JP2008519464A - 重み付けされた主成分分析に基づく異常検出システムおよび方法 - Google Patents

重み付けされた主成分分析に基づく異常検出システムおよび方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008519464A
JP2008519464A JP2007540321A JP2007540321A JP2008519464A JP 2008519464 A JP2008519464 A JP 2008519464A JP 2007540321 A JP2007540321 A JP 2007540321A JP 2007540321 A JP2007540321 A JP 2007540321A JP 2008519464 A JP2008519464 A JP 2008519464A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anomaly
parameter
data
processing
detected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007540321A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5401038B2 (ja
Inventor
エイ. パーディ マシュー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advanced Micro Devices Inc
Original Assignee
Advanced Micro Devices Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=35645842&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2008519464(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Advanced Micro Devices Inc filed Critical Advanced Micro Devices Inc
Publication of JP2008519464A publication Critical patent/JP2008519464A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5401038B2 publication Critical patent/JP5401038B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B23/00Testing or monitoring of control systems or parts thereof
    • G05B23/02Electric testing or monitoring
    • G05B23/0205Electric testing or monitoring by means of a monitoring system capable of detecting and responding to faults
    • G05B23/0218Electric testing or monitoring by means of a monitoring system capable of detecting and responding to faults characterised by the fault detection method dealing with either existing or incipient faults
    • G05B23/0221Preprocessing measurements, e.g. data collection rate adjustment; Standardization of measurements; Time series or signal analysis, e.g. frequency analysis or wavelets; Trustworthiness of measurements; Indexes therefor; Measurements using easily measured parameters to estimate parameters difficult to measure; Virtual sensor creation; De-noising; Sensor fusion; Unconventional preprocessing inherently present in specific fault detection methods like PCA-based methods
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/418Total factory control, i.e. centrally controlling a plurality of machines, e.g. direct or distributed numerical control [DNC], flexible manufacturing systems [FMS], integrated manufacturing systems [IMS], computer integrated manufacturing [CIM]
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/418Total factory control, i.e. centrally controlling a plurality of machines, e.g. direct or distributed numerical control [DNC], flexible manufacturing systems [FMS], integrated manufacturing systems [IMS], computer integrated manufacturing [CIM]
    • G05B19/41875Total factory control, i.e. centrally controlling a plurality of machines, e.g. direct or distributed numerical control [DNC], flexible manufacturing systems [FMS], integrated manufacturing systems [IMS], computer integrated manufacturing [CIM] characterised by quality surveillance of production
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B23/00Testing or monitoring of control systems or parts thereof
    • G05B23/02Electric testing or monitoring

Abstract

異常検出を実行するために動的重み付け技術を実行する方法およびシステム。本方法は、ワークピース(105)を処理するステップ、および、このワークピース(105)の処理に関連する異常検出解析を実行するステップを含む。本方法はさらに、検出した異常に対する異常検出解析に関連するパラメータの関係を判断するステップ、および、検出した異常に対するパラメータの関係に基づいてパラメータに関連付けられた重み付けを調整するステップを含む。

Description

一般に、本発明は、半導体の製造に関し、より詳細には、フィードバックを通じて異常検出の信頼性を高めるプロセスを実行する方法、システムおよび装置に関する。
製造産業における技術の急激な発展により、数多くの新しい革新的な製造プロセスがもたらされている。今日の製造プロセス、特に、半導体製造プロセスには、多くの重要なステップが求められる。これらの処理ステップは、通常不可欠なものであり、したがって、正しい製造制御を維持するために、一般的に精密に調整された多くの入力を必要とする。
半導体原材料からパッケージングされた半導体装置を作り出すために、半導体装置の製造においては、数多くの別個の処理(プロセス)ステップが必要である。半導体材料の最初の成長から、半導体結晶を個々のウェハにスライスするステップ、製作段階(エッチング、ドーピング、イオン注入など)、パッケージングおよび完成したデバイスの最終試験までの様々プロセスは互いに異なり、また特化しているので、これらのプロセスは、異なった制御の仕組みを含む、異なった製造場所で実行される。
一般的に、処理ステップの1セットを、しばしばロットと呼ばれる半導体ウェハの一群に対して実行する。例えば、様々な材料からなるプロセス層を半導体ウェハ上に形成することができる。その後、プロセス層の上に、既知のフォトリソグラフィ技術を用いて、フォトレジストのパターン化層を形成することができる。典型的には、フォトレジストのパターン化層をマスクとして用いて、次にプロセス層のエッチング処理を行う。このエッチング処理によって、プロセス層内の様々な構造物やオブジェクトが形成される。そのような構造物はトランジスタのゲート電極構造として使用することができる。しばしば、半導体ウェハ上の電気的領域を分離するために、半導体ウェハの様々な領域にトレンチアイソレーション構造をさらに形成する。使用可能な分離構造の一例は、シャロー・トレンチ・アイソレーション(STI:shallow trench isolation)構造である。
半導体製造工場内の製造ツールは通常、製造フレームワークまたは処理モジュールのネットワークと通信している。各製造ツールは一般に装置インターフェイスに接続される。
装置インターフェイスは、製造ネットワークに接続されたマシンインターフェイスに接続される。それによって、製造装置と製造フレームワークとの間の通信を促進している。
このマシンインターフェイスは、一般的にアドバンスト・プロセス・コントロール(APC:Advanced Process Control)システムの一部とすることができる。APCシステムは、製造プロセスを実行するのに必要なデータを自動的に取り込むソフトウェアプログラムである制御スクリプトを起動する。
図1は、典型的な半導体ウェハ105を示す。半導体ウェハ105は通常、格子150に配置された、複数の個々の半導体ダイ103を含む。パターン化されたフォトレジスト層は、公知のフォトリソグラフィプロセスおよび装置を用いて、パターン化される1つ以上のプロセス層の上に形成される。フォトリソグラフィプロセスの一環として、露光プロセスは、通常、使用する特定のフォトマスクに応じて、一度におおよそ1から4箇所のダイ位置に対してステッパによって実行される。パターン化されたフォトレジスト層は、ウェットまたはドライのエッチングプロセスの際にマスクとして用いられる。エッチングプロセスは、下地層または例えばポリシリコン、金属または絶縁材料の層である材料層に対して、所望のパターンを下地層に転写するように行われる。フォトレジストのパターン化層は、下地のプロセス層に複製されるべき複数の構造、例えば、ライン型の構造、または開口部型の構造を有する。半導体ウェハを処理するときに、ウェハが処理されるプロセス装置の状態だけでなく、半導体ウェハの処理結果に関連する様々な測定値を獲得し解析する。次に、次の処理を修正するためにその解析を使用する。図2に、最先端のプロセスフローのフローチャートを示す。処理システムは、ウェハのあるロットで様々な半導体ウェハ105を処理する(ブロック210)。処理システムは、半導体ウェハ105を処理すると、半導体ウェハ105の処理に関連する計測データを、このロット中の選択したウェハから獲得する(ブロック220)。加えて、処理システムは、ウェハの処理に使用したプロセス装置からツールステートセンサデータ(tool state sensor data)を獲得する(ブロック230)。ツールステートセンサデータは、圧力データ、湿度データ、温度データおよびこれらに類するものなどの様々なツールステートパラメータを含む。
処理システムは、この計測データおよびツールステートデータに基づいて異常検出を実行し、半導体ウェハ105の処理に関連付けられた異常に関連するデータを獲得する(ブロック240)。処理システムは、半導体ウェハ105の処理に関連づけられた様々な異常を検出すると、これらの異常に関連する主成分分析(PCA:Principal Component Analysis)を実行する(ブロック250)。主成分解析(PCA)とは、データの次元性を下げることでデータの相関構造を表す多変量解析法である。処理したウェハに関する問題とプロセス装置の問題との関係など、相関関係は様々な形式をとる。PCAは、次の半導体ウェハ105の処理に有益となる相関関係の形式を示すことができる。処理システムは、PCAを実行すると、このPCAに基づいて様々な調整をした半導体ウェハ105で次の処理を実行する(ブロック210)。PCAは解析を実行し、ある装置に対して異常状態(abnormal condition)が存在するかどうかを判断する。異常状態を検出すると様々な信号が出され、様々な異常を検出したことをオペレータに知らせる。
最先端の方法に関連する1つの問題点は、異常な相関関係を構成しているのは何かについての判断が、異常検出解析およびPCAを実行するために使用される異常検出モデルまたはPCAモデルを構築するために使用されるデータに基づいている点である。概して、PCAを実行することで検出されるアブノーマル状態は、異常検出あるいはPCAモデルの構築に使用されたデータとは統計的に違ってもよい。「統計的に違う」という用語は、母平均、母分散等に基づく差などの、各種の統計的な差を意味する。これらのアブノーマル状態は、装置が実行しているオペレーションの正しいやり方を正確に反映しないおそれがある。例えば、異常検出モデルあるいはPCAモデルを構築する間、圧力センサーの値が小さな値に制限されていれば、実際に処理する間の圧力の大きな変動が重大なエラーであると認識されることになる。この方法による問題点は、圧力の変動が大きくても処理中の材料にはマイナスの影響を少しも与えなかったなら、その異常表示が誤りであるおそれがある点である。換言すれば、この大きな変動が、プロセスに重大な影響を与えるほど大きなものでなかったなら、フォールスポジティブ(エラーではないがエラーである)という異常表示が生じてしまう。このフォールスポジティブにより、製造セッティング(manufacturing setting)の効率が悪くなり、また、無駄な時間(アイドルタイム)が生じることになる。
最近になって、重み付けスキームをPCAに組込むべく様々な努力がなされている。この重み付けスキームは、圧力などの様々なパラメータに付けられる重みに有意差をもたらす。しかし、この最新の重み付けスキームに関連する問題として、所定の重みを特定のパラメータに割り当てるためには、事前の情報が必要であることが挙げられる。事前の情報は、例えば、特定の処理に関連するPCA解析中、圧力パラメータにはわずかな重みしか割り当てなくてよいことを示す。これにより、問題のなかった圧力の変動に起因した誤った表示が減ることになる。しかし、この方法は非効率的で厄介な作業であり、また、よくても憶測を含み得るものである。さらに、特定のパラメータに対する重み付けを調整すると、特定の処理に関連するPCAを改良することになるのか、あるいは悪化させることになるのか、明白ではないという問題もある。
本発明は1つ以上の上述した問題点による影響を解決する、あるいは少なくとも減少させることを目的としている。
本発明の1つの態様として、異常検出解析ととともに、動的な重み付け技術を採用するための様々な方法が開示されている。例示の実施形態では、方法は、ワークピース(被加工物)を処理するステップと、そのワークピースの処理に関連する異常検出解析を行うステップと、を含む。本方法はさらに、検出した異常に対する異常検出解析に関連するパラメータの関係を判断するステップと、検出した異常に対するパラメータの関係に基づいてパラメータに関連付けられた重み付けを調整するステップと、を含む。
本発明の別の態様では、異常検出を実行する動的重み付け技術を実行するための方法が提供される。本方法は、ワークピースを処理するステップと、異常検出解析に関連づけられる異常検出モデルに入力されるツールステートパラメータに基づいてワークピースの処理に関連する異常検出解析を実行するステップと、を含む。本方法はさらに、異常検出解析を実行した結果として、パラメータが検出した異常に関連付けられているかどうかを判断するステップと、パラメータが検出した異常に関連付けられているという判断に基づいて、異常検出モデルのパラメータの重み付けを修正するステップと、を含む。
本発明のさらに別の態様では、異常検出を実行する動的重み付け技術を実行するための方法が提供される。本方法は、ワークピースを処理するステップと、異常検出解析に関連づけられる異常検出モデルに入力されるツールステートパラメータに基づいてワークピースの処理に関連する異常検出解析を実行するステップと、を含む。本方法はさらに、異常検出解析とともに主成分解析(PCA)を実行するステップと、異常検出解析およびPCAを実行した結果として、パラメータが検出した異常に関連づけられるかどうかを判断するステップと、を含む。本方法はさらに、パラメータが検出した異常に関連付けられているという判断に基づいて、異常検出モデルのパラメータの重み付けを修正するステップを含む。
本発明の他の態様では、異常検出を実行する動的重み付け技術を実行するための装置が提供される。本装置は、ワークピースの処理に関連する異常検出解析を実行するコントローラを含み、この異常検出解析に関連するパラメータと検出した異常との関係を判断する。このコントローラはまた、パラメータに関連づけられた重み付けを、検出した異常に対する当該パラメータの関係に基づいて調整する。
本発明の別の態様では、異常検出を実行する動的重み付け技術を実行するためのシステムが提供される。本システムは、コントローラ、計測装置、ツールステートデータセンサユニットに通信可能に結合されたプロセス装置を含む。プロセス装置はワークピースに対して処理を実行する。計測装置は、ワークピースに対して実行された処理に関連する計測データを獲得し、計測データを供給する。ツールステートデータセンサユニットはツールステートデータを獲得する。コントローラは、ワークピースの処理に関連する異常検出解析を実行し、異常検出に関連するパラメータと検出した異常との関係を判断する。コントローラはまた、検出した異常に対するパラメータの関係に基づいて、パラメータに関連付けられた重み付けを調整する。
本発明のさらに別の態様では、異常検出を実行する動的重み付け技術を実行するために、命令で符号化されたコンピュータ読み取り可能な記憶装置が提供される。命令は、コントローラ、計測装置、ツールステートデータセンサユニットに通信可能に結合されたプロセス装置を含む方法を実行する。プロセス装置は、ワークピースに対して処理を実行する。計測装置は、ワークピース上で実行された処理に関連する計測データを取得し、計測データを供給する。ツールステートデータセンサユニットは、ツールステートデータを取得する。コントローラは、ワークピースの処理に関連する異常検出解析を実行し、異常検出解析に関連するパラメータと検出された異常とのあいだの関係を判断する。コントローラはまた、検出した異常に対するパラメータの関係に基づいて、パラメータに関連付けられた重み付けを調整する。
本発明は添付の図面と併せて、以下の記載を参照することで理解することができる。図面において、同じ参照符号は同様の要素を表す。本発明は、様々な改良を行い、また、他の形態で実施することができるが、ここに説明されている特定の実施例は、例示として示したものであり、以下にその詳細を記載する。しかし当然のことながら、ここに示した特定の実施例は、本発明を開示されている特定の形態に限定するものではなく、むしろ本発明は添付の請求項によって規定されている発明の範疇に属するすべての改良、等価物、及び変形例をカバーするものである。
以下に本発明の実施形態を記載する。簡素化のため、現実の実施品におけるすべての特徴を本明細書に記載することはしていない。当然のことながら、そのような現実の実施品の開発においては、開発者における特定の目標を達成するため、システム的制限やビジネス的制限との摺り合せなど、多くの特定の実施の決定がなされる。それらは各実施形態によって様々に変化するものである。更に、そのような開発努力は複雑で時間を消費するものであるのは当然のことであるが、それでもなお、この開示の恩恵を有する当業者にとっては通常作業の範疇に入るものである。
半導体の製造には、多くの独立した処理(プロセス)が含まれている。しばしば、ワークピース(例えば、半導体ウェハ105、半導体デバイス)は、複数の製造プロセス装置を通過する。本発明の実施形態においては、異常検出に関連付けられる1つ以上のパラメータの重み付けを動的に調整する、および/または、主成分解析(PCA)を実行する。異常検出モデルおよび/あるいはPCAモデルで使用することができる様々なパラメータの重み付けは自動的に決定され、また、パラメータの重み付けは動的に調整される。例えば、処理システムにより異常状態が確認された後、この処理システムに自動入力あるいは手動入力され、検出された異常が重大な異常であったか、それほど重大ではない異常であったかが示される。類似の異常を検出しやすくするよう、あるいは、他の形態では検出しにくくするように、この表示に基づいて、様々なツールステートパラメータを特定のウェハに関連づけるデータを含む異常重み付け行列(weighting fault matrix)を修正することができる。従って、多変数異常検出および/あるいはPCAモデルでは、異常状態の一因となった1つ以上のパラメータと、異常に対するそれらの相対的重要度とが検出され、異常の一因となったそれらのパラメータの重み付けの動的調整が比例的に増加する。同様に、異常状態の重大な一因とならなかった1つ以上のパラメータと、異常に対するそれらの相対的非重要度とが特徴付けられ、それらのパラメータの重み付けの動的調整が比例的に減少する。換言すれば、異常の一因とならなかったと判断されたパラメータの重み付けが低下する。したがって、異常表示を生成するために、それらのパラメータに関連する、さらに強い信号が求められることになる。
本発明の実施形態においては、異常検出および/あるいはPCAモデルを実行する前に調整すべきパラメータについての事前情報を必要とせずに動的重み付け調整を行うことができる。時間の経過とともに、異常状態の重大な要因となったと判断されたパラメータの感度を高めるためにモデルパラメータの重み付けを修正することができ、これにより、処理システムをこれらのパラメータのプロセス修正に集中させることができる。このようにすることで、これらのパラメータがもたらす異常の数を減らし、および/あるいは異常の規模を小さくする効果がある。同様に、時間の経過とともに、フォールスポジティブ異常表示周波数(the frequency of false positive fault indications)を低減するよう、モデルパラメータの重み付けを修正することができ、これにより、半導体ウェハ105を製造する間の不必要なダウンタイムと非効率さとを減らすことができる。
図3に本発明の実施形態に従うシステム300のブロック図を示す。システム300の処理コントローラ305は、プロセス装置310に関連する様々なオペレーションを制限することができる。処理コントローラ305は、プロセッサ、メモリ、各種コンピュータ関連の周辺機器を含むコンピュータシステムを含みうる。さらに、図3には単一の処理コントローラ305を概略的に示しているが、実際には、処理コントローラ305が実行する機能を製造システムに広がる1つ以上のコンピュータあるいはワークステーションが実行してもよい。
半導体ウェハ105は、ラインあるいはネットワーク315を介して送られた複数の制御入力信号あるいは製造パラメータを使用して、プロセス装置310によって処理される。ライン315上の制御入力信号あるいは製造パラメータは、プロセス装置310の内側あるいは外側に設けられ得るマシンインターフェイスを介してプロセスコントローラ305からプロセス装置310へ送信される。一実施形態では、半導体ウェハ105は、手動でプロセス装置310に提供される。他の実施形態では、半導体ウェハ105は、自動的なやり方(例えば、半導体ウェハ105をロボットによって搬送)でプロセス装置310に提供される。一実施形態では、複数の半導体ウェハ105は、ロットで(例えば、カセットに積み重ねられて)プロセス装置310に送られる。半導体の製造プロセスで使用されるプロセス装置の例としては、フォトリソグラフィ装置、アイロン注入装置、ステッパ、エッチングプロセス装置、デポジション装置、化学機械研磨(CMP)装置、およびこれらに類するものが挙げられる。
システム300は、製造に関連したデータを取得することができる。そのようなデータは、処理された半導体ウェハ105に関連する計測データ、ツールステート(装置状態)データおよびこれに類するものなどである。システム300はまた、処理された半導体ウェハ105に関連する計測データを取得する計測装置350を含み得る。システム300はまた、ツールステートデータを取得するツールステートデータセンサユニット320を含み得る。ツールステートデータには、圧力データ、温度データ、湿度データ、ガスフ流量データ、各種の電気に関するデータ、アウトガスのレベルに関するデータ、および、プロセス装置310の処理に関連するその他の種類のデータを含み得る。エッチング装置の例示的なツールステートデータとしては、ガス流量、チャンバ圧力、チャンバ温度、電圧、反射電力、バックサイドヘリウム圧力、RFチューニングパラメータなどを挙げることができる。ツールステートデータにはさらに、周囲温度、湿度、圧力などのプロセス装置310の外部データを含み得る。図5および以下に添付の説明において、ツールステートデータセンサユニット320のより詳細な実例と説明とが提供されている。
システム300はまた、データベースユニット340を含み得る。データベースユニット340は、複数の種類のデータを格納するために提供され、データの一例としては、製造に関係するデータ、システム300のオペレーションに関係するデータ(例えば、プロセス装置310のステータス、半導体ウェハ105のステータスなど)が挙げられる。データベースユニット340は、異常検出およびPCAモデルで使用されるパラメータに関連するパラメータデータを格納し、これに加えて、プロセス装置310が実行する複数のプロセスの実行に関連するツールステートデータを格納する。データベースユニット340は、データベースストレージユニット345にツールステートデータ、および/あるいは半導体ウェハ105の処理に関連するその他の製造データを格納するためにデータベースサーバ342を含み得る。
システム300はまた、異常検出ユニット380を含む。この異常検出ユニットは、半導体ウェハ105を処理するときに、プロセス装置310に関連付けられた様々な異常検出を実行することができる。この異常検出ユニット380は、異常検出を実行するときにモデリング関数を実行することができる異常検出モデル385を含み得る。この異常検出モデル385内に様々なパラメータを入力してもよい。例えば、異常検出ユニット380が受信した異常データに基づいて、モデルが異常検出条件をアサート(assert)できるよう、圧力、温度、湿度、および/あるいはガス流量に対する様々な所定の範囲をモデルに与えてもよい。この異常検出モデル385は、様々なパラメータに基づいて異常モデリング(fault modeling)を実行する多変量モデルであってよい。一実施形態では、この異常検出ユニット380は、異常を特徴づけるために、計測データ結果をツールステートセンサデータと相関させることができる。
システム300はまた、PCAコントローラ360を含み得る。このPCAコントローラ360は異常検出ユニット380とともに動作し、半導体ウェハ105の処理に関連するアブノーマル状態または異常を判断するうえで主成分分析を実行する。PCAコントローラ360は、PCAを実行するときにモデリング関数を実行することができるPCAモデル365を含み得る。様々なパラメータおよび製造データをPCAモデル365に入力できる。例えば、PCAに基づいて、モデルが異常状態をアサートできるよう、圧力、温度、湿度、および/あるいはガス流量に対する様々な所定の範囲をモデルに与えてもよい。製造データは、計測データ、異常データ、センサデータ、およびこれらに類するものを含む様々な種類のデータを含むものと定義される。以下に、本発明の実施形態に従う重み付けPCA解析に関連するより詳細な説明を提供する。
システム300はまた、動的PCA重み付けモジュール370を含み得る。この動的PCA重み付けモジュール370は、アブノーマルであると考えられた特定のパラメータが、実際に、検出された異常の重大な要因であるかどうかを示す情報に関連したデータを、自動および/あるいは手動で受信することができる。この動的PCA重み付けモジュール370は、PCAコントローラ360が解析した様々なパラメータの重み付けを調整することができる。この重み付けはまた、異常検出モデル385および/あるいはPCAモデル365に入力されたパラメータの範囲に影響を及ぼすことがある。より詳細な動的PCA重み付けモジュール370の説明を、図5および以下の添付の説明において提供する。
システム300の様々な要素、例えば、プロセスコントローラ305、異常検出ユニット380、PCAコントローラ360、および動的PCA重み付けモジュール370などは、スタンドアローンユニットのソフトウェア、ハードウェア、あるいはファームウェアユニットであってもよく、あるいは、システム300に関連付けられているコンピュータシステムに一体化されていてもよい。さらに、図3に示すブロックに示されている各種の要素は、システム通信ライン315を介して相互通信できる。システム通信ライン315は、1つ以上のコンピュータバスリンク、1つ以上の専用ハードウェア通信リンク、1つ以上のテレフォンシステム通信リンク、1つ以上の無線通信リンク、および/または本開示による恩恵を受ける当業者によって実装され得るその他の通信リンクであってよい。
PCAコントローラ360が実行する主成分分析として、データの次元を下げることでデータの相関構造を表す多変量解析法が挙げられる。データ行列Xは、n個のサンプル(行)とm個の変数(列)からなり、次のように分解することができる。
Figure 2008519464
この式において、Xの列は通常、ゼロ平均および単位分散に正規化される。
行列
Figure 2008519464
および
Figure 2008519464
はそれぞれ、X行列のモデル化した成分とモデル化されていない残りの成分である。
このモデル化した行列と残りの行列とを以下のように記すことができる。
Figure 2008519464
この式において、
Figure 2008519464
および
Figure 2008519464
はそれぞれスコア行列および負荷行列であり、lは、このモデルに保持された主成分の数である。
つまり、
Figure 2008519464
および
Figure 2008519464
はそれぞれ、残余スコアおよび残余負荷行列である。
負荷行列Pおよび
Figure 2008519464
は、相関行列Rの固有ベクトルにより決定され、これを以下の式によって近似することができる。
Figure 2008519464
最初の固有ベクトルR(最大固有値に対応する)は負荷Pであり、残余m−1固有値に対応する固有ベクトルは残余負荷[数9]P~である。
モデルに保持される主成分(PC:Principal Componenents)数は、PCAを使った異常検出において重要な要因となる。保持されるPC数が非常に少なければ、モデルはデータのすべての情報を取得することができず、処理に関する代表性がわるいものとなってしまう。一方で、非常に多くのPCが選択されれば、モデルは余分にパラメータ化されてしまい、雑音(ノイズ)を生じさせてしまう。適切な数のPCを選択するための再構築誤差分散(VRE:Variance of Reconstruction Error)基準は、パラメータを省略することと、ミスしたデータを再構築するためにモデルを使用することとに基づく。データの再構築で最良の結果をもたらすPCの数は、モデルで使用されるPCの最適数であると考えられる。他に、PC数を選択する既知の方法としては、平均固有値法、クロスバリデーションなどが挙げられる。
ゼロ平均および単位分散に正規化されたXの列にパラメータを有するのではなく、重み付けられたパラメータを使用してPCAを実行するときに、列のパラメータは各列の分散以外の数で除算される。換言すれば、列のパラメータは、標準偏差ではない数によって除算される。これにより、Xの列に重み付けされたパラメータが供給される。例えば、圧力パラメータが異常に密接に関連していれば、圧力を定義するXの列は標準偏差ではない値によって除算され、これにより圧力パラメータに対する異常解析の感受性が高まる。一方で、圧力パラメータが異常に最も関連づけられない要因であると判断されれば、圧力を定義するXの列は標準偏差ではないまた別の値によって除算され、これにより、圧力パラメータに対する異常解析の感受性が低下する。
PCAアルゴリズムを実行するときに行われる計算の1つとして、PCAモデル365に流れるデータをスケーリングすることが挙げられる。例えば、図4に示しているように、上述の行列Xは、圧力データに関連するデータを第1列に、湿度データに関連するデータを第2列に、温度データに関連するデータを第3列に、ガス流量データに関連するデータを第4列に、その他のパラメータに関連するデータをm番目までの列に含み得る。これらの列に関連する各行は、ロットにおいて半導体ウェハ105の状態に関連したデータを含み得る。別の実施形態では、これらの行は半導体ウェハ105の様々なロットを定義し得る。各行は第1半導体ウェハ105、第2半導体ウェハ105、第3半導体ウェハ105から第n番目の半導体ウェハ105までに関連するデータを含み得る。
PCAモデル365は、図4に示したパラメータをスケーリングし、行列Xの列において任意の特定のパラメータに付けられる重みを大きくしたり小さくしたりすることができる。プロセス装置310によって実行される特定の種類の処理に基づいて、異なるパラメータには異なる重みが付けられる。例えば、フォトリソグラフィプロセスの間に圧力パラメータに割り当てられる重み付けと比べて、デポジションプロセスのPCA解析に対しては別の重み付けを圧力パラメータに割り当てることができる。しかし、フォトリソグラフィプロセスの間、温度データにはデポジションプロセスよりも高いあるいは低い重み付けを割り当てることができる。スケーリングの1つの方法としては、各列を非単位分散(non-unit variance)にスケーリングすることが挙げられる。これを実行するために、各列の分散による除算ではなく、パラメータに割り当てられた特定の重み付け基づいたその他の数によって除算することができる。例えば、温度がより重要なパラメータであると考えられれば、温度データ列(つまり、行列Xの第3列)の温度パラメータをその列の標準偏差とは別の数で除算してもよい。所与のパラメータに対する変数に対して、異常検出アルゴリズムをより感受性の高いものとするために、行列Xのある列を特定の列から求めた分散よりも小さな数で除算してもよい。所与のパラメータに対する変数に対して、異常検出アルゴリズムをより感受性の低いものとするために、行列Xのある列を特定の列から求めた分散よりも大きな数で除算してもよい。残りのPCAアルゴリズムを通じて、温度中の小さな変動は、同様のやり方で重み付けされなかったパラメータの変動と比べると、異常として認識されやすい。一実施形態では、PCAコントローラ360は、図4の列のパラメータの重み付けを調整するために、手動および/あるいは動的な自動化したやり方で動的PCA重み付けモジュール370を促して動作させることができる。
図5は、図3で示したツールステートデータセンサユニット320をより詳細に示したブロック図である。ツールステートデータセンサユニット320は、例えば、圧力センサ510、温度センサ520、湿度センサ530、ガス流量センサ540、および電気センサ550などの任意の様々なタイプのセンサを含み得る。別の実施形態では、ツールステートデータセンサユニット320は、プロセス装置310に一体化された、インサイチュ(in situ)のセンサを含み得る。圧力センサ10は、プロセス装置310内の圧力を検出することができる。温度センサ520は、プロセス装置310の様々な位置で温度を計測することができる。湿度センサ530は、プロセス装置310の様々な場所において、または、周囲の環境湿度を検出することができる。ガス流量センサ540は、半導体ウェハ105を処理する際に利用される複数のプロセスガスの流量を検出することができる複数の流量センサを含み得る。例えば、ガス流量センサ540は、NH、SiH、N、NO、などのガス、および/あるいはその他のプロセスガスのガス流量を検出できるセンサを含み得る。
一実施形態では、電気センサ550は、複数の電気パラメータを検出できる。電気パラメータの一例としては、フォトリソグラフィプロセスで使用されるランプに供給される電流などである。ツールステートデータセンサユニット320は、本開示による恩恵を有する当業者にとっては既知の、各種の製造変数を検出することができるその他のセンサを含み得る。ツールステートデータセンサユニット320はまた、ツールステートセンサデータインターフェース560を含み得る。ツールステートセンサデータインターフェース560は、プロセス装置310および/あるいはツールステートデータセンサユニット320に含まれる、あるいは関連付けられる様々なセンサからセンサデータを受信し、受信したデータをプロセスコントローラ305へ送信し得る。
図6に、本発明の実施形態に従う動的PCA重み付けモジュール370のより詳細なブロック図を示す。図6に示されているように、動的PCA重み付けモジュール370は、異常データ解析モジュール610、異常データ入力インターフェイス620、および、PCA重み付け計算モジュール630を含み得る。様々なアルゴリズムと比較した異常、および、異常データ解析モジュール610によって処理された異常データに基づいて、PCAコントローラ360とともに、異常検出ユニット380によってアブノーマルであると考えられた特定のパラメータがその異常に実際に関連付けられるかどうかについての判定がなされる。その判定に基づき、PCA重み付け計算モジュール630は、その特定のパラメータに関連付けられる重み付けを減らすあるいは増やすことができる。この情報は、PCAコントローラ360と異常検出ユニット380とに送られ得る。他の形態では、アブノーマルとされた特定のパラメータが実際に特定の異常の重大な要因となったかどうかを示すために、ライン625の外部データ入力を手動入力としてダイナミックPCA重み付けモジュール370に供給することができる。異常データ入力インターフェイス620は、外部データ入力を受信することが可能で、また、特定のパラメータの重み付けを適切に調整するPCA重み付け計算モジュール630にデータを送ることができる。
従って、動的PCA重み付けモジュール370は、特定のパラメータに付けられた重みを調整するために使用することが可能なデータを決定、および/または、受信し得る。
半導体ウェハ105を処理する間のいずれのアブノーマル性(および/または異常)に関連する解析を行うために、異常検出ユニット380および/あるいはPCAコントローラ360がこの情報を使用してもよい。換言すれば、異常状態が識別されたあと、PCA重み付け計算モジュール630は、その異常が実際の異常であるかどうか、および/または、そのアブノーマル性あるいは異常に関連付けられた任意のパラメータが、その異常あるいはアブノーマル性の重大な要因となったかどうかについて、異常データ解析モジュール610および/または異常データ入力インターフェイス620から情報を受信する。このデータに基づいて、PCA重み付け計算モジュール630は、パラメータの重み付けを減らしたり増やしたりすることができ、あるいは他の形態では、パラメータの重み付けをそのままにしておくことができる。
図7に、本発明の実施形態にかかる方法のフローチャートを示す。システム300は1つ以上の半導体ウェハ105を処理する(ブロック710)。システム300は、半導体ウェハ105の処理に基づいて、半導体ウェハ105で実行される処理に関連した計測データを取得することができる(ブロック720)。加えて、システム300は、プロセス装置310が実行した処理に関連したツールステートセンサデータを取得することができる(ブロック730)。システム300は、この計測データおよび/またはツールステートセンサデータに基づいて、半導体ウェハ105の処理に関連する異常検出を実行することができる(ブロック740)。システム300は、半導体ウェハ105の処理に関連付けられるどのようなアブノーマル性あるいは異常をも検出するために、異常検出とともにPCAアルゴリズムを実行することができる(ブロック750)。
システム300はまた、プロセス装置310のオペレーションを解析するために異常検出およびPCAモデルによって使用され得る任意の特定のパラメータの重み付けを調整するよう、動的PCA重み付けプロセスを実行することができる(ブロック760)。動的PCA重み付けプロセスについて、図8およびその説明として、以下に詳細に記載する。動的PCA重み付けプロセスに基づき、半導体ウェハ105の処理に関連付けられるどのような異常もより正確に評価するために、特定のパラメータの重み付けを様々に調整できる。PCAパラメータの重み付けを動的に調整すると、システム300は、半導体ウェハ105の処理に関連付けられる異常あるいはアブノーマル性をより正確に評価するために、新たに調整されたパラメータ−重み付けに基づいて半導体ウェハ105に次の処理を実行することができる(ブロック770)。
図8に、動的PCA重み付けプロセスのより詳細なフローチャートを示す。システム300は、半導体ウェハ105の処理に関連付けられた、検出されたいずれの異常あるいはアブノーマル性に関連づけられた任意の特定のパラメータが、実際に重大な異常であるかどうかを判断するために、異常データ解析および/あるいはPCAから得られる異常データを解析する。換言すれば、システム300は、このアブノーマル性あるいは異常表示が実際の異常に関連しているかどうかを判断する。システム300はさらに、アブノーマルとされた任意のパラメータが実際にその異常あるいはアブノーマルに対して重大な要因となっていたかどうかを判断するために、異常データを解析する。一実施形態では、パラメータの重要度の決定に、そのパラメータが異常表示に関連するかどうかと同様に、それが重大な要因であるかどうかが関与し得る。別の実施形態では、パラメータと異常表示との間の因果関係にこの重大な要因が関連し得る。
以下に、異常あるいはアブノーマル性に対する重大な一因に関連する例を挙げる。例えば、ある処理モデルは圧力パラメータ(P)、温度パラメータ(T)、RFパラメータ(R)、およびガスフローレートパラメータ(G)を有し得る。初めに、これらのパラメータ(つまり、P,T,R,G)の各々に対する重み付けを1とする。例えば、パラメータ行列は、[P,T,R,G]=[1,1,1,1]を提供し得る。あるウェハロットを処理した後、この異常/アブノーマル性の一因となったプロット表示(コントリビューションプロット表示)(signature)は、[P,T,R,G]=[0,0.2,3,−2.5]に変化し得る。この異常が実際の異常であるとシステム300あるいはユーザが判断すれば、各パラメータに関連する様々な貢献度(コントリビューション)が検査され得る。本例では、システム300は、RおよびGの大きさが最も高いので、RおよびGが異常あるいはアブノーマル性に最も貢献したものと判断され得る。従って、システム300は、異常に影響を与えた、あるいは重大な一因となったこれらのパラメータに対するアルゴリズムに従って、パラメータの重み付けを修正することができる。よって、次にシステム300は、行列[P,T,R,G]=[1,1,1.1,1.1]によって表すことのできる新たなパラメータ重み付け値を提供し得る。次に、システム300は、別のウェハロットを処理し、異常を検出し得る。次に、ユーザあるいはシステム300は、この異常が実際の異常ではないと判断し得る。この判断に基づいて、システム300は、コントリビューションプロットを検査し、パラメータPおよびRがこの”偽の”異常に対して重大な要因となったと判断する。これに応じて、システム300は、これらの要因に対するアルゴリズムに従って重み付けを修正することができる。例えば、新たな重み付け要因を行列[P,T,R,G]=[0.9,1,1,1.1]によって表すことができる。コントリビューションプロット値に基づいて調整すべきパラメータ、および、これらのパラメータの重み付けの調整法を決定するアルゴリズムは、様々な実装品によって変化し得る(例えば、常に0.1を加算あるいは減算する、1.1あるいは0.9倍する、上位2つのパラメータを常に修正する、値が1.5以上のパラメータに対する重み付けを常に修正する、など)。上述した各例は例示目的に過ぎず、本発明の範囲および精神内において、他のパラメータを様々に重み付けおよび/あるいは調整することができる。
システム300は、他の形態では、あるいは、ブロック810で説明したステップと併せて、異常の原因あるいは非原因(non-causes)に関連する外部入力を受信し得る(ブロック820)。換言すれば、システム300は、外部コンピュータ、コントローラ、あるいはオペレータからの手動入力であってよい外部ソースから表示を受信し、検出された異常が実際の異常であるかどうか、および/あるいは、この異常あるいはアブノーマル性に関連づけられる任意のパラメータが、この異常あるいはアブノーマル性に対して重大な要因となっているかどうかを示すことができる。次に、システム300はこのデータに基づいて、異常に関連した要因あるいはパラメータに関連した重み付けを増やす、減らす、あるいはそのままにしておくかどうかを判断する。
システム300が、ある特定のパラメータが、検出された異常に対して実際に重大な要因となっていたと判断すれば、あるいはそのように知らせられれば、そのパラメータのあらゆる変動に対してシステム300をより感受性の高いものとするよう、その特定のパラメータの重み付け(例えば、圧力データ)を増加してもよい。同様に、システム300が、ある特定のパラメータが異常に対するどのような重大な要因も示さなければ、その異常検出あるいはPCAに対するそのパラメータの重み付けを減らしてもよい。その他の場合では、システム300は、特定のパラメータの重み付けをそのままにしておくように判断してもよい。従って、図4における例示的な行列で示したパラメータを含む、半導体ウェハ105の処理に関連付けられるどのようなパラメータの重み付けも修正することができる。
異常に関連する要因の重み付けを増やす、減らす、あるいはそのままにしておくかどうかの判断に基づいて、システム300は、異常の原因となった要因に対する重み付けを動的に増やし(ブロック840)、異常の原因となった要因に対する重み付けを動的に減らし(ブロック850)、あるいは、その要因の重み付けをそのままにしておく(ブロック860)ことができる。この動的な重み付けに基づき、さらなる異常検出および/あるいはPCAを実行すべく、新たに重み付けされた要因/パラメータが与えられる(ブロック870)。従って、様々なオペレーションと、その結果もたらされる、半導体ウェハ105の処理に関連するデータで実行される異常検出解析および/あるいはPCAに基づいて、継続的にパラメータの重み付けを動的に調整することができる。この新たに重み付けられた要因により、偽の異常表示が減り、重大な異常あるいはアブノーマル性を実際に引き起こし得るパラメータの感受性を高めることが出来る。よって、半導体ウェハ105で処理を行うプロセス装置310の状態をより正確に評価することができ、その結果、プロセス装置310のオペレーションをより効率的なものにし、また、製造領域におけるダウンタイムを減らす。従って、本発明の実施形態を利用すれば、より効果的で正確な処理調整を行うことができ、その結果、より正確な半導体ウェハ105の特徴を得ることができるとともに生産の歩留まりが向上する。
本発明の原理は、KLA Tencor,Inc社から提供されるCatalystシステムのような、アドバンスト・プロセス・コントロール(APC)フレームワークに実装可能である。Catalystシステムは、SEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)のCIM(Computer Integrated Manufacturing)フレームワークに準拠したシステム技術を使用し、アドバンスト・プロセス・コントロール(APC)フレームワークに基づいている。CIM(SEMI E81−0699−CIMフレームワーク・ドメイン・アーキテクチャのための暫定仕様書)およびAPC(SEMIE93−0999CIMフレームワーク・アドバンスト・プロセス・コントロール・コンポーネントのための暫定仕様書)仕様書はSEMIから一般に入手可能である。APCフレームワークは、本発明によって教示される制御方法を実装するのに好適なプラットフォームである。ある実施形態では、APCは工場規模のソフトウェアシステムとすることができ、したがって本発明によって教示される制御方法は、事実上工場のフロア上のどの半導体製造装置にも適用可能である。APCフレームワークは、リモートアクセスおよびプロセスの性能の監視をも可能にする。さらに、APCフレームワークを利用することによって、ローカルのドライブよりも、データの記憶をより便利に、より柔軟に、より安価にすることができる。APCフレームワークは、必要なソフトウェアコードを書くうえで非常に高い柔軟性を提供するので、より洗練された制御方法を可能にする。
発明の教示による制御方法をAPCフレームワークに展開するには、数多くのソフトウェア部品が必要である。APCフレームワーク内の部品に加えて、制御システム内に含まれる、半導体製造装置のそれぞれについてコンピュータスクリプトが記述される。制御システム内の半導体製造装置が半導体製造工場で起動したとき、それは一般に、オーバーレイ制御装置のようなプロセス制御装置によって必要とされる動作を開始するスクリプトを呼び出す。制御方法は通常、これらのスクリプトにおいて定義され、実行される。これらのスクリプトの開発は、コントロールシステム開発のかなりの部分を占める。本発明の原理は、他のタイプの製造フレームワークにも実装可能である。
上述の特定の実施形態は例示目的のためだけのものであり、本教示の利益を得た当業者に明白なように、本発明を変更し、異なってはいるが均等なやり方で実施することが可能である。さらに、添付の特許請求の範囲に記載されている以外には、ここに開示された構成または設計の詳細に本発明を限定することを意図するものではない。従って、上述の特定の実施形態は変更または修正可能であり、そのようなすべてのバリエーションは、本発明の範囲および精神の範囲内のものであると考えられることは明らかである。従って、ここで求められる保護は添付の特許請求の範囲に記載されたとおりである。
処理される従来技術のウェハの略図。 半導体ウェハを製造する間の従来技術のプロセスフローを示した簡略化したフローチャート。 本発明の一実施形態に従うシステムを示したブロック図。 本発明に従う主成分解析行列テーブルであり、このテーブルにおいて、様々な処理された半導体ウェハに関連するデータと相関するツールステート変数のリスト。 本発明の一実施形態による、図3のツールステートデータセンサユニットのより詳細なブロック図。 本発明の一実施形態による、図3の動的PCA重み付けユニットのより詳細なブロック図。 本発明の一実施形態に従う方法のフローチャート。 本発明の一実施形態による、図7に示した動的PCA重み付けプロセスを実行する方法をより詳細に示したフローチャート。

Claims (10)

  1. ワークピース(105)を処理するステップと、
    前記ワークピース(105)の前記処理に関連する異常検出解析を実行するステップと、
    検出した異常に対する前記異常検出解析に関連するパラメータの関係を判断するステップと、
    前記検出した異常に対する前記パラメータの関係に基づき、前記パラメータに関連付けられた重み付けを調整するステップとを含む方法。
  2. 検出した異常に対する前記異常検出解析に関連するパラメータの関係を判断するステップはさらに、
    検出した異常に対する前記異常検出解析に関連するパラメータの因果関係を判断するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 検出した異常に対する前記異常検出解析に関連するパラメータの関係を判断するステップはさらに、
    検出した異常に対する前記異常検出解析に関連するパラメータの重要度を判断するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記検出した異常が重大な異常であるかどうかを判断するステップと、
    前記検出した異常が重大な異常であるという判断に基づいて、前記パラメータに関連付けられる前記重み付けを調整するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記ワークピース(105)の処理に関連する計測データを取得するステップと、
    前記ワークピース(105)の処理に関連するツールステートデータを取得するステップと、
    異常を特徴付けるために、前記計測データおよび前記ツールステートデータを前記異常に相関させるステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  6. 検出した異常に対する前記異常検出解析に関連するパラメータの前記関係を判断するステップはさらに、
    前記パラメータが前記異常に関連付けられた重大な異常であるかどうかを判断するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  7. 動的重み付け技術を使用して異常検出を行うシステムであって、該システムは、
    ワークピース(105)で処理を実行するためのプロセス装置(310)と、
    計測データを供給するために、前記ワークピース(105)で実行した前記処理に関連する計測データを取得するための計測装置(350)と、
    ツールステートデータを獲得するためのツールステートデータセンサユニット(320)と、
    前記プロセス装置(310)、計測装置(350)、および前記ツールステートデータセンサユニット(320)に動作可能に結合されたコントローラとを含み、
    前記コントローラは前記異常検出解析に関連するパラメータと検出された異常との関係を判断するために、前記ワークピース(105)の前記処理に関連する異常検出解析を実行し、前記コントローラはまた、前記検出された異常に対する前記パラメータの前記関係に基づいて、前記パラメータに関連付けられた重み付けを調整する、システム。
  8. 前記コントローラはさらに、動的PCA重み付けモジュール(370)を含み、前記動的PCA重み付けモジュール(370)は、
    前記パラメータが前記検出した異常の重大な要因であったかどうかを判断する異常データ解析モジュール(610)と、
    前記パラメータが前記検出した異常の重大な要因であったかどうかを示す外部データを受信する異常データ入力インターフェース(620)と、
    少なくとも1つの前記判断、および、前記パラメータが前記検出した異常の重大な要因であったかどうかの前記表示に基づいて、前記パラメータの前記重み付けを動的に修正する動的PCA重み付け計算モジュール(630)とを含む、請求項7に記載のシステム。
  9. コンピュータによって実行されるときに、
    ワークピース(105)を処理するステップと、
    前記ワークピース(105)の前記処理に関連する異常検出解析を実行するステップと、
    検出した異常に対する前記異常検出解析に関連するパラメータの関係を判断するステップと、
    前記検出した異常に対する前記パラメータの前記関係に基づいて、前記パラメータに関連付けられた重み付けを調整するステップとを含む方法を実行する、命令で符号化されたコンピュータ読み取り可能なプログラム記憶媒体。
  10. コンピュータによって実行されるときに、
    前記ワークピース(105)の処理に関連する計測データを獲得するステップと、
    前記ワークピース(105)の処理に関連するツールステートデータを獲得するステップと、
    異常を特徴付けるために、前記計測データおよび前記ツールステートデータを前記異常データと相関させるステップとをさらに含む、請求項9の方法を実行する、命令で符号化されたコンピュータ読み取り可能なプログラム記憶媒体。
JP2007540321A 2004-11-02 2005-10-12 重み付けされた主成分分析に基づく異常検出システムおよび方法 Active JP5401038B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/979,309 US8676538B2 (en) 2004-11-02 2004-11-02 Adjusting weighting of a parameter relating to fault detection based on a detected fault
US10/979,309 2004-11-02
PCT/US2005/036896 WO2006049839A1 (en) 2004-11-02 2005-10-12 Fault detection system and method based on weighted principal component analysis

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008519464A true JP2008519464A (ja) 2008-06-05
JP5401038B2 JP5401038B2 (ja) 2014-01-29

Family

ID=35645842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007540321A Active JP5401038B2 (ja) 2004-11-02 2005-10-12 重み付けされた主成分分析に基づく異常検出システムおよび方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US8676538B2 (ja)
JP (1) JP5401038B2 (ja)
KR (1) KR101414775B1 (ja)
CN (1) CN101048711B (ja)
DE (1) DE112005002576T5 (ja)
GB (1) GB2433134B (ja)
TW (1) TWI447545B (ja)
WO (1) WO2006049839A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008075404A1 (ja) * 2006-12-19 2010-04-02 株式会社システムブイマネジメント 半導体製造システム
JP2021086588A (ja) * 2019-11-29 2021-06-03 株式会社リコー 診断装置、診断装置の制御方法およびプログラム

Families Citing this family (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8825444B1 (en) * 2005-05-19 2014-09-02 Nanometrics Incorporated Automated system check for metrology unit
US7843359B2 (en) * 2005-12-01 2010-11-30 Electronics And Telecommunications Research Institue Fault management system using satellite telemetering technology and method thereof
US7398132B2 (en) * 2006-01-06 2008-07-08 Gm Global Technology Operations, Inc. Method and system for analyzing throughput
US7529974B2 (en) * 2006-11-30 2009-05-05 Microsoft Corporation Grouping failures to infer common causes
JP5067542B2 (ja) * 2007-04-27 2012-11-07 オムロン株式会社 複合情報処理装置、複合情報処理方法、プログラム、および記録媒体
EP2225636B1 (en) 2007-12-18 2018-05-30 BAE Systems PLC Assisting failure mode and effects analysis of a system comprising a plurality of components
DE102009006887B3 (de) * 2009-01-30 2010-07-15 Advanced Micro Devices, Inc., Sunnyvale Verfahren und System zur Halbleiterprozesssteuerung und Überwachung unter Anwendung eines Datenqualitätsmaßes
CN102298978A (zh) * 2011-05-17 2011-12-28 哈尔滨工程大学 船用核动力装置基于多层流模型的不确定性故障诊断方法
US9915940B2 (en) * 2011-10-31 2018-03-13 Applied Materials, Llc Bi-directional association and graphical acquisition of time-based equipment sensor data and material-based metrology statistical process control data
US20140108359A1 (en) * 2012-10-11 2014-04-17 Chevron U.S.A. Inc. Scalable data processing framework for dynamic data cleansing
DE102012112784A1 (de) * 2012-12-20 2014-06-26 Endress + Hauser Conducta Gesellschaft für Mess- und Regeltechnik mbH + Co. KG Verfahren zur Bestimmung eines Zustands eines Sensors
GB201313205D0 (en) * 2013-07-24 2013-09-04 Ent Ltd Method and system for condition monitoring
US10431428B2 (en) 2014-01-10 2019-10-01 Reno Technologies, Inc. System for providing variable capacitance
US9991176B2 (en) 2014-09-29 2018-06-05 Rudolph Technologies, Inc. Non-destructive acoustic metrology for void detection
ES2818100T3 (es) * 2015-06-30 2021-04-09 Vestas Wind Sys As Método y sistema de control para turbinas eólicas
WO2017037901A1 (ja) * 2015-09-02 2017-03-09 三菱電機株式会社 シミュレーション装置及びシミュレーションプログラム
US10853534B2 (en) * 2015-12-03 2020-12-01 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Fault related FDC feature extraction
CN105652837B (zh) * 2016-01-28 2018-06-05 京东方科技集团股份有限公司 一种产品的生产系统及方法
CA2965340C (en) 2016-05-11 2021-05-18 Mahmoud Ismail An enhanced system and method for conducting pca analysis on data signals
US10876867B2 (en) 2016-11-11 2020-12-29 Chevron U.S.A. Inc. Fault detection system utilizing dynamic principal components analysis
KR101948165B1 (ko) * 2017-02-09 2019-02-14 충북대학교 산학협력단 Pca를 이용한 제조 공정의 핵심 인자 추출 방법 및 시스템
DE102017108496B4 (de) * 2017-04-21 2023-06-29 Windmöller & Hölscher Kg Verfahren und Vorrichtungen sowie System zum Auf- und Abwickeln eines Wickels
JP6812312B2 (ja) * 2017-06-21 2021-01-13 三菱重工業株式会社 プラント支援評価システム及びプラント支援評価方法
US11476091B2 (en) 2017-07-10 2022-10-18 Reno Technologies, Inc. Impedance matching network for diagnosing plasma chamber
US11521833B2 (en) 2017-07-10 2022-12-06 Reno Technologies, Inc. Combined RF generator and RF solid-state matching network
US10503144B2 (en) * 2017-10-24 2019-12-10 Applied Materials, Inc. Anomaly detection with correlation coeffiecients
JP2019114009A (ja) * 2017-12-22 2019-07-11 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置、半導体システム、及びその方法
KR102001742B1 (ko) * 2017-12-29 2019-07-17 경일대학교산학협력단 열처리 공정에서 품질 관리를 위한 장치, 이를 위한 방법 및 이 방법을 수행하는 프로그램이 기록된 컴퓨터 판독 가능한 기록매체
CN108647640A (zh) * 2018-05-10 2018-10-12 王逸人 人脸识别的方法及电子设备
KR102589004B1 (ko) * 2018-06-18 2023-10-16 삼성전자주식회사 반도체 불량 분석 장치 및 그것의 불량 분석 방법
JP7029362B2 (ja) * 2018-08-16 2022-03-03 三菱重工業株式会社 異常検出装置、異常検出方法、及びプログラム
CN113993653B (zh) * 2019-06-13 2022-11-04 三菱电机株式会社 加工问题检测装置、激光切断加工装置及放电加工装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003303000A (ja) * 2002-03-15 2003-10-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 特殊領域におけるチャンネル雑音および加法性雑音の合同補償に関する方法および装置
WO2004019396A1 (ja) * 2002-08-13 2004-03-04 Tokyo Electron Limited プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置

Family Cites Families (58)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2883255A (en) * 1954-04-28 1959-04-21 Panellit Inc Automatic process logging system
US2897638A (en) * 1956-06-13 1959-08-04 Bryant Chucking Grinder Co Process control apparatus
US3461547A (en) * 1965-07-13 1969-08-19 United Aircraft Corp Process for making and testing semiconductive devices
US5070468A (en) * 1988-07-20 1991-12-03 Mitsubishi Jukogyo Kabushiki Kaisha Plant fault diagnosis system
US5287284A (en) * 1990-11-14 1994-02-15 Hitachi, Ltd. Product specification complex analysis system
US5711849A (en) 1995-05-03 1998-01-27 Daniel L. Flamm Process optimization in gas phase dry etching
US5825482A (en) 1995-09-29 1998-10-20 Kla-Tencor Corporation Surface inspection system with misregistration error correction and adaptive illumination
US5658423A (en) * 1995-11-27 1997-08-19 International Business Machines Corporation Monitoring and controlling plasma processes via optical emission using principal component analysis
US5786023A (en) 1996-02-13 1998-07-28 Maxwell; James L. Method and apparatus for the freeform growth of three-dimensional structures using pressurized precursor flows and growth rate control
US7024335B1 (en) * 1998-04-15 2006-04-04 The Texas A&M University System Condition assessment and life expectancy prediction for devices
US6119074A (en) * 1998-05-20 2000-09-12 Caterpillar Inc. Method and apparatus of predicting a fault condition
US6442445B1 (en) * 1999-03-19 2002-08-27 International Business Machines Corporation, User configurable multivariate time series reduction tool control method
US6368975B1 (en) * 1999-07-07 2002-04-09 Applied Materials, Inc. Method and apparatus for monitoring a process by employing principal component analysis
US6405096B1 (en) * 1999-08-10 2002-06-11 Advanced Micro Devices, Inc. Method and apparatus for run-to-run controlling of overlay registration
US6368883B1 (en) * 1999-08-10 2002-04-09 Advanced Micro Devices, Inc. Method for identifying and controlling impact of ambient conditions on photolithography processes
US6582618B1 (en) * 1999-09-08 2003-06-24 Advanced Micro Devices, Inc. Method of determining etch endpoint using principal components analysis of optical emission spectra
US6564114B1 (en) * 1999-09-08 2003-05-13 Advanced Micro Devices, Inc. Determining endpoint in etching processes using real-time principal components analysis of optical emission spectra
US6232134B1 (en) 2000-01-24 2001-05-15 Motorola Inc. Method and apparatus for monitoring wafer characteristics and/or semiconductor processing consistency using wafer charge distribution measurements
EP1252652A1 (de) * 2000-01-25 2002-10-30 Infineon Technologies AG Verfahren zur überwachung eines herstellungsprozesses
US6865509B1 (en) * 2000-03-10 2005-03-08 Smiths Detection - Pasadena, Inc. System for providing control to an industrial process using one or more multidimensional variables
GB0007063D0 (en) * 2000-03-23 2000-05-10 Simsci Limited Mulitvariate statistical process monitors
US6917839B2 (en) * 2000-06-09 2005-07-12 Intellectual Assets Llc Surveillance system and method having an operating mode partitioned fault classification model
WO2002003441A1 (fr) * 2000-07-04 2002-01-10 Tokyo Electron Limited Procede de surveillance de fonctionnement pour appareil de traitement
WO2002003256A1 (en) * 2000-07-05 2002-01-10 Camo, Inc. Method and system for the dynamic analysis of data
US6442496B1 (en) 2000-08-08 2002-08-27 Advanced Micro Devices, Inc. Method and apparatus for dynamic sampling of a production line
KR100824443B1 (ko) * 2000-09-15 2008-04-23 어드밴스드 마이크로 디바이시즈, 인코포레이티드 반도체 제조의 개선된 제어를 위한 적응성 샘플링 방법 및 장치
JP3634734B2 (ja) * 2000-09-22 2005-03-30 株式会社日立製作所 プラズマ処理装置および処理方法
US6789052B1 (en) * 2000-10-24 2004-09-07 Advanced Micro Devices, Inc. Method of using control models for data compression
US6859739B2 (en) * 2001-01-19 2005-02-22 Smartsignal Corporation Global state change indicator for empirical modeling in condition based monitoring
US6549864B1 (en) * 2001-08-13 2003-04-15 General Electric Company Multivariate statistical process analysis systems and methods for the production of melt polycarbonate
US6616759B2 (en) * 2001-09-06 2003-09-09 Hitachi, Ltd. Method of monitoring and/or controlling a semiconductor manufacturing apparatus and a system therefor
US20030074603A1 (en) * 2001-09-07 2003-04-17 Ulrich Bungert Automatic generation of diagnostic programs for SPS-controlled systems
JP4659359B2 (ja) 2001-12-31 2011-03-30 東京エレクトロン株式会社 材料処理の方法および材料処理のためのシステム
TWI328164B (en) * 2002-05-29 2010-08-01 Tokyo Electron Ltd Method and apparatus for monitoring tool performance
AU2003256257A1 (en) 2002-06-28 2004-01-19 Tokyo Electron Limited Controlling a material processing tool and performance data
EP1543392A1 (en) * 2002-06-28 2005-06-22 Umetrics AB Method and device for monitoring and fault detection in industrial processes
US8185230B2 (en) * 2002-08-22 2012-05-22 Advanced Micro Devices, Inc. Method and apparatus for predicting device electrical parameters during fabrication
US6871114B1 (en) * 2002-08-30 2005-03-22 Eric O. Green Updating process controller based upon fault detection analysis
US7043403B1 (en) * 2002-09-04 2006-05-09 Advanced Micro Devices, Inc. Fault detection and classification based on calculating distances between data points
US6740534B1 (en) 2002-09-18 2004-05-25 Advanced Micro Devices, Inc. Determination of a process flow based upon fault detection analysis
JP2004118693A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Toshiba Corp プラントの制御系異常診断システム及び異常診断方法
TWI233008B (en) * 2002-09-30 2005-05-21 Tokyo Electron Ltd Method and apparatus for the monitoring and control of a semiconductor manufacturing process
US6815232B2 (en) * 2002-11-26 2004-11-09 Advanced Micro Devices, Inc. Method and apparatus for overlay control using multiple targets
US6912433B1 (en) * 2002-12-18 2005-06-28 Advanced Mirco Devices, Inc. Determining a next tool state based on fault detection information
US6834213B1 (en) * 2003-01-06 2004-12-21 Advanced Micro Devices, Inc. Process control based upon a metrology delay
JP4468366B2 (ja) 2003-05-16 2010-05-26 東京エレクトロン株式会社 半導体製造過程の間にプロセスシステムをモニタする方法
US7328126B2 (en) * 2003-09-12 2008-02-05 Tokyo Electron Limited Method and system of diagnosing a processing system using adaptive multivariate analysis
US8036869B2 (en) * 2003-09-30 2011-10-11 Tokyo Electron Limited System and method for using first-principles simulation to control a semiconductor manufacturing process via a simulation result or a derived empirical model
US8296687B2 (en) * 2003-09-30 2012-10-23 Tokyo Electron Limited System and method for using first-principles simulation to analyze a process performed by a semiconductor processing tool
US8032348B2 (en) * 2003-09-30 2011-10-04 Tokyo Electron Limited System and method for using first-principles simulation to facilitate a semiconductor manufacturing process
US8014991B2 (en) * 2003-09-30 2011-09-06 Tokyo Electron Limited System and method for using first-principles simulation to characterize a semiconductor manufacturing process
US8073667B2 (en) * 2003-09-30 2011-12-06 Tokyo Electron Limited System and method for using first-principles simulation to control a semiconductor manufacturing process
US7096153B2 (en) * 2003-12-31 2006-08-22 Honeywell International Inc. Principal component analysis based fault classification
US7447609B2 (en) * 2003-12-31 2008-11-04 Honeywell International Inc. Principal component analysis based fault classification
US7089072B2 (en) * 2004-05-26 2006-08-08 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Semiconductor manufacturing fault detection and management system and method
US7069098B2 (en) * 2004-08-02 2006-06-27 Advanced Micro Devices, Inc. Method and system for prioritizing material to clear exception conditions
TW200632719A (en) * 2004-09-17 2006-09-16 Mks Instr Inc Multivariate control of semiconductor processes
US7130767B2 (en) * 2004-09-27 2006-10-31 Lam Research Corporation Computer-implemented data presentation techniques for a plasma processing system

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003303000A (ja) * 2002-03-15 2003-10-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 特殊領域におけるチャンネル雑音および加法性雑音の合同補償に関する方法および装置
WO2004019396A1 (ja) * 2002-08-13 2004-03-04 Tokyo Electron Limited プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008075404A1 (ja) * 2006-12-19 2010-04-02 株式会社システムブイマネジメント 半導体製造システム
JP2021086588A (ja) * 2019-11-29 2021-06-03 株式会社リコー 診断装置、診断装置の制御方法およびプログラム
JP7427938B2 (ja) 2019-11-29 2024-02-06 株式会社リコー 診断装置、診断装置の制御方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP5401038B2 (ja) 2014-01-29
KR101414775B1 (ko) 2014-07-03
CN101048711A (zh) 2007-10-03
KR20070073859A (ko) 2007-07-10
GB2433134A (en) 2007-06-13
TW200630765A (en) 2006-09-01
US8676538B2 (en) 2014-03-18
US20060095232A1 (en) 2006-05-04
TWI447545B (zh) 2014-08-01
GB2433134B (en) 2010-06-02
DE112005002576T5 (de) 2007-09-27
GB0706153D0 (en) 2007-05-09
CN101048711B (zh) 2011-10-12
WO2006049839A1 (en) 2006-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5401038B2 (ja) 重み付けされた主成分分析に基づく異常検出システムおよび方法
US6773931B2 (en) Dynamic targeting for a process control system
KR101166209B1 (ko) 모델 예측을 위한 동적인 샘플링 레이트 적응
KR100708009B1 (ko) 통계적 공정 제어를 이용하여 제어기의 성능을 모니터하는 방법 및 장치
US6647309B1 (en) Method and apparatus for automated generation of test semiconductor wafers
US6610550B1 (en) Method and apparatus for correlating error model with defect data
WO2004030081A1 (en) Correlating an inline parameter to a device operation parameter in semiconductor processing
US20050021272A1 (en) Method and apparatus for performing metrology dispatching based upon fault detection
US6560506B2 (en) Method and apparatus for control for semiconductor processing for reducing effects of environmental effects
US6597447B1 (en) Method and apparatus for periodic correction of metrology data
US6947803B1 (en) Dispatch and/or disposition of material based upon an expected parameter result
US6740534B1 (en) Determination of a process flow based upon fault detection analysis
US6834213B1 (en) Process control based upon a metrology delay
KR101000545B1 (ko) 1차 공정 제어기를 보완하기 위한 2차 공정 제어기
TWI446402B (zh) 基於資訊可信度之增進的狀態估計
US6905895B1 (en) Predicting process excursions based upon tool state variables
US6871114B1 (en) Updating process controller based upon fault detection analysis
US6834211B1 (en) Adjusting a trace data rate based upon a tool state
US7720559B1 (en) Dynamic tool scheduling based upon defects
US7899634B1 (en) Method and apparatus for analysis of continuous data using binary parsing
US6823231B1 (en) Tuning of a process control based upon layer dependencies
US6912436B1 (en) Prioritizing an application of correction in a multi-input control system
US7117062B1 (en) Determining transmission of error effects for improving parametric performance
US6689521B1 (en) Method and apparatus for control of photoresist plasma removal

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081002

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20100421

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20100902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120328

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120329

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120718

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121126

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20121130

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20121214

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131028

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5401038

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250