JP2008257397A - 設備業務統合管理方法及びシステム並びにそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】設備101を制御する生産管理システム104と、設備101が出力するデータを利用する情報システム108と、設備出力データ、情報システムを構成するサーバ、データベース間のメッセージの送受信を監視する監視システムとを備える設備業務管理システムにおける設備業務を管理する方法であって、設備101を構成する要素間の関連性の強弱を、要素間のメッセージ送受信数から判断し、設備101と設備出力データの関係を管理し、情報システム108内のアプリケーションとデータベースの関係を管理し、業務フローを管理し、情報フローを管理し、設備101と関係が深い設備を、業務フロー、情報フロー及び関連性の強弱を基に判断して提示する。
【選択図】図1
Description
しかし実際には、各設備を制御し出力データを利用するシステムと業務の関係が複雑で、さらに、前後の設備とも情報制御システム及び担当者業務を介して連携するため、独立で扱うことが難しい。また、近年、現場情報の可視化による変種変量生産への迅速な対応など、各設備のデータを細部にいたるまで収集し、各部門が必要に応じて加工する機会がますます増えている。
また、一方で、設備の保守に関しては、設備保全に関する情報を一括管理して効率的に保全を実施するためのシステムが提案されている(特許文献3)。
本発明は、生産設備、業務アプリ、DB及びそれらのデータ利用者間の送受信メッセージを監視し、各要素間のメッセージ量と頻度及び送受信時期から、各要素間の関連性と、その利用頻度を抽出する手段を設ける。そして、利用頻度が一定期間以下の日時を割り出し、その日時を自動的に対象要素間の保守に適した日時として提示する方式を設ける。一方、上記、メッセージ監視のみで抽出できない、現場設備内の各接点と出力設備データの関係を管理すると共に、データ利用者の業務フローとその利用者が利用する業務アプリ、DB、設備データなどの関係を情報フローで管理し、メッセージ監視方式と組み合わせることで、現場設備と利用者を対応付ける方式を提供する。そして、この方式で対応付けられた設備と業務フローの作業項目を保守管理サーバを設けて管理し、保守員が、保守を実施する設備を指定すると、このサーバが、その設備のデータを利用しているワークフローと作業一覧を調べ、そのワークフローと作業一覧が利用している他の設備の利用状況を調査する。そして、頻繁に利用されている設備とその保全計画を抽出して、それらを合成して、上記保全対象設備の推奨保全日時を保守員に提示する。
以下、本発明の設備業務統合管理方法及びシステム並びにそのプログラムの実施例について、図面を用いて説明する。
しかし、利用者/利用先システム108からみて、生産設備b(保守対象)102と生産設備c103のデータを常に比較する業務などが、業務フロー112で定義されていると、生産設備b(保守対象)102の保守時、生産設備c103との関係も考慮する必要が出てくる。
情報フロー510は、情報フローID(IID)で管理されており、入力511、人の実施する作業である作業者の処理520、そして出力530から構成されている。入力511は、図示の通り、アプリ(要素ID:1)512、DB(要素ID:2)513、設備データ(TCD:3)514からの入力が挙げられる。また、作業者の処理520の結果は、アプリ(要素ID:4)531、DB(要素ID:5)532として出力される。
生産設備−データ対応管理607は、生産設備(設備ID:1)604と、その中の各接点(接点1(接点ID:1)605、接点2(接点ID:2)606とそれに対応する出力設備データ(設備データ1(TCD:1)601、設備データ2(TCD:2)602)の関係を管理する。
通知希望ポリシー701は、その作業で参照しているアプリケーション、DB、設備などの保守を実施する際、この業務フロー501に対応する利用者214への通知の可否を設定する。通知必要を選択した場合、後述する保守員221向けチェックリストに、通知先として記載する。
保守判断表801は、設備業務フロー対応表(1〜n)802を検索する目的で利用する。この検索の目的は、保守員221が保守する設備の設備IDを保守管理サーバ217へ通知した際、それに対応する業務フローとその中の特定作業項目の一覧を取得することである。
設備業務フロー対応表(1〜n)802は、各業務フロー及び作業の通知希望ポリシー809と、この業務フロー及び作業が利用している利用設備一覧を記録している利用設備一覧表(1〜n)803を検索するための、利用設備一覧表ID811を取得する。
利用設備一覧表(1〜n)803は、利用設備ID812とデータ加工回数813から構成される。データ加工回数813は、生産設備から利用者に至るまで設備データが何度更新されているかを示す。例えば、データ蓄積DB206に一度記録された後、監視系アプリ224で収集加工し、利用者へ提供された場合は、2回変換されるため、2と表記する。尚、例えばこの回数が大きいほど、システム内の様々な場所をデータが通過したことになるため、その設備のデータを間接的に利用していると言え、基幹系などに格納されたデータを生成する時に参照している可能性があると考えられる。また、回数が少ない場合は、監視系など直接的に利用している可能性が考えられる。
保守計画表901は、設備ごとの保守計画一覧を管理する表である。
設備データ利用要素保守計画表902は、アプリ、DBなど保守計画を管理するための表である。この表において、要素ID905はアプリ、DBの識別子を示す。種別906は、アプリ、DBの種別を示す。稼働時間/保守計画907は、保守員221が登録した保守計画、又はメッセージ監視機能228で検出した、稼動実績、及びその時間が記録される。
送受信監視統計テーブル1001は、送受信ログテーブル1002の内容を統計したものである。最旧アクセス1017は、最も古いメッセージ送受信の時刻を示す。総回数1018は、今までに発生したメッセージ送受信の総数である。頻度1019は、一日、一週間、月単位での合計の平均値である。これらの閾値を定め、閾値以上の値になった場合に、送信側、受信側の要素に関係があると定める。また、一定期間以上、例えば6ヶ月以上前のデータを切り捨てることで、ある程度最新のシステム状況に応じた関係を把握できる様にする。
また、保守に対する要素特性1010の保守時対応方針1021は、各要素と関係がある要素の保守を実施する場合に、当該要素に対してどのように対応すればよいかを示している。「無停止」は、当該要素を無停止のまま関連する要素を保守しても良いことを示す。「停止必要」は、関連する要素を保守時停止が必要であることを示す。「データ遮断」は、関連要素の保守時、当該要素へデータを送信しなければよいことを示す。
送受信監視統計テーブル1001と保守に対する要素特性1010を組み合わせることで、例えば、アクセス頻度が高くても、無停止保守可能なら、制限無しで保守可能などの判断が可能となる。
保守推奨日時の検出1023は、各要素の保守可能日時を自動算出する方法を示している。上記、送受信ログテーブル1002、送受信監視統計テーブル1001を用いて、数分毎のメッセージ送受信量を計算する。その値が予め定めておいた、保守判断閾値1008以下になる箇所を、その設備の保守推奨時間帯1009と提示する。
ステップ1101は、保守員が対象設備の設備IDを保守管理サーバへ入力する処理である。
ステップ1102は、保守管理サーバが、保守判断データから、本設備に対応する設備業務フロー対応表を選択する処理である。
ステップ1103は、業務フローID(WID)と作業ID(PID)を抽出する処理である。
ステップ1104は、対応する利用設備一覧表を選択する処理である。
ステップ1105は、利用設備IDとデータ加工回数を抽出する処理である。
ステップ1106は、すでに抽出済みの利用設備IDの加工回数に加算する処理である。
ステップ1107は、未抽出の利用設備IDがあるか調べる処理である。もし未抽出の利用設備IDが残っていれば、ステップ1105へ戻る。未抽出の利用設備IDがなければ、ステップ1108へ進む。
ステップ1108は、未抽出のWID(業務フローID),PID(作業ID)が残っているか判断する処理である。もし未抽出のWID,PIDが残っていれば、ステップ1103へ戻る。未抽出のWID,PIDがなければ、ステップ1109へ進む。
ステップ1109は、加工回数の合計値が閾値以上の利用設備IDの保守計画を保守計画テーブルから取り出す処理である。
ステップ1110は、すべての設備の保守が可能な時間帯が存在するか調べる処理である。もしすべての設備の保守が可能な時間帯が存在すれば、ステップ1111へ進む。もしすべての設備の保守が可能な時間帯が存在しなければ、ステップ1112へ進む。
ステップ1111は、保守計画として保守員へ提示する処理である。
ステップ1112は、関連設備の保守計画(参考値)として提示する処理である。
ステップ1201は、保守員が対象設備の設備IDを保守管理サーバへ入力する処理である。
ステップ1202は、保守管理サーバは、保守判断データから、本設備に対応する設備業務フロー対応表を選択する処理である。
ステップ1203は、業務フローID(WID)と作業ID(PID)を抽出する処理である。
ステップ1204は、対応する利用設備一覧表を選択する処理である。
ステップ1205は、利用設備IDとデータ加工回数を抽出する処理である。
ステップ1206は、すでに抽出済みの利用設備IDの加工回数に加算する処理である。
ステップ1207は、未抽出の利用設備IDが存在するか判断する処理である。もし未抽出の利用設備IDが存在すれば、ステップ1205へ戻る。未抽出の利用設備IDが存在しなければ、ステップ1208へ進む。
ステップ1208は、未抽出のWID(業務フローID),PID(作業ID)が存在するか調べる処理である。もし未抽出のWID,PIDがあれば、ステップ1203へ戻る。未抽出のWID,PIDが無ければ、ステップ1209へ進む。
ステップ1209は、加工回数の合計値が閾値以上の利用設備ID一覧を作成する処理である。
ステップ1210は、利用設備IDとWID,PIDを結ぶ経路を、PIDに対応する情報フローの入力、アプリ−データ対応管理、生産設備−データ対応管理、送受信監視統計テーブルから探索して割り出す処理である。
ステップ1211は、経路に当たる全要素の保守計画を設備データ利用要素保守計画テーブルから抽出し、また、WID,PIDより、通知希望ポリシーを抽出し、保守検討のためのチェックリストとして出力する処理である。
Claims (18)
- 複数の設備を制御する生産管理システムと、前記設備が出力するデータを利用する情報システムと、前記設備の出力データ、前記情報システムを構成するサーバ、データベース間のメッセージの送受信を監視する監視システムとを備える設備業務管理システムにおける設備業務を管理する方法であって、
前記設備を構成する要素間の関連性の強弱を、前記要素間のメッセージ送受信数から判断するステップと、前記設備と該設備の出力データの関係を管理するステップと、前記情報システム内のアプリケーションとデータベースの関係を管理するステップと、前記情報システムを利用するデータ利用者の業務内容を記録した業務フローを管理するステップと、業務に関する情報の流れを、作業者の処理と、該処理で利用するアプリケーション、データベース、前記設備の出力データとの関係として記録した情報フローを管理するステップと、前記複数の設備のうちの一の設備と関係が深い設備を、前記業務フロー、前記情報フロー及び前記監視システムが判断した関連性の強弱を基に判断して提示するステップとを含むことを特徴とする設備業務管理方法。 - 請求項1に記載の設備業務管理方法において、
データ利用者の業務フローと該データ利用者が利用する業務アプリケーション、データベース、設備の出力データの関係を定義して前記情報フローとするステップを含むことを特徴とする設備業務管理方法。 - 請求項1に記載の設備業務管理方法において、
保守対象の設備の保守作業を管理する保守管理サーバから、指定した設備における保守作業に適した又は不適である日時と、指定した設備と関係が深い設備を提示するよう指示を受けるステップと、指定した設備における保守作業に適した又は不適である日時と、指定した設備と関係が深い設備を、前記業務フロー、前記情報フロー及び前記監視システムが判断した関連性の強弱を基に判断して提示するステップとを含むことを特徴とする設備業務管理方法。 - 請求項3に記載の設備業務管理方法において、
前記提示するステップは、前記要素の保守作業に対する要素特性も基にして判断することを特徴とする設備業務管理方法。 - 請求項1に記載の設備業務管理方法において、
前記メッセージの送受信を監視する際に、前記情報システムを構成する各サーバにそれぞれ配置されたモジュールにより、前記サーバ内のアプリケーション、データベースへの通信を監視し、送受信履歴を共有し、情報システム内のメッセージの流れを監視することを特徴とする設備業務管理方法。 - 請求項1に記載の設備業務管理方法において、
作業項目ごとに、該作業項目にかかわる設備、アプリケーション、データベースの保守を実行する際に、利用者へ通知するか否かを定義して前記業務フローとすることを特徴とする設備業務管理方法。 - 請求項3に記載の設備業務管理方法において、
保守作業を実施する設備を保守計画立案システムに入力するステップと、前記設備のデータを利用している業務フロー一覧とその中の作業項目を前記監視システムのログから抽出し、各作業項目が参照している他の設備も前記監視システムのログから抽出し、前記設備のデータが前記業務フローの作業項目で利用されるまでに何度加工されるかの回数を前記監視システムのログから抽出し、前記業務フロー一覧全てについて、他の設備のデータ加工回数を抽出して加算し、前記設備が、他のどの設備と関連性が強い又は弱いかを加工回数の数で表すステップとを含むことを特徴とする設備業務管理方法。 - 請求項7に記載の設備業務管理方法において、
前記設備ごとの保守計画を表で管理するステップと、特定設備の保守を実施する時に、関連する他の設備を前記抽出方式で行い、抽出した設備の保守計画の重なっている部分を対象設備の保守計画案として提示するステップとを含むことを特徴とする設備業務管理方法。 - 請求項3に記載の設備業務管理方法において、
前記設備、アプリケーション、データベースの各要素と関連性が強い要素の保守を実施する場合に、該要素をどのように操作すればよいか保守対応方針を事前に定めておき、関連のある要素の保守を実施する場合に、保守対応方針に従って保守対象要素と関連のある要素の設定を実施するステップを含むことを特徴とする設備業務管理方法。 - 請求項3に記載の設備業務管理方法において、
前記監視システムでアプリケーション、データベース、設備間のデータ送受信を一定時間ごとにカウントし、予め定めた保守判断閾値以下になった時間帯を、保守推奨時間帯として提示するステップを含むことを特徴とする設備業務管理方法。 - 複数の設備を制御する生産管理システムと、前記設備が出力するデータを利用する情報システムと、前記設備の出力データ、前記情報システムを構成するサーバ、データベース間のメッセージの送受信を監視する監視システムとを備える設備業務管理システムにおいて、
前記設備を構成する要素間の関連性の強弱を、前記要素間のメッセージ送受信数から判断し、前記設備と前記設備の出力データの関係を管理し、前記情報システム内のアプリケーションとデータベースの関係を管理し、前記情報システムを利用するデータ利用者の業務内容を記録した業務フローを管理し、業務に関する情報の流れを、作業者の処理と、該処理で利用するアプリケーション、データベース、前記設備の出力データとの関係として記録した情報フローを管理し、前記複数の設備のうちの一の設備と関係が深い設備を、前記業務フロー、前記情報フロー及び前記監視システムが判断した関連性の強弱を基に判断して提示することを特徴とする設備業務管理システム。 - 請求項11に記載の設備業務管理システムにおいて、
保守対象の設備の保守作業を管理する保守管理サーバを有しており、
前記保守サーバから、保守対象として指定した設備における保守に適した又は不適である日時と、指定した設備と関係が深い設備を提示するよう指示を受けて、指定した設備における保守に適した又は不適である日時と、指定した設備と関係が深い設備を、前記業務フロー、前記情報フロー及び前記監視システムが判断した関連性の強弱を基に判断して提示することを特徴とする設備業務管理システム。 - 請求項11に記載の設備業務管理システムにおいて、
前記設備からの出力データを蓄積するデータ蓄積サーバと、業務マスタデータを蓄積する基幹系システムと、監視システムと、業務データを蓄積するフロントシステムと、生産計画実行システムと、メッセージ監視機能と、業務プロセス管理サーバとを有することを特徴とする設備業務管理システム。 - 請求項13に記載の設備業務管理システムにおいて、
前記メッセージ監視機能は、前記サーバにそれぞれ配置され、ピアツーピア方式で相互にログ情報を送受信して共有することを特徴とする設備業務管理システム。 - 請求項11に記載の設備業務管理システムにおいて、
前記メッセージの送受信を監視する際に、前記情報システムを構成する各サーバはそれぞれモジュールを配置し、前記サーバ内のアプリケーション、データベースへの通信を監視し、送受信履歴を共有し、情報システム内のメッセージの流れを監視することを特徴とする設備業務管理システム。 - 請求項12に記載の設備業務管理システムにおいて、
前記業務フローを定義する時、作業項目ごとに、該作業項目にかかわる設備、アプリケーション、データベースの保守を実行する際に、利用者へ通知するか否かを業務フロー定義に記載することを特徴とする設備業務管理システム。 - 請求項12に記載の設備業務管理システムにおいて、
保守を実施する設備を保守計画立案システムに入力し、前記設備のデータを利用している業務フロー一覧とその中の作業項目を前記監視システムのログから抽出し、各作業項目が参照している他の設備も前記監視システムのログから抽出し、前記設備のデータが前記業務フローの作業項目で利用されるまでに何度加工されるかの回数を前記監視システムのログから抽出し、前記業務フロー一覧全てについて、他の設備のデータ加工回数を抽出して加算し、前記設備が、他のどの設備と関連性が強い又は弱いかを加工回数の数で表すことを特徴とする設備業務管理システム。 - 複数の設備を制御する生産管理システムと、前記設備が出力するデータを利用する情報システムと、前記設備の出力データ、前記情報システムを構成するサーバ、データベース間のメッセージの送受信を監視する監視システムとを備える設備業務管理システムにおける設備業務管理プログラムであって、
設備業務管理するために1以上のコンピュータを、前記設備を構成する要素間の関連性の強弱を、前記要素間のメッセージ送受信数から判断するステップと、前記設備と該設備の出力データの関係を管理するステップと、前記情報システム内のアプリケーションとデータベースの関係を管理するステップと、前記情報システムを利用するデータ利用者の業務内容を記録した業務フローを管理するステップと、業務に関する情報の流れを、作業者の処理と、該処理で利用するアプリケーション、データベース、前記設備の出力データとの関係として記録した情報フローを管理するステップと、前記複数の設備のうちの一の設備と関係が深い設備を、前記業務フロー、前記情報フロー及び前記監視システムが判断した関連性の強弱を基に判断して提示するステップを、実行させるための設備業務管理プログラム。
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