JP2008312437A - Electric direct acting actuator and electric braking device - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、電動モータで駆動する回転軸の回転を遊星ローラの軸方向移動に変換する電動式直動アクチュエータ、および、その電動式直動アクチュエータを用いた電動ブレーキ装置に関する。 The present invention relates to an electric linear actuator that converts rotation of a rotary shaft driven by an electric motor into axial movement of a planetary roller, and an electric brake device using the electric linear actuator.
車両用ブレーキ装置として、ブレーキパッドを油圧シリンダで駆動してブレーキディスクを押圧する油圧ブレーキ装置が採用されてきたが、近年、ABS(アンチロックブレーキシステム)等のブレーキ制御の導入に伴い、これらの制御を油圧回路なしに行なうことができる電動ブレーキ装置が注目されている。電動ブレーキ装置は、電動モータで駆動する回転軸の回転を遊星ローラの軸方向移動に変換する電動式直動アクチュエータを、キャリパボディに組み込んだものであり、ブレーキペダルの踏み込み信号等で電動モータを作動させると、ブレーキパッドでブレーキディスクを押圧することにより制動力を発生する。 As a vehicle brake device, a hydraulic brake device that drives a brake pad with a hydraulic cylinder and presses a brake disc has been adopted. However, in recent years, with the introduction of brake control such as ABS (anti-lock brake system), these brake devices are used. An electric brake device that can perform control without a hydraulic circuit has attracted attention. An electric brake device incorporates an electric linear actuator that converts rotation of a rotating shaft driven by an electric motor into axial movement of a planetary roller in a caliper body. When activated, braking force is generated by pressing the brake disc with the brake pads.
このような電動ブレーキ装置に用いられる電動式直動アクチュエータとして、図16に示すように、電動モータ70の回転軸71の外径面と、その回転軸71の外径側に固定された外輪部材72の内径面との間に、回転軸71の回転に伴って回転軸71の周りを自転しながら公転する複数の遊星ローラ73を介在させ、これらの各遊星ローラ73の外径面に螺旋溝74を形成し、螺旋溝74に係合する螺旋凸条75を回転軸71の外径面に形成し、螺旋溝74と螺旋凸条75の係合によって、回転軸71の回転を遊星ローラ73の軸方向移動に変換するようにしたものが知られている(特許文献1)。
As an electric linear actuator used in such an electric brake device, as shown in FIG. 16, the outer diameter surface of the rotating
また、この電動式直動アクチュエータの電動モータ70は、回転軸71に結合された円盤状のロータ76と、そのロータ76を軸方向に挟んで対向するステータ77とからなり、そのロータ76とステータ77は、外輪部材72内に遊星ローラ73と軸方向に並んで配置されている。
しかし、この電動式直動アクチュエータは、ステータ77と遊星ローラ73とが軸方向に並んで配置されているので軸方向に長い。このため、この電動式直動アクチュエータを電動ブレーキ装置に組み込むと電動ブレーキ装置の軸方向長さが長くなり、電動ブレーキ装置周辺の部品(たとえばサスペンション)の設置スペースが狭くなるという問題があった。
However, this electric linear actuator is long in the axial direction because the
この発明が解決しようとする課題は、軸方向長さが短い電動式直動アクチュエータを提供することである。 The problem to be solved by the present invention is to provide an electric linear actuator having a short axial length.
上記課題を解決するため、電動モータのステータを外輪部材の外周を囲むように配置し、そのステータと径方向に対向するように電動モータの円筒状のロータを配置し、そのロータと回転軸を結合する結合部を設けた。このようにすると、電動モータのステータが外輪部材の外周に配置されるので、ステータと遊星ローラとを軸方向に並べて配置したものよりも、軸方向長さが短い。 In order to solve the above-mentioned problem, the stator of the electric motor is arranged so as to surround the outer periphery of the outer ring member, the cylindrical rotor of the electric motor is arranged so as to face the stator in the radial direction, and the rotor and the rotation shaft are arranged. A coupling portion for coupling was provided. If it does in this way, since the stator of an electric motor is arrange | positioned on the outer periphery of an outer ring member, axial direction length is shorter than what arranged the stator and the planetary roller side by side in the axial direction.
この構成において、ロータは、ステータの内径側に配置してもよいが、ステータの外径側に配置すると好ましい。このようにすると、ロータをステータの内径側に配置した場合と比べて、ロータのステータに対する対向面の径が大きくなるので、ロータに作用するトルクを大きくすることが可能となる。 In this configuration, the rotor may be disposed on the inner diameter side of the stator, but is preferably disposed on the outer diameter side of the stator. In this case, compared to the case where the rotor is disposed on the inner diameter side of the stator, the diameter of the surface of the rotor facing the stator is increased, so that the torque acting on the rotor can be increased.
前記結合部は、焼きばめによって前記回転軸に固定することができる。また、上記アクチュエータを組み込んだブレーキ装置として、上記アクチュエータでブレーキパッドを駆動してブレーキディスクを押圧するようにしたブレーキ装置を提供する。 The coupling portion can be fixed to the rotating shaft by shrink fitting. Further, as a brake device incorporating the actuator, a brake device is provided in which a brake pad is driven by the actuator to press a brake disc.
この発明の電動式直動アクチュエータは、電動モータのステータを外輪部材の外周を囲むように配置したので、ステータと遊星ローラとを軸方向に並べて配置した電動式直動アクチュエータよりも、軸方向長さが短い。 In the electric linear actuator according to the present invention, the stator of the electric motor is arranged so as to surround the outer periphery of the outer ring member. Therefore, the electric linear actuator is longer than the electric linear actuator in which the stator and the planetary roller are arranged in the axial direction. Is short.
また、この発明の電動式直動アクチュエータは、電動モータのステータを外輪部材の外周に配置したので、ステータを外輪部材内に配置した電動式直動アクチュエータよりも、大きなトルクを得ることができる。 Moreover, since the electric linear actuator of this invention has arrange | positioned the stator of an electric motor in the outer periphery of an outer ring member, a bigger torque can be obtained rather than the electric linear actuator which arrange | positioned the stator in the outer ring member.
また、ステータの外径側にロータを配置した電動式直動アクチュエータは、ステータの内径側に配置した電動式直動アクチュエータと比べて、ロータのステータに対する対向面の径が大きいので、ロータに作用するトルクを大きくすることが可能である。 In addition, the electric linear actuator having the rotor arranged on the outer diameter side of the stator has a larger diameter on the surface of the rotor facing the stator than the electric linear actuator arranged on the inner diameter side of the stator. It is possible to increase the torque to be applied.
また、上記の電動式直動アクチュエータでブレーキパッドを駆動してブレーキディスクを押圧するようにした電動ブレーキ装置は、軸方向長さが短いので、その電動ブレーキ装置を車両に組み込んだときに、電動ブレーキ装置周辺の部品のレイアウトの自由度が高い。 In addition, since the electric brake device in which the brake pad is driven by the electric linear actuator to press the brake disc has a short axial length, when the electric brake device is incorporated in a vehicle, There is a high degree of freedom in the layout of parts around the brake device.
図1に、車両用の電動ブレーキ装置を示す。この電動ブレーキ装置は、キャリパボディ1と、この発明の第1実施形態に係る電動式直動アクチュエータ2と、ブレーキパッド3,4と、ブレーキディスク5とからなる。
FIG. 1 shows an electric brake device for a vehicle. The electric brake device includes a caliper body 1, an electric
キャリパボディ1は、車輪と一体に回転するブレーキディスク5を間に挟んで対向する対向部6,7と、対向部6,7同士を結合するブリッジ部8とからなる。また、キャリパボディ1は、対向部6のブレーキディスク5に対する対向面9に設けられた挿入孔10に、ブレーキパッド3を移動させる電動式直動アクチュエータ2が挿入されており、対向部7のブレーキディスク5に対する対向面11に、ブレーキパッド4が設けられている。また、キャリパボディ1は、ブレーキパッド4をブレーキディスク5に接触、離反させる方向にスライドピン(図示せず)でスライド可能に支持されている。
The caliper body 1 includes
電動式直動アクチュエータ2は、図2に示すように、電動モータ12と、外輪部材13と、回転軸14と、遊星ローラ15と、遊星キャリヤ16と、ブレーキパッド移動部材17とを有する。
As shown in FIG. 2, the electric
電動モータ12は、ロータ18と、ロータ18に回転力を付与するステータ19とからなる。ステータ19は、図3に示すように、外輪部材13の外周を囲むように配置された環状のステータコア20と、周方向に一定の間隔をおいて配置された複数の電磁コイル21とからなり、各電磁コイル21は、ステータコア20の内周に形成された突起20aに巻回されている。ロータ18は、円筒状に形成され、ステータ19と外輪部材13の間に配置されており、その結果、ロータ18は、ステータ19と径方向に対向するように、ステータ19の内径側に配置された状態となっている。また、ロータ18の外径面には、複数の永久磁石18aが周方向に並んで取り付けられている。
The
ロータ18は、図2に示すように、外輪部材13に同軸に挿入された回転軸14に、ロータ18と一体に設けられた円盤状の結合部22を介して結合されている。ここで回転軸14に対する結合部22の固定は、ボルトやキーなどの固定部材を用いて行なってもよいが、焼ばめによって固定すると部品点数が少なくなり、製造コストを抑えることができる。
As shown in FIG. 2, the
遊星ローラ15は、回転軸14の外径面と、回転軸14の外径側に固定された外輪部材13の内径面との間に、周方向に一定の間隔をおいて複数設けられている。遊星ローラ15の外径面は、回転軸14の外径面に接触しており、その接触面間の摩擦によって回転軸14の回転が遊星ローラ15に伝達するようになっている。また、外輪部材13の内径面には、螺旋溝に条部材を嵌め込むことにより、螺旋凸条23が形成されており、螺旋凸条23は、遊星ローラ15の外径面に形成された螺旋溝24に係合している。螺旋凸条23と螺旋溝24は、リード角が異なり、遊星ローラ15が回転したときに、遊星ローラ15の螺旋溝24が螺旋凸条23に案内されて、遊星ローラ15が軸方向に移動するようになっている。
A plurality of
また、遊星ローラ15は、支持軸25を中心として回転可能に支持されており、支持軸25は、遊星ローラ15と軸方向に対向する遊星キャリヤ16に固定されている。遊星キャリヤ16は、滑り軸受26を介して回転軸14に支持されており、その滑り軸受26の滑りによって、回転軸14に対し回転可能、かつ、軸方向に移動可能となっている。遊星キャリヤ16と遊星ローラ15の間には、支持軸25を中心とした遊星ローラ15の回転運動が遊星キャリヤ16に伝達するのを遮断するスラスト玉軸受27が設けられている。
The
ブレーキパッド移動部材17は、軸方向にスライド可能に外輪部材13に挿入されており、遊星キャリヤ16と軸方向に対向して配置されている。遊星キャリヤ16とブレーキパッド移動部材17の間には、回転軸14を中心とした遊星キャリヤ16の回転運動がブレーキパッド移動部材17に伝達するのを遮断するスラスト玉軸受28が設けられている。ブレーキパッド移動部材17の軸方向端面29には、ブレーキパッド3が接触して配置されている。
The brake
図3に示すように、隣接する遊星ローラ15の間には、その各遊星ローラ15の外径面に摺接する扇形状の潤滑剤塗布部材30が設けられており、外輪部材13内に封入された潤滑剤が、その潤滑剤塗布部材30によって遊星ローラ15の外径面に塗布されるようになっている。また、図4(a),(b)に示すように、潤滑剤塗布部材30の遊星ローラ15に対する接触面31には溝32が形成されており、その溝32内に潤滑剤が溜まるようになっている。潤滑剤塗布部材30は、図5に示すケース33で支持される。
As shown in FIG. 3, between the adjacent
ケース33は、図5に示すように、潤滑剤塗布部材30の外径面を支持する部分円筒部34と、各潤滑剤塗布部材30の軸方向端面35を支持する底部36とからなる。底部36の中心には、回転軸14を回転可能に貫通させる孔37が形成されている。また、ケース33は、底部36に形成された孔38に、支持軸25が嵌め合わされており、図2に示すように、支持軸25に装着された止め輪39で軸方向に固定されている。このため、遊星ローラ15が軸方向に移動したときに、遊星ローラ15と共にケース33が軸方向に移動し、ケース33と共に潤滑剤塗布部材30が軸方向に移動する。
As shown in FIG. 5, the
このように構成された電動ブレーキ装置は、次のようにして動作する。 The electric brake device configured as described above operates as follows.
電動モータ12を作動させると回転軸14が回転し、遊星ローラ15が、自転しながら回転軸14の周りを公転する。このとき、螺旋凸条23と螺旋溝24の係合によって、遊星ローラ15が軸方向に移動し、その遊星ローラ15の軸方向運動が、スラスト玉軸受27、遊星キャリヤ16、スラスト玉軸受28、ブレーキパッド移動部材17を順に介してブレーキパッド3に伝達し、ブレーキパッド3でブレーキディスク5が押圧される。また、ブレーキパッド3に作用する反力によってキャリパボディ1がスライドして、ブレーキディスク5がブレーキパッド4で押圧される。このようにして、この電動ブレーキ装置は、電動式直動アクチュエータ2でブレーキパッド3を駆動し、ブレーキディスク5をブレーキパッド3,4で押圧する。
When the
電動式直動アクチュエータ2は、ステータ19が外輪部材13の外周を囲むように配置されているので、ステータと遊星ローラとを軸方向に並べて配置した電動式直動アクチュエータよりも、軸方向長さが短い。そのため、この電動ブレーキ装置は、軸方向長さが短く、車両に組み込んだときに、電動ブレーキ装置周辺の部品(たとえばサスペンション)のレイアウトの自由度が高い。
Since the electric
また、電動式直動アクチュエータ2は、電動モータ12のステータ19が外輪部材13の外周を囲むように配置されているので、ステータを外輪部材13内に配置した電動式直動アクチュエータよりもステータ19の径が大きく、ロータ18に大きいトルクを付与することができる。
Further, since the electric
また、電動式直動アクチュエータ2は、同軸に配置したロータ18と回転軸14とを互いに結合しているので、ロータに結合したロータ軸を回転軸14と並列に配置し、そのロータ軸の回転を中間歯車を介して回転軸14に伝達するようにした電動式直動アクチュエータと比べて、ロータ軸と中間歯車がなく、低コストである。
In the electric
図6および図7に、この発明の第2実施形態の電動式直動アクチュエータ40を組み込んだ電動ブレーキ装置を示す。電動式直動アクチュエータ40は、第1実施形態の遊星キャリヤ16と潤滑剤塗布部材30を一体に形成して遊星キャリヤ41を構成したものである。以下、第1実施形態と対応する部材は同一の符号を付して説明を省略する。
6 and 7 show an electric brake device incorporating the electric
外輪部材13の内径面と回転軸14の外径面との間には、周方向に一定の間隔をおいて複数の遊星ローラ42が設けられている。遊星ローラ42の外径面には、第1実施形態の螺旋溝24と同様の螺旋溝43が形成されている。
A plurality of
遊星キャリヤ41は、図6に示すように、遊星ローラ42と軸方向に対向して設けられており、滑り軸受26を介して回転軸14に支持されている。遊星ローラ42と遊星キャリヤ41の間に設けられたスラスト玉軸受27には、遊星キャリヤ41に形成された柱状突起43が嵌め込まれている。
As shown in FIG. 6, the
遊星キャリヤ41には、図7に示すように、隣接する各遊星ローラ42の外径面に摺接する扇形状の潤滑剤塗布部材44が一体に設けられている。潤滑剤塗布部材44には、図6に示すように、遊星ローラ42と軸方向に対向する底板47が設けられ、底板47と遊星キャリヤ41との間に遊星ローラ42が挟まれている。底板47は、止め輪48で潤滑剤塗布部材44に軸方向に固定されている。そのため、遊星ローラ42が軸方向に移動したときに、遊星キャリヤ41も軸方向に一体に移動する。また、潤滑剤塗布部材44には、図7に示すように、遊星ローラ42に対する接触面45に、第1実施形態の溝32と同様の溝46が設けられている。
As shown in FIG. 7, the
この電動ブレーキ装置は、第1実施形態と同様に、電動モータ12を作動させると、螺旋凸条23と螺旋溝43の係合によって遊星ローラ42が軸方向に移動し、遊星ローラ42の軸方向運動が遊星キャリヤ41を介してブレーキパッド3に伝達して、ブレーキディスク5が押圧される。また、遊星ローラ42の回転軸14の周りの公転運動が、潤滑剤塗布部材44を介して遊星キャリヤ41に伝達し、その結果、遊星ローラ42と遊星キャリヤ41が一体に公転する。
In this electric brake device, as in the first embodiment, when the
電動式直動アクチュエータ40は、ステータ19が外輪部材13の外周を囲むように配置されているので、軸方向長さが短い。そのため、この電動ブレーキ装置は、軸方向長さが短く、車両に組み込んだときに、電動ブレーキ装置周辺の部品のレイアウトの自由度が高い。また、電動式直動アクチュエータ40は、ステータ19が外輪部材13の外周を囲むように配置されているので、ロータ18に作用するトルクが大きい。
Since the electric
また、電動式直動アクチュエータ40は、第1実施形態の電動式直動アクチュエータ2と比べて、支持軸25がなく、製造コストが低い。
In addition, the electric
図8および図9に、この発明の第3実施形態の電動式直動アクチュエータ49を組み込んだ電動ブレーキ装置を示す。電動式直動アクチュエータ49は、第1実施形態の扇形状の潤滑剤塗布部材30を潤滑剤塗布部材50に置き換えたものである。以下、第1実施形態と対応する部材は同一の符号を付して説明を省略する。
8 and 9 show an electric brake device incorporating an electric
隣接する遊星ローラ15,15の間に設けられたローラ状の潤滑剤塗布部材50は、その両側の遊星ローラ15,15の外径面に転がり接触しており、その接触によって、外輪部材13内に封入された潤滑剤を、遊星ローラ15,15の外径面に塗布するようになっている。潤滑剤塗布部材50の外径面には溝51が形成され、その溝51内に潤滑剤が溜まるようになっている。また、潤滑剤塗布部材50はケース33で支持されている。
Roller-like
電動式直動アクチュエータ49は、潤滑剤塗布部材50が遊星ローラ15の外径面を転接するので、第1実施形態の電動式直動アクチュエータと比べて、潤滑剤塗布部材50と遊星ローラ15が磨耗しにくい。
In the electric
図10および図11に、この発明の第4実施形態の電動式直動アクチュエータ52を組み込んだ電動ブレーキ装置を示す。電動式直動アクチュエータ52は、第2実施形態の扇形状の潤滑剤塗布部材44を潤滑剤塗布部材54に置き換えたものである。以下、第2実施形態と対応する部材は同一の符号を付して説明を省略する。
10 and 11 show an electric brake device incorporating an electric
隣接する遊星ローラ42,42の間に設けられたローラ状の潤滑剤塗布部材54は、その両側の遊星ローラ42,42の外径面に転がり接触しており、その接触によって、外輪部材13内に封入された潤滑剤を、遊星ローラ42,42の外径面に塗布するようになっている。潤滑剤塗布部材54の外径面には溝57が形成されており、その溝57内に潤滑剤が溜まるようになっている。また、潤滑剤塗布部材54は、遊星キャリヤ53に一体に設けられた支持軸55で回転可能に支持されている。
Roller-like
電動式直動アクチュエータ52は、遊星ローラ42の回転軸14の周りの公転運動が、潤滑剤塗布部材54、支持軸55を順に介して遊星キャリヤ53に伝達し、その結果、遊星ローラ42と遊星キャリヤ53が一体に公転する。ここで、潤滑剤塗布部材54は、遊星ローラ42と転がり接触するので、遊星ローラ42と潤滑剤塗布部材54の間に作用する力が大きい場合にも、潤滑剤塗布部材54が磨耗しにくい。
The electric
上記各実施形態では、遊星ローラ15の螺旋溝24と係合する螺旋凸条23を、外輪部材13の内径面に設けたが、遊星ローラ15の螺旋溝24と係合する螺旋凸条は、外輪部材13の内径面にかえて、回転軸14の外径面に設けてもよい。
In each of the above embodiments, the
また、上記各実施形態では、遊星ローラの外径面に螺旋溝24を設けたが、螺旋溝24にかえて円周溝を設け、その円周溝が、外輪部材13の螺旋凸条23と係合するようにしてもよい。このようにしても、遊星ローラが回転したときに、円周溝が螺旋凸条23に案内されるので、遊星ローラが軸方向に移動する。
In each of the above embodiments, the
上記第4実施形態の電動式直動アクチュエータ52において、螺旋溝24にかえて円周溝58を設ける場合、図12、図13に示すように、潤滑剤塗布部材54の外径面には、遊星ローラ42の円周溝58に嵌まり込む周方向の凸条59を形成することができる。このようにすると、遊星ローラ42の外径面の円周溝58の内面に、潤滑剤を直接塗布することが可能となる。
In the electric
図14および図15に、この発明の第5実施形態の電動式直動アクチュエータ60を組み込んだ電動ブレーキ装置を示す。電動式直動アクチュエータ60は、第1実施形態の電動モータ12を、電動モータ61に置き換えたものである。以下、第1実施形態と対応する部材は同一の符号を付して説明を省略する。
14 and 15 show an electric brake device incorporating an electric
電動モータ61は、ロータ62と、ロータ62に回転力を付与するステータ63とからなる。ステータ63は、外輪部材13の外周を囲むように配置された環状のステータコア64と、周方向に一定の間隔をおいて配置された複数の電磁コイル65とからなり、各電磁コイル65は、ステータコア64の外周に形成された突起64aに巻回されている。ロータ62は、円筒状に形成され、ステータ63と径方向に対向するように、ステータ63の外径側に配置されている。また、ロータ62の内径面には、複数の永久磁石62aが周方向に並んで取り付けられている。
The
電動式直動アクチュエータ60は、ステータ63の外径側にロータ62が配置されているので、ステータ19の内径側にロータ18が配置された第1実施形態の電動式直動アクチュエータ2よりも、ロータ62のステータ63に対する対向面66が径方向外方に位置し、対向面66の径が大きい。そのため、ロータ62に作用するトルクが大きい。また、電動式直動アクチュエータ60を組み込んだ電動ブレーキ装置は、ブレーキの応答性がよい。
Since the electric
また、第2〜4実施形態の電動モータ12を電動モータ61に置き換えて電動式直動アクチュエータを構成してもよい。このようにしても、第5実施形態と同様に電動式直動アクチュエータの発生するトルクをより大きくすることができる。
The
3,4 ブレーキパッド
5 ブレーキディスク
12 電動モータ
13 外輪部材
14 回転軸
15 遊星ローラ
18 ロータ
19 ステータ
22 結合部
23 螺旋凸条
24 螺旋溝
3, 4
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