JP2008291726A - Six cycle engine - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は6サイクルエンジンに係り、特に、燃料を直接燃焼室に噴射するレシプロエンジンの燃料に水素を用い、最適な運転を可能とする6サイクルエンジンに関する。 The present invention relates to a six-cycle engine, and more particularly, to a six-cycle engine that uses hydrogen as a fuel for a reciprocating engine that directly injects fuel into a combustion chamber and enables optimum operation.
車両の動力源であるエンジンには、燃料としてガソリンや軽油以外に、水素を燃料とするものがある。水素を燃料とするエンジンには、低出力運転時には水素と空気を予め混合して生成した予混合気を点火栓により着火燃焼させて出力を得て、高出力運転時には既に着火した予混合気中に水素を噴射して予混合気を火種として着火燃焼させて出力を得るものがある。
また、水素を燃料とし、予混合気を吸気するエンジンでは、負荷が高くなると、燃焼室内の温度が上がって過早着火が起こりやすくなり、吸気行程中に吸気管側へ逆火するバックファイヤを起こす問題がある。そのため、水素を燃料とするエンジンには、吸気、圧縮、燃焼、排気行程の4サイクルに、冷却吸気行程、冷却排気行程からなる2サイクルを加えて、動作サイクルを6サイクルとしたエンジンがある。
さらに、水素を燃料とする6サイクルエンジンには、動作サイクルを6サイクルとしながら、吸気管側に水素が残らないように、水素を燃焼室内に直接噴射することでバックファイヤを防止するものがある。
ところで、従来の水素を燃料とするエンジンにおいては、バックファイヤを防止するために、前記特許文献5及び6のように、水素を燃焼室へ直接噴射するエンジンが研究されている。
ところが、水素を燃焼室へ直接噴射するエンジンは、吸気弁閉止後の噴射になり、空気との混合状態が必ずしも良好でなく、燃焼室内において均一な混合気を得ることができない問題がある。
そのため、水素を燃焼室へ直接噴射するエンジンは、燃焼成生物のNOx低減のためのリーンバーン(希薄混合気燃焼)が不確実な燃焼となり、安定した燃焼維持および充分なNOx低減効果が得られるリーンバーンの実現が困難な問題がある。
By the way, in the conventional engine using hydrogen as a fuel, an engine that directly injects hydrogen into a combustion chamber has been studied as described in
However, an engine that directly injects hydrogen into the combustion chamber is an injection after the intake valve is closed, and the mixing state with air is not necessarily good, and there is a problem that a uniform air-fuel mixture cannot be obtained in the combustion chamber.
Therefore, in an engine that directly injects hydrogen into the combustion chamber, lean burn (lean mixture combustion) for reducing NOx of combustion products becomes uncertain combustion, and stable combustion maintenance and sufficient NOx reduction effect can be obtained. There is a problem that it is difficult to realize lean burn.
この発明は、6サイクルエンジンにおいて、水素を直接燃焼室に噴射するエンジンにおいて、従来希薄混合気燃焼時に特に困難であった均一な混合気の生成を可能とし、希薄混合気の安定した燃焼を維持してNOxの低減効果を得ることを目的とする。 This invention makes it possible to generate a uniform mixture that has been particularly difficult in the case of lean mixture combustion in an engine that directly injects hydrogen into a combustion chamber in a six-cycle engine, and maintains stable combustion of the lean mixture. Thus, an object is to obtain a NOx reduction effect.
この発明は、エンジンの動作サイクルが、吸気行程、圧縮行程、燃焼行程、排気行程、冷却吸気行程、冷却排気行程からなる6サイクルエンジンにおいて、エンジン負荷量に応じて、水素を直接燃焼室に噴射するように燃料噴射手段を制御する噴射制御手段を備え、前記噴射制御手段は、吸気行程で実施される少量の噴射量によるプレ噴射と、圧縮行程で実施されるメイン噴射とから構成される噴射を行うように前記燃料噴射手段を制御することを特徴とする。 According to the present invention, in a six-cycle engine in which an engine operation cycle includes an intake stroke, a compression stroke, a combustion stroke, an exhaust stroke, a cooling intake stroke, and a cooling exhaust stroke, hydrogen is directly injected into the combustion chamber according to the engine load. Injection control means for controlling the fuel injection means so that the injection control means is composed of pre-injection with a small amount of injection performed in the intake stroke and main injection performed in the compression stroke The fuel injection means is controlled to perform the following.
この発明の6サイクルエンジンは、水素を直接燃焼室に噴射するエンジンにおいて、従来希薄混合気燃焼時に特に困難であった均一な混合気の生成が可能となり、希薄混合気の安定した燃焼を維持してNOxの低減効果を得ることができる。 The six-cycle engine of the present invention can generate a uniform air-fuel mixture, which has been particularly difficult in the case of lean-air mixture combustion in an engine that directly injects hydrogen into the combustion chamber, and maintains stable combustion of the lean air-fuel mixture. Thus, the NOx reduction effect can be obtained.
以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。 Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
図1〜図5は、この発明の実施例を示すものである。図1は6サイクルエンジンのシステム構成図、図2は直接噴射のサイクル図、図3はバルブタイミング及び噴射タイミングを示す図、図4はエンジン負荷及びエンジン回転数により設定した負荷量域の空気過剰率を示す図、図5はバルブタイミングの変形例を示す図である。
図1において、1は6サイクルエンジン、2はシリンダブロック、3はシリンダヘッド、4はピストン、5はコネクティングロッド、6はクランク軸、7は燃焼室である。6サイクルエンジン1は、シリンダヘッド3に燃焼室7に連通する吸気ポート8と排気ポート9とを設け、吸気ポート8と排気ポート9とを夫々開閉する吸気弁10と排気弁11とを設けている。シリンダヘッド3には、吸気管12を接続して吸気ポート8に吸気通路13を連通し、排気管14を接続して排気ポート9に排気通路15を連通している。
6サイクルエンジン1は、シリンダヘッド3に、クランク軸6に同期して回転する吸気カム軸16と排気カム軸17とを軸支している。吸気カム軸16は、吸気カム18により吸気弁10を開閉駆動する。排気カム軸17は、排気カム19により排気弁11を開閉駆動する。吸気カム軸16は、吸気弁可変動弁機構20を備えている。吸気弁可変動弁機構20は、クランク軸6に対する吸気カム軸16の位相を変化させて、吸気弁10の開閉時期を変更する。排気カム軸17は、排気弁可変動弁機構21を備えている。排気弁可変動弁機構21は、クランク軸6に対する排気カム軸17の位相を変化させて、排気弁11の開閉時期を変更する
1 to 5 show an embodiment of the present invention. 1 is a system configuration diagram of a 6-cycle engine, FIG. 2 is a cycle diagram of direct injection, FIG. 3 is a diagram showing valve timing and injection timing, and FIG. 4 is an excess air in a load range set by engine load and engine speed. FIG. 5 is a diagram showing a variation of the valve timing.
In FIG. 1, 1 is a 6-cycle engine, 2 is a cylinder block, 3 is a cylinder head, 4 is a piston, 5 is a connecting rod, 6 is a crankshaft, and 7 is a combustion chamber. The 6-cycle engine 1 is provided with an
In the six-cycle engine 1, an
この6サイクルエンジン1は、シリンダヘッド3に燃料噴射手段であるインジェクタ22を設けている。インジェクタ22は、燃料である水素を燃焼室7に直接噴射する。燃料の水素は、燃料タンクに高圧状態で貯蔵し、レギュレータ(調圧弁)で所定圧力により調整してインジェクタ22から燃焼室7内のピストン4に向かって噴射する。6サイクルエンジン1は、シリンダヘッド3に点火手段である点火プラグ23を取り付けている。点火プラグ23は、イグニションコイル24により飛び火し、燃焼室7の混合気に点火する。
また、6サイクルエンジン1は、排気ガスを再循環する排気ガス再循環手段として、排気通路15に上流側端を開口し、下流側端を吸気通路13に開口する排気ガス再循環通路25を設け、この排気ガス再循環通路25の途中に排気ガスの再循環量(EGR量)を制御する排気ガス再循環制御弁(EGR量制御弁)26を設けている。さらに、6サイクルエンジン1は、過給手段として過給機27を備えている。この過給機27は、排気ガスにより駆動して吸気を圧送するターボチャージャ式である。
この6サイクルエンジン1は、エンジンの動作サイクルが、吸気行程、圧縮行程、燃焼行程、排気行程、冷却吸気行程、冷却排気行程からなり、吸気行程において吸入空気を燃焼室7に吸気し、圧縮行程において水素と吸入空気との混合気を圧縮し、圧縮行程終期に点火プラグ23により着火した混合気を燃焼行程において燃焼し、排気行程において排気ガスを排出し、冷却吸気行程において吸入空気を燃焼室7に吸気して冷却し、冷却排気行程において燃焼室7を冷却した排気ガスを排出する。
In the six-cycle engine 1, an
Further, the 6-cycle engine 1 is provided with an exhaust
In the six-cycle engine 1, the engine operation cycle includes an intake stroke, a compression stroke, a combustion stroke, an exhaust stroke, a cooling intake stroke, and a cooling exhaust stroke. In the intake stroke, intake air is sucked into the
この6サイクルエンジン1は、制御装置28によって運転状態を制御される。制御装置28には、前記吸気弁可変動弁機構20と排気弁可変動弁機構21とインジェクタ22とイグニションコイル24と排気ガス再循環制御弁26とを接続し、また、エンジン負荷量を算出するためのエンジン運転状態を示す情報(例えば、吸気圧、吸気流量、吸気温度、エンジン回転速度、アクセル開度等)を入力する運転状態情報入力手段29を接続している。制御装置28は、噴射制御手段30と吸気弁制御手段31と排気弁制御手段32と排気ガス再循環制御手段33とを備えている。
前記噴射制御手段30は、エンジン負荷量に応じて、水素を直接燃焼室7に噴射するように燃料噴射手段であるインジェクタ22を制御する。また、噴射制御手段30は、吸気行程で実施される少量の噴射量によるプレ噴射と、圧縮行程で実施されるメイン噴射とから構成される噴射を行うように、インジェクタ22を制御する。さらに、噴射制御手段30は、希薄燃焼にて、少なくとも一部の負荷領域が運転されるようにインジェクタ22を制御する。
前記吸気弁制御手段31は、エンジン負荷量に応じて吸気弁10の開度を吸気弁可変動弁機構20により制御する。前記排気弁制御手段32は、排気行程における排気弁11の閉止時期を早くするように排気弁11の開度を排気弁可変動弁機構21により制御する。
排気ガス再循環制御手段33は、排気行程時、及び冷却排気行程時に排気通路15に排出される排気ガスを吸気通路13に再循環するように排気ガス再循環手段の排気ガス再循環制御弁26を制御する。
The operation state of the six-cycle engine 1 is controlled by the
The injection control means 30 controls the
The intake valve control means 31 controls the opening degree of the
The exhaust gas recirculation control means 33 is configured to recirculate the exhaust gas discharged to the
次に作用を説明する。
6サイクルエンジン1は、図2・図3に示すように、吸気行程、圧縮行程、燃焼行程、排気行程、冷却吸気行程、冷却排気行程の動作サイクルを有している。6サイクルエンジン1においては、1気筒あたりの1爆発が受け持つ回転角が1080゜(3回転)となり、2のn乗気筒(nは自然数)の場合、爆発が同一点にならないように等間隔爆発を実現でき、バランスがよく、結果クランク軸6のバランスウェイトを小さくでき、振動も少ないなどの利点があり、効率が向上する。
この6サイクルエンジン1は、制御装置28の吸気弁制御手段31及び排気弁制御手段32によりエンジン負荷量に応じて、吸気弁10及び排気弁11の開度を制御し、噴射制御手段30によりエンジン負荷量に応じて、水素を直接燃焼室7に噴射するようにインジェクタ22を制御する。
水素を直接燃焼室に噴射するのは、吸気管内への逆火すなわちバックファイヤを防止したいがためである。しかしながら、水素を直接燃焼室へ噴射するエンジンは、高負荷運転になると、燃焼室壁面にヒートポイント(通常、ヒートポイントは、燃焼生成物によるデポジットであったり、ピストンのバルブリセス加工やシリンダヘッドのバルブシート部加工のエッジ部であることが多い)があると、水素の噴射中でも着火する可能性が高い。これを過早着火(プレイグニッション)と言い、場合によってはピストンクラウンを溶損・破壊することもある。
この現象は、水素の性質によるところが大きい。水素の自発火温度は572℃で、いわゆるディーゼル着火はできない。しかし、0.02mJという僅かな点火エルギーでも着火するので「火種=ヒートポイント」には注意が必要である。つまり、水素は、雰囲気温度では発火しにくいが、着火はしやすい性質がある。
以上の理由から、この6サイクルエンジンは、筒内冷却サイクルの冷却吸気行程、冷却排気行程を追加することにより、最も回避したいプレイグニッションを防止することができる。
このように、この6サイクルエンジン1は、通常の排気行程の後に、単純に空気を吸い込んでそのまま排出する冷却吸気行程、冷却排気行程を増やすことにより、燃焼室7内の温度が下がり、発火の原因となる燃焼室7内のヒートポイントが冷却行程により冷やされ、吸気行程中に燃料の水素に着火することがなくり、バックファイヤを防止することができる。
Next, the operation will be described.
As shown in FIGS. 2 and 3, the 6-cycle engine 1 has operation cycles of an intake stroke, a compression stroke, a combustion stroke, an exhaust stroke, a cooling intake stroke, and a cooling exhaust stroke. In the 6-cycle engine 1, the rotation angle of one explosion per cylinder is 1080 ° (3 rotations), and in the case of 2 n cylinders (n is a natural number), the explosions are equally spaced so that the explosions do not become the same point. And the balance is good. As a result, the balance weight of the
This six-cycle engine 1 controls the opening degree of the
The reason for injecting hydrogen directly into the combustion chamber is to prevent backfire or backfire into the intake pipe. However, when the engine that directly injects hydrogen into the combustion chamber is operated at a high load, a heat point on the combustion chamber wall (usually, the heat point is a deposit due to combustion products, valve recess processing of the piston, and valve of the cylinder head) If there is often an edge portion of the sheet processing, there is a high possibility of ignition even during hydrogen injection. This is called pre-ignition, and in some cases, the piston crown may be melted and destroyed.
This phenomenon is largely due to the nature of hydrogen. The self-ignition temperature of hydrogen is 572 ° C., so-called diesel ignition cannot be performed. However, since a small ignition energy of 0.02 mJ is ignited, attention should be paid to “fire type = heat point”. In other words, hydrogen is difficult to ignite at ambient temperature, but is easy to ignite.
For the above reasons, this 6-cycle engine can prevent preignition that is most desired to be avoided by adding a cooling intake stroke and a cooling exhaust stroke of the in-cylinder cooling cycle.
Thus, after the normal exhaust stroke, the 6-cycle engine 1 simply increases the cooling intake stroke and the cooling exhaust stroke in which the air is sucked and discharged as it is, thereby lowering the temperature in the
水素は、インジェクタ22から直接燃焼室7に噴射され、燃焼室7内において空気と混合される。水素を直接燃焼室7に噴射する場合には、軽い水素では吸気弁10閉止後から点火までの間に均一な混合気を生成することが、リーンになるほど困難になる。
水素を直接燃焼室へ噴射するエンジンは、燃焼室内での均一な混合気の生成(特にリーン化時)に難がある。これは、吸気弁の閉止後はスワール、タンブルの類がその効果を極端に落としてしまうからである。さらに、比重の軽い水素ガスは、いくら高圧噴射しても貫通力に乏しく、混合気生成が進みにくいからである。
このようなことから、水素を直接燃焼室に噴射する場合には、吸気弁が開いている吸気中に僅か(体積比4%未満…燃焼可能濃度4〜75%)に水素を噴射(プレ噴射)して混入させて、吸気弁閉止後の本噴射(メイン噴射)の前にある程度の混合気を作っておくことで、燃焼室内での均一な混合気の生成に効果がある。
そこで、この6サイクルエンジン1は、噴射制御手段30によって、図2・図3に示すように、吸気行程で実施される少量の噴射量によるプレ噴射と、圧縮行程で実施されるメイン噴射とから構成される噴射を行うように、インジェクタ22を制御する。プレ噴射の噴射タイミングは、吸気行程における排気弁11の閉止直後から吸気弁10の閉止時までである。メイン噴射の噴射タイミングは、圧縮行程における吸気弁10の閉止時から点火プラグ23による着火前までである。
これにより、この6サイクルエンジン1は、水素を直接燃焼室7に噴射するエンジンにおいて、吸気行程においてプレ噴射により可燃範囲以下で燃焼室7の空気に小量の水素を混入させ、圧縮行程において行われるメイン噴射と合わせることで、従来希薄混合気燃焼時に特に困難であった均一な混合気の生成を可能とし、リーン化することによる混合気の不均一を最小限に止めて悪影響を抑制することができる。
Hydrogen is injected directly from the
An engine that directly injects hydrogen into a combustion chamber has difficulty in generating a uniform air-fuel mixture in the combustion chamber (particularly during leaning). This is because after the intake valve is closed, the effects of swirl and tumble extremely reduce the effect. Furthermore, hydrogen gas having a low specific gravity is poor in penetrating force no matter how high-pressure injection is performed, and mixture generation is difficult to proceed.
For this reason, when hydrogen is directly injected into the combustion chamber, hydrogen is injected slightly (less than 4% volume ratio ... combustible concentration 4 to 75%) into the intake air in which the intake valve is open (pre-injection). ) And mixed to create a certain amount of air-fuel mixture before main injection (main injection) after the intake valve is closed, which is effective in generating a uniform air-fuel mixture in the combustion chamber.
Therefore, in the six-cycle engine 1, as shown in FIG. 2 and FIG. 3, the injection control means 30 performs pre-injection with a small amount of injection performed in the intake stroke and main injection performed in the compression stroke. The
As a result, this 6-cycle engine 1 is an engine that directly injects hydrogen into the
水素を燃料とするエンジンの場合は、燃焼成生物は水と空気中の酸素と窒素が反応してできるNOx、および潤滑油が燃焼した結果の極めて僅かな(ほぼ無視できる)CO、CO2、HCなどである。NOxについては、水素の燃焼状態が良ければ良いほど高濃度で発生するので、NOx吸蔵触媒を使用する必要がある。したがって、水素を燃料とするエンジンの場合は、リーン状態で運転を可能にすれば、NOxの発生を抑制することができ、触媒レスとすることができる。
この6サイクルエンジン1は、エンジン負荷量に応じて、水素を噴射するインジェクタ22を備え、噴射制御手段30によって、希薄燃焼にて、少なくとも一部の負荷領域が運転されるようにインジェクタ22を制御する。噴射制御手段30には、図4に示すように、空気過剰率(λ)=1.0(理論混合比)とすると、低負荷領域ではλ=2.5〜3.0以上の超希薄混合気運転、中負荷領域ではλ=1.5〜2.0程度の薄混合気運転、高負荷領域ではλ=1.0または0.7程度までの濃混合気運転とする。
これにより、この6サイクルエンジン1は、有害排出成分であるNOxを限りなく減少させることが可能である。この6サイクルエンジン1は、燃料を水素にすることにより、燃焼生成物は基本的に水とNOxのみとなり、可燃範囲の広い(4〜75%)水素で超希薄混合気(リーンバーン)運転をすることで、「触媒なし」が可能になるので、内燃機関にあって最高の環境対応エンジンとなる。また、この6サイクルエンジン1は、ディーゼルエンジンのスロットルレスに近い運転ができ、効率が上がる。
In the case of an engine fueled with hydrogen, the combustion products are NOx produced by the reaction of oxygen and nitrogen in water, air, and very little (almost negligible) CO, CO2, HC resulting from the combustion of the lubricating oil. Etc. Since NOx is generated at a higher concentration as the combustion state of hydrogen is better, it is necessary to use a NOx storage catalyst. Therefore, in the case of an engine using hydrogen as a fuel, generation of NOx can be suppressed by enabling operation in a lean state, and catalystless operation can be achieved.
The six-cycle engine 1 includes an
As a result, the six-cycle engine 1 can reduce NOx, which is a harmful emission component, as much as possible. This 6-cycle engine 1 uses hydrogen as the fuel, so that the combustion products are basically only water and NOx, and an ultra lean mixture (lean burn) operation with a wide flammable range (4-75%) hydrogen is performed. By doing so, “no catalyst” becomes possible, which makes it the best environment-friendly engine in an internal combustion engine. Further, the 6-cycle engine 1 can be operated close to the throttleless of a diesel engine, and the efficiency is improved.
この6サイクルエンジン1は、排気ガスにより駆動する過給機27を備え、吸入空気を過給している。自然吸気の場合、体積比での理論空燃比が小さく、そのままの比率でいけばリーン化の余裕が小さい。水素は、理論空燃比(質量比)こそ大きいが(水素の質量比:約34.3、水素の容積比:約2.4、ガソリンの質量比:約14.7)、ガスの容積で考えると、自然吸気では吸気系内で占有容積が増大し、結果として水素が空気を押し退けるので、充分な希薄化ができなくなる。実際の供給は、容積で扱われる訳で、必要な出力を出す熱量分の水素を供給する以上、リーン化(どころかストイキすら)が難しくなる状態が発生する。
そこで、この6サイクルエンジン1は、過給機27で吸入空気を過給することにより、燃焼室7に流入する吸気の空気量を増やしてリーン可能範囲を広げることが可能となる。過給運転は、基本的に過給可能であれはすべての運転領域で行う。これにより、この6サイクルエンジン1は、過給機27により空気量を増加させることができるので、リーン度合いを大きくした状態での運転、あるいはリーン状態での運転領域を拡大させることが可能である。
The six-cycle engine 1 includes a
In view of this, in the six-cycle engine 1, the intake air is supercharged by the
また、この6サイクルエンジン1は、排気通路15と吸気通路13とを連通する排気ガス再循環通路25の途中に排気ガス再循環制御弁26を設け、排気ガス再循環制御手段33によって、排気行程時、及び冷却排気行程時に排気通路15に排出される排気ガスを吸気通路13に再循環するように排気ガス再循環制御弁26を制御している。
排気ガス再循環制御弁26によって再循環される水素燃料による排気ガスには、水蒸気が大量に含まれているため、燃焼室7に還流される排気ガスが多量の「水」を含み、特に、6サイクルによる冷却排気行程になると冷たい排気も出てくるので、これにより、前行程で排気された水蒸気が結露して微細な水滴となり循環される。
これにより、この6サイクルエンジン1は、多量の水分を含んだ排気ガスを還流するため、燃焼室7の温度を低減することが可能である。このため、この6サイクルエンジン1は、NOxの排出量低減に貢献できる。
Further, the six-cycle engine 1 is provided with an exhaust gas
Since the exhaust gas from hydrogen fuel recirculated by the exhaust gas
Thereby, since this 6-cycle engine 1 recirculates the exhaust gas containing a large amount of moisture, the temperature of the
なお、この実施例の6サイクルエンジン1は、排気ガス再循環制御手段33によって、排気行程時、及び冷却排気行程時に排気通路15に排出される排気ガスを吸気通路13に再循環するように排気ガス再循環制御弁26を制御しているが、図5に破線で示すように、排気弁制御手段32によって、排気行程における排気弁11の閉止時期を早くするように排気弁11の開度を排気弁可変動弁機構21により制御することもできる。
これにより、この6サイクルエンジン1は、排気行程において充分に排気が行われないため、次行程の冷却吸気行程において、燃焼室7に残存した排気中に含まれる燃焼で生成されたH2Oが結露して微細な水滴状態となり、燃焼室7の壁面をより効率よく冷却することができる。このため、この6サイクルエンジン1は、さらに燃焼室7の温度を下げることができ、NOxの排出量低減に貢献できる。
また、この実施例においては、吸気弁10及び排気弁11を吸気カム軸16及び排気カム軸17により駆動したが、吸気弁10及び排気弁11を電磁石駆動式とすることで、より効果的な開閉時期の制御を行うことができる。さらに、この実施例においては、排気ガスにより駆動されるターボチャージャ式の過給機27を設けたが、エンジンの出力トルクにより駆動するスーパーチャージャ式の過給機とすることもできる。
The six-cycle engine 1 of this embodiment is exhausted by the exhaust gas recirculation control means 33 so that the exhaust gas discharged to the
As a result, the 6-cycle engine 1 is not exhausted sufficiently in the exhaust stroke, and therefore, H2O generated by the combustion contained in the exhaust gas remaining in the
In this embodiment, the
この発明の6サイクルエンジンは、水素を直接燃焼室に噴射するエンジンにおいて、希薄混合気燃焼が可能な均一な混合気を生成し、希薄混合気の安定した燃焼を維持してNOxの低減させるものであり、燃料として水素を用いる各種のエンジンに適用することができる。 The six-cycle engine of the present invention is an engine that directly injects hydrogen into a combustion chamber, generates a homogeneous mixture capable of lean mixture combustion, maintains stable combustion of the lean mixture, and reduces NOx. And can be applied to various engines using hydrogen as a fuel.
1 6サイクルエンジン
6 クランク軸
7 燃焼室
8 吸気ポート
9 排気ポート
10 吸気弁
11 排気弁
16 吸気カム軸
17 排気カム軸
20 吸気弁可変動弁機構
21 排気弁可変動弁機構
22 インジェクタ
25 排気ガス対循環通路
26 排気ガス再循環制御弁
27 過給機
28 制御装置
29 運転状態情報入力手段
30 噴射制御手段
31 吸気弁制御手段
32 排気弁制御手段
33 排気ガス再循環制御手段
1 6-
Claims (5)
エンジン負荷量に応じて、水素を直接燃焼室に噴射するように燃料噴射手段を制御する噴射制御手段を備え、
前記噴射制御手段は、吸気行程で実施される少量の噴射量によるプレ噴射と、圧縮行程で実施されるメイン噴射とから構成される噴射を行うように前記燃料噴射手段を制御することを特徴とする6サイクルエンジン。 In a 6-cycle engine in which the engine operation cycle is composed of an intake stroke, a compression stroke, a combustion stroke, an exhaust stroke, a cooling intake stroke, and a cooling exhaust stroke,
An injection control means for controlling the fuel injection means to inject hydrogen directly into the combustion chamber according to the engine load,
The injection control means controls the fuel injection means so as to perform injection composed of pre-injection with a small injection amount performed in an intake stroke and main injection performed in a compression stroke. 6-cycle engine to do.
前記噴射制御手段は、希薄燃焼にて、少なくとも一部の負荷領域が運転されるように前記燃料噴射手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の6サイクルエンジン。 The 6-cycle engine includes the fuel injection means for injecting hydrogen in accordance with an engine load.
The six-cycle engine according to claim 1, wherein the injection control means controls the fuel injection means so that at least a part of a load region is operated by lean combustion.
前記排気行程時、及び前記冷却排気行程時に排出される排気ガスを再循環するように前記排気ガス再循環手段を制御する排気ガス再循環制御手段を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の6サイクルエンジン。 The 6-cycle engine includes exhaust gas recirculation means for recirculating exhaust gas,
The exhaust gas recirculation control means for controlling the exhaust gas recirculation means so as to recirculate the exhaust gas discharged during the exhaust stroke and during the cooling exhaust stroke. The six-cycle engine according to claim 2.
Priority Applications (1)
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