JP2008254728A - 自転車用シャフト部品 - Google Patents

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英矢 井ノ上
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Abstract

【課題】比較的軽量で、しかも強靭な自転車用シャフト部品を提供する。
【解決手段】この自転車用シャフト部品は、外側管状部材30と内側部材32とを備えている。外側管状部材30は第1端部42及び第2端部44を有し、第1及び第2端部間には内部長手方向通路46が延びており、内部長手方向通路46は内部長手方向通路を通って延びる長手方向中心軸を有している。内側部材32は外側管状部材30の内部長手方向通路46内に移動不能に取り付けられる。ここで、外側管状部材30は第1比重を有する第1材料から構成される。また、内側部材32は第1材料の第1比重より小さい第2比重を有する第2材料から構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、自転車用シャフト部品、特に、管状外側部材と、管状外側部材内に取り付けられた軽量材料の内側部材と、を備える自転車用シャフト部品に関する。
自転車に乗ることは、移動の手段であるとともに、レクレーションの形態としてもますます人気が高まっている。また、自転車に乗ることは、プロ、アマを問わず、競技スポーツとしても人気が高い。レクレーション、移動、競技の用途に関わらず、自転車産業において、種々の自転車部品は常に改良が続けられている。大きく設計が見直されている自転車部品の一つに自転車用シャフト部品が挙げられる。
一般的な自転車では、シャフト部品が自転車の多くの場所で利用されている。例えば、シャフト部品は、クランクアッセンブリ内にクランクアクスルとして、また、ハブアッセンブリ内にハブアクスルとして用いられている。以前は、シャフト部品は、中実金属ロッドとして構成されていた。これらのシャフト部品は比較的重い。従って、最近では、重量を低減するために、シャフト部品を、より軽量な合金の中実ロッドとして構成し、かつ/または管状(中空)の部材として構成することが行われている。管状のシャフト部品は、シャフト部品が比較的広い幅を有する場合(つまり、中実のシャフト部品が非常に重くなってしまう場合)に、最も広く用いられている。いずれにせよ、このような従来のシャフト部品は、要望されているほどには、強靱かつ/または軽量ではない。さらに、こうした従来のシャフト部品は、製造及び/または組み立てが比較的複雑で、かつ/またはコストが高くなることがある。
特開2007-302222号公報 特開2007-290606号公報
以上の点から、本開示によって、この技術分野において、自転車用シャフト部品の改良に対するニーズがあることが明らかにされる。本発明は、このニーズと同様に、本開示から、当業者に対して、明らかにされる他のニーズに対してもなされたものである。
本発明の目的は、比較的軽量で、しかも強靭な自転車用シャフト部品を提供することにある。
本発明の他の目的は、比較的簡単な構成で、製造及び/または組み立てにコストがかからない自転車用シャフト部品を提供することにある。
本発明に係る自転車用シャフト部品は、外側管状部材と、内側部材と、を備えている。外側管状部材は第1端部及び第2端部を有し、第1及び第2端部間には内部長手方向通路が延びており、内部長手方向通路は内部長手方向通路を通って延びる長手方向中心軸を有している。内側部材は外側管状部材の内部長手方向通路内に移動不能に取り付けられる。ここで、外側管状部材は第1比重を有する第1材料から構成される。また、内側部材は第1材料の第1比重より小さい第2比重を有する第2材料から構成される。
本発明では、自転車用シャフト部品を外側管状部材及び内側部材で構成し、外側管状部材は第1比重を有する第1材料で、内側部材は第1材料の第1比重より小さい第2比重を有する第2材料で形成したので、従来の部品に比較して軽量で強靱な部品を提供することができる。また、構成が簡単であるので、製造、組み立てにかかるコストを抑えることができる。
本発明の一実施形態を、図面を用いて説明する。以下の本発明にかかる実施の形態の説明は単なる例示であって、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物によって定義される本発明を限定するものではない。
図1及び図2に、本発明の一実施形態によるクランクアッセンブリ12と、フロントハブアッセンブリ14Fと、リアハブアッセンブリ14Rと、を備える自転車10を示す。自転車10は、基本的に、ダイヤモンド型フレーム11を備える。ダイヤモンド型フレーム11には、フロントフォーク13Fが回動可能に連結される。また、リアフォークすなわち三角部13Rが、ダイヤモンド型フレーム11と一体的に形成されている。管状ハンガーHが、フレームのシートチューブとダウンチューブとの交点に形成されている。ハンガーHは、クランクアッセンブリ12を支持する。フロント及びリアフォーク13F,13Rは、フロント及びリアハブアッセンブリ14F,14Rを、それぞれ支持する。フロント及びリアリム16F,16Rは、複数のスポークを介してフロント及びリアハブアッセンブリ14F,14Rに、従来と同様に、それぞれ連結される。フロント及びリアハブアッセンブリ14F,14Rは、本発明にかかるフロント及びリアハブシャフト18F,18Rを、それぞれ有する。クランクアッセンブリ12は本発明にかかるクランクシャフト20を有する。
自転車10は、クランクアッセンブリ12、フロントハブアッセンブリ14F及びリアハブアッセンブリ14Rを除いて従来と同様である。したがって、クランクアッセンブリ12、フロントハブアッセンブリ14F及びリアハブアッセンブリ14Rに関するものを除いて、ここでは、自転車10を詳細には説明及び/または図示しない。つまり、自転車10が、フロント及びリヤブレーキ、フロント及びリアディレーラ、フロント及びリアシフタなど種々の他の従来の自転車用部品を備えていることは、自転車技術分野における当業者には明らかであろう。また、本発明の範囲を逸脱しない限り、自転車10に種々の変形が行えることは、本開示から、自転車技術分野における当業者には明らかであろう。
図1〜図7を参照して、クランクアッセンブリ12をより詳細に説明する。クランクアッセンブリ12は、基本的に、クランクシャフト20と、右クランクアーム22と、左クランクアーム24と、ボトムブラケット構造26と、を備える。クランクアーム22,24は、クランクシャフト20の対向する端部に回転不能に装着される。ボトムブラケット構造26は、フレーム11の管状ハンガーH内に装着される。クランクシャフト20は、ボトムブラケット構造26によってハンガーH内に回転可能に支持される。ペダル28は、クランクアーム22,24のそれぞれの自由端に装着され、これにより、ライダーは、従来と同様に、クランクアーム22,24を回転させて、自転車10を走行させることができる。
クランクシャフト20は、基本的に、外側管状部材30と、内側部材32と、を備える。内側部材32は、外側管状部材30に、接着層34を用いて外側管状部材30の内部に取り付けられ、これにより不可分のユニットを形成している。外側管状部材30は、ボトムブラケット構造26に回転可能に支持されており、外側管状部材30の対向する端部へ回転不能に取り付けられた右及び左クランクアーム22,24を有している。図2に示すように、アクスルボルト36は、クランクアッセンブリ12の他の部分が完全に組み立てられた後、クランクシャフト20の一方の端部内にネジ締めによって装着される。
外側管状部材30は第1比重を有する第1材料から構成される。また、内側部材32は、第1材料の第1比重より小さい第2比重を有する第2材料から構成される。外側管状部材30の第1材料は、好ましくは金属材料である。一方、内側部材32の第2材料は、好ましくは非金属材料である。外側管状部材30及び内側部材32は、好ましくは、以下に説明するように、互いに別部材として構成され、次いで接着層34を用いて一体的に取り付けられる。
外側管状部材30は第1軸方向全長Lを有する。内側部材32は、第1軸方向長Lの少なくとも75%である第2軸方向全長Lを有する。好ましくは、第1及び第2軸方向全長L,Lは等しい。言いかえれば、内側部材32は、好ましくは、外側管状部材32の少なくとも大部分にわたって内部通路46内に延設される。
図2〜図6を参照して、外側管状部材30は、基本的に、中央部40と、第1端部42と、第2端部44と、を有する。中央部40は第1及び第2端部42,44間に延びている。中央部40はボトムブラケット構造26に回転可能に装着される。右クランクアーム22は第1端部42に回転不能に装着される。左クランクアーム24は第2端部44に回転不能に装着される。内部長手方向通路46が、外側管状部材30を通って第1及び第2端部42,44間に延びている。内部長手方向通路46は、内部長手方向通路46を通って延びる長手方向中心軸Xを有する。中心軸Xはクランクアッセンブリ12の回転軸に対応する。外側管状部材30は、長手方向の中心軸Xに沿って見たとき円形である。
上述の通り、管状の外側部材30は、好ましくは、金属の第1材料から構成される。より具体的には、外側管状部材30は、好ましくは、アルミニウム合金(例えば、2014アルミニウム合金)などの合金から構成される。つまり、第1材料は、好ましくは、アルミニウムを含んでいる。好ましくは、中央部40、第1端部42及び第2端部44は、キャスティング(鋳造)及び/または機械加工などの従来の生産技術等を用いて、単一部材として一体的に形成される。また、外側管状部材30は、好ましくは、全体を通して均一な材料組成(つまり、均質な材料構成)を有する。
外側管状部材30は、第1及び第2端部42,44の自由端間で延びる外側管状面30a及び内側管状面30bを有する。外側面30aは、中央部の主外側面40aと、第1外側スプライン面42aと、第2外側スプライン面44aと、を有する。主外側面40aは中央部40に沿って延びている。第1外側スプライン面42aは第1端部42に沿って延びている。第2外側スプライン面44aは第2端部44に沿って延びている。内側面30bは、主内側面40bと、縮径内側面44bと、第1テーパ状部40cと、を有する。主内側面40bは、第1端部42と、中央部40の一部と、にわたって延びている。縮径内側面44bは第2端部44に沿って延びている。第1テーパ状部40cは主内側面40bと縮径内側面44bとの間で延びている。内側面30bは外側管状部材30の長手方向通路46を形成している。
主に図5及び図6を参照して、外側管状部材30は、好ましくは本実施形態においては管状部材である内側部材32の径方向厚さTより小さい大部分に沿った(最小)径方向厚さTを有する。内側部材32は、軸方向全長にわたって実質的に均一な径方向の厚さTを有する。本実施形態において、内側部材32の径方向厚さTは、約2.0ミリメートルである。したがって、外側管状部材30は、2.0ミリメートル未満である軸方向長の大部分に(つまり、中央部40の大部分に)沿った(最小)径方向厚さTを有する。しかしながら、第1及び第2端部42,44は、好ましくは、径方向により厚くなっており、これにより、スプライン(例えば、スプラインは、最小径方向厚さTの約2倍あるいは最小径方向厚さTの2倍よりわずかに小さい最大径方向厚さTを有する)を収容する。言いかえれば、外側管状部材30は、大部分にわたって比較的薄くなっている。
外側管状部材30は、好ましくは、第1及び第2端部間42,44の軸方向長の大部分に沿った(つまり、中央部40に沿った)均一な外径Dを有する。スプラインが形成された第1外側スプライン面42aは、均一な外径Dの径方向外側に延びる、複数の、軸方向に延びる外部スプラインを有する。一方、第2外側スプライン面44aは、均一な外径Dの径方向内側に延びる、複数の、軸方向に延びる外部スプラインを有する。したがって、第1外側スプライン面42aの少なくとも一部は、第2外側スプライン面44aの径方向外側に配置されている。
第1外側スプライン面42aは、第1最大外径Dと、第1最大外径Dより小さい第1最小外径Dと、を有する。外径D,Dは、第1外側スプライン面42aのスプラインの凸部と凹部を、それぞれ通る。第1端部42は、径方向外側方向において、中央部40より厚くなっている。第1最小外径Dは均一な外径Dより大きい。したがって、環状当接面すなわち肩部48が、外側面30aの中央部40aと第1外側スプライン面42aとの間に形成される。以下に説明するように、右クランクアーム22がクランクシャフト20に取り付けられる場合、環状当接面48は、右クランクアーム22と係合する。
第2外側スプライン面44aは、第2最大外径Dと、第2最大外径Dより小さい第2最小外径Dと、を有する。外径D,Dは、第2外側スプライン面44aのスプラインの凸部と凹部を、それぞれ通る。第2端部44は、径方向内側方向において、中央部40より厚くなっている。第2最大外径Dは、均一な外径D以下であり(ここでの例示においては等しい)、これにより、第2端部44を、右クランクアーム22を貫通させて挿入することができる。第2最小外径Dは均一な外径Dより小さい。このように、第1外側スプライン面42aは、好ましくは、第2外側スプライン面44aより径方向外側に配置され、これにより、外側面30aのスプライン形成セクション42a,44aは、軸方向から見て、互いにオーバーラップしない(つまり、第1最小外径Dは、第2最大外径Dより大きい)。
図2〜図5及び図7を参照して、内側部材32をより詳細に説明する。内側部材32は、好ましくは、外側管状部材30の内側形状に対応する外側形状を有する管状の部材である。以下により詳細に説明するように、内側部材32は、接着層34を用いて、外側管状部材30に、外側管状部材30の内部長手方向通路46内に、移動不能に取り付けられる。内側管状部材32は、中央部50と、第1端部52と、第2端部54と、を有する。中央部50は、第1及び第2端部52,54間に延びている。内側管状部材32は、長手方向の中心軸Xに沿って見たときに円形である。
上述の通り、内側部材32は、好ましくは、非金属の第2材料から構成される。より具体的には、内側部材32は、好ましくは、エポキシ樹脂を含浸したカーボンファイバなどのファイバ強化合成材料から構成される。つまり、第2材料は、好ましくはカーボンファイバを含んでいる。好ましくは、中央部50、第1端部52及び第2端部54は、レイヤリング(複層化)、キャスティング、モールディング及び/または加熱処理などの従来の生産技術等を用いて単一部材として一体的に形成される。また、内側部材32は、好ましくは、全体を通して実質的にむらのない材料組成(つまり、均一な構造すなわち構成)を有する。カーボンファイバを、ランダムに配向されたファイバ、かつ/または一方向に向けられたファイバとして配置することができる。一方向に向けられたファイバの層を、互いに同じ配向あるいは配向を変えて配置することができる。言いかえれば、内側部材32は、カーボンファイバの配向/配置を変えていることを除いて、好ましくはカーボンファイバとエポキシ樹脂との均一な混合物から構成される。このような一方向に向けられたカーボンファイバシートを、内側部材を構成するために用いる場合、その一方向に向けられたカーボンファイバシートを、カーボンファイバの方向が内側部材の軸方向と交差するように配置することが望ましい。このような配置により、内側部材の剛性が向上する。内側部材32の構造を、以下により詳細に説明する。
内側部材32は、第1及び第2端部52,54の自由端間で延びる外側管状面32a及び内側管状面32bを有する。外側面32aは、中央すなわち主外側面50aと、縮径外側面54aと、第2テーパ状部50cと、を有する。主外側面50aは、第1端部52と、中央部50の一部と、にわたって延びている。縮径外側面54aは第2端部54に沿って延びている。第2テーパ状部50cは主外側面50aと縮径外側面54aとの間で延びている。図で示した実施形態において、上述の通り、内側面32bは、好ましくは、外側面32aに対応する形状を有するが、より小径であり、内側部材32が軸方向全長にわたって実質的に均一な径方向厚さを有している。しかしながら、アクスルボルト36をネジ締めによって収容するために、内側面32bは、好ましくは第2端部54に配置された雌ネジ形成面54bを有する。
好ましくは、内側部材32の主外側面50a、縮径外側面54a及び第2テーパ面50cが、外側管状部材30の主内側面40b、縮径内側面44b及び第1テーパ状部40cの形状及び配置と、それぞれ対応する。そして、外側面32aの各部分は、内側面30bの対応部分にフィットする(面接触して嵌り合っている)。図4から明らかなように、第1及び第2テーパ部40c,50cは、好ましくは、第1及び第2外側スプライン面42a,44aの一方と軸方向に隣接して配置される。より具体的には、第1及び第2テーパ状部40c,50cは、好ましくは外側及び内側部材30,32の第2端部44,54に、軸方向に隣接して配置される。
しかしながら、内側部材32のメイン外部セクション50a、縮径外側面54a及び第2テーパ状部50cは、好ましくは、外側管状部材30の内側面30bの対応する内側部よりわずかに小さい直径を有しており、これにより、図5から明らかなように、ギャップGをそれらの間に形成する。ギャップGは、接着層34を収容するために形成される。ギャップGは、好ましくは、0.1mm±0.025mmである。ギャップGは、クランクシャフト20の全周にわたって、かつクランクシャフト20の軸方向全長にわたって外側管状部材30と内側部材32との間で延びている。
次にクランクシャフト20の組立について、より詳細に説明する。まず、外側及び内側部材30,32が、別部材として構成される。具体的には、外側管状部材は、上述の通り、キャスティング及び/または機械加工などを用いて、従来と同様に構成される。内側部材32は、好ましくは、カーボンファイバ(例えば、布状)シートの層を、内側部材32の内側面32bの所望の最終の内側形状に対応する外側形状を有する内側バー状エレメント(心金すなわち内側モールド)上に巻き付けることによって構成される。カーボンファイバシートは、典型的には、バインダ(この場合、エポキシ樹脂)によって一体化された多数のカーボンファイバ(例えば、一方向に、多方向に及び/またはランダムに配向されたファイバ)を有する室温で可撓性のあるシートである。その後、外側モールドが、心金エレメント(内側モールド)上に配置されたシートの外側面上に嵌められ/加圧され、そして、この構造が加熱されて、これにより、内側部材32の最終外側形状が形成される。内側部材32が冷却され/硬化されると、外側モールドが取り外され、内側バーが取り外され、また、必要に応じて内側部材32の軸端部が切り取られる。
内ネジ形成面/セクション54bは、モールディングあるいは機械加工により構成することができる。例えば、内側モールドは、外ネジを有することができ、これにより、内ネジが形成されたセクション54bがモールディングによって形成される。この場合、硬化後、内側モールドは、ネジを弛めることによって、内側部材32から取り外される。一方、内側部材32は、雌ネジ形成面54bなしで、上述のように構成することもでき、硬化後に、雌ネジ形成面54bを切削することができる。いずれの場合も、内側部材32が硬化した後に、内側部材32には、雌ネジ形成面54bが形成されることになる。これで、内側部材32は、外側管状部材30に取り付けられる状態になる。
外側管状部材30の内側面30bには、好ましくはリン酸アルマイト処理などの表面処理が施され、これにより、外側及び内側部材30,32間の接着層34の接着性が向上する。その後、エポキシ系接着剤が、内側部材32の外側面32a及び/または外側管状部材30の内側面30bに塗布される。そして、内側部材32が、長手方向通路46内の最終位置へとスライドされる。これにより、エポキシ系接着剤が、内側部材30と外側部材32との間のギャップGにおいて薄層を形成することになる。
その後、エポキシ系接着剤が内側部材32の外側面32aと外側管状部材30の処理が施された内側面30bとの間の実質的に永続的な接着を形成するために、この構造は、加熱される。その後、この構造が冷却され/硬化されて、これにより、外側部材30と内側部材32との間に接着層34を有する(図2、図4及び図5に示す)完成品としての本発明にかかるクランクシャフト20が得られる。好ましくは、完成したクランクシャフト20において、接着層34は、内部長手方向通路46を形成する外側管状部材30の内側面30bと内側部材32の管状の外側面32aの大部分との間に配置されている。
次に、図1及び図2を再度参照して、クランクアッセンブリ12の他の部分を、より詳細に説明する。右クランクアーム22は、基本的に、アーム部60と、複数のスプロケット取り付けアーム状パーツ62と、中心に配置されたスプライン形成止まり孔64と、ペダル取り付け開口部66と、を有する。外側管状部材30の第1端部42は、スプライン形成止まり孔部64と噛み合い、これにより、右クランクアーム22をクランクシャフト20に回転不能に取り付ける。第2最大外径Dは、均一な外径D以下であり(ここでの例示においては等しい)、これにより、スプライン形成孔部64にダメージを与えることなく、第2端部44を、右クランクアーム22のスプライン形成孔部64を貫通させて挿入することができる。本実施形態において、右クランクアーム22は、スプライン形成止まり孔64を囲む材料を変形させるにより、クランクシャフト20上にクリンプ固定され、その結果、図2に示す構成が形成される。クリンプ固定後、右クランクアーム22は、第2端部42に移動不能に保持される。ペダル28の一つが、ペダル取り付け開口部66に、ネジ締めによって取り付けられる。
左クランクアーム24は、基本的にアーム部70を有する。アーム部70は、スプラインが形成された分割貫通孔部74と、ペダル取り付け開口部76と、を有する。スプラインが形成された分割貫通孔部74は、アーム部70の一端に配置されている。ペダル取り付け開口部76は、アーム部70の他端に配置されている。外側管状部材30の第2端部44は、スプライン形成貫通孔部74と噛み合い、これにより、左クランクアーム24をクランクシャフト20に回転不能に取り付ける。ネジが形成されたボルトなど1組の留め具78は、スプラインが形成された貫通孔部74のスリットを越えて延び、留め具78が締め込まれると、孔部74の直径が縮小し、これにより、左クランクアーム24がクランクシャフト20に移動不能に保持される。しかしながら、必要に応じて、及び/または所望により、留め具78が緩められると、左クランクアーム24を、クランクシャフト20から取り外すことができる。ペダル28の一つが、ペダル取り付け開口部66にネジ締めによって取り付けられる。
ボトムブラケット構造26は、基本的に、中央の管状パートすなわち円筒状のリンク部材80と、第1管状端部すなわち軸受ケーシング82と、第2管状端部すなわち軸受ケーシング84と、第1軸受アッセンブリ86と、第2軸受アッセンブリ88と、を有する。第1及び第2軸受ケーシング82,84は、円筒状のリンク部材80を間に配置した状態で、ハンガーHの両端へネジ込まれる(ネジ締めされる)。第1及び第2軸受アッセンブリ86,88は、それぞれ第1及び第2軸受ケーシング82,84に装着される。1組の断面L字状の環状カバー部材87,89が、それぞれ、クランクシャフト20と第1及び第2軸受アッセンブリ86,88の内輪すなわち軌道輪との間に装着される。また、Oリング83,85が、第1及び第2軸受ケーシング82,84とリンク部材80との間に配置される。
次に、クランクアッセンブリ12の組立について、より詳細に説明する。クランクアッセンブリ12を組み立てる前には、上述の通り、クランクシャフト20を構成し組み立てておく必要がある。クランクシャフト20が構成されると、第1端部42が止まり孔64に挿入され、そして、右クランクアーム22が、クランクシャフト20にクリンプ固定される。第1及び第2軸受ケーシング82,84を、間にリンク部材80及びOリング83が配置されているハンガーへとネジ締めすることによって、ボトムブラケット構造26がハンガー20内に装着される。次いで、第1及び第2軸受アッセンブリ86,88は、それぞれ第1及び第2軸受ケーシング82,84に装着される。カバー部材87,89は、第1及び第2軸受アッセンブリ86,88の軸方向端部に組み付けられる。カバー部材87,89が組み付けられると、ボトムブラケット構造26が完全に組み上がる。
その後、右クランクアーム22がクリンプ固定されたクランクシャフト20を、組み立てられたボトムブラケット構造26の右側から貫通させて挿入することができる。第2端部44がカバー部材89を越えて突き出ると、左クランクアーム24をクランクシャフト20に組み付けることができる。具体的には、第2端部44をスプラインが形成された貫通孔部74内に挿入し、そして、留め具78を締め、これにより左クランクアーム24をクランクシャフト20に移動不能に保持し、クランクアッセンブリ12が完全に組み上がる。左クランクアーム34を固定した後に、アクスルボルト36がクランクアクスル20へとネジ締めされ、これにより、万一、留め具が何らかの理由で緩んだとしても、左クランクアーム24がクランクアクスル20から外れることはない。クランクアッセンブリが完全に組み上がると、右及び左クランクアーム22,24がクランクシャフト20の対向する端部に移動不能に保持され、これにより、クランクシャフトはハンガーH内のボトムブラケット構造26内に保持される。クランクシャフト20は、ボトムブラケット構造26内に回転自在に支持される。
次に、図1及び図8〜図13を参照して、フロントハブアッセンブリ14Fを、より詳細に説明する。フロントハブアッセンブリ14Fは、基本的に、フロントハブシャフト18Fと、ハブシェル90と、1組の軸受アッセンブリ92と、クイックリリース構造94と、1組のダストキャップ96と、1組の保持ナット98と、を有する。フロントハブアッセンブリ14Fは、フロントハブシャフト18Fを除いて従来と同様のものである。したがって、本発明にかかるフロントハブシャフト18Fに関するものを除いて、ここでは、フロントハブアッセンブリ14Fを、詳細には説明及び/または図示しない。もちろん、必要に応じて及び/または所望により、フロントハブシャフト18Fを他のタイプのフロントハブアッセンブリに用いることができる。言いかえれば、ハブアッセンブリ14Fは、本発明のフロントハブシャフト18Fを利用する単なる一例である。
フロントハブシャフト18Fは、クランクシャフト20と同一の方法で構成される。しかしながら、フロントハブシャフト18Fは、外側管状部材30及び内側部材32の変形例(例えば、形、サイズなど)である外側管状部材130及び内側部材132を有する。外側管状部材130及び内側部材132は、それぞれ、部材30,32と同じ材料から、同じ生産技術を用いて構成される。また、部材130,132は、接着層134を用いて、上述した部材30,32の取り付けと同一の方法で、移動不能に取り付けられる。クランクシャフト20とフロントハブシャフト18Fとの間の類似点を考慮して、ここでは、フロントハブシャフト18Fを、詳細には説明、及び/または例示しない。しかしながら、ここでの説明及び/または図示した以外の、クランクシャフト20の説明及び図示がフロントハブシャフト18Fにもまた当てはまることはもちろんである。つまり、フロントハブシャフト18Fの説明を、フロントハブシャフト18Fとクランクシャフト20との間の相違に絞って行う。
外側管状部材130は、中央部140と、第1端部142と、第2端部144と、を有する。中央部140、第1端部142、及び第2端部144は、端部142,144の外側面を除いて、外側管状部材130の軸方向全長にわたって同一の内径及び外径を有する。具体的には、外側管状部材130は、外側面130aと、中心長手方向軸Yを有する長手方向内部通路146を形成する内側面130bと、を有する。中心軸Yは、フロントハブ14Fの回転軸に対応する。外側面130aは、軸方向の両端部に、ネジが形成された第1及び第2外側面142a,144aを有する。第1及び第2ネジ形成外側面142a,144aは、それぞれ第1及び第2端部142,144に配置されている。第1及び第2ネジ形成外側面142a,144aには、軸受アッセンブリ92の内側軌道輪及び保持ナット98がネジ締めによって装着されている。第1及び第2ネジ形成外側面142a,144aは、好ましくは、中央部140の外径以下である同一の(第1及び第2)最大外径を有する(ここでは、すべての最大外径が等しい)。
中央部140の外径は、好ましくは一定であり、これにより、第1及び第2端部142,144間で延びる中央部140の大部分に沿った均一な外径が形成される。こうした寸法は、図12から明らかである。しかしながら、こうした寸法は、好ましくは、ここで図示するフロントハブシャフト18Fにおいては等しいので、簡単化のため、参照符号を付していない。内側部材132は、好ましくは、外側及び内側面132a,132bにわたって、かつ軸方向全長にわたって均一な外側及び内側円形寸法を有する管状の部材である。フロントハブシャフト18Fにおいて、外側管状部材130は、好ましくは、大部分にわたって、内側部材132よりわずかに大きい径方向厚さを有する。したがって、ネジが形成された第1及び第2端部142,144では、外側管状部材130は、好ましくは、径方向に内側部材132と同じ厚さである。
リアハブアッセンブリ14Rは、フロントハブシャフト18Fと同一であるリアハブシャフト18Rを有するが、典型的なリアハブアッセンブリがより大きい(より長い)構造であることに起因して、ハブシャフト18Rがハブシャフト18Fより長い点が異なっている。リアハブアッセンブリは、リアハブシャフト18Rを除いて、従来と同様のものである。したがって、リアハブアッセンブリ14Rを、ここでは詳細には説明及び/または図示しない。また、フロント及びリアハブシャフト18F,18R間の類似点を考慮して、リアハブシャフト18Rをここでは説明及び/または図示しない。しかしながら、リアハブシャフト18Rがフロントハブシャフト18Fよりも軸方向に長いことを除いて、フロントハブシャフト18Fの説明及び図示がリアハブシャフト18Rにも当てはまることはもちろんである。
[変形例としてのクランクアッセンブリ]
次に、図14を参照して、本発明にかかる変形例としてのクランクシャフト220及び変形例としての右クランクアーム222を利用するクランクアッセンブリ212を説明する。クランクシャフト220は、クランクシャフト220がクランクアーム222に連結されるよう設計されていることを除いて、クランクシャフト20と同一である。クランクアーム222は、非クリンプ固定された右クランクアーム222である。クランクアッセンブリ12とクランクアッセンブリ212との類似点を考慮して、ここでは、クランクアッセンブリ212を、詳細には説明及び/または図示しない。しかしながら、ここでの説明及び/または図示以外の、クランクアッセンブリ12の説明及び図示が変形例としてのクランクアッセンブリ212にもまた当てはまることはもちろんである。
クランクアッセンブリ12のパーツと同一である変形例としてのクランクアッセンブリ212のパーツには、同じ参照符号が付されている。簡単化ため、これらの同一パーツを、変形例としてのクランクアッセンブリ212に関して、再度説明しない。便宜上、正確には同一でないがクランクアッセンブリ12のパーツと機能的に同一であるクランクアッセンブリ212のパーツには、クランクアッセンブリ12のパーツの同じ参照符号に200を加えた参照符号を付しておく。変形例としてのクランクアッセンブリ212は、クリンプ固定ステップが省略されていることを除いてクランクアッセンブリ12と同一の方法で組み立てられる。
具体的には、クランクシャフト220は、非クリンプ固定された右クランクアーム222とともに用いられる外側管状部材230を有する。右クランクアーム222は、クランクアーム22のスプラインが形成された止まり孔部64ではなくスプラインが形成された貫通孔部264を有する。外側管状部材230は、クランクシャフト220の中心外側面40aから径方向に外側に延びている環状の当接面243を有する第1端部242を備える。これにより、環状の当接面243がクランクアーム222に当接し、その結果、右クランクアーム222が、第1端部242の軸方向外側に移動することが防止される。第2外側スプライン面44aの第2最大外径Dは、中心外側面40aの均一な外径D以下であり(ここでの例示においては等しい)、これにより、スプライン形成孔部264にダメージを与えることなく、クランクシャフト220を、右クランクアーム22のスプラインが形成された孔部264を貫通させて挿入することができる。言いかえれば、クランクアッセンブリ212の組み立ての際に、クランクシャフト20を、右クランクアーム222の右側からスプラインが形成された貫通孔部264を貫通させて挿入し、これにより、環状の当接面243が右クランクアーム222と接する。
クランクシャフト220は、複数のスプラインが中心外側面40aから径方向に外側に延びているスプラインが形成された外側面242aを有する。スプラインが形成された外側面242aは、圧入により、クランクアーム222のスプラインが形成された孔部264に挿入される。クランクシャフト220の反対側端部の第2外側スプライン面44aは、中心外側面240aの外側には延びていない。その後、クランクシャフト220をボトムブラケット構造26に貫通させて挿入し、クランクアッセンブリ12と同一の方法で、左クランクアーム24に取り付けられる。当接面243は、クランクシャフト220のまわりに周方向に完全に延びている必要はない。つまり、当接面は必ずしも環状構成を有する必要はない。
クランクシャフト220は、外側管状部材230を除いて、クランクシャフト20と同一である。また、外側管状部材220は、第2端部242を除いて、外側管状部材20と同一である。スプラインが形成された外側面242aは、外側管状部材30のスプラインが形成された外側面42aの径方向内側に配置されるが、中心外側面40aの径方向内側には配置されていない。具体的には、右クランクアーム222がクランクシャフト220にクリンプ固定されないので、クランクシャフト20の当接面48を省略することができる。したがって、スプラインが形成された外側面242aは、好ましくは、均一な外径Dより大きいが、第1最大外径Dより小さい最大外径と、均一な外径D以下(好ましくは等しい)最小外径と、を有し、これにより当接面48が省略される。この構成のため、スプラインが形成された貫通孔部264は、好ましくは、右クランクアーム22のスプラインが形成された止まり孔64よりわずかに小さな直径を有する。あるいは、クランクシャフト220の第1端部242(スプラインが形成された外側面242aを有する部)は、クランクシャフト20の第1端部42と同じ径方向厚さとしてもよく、この場合、必要に応じて、及び/または所望により、当接面48がさらに配置される。
本発明を、特に、クランクとハブシャフトに適用したが、必要に応じて、及び/または所望により、本発明を、あらゆる自転車用シャフト部品において利用することができることは、本開示から自転車技術分野における当業者には明らかであろう。例えば、ハンドルバーあるいはシートポストが、本発明を適用しうる他の自転車用シャフト部品の例であることは、本開示から、自転車技術分野における当業者には明らかであろう。
[用語の概括的な説明]
本発明の範囲の理解において、ここで用いられる用語「備える」及びその派生語は、記載された特徴、エレメント、部品、群、完全体、及び/またはステップがあることを明記しているオープンエンドの用語を意味するのであって、記載されていない特徴、エレメント、部品、群、完全体、及び/またはステップがあることを排除するものではない。上記は、用語「有する」、「含む」及びそれらの派生語など同様の意味を持つ語にも当てはまる。また、単数形的に用いられる用語「パート」、「セクション」、「部」、「部材」あるいは「エレメント」は、単一のパートあるいは複数のパーツの2つの意味を持ちうる。ここで、本発明を説明するために用いられる、次の用語、「前方、後方、上、下向き、垂直、水平、下、横」同じく他の同様な方向を示す用語が、本発明の自転車の方向を示す用語として使用されている。このように、本発明において用いられるこれらの用語は、通常のライディングポジションにおいて用いられるような、本発明が適用される自転車に対して相対的な意味で用いられる。さらには、ここでは、「実質的に」、「約」、「略」といった程度を示す用語は、最終結果が大きく変わらないような、妥当な変形の条件の変更量を意味するものとして用いる。
本発明の説明のためにいくつかの実施例が選択されたに過ぎず、添付の特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を逸脱することがない範囲で、種々の変更、変形ができることは、本開示から当業者には明らかであろう。さらに、前述の本発明にかかる実施例の説明は単なる例示であって、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物によって決められる本発明を限定するものではないことは、本開示から当業者には明らかであろう。
本発明にかかる、クランクアッセンブリと、フロント及びリアハブアッセンブリと、を備える自転車の側面立面図である。 図1に示したクランクアッセンブリの拡大された部分断面図である。 図2に示したクランクアッセンブリのクランクシャフトの分解された長手方向立面図である。 例示する目的で一部が断面で示された、図2に示したクランクアッセンブリの組み立てられたクランクシャフトの長手方向立面図である。 図4において円S1で示した、組み立てられたクランクシャフトの一部の拡大された断面図である。 図2〜図4に示したクランクシャフトの外側管状部材の拡大された断面図である。 図2〜図4に示したクランクシャフトの内側管状部材の拡大された断面図である。 図1に示したフロントハブアッセンブリの拡大された部分断面図である。 図8に示したフロントハブアッセンブリのフロントハブシャフトの分解された長手方向立面図である。 例示する目的で一部が断面で示された、図8に示したフロントハブアッセンブリの組み立てられたフロントハブシャフトの長手方向立面図である。 図10において円S2で示した、組み立てられたフロントハブシャフトの一部の拡大された断面図である。 図8〜図10に示したフロントハブシャフトの外側管状部材の拡大された断面図である。 図8〜図10に示したフロントハブシャフトの内側管状部材の拡大された断面図である。 本発明の他の実施形態にかかる、変形例としてのクランクアッセンブリの拡大された部分断面図である。
符号の説明
10 自転車
14F フロントハブアッセンブリ
14R リアハブアッセンブリ
18F フロントハブシャフト
18R リアハブシャフト
20 クランクシャフト
30 外側管状部材
32 内側部材
34 接着層
40 中央部
42 第1端部
44 第2端部
46 内部通路
50 中央部
52 第1端部
54 第2端部
130 外側管状部材
132 内側部材
134 接着層
140 中央部
146 長手方向内部通路
212 クランクアッセンブリ
220 クランクシャフト
230 外側管状部材
264 スプライン形成貫通孔部
242 第1端部
264 スプライン形成孔部
242 第2端部

Claims (21)

  1. 第1端部及び第2端部を有し、前記第1及び第2端部間に内部長手方向通路が延びており、前記内部長手方向通路の中心部には長手方向中心軸が延びている外側管状部材と、
    前記外側管状部材の前記内部長手方向通路内に移動不能に取り付けた内側部材と、
    を備え、
    前記外側管状部材は第1比重を有する第1材料から構成されており、前記内側部材は前記第1材料の前記第1比重より小さい第2比重を有する第2材料から構成されている、
    自転車用シャフト部品。
  2. 前記第1材料は金属材料である、請求項1に記載の自転車用シャフト部品。
  3. 前記第1の金属材料はアルミニウムを含んでいる、請求項2に記載の自転車用シャフト部品。
  4. 前記第2材料は非金属材料である、請求項1又は2に記載の自転車用シャフト部品。
  5. 前記第2の非金属材料はカーボンファイバを含んでいる請求項4に記載の自転車用シャフト部品。
  6. 前記外側管状部材と前記内側部材とは、接着剤で一体的に移動不能に取り付けられている、請求項1に記載の自転車用シャフト部品。
  7. 前記内側部材は管状外側面を有しており、前記接着剤は、前記内部長手方向通路を形成する前記外側管状部材の内側面と前記内側部材の前記管状外側面の大部分との間の層として配置されている、請求項6に記載の自転車用シャフト部品。
  8. 前記外側管状部材は前記第1及び第2端部間の軸方向長の大部分にわたって均一な外径を有している、請求項1に記載の自転車用シャフト部品。
  9. 前記第1端部は、前記均一な外径から径方向外側に突出する第1外側スプライン面を有しており、前記第2端部は、前記均一な外径から径方向外側には突出していない第2外側スプライン面を有している、請求項8に記載の自転車用シャフト部品。
  10. 前記第1外側スプライン面は前記均一な外径より大きい第1最大外径を有しており、前記第2外側スプライン面は前記均一な外径と等しい第2最大外径を有している、請求項9に記載の自転車用シャフト部品。
  11. 前記第1外側スプライン面は前記均一な外径より大きい第1最小外径を有している、請求項10に記載の自転車用シャフト部品。
  12. 前記内部長手方向通路を形成する前記外側管状部材の内側面は第1テーパ状部を有しており、
    前記内側部材は前記第1テーパ状部に面接触して嵌り合う第2テーパ状部を有する管状外側面を有している、
    請求項9に記載の自転車用シャフト部品。
  13. 前記第1及び第2テーパ状部は、前記第1及び第2外側スプライン面の一方と軸方向に隣接して配置されている、請求項12に記載の自転車用シャフト部品。
  14. 前記第1テーパ状部は前記外側管状部材の前記第2端部に配置されている、請求項12に記載の自転車用シャフト部品。
  15. 前記第1端部は第1外側ネジ形成面を有しており、前記第2端部は第2外側ネジ形成面を有している、請求項8に記載の自転車用シャフト部品。
  16. 前記第1外側ネジ形成面は前記均一な外径以下の第1最大外径を有しており、前記第2外側ネジ形成面は前記均一な外径以下の第2最大外径を有している、請求項15に記載の自転車用シャフト部品。
  17. 前記第1端部は第1外側スプライン面を有しており、前記第2端部は前記第1外側スプライン面より径方向内側に配置される第2外側スプライン面を有している、請求項1に記載の自転車用シャフト部品。
  18. 前記第1端部は第1外側ネジ形成面を有しており、前記第2端部は第2外側ネジ形成面を有している、請求項1に記載の自転車用シャフト部品。
  19. 前記内部長手方向通路を形成する前記外側管状部材の内側面は少なくとも1つの第1テーパ状部を有しており、前記内側部材は前記第1テーパ状部と面接触して嵌り合う少なくとも1つの第2テーパ状部を有する管状外側面を有している、請求項1に記載の自転車用シャフト部品。
  20. 前記外側管状部材は第1軸方向長を有しており、前記内側部材は前記第1軸方向長の少なくとも75%である第2軸方向長を有している、1,4,7,9又は19に記載の自転車用シャフト部品。
  21. 前記内側部材は管状部材である、請求項1に記載の自転車用シャフト部品。
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