JP2009015181A - 3次元形状形状データ入力方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 設計図面作成システムに記載された形状データや数値データを利用して立体的な形状データを生成し、かつ設計図面の枠を超えて地球上の空間を想定したデータ管理を可能とする形状データ作成をできるようにすること。
【解決手段】 座標列によって表されるベクトル地図データにおいて、施設形状データを、設計図に記載された、部分的な平面図情報、縦断面図情報及び、位置指票情報に基づいて区間立体形状データとして生成し、生成した区間立体形状データを接続することによって施設形状データ全体として生成し、地理情報システムによって管理できるようにしたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 座標列によって表されるベクトル地図データにおいて、施設形状データを、設計図に記載された、部分的な平面図情報、縦断面図情報及び、位置指票情報に基づいて区間立体形状データとして生成し、生成した区間立体形状データを接続することによって施設形状データ全体として生成し、地理情報システムによって管理できるようにしたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、地理情報システム(GIS:Geographic Information System)に関し、設計図面に記載されているパイプラインや鉄道などの平面図形状データと縦断面図データを用い立体形状データとして生成して地図のデータとして登録する方式に係わる。
電子納品の図面関連データから地図の作成を行うことが示唆されている。例えば、
非特許文献1では、完成図書であるCAD(Computer Aided Design)システムによって作図された電子データに基づいてそれをGISのデータ向けに変換することが提案されている。ここでは、電子データのフォーマットの規定や工事発注からデータ更新の一連の流れが記載されているが、詳細な更新の方法については示されていない。また、データ表現が立体形状となった場合のデータ更新方法に係わる方式は示されていない。
非特許文献1では、完成図書であるCAD(Computer Aided Design)システムによって作図された電子データに基づいてそれをGISのデータ向けに変換することが提案されている。ここでは、電子データのフォーマットの規定や工事発注からデータ更新の一連の流れが記載されているが、詳細な更新の方法については示されていない。また、データ表現が立体形状となった場合のデータ更新方法に係わる方式は示されていない。
電子納品を活用した道路地図データ更新の検討 第3回ITSシンポジウム2004
パイプラインや道路のような長距離構造物のデータは、設計図作成システムにて作成される。この場合、形状データが作成されるが、平面図と縦断面図が作成される。これらの長距離構造物は、各図面には部分ごとに作成されるため、これらをひとつの施設データとして全体を参照することができない、また、設計図作成システムは基本的に作図目的で使用されるため、形状データに、構造や建設時間などの建設属性や、新たに腐食・防食などのデータを付加して参照することができない。このため、このような問題点を解決するためには、地理情報システムを利用できるようにする必要がある。
一方で、地理情報システムで使用できるデータは、設計図面の有無にかかわらず測量などによって取得される。しかし設計図面には地理情報システムにて使用できるデータが存在することから、設計図面作成システムからの形状データを利用して立体データや場合によっては時間変化を管理できるようにする。本発明では、設計図面作成システムに記載された形状データや数値データを利用して立体的な形状データを生成し、かつ設計図面の枠を超えて地球上の空間を想定したデータ管理を可能とする形状データ作成をできるようにすることが課題となる。
上記の課題を解決するために、設計図面に記載された平面形状データと高さデータを用いてパイプラインの立体形状を生成する。このとき、平面形状データの中に高低差からくる折れ曲がり位置点が記載されない場合があるため、立体形状の変化に対応する座標を生成し、かつ、平面形状データは設計図面で規定されるため、正確な位置座標を示すマーカー指標によりパイプライン形状の座標を変換し、地球表面を参照する絶対座標系に変換する。マーカーの位置はパイプライン上になくてもよい。この場合は、マーカー点から構造物までの距離を示すオフセット距離情報がマーカーに記載されたるため、このオフセット位置により座標を決定する。次に、各設計図面に記載された形状データを接続して一連のパイプライン形状データを生成する。
このとき、各部分形状はオーバーラップすることがあるが、オーバーラップした部分について位置誤差を含む場合には、その誤差を検出して誤差が最小となるようにパイプライン形状を修正し連続する形状を接続することによって、パイプライン形状を生成する。また、既存のパイプライン形状が存在する場合には、新しい形状は変更データとなるため、既存の形状データとの位置誤差が一定範囲内以上あれば新規形状を既存の形状の中に埋め込む。
設計図面から長距離構造物の形状データを取得することにより、測量などによる再計測を省くことができる。設計図面に書かれたデータから3次元の形状を生成し、地図データとすることにより、パイプラインの位置も把握できる。これにより、計測を行うために埋設管を掘り返す必要はない。従って、既存の図面情報から地理情報システムで扱う形状データの作成が容易となる。
実施例を石油や天然ガスを輸送するパイプラインを例に説明する。石油・天然ガスパイプラインの敷設・埋設工事においては設計図面が作成される。図2はパイプラインの設計図面の概要を示す。設計図面の図形部分として平面図201と縦断面図206が重要である。このような形状情報は長距離構造物の中の部分として生成されるため、地理情報システムにより広域の形状データを管理することには利用することができない。しかし、設計図面データを地理情報システムで管理・利用できるように変換し、パイプライン形状データを接続していくことによって利用できるようになる。さらに立体的な形状として管理できるようにしておけば利用範囲が広がる。これらの形状情報を用いて地図情報を生成するための方式について説明する。
設計図面から利用できる情報としては、平面形状、縦断面(パイプライン高さ)、
マーカー票(平面座標情報、または、平面座標情報+オフセット距離情報)、建設時間、がある。
マーカー票(平面座標情報、または、平面座標情報+オフセット距離情報)、建設時間、がある。
平面形状は座標列によって記載されるベクトル図形データである。なお、設計図面システムにおける記載範囲の制限により、平面図202に示すように部分的な記載となる。また、これらの図面を各設計図面から取り出して接続しようとする場合、整合性は必ずしも考慮されていない。そのため、接続を行うときに整合性処理を行う必要がある。
縦断面206については、平面形状と同じように部分的な記載となる。また、全体を図面中に記載できないこともあるため、高さのオフセット値208を入れることによって、形状207、209、210に示すように表示した形状にオフセットによる段差が発生することがある。さらに各高低差が発生する部位において高さ211が記載される。
位置の基準を示すマーカー票については次の二通りが考えられる。
(1)平面座標のみ記載されたマーカー票203、205
パイプラインの上に設置されているマーカーを示す。パイプライン上のマーカーとしてその位置の座標(緯度・経度座標)が記載される。また、パイプライン基点からの距離を表すこともある。マーカー票202にはマーカー番号(M30)と緯度(28.765876)と経度(-95.67854)が記載されている。
パイプラインの上に設置されているマーカーを示す。パイプライン上のマーカーとしてその位置の座標(緯度・経度座標)が記載される。また、パイプライン基点からの距離を表すこともある。マーカー票202にはマーカー番号(M30)と緯度(28.765876)と経度(-95.67854)が記載されている。
(2)オフセット値も記載されたマーカー票204
パイプライン上に記載されていないマーカーを示す。マーカーの位置座標とパイプラインへまでの距離であるオフセット値が記載される。マーカー票204にはマーカー番号(M31)と緯度(28.765575)と経度(-95.67849)、オフセット距離12.576が記載されている。時間情報は211に示すように、建設開始(Start)と終了時間(End)が記載される。どちらか一方の時間の場合もある。
パイプライン上に記載されていないマーカーを示す。マーカーの位置座標とパイプラインへまでの距離であるオフセット値が記載される。マーカー票204にはマーカー番号(M31)と緯度(28.765575)と経度(-95.67849)、オフセット距離12.576が記載されている。時間情報は211に示すように、建設開始(Start)と終了時間(End)が記載される。どちらか一方の時間の場合もある。
設計図面は、上記した情報以外にも他の情報(たとえば、記載者、道路や鉄道などの周辺の設備形状情報)も記載されているが、基本的には図2に示す記載形態をとっている。そのため、図2の設計図面を前提に形状データ作成の方法を以下に示す。図1に機能構成を示す。
設計図面データベース(101):平面図、縦断面図、マーカー票、時間情報などを記載した図面。図2に示すように、パイプラインは部分的に記載される。
パイプライン形状データベース(102):3次元座標列によるパイプラインの形状データを格納した地図データベース。
設計図面データ解析部(103):設計図面データのデータを直接解析して地理情報システムで利用する形状データの作成に必要な情報を取得する機能。平面形状データ取得部、マーカー票データ取得部、マーカー票データ取得部、パイプライン高さ取得部、時間データ取得部より構成される。
平面形状データ取得部(104):平面図によるパイプライン形状データを取得する機能。
マーカー票データ取得部(105):マーカー票データを取得する機能。
パイプライン高さ取得部(106):パイプライン高さデータを取得する機能。
時間情報取得部(107):パイプライン建設開始、終了時間に関するデータを取り出す機能。
時間情報取得部(107):パイプライン建設開始、終了時間に関するデータを取り出す機能。
座標データ生成部(108):設計図面から取り出した平面形状データとパイプライン高さデータに基づいて、立体形状表現に必要な座標数を計算し、データ格納のための計算機メモリ確保を行う機能。
余剰判定・接続部(109):平面図によるパイプライン形状を接続するときに形状が重複する部分、また接続部分が欠落する部分を判定して、接続方法を決定する機能。
マーカデータ判定部(110):マーカーがパイプライン上か、パイプラインから離れた周辺にあるかどうかを判定する機能。
高さオフセット変化判定部(111):高さ形状のオフセット値を取得し、高さ値を絶対値に変更する機能。
3次元形状データ生成部(112):高さデータに基づいて既存の平面位置座標には高さ座標を付加する機能。
変化判定抽出部(113):既存のパイプライン形状データがある場合には、新たに取得した変更形状と比較することによって形状の違いを判定し、変更形状を生成する機能。
形状データ抽出・変更部(114):変化がある場合には、変化差分を抽出する機能。
形状データ補正部(115):マーカーの位置座標に基づいてパイプライン形状の位置補正を行う機能。具体的には、設計図面システムで定義されている座標を地球表面での座標に適合するように、平行移動、形状変換を行って絶対座標系による形状表現を行う。
形状データ時間登録部(116):パイプライン形状またはその変化差分に時間データを付加してパイプライン形状データベース102に格納する機能。
接続線生成部(117):パイプライン部分形状に位置誤差がある場合、位置誤差を吸収するように接続線を生成する機能。
設計図面作成システムで作図した設計図面データを利用して地理情報システムで使用する形状データの入力を行うための全体システム構成を図3に示す。
設計図面作成システム(301):設計図面を作図するシステムである。計画図面作成システム302、計画図面データベースシステム303、竣工図面作成システム304、施工図面データベースシステム305より構成される。設計図面作成システムの出力は図面認定システムや審査担当の人員により認定された竣工図面情報(設計図面情報)となる。地理情報システムに入力する形状データは認定された竣工図面データである。しかし以後、竣工図面データを設計図面データと呼ぶことにする。
計画図面作成システム(302):計画図面の作図を行うシステムである。この計画図面は、パイプライン施設竣工時に変更が発生した場合、その変更が図面に追加される。こうして最終的には竣工図面となる。
計画図面データベースシステム(303):パイプライン敷設の計画図面データを格納するデータベースシステムである。
施工図面作成システム(304):実際の設備施工に伴って設計図面からの変更分を記入し、実際の形状を記載した図面データを作成していくシステムである。
施工図面データベースシステム(305):設計図面と実際の施工結果との偏差がある場合、施工図面データを管理するシステムである。この変化を記入して完成図を作成するシステムである。これは設計図面作成システム301にて行うこともできる。
図面認定システム(306):竣工図面を正式の図面として認定していくシステムである。具体的には、目視チェック、実際の写真、報告書図書による施工結果と比較が行われる。
地理情報システム(307):パイプライン形状データを利用して属性データとの連携により、パイプライン形状データの表示や解析を行うシステム。
地図データベースシステム(308):形状などの地図データを格納したデータベースシステムである。
属性データベースシステム(309):パイプラインに関する建設や腐食、防食電位などのデータを管理するシステムである。
図3に示すシステムを用いて設計図面データを地理情報システムに入力するフローを図4に示す。
ステップ1(401):計画図面の作成
設備敷設計画のための図面を計画図面作成システム302にて作成する。
設備敷設計画のための図面を計画図面作成システム302にて作成する。
ステップ2(402):計画図面のデータベースへの登録
作成した計画図面データを計画図面データベースシステム303に格納する。
作成した計画図面データを計画図面データベースシステム303に格納する。
ステップ3(403):竣工図面の作成
施設敷設工事に伴い計画図面データベースシステム303から取り出され、竣工図面作成システム304にて竣工図面が作成される。
施設敷設工事に伴い計画図面データベースシステム303から取り出され、竣工図面作成システム304にて竣工図面が作成される。
ステップ4(404):竣工図面のデータベースへの登録
作成した竣工図面データを竣工図面データベースシステム305に格納する。
作成した竣工図面データを竣工図面データベースシステム305に格納する。
ステップ5(405):竣工図面の審査
図面認定システム306にて、作成された施工図面を現場報告書などと比較することにより組織内で認定されたデータであることを認証する。この認定はあらかじめ決められた手順に従って行われる。認定作業として、図面の記載があらかじめ決められた形式に合っているか、記載に漏れがないかなどが実施される。
図面認定システム306にて、作成された施工図面を現場報告書などと比較することにより組織内で認定されたデータであることを認証する。この認定はあらかじめ決められた手順に従って行われる。認定作業として、図面の記載があらかじめ決められた形式に合っているか、記載に漏れがないかなどが実施される。
ステップ6(406):認定された竣工図面の登録
図面認定システム306にて、認定された竣工図面データを設計図面データとして、竣工図面データベースシステム305に格納する。
図面認定システム306にて、認定された竣工図面データを設計図面データとして、竣工図面データベースシステム305に格納する。
ステップ7(407):施工図面データの地理情報システムの取り込み
施工図面データのうち、平面形状データ、高さデータ、マーカー票データ、時間データが取り出され、地理情報システム307に取り込まれる。
施工図面データのうち、平面形状データ、高さデータ、マーカー票データ、時間データが取り出され、地理情報システム307に取り込まれる。
ステップ8(408):地理情報としての形状データの作成と登録
認定された竣工図面データが立体パイプライン形状データに変換され、地図データベースシステム309に登録されていない場合は、新規形状データとして登録し、既に形状データとして存在する場合は変化部分を抽出し、時間情報を付加して変化部分を登録する。これらの形状データは属性データベースシステム308に格納した施設属性と組み合わせて利用する。
認定された竣工図面データが立体パイプライン形状データに変換され、地図データベースシステム309に登録されていない場合は、新規形状データとして登録し、既に形状データとして存在する場合は変化部分を抽出し、時間情報を付加して変化部分を登録する。これらの形状データは属性データベースシステム308に格納した施設属性と組み合わせて利用する。
上記のステップ7(407)における形状関連データの取得と、その地理情報データへの変換手法について示す。
設計図面データからのデータ取得は以下のように行う。図6に示すように、平面図601の形状データ602は、座標によって取得される。例えば一般的によく知られているXML(Exchange Markup Language)形式によれば、座標データは、
<Planer shape>
<Coordinate>
X1,Y1,X2,Y2,X3,Y3,・・・・・
</Coordinate>
</Planer shape>
のように記載することになる。
<Planer shape>
<Coordinate>
X1,Y1,X2,Y2,X3,Y3,・・・・・
</Coordinate>
</Planer shape>
のように記載することになる。
ここで、Planer shapeは平面座標であることを示し、Coordinateは座標を示すキーワードであり、<Coordinate></Coordinate>の中に座標が列挙される。X、YはX座標およびY座標である。実際は数値により記載される。X座標およびY座標の数によって座標数が決まることになる。また、縦断面図608のような高さデータは、
<Height>
<Offset>150</Offset>
L1,H1、L2,H2、・・・・・
</Height>
であらわされる。
<Height>
<Offset>150</Offset>
L1,H1、L2,H2、・・・・・
</Height>
であらわされる。
ここで、Heightは高さ情報を示すデータであることを示し、Offsetは高さ値に加えるオフセット値を示す。銃断面図では、長さLi(i=1,2,・・・)と高さHi(i=1,2,・・・)の組み合わせにより形状が表現される。図2の縦断面図205に示すようにパイプラインの縦断面形状を示す場合、206、208、209に示すように高さに差をつけることがある。この場合は、オフセット値207を表記して高さ表示の方法を変えることになる。マーカー票データは、パイプライン上マーカーについては、
<Marker>
<ID>M30</ID>
<Drawing Coordinate>
X, Y
</Drawing Coordinate>
<Coordinate>
Lat,Lon
</Coordinate>
</Marker>
パイプライン周辺マーカーについては
<Marker>
<ID>M30</ID>
<Coordinate>
Lat,Lon
</Coordinate>
<Offset>12.576</Offset>
</Marker>
として表される。
<Marker>
<ID>M30</ID>
<Drawing Coordinate>
X, Y
</Drawing Coordinate>
<Coordinate>
Lat,Lon
</Coordinate>
</Marker>
パイプライン周辺マーカーについては
<Marker>
<ID>M30</ID>
<Coordinate>
Lat,Lon
</Coordinate>
<Offset>12.576</Offset>
</Marker>
として表される。
ここで、Marker はマーカーを示すデータであることを示し、IDはマーカー固有番号であり、Drawing Coordinateは図面上でのマーカーの示す位置、Coordinateはマーカーの位置座標、Lat、Lonはそれぞれ緯度、経度を示す。
時間情報は、
<Construction Time>
<Start Time> T1</Start Time>
<End Time> T2</End Time>
</Construction Time>
Construction Time は建設時間を示すデータであることを示し、Start Timeは建設開始時間、End Timeは建設終了時間を示す。
<Construction Time>
<Start Time> T1</Start Time>
<End Time> T2</End Time>
</Construction Time>
Construction Time は建設時間を示すデータであることを示し、Start Timeは建設開始時間、End Timeは建設終了時間を示す。
図1に示す平面形状データ取得部104、パイプライン高さデータ取得部106、マーカー票データ取得部105、時間データ取得部107によってPlaner shape、Height、Marker、Construction Timeのキーワードを検索することにより、平面形状データ、高さデータ、マーカー票データ、建設時間データを取得することができる。
平面形状が検索できた場合には、図5に示すように、マーカー票504、505からパイプライン位置の補正を行う。マーカー票は前記したように
・パイプライン上を示している場合504
・パイプラインの周辺にある場合505
がある。
・パイプライン上を示している場合504
・パイプラインの周辺にある場合505
がある。
パイプライン上にある場合は、座標値の補正を行う。変換後の位置座標はGPS(広域測位システム:Global Positioning System)でも採用されていてWGS-84のような絶対座標になるとする。最初にマーカー票をひとつ選ぶ。そしてマーカー票に記載された座標によってパイプラインの絶対位置が規定される。なお、マーカーの示す位置については、キーワードCoordinateが示す図面座標に基づいてパイプライン平面形状のどこをさしているかを求めることができる。マーカー票がパイプライン上にあるときは、マーカーが示す位置にあわせて形状501全体の位置を移動させる。また、パイプライン上にあるマーカー票が複数あるときは、平行移動だけでなく形状変換も必要となる。
この変換式は、
X=aΧ+by+c
Y=dΧ+ey+f
となる。
X=aΧ+by+c
Y=dΧ+ey+f
となる。
(x,y)は図面座標、(X,Y)は変換後の絶対座標である。平行移動量c、fはマーカーに合わせて決めることができる。また、a、b、d、eは2個のマーカー座標と、図面座標から求めることができる。さらに2個以上ある場合は、a、b、d、eの平均を取ることによって決定する。
マーカーがパイプラインの周辺に存在するときはそのマーカー位置座標を元にして、その位置からオフセット距離になるようにパイプラインの配置を行う。マーカー票の座標とオフセット値に合わせることによってすべてのパイプライン平面形状の位置座標が決まる。図5ではマーカー504が示す点506により、形状501が平行移動する。そして、マーカー505の点507とオフセットが示す値508によって形状502が形状503に変更する。これは、形状の部分変形を伴うが、別のマーカ(504など)によって位置が規定される部分線分を含まない範囲で行う。
立体形状データの生成方法について示す。図6において平面図601に示すようにパイプライン平面形状602は、5個の座標((X1,Y1)603〜(X5,Y5)607)から構成される。一方で、縦断面図608では11個の高低差が発生している((L1,H1)609〜(L11, H11)620)。
このため、座標を新たに生成する必要がある。座標の生成方法は以下のようにして行う。絶対座標による2個の平面座標間の距離(平面投影での距離:チェイネージ距離)が求まるため、これを縦断面データの距離(同じくチェイネージ距離)と比較する。距離の求め方については、一般的に知られている測地線長の計算式により求める。
例えば、Lambert−Andoyer式がある。これは緯緯度座標P(X1、Y1)、Q(X2,Y2)の長さを求める場合、
φ=tan-1(R/r・tanX) R:赤道半径、r:極半径、X:測地緯度
L=R・(cos-1[sinφ1・sinφ2+cosφ1・cosφ2・cos(Y1-Y2)]+Δ)
φ1:Pのφ値、φ2:Qのφ値
Δ=F/8[(sinL-L)・(sinφ1+sinφ2)2/cos2(L/2)
−(sinL+L)・(sinφ1−sinφ2)2/sin2(L/2) F:扁平率
である。
φ=tan-1(R/r・tanX) R:赤道半径、r:極半径、X:測地緯度
L=R・(cos-1[sinφ1・sinφ2+cosφ1・cosφ2・cos(Y1-Y2)]+Δ)
φ1:Pのφ値、φ2:Qのφ値
Δ=F/8[(sinL-L)・(sinφ1+sinφ2)2/cos2(L/2)
−(sinL+L)・(sinφ1−sinφ2)2/sin2(L/2) F:扁平率
である。
そして、ちょうど平面図形での2個の座標間の距離が高さ変化の距離と一致していない場合は、座標間で新たに高さを生成する座標を求める。これは(L6,H6)、(L7,H7)、 (L9,H9)、(L10,H10)、(L11,H11)、(L12,H12)、(L13,H13)の座標を求めることに相当する。この座標(X,Y)は以下のようにして求める。
X=Xi+(Xj−Xi)・L/Li
Y=Yi+(Yj−Yi)・L/Li
Liは平面図形の折れ曲がり点間における距離、Lは高さデータに記載された2点間の距離値である。(Xi、Yi)、(Xj、Yj)は平面形状データでの隣接点の座標である。平面形状での折れ曲がり点が縦断面図の折れ曲がり点と一致していない場合、例えば、(L5,H5)613には新たにその場所の座標を生成する。
Y=Yi+(Yj−Yi)・L/Li
Liは平面図形の折れ曲がり点間における距離、Lは高さデータに記載された2点間の距離値である。(Xi、Yi)、(Xj、Yj)は平面形状データでの隣接点の座標である。平面形状での折れ曲がり点が縦断面図の折れ曲がり点と一致していない場合、例えば、(L5,H5)613には新たにその場所の座標を生成する。
この座標は以下のようにして求めることができる。
X=Xi+(Xj−Xi)・D/Di
Y=Yi+(Yj−Yi)・D/Di
(Xi、Yi)(Xj、Yj)は平面図形に記載された既存の座標、またはさきに高低差の発生から生成した座標であり、2個の隣接点の座標である。
X=Xi+(Xj−Xi)・D/Di
Y=Yi+(Yj−Yi)・D/Di
(Xi、Yi)(Xj、Yj)は平面図形に記載された既存の座標、またはさきに高低差の発生から生成した座標であり、2個の隣接点の座標である。
ここで、Dは直前の隣接点から、求めたい平面座標上の点までの距離、Diは(Xi、Yi)(Xj、Yj)間のチェイネージ距離である。このようにして新しい座標の生成を行う。以上により、図6に示す、平面図形と縦断面図データから11個の座標が生成することができる。図6(c)の立体形状の生成結果622にパイプラインの立体形状623を示す。
設計図面に記載されたパイプライン形状は部分的なものであるため、これらを接続してひとつの形状データとする必要がある。次に、部分形状から全体形状を構成する方式について示す。
形状データが重畳する場合は重畳した部分の図形線分を消去し、2個の線分の端点を接続することにより形状データを生成する。しかし、図7の形状701、702に示すように形状の位置が誤差を含み一致しない場合がある。このような場合は、重畳する部分において整合性をとりながら接続線分を生成していく必要がある。
形状データが重畳する場合は重畳した部分の図形線分を消去し、2個の線分の端点を接続することにより形状データを生成する。しかし、図7の形状701、702に示すように形状の位置が誤差を含み一致しない場合がある。このような場合は、重畳する部分において整合性をとりながら接続線分を生成していく必要がある。
この場合は、ひとつの形状データの重畳区間の各座標からもう一方の形状データへの最短距離とその到達点を求め、2個の点を結んだ線分を想定する。そしてその線分の内分点を求め調停点とし、調停点間を接続していくことにより接続線を生成し、二つの形状データを接続する。たとえば、点704ともう一方の形状の点は705となる、点704と点705より線分706が決まる。その線分の内分点を求め、その位置に調停点を生成する。内分点の求め方は以下のようになる。いま、2個のマーカー703、711の位置座標(絶対座標)がわかっているとする。マーカーと調停点間(2個存在する)、2個の調停点間(1個以上存在する)の最短距離をそれぞれ求める。全体の距離の総和をDISTとすると、そして、線分705の長さをG1とすると、内分点がG1:DISTの比となるように調停点706を生成する。また、マーカー703から調停点706を経由して線分707まで長さをG2とすると、G2:DIST、G3:DISTの比となるように線分707上に調停点708を生成する。マーカー703、調停点706、708を経由して線分709までの長さをG3とすると、G2:DIST、G3:DISTの比となるように調停点710を生成する。そしてマーカー点703、調停点706、調停点708、調停点710、マーカー点711を接続し線分714の接続線を生成して、2個の形状データ701と702を接続する。このとき、線分712と713(点線部分)は消去される。
なお、これらのパイプライン形状は重複ではなく欠落の場合もある。この場合は、二つの形状データの端の部分を結ぶことによって一個の形状データとする。
以上の方式に基づいて形状データを生成するフローを図8に示す。
ステップ1(801):設計図面データに対する処理
すべての設計図面に対してステップ2(802)〜ステップ11(811)を実行する。すべての設計図面に対して実行したらステップ12(812)を実行する。
すべての設計図面に対してステップ2(802)〜ステップ11(811)を実行する。すべての設計図面に対して実行したらステップ12(812)を実行する。
ステップ2(802):平面形状データの取得
設計図面データから平面形状データ取得部104により平面形状データのデータを設計図面データベース101から取得する。これは上記したように、Planer shapeとCoordinateによるキーワードで囲まれた座標データとして記載されているので、このキーワードを検索し、キーワードCoordinateに続く平面座標データを選択する。
設計図面データから平面形状データ取得部104により平面形状データのデータを設計図面データベース101から取得する。これは上記したように、Planer shapeとCoordinateによるキーワードで囲まれた座標データとして記載されているので、このキーワードを検索し、キーワードCoordinateに続く平面座標データを選択する。
ステップ3(803):高さデータの取得
設計図面データからパイプライン高さデータ取得部106により高さデータを取得する。これは上記したように、キーワードHeightで囲まれたデータとして記載されているので、このキーワードに基づいて高さデータを選択する。
設計図面データからパイプライン高さデータ取得部106により高さデータを取得する。これは上記したように、キーワードHeightで囲まれたデータとして記載されているので、このキーワードに基づいて高さデータを選択する。
ステップ4(804):高さデータの生成
パイプライン高さデータ取得部106により取得したキーワードHeightで囲まれたデータの中でOffsetなどのキーワードに囲まれた数値に基づいて高さデータの生成を行う。従って、パイプラインの絶対高さ値Hは、H=h+Offset、h:オフセットを加える前の高さ値。Offset:オフセット値となる。
パイプライン高さデータ取得部106により取得したキーワードHeightで囲まれたデータの中でOffsetなどのキーワードに囲まれた数値に基づいて高さデータの生成を行う。従って、パイプラインの絶対高さ値Hは、H=h+Offset、h:オフセットを加える前の高さ値。Offset:オフセット値となる。
ステップ5(805):マーカー票データの取得
設計図面データからマーカー票データ取得部105によりマーカー票データを取得する。これはキーワードMarkerによって囲まれたデータとして記載されている。
設計図面データからマーカー票データ取得部105によりマーカー票データを取得する。これはキーワードMarkerによって囲まれたデータとして記載されている。
ステップ6(806):マーカー票データの取得
パイプライン上にマーカーが存在する場合にはそれをすべて選択しステップ7を実行する。すべてのマーカーについてパイプライン形状の位置補正を行った後は、ステップ8(808)を行う。
パイプライン上にマーカーが存在する場合にはそれをすべて選択しステップ7を実行する。すべてのマーカーについてパイプライン形状の位置補正を行った後は、ステップ8(808)を行う。
ステップ7(807):パイプライン位置座標の補正
形状データ補正部115にて、マーカー票の座標とオフセット距離に従って、マーカーの示す位置にパイプライン位置を移すことによりパイプラインの座標を変換する。このとき、マーカーデータ判定部110にてマーカーがパイプライン上にあるか、周辺にあるかを判定する。さらに複数のマーカーが存在する場合には、図5の例に基づき上記した方法で形状変換を行う。そしてステップ6(806)を繰り返す。
形状データ補正部115にて、マーカー票の座標とオフセット距離に従って、マーカーの示す位置にパイプライン位置を移すことによりパイプラインの座標を変換する。このとき、マーカーデータ判定部110にてマーカーがパイプライン上にあるか、周辺にあるかを判定する。さらに複数のマーカーが存在する場合には、図5の例に基づき上記した方法で形状変換を行う。そしてステップ6(806)を繰り返す。
ステップ8(808):座標の生成と座標数の計算
座標データ生成部108において、平面図形データと高さデータを参照し、高さデータの変化により座標を生成する場合には座標データを生成し、必要となる座標数を求める。生成した座標は3次元の座標が格納できるようにメモリ領域を確保しておく。
座標データ生成部108において、平面図形データと高さデータを参照し、高さデータの変化により座標を生成する場合には座標データを生成し、必要となる座標数を求める。生成した座標は3次元の座標が格納できるようにメモリ領域を確保しておく。
ステップ9(809):座標ごとの計算
座標ごとに、3次元座標の生成を行うためステップ10(810)以降を行う。すべての座標データについて生成処理を終了した場合には、ステップ1(801)以降を行う。
座標ごとに、3次元座標の生成を行うためステップ10(810)以降を行う。すべての座標データについて生成処理を終了した場合には、ステップ1(801)以降を行う。
ステップ10(810):折れ曲がり点の状況判定
3次元データ判定部112では、平面の折れ曲がりと高低差変化が一致しているかいないかを判定する。一致している場合にはさらにステップ11(811)を実行し、一致していない場合にはステップ12(812)を行う。
3次元データ判定部112では、平面の折れ曲がりと高低差変化が一致しているかいないかを判定する。一致している場合にはさらにステップ11(811)を実行し、一致していない場合にはステップ12(812)を行う。
ステップ11(811):平面の折れ曲がりと高低差変化が一致している点における3次元座標の生成
平面状の折れ曲がり点について、高低差が変化する場合には、対応する座標に平面座標と高さ座標を登録する。これをすべての座標について繰り返すため、ステップ9(809)を実行する。
平面状の折れ曲がり点について、高低差が変化する場合には、対応する座標に平面座標と高さ座標を登録する。これをすべての座標について繰り返すため、ステップ9(809)を実行する。
ステップ12(812):平面の折れ曲がりと高低差変化が一致していない点における3次元座標の生成
図7を例に上記した距離に基づく比例配分法にて新たに生成した座標に立体座標を登録し3次元座標として生成する。終了後はステップ9(809)を実行する。
図7を例に上記した距離に基づく比例配分法にて新たに生成した座標に立体座標を登録し3次元座標として生成する。終了後はステップ9(809)を実行する。
ステップ13(813):すべてのパイプライン部分形状データの接続
すべてのパイプライン形状を接続した場合にはステップ20(820)を実行する。それ以外の場合にはステップ14(814)を実行する。
すべてのパイプライン形状を接続した場合にはステップ20(820)を実行する。それ以外の場合にはステップ14(814)を実行する。
ステップ14(814):パイプライン部分形状の判定
接続部・余剰判定部109では、パイプラインの重畳部分、または欠落部分を抽出し、ステップ15(815)以降を行う。
接続部・余剰判定部109では、パイプラインの重畳部分、または欠落部分を抽出し、ステップ15(815)以降を行う。
ステップ15(815):重畳位置の一致判定
接続線生成部117では、二つのパイプライン部分形状が一致しているかどうかの判定を行う。一致している場合にはステップ16(816)を行う。一致していない場合にはステップ13(813)を実行する。
接続線生成部117では、二つのパイプライン部分形状が一致しているかどうかの判定を行う。一致している場合にはステップ16(816)を行う。一致していない場合にはステップ13(813)を実行する。
ステップ16(816):2個の部分形状の接続
二つのパイプライン部分形状が一致している場合には、一方のパイプラインにおける重畳区間を切断し、他方と接続する。そしてステップ12(812)を実行する。
二つのパイプライン部分形状が一致している場合には、一方のパイプラインにおける重畳区間を切断し、他方と接続する。そしてステップ12(812)を実行する。
ステップ17(817):調停点の生成
二つのパイプライン部分形状が一致していない場合には、図7を例に上記したように、2個のマーカー点の示す点をはさむ範囲で、二つの形状の中間を決定する調停点を生成する。
二つのパイプライン部分形状が一致していない場合には、図7を例に上記したように、2個のマーカー点の示す点をはさむ範囲で、二つの形状の中間を決定する調停点を生成する。
ステップ18(818):接続線の生成
接続線生成部117にて、マーカー点と調停点を接続することにより接続線を生成するとともに、非重畳区間のパイプライン形状データと接続することによってパイプライン形状を生成する。重畳範囲を消去し、ステップ13(813)を実行する。
接続線生成部117にて、マーカー点と調停点を接続することにより接続線を生成するとともに、非重畳区間のパイプライン形状データと接続することによってパイプライン形状を生成する。重畳範囲を消去し、ステップ13(813)を実行する。
ステップ19(819):時間データの取得
時間データ取得部107では、設計図面から建設時間データを取得する。
時間データ取得部107では、設計図面から建設時間データを取得する。
ステップ20(820):接続したパイプライン形状のデータベース格納
形状データ時間登録部116では、座標または、形状図形全体に時間情報を登録できる場合には、時間データとして建設開始時間、建設終了時間を付加する。そしてパイプライン形状全体をデータベースに格納する。
形状データ時間登録部116では、座標または、形状図形全体に時間情報を登録できる場合には、時間データとして建設開始時間、建設終了時間を付加する。そしてパイプライン形状全体をデータベースに格納する。
上記したステップ1(801)〜ステップ20(820)は新規にパイプライン形状を格納するフローを示している。一方で、既にパイプライン形状がパイプライン形状データベース102に格納してある場合もある。そしてパイプラインの交換や修理によって図面が記載されることがあるため、これらのデータを反映していくことによって形状データが更新されることになる。この場合の形状データ更新方法について以下に示す。
図9はパイプ交換の結果パイプ形状データを重ねた結果を示す。重畳の結果として次の3通りが考えられる。
(1)位置偏差は発生していない。
(1)位置偏差は発生していない。
交換前の形状データと交換後の部分形状データはほぼ一致する。
(2)位置に小さな誤差が発生している(図11(a))。
(2)位置に小さな誤差が発生している(図11(a))。
測位誤差によって誤差が発生している状態である。
(3)位置偏差に大きな誤差が発生している(図11(b))。
(3)位置偏差に大きな誤差が発生している(図11(b))。
パイプラインの部分が従来とは異なる場所に設置されたか、深さに埋められた状況を示す。
(1)のような場合は、形状は一致していると考え、属性の時間変化によってデータを登録する。(2)の場合は、交換範囲を新しい形状データに置き換える。この場合、新しい部分形状データの端点は交換前の形状データに一致させることになる。これは以下のように行う。図11(a)に示すように、変更前の形状1001にパイプライン更新後の形状1002の座標変換を行い重畳させる。そして、変更後の形状データの各点1003、1004、1005、1006から既存の形状データ1001までの距離を求める。この距離が閾値範囲であれば、本質的な形状変化はないとみなす。その結果、形状データ1010が生成される。交換前の区間データは消去する。(3)の場合は、形状自体の変更が行われる。図11(b)では、既存の形状データ1008と変更後の形状データ1007を比較した場合、点1009で閾値以上の距離誤差が発生したとする。この場合は、変更後の形状データを差し込み変更前の形状データ区間は消去する。
データ更新の流れを図11のフローに示す。
ステップ1(1101):設計図面からのデータ取得
設計図面システムから交換・修理に対象となったパイプラインの立体形状データを取得する。これは前記したステップ1(801)〜ステップ12(812)に相当する。
設計図面システムから交換・修理に対象となったパイプラインの立体形状データを取得する。これは前記したステップ1(801)〜ステップ12(812)に相当する。
ステップ2(1102):既存パイプライン形状データの取得
パイプライン形状データベース102から更新範囲の形状データを検索する。
パイプライン形状データベース102から更新範囲の形状データを検索する。
ステップ3(1103):変更形状と既存形状の比較
既存の形状データと変更後の形状データの関係を参照する。具体的には、変更後の形状データの座標点から既存形状データの座標点、または線分上に最短距離を求める。そして、その距離長があらかじめ決められた閾値範囲であれば、形状の変更なしとしてステップ4(1104)を実行し、閾値範囲になければ形状変更ありと判定しステップ5(1105)を実行する。
既存の形状データと変更後の形状データの関係を参照する。具体的には、変更後の形状データの座標点から既存形状データの座標点、または線分上に最短距離を求める。そして、その距離長があらかじめ決められた閾値範囲であれば、形状の変更なしとしてステップ4(1104)を実行し、閾値範囲になければ形状変更ありと判定しステップ5(1105)を実行する。
ステップ4(1104):属性の登録
形状変更無しの場合属性の変更(建設時間や、材料など)を格納する。属性データを時間管理すれば時間変化の管理を行うこともできる。ステップ6(1006)を実行する。
形状変更無しの場合属性の変更(建設時間や、材料など)を格納する。属性データを時間管理すれば時間変化の管理を行うこともできる。ステップ6(1006)を実行する。
ステップ5(1105):形状データの置き換え
形状に変更があったと判定される場合には、形状データの区間に対応する既存の形状データを検索し、その区間データを削除することにより、新しい変更後の形状データの埋め込みを行う。削除座標については、時間情報を付加することにより、また変更形状データの座標にも建設時間情報を付加することにより履歴管理を行うことができる。建設時の時間情報として建設開始、建設終了時間を付加する。
形状に変更があったと判定される場合には、形状データの区間に対応する既存の形状データを検索し、その区間データを削除することにより、新しい変更後の形状データの埋め込みを行う。削除座標については、時間情報を付加することにより、また変更形状データの座標にも建設時間情報を付加することにより履歴管理を行うことができる。建設時の時間情報として建設開始、建設終了時間を付加する。
ステップ6(1106):新しい形状データの格納
新たに変更し、生成した形状データをパイプライン形状データベース102に格納する。
新たに変更し、生成した形状データをパイプライン形状データベース102に格納する。
なお、計画図面作成システム302に地図データベースシステム309からデータを渡すようにしておけば、地図の形状データをもとに修正を施すことができる。例えば、計画計図面作成システム302では、地図データベースシステム309に直接アクセスできるようにしておけば(310の流れ)、ここから必要とする地図データを取り出すこともできる。とくに必要とする範囲の形状はその形状を含む矩形領域範囲の座標を指定することによって形状データを検索することが可能である。
本方式は、同様の方式に基づいて鉄道や、河川護岸の長距離構造物の立体形状作成にも適用することは容易にできる。設計図面データには、平面形状、縦断面、マーカーまたは距離票、時間情報が付加されていれば、適用を行うことができる。
本発明はパイプラインや、鉄道、河川護岸設備などの地図作成に利用できる。パイプライン施設では設計図面から地図を作成して参照できるようにすることにより、長大なパイプラインの形状データを作成することができる。さらにその形状に属性情報や腐食分布、防食電位分布を関連付けることにより、パイプラインの情報を検索し参照することが可能となる。
101・・・設計図面データベース、102・・・パイプライン形状データベース、103・・・設計図データ解析部、104・・・平面形状データ取得部、105・・・マーカー票データ取得機能、106・・・パイプライン高さデータ取得部、107・・・時間データ取得部、108・・・座標データ生成部、109・・・接続部・余剰判定部、110・・・マーカデータ判定部、111・・・高さオフセットデータ判定部、112・・・3次元形状データ生成部、113・・・変化判定抽出部、114・・・形状データ抽出・変更部、115・・・形状データ補正部、116・・・形状データ時間登録部、117・・・接続線生成部、301・・・設計図面作成システム、302・・・計画図面作成システム、303・・・計画図面データベースシステム、304・・・竣工図面作成システム、305・・・竣工図面データベースシステム、306・・・図面認定システム、307・・・地理情報システム、308・・・地図データベースシステム、309・・・属性データベースシステム。
Claims (4)
- 座標列によって表されるベクトル地図データにおいて、施設形状データを、設計図に記載された、部分的な平面図情報、縦断面図情報及び、位置指票情報に基づいて区間立体形状データとして生成し、生成した区間立体形状データを接続することによって施設形状データ全体として生成し、地理情報システムによって管理できるようにしたことを特徴とする3次元形状データ入力方法。
- 座標列によって表されるベクトル地図データにおいて、施設形状データを、設計図に記載された、部分的な平面図情報、縦断面図情報及び、位置指票情報に基づいて立体形状データとして生成するときに、マーカー票のデータに基づいてパイプライン図形を形状変換し、地球表面上の形状データとした上で、区間形状データを接続して施設形状データ全体として生成し、地理情報システムによって管理できるようにしたことを特徴とする3次元形状データ入力方法。
- 座標列によって表されるベクトル地図データにおいて、施設形状データを、設計図に記載された、部分的な平面図情報、縦断面図情報及び、位置指票情報に基づいて立体形状データとして生成し、パイプライン部分形状の位置誤差が発生して直接接続できない場合、パイプライン間の位置誤差が最小になるように、重複する二つの形状データ間に調停点を生成して、その調停点を接続することによって接続線を生成し施設形状データ全体として生成することにより、地理情報システムによって管理できるようにすることを特徴とする3次元形状データ入力方法。
- 座標列によって表されるベクトル地図データにおいて、施設形状データを、設計図に記載された、部分的な平面図情報、縦断面図情報及び、位置指票情報に基づいて立体形状データとして生成し、パイプライン部分形状の誤差をパイプライン間の位置誤差が最小になるようにしてこれらを接続することによって施設形状データ全体として生成し、既存のパイプライン形状が存在する場合には、既存のパイプライン位置と比較して変更部分の形状データの位置誤差が大きければ、変更区間と交換し管理することにより、地理情報システムによって管理できるようにすることを特徴とする3次元形状データ入力方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007179190A JP2009015181A (ja) | 2007-07-09 | 2007-07-09 | 3次元形状形状データ入力方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013077045A (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-25 | Ntt Docomo Inc | テキスト位置判定装置及びテキスト位置判定方法 |
-
2007
- 2007-07-09 JP JP2007179190A patent/JP2009015181A/ja active Pending
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