JP2008258834A - コンデンサマイクロホン及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のコンデンサマイクロホンでは、回路基板のコンデンサ部側の面に電界効果トランジスタが実装されていたため、回路基板とコンデンサ部との間に電界効果トランジスタの高さを考慮した間隙が必要となり、マイクロホンの薄型化を図ることが難しいという課題があった。
【解決手段】音波によって振動する振動膜6とその振動膜6に対向して配置される電極板5とを有するコンデンサ部4と、コンデンサ部4の静電容量の変化をインピーダンス変換する電界効果トランジスタ10と、コンデンサ部4に対向されると共に電界効果トランジスタ10が貫通した状態で実装される回路基板8と、を備えてコンデンサマイクロホン1を構成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、電界効果トランジスタ等の変換器を有するコンデンサマイクロホン、及びそのコンデンサマイクロホンを備えた携帯電話端末、ビデオカメラ等の電子機器に関するものである。
携帯電話端末やビデオカメラ等の電子機器に搭載されるマイクロホンとして、コンデンサマイクロホンが知られている。近年、コンデンサマイクロホンが搭載される携帯電話端末等の電子機器には、小型化及び薄型化の要求が強く、それに伴ってコンデンサマイクロホンにも薄型化が要求されている。
従来のこの種のコンデンサマイクロホンとしては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、製品の量産性及び品質を大幅に向上させ得る超薄型コンデンサマイクロホンに関するものが記載されている。この特許文献1に記載された超薄型コンデンサマイクロホンは、「一連の音波流入口が形成された円筒形状のケースと、前記ケースに搭載され、前記音波流入口を通して入力される音波により振動する円盤形状の振動板と、前記ケースに搭載された状態で前記振動板と一定サイズの間隙を保持する円盤形状の誘電体板と、前記誘電体板を支持する第1ベースリングと、前記第1ベースリングの周囲を包みながら、前記ケースの内側壁に接触される第2ベースリングと、前記ケースに搭載され、一連の電気的なパータンを備え、前記第1ベースリングと電気的に接触され、前記誘電体板との間に前記第1ベースリングにより定義されたバックチャンバを有するPCBとを備え、前記第1ベースリング及び第2ベースリングの間には一定サイズのギャップが形成されている」ことを特徴としている。
このような構成を有する特許文献1に記載の超薄型コンデンサマイクロホンによれば、「誘電体板及びベースリングは圧入工程を原因とする変形、損傷等の被害を全然被らなくなり、これにより、構造物内に配置された振動板、誘電体板等は厳密な平衡度を保障され得る(段落[0047]を参照)」等の効果が期待される。
特許文献1に記載されているような従来のコンデンサマイクロホンでは、その高さ(厚み)を決定する要素として、ケース内に収納される電界効果トランジスタの高さが挙げられる。従来の電界効果トランジスタとしては、例えば、特許文献2に記載されているようなものがある。この特許文献2には、薄型のエレクトレットコンデンサマイクロフォンに好適な接合型電界効果トランジスタの外囲器(半導体外囲器)に関するものが記載されている。この特許文献2に記載された半導体外囲器は、「半導体の外囲器であって、リードオンチップタイプのリードフレームに半導体チップがフェースダウン式でマウントされるとともに、前記リードフレームのアイランド部の裏面側がパッケージの表面に露出している」ことを特徴としている。
このような構成を有する特許文献2に記載の半導体外囲器によれば、「デプレスゼロを実現し薄型のパッケージの半導体外囲器を得ることができる(段落[0018]を参照)」等の効果が期待される。
特表2004−516725号公報 特開2003−218288号公報
図10は、特許文献2に記載の外囲器によって形成された電界効果トランジスタを搭載した従来のコンデンサマイクロホンを示すものである。このコンデンサマイクロホン301は、外装部をなすケース302を有している。ケース302の一面には、音波を通過させる複数の貫通孔302aが設けられており、ケース302の一面と対向する他面には、開口窓302bが設けられている。
ケース302の内部には、電極板305と振動膜306等によって形成されたコンデンサ部304と、コンデンサ部304の電極板305とケース302の内面との間に介在されるメッシュ部材307と、コンデンサ部304の振動膜306と所定の距離を開けて配置される回路基板308と、コンデンサ部304の振動膜306と回路基板308とを電気的に接続する導電部材309と、回路基板308の振動膜306側の面に実装される電界効果トランジスタ310等が収納されている。そして、回路基板308の電界効果トランジスタ310が実装される面と反対側の面が、ケース2の開口窓302bから露出されている。
しかしながら、従来のコンデンサマイクロホン301では、回路基板308のコンデンサ部306側の面に電界効果トランジスタ310が実装されていた。そのため、回路基板308とコンデンサ部306との間には、少なくとも電界効果トランジスタ310の高さを考慮した間隙が必要となり、マイクロホンの薄型化を図る際の妨げになるという問題があった。
本発明の目的は、上述の問題点を考慮し、回路基板とコンデンサ部との間に生じる間隙を小さくして薄型化を実現することができるコンデンサマイクロホン及びそのコンデンサマイクロホンを備えた電子機器を提供することにある。
本発明のコンデンサマイクロホンは、音波によって振動する振動膜とその振動膜に対向して配置される電極板により形成されたコンデンサ部と、コンデンサ部の静電容量の変化をインピーダンス変換する変換器と、コンデンサ部に対向されると共に変換器が貫通した状態で実装される回路基板と、を備えたことを最も主要な特徴とする。
また、本発明の電子機器は、音波が通過する音孔を有する機器筐体と、機器筐体の内部に配置される基板と、基板に搭載されると共に音孔に対向されるコンデンサマイクロホンと、を備えている。そして、コンデンサマイクロホンは、音波によって振動する振動膜とその振動膜に対向して配置される電極板により形成されたコンデンサ部と、コンデンサ部の静電容量の変化をインピーダンス変換する変換器と、コンデンサ部に対向されると共に変換器が貫通した状態で実装される回路基板と、を有することを特徴とする。
本発明のコンデンサマイクロホン及び電子機器によれば、回路基板とコンデンサ部との間の間隙を小さくすることができ、マイクロホン自体及び機器の小型化、薄型化を実現することができる。
以下、本発明のコンデンサマイクロホン及び電子機器を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明するが、本発明は以下の形態に限定されるものではない。
図1〜図8は、本発明の実施の形態の例を示すものである。即ち、図1〜図6は本発明のコンデンサマイクロホンの第1の実施の形態を示すものであり、図1は斜視図、図2は平面図、図3は図2に示すX−X線部分の断面図、図4は変換器である電界効果トランジスタの説明図、図5A及び図5Bは回路基板に対する変換器の実装状態を示す説明図、図6は図5Aに示すY−Y線部分の断面図である。図7は本発明のコンデンサマイクロホンの第2の実施の形態を示す斜視図、図8は本発明のコンデンサマイクロホンの第3の実施の形態を示す斜視図、図9は本発明の実施の形態の電子機器における一例の携帯電話端末の説明図である。
図1〜図3に示すように、本発明の第1の実施の形態を示すコンデンサマイクロホン1は、外装部をなすケース2を有している。コンデンサマイクロホン1のケース2は、真鍮等の金属製の部材からなり、一方が閉じられた有底の円筒体をなしている。このケース2の底部を形成する上面板2Aには、音波を通過させる複数(本実施の形態では4つ)の貫通孔2aが設けられており、底部と対向する開口部は、後述する回路基板8が露出される開口窓2bとなっている。また、ケース2の内面には、絶縁フィルム3が設けられており、ケース2とその内部に収納される回路基板8等の各部品とが絶縁されている。
ケース2の内部には、電極板5及び振動膜6を有するコンデンサ部4と、ケース2の上面板2Aとコンデンサ部4の電極板5との間に介在されるメッシュ部材7と、コンデンサ部4の振動膜6と所定の距離だけ離間して配置された回路基板8と、コンデンサ部4の振動膜6と回転基板8とを電気的に接続する導電部材9と、回路基板8に実装されると共にコンデンサ部4の静電容量の変化をインピーダンス変換する変換器の一具体例を示す電界効果コンデンサ10等が収納されている。
コンデンサ部4は、ケース2の上面板2A側に配置される電極板5と、この電極板5に対向されて開口窓2b側に配置される振動膜6と、電極板5と振動膜6との間に介在されるスペーサ12等を備えて構成されている。
コンデンサ部4の電極板5は、例えば、金属メッキを施したプラスチックの薄板からなり、ケース2の内部に見合った大きさの円形に形成されている。この電極板5には、ケース2の貫通孔2aに対応する位置に複数の貫通孔5aが設けられている。この貫通孔5aには、ケース2の貫通孔2aから進入した音波が通過される。即ち、電極板5の貫通孔5aとケース2の貫通孔2aによって、音波を通過させる音孔13が形成されている。更に、電極板5の振動膜6側の面には、フッ化エチレンプロピレン(Fluorinated Ethylene Propylene)等の高分子フィルムからなる図には表れないエレクトレット層が設けられている。
また、振動膜6は、蒸着等により金属を貼り付けた構成樹脂フィルム或いは金属薄膜からなり、平面の大きさが電極板5と略等しい大きさに設定されている。この振動膜6が電極板5の貫通孔5aを通過した音波によって振動することにより、振動膜6と電極板5との間の距離が変化する。そして、振動膜6と電極板5との距離が変化することにより、コンデンサ部4の静電容量が音波の周波数、振幅等に応じて変化する。
メッシュ部材7は、電極板5の複数の貫通孔5aを覆う大きさに設定されている。このメッシュ部材7を設けることにより、電極板5の貫通孔5aから振動膜6側に塵や埃等が入ることを防止することができ、コンデンサ部4の性能劣化を防ぐことができる。また、振動膜6と回路基板8とを電気的に接続する導電部材9は、銅合金等の導電体からなり、外形が電極板5及び振動膜6と略等しい大きさに設定されたリング状に形成されている。
図4及び図5に示すように、電界効果トランジスタ10は、封止パッケージ21と、この封止パッケージに収納される半導体チップ22と、半導体チップ22に接続されるゲート電極23、ドレイン電極24及びソース電極25等を備えて構成されている。
電界効果トランジスタ10の封止パッケージ21は、略四角形の筐体からなっている。ゲート電極23は、平板状に形成されており、上面及び側面が封止パッケージ21の上面及び一側面の上部から露出されている。封止パッケージ21から露出されるゲート電極23の側面は、ゲート端子23aとされており、このゲート端子23aが回路基板8の後述する入力側電極32に電気的に接続される。また、ゲート電極23の下面には、半導体チップ22が接続されている。
半導体チップ22は、導電線26を介してドレイン電極24及びソース電極25に接続されている。ドレイン電極24の一端及びソース電極25の一端は、それぞれドレイン端子24a及びソース端子25aとされており、封止パッケージ21の他側面の下部から突出されている。このドレイン端子24aは、回路基板8の後述する信号側電極33に電気的に接続され、ソース端子25aは後述する接地側電極34に電気的に接続される。
回路基板8は、ケース2の内部に見合った大きさの円板からなっている。図3等に示すように、回路基板8には、電界効果トランジスタ10が貫通される貫通穴31が設けられている。この回路基板8のコンデンサ部4側の面である上面8aには、図5Aに示すように、第1の電極の一具体例を示す入力側電極32が設けられている。また、回路基板8の上面8aには、コンデンサ等の図には表れない電子部品が搭載されている。
回路基板8の入力側電極32は、導電部材9を介してコンデンサ部4に接続されるコンデンサ側電極部32aと、このコンデンサ側電極部32aに連続して電界効果トランジスタ10のゲート端子23aに接続されるトランジスタ側電極部32bを有している。コンデンサ側電極部32aは、回路基板8の中心と同心に形成されたリング状をなしており、導電部材9と略等しい大きさに設定されている。トランジスタ側電極部32bは、略矩形に形成されており、コンデンサ側電極部32aの内側に連続されている。
図5B等に示すように、回路基板8の下面8bには、第2の電極の一具体例を示す信号側電極33及び接地側電極34が設けられている。信号側電極33及び接地側電極34は、それぞれ回路基板8の中心と同心に形成されたリング状をなしており、接地側電極34が信号側電極33よりも大きなリング状とされている。
回路基板8の信号側電極33には、電界効果トランジスタ10の封止パッケージ21との干渉を避けるための切欠き33aと、電界効果トランジスタ10のドレイン端子24aが接続される段部33bが形成されている。また、接地側電極34には、信号側電極33と同様に、封止パッケージ21との干渉を避けるための切欠き34aと、ソース端子25aが接続される段部34bが形成されている。
図6に示すように、回路基板8には、電界効果トランジスタ10が貫通穴31を貫通した状態で実装されている。この状態において、電界効果トランジスタ10のゲート端子23aは、回路基板8の上面8a側に突出され、入力側電極32のトランジスタ側電極部32bに半田付け36によって接合されている。また、ドレイン端子24a及びソース端子25a(図6においてソース端子25aのみを示す)は、回路基板8の下面8b側に突出され、それぞれ信号側電極33及び接地側電極34に半田付け37によって接合されている。
コンデンサ部4の静電容量の変化は、導電部材9及び回路基板の入力側電極32を介して電界効果トランジスタ10のゲート端子23aに伝達される。電界効果トランジスタ10は、伝達された静電容量の変化を電気信号に変換し、その電気信号をドレイン端子24aから出力する。そして、ドレイン端子24aから出力された電気信号が、回路基板8の信号側電極33を介してコンデンサマイクロホン1が実装される電子機器の制御回路に供給される。
上述したような構成を有するコンデンサマイクロホン1によれば、電界効果トランジスタ10を回路基板8の貫通穴31に貫通させ、電界効果トランジスタ10が回路基板8に埋め込まれた状態で実装されるため、回路基板8の上面8a側に突出される電界効果トランジスタ10の高さを低くすることができる。これにより、回路基板8の上面8aとコンデンサ部4の振動膜6との間に設ける間隙を小さくすることができ、薄型化を実現することができる。
また、電界効果トランジスタ10のゲート端子23aを封止パッケージ21の側面の上部から露出させる構成とした。これにより、電界効果トランジスタ10を回路基板8の貫通孔31に貫通させた状態において、ゲート端子23aを回路基板8の上面8a側に突出させることができる。その結果、ドレイン端子24a及びソース端子25aに比べて外来雑音に敏感なゲート端子23aをケース2の内部に収納することができ、信号対雑音比(S/N)の劣化を抑制して高品質なマイクロホンを実現することができる。
図7は、本発明のコンデンサマイクロホンの第2の実施の形態を示すものである。このコンデンサマイクロホン51は、第1の実施の形態のコンデンサマイクロホン1と同様な構成を有しており、異なるところは、回路基板58に音波を通過させる音孔62を設けたところである。そのため、コンデンサマイクロホン51において、第1の実施の形態のコンデンサマイクロホン1と共通する部分には、同一符号を付して重複した説明を省略する。
図7に示すように、コンデンサマイクロホン51は、外装部をなすケース52を有している。このケース52は、アルミニウム等の金属製の部材からなり、一方が閉じられた有底の円筒体をなしている。このケース52の底部を形成する上面板52Aと対向する開口部は、回路基板58が露出される開口窓52bとなっている。
ケース52の内部には、電極板55及び振動膜6を有するコンデンサ部54と、コンデンサ部54の振動膜6と所定の距離だけ離間して配置された回路基板58と、回路基板58に取り付けられるメッシュ部材57と、コンデンサ部54の振動膜6と回転基板58とを電気的に接続する導電部材9と、回路基板58に実装されると共にコンデンサ部54の静電容量の変化をインピーダンス変換する変換器の一具体例を示す電界効果コンデンサ10等が収納されている。
コンデンサ部54が第1の実施の形態のコンデンサ部4と異なるところは、ケース52の上面板52A側に配置される電極板55のみである。そして、電極板55が第1の実施の形態の電極板5と異なるところは、貫通孔5aを設けていないところである。電極板55のその他の構成は、第1の実施の形態の電極板5と同様であるため、重複した説明を省略する。
回路基板58は、ケース2の内部に見合った大きさの円板からなっている。回路基板58には、電界効果トランジスタ10が貫通される貫通穴61と、音波を通過させる音孔62が設けられている。音孔62は、回路基板58の中央に配置されている。本実施の形態では、音孔62を1つ設ける構成としたが、本発明に係る音孔としては、2以上設ける構成としてもよい。
図示しないが、回路基板58のコンデンサ部4側の面である上面58aには、第1の実施の形態の回路基板8と同様に、入力側電極が設けられている。また、回路基板58の下面58bには、第1の実施の形態の回路基板8と同様に、信号側電極63及び接地側電極64が設けられている。
メッシュ部材57は、回路基板58の下面に配置されており、その大きさは音孔62を覆う大きさに設定されている。このメッシュ部材57を設けることにより、音孔62からケース52の内部に塵や埃等が入ることを防止することができ、コンデンサ部54の性能劣化を防ぐことができる。
上述したような構成を有するコンデンサマイクロホン51によれば、第1の実施の形態のコンデンサマイクロホン1と同様に、回路基板58の上面58aとコンデンサ部54の振動膜6との間に設ける間隙を小さくすることができ、薄型化を実現することができる。また、回路基板58に音波を通過させる音孔62を設け、その音孔62を覆うメッシュ部材57を回路基板58の下面58bに取り付けたため、第1の実施の形態のコンデンサマイクロホン1よりも更に薄型化を実現すことができる。
図8は、本発明のコンデンサマイクロホンの第3の実施の形態を示すものである。このコンデンサマイクロホン71は、第2の実施の形態のコンデンサマイクロホン51と同様な構成を有しており、異なるところは、回路基板58に音波を通過させる第1の音孔72を設けると共に電極板55及びケース52を貫通する第2の音孔73を設けたところである。そのため、コンデンサマイクロホン71において、第2の実施の形態のコンデンサマイクロホン51と共通する部分には、同一符号を付して重複した説明を省略する。
図8に示すように、コンデンサマイクロホン71の回路基板58には、音波を通過させる第1の音孔72が設けられている。また、ケース52の底部を形成する上面板52Aには、複数の貫通孔52aが設けられている。また。電極板55には、ケース52の貫通孔52aに対応する位置に複数の貫通孔55aが設けられている。この貫通孔55aには、ケース52の貫通孔52aから進入した音波が通過される。即ち、電極板55の貫通孔55aとケース2の貫通孔52aによって、音波が通過する第2の音孔73が形成されている。
このような構成を有するコンデンサマイクロホン71は、音波が通過する貫通孔を有する電子機器に搭載された際に、第1の音孔72が電子機器の貫通孔に対向され、第2の音孔73が電子機器の内部側に向けられる。そのため、第2の音孔73を通過する音波の音圧は、第1の音孔72を通過する音波の音圧よりも小さくなる。そして、振動膜6は、第1の音孔72を通過する音波の音圧と第2の音孔73を通過する音波の音圧の差分に比例して振動する。
上述したような構成を有するコンデンサマイクロホン71によれば、第2の実施の形態のコンデンサマイクロホン51と同様に、回路基板58の上面58aとコンデンサ部54の振動膜6との間に設ける間隙を小さくすることができ、薄型化を実現することができる。
ところが、振動膜6周辺の空間容積は、マイクロホンの感度を制限する要因の1つとされている。即ち、振動膜6周辺の空間容積が小さくなると、振動膜6周辺の空間における剛性(stiffness due to back cavity)が大きくなるため、空気ブレーキと同様の制動効果が働いて振動膜6の振動量を制限してしまう。従って、回路基板58の上面58aとコンデンサ部54の振動膜6との間の間隙を小さくすると、振動膜6周辺の空間容積が小さくなり、マイクロホンの感度が低下するという心配がある。
そこで、本発明の第3の実施の形態を示すコンデンサマイクロホン71では、電子機器の貫通孔に対向される第1の音孔72の他に第2の音孔73を設けた。この第2の音孔73を設けることにより、振動膜6周辺の空間容積を大きくすることができ、振動膜6が振動し易い環境を構成することができる。その結果、薄型でありながら感度の良いマイクロホンを提供することができる。
図9は、前述したような構成及び作用を有するコンデンサマイクロホン1を備えた電子機器の一例としての携帯電話端末を示すものである。この携帯電話端末101は、連結部を介して2つの筐体を折りたたみ可能に構成した、いわゆる折りたたみ式携帯電話端末である。図7に示すように、携帯電話端末101は、第1筐体102と、第2筐体103と、第1筐体102と第2筐体103を回動可能に連結するヒンジ部104等を備えて構成されている。
第1筐体102は、扁平の直方体状に形成されている。この第1筐体102の第2筐体103と重ね合わされる面である内面102aには、表示画面の一具体例を示す液晶ディスプレイ111と、スピーカ112と、カメラ部113が設けられている。液晶ディスプレイ102aは、内面102aを大きく占有するように大型に形成されている。この液晶ディスプレイ102aのヒンジ部104と反対側にスピーカ112が配置され、スピーカ104の近傍にカメラ部113が配置されている。
第2筐体103は、第1筐体102と同様に、扁平の直方体状に形成されている。この第2筐体103の第1筐体102と重ね合わされる面である内面103aには、複数の操作キー115と、4つの機能切替キー116と、ジョグシャトル操作部117等が設けられている。複数の操作キー115は、内面103aの略中央部に配置されており、これら複数の操作キー116のヒンジ部104側にジョグシャトル操作部117が配置されている。また、4つの機能切替キー116は、ジョグシャトル操作部117を挟んで両側にそれぞれ2つずつ配置されている。
複数の操作キー115としては、例えば、1,2,3…9,0の数字や記号に対応したダイヤルキー、発信キー、終了キーを挙げることができる。また、4つの機能切替キー116としては、例えば、携帯電話端末101の機能をメール機能に切り替えるメールキーや、カメラ機能に切り替えるカメラキー等を挙げることができる。ジョグシャトル操作部117は、液晶ディスプレイ111に表示されたメニューを選択する選択ボタンや、携帯電話端末101の機能をカメラ機能にした際のシャッタボタン等の役割を有している。
また、第2筐体103の内面103aには、音波が通過する貫通孔119が設けられている。この貫通孔119は、内面103aにおいて、ヒンジ部104と反対側の端部に配置されている。第2筐体103の内部には、貫通孔119に対応する位置にコンデンサマイクロホン1が配置されている。コンデンサマイクロホンは、第2筐体103の内部に設けられた基板121に実装されている。このコンデンサマイクロホン1により、貫通孔119を通過した音波が電気信号に変換される。
このような構成を有する携帯電話端末101に本発明のコンデンサマイクロホンを適用することにより、第2筐体103を薄型化することができ、携帯電話端末101全体の薄型化に貢献することができる。
以上説明したように、本発明のコンデンサマイクロホン及び電子機器によれば、変換器を回路基板に貫通させて実装するため、回路基板のコンデンサ部側に突出される変換器の高さを低くすることができる。これにより、回路基板とコンデンサ部との間に設ける間隙を小さくすることができ、マイクロホン自体及び電子機器全体の薄型化を実現することができる。
また、本発明のコンデンサマイクロホン及び電子機器によれば、変換器のゲート端子を封止パッケージの側面の上部から露出させ、そのゲート端子を回路基板のコンデンサ部側の面に設けた第1の電極に接続する構成とした。そのため、外来雑音に敏感なゲート端子をケースの内部に収納することができ、信号対雑音比(S/N)の劣化を抑制して高品質なマイクロホンを実現することができる。
更に、回路基板に音波が通過する第1の音孔を設けると共に、電極板に音波が通過する第2の音孔を設け、回路基板と電極板との間に振動膜を配置したため、振動膜周辺の空間容積を大きくすることができ、振動膜が振動し易い環境を構成することができる。その結果、薄型であり、且つ、感度の良いマイクロホンを提供することができる。
本発明は前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、前記実施の形態においては、電子機器として携帯電話端末を例に挙げて説明したが、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、ポータブル音声レコーダ等のその他の電子機器にも適用できるものである。
本発明のコンデンサマイクロホンの第1の実施の形態を示す斜視図である。 本発明のコンデンサマイクロホンの第1の実施の形態を示す平面図である。 本発明のコンデンサマイクロホンの第1の実施の形態を示すものであり、図2に示すX−X線部分の断面図である。 本発明のコンデンサマイクロホンの第1の実施の形態に係る変換器の説明図である。 本発明のコンデンサマイクロホンの第1の実施の形態に係る変換器の実装状態を説明するものであり、図5Aは変換器が実装された回路基板をコンデンサ部側から見た説明図、図5Bは変換器が実装された回路基板を外側に露出される側から見た説明図である。 本発明のコンデンサマイクロホンの第1の実施の形態に係る変換器の実装状態を説明するものであり、図5Aに示すY−Y線部分で断面した説明図である。 本発明のコンデンサマイクロホンの第2の実施の形態を示す断面図である。 本発明のコンデンサマイクロホンの第3の実施の形態を示す断面図である。 本発明の実施の形態による電子機器の一例を示す携帯電話端末の説明図である。 従来のコンデンサマイクロホンを説明する説明図である。
符号の説明
1,51,71…コンデンサマイクロホン、 2,52…ケース、 3…絶縁フィルム、 4,54…コンデンサ部、 5,55…電極板、 6…振動膜、 7,57…メッシュ部材、 8,58…回路基板、 9…導電部材、 10…電界効果トランジスタ(変換器)、 13,62…音孔、 21…封止パッケージ、 22…半導体チップ、 23…ゲート電極、 23a…ゲート端子、 24…ドレイン電極、 24a…ドレイン端子、 25…ソース電極、 25a…ソース端子、 31,61…貫通穴、 32…入力側電極(第1の電極)、 33,63…信号側電極(第2の電極)、 34,64…接地側電極(第2の電極)、 72…第1の音孔、 73…第2の音孔、 101…携帯電話端末(電子機器)、 102…第1筐体、 103…第2筐体、 119…貫通孔、 121…基板

Claims (5)

  1. 音波によって振動する振動膜と当該振動膜に対向して配置される電極板とを有するコンデンサ部と、
    前記コンデンサ部の静電容量の変化をインピーダンス変換する変換器と、
    前記コンデンサ部に対向されると共に前記変換器が貫通した状態で実装される回路基板と、を備えた
    ことを特徴とするコンデンサマイクロホン。
  2. 前記変換器は、
    前記回路基板の前記コンデンサ部側の面に設けられた第1の電極に接続されるゲート端子と、
    前記回路基板の前記コンデンサ部と反対側の面に設けられた第2の電極に接続されるソース端子及びドレイン端子とを、有する
    ことを特徴とする請求項1記載のコンデンサマイクロホン。
  3. 前記回路基板は、前記音波が通過する音孔を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のコンデンサマイクロホン。
  4. 前記回路基板に前記音波が通過する第1の音孔を設けると共に、前記電極板に前記音波が通過する第2の音孔を設け、
    前記回路基板と前記電極板との間に前記振動膜を配置した
    ことを特徴とする請求項1記載のコンデンサマイクロホン。
  5. 音波が通過する貫通孔を有する機器筐体と、
    前記機器筐体の内部に配置される基板と、
    前記基板に搭載されると共に前記貫通孔に対向されるコンデンサマイクロホンと、を備え、
    前記コンデンサマイクロホンは、
    前記音波によって振動する振動膜と当該振動膜に対向して配置される電極板とを有するコンデンサ部と、
    前記コンデンサ部の静電容量の変化をインピーダンス変換する変換器と、
    前記コンデンサ部に対向されると共に前記変換器が貫通した状態で実装される回路基板と、を有する
    ことを特徴とする電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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