JP2008263787A - 浮遊体を活用する水質浄化兼水産資源飼育システム - Google Patents
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Abstract
【課題】耐久性があり安価に作成できる浮遊体を用い、継続した水質浄化が可能で、水質浄化能力も大きく、さらに有用水産資源の飼育を兼ねることができ、トータルコストを低減できる浮遊体を活用する水質浄化兼水産資源飼育システムを提供することを目的とする。
【解決手段】浮遊体を活用する水質浄化兼水産資源飼育システムにおいて、環状体の周囲に発泡浮力体を一体として浮遊体を形成し、前記浮遊体の中央開口部に籠状メッシュ材を浮遊体下部に垂下するように取り付け、その内部にシジミ貝を収容し、前記シジミ貝を収容した浮遊体を冨栄養化の進んだ汽水域、淡水域に配置することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】浮遊体を活用する水質浄化兼水産資源飼育システムにおいて、環状体の周囲に発泡浮力体を一体として浮遊体を形成し、前記浮遊体の中央開口部に籠状メッシュ材を浮遊体下部に垂下するように取り付け、その内部にシジミ貝を収容し、前記シジミ貝を収容した浮遊体を冨栄養化の進んだ汽水域、淡水域に配置することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、富栄養化の進んだ汽水域又は淡水域での水質浄化と水産資源飼育を同時に可能とする浮遊体を活用する水質浄化兼水産資源飼育システムに関する。
生活排水の流入等の原因により湖や沼など富栄養化が進んだ汽水域や淡水域では、大量に発生した植物プランクトンにより透明度が落ち、生態系が変化し大きな社会問題となっている。このように富栄養化の進んだ水域の水質浄化のシステムとして、特開2005−7358号公報には、木炭を収容した容器の底部に水中ポンプを配置し、富栄養化の進んだ水を水中ポンプで上方にポンプアップし、木炭層等の濾過層を通過させ、濾過した水を濾過層の上方から排水して水質を浄化するようにした技術が開示されている。また、特開2000−37144号公報には、イカダに貝殻倍地を収容したネットを吊り下げ、貝殻倍地にクワイ、エンサイ等の有用水生植物を植栽して、チッ素、リン、その他栄養塩を有用水生植物の生育に伴う吸収により除去する水質浄化システムが開示されている。特開2001−281069号公報、特開2003−88259号公報には、廃タイヤを用いた浮遊体に植物を植え、これを水質浄化、修景用に用いたものが開示されている。
特開2005−7358号公報
特開2000−37144号公報
特開2001−281069号公報
特開2003−88259号公報
しかしながら、水中ポンプを用いて汲み上げた水を木炭等の濾過層を通過させる水質浄化システムは、大きな動力源を必要とし、さらに、水中ポンプの汲み上げの際、湖、沼等の底に沈積しているヘドロを舞い上げ環境の面から見て問題を有するものであった。また、イカダに有用植物を植栽する水質浄化システムは、有用水生植物が1年間の内の一定期間しか生育せず、継続した水質浄化が出来ないという問題と、木製のイカダは水中で腐食しやすく長期間使用できないという問題を有するものであった。浮遊体として廃タイヤを用い植物を植えたものは、植物の吸水量や有機物吸収能力に限りがあるため、水質浄化効果には限界があった。また、貝類の水質浄化能力を活用するシステムにおいては、貝類の生存や増殖に不可欠な酸素濃度の確保や塩分濃度への配慮が不充分な場合が多く、当初の効果が得られないケースが多かった。例えば、水底付近に設置した場合には貧酸素状態に陥り死滅するし、海水が出入りする汽水域では塩分濃度の上昇により影響を受けていた。
本発明は、前記課題を解決する、耐久性があり安価に作成できる浮遊体を用い、継続した水質浄化が可能で、水質浄化能力も大きく、さらに有用水産資源の飼育を兼ねることができ、トータルコストを低減できる浮遊体を活用する水質浄化兼水産資源飼育システムを提供することを目的とする。
本第1発明は、前記課題を解決するために、浮遊体を活用する水質浄化兼水産資源飼育システムにおいて、環状体の周囲に発泡浮力体を一体として浮遊体を形成し、前記浮遊体の中央開口部に籠状メッシュ材を浮遊体下部に垂下するように取り付け、その内部にシジミ貝を収容し、前記シジミ貝を収容した浮遊体を冨栄養化の進んだ汽水域、淡水域に配置することを特徴とする。
本第2発明は、本第1発明の浮遊体を活用する水質浄化兼水産資源飼育システムにおいて、前記浮遊体のシジミ貝を収容した中央部に水生植物を植栽することを特徴とする。
本第3発明は、本第1または第2発明の浮遊体を活用する水質浄化兼水産資源飼育システムにおいて、前記浮遊体の外周に連結手段を設け、複数の浮遊体を連結して配置することを特徴とする。
本第4発明は、本第1〜第3発明のいずれかのた浮遊体を活用する水質浄化兼水産資源飼育システムにおいて、前記浮遊体の表面に太陽電池を配置し、前記太陽電池を電源として回転する小型水車を前記浮遊体の水面付近に配置することを特徴とする。
本第5発明は、本第1〜第4発明のいずれかのた浮遊体を活用する水質浄化兼水産資源飼育システムにおいて、前記環状体としてタイヤ又は廃タイヤを用いることを特徴とする
。
。
本発明の、環状体の周囲に発泡浮力体を一体として浮遊体を形成し、前記浮遊体の中央開口部に籠状メッシュ材を浮遊体下部に垂下するように取り付け、その内部に汽水域、淡水域で飼育可能なシジミ貝を収容し、前記シジミ貝を収容した浮遊体を冨栄養化の進んだ汽水域や淡水域に配置する構成により、シジミ貝が浮遊体に支持された籠状メッシュ材に収容されるので、溶存酸素量が多く、餌となるプランクトンも多い水面付近でのシジミ貝の飼育ができ、シジミ貝の濾過食性により低環境負荷で水質浄化を図ることができる。シジミ貝は、淡水/汽水域に生息し塩分の変化に強い特徴を持っているものの、酸素濃度の影響を受けるため、1.5mg/L以上の溶存酸素濃度が必要になる。このため、水域によって異なるものの、水深2m以浅にて飼育する必要があるし、種類によっては砂地を形成させねばならない場合もある。浮遊体での飼育は、この点で重要であり、他の方法ではうまくいかなかった。シジミ貝の濾過食性により水の透明度が増すことにより、水域の底部まで太陽の光が届くようになると、堆積した泥中の有機物のバクテリアによる分解が促進される。また、飼育したシジミ貝は商品価値も高く、水産資源として活用できる。
浮力体のシジミ貝を収容した中央部に水生植物を植栽する構成により、籠状メッシュ材に収容したシジミ貝の飼育に適さない強い直射日光を避け水温の過度の上昇を防止することができる。また、植栽された水生植物による日陰と籠状メッシュ材から水中に伸び水生植物の根が小魚を集めやすい環境を形成する。
浮力体を複数連結する構成により、簡単にシジミ貝収容の浮遊体ユニットを組み立てることができる。
浮遊体の表面に太陽電池を配置し、太陽電池を電源として回転する小型水車を浮遊体の水面付近に配置する構成により、シジミ貝を収容した籠状メッシュ材付近の溶存酸素量を外部電源なしにさらに水底の泥を攪拌することなく増やすことができる。浮遊体は波によって動くため水流が自動的に発生する。また、酸素濃度の高い水を浮遊体内部に注ぎ入れて、人工的に流れを形成することにより、シジミ貝の生育に適した流水環境を形成することができる。
環状体としてタイヤ又は廃タイヤを用いる構成により、安価に入手可能で長期間使用可能な浮遊体とすることができる。
浮力体のシジミ貝を収容した中央部に水生植物を植栽する構成により、籠状メッシュ材に収容したシジミ貝の飼育に適さない強い直射日光を避け水温の過度の上昇を防止することができる。また、植栽された水生植物による日陰と籠状メッシュ材から水中に伸び水生植物の根が小魚を集めやすい環境を形成する。
浮力体を複数連結する構成により、簡単にシジミ貝収容の浮遊体ユニットを組み立てることができる。
浮遊体の表面に太陽電池を配置し、太陽電池を電源として回転する小型水車を浮遊体の水面付近に配置する構成により、シジミ貝を収容した籠状メッシュ材付近の溶存酸素量を外部電源なしにさらに水底の泥を攪拌することなく増やすことができる。浮遊体は波によって動くため水流が自動的に発生する。また、酸素濃度の高い水を浮遊体内部に注ぎ入れて、人工的に流れを形成することにより、シジミ貝の生育に適した流水環境を形成することができる。
環状体としてタイヤ又は廃タイヤを用いる構成により、安価に入手可能で長期間使用可能な浮遊体とすることができる。
本発明の実施の形態を図により説明する。図1、図2は、本発明の浮遊体を活用する水質浄化兼水産資源飼育システムの一実施形態の概略図である。
本発明のシステムに用いる浮遊体1は、環状体10の周囲に樹脂製の側板11を配置し、環状体10と側板11との間に発泡浮力体12を充填発泡させ一体にしたものである。
環状体10の材料としては、ゴム、木、各種プラスチックなど特に限定されるものではなく、環状体10の形状も内部にシジミ貝を入れるのに不都合でなければ、円形以外のどのような形状でも良い。なお、本実施形態では、環状体10として廃タイヤを用いた。ここで使用する廃タイヤ10は、車両用タイヤとして使用され、トレッドパターンの磨耗により乗用に不適とされた廃棄されたタイヤのうち、原形利用を意図してリサイクルされるタイヤをいう。樹脂製の側板11は、発泡浮力12の充填発泡の際の型枠としての機能と、複数の浮遊体1を連結する際のガイド材及び保形材として機能する。側板の材質としては、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂等の合成樹脂、耐水、耐腐食加工されたカードボード、樹脂含浸により保形された不織布等を用いることができる。発泡浮力体12は、発泡ポリエチレン樹脂が用いられる。複数の浮遊体1を連結配置するために、浮遊体1の外周に連結具14を取り付けても良い。図1、2で示される実施形態では、2つの浮遊体1を連結具14で連結した状態を示すが、浮遊体1の数は1個でも、2個以上の複数であっても良い。
環状体10の材料としては、ゴム、木、各種プラスチックなど特に限定されるものではなく、環状体10の形状も内部にシジミ貝を入れるのに不都合でなければ、円形以外のどのような形状でも良い。なお、本実施形態では、環状体10として廃タイヤを用いた。ここで使用する廃タイヤ10は、車両用タイヤとして使用され、トレッドパターンの磨耗により乗用に不適とされた廃棄されたタイヤのうち、原形利用を意図してリサイクルされるタイヤをいう。樹脂製の側板11は、発泡浮力12の充填発泡の際の型枠としての機能と、複数の浮遊体1を連結する際のガイド材及び保形材として機能する。側板の材質としては、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂等の合成樹脂、耐水、耐腐食加工されたカードボード、樹脂含浸により保形された不織布等を用いることができる。発泡浮力体12は、発泡ポリエチレン樹脂が用いられる。複数の浮遊体1を連結配置するために、浮遊体1の外周に連結具14を取り付けても良い。図1、2で示される実施形態では、2つの浮遊体1を連結具14で連結した状態を示すが、浮遊体1の数は1個でも、2個以上の複数であっても良い。
浮遊体1の中央の開口部下面に籠状メッシュ材13を浮遊体1の下部に垂下するように連結する。籠状メッシュ材13は、形状を保持するための樹脂製又は金属製のフレームにポリエチレン樹脂製のメッシュが張設されて形成される。籠状メッシュ材13を樹脂又は金属で一体に形成しても良い。籠状メッシュ材13の深さは、収容されるシジミ貝2の量によるが、シジミ貝2の飼育に適した溶存酸素量を考慮して水面からの深さにより決定する必要がある。また、籠状メッシュ材13の目開きは、収容するシジミ貝2が通り抜けできない程度とする。
現在日本に生息するシジミ貝2としては、汽水域で生息するヤマトシジミ、琵琶湖の淡水域に生息するセタシジミ、日本各地の淡水域で生息するマシジミの3種類が代表である。汽水域で生息するヤマトシジミは、淡水域でも生育可能である。これらのシジミ貝2は、水産資源として有用であると共に、濾過食性により植物プランクトンなどの懸濁物を水と一緒に吸い込み、濾過して水を吐き出すという機能を持っている。シジミ貝2の水をポンプアップし濾過する能力は、1トンのシジミ貝で4800m3/日となることが確認されている。この量は、例えば、日本橋川に流れ込んでいる落合/中野下水処理場からの排水量が26万m3/日であり、シジミ貝54トンで処理できることになる。
通常、シジミ貝2は、汽水域又は淡水域の底面の砂や泥の中にもぐって生活するという習性を有している。しかし、砂や泥中で生活するシジミ貝2の排せつ物により生育環境が悪化し、特に活動が活発になる夏季は、水温の上昇もありその環境の悪化が顕著になる。また、シジミ貝2の生息条件としては、水中の溶存酸素量が一番重要な要素であり、最低1.5mg/Lの溶存酸素量が必要であり、溶存酸素量が低下するとシジミ貝2の大量死が発生する。汽水域や淡水域では、水面付近の溶存酸素量が底面より多く、シジミ貝2の生息に適していることが判明した。
そこで、本発明では、浮遊体1に設置した籠状メッシュ材13の中にシジミ貝2を収容して、富栄養化の進んだ汽水域や淡水域に配置する。1つの浮遊体1に収容するシジミ貝2は5kg程度とする。シジミ貝2を収容した籠状メッシュ材13は浮遊体1に取り付けられているため、溶存酸素量の多い水面付近に常時保持され、風等により水面を自由に移動し、移動による水流により自然に水面から酸素を水中に取り込むことができる。さらに、シジミ貝2の排せつ物は、籠状メッシュ材13から水底に落下し、籠状メッシュ材13に残留しないので、排せつ物滞留による環境悪化を防止できる。さらに、籠状メッシュ材13から水底に落下するシジミ貝2の排せつ物の一部は小魚等の水生動物の餌になり処理される。シジミ貝2の排せつ物は固形状となるため、水を濁らせることがなく水底付近まで太陽光が届くようになり、微生物による分解が促進され、水質浄化が加速される。
図3は、本発明の浮遊体を活用する水質浄化兼水産資源飼育システムの他の実施形態を示すものである。この実施形態では、シジミ貝2は、強い直射日光を嫌う習性を有するので、浮遊体1の中央開口部に水生植物3を植生し、籠状メッシュ材13に収容されたシジミ貝2の生育環境を整える。水生植物7としてはタヌキモ、トチカガミ等の浮き草が、籠状メッシュ材13に収容されたシジミ貝2の生育スペースを確保する意味で望ましい。しかし、クワイ、クレソン等の有用水生植物を植栽しても良い。浮遊体1の中央部に植栽された水生植物3が水中に日陰を作り、小魚等の水生動物が集まる環境を形成することができ、その結果、シジミ貝2の排せつ物の一部がこれら水生動物の餌として処理することができる。
図4は、本発明の浮遊体を活用する水質浄化兼水産資源飼育システムの別の実施形態を示すものである。この実施形態では、浮遊体1の表面に太陽の光を電気に変換する太陽電池4を取り付ける。太陽電池4で発電された電力は小型バッテリ等に蓄電され、それを駆動源とする小型モータにより回転する小型水車4を浮遊体1の中央開口側の水面付近に配置する。小型水車4の回転により水面から酸素を取り入れることができる。浮遊体1の内側で小型水車4が回転するため、小型水車4の回転により水域の底を攪拌する恐れがない。小型水車4の回転による溶存酸素の取り入れの効果は、水温が上昇する夏季が顕著である。
以上のように、本発明の浮遊体を活用する水質浄化兼水産資源飼育システムにおいては、溶存酸素量が多く、餌となるプランクトンも多い水面付近でのシジミ貝2の飼育ができ、シジミ貝2の濾過食性により低環境負荷で水質浄化を図ることができ、シジミ貝2の濾過食性により水の透明度が増すことにより、水域の底部まで太陽光が届くようになり底部に堆積した有機物のバクテリアによる分解が促進され、飼育したシジミ貝2は商品価値も高く、水産資源として活用でき、浮遊体として、廃タイヤを用いるので、安価に入手可能で長期間使用可能な浮遊体とすることができる。
1: 浮遊体、2:シジミ貝、3:水生植物、4:太陽電池、5:小型水車、10:環状体、11:側板、12:発泡浮力体、13:籠状メッシュ材、14:連結具
Claims (5)
- 環状体の周囲に発泡浮力体を一体として浮遊体を形成し、前記浮遊体の中央開口部に籠状メッシュ材を浮遊体下部に垂下するように取り付け、その内部にシジミ貝を収容し、前記シジミ貝を収容した浮遊体を冨栄養化の進んだ水域に配置することを特徴とする浮遊体を活用する水質浄化兼水産資源飼育システム。
- 前記浮遊体のシジミ貝を収容した中央部に水生植物を植栽することを特徴とする請求項1に記載の浮遊体を活用する水質浄化兼水産資源飼育システム。
- 前記浮遊体の外周に連結手段を設け、複数の浮遊体を連結して配置することを特徴とする請求項1または2に記載の浮遊体を活用する水質浄化兼水産資源飼育システム。
- 前記浮遊体の表面に太陽電池を配置し、前記太陽電池を電源として回転する小型水車を前記浮遊体の水面付近に配置することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の浮遊体を活用する水質浄化兼水産資源飼育システム。
- 前記環状体としてタイヤ又は廃タイヤを用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の浮遊体を活用する水質浄化兼水産資源飼育システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007106797A JP2008263787A (ja) | 2007-04-16 | 2007-04-16 | 浮遊体を活用する水質浄化兼水産資源飼育システム |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2007
- 2007-04-16 JP JP2007106797A patent/JP2008263787A/ja active Pending
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