JP2008507505A - 創傷治癒のためのhmgb1の使用 - Google Patents

創傷治癒のためのhmgb1の使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、特に糖尿病モデルにおける創傷治癒の改善におけるHMGB1の役割を記載する。グリシルリチンの効果、糖尿病患者の皮膚及び線維芽細胞におけるHMGB1の低下した発現、糖尿病マウスの皮膚におけるRAGEの蓄積、並びに正常及び糖尿病のヒト細胞に対するHMGB1の化学誘導効果に基づく他の証拠は、特に糖尿病患者における創傷の治癒に特異的に向けられた医薬の調製のために、HMGB1が有利に利用できることを示す。

Description

慢性の潰瘍及び損傷組織の修復は、主な健康の問題を占める。従来の治療アプローチは、慢性の潰瘍における十分な治癒を保障するのには十分でなく、再発が頻繁に生じる。創傷治癒は、数多くの細胞タイプの総合的な相互作用に関与し、炎症、増殖、及び再構築の三段階によって特徴付けられる(非特許文献1)。これらの現象は、線維芽細胞増殖因子ファミリー(FGF)、トランスフォーミング増殖因子アルファ(TGFアルファ)、上皮増殖因子(EGF)、血小板由来増殖因子BB(PDGF BB)、インターロイキン8(IL−8)、単球化学誘導タンパク質1(MCP−1)を含む数多くの増殖因子及びサイトカインによって刺激される(非特許文献2)。
糖尿病では、創傷治癒の段階を脱調節化する数多くの証拠が存在し、創傷への炎症性細胞の化学走性の減少が、有効な創傷修復のための重要な増殖因子の利用可能性の低減を導く。更に、抹消血管疾患の最終的な共存と共に、過剰なプロテアーゼの活性と増大した微生物の負荷が、糖尿病患者における創傷治癒を妨げる。
HMGB1は、炎症前サイトカインに応答して単球−マクロファージから、及び壊死細胞から放出される新たなサイトカインである(非特許文献6−8)。細胞外HMGB1は、血管接着分子の発現、並びにサイトカイン(TNFアルファ)及びケモカイン(IL8及びMCP−1)の分泌を増大することにより、内皮細胞における炎症前応答を誘導する(非特許文献9)。HMGB1の効果は、イムノグロブリンスーパーファミリーのマルチリガンドレセプターである、進化したグリケーション産物に対するレセプター(RAGE)への結合によって介在されることが、いくつかの一連の証拠により明らかとなっている。最近、HMGB1及びそのレセプターRAGEが、平滑筋細胞及び血管会合性幹細胞(血管間芽細胞)の移動及び増殖を誘導することが示されている(非特許文献10,11)。国際特許出願WO2004/004763は、特に心筋及び骨格筋の組織損傷の治療におけるHMGB1の使用を開示している。しかしながらこの出願は、損傷の修復が必須の関連性を有する糖尿病患者におけるHMGB1の有利な使用に関するいずれの証拠も提供していない。更に、前記分子の炎症性活性を考慮して、創傷治癒のためにHMGB1を試験することは、当該技術分野で示唆されていない。
WO2004/004763 Martin, P. (1997) Science 276, 75-81 Gillitzer, R. & Goebeler, M. (2001) J Leukoc Biol 69, 513-21 Doxey, D.L., Ng, M.C., Dill, R.E. & Iacopino, A.M. (1995) Life Sci 57, 1111-23 Shaw, J.E. & Boulton, A.J. (1997) Diabates 46 Suppl 2, S58-61 Werner, S., Breeden, M., Hubner, G., Greenhalgh, D.G. & Longaker, M.T. (1994) J Invest Dermatol 103, 469-73 Andersson, U., Wang, H., Palmblad, K., Aveberger, A.C., Bloom, O., Erlandsson-Harris, H., Janson, A., Kokkola, R., Zhang, M., Yang, H. & Tracey, K.J. (2000) J Exp Med 192, 565-70 Scaffidi, P., Misteli, T. & Bianchi, M.E. (2002) Nature 418, 191-5 Wang, H., Vishnubhakat, J.M., Bloom, O., Zhang, M., Ombrellino, M., Sama, A. & Tracey, K.J. (1999) Surgery 126, 389-92 Fiuza, C., Bustin, M., Talwar, S., Tropea, M., Gerstenberger, E., Shelhamer, J.H. & Suffredini, A.F. (2003) Blood 101, 2652-60 Degryse, B., Bonaldi, T., Scaffidi, P., Muller, S., Resnati, M., Sanvito, F., Arrigoni, G. & Bianchi, M.E. (2001) J Cell Biol 152, 1197-206 Palumbo, R., Sampaolesi, M., De Marchis, F., Tonlorenzi, R., Colombetti, S., Mondino, A., Cossu, G. & Bianchi, M.E. (2004) J Cell Biol 164, 441-9, Epub 2004 Jan 26 Sakamoto, R., Okano, M, Takena, H. & Ohtsuki, K. (2001) Biol Pharm Bull 24, 906-11 Muller S, Bianchi ME, Knapp S, Termodynamics of HMGB1 interaction with duplex DNA. Biochemistry. 2001; 40: 10254-61 Boukamp P, Petrussevska RT, Breitkreutz D, Hornung J, Markham A & Fusenig NE. J. Cell Biol. 1988; 106: 761-771
本発明では、本出願人は以下の事柄を見出した:
i)HMGB1が、特に糖尿病の動物モデルにおいて創傷治癒を改善する;
ii)HMGB1インヒビターであるグリシルリチンが、正常なマウスにおける創傷治癒を低減する;
iii)HMGB1が、糖尿病マウスの皮膚及び糖尿病患者の線維芽細胞において低下して発現される;
iv)HMGB1レセプターであるRAGEが、糖尿病マウスの皮膚において蓄積する;及び
v)HMGB1が、ヒトの正常な及び糖尿病の線維芽細胞及びケラチノサイトに対して化学誘導効果を有する。それ故前記分子は、特に糖尿病患者のための創傷治癒に特異的に向けられた医薬の調製のために有利に利用できる。
かくして本発明の一つの目的は、創傷治癒のための医薬の調製のための、HMGB1またはその薬理学的に活性な類似体若しくは誘導体の使用である。本発明では、創傷治癒は、潰瘍、静脈潰瘍、圧潰瘍、火傷治癒、及びいずれかの他の創傷ケア処理を含む。
本発明の組成物は、適当な濃度、投与、及び投与量形態を選択することにより調製されて良い。好ましい投与形態は、オイル、軟膏、スプレーフォーム、クリーム、並びに局所的使用のための医薬パッチとしての固体の支持体上を含む。適切な希釈液、皮膚軟化剤、アジュバント、賦形剤、並びに任意にマルチドラッグ組成物を得るための他の薬理学的な活性化合物が利用される。好ましい薬理学的な活性化合物は抗炎症剤である。本発明の組成物はまた、例えば抗老化クリームまたは漿液のような再生製品の調製のために化粧品分野でも利用可能である。
本発明は、添付の図面を参考にして、非制限的な実施例によりここで記載されよう。
材料と方法
動物の創傷モデル
雄のCD1マウスをCharles River (Calco, LC, Italy)から得た。5日の連続期間1.2mg/30gの体重/日でのストレプトゾトシン(Sigma-Aldrich, St Louis, MO, USA)の腹膜内注射により、マウスを糖尿病とした。7日後血糖値を測定し、200から400mg/dlの血糖値を有する動物を更なる研究のために選択した。2.5%Avertin(100%Avertin:10gの2,2,2−トリブロモエチルアルコールと10mlのtert−アミルアルコール、Sigma)の腹膜内注射でマウスに麻酔をかけた。その背面を毛髪がないように刈り取り、3.5mmの直径の十分な厚みの創傷を生検パンチで形成した。
薬剤処理
創傷形成直後で、20μlの塩水溶液中の200ng、400ng、または800nの純粋タンパク質(非特許文献13)を注射することにより、創傷領域に直接HMGB1処理を実施した。コントロール群は創傷に20μlの塩水溶液を受けた。グリシルリチン、GL(非特許文献12)を、創傷形成後第0〜14日目に二日おきに創傷領域に局所投与した。各投与で使用された濃度は、30μlのPBS中に250μg/マウスであった。コントロールマウスはビヒクル(PBS)を受けた。
マウスにおける創傷閉塞速度の測定
創傷形成後第0,3,5,6,7,10,及び14日目で動物の写真を撮影した。画像をデジタル加工し、KS300システム(Zeiss, Jena GmbH, Germany)を使用して創傷の領域を計算した。各サンプルについて、創傷閉塞のパーセンテージを割合として計算した:
(1−各時点での創傷領域/時間0での創傷)×100
時間0は創傷形成直後の時点である。各群は6から10の動物を含んだ。結果は平均±標準誤差として表される。二つの測定値の統計的な有意性は、ペアリングしないスチューデントt検定によって評価された。
マウスとヒトの皮膚の免疫組織学的分析
ヒトの皮膚の生検とマウスの皮膚組織から得られた切片(3μmの厚み)を脱パラフィン化し、マイクロウェーブでの短時間の処理の後、PBSですすぎ、0.03%H2O2を含むメタノールの溶液で20分間室温でインキュベートし、5%BSA中の10%ウサギまたはヤギ血清で1時間ブロックし、ウサギポリクローナル抗HMGB1抗体(1μg/mlBD Pharmingen)で4℃で一晩インキュベートした。ビオチン化二次抗体(7.5μg/ml、Vector Laboratories)とアビジン−ビオチン化ペルオキシダーゼ複合体(ABC Elite Kit, Vector Laboratories)とのインキュベーションで、HMGB1の検出を実施した。0.1M PBS中の0.05%の3−ジアミノベンジジン(DAB)と0.01%Hとの溶液における10分間の処理により染色を視覚化した。核を同定するために切片をヘマトキシリンで濃縮した。
マウス及びヒトサンプルのウエスタンブロット分析
摘出した創傷、内転骨格筋、または培養線維芽細胞を、10mM Tris−HCl(pH7.4)、150mM NaCl、1%NP40、1%デオキシコール酸、0.1%SDS、10%グリセロール、及びプロテアーゼインヒビターを含むRIPAバッファーに溶解した。等量の全細胞タンパク質(100μg/レーン)を、10%SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動によって分解し、ニトロセルロース膜(Amersham Pharmacia Biotech, Little Chalfont, UK)にトランスファーした。特異的抗体(1μg/ml抗HMGB1;0,4μg/ml抗RAGE、及び0.1μg/ml抗アルファ−チューブリンMAb)、その後セイヨウワサビペルオキシダーゼ接合二次抗体で膜をプローブし、化学発光ベースの検出システム(ECL, Amersham Pharmacia Biotech)によって発色した。
患者の生検
Local Ethical Committeeの承認とインフォームドコンセントへのサインの後、局所麻酔下での外科的切開部の先端から、通常の手術を受けている正常な患者とII型糖尿病患者の両者から生検を得た(n=4)。同様に、糖尿病患者における足部潰瘍病変の先端からも生検を得た(n=2)。
ヒト線維芽細胞の単離と培養
線維芽細胞の単離のため、10%胎児ウシ血清(FBS, Euroclone Inc., Milan, Italy)、20mMグルタミン、100U/mlペニシリン、及び100mg/mlストレプトマイシン(Gibco BRL, Paisley, UK)を含む6mmの直径の組織培養皿に生検を蒔いた。7−10日後に体外培養物から線維芽細胞が増殖し始め、3−5週以内にコンフルエントとなり、化学走性アッセイのため2−3世代で使用した。
ケラチノサイトの培養
Hacatヒト細胞を、非特許文献14にしたがって得た。
化学走性アッセイ
げっ歯類コラーゲンタイプIV(Costar Scientific Corporation, Cambridge, MA, USA)で被覆された8μmの孔サイズのポリカーボネートフィルター(Costar Scientific Corporation, Cambridge, MA, USA)を使用して、48のマイクロウェルの化学走性チェンバー(Neuroprobe, Cabin John, MD)で化学走性を実施した。
各チェンバーの下部の区画を、0.1%BSAを含む28μlのDMEMで満たした。200ng/mlの濃度でHMGB1を添加し、PDGF(15ng/ml)とBSAをそれぞれ移動のネガティブ及びポジティブコントロールとして使用した。上部の区画の各ウェルは、ヒト線維芽細胞またはケラチノサイト(0.4×10細胞/ml)のそれぞれを含む、0.1%BSAを有する50μlのDMEMで満たした。各時点で三重に実施した。5%COの湿った雰囲気下で37℃で4時間後、化学走性アッセイを停止し、フィルター上の細胞を固定し、Diff Quik (Dade AG, Dudingen, Switzerland)を使用して染色した。フィルターの上部表面の5のランダムな視野の細胞を40倍の倍率でカウントし、(化学誘導剤の存在下で移動した細胞数)/(0.1%BSAを含むDMEMに応答して移動した細胞数)による計算で移動指数を算出した。
結果
正常及び糖尿病のマウスにおける創傷治癒に対するHMGB1の効果
創傷治癒に対するHMGB1の役割を試験するために、正常及び糖尿病のCD1マウスの背面に十分な厚みの裂傷を形成した。創傷形成の直後に裂傷の周辺にHMGB1を注射した。創傷形成後の各種の時点で撮影した画像(代表例は図2Aに示されている)のデジタル加工を通じて創傷領域の分析を実施した。創傷治癒の速度を閉塞のパーセンテージとして表す。図1に示されるように、HMGB1処理は正常のCD1マウスにおいて創傷閉塞を増大した。非処理CD1マウスとHMGB1処理CD1マウスの間の差異は、処理後5日目で有意であった(p<0.03)。HMGB1処理群における増大した創傷閉塞に向けた傾向は、第3〜10日目で評価された全ての時点で観察され、HMGB1処理マウスにおける創傷閉塞の改善を示した(図1)。同様に創傷形成の3日後で、塩水で処理されたマウスのコントロールと比較して、糖尿病マウスにおいてHMGB1処理は有意に創傷閉塞を増大した:コントロールマウス;24.6±14%:HMGB1処理マウス(n=10、p<0.03);47.5±15.8%。この効果は、第5日目(66.5±13%対51±16.7%;p<0.02)、第6日目(72.2±9%対65.9±12.2%;p<0.03)で持続した(図2A、B)。完全な創傷閉塞は両群で第14日目に明らかであった。
創傷形成の3日後で、より高い投与量(20μl中に400ng)のHMGB1が、より低投与量(200ng)と比較してより大きな創傷閉塞を誘導したことを本出願人は見出した(図2C)。800ngで投与したHMGB1は、200ngの投与量と同じ効果を生じた(図1C)。興味深いことに、正常及び糖尿病マウスを比較すると、糖尿病のHMGB1処理マウスは、正常なHMGB1処理CD1マウスより好適に治癒したことを本出願人は見出した(図3)。創傷形成の3日後で、創傷閉塞のパーセンテージは、HMGB1処理糖尿病マウス;47.5±15.8%であるのに対し、HMGB1処理正常マウス;30.5±8.5%(p<0.01)で、塩水処理正常マウス;23.5±11.2%(p<0.003)であった(図3)。
正常及び糖尿病マウスにおける創傷閉塞に対するHMGB1インヒビター、グリシルリチンの効果
創傷閉塞に対するGL(非特許文献12)の効果を、正常及び糖尿病マウスで試験した。創傷形成後第0〜14日で二日ごとにマウスの全裂傷に局所的にGLを投与した。コントロールマウスはビヒクル(PBS)を受けた(図4A、B)。GLの投与は創傷閉塞の低下を示したことを観察した(図4A,B)。第3日目で、PBS及びGL処理マウスにおいて、創傷の初期サイズのそれぞれ23±2%及び15±3.5%まで創傷領域は減少した。コントロール及びGL処理マウスの間の創傷閉塞の差異は、第5日目で55.2±3%対38.7±6%、第6日目で74.2±2.4%対61.2±5.9%、及び第7日目で83.24±1.7%対73.3±4.5%(それぞれコントロール対GL処理群)まで減少した創傷領域で統計的に有意となった。(図4)。
図5に報告されている通り、グリシルリチン(創傷形成直後の創傷領域に一回の投与量で250μg)は、糖尿病マウスにおいて創傷閉塞を有意には変更せず、HMGB1が糖尿病マウスの創傷において自発的に放出されていないことを示唆した。
正常及び糖尿病のマウスの皮膚におけるHMGB1の局在
糖尿病CD1マウスの背面に形成した十分な厚みの裂傷から得たサンプルに対して、免疫組織学的分析を実施した。正常及び糖尿病のマウスの皮膚から得た真皮及び上皮細胞の核において、HMGB1を検出した。創傷形成後5日で、正常及び糖尿病の皮膚の両者における全ての細胞タイプの細胞質において、HMGB1が局在した(図6A)。
正常及び糖尿病マウスの皮膚におけるHMGB1及びそのレセプター(RAGE)の発現
ウエスタンブロット分析により、0日目で正常及び糖尿病のCD1マウスの間でHMGB1レベルにおける有意な差異は明らかではなかった。対照的に、皮膚のパンチングの3〜7日目で、正常なマウスから得た皮膚と比較して、糖尿病のマウスから得た皮膚において、より低いレベルのHMGB1が検出された(図6B)。0日目で正常な皮膚と比較して糖尿病の皮膚において、RAGEの発現はより高く、創傷形成後3及び5日目で糖尿病の皮膚のマウスで強く蓄積した(図6B)。興味深いことに、RAGEの蓄積は、糖尿病マウスの骨格筋組織では存在しなかった(図7)。
正常及び糖尿病患者の創傷形成皮膚におけるHMGB1の局在と発現
正常及び糖尿病の患者から得た皮膚生検において、HMGB1の分布を分析した。正常及び糖尿病のマウスの皮膚で観察されたものと同様に、正常及び糖尿病のヒトの皮膚の間でHMGB1の分布は同様であり、上皮及び真皮細胞の両者の核に制限されていることが、免疫組織学的分析により明らかにされた(図8A)。HMGB1の分布が慢性の非治癒創傷で改変されるかを調べるために、ヒトの糖尿病患者の潰瘍の先端から皮膚生検を採取した。非治癒潰瘍では、上皮及び真皮細胞の両者の細胞質にHMGB1は局在した。
次いで、全細胞皮膚抽出物、並びに正常及び糖尿病のヒトの皮膚から得た線維芽細胞のHMGB1含量を、ウエスタンブロット分析により評価した。同様なレベルのHMGB1が、ヒトの正常及び糖尿病細胞皮膚抽出物で検出された。しかしながら、ヒトの糖尿病線維芽細胞においては、HMGB1含量が有意に減少した。
ヒト繊維芽細胞及びケラチノサイト移動に対するHMGB1の効果
創傷内へのケラチノサイト及び線維芽細胞の移動の迅速な誘導は、組織修復のために必要である。ヒトケラチノサイトおよび線維芽細胞の移動が、マルチウェル化学走性チェンバーにおいてHMGB1に応答して改変されるかどうかを本出願人は調べた。この実験の実験条件下では、正常及び糖尿病の線維芽細胞(図9A,B)並びにケラチノサイト(HaCat細胞系、図9C)において、200ng/mlの濃度でHMGB1が化学誘導効果を示した。
図1は、正常なCD1マウスにおける創傷治癒に対するHMGB1の効果を示すグラフである。マウスは、塩水溶液または200ngのHMGB1を含む20μlの溶液を創傷領域に直接受け取った。方法のセクションに示されたように創傷形成後の第0、3、5、6、7、10、14日目で、創傷閉塞のパーセンテージを計算した。データは平均±SEMであり、群当たりn=10のマウスである。HMGB1(200ng)で処理されたマウスの創傷閉塞のパーセントは、第5日目で塩水で処理されたマウスにおけるものより有意に高かった。*p<0.03対塩水処理群。二つの測定値の間の統計的な有意性は、ペアリングしないスチューデントt検定によって評価した。 図2は、糖尿病CD1マウスにおける創傷治癒に対するHMGB1の効果を示す図である。5日の連続期間ストレプトゾトシン(1.2mg/マウス/日)の腹膜内注射により、マウスを糖尿病とした。マウスは、塩水またはHMGB1(200ng)溶液を創傷領域に直接受け取った。(A)創傷形成後の第0(創傷形成直後)〜6日目で写真を撮影した。(B)方法のセクションに示されたように創傷形成後の第0、3、5、6、7、10、14日目で、創傷閉塞のパーセンテージを計算した。データは平均±SEMであり、群当たりn=6のマウスである。HMGB1(200ng)で処理された糖尿病マウスの治癒速度は、塩水で処理された糖尿病マウスにおけるものより有意に高かった。*p<0.03対塩水処理群。二つの測定値の間の統計的な有意性は、ペアリングしないスチューデントt検定によって評価した。(C)糖尿病マウスにおける創傷閉塞に対するHMGB1(200,400,及び800ng)の濃度増大の効果。方法のセクションに示されたように創傷形成後の第0、3、5、6、7、10、14日目で、創傷閉塞のパーセンテージを計算した。データは平均±SEMであり、群当たりn=10のマウスである。*p<0.05及び+p<0.05はそれぞれ対塩水処理群及びHMGB1 200ng。 図3は、正常及び糖尿病CD1マウスにおける創傷治癒に対するHMGB1の効果を比較するグラフである。5日の連続期間ストレプトゾトシン(1.2mg/マウス/日)の腹膜内注射により、マウスを糖尿病とした。マウスは、塩水またはHMGB1(200ng)溶液を創傷領域に直接受け取った。方法のセクションに示されたように創傷形成後の第0、3、5、6、7、10、14日目で、創傷閉塞のパーセンテージを計算した。データは平均±SEMであり、群当たりn=10のマウスである。*p<0.01対全ての処理;#HMGB1及び糖尿病HMGB1対塩水p<0.05。 図4は、正常CD1マウスにおける創傷治癒に対するグリシルリチンの効果を示す図である。マウスは、塩水またはグリシルリチン(30μlのPBS中に250μg/マウス)溶液を創傷領域に直接受け取った。(A)創傷形成後の第0(創傷形成直後)〜7日目で写真を撮影した。(B)方法のセクションに示されたように創傷形成後の第0、3、5、6、7、10、14日目で、創傷閉塞のパーセンテージを計算した。データは平均±SEMであり、群当たりn=10のマウスである。グリシルリチンで処理された糖尿病マウスの治癒速度は、塩水で処理されたマウスにおけるものより有意に高かった。*p<0.05対グリシルリチン処理群。統計的な有意性は、ペアリングしないスチューデントt検定によって評価した。 図5は、糖尿病CD1マウスにおける創傷治癒に対するグリシルリチンの効果を示すグラフである。5日の連続期間ストレプトゾトシン(1.2mg/マウス/日)の腹膜内注射により、マウスを糖尿病とした。マウスは、塩水またはグリシルリチン(30μlのPBS中に250μg/マウス)溶液を創傷領域に直接受け取った。方法のセクションに示されたように創傷形成後の第0、3、5、6、7、10、14日目で、創傷閉塞のパーセンテージを計算した。データは平均±SEMであり、群当たりn=9のマウスである。二つの群の間で統計的な有意性は観察されなかった。 図6は、正常及び糖尿病CD1マウスの創傷形成皮膚におけるHMGB1の局在と発現を示す図である。5日の連続期間ストレプトゾトシン(1.2mg/マウス/日)の腹膜内注射により、マウスを糖尿病とした。創傷形成前(左図)及び創傷形成後第5日目(右図)の、正常及び糖尿病(db)マウス皮膚におけるHMGB1免疫組織学的分析。(B)創傷形成後第0,3,5,及び7日目の正常及び糖尿病マウス皮膚におけるHMGB1及びRAGEのウエスタンブロット分析。同じフィルターをα−チューブリンMabでプローブし、タンパク質濃度を標準化した。 図7は、2月齢の正常及び糖尿病CD1マウスの骨格筋及び皮膚におけるHMGB1及びRAGEウエスタンブロット分析を示す図である。5日の連続期間ストレプトゾトシン(1.2mg/マウス/日)の腹膜内注射により、マウスを糖尿病とした。同じフィルターをα−チューブリンMabでプローブし、タンパク質濃度を標準化した。 図8は、糖尿病患者の正常及び創傷形成皮膚におけるHMGB1の局在及び発現を示す図である。(A)正常なヒトの皮膚(左図)、糖尿病の皮膚(中央図)、及び糖尿病性潰瘍の皮膚(右図)におけるHMGB1免疫組織学的分析。(B)正常(N)及び糖尿病(D)の皮膚及び線維芽細胞におけるHMGB1ウエスタンブロット分析。同じフィルターをα−チューブリンMabでプローブし、タンパク質濃度を標準化した。 図9は、ヒト線維芽細胞及びケラチノサイトの移動に対するHMGB1の効果を示す図である。正常(A)及び糖尿病(B)の線維芽細胞をヒトの生検から得た。0.4×10細胞/mlを、修飾Boydenチェンバーの上部区画に配置した。HMGB1(200ng/ml)またはPDGF(15ng/ml)を下部区画に添加し、37℃で6時間インキュベートした。(C)Hacat細胞をATCCから得て、(A−B)に記載されたように移動実験を実施した。Giemsa溶液での染色後、5のランダムな顕微鏡視野(40×)で核をカウントすることにより、移動した細胞を定量した。データは移動指数(HMGB1またはPDGFの不存在下での移動した細胞の数に対する移動した細胞の数の倍の増大)を表し、三重で実施した少なくとも4の独立の実験の平均±SDである。統計的な有意性は、ペアリングしないスチューデントt検定によって評価した。

Claims (9)

  1. 創傷治癒のための医薬の調製のための、HMGB1またはその薬理学的に活性な類似体若しくは誘導体の使用。
  2. 糖尿病患者の創傷治癒のための医薬の調製のための、HMGB1またはその薬理学的に活性な類似体若しくは誘導体の使用。
  3. 創傷治癒に有効であるが炎症を誘導しない量のHMGB1またはその活性な類似体若しくは誘導体、並びに希釈液及び/または皮膚軟化剤及び/またはアジュバント及び/または賦形剤を含む、請求項1または2に記載の使用のための製薬組成物。
  4. 局所的使用のための、請求項3に記載の製薬組成物。
  5. 更に別の薬理学的な活性化合物を含む、請求項3に記載の製薬組成物。
  6. 前記薬理学的な活性化合物が抗炎症性化合物である、請求項5に記載の製薬組成物。
  7. 請求項3から6のいずれか一項に記載の製薬組成物と固体の支持体とを必須に含む医薬パッチ。
  8. 化粧品製品の調製のための、HMGB1またはその薬理学的に活性な類似体若しくは誘導体の使用。
  9. 美容的に有効であるが炎症を誘導しない量のHMGB1またはその活性な類似体若しくは誘導体、並びに希釈液及び/または皮膚軟化剤及び/またはアジュバント及び/または賦形剤を含む化粧品製剤。
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