JP2008280900A - 過給機付エンジン - Google Patents
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Abstract
【課題】低温始動時の始動前にヒータで加熱を行うことで、潤滑油の粘度を下げて流動性を良くすることができ、よって始動直後の過給機に潤滑油を供給して、過給機をスムースに作動させることで焼きつきを防止できる過給機付エンジンを提供する。
【解決手段】潤滑油を潤滑油ポンプ22からメインギャラリ24、連結管25dを介して過給機14を潤滑する過給機付エンジン1であって、前記メインギャラリ24及び連結管25dにヒータ31・32を配置し、始動前の予熱時に加熱するようにした。また、前記連結管25dの過給機14側に逆止弁42、ポンプ41を介してオイルパン4と接続し、始動前の予熱時にポンプ41を駆動して過給機14に潤滑油を送油するようにした。
【選択図】図3
【解決手段】潤滑油を潤滑油ポンプ22からメインギャラリ24、連結管25dを介して過給機14を潤滑する過給機付エンジン1であって、前記メインギャラリ24及び連結管25dにヒータ31・32を配置し、始動前の予熱時に加熱するようにした。また、前記連結管25dの過給機14側に逆止弁42、ポンプ41を介してオイルパン4と接続し、始動前の予熱時にポンプ41を駆動して過給機14に潤滑油を送油するようにした。
【選択図】図3
Description
本発明は燃焼用空気を加圧して吸気マニホールドに供給する過給機を具備する過給機付エンジンに関し、詳しくは、極低温条件での過給機への潤滑油を確保することによって、過給機の焼きつきを防止する技術に関する。
従来、過給機付エンジンにおける過給機の潤滑は、潤滑油ポンプから連結管を介して潤滑油を供給する技術が知られている。(例えば、「特許文献1」、「特許文献2」参照)。
実開平1−63731号公報
特開平11−257084号公報
上記に示すような従来技術においては、潤滑油の供給はシリンダブロックのメインギャラリから行うが、その供給圧力はメインギャラリの圧力と、連結管の絞りによる圧力によって左右される。その際、極低温環境(−20℃程度)での始動時は、潤滑油粘度が高くなることによりメインギャラリの油圧が上がらず、さらに連結管での抵抗が加わって過給機の潤滑油供給圧力が低下し、過給機の焼きつきが発生する虞があった(図3参照)。
本発明は上記の課題を解決するために、低温始動時の始動前にヒータで加熱を行うことで、潤滑油の粘度を下げて流動性を良くすることができ、よって始動直後の過給機に潤滑油を供給して、過給機をスムースに作動させることで焼きつきを防止できる過給機付エンジンを提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、潤滑油を潤滑油ポンプからメインギャラリ、連結管を介して過給機を潤滑する過給機付エンジンであって、前記メインギャラリまたは連結管にヒータを配置し、始動前の予熱時に加熱するようにしたものである。
請求項2においては、潤滑油を潤滑油ポンプからメインギャラリ、連結管を介して過給機を潤滑する過給機付エンジンであって、前記メインギャラリ及び連結管にヒータを配置し、始動前の予熱時に加熱するようにしたものである。
請求項3においては、潤滑油を潤滑油ポンプからメインギャラリ、連結管を介して過給機を潤滑する過給機付エンジンであって、前記連結管の過給機側に逆止弁、ポンプを介してオイルパンと接続し、始動前の予熱時にポンプを駆動して過給機に潤滑油を送油するようにしたものである。
請求項4においては、請求項3に記載する過給機付エンジンであって、前記逆止弁とポンプを連通する連通管にヒータを配置し、始動前の予熱時に加熱するようにしたものである。
請求項5においては、潤滑油を潤滑油ポンプからメインギャラリ、連結管を介して過給機を潤滑する過給機付エンジンであって、前記潤滑油ポンプとメインギャラリとの間にフィルタを設け、該フィルタを過給機よりも高い位置に配置し、該フィルタの底部と前記連結管の過給機側との間に連通管を配置し、該連通管に開閉弁を設け、始動後に開閉弁を開けるようにしたものである。
請求項6においては、請求項5に記載する過給機付エンジンであって、前記潤滑油ポンプとフィルタを連通する配管にヒータを配置し、始動前の予熱時に加熱するようにしたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、低温始動時において、始動前にヒータの加熱により潤滑油の粘度が下がり、流動性が良くなり、始動直後の過給機に潤滑油を供給でき、過給機をスムースに作動させることができ、焼きつきを防止できる。また、メインギャラリにヒータを配置した場合には他の潤滑部分にも粘度の低下した潤滑油を送油でき、始動性を向上できる。
請求項2においては、低温始動時において、始動前にヒータの加熱により潤滑油の粘度が下がり、流動性が良くなり、始動直後の過給機に潤滑油を供給でき、過給機をスムースに作動させることができ、焼きつきを防止できる。また、始動直後のメインギャラリ及び連結管から送られてきた潤滑油を使いきったときには、エンジンの温度も上がり、通常の油圧を確保できる。
請求項3においては、低温始動時において、始動前にオイルパンから過給機に潤滑油を直接送るため、始動後の油圧を確保でき、過給機をスムースに作動でき、焼きつきを防止できる。また、通常運転時は逆止弁によりポンプ側に逆流することがなく、ロスが生じない。
請求項4においては、始動前にヒータの加熱により潤滑油の粘度が下がり、流動性が良くなり、効率よく過給機に供給できる。
請求項5においては、エンジン始動後に、ヘッド圧により過給機に潤滑油を供給でき、始動時の過給機への潤滑油を確保できる。フィルタを潤滑油ポンプ近傍に配置する構造に比べて、過給機への潤滑油の供給が容易に行える。
請求項6においては、低温始動時において、始動前にヒータの加熱により潤滑油の粘度が下がり、流動性が良くなり、効率よく過給機に供給できる。
次に、発明の実施の形態を説明する。なお、本発明の技術的範囲は実施例に限定されるものではなく、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる本発明が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及ぶものである。
図1は本発明に係る過給機付エンジンの左側側面図である。
図2は同じく平面図である。
図3は従来技術に係る過給機潤滑構造を示す概略図である。
図4は本発明の実施例1に係る過給機潤滑構造を示す概略図である。
図5は本発明の実施例2に係る過給機潤滑構造を示す概略図である。
図6は本発明の実施例3に係る過給機潤滑構造を示す概略図である。
なお、以下の説明においては、過給機付エンジン1のクランク軸方向を前後方向とし、過給機付エンジン1の出力側(図1における右側)を後方、その反対側を前方とし、前方に向かって左右を決定するものとする。
図1は本発明に係る過給機付エンジンの左側側面図である。
図2は同じく平面図である。
図3は従来技術に係る過給機潤滑構造を示す概略図である。
図4は本発明の実施例1に係る過給機潤滑構造を示す概略図である。
図5は本発明の実施例2に係る過給機潤滑構造を示す概略図である。
図6は本発明の実施例3に係る過給機潤滑構造を示す概略図である。
なお、以下の説明においては、過給機付エンジン1のクランク軸方向を前後方向とし、過給機付エンジン1の出力側(図1における右側)を後方、その反対側を前方とし、前方に向かって左右を決定するものとする。
[全体構成]
図1及び図2は、本発明に係る過給機付エンジン(本実施例においては、6気筒ディーゼルエンジン)1の全体を示す図である。過給機付エンジン1は、前後方向に長く延びる長形のシリンダブロック2を備えており、このシリンダブロック2の上端部にはシリンダヘッド3が設けられ、下端部にはオイルパン4が設けられている。つまり、シリンダヘッド3及びオイルパン4は、それぞれシリンダブロック2に沿って設けられるため、これらシリンダヘッド3及びオイルパン4も前後方向に長い形状を有している。また、シリンダヘッド3の上面は、該シリンダヘッド3に固定される弁腕室ケース8によって吸気弁や排気弁や弁腕等が被装されており、該弁腕室ケース8内に弁腕室が形成されている。
図1及び図2は、本発明に係る過給機付エンジン(本実施例においては、6気筒ディーゼルエンジン)1の全体を示す図である。過給機付エンジン1は、前後方向に長く延びる長形のシリンダブロック2を備えており、このシリンダブロック2の上端部にはシリンダヘッド3が設けられ、下端部にはオイルパン4が設けられている。つまり、シリンダヘッド3及びオイルパン4は、それぞれシリンダブロック2に沿って設けられるため、これらシリンダヘッド3及びオイルパン4も前後方向に長い形状を有している。また、シリンダヘッド3の上面は、該シリンダヘッド3に固定される弁腕室ケース8によって吸気弁や排気弁や弁腕等が被装されており、該弁腕室ケース8内に弁腕室が形成されている。
また、シリンダブロック2内には、略水平に前後方向に延びるようにクランク軸5(図1に中心線のみ図示)が備えられており、このクランク軸5の後端部には、フライホイール6が取り付けられている。そして、このフライホイール6は、シリンダブロック2の後側に固設されるフライホイールハウジング7に覆われている。そして、過給機付エンジン1の出力側には、フライホイールハウジング7を介してクラッチ(減速逆転機)50が設けられている。
前記シリンダヘッド3の一側面(左側面)には、吸気マニホールド11がシリンダヘッド3と略同じ長さ亘って該側面に沿うように設けられている。また、シリンダヘッド3の他側面(右側面)には、吸気マニホールド11と同様にして排気マニホールド12が設けられている。
前記吸気マニホールド11の直上部には、細長形に形成されるとともに該吸気マニホールド11と一体的に構成されるインタークーラ13が配置されている。
また、前記排気マニホールド12の直上部には、過給機(ターボチャージャ)14が、その回転軸を排気マニホールド12の長手方向と平行となるように配置されている。
そして、これら過給機14とインタークーラ13とは、吸気通路管15により接続されている。該吸気通路管15は、弁腕室ケース8の後側、即ちシリンダヘッド3の後側を迂回するように配置し、上方への突出を抑えている。また、吸気通路管15は、フライホイールハウジング7の上方、かつ、シリンダヘッド3後側の空いた空間を利用して配管し、後方への突出を抑えている。また、シリンダヘッド3の前側(反出力側)には、過給機付エンジン1内に供給する清水の冷却水を冷却する清水クーラ16が設けられており、その長手方向を過給機付エンジン1の左右方向として配置されている。
また、前記排気マニホールド12の直上部には、過給機(ターボチャージャ)14が、その回転軸を排気マニホールド12の長手方向と平行となるように配置されている。
そして、これら過給機14とインタークーラ13とは、吸気通路管15により接続されている。該吸気通路管15は、弁腕室ケース8の後側、即ちシリンダヘッド3の後側を迂回するように配置し、上方への突出を抑えている。また、吸気通路管15は、フライホイールハウジング7の上方、かつ、シリンダヘッド3後側の空いた空間を利用して配管し、後方への突出を抑えている。また、シリンダヘッド3の前側(反出力側)には、過給機付エンジン1内に供給する清水の冷却水を冷却する清水クーラ16が設けられており、その長手方向を過給機付エンジン1の左右方向として配置されている。
[過給機潤滑構造・従来技術]
以上のように構成される過給機付エンジン1において、前記過給機14を潤滑する方向として、従来図3のようにシリンダブロック2のメインギャラリ24から潤滑油を供給する方法が用いられている。図3は従来技術に係る過給機潤滑構造を示す概略図である。
従来技術によれば、シリンダブロック2におけるメインギャラリ24と過給機14が連結管25dによって接続され、また前記メインギャラリ24とフィルタ23、フィルタ23と潤滑油ポンプ22、潤滑油ポンプ22とストレーナ21がそれぞれ連結管25c・25b・25aによって接続され、これらのストレーナ21、潤滑油ポンプ22、フィルタ23、メインギャラリ24及び連結管25a・25b・25c・25dによって過給機潤滑経路が形成されている。
オイルパン4に貯溜された潤滑油は、潤滑油ポンプ22の駆動によってストレーナ21より吸入され、連結管25a・25b・25c・25dを介してフィルタ23、メインギャラリ24及び過給機14に送られ、過給機14を潤滑するのである。
このとき、潤滑油の供給圧力はメインギャラリ24での圧力と、連結管25a・25b・25c・25dの絞りによる圧力によって左右される。その際、−20℃程度の極低温環境で過給機付エンジン1を始動する場合は、潤滑油粘度が高くなることによりメインギャラリ24の油圧が上がらず、さらに連結管25a・25b・25c・25dでの抵抗が加わって過給機14の潤滑油供給圧力が低下し、過給機14の潤滑が充分行われずに焼きつきが発生する虞がある。
以上のように構成される過給機付エンジン1において、前記過給機14を潤滑する方向として、従来図3のようにシリンダブロック2のメインギャラリ24から潤滑油を供給する方法が用いられている。図3は従来技術に係る過給機潤滑構造を示す概略図である。
従来技術によれば、シリンダブロック2におけるメインギャラリ24と過給機14が連結管25dによって接続され、また前記メインギャラリ24とフィルタ23、フィルタ23と潤滑油ポンプ22、潤滑油ポンプ22とストレーナ21がそれぞれ連結管25c・25b・25aによって接続され、これらのストレーナ21、潤滑油ポンプ22、フィルタ23、メインギャラリ24及び連結管25a・25b・25c・25dによって過給機潤滑経路が形成されている。
オイルパン4に貯溜された潤滑油は、潤滑油ポンプ22の駆動によってストレーナ21より吸入され、連結管25a・25b・25c・25dを介してフィルタ23、メインギャラリ24及び過給機14に送られ、過給機14を潤滑するのである。
このとき、潤滑油の供給圧力はメインギャラリ24での圧力と、連結管25a・25b・25c・25dの絞りによる圧力によって左右される。その際、−20℃程度の極低温環境で過給機付エンジン1を始動する場合は、潤滑油粘度が高くなることによりメインギャラリ24の油圧が上がらず、さらに連結管25a・25b・25c・25dでの抵抗が加わって過給機14の潤滑油供給圧力が低下し、過給機14の潤滑が充分行われずに焼きつきが発生する虞がある。
[過給機潤滑構造・実施例1]
上記課題を解決するための、本発明の実施例1に係る過給機潤滑構造を図4に示す。なお、本実施例以降の過給機潤滑構造の説明において、各実施例と共通する部分については、同符号を付してその説明を省略する。
本実施例においては、前記シリンダブロック2に形成されるメインギャラリ24にヒータ31を配置し、連結管25dにヒータ32を配置し、該ヒータ31・32は制御回路19と接続され、過給機付エンジン1始動前の予熱時に、それぞれのヒータ31・32によって加熱するようにしている。即ち、始動前に始動スイッチ(キースイッチ)を予熱とすると、バッテリー等の電源から制御回路19からの制御信号によりヒータ31・32に電力が供給されて、ヒータ31によってメインギャラリ24内の潤滑油を、ヒータ32によって連結管25内の潤滑油を加熱し、それぞれの個所における潤滑油の粘度を下げるように構成したものである。そして、始動後にはヒータ31・32には電力が供給されないように制御している(以下の実施例も同様に制御される)。但し、ヒータ31・32は始動スイッチに直接接続してグロ―ヒータと連動する構成とすることも可能である。また、ヒータ31・32は電熱線や面状ヒータ等により構成することができ、メインギャラリ24の内部または外部に設けることができる。
これにより、低温始動時においても、始動前にヒータ31・32で加熱することにより潤滑油の粘度が下がり、流動性が良くなる。よって始動直後の過給機14に潤滑油を供給でき、過給機14をスムースに作動させることができ、焼きつきを防止できるのである。また、始動直後においてメインギャラリ24及び連結管25dから送られて、ヒータ31・32により温められた後の潤滑油を使いきったときには、エンジンの温度も上がり、通常の油圧を確保できる。なお、前記ヒータ31・32については、何れか一方のみ配置する構成にすることも可能である。メインギャラリ24にヒータ31を配置した場合にはクランク軸や弁腕等の他の潤滑部分にも粘度の低下した潤滑油を送油でき、始動性を向上させることができる。
上記課題を解決するための、本発明の実施例1に係る過給機潤滑構造を図4に示す。なお、本実施例以降の過給機潤滑構造の説明において、各実施例と共通する部分については、同符号を付してその説明を省略する。
本実施例においては、前記シリンダブロック2に形成されるメインギャラリ24にヒータ31を配置し、連結管25dにヒータ32を配置し、該ヒータ31・32は制御回路19と接続され、過給機付エンジン1始動前の予熱時に、それぞれのヒータ31・32によって加熱するようにしている。即ち、始動前に始動スイッチ(キースイッチ)を予熱とすると、バッテリー等の電源から制御回路19からの制御信号によりヒータ31・32に電力が供給されて、ヒータ31によってメインギャラリ24内の潤滑油を、ヒータ32によって連結管25内の潤滑油を加熱し、それぞれの個所における潤滑油の粘度を下げるように構成したものである。そして、始動後にはヒータ31・32には電力が供給されないように制御している(以下の実施例も同様に制御される)。但し、ヒータ31・32は始動スイッチに直接接続してグロ―ヒータと連動する構成とすることも可能である。また、ヒータ31・32は電熱線や面状ヒータ等により構成することができ、メインギャラリ24の内部または外部に設けることができる。
これにより、低温始動時においても、始動前にヒータ31・32で加熱することにより潤滑油の粘度が下がり、流動性が良くなる。よって始動直後の過給機14に潤滑油を供給でき、過給機14をスムースに作動させることができ、焼きつきを防止できるのである。また、始動直後においてメインギャラリ24及び連結管25dから送られて、ヒータ31・32により温められた後の潤滑油を使いきったときには、エンジンの温度も上がり、通常の油圧を確保できる。なお、前記ヒータ31・32については、何れか一方のみ配置する構成にすることも可能である。メインギャラリ24にヒータ31を配置した場合にはクランク軸や弁腕等の他の潤滑部分にも粘度の低下した潤滑油を送油でき、始動性を向上させることができる。
[過給機潤滑構造・実施例2]
次に、本発明の実施例2に係る過給機潤滑構造を図5に示す。
本実施例においては、前記連結管25dの過給機14側とオイルパン4との間に逆止弁42、電動モーターMにより駆動されるポンプ41を介して連通管25eで接続し、始動前の予熱時にポンプ41を駆動して過給機14に潤滑油を送油するようにしている。また、連通管25e上でポンプ41と逆止弁42との間にヒータ43を配置し、始動前の予熱時に加熱するようにしている。即ち、オイルパン4と連結管25dの過給機14側とを別の連結管25eで接続し、この連結管25e上にオイルパン4側から順にポンプ41、ヒータ43、逆止弁42を配置したものであり、逆止弁42は、オイルパン4側から過給機14側にのみ潤滑油が流れるように配置している。前記電動モーターMとヒータ43は制御回路19と接続され、低温始動時に作動するようにし、前記同様にグロ―ヒータと連動する構成とすることも可能である。
これにより、低温始動時において、始動前に電動モーターMの作動によりポンプ41が駆動されて、オイルパン4から過給機14に潤滑油を直接送るため、始動後の油圧を確保でき、過給機14をスムースに作動でき、焼きつきを防止できる。また、通常運転時は逆止弁42によりポンプ41側に逆流することがなく、ロスが生じない。さらに、始動前にヒータ43の加熱により潤滑油の粘度が下がり、流動性が良くなり、効率よく過給機14に供給できる。なお、前記ヒータ43については、仕様により取り外す構成にすることも可能である。
次に、本発明の実施例2に係る過給機潤滑構造を図5に示す。
本実施例においては、前記連結管25dの過給機14側とオイルパン4との間に逆止弁42、電動モーターMにより駆動されるポンプ41を介して連通管25eで接続し、始動前の予熱時にポンプ41を駆動して過給機14に潤滑油を送油するようにしている。また、連通管25e上でポンプ41と逆止弁42との間にヒータ43を配置し、始動前の予熱時に加熱するようにしている。即ち、オイルパン4と連結管25dの過給機14側とを別の連結管25eで接続し、この連結管25e上にオイルパン4側から順にポンプ41、ヒータ43、逆止弁42を配置したものであり、逆止弁42は、オイルパン4側から過給機14側にのみ潤滑油が流れるように配置している。前記電動モーターMとヒータ43は制御回路19と接続され、低温始動時に作動するようにし、前記同様にグロ―ヒータと連動する構成とすることも可能である。
これにより、低温始動時において、始動前に電動モーターMの作動によりポンプ41が駆動されて、オイルパン4から過給機14に潤滑油を直接送るため、始動後の油圧を確保でき、過給機14をスムースに作動でき、焼きつきを防止できる。また、通常運転時は逆止弁42によりポンプ41側に逆流することがなく、ロスが生じない。さらに、始動前にヒータ43の加熱により潤滑油の粘度が下がり、流動性が良くなり、効率よく過給機14に供給できる。なお、前記ヒータ43については、仕様により取り外す構成にすることも可能である。
[過給機潤滑構造・実施例3]
次に、本発明の実施例3に係る過給機潤滑構造を図6に示す。
本実施例においては、前記潤滑油ポンプ22とメインギャラリ24との間にフィルタ23を設け、該フィルタ23を過給機14よりも高い位置に配置し、該フィルタ23の底部と前記連結管25dの過給機14側との間に連通管25fを配置し、該連通管25fに電磁式の開閉弁51を設け、始動後に開閉弁51を開けるようにしている。また、前記潤滑油ポンプ22とフィルタ23を連通する連結管25bにヒータ52を配置し、始動前の予熱時に加熱するようにした。前記開閉弁51のソレノイド51a及びヒータ52は制御回路19と接続されている。
前記連通管25fの端部は図6に示すようにフィルタ23のケース23bを貫通して、エレメント23aの内部に位置するように配置される。即ち、連通管25fはフィルタ23を通過した潤滑油が流れるように構成されており、始動時に開閉弁51を開けるように制御することにより、フィルタ23内の潤滑油が抜け、過給機14に流れる構成としている。
これにより、過給機付エンジン1始動後に、ヘッド圧により過給機14に潤滑油を供給でき、始動時の過給機14への潤滑油を確保できる。また、フィルタ23を潤滑油ポンプ22近傍に配置する構造に比べて、過給機14への潤滑油の供給が容易に行える。さらに、連結管25bにヒータ52を配置することにより、低温始動時において、始動前にヒータ52を加熱するように制御することにより潤滑油の粘度が下がり、流動性が良くなり、効率よく過給機14に供給できる。なお、前記ヒータ52については、前記同様に取り外す構成にすることも可能である。
次に、本発明の実施例3に係る過給機潤滑構造を図6に示す。
本実施例においては、前記潤滑油ポンプ22とメインギャラリ24との間にフィルタ23を設け、該フィルタ23を過給機14よりも高い位置に配置し、該フィルタ23の底部と前記連結管25dの過給機14側との間に連通管25fを配置し、該連通管25fに電磁式の開閉弁51を設け、始動後に開閉弁51を開けるようにしている。また、前記潤滑油ポンプ22とフィルタ23を連通する連結管25bにヒータ52を配置し、始動前の予熱時に加熱するようにした。前記開閉弁51のソレノイド51a及びヒータ52は制御回路19と接続されている。
前記連通管25fの端部は図6に示すようにフィルタ23のケース23bを貫通して、エレメント23aの内部に位置するように配置される。即ち、連通管25fはフィルタ23を通過した潤滑油が流れるように構成されており、始動時に開閉弁51を開けるように制御することにより、フィルタ23内の潤滑油が抜け、過給機14に流れる構成としている。
これにより、過給機付エンジン1始動後に、ヘッド圧により過給機14に潤滑油を供給でき、始動時の過給機14への潤滑油を確保できる。また、フィルタ23を潤滑油ポンプ22近傍に配置する構造に比べて、過給機14への潤滑油の供給が容易に行える。さらに、連結管25bにヒータ52を配置することにより、低温始動時において、始動前にヒータ52を加熱するように制御することにより潤滑油の粘度が下がり、流動性が良くなり、効率よく過給機14に供給できる。なお、前記ヒータ52については、前記同様に取り外す構成にすることも可能である。
1 過給機付エンジン
2 シリンダブロック
3 シリンダヘッド
4 オイルパン
11 吸気マニホールド
12 排気マニホールド
13 インタークーラ
14 過給機
15 吸気通路管
24 メインギャラリ
2 シリンダブロック
3 シリンダヘッド
4 オイルパン
11 吸気マニホールド
12 排気マニホールド
13 インタークーラ
14 過給機
15 吸気通路管
24 メインギャラリ
Claims (6)
- 潤滑油を潤滑油ポンプからメインギャラリ、連結管を介して過給機を潤滑する過給機付エンジンであって、
前記メインギャラリまたは連結管にヒータを配置し、始動前の予熱時に加熱するようにしたことを特徴とする、過給機付エンジン。 - 潤滑油を潤滑油ポンプからメインギャラリ、連結管を介して過給機を潤滑する過給機付エンジンであって、
前記メインギャラリ及び連結管にヒータを配置し、始動前の予熱時に加熱するようにしたことを特徴とする、過給機付エンジン。 - 潤滑油を潤滑油ポンプからメインギャラリ、連結管を介して過給機を潤滑する過給機付エンジンであって、
前記連結管の過給機側に逆止弁、ポンプを介してオイルパンと接続し、
始動前の予熱時にポンプを駆動して過給機に潤滑油を送油するようにしたことを特徴とする、過給機付エンジン。 - 請求項3に記載する過給機付エンジンであって、
前記逆止弁とポンプを連通する連通管にヒータを配置し、始動前の予熱時に加熱するようにしたことを特徴とする、過給機付エンジン。 - 潤滑油を潤滑油ポンプからメインギャラリ、連結管を介して過給機を潤滑する過給機付エンジンであって、
前記潤滑油ポンプとメインギャラリとの間にフィルタを設け、該フィルタを過給機よりも高い位置に配置し、
該フィルタの底部と前記連結管の過給機側との間に連通管を配置し、該連通管に開閉弁を設け、
始動後に開閉弁を開けるようにしたことを特徴とする、過給機付エンジン。 - 請求項5に記載する過給機付エンジンであって、
前記潤滑油ポンプとフィルタを連通する配管にヒータを配置し、始動前の予熱時に加熱するようにしたことを特徴とする、過給機付エンジン。
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JP2017172341A (ja) * | 2016-03-18 | 2017-09-28 | 大阪瓦斯株式会社 | エンジンシステム及びエンジン発電システム |
CN113550808A (zh) * | 2021-08-18 | 2021-10-26 | 河南柴油机重工有限责任公司 | 一种节流控制润滑系统 |
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- 2007-05-09 JP JP2007125086A patent/JP2008280900A/ja active Pending
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