JP2008522463A - モバイルネットワーク請求書発行におけるサービス起動のシステムおよび方法 - Google Patents

Abstract

本明細書中に記述される実施形態は、モバイルデバイス上で用いられ得る利用可能なサービスのリストから選択する能力を、ユーザーに提供する。該サービスは、デバイスベースのサービスと、デバイスネットワークベースのサービスとを含む。選択されたサービスの起動、使用の追跡、および非活動化は、セントラルロケーションによって行われ得る。一部のサービスは、異なるキャリアネットワークプロバイダおよび異なる地理的領域で提供され得る。サービスの選択は、モバイルデバイスから行われ得、それによって、何時および何処でサービスを要求するかという点で最大の柔軟性をユーザーに提供する。

Description

この出願は、２００４年１１月２９日に出願された米国特許仮出願第６０／６３１，１９５号の優先権を主張する。

本明細書中に記述される実施形態は、一般的にネットワークサービスおよびワイヤレス通信に関し、さらに詳細には、モバイルデバイス上でネットワークサービスを使用可能にすることに関する。

今日の市場で入手できる、増え続ける数多くのモバイルデバイスおよびモバイルデバイスで用いるサービスがある。これらの新たなサービスは、モバイルデバイス中心のサービスとモバイルデバイス−外部ゲートウェイ組み合わせサービスとに分類され得る。モバイルデバイス中心のサービスの例は、ワイヤレスＩＰモデムサービス、バイオメトリックスキャニングサービス、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ接続性サービスなどを含む。モバイルデバイス−外部ゲートウェイ組み合わせサービスの例は、メッセージングサービス、写真交換サービス、ＧＰＳサービスなどを含む。

モバイル電気通信産業において、勘定の請求書発行およびサービス追跡は、モバイルネットワークオペレータおよび／またはネットワークキャリアにとって重大な障害を提出する。モバイルユーザーがサービスを利用する度に、ネットワークオペレータは、該サービスに対してモバイルユーザーに請求書を発行することを望む。さらに、ネットワークオペレータは、ユーザーを囲い込み、長期間に渡るバンドルサービスの契約にユーザーを拘束することを好む。しかし、モバイルユーザーは、彼らが使用する実際のサービスに対してだけ請求される、サービスを使用する「必要に応じた」または「使用毎の支払い」のアプローチを採用することを望むに違いない。

残念ながら、現在のネットワークオペレータの請求書発行システムは、非常に複雑であり、これらのカスタム化されたユーザー要求が配慮されるのは困難である。実際に、ほとんどのネットワークオペレータは、モバイルデバイスサービスの「ジャストインタイム」配信を提供することはできず、なぜならばネットワークインフラストラクチャが、そのレベルの柔軟性を提供することができないからである。さらに、モバイルデバイスユーザーは、新たなサービスが利用可能になったり、サービスに対するニーズが変わったりすると加入するサービスを頻繁に変更する。

１つの局面において、本明細書中に記述された少なくとも１つの実施形態が提供するものは、 モバイルデバイスのユーザーによって用いられる選択されたサービスをワイヤレス起動するモバイルネットワークサービス起動システムであって、該システムは、１つ以上のワイヤレスネットワークに接続可能なセントラルネットワークノードであって、該モバイルデバイスと通信し、該選択されたサービスを該モバイルデバイスに提供するセントラルネットワークノードと、該セントラルネットワークノードに接続されたデバイスデータベースであって、該デバイスデータベースは、該モバイルデバイスに対するデバイス情報および該選択されたサービスに対するサービス情報を含む、デバイスデータベースと、該セントラルネットワークノードに接続されたビリングサーバであって、該ビリングサーバは、該選択されたサービスへのアクセスを要求するために該モバイルデバイスによって送信されたサービス起動メッセージに応答して、該モバイルデバイスによって用いられる該選択されたサービスを起動する、ビリングサーバとを備えている、システムである。

少なくとも一部の場合において、ユーザーが、利用可能なサービスのリストから選択されたサービスを選び、サービス使用を特定し、確認を提供すると、モバイルデバイスは、該選択されたサービスの表示と該特定されたサービス使用と該モバイルデバイスに対するデバイス情報とを含むように、サービス起動メッセージを生成する。

少なくとも一部の場合において、ビリングサーバは、選択されたサービスを利用可能にする前に、ユーザーに対する請求書発行情報をチェックし、更新する。

少なくとも一部の場合において、システムは、モバイルデバイスおよび選択されたサービスに関連するデータ伝送を監視することによって実際のサービス使用を追跡し、該実際のサービス使用をデバイスデータベースに記録し、該システムは、該特定されたサービス使用が満了した場合には、該選択されたサービスを非起動にする。

少なくとも一部の場合において、システムは、選択されたサービスをモバイルデバイスに提供するサーバおよびゲートウェイのうちの少なくとも一方をさらに備えている。

少なくとも一部の場合において、セントラルネットワークノードに接続された１つ以上のワイヤレスネットワークは、選択されたサービスを提供するサーバおよびゲートウェイのうちの少なくとも一方にアクセスを提供する。

少なくとも一部の場合において、利用可能なサービスのリストは、音声メールサービスと呼出し転送サービスと呼出し表示サービスと呼出し拒否サービスとを含む。

少なくとも一部の場合において、利用可能なサービスのリストは、ショートメッセージングサービスとマルチメディアメッセージサービスとインスタントメッセージングサービスとＩＰモデムサービスとを含む。

別の局面において、本明細書中に記述された少なくとも１つの実施形態が提供するものは、モバイル通信デバイスであって、該モバイル通信デバイスの動作を制御するメインプロセッサと、該メインプロセッサに接続された通信サブシステムであって、該通信サブシステムは、データをワイヤレスで送受信するように構成されている、通信サブシステムと、該モバイルデバイス上で用いられる利用可能なサービスのリストをユーザー提供するサービス要求モジュールであって、該ユーザーが、サービスを選択し、該選択したサービスを確認すると、該サービス要求モジュールは、該選択されたサービスの表示を含むサービス起動メッセージを生成し、該選択されたサービスを使用可能にするために該サービス起動メッセージをモバイルネットワークに送信する、サービス要求モジュールと、該ユーザーが該サービスを選択し確認することを可能にする入力ユニットとを備えている、モバイル通信デバイスである。

少なくとも一部の場合において、サービス起動メッセージは、選択されたサービスに対する特定されたサービス使用をさらに含む。

少なくとも一部の場合において、サービス起動メッセージは、モバイルデバイスに対するデバイス情報をさらに含む。

少なくとも一部の場合において、入力デバイスは、キーボード、サムホイール、マウス、ジョイスティック、およびタッチスクリーンのうちの少なくとも１つを含む。

別の局面において、本明細書中に記述された少なくとも１つの実施形態が提供するものは、モバイルデバイス上で用いられる選択されたサービスをワイヤレスネットワークからユーザーが要求することを可能にする起動方法であって、該方法は、
ａ）利用可能なサービスのリストを該ユーザーに提供することであって、該ユーザーは、該利用可能なサービスのリストから該選択されたサービスを選ぶことができる、ことと、
ｂ）該ユーザーが該選択されたサービスを確認した後に、該選択されたサービスの表示と特定されたサービス使用とを含むサービス起動メッセージを生成することと、
ｃ）該ワイヤレスネットワークに関連するビリングサーバに該サービス起動メッセージを送信することとを包含する、方法である。

少なくとも一部の場合において、方法のステップ（ａ）は、ユーザーがサービス使用を特定することを可能にすることと、次いで選択されたサービスと特定されたサービス使用とに基づいて費用見積もりを該ユーザーに提供することとをさらに包含する。

少なくとも一部の場合において、方法のステップ（ａ）は、選択されたサービスを確認するためのオプションと該選択されたサービスを辞退するためのオプションと特定されたサービス使用を変更するためのオプションとをユーザーに提供することをさらに包含する。

少なくとも一部の場合において、方法は、
ｄ）選択されたサービスと特定されたサービス使用とに基づいて、ユーザーに対する請求書発行情報をチェックし、更新することと、
ｅ）適切なネットワーク構成要素にメッセージを送信することにより、モバイルデバイスによって用いられる該選択されたサービスを起動することとをさらに包含する。

少なくとも一部の場合において、方法は、
ｆ）選択されたサービスの実際のサービス使用を追跡することと、
ｇ）特定されたサービス使用が満了するときに該選択されたサービスを使用不能にすることとをさらに包含する。

別の局面において、本明細書中に記述された少なくとも１つの実施形態が提供するものは、モバイルデバイス上での起動および使用のために、モバイルデバイスのユーザーが、ワイヤレスネットワークからサービスを選択することを可能にするコンピュータプログラム製品であって、該コンピュータプログラム製品は、プログラムコード手段を具現化するコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、該プログラムコード手段は、該モバイルデバイスのプロセッサによって実行可能であり、かつ、上記に記載のサービス起動方法をインプリメントする、コンピュータプログラム製品である。

本明細書中に記述された様々な実施形態のより良い理解およびそれらがどのように実行され得るかをより明確に示すために、例としての意味だけで、例示的な実施形態のうちの少なくとも１つを示す添付の図面に対して参照が行われる。

例証の平易さおよび明瞭さのために、適切と思われるところには、参照番号は、対応するまたは相似の要素またはステップを示すために図中で繰り返され得ることが認識される。さらに、多数の特定の詳細が、本明細書中に記述される実施形態の完全な理解を提供するために述べられる。しかし、本明細書中に記述される実施形態は、これらの特定の詳細なくして実施され得ることが、当業者によって理解され得る。他の場合において、周知の方法、手順および構成要素は、本明細書中に記述される実施形態を分かりにくくしないために、詳述されていない。さらに、この記述は、本明細書中に記述される実施形態の範囲を限定するとは見なされるべきではなく、ただ単に、本明細書中に記述される様々な実施形態の実現を記述するものであると見なされるものである。

本明細書中に記述される実施形態は、一般的には、これよりはモバイルデバイスと称される、モバイルワイヤレス通信デバイス上でのサービスの使用を可能にするサービス起動に関する。適用可能な通信デバイスの例は、ページャ、携帯電話、セルラスマートフォン、ワイヤレスオーガナイザ、携帯情報端末、コンピュータ、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルド無線通信デバイス、無線で可能化されるノートブックコンピュータなどを含む。

モバイルデバイスは、進んだデータ通信能力を有する双方向通信デバイスであり、トランシーバステーションのネットワークを介して他のモバイルデバイスまたはコンピュータシステムと通信する能力を含む。モバイルデバイスはまた、音声通信を可能にする能力も有し得る。モバイルデバイスによって提供される機能性に依って、それは、データメッセージングデバイス、２方向ページャ、データメッセージング能力を有する携帯電話、ワイヤレスインターネット機器、またはデータ通信デバイス（電話技術能力付き、または無し）と称され得る。読者の該モバイルデバイスの構造に対する理解、およびそれがどのようにして他のデバイスおよびワイヤレスネットワークと通信するかという理解を助けるために、ここで図１から図３が参照される。

まず図１を参照して、図中に示されるものは、例示的な一インプリメンテーションにおけるモバイルデイバス１００のブロック図である。モバイルデイバス１００は、多くの構成要素を備え、制御を行う構成要素は、モバイルデイバス１００の全体の動作を制御するメインプロセッサ１０２である。データおよび音声通信を含む通信機能は、通信サブシステム１０４を介して実行される。通信サブシステム１０４は、ワイヤレスネットワーク２００とメッセージを送受信する。モバイルデイバス１００のこの例示的インプリメンテーションにおいて、通信サブシステム１０４は、Ｇｌｏｂａｌ Ｓｙｓｔｅｍ ｆｏｒ Ｍｏｂｉｌｅ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ（ＧＳＭ）およびＧｅｎｅｒａｌ Ｐａｃｋｅｔ Ｒａｄｉｏ Ｓｅｒｖｉｃｅｓ（ＧＰＲＳ）標準に従って構成される。ＧＳＭ／ＧＰＲＳのワイヤレスネットワークは、世界中で用いられており、これらの標準が次第にＥｎｈａｎｃｅｄ Ｄａｔａ ＧＳＭ Ｅｎｖｉｒｏｎｍｅｎｔ（ＥＤＧＥ）およびＵｎｉｖｅｒｓａｌ Ｍｏｂｉｌｅ Ｔｅｌｅｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ Ｓｅｒｖｉｃｅ（ＵＭＴＳ）によって取って代わられることが予想される。新たな標準は、未だ規定の過程にあるが、それらは本明細書中に記述されるネットワークビへービアと類似すると考えられ、本明細書中に記述される実施形態が、将来開発される任意の他の適切な標準を用いるように意図されていることが当業者によって理解される。通信サブシステム１０４をワイヤレスネットワーク２００に接続するワイヤレスリンクは、１つ以上の異なる無線周波数（ＲＦ）チャネルを表し、ＧＳＭ／ＧＰＲＳ通信に対して特定される規定されたプロトコルに従って操作される。新たなネットワークプロトコルを用いて、これらのチャネルは、回路交換音声通信およびパケット交換データ通信の両方を支援することが可能である。

モバイルデバイス１００と関連するワイヤレスネットワーク２００は、例示的な一インプリメンテーションにおいてはＧＳＭ／ＧＰＲＳワイヤレスネットワークであるが、他のワイヤレスネットワークもまた、異なるインプリメンテーションにおいてモバイルデバイス１００と関連付けられ得る。用いられ得るワイヤレスネットワークの異なる種類は、例えば、データ中心のワイヤレスネットワーク、音声中心のワイヤレスネットワーク、および同一の物理的なベースステーションを介した音声およびデータ通信の両方を支援し得る、デュアルモードネットワークを含む。組み合わされたデュアルモードネットワークは、Ｃｏｄｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ（ＣＤＭＡ）またはＣＤＭＡ２０００ネットワーク、ＧＳＭ／ＧＰＲＳネットワーク（上記に記載）、および、ＥＤＧＥおよびＵＭＴＳのような将来の第３世代（３Ｇ）ネットワークを含むが、それらに限定はされない。データ中心のネットワークの一部の他の例は、ＷｉＦｉ ８０２．１１、Ｍｏｂｉｔｅｘ^ＴＭおよびＤａｔａＴＡＣ^ＴＭネットワーク通信システムを含む。他の音声中心のデータネットワークの例は、ＧＳＭおよびＴｉｍｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ（ＴＤＭＡ）システムのようなＰｅｒｓｏｎａｌ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ Ｓｙｓｔｅｍｓ（ＰＣＳ）ネットワークを含む。

メインプロセッサ１０２はまた、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）１０６、フラッシュメモリ１０８、ディスプレイ１１０、補助入力／出力（Ｉ／Ｏ）サブシステム１１２、データポート１１４、キーボード１１６、スピーカ１１８、マイクロフォン１２０、短距離通信１２２および他のデバイスサブシステム１２４のような追加のサブシステムと相互作用する。

モバイルデイバス１００の一部のサブシステムは、通信関連の機能を実行し、他のサブシステムは、「常駐の（ｒｅｓｉｄｅｎｔ）」またはオンデバイス（ｏｎ−ｄｅｖｉｃｅ）機能を提供し得る。例として、ディスプレイ１１０およびキーボード１１６は、ワイヤレスネットワーク２００を介する送信のためのテキストメッセージ入力のような通信関連の機能、および計算機またはタスクリストのようなデバイス常駐の機能の両方のために用いられ得る。メインプロセッサ１０２によって用いられるオペレーティングシステムソフトウエアは、通常フラッシュメモリ１０８のような固定ストアに格納され、あるいは、それらは、リードオンリーメモリ（ＲＯＭ）または同類の格納要素（示されていない）であり得る。当業者は、オペレーティングシステム、特定のデバイスアプリケーション、またはその一部分が、ＲＡＭ１０６のような揮発性のストアの中に一時的にロードされ得ることを認識する。

モバイルデイバス１００は、要求されるネットワーク登録または起動手順が完了した後に、ワイヤレスネットワーク２００を介して通信信号を送受信し得る。ネットワークアクセスは、モバイルデイバス１００の加入者、つまりはユーザーと関連付けられる。加入者を識別するために、モバイルデイバス１００は、ネットワークと通信するためにＳＩＭ／ＲＵＩＭインターフェース１２８に挿入されるＳＩＭ／ＲＵＩＭカード１２６（すなわち、加入者アイデンティティモジュールまたは取外し可能ユーザーアイデンティティモジュール）を要求する。ＳＩＭカードまたはＲＵＩＭ１２６は、従来型の「スマートカード」の一種であり、特にモバイルデバイス１００の加入者を識別するため、かつモバイルデイバス１００を個人化するために用いられ得る。ＳＩＭカード１２６なしでは、モバイルデイバス１００は、ワイヤレスネットワーク２００との通信のためには充分に操作可能ではない。ＳＩＭカード／ＲＵＩＭ１２６をＳＩＭ／ＲＵＩＭインターフェース１２８に差し込むことによって、加入者は、ユーザーが既に申し込んだ全てのサービスにアクセスし得る。サービス起動は、以下にさらに詳述される。サービスは、ウェブブラウジング、および、電子メール、音声メール、Ｓｈｏｒｔ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｅｒｖｉｃｅ（ＳＭＳ）、およびＭｕｌｔｉｍｅｄｉａ Ｍｅｓｓａｇｉｎｇ Ｓｅｒｖｉｃｅｓ（ＭＭＳ）などのメッセージングを含み得る。さらに高度なサービスは、販売時点情報管理システム（ｐｏｉｎｔ ｏｆ ｓａｌｅ）、フィールドサービス、およびセールスフォースオートメーションを含み得る。ＳＩＭカード／ＲＵＩＭ１２６は、プロセッサおよび情報を格納するためのメモリを含む。一度ＳＩＭカード／ＲＵＩＭ１２６がＳＩＭ／ＲＵＩＭインターフェース１２８に差し込まれると、それはメインプロセッサ１０２と結合される。加入者を識別するために、ＳＩＭカード／ＲＵＩＭ１２６は、Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｍｏｂｉｌｅ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｉｄｅｎｔｉｔｙ（ＩＭＳＩ）のようないくつかのユーザーパラメータを含む。ＳＩＭカード／ＲＵＩＭ１２６を用いる利点は、加入者が、なんら単一の物理的なモバイルデバイスによって束縛される必要がないことである。ＳＩＭカード／ＲＵＩＭ１２６は、モバイルデバイスに対する追加の加入者情報もまた格納し得、それらにはデートブック（またはカレンダー）の情報および最近の呼出し情報を含む。あるいは、ユーザー識別情報もまた、フラッシュメモリ１０８の中にプログラム化され得る。

モバイルデイバス１００は、バッテリ式デバイスであり、１つ以上の充電式バッテリ１３０を受けるためのバッテリインターフェース１３２を含む。一部の実施形態において、バッテリ１３０は、埋込み型マイクロプロセッサを伴うスマートバッテリであり得る。バッテリインターフェース１３２は、レギュレータ（示されていない）と結合され、該レギュレータはバッテリ１３０を助力してモバイルデイバス１００に電力Ｖ＋を提供する。現在の技術はバッテリを利用するが、マイクロ燃料電池のような将来の技術が、モバイルデイバス１００に電力を提供し得る。

メインプロセッサ１０２は、そのオペレーションシステム機能に加えて、モバイルデイバス１００上のソフトウエアアプリケーション１３４の実行を可能にする。データおよび音声通信アプリケーションを含む、基本的なデバイス操作を制御するソフトウエアアプリケーション１３４のサブセットは、通常、製造の間にモバイルデイバス１００にインストールされる。ソフトウエアアプリケーション１３４は、メッセージアプリケーション１３６およびインターネットブラウザ、ワードプロセッシングアプリケーション、スケジューリングプログラムおよびその類などの他のアプリケーションを含み得る。ソフトウエアアプリケーション１３４はまた、音声メールサービス、バイオメトリックスキャニングサービス、ＩＰモデムサービスなどのモバイルデバイスによって提供される機能性を支援するアプリケーションも含み得る。

メッセージアプリケーション１３６は、モバイルデイバス１００のユーザーがメッセージを送受信できるようにする、任意の適切なソフトウエアプログラムであり得る。様々な選択肢がメッセージアプリケーション１３６に対して存在するが、それは当業者には周知である。ユーザーによって送受信されたメッセージは、通常モバイルデイバス１００のフラッシュメモリ１０８またはモバイルデイバス１００の中の他の適切な格納要素に格納される。実施形態の一部において、送受信されるメッセージの一部は、モバイルデイバス１００からリモートで、モバイルデイバス１００が通信する関連するホストシステムのデータストアなどに格納され得る。

モバイルデイバス１００によって実行される別のプログラムは、ユーザーが、モバイルデイバス１００上で用いられ得る利用可能なサービスのリストを調べることを可能にするサービス要求モジュール１３８である。ユーザーは、次いで利用可能なサービスのうちの１つを起動させるために選択し得る。これは、選択されたサービスに対する使用量を選択することを含む。使用量という用語は、ユーザーが、選択されたサービスを用いる継続時間を特定する場合、および、ユーザーが、メッセージアプリケーションで送られるデータ量のような使用量を特定する場合の両方を包括する。サービス要求モジュール１３８は、次いでモバイルネットワークサービス起動システムにサービス起動メッセージを送り得、該サービスを可能にする。このプロセスは、以下に詳述される。サービス要求モジュール１３８は、サービス起動メッセージを送るためにメッセージアプリケーション１３６との組み合わせで動作し得る。

モバイルデイバス１００は、デバイス状態モジュール１４０、アドレスブック１４２、Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｍａｎａｇｅｒ（ＰＩＭ）１４４、および他のモジュール１４６をさらに含む。デバイス状態モジュール１４０は、持続性を提供するが、すなわちモバイルデバイス１００の電源が切られたり電力を失ったりしたときには、データが失われることがないように、デバイス状態モジュール１４０は、重要なデバイスデータがフラッシュメモリ１０８のような固定メモリに格納されることを保証する。他のモジュール１４６は、構成モジュール（示されていない）およびＳＩＭ／ＲＵＩＭインターフェース１２８とともに用いられ得る他のモジュールを含み得る。

アドレスブック１４２は、ユーザーのための連絡先のリストに対する情報を提供する。アドレスブックの中の所与の連絡先に対して、該情報は、とりわけ、連絡先（すなわち連絡先アドレス）の氏名、電話番号、勤務先住所、および電子メールアドレスを含み得る。アドレスブック１４２は、電子メールメッセージの作成時にモバイルデイバス１００のユーザーによって用いられ得る、連絡先アドレスのローカルデータストアの例を提供する。

ＰＩＭ１４４は、電子メール、カレンダーイベント、音声メール、予約、およびタスク項目のような、加入者に関心のあるデータ項目を編成および管理する機能性を有するが、それらの項目のみに限定はされない。ＰＩＭアプリケーションは、ワイヤレスネットワーク２００を介してデータ項目を送受信する能力を有する。ＰＩＭデータ項目は、ホストコンピュータシステムに格納される、および／または関連付けられるモバイルデバイス加入者の対応するデータ項目と、ワイヤレスネットワーク２００を介してシームレスに一体化され、同期化され、および更新され得る。この機能性は、そのような項目に関し、モバイルデイバス１００上にミラーホストコンピュータを作成する。これは、ホストコンピュータシステムがモバイルデバイスの加入者のオフィスコンピュータシステムであるときに、特に有利である。

追加のアプリケーションもまた、ワイヤレスネットワーク２００、補助Ｉ／Ｏサブシステム１１２、データポート１１４、短距離通信サブシステム１２２、または任意の他の適切なデバイスサブシステム１２４のうちの１つを介して、モバイルデバイス１００にロードされ得る。このアプリケーションインストールの柔軟性は、モバイルデイバス１００の機能性を増やし、高度なオンデバイス機能、高度な通信関連機能、またはその両方を提供し得る。例えば、安全な通信アプリケーションは、モバイルデバイス１００を用いて電子商取引機能および他のそのような金融取引が行われることを可能にし得る。

データポート１１４は、加入者が、外部デバイスまたはソフトウエアアプリケーションを介して優先権を設定することを可能にして、ワイヤレス通信ネットワークを介するほか、情報またはソフトウエアダウンロードをモバイルデバイス１００に提供することによって、モバイルデイバス１００の能力を拡張する。代替的ダウンロードパスは、例えば、直接で、それゆえに確実でかつ信頼できる接続を介してモバイルデイバス１００上に暗号化キーをロードするために用いられ得、確実なデバイス通信を提供する。

データポート１１４は、モバイルデイバス１００と別のコンピューティングデバイスとの間のデータ通信を可能にする任意の適切なポートであり得る。データポートは、シリアルまたはパラレルポートであり得る。一部の場合において、データポート１１４は、データ転送のためのデータラインおよびモバイルデイバス１００のバッテリ１３０を充電する充電電流を提供し得る供給ラインを含むＵＳＢポートであり得る。

短距離通信サブシステム１２２は、ワイヤレスネットワーク２００を用いることなく、モバイルデイバス１００と、異なるシステムまたはデバイスとの間の通信を提供する。例えば、サブシステム１２２は、赤外線デバイスおよび短距離通信のために関連する回路および構成要素を含み得る。短距離通信標準の例は、Ｉｎｆｒａｒｅｄ Ｄａｔａ Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ（ＩｒＤＡ）、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ，およびＩＥＥＥによって開発された８０２．１１系統群の標準を含む。

使用において、テキストメッセージ、電子メールメッセージ、またはウェブページダウンロードなどの受信した信号は、通信サブシステム１０４によって処理され、メインプロセッサ１０２に入力される。メインプロセッサ１０２は、次いで、ディスプレイ１１０または代替的に補助Ｉ／Ｏサブシステム１１２に対する出力のために受信した信号を処理する。加入者はまた、電子メールメッセージのようなデータ項目を、例えばディスプレイ１１０および場合によっては補助Ｉ／Ｏサブシステム１１２とともにキーボード１１６を用いて作成し得る。補助サブシステム１１２は、タッチスクリーン、マウス、トラックボール、赤外線指紋検出器、または動的ボタン加圧機能を有するローラーホイールなどを含み得る。キーボード１１６は、好ましくは、英数字キーボードおよび／または電話型キーパッドである。しかし、他の種類のキーボードもまた、用いられ得る。作成された項目は、通信サブシステム１０４を介してワイヤレスネットワーク２００上に送信され得る。

音声通信に対して、モバイルデイバス１００の全体的動作は、受信した信号はスピーカ１１８に出力され、送信のための信号はマイクロフォン１２０によって生成されるということ以外は実質的に類似している。音声メッセージ記録サブシステムのような代替的な音声またはオーディオＩ／Ｏサブシステムもまた、モバイルデイバス１００上にインプレメンテーションされ得る。音声またはオーディオ信号出力は、主にスピーカ１１８を介して達成されるが、ディスプレイ１１０もまた、呼出し側のアイデンティティ、音声呼出しの継続期間、または他の音声呼出し関係の情報などの追加の情報を提供するために用いられ得る。

ここで図２を参照して、図１の通信サブシステム構成要素１０４のブロック図が示される。通信サブシステム１０４は、受信機１５０、送信機１５２、また、１つ以上の埋込み式または内部アンテナ要素１５４、１５６、ローカル発振器（ＬＯ）１５８、およびＤｉｇｉｔａｌ Ｓｉｇｎａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｏｒ（ＤＳＰ）１６０のようなプロセッシングモジュールなどの関連する構成要素を備える。返信分野の当業者には明らかであるように、通信システム１０４の特定の設計は、モバイルデイバス１００が動作するように意図される通信ネットワークに左右される。従って、図２に図示される設計は、ほんの一例であることが理解されるべきである。

ワイヤレスネットワーク２００を介してアンテナ１５４によって受信される信号は、受信機１５０に入力される。受信機１５０は、信号増幅、周波数ダウン変換、フィルタリング、チャネル選択、およびアナログデジタル（Ａ／Ｄ）変換のような一般の受信機の機能を行い得る。受信した信号のＡ／Ｄ変換は、ＤＳＰ１６０によって行われる、復調およびデコーディングのようなより複雑な通信機能を可能にする。同様のやり方で、送信されるべき信号は、ＤＳＰ１６０によって処理され、処理には変調およびエンコーディングを含む。これらのＤＳＰ処理された信号は、デジタルアナログ（Ｄ／Ａ）変換、周波数アップ変換、フィルタリング、増幅、およびアンテナ１５６を介したワイヤレスネットワーク２００上への送信のために送信機１５２に入力される。ＤＳＰ１６０は、通信信号を処理するだけでなく、受信機および送信機の制御も提供する。例えば、受信機１５０および送信機１５２の通信信号に適用されたゲインは、ＤＳＰ１６０にインプレメンテーションされる自動ゲイン制御アルゴリズムを介して適合的に制御され得る。

モバイルデイバス１００とワイヤレスネットワーク２００との間のワイヤレスリンクは、通常異なるＲＦ回線である１つ以上の異なるチャネル、およびモバイルデイバス１００とワイヤレスネットワーク２００との間で用いられる関連するプロトコルを含み得る。ＲＦ回線は、節約されなくてはならない限られたリソースであり、通常それは、全体的な帯域幅の制限およびモバイルデイバス１００の制限されたバッテリ電力によるものである。従って、モバイルデイバス１００が完全に動作可能なときには、送信機１５２は、通常ワイヤレスネットワーク２００に送信するときにのみ電源が入れられ、そうでない場合にはリソースを節約するために電源が切られる。同様に、指定された期間の間に、信号または情報を受信する必要があるとき（少しでもある場合）まで、受信機１５０は、定期的に電源が切られる。

ここで図３を参照して、ワイヤレスネットワーク２００のノードの例示的なインプリメンテーションのブロック図が、２０２として示される。実際上は、ワイヤレスネットワーク２００は、１つ以上のノード２０２を備える。モバイルデイバス１００はノード２０２と通信する。図３の例示的なインプリメンテーションにおいて、ノード２０２は、Ｇｅｎｅｒａｌ Ｐａｃｋｅｔ Ｒａｄｉｏ Ｓｅｒｖｉｃｅ（ＧＰＲＳ）およびＧｌｏｂａｌ Ｓｙｓｔｅｍｓ ｆｏｒ Ｍｏｂｉｌｅ（ＧＳＭ）技術に従って構成される。ノード２０２は、関連するタワーステーション２０６を伴ったベースステーションコントローラ（ＢＳＣ）２０４、ＧＳＭでＧＰＲＳサポートのために加えられたパケットコントロールユニット（ＰＣＵ）２０８、モバイルスイッチングセンター（ＭＳＣ）２１０、ホームロケーションレジスタ（ＨＬＲ）２１２、ビジターロケーションレジストリ（ＶＬＲ）２１４、ＧＰＲＳサポートをサービスするノード（ＳＧＳＮ）２１６、ゲートウェイＧＰＲＳ差ボートノード（ＧＧＳＮ）２１８、およびＤｙｎａｍｉｃ Ｈｏｓｔ Ｃｏｎｆｉｇｕｒａｔｉｏｎ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ（ＤＨＣＰ）２２０を含む。この構成要素のリストは、ＧＳＭ／ＧＰＲＳネットワーク内の全てのノード２０２の構成要素の網羅的なリストを意味するのではなく、むしろワイヤレスネットワーク２００を介した通信に一般的に用いられる構成要素のリストを意味する。

ＧＳＭネットワークにおいて、ＭＳＣ２１０は、ＢＳＣ２０４およびＰｕｂｌｉｃ Ｓｗｉｔｃｈｅｄ Ｔｅｌｅｐｈｏｎｅ Ｎｅｔｗｏｒｋ（ＰＳＴＮ）のような陸線ネットワーク（ｌａｎｄｌｉｎｅ ｎｅｔｗｏｒｋ）と結合され、回路交換要求事項を満たす。ＰＣＵ２０８、ＳＧＳＮ２１６、およびＧＧＳＮ２１８を介するワイヤレスネットワーク２００への接続（本明細書において概括的に共用ネットワークインフラストラクチャとも称される）は、ＧＰＲＳ可能モバイルデバイスに対するデータパスを表す。ワイヤレスネットワーク２００は、パブリックまたはプライベートのネットワーク（すなわちインターネット）であり得る。ＧＰＲＳ性能で拡張されたＧＳＭネットワークにおいて、ＢＳＣ２０４もまた、ＳＧＳＮ２１６に接続するパケットコントロールユニット（ＰＣＵ）２０８を含み、区分および無線チャネル割当を制御し、かつパケット交換要求条件を満たす。モバイルデバイスのロケーション、および回路交換管理およびパケット交換管理の両方に対する利用可能性を追跡するために、ＨＬＲ２１２はＭＳＣ２１０およびＳＧＳＮ２１６の間で共用される。ＶＬＲ２１４へのアクセスは、ＭＳＣ２１０によって制御される。

ステーション２０６は、固定式送受信機ステーションである。ステーション２０６およびＢＳＣ２０４は、共同して固定式送受信機装備を形成する。固定式送受信機装備は、「セル（ｃｅｌｌ）」と一般的に称される、特定のカバレージエリアに対するワイヤレスネットワークカバレージを提供する。固定式送受信機装備は、セル内で、ステーション２０６を介してモバイルデバイスの通信信号を送受信する。固定式送受信機装備は、特定の通常は所定の通信プロトコルおよびパラメータに従って、そのコントローラの制御下で、モバイルデイバス１００に送信される信号の変調および場合によってはエンコーディングおよび／またはエンクリプションのような機能を普通は行う。固定式送受信機装備は、同様に必要ならば、そのセル内のモバイルデイバス１００から受信されるあらゆる通信信号に、復調および場合によってはデコードおよびデクリプトを行う。通信プロトコルおよびパラメータは、異なるノードの間で変わり得る。例えば、１つのノードは、他のノードのものとは異なる変調スキームを使用し得、異なる周波数で動作し得る。

特定のネットワークに登録された全てのモバイルデバイス１００に対して、ユーザープロファイルのような永続的な構成データは、ＨＬＲ２１２に格納される。ＨＬＲ２１２はまた、登録されたモバイルデバイスのそれぞれに対するロケーション情報を含み、モバイルデバイスの現在位置を決定するためにクエリ（ｑｕｅｒｙ）され得る。ＭＳＣ２１０は、ロケーション領域のグループに対して責任があり、責任のあるその領域内に現在位置するモバイルデバイスのデータを、ＶＬＲ２１４に格納する。さらに、ＶＬＲ２１４はまた、他のネットワークを訪問中の、モバイルデバイスについての情報を含む。ＶＬＲ２１４内の情報は、高速アクセスのために、ＨＬＲ２１２からＶＬＲ２１４に送信される永続的なモバイルデバイスデータの一部を含む。リモートにあるＨＬＲノードからＶＬＲ２１４に追加の情報を移動させることによって、これらのノードの間の通信量は軽減され、その結果として、音声およびデータサービスは、より早い応答時間で提供され得、それと同時にコンピューティングリソースの使用はより少なくなる。

ＳＧＳＮ２１６およびＧＧＳＮ２１８は、ＧＰＲＳのサポート、言い換えればパケット交換データサポートのために加えられるＧＳＭ内の要素である。ＳＧＳＮ２１６およびＭＳＣ２１０は、各モバイルデイバス１００のロケーションを追跡し続けるという、ワイヤレスネットワーク２００内で類似した責任を有する。ＳＧＳＮ２１６は、ワイヤレスネットワーク２００上のデータトラフィックに対するセキュリティ機能およびアクセス制御も行う。ＧＧＳＮ２１８は、外部パケット交換ネットワークとのインターネットワーキング接続を提供し、ワイヤレスネットワーク２００内で動作されるインターネットプロトコル（ＩＰ）バックボーンネットワークを介して、１つ以上のＳＧＳＮ２１６に接続する。通常のオペレーションの間は、所与のモバイルデバイス１００は、ＩＰアドレスを取得し、データサービスにアクセスするために「ＧＰＲＳアタッチ」を行わなくてはならない。この要求条件は、回路交換音声チャネルには存在しない。それはＩｎｔｅｇｒａｔｅｄ Ｓｅｒｖｉｃｅｓ Ｄｉｇｉｔａｌ Ｎｅｔｗｏｒｋ（ＩＳＤＮ）のアドレスは、着信および送出呼出しのルーチングに用いられるからである。現在のところ、全てのＧＰＲＳが可能なネットワークは、プライベートの、動的に割り当てられたＩＰアドレスを用い、従ってＤＨＣＰサーバ２２０がＧＧＳＮ２１８に接続されることを要求する。動的ＩＰ割当てには多くの機構があり、リモート認証ダイアルインユーザーサービス（ＲＡＤＩＵＳ）サーバおよびＤＨＣＰサーバの組み合わせを用いることを含む。一度ＧＰＲＳアタッチが完了すると、論理的な接続が、モバイルデイバス１００からＰＣＵ２０８およびＳＧＳＮ２１６を介してＧＧＳＮ２１８内のアクセスポイントノード（ＡＰＮ）に確立される。ＡＰＮは、直接のインターネットコンパチブルサービスまたはプライベートのネットワーク接続のいずれかにアクセスし得るＩＰトンネルの論理的な末端部を表す。各モバイルデイバス１００が、１つ以上のＡＰＮに割り当てられなくてはならず、かつ、モバイルデイバス１００が、使用するように権限を持たされているＡＰＮにＧＰＲＳアタッチを最初に行うことなくデータは交換され得ないという限りにおいて、ＡＰＮはまた、ワイヤレスネットワーク２００に対するセキュリティ機構の役割を果たす。ＡＰＮは、「ｍｙｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ．ｗｉｒｅｌｅｓｓ．ｃｏｍ」のようなインターネットドメイン名に類似していると考えられ得る。

一度ＧＰＲＳアタッチが完了すると、トンネルが作成され、全てのトラフィックは、ＩＰパケットでサポートされ得る任意のプロトコルを用いて、標準ＩＰパケット内で交換される。これは、バーチャルプライベートネットワーク（ＶＰＮ）で用いられる一部のＩＰＳｅｃｕｒｉｔｙ（ＩＰｓｅｃ）接続の場合のように、ＩＰオーバーＩＰのようなトンネリング方法を含む。これらのトンネルはまた、パケットデータプロトコル（ＰＤＰ）コンテクストと呼ばれ、限られた数の、ワイヤレスネットワーク２００で利用可能なこれらが存在する。ＰＤＰコンテクストの使用を最大化するために、ワイヤレスネットワーク２００は、各ＰＤＰコンテクストのためにアイドルタイマーを実行し、アクティビティの不足がないかどうかを決定する。モバイルデイバス１００が、そのＰＤＰコンテクストを用いないときには、ＰＤＰコンテクストは割振りを解除され得、ＩＰアドレスは、ＤＨＣＰサーバ２２０によって管理されるＩＰアドレスプールに戻される。

図４をここで参照すると、そこに示されるものは、様々なネットワークサービスおよびワイヤレスネットワーク２００の様々な構成要素とインターフェースされる、モバイルネットワークサービス起動システム２５０の例示的な実施形態のブロック図である。システム２５０は、ユーザーが、特定の使用量が必要であるときには、特定のモバイルデバイスサービスを選択することを可能にする。一部の実施形態において、ユーザーは、モバイルデバイス１００のディスプレイ１１０上に表示されるモバイルデバイスサービスのリストから選択し得る。ユーザーが選択されたサービスおよび使用量を確認すると、モバイルネットワークサービス起動システム２５０は、該使用量に対して選択されたサービスを使用可能にし得る。一部の場合において、ユーザーが選択されたサービスに対して支払いを済ませると、これは行われ得る。実際のサービスの使用は、追跡され得、一度使用量が満了すると、選択されたサービスは、セントラルロケーションから不能にされ得る。選択されたサービスの満了は、特定された使用量に関連する。例えば、特定された使用量が時間量である場合には、満了は、該時間量が使われきった後に起こる。他の場合において、特定された使用量が伝送されるデータの量である場合には、一度ユーザーが伝送されるデータの量を送るか、または受信すると、満了が起こる。サービスの選択は、異なる地理的なロケーション（世界の別の地域から、など）からシステム２５０にアクセスし得るモバイルデバイス１００から開始されるほどに充分に柔軟性があり、それによって、ユーザーに、いつおよび何処で選択されたサービスを要求するかという点で最大の柔軟性を提供する。

モバイルネットワークサービス起動システム２５０は、セントラルネットワークノード２５２、デバイスデータベース２５４、およびビリングサーバ２５６を含む。実例の一部において、ビリングサーバ２５６は、セントラルネットワークノード２５２およびデバイスデータベース２５４とともにセントラルロケーションにおいて提供される。他の実例において、ビリングサーバ２５６は、セントラルネットワークノード２５２およびデバイスデータベース２５４と比べてリモートのロケーションに位置し得る。これらの一部の場合において、ビリングサーバ２５６は、キャリアネットワークなどの第３者ネットワークによって提供され得る。一部の場合において、キャリアネットワークは、モバイルデバイス１００に１つ以上のサービスを提供し得るアウトソースされた第３者であり得る。一部の場合において、キャリアネットワークは、ユーザーが選択されたサービスの使用に対して適切に請求書を送られることを保証するために、ビリングサーバ２５６が通信し得る独自のビリングサービスを有し得る。さらに、ビリングサーバ２５６とデバイスデータベース２５４との間の接続は、オプションである。

モバイルネットワークサービス起動システム２５０は、さらにモバイルネットワークサービス起動システム２５０にアクセスし得るユーザーに、アプリケーションサービスを提供する１つ以上のサーバを含む。この例示的な実施形態において、システム２５０は、さらにメールサーバ２５８および音声メールサーバ２６０を含む。システム２５０は、さらにインターネットゲートウェイ２６２のようなゲートウェイを介して提供され得る他のサーバへのアクセスを含む。インターネットゲートウェイ２６２は、他のネットワーク構成要素またはサービスを提供するキャリアネットワークのような他のネットワーク（両方とも示されていない）への入口点として作用する。ゲートウェイの他の例は、インスタントメッセージング（ＩＭ）ゲートウェイおよびショートメッセージングサービス（ＳＭＳ）ゲートウェイを含む。メールサーバ２５８は、システム２５０に関連するユーザーが、電子メールを送受信することを可能にする。音声メールサーバは、システム２５０に関連するユーザーが、音声通信をサポートするモバイルデバイス上で音声メールを受信することを可能にする。インターネットゲートウェイ２６２は、システム２５０に関連するユーザーが、インターネットをブラウズすることを可能にする。追加の機能性を提供するためにショーとメッセージングサービス（ＳＭＳ）ゲートウェイおよび／またはマルチメディアサービス（ＭＭＳ）ゲートウェイなどの追加のゲートウェイに接続し得る包括的なサービスゲートウェイ（示されていない）もあり得る。

システム２５０の他の実施形態は、キャリアネットワークを介してシステム２５０にアクセスし得るユーザーに、他のサービスを提供する他のサーバを含み得る。これらの場合において、システム２５０は、キャリアネットワークプロバイダに対するインフラストラクチャオーバーヘッドを減らしながら、これらのユーザーにネットワークサービスを提供するセントラルインフラストラクチャを提供する。当業者によって理解されるように、さらなる構成要素がシステム２５０に含まれ得るが、これらの実施形態の記述を簡素化するために省かれたことが理解されるべきである。

システム２５０の実施形態の一部はまた、集中化されないサービスを含み得、第３者によって提供され得る。これらのサービスの例は、写真交換およびＧＰＳ追跡サービスであり、それぞれ写真交換サーバ２６４およびＧＰＳ追跡サーバ２６６によって提供される。一部のインプリメンテーションにおいて、サーバ２６４および２６６は、ワイヤレスネットワーク２００Ａ’を提供する異なるキャリアネットワークプロバイダによって提供され得る。この例において、サーバ２６４は、ネットワークノード２０２Ａ’によってアクセス可能であり得、サーバ２６６は、ネットワークノード２０２Ｂ’によってアクセス可能であり得る。一部の場合において、ネットワークノード２０２Ａ’は、サーバ２６４および２６６の両方に接続され得る。ビデオ会議およびプッシュトゥトークのようなサービスなどの追加のサービスを提供し得るゲートウェイ、および他の同類のサービスへのアクセスを取得するための、システム２５０が接続される他の追加のワイヤレスネットワーク２００Ｂ’もあり得る。

写真交換サーバ２６４によって提供される写真交換サービスは、結合したデバイス−ネットワークサービスの一例である。ユーザーがカメラ一体型のモバイルデバイスを有する場合には、ユーザーは、写真交換サーバ２６４によって提供される写真交換サービスを要求し得る。ユーザーのモバイルデバイスに一体化されたカメラは、次いで起動され、写真は、一部の場合においてＭＭＳ Ｇａｔｅｗａｙであり得る写真交換サービスを介して交換され得る。

ＧＰＳ追跡サーバ２６６によって提供されるＧＰＳ追跡サービスは、デバイス−ネットワークサービスの別の例である。ユーザーがＧＰＳ追跡サービスを要求するときには、モバイルデバイス１００に対するＧＰＳ情報は、ＧＰＳ追跡サーバ２６６に伝達される。この情報は、次いでモバイルデバイス１００を追跡する会社に伝達され得る。あるいは、許可された人員が、ＧＰＳ情報にアクセスすることが可能であり得、モバイルデバイス１００のロケーションを見る。ＧＰＳサービスはまた、ロケーションベースの目的で用いられ得る。例えば、よその都市にいる観光客は、自分たちのロケーション情報を取得するためにＧＰＳサービスを選択し得、その結果として、彼らは近隣の観光地を訪問し得、道に迷うことを防ぎ得る。

図４は、インターネットプロトコル（ＩＰ）モデムサービス、バイオメトリックスキャニングサービスおよび他のローカルに利用可能なサービスのような、モバイルデバイス１００にはローカルなサービスは示さない。ＩＰモデムサービスのようなサービスは、重要であり、なぜならば、それは、従来型の携帯電話、スマートフォン、または多目的携帯情報端末がパーソナルコンピュータ（ＰＣ）またはラップトップコンピュータに接続することを可能とし、ＩＰ接続および高速データ接続を提供するからである。ＩＰモデムサービスは、ネットワーク帯域幅が増加し３Ｇおよび４Ｇネットワークが現実になるにつれて、非常に重要なサービスであると考えられる。ＩＰモデムの機能性は、既存のネットワークインフラストラクチャにより大きなデータロードを加え、そのように、追加の収益の流れをネットワークキャリアにも提供し得る。ネットワークキャリアは、加入者に、ネットワーク内に特別な容量を取得する特権に対する追加プレミアム料金を請求し得る。

一部の実施形態において、全てのネットワークサービスはセントラルロケーションにおいて提供され得ることが留意されるべきである。ネットワークサービスの一部はセントラルロケーションで提供され、ネットワークサービスの一部はリモートなロケーションにおいて提供される一部の実施形態もあり得る。全てのネットワークサービスがリモートなロケーションから提供され得る他の実施形態もあり得る（これらの場合においては、システム２５０は、サーバ２５８〜２６０およびゲートウェイ２６２を含まず、むしろこれらの要素は、システム２５０の外部にあるがセントラルネットワークノード２５２に接続可能な要素によって提供される）。

様々なネットワークサービスプロバイダ（すなわち、キャリアネットワークプロバイダ）は、ワイヤレスネットワーク２００Ａ’および２００Ｂ’を提供し得る。ワイヤレスネットワーク２００Ａ’および２００Ｂ’は、Ｇｌｏｂａｌ Ｓｙｓｔｅｍ ｆｏｒ Ｍｏｂｉｌｅ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ（ＧＳＭ）ベースのキャリアネットワークのセル方式のインフラストラクチャを用いてモバイルデバイスに対するパケット無線アクセスを提供する、ジェネラルパケットラジオサービス（ＧＰＲＳ）としてインプリメンテーションされ得るワイヤレスパケットデータサービスネットワークであり得る。他のインプリメンテーションにおいて、ワイヤレスネットワーク２００Ａ’および２００Ｂ’は、Ｅｎｈａｎｃｅｄ Ｄａｔａ Ｒａｔｅｓ ｆｏｒ ＧＳＭ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ（ＥＤＧＥ）ネットワーク、インテグレートデジタルエンハンストネットワーク（ＩＤＥＮ）、コードディビジョンマルチプルアクセス（ＣＤＭＡ）ネットワーク、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム（ＵＭＴＳ）ネットワーク、または任意の第３世代（３Ｇ）ネットワークを含み得る。

キャリアネットワークプロバイダはまた、ネットワークサービスの少なくとも１部を提供し得る。モバイルネットワークサービス起動システム２５０は、世界中の異なる地域に位置し得る様々なキャリアネットワークプロバイダと用いられ得ることがさらに留意されるべきである。従って、システム２５０と関連するユーザーが、第１のネットワークプロバイダを使用し、次いで該第１のキャリアネットワークプロバイダによるサービスが提供されていない新たな地理的地域に移動する場合には、ユーザーは、システム２５０とインターフェースし、ユーザーが現在位置する新たな地理的地域にサービスを提供する第２のキャリアネットワークプロバイダを介して、ネットワークサービスにアクセスし得る。さらに、ユーザーは、新たな地理的地域に限られた時間の間のみ滞在し得るので、ユーザーは、新たな地理的地域でのユーザーの滞在の間持続する特定の時間量または特定のデータ使用量に対するネットワークサービスを有利に注文し得る。

モバイルデバイス１００は、ワイヤレスネットワーク２００Ａのネットワークノード２０２Ａ〜２０２Ｎを介して、モバイルネットワークサービス起動システム２５０とワイヤレスで通信する。簡素化のためにモバイルデバイス１００およびワイヤレスネットワーク２００Ａの１つずつのみが図４に示されるが、複数のモバイルデバイス１００があり、システム２５０に接続可能な複数のワイヤレスネットワーク（示されていない）があり得ることが理解されるべきである。一部の場合において、ワイヤレスネットワーク２００Ａは、ワイヤレスネットワーク２００Ａ’と同一であり得る。

ネットワークノード２０２は、セントラルネットワークノード２５２と通信して、音声、データ、および／または制御動作を交換する。セントラルネットワークノード２５２は、１つ以上のノードを含み得、ルーチングサービス、認証サービスおよびローミングサービスを含むが、それらには限定されないいくつかの主要機能サービスを提供する。セントラルネットワークノード２５２はまた、モバイルデバイス１００から送られるメッセージに含まれる情報を識別し得、そのことのための適切なシステム構成要素またはキャリアネットワークプロバイダにメッセージをルートさせ得る。

セントラルネットワークノード２５２はまた、デバイスデータベース２５４と相互作用して、様々なデバイス情報、利用可能なサービス、許可設定、およびモバイルデバイス１００に関する他の主要なオペレーショナルパラメータを保存する。デバイスデータベース２５４は、ビリングサーバ２５６によってアクセス可能である。デバイスデータベース２５４はまた、ゲートウェイ、ノード２０２またはワイヤレスネットワーク２００Ａ〜２００Ｂ’を介してシステム２５０にアクセスできる他のサービスおよびネットワーク構成要素によってアクセスされ得る。

ここで図５を参照して、そこに示されるものは、システム２５０のインプリメンテーションの一部においてセントラルネットワークノード２５２をインプリメンテーションするために用いられ得るリレーノード３００の例示的な実施形態を図示するブロック図である。リレーノード３００は、モバイルデバイス１００およびそれぞれのキャリアネットワークプロバイダの地理的なロケーションに関わらず、モバイルデバイス１００と様々なネットワークサービスとの間の接続性を提供する。リレーノード２００と様々なアプリケーションサーバ２５８〜２６０およびゲートウェイ２６２との通信は、好ましくはＩＰリンクを介して、例えばサーバリレープロトコル（ＳＲＰ）といった任意の適切なプロトコルを用いて、インプリメンテーションされ得る。

一部のインプリメンテーションにおいて、分数ネットワークアーキテクチャに従って互いに接続される、複数のリレーノードがあり得る。従って、リレーブリッジ３０２は、リレー間の接続性をサポートするためのリレーノード３００と接続され得る。一部のインプリメンテーションにおいて、リレーブリッジ３０２は、別々のリレーノードサイトと接続し、異なるリレーノードの間のトンネルを形成し、モバイルデバイス１００が存在する地域に関係なく、そこをメッセージがサービスとモバイルデバイス１００との間を流れ得る。

さらに、デバイスデータベース２５４は、モバイルデバイス１００のロケーション情報を処理および管理するリレーノード３００と接続して動作可能である。一部のインプリメンテーションにおいて、このロケーション情報は、モバイルデバイス１００の、パーソナルアイデンティフィケーションナンバー（ＰＩＮ）の証拠によって格納され得、製造の時点でモバイルデバイス１００にプログラムされ得るか、または後に動的に割り当てられる。ロケーション情報は、各モバイルデバイスに対して最後に知られたロケーションを含み得る。

モバイルデバイス１００が最初に起動されるとき、または所定のモバイルデバイス１００のユーザーが、異なるワイヤレスネットワークカバレージ領域への移動のせいで再登録するときには、登録サーバ３０４が、登録サービスを提供するために用いられ得る。一部のインプリメンテーションにおいて、登録サーバ３０４のロケーション情報は、モバイルデバイス１００の中にプログラムされ得る。特定のモバイルデバイス１００が首尾よく登録をするときには、登録サーバ３０４は、リレーノード３００のロケーションを提供し得、その結果としてデータは、特定のモバイルデバイス１００からリレーノード３００に送られ得る。

ワイヤレストランスポート（ＷＴ）インターフェース３０６は、モバイルデバイス１００にサービスを提供するワイヤレスキャリアネットワークと接続する、リレーノード３００の一部として提供される。ＷＴインターフェース３０６は、一部のインプリメンテーションにおいて、ＴＣＰ／ＩＰリンクを用いてそれぞれのパケットルータと通信し得、パケットルータは、図５においてキャリアネットワーク３１０として例示されるそれぞれのワイヤレスパケットデータサービスネットワーク、およびそれぞれのワイヤレスパケットデータサービスネットーワークからデータパケットをルートさせる。正確なルーチングを容易にするために、パケットルータ３０８は、データパケットをアドレス指定する特定のモバイルデバイス１００の現在のＩＰアドレスを用い得る。異なるキャリアネットワークをサービス提供する複数のセットのＷＴインターフェース３０６およびパケットルータ３０８があり得るということが理解されるべきである。

モバイルデバイス１００に対する管理および登録サービスを処理する登録サーバ３０４はまた、明確に示されてはいないがキャリアネットワーク３１０とインターフェースで連結する別々のＷＴおよびパケットルーチングで提供され得る。プロビジョニングシステム３１２は、任意の数のサービスおよびマーケットの差別化要求をサポートするために、様々なサービスプロバイダ（すなわちキャリアネットワーク）、加入者、モバイルデバイス製造者、再販業者、および他のエンティティをセットアップし管理するリレーノード３００と共に位置されるか、そうでなければ関連付けられ得る。さらに、プロビジョニングシステム３１２は、モバイルデバイス１００に関する個人化された証し（ｉｎｄｉｃｉａ）を供給（ｐｒｏｖｉｓｉｏｎｉｎｇ）するロジックを含み得る。また、加入者の確認ロジックが、プロビジョニングシステム３１２の一部として提供され得る。

ここで図６を参照して、セントラルネットワークノード２５２およびモバイルデバイス１００によって用いられ得る通信スキーム３５０の例示的な実施形態の例証がある。通信スキームは、モバイルデバイス１００とネットワークサーバまたはゲートウェイとの間の接続性を提供し、モバイルデバイス１００がサービスにアクセスすることを許可するか、またはネットワーク構成要素と通信することを可能とする。

通信スキームは、多層トランスポートスタック３５２を含み、該スタック３５２は、電子メール、ＳＭＳ、ＭＭＳ、ＩＭＳおよびＩＰモデムサービスなどの任意の種類のデータに対する包括的なデータトランスポートプロトコル、および音声メールサービス、呼出し転送、呼出し拒否（ｃａｌｌ ｂａｒｒｉｎｇ）、および呼出し表示などの電気通信ネットワークに用いられる様々な種類の通信プロトコルを提供する。包括的なトランスポートプロトコルは、確実で安全、かつシームレスで継続的なワイヤレスパケットデータサービスネットワークでの接続を介してインプリメンテーションされる。

インテグレーション層３５４Ａは、無線層３５６とトランスポートスタック３５２との間でインターフェースとして動作可能である。無線層３５６は、モバイルデバイス１００およびキャリアネットワークによって用いられる通信プロトコルに従って動作する。同様に、別のインテグレーション層３５４Ｂは、トランスポートスタック３５２と特定のモバイルデバイス１００上（例えば、メッセージアプリケーション１３６、インターネットブラウザなど）にサポートされるユーザーアプリケーション３５８との間のインターフェースのために提供される。

トランスポートスタック３５２の下端層（層１）は、キャリアネットワークのパケット層へのインターフェースとして動作可能である。層１は、図４に示される例示的なネットワーク環境内の基本的なサービス調整を扱う。例えば、所与のモバイルデバイス１００が１つのキャリアネットワークから別のキャリアネットワークへとロームするときには、層１は、パケットが適切なキャリアネットワークに中継されることを確認し、以前のキャリアネットワークから保留のままであるあらゆるパケットが、現在のキャリアネットワークに再ルートされることを確認する。最上層（層４）は、所与のモバイルデバイス１００上で支援されるサービスに、様々なアプリケーションインターフェースを公開する。残りの２層、層２および層３は、それぞれ、データグラムの区分／再アセンブリならびにセキュリティ、コンプレッション、およびルーチングに対して責任を持つ。

ここで図７を参照すると、そこに示されるものは、デバイスデータベース２５４の例示的なインプリメンテーションに対するフィールドを図示するブロック図である。デバイスデータベース２５４は、デバイス識別フィールド４００、デバイス設定フィールド４０２、利用可能サービスフィールド４０４、許可設定フィールド４０６、オペレーショナルパラメータフィールド４０８、デバイスロケーションフィールド４１０、サービス使用フィールド４１２、ユーザーデータフィールド４１４、および他の情報フィールド４１６を含み得る。デバイスデータベース２５４は、フィールド４００、４０２，４０６、４０８、４１０、および４１４にデバイス情報を、フィールド４０４、４１２、および４１４にサービス情報を有すると考え得る。フィールド４１４は、両方の種類の情報を有すると考えられるが、なぜならこのフィールドは、サービスをデバイスのユーザーと結びつけるからである。これらのフィールドのそれぞれは、特定のモバイルデバイスに関連する情報を含む。一部の実施形態において、これらのフィールドの１つ以上は、オプションであることに留意すべきである。さらに、所与のフィールドへのエントリは、データのアレイのような、１つより多い項目のデータを含み得ることに留意すべきである。

デバイス識別フィールド４００は、所与のモバイルデバイスを固有に識別するために用いられ得る識別子を格納する。識別子は、Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ Ｓｅｒｉａｌ Ｎｕｍｂｅｒ（ＥＳＮ）、Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｍｏｂｉｌｅ Ｓｔａｔｉｏｎ Ｉｄｅｎｔｉｔｙ（ＩＭＳＩ）ナンバー、ＰＩＮナンバーなどであり得る。デバイス設定フィールド４０２は、どのようにデバイスが動作するためにセットアップされてきたかという情報を含み、ＰＩＮ、電子メールアドレス、シリアルナンバー、およびデバイスに対するその類の情報を含み得る。利用可能サービスフィールド４０４は、所与のモバイルデバイスに対して利用可能なネットワークおよびデバイスサービスのリストを含む。ネットワークサービスは、モバイルネットワークサービス起動システム２５０に関連するネットワークを介して利用可能なサービスである。デバイスサービスは、ＩＰモデムサービスおよびその類などのデイバス自体で利用可能なサービスである。

許可設定フィールド４０６は、ユーザーアカウント情報、ログイン／パスワード情報、クレジットカード情報およびその類などのユーザー認証情報を含み得る。オペレーショナルパラメータフィールド４０８は、ホームキャリアネットワークプロバイダに関する情報、およびデバイスを北米のみで使用すること、および特定の状況下で送出呼出しのみを行うことなどの、ホームキャリアネットワークプロバイダを用いてのデバイス使用に対する任意の制限を含み得る。デバイスロケーションフィールド４１０は、所与のモバイルデバイスの現在のロケーションに関する情報を含む。サービス使用フィールド４１２は、１つ以上の要求されたサービスに対して、モバイルデバイスによる実際のサービス使用を追跡するために用いられ得る。従って、このフィールドは、２次元アレイのデータを含み得、アレイの所与のインデックスが所与のサービスを表す。該所与のインデックスにおける第１のアレイ値は、現時点のサービス使用時間またはデータ使用を表し、該所定のインデックスにおける第２のアレイ値は、サービス使用時間またはデータ使用の特定された総計を表す。このフィールド４１２の値は、以下にさらに説明されるように、様々な手段で更新され得る。

ユーザーデータフィールド４１４は、所与のモバイルデバイスに関連するユーザーについての情報を含む。ユーザーデータは、ユーザーに対する請求書発行用のアドレスを含み得る。ユーザーデータはまた、ユーザーに対する金銭上の情報を含み得、それらはユーザーに請求書を発行するためにビリングサーバ２５６によって用いられ得る、クレジットカード番号または銀行口座番号などである。

他の情報フィールド４１６は、ユーザーまたはデバイスに関する他の任意の情報を含み得、それらは例えば、関連する口座／番号（例えば、妻、子供、その他）、会社および役職、ＩＴアドミニストレータ名および連絡先情報、その他である。

ビリングサーバ２５６は、モバイルネットワークサービス起動システム２５０に関連するネットワーク構成要素を介して利用可能なネットワークサービスのリストを提供し得る。ネットワークサービスのリストは、デバイスデータベース２５４の利用可能サービスフィールド４０４に格納され得、定期的または準定期的に更新され得る。利用可能であり得るネットワークサービスの例は、電気通信サービスおよびデータサービスを含む。電気通信サービスは、音声メール、呼出し転送、呼出し拒否、およびモバイルデバイスをウォーキートーキーのように機能させる、押して話すサービスを含むが、それらに限定はされない。データサービスは、写真交換サービス、グローバルポジショニングサービス（ＧＰＳ）、ショートメッセージサービス（ＳＭＳ）、マルチメディアメッセージサービス（ＭＭＳ）、Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ（ＩＰ）モデムサービス、およびビデオ会議を含むが、それらに限定はされない。

ビリングサーバ２５６はまた、選択されたサービスに対してユーザーに請求書を発行し得、一部の場合において、支払いがあると、次いでサービスを起動させ、サービス使用を追跡し、かつ適時に選択されたサービスを非起動し得る。様々な料金戦略が様々なサービスと関連し得るので、ビリングサーバ２５６は、様々な利用可能なサービスに関連する費用についての料金を含み得る。従って、ビリングサーバ２５６は、所与のモバイルデバイス１００に対して可能化されるサービスおよび該サービスの使用に関連する費用構造へアクセスする。例えば、所定のサービスは、サービスの使用の範囲に関連する費用構造を有し得、他のものは、使用の継続時間に関連する費用構造を有し得、また一部の費用構造は、両方の組み合わせであり得る。さらに、音声またはデータサービスに対して請求される料金は、所定の状況によって、すなわち使用量の増加によって変わり得る。従って、ビリングサーバ２５６は、使用されたサービスに対する費用を決定するとともに、継続時間および使用しだいで提示され得る、サービスに対する費用の見積もりも提供し得る。

サービスの使用は、いくつかの方法で追跡され得る。モバイルデバイス自体で提示されるサービスに対しては、サービスの使用は、サービス要求モジュール１３８を介して追跡され得る。サービス使用情報は、次いでモバイルデバイス１００によってセントラルネットワークノード２５２に送られ得るが、そこでは一部のインプリメンテーションにおいて、使用情報は、デバイスデータベース２５４の適切なフィールドに格納され得、または一部のインプリメンテーションにおいて、使用情報は、関連するデータストアへの格納のためにビリングサーバ２５６に提供され得る。サービス使用を追跡するために、これら両方のオペレーションが行われ得る一部のインプリメンテーションがあり得る。インターネットゲートウェイ２６２を介したインターネットへのアクセスまたはメールサーバ２５８を介する電子メールメッセージ受信などのネットワークサービスに対しては、所与のモバイルデバイスがサービスにアクセスする度に、所与のモバイルデバイス、セントラルネットワークノード２５２、およびサービスに関連するネットワーク構成要素の間でデータフローがあり得る。従って、セントラルネットワークノード２５２は、これらの場合において、一部のインプリメンテーションにおいて、デバイスデータベース２５４にある使用データを更新することによって、または一部のインプリメンテーションにおいて、ビリングサーバ２５６に関連するデータストアにある使用データを更新することによって使用を追跡し得る。一部のインプリメンテーションにおいて、両方のオペレーションが行われ得る。

一部の場合において、特定されるサービスの使用は、日数などの時間の量であるので、例えば、サービスの使用は、選択されたサービスが起動される開始日を追跡し、選択されたサービスが非起動されるべき終了日を計算し、次いで現在の日付を追跡することによって追跡され得る。現在の日付が終了日と一致すると、選択されたサービスは非起動され得る。再び、この情報は、デバイスデータベース２５４の適切なフィールドおよび／またはビリングサーバ２５６に関連するデータストアに格納され得る。

ここで図８を参照して、そこに示されるものは、サービス起動メッセージ４５０のコンテンツの例示的な実施形態である。サービス起動メッセージ４５０で示されるコンテンツは、概括的な例として考えられ、メッセージが、サービス要求モジュール１３８からセントラルネットワークノード２５２に送られ得る場合があり、該メッセージは、サービス起動メッセージ４５０に似ているが、図８に示される全てのフィールドを含まない。これは、サービス起動の段階次第であり得る（これは以下に詳細に説明される）。従って、サービス要求モジュール１３８によって送られるメッセージのフォーマットおよびコンテンツは、異なり得る。概して、サービス起動メッセージ４５０は、メッセージヘッダ４５２、デバイス識別フィールド４５４、サービス要求フィールド４５６、サ−ビス使用フィールド４５８、ネットワークパラメータフィールド４６０、およびデバイス属性フィールド４６２を含む。記述されたように、これらのフィールドの一部は、オプションである。

メッセージヘッダフィールド４５２は、行き先情報（すなわちメッセージがどこに送られるべきか）、メッセージ長さインジケータ、および適用可能な場合には、暗号化および署名スキーム識別子などの通常のメッセージヘッダに含まれるデータを包含する。デバイス識別フィールド４５４は、サービス要求モジュール１３８が、サービス起動メッセージ４５０を生成するモバイルデバイス１００に関連する、固有の識別子である。固有の識別子の例は、エレクトロニックシリアルナンバー（ＥＳＮ）、インターナショナルモバイルステーションアイデンティティ（ＩＭＳＩ）ナンバー、ＰＩＮナンバーおよびその類を含むが、それらに限定はされない。

サービス要求フィールド４５６は、ユーザーが起動を要求している選択されたサービスを識別するために用いられる識別子を含む。サービス要求フィールド４５６内の識別子は、文字のストリング、数字の識別子またはその組み合わせであり得る。サービス使用フィールド４５８は、サービスが要求される継続時間またはデータ使用の量を示す。

ネットワークパラメータフィールド４６０は、セントラルネットワークノード２５２と通信するためにユーザーが現在インターフェースしているワイヤレスネットワークについての情報を含む。これは、ユーザーの地理的なロケーションに左右され、サービスがどこから要求されているかについての表示を提供する。従って、このフィールドはまた、ユーザーの地理的なロケーションについての情報を含み得る。デバイス属性フィールド４６２は、サービス要求が作成されたモバイルデバイス１００に属する情報を含み、モバイルデバイスの種類を含む（すなわちメーカー名、型、その他）。

ここで図９を参照して、そこに示されるものは、サービス起動方法５００の例示的な実施形態を図示する流れ図である。サービス起動方法５００の処理ステップの少なくとも一部は、モバイルデバイス１００のうちの１つに存在し、命令を実行するサービス要求モジュール１３８によって行われ、様々なバージョンのサービス起動メッセージが構成され、セントラルネットワークノード２５２に送られる。方法５００のさらなる処理ステップは、次いでセントラルネットワークノード２５２およびビリングサーバ２５６によって行われる。

サービス起動方法５００は、ステップ５０２から開始して、そこではユーザーが、サービス起動メニューが表示されることを要求する。ステップ５０４にて、利用可能なサービスのリストが生成される。利用可能なサービスのリストは、モバイルデバイス１００上に事前に格納され得る。例えば、ビリングサーバ２５６は、セントラルネットワークノード２５２を介して、モバイルデバイス１００に利用可能なネットワークサービスのリストを送り得る。これは、定期的に、または新たなサービスがモバイルデバイス１００によって使用できるようになる度に行われ得る。一部の実施形態において、サービス要求モジュール１３８は、セントラルネットワークノード２５２を介して定期的にビリングサーバ２５６に問い合わせし得、ネットワークサービスの更新されたリストを取得する。ネットワークサービスのリストは、次いでフラッシュメモリ１０８またはＳＩＭカード１２６に関連するメモリに格納され得る。一部の実施形態において、相互作用は、セントラルネットワークノード２５２と所与のモバイルデバイス１００との間のみであり得るが、それはセントラルネットワークノード２５２が、デバイスデータベース２５４にアクセスして利用可能なサービスのリストを取得し得るからである。さらに、一部の実施形態において、ユーザーがネットワークサービスメニューを起動するオプションを選択すると、サービス要求モジュール１３８は、モバイルデバイス１００によって用いる利用可能なサービスのリストに対する要求を送り得る。これらのいずれの場合においても、サービス要求モジュール１３８によってビリングサーバ２５６に行われた問い合わせは、サービス起動メッセージ４５０の形式であり得、フィールド４５２、４５４、４６０、および４６２を含み得る。フィールド４５６はまた、利用可能なネットワークサービスが要求されているリストを示す特別な識別子で含まれ得る。

利用可能なサービスのリストはまた、モバイルデバイス１００自体で利用可能なデバイスサービスを含むことが留意されるべきである。デバイスサービスは、すでにモバイルデバイス１００上にインプリメンテーションされているが、一部の場合においては未だ起動されていないことがあり得る。デバイスサービスのリストは、モバイルデバイス１００上に格納され得、次いでビリングサーバ２５６から受信したネットワークサービスのリストと組み合わされ得、利用可能なサービスのリストを形成し得る。

異なるモバイルデバイスは、異なる利用可能なサービスのリストを有し得ることであり、それはモバイルデバイスの能力によるものであることがさらに留意されるべきである。例えば、所与のモバイルデバイスは、一体型カメラを有し得ず、ゆえに写真交換サービスは起動し得ない。従って、利用可能なサービスのリストは、モバイルデバイスに特有のものであり、システム２５０に関連するサービス能力を備えるモバイルデバイスの能力および機能と整合する。

サービス要求モジュール１３８は、次いでステップ５０６で、モバイルデバイス１００のディスプレイ１１０上にサービス起動メニューを表示する。図１０は、サービス起動メニュー６００の例示的な実施形態を示す。サービス起動メニュー６００は、ユーザーがモバイルデバイス１００上での使用のために選択し得る利用可能なサービスのリストを伴うダイアログボックス６０２を含む。この例において、利用可能なサービスのリストは、ＳＭＳサービス、ＭＭＳサービス、音声メールサービス、呼出し転送サービス、呼出し拒否、およびＩＰモデムサービスを含む。モバイルデバイス１００に利用可能であり得る他の高度サービス（図１０では示されていない）は、ＧＰＳ追跡サービス、バイオメトリックスキャニングサービス、および／またはインターネットサービスを含む。サービス起動メニュー６００はまた、第２のダイアログボックス６０４を含み、ユーザーにサービスを選択するか、またはサービス起動から退出するかを指示する。

一部の実施形態において、サービス起動メニュー６００は、モバイルデバイス１００の外部にある構成要素によって生成されるウェブページとしてモバイルデバイス１００のディスプレイ１１０に表示され得、およびサービス要求モジュール１３８による利用可能なサービスに対する要求に応答して表示され得る。情報が、ウェブインターフェースを介してユーザーに表示されるときには、例えばＳＳＬ（安全ソケット層）接続などの適切な暗号化手段を介して暗号化され得る。利用可能なサービスのリストが、ウェブページとして提供される場合には、ビリングサーバ２５６と似た機能性を有するリモートサーバが、サービス要求モジュール１３８の機能性を提供し得、ユーザーは、ウェブページと直接的にインターフェースし得、モバイルデバイス１００上での使用のサービスを選択し、起動し得る。

方法５００は、次いでステップ５０８に進み、そこでは、ユーザーが所望のサービスを選択する。ユーザーは、モバイルデバイス１００上で利用可能な入力機能性を介して所望のサービスをハイライトすることによって、サービスを選択し得る。これは、適切なキー、マウスパッド、タッチスクリーン、サムホイール、または何か他の入力機構を用いて、所望のサービスにカーソルを移動させることを含み得る。これらのデバイスのそれぞれは、入力ユニットと呼ばれ得る。一部のインプリメンテーションにおいて、数字がまた、各サービスと関連付けられ得、ユーザーは、選択することを望むサービスと対応する数字を選択し得る。一部のインプリメンテーションにおいて、ダイナミックローリングホイールが提供され得、その結果としてユーザーは、全ての利用可能な選択肢をスクロールし得、例えばキーを押したり、サムホイールを押したりすることによって所望されるサービスを選択し得る。一度ユーザーが、使用可能にしたいサービスを選択すると、方法５００は、ステップ５１０に進む。ユーザーは、先に進まないことを決めたか、または誤ってこのスクリーンにたどり着いた場合には、サービス起動メニュー６００から退出し得る。

ステップ５１０にて、選択されたサービスによっては、ユーザーは、サービスの使用を指定するように尋ねられる。サービスの使用は、所定の日数、週数または月数、などの継続期間であり得る。図１１は、サービス使用選択スクリーン６２０の例示的な実施形態を示す。サービス使用選択スクリーン６２０は、ダイアログボックス６２２を含み、ユーザーにいくつかの所定の使用期間を提供する。この例において、ユーザーは、１日、２日または１週間をサービス使用期間として選択し得る。ユーザーはまた、「その他」オプションを選択することによって別の使用期間を特定し得る（このオプションの利用可能性は、選択されている特定のサービスによる）。ユーザーは、サービス起動メニュー６００のオプションを、同等のやり方で選択し得る。サービス使用期間選択スクリーン６２０は、ユーザーが選択するか、またはサービス使用選択スクリーンを退出するか指示をするダイアログボックス６２４も含み得る。

一部の場合において、サービスの費用は、使用期間ではなく実際のデータ使用に関連付けられ得る。これらの場合において、ダイアログボックス６２２は、選択され得るデータ使用の量に対するいくつかの異なるオプションを提供し得る。例えば、ユーザーは、サービスが用いられる使用期間ではなく、転送されるデータの量に基づいて費用が計算されるメッセージサービスを起動することを望み得る。

ユーザーが、サービスが起動されるべき使用期間または使用量を特定すると、方法５００は、次いでステップ５１２に進む。ステップ５１２にて、サービス要求モジュール１３８は、別のメッセージをセントラルネットワークノード２５２に送り、そこでは、次いで該メッセージをビリングサーバ２５６に送る。メッセージは、要求されたサービスに対する選択されたサービスの識別、サービス使用、および他の情報を含む。ビリングサーバ２５６は、次いで特定の使用期間の、選択されたサービスの使用に対する費用を決定する。計算された費用は、特定の使用期間提供されるサービスの場合には、正確な費用であり得る。一部の場合において、計算された費用は、使用期間ではなくデータ使用の量に基づいたサービスに関連し得る費用の見積もりであり得るが、従って、正確な費用は提供され得ず、費用は使用に基づいて見積もる。例えば、ユーザーが、転送されたデータの量に基づいて費用が計算されるメッセージサービスを起動することを望む場合には、費用は、転送されたデータのＫＢ当りで、ユーザーに提示され得る。

ステップ５１４にて、ビリングサーバは、セントラルネットワークノード２５２および１つ以上のノード２０２を介して、モバイルデバイス１００に費用情報を有するメッセージを送る。該メッセージは、特定のサービス使用に対して選択されたサービスに関連する計算または見積もられた費用を含む。関連する費用は、次いでサービス要求モジュール１３８によって、モバイルデバイス１００のディスプレイ１１０上でユーザーに表示される。

一部の実施形態において、費用情報は、セントラルネットワークノード２５２に関連するデータストアに含まれ得る。従って、サービス要求モジュール１３８が費用情報を要求する度に、セントラルネットワークノード２５２がビリングサーバ２５６に接触するのではなく、セントラルネットワークノード２５２は、データストアにアクセスし得、費用情報を要求したモバイルデバイスに費用情報を提供し得る。これらの実施形態において、ビリングサーバ２５６は、定期的または準定期的にセントラルネットワークノード２５２に費用情報を提供し得、そこで、次いでセントラルネットワークノード２５２は、関連するデータストアに費用情報を格納し得る。これは、サービス選択に関連する通信オーバーヘッドを減少させる。

一部の実施形態において、費用情報は、モバイルデバイス１００に提供され得、フラッシュメモリ１０８または別のローカルなデータストアに格納され得る。従って、サービス要求モジュールは、方法５００のステップ５１２および５１４の間は費用情報の要求をする必要がない。これらの実施形態において、再び述べると、ビリングサーバ２５６は、定期的または準定期的に、モバイルデバイス１００に全ての利用可能なサービスに対する費用情報を提供し得る。これは、サービス選択に関連する通信オーバーヘッドを減少させる。

ここで図１２を参照し、そこに示されるものは、サービス確認スクリーン６４０の例示的な実施形態のブロック図である。サービス確認スクリーン６４０は、選択されたサービスを示すダイアログボックス６４２、選択されたサービスの使用を示すダイアログボックス６４４、および関連する費用を示すダイアログボックス６４６を含む。

方法５００は、次いでステップ５１６に進み、そこでは、ユーザーは、選択されたサービスが特定のサービス使用に対して起動されるべきかどうかを確認する。従って、サービス確認スクリーン６４０は、ユーザーにいくつかのオプションボタン６４８〜６５２を提供する。ユーザーが、特定のサービス使用に対する選択されたサービスを受諾する場合には、ユーザーは、受諾オプションボタン６４８を選択する。ユーザーが特定のサービス使用に対する選択されたサービスを受諾しない場合には、ユーザーは、キャンセルオプションボタン６５０を選択する。ユーザーが、選択されたサービスに対するサービス使用の使用を編集することを望む場合には、ユーザーは変更オプションボタン６５２を選択する。

ユーザーが、選択されたサービスを断る、またはサービス使用を変更することを選ぶ場合には、方法５００は、ステップ５１８に進む。ステップ５１８にて、ユーザーが、選択されたサービスに関連する使用期間情報を変更する選択をした場合には、方法５００は、ステップ５１０に戻り、そこでは、ユーザーがサービス使用の新たな量を特定する（すなわち、新たな使用期間または新たなデータ使用の量）。ステップ５１８にて、ユーザーが、選択されたサービスを拒絶したということが決定される場合には、方法５００は、ステップ５２０に進み、そこで方法５００は終了する。

ユーザーが要求されたサービスを確認する場合には、方法５００は、ステップ５２２に進み、そこでサービス起動メッセージが、サービス要求モジュール１３８によって生成され、１つ以上のノード２０２およびセントラルネットワークノード２５２を介してビリングサーバ５２６に送られる。サービス起動メッセージは、ノード２０２および２５２、およびホストシステム２５０に関連する他の任意の構成要素に認識できるように、図８に特定されるフォーマットであり得る。

しかし、サービス起動メッセージまたはサービス要求モジュール１３８によって送られた他のいずれのメッセージも、特別にフォーマットされたＳＭＳまたはプレミアムＳＭＳメッセージ、あるいは専門化された電子メールメッセージの形式であり得る。これらの場合のいずれにおいても、サービス起動メッセージは、セントラルネットワークノード２５２がどこにメッセージをルートさせるべきか分かるようにフォーマットされる。例えば、セントラルネットワークノード２５２は、メッセージのヘッダを見ることによって、通常のＳＭＳメッセージとプレミアムＳＭＳメッセージとを区別し得る。一部の場合において、サービス起動メッセージは、特別なＳＭＳフォーマットを有し得、ホストシステム内または関連するワイヤレスネットワーク内の特定のＩＰアドレスに導かれ得るか、またはアドレスはサービス起動要求のヘッダ内に含まれ得る。

一部の場合において、サービス起動メッセージは、ＭＭＳメッセージ、電子メールまたは専有のメッセージであり得、一部の実施形態において、ＭＭＳゲートウェイ、電子メールゲートウェイまたは専有メッセージプロセッサが、セントラルネットワークノード２５２において用いられ得、サービス起動メッセージを検出し、適切にルートする。

一部の場合において、ビリングサーバ２５６は、非集中化され得、その場合においてサービス起動メッセージは、ホストシステム２５０の外部にある構成要素に送られる。一部のインプリメンテーションにおいて、キャリアネットワークプロバイダは、ビリングサーバ２５６の機能性を提供し得る。これは、提供される特定のサービスに左右され得る。一部のインプリメンテーションにおいて、キャリアネットワークプロバイダはまた、請求書を送る機能性を第３者にアウトソースし得る。

一部の場合において、応答が、ビリングサーバ２５６からサービス要求モジュール１３８に提供され得る。これは、特定のゲートウェイサービスへのアクセスの場合に行われ得る。サービス起動メッセージが、確認応答を要求する場合には、サービス要求モジュール１３８は、そのような応答を待つようにプログラムされ得る。他の例において、応答は、ビリングサーバ２５６またはサービスを提供している構成要素によって提供される必要はない。

サービス起動メッセージが、ビリングサーバ２５６によって受信されると、サービス起動メッセージのコンテンツは分析され、選択されたサービスおよび特定のサービス使用を決定する。一部のインプリメンテーションにおいて、ビリングサーバ２５６は、次いで進み、サービスを要求しているユーザーが、該サービス関連の費用を支払い得るかどうかを決定する。一部のインプリメンテーションにおいて、ビリングサーバ２５６は、ユーザーアドレス情報およびユーザーのクレジットカード、銀行口座または他の金銭情報を含むユーザー情報のデータベースと関連するデータストアを有し得る。従って、ビリングサーバ２５６がサービス起動メッセージを受信する場合には、ビリングサーバ２５６は、サービス起動メッセージに関連するユーザーに対する金銭情報にアクセスし得、ユーザーが要求されるサービスの費用を支払い得るかどうかを決定する。ユーザーが、要求されるサービスの費用を支払い得る場合には、ビリングサーバ２５６は、サービスを起動させるために進み得る。ユーザーが、要求されるサービスの費用を支払い得ない場合には、ビリングサーバ２５６は、サービス要求モジュール１３８にメッセージを返信し得、不十分な資金のためにサービスが拒まれることを示し得る。

一部のインプリメンテーションにおいて、ビリングサーバ２５６は、ユーザーアドレス情報および請求書発行情報と関連するデータストアを有し得る。これらの場合において、ビリングサーバ２５６は、要求されるサービスを使用可能にし得、ユーザーの請求書発行記録に費用を加え得る。ユーザーは、次いで、後日に請求書を発行され得る。

これらのインプリメンテーションにおいて、ビリングサーバ２５６は、通常はユーザーに対する請求書発行情報をチェックおよび更新する。請求書発行情報（すなわち、ユーザーのアドレスおよび金銭情報）は、ユーザーが最初にシステム２５０に申し込むときに取得され得る。この情報は、デバイスデータベース２５４に格納され得、その後にユーザーが、最初にサービスの使用を要求するときに、ビリングサーバ２５６に提供され得る。一部の場合において、ビリングサーバ２５６は、請求書発行情報が存在しない場合には、ユーザーに対する請求書発行情報を生成し、該情報を適切なデータストアに格納し得る。

ステップ５２６にて、ビリングサーバ２５６は、サービスを提供するサーバまたはゲートウェイに適切なメッセージを送ることによって、要求されるサービスを使用可能にする。メッセージは、最初にセントラルネットワークノード２５２に送られ、そこで、次いでメッセージを適切なサーバまたはゲートウェイに中継する。メッセージは、サーバまたはゲートウェイが、要求されるサービスの使用をモバイルデバイスに許可することになっていることを示す。一部の場合において、メッセージは、サービス使用を示し得る。一部の場合において、ビリングサーバ２５６によって送られたメッセージは、サービス起動メッセージであり得る。一部の場合において、ビリングサーバ２５６はまた、別のメッセージをサーバまたはゲートウェイに送り得、サービスを不能にする。デバイス特定のサービスの場合には、ビリングサーバ２５６は、サービスがアクセスされることを可能にする一部の内部パラメータを更新するようにサービスを要求した特定のモバイルデバイスにメッセージを送り得る。例えばサービス使用が満了になり、サービスがもはや使用されないときには、ビリングサーバ２５６は、モバイルデバイス１００に別のメッセージを送り得、サービスを非起動する。

一部の例において、サービスの起動は、モバイルデバイス１００のユーザーからのさらなる情報を要求し得る。これらの場合において、ビリングサーバ２５６が、モバイルデバイス１００にサービスを提供するようにサーバまたはゲートウェイに通知すると、サーバまたはゲートウェイは、次いでモバイルデバイス１００のユーザーと通信し得、さらなる情報を取得する。例えば、呼出し転送サービスの場合において、該サービスを提供するサーバは、ユーザーに、呼出しの転送先に所望の番号を問い合わせ得る。

ステップ５２８にて、要求されるサービスが起動されるときには、ユーザーは、特定のサービス使用に対するモバイルデバイス１００から、要求されるサービスを使用できる。従って、ビリングサーバ２５６は、要求されるサービスの使用を監視し、ユーザーが、まだサービスを使用できるかどうかを決定する。一部の場合において、ビリングサーバ２５６は、デバイスデータベース２５４の適切なフィールドを監視し得、それまでのところの使用がどのようなものかを決定する。他の場合において、セントラルネットワークノード２５２は、デバイスデータベース２５４をチェックすることによってサービス使用をチェックし得、サービス使用が満了になったときには、次いでビリングサーバ２５６にメッセージを送り得る。従って、方法５００は、サービス使用がステップ５２８において満了したかどうかを調べるためにチェックすることを含む。要求されるサービスに対する特定の使用期間が満了するとき、または要求されるサービスに対して特定されるデータ使用の量が満了するときに、使用は満了する。サービス使用が満了していない間は、サービスは使用可能であり、ステップ５２６および５２８で監視される。サービス使用がステップ５２８で満了する場合には、ビリングサーバ２５６は、ステップ５３０で特定のサービスを不能にし得るが、ユーザーがモバイルデバイス上で他に許可されるサービスを用いる許可を継続する。

当業者は、本明細書中に記述された様々なデータベースおよびサービスロジック処理が、適切なハードウエア、フィルムウエアおよび／またはフィルムウエアロジックブロック、またはそれらの組み合わせを用いてインプリメンテーションされ得ることを認識し得る。さらに、本明細書中に記述された方法のステップは、送信タイプのメディアを含み得る、コンピュータ読み取り可能なメディア上に格納された、実行可能なソフトウェア命令として提供され得る。さらに、リレーノードの機能性はまた、ワイヤレスキャリアネットワーク内に一体化され得、それによって、「ネットワークノード」は、通常、リレー層の機能性をも含み得る。

様々な改変が、概括的な範囲が特許請求の範囲に規定される実施形態から逸脱することなく、本明細書中に記述および図示された実施形態に行われ得ることが理解されるべきである。実施形態はモバイルデバイスに対して記述されたが、該実施形態は、一般的には、ユーザーが柔軟な方法でサービスに加入し得る任意の通信またはコンピューティングデバイスに適応可能である。

図１は、モバイル通信デバイスの例示的な実施形態のブロック図である。 図２は、図１にあるモバイル通信デバイスの通信サブシステム構成要素のブロック図である。 図３は、図１のモバイル通信デバイスが通信し得る、ワイヤレスネットワークのノードの、例示的な実施形態のブロック図である。 図４は、様々なネットワークサービスとインターフェースで連結されるモバイルネットワークサービス起動システムの例示的な実施形態のブロック図である。 図５は、図４のモバイルネットワークサービス起動システムで用いられ得る、リレーノードの例示的な実施形態を示すブロック図である。 図６は、図５のリレーノードによって用いられ得る通信スキームの例示的な実施形態の例証である。 図７は、図４のモバイルネットワークサービス起動システムで用いられ得るデバイスデータベースの例示的なインプリメンテーションに対する、フィールドを例証するブロック図である。 図８は、サービス起動メッセージのコンテンツの例示的な実施形態を示す図である。 図９は、サービス起動方法の例示的な実施形態を示す流れ図である。 図１０は、サービス起動メニューの例示的な実施形態のブロック図である。 図１１は、サービス使用選択スクリーンの例示的な実施形態のブロック図である。 図１２は、サービス確認スクリーンの例示的な実施形態のブロック図である。

Claims (19)

1. モバイルデバイスのユーザーによって用いられる選択されたサービスをワイヤレス起動するモバイルネットワークサービス起動システムであって、該システムは、
   ａ）１つ以上のワイヤレスネットワークに接続可能なセントラルネットワークノードであって、該モバイルデバイスと通信し、該選択されたサービスを該モバイルデバイスに提供するセントラルネットワークノードと、
   ｂ）該セントラルネットワークノードに接続されたデバイスデータベースであって、該デバイスデータベースは、該モバイルデバイスに対するデバイス情報および該選択されたサービスに対するサービス情報を含む、デバイスデータベースと、
   ｃ）該セントラルネットワークノードに接続されたビリングサーバであって、該ビリングサーバは、該選択されたサービスへのアクセスを要求するために該モバイルデバイスによって送信されたサービス起動メッセージに応答して、該モバイルデバイスによって用いられる該選択されたサービスを起動する、ビリングサーバと
   を備えている、システム。
2. 前記ユーザーが、利用可能なサービスのリストから前記選択されたサービスを選び、サービス使用を特定し、確認を提供すると、前記モバイルデバイスは、該選択されたサービスの表示と該特定されたサービス使用と該モバイルデバイスに対するデバイス情報とを含むように、前記サービス起動メッセージを生成する、請求項１に記載のシステム。
3. 前記ユーザーが、前記選択されたサービスを選び、前記サービス使用を特定した後に、前記ビリングサーバが、費用見積もりを該ユーザーに提供し、前記モバイルデバイスが、該選択されたサービスを確認するためのオプションと該選択されたサービスを辞退するためのオプションと該特定されたサービス使用を変更するためのオプションとを該ユーザーに提供する、請求項１または２に記載のシステム。
4. 前記ビリングサーバは、前記選択されたサービスを利用可能にする前に、前記ユーザーに対する請求書発行情報をチェックし、更新する、請求項１、２または３に記載のシステム。
5. 前記システムは、前記モバイルデバイスおよび前記選択されたサービスに関連するデータ伝送を監視することによって実際のサービス使用を追跡し、該実際のサービス使用を前記デバイスデータベースに記録し、該システムは、該特定されたサービス使用が満了した場合には、該選択されたサービスを非起動にする、請求項１〜４のうちのいずれか１つに記載のシステム。
6. 前記システムは、前記選択されたサービスを前記モバイルデバイスに提供するサーバおよびゲートウェイのうちの少なくとも一方をさらに備えている、請求項１〜５のうちのいずれか１つに記載のシステム。
7. 前記セントラルネットワークノードに接続された前記１つ以上のワイヤレスネットワークは、前記選択されたサービスを提供するサーバおよびゲートウェイのうちの少なくとも一方にアクセスを提供する、請求項１〜５のうちのいずれか１つに記載のシステム。
8. 前記利用可能なサービスのリストは、音声メールサービスと呼出し転送サービスと呼出し表示サービスと呼出し拒否サービスとを含む、請求項２〜７のうちのいずれか１つに記載のシステム。
9. 前記利用可能なサービスのリストは、ショートメッセージングサービスとマルチメディアメッセージサービスとインスタントメッセージングサービスとＩＰモデムサービスとを含む、請求項２〜７のうちのいずれか１つに記載のシステム。
10. モバイル通信デバイスであって、
    ａ）該モバイル通信デバイスの動作を制御するメインプロセッサと、
    ｂ）該メインプロセッサに接続された通信サブシステムであって、該通信サブシステムは、データをワイヤレスで送受信するように構成されている、通信サブシステムと、
    ｃ）該モバイルデバイス上で用いられる利用可能なサービスのリストをユーザーに提供するサービス要求モジュールであって、該ユーザーが、サービスを選択し、該選択したサービスを確認すると、該サービス要求モジュールは、該選択されたサービスの表示を含むサービス起動メッセージを生成し、該選択されたサービスを使用可能にするために該サービス起動メッセージをモバイルネットワークに送信する、サービス要求モジュールと、
    ｄ）該ユーザーが該サービスを選択し確認することを可能にする入力ユニットと
    を備えている、モバイル通信デバイス。
11. 前記サービス起動メッセージは、前記選択されたサービスに対する特定されたサービス使用をさらに含む、請求項１０に記載のモバイルデバイス。
12. 前記サービス起動メッセージは、前記モバイルデバイスに対するデバイス情報をさらに含む、請求項１０または１１に記載のモバイルデバイス。
13. 前記入力デバイスは、キーボード、サムホイール、マウス、ジョイスティック、およびタッチスクリーンのうちの少なくとも１つを含む、請求項１０、１１または１２に記載のモバイルデバイス。
14. モバイルデバイス上で用いられる選択されたサービスをワイヤレスネットワークからユーザーが要求することを可能にするサービス起動方法であって、該方法は、
    ａ）利用可能なサービスのリストを該ユーザーに提供することであって、該ユーザーは、該利用可能なサービスのリストから該選択されたサービスを選ぶことができる、ことと、
    ｂ）該ユーザーが該選択されたサービスを確認した後に、該選択されたサービスの表示と特定されたサービス使用とを含むサービス起動メッセージを生成することと、
    ｃ）該ワイヤレスネットワークに関連するビリングサーバに該サービス起動メッセージを送信することと
    を包含する、方法。
15. 前記方法のステップ（ａ）は、前記ユーザーが前記サービス使用を特定することを可能にすることと、次いで前記選択されたサービスと前記特定されたサービス使用とに基づいて費用見積もりを該ユーザーに提供することとをさらに包含する、請求項１４に記載の方法。
16. 前記方法のステップ（ａ）は、前記選択されたサービスを確認するためのオプションと該選択されたサービスを辞退するためのオプションと前記特定されたサービス使用を変更するためのオプションとを前記ユーザーに提供することをさらに包含する、請求項１４または１５に記載の方法。
17. 前記方法は、
    ｄ）前記選択されたサービスと前記特定されたサービス使用とに基づいて、前記ユーザーに対する請求書発行情報をチェックし、更新することと、
    ｅ）適切なネットワーク構成要素にメッセージを送信することにより、前記モバイルデバイスによって用いられる該選択されたサービスを起動することと
    をさらに包含する、請求項１４、１５または１６に記載の方法。
18. 前記方法は、
    ｆ）前記選択されたサービスの実際のサービス使用を追跡することと、
    ｇ）前記特定されたサービス使用が満了するときに該選択されたサービスを使用不能にすることと
    をさらに包含する、請求項１４〜１７のうちのいずれか１つに記載の方法。
19. モバイルデバイス上での起動および使用のために、モバイルデバイスのユーザーが、ワイヤレスネットワークからサービスを選択することを可能にするコンピュータプログラム製品であって、該コンピュータプログラム製品は、プログラムコード手段を具現化するコンピュータ読み取り可能な媒体を含み、該プログラムコード手段は、該モバイルデバイスのプロセッサによって実行可能であり、かつ、請求項１４〜１８のうちのいずれか１つに記載のサービス起動方法をインプリメントする、コンピュータプログラム製品。

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