JP2008539709A - 合成性であり標準化されたプリオン感染性物質、及び感染接種物としてのその使用。 - Google Patents
合成性であり標準化されたプリオン感染性物質、及び感染接種物としてのその使用。 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008539709A JP2008539709A JP2008509476A JP2008509476A JP2008539709A JP 2008539709 A JP2008539709 A JP 2008539709A JP 2008509476 A JP2008509476 A JP 2008509476A JP 2008509476 A JP2008509476 A JP 2008509476A JP 2008539709 A JP2008539709 A JP 2008539709A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- culture supernatant
- prpsc
- infected
- cell lysate
- infectious
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N5/00—Undifferentiated human, animal or plant cells, e.g. cell lines; Tissues; Cultivation or maintenance thereof; Culture media therefor
- C12N5/10—Cells modified by introduction of foreign genetic material
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N33/00—Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
- G01N33/48—Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
- G01N33/50—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
- G01N33/68—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving proteins, peptides or amino acids
- G01N33/6893—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving proteins, peptides or amino acids related to diseases not provided for elsewhere
- G01N33/6896—Neurological disorders, e.g. Alzheimer's disease
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K14/00—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- C07K14/435—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
- C07K14/46—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates
- C07K14/47—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N33/00—Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
- G01N33/48—Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
- G01N33/50—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
- G01N33/68—Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving proteins, peptides or amino acids
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Hematology (AREA)
- Immunology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Urology & Nephrology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Cell Biology (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Zoology (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Pathology (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Neurosurgery (AREA)
- Neurology (AREA)
- Toxicology (AREA)
- Gastroenterology & Hepatology (AREA)
- Biophysics (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Abstract
【選択図】なし
Description
発明の分野
用語、伝染性海綿状脳症(TSE)は、中枢神経系(SNC)変性によって特徴づけられる遺伝的又は後天的疾患群を示し、ヒトではとりわけクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)として知られているが、羊(スクレイピー)及び牛(ウシ海綿状脳症)のような他の哺乳類にも影響を及ぼす。この特性のため、これらの疾患の病原因子は「非通常型伝染性因子」(NCTA)として知られるグループ中に分類される。原因因子は知られていないが、この疾患はプリオンタンパク質(PrP)として知られる細胞外タンパク質の存在によって象徴される。PrPは、プロテイナーゼKのようなプロテアーゼに対して少なくとも部分的に耐性があり、細胞中に蓄積して細胞死をもたらす不溶性型へ疾患の過程で変化する。PrPscとして知られるPrPのこの異常な病原形態は、プリオンタンパク質PrPのコンフォメーションの変化の結果として起こる。PrPをコードする遺伝子の発現変化又はその翻訳における修飾は証明されていない(P. Brown, Transfusion, 41, 4333-436, 2001及びD. Volkel et al, Transfusion, 41, 441-448, 2001)。
生物学的医薬品を得るか又は処理する手順、PrPscを除去する装置の汚染除去、 並びに制限手順の有効性を評価及び/又は制御するために用いられるような方法は、以下を含まなくてはいけない:
− 生物学的物質を得る前、間及び後の、又は処理する前、間及び後の、又は汚染除去する前、間及び後の、生物学的物質中のPrPscの力価測定方法、
−及び既知の感染性PrPsc力価の感染接種物(すなわち生物学的産物又は汚染除去する装置の汚染を可能にする感染性物質)であり、その変化はモニターすることができる。
―新規変異型クロイツフェルト−ヤコブ病に感染したヒト(国立CJD調査部会(National CJD Surveillance Unit)、 Edinburgh, Scotland)
―散発性クロイツフェルト−ヤコブ病に感染したヒト(CNS研究のNIH研究所(NIH Laboratory of CNS Studies)、Bethesda, MD)
―ゲルストマン−ストロイスラー−シャインカー症候群に感染したヒト(発育障害の基礎調査のためのニューヨーク州立機関(New York State Institute for Basic Research in Developmental Disabilities)、Staten Island, NY)
―スクレイピーに感染した羊(ケイン獣医教育センター(Caine Veterinary Teaching Center)、University of Idaho, Moscow, ID)
―ハムスターに適応した263Kスクレイピー株に感染したハムスター。
技術的問題
感染性接種物としての脳ホモジネートの使用は、検査される産物との、又は除去/不活性化方法との不適合性について技術的問題を引き起こす。
―PrPsc複製に必要なインキュベーション時間、
―実験動物のコスト、
―実験動物取り扱い資格のあるスタッフの必要性、
―産業上のスケールアップ、
―サンプル間の再現性、
―及び同時に、動物の使用及び計画的な感染に関連した明らかな倫理の問題。
―NCTAに汚染されやすい生物学的産物を得るか又は処理するために使用された手順、特に血漿製剤派生物を精製するために使用された手順のための評価及び/又は制御方法、及び特にクロマトグラフ法又はナノ濾過の一部として、
―NCTAに汚染されやすい装置の汚染除去プロセスを評価及び/又は制御するために使用される方法に、
―NCTAの感染性を阻害する化合物を評価するために使用される方法として、
使用することができる。
したがって、本発明は、プリオンタンパク質PrPを発現し、且つ当該PrPの病原形態であるPrPscの複製を支持する安定した遺伝子導入細胞から得られた細胞溶解物又は培養上清に関し、PrPscの感染力価は、当該PrPscに感染した10%の動物の脳ホモジネートの感染力価の50%より大きく、特に75%、及び好ましくは100%である。
―本発明に記載される感染性物質は感染を模倣するために生物学的産物に接種される;
―本発明に記載される感染性物質に人為的に感染させた生物学的産物は、上記手順の前後の両方で力価測定される;
―及び、得られた2つのPrPsc感染力価が比較される。
NCTA関連感染性の力価測定を意図するin vitroのシステムの利用可能性を研究するために、MovS6細胞(Archer F. et al. 2004)をNCTA複製を支持する細胞として選択し、Tg301トランスジェニックマウスに適応したPG127スクレイピー株を感染源として使用した(Vilotte JL et al., Journal of Virology, Vol. 75, n°13, p.5977-5984, 2001)。接種物は、100mg/mlの比率でPG127スクレイピー株、すなわち、10%(重量/体積)のPG127/98の羊の脳ホモジネート(Veterinary Laboratory Agency, Addelstone, UK)に感染した10%(重量/体積)のマウスの脳ホモジネートから成っていた(cf. Vilotte JL et al., Journal of Virology, Vol. 75, n°13, p.5977-5984, 2001, Material and Methods)。MovS6細胞を、グルタミン及びウシ胎仔血清を追加したDMEM+HamF−12培地で培養した。力価測定プレートを、接種24時間前に調製した。細胞は、96ウェルプレートにおいては1ウェル当たり40,000個の細胞(試験番号1)の比率で、及び24ウェルプレートについては1ウェル当たり100,000細胞(試験2及び試験3)の比率で播種した。マウスの脳ホモジネートの10倍(試験1及び試験2)及び5倍(試験番号3)の段階希釈物を、培養培地で調製した。培養プレート当たり5個のウェルを、各々の接種希釈物に感染させた。細胞を、12時間から4日にわたる期間、規定容量の接種物(50〜150μl)に暴露した。表1は、各々の試験に特異的な実験的接種及び細胞増殖条件を要約する。接種物を廃棄し、新しい培養培地と取り替え、その後、細胞を最初の継代までの72時間培養物で維持し、その継代の間に培養プレートの構成を、半分(試験番号1)又はすべての感染細胞(試験番号2及び試験番号3)を維持するように変更された。培養培地は続いて試験中に週に1度交換し、10対1の比で細胞を再度播種したので、各々の継代で細胞の90%の分析が可能になった。各々の継代で採取された細胞を細胞ペレットとして凍結し、PrPscを検出するためにウエスタンブロット法を使用してそれらを分析するまで−80℃で保存した。細胞ペレットの各々を、37℃で2時間、容量50μl中でベンゾナーゼ(250単位)で処理した。その後細胞溶解物をプロテイナーゼKで処理し、変性し、その後変性条件下でポリアクリルアミドゲル電気泳動法(SDS−PAGE)を用いて分析した。その後ゲル中で移動したタンパク質を、ニトロセルロース膜上にエレクトロトランスファー(electro-transfer)により転写した。膜に存在するPrPscを、6H4抗体(Prionics)、その後標識された二次抗体(マウス抗体に対するヤギ抗体)でインキュベーション後に検出した。標識された膜は、化学発光により検出した。糖化したPrPscの3つの型の電気泳動像がオートラジオグラムで可視化された場合、サンプルは陽性であると考えられた。各々のウエスタンブロット解析については、陰性対照(感染していないMovS6細胞)を、サンプルと並行して処理した。各々の細胞継代では、培養プレートのウェルをすべて試験した。規定の接種物の希釈物で接種された細胞培養物の複製のすべてが、2つの連続した継代の間にPrPsc陽性であると見出された場合、これらの培養物は、続く継代の間ではもはや試験しなかった。サンプル力価を細胞培養の終了時にスピアマン−カルバー法を用いて計算した(Schmidt NJ及びEmmons RW,「ウイルス性のリケッチア感染及びクラミジア感染の診断手順(Diagnostic Procedures for Viral, Rickettsial and Chlamydial Infection)」、1989, 6th Edition)。
試験番号1
PG127スクレイピー株に感染したマウスの脳ホモジネートの10−1〜10−6の希釈物を調べた。3回の継代では、細胞ウェルのいずれもPrPscを示さなかった。4回の継代では、接種物の10−1〜10−3の希釈物で接種されたウェルの100%がPrPscに対して陽性であり、10−4の希釈物で感染した培養物の75%は陽性だった。5回の継代では、10−5の希釈物で接種されたウェルの25%が陽性であり、スピアマン−カルバー法によって、1ml当たり6.05logの50%感染性用量(TCID50)の力価を与えた。ストックの力価は後の細胞継代の間に増加しなかった。
試験番号2
表2は、試験番号2の間に得られた結果を要約し、もう一度、試験した各々の接種希釈物により感染した各々の培養の複製における、陽性結果のパーセンテージの変化を示す(10−3〜10−7)。培養におけるPrPscの開始までの時間は、培養物が接種された感染用量に反比例していることを観察することができる。したがって、10−3の希釈の接種物を接種される培養物は2回の継代でPrPscを示すが、10−4で接種された培養物の100%が陽性となるには、追加継代が必要であった。この実験に対して産生された接種物の力価は、5.5TCID50/mlであった。
表3は、試験番号3の間に得られた結果を要約する。この試験のために、接種物の希釈率を1/5に減らし、試験した希釈を10−4から10−6.8とした。最大力価は6回の継代で得られ、計算された力価は6.43TCID50/mlであった。
参照例B:NCTAによって潜在的に感染した生物学的医薬品のための精製工程に関連した減少因子の計算
この試験については、ナノ濾過工程が、生物学的産物が得られる製造プロセスにおける工程のうちの1つの例として選択された。孔径15nm及び表面積0.01m2のPLANOVA 15N(旭化成株式会社)フィルターを選択した。濾過される物質は、490〜510mosmol/kgの浸透圧及び6.90〜7.10のpHの0.01Mのクエン酸三ナトリウム二水和物緩衝液、0.12Mのグリシン、0.016MのL−リシン(一塩化物)、0.001Mの塩化カルシウム二水和物、0.17Mの塩化ナトリウム中の0.2g/lのヒトアルブミンであった。ナノ濾過は、500±100mbarの圧力下で25℃で行なわれた。フィルターは、産物のナノ濾過の前にヒトアルブミンを希釈するために用いられる40mlの緩衝液で平衡化した。PG127スクレイピー株に感染した10%のマウスの脳ホモジネート(重量/体積)が4%で加えられた濾過されるべき30mlの産物を濾過し、その後フィルターを平衡化するために用いた10mlの緩衝液を、フィルターを通して産物を濾過し洗い流した。この工程が再現可能なことを保証するために、2つのナノ濾過試験を行なった。濾過される実験的に加えられた産物は、ナノ濾過の前に産物内に存在する感染性を定量するための分割画分を採取するのに十分な量で調製された。40mlの濾液の全容量をナノ濾過後に回収し、ナノ濾過後に産物における感染量を決定するために力価測定した。加えられた出発物質及びろ過された産物を、力価測定のために−80℃で保存する前に、培養培地で1/3に希釈した。サンプルは、最初の例に記載されていた試験番号3の実験条件に従って力価測定された。残存感染力価が皆無か又は非常に低いと予想されたろ過されたサンプルについては、上述されたように、非細胞毒性のサンプルの最低の希釈を10個の複製へ、及び次の希釈は5個の複製へ接種した。
実施例1中に記載された力価測定方法を用いた、PG127株に感染したMovS6細胞溶解物の力価測定
試験3の実験条件で、実施例1中に記載された力価測定方法を用いた(唯一の違いは感染接種物)。用いられる感染接種物は、PG127スクレイピー株に100mg/mlの比率で感染した10%のマウスの脳ホモジネート(重量/体積)で、実施例1に記載されるようなMovS6感染細胞の溶解物であった。10−4〜10−8にわたる段階的な10倍希釈を、1つの培養プレート当たり及び1つの希釈当たり5つのウェルを感染するのに用いた。結果を表6に示す。
実施例1に記載されるような力価測定方法を用いた、PG127株に感染したMovS6細胞の培養上清の力価測定
試験3の実験条件で、実施例1中に記載された力価測定方法を用いた(唯一の違いは感染接種物)。用いられる感染接種物は、PG127スクレイピー株に100mg/mlの比率で感染した10%のマウスの脳ホモジネート(重量/体積)で、実施例1に記載されるような感染MovS6細胞の培養上清であった。1/3〜1/2187の段階的な3倍希釈を、1つの培養プレート及び1つの希釈当たり5つのウェルを感染するのに用いた。結果を表7に示す。
PrPsc及び感染性力価の比較
感染性力価を、表3、表6及び表7から表8中に要約する。さらに、実施例1のように、ウエスタンブロット法を出発接種物(100mg/mlのPG127スクレイピー株に感染した10%(重量/体積)のマウスの脳ホモジネート、100mg/mlのPG127スクレイピー株に感染した10%(重量/体積)のマウス脳ホモジネートで実施例1中に記載されているように感染したMovS6細胞の細胞溶解物、及び100mg/mlのPG127スクレイピー株に感染した10%(重量/体積)のマウスの脳ホモジネートで実施例1中に記載されているように感染したMovS6細胞の細胞培養上清。後者については、検出する前に超遠心分離によってPrPscを濃縮することが必要であった。)におけるPrPscを定量するのに用いた。
Claims (27)
- プリオンタンパク質PrPを発現し、該PrPの病原形態(PrPsc)の複製を支持する安定した遺伝子導入細胞から得られる細胞溶解物又は培養上清であって、PrPscの感染力価が該PrPscに感染した動物の脳の10%ホモジネートの感染力価の50%より高い、細胞溶解物又は培養上清。
- プリオンタンパク質PrPを発現し、該PrPの病原形態(PrPsc)の複製を支持する安定した遺伝子導入細胞から得られる細胞溶解物又は培養上清であって、PrPscの感染力価が該PrPscに感染した動物の脳の10%ホモジネートの感染力価の75%より高い、細胞溶解物又は培養上清。
- プリオンタンパク質PrPを発現し、該PrPの病原形態(PrPsc)の複製を支持する安定した遺伝子導入細胞から得られる細胞溶解物又は培養上清であって、PrPscの感染力価が該PrPscに感染した動物の脳の10%ホモジネートの感染力価より高い、細胞溶解物又は培養上清。
- 4logTCID50/ml以上の感染力価を特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の細胞溶解物又は培養上清。
- 5logTCID50/ml以上の感染力価を特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の細胞溶解物又は培養上清。
- 6logTCID50/ml以上の感染力価を特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の細胞溶解物又は培養上清。
- 7logTCID50/ml以上の感染力価を特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の細胞溶解物又は培養上清。
- 前記病原形態のPrPscの複製を支持する、前記安定した遺伝子導入細胞によって発現された前記プリオンタンパク質PrPが、ヒツジ、ウシ又はヒト起源であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の細胞溶解物又は培養上清。
- 前記プリオンタンパク質PrPが羊スクレイピーのヒツジのプリオンタンパク質であることを特徴とする、請求項8に記載の細胞溶解物又は培養上清。
- 前記プリオンタンパク質PrPが新規変異型クロイツフェルト−ヤコブ病のヒトのプリオンタンパク質であることを特徴とする、請求項8に記載の細胞溶解物又は培養上清。
- 前記感染した動物の脳ホモジネートが、同一種のPrPscに感染した規定種の動物の脳から得られることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の細胞溶解物又は培養上清。
- 前記感染した動物の脳ホモジネートが、羊スクレイピーのヒツジPrPscに感染した羊の脳から得られることを特徴とする、請求項11に記載の細胞溶解物又は培養上清。
- 前記感染した動物の脳ホモジネートが、ハムスターに適応したPrPsc株263Kに感染したハムスターの脳から得られることを特徴とする、請求項11に記載の細胞溶解物又は培養上清。
- 前記感染した動物の脳ホモジネートが、ウシ海綿状脳症(BSE)のウシPrPscに感染した牛の脳から得られることを特徴とする、請求項11に記載の細胞溶解物又は培養上清。
- 前記感染した動物の脳ホモジネートが、新規変異型クロイツフェルト−ヤコブ病(vCJD)のヒトPrPscに感染したヒト患者の脳から得られることを特徴とする、請求項11に記載の細胞溶解物又は培養上清。
- 前記感染した動物の脳ホモジネートが、導入遺伝子としての規定種のPrPを発現し、同一種のPrPscに感染したトランスジェニック動物の脳から得られることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の細胞溶解物又は培養上清。
- 前記感染した動物の脳ホモジネートが、ヒツジPrPを発現し、ヒツジPrPscに感染したトランスジェニックマウスの脳から得られることを特徴とする、請求項16に記載の細胞溶解物又は培養上清。
- 安定した遺伝子導入ウサギ上皮細胞から得られる、請求項1〜17のいずれか一項に記載の細胞溶解物又は培養上清。
- 安定した遺伝子導入ウサギ上皮細胞株Rov9から得られる、請求項18に記載の細胞溶解物又は培養上清。
- 安定した遺伝子導入マウスグリア細胞から得られる、請求項1〜17のいずれか一項に記載の細胞溶解物又は培養上清。
- 安定した遺伝子導入マウスグリア細胞株MovS6から得られる、請求項20に記載の細胞溶解物又は培養上清。
- NCTAによって汚染される可能性を有する生物学的産物を得るか又は処理するために用いられる手順に適用される評価及び/又は制御方法のための感染接種物としての、請求項1〜21のいずれか一項に記載の溶解物又は培養上清の使用。
- 血漿分画製剤を精製するために用いられる手順に適用される評価及び/又は制御方法のための感染接種物としての、請求項22に記載の溶解物又は培養上清の使用。
- 前記精製プロセスがクロマトグラフィー又はナノ濾過を意味することを特徴とする、請求項23に記載の溶解物又は培養上清の使用。
- NCTAで潜在的に汚染された装置を汚染除去するために用いられる手順に適用された評価及び/又は制御方法のための感染接種物としての、請求項1〜21のいずれか一項に記載の溶解物又は培養上清の使用。
- NCTAの感染性を阻害する化合物を評価する方法のための感染接種物としての、請求項1〜21のいずれか一項に記載の溶解物又は培養上清の使用。
- 感染性物質の制限手順の評価及び/又は制御方法のための感染接種物としての、請求項1から21のうちのいずれかに記載の溶解物又は培養上清の使用。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR0504545A FR2885369B1 (fr) | 2005-05-04 | 2005-05-04 | Materiel infectieux synthetique et standardise de type prion et ses utilisations en tant qu'inoculum infectant. |
PCT/FR2006/000999 WO2006117483A2 (fr) | 2005-05-04 | 2006-05-04 | Materiel infectieux synthetique et standardise de type prion et ses utilisations en tant qu’inoculum infectant |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008539709A true JP2008539709A (ja) | 2008-11-20 |
JP2008539709A5 JP2008539709A5 (ja) | 2012-06-07 |
Family
ID=35695923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008509476A Pending JP2008539709A (ja) | 2005-05-04 | 2006-05-04 | 合成性であり標準化されたプリオン感染性物質、及び感染接種物としてのその使用。 |
Country Status (11)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20090081781A1 (ja) |
EP (1) | EP1877800A2 (ja) |
JP (1) | JP2008539709A (ja) |
KR (1) | KR101168467B1 (ja) |
CN (1) | CN101171516A (ja) |
AU (1) | AU2006243139A1 (ja) |
BR (1) | BRPI0610103A2 (ja) |
CA (1) | CA2607586A1 (ja) |
FR (1) | FR2885369B1 (ja) |
IL (1) | IL186987A (ja) |
WO (1) | WO2006117483A2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8398314B2 (en) | 2007-03-30 | 2013-03-19 | Intel Corporation | Optical universal serial bus (USB) |
FR2935711A1 (fr) * | 2008-09-05 | 2010-03-12 | Lfb Biotechnologies | Clone cellulaire stable exprimant un prion |
FR2990441A1 (fr) * | 2012-05-11 | 2013-11-15 | Lfb Biotechnologies | Procede de preparation d'un materiel infectieux contenant des prions |
FR3005576B1 (fr) | 2013-05-15 | 2015-06-19 | Lab Francais Du Fractionnement | Procede d'inactivation d'une proteine prion |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20030170816A1 (en) * | 2000-09-20 | 2003-09-11 | Grossard Francoise Blanquet | Method for in vitro propagation of the agent responsible for transmissible spongiform encephalopathies |
WO2005022148A1 (fr) * | 2003-08-25 | 2005-03-10 | Laboratoire Francais Du Fractionnement Et Des Biotechnologies | Methode de titrage in vitro d’un atnc et son application a une methode d’evaluation et/ou de controle d’un procede d’obtention d’un produit biologique |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2632309B1 (fr) * | 1988-06-07 | 1990-08-24 | Lille Transfusion Sanguine | Procede de purification par voie chromatographique de proteines, notamment de facteur viii, et les produits obtenus |
US6020537A (en) * | 1994-05-13 | 2000-02-01 | The Regents Of The University Of California | Prion protein standard and method of making same |
US7727728B2 (en) * | 2003-08-25 | 2010-06-01 | Laboratoire Francais Du Fractionnement Et Des Biotechnologies | Method for the in vitro titration of an NCTA application thereof in a method for the evaluation and/or monitoring of a biological product production method |
-
2005
- 2005-05-04 FR FR0504545A patent/FR2885369B1/fr not_active Expired - Fee Related
-
2006
- 2006-05-04 JP JP2008509476A patent/JP2008539709A/ja active Pending
- 2006-05-04 BR BRPI0610103-8A patent/BRPI0610103A2/pt not_active IP Right Cessation
- 2006-05-04 AU AU2006243139A patent/AU2006243139A1/en not_active Abandoned
- 2006-05-04 CN CNA200680015422XA patent/CN101171516A/zh active Pending
- 2006-05-04 CA CA002607586A patent/CA2607586A1/fr not_active Abandoned
- 2006-05-04 EP EP06764595A patent/EP1877800A2/fr not_active Withdrawn
- 2006-05-04 WO PCT/FR2006/000999 patent/WO2006117483A2/fr active Application Filing
- 2006-05-04 KR KR1020077027678A patent/KR101168467B1/ko not_active IP Right Cessation
- 2006-05-04 US US11/919,715 patent/US20090081781A1/en not_active Abandoned
-
2007
- 2007-10-29 IL IL186987A patent/IL186987A/en not_active IP Right Cessation
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20030170816A1 (en) * | 2000-09-20 | 2003-09-11 | Grossard Francoise Blanquet | Method for in vitro propagation of the agent responsible for transmissible spongiform encephalopathies |
WO2005022148A1 (fr) * | 2003-08-25 | 2005-03-10 | Laboratoire Francais Du Fractionnement Et Des Biotechnologies | Methode de titrage in vitro d’un atnc et son application a une methode d’evaluation et/ou de controle d’un procede d’obtention d’un produit biologique |
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
JPN6011065645; J.Virol.,2004,78(1),p.482-90 * |
JPN6011065646; Proc.Natl.Acad.Sci.USA,2001,98(7),p.4055-9 * |
JPN6011065647; J.Virol.,2000,74(1),p.320-5 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
BRPI0610103A2 (pt) | 2011-10-11 |
IL186987A0 (en) | 2008-02-09 |
AU2006243139A1 (en) | 2006-11-09 |
US20090081781A1 (en) | 2009-03-26 |
FR2885369A1 (fr) | 2006-11-10 |
WO2006117483A2 (fr) | 2006-11-09 |
CN101171516A (zh) | 2008-04-30 |
KR20080009141A (ko) | 2008-01-24 |
FR2885369B1 (fr) | 2010-11-12 |
KR101168467B1 (ko) | 2012-07-26 |
CA2607586A1 (fr) | 2006-11-09 |
EP1877800A2 (fr) | 2008-01-16 |
IL186987A (en) | 2012-06-28 |
WO2006117483A3 (fr) | 2006-12-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Tixador et al. | The physical relationship between infectivity and prion protein aggregates is strain-dependent | |
Pritzkow et al. | Quantitative detection and biological propagation of scrapie seeding activity in vitro facilitate use of prions as model pathogens for disinfection | |
de Motes et al. | Persistence of the bovine spongiform encephalopathy infectious agent in sewage | |
JP2008539709A (ja) | 合成性であり標準化されたプリオン感染性物質、及び感染接種物としてのその使用。 | |
Ironside et al. | Variant Creutzfeldt–Jakob disease and its transmission by blood | |
IL173850A (en) | Method for the in vitro titration of an ncta and application thereof in a method for the evaluation and/or monitoring of a biological product production method | |
Moudjou et al. | Improving the predictive value of prion inactivation validation methods to minimize the risks of iatrogenic transmission with medical instruments | |
Wang et al. | PMCA for ultrasensitive detection of prions and to study disease biology | |
Whitechurch et al. | Prion diseases | |
Burdick et al. | Clearance of prions during plasma protein manufacture | |
JP2011517772A (ja) | 非従来型伝染性物質のインビトロでの検出およびタイトレーションのための方法 | |
AU2012201990A1 (en) | Synthetic and standardized prion infectuous material, and uses thereof as an infecting inoculum | |
Nunnally et al. | Prions and mad cow disease | |
Bistaffa et al. | Biosafety of prions | |
EP1996950B1 (en) | Infectivity assay | |
US7727728B2 (en) | Method for the in vitro titration of an NCTA application thereof in a method for the evaluation and/or monitoring of a biological product production method | |
JP2012501638A (ja) | プリオンを発現する安定な細胞クローン | |
Ritchie et al. | Prion Diseases: A Unique Transmissible Agent or a Model for Neurodegenerative Diseases? Biomolecules 2021, 11, 207 | |
AU2007247518A1 (en) | Identification of prion proteins in milk | |
Schwenke et al. | Kinetics of the reduction of CJD prion seeding activity by steam sterilization supports the use of validated 134 C programs | |
Lüers | Biophysikalische Charakterisierung der spontanen und keiminduzierten Fibrillogenese des humanen Prion-Proteins im Hinblick auf die Untersuchung der Speziesbarriere | |
WO2001038880A1 (en) | A method for the determination of transmissible spongiform encephalopathies in mammals | |
Carp et al. | Taking aim at the transmissible spongiform encephalopathie’s infectious agents |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090403 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111213 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20120312 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20120319 |
|
A524 | Written submission of copy of amendment under article 19 pct |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524 Effective date: 20120413 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120904 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20121128 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20121205 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20131015 |