込みコマンドであるかを判定する。コマンドが書込みコマンドであれば判定が満たされ、ステップS11に進む。
ステップS11では、書込み応答カウンタ25cをデクリメントする。その後、ステップS12では、上記ステップS11でのデクリメント後、書込み応答カウンタ25cについてのカウント値Xc=0であるかを判定する。Xc≧1であればステップS12の判定が満たされず、ステップS1に戻って同様の手順を繰り返す。Xc=0となっていればステップS12の判定が満たされ、ステップS13で書込みコマンドについての応答禁止指令を制御部18に出力し、このフローを終了する。
以上説明したように、本実施形態においては、無線タグ回路素子1が質問器2からの信号を受信しその信号に対して応答を行うと、その応答回数が応答カウンタ25a〜cによってカウントされる。そして、質問器2からの信号に対する応答回数が所定の応答制限回数に達したかどうかが判定され、応答回数が応答制限回数に達したら、応答を行わないようにする。この結果、これ以降、無線タグ回路素子1のIC回路部12に記憶された情報の機密性が守られるので、セキュリティを向上することができる。
本発明は、上記実施形態に限られず、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)質問器が質問器識別情報を送信する場合
図6は、本変形例による無線タグ通信システムSにおける質問器2の制御部の機能的構成を表す機能ブロック図であり、上記図2に対応する図である。図6において、制御部38は、図2の制御部28と同様の機能のコマンド生成部31と情報取得部32とに加えて、識別情報生成部39(識別情報生成手段)を新たに備えている。
図6は、本変形例による無線タグ通信システムSにおける質問器2の制御部の機能的構成を表す機能ブロック図であり、上記図2に対応する図である。図6において、制御部38は、図2の制御部28と同様の機能のコマンド生成部31と情報取得部32とに加えて、識別情報生成部39(識別情報生成手段)を新たに備えている。
識別情報生成部39は、当該質問器に固有の質問器識別情報、つまり無線タグによる通信相手質問器の識別に用いられる質問器識別情報(質問器ID、又は質問器からのパスワード)を生成する。識別情報生成部39が生成したこの質問器IDは、例えば、コマンドとともに(あるいはコマンドの送信に先立って)無線タグ回路素子1に送信される。
図7は、本変形例の無線タグ通信システムSの無線タグ回路素子のIC回路部に備えられた応答管理部40の機能的構成を表す機能ブロック図であり、上記実施形態の図4に対応する図である。
図7において、本変形例の応答管理部40は、上記実施形態の応答回数判定部24と同等の機能をそれぞれ備えた第1及び第2応答回数判定部24a,24bと、上記実施形態の応答制限制御部23と同等の機能をそれぞれ備えた第1及び第2応答制限制御部23a,23bと、新たに設けた質問器判定部41(質問器判定手段)とを有する。
質問器判定部41は、質問器からの信号に質問器IDが含まれるかどうかを判定し、質問器IDが含まれていれば、その質問器IDにより通信相手の質問器2を判定する。このとき、その質問器2が無線タグ回路素子1に予め登録されている質問器であるか否かを判定する。そして、その判定結果に応じ、登録済み(又は正しいパスワードを送ってきた、以下同じ)の質問器2(第1質問器)と未登録(又はパスワードが正しくない、以下同じ)の質問器2(第2質問器)とで応答制限回数を異ならせる。この場合、未登録の質問器2については、その応答制限回数(つまり応答カウンタのカウント値X)を、登録済みの質問器2よりも小さくする。あるいは、登録済みの質問器のカウント値Xを可能な限り大きくすることで、事実上、応答回数を制限するためのカウントを行わないようにし、未登録の質問器2についてのみ応答回数を制限するためのカウントを行うようにしてもよい。
このように登録の有無で質問器2ごとに応答制限回数を異ならせるために、本変形例の応答管理部40は、上記第1応答回数判定部24a及び第2応答回数判定部24bを備えている。
質問器判定部41による判定結果が「登録済み」であれば、第1応答回数判定部24aの各応答カウンタ25a〜c(タグID応答カウンタ25a、データ応答カウンタ25b、書き込み応答カウンタ25c)において、例えば上記実施形態と同じ値のカウント値Xa,Xb,Xcに基づき応答回数のカウントとその結果の判定を行う。一方、質問器判定部41による判定結果が「未登録」であれば、第2応答回数判定部24bの各応答カウンタ25a〜c(タグID応答カウンタ25a、データ応答カウンタ25b、書き込み応答カウンタ25c)において、例えば上記実施形態よりも小さな値のカウント値Xa′(<Xa),Xb′(<Xb),Xc′(<Xc)に基づき応答回数のカウントとその結果の判定を行う。
第1応答制限制御部23a及び第2応答制限制御部23bは、上記第1応答回数判定部24a及び第2応答回数判定部24bに対応させて設けられるものである。第1応答回数判定部24a及び第2応答回数判定部24bそれぞれの応答制限回数到達通知が、これら第1応答制限制御部23a及び第2応答制限制御部23に出力される。第1応答制限制御部23aは、第1応答回数判定部24aからの応答制限回数到達通知により、登録済みの質問器2についての上述のような各応答禁止指令を出力し、一方、第2応答制限制御部23bは、未登録の質問器2についての上述のような各応答禁止指令を出力する。
本変形例によれば、特定の質問器2(この例では登録済みのもの)をそれ以外の質問器2(この例では未登録のもの)と区別して認識し、無線タグ回路素子1における登録の有無に基づき質問器2ごとに応答制限回数を異ならせることができ、セキュリティの設定をよりきめ細かに行えるようになる。
(2)カウント値を質問器側からリセット可能とする場合
図8は、本変形例による無線タグ通信システムSにおける質問器2の制御部の機能的構成を表す機能ブロック図であり、上記図2や図6に対応する図である。図8において、制御部43は、図2の制御部28と同等の機能を備えたコマンド生成部31及び情報取得部32に加え、新たに初期化指令生成部44(リセット信号生成手段)を備えている。
図8は、本変形例による無線タグ通信システムSにおける質問器2の制御部の機能的構成を表す機能ブロック図であり、上記図2や図6に対応する図である。図8において、制御部43は、図2の制御部28と同等の機能を備えたコマンド生成部31及び情報取得部32に加え、新たに初期化指令生成部44(リセット信号生成手段)を備えている。
初期化指令生成部44は、無線タグ回路素子1における応答制限回数(具体的には応答カウンタのカウント値X)を初期化するための初期化指令(リセット信号)を生成する。初期化指令生成部44による初期化指令の生成は、例えば当該質問器2の使用者からの適宜の操作指示で行われる(あるいは所定の時間周期で行うようにしてもよい)。初期化指令生成部44が生成した初期化指令は、例えばコマンドとともに(あるいはコマンドの送信に先立って)無線タグ回路素子1に送信される。
図9は、本変形例の無線タグ通信システムSの無線タグ回路素子のIC回路部に備えられた応答管理部45の機能的構成を表す機能ブロック図であり、上記実施形態の図4や図7に対応する図である。
図9において、本変形例の応答管理部45は、上記実施形態と同様の機能をそれぞれ備えた応答制限制御部23及び応答回数判定部24に加え、応答制限回数を初期化するための制限回数初期化部46(初期化手段)を有する。
制限回数初期化部46は、上述の質問器2からの初期化指令により各応答カウンタ25a〜c(タグID応答カウンタ25a、データ応答カウンタ25b、書き込み応答カウンタ25c)それぞれのカウント値を初期化する(あるいはカウンタ25a〜cのいずれかを選択的に初期化できるようにしてもよい)。
本変形例によれば、無線タグ回路素子1の応答制限回数の初期化を容易に行うことができる。この結果、いったん設定したセキュリティ設定をその後更新、変更することができるので、システム利用者の利便性をさらに高めることができる。
(3)質問器側から応答回数の設定を可能とする場合
図10は、本変形例による無線タグ通信システムSにおける質問器2の制御部の機能的構成を表す機能ブロック図であり、上記図2、図6、図7に対応する図である。図10において、制御部47は、図2の制御部28と同等の機能を備えたコマンド生成部31及び情報取得部32に加え、新たに回数設定指令生成部48(回数設定信号生成手段)を備えている。
図10は、本変形例による無線タグ通信システムSにおける質問器2の制御部の機能的構成を表す機能ブロック図であり、上記図2、図6、図7に対応する図である。図10において、制御部47は、図2の制御部28と同等の機能を備えたコマンド生成部31及び情報取得部32に加え、新たに回数設定指令生成部48(回数設定信号生成手段)を備えている。
回数設定指令生成部48は、無線タグ回路素子1における応答制限回数(具体的には応答カウンタのカウント値X)を新規に設定するための回数設定指令(回数設定信号)を生成する。回数設定指令生成部48による回数設定指令の生成は、例えば当該質問器2の使用者からの適宜の操作指示で行われる(あるいは所定の時間周期で行うようにしてもよい)。回数設定指令生成部48が生成した回数設定指令は、例えばコマンドとともに(あるいはコマンドの送信に先立って)無線タグ回路素子1に送信される。
図11は、本変形例の無線タグ通信システムSの無線タグ回路素子のIC回路部に備えられた応答管理部49の機能的構成を表す機能ブロック図であり、上記図4、図7、図9に対応する図である。
図11において、本変形例の応答管理部49は、上記実施形態と同様の機能をそれぞれ備えた応答制限制御部23及び応答回数判定部24に加え、応答制限回数を設定するための制限回数設定部50(回数設定手段)を有する。
制限回数設定部50は、上述の質問器2からの回数設定指令により各応答カウンタ25a〜c(タグID応答カウンタ25a、データ応答カウンタ25b、書き込み応答カウンタ25c)それぞれのカウント値を新規に設定する(あるいはカウンタ25a〜cのいずれかを選択的に設定できるようにしてもよい)。
本変形例によれば、無線タグ回路素子1における応答制限回数をシステム利用者の判断で所望の値に設定することができ、システム利用者の利便性を高めることができる。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 無線タグ回路素子
2 質問器
5 アンテナ(質問器側アンテナ)
12 タグアンテナ(タグ側アンテナ)
11 IC回路部
25 応答カウンタ
25a ID応答カウンタ(ID応答積算手段、積算手段)
25b データ応答カウンタ(データ応答積算手段、積算手段)
25c 書込み応答カウンタ(書込み応答積算手段、積算手段)
26 判定器(回数判定手段)
31 コマンド生成部(コマンド信号生成手段)
37a ID応答カウンタID・データ応答積算手段
39 識別情報生成部(識別情報生成手段)
41 質問器判定部(質問器判定手段)
44 初期化指令生成部(リセット信号生成手段)
46 制限回数初期化部(初期化手段)
48 回数設定指令生成部(回数設定信号生成手段)
50 制限回数設定部(回数設定手段)
2 質問器
5 アンテナ(質問器側アンテナ)
12 タグアンテナ(タグ側アンテナ)
11 IC回路部
25 応答カウンタ
25a ID応答カウンタ(ID応答積算手段、積算手段)
25b データ応答カウンタ(データ応答積算手段、積算手段)
25c 書込み応答カウンタ(書込み応答積算手段、積算手段)
26 判定器(回数判定手段)
31 コマンド生成部(コマンド信号生成手段)
37a ID応答カウンタID・データ応答積算手段
39 識別情報生成部(識別情報生成手段)
41 質問器判定部(質問器判定手段)
44 初期化指令生成部(リセット信号生成手段)
46 制限回数初期化部(初期化手段)
48 回数設定指令生成部(回数設定信号生成手段)
50 制限回数設定部(回数設定手段)
Claims (17)
- 情報を記憶するIC回路部と、
情報を送受信するタグ側アンテナとを有する無線タグ回路素子であって、
前記IC回路部は、
質問器からの信号に対する応答回数をカウントする積算手段と、
前記積算手段でカウントした応答回数が、所定の応答制限回数に達したかどうかを判定する回数判定手段と
を有することを特徴とする無線タグ回路素子。 - 請求項1記載の無線タグ回路素子において、
前記積算手段は、
前記質問器からの複数種類のコマンド信号に対応し、複数個備えられている
ことを特徴とする無線タグ回路素子。 - 請求項2記載の無線タグ回路素子において、
前記複数個の積算手段は、
前記応答制限回数が互いに異なるように設定されている
ことを特徴とする無線タグ回路素子。 - 請求項2又は請求項3記載の無線タグ回路素子において、
前記複数種類のコマンド信号ごとに前記積算手段が備えられている
ことを特徴とする無線タグ回路素子。 - 請求項2乃至請求項4のいずれか1項記載の無線タグ回路素子において、
前記複数個の積算手段は、
前記質問器からのタグ識別情報取得コマンド信号に対する応答回数をカウントする、ID応答積算手段を含む
ことを特徴とする無線タグ回路素子。 - 請求項2乃至請求項5のいずれか1項記載の無線タグ回路素子において、
前記複数個の積算手段は、
前記質問器からのデータ取得コマンド信号に対する応答回数をカウントする、データ応答積算手段を含む
ことを特徴とする無線タグ回路素子。 - 請求項2乃至請求項6のいずれか1項記載の無線タグ回路素子において、
前記複数個の積算手段は、
前記質問器からのタグ識別情報及びデータ取得コマンド信号に対する応答回数をカウントする、ID・データ応答積算手段を含む
ことを特徴とする無線タグ回路素子。 - 請求項2乃至請求項7のいずれか1項記載の無線タグ回路素子において、
前記複数個の積算手段は、
前記質問器からの書込みコマンド信号に対する応答回数をカウントする、書込み応答積算手段を含む
ことを特徴とする無線タグ回路素子。 - 請求項1乃至請求項8のいずれか1項記載の無線タグ回路素子において、
前記IC回路部は、
前記質問器からの信号に質問器識別情報が含まれるかどうかを判定する質問器判定手段を備えることを特徴とする無線タグ回路素子。 - 請求項9記載の無線タグ回路素子において、
前記積算手段は、
前記質問器判定手段の判定結果に基づき、予め登録された第1質問器の信号に対する前記応答回数のカウント態様と、前記第1質問器以外の第2質問器の信号に対する前記応答回数のカウント態様とを、互いに異ならせる
ことを特徴とする無線タグ回路素子。 - 請求項10記載の無線タグ回路素子において、
前記積算手段は、
前記第1質問器の信号に対しては前記応答回数のカウントを行わず、前記第2質問器の信号に対してのみ前記応答回数のカウントを行う
ことを特徴とする無線タグ回路素子。 - 請求項9乃至請求項11のいずれか1項記載の無線タグ回路素子において、
前記IC回路部は、
前記質問器からのリセット信号に応じて、前記積算手段のカウント回数を初期化する初期化手段を有する
ことを特徴とする無線タグ回路素子。 - 請求項9乃至請求項12のいずれか1項記載の無線タグ回路素子において、
前記IC回路部は、
前記質問器からの回数設定信号に応じて、前記応答制限回数を設定する回数設定手段を有する
ことを特徴とする無線タグ回路素子。 - 少なくとも1つの質問器と、
情報を記憶するIC回路部と情報を送受信するタグ側アンテナとを有する少なくとも1つの無線タグ回路素子と
を有する無線タグ通信システムであって、
前記質問器は、
前記無線タグ回路素子との間で無線通信により情報の送受信を行う質問器側アンテナと、
前記無線タグ回路素子の前記IC回路部より情報を取得するためのコマンド信号を生成するコマンド信号生成手段とを有し、
前記無線タグ回路素子の前記IC回路部は、
前記コマンド信号生成手段で生成された前記コマンド信号に対する応答回数をカウントする積算手段と、
前記積算手段でカウントした応答回数が、所定の応答制限回数に達したかどうかを判定する回数判定手段とを備える
ことを特徴とする無線タグ通信システム。 - 請求項14記載の無線タグ通信システムにおいて、
前記質問器は、
前記質問器に固有の質問器識別情報を生成する識別情報生成手段を有し、
前記無線タグ回路素子の前記IC回路部は、
前記質問器からの信号に前記質問器識別情報が含まれるかどうかを判定する質問器判定手段を備える
ことを特徴とする無線タグ通信システム。 - 請求項15記載の無線タグ通信システムにおいて、
前記質問器は、
前記積算手段のカウント回数を初期化するためのリセット信号を生成するリセット信号生成手段を有し、
前記無線タグ回路素子の前記IC回路部は、
前記リセット信号生成手段で生成された前記リセット信号に応じて、前記積算手段のカウント回数を初期化する初期化手段を備える
ことを特徴とする無線タグ通信システム。 - 請求項15又は請求項16記載の無線タグ通信システムにおいて、
前記質問器は、
前記積算手段の前記応答制限回数を設定するための回数設定信号を生成する回数設定信号生成手段を有し、
前記無線タグ回路素子の前記IC回路部は、
前記回数設定信号生成手段で生成された前記回数設定信号に応じて、前記応答制限回数を設定する回数設定手段を備える
ことを特徴とする無線タグ通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007176893A JP2009015606A (ja) | 2007-07-05 | 2007-07-05 | 無線タグ回路素子及び無線タグ通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007176893A JP2009015606A (ja) | 2007-07-05 | 2007-07-05 | 無線タグ回路素子及び無線タグ通信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009015606A true JP2009015606A (ja) | 2009-01-22 |
Family
ID=40356432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007176893A Pending JP2009015606A (ja) | 2007-07-05 | 2007-07-05 | 無線タグ回路素子及び無線タグ通信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009015606A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2367136A1 (en) | 2010-03-15 | 2011-09-21 | Omron Corporation | Tag communication apparatus, tag communication apparatus control method, and tag communication apparatus control program |
-
2007
- 2007-07-05 JP JP2007176893A patent/JP2009015606A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2367136A1 (en) | 2010-03-15 | 2011-09-21 | Omron Corporation | Tag communication apparatus, tag communication apparatus control method, and tag communication apparatus control program |
US8519829B2 (en) | 2010-03-15 | 2013-08-27 | Omron Corporation | Tag communication apparatus, tag communication apparatus control method, and tag communication apparatus control program |
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