JP2008519580A - 電気機械装置 - Google Patents

Abstract

電気機械（２１）は、別の装置（２０）のシャフト（２２）の自由端（２２Ａ）に取り付けられるように構成かつ配置されたロータ（３６）を備え、この自由端（２２Ａ）は、シャフト（２２）の周りに同軸上に取り付けられ、かつ、対向する放射状のロータ（３６）側部（３６Ａ，３６Ｂ）の中間にある少なくとも１つのベアリング（２６）に近接する。

Description

本発明の技術分野は、一般的に電気機械装置に関し、詳細には、電気モータ／発電機の内部の構成に関する。

通常、航空機のガスタービンエンジンは、様々な機械駆動の補機（アクセサリ）を備えており、これらの補機は、アクセサリギアボックス（ＡＧＢ）と呼ばれるケーシングに接続される。これらの補機は、他の構成における一般に普及している回転装置に比較して、非常に早い速度で回転する。また、これらの補機は、動作中、強い熱応力と機械的応力を受ける。始動発電機は、このような補機の１つである。

航空機エンジンの全ての局面の複雑さおよび重さを低減する継続的な必要性があり、この点に関して、電気機械装置も同じである。

空間と重さを削減するために、電気機械のロータは、別の装置、例えばＡＧＢから突出するシャフトの自由端で支持される。しかしながら、本発明は、幅広い範囲の用途で用いることができ、ガスタービンエンジンでの使用に必ずしも限定されないことに、留意されたい。

本発明の第１の態様は、電気機械に関し、この電気機械は、ステータと、このステータに対して同軸上に取り付けられたロータと、を備え、このロータは、別の装置から突出しているシャフトの自由端に同軸上に置かれるように構成かつ配置されるとともに、シャフトの自由端は、他方の装置のベアリングに近接しており、ロータは、シャフトに対して軸方向に空間を備えるように、対向する放射状の両側部を有し、他方の装置のベアリングがその間に位置する。

シャフトに対して空間を有する本発明の支持システムは、シャフトの自由端に近接して同軸上に取り付けられ、対向する放射状のロータ両側部の中間に置かれる少なくとも１つのベアリングを備える。

本発明の他の態様は、シャフトの自由端で電気機械のロータを支持する方法に関し、ロータは、シャフトに対して軸方向に空間を備えるように、対向する放射状の両側部を有する。本発明の方法は、シャフトの自由端に近接し、外側部分がベースに接続されている少なくとも１つのベアリングを設けるステップと、ロータをベアリングに取り付けるステップと、を備えるとともに、ロータは、ベアリングの位置が対向する放射状のロータ両側部の中間になるように、配置される。

本発明の他の特徴および利点は、次の詳細な記述を参照することによって、よりよく理解されるであろう。

図１は、好ましくは亜音速飛行に使用される型のガスタービンエンジン１０の一実施例を示す。ガスタービンエンジン１０は、一般的に、一連に流れるように、外気を推進するファン１２と、空気を圧縮する多段圧縮機１４と、圧縮された空気に燃料を混ぜ、点火して、高温燃焼ガスの環状流を生成する燃焼器１６と、燃焼ガスからエネルギーを取り出すタービン部１８と、を備える。従って、図１は、電気機械を使用することができる環境の一実施例である。このような構成においては、電気機械は、アクセサリギアボックス（ＡＧＢ）に接続されたスタータ／発電機ユニット、発電機ユニット、またはスタータユニット等でもよく、アクセサリギアボックスは、別の回転部品に機械的に接続されたタワーシャフト１９などの装置によって、それ自体が駆動される。図１は、スタータ／発電機２１が取り付けられたＡＧＢ２０を示す。前述のように、このような電気機械装置は、他の構成および環境においても使用することができる。

図２は、電気機械２１の内部、およびＡＧＢ２０の主シャフト２２と電気機械２１との関係を概略的に示す。シャフト２２自体は、少なくとも２つの対向するベアリング２６，２８によって支持されており、そのベアリングの少なくとも１つは、自由端２２Ａを提供するようにシャフトの端部の片方から所定の距離に配置される。必要に応じて、追加のベアリング（図示せず）を、シャフト２２に沿って配置することができる。シャフト２２は、例えば、一組の装置（ギア）３０，３２等の適切な機械的接続装置を用いて、ＡＧＢ２０の他の機械部品に機械的に接続されている。

電気機械２１は、ステータ３４と、このステータ３４に対して同軸上に取り付けられているロータ３６と、を備える。これらの部品は、ＡＧＢ２０の主ケーシング４０の凹部に部分的に挿入された外側保護ケーシング３８内に設けられる。図示の実施例においては、ステータ３４は、ロータ３６を囲む。この点において、一部の設計では、ステータ３４をロータ３６の内部に設けることも可能であることに留意されたい。

名称から理解されるように、ステータ（固定子）３４は、回転していない。ステータ３４は、ベースに直接接続されるか、または、外側保護ケーシング３８等の他の構成要素を介して接続されている。図示の実施例におけるベースは、ＡＧＢ２０の主ケーシング４０である。ロータ３６は、例えば一組のスプライン４２等の適切な機械的接続装置を用いて、シャフト２２の自由端２２Ａに固着される。ロータ３６は、最小限の振動で非常に高速で回転できるように、シャフト２２に対して同軸上に取り付けられる。

図示の構成においては、シャフト２２の自由端２２Ａに近接しているベアリング２６は、軸方向に離れて、対向するロータ３６の放射状の両側部３６Ａ，３６Ｂの中間に配置されるように設計される。凹部４４は、ベアリング２６と、ＡＧＢケーシング４０から突出している中空の円筒状延長部４６と、を収容するようにロータ３６内部に設けられる。ベアリング２６は、アクセサリギアボックスのケーシング４０に取り付けられている外側部分２６Ａを備える。

本明細書に記述した支持システムおよび構成を用いると、従来の装置よりも少ない部品で電気機械２１を非常に高速で回転させることができる。

また、重さや空間の削減に加えて、ベアリングの総数を減らすことによって、磨耗するベアリングが少なくなり、信頼性が向上する。これは、ガスタービンエンジンに見られるような悪条件においては、特に重要である。

従って、ベアリング２６がロータ３６の対向する放射状の側部３６Ａ，３６Ｂの中間に位置するように、シャフト２２の自由端２２Ａに近接して少なくとも１つのベアリング２６を設け、かつロータ３６をシャフト２２の自由端２２Ａに取り付けることは、電機機械２１にロータ３６を取り付ける極めて有効な方法である。

以上の記述は、例示のみを意図しており、当業者は、開示の発明の範囲を逸脱することなく変更が可能であることは理解されるであろう。例えば、シャフト２２の自由端２２Ａの近くに、２つまたはそれ以上のベアリング２６を並べて置くことができるので、本発明は、単一のベアリング２６の使用に限定されない。ガスタービンエンジンの構成における使用にも限定されない。ロータ３６は、ステータ３４の内側に配置してもよく、外側に配置してもよい。本開示を見直すことで、他の修正も、当業者には明らかであり、そのような修正も、本発明の請求の範囲内にあるものとされる。

電気機械装置を使用することができる一般的環境の例を示すための、一般的なガスタービンエンジンの概略図。 新規な構成を組み込んだ電気機械の概略的な断面図。

Claims (6)

1. ステータと、
   このステータに対して同軸上に取り付けられたロータと、
   を備える電気機械であって、前記ロータは、別の装置から突出しているシャフトの自由端に同軸上に置かれるように構成かつ配置されており、前記シャフトの前記自由端は、前記別の装置のベアリングに近接し、前記ロータは、シャフトに対して軸方向に空間を備えるように対向する放射状の両側部を有し、前記別の装置の前記ベアリングがその間に位置することを特徴とする電気機械。
2. 前記電気機械は、ガスタービンエンジンの電気補機であることを特徴とする請求項１に記載の電気機械。
3. 前記電気機械は、スタータ／発電機ユニットであることを特徴とする請求項２に記載の電気機械。
4. 前記別の装置は、アクセサリギアボックス（ＡＧＢ）であることを特徴とする請求項２に記載の電気機械。
5. ステータおよびロータを備えるとともに、前記ロータは、シャフトの自由端に取り付けられるように構成および配置され、かつ前記シャフトに対して軸方向に空間を備えるように、対向する放射状両側部を有する、電気機械の支持システムであって、
   前記シャフトの前記自由端に近接して同軸上に取り付けられ、かつ前記ロータの前記対向する放射状の両側部の中間に置かれる、少なくとも１つのベアリングを備えることを特徴とする電気機械の支持システム。
6. ロータが、シャフトに対して軸方向に空間を備えるように、対向する放射状の両側部を有するとともに、シャフトの自由端で電気機械のロータを支持する方法であって、
   ベアリングの外側部分をベースに接続させように、少なくとも１つのベアリングを前記シャフトの前記自由端に近接して設けるステップと、
   前記ベアリングが前記対向する放射状のロータ両側部の中間に位置するように、前記ベアリングに前記ロータを取り付けるステップと、
   を含むことを特徴とする電気機械のロータの支持方法。

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