JP2008532336A - 携帯電話機セキュリティシステム - Google Patents

Abstract

電子デバイスを制御するためのシステム及び方法であって、このシステムは、マスター電子デバイスに接続可能なスレーブ電子デバイスに関連付けられた少なくとも一つの識別子を格納するための、マスター電子デバイスに付随する手段と、マスターデバイスと、少なくとも一つのスレーブデバイスが、その装置の動作が行なわれるべき場合に接続されたことを検出すると、電子デバイスのうちの一つの動作を制御するための手段とを有する。このシステムは、携帯電話機セキュリティシステムに好適に用いられる。
【選択図】 図１

Description

本発明は、携帯電話機に関してセキュリティを提供するための、改良されたシステム及び方法に関する。

移動通信デバイスに組み込まれるセキュリティメカニズムを改善することに、現在、大きな関心がもたれている。第一に、ある種の路上犯罪が最近著しく増えていることから、イギリス政府は路上犯罪対策に乗り出した。この対策の要素の一つは、盗まれた携帯電話を使用不能として、それらを窃盗犯にとって役立たないものとすることによって、携帯電話の盗難を減少させることである。

更に、移動通信ネットワークの事業者は、助成を受けた電話機の盗難による収益の減少を低減させることにも関心を持っている。

現在、開発はもっぱら携帯電話機のアーキテクチャ及びロックをより安全なものとすることであるが、今のところ、新たなセキュリティメカニズムの開発については、ほとんど考慮されていない。

近年の移動通信電話機は、運転中に移動通信デバイスとともに用いるためのヘッドセット等の周辺機器とともに使用されることが増えてきている。Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ ＳＩＧ．Ｉｎｃが提供するシステムであるブルートゥース（Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ）（登録商標）やテレビ電話が導入されたことによっても、電話機が、ヘッドセットやその他の周辺機器とともに使用されることが増えてきている。

本発明によれば、電子デバイスを制御するための方法及びシステムであって、マスター電子デバイスに接続可能なスレーブ電子デバイスに関連付けられた少なくとも一つの識別子を格納するための、マスター電子デバイスに付随する手段と、
マスターデバイスと少なくとも一つのスレーブデバイスとが、そのデバイスの動作が行なわれるべき場合に、接続されていることを検出して、電子デバイスのうちの一つの動作を制御するための手段とを有するシステムが得られる。

本発明の一態様によれば、接続されたマスターデバイス及びスレーブデバイスの異なる組合せにそれぞれ関連付けられた複数組の識別子がマスターデバイスに格納され、格納された識別子の複数組のうちの一つに対応する少なくとも一つのスレーブデバイスにマスターデバイスが接続されたことを検出すると、電子デバイスのうちの一つの動作が制御される。

複数組の識別子のうちの少なくとも一つは、二つ以上のスレーブデバイスに関連付けられた識別子を含む。

電話機そのものを盗むことは全く容易であるが、電話機と、その付属物の全てまたは一部をともに持っていくことはより困難である。本発明者は、付属物の数が増加するにつれ、窃盗犯が電話機とその付属物の全てまたは一部をともに奪うことはますます困難になると認識した。

本発明の好ましい態様は、従来のアーキテクチャ及びロックシステムに対する代替的または付加的なセキュリティシステムを提供することを目的とする。

セキュリティシステムは、移動通信デバイス及びそれに付随する付属物に必ずしも限定されない。したがって、本発明は、互いに接続されたいかなる電子デバイスにも好適に適用することができる。

以下、本発明の実施形態を、一例として、添付図面を参照して、詳細に説明する。

図１を参照すると、携帯電話機セキュリティシステムは、次の構成要素のいくつかを備えている。しかし、必ずしもこれら全ての要素を備える必要はない。すなわち、ヘッドセット１と、パーソナルコンピュータの一部であるデスクトップ３を備え、これらは両方ともユーザの自宅で使用される。さらに、やはりユーザの自宅に設けられる無線ローカルエリアネットワーク１１と、車中で用いられるハンズフリーカーキット７と、ラップトップ９とを備えている。もちろん、その他の機器やネットワーク、例えば、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）を代わりに使用することもできる。

これらのデバイスは、例えば赤外線や無線手段等の何らかの手段を用いて、互いに接続することができる。一態様によれば、これらのデバイスはケーブル手段を用いて接続される。しかし、ケーブルの使用はあまり満足のいくものではない。これは、ユーザが、デバイスを互いに物理的に接続する必要があり、また適切な接続用配線を持ち運ぶ必要があるからである。

更なる態様において、個々のユーザに対して無線ネットワークを構築することができる。すなわちパーソナルエリアネットワーク（ＰＡＮ）である。このネットワークは、ユーザのデバイスのすべてを一つのシステムにまとめる。新たな周辺機器が考案されると、これらもまたＰＡＮに含めることができる。

電話機は、一つ以上の動作領域または範囲を持ち、この領域においてユーザは特定の組合せのデバイスの使用を許可しておくか、又はこれから許可することができる。このような領域は、例えば、「自宅」、「勤務先」、「車中」、「その他どこでも」等であってもよい。図１に示す領域は例えば「自宅」領域である。システムを設定するために、ユーザは、各領域について、適切な付属物を通常の手法で配設しなければならない。ユーザが接続した各デバイスは一意の識別子を有し、デバイス同士が接続されると、各領域について固有の識別子の組合せが作成される。一態様によれば、この一意の識別子は、ブルートゥース（登録商標）デバイスのサービス探索プロトコル（Ｓｅｒｖｉｃｅ Ｄｉｓｃｏｖｅｒｙ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ：ＳＰＤ）により用いられるユニバーサルユニーク識別子（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｕｎｉｑｕｅ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ：ＵＵＩ）であってもよい。ＳＤＰは、どのサービスが利用可能であるか、ならびにその特徴を決定する。ＵＵＩは、アドレスにおけるビット数によって一意性が決定されるハードワイヤードアドレス識別子である。

好ましくは、移動通信デバイスがマスターデバイスであり、適切な質問ルーチンによって、他のスレーブデバイスの識別子の組合せを決定する。設定された領域のうちの一つ（または、設定された領域）について、検出された識別子の組合わせが、移動通信デバイスに格納されているものと一致しない場合には、デバイスは、緊急通話を除いて、動作不能とされる。

本実施例の利点は、一つ以上の領域が存在する場合、各領域についてスレーブデバイスに関連付けられた識別子を格納するようにシステムを初期設定することを除き、各領域間の遷移にユーザによる処理を一切必要としないことである。

更なる態様において、規定された領域のいずれとも一致しない範囲にユーザが移動したとすると、例えば、ヘッドセットを忘れたとすると、権限あるユーザによって設定されたＰＩＮコードを使用してセキュリティ手段を回避することができる。ＰＩＮコードを入力することによって、例えば、ユーザがその領域を、ヘッドセットなしで定義されるように再設定することが出来る。また、バイパスセキュリティの特徴を時間依存性のものとして、ある不使用期間の後に、ＰＩＮコードを再入力しなければならないようにすることもできる。

システムを初期設定した後、ユーザが特定の領域においてデバイスを追加したり取り外したりすることを望む場合には、このことは、認識された領域内にデバイスがある限りにおいて、初期設定手順と全く同様にして実現することができる。あるいは、領域を再設定することが、セキュリティＰＩＮの入力を必要とするようにしてもよい。このように、認識された領域内にデバイスが存在しない場合か、もしくは、領域を再設定するたびに、のいずれかの場合にのみ、ＰＩＮが要求されるようにしてもよい。

デバイスの現在の組合せが、セットアップの際にユーザが規定した領域の（少なくとも）一つに一致している限りにおいて電話機のセキュリティ制限が無効になるように、セキュリティシステムが設定されている。

実際には、各領域は、単に、１つのデバイスを各領域に一意的に割り当てそのデバイスが該当する領域を特定するように、規定してもよい。自宅の場合、自宅領域を特定するためにデスクトップ１又は無線ＬＡＮ１を用いることができる。車中では、「車中」領域を特定するためにカーキットを用いることができる。

本発明の実施形態について移動通信デバイスを用いて説明したが、当業者であれば、本発明を、それぞれ識別子をもつ接続されたいかなる電子デバイスにも適用できることが理解されるであろう。したがって、このようなデバイスのいずれをも、現在のデバイスの組が許可されたデバイスの組合せであるか否かを決定するために、および、ユーザが規定した好みに従って、これらのデバイスのうち一つ以上のデバイスの動作を制限するために用いることができる。

携帯電話機セキュリティシステムの一部を示す装置ブロック図である。

Claims (12)

1. 電子デバイスを制御するためのシステムであって、
   マスター電子デバイスに接続可能なスレーブ電子デバイスに関連付けられた少なくとも一つの識別子を格納するための、前記マスター電子デバイスに付随する手段と、
   前記マスターデバイスと少なくとも一つの前記スレーブデバイスが、そのデバイスの動作が行なわれるべき場合に、接続されたことを検出すると、前記電子デバイスのうちの一つの動作を制御するための手段とを有することを特徴とするシステム。
2. 接続されるマスターデバイス及びスレーブデバイスの異なる組合せにそれぞれが関連付けられた複数組の識別子が前記マスターデバイスに格納され、格納された識別子の複数組のうちの一つに対応する少なくとも一つの前記スレーブデバイスに前記マスターデバイスが接続されたことを検出して、前記電子デバイスのうちの一つの動作が制御されることを特徴とする、請求項１に記載のシステム。
3. 前記識別子の組のうちの少なくとも一つは、二つ以上のスレーブデバイスに関連付けられた識別子を含むことを特徴とする、請求項２に記載のシステム。
4. 前記識別子のうち少なくともいくつかは、ブルートゥース（登録商標）システムのサービス探索プロトコルによって規定されるユニバーサルユニーク識別子であることを特徴とする、請求項１乃至３のいずれかに記載のシステム。
5. 前記マスター電子デバイスは移動通信デバイスであることを特徴とする、請求項１乃至３のいずれかに記載のシステム。
6. 前記移動通信デバイスは携帯電話機であり、前記スレーブデバイスは、携帯電話機が接続されるヘッドセット、ハンズフリーカーキット、デスクトップコンピュータ、またはローカルエリアネットワークのうちの一つ以上であることを特徴とする、請求項５に記載のシステム。
7. マスター電子デバイスに接続可能なスレーブ電子デバイスに関連付けられた少なくとも一つの識別子が（前記）マスター電子デバイスによって格納され、前記マスターデバイスと少なくとも一つの前記スレーブデバイスが、そのデバイスの動作が行なわれるべき場合に、接続されたことを検出すると、前記電子デバイスのうちの一つの動作を制御することを特徴とする、電子デバイスを制御する方法。
8. 接続されたマスターデバイス及びスレーブデバイスの異なる組合せにそれぞれが関連付けられた複数組の識別子が前記マスターデバイスに格納され、格納された識別子の複数組のうちの一つに対応する少なくとも一つの前記スレーブデバイスに前記マスターデバイスが接続されたことを検出すると、前記電子デバイスのうちの一つの動作が制御されることを特徴とする、請求項７に記載の方法。
9. 前記識別子の組のうち少なくとも一つは、二つ以上のスレーブデバイスに関連付けられた識別子を含むことを特徴とする、請求項８に記載の方法。
10. 前記識別子のうち少なくともいくつかは、ブルートゥース（登録商標）システムのサービス探索プロトコルによって規定されるユニバーサルユニーク識別子であることを特徴とする、請求項７乃至９のいずれかに記載の方法。
11. 前記マスター電子デバイスは移動通信デバイスであることを特徴とする、請求項７乃至９のいずれかに記載の方法。
12. 前記移動通信デバイスは携帯電話機であり、前記スレーブデバイスは、携帯電話機が接続されるヘッドセット、ハンズフリーカーキット、デスクトップコンピュータ、またはローカルエリアネットワークのうちの一つ以上であることを特徴とする、請求項１１に記載の方法。

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