JP2009010941A - カメラ制御装置、カメラ表示システム、およびカメラ制御方法 - Google Patents

カメラ制御装置、カメラ表示システム、およびカメラ制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の並べた画面にカメラ映像を表示するときに、撮影しているオブジェクトが画面の境界をまたがないようにカメラを制御する。
【解決手段】カメラ制御装置410は、位置情報取得部411と、撮影範囲決定部412と、画角・撮影方向算出部414と、カメラ制御信号生成部415と、カメラ制御信号送信部416とを備えている。撮影範囲決定部412は、幾何学的位置情報に基づいて、オブジェクト420が複数のディスプレイの境界をまたがないように、かつ撮影しているすべてのオブジェクト420が複数のディスプレイのいずれかに表示されるように、カメラの撮影範囲を決定する。画角・撮影方向算出部414は、カメラの撮影範囲に基づいて、カメラ400の画角と撮影方向を算出する。カメラ制御信号生成部415は、画角と撮影方向に従うようにカメラ400を制御する信号を生成する。カメラ制御信号送信部416は、カメラ制御信号をカメラ400に送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビデオカメラの撮影方向やズーム倍率を制御するカメラ制御装置に関する。
近年、IPネットワークの普及に伴い、カメラ映像や音声をIPネットワークで伝送して閲覧するテレビ電話システムや、遠隔監視システムが一般化している。また、ここ数年の間に、光ファイバにより広帯域なデータを瞬時に伝送できるネットワークも普及しつつあり、これを使って複数のカメラ映像を同時に配信して閲覧するシステムが多数出現している。その中で、複数のカメラをある一定の角度を持たせて並べて配置して広視野の映像を撮影し、遠隔の複数のディスプレイに表示して、広い視野を同時閲覧することを可能にするものも出てきている。
しかし、配置できるカメラやディスプレイの数には限りがあることから、複数のカメラを配置しても、視野範囲外のオブジェクトを撮影したいという要望や、オブジェクトをズームして撮影したいといった要望が発生する。このような要望に応えるものの一つとして以下に示す特許文献1が挙げられる。
この従来技術は、広角レンズを使わずに、複数並べたカメラで広範囲を高い解像度で撮影し、複数のディスプレイで閲覧するシステムにおいて、複数カメラのズーム倍率を制御するものである。従来技術によると、並べられた3台のカメラのうち、両脇に設置されたカメラが、ズームだけでなく、パン・チルトといった撮影方向も制御することで、複数のカメラのズームのみの制御によって、表示される領域が画面間で重複する問題や、表示が欠けて見えなくなる領域が現れる問題を解決し、複数の画面に表示される複数カメラの映像が、複数の画面間で連続して見えるというものである。
図19は、この従来技術を説明するための図である。図19を使って本従来例のカメラ制御の流れを説明する。図19において、100−1〜100−3はカメラ、110はカメラ制御装置、120−1〜120−3はディスプレイである。
ユーザが、操作部111により、複数の並べられたカメラで撮影できる全体の画角指定値を指示すると、画角指令生成部112は全体の画角指定値を3等分することで各カメラの画角を算出するとともに、両脇に設置された2つのカメラ100−1、100−3の撮影方向を算出し、算出した画角情報をズーム量制御部113へ、撮影方向情報をカメラ方向制御部114へそれぞれ渡す。ズーム量制御部113は、与えられた画角になるように複数カメラのズーム倍率を制御する。また、カメラ方向制御部114は、与えられた撮影方向になるように両脇のカメラを制御する。
カメラ制御装置110のカメラ制御方法について、図20と図21を使って説明する。図20は複数のカメラで撮影している場所と、このカメラ映像が表示されるディスプレイの様子を表した図であり、200−1〜200−3はカメラ、210はカメラ200−1〜200−3で撮影する場所、220−1〜220−3はディスプレイを示す。
カメラ200−2の画角と撮影方向を基本位置とし、基本位置に対して、ユーザが操作部111を使ってズーム倍率を上げる指示すると、画角指令生成部112はすべてのカメラのズーム倍率を均一に上げるとともに、両脇のカメラを中央のカメラの撮影方向に近づけるように回転させて、画面220−1と220−2の間、および220−2と220−3の間の部分の表示が欠けたり、重複したりしないように制御する。また、基本位置に対して、ユーザが操作部111を使ってズーム倍率を下げるように指示すると、画角指令生成部112はすべてのカメラのズーム倍率を均一に下げるとともに、両脇のカメラを中央のカメラの撮影方向から遠ざかるように回転させて、画面220−1と220−2の間、および220−2と220−3の間の部分の表示が欠けたり重複したりしないように制御する。
以上に示すように、複数並べられたカメラのズーム倍率を、ユーザの操作により変更する場合も、カメラのズーム倍率だけでなく撮影方向も制御することで、複数画面に表示される映像は画面間で重複や欠落を生ずることなく、連続しているように表示させることが可能となる。
特開平11−8843号公報
しかしながら、従来技術を、例えば図21に示すようにオブジェクト310−1、310−2を撮影して遠隔に伝送するようなテレビ会議システムに適用した場合、図21の画面220−1〜220−3に示すように、オブジェクトが複数並べられた画面の境界をまたがるように撮影されてしまうことがある。これにより、たとえ複数のカメラを、画面に表示される領域が複数画面で重複せず、欠落も生じないように制御することができても、オブジェクトが画面のフレームに隠れてしまっているように見えてしまい、映像を見る側にとってオブジェクトが詳細に見えない等の違和感が生じてしまう。
特に、ここ数年大画面ディスプレイの普及に伴い、オブジェクトを等身大で表示して、あたかも遠隔のオブジェクトが目の前に存在するような臨場感が得られるテレビ会議システムが登場し始めているが、このようなテレビ会議システムにおいては、できるだけ等身大に近いようにオブジェクトを撮影することが要求され、ユーザが単純にズーム倍率を操作してオブジェクト全部が画面境界をまたがらないように撮影すると、オブジェクトが非常に小さくなってしまうか、ズーム倍率を一番広角側に制御しても、すべてのオブジェクトが画面をまたがらないように撮影できるとは限らない。
また、たとえユーザがカメラのズーム倍率のみならずすべてのカメラの撮影方向を制御可能だとしても、すべてのオブジェクトが画面の境界をまたがずに、かつできるだけ等身大に近づけるように撮影できる撮影方向、ズーム倍率を決定するのは非常に困難である。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、一又は複数の並べられたカメラ映像を複数のディスプレイに表示するときに、オブジェクトが複数ディスプレイの境界をまたがないように、カメラの撮影方向と画角を自動的に制御することができるカメラ制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は以下の構成を有する。
本発明の一見地に係るカメラ制御装置は、撮影方向とズーム倍率との制御が可能なカメラで撮影した映像を分割して、複数の連続して並べたディスプレイに表示するカメラ映像表示システムにおけるカメラ制御装置である。カメラ制御装置は、位置情報取得部と、撮影範囲決定部と、画角・撮影方向算出部と、カメラ制御信号生成部と、カメラ制御信号送信部とを備えている。位置情報取得部は、カメラで撮影している一又は複数のオブジェクトの幾何学的位置情報を取得する。撮影範囲決定部は、位置情報取得部が取得した幾何学的位置情報に基づいて、オブジェクトが複数のディスプレイの境界をまたがないように、かつ撮影しているすべてのオブジェクトが複数のディスプレイのいずれかに表示されるように、カメラの撮影範囲を設定する。画角・撮影方向算出部は、撮影範囲決定部が設定したカメラの撮影範囲に基づいて、カメラの画角と撮影方向を算出する。カメラ制御信号生成部は、画角・撮影方向算出部が算出した画角と撮影方向に従うようにカメラを制御するカメラ制御信号を生成する。カメラ制御信号送信部は、カメラ制御信号生成部が生成したカメラ制御信号をカメラに送信する。
本発明の他の見地に係るカメラ映像表示装置は、撮影方向とズーム倍率との制御が可能なカメラと、一の見地に係るカメラ制御装置と、複数の連続して並べたディスプレイと、カメラからの映像を分割してディスプレイに表示するための映像表示装置とを備えている。
本発明のさらに他の見地に係るカメラ制御方法は、撮影方向とズーム倍率との制御が可能なカメラで撮影した映像を分割して、複数の連続して並べたディスプレイに表示するカメラ映像表示システムにおけるものであり、以下のステップを備えている。
◎カメラで撮影している一又は複数のオブジェクトの幾何学的位置情報を取得する位置情報取得ステップ
◎位置情報取得ステップで取得した幾何学的位置情報に基づいて、オブジェクトが複数のディスプレイの境界をまたがないように、かつ撮影しているすべてのオブジェクトが複数のディスプレイのいずれかに表示されるように、カメラの撮影範囲を決定する撮影範囲決定ステップ
◎撮影範囲決定ステップで決定したカメラの撮影範囲に基づいて、カメラの画角と撮影方向を算出する画角・撮影方向算出ステップ
◎画角・撮影方向算出ステップで算出した画角と撮影方向に従うようにカメラを制御するカメラ制御信号を生成するカメラ制御信号生成ステップ
◎カメラ制御信号生成ステップで生成したカメラ制御信号をカメラに送信するカメラ制御信号送信ステップ
本発明によれば、一又は複数の並べられたカメラ映像を複数のディスプレイに表示するときに、撮影しているオブジェクトが複数ディスプレイの境界をまたがないように、カメラの撮影方向と画角を自動的に制御することができ、複数画面の境界をオブジェクトがまたぐことによって発生する映像の見た目の違和感を解消することが可能である。
本発明の骨子は、一又は複数のカメラと複数のディスプレイの幾何学的配置とカメラによって撮影されるオブジェクトの位置情報に基づいて、オブジェクトが複数のディスプレイの境界をまたがないようにカメラの撮影方向と画角を制御することである。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、ここでは、本発明に係るカメラ制御装置がテレビ会議システムに適用される場合を例にとって説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るテレビ会議システムの主要な構成を示すブロック図である。
本実施の形態に係るテレビ会議システムは、人物を撮影するカメラ400、カメラ制御装置410、被写体であるオブジェクト420、ネットワーク430、ネットワーク430を介して映像を受信してディスプレイに表示する映像表示装置440、複数の画面450−1〜450−2から構成される。カメラ制御装置410は、位置情報取得部411、撮影範囲決定部412、画角・撮影方向算出部414、カメラ制御信号生成部415、カメラ制御信号送信部416を有する。また、オブジェクト420は、オブジェクト位置の検出に使用する位置情報発信装置421を持つ。
カメラ400で撮影された映像は、ネットワーク430を介して映像表示装置440に送信される。映像表示装置440は映像分割部441と映像表示部442とを有しており、映像分割部441が受信したカメラ400の映像を表示する画面の数だけ分割した後に、映像表示部442が分割した映像を複数の画面450−1、450−2に表示する。もし、分割の際に、配置された複数の画面と、カメラ映像のアスペクト比が合わない場合は、カメラ映像の上下または左右を切り取るか、拡大縮小を行った上で分割し、表示する。なお、映像分割部441がカメラ400の映像を分割する方法は様々あり、ここではその手法は問わない。
以降、カメラ制御装置410がカメラ400を制御する流れについて、図1を用いて説明する。
位置情報取得部411は、位置情報発信装置421が発する位置情報を取得する。位置情報発信装置421は、GPS(Global Positioning System)、RFID(Radio Frequency Identification)、無線LANといった、位置検出が可能な無線タグであればどのようなものでもかまわないが、できるだけ高精度に位置を検出できるものが望ましい。一例として、下記の非特許文献1に示すような超音波3次元位置測位システムを挙げる。本システムは、送信機であるタグから超音波を発信し、3個以上の受信機で受信し、それぞれの超音波の到達時間の違いを利用して、タグからそれぞれの受信機までの距離を算出し、タグの3次元位置を特定する。位置情報取得部411はこの場合、各受信機から超音波の到達時間を取得し、位置情報発信装置421の3次元位置の算出を行う。この例は例えば以下の非特許文献1に開示されている。
Y. Nishida, H. Aizawa, T. Hori, N.H. Hoffman, T. Kanade, M. Kakikura, "3D Ultrasonic Tagging System for Observing Human Activity, " in Proceedings of IEEE International Conference on Intelligent Robots and Systems (IROS2003), pp.785-791, October 2003 (Las Vegas, USA)
また、位置検出タグの代わりに、図2に示すように、広範囲を撮影できるカメラ600を設置して、画像認識技術によりオブジェクト420を検出し、検出したオブジェクト420の幾何学的位置情報を生成する方法でも問題ない。図2における位置情報取得部411は、画像認識技術を使って検出したカメラ映像内のオブジェクト位置を、カメラ400が撮影している空間の幾何学的位置情報に変換する。具体的な変換方法については、例えば、以下の非特許文献2に示すような手法を使えばよい。
R.Y.Tsai, "A Versatile Camera Calibration Technique for High-Accuracy 3D Machine Vision Metrology Using Off-the-shelf TV Cameras and Lenses", IEEE JOURNAL OF ROBOTICS AND AUTOMATION, VOL. RA-3, NO. 4, pp.323-344, AUGUST 1987
位置情報取得部411は位置情報発信装置421の3次元位置の算出が完了したら、3次元位置情報を撮影範囲決定部412に渡す。
図3を用いて、撮影範囲決定部412がカメラ400撮影範囲を決定する手順について説明する。
撮影範囲決定部412は、映像表示部442が表示する画面の枚数をあらかじめ知っているものとする。撮影範囲決定部412は、位置情報取得部411から各オブジェクト420の位置とオブジェクトの数を取得すると、どのオブジェクトをどの画面に表示するか、表示できる可能性のあるパターンをすべて抽出する(ST18010)。
具体的には、撮影範囲決定部412は、1画面に映る複数のオブジェクトを一つのグループとし、各オブジェクトの位置から、グループ化できるパターンをすべて抽出する。グループ化の例を、図4を用いて説明する。画面が3枚あり、撮影対象となるオブジェクトが1911〜1915のように5個あるとすると、グループの分け方の一例として、例えば図4の1921〜1923のようになる。
画面の枚数をn、オブジェクトの数をrとすると、グループの分け方の数は、画面にオブジェクトが一つも映らない場合も考慮すると、以下の数式1だけ存在する。
Figure 2009010941
撮影範囲決定部412は、数式1で求められるグループの分け方のうち一つを抽出して、図4の1931〜1933のようにカメラ1901に対するグループの端から端までの距離(グループ長さ)を計算する。グループ1923のグループ長さ1933のように、グループにオブジェクトが一つしか存在しない場合は、オブジェクトの幅をグループ長さに設定する。オブジェクトの幅はあらかじめ撮影範囲決定部412が把握しているものとする。また、グループ内にオブジェクトが一つも存在しない場合は、そのグループの距離は0とする。撮影範囲決定部412は各グループに対して計算されたグループの端から端までの距離を比較し、最大距離の値を保持しておく。この最大値より、抽出したグループの分け方における境界線の位置を定める(ST18020)。
図5を用いて、境界線の位置を定める方法について説明する。図5中のグループ長さ1931〜1933において、この実施例では、グループ長さ1931が端から端までの距離が最も長いものであるとする。このとき、仮の境界線2001,2002をグループ1921の端に設定する。このとき、境界線2002から、グループ長さ1931分だけグループ1922側に移動した位置に仮の境界線2003を設置する。また仮の境界線2003からさらにグループ長さ1931分だけグループ1923側に移動した位置に仮の境界線2004を設置する。
仮の境界線2001〜2004の設定が完了したら、オブジェクト1911〜1915のいずれか一つでも仮の境界線のいずれか一つをまたぐか否かを確認する(ST18030)。オブジェクト1911〜1915のいずれか一つでも仮の境界線のいずれか一つをまたぐか否かを確認する手段として、仮の境界線2001〜2004がすべてグループ1921〜1923の間に設置されているか否かを判別する。仮の境界線2001〜2004がすべてグループ1921〜1923の間に設置されている場合は、抽出したグループ1921〜1923の分け方についての境界線位置を2001〜2004に決定する(ST18040)。
仮の境界線2001〜2004のうち、一つでもグループ1921〜1923の間に設置されていない場合は、グループの間に設置されていない境界線について、境界線をグループの間に位置するようにずらすことで、境界線位置を定める(ST18041)。この結果、撮影対象となるオブジェクトが画面の境界位置をまたがないようになる。
具体的には、図6を用いて、境界線をグループの間にずらす方法を説明する。仮の境界線2003は、グループ1922上にある。仮の境界線2003は、グループ1922に所属する最も端のオブジェクト1914の端に移動させられ、仮の境界線2103として再設定される。次に、仮の境界線2002は、再設定された仮の境界線2003が境界線2103に移動した半分の量だけ移動させられ、仮の境界線2102として再設定される。このとき、再設定された仮の境界線2102がグループ1922の内側に入っているか否かを確認する。再設定された仮の境界線2102がグループ1922内に入っていない場合は、再設定された仮の境界線2102を複数のディスプレイの境界線として定める。また再設定された仮の境界線2102がグループ1922内に入ってしまった場合は、再設定された仮の境界線2102をグループ1922の外側に戻すようにずらし、さらに、仮の境界線2001を、仮の境界線2001と2102の間の距離と仮の境界線2102と2103の間の距離が同じになるように移動させる。
同様に仮の境界線2004についても、仮の境界線2102と2103の間の距離と仮の境界線2103と2004の距離が同じになるように仮の境界線2004を移動させ、複数のディスプレイの境界線2104として定める。以上の流れで境界線位置を決定する。決定した後、撮影範囲決定部412は境界線間の距離を記憶しておく。
撮影範囲決定部412はすべてのグループ分けパターンについて同じように境界線位置を決定する(ST18050)。すべてのパターンについて、境界線位置が決定したら、撮影範囲決定部412は、最もズームして撮影できるように、各パターンについて、境界線間の距離を比較する。撮影範囲決定部412は、距離が一番小さいパターンを、撮影時のグループの分け方として決定し、そのパターンの境界線位置を、画面の境界と定める(ST18060)。
グループ分けパターンが定まったら、撮影範囲決定部412は、決定した境界線のうち、一番両端にある境界線2本を参照して撮影範囲を判断し、撮影範囲情報を画角・撮影方向算出部414へ渡す。画角・撮影方向算出部414は、本撮影範囲情報とカメラの位置から、カメラの撮影方向と画角を算出する。カメラの画角を求めるには、最初に、オブジェクトが存在する列を平均して1本の直線で表すとき、その直線と一番両端にある境界線2本との交点2つの位置を計算する。次に、本計算結果から、各交点とカメラ設置位置座標を結ぶ2つの線分がなす角度を求めることで、カメラの画角を計算することができる。また、カメラの撮影方向は、カメラの正面方向に対して、計算したカメラの画角の中央方向に向く角度を参照することで計算することができる。
カメラ制御信号生成部415は、画角・撮影方向算出部414が算出したカメラ400の画角と撮影方向情報を受け取り、カメラ400を制御可能な信号に変換する。また、カメラ制御信号送信部416は、カメラ制御信号生成部415が生成したカメラ制御信号を受信し、カメラ400に送信する。
以上の動作によって、オブジェクトが複数のディスプレイの境界をまたがないようにカメラの撮影方向を制御することが可能となる。なお、本実施の形態では図4〜6においてカメラ1901およびオブジェクト1911〜1915を上から見た場合について述べたが、ディスプレイの配置方法はディスプレイの左右に並べる場合に限定しない。複数のディスプレイがディスプレイ左右方向でなく、ディスプレイ上下方向につながっている場合は、地面から上方向に向かって引いた軸を新たに設け、カメラ1901の高さと、オブジェクト1911〜1915の高さから、上下に並べたディスプレイの境界をオブジェクト1911〜1915がまたぐか否かを判定することで同様に可能である。また、複数のディスプレイはディスプレイ左右・上下方向に並べられていてもよい。
(変形例1)
また、実施の形態1では、カメラ制御装置410が、カメラ400の設置してある側に設置したが、図7に示すように、カメラ制御装置410がネットワーク430を介して映像表示装置440側に設置してあっても何ら問題はない。この場合、カメラ制御信号送信部416は、ネットワーク430を介してカメラ400の画角と撮影方向を制御する信号を送信する。また、位置情報取得部411はネットワーク430を介してオブジェクト420の位置情報を取得する。カメラ制御装置410のカメラ制御方法は上述した方法と同様である。
(変形例2)
また、オブジェクトが人物である場合に、大画面に人物をできるだけ等身大に近いサイズで表示して、あたかも遠隔にいる人物が目の前にいるような臨場感を得られるようにしたいという要求がある場合、図8に示すように、撮影画角判定部2211を追加する。撮影画角判定部2211によって、あらかじめ複数人物ができるだけ等身大に近く、かつ全員カメラに映るような撮影画角にする境界線を設定することで、上記要求を実現することが可能である。つまり、撮影画角判定部2211は、映像を見る人にとって最適な撮影範囲を抽出することができる。
撮影画角判定部2211による、カメラ400の画角と撮影方向の計算方法について図8と図9を用いて説明する。上述したように撮影範囲決定部412がグループ分けパターンを決めた後(図3のST18050)、撮影画角判定部2211は、境界線間の距離が短さの順番で(最も短いパターン、次に短いパターン、次に・・・)、境界線間の長さが所定の長さより長いか否かを判断する。図9においては、撮影画角判定部2211は境界線2301〜2304の各境界線間の長さを所定の長さと比較する。所定の長さとは、例えば、等身大で撮影可能な長さであり、各境界線間の長さが所定の長さより短い場合、画面に人物が等身大以上のサイズで表示されることになり、映像を見ている者に圧迫感を与えてしまう。
各境界線間の長さが所定の長さより短い場合は、当該パターンは採用せず、撮影範囲決定部412が抽出したパターンのうち次に境界線間の長さが短いものを選択し、前述の判定を行う。以降同じ動作を繰り返し、初めて等身大より小さく表示できると判定したときに、そのパターンを選択して境界線位置をディスプレイの境界線位置として決定する。
なお、実施の形態1で用いている撮影画角判定部2211は他の実施の形態においても同様の効果を示すものであり、適用がこの実施例に限定されるものではない。
(変形例3)
また、撮影範囲決定部412は、図3〜図6を用いて説明した境界線の設定方法とは、別の方法で境界線を決定することも可能である。以下、図10〜図12を用いて、撮影範囲決定部412が境界線を決定する方法について説明する。
撮影範囲決定部412は、位置情報取得部411からオブジェクトの位置情報を取得すると、カメラの設置位置に対して両端に位置するオブジェクトを抽出し、本オブジェクトの位置から、両端の仮の境界線を決定する。図11において、2511〜2515が撮影範囲内に存在するオブジェクトであり、このうち2511と2515が、カメラ2501に対し、両端に位置するオブジェクトに相当する。撮影範囲決定部412は、このオブジェクト位置から両端の仮の境界線2521、2524を設定する(ST24010)。
撮影範囲決定部412は、仮の境界線2521、2524から、仮の撮影範囲を算出し、算出結果を画面450の数分だけ等分割し、すべての仮の境界線を決定する(ST24020)。2522、2523は、両側の仮の境界線2521と2524、および画面450の数から定められた間の仮の境界線であり、2521と2522の間隔、2522と2523の間隔、2523と2524の間隔はすべて等しい。
撮影範囲決定部412は、いずれかの仮の境界線がいずれかのオブジェクトにまたがっているか否かを判定する(ST24030)。すべての仮の境界線がどのオブジェクトにもまたがっていない場合、仮の境界線を境界線として決定する(ST24040)。また、いずれかのオブジェクト上に一つでも仮の境界線が存在する場合、撮影範囲が広がる方向に仮の境界線を移動させる(ST24031)。図12の例では、仮の境界線2523は、オブジェクト2514上に存在するため、オブジェクト2514をまたがない位置2623に移動させる。仮の境界線を移動させた後、他のすべての仮の境界線を、各境界線間の距離が等しくなるように移動させる(ST24032)。図12の例では、仮の境界線2521は2621へ、2524は2624へそれぞれ移動させる。仮の境界線を移動した後、再度すべての仮の境界線がいずれかのオブジェクト上に存在するか否かを判定し、すべての仮の境界線がどのオブジェクト上にも存在しなくなるまで処理を繰り返す。
以上の処理により、撮影範囲決定部412が境界線を決定する。境界線を決定した後、カメラを制御するまでの動作の流れは前述した方法と同様である。
(実施の形態2)
図13は、本発明の実施の形態2に係るテレビ会議システムの主要な構成を示すブロック図である。なお、このテレビ会議システムは、図1に示した図と一部同一の構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態の特徴は、カメラが複数存在し、また1台のカメラ撮影方向を算出した後に残りのカメラの撮影方向を定める連携カメラ画角・撮影方向算出部1211を設けたことである。これにより、複数の並べられた画面に複数カメラの映像を表示するとき、複数の画面の境界をオブジェクトがまたがないようにカメラを制御することが可能となる。
図13にカメラが複数存在する場合のシステム構成を示す。図13において、図1と異なる部分は、カメラ400が複数存在することと、映像表示装置440の映像分割部441の代わりに、映像表示部442が複数存在することである。なお図13のような構成において、カメラ1台の映像をディスプレイ1台に表示するものとする。このとき、複数カメラ400−1、400−2の画角は同じになるようにしておき、またカメラの撮影方向は、図14に示すように、ある一定距離1300でカメラ400−1,400−2同士の視野の境界が交差するように制御する。
なお、一定距離1300の取り方は自由だが、小さい場合には、図14において複数のカメラ400−1、400−2に映る領域が増えてしまう。このため、複数の画面の境界部分に同じ映像が見えるようになり、画面に映る複数映像の連続性が失われてしまう。逆に一定距離1300が大きすぎる場合は、複数のカメラ400−1、400−2のどちらにも映らない死角領域が発生してしまい、この場合にも画面に映る複数映像の連続性が失われてしまう。このため、画面に映る複数映像の連続性を維持するためには、一定距離1300の取り方としては、カメラからオブジェクト、あるいはテレビ会議利用の場合の机などのオブジェクトまでの距離にしたり、室内ならばカメラから壁までの距離などにしたりすることが望ましい。
実施の形態1では、撮影範囲決定部412は映像分割部441の分割方法を参照して、境界をディスプレイの境界線として設定し、その境界線をオブジェクトがまたぐか否か判定していたが、実施の形態2においては、カメラ400−1、400−2の撮影範囲の端を境界線として設定する。以降、図13を用いて、複数のカメラ400−1、400−2でオブジェクト420を撮影して、オブジェクト420が複数の画面450−1、450−2の境界をまたぐ場合に、カメラ400−1、400−2を制御して複数の画面450−1、450−2の境界をまたがないようにする方法について述べる。
図13における撮影範囲決定部412が位置情報取得部411からオブジェクト420の位置情報を取得するまでの流れは、実施の形態1に示す方法と同様である。
複数カメラの場合、撮影範囲決定部412の境界位置の算出方法が実施の形態1と異なる。以下、境界位置の算出方法について図14を使って説明する。また図に示すようにx軸、y軸を取り、カメラがy軸と平行になる場合のカメラの撮影角度を0度とし、反時計回りを正、時計回りを負とする。
カメラ400−1の撮影方向をφ1、カメラ400−2の撮影方向をφ2、カメラの画角をθとし、カメラ400−1の設置座標を(0,0)、カメラ400−2の設置座標を(x2、0)、一定距離1300をyとする。このとき、カメラ400−1の境界位置1303の座標(xb、y)のx座標は、
Figure 2009010941
と表すことができる。
撮影範囲決定部412は、数式2に示すように算出された境界位置1303の座標(xb、y)を見て、オブジェクト420が複数の画面450−1、450−2の境界をまたいでいるか否かを判定する。判定方法は上述した方法と同様である。撮影範囲決定部412により、オブジェクト420が複数の画面450−1、450−2の境界をまたぐと判定した場合は、オブジェクト420が複数画面の境界をまたがないように、撮影範囲決定部412が境界線を判定し、さらに撮影範囲を決定する。画角・撮影方向算出部414は、撮影範囲決定部412から得られた撮影範囲に基づいてカメラの画角・撮影方向を算出する。
連携カメラ画角・撮影方向算出部1211は、画角・撮影方向算出部414が算出したカメラ1台の撮影方向を参照して、複数あるカメラのうち、画角・撮影方向算出部414が撮影方向を算出していないカメラの撮影方向を算出する。以降、この画角・撮影方向算出部414が撮影方向を算出していないカメラを連携カメラと呼ぶ。図14における、連携カメラの撮影方向φ2は、数式2の結果を用いて、
Figure 2009010941
と表すことができる。
カメラ制御信号生成部415は、画角・撮影方向算出部414と、連携カメラ画角・撮影方向算出部1211によって算出された複数のカメラの撮影方向に制御する信号を生成する。以降のカメラを制御する流れは上述したものと同様である。
以上のようにして、カメラが複数存在する場合も、オブジェクトが複数のディスプレイの境界をまたがないようにカメラの撮影方向と画角を制御することが可能であり、カメラの広角レンズを使うときと比較して、視野を歪みなく撮影することが可能であり、さらに映像の分割、拡大表示等も行わないので、より高精細な映像を表示することも可能である。これにより、テレビ会議システムを使用するユーザは広い画角を画面で占め、かつ画面の境界部分にオブジェクトが来ないことで、映像の違和感をなくすことができるので、従来にない臨場感を体感することができるという効果がある。
なお、実施の形態2では、カメラ制御装置410が、カメラ400−1、400−2の設置してある側に設置したが、実施の形態1と同様、図15に示すように、カメラ制御装置410が映像表示装置440側に設置してあっても何ら問題はない。この場合、カメラ制御信号送信部416は、ネットワーク430を介して、カメラ400の画角と撮影方向を制御する信号を送信する。また、位置情報取得部411はネットワーク430を介してオブジェクト420の位置情報を取得する。カメラ制御装置410のカメラ制御方法は上述した方法と同様である。
また、実施の形態2では図14においてカメラ400−1、400−2を上から見た場合について述べたが、複数のディスプレイがディスプレイ左右方向でなく、ディスプレイ上下方向に並んでいる場合は、地面から上方向に向かって引いた軸を新たに設け、カメラ400−1、400−2の高さと、オブジェクト420の高さから、画面上下方向に並べた画面の境界をオブジェクト420がまたぐか否かを判定することが可能である点も実施の形態1と同様である。
また、実施の形態2では、オブジェクト420が一つの場合について説明したが、オブジェクト420が複数存在するとき、オブジェクト420のうちの一つが複数の画面の境界をまたいでいるためにカメラを制御すると、別のオブジェクトが複数画面の境界をまたぐ画角になってしまったり、別のオブジェクトが画面外に出てしまったりする問題が生じることがある。この場合、画角・撮影方向算出部414が、撮影方向を調整するだけでなく画角を広角にするように調整することで、すべてのオブジェクトが複数画面の境界をまたがないようにカメラを制御することが可能である点も実施の形態1と同様である。
(実施の形態3)
図16は、本発明の実施の形態3に係るテレビ会議システムの主要な構成を示すブロック図である。なお、このテレビ会議システムは、図1に示したテレビ会議システムと同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態3の特徴は、オブジェクト420の位置情報を、位置検出タグ等の装置を使わずに、カメラ400の画像を参照して物体検出技術により位置を定めることである。これにより、複数の並べられた画面にカメラの映像を表示するとき、オブジェクト420が位置検出機器を装着しなくても複数の画面450−1、450−2の境界をまたがないようにカメラ400を制御することが可能となる。
図16が、他の実施例と異なる点は、カメラ制御装置410が、カメラ400の映像を受信する映像受信部1511と、受信した映像の中にオブジェクト420が存在するか否かを判定するオブジェクト判定部1512を備えている点である。以降、映像受信部1511とオブジェクト判定部1512を使って、オブジェクト420の位置を把握してカメラ400を制御する流れを説明する。
映像受信部1511がカメラ400の映像を受信すると、オブジェクト判定部1512は映像データを受けてその内部にオブジェクト420が存在するか否かを判定する。
オブジェクトの検出方法は様々存在する画像認識技術を使用することとし、例えばオブジェクトが人物の顔である場合は、以下の非特許文献3に記載のいずれかの手法で検出が可能であり、また何らかの物体である場合は、以下の非特許文献4に記載の手法で検出が可能である。
Ming-Hsuan Yang, David J. Kriegman, Narendra Ahuja, "Detecting Faces in Images: A Survey", IEEE TRANSACTIONS ON PATTERN ANALYSIS AND MACHINE INTELLIGENCE, VOL. 24, NO. 1, pp.34-pp.58, JANUARY 2002 Kentaro Toyama, John Krumm, Barry Brumitt, Brian Meyers, "Wallflower: Principles and Practice of Background Maintenance," Seventh International Conference on Computer Vision, pp. 255-261.
オブジェクト判定部1512が、映像内にオブジェクト420が存在しないと判定した場合、再度映像データを取得し、オブジェクト420が新たに現れるか否かを判別する。なお、この映像データの再取得の動作は、オブジェクト判定部1512のオブジェクト有無の判定後すぐに行ってもよいし、カメラ制御装置410の処理負荷軽減のために一定時間おいてから行ってもよい。
オブジェクト判定部1512が、映像内にオブジェクト420が存在すると判定した場合、複数画面の境界部にオブジェクトが存在するか否かを判別するように、撮影範囲決定部412に指示する。
撮影範囲決定部412は、オブジェクト判定部1512からの指示を受けると、オブジェクト判定部1512から映像内のオブジェクト420の位置情報を受け取る。また、撮影範囲決定部412は、あらかじめ映像表示装置440の映像分割部441によるカメラ400の映像の分割方法を知っているものとする。オブジェクト判定部1512は、これらのオブジェクト420の位置情報と映像分割部441による映像の分割方法から、オブジェクト420が複数の画面450−1、450−2の境界をまたぐか否かを判定する。
図17にカメラ400の映像と、映像表示装置440の映像分割部441の分割方法と、画面に表示されるオブジェクト420の例を示す。図17を使って複数の画面450−1、450−2の境界部分をオブジェクト420がまたぐか否かを判定する方法について説明する。
図17において、1600はカメラ映像全体、1610−1は画面450−1に表示される領域、1610−2は画面450−2に表示される領域、1620はオブジェクトである。オブジェクト判定部1512はオブジェクトがいると判定すると、画面上におけるオブジェクトの左端1621、右端1622の座標を撮影範囲決定部412に送る。撮影範囲決定部412はあらかじめ映像分割部441が分割する映像の位置1630を把握しており、オブジェクトの左端1621のx座標をObjleft、オブジェクトの右端1622のx座標をObjright,分割する映像の位置1630のx座標をBndとすると、
Figure 2009010941
を満たす場合、オブジェクト420が複数の画面450−1、450−2の境界をまたいでいると判定する。
なお、オブジェクト420が画面に複数存在するときは、すべてのオブジェクトに対して数式4の判定を行い、一つでも数式4を満たすオブジェクトが存在する場合、画面の境界をまたいでいると判定する。
撮影範囲決定部412が、オブジェクト420が画面の境界をまたいでいると判定した場合、オブジェクト420が画面の境界をまたがないように境界線を判定し、さらに撮影範囲を決定する。画角・撮影方向算出部414は、撮影範囲に基づいて、画角・撮影方向を算出する。
図18は画角・撮影方向算出部414が、画面の境界をまたがるオブジェクト420に対して、オブジェクトが画面の境界をまたがなくなるようにするカメラの回転角度を示す図である。図18において、1701はカメラ、1702はオブジェクト、1703は映像表示装置440の映像分割部441によって分割される画面の境界、1704は撮影範囲である。
実施の形態3では、画面の境界1703から、オブジェクト1702の左端1705、右端1706までの距離のうちどちらが小さいかを判定し、距離が小さい側が画面の境界1703にくるようにカメラ1701を回転させるとする。本例では画面の境界1703から右端1706までの距離が、左端1705までの距離より小さいとする。このとき、カメラの回転軸1707と画面の境界1703、およびオブジェクト1702の右端1706で作られる角度φだけカメラを回転させるとオブジェクト1702はすべて画面の境界1703の左側に移動することになり、結果として複数画面のうちの一つの画面にオブジェクト1702を収めることができる。角度φは、
Figure 2009010941
のようにして求めることが可能である。
以下、実施の形態1と同様、カメラ制御信号生成部415が数式5で求められた角度にカメラを制御する信号を生成し、カメラ制御信号送信部416によって、カメラ制御信号がカメラ400に送信され、カメラ400を制御することが可能となる。
なお、複数のカメラが存在する場合でも、実施の形態2に示すような方法でオブジェクトが複数画面の境界をまたいでいるか否かを判定して、オブジェクトが複数画面の境界をまたがないようにカメラを制御することが可能である。
また、図17に示す構成の場合、カメラ400の視野外にオブジェクトがいると、オブジェクトがカメラの視野内に入ってくるまでカメラを動かすことができない。この問題は、オブジェクトを探すために画面450−1、450−2を閲覧しているユーザが遠隔からカメラを手動で制御できる仕組みにしたり、あるいは実施の形態1に示すような無線タグや位置検出カメラを用いて位置情報を得たりすることで解決することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
前記実施の形態では、本願発明をテレビ会議システムに採用した例を説明したが、本願発明は他の映像表示システムにも適用可能である。
なお、ブロック図(図2など)の各機能ブロックはコンピュータのソフトウェアで実現されていてもよい。その場合は、例えば、ソフトウェアは、CPUやメモリからなるハードウェアと協働して上記機能を実現する。また、各機能ブロックは集積回路であるLSIとして実現されていてもよい。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部またはすべてを含むように1チップ化されてもよい。
本発明に係るカメラ制御装置は、複数の並べた画面で、一又は複数のカメラの映像を表示するテレビ会議システム等のカメラ制御装置として有用である。
本発明の実施の形態1に係るテレビ会議システムのブロック図。 実施の形態1の変形例としてのテレビ会議システムのブロック図。 撮影範囲決定部が撮影範囲を決定する手順を示すフローチャート。 1画面に映る複数のオブジェクトを一つのグループとする例を示す模式図。 境界線の位置を定める方法を示す模式図。 境界線をグループの間にずらす方法を示す模式図。 実施の形態1の変形例1としてのテレビ会議システムのブロック図。 実施の形態1の変形例2としてのテレビ会議システムのブロック図。 撮影画角判定部による、カメラの画角と撮影方向の計算方法を示す図。 実施形態1の変形例3としての撮影範囲決定部が撮影範囲を決定する手順を示すフローチャート。 境界線の位置を定める方法を示す模式図。 境界線をグループの間にずらす方法を示す模式図。 実施の形態2に係るテレビ会議システムのブロック図。 実施の形態2に係るカメラの撮影範囲の例を示す図。 実施の形態2の変形例としてのテレビ会議システムのブロック図。 実施の形態3に係るテレビ会議システムのブロック図。 実施の形態3に係るカメラ映像と画像の分割方法と撮影されるオブジェクトを示す図。 実施の形態3に係るカメラの制御方法を説明するための図。 従来技術のカメラ制御装置のブロック構成図。 従来技術のカメラ制御方法と表示される映像を示す図。 従来技術の課題を説明するための図。
符号の説明
400 カメラ
410 カメラ制御装置
411 位置情報取得部
412 撮影範囲決定部
414 画角・撮影方向算出部
415 カメラ制御信号生成部
416 カメラ制御信号送信部
420 オブジェクト
421 位置情報発信装置
430 ネットワーク
440 映像表示装置
441 映像分割部
442 映像表示部
450−1、450−2 画面
600 カメラ
1211 連携カメラ画角・撮影方向算出部
1511 映像受信部
1512 オブジェクト判定部
2211 撮影画角判定部

Claims (25)

  1. 撮影方向とズーム倍率との制御が可能なカメラで撮影した映像を分割して、複数の連続して並べたディスプレイに表示するカメラ映像表示システムにおけるカメラ制御装置であって、
    前記カメラで撮影している一又は複数のオブジェクトの幾何学的位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記位置情報取得部が取得した前記幾何学的位置情報に基づいて、前記オブジェクトが前記複数のディスプレイの境界をまたがないように、かつ撮影しているすべての前記オブジェクトが前記複数のディスプレイのいずれかに表示されるように、カメラの撮影範囲を決定する撮影範囲決定部と、
    前記撮影範囲決定部が決定したカメラの撮影範囲に基づいて、前記カメラの画角と撮影方向を算出する画角・撮影方向算出部と、
    前記画角・撮影方向算出部が算出した前記画角と撮影方向に従うように前記カメラを制御するカメラ制御信号を生成するカメラ制御信号生成部と、
    前記カメラ制御信号生成部が生成したカメラ制御信号をカメラに送信するカメラ制御信号送信部と、
    を備えたカメラ制御装置。
  2. 前記撮影範囲決定部は、前記複数のディスプレイに対応する複数のグループごとに前記オブジェクトを分けて、各グループの両端間距離の最大値を抽出して、前記最大値に基づいて前記複数のグループの仮の境界線を設定する、請求項1に記載のカメラ制御装置。
  3. 前記撮影範囲決定部は、前記オブジェクトが前記仮の境界線をまたぐか否かを判定し、前記オブジェクトが前記仮の境界線をまたぐ場合は前記オブジェクトが前記仮の境界線をまたがないように前記仮の境界線の位置をずらし、前記オブジェクトがまたがない仮の境界線を前記複数のディスプレイの境界線に決定する、請求項2に記載のカメラ制御装置。
  4. 前記撮影範囲決定部は、前記グループの分け方のパターンを複数抽出して、前記複数のパターンから最も外側の二本の境界線間の長さが短いパターンを選択し、選択したパターンの前記二本の境界線間を前記撮影範囲に決定する、請求項3に記載のカメラ制御装置。
  5. 前記撮影範囲決定部が複数抽出する、前記グループの分け方のパターンの中から、映像を見る人にとって最適な撮影範囲を抽出する撮影画角判定部をさらに備え、
    前記撮影画角判定部は、前記複数のパターンの各境界線間の長さが所定の長さより長いか否かを判定し、各境界線間の長さが所定の長さより長いパターンを選択し、選択したパターンの最も外側の二本の境界線間を前記撮影範囲に決定する、請求項3に記載のカメラ制御装置。
  6. 前記撮影範囲決定部は、前記オブジェクトの両端の位置から仮の撮影範囲を設定し、前記仮の撮影範囲を等分割するように仮の境界線を決定する、請求項1に記載のカメラ制御装置。
  7. 前記撮影範囲決定部は、前記オブジェクトが前記仮の境界線をまたぐか否かを判定し、前記オブジェクトが前記仮の境界線をまたぐ場合は前記オブジェクトが前記仮の境界線をまたがないように前記仮の境界線の位置をずらし、ずらした仮の境界線にあわせてすべての仮の境界線を移動させ、前記複数のディスプレイの境界線に決定する、請求項6に記載のカメラ制御装置。
  8. 前記撮影範囲決定部は、前記境界線のうち最も両端に位置する二本の境界線間を前記撮影範囲に決定する、請求項7に記載のカメラ制御装置。
  9. 前記カメラ制御信号送信部は、前記カメラの撮影方向と画角をネットワーク経由で制御するために、前記カメラ制御信号をネットワークに送信する、請求項1に記載のカメラ制御装置。
  10. 前記カメラ映像表示システムが、複数のカメラの映像を複数の画面に表示する場合に、前期画角・撮影方向算出部が算出した複数のカメラのうちの一台のカメラの画角と撮影方向を参照して、画角と撮影方向が算出されていないカメラについて、前記画角・撮影方向算出部が画角と撮影方向を算出したカメラの映像と連続してつながっているように見える画角と撮影方向を算出する連携カメラ画角・撮影方向算出部をさらに備えた請求項1に記載のカメラ制御装置。
  11. 前記カメラ制御信号送信部は、前記複数のカメラの撮影方向と画角をネットワーク経由で制御するために、前記カメラ制御信号をネットワークに送信する、請求項10に記載のカメラ制御装置。
  12. 前記オブジェクトに設けられ幾何学的な位置情報を発信可能な機器をさらに備えており、
    前記位置情報取得部は、前記機器から送信される位置情報を取得する、請求項1に記載のカメラ制御装置。
  13. 前記オブジェクトを撮影する第2カメラをさらに備え、
    前記位置情報取得部は、前記第2カメラの映像から前記オブジェクトを検出して、検出した前記オブジェクトの幾何学的位置情報を算出する、請求項1に記載のカメラ制御装置。
  14. 前記位置情報取得部は、前記カメラの映像を取得する映像受信部と、前記映像受信部が取得したカメラ映像内のオブジェクトの位置を画像認識技術により判定するオブジェクト判定部とを有している、請求項1に記載のカメラ制御装置。
  15. 前記オブジェクト判定部が判定するオブジェクトは人物ないし顔である、請求項14に記載のカメラ制御装置。
  16. 撮影方向とズーム倍率との制御が可能なカメラと、
    請求項1に記載のカメラ制御装置と、
    複数の連続して並べたディスプレイと、
    前記カメラからの映像を分割して前記ディスプレイに表示するための映像表示装置と、
    を備えカメラ映像表示システム。
  17. 撮影方向とズーム倍率との制御が可能なカメラで撮影した映像を分割して、複数の連続して並べたディスプレイに表示するカメラ映像表示システムにおけるカメラ制御方法であって、
    前記カメラで撮影している一又は複数のオブジェクトの幾何学的位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    前記位置情報取得ステップで取得した前記幾何学的位置情報に基づいて、前記オブジェクトが前記ディスプレイの境界をまたがないように、かつ撮影しているすべての前記オブジェクトが前記複数のディスプレイのいずれかに表示されるように、カメラの撮影範囲を決定する撮影範囲決定ステップと、
    前記撮影範囲決定ステップで決定したカメラの撮影範囲に基づいて、カメラの画角と撮影方向を算出する画角・撮影方向算出ステップと、
    前記画角・撮影方向算出ステップで算出した前記画角と撮影方向に従うようにカメラを制御するカメラ制御信号を生成するカメラ制御信号生成ステップと、
    前記カメラ制御信号生成ステップで生成したカメラ制御信号をカメラに送信するカメラ制御信号送信ステップと、
    を備えたカメラ制御方法。
  18. 前記撮影範囲決定ステップは、前記複数のディスプレイに対応する複数のグループごとに前記オブジェクトを分けるステップと、各グループの両端間距離の最大値を抽出するステップと、前記両端間距離の最大値に基づいて前記複数のグループの仮の境界線を設定するステップとをさらに有している、請求項17に記載のカメラ制御方法。
  19. 前記撮影範囲決定ステップは、前記オブジェクトが前記仮の境界線をまたぐか否かを判定するステップと、前記オブジェクトが前記仮の境界線をまたぐ場合は前記オブジェクトが前記仮の境界線をまたがないように前記仮の境界線の位置をずらすステップと、前記オブジェクトがまたがない仮の境界線を前記複数のディスプレイの境界線に決定するステップを有している、請求項18に記載のカメラ制御方法。
  20. 前記撮影範囲決定ステップは、前記グループの分け方のパターンを複数抽出するステップと、前記複数のパターンから最も外側の二本の境界線間の距離が短いパターンを選択するステップと、選択したパターンの前記二本の境界線間を前記撮影範囲に決定するステップをさらに有している、請求項19に記載のカメラ制御方法。
  21. 前記撮影範囲決定ステップは、前記グループの分け方のパターンを複数抽出するステップを有し、
    撮影画角判定ステップをさらに備え、
    前記撮影画角判定ステップは、前記複数のパターンの各境界線の幅が所定の幅より短いか否かを判定するステップと、各境界線の幅が所定の幅より短いパターンを選択するステップと、選択したパターンの最も外側の二本の境界線間を前記撮影範囲に決定するステップとを有する、請求項20に記載のカメラ制御方法。
  22. 前記撮影範囲決定ステップは、前記オブジェクトの両端の位置から仮の撮影範囲を設定するステップと、前記仮の撮影範囲を等分割するように仮の境界線を決定するステップを有している、請求項17に記載のカメラ制御方法。
  23. 前記撮影範囲決定ステップは、前記オブジェクトが前記仮の境界線をまたぐか否かを判定するステップと、前記オブジェクトが前記仮の境界線をまたぐ場合は前記オブジェクトが前記仮の境界線をまたがないように前記仮の境界線の位置をずらすステップと、ずらした仮の境界線にあわせてすべての仮の境界線を移動させるステップと、前記複数のディスプレイの境界線に決定するステップをさらに有している、請求項22に記載のカメラ制御方法。
  24. 前記撮影範囲決定ステップは、前記境界線のうち最も両端に位置する二本の境界線間を前記撮影範囲に決定するステップをさらに有している、請求項23に記載のカメラ制御方法。
  25. 請求項17に記載のカメラ制御方法をコンピュータに実行させるための命令を含むカメラ制御プログラム。
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