JP2008308789A - 着衣 - Google Patents
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Abstract
【課題】日焼けし易い部分を効果的に被って日焼けを防ぎしかも上着内に熱気がこもらず、冷房が効いた屋内では冷房による冷えを防ぐための上着となる日焼け防止用着衣を提供することを課題とする。
【解決手段】
首周りを被う帯状の首部被い部の偏芯位置したところから胸部被い部を垂下して構成した日除け部材を、着脱自在に着衣に係着する構造とすることで屋外では日焼け防止用着衣となり冷房の効いた屋内では、日除け部材を外して冷えを防ぐ着衣として着用可能とする。また、着衣の胴部を開放し、さらに胸部被い部の裏面に間隔を有してピンタックを複数縦設し、下に着た衣服との間に隙間を形成して体の前面で受けた空気が通り、首被い部と首の間へ抜けて放熱する構造とした。
【選択図】 図5
【解決手段】
首周りを被う帯状の首部被い部の偏芯位置したところから胸部被い部を垂下して構成した日除け部材を、着脱自在に着衣に係着する構造とすることで屋外では日焼け防止用着衣となり冷房の効いた屋内では、日除け部材を外して冷えを防ぐ着衣として着用可能とする。また、着衣の胴部を開放し、さらに胸部被い部の裏面に間隔を有してピンタックを複数縦設し、下に着た衣服との間に隙間を形成して体の前面で受けた空気が通り、首被い部と首の間へ抜けて放熱する構造とした。
【選択図】 図5
Description
本発明は、首と胸元部分の日焼け防止に効果のある着衣に関するものである。
紫外線が肌に及ぼす影響は単に皮膚が黒くなりシミやしわが増えるだけでなく、 皮膚がんの原因になることも明らかとなり美容と健康の両面から日焼けを防止するための着衣が工夫されるようになった。紫外線の強い時期は気温の高い時期でもあるので衣服は胸元や背中が開いた薄物となり戸外では日焼けが心配であるが、体を着衣で被うと着衣内に熱気がこもり暑さを増すという不都合が生じる。
特許文献1では前打ち合わせがなく手の甲まで被う袖を備えた日焼け防止用着衣が提案されている。
実用新案登録第3099672号公報
特許文献1の日焼け防止用着衣は、胸部から腹部にかけて広く開いた身頃となる構成で、首と胸元は日焼けに対して何の対策もなされていない。
本発明は、日焼けし易い部分を効果的に被って日焼けを防ぎしかも着衣内に熱気がこもらず、冷房が効いた屋内では冷えすぎを防ぐための着衣となる日焼け防止用着衣を提供することを課題とする。
本発明は上記した課題を解決するためになされたものであり、請求項1記載の着衣は、着用した際着用者の胸部が解放される立襟のない着衣において、着用者の首周りおよび胸部を被う日除け部材を前記着衣の首周りに着脱自在に装着したものであって、前記日除け部材は、着用者の首周りを被う帯状の首被い部と、この首被い部の長手方向における中央よりも右側(または左側)に偏心位置したところから垂下して着用者の胸部を被う胸部被い部とから構成し、前記胸部被い部は、その裏側でかつ下端から間隔を有して縦設された複数個の所定長のピンタックを有し、前記首被い部の長手方向の両端部には、該両端部分を相互に着脱自在に取着する面ファスナーを設け、上記着衣を着用した状態で、この面ファスナーが着用者の前中心よりも左側(または右側)に位置するように前記日除け部材を着衣の後方の上端部分に着脱自在に装着すると共に、着用者の胸部を被った前記胸部被い部が左右に位置する着衣に着脱自在に取り付けられる係着部材を、前記胸部被い部と前記着衣に夫々設けたことを特徴とする。
紫外線は薄物の衣服を透過して皮膚に至り日焼けをおこすので戸外では直接日光に晒される部分だけでなく衣服で被われている部分にも日焼けを防ぐ対策を要するが、また同時に、暑い時期に着衣を重ねるので着衣内に熱気がこもらない配慮も必要である。本発明の着衣は日焼けの程度の低い腹部を開放することにより、胴回りの着衣内に熱気がこもらない効果を奏する。
胸部被い部は、上辺が首被い部の前面下部とつながり下辺はバストトップの少し上方に位置し、左右の辺は其々左右に位置する着衣と係着する構成である。また、裏面に複数のピンタックを間隔を有して縦設するので、下に着ている衣服との間に縦方向の隙間が複数形成されてバイク等で走行する折には体の前面に受ける空気が、また自動車を運転する折にはエアコンから吹き出る空気が、胸から首への傾斜上に上下方向に形成されたトンネル状の隙間に入り、首周りをゆるく被った首被い布と首との間へと通り抜けて熱気を逃す。なお、ピンタック加工についてはタックの生地幅を折れない程度に広くとると、ひだが深くなるので隙間が広くなり空気が入り易くなって熱気を放出する効果が増大する。
着衣と日除け部材との着脱部はボタンや面テープだけでなくホック等、他の着脱部材を用いてもよい。
略長方形のショール状のものを着衣とした場合、両端には手の甲を被う被い布を設け、長手方向中央部の上端部分にボタンホールを設けて日除け部材を装着すると、日焼けをおこしやすい肩や背中、腕、手の甲、それに首と胸部を被う日除けショールとなり、着衣内には熱気がこもらず、日除け部材を取り外せば屋内で冷房による冷えすぎを防ぐショールとしてデザイン的に無理なく用いることができる。さらに、この場合、日除け部材だけを収納すればよいので嵩高い荷物を持て余すこともない。
ショール状の着衣だけでなく、左右の前身頃を有し着用した際着用者の胸部が開放される立襟のない着衣に日除け部材を装着した場合も同様の効果を得ることができる。
以下、本発明の詳細を図面に基づき説明する。図1は、日除け部材5を装着していないショール状の着衣1を示す図である。上辺に沿ったボタンホール41は胸被い部7の左右の辺に設けたボタン91に係着するもので、中央のボタンホール42は首被い部6の首の後ろに当たる部分に設けたボタン92に係着する。
図2は日除け部材5を示し、首周りを被う首被い部6とこの首被い部6の長手方向における中央よりも右側に偏心位置したところから垂下して胸部を被う胸被い部7から構成される。首被い部6の長手方向の両端部には着脱自在の面ファスナー10を設ける。胸部被い部7のボタン91は左右に位置する着衣21,22のボタンホール41係着し、首被い部6のボタン92は後ろに位置する着衣3のボタンホール42と係着する。
図3は、日除け部材5を着衣1に装着したものを裏面から見た拡大図である。後ろに位置する着衣3の上端部分に首被い部6を係着し右に位置する着衣21に胸部被い部7を係着して装着したものである。何れも裏面であるから首被い部6、胸部被い部7ともボタン付け糸31が見える。胸部被い部7の裏面には所定長のピンタック81を複数個間隔を有して縦設している。ピンタック加工は、タック幅が広すぎると使用しているうちにタックが畳まれた状態になり隙間が狭くなることがあるので4mm程度とし、胸部被い部7の上端近くまで縦設すると下の衣服との間に胸から首に向かう隙間が形成されて体の前面に受ける空気が流れ込み、首と首被い部6の間を通って顎へと抜ける気流となるので放熱の効果を奏する。
ショール状のものを着衣とする場合は、後ろに位置する着衣部分3の日除け部材5を装着する個所に襟ぐりを設け、胸部被い部7の横幅を前身頃を備えた着衣12に用いるときより広く構成すると、より体形に沿い易くなる。
図3で示すように、後ろに位置する着衣3と首被い部6を係着し右に位置する着衣21に胸部被い部7を係着すると、首被い部6の面ファスナー10を備えた端と左に位置する着衣22が一連の開きを形成するので、この状態でショールを羽織り、首被い部6両端の面ファスナー10を留め左に位置する着衣22に設けたボタンホール41と胸部被い部7のボタン91を留めると着用できる。
図4は着衣11に日除け部5を装着した着衣全体11正前面を示す。袖口には手の甲の日除けとなる手の甲被い部32を有し、手の甲被い部32の内側には該被い布がずれないように手指と係止するための輪状の止め部を設けその輪に手指を通して着用する構造である。
図5はショール状着衣11に日除け部材5を装着したものを着用した図を示す。
図6(a)は左右の前身頃を有し着用した際着用者の胸部が開放される立襟のない着衣の前面図で、(b)は左右の前身頃を有し着用した際着用者の胸部が開放される立襟のない着衣に日除け部材5を装着したものを着用した図を示す。
図7は、右に位置する着衣21と左に位置する着衣22に胸部被い部7をボタン91にて係着した断面図を示す。胸部被い部7にはその裏面にピンタック加工によるひだ81を有し表面にはピンタック加工による縫い線82を有する。
着衣と、日除け部材を紫外線遮蔽効果を有する生地により構成すると日焼け防止の効果が一層確かなものとなる。
屋内では日除け部5を外して冷えすぎ防止のための着衣1として用いることができる。この場合、日除け部材5だけを収納すれば良いので荷物が嵩張って困ることもなく、また、着衣12は手の甲被い部13を折り曲げると通常のジャケットとなるデザインなので便利である。
11、 ショール状着衣
12、 左右の前身頃を有し着用した際着用者の胸部が開放される立襟のない着衣
21、 右に位置する着衣
22、 左に位置する着衣
3、 後ろに位置する着衣
41、 前面左右に位置する着衣のボタンホール
42、 後面に位置するボタンホール
5、 日除け部材
6、 首被い部
7、 胸部被い部
81、 ピンタック加工によるひだ
82、 ピンタック加工の裏面
91、 胸部被い部のボタン
92、 首被い部のボタン
10、 面テープ
31、 ボタン付け糸
32、 手の甲被い部
12、 左右の前身頃を有し着用した際着用者の胸部が開放される立襟のない着衣
21、 右に位置する着衣
22、 左に位置する着衣
3、 後ろに位置する着衣
41、 前面左右に位置する着衣のボタンホール
42、 後面に位置するボタンホール
5、 日除け部材
6、 首被い部
7、 胸部被い部
81、 ピンタック加工によるひだ
82、 ピンタック加工の裏面
91、 胸部被い部のボタン
92、 首被い部のボタン
10、 面テープ
31、 ボタン付け糸
32、 手の甲被い部
Claims (1)
- 着用した際着用者の胸部が解放される立襟のない着衣において、着用者の首周りおよび胸部を被う日除け部材を前記着衣の首周りに着脱自在に装着したものであって、前記日除け部材は、着用者の首周りを被う帯状の首被い部と、この首被い部の長手方向における中央よりも右側(または左側)に偏心位置したところから垂下して着用者の胸部を被う胸部被い部とから構成し、前記胸部被い部は、その裏側でかつ下端から間隔を有して縦設された複数個の所定長のピンタックを有し、前記首被い部の長手方向の両端部には、該両端部分を相互に着脱自在に取着する面ファスナーを設け、上記着衣を着用した状態で、この面ファスナーが着用者の前中心よりも左側(または右側)に位置するように前記日除け部材を着衣の後方の上端部分に着脱自在に装着すると共に、着用者の胸部を被った前記胸部被い部が左右に位置する着衣に着脱自在に取り付けられる係着部材を、前記胸部被い部と前記着衣に夫々設けたことを特徴とする着衣。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007158180A JP2008308789A (ja) | 2007-06-15 | 2007-06-15 | 着衣 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007158180A JP2008308789A (ja) | 2007-06-15 | 2007-06-15 | 着衣 |
Publications (1)
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JP2008308789A true JP2008308789A (ja) | 2008-12-25 |
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JP2007158180A Pending JP2008308789A (ja) | 2007-06-15 | 2007-06-15 | 着衣 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008308789A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019206764A (ja) * | 2018-05-28 | 2019-12-05 | 株式会社セフト研究所 | 衣服用アタッチメント及び衣服 |
-
2007
- 2007-06-15 JP JP2007158180A patent/JP2008308789A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019206764A (ja) * | 2018-05-28 | 2019-12-05 | 株式会社セフト研究所 | 衣服用アタッチメント及び衣服 |
WO2019230556A1 (ja) * | 2018-05-28 | 2019-12-05 | 株式会社セフト研究所 | 衣服用アタッチメント及び衣服 |
CN112203543A (zh) * | 2018-05-28 | 2021-01-08 | 株式会社Sft研究所 | 衣服用附件以及衣服 |
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