JP2009009275A - Cpuリソース管理装置、情報処理装置、cpuリソース管理方法及びcpuリソース管理プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 複数のプロセスを格納する記憶装置10と、プロセスが実行されるプロセッサ20とを備えたCPUリソース管理装置1であって、プロセッサ20は、プロセスが実行されていない空き状態の時間をアイドル時間とし、このアイドル時間が所定時間に達すると、プロセッサ20を含むCPUリソースの管理を継続するか否かを判断する管理手段23と、この管理手段23における判断の結果にもとづいて、CPUリソースを管理するCPUリソース制御手段21とを有した。
【選択図】 図1
Description
このうちCPUリソースにおいては、マルチプログラミング時に、多数のタスクに対して、優先順位をつけながら、CPU使用時間を割り当てるタスク管理が行われる。
例えば、一つのタスクのCPU使用時間が消費された時点で、関連するタスクのCPU使用時間を積算し、タスクの終了条件を判断した結果からタスクを終了する必要がなければ、積算した残りのCPU使用時間をタスクのCPU使用時間として再配分することにより制御を行うものがある(例えば、特許文献1参照。)。
このような技術によれば、複数個のタスクで構成されるジョブの処理にあたって利用者が指定したCPU使用可能時間を大幅に超過することを防ぐことができる。
さらに、ソフトウエアによりCPU使用時間の使用実績からCPUリソースを再配分しても、再配分した通りにタスクが動作する保証はないため、適切なCPUリソース管理を行うことができなかった。
しかも、制御によるキャッシュブロック上のデータ競合や排他制御、同期制御等によるオーバーヘッドによりマルチプロセッサ構成のシステム性能が低下する。これは、タスクのCPU使用時間を消費した時点で他のタスクのCPU使用時間を積算するために、キャッシュアクセスの増加や排他制御が必要になるからである。
一般に、タイムスライスディスパッチングの目的は、TSSなどの同一優先順位のプロセスを時分割で均等に動作させる機能であること。(優先順位が異なる場合に、タイムスライス機構が有効になっていても、優先順位の高いプロセスが優先して実行されるため、タイムスライス機構は有効に機能しなくなる)
タイムスライス機構は、常に動作せずそのプロセスの特性に応じてプロセス単位に必要に応じて設定すること。
また、タイムスライス値は、システム管理者が業務の特性に応じて設定するため、勝手に調整してしまうとシステム管理者の期待通りに動作せず、逆にシステムが不安定になってしまう。
そして、CPU使用時間を消費したタスクを契機にCPU使用時間を再配分する手法を用いずに、CPUリソースを適切に制御することができる。このため、ソフトウエアによりCPU使用時間の使用実績からCPUリソースを再配分しても、再配分した通りにタスクが動作する保証はないという問題や、割り当てたCPU使用時間を消費しなければ、CPUリソースの制御が行われないためにタスクのターンアラウンド時間が増加してしまうという問題、制御によるキャッシュブロック上のデータ競合や排他制御、同期制御等によるオーバーヘッドによりマルチプロセッサ構成のシステム性能が低下するという問題を解消できる。
まず、本発明のCPUリソース管理装置、情報処理装置、CPUリソース管理方法及びCPUリソース管理プログラムの実施形態について、図1を参照して説明する。
同図は、本実施形態のCPUリソース管理装置の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、本実施形態のCPUリソース管理装置1は、記憶装置10と、プロセッサ20とを備えている。
ここで、記憶装置10は、プロセス情報記憶部11と、プロセッサ制御情報記憶部12を有している。
プロセス情報記憶部11は、プロセス群識別子111と、実行待ちプロセス112を格納する。
プロセス群識別子111は、複数のプロセス群をそれぞれ識別するための識別子である。一つのプロセス群には、複数のプロセスが属している。なお、プロセス群については、特許第3838880号「プロセス管理方法及びプロセス管理システム」に記載されている。
実行待ちプロセス112は、実行前の待機中のプロセスである。
CPUリソース初期情報121は、各プロセス群ごとに設定された情報であって、一のプロセス群がプロセッサ20を使用し得る時間(上限値)を示す。このCPUリソース初期情報121は、プロセス群が実行される前から予め設定されている。
CPUリソース情報122は、管理インターバル内の各プロセス群識別子111のCPUリソースを制御するための情報である。CPUリソース初期情報121からプロセス群のCPU使用時間を減算したものがCPUリソース情報122となる。
この管理インターバルは、以下の理由で設けている。
a)基準割合の算出
b)CPUリソース管理の継続条件の判定
基準割合と実績割合の比較により判定しているため、基準となる管理インターバルが必要になる。
c)CPU初期情報の設定
管理インターバルを基準としてその値の範囲内でCPU初期情報を設定する。
例えば、管理インターバル100ms、プロセス群A:70ms、プロセス群B:30msのように、各プロセス群のCPU初期情報の合計=管理インターバルとなる。
d)アイドル状態(プロセスが実行されていない空き状態)が発生しない状態において実行制限を解除するためのインターバル
e)一時的なアイドル状態(アイドル状態がアイドルインターバルまで連続して発生しない場合)におけるCPUリソース管理のリセット機構
例えば、管理インターバル100ms、プロセス群A:70ms、プロセス群B:30msのとき、継続的なアイドル状態が発生せず、プロセス群Aのみが70ms動作し制限されている場合に実行抑止を解除する機能(この場合は、アイドル時間も含めたCPUリソースを基準割合として、プロセス群Aの実行抑止を継続する必要はないと判断しCPUリソース管理を初期化する)。
アイドルインターバル125は、プロセッサ20の空き状態の継続を判断するための情報である。このアイドルインターバル125は、プロセス群が実行される前から予め設定されている。
このアイドルインターバル125を設けることにより、CPUの一時的な空き状態と継続的な空き状態を確実に判断して(区別して)、CPUリソースを制御することができる。つまり、空き状態がアイドルインターバルまで連続して発生していない場合には、その空き状態は一時的なアイドル状態とし、CPUリソース管理の継続条件の判定は行わないようにする。一方、空き状態がアイドルインターバルまで連続して発生した場合は、その空き状態は継続的なアイドル状態とし、CPUリソース管理の継続条件の判定を行う。
このプロセッサ20は、CPUリソース制御手段21と、管理手段α22と、管理手段β23とを有している。
CPUリソース制御手段21は、プロセッサ20で動作するプロセスの実行を制御する。具体的には、プロセッサ20で実行待ちプロセス112を実行しようとする場合、その実行待ちプロセスが属するプロセス群を示すプロセス群識別子111をプロセス情報記憶部11から読み出す。そして、この読み出したプロセス群識別子の示すプロセス群に対応するCPUリソース情報122をプロセッサ制御情報記憶部12から取り出す。さらに、このCPUリソース情報122が“0”か否かを判断する。判断の結果、“0”でないときは、その実行待ちプロセス112を実行プロセスとして選択する。一方、“0”であるときは、その実行待ちプロセス112を実行プロセスとして選択せず、その実行待ちプロセス112が属するプロセス群以外のプロセス群に属するプロセスを実行プロセスとして選択する。
この減算後の値が“0”になると、プロセッサ制御情報記憶部12のCPUリソース初期情報121をCPUリソース情報122とCPUリソース制御手段21に設定し、CPU使用時間の減算を最初から行う。さらに、管理インターバル123を管理手段α22へ再設定し、CPUリソースの管理インターバルを初期化する。また、管理手段β23から出力された管理インターバルの初期化指示101によっても、CPUリソースの管理インターバルを初期化する。
また、プロセッサ20が空き状態のときに減算しているアイドルインターバルの値が“0”になると、プロセッサ20の空き状態が継続していると判断し、CPUリソース管理の継続条件を判定する。このとき、アイドルインターバル125を管理手段β23へ再設定する。
このCPUリソース管理の継続条件の判定については、後述する。
例えば、一定時間を管理インターバル=100msとすると、
プロセッサが1台の場合は、100msに対するCPUリソースは100ms
プロセッサが2台の場合は、100msに対するCPUリソースは200ms
となる。
(並列実行が可能な環境では、時間あたりの有効なCPUリソースは、一定時間×プロセッサ数となる。)
ただし、本実施形態では、プロセッサ単位に制御しているため、プロセッサ台数を意識する必要はない。
狭義の意味では、アプリケーションやプロセスが必要とするプロセッサの処理時間、または、使用時間を表すこともある。
なお、本実施形態においては、CPUリソースと使用時間とは区別して表現する。
次に、CPUリソース管理装置の動作(CPUリソース制御方法)について説明する。
CPUリソース制御方法には、(i)CPUリソース制御手段21の動作、(ii)管理手段α22の動作、(iii)管理手段β23の動作、(iv)CPUリソース管理の継続条件の判定がある。以下、この順に説明する。
CPUリソース制御手段の動作について、図2、図3を参照して説明する。
図2は、CPUリソース制御手段の動作を示すフローチャート、図3は、動作手順図である。
次いで、CPUリソース制御手段21は、そのプロセス群識別子111に対応するCPUリソース情報122を、プロセッサ制御情報記憶部12から取り出す(B2)。
判断の結果、“0”でないときは(割り当てたCPU使用時間が残っている場合には)、その実行待ちプロセスを実行プロセスとして選択し、この実行プロセスの実行を開始する(処理A3、B4)。そして、CPUリソース情報122を保持する(B5)。
プロセスの実行完了時、CPUリソース制御手段21は、プロセスのCPU使用時間を減算した値をCPUリソース情報122としてプロセッサ制御情報記憶部12へ格納する(B7)。以後、プロセスを実行するごとに、CPU使用時間が減算される(B6)。
なお、CPUリソース制御手段21は、プロセスの実行完了時、プロセッサ上で実行したプロセスの使用時間を総CPU使用時間124へ累積する(B10)。
管理手段αの動作について、図4を参照して説明する。
管理手段α22は、初期化時にプロセッサ制御情報記憶部12の管理インターバル123を読み出す(図4のC1)。
この読み出した後、プロセスの実行状態によらず、経過した実時間を管理インターバル123から減算する(C2)。
この管理手段α22で減算している値が“0”になると(C3)、管理手段α22は、プロセッサ制御情報記憶部12のCPUリソース初期情報121をCPUリソース情報122へ設定する(C4)。これにより、CPU使用時間の減算が最初から行われる。
また、管理インターバル123を管理手段α22へ再設定する(C5)。これにより、CPUリソース(CPU使用時間)の管理インターバルを初期化する。
さらに、総CPU使用時間124をリセットする(C6)。
次に、管理手段βの動作について、図5、図6を参照して説明する。
管理手段β23は、プロセッサ20が空き状態(アイドル)になると(D1)、プロセッサ制御情報記憶部12のアイドルインターバル125を読み出し(D2)、その後、実時間を減算する(D3)。
また、プロセッサ20がプロセスを実行するために空き状態から退出するときには(D4)、管理手段β23でアイドルインターバルの減算を停止する(D5)。
次に、CPUリソース管理の継続条件の判定について説明する。
CPUリソース管理の継続条件の判定は、次のような手順で行う。
経過時間に対する各プロセス群のCPU使用時間の割合を実績割合として算出する(このうち、各プロセス群のCPU使用時間は、CPUリソース初期情報121からCPUリソース情報122を減算することで算出できる)。
また、管理インターバル123に対するCPUリソース初期情報121の割合を基準割合として算出する。
そして、これら実績割合と基準割合とを比較する。
すなわち、現時点で、アイドル時間も含めた使用可能なCPUリソースに対して、過剰にCPUリソースを消費しているプロセス群が存在せず、CPUリソース管理を初期化しても問題ないため、CPUリソース管理を最初から開始する。
すなわち、現時点で、アイドル時間も含めた使用可能なCPUリソースに対して、過剰にCPUリソースを消費しているプロセス群が存在しており、CPUリソース管理を継続しなければ、期待通りにCPUリソースを使用することができないプロセス群が存在する可能性があるため、CPUリソース管理を継続する。
次に、CPUリソース制御方法の具体例について、図7、図8(1)〜(3)を参照して説明する。
図7は、プロセス、プロセス群、プロセッサの関係を示すイメージ図、図8は、本実施形態のCPUリソース制御方法の動作を示すデータ表である。
なお、最初に、本実施形態で説明するCPUリソース管理は、プロセッサ単位に制御するため、プロセッサ番号は00を前提に説明する。
図8(1)に示すように、初期状態として、プロセス群識別子には、「プロセス群A」,「プロセス群B」,「プロセス群C」があるものとする。また、各プロセス群に対応するCPUリソース初期情報は、「プロセス群A」が50ms,「プロセス群B」が30ms,「プロセス群C」が20msであるものと仮定する。
そして、プロセス群識別子は、記憶装置10のプロセス情報記憶部11に格納されている。また、CPUリソース初期情報は、プロセッサ制御情報記憶部12に格納されている。
プロセス群A:50/100=0.5
プロセス群B:30/100=0.3
プロセス群C:20/100=0.2
なお、アイドルインターバル125は、5msと仮定する。
図8(2)に示すように、経過時間(201)に対してプロセス群A〜Cの各CPU使用時間(202)〜(204)は、図示したように動作するものとする。
例えば、経過時間(201)が0ms〜10msのとき、プロセス群AのCPU使用時間(202)は10ms、プロセス群BのCPU使用時間(203)は0ms、プロセス群CのCPU使用時間(204)は0msである。この場合、管理インターバル内の各プロセス群のCPU使用時間の累計(207)〜(209)は、プロセス群A(207)が10ms、プロセス群B(208)が0ms、プロセス群C(209)が0msとなる。そして、総CPU使用時間(205)は、10+0+0=10msとなる。なお、このときのアイドル時間は、0msである。
以後、プロセス群Bの実行は、管理手段α22で減算している管理インターバルが“0”になるまで(経過時間=100ms)、実行が抑止される。
経過時間が100msになると、管理手段α22の管理インターバルが“0”になり、CPUリソース情報122は、CPUリソース初期情報121に初期化される。これにより、CPUリソース管理が最初から行われ、この時点で、プロセス群Bは実行可能となる。
次に、本実施形態によるアイドルインターバルと管理インターバルによるCPUリソース管理の動作について、図8(3)を参照して説明する。
同図(3)に示すように、経過時間(301)に対してプロセス群A〜Cの各CPU使用時間(302)〜(304)は、図示したように動作することとする。これらCPU使用時間(302)〜(304)は、前述のCPU使用時間(202)〜(204)とほぼ同様である。ただし、経過時間(301)の80ms〜100msにおけるプロセス群BのCPU使用時間(303)は、プロセス群BのCPU使用時間(203)と異なる。
また、プロセッサの空き状態は、連続して発生しているものとする。
ここで、実績割合(プロセス群Aの経過時間に対するCPU使用時間の割合)は0.5であり、基準割合(管理インターバル123に対するCPUリソース初期情報121の割合)は0.5である。これらを比較すると、実績割合が基準割合を超えている(達している)ことから、管理インターバルの初期化指示101は無効となり、管理手段α22で減算している管理インターバルは、継続して減算処理が行われる。
ここで、プロセス群Aの実績割合は0.33であるため、基準割合の0.5を超えておらず、プロセス群Aは、CPUリソース管理の継続条件の対象外となる。
しかし、プロセス群Bの実績割合は0.33であり、基準割合0.3を超えている。このため、管理インターバルの初期化指示101は無効となり、管理手段α22で減算している管理インターバルは、継続して減算処理を行う。
ここで、プロセス群A〜Cの実績割合は、プロセス群A=0.25、プロセス群B=0.25、プロセス群C=0.13となり、それぞれ基準割合を超えていないため、すべてのプロセス群がCPUリソース管理の継続条件の対象外となる。このため、管理インターバルの初期化指示101は有効になる。このとき、管理手段α22で減算している管理インターバルが初期化されるとともに、CPUリソース情報がCPUリソース初期情報121に初期化され、CPUリソース管理が最初から行われる。
図8の例では、経過時間100msに対して、プロセス群BのCPU使用時間が10ms(30ms→40ms)増加し、ターンアラウンド時間が20ms(100ms→80ms)短縮することになる。
CPU使用時間を消費したときは、例外を報告せず、自動停止する。
制御インターバル(管理インターバル)が経過したときに、初期化を行う。
実行中のプロセスを停止せず各プロセッサのCPU使用時間を集計する。
割り当てられたCPU使用時間内で自動制御を行う。
プロセス群間の調整が必要と判断した場合のみ、OSで調整を行う。プロセスを停止せず実行する。
これにより、オーバーヘッドが排除され、排他制御や同期制御が不要となる。また、キャッシュの常駐性が向上し、他のプロセッサによる干渉を受けない。
さらに、制御領域の競合を排除できる(データ共有、異なるジョブ間の擬似データの共有)。
CPUリソース管理の継続条件の判定に使用する情報として、CPUリソース情報以外に、CPUリソースとして期待する平均値や最低保障値を定義することにより、さらに、柔軟なリソース管理を行うことも可能となる。
次に、CPUリソース管理プログラムについて説明する。
上記の実施形態におけるコンピュータ(CPUリソース管理装置、プロセッサ、記憶装置)のCPUリソース管理機能(CPUリソース管理方法を実行するための機能)は、記憶装置(例えば、ROM、ハードディスク等)に記憶されたCPUリソース管理プログラムにより実現される。
これによって、CPUリソース管理機能は、ソフトウエアであるCPUリソース管理プログラムとハードウエア資源であるコンピュータ(CPUリソース管理手段(CPUリソース管理装置、プロセッサ、記憶装置)の各構成手段とが協働することにより実現される。
外部記憶装置とは、CD−ROM等の記憶媒体を内蔵し、CPUリソース管理装置に外部接続されるメモリ増設装置をいう。一方、可搬記録媒体とは、記録媒体駆動装置(ドライブ装置)に装着でき、かつ、持ち運び可能な記録媒体であって、例えば、フレキシブルディスク,メモリカード,光磁気ディスク等をいう。
さらに、コンピュータでCPUリソース管理プログラムをロードする場合、他のコンピュータで保有されたCPUリソース管理プログラムを、通信回線を利用して自己の有するRAMや外部記憶装置にダウンロードすることもできる。このダウンロードされたCPUリソース管理プログラムも、CPUにより実行され、本実施形態のCPUリソース管理装置のCPUリソース管理機能を実現する。
例えば、上述した実施形態では、管理インターバルやアイドルインターバルは、プロセッサごとに管理したが、プロセッサごとに限るものではなく、例えば、プロセス群単位やシステムで一つの値として定義したり、任意のプロセッサの集まりをプロセッサグループとして定義しプロセッサグループ単位に定義したりする等、管理インターバルとアイドルインターバルを柔軟に定義することが可能である。
さらに、プロセッサ障害発生時の予備プロセッサへの切り替えやプロセッサの増設時等に、対象となるプロセッサのみへCPUリソース情報を設定したり、事前に準備したりすることにより、システム運用中の構成変更等にも容易に対応することが可能となる。
10 記憶装置
11 プロセス情報記憶部
12 プロセッサ制御情報記憶部
20 プロセッサ
21 CPUリソース制御手段
22 管理手段α
23 管理手段β
Claims (11)
- 複数のプロセスを格納する記憶装置と、前記プロセスが実行されるプロセッサとを備えたCPUリソース管理装置であって、
前記プロセッサは、
前記プロセスが実行されていない空き状態の時間をアイドル時間とし、このアイドル時間が所定時間に達すると、CPUリソースの管理を継続するか否かを判断する管理手段と、
この管理手段における前記判断の結果にもとづいて、前記CPUリソースを管理するCPUリソース制御手段とを有した
ことを特徴とするCPUリソース制御装置。 - 前記アイドル時間が所定時間に達したか否かの判断は、
前記所定時間を示すアイドルインターバルを予め設定し、
前記プロセッサが空き状態に入ると前記アイドルインターバルから実時間を減算し、
前記プロセッサが前記空き状態から退出すると、前記減算処理を停止し、
前記減算処理後の値が0になると、前記アイドル時間が所定時間に達したものと判断する
ことを特徴とする請求項1記載のCPUリソース管理装置。 - 前記CPUリソースの管理を継続するか否かの判断は、
経過した実時間に対する各プロセス群のCPU使用時間の割合を実績割合として算出し、予め設定された管理インターバルに対するCPUリソース初期情報の割合を基準割合として算出し、これら実績割合と基準割合とを比較した結果、実績割合が基準割合を超えていない場合には、CPUリソースの管理を継続しないと判断し、一方、実績割合が基準割合を超えている場合には、CPUリソースの管理を継続すると判断する
ことを特徴とする請求項1又は2記載のCPUリソース管理装置。 - 前記プロセッサは、経過した実時間を管理インターバルから減算する第二の管理手段を有し、
前記記憶装置が、各プロセス群ごとに前記プロセッサの使用が可能な時間を示すCPUリソース情報を格納し、
前記CPUリソース制御手段は、前記プロセスが実行された時間を前記CPUリソース情報から減算し、前記管理インターバルが0になると、前記CPUリソース情報を初期値にリセットする
ことを特徴とする請求項3記載のCPUリソース管理装置。 - 前記CPUリソース制御手段は、
前記CPUリソース情報が0になると、実行しようとしていたプロセスの属するプロセス群以外のプロセス群に属するプロセスを実行する
ことを特徴とする請求項4記載のCPUリソース管理装置。 - 第一の管理手段は、前記実績割合が基準割合を超えていない場合には、前記第二の管理手段に対して管理インターバルの初期化指示を行い、
前記第二の管理手段は、前記初期化指示にもとづいて、前記管理インターバルを初期化する
ことを特徴とする請求項4又は5記載のCPUリソース管理装置。 - プロセッサを含む一又は二以上のCPUリソースを管理するCPUリソース管理装置を備えた情報処理装置であって、
前記CPUリソース管理装置が、前記請求項1〜請求項6のいずれかに記載のCPUリソース管理装置からなる
ことを特徴とする情報処理装置。 - 複数のプロセスを実行する処理を有したCPUリソース管理方法であって、
前記プロセスが実行されていない空き状態の時間をアイドル時間とし、このアイドル時間が所定時間に達すると、CPUリソースの管理を継続するか否かを判断する処理と、
この判断の結果にもとづいて、前記CPUリソースを管理する処理とを有した
ことを特徴とするCPUリソース管理方法。 - 前記アイドル時間が所定時間に達したか否かの判断処理は、
前記所定時間を示すアイドルインターバルを予め設定し、
前記プロセッサが空き状態に入ると前記アイドルインターバルから実時間を減算し、
前記プロセッサが前記空き状態から退出すると、前記減算処理を停止し、
前記減算処理後の値が0になると、前記アイドル時間が所定時間に達したものと判断する処理を含む
ことを特徴とする請求項8記載のCPUリソース管理方法。 - 複数のプロセスを実行する処理をCPUリソース管理装置に実行させるCPUリソース管理プログラムであって、
前記プロセスが実行されていない空き状態の時間をアイドル時間とし、このアイドル時間が所定時間に達すると、CPUリソースの管理を継続するか否かを判断する処理と、
この判断の結果にもとづいて、前記CPUリソースを管理する処理とを前記CPU管理装置に実行させる
ことを特徴とするCPUリソース管理プログラム。 - 前記アイドル時間が所定時間に達したか否かの判断処理は、
前記所定時間を示すアイドルインターバルを予め設定し、
前記プロセッサが空き状態に入ると前記アイドルインターバルから実時間を減算し、
前記プロセッサが前記空き状態から退出すると、前記減算処理を停止し、
前記減算処理後の値が0になると、前記アイドル時間が所定時間に達したものと判断する処理を含む
ことを特徴とする請求項10記載のCPUリソース管理プログラム。
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