JP2009010632A - 通信装置、通信システムおよび通信方法 - Google Patents

通信装置、通信システムおよび通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009010632A
JP2009010632A JP2007169481A JP2007169481A JP2009010632A JP 2009010632 A JP2009010632 A JP 2009010632A JP 2007169481 A JP2007169481 A JP 2007169481A JP 2007169481 A JP2007169481 A JP 2007169481A JP 2009010632 A JP2009010632 A JP 2009010632A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
channel
communication device
unidirectional
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007169481A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Kano
淳 加納
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2007169481A priority Critical patent/JP2009010632A/ja
Publication of JP2009010632A publication Critical patent/JP2009010632A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】単方向通信チャネルアグリゲーション技法を使用する場合において、リンクアダプテーションを実現させる技法を提供する。
【解決手段】適応変調方式を用いて相手側通信装置と自装置との間で通信を行う通信装置(100)は、相手側通信装置と自装置との間で、双方向通信チャネルでの通信、および、少なくとも1つの単方向通信チャネルでの通信を確立させて通信を行う通信部(110)と、通信部によって確立されたなくとも1つの単方向通信チャネルを介して相手側通信装置から自装置へ送信され、通信部により受信された信号の受信信号品質を示す情報を取得する受信信号品質情報取得部(130)と、受信信号品質情報取得部で取得された、少なくとも1つの単方向通信チャネルにおける受信信号品質に関する情報を、双方向通信チャネルを介して相手側通信装置に送信するように通信部を制御する制御部(120)とを具える。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信装置、通信システムおよび通信方法に関し、特に、伝送方向において非対称のチャネル数を持つ伝送方式において複数の変調方式から適応的に1つの変調方式を選択して通信を行う通信装置、通信システムおよび通信方法に関する。
従来、無線通信方式は多数開発されているが、例えば、TDMA-TDD通信方式を用いている無線通信規格に準拠している通信システムにPHS(Personal Handyphone System)やiBurst(登録商標)システムがあり、それぞれ”ARIB STD-28(ARIB)” (非特許文献1)や”High Capacity-Spatial Division Multiple Access (HC-SDMA) WTSC- 2005-032(ATIS/ANSI)”(非特許文献2)で規定されている。無線通信方式の場合、通信を行う2つの通信装置のうち片方、もしくは両方が移動可能である場合があり、この場合はモビリティによるメリットを享受できる半面、無線伝播可能距離を離れて移動した場合は、その期間通信が途絶えることになる。また、仮に通信装置の移動が無い場合でも、電波伝播経路の変化により通信が途絶える期間が発生する場合がある。無線通信方式では、通信の途中中断を避けることが非常に困難となる。
無線通信方式では、互いの送信による伝達状況を受信側からのフィードバックにより知り、この情報を元に、例えば送信出力や、複数の変調方式をサポートする場合は選択する変調方式等を適応的に変更し、最適な無線通信を維持する、リンクアダプテーション技術があり、上述した非特許文献2で具体的な方法が開示されている。一般に、シンボル当りの情報量が多い変調方式は、所要SNR(Signal to Noise Ratio)が高く、ノイズに弱い。反対に、所要SNRの低い変調方式は、シンボルあたりで運搬できる情報量が少なくなる傾向がある。つまり、スループットと対ノイズ耐性とはトレードオフの関係にあり、1つの変調方式のみのサポートでは環境変化に対して柔軟に対応することが困難になる。よって、複数の、変調方式やコーディングレートの組(モジュレーションクラス)により、所要SNRが低いがスループットも悪いモジュレーションクラスから、スループットが高い代わりに所要SNRも高いモジュレーションクラスを、複数用意し、現在のSNRが低い場合は、スループットを犠牲にする代わりに所要SNRが低い変調方式を選択して、場所率を向上させ、反対に現在のSNRが高い場合は、所要SNRが高い変調方式を選択して、スループットを向上させる、リンクアダプテーション方式が有効になる。
リンクアダプテーションには、通信相手から、受信SNRをフィードバックしてもらう方法がある。つまり、自分の発射した電波の品質が通信相手に対してどのように評価されるかは、電波を発射した側では直接知ることができない為、当該電波を受信した通信相手から、直近の受信電波の品質を通知してもらうことにより、次回以降のモジュレーションクラスを決定することによりリンクアダプテーションを実現させることができる。また、リンクアダプテーションでは一般に、発射する電波が、どのモジュレーションクラスであるか判断することが簡単に判る識別子を与える方法がある。つまり、送信側で適応的にモジュレーションクラスを変更した場合、受信側ではどのモジュレーションクラスが選択されたかを知ることができない場合、どのモジュレーションクラスが選択されたかは、可能性のある全てのモジュレーションクラスでのデコードを試みる必要がある。このような構成は回路規模が大きくなると共に処理時間が多くかかるため、実装することが困難になる場合がある。
これを回避するため、バーストフォーマットの一部に、SNR耐性の高い、固定のモジュレーションクラスで冗長性を十分に確保した情報シンボルを付与し、受信側は、受信バーストの主たるインフォーメーションシンボルのデモジュレートに先立ち、この一部の固定モジュレーションクラスで構成される情報シンボルをデモジュレート/デコードし、モジュレーションクラスを調査し、調査したモジュレーションクラスとして、主たるインフォーメーションシンボルのデモジュレートを実施する方法がある。このような構成を取ることにより、回路規模の削減及び処理時間の短縮を実現することができる。
一方、本出願人は、双方向通信チャネルを基本的に使用しながら、データ流量などに応じて追加の双方向通信チャネルを割り当てるチャネルアグリゲーションを行うような通信システムにおいて、アップリンク、ダウンリンク別のデータ流量の状況に応じて、双方向通信チャネルを構成する「片側(単方向)のチャネルのみ」を停止したり(或いは再開したり)、新たに「単方向通信チャネルのみ」を追加したり(或いは開放したり)する、従来とは異なる新規な単方向通信チャネルアグリゲーション技法を開発した(この通信技法については後述する)。このような、アップリンクとダウンリンクとの間でチャネル数が非対称(単方向のチャネル割り当て)となる通信システムでは、反対方向の通信チャネルを持たない「単方向通信チャネル」が存在する。このような「単方向通信チャネル」も、他の双方向通信チャネルと同様に、リンクアダプテーション技術によって、電波伝播路などの電波伝播状況に応じて、変調方式を最適なものに適応的に変更することが望ましい。
標準規格"ARIB STD-28(ARIB)"、電波産業会 "High Capacity-Spatial Division Multiple Access (HC-SDMA) WTSC- 2005-032(ATIS/ANSI)"
しかしながら、「単方向通信チャネル」は、リンクアダプテーションを実行するためのフィードバック情報である受信品質情報(例えば、SNRやRSSIなど)を送信するときに使用される、単方向通信チャネルとチャネルペアを形成するべき「反対方向の通信チャネル」が存在せず、受信品質情報を送信することができない。従って、アップリンクチャネルおよびダウンリンクチャネルからなる双方向通信チャネルを前提とする従来のリンクアダプテーション技術は、本出願人が開発した「単方向通信チャネルアグリゲーション技法」を使用する通信システムに適用することが不可能であった。
そこで、本発明の目的は、上述したような単方向通信チャネルアグリゲーション技法を使用する場合において、リンクアダプテーションを実現させる技法(通信装置、通信システムおよび通信方法)を提供することである。
上述した諸課題を解決すべく、第1の発明による通信装置は、
適応変調方式を用いて相手側通信装置と自装置との間で通信を行う通信装置であって、
前記相手側通信装置と自装置との間で、双方向通信チャネルでの通信、および、少なくとも1つの単方向通信チャネルでの通信を確立させて通信を行う通信部と、
前記通信部によって確立された前記少なくとも1つの単方向通信チャネルを介して前記相手側通信装置から自装置へ送信され、前記通信部により受信された信号の受信信号品質を示す情報を取得する受信信号品質情報取得部と、
前記受信信号品質情報取得部で取得された、前記少なくとも1つの単方向通信チャネルにおける受信信号品質に関する情報を、前記双方向通信チャネルを介して前記相手側通信装置に送信するように前記通信部を制御する制御部と、
を具える。
また、第2の発明による通信装置は、
前記相手側通信装置と自装置との間でやりとりされる信号のタイプフィールドの識別子(例えば、ビットパターン)と、単方向通信チャネルにおける受信信号品質を示す情報の、前記やりとりされる信号内の位置とを対応付けたテーブルを格納する記憶部をさらに具える、
ことを特徴とする。
また、第3の発明による通信装置は、
前記制御部が、
前記少なくとも1つの単方向通信チャネルの受信信号品質を示す情報を、前記テーブルの対応付けに応じた位置に配置した信号を、前記双方向通信チャネルを介して前記相手側通信装置に送信するように前記通信部を制御する、
ことを特徴とする。
また、第4の発明による通信装置は、
前記単方向通信チャネルが複数であり、
前記制御部が、
前記複数の単方向通信チャネルの各々の受信信号品質を示す各情報を、前記テーブルの対応付けに応じた位置にそれぞれ配置した信号を、前記双方向通信チャネルを介して前記相手側通信装置に送信するように前記通信部を制御する、
ことを特徴とする。
また、第5の発明による通信システムは、
第1の通信装置と第2の通信装置との間で適応変調方式を用いて通信を行う通信システムであって、
前記第1の通信装置が、
前記第2の通信装置と自装置との間で、双方向通信チャネルでの通信、および、少なくとも1つの単方向通信チャネルでの通信を確立させて通信を行う通信部と、
前記通信部によって確立された前記少なくとも1つの単方向通信チャネルを介して前記第2の通信装置から自装置へ送信され、前記通信部により受信された信号の受信信号品質を示す情報を取得する受信信号品質情報取得部と、
前記受信信号品質情報取得部で取得された、前記少なくとも1つの単方向通信チャネルにおける受信信号品質に関する情報を、前記双方向通信チャネルを介して前記第2の通信装置に送信するように前記通信部を制御する制御部とを具え、
前記第2の通信装置が、
前記第1の通信装置と自装置との間で、双方向通信チャネルでの通信、および、少なくとも1つの単方向通信チャネルでの通信を確立させて通信を行う通信部と、
前記双方向通信チャネルを介して前記第1の通信装置から送信され、前記少なくとも1つの単方向通信チャネルにおける受信信号品質に関する情報を含む信号を受信し、該受信した信号に含まれる情報に応じて、該少なくとも1つの単方向通信チャネルの変調方式を適応的に調整するよう前記通信部を制御する制御部とを具える、
ことを特徴とする。
また、第6の発明による通信システムは、
前記第1の通信装置が、
前記第2の通信装置と自装置との間でやりとりされる信号のタイプフィールドの識別子(例えば、ビットパターン)と、単方向通信チャネルにおける受信信号品質を示す情報の、前記やりとりされる信号内の位置とを対応付けたテーブルを格納する記憶部をさらに具える、
ことを特徴とする。
また、第7の発明による通信システムは、
前記第1の通信装置における前記制御部が、
前記少なくとも1つの単方向通信チャネルにおける受信信号品質を示す情報を、前記テーブルの対応付けに応じた位置に配置した信号を、前記双方向通信チャネルを介して前記第2の通信装置に送信するように前記通信部を制御する、
ことを特徴とする。
また、第8の発明による通信システムは、
前記第2の通信装置が、
前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との間でやりとりされる信号のタイプフィールドの識別子(例えば、ビットパターン)と、単方向通信チャネルにおける受信信号品質を示す情報の、前記やりとりされる信号内の位置とを対応付けたテーブルを格納する記憶部をさらに具え、
前記第2の通信装置における前記制御部が、
前記テーブルを参照して、前記受信された信号から前記少なくとも1つの単方向通信チャネルにおける受信信号品質を示す情報を取得し、該取得した情報に応じて、該少なくとも1つの単方向通信チャネルの変調方式を適応的に調整する、
ことを特徴とする。
上述したように本発明の解決手段を装置(システム)として説明してきたが、本発明はこれらに実質的に相当する方法、プログラム、プログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、本発明を方法として実現させた第9の発明による通信方法は、
第1の通信装置と第2の通信装置との間で適応変調方式を用いて通信を行う通信方法であって、
前記第1の通信装置が、前記第2の通信装置と自装置との間で、双方向通信チャネルでの通信、および、少なくとも1つの単方向通信チャネルでの通信を確立させて通信を行う通信ステップと、
前記第1の通信装置が、前記通信ステップによって確立された前記少なくとも1つの単方向通信チャネルを介して前記第2の通信装置から自装置へ送信され、前記通信部により受信された信号の受信信号品質を示す情報を取得する受信信号品質情報取得ステップと、
前記第1の通信装置が、前記受信信号品質情報取得ステップで取得された、前記少なくとも1つの単方向通信チャネルにおける受信信号品質に関する情報を、前記双方向通信チャネルを介して前記第2の通信装置に送信するように制御する制御ステップと、
前記第2の通信装置が、前記双方向通信チャネルを介して前記第1の通信装置から送信され、前記少なくとも1つの単方向通信チャネルにおける受信信号品質に関する情報を含む信号を受信し、該受信した信号に含まれる情報に応じて、該少なくとも1つの単方向通信チャネルの変調方式を適応的に調整するように制御する制御ステップと、
を有することを特徴とする。
本発明によれば、伝送方向で非対称のチャネル数を持つ伝送方式において、対となるチャネルが無い、単方向のチャネルでの送信バースト信号に対する受信信号品質情報(フィードバック情報)を、他のチャネル対の逆方向のチャネルを間借りして送信することにより、リンクアダプテーションを機能させることができる。伝送方向で非対称のチャネル数を持つ伝送方式において、リンクアダプテーションを実現させることにより、スループットと場所率を適応的に向上させる伝送経路の提供と、周波数有効利用効率の高い伝送経路の提供とを両立させることができる。また、単方向通信チャネルには、リンクアダプテーションに使用される受信品質情報などのフィードバック情報を乗せる必要が無いため、結果的に単方向通信チャネルのスループットを向上させることができる。
本発明の原理・構成の説明に先立ち、本発明が対象とする通信システム、タイムスロット構成、本出願人が開発した「単方向通信チャネルアグリゲーション技法」などを説明する。
<無線リソースの配分方法>
TDMA-TDDを用いる通信方法では、トラフィックチャネルに用いる無線リソースはTDMA-TDDスロットと周波数チャネルにより決定される。つまり、TDMA-TDDにより時間的に3多重されていて、周波数チャネルが4個使用可能である場合は、12のトラフィックチャネルを用意できる。ただし、TDMA-TDD方式では基地局との同期用チャネルが必要で、1つ以上の無線リソースが例えば報知情報チャネルとして用いられ、トラフィックチャネルとして使用できないことが多い。これらトラフィックチャネルのうち、未使用状態であるトラフィックチャネルを用いることができる。未使用状態の判定方法としては、無線端末側でアップリンク無線チャネルリソースの干渉波測定を行い、測定RSSIが閾値以下であれば未使用であると判断してトラフィックチャネルの開始リクエスト信号を発射する方法がある。”ARIB STD-28(ARIB)”で規定されるようにSLOT付きALOHAアルゴリズムを用いると、衝突時の再リソース選択がよりスムーズに行なわれる可能性が高くなることが知られている。
<単方向通信チャネルアグリゲーション技法>
SDMAをサポートする通信方式では、適応型アンテナアレイの作動により、同一周波数を空間的に分割することを特徴とするが、ある通信機同士の通信に用いている電波は、同一周波数を兼用する他の通信機の通信において、干渉波になる。この干渉波を少なくして電波(周波数)有効利用効率を高めるために、本出願人は単方向通信チャネルアグリゲーション技法を開発した。
この「単方向通信チャネルアグリゲーション技法」では、SDMAを用いた通信システムにおいて、サーバークライアントモデルにおける、アップリンク・ダウンリンクのトラフィック流量の非対称性に着目し、例えば、方向毎に二つ以上のチャネルを使用している状態において、1つの方向において、二つ以上のチャネルを必要とするトラフィック流量であり、かつ、反対方向のトラフィック流量がより少ないチャネル数で事足りるような状況で、片方のチャネルのみを減らす技術に関する。或いは、単方向通信チャネルアグリゲーション技法は、片方のチャネルの帯域が不足している状況において、その帯域が不足している方向のチャネルのみを追加する技術に関する。即ち、不必要な電波の発射を無くすことにより、同一周波数を使用している他の通信装置への妨害波を少なくすることが可能となり、システム全体の電波有効利用率を向上させることが可能となる。また副次的な効果として、無線端末が電池駆動している場合に、片方向のトラフィック流量が少ない状態で、無線端末の電波の発射、もしくは電波の受信機会を減らす効果があり、バッテリーセービングに寄与する効果がある。
従来のリンクアダプテーション技術では、チャネル対(即ち、双方向通信チャネル)において、当該チャネル対の一方のチャネルを経由したデータ送信に対するフィードバック情報として受信信号品質情報を、当該チャネル対の他方のチャネルを用いて送信するが、伝送方向で非対称のチャネル数を持つ本出願人が開発した「単方向通信チャネルアグリゲーション技法」に従来のリンクアダプテーションを適用させようとしても、チャネル対を構成しない、受信信号品質情報を送信すべき経路を持たない単方向通信チャネルが存在する場合があり、従来のリンクアダプテーションは機能しない。対となるチャネルが存在せず、受信信号品質情報を送信すべき経路が存在しない場合であっても、本発明を適用することによって、リンクアダプテーション、即ち、変調方式の適応制御を機能させることが可能となる。
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。本発明は、無線通信であるか、または有線通信であるかを問わず適用可能であるが、一般的に、伝送路の状況が急激に変動し易く、本発明を適用するメリットが大きい無線通信方式に本発明を適用させた態様で説明する。また、本発明は、アダプティブアレイアンテナ技術を用いた無線通信装置に適用することもできるが、説明を簡単にするために1つのアンテナを用いた無線通信装置に適用させた態様で説明する。
図1は、本発明の一実施態様による無線通信装置の基本構成を示すブロック図である。図に示すように、無線通信装置100は、通信部110(受信部110R、送信部110T)、装置全体の制御を司る制御部120、受信信号品質情報取得部130、記憶部140、チャネル割当管理部150、チャネル流量監視部160、チャネル送信状態制御部170、およびアンテナANTを具える。制御部120は、自装置とセッションを持った通信相手の無線端末に送信すべきデータがある場合は、アンテナANTを介して当該データを送信するように送信部110Tを制御する。アンテナANTを経て通信部110の受信部110Rが受信した受信信号は、受信信号品質を求めるために受信信号品質情報取得部130に供給される。チャネル割当管理部150は、自装置と通信相手の無線端末との間のセッションにおけるチャネルの割り当てを管理し、そのチャネル割当状況を記憶部140内のチャネル割当テーブルTB2に格納する。記憶部140には、さらに基準流量テーブルTB3が設けられており、このテーブルには、方向別のチャネル数に応じた最大伝送流量および基準流量(閾値)が格納されている。例えば、アップリンクについては下記の表のようになる。
Figure 2009010632
チャネル流量監視部160は、例えば、割り当てられたアップリンク側のチャネルのデータトラフィック量を取得する。データトラフィック量は、無線端末から当該無線端末側で滞留しているアップリンクデータ量を受信しても良いし、基地局側の受信したアップリンク信号のデータ量から求めてもよい。チャネル割当管理部150は、例えば、取得したアップリンク側のチャネルのデータトラフィック量が、表1(TB3)における対応するチャネル数の基準流量(閾値)を超えたとき、当該無線端末に対して、アップリンク側のチャネルとダウンリンク側のチャネルからなるチャネルペア(スロットペア、または、双方向通信チャネル)ではなく、「追加のアップリンク側のチャネルのみ」を、新たに割り当てる。追加のアップリンク側のチャネル割当/開放/停止などの状況は、チャネル割当管理部150が、チャネル割当テーブルTB2に格納して管理する。例えば、アップリンクチャネルが1本割り当てられているとき、当該セッションのアップリンク流量が、チャネル1個のときの基準流量100kbpsを超えたときは、追加のアップリンク側のチャネルのみを、新たに割り当てる。そして、アップリンク流量が、基準流量100kbps未満になったときは、この新たに割り当てた追加のアップリンク側のチャネルの送信状態を制御する。例えば、送信の少なくとも一部(例えば、当該チャネルの1スロットにおける時間間隔の一部や全体の送信を停止する、或いは、1以上のフレームおきにスロットを間欠的に停止するなど)を停止することによって、当該追加のアップリンク側のチャネルの使用状態(即ち、送信状態など)を制御する。このように、送信状態を制御することによって、リソース(追加のアップリンク側チャネル)を開放せずに、消費電力を削減することができるようになる。なお、再度、アップリンク流量が増加して基準流量を超える場合には、当該リソースの割当てを完了しているため、リソース(追加のアップリンク側チャネル)を即座に再使用することが可能である。
また、上述したように追加のアップリンクチャネルの新規割り当てによって、合計2本のアップリンクチャネルが割り当てられている場合において、当該セッションのアップリンク流量が、チャネル2個のときの基準流量200kbpsを超えたときは、追加のアップリンクチャネルをもう1個(合計3個)新たに割り当て、合計3個のチャネルでアップリンクデータの送信を行うことも可能である。このように、アップリンク流量に応じて、アップリンク側のチャネルのみを臨機応変に割り当てたり、送信状態を停止したり、再開したりすることによって、不要なダウンリンク側(基地局側)の電波の発射を抑制することができる。また、アップリンク側チャネルの送信停止によってアップリンク信号を送信する無線端末の電力消費を低減し、さらに、当該チャネルと同じタイミングのスロットであり、かつ、同じキャリアを使う空間多重化された別チャネル(スロット)への干渉も低減することが可能となる。さらに、無線端末は、追加で割り当てたチャネルを確保し続けて、後続の通信におけるアップリンク流量の変動に対応することが可能となる。即ち、本方式によれば、チャネルを開放していないため、アップリンクのデータが、そのときの送信状態チャネル数に応じて規定される基準流量/閾値(或いは最大伝送流量をそのまま使用しても良い。)以上になったときだけ、チャネルの再割り当てを要せずに、アップリンク側のチャネルの送信を即座に再開することができるという利点がある。閾値(基準流量)は、チャネル(スロット)の最大伝送流量/速度に応じて任意に定めることができ、送信停止の閾値と送信再開の閾値とにヒステリシス幅を設けて、判定動作がチャタリングするのを防止してもよい。
また、アップリンク流量が、基準流量100kbps未満になったときは、この新たに割り当てた追加のアップリンク側のチャネル自体を開放(割り当ての解除)することもできる。チャネルを流量に応じて臨機応変に開放することによって、当該無線リソースの使用効率が高まるというメリットがある。他方、チャネルを開放した無線端末にとっては、リソースの確保を継続することができず、再び流量が増加したときに帯域(即ち開放したリソースの再取得)を確保できるか否かが不明であるというデメリットがある。このメリット、デメリット、および無線リソースの消費状況を勘案して、所定の流量未満となったとき追加のアップリンク側のチャネルを開放するか、チャネルを確保したまま一時的に送信を停止するのかを決定することができる。なお、基地局は、「追加のアップリンク側のチャネル」の新規割り当て、停止および開放、などを無線端末とネゴシエーションする必要があるが、これについては後述する。
上述したように、アップリンク側のチャネルのみを追加したり、停止したり、開放したりする態様を説明したが、ダウンリンク側のチャネルも同様の方法で追加したり、停止したり、開放したりすることが可能である。さらに、アップリンク側、ダウンリンク側を問わずに、流量に応じて、一旦、割り当てた双方向通信チャネルのうち、片側の通信チャネルのみを停止したり、開放したりすることも可能である。即ち、本発明は、アップリンク側、ダウンリンク側を問わず、通信方向において非対称のチャネル数で動作する通信装置に対して適用することが可能である。
上述したように、通信部110は、相手側通信装置と自装置との間で、双方向通信チャネルでの通信、および、単方向通信チャネルでの通信を確立する。受信信号品質情報取得部130は、通信部110によって確立された単方向通信チャネルを介して相手側通信装置から自装置へ送信され、通信部110の受信部110Rにより受信された信号に対するフィードバック情報としての受信信号品質情報を取得する。制御部120は、受信信号品質情報取得部130で取得された、単方向通信チャネルの受信信号品質情報を、双方向通信チャネルを介して相手側通信装置に送信するように通信部110の送信部110Tを制御する。
記憶部140は、相手側通信装置と自装置との間でやりとりされる信号のタイプフィールドのビットパターンと、単方向通信チャネルを経て送信された信号の受信信号品質情報の、前記やりとりされる信号内の位置とを対応付けたテーブルTB1を格納する。制御部120は、単方向通信チャネルにおける受信信号品質情報を、テーブルTB1の対応付けに応じた位置に配置した信号を、双方向通信チャネルを介して相手側通信装置に送信するように通信部110の送信部110Tを制御する。
次に、無線通信装置の典型例である基地局(装置)、および、基地局の通信相手である無線端末に本発明を具体的に適用して説明する。図2は、本発明の一実施態様による無線通信システムの構成例を示す図である。基地局BS1,BS2は、それぞれ1本のアンテナを持ち、無線端末TM1,TM2との間でデジタル無線経路を確立させる。チャネルモデルとしては、基地局と無線端末との間には多数の散乱体が分布していて、周波数非選択性の多重伝播路が形成されているものと仮定する。無線端末は移動可能であることにより、無線端末と基地局との多重伝播路はそれぞれ異なるドップラー周波数を有することとなる。無線端末と基地局はTDMA-TDD方式のデジタル無線通信により通信を行う。
図3にTDMA-TDDのフレームフォーマット例を示す。図に示す通り、TDMA-TDDのフレームは、TDMA 3多重でアップリンクとダウンリンクで対称長のスロットを持つ。1フレームは3多重されていて、アップリンク・ダウンリンクともに3つのスロットに分けられている。アップリンクスロットおよびダウンリンクスロットは、1つの時間配分は817μsecとなっていて、3つのアップリンクスロットが連続する。アップリンクスロットの後方にはアップリンク・ダウンリンク間のガードタイムが設けられ、ダウンリンクスロットのグループが続く。
最初のアップリンクスロットと最初のダウンリンクスロットとがペアとなり、1つの双方向通信チャネルを形成する。二番目および三番目のアップリンク・ダウンリンクスロットのペアも同様となる。図4に、本実施態様で使用されるキャリア(周波数)の配置を示す。図に示すように、連続する周波数625KHzを一単位として4単位とする。
次に無線リソースについて説明する。TDMA-TDDフレームは5msecを1フレームとし、3多重とする。周波数チャネルは625KHz幅であり、4キャリア分の周波数チャネルを用いることができ、2.5MHzを占有する。周波数の低い順にキャリア0〜3とし、タイムスロット1〜タイムスロット3の組み合わせで12個のチャネルを形成する。ここで、キャリア0とスロット1との組み合わせを1ch(チャネル)とし、下の表のようにチャネル番号を割り当てる。1chは報知情報チャネル用に予約される。また、5chはトラフィックチャネル確立要求用に予約される。
Figure 2009010632
基地局は、表2のように2ch〜4chおよび6ch〜12chまでの10個の論理チャネルリソースを管理し、無線端末からのトラフィックチャネル確立要求を5chで監視し、チャネルリソースをトラフィックチャネルに割り当てる基地局と無線端末との間で交換されるチャネル信号の種類は下の表の通りである。
Figure 2009010632
トラフィックペイロード無線端末にはシステムでユニークに割り振られた無線端末IDを有し、すべてのアップリンクチャネルのインフォーメーションシンボルに無線端末IDを載せる。基地局は無線端末IDにより無線端末を管理し、無線端末は無線基地局からのダウンリンクチャネルに無線端末IDが含まれている場合、当該無線端末宛の無線端末IDであるか否かを判定する。
報知情報チャネル(信号)は、既知のトレーニングシーケンスパターン、基地局ID毎にユニークとなる既知のインフォーメーションシンボルを持ち、1フレーム置きに報知情報チャネルの送信を行う。無線端末は論理チャネル1をモニタリングし、急峻なエネルギーの増加点から受信信号のキャプチャをはじめ、可能性のある複数の基地局IDの既知インフォーメーションシンボルとの相関を調べ、一番相関が高い基地局IDである基地局の報知情報チャネルであると判断し、当該基地局IDとタイミングとを格納する。報知情報チャネル信号の受信後は、受信スロット位置の調整を行い、基地局との同期を試みる。基地局と無線端末は報知情報チャネルの送信しているフレームを偶数フレーム、報知情報チャネルの送信していないフレームを奇数フレームと判断する。
トラフィックチャネルの開始は、無線端末がトラフィックチャネル開始要求チャネル信号を送信する事から始める。トレーニングシーケンスパターンには基地局ID毎にユニークとなる。無線端末はトラフィックチャネル開始チャネル信号のインフォーメーションシンボルに無線端末のIDを含めて5chを用いて送信を行う。基地局は空いているチャネルリソースがある場合は、空いているチャネルリソースを当該IDの無線端末のために確保し、インフォーメーションシンボルに無線リソースのチャネル番号を含めてトラフィックチャネル許可信号を送信する。基地局がトラフィックチャネル許可信号を送信し、かつ無線端末が当該信号を受信した場合、次のフレームにおいて、トラフィックチャネル許可信号に含まれるチャネル番号の無線リソースを用いてトラフィックチャネルを開く。
無線端末はトラフィックチャネルを開いている場合において、アップリンクのデータ流量を調査し、流量がトラフィックチャネルの容量より大きくなった場合は、アップリンクスロット追加要求信号を送信する。基地局はトラフィックチャネルを開いている場合において、ダウンリンクのユーザデータの流量を調査し、流量が現在開いているトラフィックチャネルより大きく、無線端末からアップリンクスロット追加要求を受信している場合、現在当該無線端末との間で使用していないタイムスロットが属するトラフィックチャネル番号のトラフィックチャネルが空いているか否かを検査する。ダウンリンクのユーザデータの流量が大きく、かつ、トラフィックチャネルに空きがある場合、当該空きチャネルを無線端末との追加用の双方向トラフィックチャネルとして予約するとともに、基地局は無線端末に対してトラフィックチャネル番号を付与してトラフィックチャネル追加許可信号を送信する。
ダウンリンクのユーザデータの流量が少なく、かつアップリンクスロット追加要求信号を受信していて、かつトラフィックチャネルに空きがある場合、当該空きチャネルを無線端末との追加用のアップリンク方向トラフィックチャネルとして予約するとともに、基地局は無線端末に対してトラフィックチャネル番号を付与してアップリンクスロット追加許可信号を送信する。トラフィックチャネルに空きが無い場合はトラフィックチャネルの追加を断念する。
無線端末はアップリンクスロット追加許可チャネル(信号)を受信した場合、アップリンク方向のみの単方向トラフィックチャネルが確立できたと認識し、次回以降の当該トラフィックチャネル受信時のLNAのスイッチをオンにしない制御を行う。基地局はトラフィックチャネルを開いている場合において、ダウンリンクのユーザデータの流量を調査し、流量が現在開いているトラフィックチャネルより大きいか否かを推定する。大きいと推定した場合、もしくは無線端末からトラフィックチャネル追加要求を受信した場合、現在当該無線端末との間で使用していないタイムスロットが属するトラフィックチャネル番号のトラフィックチャネルが空いているか否かを検査する。
トラフィックチャネルが空いていて、かつ、無線端末からトラフィックチャネル追加要求を受信している場合、当該空きチャネルを当該無線端末の為に予約し、基地局は無線端末に対してトラフィックチャネル番号を付与してトラフィックチャネル追加許可チャネルを送信する。空きトラフィックの検査にて、空いているトラフィックチャネル番号が、現在当該無線端末との間で開いているトラフィックチャネルと同じキャリア番号のものがある場合は、優先して当該キャリア番号のトラフィックチャネルを用いる制御を行う。
トラフィックチャネルが空いていて、かつ、無線端末からトラフィックチャネル追加要求を受信していない場合、当該空きチャネルを当該無線端末の為に予約し、基地局は無線端末に対してトラフィックチャネル番号を付与してダウンリンクスロット追加指示チャネルを送信する。空きトラフィックの検査にて、空いているトラフィックチャネル番号が、現在当該無線端末との間で開いているトラフィックチャネルと同じキャリア番号のものがある場合は、優先して当該キャリア番号のトラフィックチャネルを用いる制御を行う。トラフィックチャネルに空きが無い場合はトラフィックチャネルの追加を断念する。
無線端末はダウンリンクスロット追加指示チャネル(信号)を受信した場合、基地局に対してダウンリンクスロット追加確認チャネル(信号)を送信する。その後、ダウンリンク方向のみの単方向トラフィックチャネルが確立できたと認識し、次回以降の当該トラフィックチャネル送信時の送信パワーアンプのスイッチをオンにしない制御を行う。次に、基地局と無線端末の間で交換される、チャネル信号を詳しく見てゆく。信号フォーマットは次の図で示す1種類とする。信号フォーマットダウンリンク/アップリンク方向とも、インフォーメーションシンボルにおけるヘッダフォーマットは共通であり、以下の表に示すフィールドから構成される。
Figure 2009010632
インフォーメーションシンボルにおけるヘッダフォーマットには必ずタイプフィールドが含まれる。タイプフィールドは先頭ビットから3つまでを上限に、1が現れるまで検査することにより確認する。タイプフィールドのビットパターンとヘッダサイズの相関及び、後続するフィールドの相関を次の表に示す。
Figure 2009010632
図6に、タイプフィールドのビットの組み合わせ(ビットパターン)による4種類のフォーマットを示す。図中の(a)、(b)、(c)、(d)は、フォーマット1、2、3、4をそれぞれ示す。
パケットヘッダにはペイロード(図示せず)が後続する。ペイロードはパディングビット列とオクテットデータ列からなる。パディングビット列は、オクテットデータの開始位置を示すためのビット列であり、最初に現れる1までを言う。パディングビット列の直後に最初のオクテットデータのMSB(Most Significant Bit)が開始し、パケット全体の最後のビットが最終オクテットのLSB(Least Significant Bit)となる。運ぶべきオクテット数に応じてパディングビット列が変わるとともに、ヘッダ長に応じて運ぶ事のできる最高オクテット数が変わる。何れのヘッダを用いてもオクテットデータ無しとすることができる。これを特別に空データパケットと呼ぶ。
シーケンスナンバーフィールド(図示せず)には、最後のデータのシーケンス番号を13bit全体として格納する。運搬するべきデータが119bit目を基準に後続データのLSBから並べられ、空いたビットには、パディングビット(Padding bit)で埋められる。パディングビットはデータの先頭を示すためのビット列で、ヘッダ以降最初に現れる1の次が先頭データのMSBとなる。運搬するべきデータが存在しない場合は全てがパディングビットで埋められる。
インフォーメーションシンボル長は全てのモジュレーションクラスで一定であるが、モジュレーションクラス毎にシンボルレートが異なるため、ヘッダ及びパディングビットを含むペイロードの合計のレングスは、モジュレーションクラス毎に異なることになる。下の表にモジュレーションクラスの例を示す。モジュレーションクラスは変調方式とチャネルコーディングとの組み合わせにより次の表のように変調クラスを0〜7まで定義する。
Figure 2009010632
このようにモジュレーションクラスが高くなるに従って、所要SNRが大きくなり、かつ、データレートが高くなるように変調方式とコーディングレートとの組(セット)を選択する。送信側は受信側が通知する受信SNRを調査し、所要SNRを満たす最も大きなモジュレーションクラスを選択してモジュレートを行う。送信側は選択したモジュレーションクラス番号を固定モジュレーションシンボル部で受信側に通知する。受信側は先ず固定モジュレーションクラスシンボル部をモジュレーションクラス0としてデモジュレートし、デコードで得た数値を当該受信バースト信号のモジュレーションクラスであると判断し、インフォーメーションシンボルのデモジュレートを行う。モジュレーションクラス毎のデータレートは、ヘッダ種別によって異なる。ヘッダ長が長い場合は、ペイロード長が相対的に短くなる為、ヘッダ1が最もデータレートが高くヘッダ4が最もデータレートが低いこととなる。
すべてのチャネルが双方向チャネルのみである場合は、アップリンクおよびダウンリンクチャネルは、共に、ヘッダフォーマット1を用いて通信を行う。これは双方向通信チャネルが1つ(即ち、アップリンクチャネルとダウンリンクチャネルとからなる一対)のみ確立している場合でも複数確立している場合でも同様である。図7に、「双方向通信チャネルが1つ」のみ確立している場合のシーケンス図を示す。図に示すように、無線端末TM1は、フォーマット2を使って、フィードバック情報としてダウンリンクで受信した信号から求めた受信SNR0を含むパケットを、当該ダウンリンクチャネルと対をなすアップリンクチャネルを介して基地局BS1に送信する。このパケットを受信した基地局BS1は、受信信号品質情報として受信SNR0を求める(ステップB1)。次に、基地局BS1は、フォーマット2を使って、求めたアップリンクチャネルで受信した信号の受信SNR0を含むパケットを、ダウンリンクチャネルを介して無線端末TM1に送信する。このパケットを受けた無線端末TM1は、受信した信号から受信信号品質情報として受信SNR0を求める(ステップT1)。その後、無線端末TM1は、フォーマット2を使って、求めたダウンリンクチャネルで受信した信から求めた受信SNR0を含むパケットを、アップリンクチャネルを介して無線端末TM1に送信する。
図8に、双方向通信チャネルが3つ存在する場合のシーケンス図を示す。図に示すように、双方向通信チャネルは、ch0、ch1、ch2の3本ある。双方向通信チャネルのダウンリンク/アップリンクチャネルの受信信号品質情報である受信SNR0は、フォーマット2を使って双方向通信チャネル毎に独立して送受信される。例えば、ch0のアップリンク通信チャネルを経由して受信したパケット(信号)の受信SNR0は、ステップB1にて求められる。そして、基地局BS1により、求めた受信SNR0が、同じch0のダウンリンク通信チャネル(即ち、当該アップリンク通信チャネルと対を成すダウンリンク通信チャネル)を経由して基地局BS1から無線端末TM1に送信される。ch1,ch2のアップリンク通信チャネルを経由して受信したパケット(信号)の受信SNR0も、ステップB2、B3にて求められる。これらの受信SNR0も、同様に、ch1,ch2のダウンリンク通信チャネルを経由して基地局BS1から無線端末TM1にそれぞれ送信される。
他方、無線端末TM1は、ステップT1,2,3にて、受信したパケット(信号)の受信信号品質情報として受信SNR0を各チャネルch0,ch1,ch2に対してそれぞれ求める。これらの受信SNR0も、同様に、ch1,ch2のアップリンク通信チャネルを経由して無線端末TM1から基地局BS1にそれぞれ送信される。このように、双方向通信チャネルの場合には、どのチャネルも反対方向の通信チャネルを持ち、必ずチャネルペアを構成するため、受信信号品質情報である受信SNR0をスムーズに何ら問題なく送受信して、リンクアダプテーションを実行することが可能である。
単方向のチャネルを1つ含む場合は、単方向のチャネルにおいて、ヘッダフォーマット2を用い、双方向チャネルにおける単方向チャネルと同方向のチャネルではヘッダフォーマット1を用いる。また、双方向チャネルにおける単方向チャネルと逆方向のチャネルではヘッダフォーマット3を用いる。
図9に、基地局と無線端末の間に、双方向通信チャネル1本と、無線端末から無線基地局への単方向通信チャネル1本とが確立されている場合のシーケンス図を示す。図に示すように、ch0は双方向のチャネルであり、ch1は無線端末TM1から基地局BS1への単方向(アップリンク方向)通信チャネルである。従って、基地局BS1は、フォーマット2を使って、フィードバック情報としてダウンリンクで受信した信号から求めた受信SNR0を含むパケットを、当該ダウンリンクチャネルと対をなすアップリンクチャネルを介して基地局BS1に送信する。このパケット(信号)を受信した基地局BS1は、受信した信号から受信信号品質情報として受信SNR0を求める(ステップB1)。以降、説明の便宜上、双方向のチャネルを主チャネル、単方向チャネルを副チャネルと称することがある。
また、ch1は、無線端末TM1から基地局BS1への単方向(アップリンク方向)通信チャネルであり、当該単方向通信チャネルを経由して無線端末TM1から基地局BS1へフォーマット1を用いたパケットが送信される。これを受信した基地局BS1は、単方向通信チャネルのパケット(信号)からも受信信号品質情報として受信SNR1を求める(ステップB2)。しかし、ch1は、単方向(アップリンク方向)通信チャネルであるため、ch1は受信SNR1を返送すべき反対方向の通信チャネルを持っていない。従って、基地局BS1の単方向通信チャネルであるch1を処理するch1用タスク(或いはハードウェアや回路)は、求めた受信SNR1を、双方向通信チャネルであるch0を処理するch0用タスク(或いはハードウェアや回路)に内部転送する。基地局BS1のch0用タスクは、ch1から内部転送された受信SNR1を受取り、フォーマット3を用いて、自己が管理すべき受信SNR0と、内部転送された受信SNR1とを格納したパケット(信号)を、双方向通信チャネルch1を経由して無線端末TM1に送信する。このパケットを受信した無線端末TM1のch0用タスクは、自己が管理する情報でない受信SNR1を当該パケットから分離/抽出して、分離/抽出した受信SNR1をch1用タスクに内部転送する。ch1用タスクは、内部転送された受信SNR1を用いて、変調クラスの変更および/または送信電力の調整などを行い、適正なリンクアダプテーション処理を実行して、次回のch1での送信に備える。
このようにして、双方向通信チャネル用タスクと、単方向通信チャネル用タスクとの間で受信信号品質情報である受信SNRを内部転送して、単方向通信チャネルで伝送された信号の受信SNRを、双方向通信チャネルを経由して送信することによって、リンクアダプテーション処理を正常に機能させることが可能となる。また、このパケット(信号)を受けた無線端末TM1のch0用タスクは、受信した信号から受信信号品質情報として受信SNR0を求める(ステップT1)。
図10に、基地局と無線端末の間に、双方向通信チャネル1本と、無線端末から無線基地局への単方向通信チャネル2本とが確立されている場合のシーケンス図を示す。図に示すように、ch0は双方向のチャネルであり、ch1,ch2は無線端末TM1から基地局BS1への単方向(アップリンク方向)通信チャネルである。従って、基地局BS1は、フォーマット2を使って、フィードバック情報としてダウンリンクで受信した信号から求めた受信SNR0を含むパケットを、当該ダウンリンクチャネルと対をなすアップリンクチャネルを介して基地局BS1に送信する。このパケット(信号)を受信した基地局BS1は、受信した信号から受信信号品質情報として受信SNR0を求める(ステップB1)。
また、ch1,ch2は、無線端末TM1から基地局BS1への単方向(アップリンク方向)通信チャネルであり、当該単方向通信チャネルを経由して無線端末TM1から基地局BS1へフォーマット1を用いたパケットがそれぞれ送信される。これらを受信した基地局BS1は、単方向通信チャネルのパケット(信号)からも受信信号品質情報として受信SNR1をそれぞれ求める(ステップB2,B3)。しかし、ch1,ch2は、単方向(アップリンク方向)通信チャネルであるため、ch1,ch2は受信SNR1,SNR2を返送すべき反対方向の通信チャネルを持っていない。従って、基地局BS1の単方向通信チャネルであるch1,ch2を処理するch1,ch2用タスク(或いはハードウェアや回路)は、求めた受信SNR1,SNR2を、双方向通信チャネルであるch0を処理するch0用タスク(或いはハードウェアや回路)に内部転送する。
基地局BS1のch0用タスクは、ch1,ch2から内部転送された受信SNR1,SNR2を受取り、フォーマット4を用いて、自己が管理すべき受信SNR0と、内部転送された受信SNR1,SNR2とを格納したパケット(信号)を、双方向通信チャネルch1を経由して無線端末TM1に送信する。このパケットを受信した無線端末TM1のch0用タスクは、自己が管理する情報でない受信SNR1,SNR2を当該パケットから分離/抽出して、分離/抽出した受信SNR1をch1,ch2用タスクにそれぞれ内部転送する。ch1用タスクは、内部転送された受信SNR1を用いて、変調クラスの変更および/または送信電力の調整などを行い、適正なリンクアダプテーション処理を実行して、次回のch1での送信に備える。同様に、ch2用タスクは、内部転送された受信SNR2を用いて、変調クラスの変更および/または送信電力の調整などを行い、適正なリンクアダプテーション処理を実行して、次回のch2での送信に備える。このようにして、双方向通信チャネル用タスクと、単方向通信チャネル用タスクとの間で受信信号品質情報である受信SNRを内部転送して、単方向通信チャネルで伝送された信号の受信SNRを、双方向通信チャネルを経由して送信することによって、リンクアダプテーション処理を正常に機能させることが可能となる。即ち、双方向通信チャネルが単方向通信チャネルの受信SNRを代理送信する。また、このパケット(信号)を受けた無線端末TM1のch0用タスクは、受信した信号から受信信号品質情報として受信SNR0を求める(ステップT1)。
なお、双方向チャネルが2本、単方向チャネルが1本であってもよい。この場合、双方向チャネルのうち、若い番号のチャネルを主チャネルとし、他方の双方向チャネルを独立チャネルと位置づける。副チャネルはヘッダフォーマット2を用いて送信を行う。副チャネルで送信できない受信SNRは主チャネルを用いてヘッダフォーマット3で代理として送信される。独立チャネルではヘッダフォーマット1を用いて通信を行う。
図11は、基地局200(BS1)の内部構成の概略を示すブロック図である。図に示すように、基地局200は、タイミングプロセッサ210、アンテナミキサ220、主制御部240、およびアンテナANTを具える。タイミングプロセッサ210は、TDMA-TDDフレーム構成例で示すフレームタイミングの生成および、ダウンリンク信号フォーマットで示す送信タイミングの生成および、アップリンク受信タイミングの生成を行う。基地局は、4つのキャリア各々を担当するIF(中間周波数)信号合成・分離部230,231,232,233をさらに具える。
以降、キャリア0用のブロックを例として説明するが、他のキャリア用のブロックも同様の機能を持つ。基地局200は、1本のアンテナANTで、4つのキャリア全ての送受信を行う。RF用機能部は、キャリア毎に用意することにより、全てのキャリアを同時に取り扱うことができるようにする。アンテナ端で受信した受信信号は、アンテナミキサ220によりキャリア毎の周波数に分割され、IF(中間周波数)信号合成・分離部230,231,232,233に渡される。また、キャリア毎に用意されたIF(中間周波数)信号合成・分離部230,231,232,233からの信号はアンテナミキサ220により合成されてアンテナANTのアンテナ端から発射される。
主制御部240は、複数のユーザセッションを管理し、ユーザセッションが用いるチャネル番号および数を管理すると共に、ユーザセッションデータを各チャネルに分配する。主制御部240は、チャネル毎の、タイミングプロセッサが生成するダウンリンク送信スロットタイミングに同期して、キャリア番号毎に用意されているチャネル制御部(図示せず)へ送信データを渡す。例えば、キャリア0用チャネル制御部は、ダウンリンク送信時において、主制御部240からの送信データを、タイミングプロセッサによるスロットタイミング毎に、データをモジュレートして、キャリア0用IF信号合成・分離部230に渡す。
基地局200の構成をさらに詳細に説明する。図12は、キャリア0用IF信号合成・分離部230の内部構成を示すブロック図である。キャリア0のブロックを例として説明するが、他のキャリア用のブロックの構成・機能も同様である。図に示すように、キャリア0用IF信号合成・分離部230は、サーキュレータCIR、パワーアンプPA、複数のミキサ、デジタルアナログコンバータDAC、アナログデジタルコンバータADC、パワーアンプPA、ローノイズアンプLNA、温度補償電圧制御水晶発振器VCTCXO、RF位相ロックループRF−PLL,IF位相ロックループIF−PLL、送信停止/開始管理部251、受信停止/開始管理部252、ベースバンド処理部253を有する。ベースバンド処理部253は、受信SNR推定部254、固定モジュレーションクラスシンボルデコード部255、インフォメーションシンボルデモジュレート部256、インフォメーションシンボルモジュレート部257、および固定モジュレーションクラスシンボルモジュレート部258を具える。
アンテナミキサ220からの受信信号は、キャリア周波数ごとに設定された二段のミキサによりダウンコンバートされて、IF(中間周波数)信号に変換される。IF信号はADCにより標本化され、デジタル信号に変換される。デジタル信号は、先ず、受信SNR推定部254に渡される。受信SNR推定部254は、既知のトレーニングシーケンスシンボルと受信したバーストのトレーニングシンボルとの相関を調査し、受信SNRの推定を行う。推定した推定受信SNRは、主制御部240の受信SNR管理部246に渡される。次に、デジタルデータは、固定モジュレーションクラスシンボルデコード部255に渡され、固定モジュレーションシンボル部(フィールド)をデコードする。固定モジュレーションシンボル部は、モジュレーションクラス0固定となっているので、受信側はモジュレーションクラス0と決め打ちしてデコードすることができる。固定モジュレーションクラスシンボルは、受信バーストのインフォーメーションシンボル部(フィールド)のモジュレーションクラスを示す。このようにしてインフォーメーションシンボルのモジュレーションクラスを取得した後、インフォーメーションシンボルデモジュレート部254は、取得したモジュレーションクラスの変調方式及びコーディングレートでインフォーメーションシンボル部をデモジュレートし、受信データとする。
次に主制御部240の構成を詳細に説明する。図13は、主制御部240の内部構成を示すブロック図である。図に示すように、主制御部240は、フロー管理部241、チャネル割当管理部242、ヘッダフォーマット決定部243、ダウンリンク流量監視部244、モジュレーションクラス決定部245、受信SNR管理部246、および上位層UL1,UL2,…UL8を具える。フロー管理部241は、ユーザセッションとトラフィックチャネルとの関連付けを行う。ユーザセッション1つに対して最大3つのトラフィックチャネルを持つ事ができる為、関連付けは1対1〜1対3になる。チャネル割当管理部242は、10個のトラフィックチャネルの使用状況を記憶し、新たなトラフィックの追加時に空いているトラフィックチャネルの割り当てを行う制御を行う。ダウンリンク流量監視部244は、キャリア0−3用のダウンリンク流量監視部DF0−3を持つ。
トラフィックチャネル毎のユーザデータはフロー管理部241に渡される。任意のユーザセッションの上位層からの送信データは、当該ユーザセッションが用いているトラフィックチャネルに分配される。フロー管理部241は、当該トラフィックチャネルのタイムスロットタイミング毎に、キャリア番号に対応するユーザデータをダウンリンク流量監視部244に送信する。この時、ユーザセッション毎に用意される、ヘッダ管理部241H1−8は、受信信号品質情報として受信SNRを管理し、信号毎にヘッダを付与する。
フロー管理部241は、ダウンリンク流量監視部244が追加のダウンリンクを必要と判断した場合、現在使用しているトラフィックチャネルと同じ周波数キャリア上のトラフィックチャネルが空いているか否かを検査する。存在する場合は、指定されたトラフィックチャネル番号を含む、ダウンリンクスロット追加指示信号を、無線端末に対して送信する。無線端末は、ダウンリンクスロット追加指示信号を受信した場合、基地局に対してダウンリンクスロット追加確認信号を送信する。
基地局200におけるフロー管理部241は、ダウンリンクスロット追加確認信号を受信した場合、送信停止/開始管理部251にダウンリンクスロット追加確認信号に含まれるトラフィックチャネル番号、および、上述したトラフィックチャネルと同じキャリア番号であるトラフィックチャネルのトラフィックチャネル番号を設定する。送信停止/開始管理部251は、ダウンリンクスロットのみのトラフィックチャネル(即ち、単方向通信チャネル)が存在するとき、チャネル制御部(図示せず)に対して、ダウンリンクスロットのみのトラフィックチャネルのタイムスロット番号、および、アンテナウエイトを流用するタイムスロット番号を通知する。
上記処理は同一周波数チャネル上のアグリゲート可能な場合、記憶部(図示せず)に設けたアグリゲート数変更可能フラグのオン/オフさせる事で管理を行う。同一チャネルでのアグリゲートであるか否かは、基地局側でも無線端末側でも認識可能であり、各々で記憶部(図示せず)に格納して管理する。また、本処理はアグリゲートを行う際、同一キャリアに集めることを目標とするが、同一キャリア上に空きトラフィックチャネルが存在しない場合は他のキャリアのトラフィックチャネルを割り当てる制御を行う。
次に、上述した基地局の通信相手となる無線端末の構成を説明する。図14は、無線端末300(TM1,TM2)の構成を示すブロック図である。図に示すように、無線端末300は1本のアンテナANT1のみを持つ。また、無線端末300は、タイミングプロセッサ(スケジューラ)310、サーキュレータCIR、および上位層ULを有する。また、無線端末300は、複数のミキサ、デジタルアナログコンバータDAC、アナログデジタルコンバータADC、パワーアンプPA、ローノイズアンプLNA、温度補償電圧制御水晶発振器VCTCXO、RF位相ロックループRF−PLL、IF位相ロックループIF−PLL、受信停止/開始管理部320、ベースバンド処理部330、フロー管理部340、受信SNR管理部340、モジュレーションクラス決定部350、ヘッダフォーマット決定部370、チャネル割当管理部380、およびアップリンク流量監視部390をさらに有する。ベースバンド処理部330は、受信SNR推定部331、固定モジュレーションクラスシンボルデコード部332、インフォメーションシンボルデモジュレート部333、インフォメーションシンボルデモジュレート部334、および固定モジュレーションクラスシンボルモジュレート部335を有する。また、フロー管理部360はヘッダ管理部360Hを有する。
タイミングプロセッサ310はTDMA-TDDフレームに応じた送信及び受信のタイミングを生成する。任意のタイムスロット番号におけるダウンリンク受信タイミングにおいて、アンテナANT1から受信した受信信号は、LNAにより増幅される。受信に先立ち、ベースバンド処理部330は、VCTCXOに対して受信するトラフィックチャネルのキャリア番号に応じた周波数設定に変更する。LNAで増幅された受信信号は二段のミキサによりIF信号に変換され、ADCにより標本化されてデジタルデータに変換される。デジタルデータは、受信SNR推定部331に渡される。受信SNR推定部331は、既知のトレーニングシーケンスシンボルと受信したバーストのトレーニングシンボルとの相関を調査し、受信SNRの推定を行う。推定した推定受信SNRはヘッダ管理部360Hに渡され、管理される。次に、受信バーストは固定モジュレーションクラスシンボルデコード部332に渡され、固定モジュレーションシンボル部(フィールド)をデコードする。
固定モジュレーションシンボル部(フィールド)はモジュレーションクラス0固定となっているので、受信側はモジュレーションクラス0と決め打ちしてデコードする事ができる。固定モジュレーションクラスシンボルは受信バーストのインフォーメーションシンボル部(フィールド)のモジュレーションクラスを示す。このようにしてインフォーメーションシンボルのモジュレーションクラスを取得した後、取得したモジュレーションクラスの変調方式及びコーディングレートでインフォーメーションシンボル部をデコードし、受信データとする。フロー管理部360は、複数のトラフィックチャネルからの受信データを合成して、受信ユーザデータに変換する。
任意のタイムスロット番号におけるアップリンク送信タイミングにおいて、フロー管理部360からユーザデータが当該タイムスロットのトラフィックチャネル分として、ベースバンド処理部330にユーザデータが渡される。この時、ヘッダ管理部360Hは、受信SNR情報を管理し、信号毎にヘッダを付与する。このユーザデータは複数のトラフィックチャネルを用いる場合は分割されたものとなる。また、ベースバンド処理部330は、送信に先立ち、VCTCXOに対して送信するトラフィックチャネルのキャリア番号に対応した周波数設定に変更する。また、ベースバンド処理部330は、送信ユーザデータをモジュレートして送信IF信号に変換する。送信IF信号は二段のミキサによりキャリア番号に対応した送信周波数に変調され、パワーアンプPAで増幅された後、アンテナANT1のアンテナ端から発射される。
トラフィックチャネルは1つのユーザセッションに対して、最大3つ持つ事ができるものとする。タイムスロット毎に別のトラフィックチャネルを用いる。今ここで、基地局と無線端末の間で、1つのトラフィックチャネルを開いており、かつ、アップリンク方向のみに追加のトラフィックが必要であるものとする。アップリンクのデータトラフィック流通量は多く二つ分のトラフィックチャネルが必要であるが、ダウンリンクデータ流通量は1つのトラフィックチャネルで十分であると、基地局が判断した場合、2つのトラフィックチャネルを開いてしまうと、ダウンリンクのトラフィックチャネルは運搬するべきデータが無い為、空データパケットを送信することになる。当該トラフィックチャネルは、同じ基地局の他の空間多重接続している無線端末、及び他の基地局に接続しているユーザとの間で共有している。意味の無い電波発射は他の、当該トラフィックチャネルを共有している無線端末との間の通信における妨害波となるので、発射しない事が望ましい。これを実現させる為に、アップリンク方向のみの送信を追加する制御を行う。
以上の処理により、無線端末はアップリンクのトラフィックは多いもののダウンリンクのトラフィックが少ない場合において、ダウンリンク方向の電波発射を停止する事ができる。この結果、不要な電波発射を少なくする事が可能となり、他の同一トラフィックチャネルを用いている無線端末-基地局間のダウンリンク方向の妨害波を少なくする事ができ、結果としてシステム全体の周波数利用効率を上げる。
また、今ここで、基地局と無線端末の間で、1つのトラフィックチャネルを開いており、かつ、ダウンリンク方向にのみアグリゲートが必要な状況であるとする。ダウンリンクのデータトラフィック流通量は多く、2つ分のトラフィックチャネルが必要であるが、アップリンクデータ流通量は1つのトラフィックチャネルで十分であると基地局が判断した場合、2つのトラフィックチャネルを開いてしまうと、アップリンクのトラフィックチャネルは運搬するべきデータが無い為、空データパケットを送信することになる。
当該トラフィックチャネルは、同じ基地局の他の空間多重接続している無線端末、及び他の基地局に接続しているユーザーとの間で共有している。意味の無い電波発射は他の、当該トラフィックチャネルを共有している無線端末との間の通信における妨害波となるので、発射しない事が望ましい。これを実現する為に、アップリンク方向の送信を停止する制御を行う。アグリゲート数変更可能フラグがオンである場合、無線端末は、ダウンリンクのトラフィックは多いもののアップリンクのトラフィックが少ない場合において、アップリンク方向の電波発射を停止する事ができる。この結果、不要な電波発射を少なくする事が可能となり、他の同一トラフィックチャネルを用いている無線端末-基地局間のアップリンク方向の妨害波を少なくする事ができ、結果としてシステム全体の周波数利用効率を上げる事ができる。
また、無線端末は不要な電波の発射を行わないようにする事で、バッテリーセービングの効果を得る事ができる。無線端末において、パワーアンプの消費電流が、全体の消費電流に対して支配的である場合が多く、パワーアンプスイッチがオンである時間をできるだけ低減させる事はバッテリーセービングに貢献する。2つのトラフィックチャネルを使用している状態で、1つのトラフィックチャネルのアップリンク方向の電波の送信を省略した場合、パワーアンプの消費電流を半減できる。
以上の処理により、基地局はダウンリンクのトラフィックは多いもののアップリンクのトラフィックが少ない場合において、ダウンリンク方向のトラフィックチャネルを追加し、かつアップリンク方向の電波の発射を実行しない事ができる。この結果、不要な電波発射を少なくする事が可能となり、他の同一トラフィックチャネルを用いている無線端末-基地局間のアップリンク方向の妨害波を少なくする事ができ、結果としてシステム全体の周波数利用効率を向上させる事ができる。
また、無線端末は不要な電波の送信を行わないようにする事で、バッテリーセービングの効果を得る事ができる。無線端末において、送信パワーアンプの消費電流が、全体の消費電流に対してかなりの部分を占める場合が多く、送信パワーアンプスイッチがオンである時間をできるだけ低減させる事はバッテリーセービングに貢献する。2つのトラフィックチャネルを使用している状態で、1つのトラフィックチャネルのダウンリンク方向の電波の受信を省略した場合、受信アンプアンプの消費電流を半減できる。
追加の単方向のトラフィックチャネルが不要になった場合は、基地局から無線端末に対して、ダウンリンクスロット停止指示を送信する。上記の処理に従い、追加のトラフィックチャネルの停止を行う事ができる。無線端末はダウンリンクスロット停止指示を受信後、基地局に対してダウンリンクスロット停止確認を送信すると共に、当該単方向トラフィックチャネルが閉じたものと認識する。
以上の処理により、アップリンク・ダウンリンクで非対称数のチャネルの形成を行うと、不要な電波の発射を無くす事ができる。このような、アップリンク・ダウンリンクで非対称数のチャネルにて、リンクアダプテーションを実現させるために、ヘッダフォーマット決定部370を無線端末300に設けてある。ヘッダフォーマット決定部370は、送信するべき、もしくは受信するべき副チャネルの数に応じて次のフローで示す処理を行い、ヘッダフォーマットを決定する。なお、ヘッダフォーマット決定部243,370の動作は基地局200と無線端末300とで共通となる。
図15に、相手側通信装置に信号を送信する場合のヘッダフォーマット選択処理を示すフローチャートを示す。このヘッダフォーマット選択処理は、基地局200、無線端末300のヘッダフォーマット決定部243,370により実行されるが、受信信号の先頭に付加してあるヘッダフォーマットタイプを調べ、ヘッダフォーマットがどのタイプであるのかを判定し、判定結果に従ってヘッダを付与する処理である。図に示すように、ステップS1にて、送信するべき副チャネル(即ち、自装置から相手側通信装置への方向の単方向通信チャネル)が存在するか否かを判定する。送信するべき副チャネルが存在する場合は、今回の送信が送信するべき副チャネルのタイミングか否かを判定し(ステップS10)、送信するべき副チャネルのタイミングの場合は、ヘッダフォーマット2を選択し(ステップS11)、そうでない場合は、ヘッダフォーマット2を選択して(ステップS12)、処理を終える。
ステップS1にて送信するべき副チャネルが存在しないと判定された場合は、ステップS2に進み、受信するべき副チャネルが存在するか否かを判定する。受信するべき副チャネルが存在しない場合は、ヘッダフォーマット2を選択して処理を終える(ステップS9)。ステップS2にて受信するべき副チャネルが存在しないと判定された場合は、今回の送信が主チャネルのタイミングか否かを判定する(ステップS3)。主チャネルのタイミングでない場合は、ステップS9にてヘッダフォーマット2を選択して処理を終える。主チャネルのタイミングであると判定された場合は、ステップS4にて、副チャネルの数が2か否かを判定する。副チャネルの数が2でないと判定された場合は、ヘッダフォーマット3を選択した後(即ち、副チャネルが1個の場合のフォーマット)、ステップS7に進む。副チャネルの数が2であると判定された場合は、ステップS5にて、ヘッダフォーマット4を選択する(即ち、副チャネルが2個ある場合のフォーマット)。その後、ステップS6にて、副チャネル2の受信SNR情報を受信SNR2にセットする。最後に、ステップS7にて、副チャネル1の受信SNR情報を受信SNR1にセットして処理を終える。このようにして、受信SNR情報を返信できない単方向(副)チャネルでも、主チャネルが代理として受信SNR情報を運搬することによって、リンクアダプテーションを実現することが可能となる。
図16に、相手側通信装置からの信号を受信した場合の信号処理を示すフローチャートを示す。この処理では、受信データの先頭(タイプフィールド)を検査することによって、ヘッダフォーマットのタイプを判定する。図に示すように、ステップS21にて、受信データの先頭が1であるか否かを判定する。先頭が1であると判定された場合は、受信データはヘッダフォーマット1であると見なし(受信SNR情報が存在しないフォーマットであると見なし)、受信データのペイロード部を解析し(ステップS30)、処理を終える。ステップS21にて先頭が1でないと判定された場合は、ステップS22に進み、受信データの先頭が01であるか否かを判定する。先頭が01であると判定された場合は、受信データはヘッダフォーマット2であると見なし、受信データから受信SNRを1つ取得し、ペイロード部を解析し(ステップS29)、処理を終える。
ステップS22にて先頭が01でないと判定された場合は、ステップS23に進み、受信データの先頭が001であるか否かを判定する。先頭が001であると判定された場合は、受信データはヘッダフォーマット4であると見なし、受信データから受信SNRを3つ取得し、ペイロード部を解析する(ステップS29)。次に、ステップS27にて、副チャネル1に対する受信SNRをセットした後、ステップS28で副チャネル1に対する受信SNRをセットし、処理を終える。ステップS23にて、先頭が001でないと判定された場合は、受信データはヘッダフォーマット3であると見なし、受信データから受信SNRを2つ取得し、ペイロード部を解析する(ステップS24)。次に、ステップS25にて、副チャネルに対する受信SNRをセットし、処理を終える。
このようにして、受信信号の先頭に付加する、ヘッダフォーマットタイプを調査して、ヘッダフォーマットを判断する。ヘッダに他チャネルの受信SNR情報が含まれる場合は、対応するトラフィックチャネルに対しての受信SNR情報として認識する事で、受信SNR情報を返信できない単方向チャネルでも、主チャネルが代理として受信SNR情報を運搬する事ができる。こうして、方向毎のチャネル数が非対称である伝送経路においても、リンクアダプテーションを実現し、電波状況が悪い場合での場所率の向上と、電波状況が良好である場合でのスループットの向上を実現できる。
また、ヘッダ内に、主チャネルや副チャネルの受信SNRが混在していても、ヘッダフォーマットを規定するテーブルを参照することによって、伝送路(副チャネル、主チャンネル)毎の受信SNR情報を適正に処理することが可能となり、従って、リンクアダプテーションを適正に機能させることもできるようになる。こうして、方向毎のチャネル数が非対称である伝送経路においても、リンクアダプテーション制御を実現し、信頼性の高い伝送経路を実現できる。
上記構成例では、送信する副チャネルはフォーマット1を用いるが、フォーマット1は受信SNR情報が一つも含まれない為、その分多くのユーザデータを運搬する事ができる。つまり、ヘッダフォーマット2を用いた信号に対してヘッダフォーマット1は少なくとも1オクテット余分に運搬できる。よって、二本のチャネルを確立した場合において、二つのチャネルにヘッダフォーマット1を割り当てた場合に比べて、少なくとも8*(1/0.05)=1600bpsのスループット向上となる。その代償として、反対方向のスループットはヘッダフォーマット3を用いる為、減ることになる。ヘッダフォーマット3はヘッダフォーマット2よりも少なくとも1オクテット運搬できるオクテット数が少ない。しかしながら、受信する副チャネルが有る状態では、送信するデータが無いか、少ない状態である為、スループットの減少は問題とならない。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各部、各手段、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。例えば、実施態様では無線通信装置を用いた形式で本発明を説明したが、本発明は、有線通信装置にも適用し得るものであり、有線通信装置、方法およびシステムも、本発明の範囲に含まれるものと理解されたい。
本発明の一実施態様による無線通信装置の基本構成を示すブロック図である。 本発明の一実施態様による無線通信システムの構成例を示す図である。 TDMA-TDDのフレームフォーマット例を示す図である。 本実施態様で使用されるキャリア(周波数)の配置を示す図である。 信号フォーマットの一例を示す図である。 タイプフィールドのビットの組み合わせ(ビットパターン)による4種類のフォーマットを示す図である。 双方向通信チャネルが1つのみ確立している場合のシーケンス図である。 双方向通信チャネルが3つ存在する場合のシーケンス図である。 基地局と無線端末の間に、双方向チャネル1本と、無線端末から無線基地局への単方向チャネルが1本とが確立されている場合のシーケンス図である。 基地局と無線端末の間に、双方向チャネル1本と、無線端末から無線基地局への単方向チャネル2本とが確立されている場合のシーケンス図である。 基地局200(BS1)の内部構成の概略を示すブロック図である。 キャリア0用IF信号合成・分離部220の内部構成を示すブロック図である。 主制御部240の内部構成を示すブロック図である。 無線端末300(TM1,TM2)の構成を示すブロック図である。 相手側通信装置に信号を送信する場合のヘッダフォーマット選択処理を示すフローチャートである。 相手側通信装置からの信号を受信した場合の信号処理を示すフローチャートである。
符号の説明
ADC,ADC1 アナログデジタルコンバータ
ANT,ANT1 アンテナ
TB1 テーブル
TB2 チャネル割当テーブル
TB3 基準流量テーブル
BS1,BS2 基地局
DAC,DAC1 デジタルアナログコンバータ
DF1−8 ダウンリンク流量監視部
IF−PLL IF位相ロックループ
LNA ローノイズアンプ
PA パワーアンプ
RF−PLL RF位相ロックループ
TM1,TM2 無線端末
UL,UL1,UL2,UL8 上位層
VCTCXO 温度補償電圧制御水晶発振器
200 基地局
210 タイミングプロセッサ
220 アンテナミキサ
230 キャリア0用チャネル制御部
231 キャリア1用チャネル制御部
232 キャリア2用チャネル制御部
233 キャリア3用チャネル制御部
240 主制御部
241 フロー管理部
241H1-H8 User1-8_ヘッダ管理部
242 チャネル割当管理部
243 ヘッダフォーマット決定部
244 ダウンリンク流量監視部
245 モジュレーションクラス決定部
246 受信SNR管理部
251 送信停止/開始管理部
252 受信停止/開始管理部
253 ベースバンド処理部
254 受信SNR推定部
255 固定モジュレーションクラスシンボルデコード部
256 インフォメーションシンボルデモジュレート部
257 インフォメーションシンボルモジュレート部
258 固定モジュレーションクラスシンボルモジュレート部
300 無線端末
310 タイミングプロセッサ
320 受信停止/開始管理部
330 ベースバンド処理部
331 受信SNR推定部
332 固定モジュレーションクラスシンボルデコード部
333 インフォメーションシンボルデモジュレート部
334 インフォメーションシンボルモジュレート部
335 固定モジュレーションクラスシンボルモジュレート部
340 受信SNR管理部
350 モジュレーションクラス決定部
360 フロー管理部
360H ヘッダ管理部
370 ヘッダフォーマット決定部
380 チャネル割当管理部
390 アップリンク流量監視部
CIR サーキュレータ

Claims (9)

  1. 適応変調方式を用いて相手側通信装置と自装置との間で通信を行う通信装置において、
    前記相手側通信装置と自装置との間で、双方向通信チャネルでの通信、および、少なくとも1つの単方向通信チャネルでの通信を確立させて通信を行う通信部と、
    前記通信部によって確立された前記少なくとも1つの単方向通信チャネルを介して前記相手側通信装置から自装置へ送信され、前記通信部により受信された信号の受信信号品質を示す情報を取得する受信信号品質情報取得部と、
    前記受信信号品質情報取得部で取得された、前記少なくとも1つの単方向通信チャネルにおける受信信号品質に関する情報を、前記双方向通信チャネルを介して前記相手側通信装置に送信するように前記通信部を制御する制御部と、
    を具える通信装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置において、
    前記相手側通信装置と自装置との間でやりとりされる信号のタイプフィールドの識別子と、単方向通信チャネルにおける受信信号品質を示す情報の、前記やりとりされる信号内の位置とを対応付けたテーブルを格納する記憶部をさらに具える、
    ことを特徴とする通信装置。
  3. 請求項2に記載の通信装置において、
    前記制御部が、
    前記少なくとも1つの単方向通信チャネルの受信信号品質を示す情報を、前記テーブルの対応付けに応じた位置に配置した信号を、前記双方向通信チャネルを介して前記相手側通信装置に送信するように前記通信部を制御する、
    ことを特徴とする通信装置。
  4. 請求項2に記載の通信装置において、
    前記単方向通信チャネルが複数であり、
    前記制御部が、
    前記複数の単方向通信チャネルの各々の受信信号品質を示す各情報を、前記テーブルの対応付けに応じた位置にそれぞれ配置した信号を、前記双方向通信チャネルを介して前記相手側通信装置に送信するように前記通信部を制御する、
    ことを特徴とする通信装置。
  5. 第1の通信装置と第2の通信装置との間で適応変調方式を用いて通信を行う通信システムにおいて、
    前記第1の通信装置が、
    前記第2の通信装置と自装置との間で、双方向通信チャネルでの通信、および、少なくとも1つの単方向通信チャネルでの通信を確立させて通信を行う通信部と、
    前記通信部によって確立された前記少なくとも1つの単方向通信チャネルを介して前記第2の通信装置から自装置へ送信され、前記通信部により受信された信号の受信信号品質を示す情報を取得する受信信号品質情報取得部と、
    前記受信信号品質情報取得部で取得された、前記少なくとも1つの単方向通信チャネルにおける受信信号品質に関する情報を、前記双方向通信チャネルを介して前記第2の通信装置に送信するように前記通信部を制御する制御部とを具え、
    前記第2の通信装置が、
    前記第1の通信装置と自装置との間で、双方向通信チャネルでの通信、および、少なくとも1つの単方向通信チャネルでの通信を確立させて通信を行う通信部と、
    前記双方向通信チャネルを介して前記第1の通信装置から送信され、前記少なくとも1つの単方向通信チャネルにおける受信信号品質に関する情報を含む信号を受信し、該受信した信号に含まれる情報に応じて、該少なくとも1つの単方向通信チャネルの変調方式を適応的に調整するよう前記通信部を制御する制御部とを具える、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  6. 請求項5に記載の通信システムにおいて、
    前記第1の通信装置が、
    前記第2の通信装置と自装置との間でやりとりされる信号のタイプフィールドの識別子と、単方向通信チャネルにおける受信信号品質を示す情報の、前記やりとりされる信号内の位置とを対応付けたテーブルを格納する記憶部をさらに具える、
    ことを特徴とする通信システム。
  7. 請求項6に記載の通信システムにおいて、
    前記第1の通信装置における前記制御部が、
    前記少なくとも1つの単方向通信チャネルにおける受信信号品質を示す情報を、前記テーブルの対応付けに応じた位置に配置した信号を、前記双方向通信チャネルを介して前記第2の通信装置に送信するように前記通信部を制御する、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項に記載の通信システムにおいて、
    前記第2の通信装置が、
    前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との間でやりとりされる信号のタイプフィールドの識別子と、単方向通信チャネルにおける受信信号品質を示す情報の、前記やりとりされる信号内の位置とを対応付けたテーブルを格納する記憶部をさらに具え、
    前記第2の通信装置における前記制御部が、
    前記テーブルを参照して、前記受信された信号から前記少なくとも1つの単方向通信チャネルにおける受信信号品質を示す情報を取得し、該取得した情報に応じて、該少なくとも1つの単方向通信チャネルの変調方式を適応的に調整する、
    ことを特徴とする通信システム。
  9. 第1の通信装置と第2の通信装置との間で適応変調方式を用いて通信を行う通信方法において、
    前記第1の通信装置が、前記第2の通信装置と自装置との間で、双方向通信チャネルでの通信、および、少なくとも1つの単方向通信チャネルでの通信を確立させて通信を行う通信ステップと、
    前記第1の通信装置が、前記通信ステップによって確立された前記少なくとも1つの単方向通信チャネルを介して前記第2の通信装置から自装置へ送信され、前記通信部により受信された信号の受信信号品質を示す情報を取得する受信信号品質情報取得ステップと、
    前記第1の通信装置が、前記受信信号品質情報取得ステップで取得された、前記少なくとも1つの単方向通信チャネルにおける受信信号品質に関する情報を、前記双方向通信チャネルを介して前記第2の通信装置に送信するように制御する制御ステップと、
    前記第2の通信装置が、前記双方向通信チャネルを介して前記第1の通信装置から送信され、前記少なくとも1つの単方向通信チャネルにおける受信信号品質に関する情報を含む信号を受信し、該受信した信号に含まれる情報に応じて、該少なくとも1つの単方向通信チャネルの変調方式を適応的に調整するように制御する制御ステップと、
    を有することを特徴とする通信方法。
JP2007169481A 2007-06-27 2007-06-27 通信装置、通信システムおよび通信方法 Withdrawn JP2009010632A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007169481A JP2009010632A (ja) 2007-06-27 2007-06-27 通信装置、通信システムおよび通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007169481A JP2009010632A (ja) 2007-06-27 2007-06-27 通信装置、通信システムおよび通信方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009010632A true JP2009010632A (ja) 2009-01-15

Family

ID=40325278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007169481A Withdrawn JP2009010632A (ja) 2007-06-27 2007-06-27 通信装置、通信システムおよび通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009010632A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013520911A (ja) * 2010-02-23 2013-06-06 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 無線通信システムにおける非対称キャリアアグリゲーションを支援するための装置及びその方法
JP2017120959A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 三菱電機株式会社 一方向通信装置およびプラント監視制御システム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013520911A (ja) * 2010-02-23 2013-06-06 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 無線通信システムにおける非対称キャリアアグリゲーションを支援するための装置及びその方法
US8798100B2 (en) 2010-02-23 2014-08-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for supporting asymmetric carrier aggregation in wireless communication system
US9655118B2 (en) 2010-02-23 2017-05-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for supporting asymmetric carrier aggregation in wireless communication system
US10327245B2 (en) 2010-02-23 2019-06-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for supporting asymmetric carrier aggregation in wireless communication system
US11291002B2 (en) 2010-02-23 2022-03-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for supporting asymmetric carrier aggregation in wireless communication system
JP2017120959A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 三菱電機株式会社 一方向通信装置およびプラント監視制御システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11228963B2 (en) Multi-link communication
Hoymann et al. LTE release 14 outlook
US8014415B2 (en) Apparatus, system and method for communicating information in a wireless communication network
EP1718096B1 (en) Indicating the frame offset of Multicast Broadcast Service data bursts in an MBS-MAP message
JP4463303B2 (ja) 二重通信のための方法、装置、およびシステム
KR102598362B1 (ko) 신호 전송 방법, 우선순위 구성 방법 및 장치
JP6702563B2 (ja) 無線通信装置
US11490365B2 (en) Method to handle joint restriction of transmission resource and data QoS requirement
US11844106B2 (en) Low latency schemes for peer-to-peer (P2P) communications
CA2568193A1 (en) Method for communication in coordinator-based wireless network and method for communication between coordinator-based wireless networks connected through backbone network
WO2020031926A1 (ja) 無線通信装置、無線通信方法及びコンピュータプログラム
JP2009010632A (ja) 通信装置、通信システムおよび通信方法
JP6387557B2 (ja) 無線通信装置および無線通信方法
US20230209512A1 (en) Method and apparatus for multi-user direct link transmission
JP2009010529A (ja) 通信装置、通信システムおよび通信方法
JP2008211351A (ja) 通信方法および無線通信装置
KR100920273B1 (ko) 듀플렉스 통신용 방법, 디바이스 및 시스템
JP2008244771A (ja) 通信方法および無線通信装置
US20230337059A1 (en) Managed mu-mimo enablement for real-world applications
US20230337044A1 (en) Dynamic mu-mimo staging for real-world applications
US20230180047A1 (en) Dynamic selection of parameters for enhanced quality of service (qos) and reliability
US20230337217A1 (en) Network time sectoring
US20230361822A1 (en) 60 ghz operating mode for wireless local area networks (wlans)
WO2023239534A1 (en) Provisioning link resources of a multi-link device
JP2008244786A (ja) 通信方法および無線通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100513

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20110830