JP2008303153A - 生薬製剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】口腔内で溶解または崩壊させて生薬・漢方薬の成分を摂取させる生薬製剤であって、服用し易くするために薄い剤形とされると共に、保形性を有し、かつ、生薬の含有率を高めることが可能な生薬製剤を提供する。
【解決手段】生薬製剤は、生薬と、可食性の水溶性フィルム形成剤とを含有してフィルム状に形成され、前記生薬は、生薬製剤の全乾燥質量に対し乾燥固形分として60質量%から90質量%含有されている。また、生薬製剤は、生薬を含有する生薬層と、可食性の水溶性フィルム形成剤を含有し、生薬層の片面または両面を被覆して支持する支持層とを具備する構成とすることができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、生薬製剤に関するものであり、特に、口腔内で溶解または崩壊させて生薬成分を経口摂取する生薬製剤に関するものである。
近年、高齢化の進行に伴って嚥下困難者が増加する傾向にある。そのため、薬を飲み込むことができない患者に対しても、口腔内で溶解または崩壊させて医薬成分を経口投与できる製剤の開発が強く要望されている。また、生薬・漢方薬は古くから人々に馴染みが深く、近年では漢方薬を処方する医療機関も多いことから、口腔内で溶解または崩壊させて生薬・漢方薬の成分を摂取できる製剤も望まれる。
ここで、生薬及び生薬を配合した漢方薬は、旧来より煎じ薬(湯剤)として服用されているが、その他の剤形として、生薬を粉末とした散剤、粉末を丸く固めた丸剤、エキス抽出液を乾燥させて顆粒剤や錠剤等とした乾燥エキス剤がある。これらの剤形の中から、発明者らは、生薬エキスを乾燥・固化して板状とした乾燥エキス剤に着目した。これは、生薬エキスを濃縮し、数ミリメートル厚さの板状に成形して固化させたものであり、錠剤や丸剤の場合には添加されている流動化剤や崩壊剤等の添加剤が加えられておらず、生薬エキスのみから製造されているという特徴を有する(例えば、非特許文献1,非特許文献2参照)。
この板状の乾燥エキス剤は、一回量を折り取り、一般的には水や湯などと共に服用されるが、口腔内で溶かして服用する人もいる。そこで、この乾燥エキス剤の板の厚さを薄くすることができれば、口腔内で溶解または崩壊し易いものとなり、また、独特の苦味も低減されるため、嚥下困難者でも服用し易い製剤となると考えられる。
鈴木昶著,「伝承薬の辞典」,東京堂出版,1999年2月,p.148 日野製薬株式会社、"百草"、[online]、[平成19年2月16日検索]、インターネット<URL:http://www.hino−seiyaku.com/old/whatshyakuso.html>
しかしながら、従来の板状の乾燥エキス剤の製造方法では、板の厚さを薄くしようとすれば容易に割れてしまい、形状を保つことができなかった。
また、生薬・漢方薬では、薬効を得るために一回に服用すべき量は、いわゆる西洋薬に比べて多量である場合が多い。その場合は、保形性を得るために添加剤を多く加え、その分生薬の含有率が低下することとなれば、一回に服用すべき生薬製剤が多くなり、望ましくない。
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、口腔内で溶解または崩壊させて生薬・漢方薬の成分を摂取させる生薬製剤であって、服用し易くするために薄い剤形とされると共に、保形性を有し、かつ、生薬の含有率を高めることが可能な生薬製剤の提供を課題とするものである。
上記の課題を解決するため、本発明にかかる生薬製剤は、「生薬と、可食性の水溶性フィルム形成剤とを含有してフィルム状に形成され、前記生薬は、生薬製剤の全乾燥質量に対し乾燥固形分として60質量%から90質量%含有されている」ものである。
「生薬」は特に限定されず、例えば、オウバク、オウレン末、ニンジン末、コウボク、オウヒ、カミツレ等、日本薬局方や日本薬局方外生薬規格に収載された生薬及びその他の生薬のエキス、あるいは粉末を好適に使用することができる。
生薬の種類は、一種類であっても複数種類が同時に使用されるものであっても良い。また、旧来よりの漢方処方により、複数の生薬が所定の割合で配合された漢方薬であっても良い。また、生薬のエキスとしては、エキス抽出液、エキス抽出液を凍結乾燥や噴霧乾燥等により乾燥させて得た顆粒状の乾燥エキス、エキス抽出液を濃縮して乾燥・固化させた板状の乾燥エキスを使用することができる。なお、エキスを抽出する液は、水であってもオイル等の有機溶媒であっても良い。
「可食性の水溶性フィルム形成剤」としては、例えば、ヒプロメロース(旧日本薬局方名「ヒドロキシプロピルメチルセルロース」)、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、プルラン、カラギーナン、寒天、デンプン、ペクチン、アルギン酸ナトリウム、グアガム、ゼラチン、カゼイン等を好適に使用することができる。
生薬及び可食性の水溶性フィルム形成剤に加えて、本発明の生薬製剤には他の成分を含有させることができる。例えば、可塑剤として、グリセリン、ソルビトール、マルチトールなどの糖アルコール、プロピレングリコール等を用いることができる。また、矯味剤、香料、着色料等を含有させることもできる。
生薬製剤の「全乾燥質量に対する乾燥固形分としての質量%」で規定される生薬の含有率は、生薬製剤を乾燥させて恒量となった質量のうち、生薬由来の乾燥固形分の質量の占める割合であり、生薬由来の乾燥固形分の質量は、乾燥させたエキスの質量あるいは乾燥粉末の質量として把握することができる。
仮に、可食性の水溶性フィルム形成剤を多く用い、これに生薬を添加することによって、可食性フィルムに生薬が担持された構成とした場合は、フィルム化は比較的容易であり、保形性を有する可食性フィルムとなると考えられる。しかしながら、そのような構成では、可食性フィルム中の生薬の含有率は低いものとなる。そのため、薬効を得るための必要量が多い生薬・漢方薬の場合は、一回に服用すべき可食性フィルムの枚数が多くならざるを得ない。本発明者らは、検討の結果、フィルム状の形状を保ち得る程度で、できるだけフィルム形成剤等の添加量を抑え、生薬の含有率を90質量%まで高められることを見出した。
従って、上記の構成により、本発明によれば、フィルム状とされることにより、口腔内で溶解または崩壊し易く、嚥下困難者でも服用し易い、新しい剤形の生薬製剤を提供することができる。また、生薬製剤中の生薬の含有率が60〜90質量%と高いため、薬効を得るための必要量が多い生薬であっても、一回に服用すべき枚数を抑えることができる。なお、“一回に服用すべき枚数”とは、複数枚を同時に服用するという意味ではなく、一日一回、一日三回のような回ごとに服用すべき枚数という意味で用いている。
本発明にかかる生薬製剤は、「生薬を含有する生薬層と、可食性の水溶性フィルム形成剤を含有し、前記生薬層の片面または両面を被覆して支持する支持層とを具備し、前記生薬は、前記生薬層に、前記生薬層の全乾燥質量に対し乾燥固形分として60質量%から90質量%含有されている」ものである。
ここで、「生薬層」は、生薬を主成分とする層であるが、その他の成分として、上記に例示した可塑剤や、寒天、デンプン、ペクチン、プルラン、グアガム、キサンタンガム、カラギーナン、ポピドン、ヒプロメロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロースに例示される増粘剤を添加することができる。また、「支持層」は、水溶性フィルム形成剤を主成分とする層であるが、その他の成分として、可塑剤、崩壊剤、矯味剤、香料等を添加することができる。
上記の構成により、本発明によれば、水溶性フィルム形成剤を含有する柔軟な支持層で生薬層をコーティングし、強化することにより、保形性を高めたフィルム状の生薬製剤とすることができる。また、生薬製剤の全体にフィルム形成剤を混合してフィルム化する場合に比べ、水溶性フィルム形成剤の添加量を抑えて生薬製剤の厚さを薄くすることができるため、生薬成分の含有量を高め、一回に服用すべき生薬製剤の枚数を抑えることが可能となる。
また、生薬層を支持層で被覆することにより、支持層の奏するガスバリア作用によって生薬層が保護される。これにより、薄い剤形でありながら、生薬成分が安定的に保持された生薬製剤となる。
加えて、生薬層とは別に支持層を具備することにより、薬効を奏する生薬層とは異なる機能を支持層に持たせることも可能となる。例えば、生薬層の両面を支持層で被覆した場合は、口腔内で最初に溶解または崩壊するのは支持層であるため、支持層に崩壊剤を添加することにより、生薬製剤の口腔内での崩壊性を高めることができる。あるいは、口腔内で最初に溶解または崩壊する支持層に矯味剤や香料を含有させて味付けや香り付けを行うことにより、生薬製剤の口当たりを良くし、生薬独特の苦味や香りをマスキングすることができる。
なお、生薬の中には、ごく微量で薬効を発揮する種類もあるが、その場合は、生薬層の厚さを薄くすることによって、生薬製剤中の生薬成分の含有量を抑えることもできる。そして、生薬層を支持層で被覆することにより、薄い生薬層に、ハンドリングし易い厚さや強度を付与することができる。
また、本発明にかかる生薬製剤は、「前記生薬は、前記生薬層に、前記生薬層の全乾燥質量に対し乾燥固形分として70質量%から100質量%含有されている」ものとすることができる。
生薬層に生薬が100質量%含有されている場合とは、可塑剤、増粘剤など、生薬以外の他の成分は一切添加せずに、生薬層を構成させた場合である。
仮に、生薬層へ可塑剤や増粘剤を多く添加すれば、生薬層自体を柔軟で保形性の良いものとし、生薬製剤全体の保形性を高めることが可能となると考えられるが、一方で、生薬製剤中の生薬の含有率が低下する。これに対し、本発明者らは、生薬層をコーティングした支持層によって、生薬製剤の保形性を専ら担保させることにより、生薬層における生薬の割合を高めることを可能とした。更には、生薬以外の他の固形成分を添加することなく、生薬成分のみで生薬層を構成させることもできた。これにより、生薬製剤を薄いフィルム状としても、一回に服用すべき枚数を抑えることが可能となる。
本発明にかかる生薬製剤は、「前記生薬層は両面を前記支持層によって被覆され、前記水溶性フィルム形成剤は、前記支持層にのみ含有される」ものとすることができる。ここで、水溶性フィルム形成剤として使用されるヒプロメロース、プルラン、寒天、デンプン等は増粘剤として用いられることもあるが、本構成を採用した場合の本発明では、このような添加剤は、増粘剤としてであっても生薬層には含有させない。
本発明では、支持層によって生薬層を両面から支持させることにより、生薬層自体をフィルム形成剤でフィルム化することなく、保形性を有する生薬製剤とすることができる。これにより、生薬層における生薬の割合を高め、生薬製剤中の生薬の含有率を高めることができる。
本発明にかかる生薬製剤は、「前記生薬は、前記生薬層及び前記支持層に共に含有される」ものとすることができる。
生薬を支持層に含有させる方法としては、水溶性フィルム形成剤の水溶液に、生薬の粉末、顆粒状の乾燥エキス、エキス抽出液を添加する方法や、フィルム形成剤を溶解させる溶媒としてエキス抽出液を使用する方法等を例示することができる。
上記の構成により、本発明によれば、生薬層と支持層との両方に生薬を含有させることにより、生薬製剤全体としての生薬の含有率を更に増加させることができる。ここで、生薬層に含有させる生薬と、支持層に含有させる生薬とを、同一の種類とすれば、生薬製剤中のその生薬成分の含有率を高め、少ない枚数の生薬製剤の摂取で充分な薬効を得ることができる。
あるいは、生薬層と支持層とで異なる種類の生薬を含有させることにより、生薬の組み合わせによる漢方薬としての生薬製剤とすることができる。また、あるいは、甘味や芳香を有する生薬によって、生薬としての薬効を得ると同時に、生薬製剤の味を整えたり香り付けを行ったりすることができる。
本発明にかかる生薬製剤は、「前記支持層の厚さは3μmから35μmであり、生薬製剤全体の厚さが100μmから500μmである」ものとすることができる。
生薬製剤中の生薬含有量を多くしたい場合、主に生薬によって構成される生薬層を厚くすることも考えられるが、口腔内での溶解性・崩壊性や感触に劣るものとなる。また、生薬層に対して支持層が薄すぎれば、支持層によって生薬層を充分に支持できず、保形性に劣るものとなる恐れがある一方で、支持層が厚すぎれば、保形性やガスバリア性には優れたものとなっても、口腔内での溶解性・崩壊性や感触に劣るものとなる。本発明によれば、上記の構成とすることにより、保形性、ガスバリア性、及び口腔内での感触、溶解性・崩壊性に対する要請との調和を図りつつ、生薬の含有量を多くすることが可能となる。
本発明に係る生薬製剤は、「前記生薬として、精油を含有する」ものとすることができる。ここで、生薬の「精油」としては、ケイヒ油、チョウジ油、ウイキョウ油等を例示することができる。
精油は、油脂に似た性質を有する。そのため、生薬としての薬効を有する生薬の精油を、可塑剤としても作用させることにより、柔軟で保形性に優れる生薬製剤とすると共に、生薬製剤全体における生薬の含有率を高めることができる。加えて、精油は、芳香を有するものが多いため、生薬製剤の香りを調整することもできる。
本発明に係る生薬製剤は、「前記生薬として、乾燥粉末を含有する」ものとすることができる。
乾燥粉末の状態の生薬は、そのままでは非常に服用し難い。また、乾燥粉末は、吸湿や変質もし易く、保存性に劣る。一方、乾燥粉末を用いて錠剤や丸剤とした場合は、保存性は良いものとなるが、嚥下困難者は服用することが難しい。加えて、錠剤や丸剤とするためには、賦形剤、流動化剤、崩壊剤など、生薬以外の添加剤を加えざるを得ない。これに対し、本発明では、フィルム状とすることにより、乾燥粉末を原料としても、服用し易い製剤とすることができる。また、フィルム化することによって、粉末状の生薬を安定化することができる。加えて、本発明では、乾燥粉末を原料としても、上記のように、生薬以外の成分の含有率が抑えられた生薬製剤とすることもできる。
以上のように、本発明の効果として、口腔内で溶解または崩壊させて生薬・漢方薬の成分を摂取させる生薬製剤であって、服用し易くするために薄い剤形とされると共に、保形性を有し、かつ、生薬の含有率を高めることが可能な生薬製剤を提供することができる。
以下、本発明の第一実施形態である生薬製剤、及び該生薬製剤の製造方法について、図1乃至図3を用いて説明する。ここで、図1は第一実施形態の生薬製剤の製造方法を示す工程図であり、図2は実施例1乃至実施例8の生薬製剤の水分含有率の変化を示すグラフであり、図3は実施例8の生薬製剤の水分含有率の変化を包装の有無で比較したグラフである。
第一実施形態の生薬製剤は、生薬を含有する生薬層と、可食性の水溶性フィルム形成剤を含有し、生薬層の両面を被覆して支持する支持層とを具備してフィルム状に形成されている。更に、生薬は、生薬層に、生薬層の全乾燥質量に対し乾燥固形分として70質量%から100質量%含有されている。
本実施形態の生薬製剤の製造方法は、図1に示すように、可食性の水溶性フィルム形成剤の水溶液を調製する工程S1,S1’と、フィルム形成剤の水溶液を基面上に流延し乾燥させて支持層を形成させる工程S2と、生薬を含有する生薬含有液を調製する工程S3と、生薬含有液を支持層の上に流延し乾燥させて生薬層を形成させる工程S4と、生薬層の上に水溶性フィルム形成剤の水溶液を流延し乾燥させて支持層を形成させる工程S5と、形成されたフィルム状の生薬製剤を基面から剥離する工程S6とを具備している。
より詳細に説明すると、工程S1,S1’では、水溶性フィルム形成剤と水とを混合し、ダマがなくなるまで充分撹拌する。このとき、加熱溶解させても良く、可塑剤、矯味剤等の添加剤、生薬の粉末や乾燥エキスを添加することもできる。その後、加熱溶解させた場合は冷却し、更に脱泡処理を行う。
工程S2では、平滑な平面にベースフィルム(PP、PET製)を固定して基面とし、調製されたフィルム形成剤の水溶液を基面上に均一に流延し、乾燥させて支持層を形成させる。なお、支持層の厚さは、フィルム形成剤水溶液の粘度、流延速度等に依存するため、所望の厚さとなるように適宜調整を行う。
工程S3では、生薬を含有させた液媒体を濃縮し、生薬含有液を調製する。ここで、生薬含有液としては、生薬のエキス抽出液を濃縮したもの、生薬の乾燥エキスを水に溶解させた水溶液を濃縮したもの、あるいは、生薬の粉末を分散させた液を濃縮したものを使用することができる。なお、生薬含有液には、可塑剤、増粘剤、矯味剤等の添加剤を含有させることができ、その場合は、濃縮前に添加して充分に混合しておく。
工程S4では、工程S2で基面上に形成された支持層の上に、生薬含有液を均一に流延し、乾燥させて生薬層を形成させる。更に、工程S5では、工程S4において支持層上に形成された生薬層の上に、工程S1’で調製されたフィルム形成剤の水溶液を更に流延し、乾燥させて支持層を形成させる。その後、工程S6において基面から剥離すれば、生薬層の両面が支持層でコーティングされているフィルム状の生薬製剤が得られる。
以下、第一実施形態の具体的な実施例1乃至実施例8について説明する。表1に、各実施例の組成、生薬層及び支持層の厚さ、及び生薬含有率を示す。表中の組成は、生薬層及び支持層の全乾燥質量を、それぞれ層ごとに100質量%とし、これに対する各成分の乾燥固形分としての質量%で表示している。また、生薬含有率は、生薬製剤の全乾燥質量に対する生薬の乾燥固形分としての質量%で表示している。
Figure 2008303153
オウバクは、非麻薬性止瀉薬、苦味健胃薬、消炎薬、局所収斂薬として用いられる生薬であり、実施例1乃至実施例8では、生薬の主成分として用い、抽出エキスの濃縮液を原料とした。また、クコシ末は滋養強壮(補気)薬として用いられる生薬であるが、甘味を有しており、実施例1,2,4,6,7では矯味剤を兼ねて乾燥粉末を添加している。更に、ケイヒ油は、健胃薬として用いられる生薬であるが、実施例3乃至実施例6では可塑剤を兼ねて添加している。また、ケイヒ油は、矯味剤及び香料としても作用する。なお、グリセリン脂肪酸エステル及びショ糖脂肪酸エステルは、食品添加物として認可されている界面活性剤であり、実施例5及び実施例6では、流延液の表面張力を低下させる目的で添加している。
製造された各実施例の生薬製剤について、温度25℃,湿度60%で保存した場合の水分含有率の変化を測定した。ここで、水分含有率は、第十五改正日本薬局方に規定された生薬試験法の乾燥減量の測定方法に基づいて求めた。表2に、各実施例の生薬製剤について、保存を開始する前の水分含有率を示す。また、図2に、保存開始前の水分含有率を1とした場合の、日数の経過に伴う水分含有率の変化を示す。
更に、生薬製剤の保形性の評価として、常温の室内で放置した各実施例の生薬製剤について、割れ易さの試験を行った。ここで、割れ易さは、「柔軟で二つ折りにしても割れない」、「二つ折りにするとひびが入る」、「二つ折りにすると割れる」、「軽く曲げただけで割れる」の四段階で評価した。表2に、製造されてから二週間経過後、三週間経過後、一カ月経過後における割れ易さの評価を、シワ及びべたつきの所見と併せて示す。
Figure 2008303153
表2に示されるように、実施例1乃至実施例7の生薬製剤は、何れも、一カ月経過後も柔軟で割れにくく、保形性を有していた。特に、添加剤を加えることなく生薬成分のみで生薬層を構成させた場合でも(実施例1及び実施例7)、保形性を有する生薬製剤を製造することができたことは意義が大きい。
実施例8は、三週間経過後までは、ややべたつきがあるものの保形性を有していたが、一カ月経過した時点では、べたつきが激しくハンドリングが困難となった。これは、図2から分かるように、一カ月経過前から水分含有率が急激に増加していること、すなわち吸湿していることに起因すると考えられた。一方、図2によれば、実施例1及び実施例2も日数の経過に伴う吸湿が大きいが、シワは生じるものの、一カ月経過後まで保形性が維持されている。この相違は、実施例1及び実施例2では支持層の厚さが10μmであるが、実施例8では支持層の厚さが3μmと薄い設定であることが影響していると考えられた。これにより、支持層によって生薬層を保護・強化し、割れにくいフィルムとできることに加え、支持層によって吸湿による劣化を抑えることも可能であると考えられた。
なお、実施例8の生薬製剤を、ガスバリア性の高いアルミニウム箔製パックで個別に包装して保存した場合は、図3に示すように、吸湿を抑えることが可能であった。また、保形性の評価においても、一カ月経過後に、べたつきは感じられるものの、柔軟で割れにくくいと共に、ハンドリングが可能な状態が維持されていることが確認された。
また、実施例3乃至実施例7の生薬製剤は、図2に示されるように水分含有率の変化も小さく安定しており、表2に示されるように保形性の評価も極めて良好であった。
上記に示したように、本発明の第一実施形態によれば、フィルム形成剤を含有する支持層で生薬層の両面を被覆することにより、生薬層における生薬の含有率を89〜100質量%まで高め、生薬製剤中における生薬の含有率を79〜92質量%という高い値として、保形性を有するフィルム状の生薬製剤とすることができた。これにより、口腔内で溶解・崩壊し易く、嚥下困難者でも服用し易い生薬製剤となると共に、一回に服用すべき枚数を抑えることができる。
ここで、一回に服用すべき枚数は、数枚程度に抑えられることが望ましいと考えるが、例えば、生薬製剤を一枚3cm×4cmの大きさとし、実施例1乃至実施例6に例示したように生薬層の厚さを130μmとした場合、生薬層における生薬の含有率が100質量%であれば約4枚、生薬層における生薬の含有率が70質量%であれば約6枚の服用で、一回量の生薬成分(オウバク)を摂取することができる。
なお、本実施形態では、一回に服用すべき枚数を抑えることと、薄いフィルム状とするという、相反する要請を考慮して生薬層の厚さを設定しているが、一回に服用すべき枚数が増えることを許容すれば、生薬層は更に薄く形成することが可能であった。例えば、生薬層の厚さを約80μmとし、その両面を約10μmの支持層で支持させることにより、全体の厚さが約100μmのフィルム状の製剤とすることができる。
また、実施例1,2,4,6に例示したように、生薬層のみならず支持層にも生薬を含有させることにより、生薬製剤全体における生薬の含有率を高めることができた。加えて、本実施例では、支持層によって生薬層を両面で被覆しており、口腔内で最初に溶解するのは支持層であるため、その支持層に甘味を有する生薬(クコシ末)が含まれていることにより、口当たりが良く服用し易い生薬製剤となっている。
更に、実施例3,4,5,6に例示したように、それ自体が薬効を有する生薬であるケイヒ油を、グリセリン等の可塑剤に代替して用いることにより、生薬の含有率を低下させることなく、保形性を有する柔軟な生薬製剤とすることができる。
また、生薬の含有率や生薬製剤の口腔内での溶解性や感触を考慮すると、支持層の厚さは、生薬層を支持できる限度でできるだけ薄くすることが望ましいが、上記の実施例で示したように、支持層の厚さを3〜35μmとして保形性を有する生薬製剤を製造することができた。特に、3〜10μmという薄い厚さで、生薬層を支持可能であることが示された。なお、支持層の厚さが3μmの場合は、長期の保存において吸湿による影響が見られたが、包装して保存することによって吸湿を抑制することができた。
次に、本発明の第二実施形態である生薬製剤、及び該生薬製剤の製造方法について、図4及び図5を用いて説明する。ここで、図4は第二実施形態の生薬製剤の製造方法を示す工程図であり、図5は実施例9の生薬製剤の水分含有率の変化を包装の有無で比較したグラフである。
第二実施形態の生薬製剤は、生薬と、可食性の水溶性フィルム形成剤とを含有してフィルム状に形成され、生薬は、生薬製剤の全乾燥質量に対し乾燥固形分として60質量%から90質量%含有されている。そして、本実施形態の生薬製剤の製造方法は、図4に示すように、可食性の水溶性フィルム形成剤及び生薬を混合した混合液を調製する工程P1と、混合液を基面上に流延し乾燥させる工程P2と、形成されたフィルム状の生薬製剤を基面から剥離する工程P3とを具備している。
工程P1では、例えば、水溶性フィルム形成剤及び生薬の乾燥エキスを水に溶解させて混合液とすることができる。あるいは、生薬のエキス抽出液を溶媒としてフィルム形成剤を溶解させて混合液とすることができる。また、あるいは、フィルム形成剤の水溶液に、生薬の抽出エキスあるいは生薬の乾燥粉末を添加して混合液とすることもできる。更に、混合の際には、可塑剤、矯味剤等の添加剤を添加することもできる。なお、加熱、冷却、脱泡処理については、第一実施形態と同様である。また、工程P2、工程P3については、第一実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
以下、第二実施形態の具体的な実施例9について説明する。実施例9の組成は、オウバク91.91質量%、グリセリン4.60質量%、寒天2.76質量%、クコシ末0.74質量%である。また、フィルムの厚さは、150μmとした。
製造された実施例9の生薬製剤の水分含有率は、9.6質量%であった。図5に、常温の室内で放置した場合の日数の経過に伴う水分含有率の変化を、包装をしなかった場合と、アルミニウム箔製パックによる包装をした場合について、グラフ化して示す。
また、第一実施形態と同様の基準で保形性の評価を行ったところ、包装をしなかった場合、二週間経過時では柔軟で二つ折りにしても割れなかった。三週間経過時においても、ややべたつくものの、同じく二つ折りにしても割れず保形性が維持されていた。一カ月経過した時点では、べたついてハンドリングに支障をきたした。これは、図5に示した水分含有率の変化にも表れているように、実施例8の場合と同様、吸湿に起因すると考えられた。そして、この吸湿は、個別に包装することによって抑制することが可能であった。
上記に示したように、本発明の第二実施形態によれば、可食性フィルムに生薬を担持させるのではなく、約92質量%という高い含有率の生薬にフィルム形成剤を添加して、保形性をある程度有するフィルム状の生薬製剤を製造することができた。これにより、口腔内で溶解・崩壊し易く、嚥下困難者でも服用し易い生薬製剤となると共に、一回に服用すべき枚数を抑えることができる。なお、実施例9の生薬製剤を一枚3cm×4cmの大きさとすれば、約4枚の服用で一回量の生薬成分(オウバク)を摂取することができる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、第一実施形態では、生薬層に添加剤を加える場合として、可塑剤、矯味剤を添加する場合を例示したが、生薬の含有率を低下させない限度で、増粘剤を添加することもできる。
また、第一実施形態では、生薬層の両面を被覆する二つの支持層について、組成を同一とした場合を例示したが、これに限定されず、二つの支持層の組成を異なるものとし、それぞれ異なる機能を持たせることができる。例えば、口腔内で溶解させる際に舌に接することとなる側の支持層に味付けを行い、鼻腔に近くなる反対側の支持層に香り付けを行うことができる。
更に、生薬層の両面が支持層で被覆される場合を例示したが、これに限定されず、生薬層の片面のみを支持層で被覆する構成とすることもできる。これにより、例えば、支持層のない片面はガスバリア性の高い金属箔で覆い、支持層のある片面はガスバリア性には劣るが内容物が視認し易い透明プラスチックフィルムで覆う包装を使用することができる。
加えて、生薬成分として、オウバクを主成分とする場合を例示したが、これに限定されず、他の生薬を用いても良い。また、生薬を所定の配合で組み合わせた漢方薬を含有させた生薬製剤とすることもできる。
また、上記の実施形態では、薬効を得るために摂取すべき量が比較的多い生薬を用い、生薬含有率を高めた生薬製剤を例示したが、微量で薬効を発揮する種類の生薬を用いることもできる。その場合は、生薬層の厚さを薄くして、生薬製剤中の生薬成分の含有量を抑えると共に、支持層の厚さを調整することにより、ハンドリングし易い厚さや強度を有する生薬製剤とすることができる。
更に、生薬の原料としてエキス抽出液を用いた場合を例示したが、これに限定されず、生薬の乾燥粉末、あるいは、エキス抽出液を乾燥させた乾燥エキス剤を用いることもできる。
なお、生薬には、いわゆる健康食品に使用できるものもある。例えば、日本薬局方に収載された生薬の内、ウイキョウ、ウコン、ガジュツ等は、食薬区分(医薬品の範囲基準)において非医薬品とされている(「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(原材料)リスト」に掲載されている)。また、オウバクについても、キハダの樹皮を原材料とした場合は医薬品(「専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト」に掲載されている)である一方、葉や実を原材料とした場合は非医薬品とされているなど、原材料とする植物の部位や抽出物・精製物であるか等によって、医薬品と非医薬品に分けられている生薬もある。従って、本発明は、医薬品に適用する場合に限定されるものではなく、非医薬品として分類されている生薬成分を用いた、いわゆる健康食品に適用することも可能である。
第一実施形態の生薬製剤の製造方法を示す工程図である。 第一実施形態の実施例1乃至実施例8の生薬製剤の水分含有率の変化を示すグラフである。 第一実施形態の実施例8の生薬製剤の水分含有率の変化を包装の有無で比較したグラフである。 第二実施形態の生薬製剤の製造方法を示す工程図である。 第二実施形態の実施例9の生薬製剤の水分含有率の変化を包装の有無で比較したグラフである。

Claims (8)

  1. 生薬と、可食性の水溶性フィルム形成剤とを含有してフィルム状に形成され、
    前記生薬は、生薬製剤の全乾燥質量に対し乾燥固形分として60質量%から90質量%含有されていることを特徴とする生薬製剤。
  2. 生薬を含有する生薬層と、
    可食性の水溶性フィルム形成剤を含有し、前記生薬層の片面または両面を被覆して支持する支持層とを具備し、
    前記生薬は、前記生薬層に、前記生薬層の全乾燥質量に対し乾燥固形分として60質量%から90質量%含有されていることを特徴とする生薬製剤。
  3. 前記生薬は、前記生薬層に、前記生薬層の全乾燥質量に対し乾燥固形分として70質量%から100質量%含有されていることを特徴とする請求項2に記載の生薬製剤。
  4. 前記生薬層は両面を前記支持層によって被覆され、
    前記水溶性フィルム形成剤は、前記支持層にのみ含有されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の生薬製剤。
  5. 前記生薬は、前記生薬層及び前記支持層に共に含有されることを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れかひとつに記載の生薬製剤。
  6. 前記支持層の厚さは3μmから35μmであり、
    生薬製剤全体の厚さが100μmから500μmであることを特徴とする請求項2乃至請求項5の何れかひとつに記載の生薬製剤。
  7. 前記生薬として、精油を含有することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかひとつに記載の生薬製剤。
  8. 前記生薬として、乾燥粉末を含有することを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかひとつに記載の生薬製剤。
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